JP2000314383A - スクロール流体機械 - Google Patents
スクロール流体機械Info
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Abstract
場合でもチップシールが浮揚できる浮揚圧力を維持する
スクロール流体機械を提供する。 【解決手段】 チップシール34をチップシール溝43
の底面と相手方鏡面との間に配置した際に、チップシー
ルの摺接面34aが相手方鏡面を押圧する方向に弾力性
を有する底面切り込み44を、密閉空間によって圧縮さ
れる流体が高圧となる方向に開口するように設け、前記
チップシール溝の低圧側空間側の溝壁に対面する側面
に、前記チップシールより柔軟性があるシール部材40
が取付可能なシール部材溝とを設け、該シール部材溝に
配置されるシール部材により前記チップシール溝と前記
チップシール間をシールするように構成したことを特徴
とするスクロール流体機械。
Description
張、及び圧送を行うスクロール流体機械、特に、ラップ
上面のチップシール溝にチップシールと他のシール部材
を介在したスクロール流体機械に関する。
ール等の鏡面に植設したラップの相手方鏡面と対面する
上面にチップシール溝を設け、該チップシール溝にチッ
プシールを装着して、固定スクロール及び旋回スクロー
ルのラップによって形成される空間を前記チップシール
とともに密閉保持するように構成したスクロール流体機
械は良く知られている。
ある。該技術によると、ラップ上面に形成したチップシ
ール溝の底面と高圧側側壁面と対峙するチップシールの
隣接する二面に、前記チップシールの螺旋方向中心域側
から外周側に向けて印加される圧力を受圧して前記溝面
に弾性的に圧接される複数の切り込みを設けている。
くらべて、高圧が前記切り込みに印加され、それぞれ反
対側のチップシール面を相手方のチップシール溝の側壁
面を押圧するので、チップシール部材の螺旋方向に沿う
流体の漏洩を極力防止することができる。
シール溝内に溝内を吐出側から吸い込み側に向かって浸
入してくる吐出流体の圧力が低いときは、チップシール
の底面の切り口を大きく開くことができないために、切
り口先端とチップシール溝底面との接触が少なくなり、
底面に発生するチップシール背面圧力(浮揚圧力)が弱
くなるとともに、高圧側の三日月状の圧縮室からチップ
シール溝の高圧側面側に浸入する圧力が弱いために、高
圧側側面からチップシールを低圧側側面に方向に押し付
ける力も弱い。
チップシール密着度が弱くなり、低圧側側面から漏れが
生じる。これによって、高圧側三日月状の圧縮室からチ
ップシールの高圧側の側面、底面、低圧側の側面を通っ
て低圧側の三日月状の圧縮室に高圧流体が漏れることに
なり、チップシールの底面に発生する浮揚圧力が維持で
きなくなる。
揚圧力がなくなるか又は極めて弱いときは、チップシー
ルの摺動面と相手方鏡面間の接触状態が悪くなって、高
圧流体が摺動面と相手方鏡面との間を通って高圧側の三
日月状の圧縮室より低圧側の三日月状の圧縮室に直接漏
れることになり、相手方鏡面とチップシールの摺動面と
の間の先端シールの働きが衰え、結果的にチップシール
の機能が発揮できないという問題を抱えていた。
ルの溝内に浸入する圧力が小さい場合においても底面に
チップシールが浮揚することができる浮揚圧力を維持で
きるようにし、チップシールとしての機能が向上したス
クロール流体機械を提供することを目的とする。
ルに対して、旋回スクロールの自転を制限して旋回スク
ロールを公転させ、両スクロールの鏡面と、該鏡面に植
設されたラップと、該ラップの上端に削設されたチップ
シール溝に配置され、相手方鏡面と摺動するチップシー
ルとにより形成される密閉空間により、取り込んだ流体
を圧縮もしくは膨張させるスクロール流体機械におい
て、少なくとも、前記チップシールの底面には、複数の
切り込みを形成し、該切り込みの入口は、チップシール
溝内の長手方向隙間を吐出側から吸込側に向かう圧縮流
体の流れに向かって斜め方向に形成されており、圧縮流
体が前記長手方向隙間に浸入したとき前記切り込み口が
開口するように設け、開口することによりチップシール
をチップシール溝より持ち上げ、チップシールの摺動面
