JP2000323338A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイルInfo
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- JP2000323338A JP2000323338A JP11126640A JP12664099A JP2000323338A JP 2000323338 A JP2000323338 A JP 2000323338A JP 11126640 A JP11126640 A JP 11126640A JP 12664099 A JP12664099 A JP 12664099A JP 2000323338 A JP2000323338 A JP 2000323338A
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Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 出力効率の向上を図ることのできる内燃機関
用点火コイルを提供することを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、センタ鉄心(18)と巻回
鉄心(19)との接合面積を減少させるべく、これらセ
ンタ鉄心(18)および巻回鉄心(19)の接合部に溝
孔(19)を形成している。
用点火コイルを提供することを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、センタ鉄心(18)と巻回
鉄心(19)との接合面積を減少させるべく、これらセ
ンタ鉄心(18)および巻回鉄心(19)の接合部に溝
孔(19)を形成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンの点火プラグに対して、火花放電を発生させるた
めの高電圧を供給する内燃機関用点火コイルの改良に関
する。
ンジンの点火プラグに対して、火花放電を発生させるた
めの高電圧を供給する内燃機関用点火コイルの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の内燃機関用点火コイル
を示すものである。この点火コイルは、自動車用エンジ
ンに取り付けられるモールド型のものであり、絶縁ケー
ス1の内部に一次コイル用ボビン2および二次コイル用
ボビン3を備えている。
を示すものである。この点火コイルは、自動車用エンジ
ンに取り付けられるモールド型のものであり、絶縁ケー
ス1の内部に一次コイル用ボビン2および二次コイル用
ボビン3を備えている。
【0003】一次コイル用ボビン2および二次コイル用
ボビン3は、それぞれ合成樹脂等の電気的絶縁材によっ
て筒状に成形したもので、互いに同心状となる状態で上
記絶縁ケース1の内部に格納されている。一次コイル用
ボビン2には、その外周部に一次コイル4を巻回保持し
てあり、二次コイル用ボビン3には、その外周部に二次
コイル5を巻回保持してある。一次コイル4は、一次端
子6を介して図示していないバッテリに接続される。二
次コイル5は、一次コイル4の巻数に対して1:70〜
1:120となるように設定してあり、高圧端子7およ
びハイテンションコード(図示せず)を介して図示して
いない自動車用エンジンの点火プラグに接続される。
ボビン3は、それぞれ合成樹脂等の電気的絶縁材によっ
て筒状に成形したもので、互いに同心状となる状態で上
記絶縁ケース1の内部に格納されている。一次コイル用
ボビン2には、その外周部に一次コイル4を巻回保持し
てあり、二次コイル用ボビン3には、その外周部に二次
コイル5を巻回保持してある。一次コイル4は、一次端
子6を介して図示していないバッテリに接続される。二
次コイル5は、一次コイル4の巻数に対して1:70〜
1:120となるように設定してあり、高圧端子7およ
びハイテンションコード(図示せず)を介して図示して
いない自動車用エンジンの点火プラグに接続される。
【0004】また、上記点火コイルでは、一次コイル用
ボビン2の筒内部にセンタ鉄心8を設けているととも
に、絶縁ケース1の外周部に巻回鉄心9を設けている。
センタ鉄心8は、短冊状の珪素鋼板を積層して角柱状に
構成したもので、一次コイル用ボビン2を貫通してい
る。巻回鉄心9は、帯状の珪素鋼板を複数回巻回するこ
