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JP2000317383A - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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Publication number
JP2000317383A
JP2000317383A JP11134881A JP13488199A JP2000317383A JP 2000317383 A JP2000317383 A JP 2000317383A JP 11134881 A JP11134881 A JP 11134881A JP 13488199 A JP13488199 A JP 13488199A JP 2000317383 A JP2000317383 A JP 2000317383A
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JP
Japan
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coating
powder coating
powder
transfer
coated
Prior art date
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Pending
Application number
JP11134881A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Yoshimura
好生 吉村
Shusuke Tate
秀典 舘
Yutaka Kanamaru
豊 金丸
Shinji Moriyama
伸二 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】描画等の複雑な多彩色模様の塗膜を形成させる
ことができる塗装方法を提供すること。 【解決手段】粉体塗料を静電転写方式又は電子写真方式
により塗装する塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種以上の粉体塗
料を用いて、多彩色模様の塗膜を形成する塗装方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料の塗装では、静電塗装ガン、P
CM等による、単一色での塗装方法が主である。また、
特開平9−262536号公報に記載の多色粉体塗装方
法及び特開平9−262537号公報に記載の多色塗装
システム等で提案されている塗装方法を用いても、簡単
なグラデーション塗装は可能であるが、描画等の複雑な
色彩による表現を必要とする塗装は困難と思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、描画
等の複雑な多彩色模様の塗膜を形成させることができる
塗装方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉体塗料を静
電転写方式又は電子写真方式により塗装する塗装方法に
関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる粉体塗料は、
例えば、樹脂、硬化剤、着色剤等からなる、一般に粉体
塗料として使用されるものであれば、特に限定されない
が、粉体塗料の帯電性の調整を容易にするために、さら
に、電荷調整剤を含有したものであることが好ましい。
【0006】電荷調整剤としては、通常、トナーの電荷
調整剤として用いられているものであれば特に限定され
ないが、負帯電性のものとしては、着色剤の発色性に影
響を与えない点から、サリチル酸のアルキル誘導体の金
属錯体、例えば「ボントロンE−81」、「ボントロン
E−82」、「ボントロンE−84」及び「ボントロン
E−85」(以上、オリエント化学工業社製);ベンジ
ル酸ホウ素錯体、例えば「LR−147」(日本カーリ
ット社製);有機金属化合物、例えば「TN−105」
(保土谷化学工業社製)等が好ましく、正帯電性のもの
としては、ニグロシン染料、例えば「ニグロシンベース
EX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックS
O」、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−0
7」、「ボントロンN−09」、「ボントロンN−1
1」(以上、オリエント化学工業社製)等;3級アミン
を側鎖として含有するトリフェニルメタン系染料、4級
アンモニウム塩化合物、例えば「ボントロンP−5
1」、「ボントロンP−52」(以上、オリエント化学
工業社製)、「TP−415」(保土谷化学工業社
製)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、「COPY
