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JP2000299637A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

Info

Publication number
JP2000299637A
JP2000299637A JP11104863A JP10486399A JP2000299637A JP 2000299637 A JP2000299637 A JP 2000299637A JP 11104863 A JP11104863 A JP 11104863A JP 10486399 A JP10486399 A JP 10486399A JP 2000299637 A JP2000299637 A JP 2000299637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
phase
control
signal
controlled oscillator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11104863A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kato
健一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC AccessTechnica Ltd filed Critical NEC AccessTechnica Ltd
Priority to JP11104863A priority Critical patent/JP2000299637A/ja
Publication of JP2000299637A publication Critical patent/JP2000299637A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準フレーム信号が異常となった場合にも電
圧制御発振器を正確に同期確立時の周波数および位相で
発振させる。 【解決手段】 フレーム信号22が正常な場合にはスイ
ッチ7はローパスフィルタ106側に接続され、電圧制
御発振器108は帰還制御によりフレーム信号22に同
期した周波数で発振する。受信電波が弱くなってフレー
ム信号22が異常となるような状態では、電波強度を表
すRSSI信号21の電圧も低下するので、比較器10
の出力信号が反転してスイッチ7は電圧記憶部12側に
接続され、またスイッチ13はオフとなる。その結果、
正常時に電圧記憶部12に記憶されていた制御電圧が電
圧制御発振器108に供給され、電圧制御発振器108
は正常時と同じ周波数、位相で発振を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置などに組
み込まれて基準フレーム信号に同期したクロック信号を
生成する位相同期回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】それぞれが独立したタイミング生成機能
を有する装置間におけるデジタルデータ伝送では、両装
置が同期して動作するために位相同期回路が用いられて
いる。2つの装置間でデータ伝送を行う場合、一般に、
基準となる側がマスタ装置(単にマスタともいう)、他
方がスレーブ装置(単にスレーブともいう)とされ、上
記位相同期回路はスレーブ側に設けられて、マスタ側か
らの基準フレーム信号に対しスレーブ自身のフレーム信
号を随時同期させるよう動作する。なお、ここで装置と
は単独の装置はもちろん、1つの装置内に設けられた回
路ブロックなども含むものとする。
【0003】図3は従来の位相同期回路の一例を示す回
路図である。図3に示した位相同期回路103では、位
相比較器105がフレーム信号122と、分周器109
の出力信号の位相を比較し、位相差に対応した電圧の信
号を出力する。図4の(A)ないし(C)は、この位相
比較器105における2つの入力信号と出力信号の関係
を示す波形図である。
【0004】図4の(A)は、フレーム信号122に対
して分周器109の出力信号109Aの位相が遅れてい
る場合を示しており、このとき位相比較器105は、フ
レーム信号122の立ち上がりのタイミングで、位相差
に応じた期間、基準レベルに対しハイレベルとなるパル
ス信号を出力信号105Aとして出力する。一方、図4
の(B)は、フレーム信号122に対して分周器109
の出力信号109Aの位相が進んでいる場合を示してお
り、このとき位相比較器105は、分周器109の出力
信号109Aの立ち上がりのタイミングで、位相差に応
