[go: up one dir, main page]

JP2000296535A - 射出成形装置及び射出成形方法 - Google Patents

射出成形装置及び射出成形方法

Info

Publication number
JP2000296535A
JP2000296535A JP10596999A JP10596999A JP2000296535A JP 2000296535 A JP2000296535 A JP 2000296535A JP 10596999 A JP10596999 A JP 10596999A JP 10596999 A JP10596999 A JP 10596999A JP 2000296535 A JP2000296535 A JP 2000296535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
injection molding
inner peripheral
recording area
signal recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10596999A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Miura
一浩 三浦
Shinsuke Kishi
信介 岸
Hideaki Yoshimura
英昭 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Music Solutions Inc
Original Assignee
Sony Disc Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Disc Technology Inc filed Critical Sony Disc Technology Inc
Priority to JP10596999A priority Critical patent/JP2000296535A/ja
Publication of JP2000296535A publication Critical patent/JP2000296535A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2642Heating or cooling means therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体となる円盤状の基板における信号
記録領域の内周部側に発生する複屈折を抑える。 【解決手段】 少なくとも固定金型と可動金型とを対向
するように突き合わせて円盤状の基板に対応した形状の
キャビティを構成し、当該キャビティ内に基板材料を射
出充填することにより光記録媒体となる基板を成形する
射出成形装置であって、固定金型及び可動金型の少なく
とも一方には、基板の信号記録領域に対応する外周部側
よりも、当該基板の非信号記録領域に対応する内周部側
の冷却効率を高める構造とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定金型と可動金
型とを対向するように突き合わせて円盤状の基板に対応
した形状のキャビティを構成し、当該キャビティ内に成
形材料を射出充填することにより光記録媒体となる基板
を作製する射出成形装置及び射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体となる円盤状の記録媒体基板
(以下、ディスク基板という。)は、通常、射出成形法
を用いた射出成形装置により製造される。このディスク
基板は、略中心部が非信号記録領域であり、この非信号
記録領域より外側が信号記録領域として成形される。
【0003】射出成形装置は、少なくともディスク基板
の一主面を成形する固定金型と、この固定金型に対して
近接離間し、ディスク基板の他主面を成形する可動金型
と、ディスク基板の外周面を成形する外周金型とを備え
る。すなわち、このような射出成形装置では、固定金
型、可動金型及び外周金型により、成形されるディスク
基板に対応した形状のキャビティが構成される。固定金
型には、溶融した基板材料をキャビティ内に充填する供
給路となるスプルーブッシュが配設されている。また、
この可動金型には、成形されたディスク基板をキャビテ
ィ内から押し出す突出し部材が配設されている。また、
この射出成形装置には、成形されるディスク基板の信号
記録領域に対応して、固定金型及び/又は可動金型に、
いわゆるスタンパが取り付けられている。このスタンパ
は、ピットやグルーブ等の凹凸パターンが形成されてお
り、この凹凸パターンを成形するディスク基板の信号記
録領域に転写することとなる。
【0004】以上のように構成された射出成形装置で
は、可動金型が固定金型に対して近接する方向に移動
し、可動金型、固定金型及び外周金型によりキャビティ
が形成される。そして、このキャビティ内に溶融した基
板材料がスプルーブッシュを通って充填される。充填さ
れた樹脂材料は、冷却されて固化することによりディス
ク基板となる。この射出成形装置は、このようにディス
ク基板を成形した後、可動金型が固定金型に対して離間
する方向に移動してディスク基板を露出させる。このと
き、ディスク基板は、可動金型側に残っている。そし
て、ディスク基板は、突出し部材により可動金型から押
し出され、離型されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したデ
ィスク基板には、基板材料としてポリカーボネート等の
