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JP2000301175A - 農薬廃液の無機化方法及び無機化装置 - Google Patents

農薬廃液の無機化方法及び無機化装置

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Publication number
JP2000301175A
JP2000301175A JP11116013A JP11601399A JP2000301175A JP 2000301175 A JP2000301175 A JP 2000301175A JP 11116013 A JP11116013 A JP 11116013A JP 11601399 A JP11601399 A JP 11601399A JP 2000301175 A JP2000301175 A JP 2000301175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
ozone
pesticide
liquid
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11116013A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Okumoto
義雄 奥本
Tsutomu Hiromi
勉 廣見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T & A Engineering kk
YUUSHIN ENG KK
Original Assignee
T & A Engineering kk
YUUSHIN ENG KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T & A Engineering kk, YUUSHIN ENG KK filed Critical T & A Engineering kk
Priority to JP11116013A priority Critical patent/JP2000301175A/ja
Publication of JP2000301175A publication Critical patent/JP2000301175A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各用途に使用される農薬の廃液を無機化(無
害化)処理し、その処理水を生物や環境を汚染すること
なく河川や海に放流したり、再利用したりすることが可
能な農薬廃液の無機化方法及び無機化装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 無機化方法は、農薬廃液にオゾンを注入
し、これに圧力を加えながら滞留反応させて残留農薬を
無機化し、次いでオゾン処理後の液体から残存有機物を
除去するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オゾンの強い酸
化力により農薬廃液を無害化処理する農薬廃液の無機化
方法及び無機化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今までの農薬残留廃液は、この分野にお
ける処理装置の普及が遅く、また処理装置が高価なこと
も相まって、未処理で放流したり、地下に浸透させたり
することが多かった。例えば、市販の種苗消毒廃液処理
装置は、薬剤を用いる凝集処理方式が主流であり、処理
形態も例えば、凝集処理用の前処理水槽に入れた廃液に
凝集剤を添加し、プレス脱水機により凝集物を脱水し、
脱水した凝集物から農薬を吸着・除去し、更に活性炭に
より脱色してから、処理水を放流するように構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記処
理方法は、余剰汚泥を例えば脱水処理後に乾燥させてか
ら、又は含水ケーキとして廃棄処分するなど、従来の水
処理形態を単に農薬廃液用に普及させたに過ぎず、残留
濃度による凝集性の把握や薬品使用量をその都度毎に適
正に設定し、果して処理が完結しているか否か常に結果
分析を頼りに判断せざるを得ず、極めて曖昧な処理であ
った。
【0004】このように濃厚又は希薄である種苗廃液に