じた期間、基準レベルに対しローレベルとなるパルス信
号を出力信号105Aとして出力する。また、図4の
(C)は、フレーム信号122と分周器109の出力信
号109Aの位相が一致している場合を示しており、こ
のとき位相比較器105は、基準レベルの直流の出力信
号105Aを出力する。このような位相比較器105の
出力信号はローパスフィルタ(LPF)106において
低周波成分のみが抽出されて平滑化され、電圧制御発振
器108に入力される。
【0005】図5は電圧制御発振器108における制御
電圧と発振周波数との関係を示すグラフである。図中、
横軸が制御電圧、縦軸が発振周波数を表している。そし
て、直線108Aが制御電圧と発振周波数との関係を示
し、制御電圧が上がると発振周波数も上がるという比例
関係が成立している。
【0006】電圧制御発振器108の出力信号は後段で
クロック信号として使用されると同時に、分周器109
によって分周され位相比較器105へ帰還される。この
ような帰還制御により、位相比較器105の入力におい
て位相差が解消された状態で位相同期回路103は平衡
がとれて同期状態となり、電圧制御発振器108からは
フレーム信号122に同期したクロック信号123が出
力される。
【0007】ところで、図3に示した位相同期回路10
3では、何らかの原因でフレーム信号122が停止した
とすると、位相比較器105は分周器109の出力信号
の立ち上がりごとにローレベルとなる信号を出力し、そ
の結果、電圧制御発振器108は下限周波数で発振する
ことになる。したがって、フレーム信号122が停止し
た場合には、クロック信号123は同期がとれている場
合とは大きく異なる周波数となってしまう。
【0008】そして、フレーム信号122がその後、正
常状態に復帰した場合、復帰直後は位相比較器105の
2つの入力信号の周波数差は上述のように非常に大きい
ため、再び同期が確立するまでに長時間を要し、その間
は正規のクロック信号123が後段に供給されず、した
がってフレーム信号122が正常になっても、後段はす
ぐには本来の状態で動作することができない。
【0009】特開昭60−194850号公報には、こ
のような問題を解決すべく構成された位相同期回路が開
示されている。図6はこの種のフレーム信号復帰後の同
期確立に要する時間を短縮するように図った従来の位相
同期回路を示すブロック図である。図中、位相比較器2
05、ローパスフィルタ206、電圧制御発振器20
8、分周器209は、図3に示した位相比較器105、
ローパスフィルタ106、電圧制御発振器108、分周
器109と基本的に同一の機能を果たす。図6に示した
位相同期回路203では、スイッチ207と電圧検出部
214とが電圧制御発振器208の前段に設けられてい
る。フレーム信号222に対して同期がとれている状態
では、電圧制御発振器208の制御電圧は中間電圧付近
で安定している。一方、フレーム信号222が停止した
場合には、制御電圧は中間電圧から大きく外れる。電圧
検出部214は、この電圧変化を監視することで同期が
外れたことを検出する。そして、同期外れを検出した場
合、電圧検出部214はスイッチ207を切り替え電圧
制御発振器208に対して基準電圧源212からの電圧
を制御電圧として供給する。
【0010】この基準電圧源212の電圧は上記中間電
圧に設定されており、したがって、同期が外れた場合で
も電圧制御発振器208は同期が成立している場合に近
い周波数で自走発振してクロック信号223を後段に供
給する。また、フレーム信号222が正常状態に復帰し
た場合にも、位相比較器205の2つの入力信号の周波
数差、したがって位相差が比較的小さいため、同期が再
度確立されるまでに要する時間は短い。さらに、上述の
ように、フレーム信号222が停止したときでも電圧制
御発振器208は同期が成立している場合に近い周波数
で発振するので、フレーム信号222を基準にして動作
する後段の回路では、フレーム信号222が停止してい
ても正規の状態に近い状態で動作を継続することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の位相同期回路203では、基準フレーム信号222
の周波数に誤差が含まれており、また、電圧制御発振器
208における制御電圧と発振周波数との関係には電圧
制御発振器108ごとにバラツキが存在するため、基準
電圧源212の電圧を設計時に正確に設定したとして
も、その電圧を、実際の装置で電圧制御発振器208が
同期発振している状態で電圧制御発振器208に供給さ
れる制御電圧に一致させることは困難である。したがっ
て、同期状態における電圧制御発振器208の発振周波
数と、基準電圧源212からの電圧により自走発振して
いる状態の電圧制御発振器208の発振周波数とを一致
