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JP2000297520A - 金属製床束 - Google Patents

金属製床束

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Publication number
JP2000297520A
JP2000297520A JP11108497A JP10849799A JP2000297520A JP 2000297520 A JP2000297520 A JP 2000297520A JP 11108497 A JP11108497 A JP 11108497A JP 10849799 A JP10849799 A JP 10849799A JP 2000297520 A JP2000297520 A JP 2000297520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
support
nail
base
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11108497A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Tanabiki
俊明 田靡
Hirotsugu Tatsumi
弘継 辰巳
Tomofusa Kitai
智房 北井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maizuru Corp
Original Assignee
Maizuru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maizuru Corp filed Critical Maizuru Corp
Priority to JP11108497A priority Critical patent/JP2000297520A/ja
Publication of JP2000297520A publication Critical patent/JP2000297520A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】低床建築において高さ調節等が容易で堅牢かつ
メンテナンス性もよい金属製床束を提供する。 【解決手段】ねじ棒2が立設された基台部1と、この基
台部1のねじ棒2にら合された支柱部材7と、この支柱
部材7の上端部に取り付けられて床部材を支受するL形
プレート4とを備え、上記L形プレート4に支柱部材7
が回動可能に取り付けられ、上記支柱部材7の上側部に
ねじ部24が形成され、このねじ部24に上記L形プレ
ート4を固定する固定ナット25がら合されることによ
り、低床建築において高さ調節等が容易で堅牢かつメン
テナンス性もよくなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸建住宅等の建物
の床下にあって、束石やべた基礎等の上に固定され、大
引を支受する金属製床束に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、戸建住宅等の建物の床下で大
引を支受する束としては、木製のものが用いられてき
た。このような木製束は、基礎から大引までの高さを計
測し、木材を切断場所に運んで上記計測寸法に合わせて
切断し、この所定寸法の木材を基礎上に設置して大引を
支受することが行われる。上記一連の作業が複数の作業
員によって行われる場合も多く、高さの計測と木材の切
断・取付が違う作業員によって行われ、取付場所が間違
えられることもしばしばある。このような場合には、束
の高さを大引の高さに調節するため、楔型に切断した木
材を隙間に打ち込むことが行われている。
【0003】上記のような木製束では、木材を所定寸法
に切断する作業や、楔による高さ調節作業が極めて煩雑
である。しかも、木材の吸水や乾燥等によってソリが生
じ易く、荷重による変形も生じやすい。また、束材には
主として端材が用いられるため材質もバラバラで、変形
や狂いも材質によって差があるため、精度面に問題があ
る。
【0004】そこで、最近では、木製束に代わって、鋼
製の床束が利用されるようになってきている。上記鋼製
束は、図9に示すように、大引10を支受する支受プレ
ート11と、束石12やコンクリート基礎に固定される
土台プレート13とを備えている。そして、上記支受プ
レート11の下面にねじ棒14が垂設されるとともに、
土台プレート13の上面にねじ棒15が立設され、上記
両ねじ棒14,15がターンバックル部16で連結され
ている。この鋼製束は、ターンバックル部16を回転さ
せることにより支受プレート11を昇降させて高さ調節
をするようになっている。このような鋼製束によれば、
作業時間の短縮による工期の短縮が可能となるうえ、大