と相手方鏡面との間をシールするとともに、前記チップ
シール溝の低圧側空間側の溝壁に対面する側面に、前記
チップシールより柔軟性があるシール部材が取付可能な
シール部材溝とを設け、該シール部材により前記チップ
シール溝と前記チップシール間をシールするように構成
したことを特徴とする。
と摺接する摺動面とは反対側の底面に、前記チップシー
ルを前記チップシール溝底面と相手方鏡面との間に配置
した際に、高圧圧縮流体が前記摺動面が相手方鏡面に押
圧する方向にチップシールを浮揚する底面切り込みを、
前記密閉空間によって圧縮される流体が高圧となる方向
に開口するように設け、相手方鏡面と前記摺動面間をシ
ールすることは、従来技術と同じである。
く、前記チップシール溝の低圧側空間側の溝壁に対面す
る側面に、前記チップシールより柔軟性があるシール部
材が取付可能なシール部材溝とを設け、該シール部材に
より前記チップシール溝と前記チップシール間をシール
するように構成しているので、前記シール部材の弾性力
によって、チップシール側面とチップシール溝壁面、ま
た、前記シール部材側のチップシール溝壁面と前記チッ
プシールとにより流体の漏洩が防止される。
より、チップシール側面からの流体の漏洩を防止するた
めにチップシール溝幅内にチップシール幅が隙間無く嵌
入されるのではなく、前記チップシール幅は前記チップ
シール溝幅より狭く、前記チップシールより柔軟性があ
るシール部材とチップシールがともに挿入されることに
なる。よって、前記チップシールの挿入が容易に行うこ
とができる。
シール幅tw、前記シール部材溝に前記シール部材を挿
入したときの突出高さyとすると、 1≦{(tw+y)/W}≦1.2 と設定して構成することも本発明の有効な手段である。
中空筒の場合、または三角形のように断面面積が少ない
場合は、前記シール部材を挿入したときの突出高さyは
大きくなり、四角形のように断面面積が多い場合は、突
出高さyは小さくなる。
端に溝遮蔽壁が設けられ、前記チップシール端部が前記
溝遮蔽壁と近接もしくは当接して構成することも本発明
の有効な手段である。かかる技術手段によると、前記チ
ップシール溝の低圧側端が閉鎖されるか、また、閉鎖さ
れたに等しいので、流体の漏洩が無いか、または非常に
少なくなる。
ップシールは、一方の側面及び/または他方の側面に複
数の切り込みを形成し、該切り込みの入口は、チップシ
ール溝内の長手方向隙間を吐出側から吸込側に向かう圧
縮流体の流れに向かって斜め方向に形成されており、圧
縮流体が前記長手方向隙間に浸入したとき前記切り込み
口が開口する方向に設けて構成することも本発明の有効
な手段である。かかる技術手段によると、チップシール
の側面に側面切り込みを有しているので、スクロール流
体機械が動作中に、他方側の側面に高圧がかかり一方側
に配置されたシール部材を押圧して他方側の側面がチッ
プシール溝面より離れても、側面切り込みにより流体の
漏洩が防止される。
設けた場合は、該側面切り込みがシール部材の弾性力を
補い、シール部材を弱い弾性力の部材を用いることがで
きる。
形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施の形態に
記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置
などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲を
それのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。
流体機械の一実施の形態に関わる概略の構成を示す要部
断面図で、図18は図17のA−A矢視図で、図19は
図17のB−B断面図である。
流体機械1は固定スクロール11と、その上部に取付け
られる固定スクロールハウジング13と、その内部空間
に、モータ2の駆動軸3と連結して旋回可能に配置され
た旋回スクロール12とで構成されるとともに、これら
の固定スクロール11及びハウジング13と旋回スクロ
ール12とは、アルミニューム等の金属部材により形成
されている。
な断面三角形状のおむすび状に形成され、各3個の頂点
には、旋回スクロールの回転阻止機構である後述するピ