させることは難しい。本発明はこのような問題を解決す
るためになされたもので、その主な目的は、基準フレー
ム信号が異常となった場合にも電圧制御発振器を正確に
同期確立時の周波数および位相で発振させることが可能
な位相同期回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、マスタ装置から基準フレーム信号を受信し
て前記マスタ装置との間でデジタル信号を送受信するス
レーブ装置に組み込まれ、クロック信号を生成する電圧
制御発振器と、前記電圧制御発振器が生成した前記クロ
ック信号を分周する分周器と、前記基準フレーム信号と
前記分周器の出力信号との位相差を表す電圧を生成し制
御電圧として前記電圧制御発振器に供給する位相比較手
段とを含んで構成された位相同期回路であって、前記電
圧制御発振器に供給される前記制御電圧を検出する電圧
検出手段と、前記電圧検出手段が検出した前記制御電圧
を記憶する電圧記憶手段と、前記電圧検出手段が検出し
た前記制御電圧を前記電圧記憶手段に記憶させるか否か
を制御する記憶制御手段と、前記位相比較手段が出力す
る前記制御電圧と前記電圧記憶手段が記憶している前記
制御電圧のうちのいずれか一方を前記電圧制御発振器に
供給する切り替え手段と、前記マスタ装置が出力する、
前記基準フレーム信号が正常か否かを表す識別信号にも
とづき、前記基準フレーム信号が正常の場合には前記切
り替え手段を制御して前記位相比較手段が出力する前記
制御電圧を前記電圧制御発振器に供給させ、かつ前記記
憶制御手段を制御して前記電圧検出手段が検出した前記
制御電圧を前記電圧記憶手段に記憶させ、一方、前記基
準フレーム信号が異常の場合には前記切り替え手段を制
御して前記電圧記憶手段が記憶している前記制御電圧を
前記電圧制御発振器に供給させ、かつ前記記憶制御手段
を制御して前記制御電圧の前記電圧記憶手段への記憶を
中止させる制御電圧制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】本発明の位相同期回路では、基準フレーム
信号が正常の場合には、制御電圧制御手段は切り替え手
段を制御して位相比較手段が出力する制御電圧を電圧制
御発振器に供給させ、かつ記憶制御手段を制御して電圧
検出手段が検出した制御電圧を電圧記憶手段に記憶させ
る。したがって、この状態では電圧制御発振器は位相比
較手段からの制御電圧に応じた周波数で発振し、基準フ
レーム信号に同期した信号を出力する。そして、電圧制
御発振器に供給されている制御電圧は、電圧検出手段に
より検出され、記憶制御手段により電圧記憶手段に記憶
される。
【0014】一方、基準フレーム信号が異常となった場
合には、制御電圧制御手段は切り替え手段を制御して電
圧記憶手段が記憶している制御電圧を電圧制御発振器に
供給させ、かつ記憶制御手段を制御して制御電圧の電圧
記憶手段への記憶を中止させる。したがって、この状態
では電圧制御発振器は電圧記憶手段が記憶している制御
電圧に応じた周波数で発振する。そして、このとき電圧
記憶手段が記憶している制御電圧は、基準フレーム信号
が異常になる直前に、同期が確立した状態で電圧制御発
振器に対して位相比較手段から実際に供給されていた電
圧であるから、電圧制御発振器は基準フレーム信号が異
常になる直前と同じ周波数、同じ位相で発振する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による位相同
期回路の一例を示すブロック図、図2は図1の位相同期
回路が組み込まれた通信システムを示す構成図である。
なお、図1において、図3と同一の要素には同一の符号
が付されている。まず、図2の通信システムについて説
明すると、この通信システム300は、電話網307と
電話機306と間の電話回線の一部に無線通信を利用す
るWLL(WLL:Wireless Local L
oop)システムであり、無線移動局302が無線基地
局301と無線通信を行って電話網307と電話機30
6と間に通話路を確保する構成となっている。
【0016】無線移動局302は大きく分けて変復調部
1、データ伝送部2、回線インタフェース305から構
成されている。本実施の形態例は変復調部1とデータ伝
送部2との間のデータ伝送に関し、変復調部1が本発明
のマスタ装置に相当し、データ伝送部2が本発明のスレ
ーブ装置に相当している。これら変復調部1とデータ伝
送部2との間ではデジタル化された音声などのデータが
送受信され、変復調部1は無線基地局301との間の無
線通信からタイミングを取得する機能を有し、一方、デ
ータ伝送部2は変復調部1との間で相互に通信を行うた
めの独自のタイミング生成機能を有している。
【0017】図1に示したように、変復調部1は音声な