対して、凝集剤の多量投与により凝固させるなどの処理
方法は、これからの時代が要請する環境保全を満足せ
ず、問題解決にならない。又、ゼロ・エミッションの考
えからも、処理した水は同一場所で限りなく再利用され
るべきである。本発明は、そのような実情に鑑みてなさ
れたもので、各用途に使用される農薬の廃液を無機化
(無害化)処理し、その処理水を生物や環境を汚染する
ことなく河川や海に放流したり、再利用したりすること
が可能な農薬廃液の無機化方法及び無機化装置を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の農薬廃液の無機化方法は、
農薬廃液に対してオゾンを滞留反応させることにより、
残留農薬を無機化することを特徴とする。この方法は、
農薬廃液の無機化処理にオゾンを用いるものであり、オ
ゾンの強い酸化力により廃液とオゾンが反応する結果、
オゾンの加水分解によりヒドロパーオキシラジカル(H
2 ・)が生成し、更に連鎖反応によりヒドロキシラジ
カル(OH・)が生成し、廃液が短時間で無機化され
る。
【0006】又、請求項2記載の農薬廃液の無機化方法
は、農薬廃液にオゾンを注入し、これに圧力を加えなが
ら滞留反応させて残留農薬を無機化し、次いでオゾン処
理後の液体から残存有機物を除去することを特徴とす
る。この方法は、オゾン処理に加えて、オゾン処理後の
液体から残存有機物を除去するので、オゾン処理後の液
体がより清浄となる。
【0007】一方、請求項6記載の農薬廃液の無機化装
置は、農薬廃液を貯留する廃液槽と、オゾン発生機と、
廃液槽からの廃液にオゾン発生機からのオゾンを注入し
て廃液とオゾンを滞留反応させる反応槽と、この反応槽
からのオゾン処理後の液体から残存有機物を除去する有
機物除去槽とを備えることを特徴とする。この装置は本
発明の方法を実施するためのもので、この装置を使用す
れば、オゾンによる農薬廃液の無機化処理を効率良く且
つ短時間で行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。その一実施形態に係る農薬廃液の無機化
装置の外観及び概略構造を図1(側面図)及び図2(図
1の矢視Aから見た正面図)に示す。この装置は、農薬
廃液を貯留する原水槽(廃液槽)1と、酸素濃縮装置を
内蔵するオゾン発生機2と、原水槽1からの廃液にオゾ
ン発生機2からのオゾンを注入して廃液とオゾンを滞留
反応させる反応塔(反応槽)3と、この反応塔3からの
オゾン処理後の液体から残存有機物を除去する活性炭吸
着塔(有機物除去槽)4と、原水槽1内の農薬廃液に酸
化反応促進剤(アルカリ剤、過酸化水素)を添加するた
めの薬品タンク5と、酸化反応促進剤が添加された廃液
を攪拌すると共に、原水槽1内の気液混合流体を加圧す
るミキシングポンプ6とを備える。但し、原水槽1、反
応塔3、活性炭吸着塔4、薬品タンク5、ミキシングポ
ンプ6の容量や、オゾン発生機2のオゾン発生量は、廃
液の処理能力により適宜変更される。
【0009】原水槽1には配管10を通じて農薬廃液が
流入し、農薬廃液は、ゴミ取りフィルタ11によりゴミ
が除去された上で原水槽1に溜まる。原水槽1内の農薬
廃液には薬品タンク5から酸化反応促進剤が添加され
る。又、原水槽1は下部にドレン12を有する。オゾン
発生機2は、酸素濃縮装置を有し、この他に圧力計やフ
ローメータを有する。オゾン発生機2の上にはコントロ
ールボックス7が配置され、コントロールボックス7
は、電源スイッチ、切替スイッチ、調整ボリューム、タ
イマー等を有する。
【0010】ミキシングポンプ6は、ポンプハウジング
を有し、このポンプハウジング内には、酸化反応促進剤
が添加された原水槽1内の農薬廃液が配管20を通じて
導入されると共に、オゾン発生機2からのオゾンが配管
21を通じて導入される。このミキシングポンプ6は、
農薬廃液とオゾンとを膨張させる機能と、廃液とオゾン
との気液混合流体中の気泡を破砕しながら混合促進する
機能と、気液混合流体を加圧する機能とを有する。この
3つの機能を有するミキシングポンプ6は、特願平5−
34527号に記載されたものである。ミキシングにお
ける廃液とオゾンとの気液接触は2秒以上であり、これ
は例えば適当な長さの配管により実現される。又、廃液
とオゾンとの溶解効率は90%以上(好適には95%以
上)に保たれる。
【0011】反応塔3は、その下部がミキシングポンプ