樹脂材料が使用されており、例えば、CDやMOとなる
ディスク基板に使用されている。また、このようなディ
スク基板を製造するに際しては、開発当初から製造上の
問題として、複屈折を規格内(±100、ダブルパル
ス)に収めることが技術課題の一つとされてきた。
【0006】射出成形装置では、このようなディスク基
板を製造する際、スタンパに形成されたピット及びグル
ーブ等の凹凸パターンをディスク基板に正確に転写させ
るため、基板材料の成形圧力を高める必要がある。しか
しながら、従来の射出成形装置では、ディスク基板の非
信号記録領域に対応する内周部の複屈折が規格外となっ
てしまい、製品歩留りが大幅に低下してしまうことがあ
った。
【0007】また、射出成形装置では、製造サイクルを
短縮する上で、成形されるディスク基板の冷却時間を短
縮する必要がある。しかしながら、従来の射出成形装置
では、成形されるディスク基板の冷却時間を短縮してい
くと、ディスク基板の内周部の複屈折がマイナス側にシ
フトし、結果として複屈折の増加を招くことがあった。
このため、従来の射出成形装置では、製造サイクルを短
縮することができず、自ずと限界があった。
【0008】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、光記録媒体となる円盤状
の基板の内周部に発生する複屈折を抑えることにより、
この基板を高精度に成形するとともに、生産性を大幅に
向上させた射出成形装置及び射出成形方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明者らが鋭意検討を行った結果、円盤状の基板
の内周部に発生する複屈折が、当該基板の信号記録領域
に対応する外周部側と当該基板の非信号記録領域に対応
する内周部側との冷却温度によって顕著に変化すること
を見出した。
【0010】そこで、この目的を達成する本発明に係る
射出成形装置は、少なくとも固定金型と可動金型とを対
向するように突き合わせて円盤状の基板に対応した形状
のキャビティを構成し、当該キャビティ内に基板材料を
射出充填することにより光記録媒体となる基板を成形す
る射出成形装置であって、固定金型及び可動金型の少な
くとも一方が、基板の信号記録領域に対応する外周部側
よりも、当該基板の非信号記録領域に対応する内周部側
の冷却効率を高める構造とされていることを特徴とす
る。
【0011】以上のように構成された本発明に係る射出
成形装置では、基板の信号記録領域に対応する外周部側
よりも、当該基板の非信号記録領域に対応する内周部側
の冷却効率を高めることにより、基板の内周部に発生す
る複屈折が抑制される。
【0012】また、本発明に係る射出成形装置において
は、固定金型及び可動金型の少なくとも一方が、基板の
内周部を成形する第1の金型部材と、基板の外周部を成
形する第2の金型部材とからなり、第1の金型部材に
は、第2の金型部材よりも熱伝導率の高い材料が用いら
れることが好ましい。
【0013】この場合、第1の金型部材に第2の金型部
材よりも熱伝導率の高い材料が用いられることから、成
形される基板の外周部側よりも、成形される基板の内周
部側の冷却効率が高められ、基板の内周部に発生する複
屈折が抑制される。
【0014】また、本発明に係る射出成形装置において
は、固定金型及び可動金型の少なくとも一方が、基板の
内周部を成形する第1の金型部材と、基板の外周部を成
形する第2の金型部材とからなり、第1の金型部材は、
第2の金型部材よりもキャビティ側に突設され、基板の
内周部の厚さが外周部の厚さよりも薄く成形されること
が好ましい。
【0015】この場合、成形される基板の内周部の厚さ
が外周部の厚さよりも薄く成形されることから、成形さ
れる基板の外周部側よりも、成形される基板の内周部側
の冷却効率が高められ、基板の内周部に発生する複屈折
が抑制される。
【0016】また、本発明に係る射出成形装置において
は、基板の内周部を成形する部分の内方に配された第1
の流路と、基板の外周部を成形する部分の内方に配され
た第2の流路とからなる冷却手段を有し、第1の流路に
は、第2の流路に循環される冷却液と異なる温度の冷却
液が循環されることが好ましい。これにより、成形され
る基板の内周部と外周部とを異なる温度で冷却すること
ができる。
【0017】なお、第1の流路には、第2の流路に循環
される冷却液よりも低温とされた冷却液が循環されるこ
とが好ましい。この場合、成形される基板の外周部側よ
りも、成形される基板の内周部側の冷却効率が高めら
れ、基板の内周部に発生する複屈折が抑制される。
【0018】また、本発明に係る射出成形装置において
は、基板の内周部を成形する部分の内方に配された第1
の流路と、基板の外周部を成形する部分の内方に配され
た第2の流路とからなる冷却手段を有し、第1の流路
は、第2の流路よりもキャビティ側に設けられることが
好ましい。
【0019】この場合、第1の流路は、第2の流路より
もキャビティ側に設けられることから、成形される基板
の外周部側よりも、成形される基板の内周部側の冷却効
率が高められ、基板の内周部に発生する複屈折が抑制さ
れる。
【0020】また、この目的を達成する本発明に係る射
出成形方法は、少なくとも固定金型と可動金型とを対向
するように突き合わせて円盤状の基板に対応した形状の
キャビティを構成し、当該キャビティ内に基板材料を射
出充填することにより光記録媒体となる基板を成形する
射出成形方法であって、基板の信号記録領域に対応する
外周部側よりも、当該基板の非信号記録領域に対応する
内周部側の冷却効率を高めることを特徴とする。
