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JP2000301054A - 表面親水化塗料で被覆されたプラスチック成形品 - Google Patents

表面親水化塗料で被覆されたプラスチック成形品

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Publication number
JP2000301054A
JP2000301054A JP11112918A JP11291899A JP2000301054A JP 2000301054 A JP2000301054 A JP 2000301054A JP 11112918 A JP11112918 A JP 11112918A JP 11291899 A JP11291899 A JP 11291899A JP 2000301054 A JP2000301054 A JP 2000301054A
Authority
JP
Japan
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film
atom
plastic
molded article
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP11112918A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Senda
彰 千田
Mitsusaku Sakaguchi
光作 坂口
Kayoko Honda
香代子 本多
Yutaka Nakada
裕 中田
Susumu Wada
進 和田
Yasushi Yonei
康史 米井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP11112918A priority Critical patent/JP2000301054A/ja
Priority to EP00108019A priority patent/EP1046667A3/en
Publication of JP2000301054A publication Critical patent/JP2000301054A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/0427Coating with only one layer of a composition containing a polymer binder
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
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    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
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    • C08J7/046Forming abrasion-resistant coatings; Forming surface-hardening coatings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 易洗浄性、易排水性、防曇性、結露防止性、
帯電防止性、生体適合性などに優れたプラスチック成形
品を提供する。 【解決手段】 加水分解性脱離基をもつ有機金属化合
物、そのオリゴマーおよび/または2種以上の該有機金
属化合物のコオリゴマーを含む親水化塗料の塗膜をプラ
スチック基材の少なくとも一方の最外層に有するプラス
チック成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一方の
最外層に親水化塗料の塗膜が形成されてなるプラスチッ
ク成形品に関する。さらに詳しくは、易洗浄性、易排水
性、防曇性、結露防止性、帯電防止性、生体適合性など
に優れたフィルム、シート、ボード、チューブなどの形
態を取り得るプラスチック成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汚れの付着は各種基材表面を疎水
性(撥水性)とすることにより抑制でき、美観が長期間
維持されるものと考えられていた。この考え方にしたが
って、疎水性(撥水性)に優れたフッ素樹脂を用いて以
下に示すような表面処理や被覆を行なっていた。
【0003】(1) 基材にフッ素樹脂フィルムを熱融着さ
せる方法(特開平8−132571号公報、特開平6−
155670号公報)、(2) 基材に防汚性コーティング
剤としてアクリル系重合体を含む2液硬化型フッ素樹脂
組成物を塗装する方法(特開平3−275860号公
報、特開平2−299838号公報、特開平2−299
839号公報)、(3) 基材にフッ化ビニリデン系の熱溶
融性フッ素樹脂組成物を塗装する方法(特開平7−32
20号公報、特開平6−287334号公報、特開平2
−274534号公報)、これらの表面処理(1)〜
(3)ではフッ素樹脂としてテトラフルオロエチレン/
エチレン共重合体やフッ化ビニリデン系重合体などの高
疎水性のフッ素樹脂を使用し、最終製品の表面を高疎水
性としている。
【0004】ところが、近年の研究により、たとえば自
動車や工場などの排気ガスなどの汚れは本来疎水性(親
油性)の物質であり、こうした親油性の汚れは疎水性の
表面に付着しやすいことがわかってきた。したがって前
記の表面処理方法では親油性の汚れの付着を防止でき
ず、布などでの拭き取りが容易である利点があるだけで
ある。
【0005】そこで、特開平8−150681号公報
に、プラスチック製のフィルムの片面に親水性コロイド
を塗装し、裏面を接着剤を介して屋外物品に接着して、
物品の表面を親水性にしようとする試みがなされてい
る。しかし、この方法では形成される表面親水性層が比
較的薄く、長期の防汚性能や易洗浄性が達成されない。
【0006】同様の問題が各所の水周りの製品、たとえ
ばシステムキッチンの流し台、洗面台、浴槽および排水
管などにも存在する。これらの水周り製品の場合、使用
後に洗剤を使用しまたは使用せずに汚れを水で洗い流す
ことが多いが、表面が疎水性であると排水性がわるくな
り、水が水滴として残存してしまい、その水滴中の有機
物が筋状や斑点状の水垢として付着してしまう。これら
の水垢は美観を損ねるだけでなくバクテリアの発生によ
るヌメリの原因にもなる。こうした水周りの排水性の問
題は各種の排水管の問題でもある。
【0007】また、温度や湿度の急激な変化により各種
の製品の表面が水分により曇ることがよくあり、こうし
た曇りを防ぐことが強く要求される場合がある。たとえ
ば透明性に優れたアクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、硬質塩化ビニル樹脂などボードが温室、カーポート
の屋根、さらには建物の窓などに使用されている。ま
た、太陽光を充分取り入れなければならない農業用のハ
ウスには軟質塩化ビニル樹脂やポリオレフィン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、フッ素樹脂などの透明性に優れた
フィルムまたはシートが使用されている。そのほか、各
種眼鏡、ゴーグル、ヘルメットシールド、航空機の窓な
どの曇りは生命の危険すら惹き起こすこともある。
【0008】これらの透明性が要求されるボード、シー
ト、フィルムの防曇のために、(1)ポリメチルメタク
リレートやポリビニルピロリドンなどの親水性樹脂バイ
ンダーとコロイダルシリカやアルミナゾルなどの無機物
を混合した樹脂混合物をボードやフィルム化して使用す
る方法、(2)未変性ポリビニルアルコールとコロイダ
ルシリカまたは珪酸ナトリウムなどの無機物とからなる
防曇剤を塗装して表面に防曇性表面層を形成する方法
(特開昭53−39347号公報、特開昭55−999
87号公報、特開昭57−73059号公報)、(3)
分子内にシリル基とイオン性親水性基とを有する変性ポ
リビニルアルコールと無機物とからなる防曇剤を主とし
てガラス板またはポリエステルフィルムに塗装し防曇剤
層を表面に形成する方法(特開昭59−179685号
公報)が提案されている。
【0009】しかし(1)は曇りが生じ始めるときの防
曇性(初期防曇性)に劣り、また(2)は水に対する濡
れ性が不充分であるうえ、水分を吸収した防曇剤層の表
面硬度が低下し引っ掻き傷などが生じやすいという問題
がある。(3)は防曇剤層とポリエステル基材とを接着
剤により接着しているため、接着剤層の種類によっては
防曇剤層の剥離が生ずることがあるうえ、製造工程が複
雑になりかつコストもかかる。
【0010】水分による曇りの問題がさらに進むと結露
の問題となる。結露は建物の窓などでは室内の備品や壁
を湿らせ黴やシミの原因となる。農業用においては結露
した水滴が植物に落下して植物に被害を与えることがあ
る。またゴーグルやヘルメットシールドでは結露した水
滴が氷結して部分的にレンズ作用を果たし視界を歪める
ことがある。さらに、結露の問題は冷蔵庫、冷凍庫、冷
凍冷蔵ショーケースなど透明性が特に要求されないよう
な製品においても同様に生ずる。
【0011】汚れの付着の原因の1つとして、前記した
表面の化学的性質のほか、電気的性質がある。すなわ
ち、プラスチックは一般に1014Ω/スクエアインチ以
上という高い表面抵抗を有しているため静電気を帯びや
すく、また一度帯電すると除電しにくい。したがってプ
ラスチック製品はその帯電した表面に周囲のチリやホコ
リを電気的に吸引して強固に付着させることが多い。こ
うしたチリやホコリの付着は美感をわるくするだけでな
く、精密機械や電気電子機器では故障や誤動作の原因と
なっている。
【0012】プラスチック製品の表面に帯電防止能を与
える方法の1つとしてプラスチック製品の表面を親水化
し周囲の大気中の水分を吸着させることにより表面に導
電層を形成させる方法がある。この方法には、(1)単
に界面活性剤を塗布する方法、(2)低分子量の界面活
性剤を層形成樹脂中に練り込み、層形成後に表面にブリ
ードさせる方法、(3)イオン導電性樹脂を混合し層形
成時(または製品成形時)に製品表面にイオン導電性相を
を形成する方法などが提案されている。
【0013】しかし、(1)の方法では界面活性剤を表
面に塗布するだけであるので耐久性に劣り、(2)の方
法では界面活性剤のブリードが経時的であるためガラス
転移温度が低いポリエチレン、ポリプロピレン、軟質塩
化ビニル樹脂などでは比較的所望の効果が得られるが、
ガラス転移温度が高いポリスチレン、ポリメチルメタク
リレート、硬質塩化ビニル樹脂、ポリエステルなどでは
目的とするブリードが生じない。また、ガラス転移温度
が低い樹脂においても表面にブリードした界面活性剤に
よるタック、外部からの汚れ付着の助長、耐候性の低下
(たとえば着色、強度低下など)などの点で問題が残
る。一方(3)の方法ではイオン導電性樹脂が練り込ま
れているので表面導電性は持続し得るが、所望の帯電防
止能を達成するためには高価なイオン導電性樹脂を20
〜30%も配合しなければならず、コスト高になるほ
か、成形品の機械的強度に大きな影響を与える。
【0014】以上の分野以外においてもプラスチック製
品の表面親水化が求められている分野がある。たとえば
人工血管や人工骨、人工弁などの生体に移植する人工生
体材料の分野である。
【0015】人工生体材料の分野において、当初は生体
に不活性な材料が追及されていたが、近年では生体にと
っては異物であるプラスチック材料を非異物化し、生体
との馴染みをよくする、すなわち生体適合性に優れた材
料が好ましいとされ、この方法での開発が進められてい
る。たとえば人工血管では生体組織に対して不活性とさ
れるポリエステル系やポリテトラフルオロエチレン系の
チューブが使用されているが、その適用血管の多くは直
径10mm以上の大口径の血管か場合パスに限られてお
り、小口径(6mm)以下の血管では抗血栓作用をもつ
血管内表皮細胞を利用するハイブリッド人工血管の開発
が進められている。この血管内表皮細胞を人工血管に定
着させるためには人口血管の表面を親水化する必要があ
る。
【0016】また、人工血管などのプラスチック材料の
表面を親水化しプラスチック材料の表面を水分の層で覆
うことにより、生体内のタンパク質を直接プラスチック
材料に接触させず、タンパク質の吸着など生体の拒絶反
応を抑制する機能も考えられる。
【0017】人工生体材料におけるプラスチック材料の
表面を親水化する方法として、樹脂中に親水性基である
カルボキシル基、アミド基、水酸基などを導入(共重
合)して樹脂自体を親水化する方法が提案されている。
【0018】しかしこの方法で導入できる親水性基の量
には限界があり、目的とする高度の生体適合性を達成す
ることは困難である。
【0019】またプラスチック材料の表面にコロナ放電
処理、プラズマ放電処理、高エネルギー線(紫外線、電
子線、放射線など)処理などを施して表面を改質(活性
化)したり、さらに親水性化合物をグラフトして導入し
たりする方法も提案されている。
【0020】しかしこの方法では高価な設備が必要とな
るうえ、改質される表面の深度に限界があるなどの改善
すべき問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした易