とによって環状に構成したもので、センタ鉄心8の両端
面を通過する態様で絶縁ケース1の外周部を囲繞してい
る。この巻回鉄心9は、上記センタ鉄心8との間に閉磁
路を構成するべく、その内周面を介してセンタ鉄心8の
両端面に接合されている。
ボビン2の筒内部にセンタ鉄心8を設けているととも
に、絶縁ケース1の外周部に巻回鉄心9を設けている。
センタ鉄心8は、短冊状の珪素鋼板を積層して角柱状に
構成したもので、一次コイル用ボビン2を貫通してい
る。巻回鉄心9は、帯状の珪素鋼板を複数回巻回するこ
とによって環状に構成したもので、センタ鉄心8の両端
面を通過する態様で絶縁ケース1の外周部を囲繞してい
る。この巻回鉄心9は、上記センタ鉄心8との間に閉磁
路を構成するべく、その内周面を介してセンタ鉄心8の
両端面に接合されている。
【0005】上述した各種構成要素は、絶縁ケース1の
内部に充填・硬化されたエポキシ樹脂等の電気的絶縁性
を有する熱硬化樹脂10によって所定の位置に固定され
ている。
内部に充填・硬化されたエポキシ樹脂等の電気的絶縁性
を有する熱硬化樹脂10によって所定の位置に固定され
ている。
【0006】上記のように構成した点火コイルでは、セ
ンタ鉄心8および巻回鉄心9によって一次コイル4およ
び二次コイル5が相互誘導の関係となる。したがって、
バッテリ(図示せず)から一次コイル4へ所定の電流を
通電した後にこれを遮断すると、二次コイル5に発生し
た高電圧の電流が点火プラグに供給され、その先端の電
極間に火花放電を発生させることが可能となる。
ンタ鉄心8および巻回鉄心9によって一次コイル4およ
び二次コイル5が相互誘導の関係となる。したがって、
バッテリ(図示せず)から一次コイル4へ所定の電流を
通電した後にこれを遮断すると、二次コイル5に発生し
た高電圧の電流が点火プラグに供給され、その先端の電
極間に火花放電を発生させることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の点
火コイルでは、動作している状態においてセンタ鉄心8
と巻回鉄心9との間に磁束が流れるため、これに伴って
うず電流が発生し、うず電流損によって発熱するように
なる。
火コイルでは、動作している状態においてセンタ鉄心8
と巻回鉄心9との間に磁束が流れるため、これに伴って
うず電流が発生し、うず電流損によって発熱するように
なる。
【0008】上述した点火コイルにあっては、図6に示
すように、センタ鉄心8と巻回鉄心9との接合面積が大
きく、つまり磁束Yの流れる部分の面積が大きいため、
多量のうず電流Zが発生する。この結果、うず電流損に
よる発熱量も多大なものとなり、点火コイルの出力効率
が著しく低下することになる。
すように、センタ鉄心8と巻回鉄心9との接合面積が大
きく、つまり磁束Yの流れる部分の面積が大きいため、
多量のうず電流Zが発生する。この結果、うず電流損に
よる発熱量も多大なものとなり、点火コイルの出力効率
が著しく低下することになる。
【0009】本発明は、上記に鑑みて、出力効率の向上
を図ることのできる内燃機関用点火コイルを提供するこ
とを解決課題とする。
を図ることのできる内燃機関用点火コイルを提供するこ
とを解決課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、筒状を成し、かつコイルを巻回保持したボビンの筒
内部を通過する第一の鉄心と、前記ボビンの外周を通過
し、かつ前記第一の鉄心との間に閉磁路を構成するべく
該第1の鉄心の端部に接合された第二の鉄心と、を備え
た内燃機関用点火コイルにおいて、前記第一の鉄心と前
記第二の鉄心との接合面積を減少させるべく、これら第
一および第二の鉄心の接合部に切欠を形成している。
は、筒状を成し、かつコイルを巻回保持したボビンの筒
内部を通過する第一の鉄心と、前記ボビンの外周を通過
し、かつ前記第一の鉄心との間に閉磁路を構成するべく
該第1の鉄心の端部に接合された第二の鉄心と、を備え
た内燃機関用点火コイルにおいて、前記第一の鉄心と前
記第二の鉄心との接合面積を減少させるべく、これら第
一および第二の鉄心の接合部に切欠を形成している。
【0011】請求項2に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明において、前記切欠が、前記第二の鉄
心における前記第一の鉄心との接合部に設けた溝状の孔
であることを特徴とする。
項1に記載の発明において、前記切欠が、前記第二の鉄