どのデータ18(TX_DATA)をデータ伝送部2に
送信し、一方、音声などのデータ19(RX_DAT
A)をデータ伝送部2より受信する。また、変復調部1
はデータ伝送のタイミングとしてクロック信号20(M
_CLK;周波数は例えば128KHz)と基準フレー
ム信号22(M_FLM;周波数は例えば8KHz)を
データ伝送部2に対して供給する。データ伝送部2は変
復調部1からのフレーム信号22に対して自身のタイミ
ングを同期させるため、本実施の形態例の位相同期回路
3を備えている。位相同期回路3はフレーム信号22に
同期したクロック信号23(CLK)を生成し、後段の
タイミング補正部4に供給する。タイミング補正部4内
の分周器15、分周器16は、クロック信号23からデ
ータ伝送部2内におけるデータ伝送に使用するクロック
信号24(S_CLK;周波数は例えば8KHz)、フ
レーム信号25(S_FLM;周波数は例えば128K
Hz)を生成する。また、電圧制御発振器108が出力
するクロック信号23はその他の処理回路17にも供給
され、処理回路17はクロック信号23をタイミングの
基準にして、決められた動作を行う。
【0018】位相同期回路3はフレーム同期を確立する
ための基本構成要素として位相比較器105、ローパス
フィルタ106、電圧制御発振器108、ならびに分周
器109(例えば1/1536に分周)を備えている。
これらの関してはすでに説明したので、ここでは説明を
省略する。
【0019】位相同期回路3はさらに、特に本発明にか
かわる構成要素として、基準電圧源11、比較器10、
スイッチ7、電圧検出部14、スイッチ13、ならびに
電圧記憶部12を備えている。基準電圧源11および比
較器10は本発明にかかわる制御電圧制御手段を構成し
ており、基準電圧源11は予め設定された電圧を出力
し、比較器10はこの基準電圧源11の出力電圧と、変
復調部1から供給されるRSSI(Received
Signal Indicator)信号21とを比較
し大小関係を表すハイレベルおよびローレベルの信号を
出力する。本発明の切り替え手段を構成するスイッチ
7、および本発明の記憶制御手段を構成するスイッチ1
3は、上記比較器10の出力信号により制御される。電
圧検出部14は電圧制御発振器8の制御電圧を逐次検出
しており、検出結果をスイッチ13を通じて電圧記憶部
12に供給する。
【0020】次に、本実施の形態例の位相同期回路3の
動作について詳しく説明する。図2に示した無線移動局
302が無線基地局301からの電波を受信している場
合、変復調部1は受信した電波の強さを検出し、電波の
強さを表す電圧を生成している。この電圧が高いほど受
信電波は強く、逆に電圧が低いほど電波は弱い。変復調
部1はこの電圧をRSSI信号21としてデータ伝送部
2に出力する。そして、変復調部1では、電波があるレ
ベルより弱くなると正常に復調ができなくなるため、変
復調部1がデータ伝送部2に供給するフレーム信号22
は異常となる。データ伝送部2の基準電圧源11が出力
する電圧は、フレーム信号22が異常となる直前の、R
SSI信号21の電圧にほぼ等しい値に設定されてい
る。
【0021】比較器10は基準電圧源11からの電圧
と、RSSI信号21の電圧とを常時比較しており、
(RSSI信号21の電圧)>(基準電圧源11の電
圧)が成立する場合には例えばハイレベルの信号を出力
して、スイッチ7はローレパスフィルタ側に接続させ、
スイッチ13はオン状態に設定する。したがって、この
場合には、電圧制御発振器108はローパスフィルタ1
06からの電圧にもとづく周波数で発振し、従来と同様
の帰還制御によって電圧制御発振器108は基準フレー
ム信号22に同期したクロック信号23(周波数は例え
ば12288KHz)を出力する。そして、電圧検出部
14が検出した電圧制御発振器108の制御電圧はスイ
ッチ13を通じて電圧記憶部12に供給され、電圧記憶
部12に記憶される。
【0022】ここで、無線移動局が例えば電波環境の悪
い状態に置かれ、無線移動局で充分な強度の電波を受信
できなくなったとすると、基準フレーム信号22が完全
に停止してしまう前に、RSSI信号21の電圧が低下
して、(RSSI信号21の電圧)≦(基準電圧源11
の電圧)が成立するようになる。このとき、比較器10
は上述の場合とは逆に例えばローレベルの信号を出力
し、スイッチ7は電圧記憶部12側に接続させ、スイッ
チ13はオフ状態に設定する。
【0023】したがって、この場合には、電圧制御発振
器108は電圧記憶部12が記憶している電圧にもとづ
く周波数で発振することになる。そして、このとき電圧
記憶部12が記憶している制御電圧は、基準フレーム信
号22が異常になる直前に、同期が確立した状態で電圧