【0021】以上のように本発明に係る射出成形方法で
は、基板の信号記録領域に対応する外周部側よりも、当
該基板の非信号記録領域に対応する内周部側の冷却効率
を高めることにより、基板の内周部に発生する複屈折を
抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。本発明を適
用した射出成形装置は、光記録媒体となる円盤状の基板
(以下、ディスク基板という。)を作製するものであ
る。このディスク基板は、略中心部が非信号記録領域で
あり、この非信号記録領域より外側が信号記録領域とし
て成形される。また、本発明を適用した射出成形装置
は、固定金型及び可動金型の少なくとも一方に、このデ
ィスク基板の信号記録領域に対応する外周部側よりも非
信号記録領域に対応する内周部側の冷却効率を高める構
造とされている。
【0023】先ず、本発明の第1の実施の形態として図
1に示した射出成形装置1について説明する。
【0024】この射出成形装置1は、ディスク基板の一
方主面を成形する固定ミラー2を備えた固定金型3と、
ディスク基板の他方主面を成形する可動ミラー4を備え
た可動金型5とから構成される。これら固定金型3及び
可動金型5は、型締め状態において成形されるディスク
基板に対応した形状のキャビティ6を構成する。
【0025】固定ミラー2には、キャビティ6を構成す
る面にスタンパ7が取り付けられている。このスタンパ
7は、ピットやグルーブ等の凹凸パターンが形成されて
おり、この凹凸パターンを成形するディスク基板の信号
記録領域に転写することとなる。
【0026】可動ミラー4には、ディスク基板の外周面
を成形する外周リング8が取り付けられている。この外
周リング8は、略環状を呈し、可動ミラー4のキャビテ
ィ6を構成する面の外周にはめこむように取り付けられ
ている。
【0027】固定金型3は、図示しない固定盤に取り付
けられて固定されている。一方、可動金型5は、図示し
ない可動盤に取り付けられており、固定金型3に対して
相対向して配置されるとともに、ガイド手段や駆動手段
により固定金型3に対して近接離間自在とされている。
そして、この射出成形装置1では、固定金型3に対して
可動金型5が近接する方向に移動動作して型締めされる
と、可動ミラー5に取り付けられた外周リング8が固定
ミラー2に取り付けられたスタンパ7に当接することに
よって、上述したキャビティ6が形成される。
【0028】固定金型3は、その略中心部に、例えばポ
リカーボネート等の樹脂材料からなる基板材料をキャビ
ティ6内に供給する供給路となるスプルーブッシュ9
と、このスプルーブッシュ9の外周に取り付けられ、ス
タンパ7の内周側を保持する内周側スタンパホルダ10
とを備える。また、この固定金型3は、その外周部にス
タンパ7の外周側を押さえる外周側スタンパホルダ11
を備える。
【0029】スプルーブッシュ9は、キャビティ6に導
通する端部とは反対側の端部で材料供給装置(図示せ
ず。)と連結されている。そして、スプルーブッシュ9
は、この材料供給装置から加熱溶融された基板材料がキ
ャビティ6内に供給される際の供給路となる。
【0030】また、内周側スタンパホルダ10には、キ
ャビティ6内に突出するように形成された突部10aが
形成されている。この内周側スタンパホルダ10に形成
された突部10aは、スタンパ7中心孔の径よりやや大
径とされた略環状を呈している。したがって、スタンパ
7は、これら内周側スタンパホルダ10の突部10aが
中心孔の内周壁に相対係合することによって内周側スタ
ンパホルダ10に内周部を保持されて、固定ミラー2に
取り付けられる。
【0031】外周側スタンパホルダ11には、キャビテ
ィ6内に突出するように形成された突部11aが形成さ
れている。この外周側スタンパホルダ11に形成された
突部11aは、ディスク基板の外径よりもやや大径とさ
れかつスタンパ7の外径よりもやや小径とされた中心孔
を有する略環状を呈している。この外周側スタンパホル
ダ11は、取付ねじ等によって固定金型3に組み付けら
れている。したがって、スタンパ7は、外周縁部が外周
側スタンパホルダ11の突部11aと相対係合されるこ
とによって、外周側スタンパホルダ11に外周部を保持
されて固定ミラー2に取り付けられる。
【0032】可動金型5は、その略中心部に、成形され
るディスク基板の中心部を切断するポンチ12と、この
ポンチ12により切断された中心部を押し出す押出しピ
ン13と、成形されたディスク基板を可動金型5より離
型させるエジェクトピン14とを備える。
【0033】このポンチ12は、スプルーブッシュ9か
らキャビティ6内に供給されて固化した基板材料のうち
ランナー部を切断するものであり、成形されるディスク
基板の中心孔と略同寸法の外径を有している。このポン
チ12は、図示しないガイド手段や駆動手段によりキャ
ビティ6内に突き出す方向に移動可能とされる。したが
って、キャビティ6内に充填された基板材料が半溶融状
態において、このポンチ12によりランナー部を切断し
て中心孔が形成される。
【0034】押出しピン13は、棒状に形成されてポン
チ12の中心部に配設される。この押出しピン13は、
図示しないガイド手段や駆動手段によりキャビティ6内
に突き出す方向に移動可能とされ、上述したポンチ12
により切断された部分を除去する。したがって、キャビ
ティ6内に充填された基板材料が固化された後、この押
出しピン13が押し出されることにより、ランナー部と
スプルーとを、すなわち、ランナー部とスプルーブッシ
ュ9の供給路に溜まった基板材料とを除去することがで
きる。
【0035】エジェクトピン14は、ポンチ12の外径