心における前記第一の鉄心との接合部に設けた溝状の孔
であることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明において、前記第二の鉄心が、前記切
欠と共に打ち抜き成形された帯状材を複数回巻回するこ
とによって構成したものであることを特徴とする。
項1に記載の発明において、前記第二の鉄心が、前記切
欠と共に打ち抜き成形された帯状材を複数回巻回するこ
とによって構成したものであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図1および図2は、
本発明に係る内燃機関用点火コイルを示したもので、自
動車用エンジンに取り付けられるモールド型の点火コイ
ルを例示している。
基づいて本発明を詳細に説明する。図1および図2は、
本発明に係る内燃機関用点火コイルを示したもので、自
動車用エンジンに取り付けられるモールド型の点火コイ
ルを例示している。
【0014】この点火コイルには、絶縁ケース11の内
部に一次コイル用ボビン12および二次コイル用ボビン
13を配設している。
部に一次コイル用ボビン12および二次コイル用ボビン
13を配設している。
【0015】一次コイル用ボビン12および二次コイル
用ボビン13は、それぞれ合成樹脂等の電気的絶縁材に
よって筒状に成形したもので、互いに同心状となる状態
で上記絶縁ケース11の内部に格納されている。一次コ
イル用ボビン12は、下端部が絶縁ケース11の嵌合孔
11aに嵌合され、またその外周部に一次コイル14を
巻回保持している。二次コイル用ボビン13は、一次コ
イル用ボビン12の外周部に配置されており、その外周
面に複数の鍔13aを有している。これら鍔13aは、
二次コイル用ボビン13の軸心方向に沿い、かつ互いの
間に所定の間隔を確保した状態で該二次コイル用ボビン
13と一体に成形されており、互いの間にそれぞれ二次
コイル15を巻回保持している。なお、二次コイル15
の巻数は、例えば一次コイル14の巻数に対して1:7
0〜1:120となるように設定している。
用ボビン13は、それぞれ合成樹脂等の電気的絶縁材に
よって筒状に成形したもので、互いに同心状となる状態
で上記絶縁ケース11の内部に格納されている。一次コ
イル用ボビン12は、下端部が絶縁ケース11の嵌合孔
11aに嵌合され、またその外周部に一次コイル14を
巻回保持している。二次コイル用ボビン13は、一次コ
イル用ボビン12の外周部に配置されており、その外周
面に複数の鍔13aを有している。これら鍔13aは、
二次コイル用ボビン13の軸心方向に沿い、かつ互いの
間に所定の間隔を確保した状態で該二次コイル用ボビン
13と一体に成形されており、互いの間にそれぞれ二次
コイル15を巻回保持している。なお、二次コイル15
の巻数は、例えば一次コイル14の巻数に対して1:7
0〜1:120となるように設定している。
【0016】この点火コイルでは、一次コイル14が一
次端子16を介して図示していないバッテリに接続さ
れ、二次コイル15が高圧端子17およびハイテンショ
ンコード(図示せず)を介して図示していない自動車用
エンジンの点火プラグに接続されている。
次端子16を介して図示していないバッテリに接続さ
れ、二次コイル15が高圧端子17およびハイテンショ
ンコード(図示せず)を介して図示していない自動車用
エンジンの点火プラグに接続されている。
【0017】また、点火コイルには、一次コイル用ボビ
ン12の筒内部にセンタ鉄心(第一の鉄心)18を設け
ているとともに、絶縁ケース11の外周部に巻回鉄心1
9(第二の鉄心)を設けている。
ン12の筒内部にセンタ鉄心(第一の鉄心)18を設け
ているとともに、絶縁ケース11の外周部に巻回鉄心1
9(第二の鉄心)を設けている。
【0018】センタ鉄心18は、短冊状の珪素鋼板を積
層して角柱状に構成したもので、一次コイル用ボビン1
2を貫通している。
層して角柱状に構成したもので、一次コイル用ボビン1
2を貫通している。
【0019】巻回鉄心19は、図に示すように、比較的
板厚の薄い珪素鋼板から打ち抜き成形することによって
帯状材19′を成形した後、これを複数回巻回すること
によって円や楕円、もしくは四角枠等の無端状に構成し
たものである。この巻回鉄心19には、互いに対向する
部位にそれぞれ複数条の溝孔19aを設けている。各溝
孔19aは、センタ鉄心18の端面よりも長く、互いに