6と配管22で連通し、ミキシングポンプ6からの廃液
とオゾンとの気液混合流体が反応塔3に導入される。反
応塔3は、上部に反応塔3内の気液混合流体の液面レベ
ルを検出するレベルセンサ30と、反応塔3内の圧力を
検出する圧力センサ31とを有する。反応塔3でのオゾ
ン処理により、廃液が無機化・脱色される。
【0012】この反応塔3では、廃液とオゾンとの滞留
反応において、加水分解によるヒドロパーオキシラジカ
ル(HO2 ・)と、更に連鎖反応によるヒドロキシラジ
カル(OH・)とを生成させるために、反応促進時間は
2分間以上であり、しかも廃液とオゾンとの気液混合流
体は少なくとも2kg/cm2 の圧力で加圧される。こ
の反応促進時間と加圧条件により、反応効率が極めて優
れ、残存有機物の分解を一例にとらえてもオゾン消費倍
率が向上する。
【0013】活性炭吸着塔4は、その上部が反応塔3と
配管23で連通し、反応塔3でオゾン処理された液体が
活性炭吸着塔4に導入される。活性炭吸着塔4は、残存
有機物の除去剤として活性炭を使用するもので、反応塔
3からの液体が上部から下部に流下しながら活性炭を通
過するように構成されている。この活性炭吸着塔4での
処理により、残存有機物、即ち化学的酸素要求量(CO
D)に係る成分が吸着・除去され、清浄化された液体が
活性炭吸着塔4の下部から排出され、放流又は再利用に
供される。
【0014】この装置は、処理方法として回分処理の場
合は、原水槽1と反応塔3を連通する配管25を通じ
て、原水槽1と反応塔3との間で処理水を循環させ、溜
めた廃液を約1時間掛けてオゾンによる酸化反応させる
ように、或いは連続処理の場合は、オゾン発生質量(g
/hr)の1/2の廃液量(m3 /hr)を処理するよ
うに構成されている。
【0015】又、この装置は基台40を有し、基台40
上に原水槽1、オゾン発生機2、反応塔3、活性炭吸着
塔4、薬品タンク5、ミキシングポンプ6等が設置され
ている。基台40はキャスター41と固定ボルト42を
有し、キャスター41により装置の移動を容易に行い、
移動後に固定ボルト42により装置を不動に固定するよ
うになっている。
【0016】次に、上記のように構成した無機化装置を
用いて、農薬廃液をオゾンにより無機化する具体例につ
いて説明する。処理対象となる農薬は、代表例として図
3の表に示すように、トリフミン乳剤、テクリードCフ
ロアブル、スポルタック乳剤、バイジット乳剤、スミチ
オン乳剤、スターナ水和剤、ヘルシード乳剤(いずれも
商品名)の7種類であり、これらの各市販農薬を種子消
毒に用いた後の廃液を用いた。
【0017】上記各農薬の化合物名、構造式及び主成分
は次の通りである。 (1)トリフミン乳剤(トリフルミゾール 15%、有
機溶剤、界面活性剤等) トリフルミゾール:CAS No.68694-11-1,C1515ClF
3 3 O,mw 345.75(E)-4-クロロ- α, α, α- トリフ
ルオロ-N-(1-イミダゾール-1- イル-2-プロポキシエチ
リデン)-O-トルイジン
【0018】
【化1】
【0019】(2)テクリードCフロアブル(イプコナ
ゾール 5%、水酸化第二銅 4.6%、水、界面活性
剤等) イプコナゾール:CAS No.125225-28-7,C1824ClN
3 O,mw 333.86(1RS,2SR,5RS;1RS,2SR,5SR)-2-(4- クロ
ロベンジル)-5-イソプロピル-1-(1H-1,2,4-トリアゾー
ル-1- イルメチル) シクロペンタノール
【0020】
【化2】
【0021】(3)スポルタック乳剤(プロクロラズ
25%、有機溶剤、界面活性剤等) プロクロラズ:CAS No.67747-09-5,C1516Cl3 3
3 2,mw 376.67N-プロピル-N- 2-(2,4,6- トリクロ
ロフェノキシン) エチル イミダゾール-1-カルボキサ
ミド
【0022】
【化3】
【0023】(4)バイジット乳剤(MPP 50%、
有機溶剤、乳化剤等) MPP:CAS No.55-38-9, C10153 PS2,mw 278.3
3O,O-ジメチル-O-(3-メチル-4-(メチルチオ) フェニル)
チオホスフェート
【0024】
【化4】
【0025】(5)スミチオン乳剤(MEP 50%、
有機溶剤、乳化剤等) MEP:CAS No.122-14-5,C9 12NO5 PS,mw 277.