ンクランク機構10のクランクピン22(図17)と、
該クランクピン22とベアリング8及び9の内輪とのハ
メアイ寸法を狭く設定し、ベアリング8、9にクランク
ピン22を回転可能に嵌合配置され、また、前記ベアリ
ングの外周が嵌合する開口部11g、及び、前記ベアリ
ング9の外輪を保持する段部を有するより小径の開口部
11hが開設されている。
用いられる摺動面11cの中心には、後述する圧縮気体
を吐出する吐出口16(図17)と連通する吐出孔11
dが開設され、前記摺動面11cには、前記吐出孔11
dの近接して固定スクロールラップ11aが植設されて
いる。該ラップ11aの先端部には相手方摺動面と摺接
して密閉空間を形成する自己潤滑性を有するチップシー
ル34(図17)が配設されている。該チップシール3
4は、耐磨耗性や摺動性に優れた、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)等のフッソ系樹脂、ポリ
エーテルサルファン(PES)、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエスフォン(P
SF)等の弾性樹脂材料で形成することができる。
15、15(図18)と連通する開口部11e(図1
9)が開設されている。また、固定スクロール11の外
側の底面11iには多数の冷却及び補強用フィン11b
(図18)が植設されている。
スクロール11と同じ断面外形形状を呈する基部13a
を有した固定スクロールハウジング13がネジ止めされ
ている。該基部13a内には、空所13bが設けられ、
該空所13bにはハウジングの開口部13fが開設さ
れ、旋回スクロールの背面の冷却フィンに風を当てて冷
却を行うように形成されている。また、前記空所13b
に連設して、その上部に13bより小さい空所13cを
有したモータとのつなぎ部としての連設部13dが設け
られ、その上部に駆動軸3を有するモータ2が配設され
ている。
b内には、前記固定スクロールラップ11aの壁面と対
面する平面を有する旋回スクロールラップ12aが立設
された旋回スクロール12が、モータ2の回転軸3とは
偏芯した駆動軸4とベアリング5を介して旋回可能に連
結配置され、ラップ面とは反対側の外周近傍に位置する
摺動面12eには、前記固定スクロールハウジング13
の摺動部13eに配置された自己潤滑性を有するダスト
シール36が摺動可能に摺接している。
の面には、複数の冷却フィン12bが立設され、ハウジ
ング13の開口部13fから流入する外気により旋回ス
クロールを冷却可能に構成している。また、前記旋回ス
クロールラップ12aの先端部には相手方摺動面と摺接
して密閉空間を形成する自己潤滑性を有するチップシー
ル35が配置されている。
する、旋回スクロール12の位置には3個の開口孔12
gが開設され、該開口孔12gにはベアリング6及び7
が嵌入され、これらベアリングの内輪内にはクランクピ
ン21が挿入され、該クランクピン21の外周に設けら
れた溝内には2個のOリング23、24が着挿され、前
記ベアリング内においてクランクピン21が径方向に揺
動可能に構成されている。
してクランク板17に植設され、スペーサ18とベアリ
ング7との間にはバネワッシャ32が介在し、ベアリン
グ6の上面には押さえ板19を介してビス37によって
ベアリング6と前記クランクピン21との離脱を防止
し、また、前記クランクピン21とベアリング6との相
対的位置の調整及び規制が可能であり、よって、ベアリ
ングとクランク板との間の遊びをなくして上下ガタを解
消している。
1と反対側面には前記クランクピン21の軸芯とは間隔
p離間した位置に軸芯を有するクランクピン22が植設
され、該クランクピン22は、固定スクロール11の開
口孔11gに嵌入されたベアリング8、9の内輪に挿入
されている。
17とベアリング8との間にはバネワッシャ33が介在
し、ベアリング9の上面には押さえ板20を介してビス
38によってベアリングの上下ガタを解消している。
係るスクロール流体機械の動作を説明する。図17にお
いて、モータ2が回転して旋回スクロール12が旋回運
動を開始すると、ラップ11a及び12aの先端から取
り込まれた流体は、それぞれラップ12a、及び11a