CHARGE PX VP435」(ヘキスト社製)等;ポリアミン樹
脂、例えば「AFP−B」(オリエント化学工業社製)
等;イミダゾール誘導体、例えば「PLZ−200
1」、「PLZ−8001」(以上、四国化成社製)等
が挙げられる。電荷調整剤の使用量は、樹脂100重量
部に対して、好ましくは10重量部以下、より好ましく
は0.1〜5重量部である。
【0007】樹脂としては、従来より公知である樹脂が
特に限定されることなく使用可能である。例えば、ポリ
エチレン、ナイロン樹脂、塩化ビニルなどの非反応性樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂な
どの反応性樹脂等が挙げられ、これらは2種以上を混合
して用いてもよい。
【0008】硬化剤としては、従来より公知である硬化
剤が特に限定されることなく使用可能である。例えば、
トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト等のポリイソシアネート系硬化剤;1,3,5−トリ
グリシジルイソシアヌレート(TGIC)等のイソシア
ヌレート系硬化剤;ブロックドイソシアネート系硬化
剤;ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル等のエポ
キシ系硬化剤;アルコキシシラン系硬化剤;ポリアジリ
ジン系硬化剤;オキサゾリン系硬化剤等が挙げられる。
硬化剤の含有量は、樹脂中に存在する官能基の量にもよ
るが、官能基の当量比で0.8〜1.2の範囲が好まし
い。
【0009】着色剤しては、基本色としてイエロー、マ
ゼンタ、シアン、白、黒等が挙げられ、それぞれの基本
色に使用される着色剤としては、例えば、イエローでは
ジスアゾエロー、アセト酢酸アリールアミド系モノアゾ
黄色顔料、マゼンタではカーミン6B、ピグメントレッ
ド、シアンでは銅フタロシアニン、白では酸化チタン、
黒ではカーボンブラック等が挙げられる。着色剤の含有
量は、樹脂100重量部に対して、1〜60重量部が好
ましい。
【0010】粉体塗料には、必要に応じて、アクリレー
ト重合体等の流展剤、各種触媒や有機系スズ化合物等の
架橋促進剤、ベンゾイン等のワキ防止剤等の添加剤等が
含有されていてもよい。これらの添加剤の含有量は、そ
れぞれ樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部が好
ましい。
【0011】本発明に用いられる粉体塗料は、例えば、
樹脂、硬化剤、着色剤、内添剤等を押出機等で溶融混練
し、冷却後、例えば、ハンマーミル、ジェット衝撃ミル
等の粉砕装置を用いて物理的粉砕を行い、ついで空気分
級機、マイクロン・クラッシファイアーなどの分級機を
用いて分級することにより調製することができる。さら
に、粉体塗料の表面には、シリカ、アルミナ、チタニア
又はジルコニア等の流動性調整剤等の外添剤が添加され
ていてもよい。粉体塗料の平均粒子径は、通常、5〜5
0μm程度が好ましい。なお、電荷調整剤は、内添剤と
同様に樹脂中に混合して分散させてもよく、また外添剤
と混合して粉体表面に付着させてもよい。
【0012】本発明に用いられる粉体塗料の帯電量は、
塗装効率の観点から、1〜30μC/gが好ましく、よ
り好ましくは5〜25μC/gである。粉体塗料の帯電
量の調整は、例えば、粉体塗料に電荷調整剤を含有させ
たり、粉体の表面に付着させる流動性調整剤等の外添剤
の量を調整することにより、行うことができる。
【0013】本発明では、以上に説明した粉体塗料を静
電転写方式又は電子写真方式により被塗装物の表面に塗
装して、描画等の複雑な多彩色模様の塗膜を形成する。
【0014】本発明での静電転写方式は、(1) スク
リーン上面の−直流電圧により、−電極に荷電された粉
体塗料を、印刷ブラシにより静電界中に押し出す、
(2) 静電界中に押し出された粉体塗料は、静電気特
性により+電極である被塗装物に向かって垂直に飛び出
し、スクリーンパターンと同様のパターンを塗装する、
ことを原理とする。
【0015】以上の原理を利用して、粉体塗料を被塗装
物表面に付着させる装置として、例えば図1に示される
ような構造を有する塗装装置1が挙げられる。
【0016】塗装装置1は、主として、スクリーン2
と、印刷ブラシ3、対向電極板4、高電圧発生装置5と
を有する。
【0017】スクリーン2としては、ステンレス、ニッ
ケル電鋳品等からなるものが用いられる。
【0018】スクリーン2は、例えば、塗装部にはスク
リーン2が有するメッシュを通して粉体塗料を付着さ
せ、非塗装部にはメッシュに目止めを形成させて粉体塗
料を通さないように設計されたものであってもよく、ス
クリーン2の下に、塗装パターンに対応したフォトレジ
スト膜が重ねられ、塗装部にのみメッシュを通して粉体
塗料を付着させるものであってもよい。なお、スクリー
ン2は、用いる粉体塗料の色相ごとに、所望の塗装パタ
ーンに対応したものを複数用意する。
【0019】印刷ブラシ3は、ウレタンフォーム等から