24O,O-ジメチル-O-(3-メチル-4- ニトロフェニル) チオ
ホスフェート
【0026】
【化5】
【0027】(6)スターナ水和剤(オキソリニック酸
20%、鉱物質、界面活性剤等) オキソリニック酸:CAS No.14698-29-4,C1311
5 ,mw 261.235-エチル-5,8- ジヒドロ-8- オキソ 1,3
ジオキソロ 4,5-g キノリン-7-カルボン酸
【0028】
【化6】
【0029】(7)ヘルシード乳剤(ペフラゾエート
15%、有機溶剤、界面活性剤等) ペフラゾエート:CAS No.,C18233 4 ,mw 345.4
ペンタ-4- エニル=N- フルフリル-N- イミダゾール-1-
イルカルボニル-DL-ホモアラニナート
【0030】
【化7】
【0031】<実験例>以上の各農薬原液を種苗の消毒
に用いた後の廃液原液を入れた原水槽1(試験では40
リットル)において、各農薬廃液を水で1000倍に希
釈した液を40リットル取り、pH10となるまで酸化
反応促進剤として水酸化ナトリウムを加えた後、濃度3
%の過酸化水素(H2 2 )を20ml注入した。
【0032】次いで、ミキシングポンプ6により、農薬
原液を原水槽1と反応塔3との間で循環させながら、オ
ゾン発生機2によりオゾン(1g/hr、気相濃度11,6
00ppm)を導入し、オゾンとヒドロキシラジカルによ
り農薬の酸化・分解処理を1時間行った。続いて、酸化
・分解処理液を活性炭吸着塔4に通して、有機化合物を
吸着・除去した。
【0033】オゾンとヒドロキシラジカルによる農薬の
酸化・分解除去効果は、活性炭吸着処理液の高速液体ク
ロマトグラフ(HPLC)により分解液中の残存農薬成
分の濃度を測定することで評価した。又、オゾンとヒド
ロキシラジカルによる農薬の酸化・分解機構について
は、酸化・分解液中の有機化合物の赤外吸収スペクトル
から推定した。
【0034】なお、この実験は、脱塩素処理した上水を
前記無機化装置で反応させ、酸化還元電位計により酸化
還元電位が平衡に達する速度時間を計測し、しかも水面
上の気相未反応オゾンの濃度を測定し、最適化条件で行
った。その実験結果を図4に表で示す。図4の表による
と、本発明によれば残存農薬成分の濃度が従来技術に比
べて大幅に低下していることが分かる。
【0035】又、図5〜図12に、オゾンによる酸化・
分解処理におけるpH及び酸化電位(ORP)の測定結
果を表で示す。各表中のグラフは、酸化・分解処理中の
ORPの変化をpHに対してプロットしたものである。
但し、図5はトリフミン乳剤、図6はテクリードCフロ
アブル、図7はスポルタック乳剤、図8はバイジット乳
剤、図9はスミチオン乳剤、図10はスミチオン乳剤
(2) 、図11はスターナ水和剤、図12はヘルシード乳
剤に関するものである。
【0036】図5〜図12のいずれの表中のグラフにお
いても、オゾン処理時間の経過と共にpHは低くなり、
ORPは高くなっている。なお、図5、図9及び図11
において、グラフが連続していないのは、pHの低下が
激しいため処理途中で水酸化ナトリウムを追加したため
である。一般にORPは溶液の酸化・還元状態を示す指
標であるが、この処理試験においてはpHの変化と完全
な相関関係にあり、溶液のORP変化は必ずしもオゾン
酸化による溶液の酸化・還元状態の変化を示していな
い。例えば、特に図5、図9、図10及び図11では、
ORPが顕著に増加を続けており、処理時間を延長すれ
ば、溶液中の有機化合物はもっと分解される。
【0037】更に、各農薬におけるORPとpHとの関
係を図13及び図14にグラフで示す。一方、図15
は、高速液体クロマトグラフの測定による農薬成分の測
定結果を示す表であり、処理液中の農薬濃度の計算式
は、 C=c×(a/A)〔単位:mg/l〕 で求めた。
【0038】次に、酸化・分解処理液中の農薬成分の測
定説明として、酸化・分解処理液中の農薬成分の濃度を
高速液体クロマトグラフ法により測定した。 測定使用機器 高速液体クロマトグラフ(HPLC) ポンプ:東ソー株式会社 PU880 検出器:大塚電子株式会社 MCPD−3500(3D