引の寸法変化に合わせるための「後調節」が容易で精度
面の問題が解消する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記床束では、支受プ
レート11に垂設されたねじ棒14と土台プレート13
に立設されたねじ棒15をターンバックル部16で連結
した構造になっているため、床束自体に一定以上の高さ
が必要になる。一方、最近の住宅では、小さい面積の土
地をできるだけ有効に利用した設計がなされる場合が多
く、3階建て住宅やガレージの上に部屋を設けた住宅が
増えてきている。このような場合、床下の高さが60〜
100mm程度と非常に低く、上記従来の床束は高寸法
が高すぎて使用することができなかった。
【0006】そこで、上記のような低床建築の場合、角
材を横に渡し、この角材を束としてその上に床を張るこ
とが行われている。このように、低床建築では依然とし
て木製の束が用いられ、腐朽による老朽化やそりによる
狂いの問題が残っている。しかも、上記のような低床建
築では、床下のスペースが極めて狭いため、一旦腐朽や
狂いが生じた場合のメンテナンスが困難を極める、事実
上不可能であるという問題がある。そこで、プラスチッ
ク束が使用される場合もあるが、プラスチック束は強度
的に不十分で過重に耐えかねるうえ、木材にそりや狂い
が生じた場合の後調節ができず、狂いが生じた場合は床
を剥がして再度新しいプラスチック束を取りつけなけれ
ばならないという問題がある。しかも、上記低床建築で
は、床下スペースが狭いことから、床下の異音が室内に
響きやすく、ここに使用する床束としては、床鳴りの極
めて少ないものが求められる。
【0007】さらに、マンション建築等では、コンクリ
ート上に直接床材を張ると、硬くて老人や子供が骨折し
やすいという問題があるうえ、冬場の寒さも問題とな
る。また、配管や配線を床下に施工したり、防音上の要
請等から、上述の低床建築と同様の角材の束やプラスチ
ック束を用いて床を張ることが行われている。このよう
な場合、コンクリートスラブ上に部屋等を建てた場合等
は特に床下に湿気がこもりやすく、上述したような腐朽
や狂いが大きな問題となっている。しかも、マンション
等は集合住宅であることから、特に床鳴りや防音上の問
題が大きかった。これらのような事情から、低床建築等
において高さ調節等が容易で堅牢かつメンテナンス性も
よい床束の開発が強く望まれていたが、現在までのとこ
ろ、このような要望をすべて満足する床束は提供されて
いなかったのが実情である。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、低床建築において高さ調節等が容易で堅牢かつ
メンテナンス性もよい金属製床束の提供をその目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の金属製床束は、ねじ棒が立設された基台部
と、この基台部のねじ棒にら合された支柱部材と、この
支柱部材の上端部に取り付けられて床部材を支受する支
受部とを備え、上記支受部に支柱部材が回動可能に取り
付けられ、上記支柱部材の上側部にねじ部が形成され、
このねじ部に上記支受部を固定する固定ナットがら合さ
れていることを第1の要旨とする。
【0010】また、本発明の金属製床束は、ねじ棒が垂
設され床部材を支受する支受部と、この支受部のねじ棒
にら合された支柱部材と、この支柱部材の下端部に取り
付けられて基台部とを備え、上記支受部に支柱部材が回
動可能に取り付けられ、上記支柱部材の下側部にねじ部
が形成され、このねじ部に上記基台部を固定する固定ナ
ットがら合されていることを第2の要旨とする。
【0011】すなわち、本発明の第1の金属製床束は、
支受部に支柱部材が回動可能に取り付けられ、上記支柱
部材の上側部にねじ部が形成され、このねじ部に上記支
受部を固定する固定ナットがら合されている。また、本
発明の第2の金属製床束は、支受部に支柱部材が回動可
能に取り付けられ、上記支柱部材の下側部にねじ部が形
成され、このねじ部に上記基台部を固定する固定ナット
がら合されている。このように、従来の床束のように2
本のねじ棒をターンバックル部で連結するのではなく、
支柱部材を直接支受部もしくは基台部に取り付けた構造
であるため、床束自体の高さを低くすることができ、低
床建築用として用いることができる。したがって、従来
の角材の束のような腐朽による老朽化やそりによる狂い
の問題がほとんどなくなるため、床下スペースが狭くメ
ンテナンスが困難な低床建築やマンション等において極
めて有効である。さらに、プラスチック束に比較して極
めて堅牢で、大引等の上方向へのそりにも耐えられるう
え、そりや狂いが生じた場合の後調節も容易に実施する
ことができ、取替えの必要もない。しかも、従来品に比
べ、高さの微調整も容易である。
【0012】本発明の金属製床束において、上記支受部
に複数のくぎ穴が穿設され、この支受部の支受面に弾性
板が布設され、この弾性板の上記支受部のくぎ穴に対応