と略同寸法の内径を有する筒状を呈して構成され、ポン
チ12を囲むように配設されている。このエジェクトピ
ン14は、図示しないガイド手段や駆動手段によりキャ
ビティ6内に突き出す方向に移動可能とされる。したが
って、キャビティ6内に基板材料が充填され、上述した
ようにディスク基板の中心孔が形成された後、このエジ
ェクトピン14がディスク基板の内周側を押圧して可動
金型5からディスク基板を離型させる。
【0036】また、射出成形装置1は、固定金型3及び
可動金型5にそれぞれ冷却溝15を備えている。この冷
却溝15は、固定ミラー2及び可動ミラー4におけるキ
ャビティ6を構成する面の内方に位置して、それぞれ固
定金型3及び可動金型5と接触する面に環状に穿設され
た溝として形成されている。冷却溝15は、図示しない
冷却液循環装置に接続されている。そして、冷却溝15
では、図2に模式的に示すように、冷却液循環装置によ
り冷却液が内周側(図中に示すIN側)から供給される
と、外周側(図中に示すOUT側)へと循環されて冷却
液循環装置に再び戻されることとなる。したがって、こ
の冷却溝15内を循環する冷却液により、キャビティ6
内に射出充填された基板材料、すなわち成形されるディ
スク基板を冷却することができる。
【0037】この射出成形装置1では、図1に示すよう
に、可動ミラー4がディスク基板の非信号記録領域に対
応する内周部を成形する第1の金型部材16と、ディス
ク基板の信号記録領域に対応する外周部を成形する第2
の金型部材17とから構成されている。すなわち、射出
成形装置1では、可動ミラー4のキャビティ6を構成す
る面のうち、ディスク基板の非信号記録領域に対応する
内周部を成形する面が第1の金型部材16により構成さ
れ、ディスク基板の信号記録領域に対応する外周部を成
形する面が第2の金型部材17により構成されている。
また、第1の金型部材16には、第2の金型部材17よ
りも熱伝導率の高い材料が用いられ、例えばBe−Cu
が用いられている。それに対して、第2の金型部材17
には、第1の金型部材16よりも熱伝導率の低い材料が
用いられ、例えばステンレス(SUS)が用いられてい
る。
【0038】以上のように構成された射出成形装置1で
は、溶融した基板材料がスプルーブッシュ9内を通って
キャビティ内に射出充填される。そして、キャビティ6
内に充填された基板材料が冷却固化されてディスク基板
が成形される。
【0039】この場合、射出成形装置1では、可動ミラ
ー4を構成する第1の金型部材16と第2の金型部材1
7とが異なる材料からなり、第1の金型部材16には第
2の金型部材17よりも熱伝導率が高い材料が用いられ
ている。このため、この射出成形装置1では、成形され
るディスク基板の外周部側よりも内周部側の冷却効率を
高めることができる。これにより、この射出成形装置1
では、ディスク基板の内周部に複屈折が発生するのを抑
えることができる。
【0040】したがって、この射出成形装置1では、例
えば基板材料の成形圧力を高めるといった成形条件の幅
を広げることができ、またディスク基板を高精度に成形
することが可能なことから、製品歩留りを大幅に向上さ
せることができる。また、射出成形装置1では、成形さ
れるディスク基板の冷却時間を短縮することができ、製
造サイクルを短縮することが可能なことから、生産性を
大幅に向上させることができる。
【0041】なお、射出成形装置1では、可動ミラー4
がディスク基板の内周部を成形する第1の金型部材16
と、ディスク基板の外周部を成形する第2の金型部材1
7とから構成されているが、かかる構成に限定されるも
のではない。例えば、固定ミラー2を可動ミラー4と同
様に、ディスク基板の非信号記録領域に対応する内周部
を成形する第1の金型部材と、ディスク基板の信号記録
領域に対応する外周部を成形する第2の金型部材とから
構成としてもよい。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態として図
3に示す射出成形装置20について説明する。なお、以
下の説明において射出成形装置1と同等な部位について
は説明を省略するとともに、図面において同じ符号を付
すものとする。
【0043】この射出成形装置20では、可動ミラー4
が、ディスク基板の非信号記録領域に対応する内周部を
成形する第1の金型部材21と、ディスク基板の信号記
録領域に対応する外周部を成形する第2の金型部材22
とから構成されている。すなわち、射出成形装置20で
は、可動金型5のキャビティ6を構成する面のうち、デ
ィスク基板の非信号記録領域に対応する内周部を成形す
る面が第1の金型部材21により構成され、ディスク基
板の信号記録領域に対応する外周部を成形する面が第2
の金型部材22により構成されている。また、第1の金
型部材21は、第2の金型部材22よりもキャビティ6
側に突設されている。このため、キャビティ6は、成形
されるディスク基板の非信号記録領域に対応する内周部
の厚さaが、この成形されるディスク基板の信号記録領
域に対応する外周部の厚さbよりも薄くなるような形状
を呈している。
【0044】以上のように構成された射出成形装置20
では、溶融した基板材料がスプルーブッシュ5内を通っ
てキャビティ内に射出充填される。そして、キャビティ
6内に充填された基板材料が冷却固化されてディスク基
板が成形される。
【0045】この場合、射出成形装置20では、成形さ
れるディスク基板の内周部の厚さaが外周部の厚さbよ
りも薄く成形される。このため、この射出成形装置20
では、成形されるディスク基板の外周部側よりも内周部
側の冷却効率を高めることができる。これにより、この