によって形成されるラップの三日月状の密閉空間によっ
て圧縮され、中央部分に開設された吐出孔11dから吐
出口16に吐出される。
されることにより発生した高熱は旋回スクロール12の
背面に設けられた冷却フィン12bを開口部13fから
流入する空気を前記フィンが回転してかき乱すことによ
り冷却される。また、固定スクロール11の冷却フィン
11bにより前記高熱は冷却される。
び固定スクロールハウジングの組み合わせによる累積誤
差により、駆動部分と固定部分とに干渉部分が生じる
と、それがラップ同志による互いに衝突する方向への力
はクランクピン21及び22のOリングが変形すること
により吸収される。そして、図17に示すように、クラ
ンクピン21のOリング23、24が変形することで、
累積誤差による旋回誤差が吸収される。
摺擦することはなく、また、クランクピンはベアリング
の内輪の壁面に直接摺擦することはなく、よって、本実
施の形態は、前記ピンクランク機構により構成される前
記吸収機構により両スクロール間の駆動上の旋回誤差を
吸収するので、両ラップ壁面の接触及び前記ピンクラン
ク機構の摺接面におけるフレッチング現象の発生が抑制
され、耐久性が良く、また、前記旋回誤差による負荷分
をカバーする大きい出力の駆動源を用いる必要がなく、
経済的である。
図、図2は、図1の延在方向垂直断面図、図3は、図2
の部分拡大図である。これらの図において、ラップ11
a(または12a)の相手側鏡面12cと対面する上面
42には、その延在方向に沿って溝43が削設され、該
溝43には上述したチップシール34が配設されてい
る。
ように、溝43の底面43bと対面する側の34c面
に、図1(a)の図面上において、右方向の高圧側に向
けて切り込み口が開口するように、底面43b側に複数
の切り込みが所定間隔毎に形成配置されている。そし
て、本実施の形態では、組立性を考慮して溝43の幅よ
り短く前記チップシール幅を形成し、該チップシールの
一面34dにその延在方向に沿って溝41を削設し、該
溝41内にはシリコンゴム、フッ素、ニトリル等の弾性
樹脂材で形成されたシール部材40が嵌入し、その状態
でチップシール34がラップ11aの溝43に嵌入され
る。
出孔11dにおける吐出流体がチップシール34の下面
34cを押圧する背面圧力(浮揚圧力)により上面34
aが相手方鏡面に当接して密閉空間を形成することにな
るが、その背面圧力が低いと密閉空間の形成が困難とな
る。ところが、高圧側からの吐出流体がチップシール溝
内のチップシール底面とチップシール溝底面間に浸入し
たときに、チップシール底面に高圧側に向けて開口して
いる切り込みが押し開かれて切り込みの入り口が溝底面
に接触し、複数の切り込み間でラビリンス効果とともに
浮揚圧力を生じさせ、チップシールの上面の摺動面34
aが相手方鏡面と当接することにより密閉空間の形成を
確実にし、吐出流体の漏洩を防止することができる。
4bに低圧側側面34dより高い流体の圧力がかかると
チップシール溝43の壁面43aとチップシール側面3
4bが離れて空隙が生じるが、その空隙を通って流入す
る流体は底面、低圧側側面を通って低圧側の隣の三日月
状に形成された圧縮室に漏洩してしまうが低圧側側面に
配設したシール部材40によってシールされているの
で、低圧側の隣の三日月状に形成された圧縮室に漏洩す
ることはなく、チップシール溝の底面43b側に流入し
た流体は底面に形成した切り込み間でチップシール摺動
面を相手方鏡面へ押し上げる浮揚圧力として有効に機能
することができる。
3の終端部の構成を示すものであり、図4は両終端部と
もの開放されているものであり、図5は低圧側が塞がれ
ているもの、図6は両端が塞がれているものである。
5が、図6のように高圧側が塞がれている場合は、従来
例のようにチップシールが溝に嵌合していると、壁面4
6とチップシール端面との空隙から流入する高圧によっ
てチップシールを浮上させて相手方鏡面に接触させるこ
ととなるが、高熱により膨張して壁面46とチップシー
ル端面とが当接した場合は、流入通路がなくなることに
なるが、本実施の形態においては、上述したように、チ
ップシール34の高圧側側面34bに低圧側側面34d
より高い流体の圧力がかかることにより、チップシール