平行となるように延在している。これら溝孔19aは、
上述した帯状材19′の打ち抜き成形の際に同時に打ち
抜いたもので、無端状に巻回した場合に互いに合致する
位置に設けている。
板厚の薄い珪素鋼板から打ち抜き成形することによって
帯状材19′を成形した後、これを複数回巻回すること
によって円や楕円、もしくは四角枠等の無端状に構成し
たものである。この巻回鉄心19には、互いに対向する
部位にそれぞれ複数条の溝孔19aを設けている。各溝
孔19aは、センタ鉄心18の端面よりも長く、互いに
平行となるように延在している。これら溝孔19aは、
上述した帯状材19′の打ち抜き成形の際に同時に打ち
抜いたもので、無端状に巻回した場合に互いに合致する
位置に設けている。
【0020】この巻回鉄心19は、上述した複数の溝孔
19aがそれぞれセンタ鉄心18の両端面に対向する態
様で絶縁ケース11の外周部を囲繞し、さらに当該セン
タ鉄心18との間に閉磁路を構成するべく、その内周面
を介してセンタ鉄心18の両端面に接合されている。こ
の場合、図3からも明らかなように、巻回鉄心19に形
成した溝孔19aにより、センタ鉄心18との接合面が
互いに分断されるようにこれら巻回鉄心19とセンタ鉄
心18とを相互に接合する。両者の接合には、接着剤、
もしくは溶接等の適宜な接合手段を適用している。
19aがそれぞれセンタ鉄心18の両端面に対向する態
様で絶縁ケース11の外周部を囲繞し、さらに当該セン
タ鉄心18との間に閉磁路を構成するべく、その内周面
を介してセンタ鉄心18の両端面に接合されている。こ
の場合、図3からも明らかなように、巻回鉄心19に形
成した溝孔19aにより、センタ鉄心18との接合面が
互いに分断されるようにこれら巻回鉄心19とセンタ鉄
心18とを相互に接合する。両者の接合には、接着剤、
もしくは溶接等の適宜な接合手段を適用している。
【0021】上述した各種構成要素は、絶縁ケース11
の内部に、エポキシ樹脂等の電気的絶縁性を有する熱硬
化樹脂20を充填し、さらにこれを硬化させることによ
り、それぞれが所定の位置に固定されている。
の内部に、エポキシ樹脂等の電気的絶縁性を有する熱硬
化樹脂20を充填し、さらにこれを硬化させることによ
り、それぞれが所定の位置に固定されている。
【0022】上記のように構成した点火コイルでは、セ
ンタ鉄心18および巻回鉄心19によって一次コイル1
4および二次コイル15が相互誘導の関係となる。した
がって、バッテリ(図示せず)から一次コイル14へ所
定の電流を通電した後にこれを遮断すると、二次コイル
15に発生した高電圧の電流が点火プラグに供給され、
その先端の電極間に火花放電を発生させることが可能と
なる。
ンタ鉄心18および巻回鉄心19によって一次コイル1
4および二次コイル15が相互誘導の関係となる。した
がって、バッテリ(図示せず)から一次コイル14へ所
定の電流を通電した後にこれを遮断すると、二次コイル
15に発生した高電圧の電流が点火プラグに供給され、
その先端の電極間に火花放電を発生させることが可能と
なる。
【0023】ところで、上述した点火コイルにあって
も、動作している状態においてセンタ鉄心18と巻回鉄
心19との間に磁束Y′が流れるため、これに伴ってう
ず電流Z′が発生し、うず電流損によって発熱するよう
になる。
も、動作している状態においてセンタ鉄心18と巻回鉄
心19との間に磁束Y′が流れるため、これに伴ってう
ず電流Z′が発生し、うず電流損によって発熱するよう
になる。
【0024】しかしながら、上記点火コイルでは、巻回
鉄心19に設けた溝孔19aの作用により、従前のもの
に比べてセンタ鉄心18との接合面積、すなわち磁束
Y′が流れる面積が減少している。しかも、巻回鉄心1
9とセンタ鉄心18との接合部は、上記溝孔19aによ
って互いに分断されている。
鉄心19に設けた溝孔19aの作用により、従前のもの
に比べてセンタ鉄心18との接合面積、すなわち磁束
Y′が流れる面積が減少している。しかも、巻回鉄心1
9とセンタ鉄心18との接合部は、上記溝孔19aによ
って互いに分断されている。
【0025】したがって、この点火コイルによれば、セ
ンタ鉄心18と巻回鉄心19との間に発生するうず電流
Z′も小さくなり、この結果、うず電流損による発熱量
が低減するようになる。これにより、上記点火コイルで
は、動作状態において出力性能を十分に維持し、その効
率が著しく低下する事態を招来する虞れがない。