洗浄性、易排水性、防曇性、結露防止性、帯電防止性、
生体適合性などの各種機能を与える表面が親水化された
プラスチック成形品を提供することを目的とする。
【0022】また本発明は、親水化された表面を有する
プラスチック成形品を用いた各種プラスチック製品また
は物品を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、加水
分解性脱離基をもつ有機金属化合物、そのオリゴマーお
よび/または2種以上の該有機金属化合物のコオリゴマ
ーを含む親水化塗料の塗膜をプラスチック基材の少なく
とも一方の最外層に有するプラスチック成形品に関す
る。
【0024】この有機金属化合物は、式(1): XbM(OR1a2 c (1) [式中、aは0または1〜6の整数、bは0または1〜
5の整数、cは0または1〜6の整数(ただし、a+b
+c≧3であり、aとcとは同時に0にはならない)、
Xは同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
よい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原
子、Mは少なくとも3価の原子価を有する金属原子、R
1は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
よい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残
基または水素原子、R2は同じかまたは異なりいずれも
酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
原子を含んでいてもよいキレート化の能力を有する炭素
数1〜20の有機基を表す]で示される有機金属化合
物、特にR1またはR2の少なくとも1つが含フッ素基で
ある含フッ素有機金属化合物が好ましい。
【0025】また、前記プラスチック基材は、フィル
ム、シート、ボードまたはチューブの形態であるのが好
ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン−ポリ塩化ビニル混合樹脂、ポリビ
ニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)共重合体、エチレン/テトラフルオロ
エチレン共重合体、エチレン/クロロトリフルオロエチ
レン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリカーボネー
ト、セルロースアセテート、セルローストリアセテー
ト、ポリエステル、ポリエチレンナフタレート、ポリビ
ニルブチラール、ポリアミド6、ポリアミド12、全芳
香族ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン
またはポリエーテルイミドで作製されていることが好ま
しい。
【0026】特に耐候性が良好でや可塑剤の影響が少な
いことから、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系基材が好
ましい。
【0027】前記表面親水化塗料は、前記有機金属化合
物と塗料用樹脂のほか、紫外線吸収剤、シランカップリ
ング剤または親水化用加水分解触媒を含むことが好まし
い。
【0028】さらに前記親水化塗料の塗膜が親水化促進
処理されていることが好ましい。
【0029】他の製品や物品の表面に接着して使用する
場合、前記プラスチック基材の親水化塗料の塗膜が形成
されていない面に接着層を設けることが好ましい。
【0030】本発明はまた、加水分解性脱離基をもつ有
機金属化合物、そのオリゴマーおよび/または2種以上
の該有機金属化合物のコオリゴマーを含む親水化塗料で
プラスチック基材を被覆する親水化されたプラスチック
成形品の製造法に関する。
【0031】本発明はさらに、上記のプラスチック成形
品からなる生体適合性の物品、易洗浄性の物品、防曇性
の物品、帯電防止性の物品、易排水性の物品、結露防止
性の物品、さらには上記プラスチック成形品からなる農
業用フィルムまたはシート、太陽電池用カバーフィルム
またはシート、アウトドア用フィルムまたはシート、建
築資材用フィルムまたはシート、より具体的には上記ア
ウトドア用フィルムまたはシートが表面に接着されてな
るテント用布、上記建築資材用フィルムまたはシートが
表面に接着されてなる建築用防御布、貼り合わせ鋼鈑、
屋外用板材(たとえば看板、遮音板や壁材など)、壁紙
などに関する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明で使用するプラスチック基
材の表面を親水化するための親水化塗料は、加水分解性
脱離基をもつ有機金属化合物、そのオリゴマーおよび/
または2種以上の該有機金属化合物のコオリゴマーを含
むものである。
【0033】かかる有機金属化合物としては前記式
(1)で示される化合物が好ましい。これらの有機金属
化合物、そのオリゴマーまたはこれらの2種以上のコオ
リゴマーは国際公開第WO97/11130号パンフレ
ットに記載されているものである。ただし該パンフレッ
トで除外している式(2):
【0034】
【化1】
【0035】(式中、nは1〜20の整数、R15はすべ
てが異なるかまたは少なくともふたつが同じでいずれも
炭素数1〜1000の1価の有機基であって、酸素原
子、チッ素原子および/またはケイ素原子を含んでいて
もよく、該有機基の水素原子の一部または全部がフッ素
原子またはフッ素原子と塩素原子とで置換されていても
よい)で示される有機金属化合物も本発明では使用可能
である。
【0036】これらの有機金属化合物は塗膜の表面を親
水化する作用を有するが、目的とする機能、用途によっ
て、より好ましい置換基や分子量などを選択して使用す
ればよい。
【0037】以下、まず本発明において全体的にみた好
適な式(1)で示される有機金属化合物の態様を説明す
る。
【0038】前記aは、表面濃縮性、加水分解性、脱離
性の点から0または1〜6の整数であり、2〜4の整数
であることが好ましい。
【0039】前記bは、表面濃縮性、親水性の点から0
または1〜5の整数であり、0〜1の整数であることが
好ましい。
【0040】前記cは表面濃縮性、加水分解性、脱離性
の点から0または1〜6の整数であり、0〜3の整数で
あることが好ましい。
【0041】なお、a、bおよびcの合計量は、金属原
子Mの原子価で決まる量であるが、式(1)においては
OR1またはR2のいずれか一方は、防汚染付着性、表面
濃縮性、加水分解性のために必要であるので、aおよび
cが同時に0になることはなく、a、bおよびcの合計
量は少なくとも3である。
【0042】前記Xは、水素原子でもよく、またたとえ
ばつぎの(1)〜(3)にあげるような酸素原子、チッ
素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでい
てもよい炭素数1〜5000の1価の有機基であること
が好ましい。
【0043】(1)前記有機基Xは、たとえばH(CH
2p、(CH32CH、H(CH2pC=O、F(CF
2q(CH2p、(CF32CH、H(CF2q(CH
2p(式中、pは0または1〜6の整数、qは1〜10
の整数、フッ素原子の一部は塩素原子で置換されていて
もよい)などがあげられ、これらの有機基は直鎖でも分
岐鎖でもよい。
【0044】これらの具体例は、たとえばCH3、CH3
CH2、CH3CH2CH2、(CH32CH、CF3
2、CF3CF2CH2、(CF32CH、F(CF24
CH2CH2、F(CF28CH2CH2、H(CF24
2などがあげられるが、表面濃縮性、加水分解性、脱
離性の点からCF3CF2CH2、(CF32CHが好ま
しい。
【0045】(2)また前記有機基Xは、たとえばNH
2、第二級アミノ基、第三級アミノ基、OH、NCO、
CO2H、CO2Na、CO2K、SO3H、SO2Na、
SO3K、エポキシ基、オキシエチレン基(CH2CH2
O)などの官能基を有する有機基などがあげられる。
【0046】これらの具体例は、たとえばH2N(C
23、OCN(CH23、CH3O(CH2CH2O)
(CH23、CH3O(CH2CH2O)5(CH23、C
3O(CH2CH2O)10(CH23
【0047】
【化2】
【0048】などがあげられるが、親水性、相溶性、密
着性の点からOCN(CH23、CH 3O(CH2CH2
O)5(CH23が好ましい。
【0049】(3)また前記有機基Xは、たとえば酸素
原子、チッ素原子、フッ素原子、塩素原子、ケイ素原子
などを含んでいてもよい重合性の有機基があげられる。
【0050】これらの具体例は、たとえばCH2=C
(CH3)CO2(CH23、CH2=CH、CH2=CH
CH2、CH2=CHO(CH23、CH2=CHOCO
(CH23、CH2=CHC64、CH2=CHCO
2(CH23などがあげられるが、重合性、入手の容易
さの点からCH2=C(CH3)CO2(CH23、CH2
=CHO(CH23が好ましい。
【0051】なお、本発明においては、このような重合
性の有機基を有する式(1)で示される化合物を重合ま
たは共重合してえられ、分子量が2000〜20万、好
ましくは5000〜20000の重合体または共重合体
も好ましいものである。
【0052】前記R1は、同じかまたは異なりいずれも
酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
原子を含んでいてもよく、表面濃縮性、加水分解性、脱
離性の点から炭素数1〜1000の1価の有機基、シロ
キサン残基または水素原子であり、前記炭素数としては
1〜100であることが好ましく、1〜16であること
がさらに好ましい。
【0053】前記R1のうちの1価の有機基は、たとえ
ばH(CH2m、(CH32CH、H(CH2mC=
O、F(CF2n(CH2m、(CF32CH、H(C
2n(CH2m、F(CF2n(CH2mC=O、H
(CF2n(CH2mC=O、(F(CF2n(C
2m2N、((CF32CH)2N、(H(CF2n
(CH2m2N、F(CF2nO(CF(CF3)CF
2O)mCF(CF3)C=O、(F(CF2n(CH2
m2C=N、((CF32CH)2C=N、(H(C
2n(CH2m2C=N、F(CF2n(CH2m
C=ONR3、H(CF2n(CH2mC=ONR3、F
(CF2n(CH2mC=CH2、H(CF2n(C
2mC=CH2、F(CF2n(CH2mC=CF2
H(CF2n(CH 2mC=CF2(式中、mは0また
は1〜6の整数、nは1〜10の整数、R3は炭素数1
〜6のアルキル基を表し、アルキル基は直鎖でも分岐鎖
でもよい)で示されるものが好ましい。
【0054】これらの有機基の具体例としては、たとえ
ばCF3CH2、CF3CF2CH2、CF3(CF22CH
2、CF3(CF23CH2CH2、(CF32CH、CF
3(CF27CH2CH2、H(CF22CH2、H(CF
23CH2、H(CF24CH2、CF3C=O、CF3
2C=O、CF3(CF26C=O、CF3(CF27
C=Oなどがあげられるが、表面濃縮性、加水分解性、
脱離性の点からCF3CH2、CF3CF2CH2、CF
3(CF22CH2、CF3(CF23CH2CH2、CF3
C=O、CF3CF2C=Oが好ましくCF3CH2、CF
3CF2CH2がさらに好ましい。
【0055】前記R1のうちのシロキサン残基は、たと
えば(Si(OR12O)n1(式中、R1は前記した
1のうちの1価の有機基と同じ)などがあげられる。
【0056】前記R2は、同じかまたは異なっていても
よく、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいて
もよいキレート化の能力を有しており、表面濃縮性、加
水分解性、脱離性の点から炭素数が1〜20であり、2
〜10であることが好ましい有機基である。
【0057】本発明においては、このようなキレート化
の能力を有する有機基が結合している有機金属化合物を
用いることにより、貯蔵安定性、反応性、溶解性、相溶
性により優れているという効果がえられる。
【0058】このようなキレート化の能力を有する有機
基になりうる化合物としては、たとえば2,4−ペンタ
ンジオン、2,4−ヘプタンジオンなどのβ−ジケトン
類、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸
ブチルなどのケトステル類、乳酸、乳酸メチル、乳酸エ
チル、乳酸アンモニウム塩、サリチル酸、サリチル酸メ
チル、サリチル酸エチル、リンゴ酸、リンゴ酸エチル、
酒石酸、酒石酸エチルなどのヒドロキシカルボン酸類ま
たはそのエステル、塩類、4−ヒドロキシ−4−メチル
−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−2−ペンタノン、
4−ヒドロキシ−2−ヘプタノン、4−ヒドロキシ−4
−メチル−2−ヘプタノンなどのケトアルコール類、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、N−メチルモノエタノールアミン、N−エ
チルモノエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノー
ルアミン、N,N−ジエチルエタノールアミンなどのア