検出器) 測定条件 分離カラム:TSKgel ODS 80Ts 4.6
φ×150mm 溶離液 :メタノール+水(4+1) 1ml/mi
測定方法 検量線用標準液は、市販の農薬原体をメタノールに溶解
して、1mg/lの溶液を調製した。但し、テクリード
乳剤、バイジット乳剤については、水に溶解した後に濾
過し、濾液をメタノールで希釈した。上記に記載した
測定条件で、標準液、処理液をそれぞれ20μl注入
し、3D検出器によりHPLCクロマトグラムと主要ピ
ークのUVスペクトルを測定した。
【0039】それぞれの農薬の標準液、処理液のHPL
Cクロマトグラム及びUVスペクトルから、測定成分に
対して共存成分による妨害のない波長(上記の測定波
長)を選択した。又、標準液及び処理液のHPLCクロ
マトグラムにおける成分のピーク面積を比較して濃度を
算出した。 農薬成分の濃度測定結果 図16〜図22に、トリフルミゾール標準液とトリフミ
ン乳剤、イプコナゾール標準液とテクリード乳剤、プロ
クロラズ標準液とスポルタック乳剤、MPP標準液とバ
イジット乳剤、MEP標準液とスミチオン乳剤、オキソ
リニック酸標準液とスターナ水和剤、ペフラゾエート標
準液とヘルシード乳剤の各々についての酸化・分解処理
液のHPLCクロマトグラム及び主要ピークのUVスペ
クトルをそれぞれ示す。各農薬成分のピークは、HPL
Cクロマトグラムに“↓”印で示した。又、図16〜図
22において、左側が標準液、右側が処理液のHPLC
クロマトグラムである。
【0040】処理液のHPLCクロマトグラムにおい
て、“↓”印のピークは殆ど認められず、農薬成分はオ
ゾンによる酸化・分解及び活性炭吸着処理によりほぼ完
全に除去されていることが分かる。このことは、図4の
最右欄に示すように、処理液中の農薬成分の濃度の全て
が0.1mg/l以下であることからも分かる。次に、
オゾン酸化・分解による農薬の成分化合物の分解機構に
ついて説明する。オゾン酸化・分解による農薬の成分化
合物の分解機構を赤外分光分析により推定した。農薬の
処理前後の赤外吸収スペクトルの吸収ピークを比較し
て、同定される置換基から農薬成分のC−C、−C=N
結合等がオゾン又は(HO・ラジカル)により酸化・分
解されて更に切断され、アミノ基(−NH2 )、カルボ
ニル基(−CHO)、カルボキシル基(−COOH)等
が生成していることが推定できる。 試料調製法 ・試料原液 約1.5mlの農薬乳剤に、n−ヘキサンと蒸留水を各
5ml添加し、振盪して懸濁させた後に遠心分離してn
−ヘキサン層を分離する。更に、n−ヘキサンと蒸留水
を各5ml加え、同様の操作を2回繰り返す。
【0041】得られたn−ヘキサン層を約2mlの蒸留
水で3回洗浄した後(分液漏斗使用)、無水硫酸マグネ
シウムで脱水し、次いで減圧下で濃縮して温度30℃の
抽出物を得た。この抽出物を一晩真空乾燥して、赤外測
定試料とした。 ・オゾン処理後の農薬試料溶液 約300mlのオゾン酸化・分解処理液を温度30℃の
減圧下で5ml程度に濃縮し、n−ヘキサンと蒸留水を
各5ml加えて試料原液と同様の操作を行い、抽出物を
得た。この抽出物を一晩真空乾燥して、赤外測定試料と
した。 赤外分光分析 測定装置:フーリエ変換赤外分光光度計 Perkin Elmer System-2000 分解能:4cm-1 測定方法:KBr錠剤透過法 検出器 :TGS検出器 積算 :64回(加算平均処理) 試験結果 <トリフミン乳剤のオゾン処理による効果>トリフミン
乳剤のオゾン酸化・分解処理前後の赤外吸収スペクトル
を図23〔トリフミン乳剤(ヘキサン抽出物)〕及び図
24〔トリフミン乳剤O3 処理後(ヘキサン抽出物)〕
に示す。このスペクトルによると、オゾン処理液の32
00〜3600cm-1付近に原液にないアミンの吸収ピ
ークが観測される。これは、下記の〔化8〕に示すよう
に、トリフルミゾールのイミダゾール環又はC=N結合
が点線の位置で切断され、第1〜第2級アミン(R1
2 NH)が生成したことによるものである。