ンタ鉄心18と巻回鉄心19との間に発生するうず電流
Z′も小さくなり、この結果、うず電流損による発熱量
が低減するようになる。これにより、上記点火コイルで
は、動作状態において出力性能を十分に維持し、その効
率が著しく低下する事態を招来する虞れがない。
【0026】さらに、上記点火コイルでは、比較的板厚
の薄い珪素鋼板から帯状材19′を打ち抜き成形する際
に同時に溝孔19aを成形し、その後、これを複数回巻
回することによって巻回鉄心19を構成するようにして
いる。したがって、溝孔19aの成形に伴って製造作業
が煩雑化することもない。
の薄い珪素鋼板から帯状材19′を打ち抜き成形する際
に同時に溝孔19aを成形し、その後、これを複数回巻
回することによって巻回鉄心19を構成するようにして
いる。したがって、溝孔19aの成形に伴って製造作業
が煩雑化することもない。
【0027】また、打ち抜き成形の際、溝孔19aの部
分のみが廃棄分となり、帯状材19′の外形抜き代ろが
廃棄分とならないのは従前と同様である。この結果、材
料のロスがほとんどなく、歩留まりがよいため、製造コ
ストが大幅に増大されるような事態を招来する虞れもな
い。
分のみが廃棄分となり、帯状材19′の外形抜き代ろが
廃棄分とならないのは従前と同様である。この結果、材
料のロスがほとんどなく、歩留まりがよいため、製造コ
ストが大幅に増大されるような事態を招来する虞れもな
い。
【0028】なお、上述した実施の形態では、切欠とし
て溝孔19aを例示しているが、センタ鉄心18と巻回
鉄心19との接合面積を減少するものであれば、もちろ
んその他の切欠を適用しても構わない。この場合、切欠
としては、必ずしも閉じたものを適用する必要はなく、
鉄心の外部に開口した切欠を適用してもよい。また、切
欠によって巻回鉄心19とセンタ鉄心18との接合部を
互いに分断する必要もない。
て溝孔19aを例示しているが、センタ鉄心18と巻回
鉄心19との接合面積を減少するものであれば、もちろ
んその他の切欠を適用しても構わない。この場合、切欠
としては、必ずしも閉じたものを適用する必要はなく、
鉄心の外部に開口した切欠を適用してもよい。また、切
欠によって巻回鉄心19とセンタ鉄心18との接合部を
互いに分断する必要もない。
【0029】さらに、巻回鉄心19側にのみ切欠を形成
するようにしているが、センタ鉄心18側にのみ切欠を
形成したり、両者にそれぞれ切欠を形成することも可能
である。
するようにしているが、センタ鉄心18側にのみ切欠を
形成したり、両者にそれぞれ切欠を形成することも可能
である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第一の鉄心と第二の鉄心との接合部に切欠を形成してい
るため、これら鉄心の間に発生するうず電流も小さくな
り、うず電流損による発熱量が低減するようになる。し
たがって、発熱に起因した出力性能の低減を防止でき、
その効率を向上させることができるようになる。また、
帯状材を打ち抜き成形する際に同時に切欠を成形し、そ
の後、これを複数回巻回することによって巻回鉄心を構
成するようにした場合には、切欠の成形に伴って製造作
業が煩雑化する事態を招来することもなく、さらに歩留
まりの向上を図ることもできる。
第一の鉄心と第二の鉄心との接合部に切欠を形成してい
るため、これら鉄心の間に発生するうず電流も小さくな
り、うず電流損による発熱量が低減するようになる。し
たがって、発熱に起因した出力性能の低減を防止でき、
その効率を向上させることができるようになる。また、
帯状材を打ち抜き成形する際に同時に切欠を成形し、そ
の後、これを複数回巻回することによって巻回鉄心を構
成するようにした場合には、切欠の成形に伴って製造作
業が煩雑化する事態を招来することもなく、さらに歩留
まりの向上を図ることもできる。
【図1】本発明に係る内燃機関用点火コイルの一実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図2】図1におけるX−X線断面図である。
【図3】図1に示した内燃機関用点火コイルの第一鉄心
および第二鉄心の接合状態を示す斜視図である。
および第二鉄心の接合状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した内燃機関用点火コイルに適用する
帯状材を示す斜視図である。
帯状材を示す斜視図である。