射出成形装置20では、ディスク基板の内周部に複屈折
が発生するのを抑えることができる。
【0046】したがって、この射出成形装置20では、
上述した射出成形装置1と同様な効果を得ることができ
る。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態として図
4に示す射出成形装置30について説明する。なお、以
下の説明において上述した射出成形装置1と同等な部位
については説明を省略するとともに、図面において同じ
符号を付すものとする。
【0048】この射出成形装置30では、冷却手段とし
て固定ミラー2及び可動ミラー4にそれぞれ冷却回路3
1が設けられている。この冷却回路31は、キャビティ
6を構成する面のうち、ディスク基板の非信号記録領域
に対応する内周部を成形する面の内方に位置する第1の
冷却溝32と、ディスク基板の信号記録領域に対応する
外周部を成形する面の内方に位置する第2の冷却溝33
とから構成されている。これら第1の冷却溝32及び第
2の冷却溝33は、固定ミラー2及び可動ミラー4にお
けるキャビティ6を構成する面の内方に位置して、それ
ぞれ固定金型3及び可動金型5と接触する面に環状に穿
設された溝として形成されている。また、冷却回路31
は、図示しない冷却液循環装置に接続され、第1の冷却
溝32及び第2の冷却溝33内に循環される冷却液をそ
れぞれ独立して制御することができる。また、冷却回路
31では、第1の冷却溝32に、第2の冷却溝33に循
環される冷却液よりも低温とされた冷却液が循環され
る。
【0049】ここで、第1の冷却溝32及び第2の冷却
溝33内を循環する冷却液の循環経路について、模式的
に示した図5を用いて説明する。
【0050】冷却回路31では、冷却循環装置により冷
却液が第1の冷却溝32の一方側(図中に示すIN1
側)から供給されると、この第1の冷却溝32の他方側
(図中に示すOUT1側)へと循環され冷却液循環装置
に再び戻される。また、冷却回路31では、冷却液循環
装置により冷却液が第2の冷却溝33の内周側(図中に
示すIN2側)から供給されると、この第2の冷却溝3
3の外周側(図中に示すOUT2側)へと循環されて冷
却液循環装置に再び戻される。
【0051】以上のように構成された射出成形装置30
では、溶融した基板材料がスプルーブッシュ9内を通っ
てキャビティ内に射出充填される。そして、キャビティ
6内に充填された基板材料が冷却固化されてディスク基
板が成形される。
【0052】この場合、射出成形装置30では、第1の
冷却溝32が成形されるディスク基板の内周部を冷却
し、第2の冷却溝33が成形されるディスク基板の外周
部を冷却することとなる。また、第1の冷却溝32に
は、第2の冷却溝33に循環される冷却液よりの低温と
された冷却液が循環されている。このため、この射出成
形装置30では、成形されるディスク基板の外周部側よ
りも内周部側の冷却効率を高めることができる。これに
より、この射出成形装置30では、ディスク基板の内周
部に複屈折が発生するのを抑えることができる。
【0053】したがって、この射出成形装置30では、
上述した射出成形装置1と同様な効果を得ることができ
る。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態として図
6に示す射出成形装置40について説明する。なお、以
下の説明で射出成形装置1と同等な部位については説明
を省略するとともに、図面において同じ符号を付すもの
とする。
【0055】この射出成形装置40では、冷却手段とし
て固定ミラー2及び可動ミラー4にそれぞれ冷却溝41
が設けられている。この冷却溝41は、固定ミラー2及
び可動ミラー4におけるキャビティ6を構成する面の内
方に位置して、それぞれ固定金型3及び可動金型5と接
触する面に環状に穿設された溝として形成されている。
また、この冷却溝41は、キャビティ6を構成する面の
うち、ディスク基板の非信号記録領域に対応する内周部
側の内周溝42の深さが、ディスク基板の信号記録領域
に対応する外周部側の外周溝43の深さよりも深く形成
されている。このため、射出成形装置40では、固定ミ
ラー2及び可動ミラー4に形成された冷却溝41のう
ち、内周溝42が外周溝43よりもキャビティ6側に設
けられた構成とされる。
【0056】この冷却溝41は、図示しない冷却液循環
装置に接続されている。そして、冷却溝41では、図7
に模式的に示すように、冷却液循環装置により冷却液が
内周溝42側(図中に示すIN側)から供給されると、
外周溝43側(図中に示すOUT側)へと循環されて冷
却液循環装置に再び戻されることとなる。
【0057】以上のように構成された射出成形装置40
では、溶融した基板材料がスプルーブッシュ9内を通っ
てキャビティ内に射出充填される。そして、キャビティ
6内に充填された基板材料が冷却固化されてディスク基
板が成形される。
【0058】この場合、この射出成形装置40では、冷
却溝41のうち内周溝42が外周溝43よりもキャビテ
ィ6側に設けられている。このため、この射出成形装置
40では、成形されるディスク基板の外周部側よりも内
周部側の冷却効率が高めることができる。これにより、
この射出成形装置40では、ディスク基板の内周部に複
屈折が発生するのを抑えることができる。
【0059】したがって、この射出成形装置40では、
上述した射出成形装置1と同様な効果を得ることができ
る。
【0060】このように、本発明を適用した射出成形方
法では、成形されるディスク基板の信号記録領域に対応
する外周部側よりも、成形されるディスク基板の非信号
記録領域に対応する内周部側の冷却効率を高めることに