溝43の壁面43aとチップシール側面34bが離れて
生じた空隙を通って高圧流体が流入することができる。
てチップシール溝の長さに対して所定寸法短い長さのチ
ップシールをチップシール溝43の高圧側及び低圧側に
熱膨張率を考慮して、それらの端部から所定距離離して
チップシール溝に取付ても、前述したように、底面切り
込みによりチップシール延設方向低圧側への流体の漏洩
の防止をよく行うことができる。
に切り込みを設けた外観を示す図であり、図7は、底面
側にのみ切り込みを設けたチップシール34Aを、図8
は、低圧側側面にのみ切り込みを設けたチップシール3
4Bを、図9は、高圧側側面にのみ切り込みを設けたチ
ップシール34Cを示す。
1の外観となり、図7と図8と組み合わせると図12の
外観となり、図7、図8及び図9と組み合わせると図1
3の外観となる。
41Dを示すもので、これらの溝内には図15で示すシ
ール部材40A〜40Gの挿入が可能である。尚、中空
円形状のシール部材40B及び中空四角形状のシール部
材40Eの低圧側端部は遮蔽されている。
するチップシール34を用いて、図15に示すそれぞれ
のシール部材をシール部材溝に挿入して、ラップのチッ
プシール溝43に挿入した状態を示すものである。この
状態では、シール部材溝の壁面とシール部材の外面との
間に空隙が生じるが、図14に示すように、高温高圧の
圧縮流体がチップシール側面34bに印加され、反対側
の側面34dがチップシール溝壁面43cの当接する
と、シール部材が変形するとともに、高温により膨張し
てシール部材溝の壁面とシール部材の外面との間に空隙
が無くなり、高圧側から低圧側への流体の漏洩が防止さ
れる。
いるシール部材の場合は、中空部分に高圧流体が流入し
てシール部材を熱膨張とともに膨張させ、シール部材溝
の壁面とシール部材の外面との間に空隙が無くなり、高
圧側から低圧側への流体の漏洩が防止される。そして、
図3に示すように、前記チップシール溝W、前記チップ
シール幅tw、前記シール部材溝に前記シール部材を挿
入したときの突出高さyとすると、常温では、1=
{(tw+y)/W}が望ましい。
つれて、シール部材をシール部材溝に挿入したチップシ
ール組をチップシール溝に挿入するのが困難になるとと
もに、圧縮流体の高温高圧によりシール部材が膨張し、
チップシールのフローティングが困難になる。ラップの
チップシール溝幅に対するチップシール形状は、シール
部材の材質及び形状によって影響される。すなわち、シ
ール部材が硬く中実の場合は、(tw+y)=Wに、シ
ール部材の弾性力が大きく、かつ中空の場合は(tw+
y)>Wの度合いが大きくても、前記チップシール組を
チップシール溝へ挿入の容易度が増す。
リコンゴム、フッ素、ニトリル等の弾性樹脂材を用いる
ことによって、1≦{(tw+y)/W}≦1.2に設
定することによって、チップシール組のチップシール溝
への挿入に困難性がなく、圧縮流体の漏洩防止に良好な
結果を得た。
は、前記チップシールの相手方鏡面と摺動する摺動面と
は反対側の底面に設けた底面切り込みと、前記チップシ
ール溝の低圧側空間側の溝壁に対面する側面に、前記チ
ップシールより柔軟性があるシール部材が取付可能なシ
ール部材溝とを設けて、高圧密閉空間をシールするよう
に構成したので、高圧でなくてもよく追従し、圧縮流体
の漏洩が防止される。特に吐出流体が低圧の場合におい
ても、シール部材が低圧側空間側の漏洩を防止すること
によってチップシール底面に形成した切り込みによる浮
揚圧力を確実に発生させることができ、チップシール機
能を向上させることができる。
プシール側面からの流体の漏洩を防止するためにチップ
シール溝幅内にチップシール幅が隙間無く嵌入されるの
ではなく、前記チップシール幅は前記チップシール溝幅
より狭く、前記チップシールより柔軟性があるシール部
材とチップシールがともに挿入されることになり、前記
チップシールの挿入を容易に行うことができる。
る。
の形態を示す概略構造図である。
の形態を示す概略構造図である。
の形態を示す概略構造図である。
た概略説明図である。
を設けた概略説明図である。
を設けた概略説明図である。
みを設けた概略説明図である。
切り込みを設けた概略説明図である。