【図5】従来の内燃機関用点火コイルの断面図である。
【図6】図5に示した内燃機関用点火コイルのセンタ鉄
心および巻回鉄心の接合状態を示す斜視図である。
心および巻回鉄心の接合状態を示す斜視図である。
11 絶縁ケース 12 一次コイル用ボビン 13 二次コイル用ボビン 14 一次コイル 15 二次コイル 18 センタ鉄心 19 巻回鉄心 19′ 帯状材 19a 溝孔
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状を成し、かつコイルを巻回保持した
ボビンの筒内部を通過する第一の鉄心と、 前記ボビンの外周を通過し、かつ前記第一の鉄心との間
に閉磁路を構成するべく該第1の鉄心の端部に接合され
た第二の鉄心と、 を備えた内燃機関用点火コイルにおいて、 前記第一の鉄心と前記第二の鉄心との接合面積を減少さ
せるべく、これら第一および第二の鉄心の接合部に切欠
を形成したことを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 【請求項2】 前記切欠は、前記第二の鉄心における前
記第一の鉄心との接合部に設けた溝状の孔であることを
特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火コイル。 - 【請求項3】 前記第二の鉄心は、前記切欠と共に打ち
抜き成形された帯状材を複数回巻回することによって構
成したものであることを特徴とする請求項1記載の内燃
機関用点火コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126640A JP2000323338A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 内燃機関用点火コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126640A JP2000323338A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000323338A true JP2000323338A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=14940213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11126640A Pending JP2000323338A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000323338A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005303001A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Mitsuo Ebisawa | トロイダルコイルのコア体 |
JP2008041831A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Denso Corp | 点火コイル |
JP2014165448A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Denso Corp | 内燃機関用の点火コイル |
-
1999
- 1999-05-07 JP JP11126640A patent/JP2000323338A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005303001A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Mitsuo Ebisawa | トロイダルコイルのコア体 |
JP2008041831A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Denso Corp | 点火コイル |
JP2014165448A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Denso Corp | 内燃機関用の点火コイル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001205 |