なるものが用いられる。印刷ブラシ3で粉体塗料6を擦
ることにより、スクリーン2上の粉体塗料6に−の電荷
を帯電させることできる。
【0020】対向電極板4としては、アルミプレート、
ステンレスプレート等を用いることができ、スクリーン
2と対向電極板4の間隔は、被塗装物の厚さ等により異
なるが、静電界が生じる間隔であればよく、通常、2〜
20mm程度が好ましい。
【0021】高電圧発生装置5は、スクリーン2と対向
電極板4に接続し、スクリーン2に−直流電圧を、対向
電極板4上の被塗装物7に+直流電圧をそれぞれかけ
て、スクリーン2と被塗装物7との間に静電界を生じさ
せ、これにより、静電力を利用して、スクリーン2上の
粉体塗料6を被塗装物表面に付着させ、塗膜を形成す
る。
【0022】前記塗装装置1を用いて塗装を行なう場合
には、例えば、以下の手順にしたがって塗装を行なうこ
とができる。
【0023】(A) スクリーン2の非塗装パターン対
応部分に粉体塗料6を乗せる。
【0024】(B) 非塗装パターン対応部分上の粉体
塗料6を印刷ブラシ3で擦ることにより、粉体塗料6を
−帯電させる。一方、被塗装物7の表面には、高電圧発
生装置5を用いて、+電圧をかける。
【0025】(C) −帯電した粉体塗料6を、印刷ブ
ラシ3を用いてスクリーン2の塗装パターン対応部分に
移送する。移送された粉体塗料6は、静電気特性によ
り、スクリーン2のメッシュを通して、+電極である被
塗装物7に向かって垂直に飛び、被塗装物7の表面に付
着する。
【0026】(D) スクリーンを交換し、異なった色
調の粉体塗料を用いて、(A)〜(C)を繰り返すこと
により、数種の粉体塗料を被塗装物7に付着させ、多彩
色模様を完成させる。
【0027】このような静電転写方式を採用した塗装装
置としては、例えば、静電スクリーン印刷装置(オリジ
ン電気社製)等を用いることができる。
【0028】このようにして被塗装物表面に付着した粉
体塗料は、温度調節の可能な電子オーブン等の加熱手段
を用いて、例えば、150〜250℃で、15〜60分
間被塗装物を加熱することにより、被塗装物上の粉体塗
料を焼き付けて塗膜を形成することができる。なお、粉
体塗料の焼き付けは、1色付着させるごとに行ってもよ
く、また、多彩色模様を完成させた後に行ってもよい。
【0029】また、電子写真方式により塗膜を形成する
際には、例えば、図2に示されるような電荷供給装置を
備えた塗装装置11を用いることができる。
【0030】塗装装置11は、主として、作像装置12
と、転写・搬送装置13とを有する。
【0031】作像装置12は、感光ベルト(感光体)1
4、帯電装置15、露光装置16、現像装置17、転写
ベルト18および静電転写装置19を有し、電子写真方
式により転写ベルト18に粉体塗料20を付与する。
【0032】なお、感光ベルト14は、エンドレスに回
転し、その表面は、帯電装置15によって帯電する。露
光装置16としては、例えば、レーザ露光装置などがあ
げられる。かかる露光装置16により、感光ベルト14
の帯電表面に、所定の塗装パターンが形成されるように
露光が行なわれ、帯電装置15が付与した感光ベルト1
4の表面の電荷のうち、露光部分の電荷を光導電現像に
より消失させ、静電潜像を形成させる。露光装置16
は、塗装パターンの原稿を用いて露光するものであって
もよく、また塗装パターンが登録されたコンピュータか
ら出力せしめられる印刷信号に従って露光するものであ
ってもよい。
【0033】現像装置17は、現像槽21から感光ベル
ト14の表面に、帯電した粉体塗料(負電荷)を与え、
静電潜像を現像して所望の塗装パターンに対応する粉体
塗料20の像を形成させるために用いられる。粉体塗料
は、静電潜像の電界によって引きつけられて可視の粉体
塗料20の像となる。
【0034】静電転写装置19は、現像装置17によっ
て感光ベルト14上に付着した粉体塗料20を、転写ベ
ルト18に静電転写させる。転写ベルト18はエンドレ
スに回転し、感光ベルト14の側傍を移動する。静電転
写は、例えば、転写ベルト18の背面から粉体塗料とは
逆極性のコロナを印加することによって行なわれる。こ
れにより、転写ベルト18に粉体塗料20が付与され
る。なお、感光ベルト14には、クリーニング装置22
が備えられており、また転写ベルト18には、クリーニ
ング装置23が備えられている。
【0035】転写・搬送装置13は、被塗装物24を搬
送する搬送装置25と、転写ベルト上の粉体塗料20を
被塗装物24に転写するために被塗装物24に電荷を供
給する転写ロール26とを有する。
【0036】転写ロール26と転写ベルト18との間隔
は、被塗装物の厚さに応じて、任意に変更することがで
きる。
【0037】図2に示された塗装装置11においては、
転写ロール26として、導電性ゴムローラが用いられて
いるが、本発明においては、かかる導電性ゴムローラ以
外にも、例えば、導電性ブラシ、コロトロンなどを用い
ることができる。
【0038】転写ロール26として導電性ゴムローラま