より、成形されるディスク基板の内周部に発生する複屈
折を抑制することができる。
【0061】したがって、本発明によれば、例えば基板
材料の成形圧力高めるといった成形条件の幅を広げるこ
とができ、またディスク基板を高精度に成形することが
可能なことから、製品歩留りを大幅に向上させることが
できる。
【0062】また、本発明によれば、成形されるディス
ク基板の冷却時間を短縮することができ、製造サイクル
を短縮することが可能なことから、生産性を大幅に向上
させることができる。
【0063】なお、本発明を適用した射出成形装置につ
いて、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態を例に挙
げて詳細に説明したが、かかる構成に必ずしも限定され
るものではない。例えば、これら第1の実施の形態乃至
第4の実施の形態を組み合わせることにより、成形され
るディスク基板の信号記録領域に対応する外周部側より
も、成形されるディスク基板の非信号記録領域に対応す
る内周部側の冷却効率を高める構成としてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、基板の信号記録領域となる外周部側よりも、当該
基板の非信号記録領域となる内周部側の冷却効率を高め
ることにより、基板の内周部に発生する複屈折を抑制す
ることができる。
【0065】したがって、本発明によれば、例えば基板
材料の成形圧力高めるといった成形条件の幅を広げるこ
とができ、また基板を高精度に成形することが可能なこ
とから、製品歩留りを大幅に向上させることができる。
【0066】また、本発明によれば、成形される基板の
冷却時間を短縮することができ、製造サイクルを短縮す
ることが可能なことから、生産性を大幅に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示す射出成形
装置の構成を示す要部縦断面図である。
【図2】同射出成形装置の冷却溝内を循環する冷却液の
循環経路を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態として示す射出成形
装置の構成を示す要部縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態として示す射出成形
装置の構成を示す要部縦断面図である。
【図5】同射出成形装置の冷却回路を構成する第1の冷
却溝及び第2の冷却溝内を循環する冷却液の循環経路を
模式的に示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態として示す射出成形
装置の構成を示す要部縦断面図である。
【図7】同射出成形装置の冷却溝内を循環する冷却液の
循環経路を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 射出成形装置、2 固定ミラー、3 固定金型、4
可動ミラー、5 可動金型、6 キャビティ、7 ス
タンパ、8 外周リング、16 第1の金型部材、17
第2の金型部材、20 射出成形装置、21 第1の
金型部材、22第2の金型部材、30 射出成形装置、
31 冷却回路、32 第1の冷却溝、33 第2の冷
却溝、40 射出成形装置、41 冷却溝、42 内周
溝、43 外周溝
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月7日(1999.6.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】射出成形装置では、このようなディスク基
板を製造する際、スタンパに形成されたピット及びグル
ーブ等の凹凸パターンをディスク基板に正確に転写させ
るため、基板材料の成形圧力を高める必要がある。しか
しながら、従来の射出成形装置では、ディスク基板の信
号記録領域における内周部側の複屈折が規格外となって
しまい、製品歩留りが大幅に低下してしまうことがあっ
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、射出成形装置では、製造サイクルを
短縮する上で、成形されるディスク基板の冷却時間を短
縮する必要がある。しかしながら、従来の射出成形装置
では、成形されるディスク基板の冷却時間を短縮してい
くと、ディスク基板の信号記録領域における内周部側の
複屈折がマイナス側にシフトし、結果として複屈折の増
加を招くことがあった。このため、従来の射出成形装置
では、製造サイクルを短縮することができず、自ずと限
界があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、光記録媒体となる円盤状
の基板における信号記録領域の内周部側に発生する複屈
折を抑えることにより、この基板を高精度に成形すると
ともに、生産性を大幅に向上させた射出成形装置及び射
出成形方法を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明者らが鋭意検討を行った結果、光記録媒体と
なる円盤状の基板における信号記録領域の内周部側に発
生する複屈折が、当該基板の信号記録領域に対応する外
周部側と、当該基板の非信号記録領域に対応する内周部
側との冷却温度の違いによって顕著に変化することを見
出した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】以上のように構成された本発明に係る射出
成形装置では、成形される基板の信号記録領域に対応す
る外周部側よりも、当該基板の非信号記録領域に対応す