制御発振器108に対して位相比較器105から実際に
供給されていた電圧であるから、電圧制御発振器108
は基準フレーム信号22が異常になる直前と同じ周波
数、同じ位相で発振する。
【0024】そのため、本実施の形態例では、処理回路
17やタイミング補正部4は、基準フレーム信号22が
異常となった場合でも、中断することなく正規のタイミ
ングで動作を継続することができる。
【0025】その後、無線移動局周辺の電波環境が改善
して充分な強度の電波を受信できるようになると、変復
調部1は、基準電圧源11の出力電圧を超える電圧のR
SSI信号21を出力し、また正常な基準フレーム信号
22を出力する。このとき、データ伝送部2では、(R
SSI信号21の電圧)>(基準電圧源11の電圧)が
成立することから、比較器10の出力信号によりスイッ
チ7はローパスフィルタ側に戻され、スイッチ13もオ
ン状態に戻される。したがって、電圧制御発振器108
はローパスフィルタ106からの電圧にもとづく周波数
で発振し、帰還制御が行われた状態で基準フレーム信号
22に同期したクロック信号23を出力するようにな
る。
【0026】そして、本実施の形態例の位相同期回路3
では、基準フレーム信号が異常になったとき、電圧制御
発振器108は上述のように基準フレーム信号22が異
常になる直前と同じ周波数、同じ位相で発振するので、
基準フレーム信号22が元の状態に戻った際に、電圧制
御発振器108の出力信号(クロック信号23)の位相
と基準フレーム信号22の位相の差はほとんどなく、短
時間で同期を再確立することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の位相同期回
路では、基準フレーム信号が正常の場合には、制御電圧
制御手段は切り替え手段を制御して位相比較手段が出力
する制御電圧を電圧制御発振器に供給させ、かつ記憶制
御手段を制御して電圧検出手段が検出した制御電圧を電
圧記憶手段に記憶させる。したがって、この状態では電
圧制御発振器は位相比較手段からの制御電圧に応じた周
波数で発振し、基準フレーム信号に同期した信号を出力
する。そして、電圧制御発振器に供給されている制御電
圧は、電圧検出手段により検出され、記憶制御手段によ
り電圧記憶手段に記憶される。
【0028】一方、基準フレーム信号が異常となった場
合には、制御電圧制御手段は切り替え手段を制御して電
圧記憶手段が記憶している制御電圧を電圧制御発振器に
供給させ、かつ記憶制御手段を制御して制御電圧の電圧
記憶手段への記憶を中止させる。したがって、この状態
では電圧制御発振器は電圧記憶手段が記憶している制御
電圧に応じた周波数で発振する。そして、このとき電圧
記憶手段が記憶している制御電圧は、基準フレーム信号
が異常になる直前に、同期が確立した状態で電圧制御発
振器に対して位相比較手段から実際に供給されていた電
圧であるから、電圧制御発振器は基準フレーム信号が異
常になる直前と同じ周波数、同じ位相で発振する。
【0029】その結果、本発明の位相同期回路では、基
準フレーム信号が停止した場合でも、電圧制御発振器の
出力信号をタイミングの基準として動作する後段の回路
では、正規のタイミングで動作を継続することができ
る。そして、基準フレーム信号がその後、元の正常な状
態に戻った際に、電圧制御発振器の出力信号の位相と、
基準フレーム信号との位相の差はほとんどなく、きわめ
て短時間で同期を再確立することができる。さらに、上
記識別信号が受信電波の強さを表す信号である場合に
は、識別信号によって受信電波が弱くなったことを検知
し、基準フレーム信号が完全に停止してしまう前に制御
電圧を切り替えることができる。その場合には基準フレ
ーム信号が異常となっても電圧制御発振器はまったく中
断することなく正規の周波数および位相で発振を継続す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相同期回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の位相同期回路が組み込まれた通信システ
ムを示す構成図である。
【図3】従来の位相同期回路の一例を示す回路図であ
る。
【図4】(A)ないし(C)は、従来の位相比較器にお
ける2つの入力信号と出力信号の関係を示す波形図であ
る。
【図5】電圧制御発振器における制御電圧と発振周波数
との関係を示すグラフである。
【図6】フレーム信号復帰後の同期確立に要する時間を
短縮するように図った従来の位相同期回路を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1……変復調部、2……データ伝送部、3……位相同期
回路、7……スイッチ、10……比較器、11……基準