ミノアルコール類、マロン酸ジエチル、メチロールメラ
ミン、メチロール尿素、メチロールアクリルアミドなど
のエノール性活性水素化合物類などが好ましく、これら
の水素原子の全部または一部がフッ素原子および/また
は塩素原子で置換された化合物などが表面濃縮性の点か
らさらに好ましい。
【0059】前記金属原子Mは、たとえばB、Al、G
a、In、Tl、Sc、Y、La、Ac、Si、Ge、
Sn、Pb、Ti、Zr、Hf、As、Sb、Bi、
V、Nb、Ta、Te、Po、Cr、Mo、W、At、
Mn、Tc、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Os、Ir、Ptなどがあげられるが、合成および
入手の容易さの点からAl、Ti、B、ZrまたはS
i、特にSiが好ましい。
【0060】また、本発明におけるオリゴマーまたはコ
オリゴマーとしては、直鎖状、分岐鎖状、環状、三次元
化などのオリゴマーまたはコオリゴマーがあげられる。
【0061】本発明におけるオリゴマーまたはコオリゴ
マーの重合度としては2〜100が好ましく、4〜20
であることがさらに好ましい。重合度が小さくなるとオ
リゴマーまたはコオリゴマーが低沸点となりやすく、塗
装時に揮発しやすくなり、塗膜に取り込まれにくくな
る。重合度が100を超えると、合成時に重合度の制御
が困難となったり、オリゴマーまたはコオリゴマーの粘
度が高くなりやすく、作業性に劣る傾向がある。ただ
し、オリゴマーまたはコオリゴマーが、式(1)におい
てaが4、bとcが0およびMがSiでフッ素原子を有
しているとき、その重合度は塗膜外観、耐タレ性、耐ア
ルカリ性の点から4を超え30以下であることが好まし
い。
【0062】本発明では以上の有機金属化合物などを含
む親水化塗料をプラスチック基材に塗装して親水化塗膜
を形成する。
【0063】親水化塗料は、(A)前記いずれかの有機
金属化合物、オリゴマーまたはコオリゴマーと(B)塗
料用樹脂と(C)硬化剤および/または硬化触媒とから
なるものであり、この塗料組成物からえられる塗膜は塗
膜表面を親水化し、生体適合性、易洗浄性、防曇性、結
露防止性、易排水性、帯電防止性などの機能を発揮し得
るものである。
【0064】前記塗料用樹脂(B)としては、たとえば
溶剤可溶性で、水酸基および/またはカルボキシル基を
有するフルオロオレフィン共重合体、アクリルラッカー
樹脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルシリコン樹
脂、フッ素シリコーン樹脂、無機系素材または官能基を
有していないフッ化ビニリデンの単独重合体もしくは共
重合体などがあげられるが、使用実績の点から水酸基お
よび/またはカルボキシル基を有するフルオロオレフィ
ン共重合体、アクリルポリオール樹脂が好ましい。
【0065】その他、官能基を有しないフッ素樹脂(特
公昭43−10363号、特開平3−28206号、特
開平4−189879号などの各公報に記載のフッ化ビ
ニリデンの単独重合体または共重合体など)も使用で
き、前記の官能基を有する樹脂にブレンドすることもで
きる。また、官能基を有しない樹脂を用いる場合は、本
発明の塗料用組成物には硬化剤や硬化触媒を用いる必要
は限らずしもない。
【0066】前記水酸基および/またはカルボキシル基
を有するフルオロオレフィン共重合体としては、たとえ
ば特公昭60−21686号、特開平3−121107
号、特開平4−279612号、特開平4−28707
号、特開平2−232221号などの各公報に記載され
ているようなものがあげられ、該共重合体の数平均分子
量(GPCによる)としては、1000〜100000
であり、1500〜30000が好ましい。前記分子量
が1000未満であれば硬化性、耐候性が不充分になる
傾向があり、100000を超えると作業性、塗装性に
問題が生じる傾向がある。
【0067】前記共重合体の水酸基価としては、0〜2
00(mgKOH/g)であり、0〜150(mgKO
H/g)であることが好ましい。前記水酸基が少なくな
ると硬化不良になりやすい傾向があり、200(mgK
OH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向
がある。
【0068】前記共重合体の酸価としては、0〜200
(mgKOH/g)であり、0〜100(mgKOH/
g)であることがさらに好ましい。酸価が少なくなると
硬化不良となりやすい傾向があり、200(mgKOH
/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向があ
る。
【0069】なお、前記共重合体のひとつとして、防汚
染付着性、汚染除去性、防錆性の点からテトラフルオロ
エチレン共重合体を用いることもできる。
【0070】前記共重合体としては、たとえばダイキン
工業(株)製ゼッフル(登録商標)、旭硝子(株)製ル
ミフロン(登録商標)、セントラル硝子(株)製セフラ
ルコート(登録商標)、大日本インキ化学工業(株)製
フルオネート(登録商標)、東亜合成(株)製ザフロン
(登録商標)などの市販品があげられる。
【0071】前記アクリルポリオール樹脂としては、た
とえば(a)水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル、
ヒドロキシビニルエーテル、アリルアルコールなどの水
酸基含有エチレン性不飽和単量体と、(b)水酸基を含
まないオレフィン類、ビニルエーテル、アリルエーテ
ル、ビニルエステル、プロペニルエステル、(メタ)ア
クリル酸エステル、ビニル芳香族化合物、(メタ)アク
リロニトリル、カルボキシル基含有不飽和単量体、エポ
キシ基含有不飽和単量体、アミノ基含有不飽和単量体な
どの水酸基不含有不飽和単量体との重合体があげられ
る。アクリルポリオール樹脂は、水酸基、カルボキシル
基、エポキシ基、アミノ基を有していてもよい。
【0072】アクリルポリオール樹脂の水酸基価として
は0〜200(mgKOH/g)であり、0〜100
(mgKOH/g)であることが好ましい。水酸基価が
少なくなると硬化不良になりやすい傾向があり、200
(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生
じる傾向がある。
【0073】前記アクリルポリオール樹脂の酸価として
は、0〜200(mgKOH/g)であり、0〜100
(mgKOH/g)であることがさらに好ましい。前記
酸価が少なくなると硬化不良となりやすい傾向があり、
200(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問
題が生じる傾向がある。
【0074】アクリルラッカー樹脂としては、たとえば
アクリルポリオール樹脂に使用されるモノマーを原料に
した樹脂であって、水酸基価がゼロで酸価が0〜10の
ものなどがあげられる。
【0075】アクリルポリオール樹脂およびアクリルラ
ッカー樹脂としては、たとえば三菱レーヨン(株)製ダ
イヤナール(登録商標)、大日本インキ化学工業(株)
製アクリディック(登録商標)、日立化成工業(株)ヒ
タロイド(登録商標)、三井東圧化学(株)製オレスタ
ー(登録商標)などの市販品を用いることができる。
【0076】前記アクリルシリコン樹脂としては、たと
えば1分子中に、少なくとも1個のシラン基とラジカル
重合性不飽和基とを有するアクリルシリコン単量体を前
記水酸基含有エチレン性不飽和単量体(a)および/ま
たは前記水酸基不含有不飽和単量体(b)と共重合した
ものがあげられる。アクリルシリコン樹脂は加水分解性
シリル基、水酸基、エポキシ基を有してもよい。
【0077】アクリルシリコン樹脂としては、たとえば
鐘淵化学工業(株)製ゼムラック(登録商標)、三洋化
成工業(株)製クリヤマー(登録商標)などの市販品を
用いることができる。
【0078】本発明においては、前記塗料用樹脂(B)
として非含フッ素の非加水分解性基含有金属(Si、T
i、Alなど)アルコキシド、非含フッ素の非加水分解
性基含有オルガノポリシロキサン、非含フッ素の金属
(Si、Ti、Alなど)アルコキシドなどの無機系素
材も用いられうる。
【0079】前記無機系素材としては、たとえばグンゼ
産業(株)のエコルトン(登録商標)、日本合成ゴム
(株)製グラスカ(登録商標)、トウペ(株)製ポーセ
リン(登録商標)、日本油脂(株)製ベルクリーン(登
録商標)、ベルハード(登録商標)、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製SH、SRおよびDCシリー
ズ、信越化学工業(株)製KRシリーズ、味の素(株)
製プレンアクト(登録商標)、日本曹達(株)製有機チ
タネート、川研ファインケミカル(株)製アルミニウム
アルコレートおよびアルミニウムキレート化合物、北興
化学工業(株)製ジルコニウムアルコキサイド、日本ユ
ニカー(株)製複合変性シリコーンオイルならびにMM
CAなどの市販品を用いることができる。
【0080】前記フッ素シリコーン樹脂としては、たと
えば特開平4−279612号公報に記載のものなどが
あげられる。
【0081】前記硬化剤(C)としては、たとえばイソ
シアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、メ
ラミン樹脂、二塩基酸、非加水分解性基含有シラン化合
物、エポキシ樹脂または酸無水物などがあげられるが、
耐候性、耐酸性雨性の点からイソシアネート、ブロック
イソシアネート、エポキシ樹脂が好ましい。
【0082】前記イソシアネート化合物、ブロックイソ
シアネート化合物としては、たとえば2,4−トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシア
ネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、n−ペンタン−1,4−ジイソシ
アネート、これらの三量体、これらのアダクト体やビュ
ウレット体、これらの重合体で2個以上のイソシアネー
ト基を有するもの、さらにブロック化されたイソシアネ
ート類などがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0083】イソシアネートと塗料用樹脂との混合割合
はNCO/OH(モル比)で0.5〜5.0が好まし
く、さらに0.8〜1.2がより好ましい。また、イソ
シアネートが湿気硬化タイプの場合は1.1〜1.5が
好ましい。
【0084】前記メラミン樹脂としては、たとえばメラ
ミン樹脂のほか、メラミンをメチロール化したメチロー
ル化メラミン樹脂、メチロール化メラミンをメタノー
ル、エタノール、ブタノールなどのアルコール類でエー
テル化したアルキルエーテル化メラミン樹脂などがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0085】前記エポキシ化合物としては、たとえば
【0086】
【化3】
【0087】などがあげられるがこれらに限定されるも
のではない。
【0088】前記酸無水物としては、たとえば無水フタ
ル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水
1,2−シクロヘキシルジカルボン酸、無水コハク酸、
無水マレイン酸などがあげられるがこれらに限定される
ものではない。
【0089】また、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,2−シ
クロヘキシルジカルボン酸などの二塩基酸も硬化剤とし
て用いられる。
【0090】硬化触媒(C)としては、たとえば有機ス
ズ化合物、有機酸性リン酸エステル、有機チタネート化
合物、酸性リン酸エステルとアミンとの反応物、飽和ま
たは不飽和の多価カルボン酸またはその酸無水物、有機
スルホン酸、アミン系化合物、アルミニウムキレート化
合物、チタニウムキレート化合物、ジルコニウムキレー
ト化合物などがあげられる。
【0091】前記有機スズ化合物の具体例としては、ジ
ブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジ
オクチルスズマレエート、ジブチルスズジアセテートな
どがあげられる。
【0092】前記有機酸性リン酸エステルの具体例とし
ては、
【0093】
【化4】
【0094】などがあげられる。
【0095】前記有機チタネート化合物としては、たと
えばテトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタ
ネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタン
酸エステルがあげられる。
【0096】さらに前記アミン系化合物の具体例として
は、たとえばブチルアミン、オクチルアミン、ジブチル
アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミ
ン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グア
ニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N
−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5.