る内周部側の冷却効率が高められることにより、当該基
板における信号記録領域の内周部側に発生する複屈折が
抑制される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明に係る射出成形装置において
は、固定金型及び可動金型の少なくとも一方が、基板の
非信号記録領域に対応する内周部側を成形する第1の金
型部材と、基板の信号記録領域に対応する外周部側を成
形する第2の金型部材とからなり、第1の金型部材に
は、第2の金型部材よりも熱伝導率の高い材料が用いら
れることが好ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】この場合、第1の金型部材に第2の金型部
材よりも熱伝導率の高い材料が用いられることから、成
形される基板の信号記録領域に対応する外周部側より
も、当該基板の非信号記録領域に対応する内周部側の冷
却効率が高められ、当該基板における信号記録領域の内
周部側に発生する複屈折が抑制される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、本発明に係る射出成形装置において
は、固定金型及び可動金型の少なくとも一方が、基板の
非信号記録領域に対応する内周部側を成形する第1の金
型部材と、基板の信号記録領域に対応する外周部側を成
形する第2の金型部材とからなり、第1の金型部材は、
第2の金型部材よりもキャビティ側に突設され、基板
は、非信号記録領域に対応する内周部側の厚さが信号記
録領域に対応する外周部側の厚さよりも薄く成形される
ことが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】この場合、基板は、非信号記録領域に対応
する内周部側の厚さが信号記録領域に対応する外周部側
の厚さよりも薄く成形されることから、当該基板の信号
記録領域に対応する外周部側よりも、当該基板の非信号
記録領域に対応する内周部側の冷却効率が高められ、当
該基板における信号記録領域の内周部側に発生する複屈
折が抑制される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、本発明に係る射出成形装置において
は、基板の非信号記録領域に対応する内周部側を成形す
る部分の内方に配された第1の流路と、当該基板の信号
記録領域に対応する外周部側を成形する部分の内方に配
された第2の流路とからなる冷却手段を有し、第1の流
路には、第2の流路に循環される冷却液と異なる温度の
冷却液が循環されることが好ましい。これにより、成形
される基板の非信号記録領域に対応する内周部側と、当
該基板の信号記録領域に対応する外周部側とを異なる温
度で冷却することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】なお、第1の流路には、第2の流路に循環
される冷却液よりも低温とされた冷却液が循環されるこ
とが好ましい。この場合、成形される基板の信号記録領
域に対応する外周部側よりも、当該基板の非信号記録領
域に対応する内周部側の冷却効率が高められ、当該基板
における信号記録領域の内周部側に発生する複屈折が抑
制される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、本発明に係る射出成形装置において
は、基板の非信号記録領域に対応する内周部側を成形す
る部分の内方に配された第1の流路と、当該基板の信号
記録領域に対応する外周部側を成形する部分の内方に配
された第2の流路とからなる冷却手段を有し、第1の流
路は、第2の流路よりもキャビティ側に設けられること
が好ましい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この場合、第1の流路は、第2の流路より
もキャビティ側に設けられることから、成形される基板
の信号記録領域に対応する外周部側よりも、当該基板の
非信号記録領域に対応する内周部側の冷却効率が高めら
れ、当該基板における非信号記録領域の内周部側に発生
する複屈折が抑制される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】以上のように本発明に係る射出成形方法で
は、基板の信号記録領域に対応する外周部側よりも、当
該基板の非信号記録領域に対応する内周部側の冷却効率
を高めることにより、当該基板における信号記録領域の
内周部側に発生する複屈折を抑制することができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】この場合、射出成形装置1では、可動ミラ
ー4を構成する第1の金型部材16と第2の金型部材1
7とが異なる材料からなり、第1の金型部材16には第
2の金型部材17よりも熱伝導率が高い材料が用いられ
ている。このため、この射出成形装置1では、成形され
るディスク基板の信号記録領域に対応する外周部側より
も、成形されるディスク基板の非信号記録領域に対応す
る内周部側の冷却効率を高めることができる。これによ
り、この射出成形装置1では、ディスク基板における信
号記録領域の内周部側に発生する複屈折を抑制すること
ができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】なお、射出成形装置1では、可動ミラー4
がディスク基板の非信号記録領域に対応する内周部側を
成形する第1の金型部材16と、ディスク基板の信号記
録領域に対応する外周部側を成形する第2の金型部材1
7とから構成されているが、かかる構成に必ずしも限定