電圧源、12……電圧記憶部、13……スイッチ、14
……電圧検出部、15……分周器、16……分周器、1
7……処理回路、103……位相同期回路、105……
位相比較器、106……ローパスフィルタ、108……
電圧制御発振器、109……分周器、122……フレー
ム信号、203……位相同期回路、207……スイッ
チ、208……電圧制御発振器、212……基準電圧
源、214……電圧検出部、300……通信システム、
301……無線基地局、305……回線インタフェー
ス、306……電話機、307……電話網。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタ装置から基準フレーム信号を受信
    して前記マスタ装置との間でデジタル信号を送受信する
    スレーブ装置に組み込まれ、 クロック信号を生成する電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器が生成した前記クロック信号を分周
    する分周器と、 前記基準フレーム信号と前記分周器の出力信号との位相
    差を表す電圧を生成し制御電圧として前記電圧制御発振
    器に供給する位相比較手段とを含んで構成された位相同
    期回路であって、 前記電圧制御発振器に供給される前記制御電圧を検出す
    る電圧検出手段と、 前記電圧検出手段が検出した前記制御電圧を記憶する電
    圧記憶手段と、 前記電圧検出手段が検出した前記制御電圧を前記電圧記
    憶手段に記憶させるか否かを制御する記憶制御手段と、 前記位相比較手段が出力する前記制御電圧と前記電圧記
    憶手段が記憶している前記制御電圧のうちのいずれか一
    方を前記電圧制御発振器に供給する切り替え手段と、 前記マスタ装置が出力する、前記基準フレーム信号が正
    常か否かを表す識別信号にもとづき、前記基準フレーム
    信号が正常の場合には前記切り替え手段を制御して前記
    位相比較手段が出力する前記制御電圧を前記電圧制御発
    振器に供給させ、かつ前記記憶制御手段を制御して前記
    電圧検出手段が検出した前記制御電圧を前記電圧記憶手
    段に記憶させ、一方、前記基準フレーム信号が異常の場
    合には前記切り替え手段を制御して前記電圧記憶手段が
    記憶している前記制御電圧を前記電圧制御発振器に供給
    させ、かつ前記記憶制御手段を制御して前記制御電圧の
    前記電圧記憶手段への記憶を中止させる制御電圧制御手
    段とを備えたことを特徴とする位相同期回路。
  2. 【請求項2】 前記切り替え手段は、前記位相比較手段
    の出力と前記電圧記憶手段の出力のいずれかを前記電圧
    制御発振器の制御入力に接続するスイッチ手段を含んで
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の位相同
    期回路。
  3. 【請求項3】 前記記憶制御手段は、前記電圧検出手段
    の出力と前記電圧記憶手段の入力との間の接続を開閉す
    るスイッチ手段を含んで構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の位相同期回路。
  4. 【請求項4】 前記位相比較手段は、前記基準フレーム
    信号の位相に対して前記分周器の出力信号の位相が進ん
    でいるか遅れているかに応じて基準レベルに対しハイレ
    ベルまたはローレベルのパルス信号を出力する比較手段
    と、前記比較手段の出力信号に含まれる低周波成分を抽
    出して出力するローパスフィルタとを含んで構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の位相同期回路。
  5. 【請求項5】 制御電圧制御手段は、基準電圧源と、前
    記基準電圧源の電圧と前記識別信号の電圧とを比較する
    第2の比較手段とを含み、前記第2の比較手段による比
    較結果にもとづいて前記切り替え手段および前記記憶制
    御手段を制御することを特徴とする請求項1記載の位相
    同期回路。
  6. 【請求項6】 前記マスタ装置および前記スレーブ装置
    は無線移動局に設けられ、前記マスタ装置は無線基地局
    との間で無線通信を行う変復調部を構成し、前記スレー
    ブ装置は、回線インターフェースを介して電話機との間
    で信号を授受するデータ伝送部を構成し、前記識別信号
    は前記無線基地局からの電波の強さを表していることを
    特徴とする請求項1記載の位相同期回路。
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