4.0)ウンデセン−7(DBU)などのアミン系化合
物、さらにはそれらのカルボン酸などの塩、過剰のポリ
アミンと多塩基酸よりえられる低分量ポリアミド樹脂、
過剰のポリアミンとエポキシ化合物の反応生成物などが
あげられる。
【0097】前記キレート化合物の具体例としてはアル
ミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニ
ウムトリス(アセチルアセトナート)、ジルコニウムテ
トラキス(アセチルアセトナート)、ジイソプロポキシ
・ビス(エチルアセトアセテート)チタネートなどがあ
げられる。
【0098】硬化触媒は1種を用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。好ましい硬化触媒としては、有機ス
ズ化合物、アルミニウムキレート化合物があげられる。
【0099】前記塗料用樹脂(B)と前記有機金属化合
物(A)との配合割合としては、目的や用途などによっ
て異なるが、通常、塗料用樹脂100重量部に対して有
機金属化合物0.1〜50重量部であり、1〜30重量
部であることが好ましい。0.1重量部未満であると親
水化作用が充分ではなくなる傾向があり、50重量部を
超えると塗膜の外観不良、樹脂との相溶性が低下する傾
向がある。
【0100】本発明においては、用途によっては塗料用
組成物に有機溶剤を配合することができる。
【0101】有機溶剤としては、たとえばキシレン、ト
ルエン、ソルベッソ100、ソルベッソ150、ヘキサ
ンなどの炭化水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸
エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、酢酸エチレングリコール、酢酸ジ
エチレングリコールなどのエステル系溶剤、ジメチルエ
ーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、
テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトンなどのケ
トン系溶剤、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルアセトアミド、アセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチル
ホルムアミドなどのアミド系溶剤、ジメチルスルホキシ
ドなどのスルホン酸エステル系溶剤、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル(重合度3〜100)、CF3CH2OH、F(C
22CH2OH、(CF32CHOH、F(CF23
CH2OH、F(CF2425OH、H(CF22
2OH、H(CF23CH2OH、H(CF24CH2
OHなどのアルコール系溶剤などがあげられるが、相溶
性、塗膜外観、貯蔵安定性の点から低級アルコール、低
級フッ素アルコールなどのアルコール系溶剤が好まし
い。
【0102】塗料用樹脂とアルコール系溶剤との配合割
合としては、塗料用樹脂100重量部に対してアルコー
ル1〜50重量部であり、硬化性、塗膜外観の点から1
〜25重量部であることがさらに好ましい。
【0103】また、硬化剤が常温硬化型のイソシアネー
トなどのようにアルコールと反応性の高い場合には、さ
らに1〜15重量部が好ましく、アルコールの種類も2
級または3級アルコールが好ましい。
【0104】親水化塗料にはさらに紫外線吸収剤、シラ
ンカップリング剤および/または親水化促進剤などを配
合することができる。
【0105】紫外線吸収剤を配合するときは、塗膜に下
地保護性や耐候性の改善作用を与える。具体例として
は、たとえばベンゾフェノン系およびベンゾトリアゾー
ル系の紫外線吸収剤、シアノアクリレート系の紫外線吸
収剤が好適であり、これらのうちでもベンゾフェノン系
では、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メチト
キベンゾフェノンおよび2,2′,4,4′−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノンが、ベンゾトリアゾール系では
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾー
ル)、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−
5−クロル−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−フェニルフェニル)−5−クロルベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert
ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジtertブチル
フェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−tertオクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾールが有効である。
【0106】シアノアクリレート系紫外線吸収剤として
は、たとえば2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−
ジフェニルアクリレート、エチル2−シアノ−3,3−
ジフェニルアクリレートなどが有効に使用できる。
【0107】とくに好適な紫外線吸収剤は、式:
【0108】
【化5】
【0109】(式中、R10およびR11は同じかまたは異
なり、いずれも水素原子、低級アルキル基、殊に分岐鎖
状の低級アルキル基、またはアリール基、とくにフェニ
ル基を表わし、Xは水素原子またはハロゲン原子、とく
に塩素原子である)で示されるタイプのものである。ま
た、シアノアクリレート系紫外線吸収剤は加水分解の影
響を受けにくいので、特に好ましい。
【0110】シランカップリング剤は塗膜に重ね塗り接
着性を与える。具体例としては、たとえば前記シランカ
ップリング剤としては、たとえばメチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、トリメチルメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、3−(グリシジルオキシ)プロピルトリメト
キシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
トリメトキシシリルプロピルイソシアネート、3−トリ
エトキシシリルプロピルイソシアネート、メチルトリス
(エチルメチルケトオキシム)シランなどがあげられ、
アルキルケトオキシム基またはイソシアネート基を含有
するものが好ましい。特にリコート性が良好であること
から、イソシアネート基またはエポキシ基を有するシラ
ンカップリング剤が好ましい。
【0111】親水化促進剤を添加することにより、本発
明においては、高親水化能を有する有機金属化合物の加
水分解を助け、塗膜表面の親水化を促進させる。また、
塗料組成物中の塗料用樹脂が硬化型の場合、塗膜の硬化
促進に寄与する。具体例としては、前記した硬化触媒
(C)で列挙したものがあげられる。親水化の点から有
機スズ化合物、アルミニウムキレート化合物が好まし
い。
【0112】そのほか本発明の塗料用組成物には、たと
えば顔料、顔料分散剤、増粘剤、レベリング剤、消泡
剤、造膜助剤、HALS、艶消し剤、フィラー、コロイ
ダルシリカ、防カビ剤、皮張り防止剤、酸化防止剤、難
燃剤、タレ防止剤、帯電防止剤、防錆剤、水溶性樹脂
(ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイドな
ど)などの塗料用添加剤を配合することもできる。
【0113】本発明において親水化塗料の塗料組成は、
目的や用途に応じて適宜クリヤー、ソリッド、充填剤
(フィラー)配合など種々の形態を採用できる。
【0114】前記プラスチック系基材としては、たとえ
ば塩化ビニル樹脂、アミノ樹脂、軟質または硬質ポリウ
レタン、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリアルキ
ルエーテル系樹脂、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ
オレフィン、ポリスルホン、熱可塑性アクリル樹脂、ポ
リイミド、ポリカーボネート、フルオロオレフィン樹
脂、セルロース系樹脂、ポリアミドイミド、ポリアミ
ド、シリコーン系樹脂、ウレタンエラストマー、ポリエ
ステルエラストマー、シリコーン系エラストマーなどで
作製された基材またはこれらと他の材料を接合した複合
基材があげられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−ポリ塩化ビ
ニル混合樹脂、ポリビニルアルコール、ポリテトラフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/パー
フルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、エチレ
ン/テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン/クロ
ロトリフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフル
オロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリカーボネート、セルロースアセテート、セルロ
ーストリアセテート、ポリエステル、ポリエチレンナフ
タレート、ポリビニルブチラール、ポリアミド6、ポリ
アミド12、全芳香族ポリアミド、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリエーテ
ルエーテルケトンまたはポリエーテルイミドなどが好適
にあげられる。
【0115】特に耐候性が良好でや可塑剤の影響が少な
いことから、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系基材が好
ましい。
【0116】プラスチック基材の形態としては、フィル
ム(厚さが200μm未満のもの)、シート(厚さが2
00μm以上で5mm未満のもの)、ボード(厚さが5
mm以上で室温で人力で容易には変形できないもの)、
チューブ、さらにはこれらの材料と非プラスチック材料
との接合物(たとえば貼り合せ鋼鈑など)などがあり、
目的や用途に応じて適宜選定すればよい。
【0117】塗装方法については、目的や用途、プラス
チック基材の種類などに応じてスプレー、ハケ、ロー
ラ、カーテンフロー、ロール、ディップ、グラビアコー
ティング、バーコートなど種々の方法が用いられる。
【0118】プラスチック系基材がフィルム、シート、
ボードである場合の塗装方法としては、たとえばグラビ
アコーティング法、ドクターブレード法、ロールコート
法、リバースロール法、エヤーナイフコート法などもあ
げられ、これらの塗装方法の場合、塗装膜厚としては塗
膜外観、塗装性の点から1〜20μm、好ましくは1〜
10μmが適当である。チューブの場合はディップなど
の方法が好ましく採用される。
【0119】スプレー塗装の一つの例として、エアゾー
ル缶に前記親水化塗料を充填し、適宜噴射剤などを添加
したエアゾール組成として塗装する形態がある。この方
法は現場で塗装が容易にでき、本発明の表面親水化プラ
スチック成形品を製造したり、あるいは塗り替え、また
は部分的に補修したりするときに非常に便利である。
【0120】たとえば工場で塗装されたプラスチック成
形品は塗装後に比較的粗雑に取り扱われることがあり、
設置現場に到着したときには疎水化していることがあ
る。こうした場合、エアゾール缶に充填した親水化塗料
を使用すれば現場で簡単に塗装または補修(タッチアッ
プ)できる。また、狭い現場で塗装する場合は通常の塗
装方法に比べて作業性などが格段に優れている。
【0121】また本発明において、塗装時の塗料組成物
の濡れ性の向上および塗膜の密着性を高めるため、好ま
しくはプラスチック基材を塗装前に表面処理する。表面
処理法としては、たとえばコロナ放電処理、プラズマ処
理、スパッタ処理、エキシマレーザ処理などがあげられ
る。これらの表面処理法はプラスチック基材の表面を活
性化させる方法として公知の方法である。
【0122】別の表面処理法として、プライマー層を設
けることもできる。プライマー層は公知の各種のプライ
マーを使用することにより形成できる。プライマーとし
ては、たとえば公知のアクリル樹脂系のラッカー型また
は硬化型プライマーがあげられる。
【0123】かくして形成された塗膜は、塗膜に含有さ
れる有機金属化合物の加水分解性基が加水分解されるこ
とにより塗膜表面が親水化する。この表面親水化は水、
たとえば雨水、夜露、霧、霜、雪などが塗膜に接触する
ことにより生じる。
【0124】しかしこの場合、初期の親水化は小さいた