たは導電性ブラシを用いた場合には、該導電性ゴムロー
ラまたは導電性ブラシは、高圧電源装置により供給電圧
を調整しながら被塗装物24の塗装を行なう面の背面に
接触させて該表面に粉体塗料とは逆極性の電荷を供給
し、結果として、転写ベルト18に付与された粉体塗料
20を被塗装物24に静電転写させることを可能にす
る。なお、前記転写ロール26として、コロトロンを用
いる場合には、被塗装物24の塗装を行なう表面に非接
触の状態で、該表面に粉体塗料と逆極性の電荷を供給
し、また転写部の下流側にも、コロトロンを被塗装物2
4の塗装を行なう面の裏面側に配置し、高圧電源装置に
より電荷を供給し、結果として転写ベルト18によって
付与された粉体塗料20を被塗装物24に静電転写させ
ることができるようにしてもよい。
【0039】前記導電性ゴムローラとしては、例えば、
芯材の周囲に導電性シリコーンゴムと導電性EPDM
(エチレン−プロピレン−ジエン−メチレン共重合体)
とを混練りしたゴム組成物からなるゴムローラが設けら
れ、該混練りローラの表面にフッ素樹脂の表面コートが
設けられたものなどがあげられる。
【0040】前記導電性ブラシとしては、例えば、導電
性レーヨン繊維を平ブラシ状に加工したものなどがあげ
られる。
【0041】前記コロトロンとしては、例えば、タング
ステンワイヤを金属ケースに保持させたものなどがあげ
られる。転写ロール26として、非接触方式のコロトロ
ンを用いた場合には、被塗装物24の表面に接触させず
に電荷を供給させることができるため、被塗装物24の
表面に傷をつけるおそれがないという利点がある。
【0042】なお、塗装装置11の外部には、静電潜像
を被塗装物に転写する際の転写電圧を調整するために、
高圧電源装置を設けておくことが好ましい。転写電圧及
び電流は、特に限定されないが、通常、電圧は0〜6k
V、電流は0.5〜5mAが好ましく、高圧電源装置と
しては極性の切り替えが可能なものが好ましい。
【0043】前記塗装装置11を用いて塗装を行なう場
合には、例えば、以下の手順にしたがって塗装を行なう
ことができる。
【0044】(A) 作像装置12により、電子写真方
式で転写ベルト18に塗装パターンに対応した粉体塗料
20を付着させる。
【0045】(B) 搬送装置25によって搬送された
被塗装物24を転写ロール26と接触させることによ
り、転写ベルト18に付与された粉体塗料20を被塗装
物24の表面に電気的に転写させる。
【0046】このようにして被塗装物に転写された粉体
塗料を、静電転写方式の際と同様に、電子オーブン等の
加熱手段を用いて焼き付けることにより、塗膜を形成す
ることができる。
【0047】
【実施例】〔帯電量〕各粉体塗料毎に脱脂したスチール
板に静電スプレーにて塗装する。得られた塗装板とアー
スとの間に容量(C)0.047μFのコンデンサーを
つなぎ、エレクトロメーターTR8411((株)アド
バンテスト社製)を用い、エアブローによって塗装した
粉体塗料を除去し、粉体塗料の除去前後の電位差と、除
去した粉体塗料の重量から算出する。
【0048】 粉体塗料の製造例1 ポリエステル樹脂A 15重量部 (ER−8107、日本エステル社製、酸価:32.5KOHmg/g) ポリエステル樹脂B 79重量部 (ER−8100、日本エステル社製、酸価:65.8KOHmg/g) TGIC(アラルダイト PT−810) 6重量部 カーミン6B(スミカプリント・カーミン6B、住友化学社製) 8重量部 電荷調整剤 2重量部 (ボントロンE−84、オリエント化学工業社製) 流展剤(Acronal 4F) 1重量部 ベンゾイン 0.5重量部
【0049】上記組成物を、スーパーミキサーにて良く
混合した後、ブスーコニーダー(ブス社製)を使用して
混練し、冷却したのちPJM粉砕機(日本ニューマチッ
ク社製)により粉砕し、MDS型分級機(日本ニューマ
チック社製)で分級し、平均粒子径30μmの粉体を得
た。この粉体100重量部に、シリカ(アエロジルR9
72、日本アエロジル社製)0.2重量部をヘンシェル
ミキサーを使用して均一に混合し、粉体の表面にシリカ
を付着させ、粉体塗料(1−1)を得た。粉体塗料(1
−1)の帯電量は、14.3μC/gであった。
【0050】粉体塗料の製造例2 電荷調整剤を樹脂等とともに混合するのではなく、シリ
カと混合して粉体の表面に付着させた以外は、粉体塗料
の製造例1と同様にして粉体塗料(1−2)を得た。粉
体塗料(1−2)の帯電量は、10.8μC/gであっ
た。
【0051】粉体塗料の製造例3 ポリエステル樹脂Aの使用量を40重量部に、ポリエス
テル樹脂Bの使用量を54重量部にそれぞれ変更し、カ
ーミン6Bの代わりにジスアゾエロー(ピグメントイエ
ローECY−210、大日精化社製)8重量部を使用し
た以外は、粉体塗料の製造例1と同様にして粉体塗料
(2−1)を得た。粉体塗料(2−1)の帯電量は、1
9.8μC/gであった。
【0052】粉体塗料の製造例4 電荷調整剤を樹脂等とともに混合するのではなく、シリ