する個所に、上記くぎ穴内に嵌合する嵌合突部が一体的
に形成され、この嵌合突部の中央に、くぎ等を位置決め
する位置決め穴が穿設されている場合には、支受部が床
部材にくぎ打ちされたとき、これらの間に弾性板が挟ま
れた状態で固定される。したがって、建築当初から時間
が経過して床部材に「やせ」が生じても、上記弾性板
が、クッションとなり、支受部と床部材との間に隙間が
生じにくくなる。しかも、床の上で大人が歩いても上記
クッション作用でその振動が吸収されるうえ、床部材と
支受部との間で上記弾性板が摺動板としての作用も奏
し、きしみ音の発生が大幅に抑えられる。また、支受部
が床部材にくぎ打ち等により取り付けられる際、くぎ穴
内に嵌合した嵌合突部中央の位置決め穴に、くぎ等の先
端が位置決めされ、上記位置決め穴に沿って嵌合突部の
中央をくぎ等が貫通する。したがって、くぎ等と支受部
のくぎ穴内面とが直接接触せず、くぎ等と支受部との金
属同士が直接擦れることによるきしみ音が防止される。
このように、床下の異音や床鳴りの極めて少ないものと
なり、床下スペースが少ない低床建築や集合住宅,マン
ション等において極めて有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0014】図1〜図5は、本発明の金属製床束の一実
施の形態を示す。このものは、ねじ棒2が立設された基
台部1と、正面視においてL字状に形成されたL形プレ
ート(支受部)4と、上記ねじ棒2にら合する支柱部材
7とを備えている。図において、19は、支柱部材7と
ねじ棒2とをら合させた状態で締結し、緩み止めするナ
ットである。
【0015】より詳しく説明すると、上記基台部1は、
平面視において略長方形に形成された鋼製の板状体の中
央に、台状の盛り上がり部8が形成され、この盛り上が
り部8の中央に、ねじ棒2が立設している。そして、上
記盛り上がり部8は、平面視において、円錐台の両側が
それぞれ横方向に延長された横長状に形成されている。
【0016】上記基台部1には、径の異なる複数の穴が
穿設されている。これらのうち、基台部1の周辺部分に
8個分布穿設された小径の穴は、基台部1を束石等にく
ぎ打ちにより固定するためのくぎ穴9である。また、上
記くぎ穴9よりも少し内側寄りの部分に6個分布穿設さ
れた中径の穴は、基台部1の下面に接着剤を塗布して基
台部3を基礎上に接着固定する際に、接着剤を流通させ
て上側にはみ出させ、そのはみ出した接着剤をそのまま
固化させて固定を確実にするための接着剤流通穴5であ
る。さらに、2個穿設された大径の穴は、基台部1を基
礎に設けられたアンカーボルトによって固定する際に、
上記アンカーボルトを挿通させるアンカーボルト挿通穴
6である。なお、上記接着剤流通穴5,アンカーボルト
挿通穴6,くぎ穴9は、接着剤塗布の際のエア抜き穴
や、接着剤乾燥用の穴としての作用も奏する。
【0017】上記L形プレート4は、長方形の鋼板がL
字状に折り曲げ形成されたL形プレート4の横片4aの
下面中央に、上記基台部1に形成されたものと同様の台
状の盛り上がり部8が形成されている。また、上記L形
プレート4の横片4aには、その四角寄りの4個所にく
ぎ穴9が穿設されている。また、縦片4bには、高さの
異なる2個所にくぎ穴9が穿設されている。
【0018】そして、L形プレート4のL形の受け面に
は、同じくL形の弾性板18が布設されている。この弾
性板18は、ポリエチレン樹脂製であり、全体が略長方
形に形成され、L形プレート4の横片4aに対応する横
片部18aと、L形プレート4の縦片4bに対応する縦
片部18bと、L形プレート4の折れ曲がり部分に対応
して折り曲げられる薄肉部18cとからなっている。そ
して、この弾性板18には、図6に示すように、上記L
形プレート4のくぎ穴9に対応する個所に、上記くぎ穴
9に嵌合する嵌合突部20が形成されている。
【0019】上記嵌合突部20は、略円柱状で、中央に
くぎの先端を位置決めする位置決め穴21が貫通すると
ともに、中央に所定幅の隙間が形成され、この隙間を介
して縦割れの2分割状に形成されている。また、この嵌
合突部20の上部は、半球状に形成され、その外周がく
ぎ穴9と係脱自在に係合する抜け止め突部に形成されて
いる。そして、この嵌合突部20は、L形プレート4の
くぎ穴9に着脱自在に嵌合し、これによりL形プレート
4の受け面に弾性板8が布設されるようになっている。
【0020】上記支柱部材7は、鋼製で六角パイプ状に
形成され、内面に上記ねじ棒2とら合する内ねじ部26
が形成されている。また、上端部の外周に周溝22が形
成され、この周溝22に、L形プレート4の盛り上がり
部8に形成された嵌合穴23が回動可能に嵌合されてい
る。そして、上側部の外周面にねじ部24が形成され、
このねじ部24に、上記L形プレート4を固定する固定
ナット25がら合されている。
【0021】上記構成において、上記金属製床束は、例
えば、つぎのようにして使用することができる。すなわ