め、好ましくは塗膜の親水化を予め促進しておくことが
望ましい。塗膜の親水化促進処理としては、たとえば高
湿度雰囲気下で予備的に暴露する処理、水中に浸漬する
処理、酸性水を散布する処理などがある。これらの処理
方法は、目的や用途などに応じて適宜選定すればよい。
【0125】また、本発明の親水化塗膜を有するプラス
チック成形品をプラスチック以外の基材、たとえば金
属、セラミック、天然資材(木材、皮革)などに接着ま
たは貼付する場合、本発明のプラスチック成形品の親水
化塗膜が形成されていない側の表面に接着剤層を設ける
ことが好ましい。
【0126】接着剤としては、たとえば汎用のエポキシ
系やアクリル系の接着剤が使用でき、目的や用途に応じ
て適宜選定すればよい。
【0127】以上に本発明の基本的構成を説明したが、
本発明の表面が親水化されたプラスチック成形品は各種
の機能をもち、種々の用途に適用できる。
【0128】まず、易洗浄性の物品として有用である。
前記のように、各種製品が使用環境から受ける汚れには
親水性のものも疎水性のものもある。たとえば大気や室
内の空気中に浮遊しているホコリやチリが付着堆積し目
に見える汚れとなったり、建築資材やアウトドア製品で
は汚れが雨水などで流されて筋状の汚れとなったりして
いる。また屋内で使用する製品でもホコリやチリのほ
か、台所では食器、換気扇、キッチンフード、調理台な
どには油汚れ;リビングルームでは家具、壁、家電製
品、ロールブラインド、人工すだれ、人工畳、ソファ、
テーブル、机、ドア、照明器具カバー、天井、カーペッ
ト、マットなどにはタバコのヤニの汚れ;浴室や洗面所
では浴槽、桶、壁、浴槽の蓋、換気扇、床などには垢な
どの油脂や石鹸カスなどの汚れ;トイレでは便座や便器
の汚れなどが付着することが多い。
【0129】本発明のプラスチック成形品をこれらの製
品として使用するときには、製品に付着した上記の汚れ
を水などの親水性液体で洗い流したり、噴霧したり、あ
るいは浸漬したり、さらには親水性の液体をしみ込ませ
た布やスポンジで拭き取ることにより容易に除去するこ
とができる。
【0130】易洗浄性の物品として使用する場合の好適
な組合せとしては、限定的ではないが、つぎに示す組合
せが例示できる。
【0131】 (A)有機金属化合物(そのオリゴマーまたはコオリゴマー) 1〜100部 前記式(1)(とくにb=1〜5、MがB、Al、T
i、ZrまたはSi)でR1およびR2のうちの少なくと
もひとつがフッ素原子を含む基であるもの (B)塗料用樹脂 100部 溶剤可溶性で水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体、アクリルシリコン樹
脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルラッカー樹脂ま
たは官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合
体もしくは共重合体 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.001〜100部 (D)加水分解触媒 0.001〜50部 (E)溶剤 10〜2000部 (F)紫外線吸収剤 0.1〜40部 (G)プラスチック基材 前記のプラスチック基材および複合基材全般
【0132】また本発明のプラスチック成形品は易排水
性の物品として有用である。本発明の表面が親水化され
たプラスチック成形品を用いるときは、表面に水が溜ま
ったり水滴が付着することがなく、水は表面に一様に広
がり水膜を形成する。したがって水垢や油汚れなどが筋
状や斑点状に付着せず、きれいな水を流すだけで容易に
除去できる。
【0133】易排水性が要求される場所および物品とし
ては、たとえば前記の浴室や洗面所、台所、トイレのほ
か、各種配水管、建物や住宅の雨どい、屋上防水シー
ト、カーポートの天井などの汚れが付着しやすい場所や
物品があげられる。
【0134】易排水性の物品として使用する場合の好適
な組合せとしては、限定的ではないが、つぎに示す組合
せが例示できる。
【0135】 (A)有機金属化合物(そのオリゴマーまたはコオリゴマー) 1〜100部 前記式(1)(とくにb=1〜5、MがB、Al、T
i、ZrまたはSi)でR1およびR2のうちの少なくと
もひとつがフッ素原子を含む基であるもの (B)塗料用樹脂 100部 溶剤可溶性で水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体、アクリルシリコン樹
脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルラッカー樹脂ま
たは官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合
体もしくは共重合体 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.001〜100部 (D)加水分解触媒 0.001〜50部 (E)溶剤 10〜2000部 (F)紫外線吸収剤 0.1〜40部 (G)プラスチック基材 前記のプラスチック基材および複合基材全般
【0136】本発明のプラスチック成形品はまた、防曇
性の物品として有用である。本発明の表面が親水化され
たプラスチック成形品を用いるときは、親水性の表面の
濡れ性が向上し、温度湿度の変化による結露が生じにく
くなり、優れた防曇性が発揮できる。
【0137】防曇性が要求される場所および物品として
は、温度差によって水分による曇りが生ずる場所に設置
される各種の窓、ショーケース、鏡、照明器具カバーな
ど;透視性や光線透過性が重要なレンズ、ゴーグル、ヘ
ルメットのシールド、太陽電池カバーなどの各種物品の
カバー;農業用ハウスや温室などの各種カバーやフィル
ム、シートなどがあげられる。
【0138】防曇性の物品として使用する場合の好適な
組合せとしては、限定的ではないが、つぎに示す組合せ
が例示できる。
【0139】 (A)有機金属化合物(そのオリゴマーまたはコオリゴマー) 1〜100部 前記式(1)(とくにb=1〜5、MがB、Al、T
i、ZrまたはSi)でR1およびR2のうちの少なくと
もひとつがフッ素原子を含む基であるもの (B)塗料用樹脂 100部 溶剤可溶性で水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体、アクリルシリコン樹
脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルラッカー樹脂ま
たは官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合
体もしくは共重合体 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.001〜100部 (D)加水分解触媒 0.001〜50部 (E)溶剤 10〜2000部 (F)紫外線吸収剤 0.1〜40部 (G)プラスチック基材 前記のプラスチック基材および複合基材全般。特に片面
もしくは両面が表面処理された各種のフィルムまたはシ
ート(ポリエステルフィルム、フルオロオレフィンフィ
ルムポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートシート
など)、硬質または軟質塩化ビニルシート、アクリル樹
脂シートなど。
【0140】本発明のプラスチック成形品はまた、結露
防止性の物品として有用である。本発明の表面が親水化
されたプラスチック成形品を用いるときは、大気や室内
の水分が結露することがなく、したがって水滴が落下し
て各種の製品や植物に悪影響を与えることがない。さら
に、雨水やシブキが飛んできても物品の表面に水滴とし
て残ることがなく、また、水滴を表面に形成せず水を一
様な水膜とするため、万一氷結しても視界の歪みを少な
くすることができる。すなわち本発明でいう結露防止性
とは、周囲の水分が結露して水滴を形成することを防止
する性質だけでなく、周囲から飛来する水が表面に水滴
として残ることを防止する性質をも含む概念である。
【0141】結露防止性が要求される場所および物品と
しては、前記防曇性が要求される場所および物品に加え
て、壁紙、窓、シャンデリアなどのインテリア製品など
があげられる。
【0142】結露防止性の物品として使用する場合の好
適な組合せとしては、限定的ではないが、つぎに示す組
合せが例示できる。
【0143】 (A)有機金属化合物(そのオリゴマーまたはコオリゴマー) 1〜100部 前記式(1)(とくにb=1〜5、MがB、Al、T
i、ZrまたはSi)でR1およびR2のうちの少なくと
もひとつがフッ素原子を含む基であるもの (B)塗料用樹脂 100部 溶剤可溶性で水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体、アクリルシリコン樹
脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルラッカー樹脂ま
たは官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合
体もしくは共重合体 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.001〜100部 (D)加水分解触媒 0.001〜50部 (E)溶剤 10〜2000部 (F)紫外線吸収剤 0.1〜40部 (G)プラスチック基材 前記のプラスチック基材および複合基材全般
【0144】さらに本発明のプラスチック成形品は、帯
電防止性の物品として有用である。本発明の表面が親水
化されたプラスチック成形品を用いるときは、導電性層
がコーティング層の最外表面層に分布し塗膜は基材に密
着しているため、単に界面活性剤などの親水化剤を塗布
したもののように経時的な降雨などで流失することがな
く、持続した親水化作用が得られ、導電性層となる水膜
を容易にかつ持続して形成でき、帯電を長期にわたって
防止できる。
【0145】帯電防止性が要求される場所および物品と
しては、半導体製造におけるクリーンルームなどのチリ
やホコリの付着を極力抑えたい場所に使用する各種物
品;チリやホコリの付着が性能の低下や故障となる電子
電気製品や精密機械のほか、フロッピーディスク、ビデ
オテープ、オーディオテープ、コンパクトディスクなど
の周辺製品;チリやホコリの付着が意匠性や美観、透視
性、機能などの低下につながるショーケース、レンズ、
窓、鏡、屋外表示物(看板、標識など)、住宅用設備、
遮音壁、カーポート、農業用ハウス、テントハウス、軒
出しテント、各種レジャー用品、カメラケーシング、カ
メラカバー、カメラフィルター、釣具、スキー板、シュ
ーズ、バッグなどがあげられる。
【0146】帯電防止性の物品として使用する場合の好
適な組合せとしては、限定的ではないが、つぎに示す組
合せが例示できる。
【0147】 (A)有機金属化合物(そのオリゴマーまたはコオリゴマー) 1〜100部 前記式(1)(とくにb=1〜5、MがB、Al、T
i、ZrまたはSi)でR1およびR2のうちの少なくと
もひとつがフッ素原子を含む基であるもの (B)塗料用樹脂 100部 溶剤可溶性で水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体、アクリルシリコン樹
脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルラッカー樹脂ま
たは官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合
体もしくは共重合体 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.001〜100部 (D)加水分解触媒 0.001〜50部 (E)溶剤 10〜2000部 (F)紫外線吸収剤 0.1〜40部 (G)プラスチック基材 前記のプラスチック基材および複合基材全般
【0148】さらにまた本発明のプラスチック成形品
は、生体適合性の物品として有用である。本発明の表面
が親水化されたプラスチック成形品を使用するときに
は、人工血管などの生体に移植する物品の表面を持続し
て親水性とし、体内の親水性液体の膜をその表面に形成
することができ、また抗血栓作用を有する血管内皮細胞
の成長を促すことが期待できる。
【0149】生体適合性が要求される場所および物品と
しては、生体内に移植する各種人工血管や臓器、関節;
骨折の治療用のネジやビスなどの各種埋め込み用具;カ
テーテル、拡張器具、手術用結さく装置、生体内留置チ
ューブ、接続器具、分離膜、創傷被覆材などがあげられ
る。
【0150】生体適合性の物品として使用する場合の好
適な組合せとしては、限定的ではないが、つぎに示す組
合せが例示できる。
【0151】 (A)有機金属化合物(そのオリゴマーまたはコオリゴマー) 1〜100部 前記式(1)(とくにb=1〜5、MがB、Al、T
i、ZrまたはSi)でR1およびR2のうちの少なくと
もひとつがフッ素原子を含む基であるもの (B)塗料用樹脂 100部 溶剤可溶性で水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体、アクリルシリコン樹