【0042】又、オゾン処理液の750cm-1付近にシ
ャープな置換ベンゼンの吸収が観測される。これは、ト
リフルミゾールの結合が一点鎖線の位置で切断され、置
換ベンゼンが生成したことによるものである。
【0043】
【化8】
【0044】<テクリード乳剤のオゾン処理による効果
>テクリード乳剤のオゾン酸化・分解処理前後の赤外吸
収スペクトルを図25〔テクリード乳剤(ヘキサン抽出
物)〕及び図26〔テクリード乳剤O3 処理後(ヘキサ
ン抽出物)〕に示す。このスペクトルによると、オゾン
処理液の3200〜3600cm-1付近の吸収ピークが
原液に比べてシャープになっている。これは、下記の
〔化9〕に示すように、イプコナゾールの結合が点線の
位置で切断され、アミンが生成したことによるものであ
る。
【0045】又、オゾン処理液において、750cm-1
付近の吸収が強くなっているが、これは、イプコナゾー
ルの結合が一点鎖線の位置で切断され、置換ベンゼンが
生成したことによるものである。
【0046】
【化9】
【0047】<スポルタック乳剤のオゾン処理による効
果>スポルタック乳剤のオゾン酸化・分解処理前後の赤
外吸収スペクトルを図27〔スポルタック乳剤(ヘキサ
ン抽出物)〕及び図28〔スポルタック乳剤O3 処理後
(ヘキサン抽出物)〕に示す。このスペクトルによる
と、オゾン処理液の3000〜3100cm-1付近に芳
香環C−Hの吸収が明確に観測されると共に、750c
-1付近にも吸収が観測される。これは、下記の〔化1
0〕に示すように、プロクロラズの結合が点線の位置で
切断され、置換ベンゼンが生成したことによるものであ
る。
【0048】又、オゾン処理前に1690cm-1付近に
観測されたカルボニル基の吸収が、処理後では1730
cm-1付近に観測される。これは、プロクロラズの結合
が一点鎖線の位置で切断され、エステル結合が生成した
ことによるものである。
【0049】
【化10】
【0050】<バイジット乳剤のオゾン処理による効果
>バイジット乳剤のオゾン酸化・分解処理前後の赤外吸
収スペクトルを図29〔バイジット乳剤(ヘキサン抽出
物)〕及び図30〔バイジット乳剤O3 処理後(ヘキサ
ン抽出物)〕に示す。このスペクトルによると、オゾン
処理液の3100〜3200cm-1付近に芳香環C−H
の吸収が観測される。
【0051】又、オゾン処理液の2800〜2900c
-1付近にアルキル基の吸収が強く観測されると共に、
1670cm-1、1720cm-1付近にカルボニル基、
エステル基の吸収ピークが観測される。これは、下記の
〔化11〕に示すように、MPPのベンゼン環が一点鎖
線の位置で分解したことによるものと考えられる。更
に、オゾン処理液の700cm-1付近に置換ベンゼンに
よる吸収が観測される。これは、MPPが点線の位置で
分解し、置換ベンゼンが生成したことによるものであ
る。
【0052】
【化11】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項
1,2記載の方法及び請求項6記載の装置によれば、い
ずれも農薬廃液をオゾンにより無機化処理するので、次
の効果が得られる。 (1)農薬廃液を短時間で無害化処理することができ
る。従って、薬剤の多量投入による従来の凝集沈殿処理
に比べて、薬剤投入量の設定等の専門的な知識を必要と
せず、施設コストの低減、ランニングコストの低減、人
による管理の省力化、バランスの良い機械効率の配分
等、様々な便益性に優れる。しかも処理過程で余分な凝
集性の汚泥が発生せず、処理後の液体は清浄であるか
ら、そのまま河川や海に放流したり、或いは再利用した
りすることができ、人間を含む生物や環境に対して安全
且つ安心である。 (2)用途として、種籾の薬液浸漬廃液の処理、球根の
消毒廃液の処理、バレイショ種芋の消毒廃液の処理、ゴ
ルフ場で使用の農薬廃液の処理、農薬散布の残液や散布
機具の洗浄水の処理、農薬がもたらす環境ホルモン様物
質の除去、難分解性物質の易分解性への転化等があり、