ち、図7に示すように、基台部1をコンクリート基礎ま
たはスラブ上に固定し、L形プレート4を大引または根
太(床部材)10に固定する。この状態で、上記支柱部
材7を回動させることにより、L形プレート4に回動可
能に取り付けられ、ねじ棒2とら合した支柱部材7のね
じ作用で、L形プレート4が上下動して床面の高さ調節
が行われる。そして、L形プレート4が所定の高さに設
定された状態で、固定ナット25をL形プレート4に対
して締め付けることにより、L形プレート4の固定が行
われる。また、ナット19を支柱部材7に対して締め付
けることにより、支柱部材7の回り止めが行われる。
【0022】ここで、上記L形プレート4の大引10へ
の固定は、つぎのようにして行われる。まず、金属製床
束を逆さまにし、L形プレート4の弾性板18の縦片部
18bおよび横片部18aの双方に大引10を当接させ
るように位置決めする。ついで、くぎ穴9に嵌合されて
外側に露呈する嵌合突部20の位置決め穴21に、くぎ
の先端を位置決めし、その状態から、くぎを位置決め穴
21内に沿って貫通させるように打ち付ける。そして、
嵌合突部20を変形させて押しつぶすようにしながら、
くぎが貫通して大引10に打ち込まれる。これにより、
L形プレート4が大引10にくぎ打ちされたとき、弾性
板18が挟まれた状態で固定される(図1参照)。ま
た、くぎとL形プレート4との間に押しつぶされた嵌合
突部20が挟まれるようになり、くぎとL形プレート4
とが直接接触することなく固定することができる。
【0023】また、基台部1の束石12への固定は、例
えば、つぎのようにして行う。まず、基台部1の下面
に、接着剤を塗布して束石12上面に基台部1を接着す
る。このとき、上記基台部1に分布穿設された接着剤流
通穴5を通って接着剤が上側にはみ出し、そのはみ出し
た接着剤がそのまま固化し、アンカー効果で強固に固定
される。このとき、上記接着剤流通穴5,アンカーボル
ト挿通穴6およびくぎ穴9がエア抜き効果も奏する。そ
ののち、基台部1に形成されたくぎ穴9を利用してくぎ
を打ちつけ、基台部1を束石12に固定する。
【0024】このように、上記金属製床束によれば、支
柱部材7が直接L形プレート4に取り付けられた構造で
あるため、床束自体の高さを低くすることができ、低床
建築用として用いることができる。したがって、従来の
角材の束やプラスチック束のような腐朽による老朽化や
そりによる狂いの問題がほとんどなくなるため、床下ス
ペースが少なくメンテナンスが困難な低床建築やマンシ
ョン等において有効である。
【0025】また、L形プレート4が大引10にくぎ打
ちされたとき、弾性板18が挟まれた状態で固定され
る。したがって、大引10に「やせ」が生じても、上記
弾性板18がクッションとなり、L形プレート4と大引
10との間に隙間が生じにくくなるうえ、振動が吸収さ
れ、きしみ音の発生が抑えられる。また、L形プレート
4が大引10にくぎ打ちにより取り付けられる際、くぎ
穴9に嵌合した嵌合突部20中央の位置決め穴21に、
くぎの先端が位置決めされ、上記位置決め穴21に沿っ
て嵌合突部20の中央をくぎが貫通する。したがって、
くぎとL形プレート4とが接触せず、金属同士が直接擦
れることによるきしみ音が防止される。
【0026】図8は、本発明の金属製床束の第2の実施
の形態を示す。このものは、L形プレート4と基台部1
との間の部分が、図1に示すものの逆になっている。す
なわち、L形プレート4の下面にねじ棒2が垂設され、
支柱部材7は、上記ねじ棒2にら合されている。また、
上記支柱部材7の下端部に基台部1が取り付けられてい
る。そして、上記基台部1に支柱部材7が回動可能に取
り付けられ、上記支柱部材7の下側部にねじ部24が形
成され、このねじ部24に上記基台部1を固定する固定
ナット25がら合されている。このものでも、図1に示
すものと同様の作用効果を奏する。
【0027】なお、上記各実施の形態では、弾性板18
をポリエチレン樹脂で形成したが、これに限定されるも
のではなく、天然ゴム,合成ゴム等の各種ゴム材料や、
ウレタン系樹脂,シリコーン系樹脂等の各種樹脂材料等
各種の材料を用いることができる。また、L形プレート
4と大引10との固定および基台部1と束石12との固
定にくぎを使用した例を説明したが、これに限定するも
のではなく、L形プレート4もしくは基台部1のくぎ穴
9にビス等を挿通させてビス止め等によって固定しても
差し支えない。
【0028】また、上記各実施の形態では、支受部材と
してL形プレート4を用いた例を示したが、平板状のプ
レートのものを用いてもよい。さらに、上記各実施の形
態では、本発明の金属製床束を戸建て住宅に使用した例
を説明したが、これに限定するものではなく、マンショ
ンや集合住宅で使用してもよく、ベランダや庭,公園等
屋外で床材等を張る場合にも使用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の金属製床束によ