脂、アクリルポリオール樹脂、アクリルラッカー樹脂ま
たは官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合
体もしくは共重合体 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.001〜100部 (D)加水分解触媒 0.001〜50部 (E)溶剤 10〜2000部 (F)紫外線吸収剤 0.1〜40部 (G)プラスチック基材 前記のプラスチック基材および複合基材全般。特にポリ
塩化ビニル、ポリアルキルエーテル系樹脂、ポリオレフ
ィン、軟質ポリウレタン、熱可塑性アクリル樹脂、ポリ
スルホン、ポリウレタンエラストマー、フルオロオレフ
ィン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエーテル、シリコ
ーン系樹脂、シリコーン系エラストマーなどの基材また
は複合基材。
【0152】本発明はさらに、上記の機能を有する具体
的物品にも関する。本発明のプラスチック成形品の形態
と機能と具体的製品(物品)の一部との関係を分かりや
すくした表を表1〜3に示す。
【0153】この表の形態の欄においてAは本発明のプ
ラスチック成形品がそのまま製品(物品)となり得る場
合を示し、Bは製品(物品)自体はプラスチック以外の
基材が主として使用されており、本発明のプラスチック
成形品を接着などの方法で適用することが通常と考えら
れる場合を示している。
【0154】
【表1】
【0155】
【表2】
【0156】
【表3】
【0157】表1、2および3のうちの特に代表的な物
品としては、農業用のフィルムまたはシート;アウトド
ア製品用のフィルム、シートまたはボード;建築資材用
フィルム、シート、ボード、チューブなどがあげられ
る。より具体的には農業用ハウスのフィルムまたはシー
ト、太陽電池用カバーフィルム、テント用シート、建築
用防御布、屋外表示具(看板、標識)、窓、カーポート
の天井、高速道路などの遮音壁、台所用品、浴室設備
(壁、器具)、各種住宅設備(壁材、照明器具、ブライ
ンド、雨どいなど)、人工すだれ、ロールブラインド、
人工畳、テーブルクロス、テーブルなどがあげられる。
【0158】
【実施例】つぎに本発明を実施例をあげて説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0159】親水化塗料の調製 以下の成分を使用し、表4に示す配合割合で混合して親
水化塗料を調製した。有機金属化合物(なお、以下の化
合物には異性体が存在し、下記の構造式はその代表的構
造を示している。異性体とは枝分かれ体、環状体、3次
元構造体などである。) A−1: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−CH225であり、−C
3/−CH225は0.3である。) A−2: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−CH225であり、−C
3/−CH225は0.5である。) A−3: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−CH225であり、−C
3/−CH225は0.7である。) A−4: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−CH2CF2CFHCF3
り、−CH3/−CH2CF2CFHCF3は0.3であ
る。) A−5: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−CH2CF2CFHCF3
り、−CH3/−CH2CF2CFHCF3は0.5であ
る。) A−6: RO(−Si(OR)2−O)15−(−Si(OR)
(R)−O)3−R(式中、Rは−CH3である。) A−7: RO(−Si(OR)2−O)10−(−Si(OR)
(R)−O)10−R(式中、Rは−CH3である。) A−8: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−C24(CF27CF3
あり、−CH3/−C24(CF27CF3は0.5であ
る。) A−9: RO(−Si(OR)2−O)4−R (式中、Rは−CH3および−C24(CF27CF3
あり、−CH3/−C24(CF27CF3は0.3であ
る。)
【0160】塗料用樹脂 B−1:テトラフルオロエチレン系共重合体(ダイキン
工業(株)製のゼッフルGK-510、重量平均分子量:約4
0,000) B−2:フッ化ビニリデン系共重合体(ダイキン工業
(株)製のゼッフルLC-941、重量平均分子量:約60,00
0) B−3:フッ化ビニリデン系共重合体(ダイキン工業
(株)製のゼッフルLC-950、重量平均分子量:約60,00
0) B−4:フッ化ビニリデン系共重合体(ダイキン工業
(株)製のゼッフルLC-974、重量平均分子量:約96,00
0) B−5:フッ化ビニリデン系共重合体(ダイキン工業
(株)製のゼッフルLC-700、重量平均分子量:約80,00
0) B−6:水酸基含有アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)
製のダイヤナールLR-237、重量平均分子量:約55,000、
樹脂水酸基価:50mgKOH/g) B−7:水酸基含有アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)
製のダイヤナールLR-237、重量平均分子量:約28,000、
樹脂水酸基価:108mgKOH/g) B−8:熱可塑性アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製
のダイヤナールLR-637、重量平均分子量:約55,000)
【0161】硬化剤 C−1:イソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン工
業(株)製のコロネートHX、NCO/OH=1) 硬化促進剤 C−2:ジブチル錫ジラウレート
【0162】加水分解触媒 D−1:アルミニウム系キレート(川研ファインケミカ
ル(株)製のアルミキレートM) D−2:アルミニウム系キレート(川研ファインケミカ
ル(株)製のアルミキレートD)
【0163】溶剤 E−1:酢酸ブチル(樹脂分を20重量%とする量)
【0164】紫外線吸収剤 F−1:ベンゾフェノン型紫外線吸収剤(共同薬品
(株)製のバイオソーブ130)
【0165】表4において、比較塗料1は酸化チタン系
光触媒含有のシリコーン塗料(東陶機器(株)製)、比
較塗料2〜5は表4に示す塗料用樹脂に紫外線吸収剤の
みを配合(溶剤は使用)した塗料である。
【0166】
【表4】
【0167】実施例1 表4に示す組成の親水化塗料をポリエステルフィルム
(帝人(株)製のテトロンOHW、厚さ150μm)に
バーコータで塗装し、室温で7日間さらに屋外で7日間
乾燥して厚さ20μmの塗膜を有するポリエステルフィ
ルム成形品を作製した。
【0168】作製したポリエステルフィルム成形品につ
いてつぎの試験を行なった。比較塗料1はその塗料を厚
さ1μmに塗装した市販のプラスチックフィルム(東陶
機器(株)製のハイドロテクト)の形で試験に供した。
結果を表5に示す。
【0169】(低汚染付着性)大阪府下の建築物3階の
屋上で南面30度および90度(垂直)の角度にプラス
チック成形品を配置し、12ヵ月間屋外で曝露する。
【0170】曝露前後の明度を色差計(ミノルタ(株)
製のCR-300)により測定(1サンプルにつき10点測
定、白紙上)し、曝露後の平均明度から曝露前の平均明
度を除した値を平均明度差とする。
【0171】また、曝露後の表面状態を目視によりつぎ
の基準で評価する。 ◎:雨筋汚れが軽微で汚れがほとんど拡散していない。 〇:雨筋汚れが一部発生しているが軽微であり、汚れの
拡散が軽微である。 △:雨筋汚れが全面に明確に発生しており、汚れの拡散
が広がっている。 ×:雨筋汚れと汚れの拡散が全面に拡大しており、外観
が著しく不良である。
【0172】(促進耐候性)促進耐候性試験機(スガ試
験機(株)製のサンシャインウエザオメータ)を用い、
照射時のブラックパネル温度63℃で降雨サイクルを1
8分間として2時間行ない、光沢保持率、色差および外
観(上記の目視基準)を調べる。
【0173】(耐摩耗性)綿布およびアルミニウム板に
よるつぎの摩耗処理を行ない、摩耗処理の前後の対水接
触角を測定する。併せて、次式: 対水接触角上昇率(%)=(処理前接触角/処理後接触
角)×100 により対水接触角上昇率を算出する。摩耗処理後の対水
接触角が大きくなるほど耐摩耗性が不良である。
【0174】綿布摩耗処理 サンプルの親水化塗膜に対し、太平理化工業(株)製の
ラビングテスターを使用して綿布(アサヒケミカル
(株)製のベムコットM-3)を負荷100gで400回
擦りつける。
【0175】アルミニウム板処理 サンプルの親水化塗膜に対し、アルミニウム板を手作業
で10回擦りつける。
【0176】
【表5】
【0177】表5の結果から明らかなように、未処理の
ポリエステルフィルム(実験番号1−16)は汚染の付
着が多く、促進耐候性にも劣る。光触媒処理ポリエステ
ルフィルム(実験番号1−17)は汚染の付着が多く、
耐摩耗性にも劣る。親水化用の有機金属化合物を含まな
いフッ素樹脂塗膜を有するポリエステルフィルム(実験
番号1−18と19)は汚染の付着が多い。また親水化
用の有機金属化合物を含まないアクリル樹脂塗料の塗膜
を有するポリエステルフィルム(実験番号1−20と2
1)は汚染の付着が多く、耐候性も不良である。これら
に対し、本発明のポリエステルフィルム成形品は低汚染
性、耐摩耗性および耐候性のいずれも良好であり、バラ
ンスがとれている。
【0178】実施例2 表4に示す組成の親水化塗料を透明軟質ポリ塩化ビニル
フィルム(三菱化成ビニル(株)製のクリーンエース、
厚さ100μm)にバーコータで塗装し、室温で7日間
さらに屋外で7日間乾燥して厚さ20μmの塗膜を有す
るポリ塩化ビニルフィルム成形品を作製した。
【0179】作製したポリ塩化ビニルフィルム成形品に
ついて実施例1と同様の試験を行なった。結果を表6に
示す。
【0180】
【表6】
【0181】表6の結果から明らかなように、未処理の
ポリ塩化ビニルフィルム(実験番号2−16)は汚染の
付着が多く、耐候性も不良である。親水化用の有機金属
化合物を含まないフッ素樹脂塗膜を有するポリ塩化ビニ
ルフィルム(実験番号2−17と18)も汚染の付着が
多い。また親水化用の有機金属化合物を含まないアクリ
ル樹脂塗料の塗膜を有するポリ塩化ビニルフィルム(実
験番号2−19と20)は汚染の付着が多く、耐候性も
不良である。これらに対し、本発明のポリ塩化ビニルフ
ィルム成形品は低汚染性、耐摩耗性および耐候性のいず
れも良好であり、バランスがとれている。
【0182】実施例3 表4に示す組成の親水化塗料を白色軟質ポリ塩化ビニル
シート(軟質塩化ビニル樹脂(重合度:1100)10
0重量部とジオクチルフタレート50重量部とステアリ
ン酸バリウム3重量部とルチル型酸化チタン(石原産業
(株)製のCR−95)5重量部とを予備混合し、18
0℃のオープンロールで混練したのちシート化したも
の、厚さ2mm)にバーコータで塗装し、室温で7日間
さらに屋外で7日間乾燥して厚さ20μmの塗膜を有す
る白色ポリ塩化ビニルシート成形品を作製した。
【0183】作製した白色ポリ塩化ビニルシート成形品
について実施例1と同様の試験を行なった。結果を表7
に示す。
【0184】
【表7】
【0185】表7の結果から明らかなように、未処理の
白色ポリ塩化ビニルシート(実験番号3−16)は汚染
の付着が多く、耐候性も不良である。親水化用の有機金
属化合物を含まないフッ素樹脂塗膜を有する白色ポリ塩
化ビニルシート(実験番号3−17と18)も汚染の付
着が多い。また親水化用の有機金属化合物を含まないア
クリル樹脂塗料の塗膜を有する白色ポリ塩化ビニルシー
ト(実験番号3−19と20)は汚染の付着が多く、耐
候性も不良である。これらに対し、本発明の白色ポリ塩
化ビニルシート成形品は低汚染性、耐摩耗性および耐候
性のいずれも良好であり、バランスがとれている。
【0186】実施例4 表4に示す組成の親水化塗料をエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体フィルム(ETFE、ダイキン工業
(株)製のネオフロンETFEフィルムEF0050C1、厚さ
50μm、塗装面を予めコロナ放電処理したもの)にバ
ーコータで塗装し、室温で7日間さらに屋外で7日間乾
燥して厚さ20μmの塗膜を有するETFEフィルム成
形品を作製した。
【0187】作製したETFEフィルム成形品について
実施例1と同様の試験を行なった。結果を表8に示す。
【0188】
【表8】
【0189】表8の結果から明らかなように、未処理の
ETFEフィルム(実験番号4−16)は汚染の付着が
多い。親水化用の有機金属化合物を含まないフッ素樹脂
塗膜を有するETFEフィルム(実験番号4−17と1