水域環境の保護に極めて有用である。 (3)請求項2記載の方法によれば、オゾン処理に加え
て、オゾン処理後の液体から残存有機物を除去するの
で、オゾン処理後の液体がより清浄となる。 (4)請求項3記載の方法によれば、農薬廃液に酸化反
応促進剤を注入するので、オゾンによる廃液の酸化・分
解がより向上する。 (5)請求項4記載の方法によれば、特定の処理条件を
採用するため、オゾンによる廃液の酸化・分解をより効
率的に且つ速く行うことができる。 (6)請求項5記載の方法によれば、残存有機物の除去
を低コストで且つ効果的に行うことができる。 (7)請求項7記載の装置によれば、上記効果(4)が
得られる。 (8)請求項8記載の装置によれば、上記効果(6)が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る無機化装置の外観及び概略構
造を示す側面図である。
【図2】図1の装置を矢視Aから見た正面図である。
【図3】実験に使用した農薬を示す表である。
【図4】各農薬を本発明の方法と従来技術で処理した実
験結果を示す表である。
【図5】トリフミン乳剤のpH及び酸化電位(ORP)
の測定結果を示す表である。
【図6】テクリードCフロアブルのpH及び酸化電位
(ORP)の測定結果を示す表である。
【図7】スポルタック乳剤のpH及び酸化電位(OR
P)の測定結果を示す表である。
【図8】バイジット乳剤のpH及び酸化電位(ORP)
の測定結果を示す表である。
【図9】スミチオン乳剤のpH及び酸化電位(ORP)
の測定結果を示す表である。
【図10】スミチオン乳剤(2) のpH及び酸化電位(O
RP)の測定結果を示す表である。
【図11】スターナ水和剤のpH及び酸化電位(OR
P)の測定結果を示す表である。
【図12】ヘルシード乳剤のpH及び酸化電位(OR
P)の測定結果を示す表である。
【図13】各農薬におけるpHと酸化電位(ORP)と
の関係を示すグラフである。
【図14】各農薬におけるpHと酸化電位(ORP)と
の関係を示す別のグラフである。
【図15】高速液体クロマトグラフの測定による農薬成
分の測定結果を示す表である。
【図16】トリフルミゾール標準液とトリフミン乳剤の
酸化・分解処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピ
ークのUVスペクトルを示すグラフである。
【図17】イプコナゾール標準液とテクリード乳剤の酸
化・分解処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピー
クのUVスペクトルを示すグラフである。
【図18】プロクロラズ標準液とスポルタック乳剤の酸
化・分解処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピー
クのUVスペクトルを示すグラフである。
【図19】MPP標準液とバイジット乳剤の酸化・分解
処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピークのUV
スペクトルを示すグラフである。
【図20】MEP標準液とスミチオン乳剤の酸化・分解
処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピークのUV
スペクトルを示すグラフである。
【図21】オキソリニック酸標準液とスターナ水和剤の
酸化・分解処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピ
ークのUVスペクトルを示すグラフである。
【図22】ペフラゾエート標準液とヘルシード乳剤の酸
化・分解処理液のHPLCクロマトグラム及び主要ピー
クのUVスペクトルを示すグラフである。