みを設けた概略説明図である。
底面に切り込みを設けた概略説明図である。
部材溝を示す断面図である。
を用いて、それぞれのシール部材をシール部材溝に挿入
して、ラップのチップシール溝に挿入した状態を示す説
明図である。
一実施の形態に関わる概略の構成を示す要部断面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 固定スクロールに対して、旋回スクロー
ルの自転を制限して旋回スクロールを公転させ、両スク
ロールの鏡面と、該鏡面に植設されたラップと、該ラッ
プの上端に削設されたチップシール溝に配置され、相手
方鏡面と摺動するチップシールとにより形成される密閉
空間により、取り込んだ流体を圧縮もしくは膨張させる
スクロール流体機械において、 少なくとも、前記チップシールの底面には、複数の切り
込みを形成し、該切り込みの入口は、チップシール溝内
の長手方向隙間を吐出側から吸込側に向かう圧縮流体の
流れに向かって斜め方向に形成されており、圧縮流体が
前記長手方向隙間に浸入したとき前記切り込み口が開口
するように設け、開口することによりチップシールをチ
ップシール溝より持ち上げ、チップシールの摺動面と相
手方鏡面との間をシールするとともに、 前記チップシール溝の低圧側空間側の溝壁に対面する側
面に、前記チップシールより柔軟性があるシール部材が
取付可能なシール部材溝とを設け、該シール部材により
前記チップシール溝と前記チップシール間をシールする
ように構成したことを特徴とするスクロール流体機械。 - 【請求項2】 前記チップシール溝W、前記チップシー
ル幅tw、前記シール部材溝に前記シール部材を挿入し
たときの突出高さyとすると、 1≦{(tw+y)/W}≦1.2 と設定したことを特徴とする請求項1記載のスクロール
流体機械。 - 【請求項3】 前記チップシール溝は、少なくとも低圧
側端に溝遮蔽壁が設けられ、前記チップシール端部が前
記溝遮蔽壁と近接もしくは当接していることを特徴とす
る請求項1記載のスクロール流体機械。 - 【請求項4】 前記チップシール溝に取付られるチップ
シールは、一方の側面及び/または他方の側面に複数の
切り込みを形成し、該切り込みの入口は、チップシール
溝内の長手方向隙間を吐出側から吸込側に向かう圧縮流
体の流れに向かって斜め方向に形成されており、圧縮流
体が前記長手方向隙間に浸入したとき前記切り込み口が
開口する方向に設けたことを特徴とする請求項1記載の
スクロール流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11123763A JP2000314383A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | スクロール流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11123763A JP2000314383A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | スクロール流体機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000314383A true JP2000314383A (ja) | 2000-11-14 |
Family
ID=14868685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11123763A Pending JP2000314383A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | スクロール流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000314383A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-04-30 JP JP11123763A patent/JP2000314383A/ja active Pending
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