8)も汚染の付着が多い。また親水化用の有機金属化合
物を含まないアクリル樹脂塗料の塗膜を有するETFE
フィルム(実験番号4−19と20)は汚染の付着が多
く、耐候性も不良である。これらに対し、本発明のET
FEフィルム成形品は低汚染性、耐摩耗性および耐候性
のいずれも良好であり、バランスがとれている。
【0190】実施例5 表4に示す組成の親水化塗料をテトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体フィルム(FE
P、ダイキン工業(株)製のネオフロンFEPフィルム
NF0100C1、厚さ100μm、塗装面を予めコロナ放電処
理したもの)にバーコータで塗装し、室温で7日間さら
に屋外で7日間乾燥して厚さ20μmの塗膜を有するF
EPフィルム成形品を作製した。
【0191】作製したFEPフィルム成形品について実
施例1と同様の試験を行なった。結果を表9に示す。
【0192】
【表9】
【0193】表9の結果から明らかなように、未処理の
FEPフィルム(実験番号5−16)は汚染の付着が多
い。親水化用の有機金属化合物を含まないフッ素樹脂塗
膜を有するFEPフィルム(実験番号5−17と18)
も汚染の付着が多い。また親水化用の有機金属化合物を
含まないアクリル樹脂塗料の塗膜を有するFEPフィル
ム(実験番号5−19と20)は汚染の付着が多く、耐
候性も不良である。これらに対し、本発明のFEPフィ
ルム成形品は低汚染性、耐摩耗性および耐候性のいずれ
も良好であり、バランスがとれている。
【0194】実施例6 表4に示す組成の親水化塗料をポリ塩化ビニリデンフィ
ルム(旭化成工業(株)製のサランラップ、厚さ8μ
m)にバーコータで塗装し、室温で7日間さらに屋外で
7日間乾燥して厚さ10μmの塗膜を有するポリ塩化ビ
ニリデンフィルム成形品を作製した。
【0195】作製したポリ塩化ビニリデンフィルム成形
品について実施例1と同様の試験を行なった。結果を表
10に示す。
【0196】
【表10】
【0197】表10の結果から明らかなように、未処理
のポリ塩化ビニリデンフィルム(実験番号6−16)は
汚染の付着が多く、耐候性も不良である。親水化用の有
機金属化合物を含まないフッ素樹脂塗膜を有するポリ塩
化ビニリデンフィルム(実験番号6−17と18)も汚
染の付着が多い。また親水化用の有機金属化合物を含ま
ないアクリル樹脂塗料の塗膜を有するポリ塩化ビニリデ
ンフィルム(実験番号6−19と20)は汚染の付着が
多く、耐候性も不良である。これらに対し、本発明のポ
リ塩化ビニリデンフィルム成形品は低汚染性、耐摩耗性
および耐候性のいずれも良好であり、バランスがとれて
いる。
【0198】実施例7 表4に示す組成の親水化塗料をアクリル樹脂板(住友化
学工業(株)製のスミペックスE、厚さ3mm)にバー
コータで塗装し、室温で7日間さらに屋外で7日間乾燥
して厚さ20μmの塗膜を有するアクリル樹脂成形品を
作製した。
【0199】作製したアクリル樹脂成形品について実施
例1と同様の試験を行なった。結果を表11に示す。
【0200】
【表11】
【0201】表11の結果から明らかなように、未処理
のアクリル樹脂板(実験番号7−16)は汚染の付着が
多く、耐候性も不良である。親水化用の有機金属化合物
を含まないフッ素樹脂塗膜を有するアクリル樹脂板(実
験番号7−17と18)も汚染の付着が多い。また親水
化用の有機金属化合物を含まないアクリル樹脂塗料の塗
膜を有するアクリル樹脂板(実験番号7−19と20)
は汚染の付着が多く、耐候性も不良である。これらに対
し、本発明のアクリル樹脂板成形品は低汚染性、耐摩耗
性および耐候性のいずれも良好であり、バランスがとれ
ている。
【0202】実施例8 実施例3で使用したものと同様に作製した白色ポリ塩化
ビニルシート(厚さ2mm)に表4に示す親水化塗料を
グラビアコーター(ヒラノテクシード(株)製のマルチ
コーターM−200)を用いて塗装後乾燥して親水化塗
膜(乾燥膜厚10μm)を表面に有する白色ポリ塩化ビ
ニルシートを作製した。このシートを簡易テントハウス
用のテントシートの形態に裁断縫製した。
【0203】このテントシートを用いてカマボコ型の簡
易テントハウス(幅6m、高さ6m、長さ10m)を大
阪府下に建て、12ヵ月間屋外に曝露し、実施例1と同
様にして垂直面の汚染性を調べ、さらに易洗浄性をつぎ
の方法で調べた。結果を表12に示す。
【0204】(易洗浄性)曝露面の一部をイオン交換水
を掛けながらハケで洗浄し、洗浄前後の平均明度差およ
び外観(目視)を低汚染性試験と同様にして調べる。外
観の評価はつぎの基準で行なう。 ◎:完全に除去されている。 ○:わずかに汚れが残る。 △:汚れが明らかに残る。 ×:汚れが全面に拡散し、ほとんど除去できない。
【0205】
【表12】
【0206】実施例9 基材として未表面処理ETFEフィルム(ダイキン工業
(株)製のネオフロンETFEフィルムEF0100、
厚さ100μm)を用い、このフィルムの両面に表4に
示す親水化塗料を実施例8と同様にしてグラビアコータ
ーで塗装後乾燥して親水化塗膜(乾燥膜厚10μm)を
表面に有するフィルムを作製した。このフィルムを農業
ハウス用のフィルムの形態に裁断縫製し、これを用いて
カマボコ型の簡易農業用ハウス(幅3m、高さ2m、長
さ6m)を大阪府下に建て、24ヵ月間屋外に曝露し、
実施例1と同様にして低汚染付着性を、実施例8と同様
にして易洗浄性を調べた。なお、低汚染付着性の試験に
おいては、(株)東洋精機製作所製の直読ヘイズメータ
を用いて全光線透過率も併せて調べた。結果を表13に
示す。
【0207】実験番号9−21は前記未表面処理ETF
Eフィルムにポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製
のテドラー、厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼
り合せたものを用いた。
【0208】さらに、防曇性および結露防止性をつぎの
方法で調べた。結果を表13に示す。
【0209】(防曇性)曝露前の供試フィルムを幅80
mm、長さ80mmに切り取り、純水100mlが入っ
たガラス瓶(内径60mm、深さ70mm)の口に親水
化塗膜が瓶の内側を向くようにしっかりと取り付ける。
この瓶を温度が40℃の湯に漬け(傾斜角度約22
度)、30分間放置したのち、フィルム表面の曇度をつ
ぎの基準で目視により評価する。 ◎:曇りも水滴もない。 ○:瓶の口の10%未満の面積で曇りと水滴が認められ
る。 □:瓶の口の10〜40%(未満)の面積で曇りと水滴
が認められる。 △:瓶の口の40〜70%(未満)の面積で曇りと水滴
が認められる。 ×:瓶の口の70%以上の面積で曇りと水滴が認められ
る。
【0210】(結露防止性)上記の農業用簡易ハウスの冬
季(12月)において、朝5時におけるハウス内壁面の
状態を目視で観察する(内壁面結露度)。さらに、家庭
用の霧吹きでイオン交換水を内壁面に吹きつけ、水濡れ
性を目視で調べる(霧吹き濡れ性)。評価はそれぞれつ
ぎの段階で行なう。
【0211】内壁面結露度 ◎:ほとんど水滴がない。 ○:一部に水滴の付着が認められるが、水滴の形状が平
坦である。 △:水滴の付着が内壁面の30〜60%(未満)に発生し
ている。 ×:水滴の付着が内壁面の60%以上に生じている。
【0212】霧吹き濡れ性 ◎:吹き付けた霧がほとんど水滴化せず、水膜となって
流下する。 ○:吹き付けた霧が多少液化するが、水滴の形状が平坦
である。 △:吹き付けた霧がかなり水滴となり、また水滴の形状
が球状である。 ×:吹き付けた霧がほとんど球状の水滴となる。
【0213】
【表13】
【0214】実施例10 プラスチック基材として表面をコロナ放電処理したET
FEフィルム(ダイキン工業(株)製のネオフロンET
FEフィルムEF0103C、厚さ100μm)を用い
たほかは実施例9と同様にして表面親水化フィルムを作
製し、さらに農業用簡易ハウスを建て、実施例9と同様
にして低汚染付着性、易洗浄性、防曇性および結露防止
性を調べた。結果を表14に示す。
【0215】実験番号10−21は前記基材フィルムに
ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製のテドラー、
厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼り合せたもの
を用いた。
【0216】
【表14】
【0217】実施例11 プラスチック基材として屋外用ポリエステルフィルム
((株)帝人製のテトロンOHW、厚さ150μm)を
用いたほかは実施例9と同様にして表面親水化フィルム
を作製し、さらに農業用簡易ハウスを建て、実施例9と
同様にして低汚染付着性、易洗浄性、防曇性および結露
防止性を調べた。結果を表15に示す。
【0218】実験番号11−21は前記基材フィルムに
ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製のテドラー、
厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼り合せたもの
を用いた。
【0219】
【表15】
【0220】実施例12 プラスチック基材として農業用ポリ塩化ビニルフィルム
(三菱化成ビニル(株)製のノウビエース、厚さ100
μm)を用いたほかは実施例9と同様にして表面親水化
フィルムを作製し、さらに農業用簡易ハウスを建て、実
施例9と同様にして低汚染付着性、易洗浄性、防曇性お
よび結露防止性を調べた。結果を表16に示す。
【0221】実験番号12−21は前記基材フィルムに
ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製のテドラー、
厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼り合せたもの
を用いた。
【0222】
【表16】
【0223】実施例13 プラスチック基材として防曇処理された農業用軟質ポリ
塩化ビニルフィルム(三菱化成ビニル(株)製のクリー
ンエース、厚さ100μm)を用いたほかは実施例9と
同様にして表面親水化フィルムを作製し、さらに農業用
簡易ハウスを建て、実施例9と同様にして低汚染付着
性、易洗浄性、防曇性および結露防止性を調べた。結果
を表17に示す。
【0224】実験番号13−21は前記基材フィルムに
ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製のテドラー、
厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼り合せたもの
を用いた。
【0225】
【表17】
【0226】実施例14 プラスチック基材として農業用ポリオレフィンフィルム
(ミカド加工(株)製のスーパーソーラー、厚さ150
μm)を用いたほかは実施例9と同様にして表面親水化
フィルムを作製し、さらに農業用簡易ハウスを建て、実
施例9と同様にして低汚染付着性、易洗浄性、防曇性お
よび結露防止性を調べた。結果を表18に示す。
【0227】実験番号14−21は前記基材フィルムに
ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製のテドラー、
厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼り合せたもの
を用いた。
【0228】
【表18】
【0229】実施例15 軟質ポリ塩化ビニルフィルム(三菱化成ビニル(株)製
のノウビエース、厚さ100μm)に表4に示す親水化
塗料組成物を片面にバーコート塗装し室温で2日間乾燥
して作製したフィルム成形品を大阪府下の建築物3階の
屋上で南面30度の角度に配置し、曝露試験を行なっ
た。試験開始7日後および24ヶ月後の表面抵抗を測定
した(三菱油化(株)製の表面抵抗計HT−210、測
定限界上限値:1012)。結果を表19に示す。
【0230】実験番号15−21は前記基材フィルムに
ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製のテドラー、
厚さ25μm)をエポキシ系の接着剤で貼り合せたもの
を用いた。
【0231】
【表19】
【0232】
【発明の効果】本発明によれば、易洗浄性、易排水性、
防曇性、結露防止性、帯電防止性、生体適合性などに優