【図23】トリフミン乳剤のオゾン酸化・分解処理前の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図24】トリフミン乳剤のオゾン酸化・分解処理後の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図25】テクリード乳剤のオゾン酸化・分解処理前の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図26】テクリード乳剤のオゾン酸化・分解処理後の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図27】スポルタック乳剤のオゾン酸化・分解処理前
の赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図28】スポルタック乳剤のオゾン酸化・分解処理後
の赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図29】バイジット乳剤のオゾン酸化・分解処理前の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【図30】バイジット乳剤のオゾン酸化・分解処理後の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 原水槽(廃液槽) 2 オゾン発生機 3 反応塔(反応槽) 4 活性炭吸着塔(有機物除去槽) 5 薬品タンク 6 ミキシングポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D024 AA10 AB11 AB12 AB13 BA02 BC01 CA01 DB24 4D050 AA12 AA20 AB03 AB17 AB18 AB19 AB20 BB02 BB09 BC02 BC10 BD02 BD03 BD04 BD06 BD08 CA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬廃液に対してオゾンを滞留反応させる
    ことにより、残留農薬を無機化することを特徴とする農
    薬廃液の無機化方法。
  2. 【請求項2】農薬廃液にオゾンを注入し、これに圧力を
    加えながら滞留反応させて残留農薬を無機化し、次いで
    オゾン処理後の液体から残存有機物を除去することを特
    徴とする農薬廃液の無機化方法。
  3. 【請求項3】前記オゾン注入の前に農薬廃液に酸化反応
    促進剤を添加し、これを攪拌しながらオゾンを注入する
    ことを特徴とする請求項2記載の農薬廃液の無機化方
    法。
  4. 【請求項4】前記オゾンによる滞留反応は、廃液とオゾ
    ンとの気液接触が2秒以上で90%以上の溶解効率を保
    ちつつ、少なくとも2kg/cm2 の圧力下で2分以上
    行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の農薬
    廃液の無機化方法。
  5. 【請求項5】前記残存有機物の除去は、オゾン処理後の
    液体を活性炭に通すことにより行うことを特徴とする請
    求項2、請求項3又は請求項4記載の農薬廃液の無機化
    方法。
  6. 【請求項6】農薬廃液を貯留する廃液槽と、オゾン発生
    機と、廃液槽からの廃液にオゾン発生機からのオゾンを
    注入して廃液とオゾンを滞留反応させる反応槽と、この
    反応槽からのオゾン処理後の液体から残存有機物を除去
    する有機物除去槽とを備えることを特徴とする農薬廃液
    の無機化装置。
  7. 【請求項7】前記廃液槽内の農薬廃液に酸化反応促進剤
    を添加するための薬品タンクと、酸化反応促進剤が添加
    された廃液を攪拌すると共に、前記反応槽内の気液混合
    流体を加圧するポンプとを備えることを特徴とする請求
    項6記載の農薬廃液の無機化装置。
  8. 【請求項8】前記有機物除去槽は、オゾン処理後の液体
    が活性炭を通過するように構成されていることを特徴と
    する請求項6又は請求項7記載の農薬廃液の無機化装
    置。
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