れば、従来の床束のように2本のねじ棒をターンバック
ル部で連結するのではなく、支柱部材を直接支受部もし
くは基台部に取り付けた構造であるため、床束自体の高
さを低くすることができ、低床建築用として用いること
ができる。したがって、従来の角材の束のような腐朽に
よる老朽化やそりによる狂いの問題がほとんどなくなる
ため、床下スペースが狭くメンテナンスが困難な低床建
築やマンション等において極めて有効である。さらに、
プラスチック束に比較して極めて堅牢で、大引等の上方
向へのそりにも耐えられるうえ、そりや狂いが生じた場
合の後調節も容易に実施することができ、取替えの必要
もない。しかも、従来品に比べ、高さの微調整も容易で
ある。
【0030】本発明の金属製床束において、上記支受部
に複数のくぎ穴が穿設され、この支受部の支受面に弾性
板が布設され、この弾性板の上記支受部のくぎ穴に対応
する個所に、上記くぎ穴内に嵌合する嵌合突部が一体的
に形成され、この嵌合突部の中央に、くぎ等を位置決め
する位置決め穴が穿設されている場合には、支受部が床
部材にくぎ打ちされたとき、これらの間に弾性板が挟ま
れた状態で固定される。したがって、建築当初から時間
が経過して床部材に「やせ」が生じても、上記弾性板
が、クッションとなり、支受部と床部材との間に隙間が
生じにくくなる。しかも、床の上で大人が歩いても上記
クッション作用でその振動が吸収されるうえ、床部材と
支受部との間で上記弾性板が摺動板としての作用も奏
し、きしみ音の発生が大幅に抑えられる。また、支受部
が床部材にくぎ打ち等により取り付けられる際、くぎ穴
内に嵌合した嵌合突部中央の位置決め穴に、くぎ等の先
端が位置決めされ、上記位置決め穴に沿って嵌合突部の
中央をくぎ等が貫通する。したがって、くぎ等と支受部
のくぎ穴内面とが直接接触せず、くぎ等と支受部との金
属同士が直接擦れることによるきしみ音が防止される。
このように、床下の異音や床鳴りの極めて少ないものと
なり、床下スペースが少ない低床建築や集合住宅,マン
ション等において極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の金属製床束を示す正面
図である。
【図2】上記金属製床束の右側面図である。
【図3】上記金属製床束の平面図である。
【図4】上記金属製床束の底面図である。
【図5】上記金属製床束のA−A断面図である。
【図6】上記金属製床束のB−B断面図である。
【図7】上記金属製床束の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態の金属製床束を示す
断面図である。
【図9】従来例の金属製床束を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基台部 2 ねじ棒 4 L形プレート 7 支柱部材 24 ねじ部 25 固定ナット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ棒が立設された基台部と、この基台
    部のねじ棒にら合された支柱部材と、この支柱部材の上
    端部に取り付けられて床部材を支受する支受部とを備
    え、上記支受部に支柱部材が回動可能に取り付けられ、
    上記支柱部材の上側部にねじ部が形成され、このねじ部
    に上記支受部を固定する固定ナットがら合されているこ
    とを特徴とする金属製床束。
  2. 【請求項2】 ねじ棒が垂設され床部材を支受する支受
    部と、この支受部のねじ棒にら合された支柱部材と、こ
    の支柱部材の下端部に取り付けられた基台部とを備え、
    上記支柱部材に基台部が回動可能に取り付けられ、上記
    支柱部材の下側部にねじ部が形成され、このねじ部に上
    記基台部を固定する固定ナットがら合されていることを
    特徴とする金属製床束。
  3. 【請求項3】 上記支受部に複数のくぎ穴が穿設され、
    この支受部の支受面に弾性板が布設され、この弾性板の
    上記支受部のくぎ穴に対応する個所に、上記くぎ穴内に
    嵌合する嵌合突部が一体的に形成され、この嵌合突部の
    中央に、くぎ等を位置決めする位置決め穴が穿設されて
    いる請求項1または2記載の金属製床束。
JP11108497A 1999-04-15 1999-04-15 金属製床束 Pending JP2000297520A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004044191A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Maizuru:Kk 金属製床束
CN109998756A (zh) * 2019-03-05 2019-07-12 丁世卫 杠杆撬力顶背挺胸收腹矫姿抑劳负重器

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