れたプラスチック成形品を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 Z P // C09D 183/04 183/04 185/00 185/00 201/00 201/00 (72)発明者 本多 香代子 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 中田 裕 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 和田 進 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 米井 康史 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 2B029 EB03 EB15 EC02 EC04 EC05 EC06 EC09 EC17 EC20 RA03 4D075 AA02 BB48X BB49X CA22 CA34 CA39 DA04 DA06 DB31 DC01 DC19 EA06 EC08 EC47 4F006 AA02 AA12 AA15 AA16 AA17 AA18 AA19 AA35 AA36 AA38 AA39 AA40 AB19 AB24 AB55 AB67 BA02 BA10 BA11 CA06 DA04 4J038 CD081 CD091 CG141 CJ291 DL032 DL071 DM022 GA01 GA03 GA06 GA12 GA15 JC30 JC38 KA03 NA06 PA06 PA07 PB01 PB05 PC08

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水分解性脱離基をもつ有機金属化合
    物、そのオリゴマーおよび/または2種以上の該有機金
    属化合物のコオリゴマーを含む親水化塗料の塗膜をプラ
    スチック基材の少なくとも一方の最外層に有するプラス
    チック成形品。
  2. 【請求項2】 前記有機金属化合物が、式(1): XbM(OR1a2 c (1) [式中、aは0または1〜6の整数、bは0または1〜
    5の整数、cは0または1〜6の整数(ただし、a+b
    +c≧3であり、aとcとは同時に0にはならない)、
    Xは同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
    子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
    よい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原
    子、Mは少なくとも3価の原子価を有する金属原子、R
    1は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
    子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
    よい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残
    基または水素原子、R2は同じかまたは異なりいずれも
    酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
    原子を含んでいてもよいキレート化の能力を有する炭素
    数1〜20の有機基を表す]で示される有機金属化合物
    である請求項1記載の成形品。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック基材が、フィルム、シ
    ート、ボードまたはチューブの形態である請求項1また
    は2記載の成形品。
  4. 【請求項4】 前記プラスチック基材が、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン/酢酸ビ
    ニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−
    ポリ塩化ビニル混合樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
    テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘ
    キサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチ
    レン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
    体、エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体、エチ
    レン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリクロ
    ロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
    フッ化ビニル、ポリカーボネート、セルロースアセテー
    ト、セルローストリアセテート、ポリエステル、ポリエ
    チレンナフタレート、ポリビニルブチラール、ポリアミ
    ド6、ポリアミド12、全芳香族ポリアミド、ポリイミ
    ド、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリエーテルス
    ルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、
    ポリエーテルエーテルケトンまたはポリエーテルイミド
    で作製されている請求項1〜3のいずれかに記載の成形
    品。
  5. 【請求項5】 前記式(1)で示される有機金属化合物
    が、R1またはR2の少なくとも1つが含フッ素基である
    請求項2〜4のいずれかに記載の成形品。
  6. 【請求項6】 前記表面親水化塗料が、前記有機金属化
    合物、塗料用樹脂および紫外線吸収剤を含む請求項1〜
    5のいずれかに記載の成形品。
  7. 【請求項7】 前記表面親水化塗料が、前記有機金属化
    合物、塗料用樹脂およびシランカップリング剤を含む請
    求項1〜5のいずれかに記載の成形品。
  8. 【請求項8】 前記表面親水化塗料が、前記有機金属化
    合物、塗料用樹脂および親水化用加水分解触媒を含む請
    求項1〜5のいずれかに記載の成形品。
  9. 【請求項9】 前記親水化塗料の塗膜が親水化促進処理
    されてなる請求項1〜8のいずれかに記載の成形品。
  10. 【請求項10】 前記プラスチック基材の親水化塗料の
    塗膜が形成されていない面に接着層を有する請求項1〜
    9のいずれかに記載の成形品。
  11. 【請求項11】 加水分解性脱離基をもつ有機金属化合
    物、そのオリゴマーおよび/または2種以上の該有機金
    属化合物のコオリゴマーを含む親水化塗料でプラスチッ
    ク基材を被覆する親水化されたプラスチック成形品の製
    造法。
  12. 【請求項12】 前記有機金属化合物が、式(1): XbM(OR1a2 c (1) [式中、aは0または1〜6の整数、bは0または1〜
    5の整数、cは0または1〜6の整数(ただし、a+b
    +c≧3であり、aとcとは同時に0にはならない)、
    Xは同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
    子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
    よい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原
    子、Mは少なくとも3価の原子価を有する金属原子、R
    1は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
    子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
    よい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残
    基または水素原子、R2は同じかまたは異なりいずれも
    酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
    原子を含んでいてもよいキレート化の能力を有する炭素
    数1〜20の有機基を表す]で示される有機金属化合物
    である請求項11記載の製造法。
  13. 【請求項13】 前記プラスチック基材が、フィルム、
    シート、ボードまたはチューブの形態である請求項11
    または12記載の製造法。
  14. 【請求項14】 前記プラスチック基材が、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン/酢酸ビ
    ニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−
    ポリ塩化ビニル混合樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
    テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘ
    キサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチ
    レン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
    体、エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体、エチ
    レン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリクロ
    ロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
    フッ化ビニル、ポリカーボネート、セルロースアセテー
    ト、セルローストリアセテート、ポリエステル、ポリエ
    チレンナフタレート、ポリビニルブチラール、ポリアミ
    ド6、ポリアミド12、全芳香族ポリアミド、ポリイミ
    ド、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリエーテルス
    ルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、
    ポリエーテルエーテルケトンまたはポリエーテルイミド
    で作製されている請求項11〜13のいずれかに記載の
    製造法。
  15. 【請求項15】 前記プラスチック基材を塗装前に表面
    処理する請求項11〜14のいずれかに記載の製造法。
  16. 【請求項16】 前記表面処理が、コロナ放電処理、プ
    ラズマ処理、スパッタ処理またはエキシマレーザ処理の
    少なくとも1つの処理である請求項15記載の製造法。
  17. 【請求項17】 前記表面処理が、プライマー処理であ
    る請求項15記載の製造法。
  18. 【請求項18】 プラスチック基材に塗装したのち、塗
    膜表面に親水化促進処理を施す請求項11〜17のいず
    れかに記載の製造法。
  19. 【請求項19】 エアゾール缶に入った前記親水化塗料
    をプラスチック基材に塗装する請求項11〜18のいず
    れかに記載の製造法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜10のいずれかに記載のプ
    ラスチック成形品からなる生体適合性の物品。
  21. 【請求項21】 請求項1〜10のいずれかに記載のプ
    ラスチック成形品からなる易洗浄性の物品。
  22. 【請求項22】 請求項1〜10のいずれかに記載のプ
    ラスチック成形品からなる防曇性の物品。
  23. 【請求項23】 請求項1〜10のいずれかに記載のプ
    ラスチック成形品からなる帯電防止性の物品。
  24. 【請求項24】 請求項1〜10のいずれかに記載のプ
    ラスチック成形品からなる易排水性の物品。
  25. 【請求項25】 請求項1〜10のいずれかに記載のプ
    ラスチック成形品からなる結露防止性の物品。
  26. 【請求項26】 請求項1〜10のいずれかに記載のフ
    ィルムまたはシート状のプラスチック成形品からなる農
    業用フィルムまたはシート。
  27. 【請求項27】 請求項1〜10のいずれかに記載のフ
    ィルムまたはシート状のプラスチック成形品からなる太
    陽電池用カバーフィルムまたはシート。
  28. 【請求項28】 請求項1〜10のいずれかに記載のフ
    ィルムまたはシート状のプラスチック成形品からなるア
    ウトドア用フィルムまたはシート。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のアウトドア用フィ
    ルムまたはシートが表面に接着されてなるテント用布。
  30. 【請求項30】 請求項1〜10のいずれかに記載のフ
    ィルムまたはシート状のプラスチック成形品からなる建
    築資材用フィルムまたはシート。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の建築資材用フィル
    ムまたはシートが表面に接着されてなる建築用防御布。
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