カと混合して粉体の表面に付着させた以外は、粉体塗料
の製造例3と同様にして粉体塗料(2−2)を得た。粉
体塗料(2−2)の帯電量は、16.2μC/gであっ
た。
【0053】粉体塗料の製造例5 ポリエステル樹脂Bの使用量を52重量部に変更し、ポ
リエステル樹脂Aの代わりにポリエステル樹脂C(ER
−8109、日本エステル社製、酸価:38.8KOH
mg/g)40重量部を、カーミン6Bの代わりに銅フ
タロシアニン(シアニンブルーKRS、山陽色素社製)
8重量部を使用した以外は、粉体塗料の製造例1と同様
にして、粉体塗料(3−1)を得た。粉体塗料(3−
1)の帯電量は、17.5μC/gであった。
【0054】粉体塗料の製造例6 電荷調整剤を樹脂等とともに混合するのではなく、シリ
カと混合して粉体の表面に付着させた以外は、粉体塗料
の製造例5と同様にして粉体塗料(3−2)を得た。粉
体塗料(3−2)の帯電量は、14.9μC/gであっ
た。
【0055】実施例A−1〜5 オリジン電気社製の静電スクリーン印刷機を用い、表1
に示す粉体塗料のそれぞれにスクリーンを用意し、スク
リーンと対向電極板間にDC5kV、0.2mAを印加
して各色ごとに塗装し、色重ねを行って脱脂したスチー
ル板に多彩色模様となるように粉体塗料を付着させた。
粉体塗料の付着したスチール板を180℃で20分間焼
き付け、塗膜を得た。
【0056】実施例B−1〜5 カラーレーザービームプリンター「Phaser 55
0J」(ソニー・テクトロニクス(株)製)の定着器を
外し、被塗装物を良好に搬送するために、転写ベルトと
転写ロールの間隔を被塗装物の厚みに応じて調整できる
ようにした。また、転写ベルトから被塗装物への粉体塗
料の転写を容易に行うために、転写ロールに外部電源を
接続し、供給電圧、電流の調節を可能にした。このプリ
ンタのトナーカートリッジに表1に示す粉体塗料を充填
し、被塗装物に多彩色模様となるように粉体塗料を付着
させた。転写ロールにはDC750V、1mAを印加し
た。なお、被塗装物としては、厚さ0.6mmの脱脂し
たスチール板を用いた。次に、粉体塗料の付着した被塗
装物を180℃で20分間焼き付け、塗膜を得た。
【0057】
【表1】
【0058】以上の実施例A−1〜5、B−1〜5で
は、2種以上の粉体塗料を塗装して、、従来にない複雑
な多彩色模様の塗膜が得られた。
【0059】
【発明の効果】本発明により、粉体塗料の塗装により、
描画等の複雑な多彩色模様の塗膜を得ることが可能にな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられる静電転写方式の塗
装装置の断面の一実施形態を示す概略説明図である。
【図2】図2は、本発明に用いられる電子写真方式の塗
装装置の一実施形態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 塗装装置 2 スクリーン 3 印刷ブラシ 4 対向電極板 5 高電圧発生装置 6 粉体塗料 7 被塗装物 11 塗装装置 12 作像装置 13 転写・搬送装置 14 感光ベルト 15 帯電装置 16 露光装置 17 現像装置 18 転写ベルト 19 静電転写装置 20 粉体塗料 21 現像槽 22 クリーニング装置 23 クリーニング装置 24 被塗装物 25 搬送装置 26 転写ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 豊 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 森山 伸二 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 4D075 AA09 AC23 AC45 BB28Z BB65X CB36 DB02 DC31 EA02 EB13 EB15 EB22 EB35 EC03 EC60 4J038 CB021 CD021 CG001 DB001 DD001 DH001 DJ012 JB01 JB32 JC37 JC38 KA03 KA08 KA12 MA02 NA01 NA17 PA01 PA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体塗料を静電転写方式又は電子写真方
    式により塗装する塗装方法。
  2. 【請求項2】 粉体塗料の帯電量が1〜30μC/gで
    ある請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 粉体塗料が電荷調整剤を含有している請
    求項1又は2記載の塗装方法。
JP11134881A 1999-05-14 1999-05-14 塗装方法 Pending JP2000317383A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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