されるものではない。例えば、固定ミラー2を可動ミラ
ー4と同様に、ディスク基板の非信号記録領域に対応す
る内周部側を成形する第1の金型部材と、ディスク基板
の信号記録領域に対応する外周部側を成形する第2の金
型部材とから構成としてもよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】この場合、射出成形装置では、ディスク基
板の非信号記録領域に対応する内周部側の厚さaが信号
記録領域に対応する外周部側の厚さbよりも薄く成形さ
れる。このため、この射出成形装置20では、成形され
るディスク基板の信号記録領域に対応する外周部側より
も、成形されるディスク基板の非信号記録領域に対応す
る内周部側の冷却効率を高めることができる。これによ
り、この射出成形装置20では、成形されるディスク基
板における信号記録領域の内周部側に複屈折が発生する
のを抑えることができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】この場合、射出成形装置30では、成形さ
れるディスク基板の非信号記録領域に対応する内周部側
を第1の冷却溝32が冷却し、信号記録領域に対応する
外周部側を第2の冷却溝33が冷却することとなる。ま
た、第1の冷却溝32には、第2の冷却溝33に循環さ
れる冷却液よりの低温とされた冷却液が循環されてい
る。このため、この射出成形装置30では、成形される
ディスク基板の信号記録領域に対応する外周部側より
も、成形されるディスク基板の非信号記録領域に対応す
る内周部側の冷却効率を高めることができる。これによ
り、この射出成形装置30では、成形されるディスク基
板における信号記録領域の内周部側に発生する複屈折を
抑制することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】この場合、射出成形装置40では、冷却溝
41のうち内周溝42が外周溝43よりもキャビティ6
側に設けられている。このため、この射出成形装置40
では、成形されるディスク基板の信号記録領域に対応す
る外周部側よりも、成形されるディスク基板の非信号記
録領域に対応する内周部側の冷却効率を高めることがで
きる。これにより、この射出成形装置40では、成形さ
れるディスク基板における信号記録領域の内周部側に発
生する複屈折を抑制することができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、成形される基板の信号記録領域に対応する外周部
側よりも、当該基板の非信号記録領域に対応する内周部
側の冷却効率を高めることにより、当該基板における信
号記録領域の内周部側に発生する複屈折を抑制すること
ができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 英昭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 株式 会社ソニー・ディスクテクノロジー内 Fターム(参考) 4F202 AG05 AH79 AJ12 AK13 AM32 CA11 CB01 CK06 CK35 CK84 CM02 CN05 CN13 CN14 CN22 5D121 DD05 DD18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも固定金型と可動金型とを対向
    するように突き合わせて円盤状の基板に対応した形状の
    キャビティを構成し、当該キャビティ内に基板材料を射
    出充填することにより光記録媒体となる基板を成形する
    射出成形装置であって、 上記固定金型及び上記可動金型の少なくとも一方が、上
    記基板の信号記録領域に対応する外周部側よりも、当該
    基板の非信号記録領域に対応する内周部側の冷却効率を
    高める構造とされていることを特徴とする射出成形装
    置。
  2. 【請求項2】 上記固定金型及び上記可動金型の少なく
    とも一方が、上記基板の内周部を成形する第1の金型部
    材と、上記基板の外周部を成形する第2の金型部材とか
    らなり、 上記第1の金型部材には、上記第2の金型部材よりも熱
    伝導率の高い材料が用いられていることを特徴とする請
    求項1記載の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 上記固定金型及び上記可動金型の少なく
    とも一方が、上記基板の内周部を成形する第1の金型部
    材と、上記基板の外周部を成形する第2の金型部材とか
    らなり、 上記第1の金型部材は、上記第2の金型部材よりもキャ
    ビティ側に突設され、 上記基板は、その内周部の厚さが外周部の厚さよりも薄
    く成形されることを特徴とする請求項1記載の射出成形
    装置。
  4. 【請求項4】 上記基板の内周部を成形する部分の内方
    に配された第1の流路と、上記基板の外周部を成形する
    部分の内方に配された第2の流路とからなる冷却手段を
    有し、 上記第1の流路には、上記第2の流路に循環される冷却
    液と異なる温度の冷却液が循環されることを特徴とする
    請求項1記載の射出成形装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の流路には、上記第2の流路の
    循環される冷却液よりも低温とされた冷却液が循環され
    ることを特徴とする請求項4記載の射出成形装置。
  6. 【請求項6】 上記基板の内周部を成形する部分の内方
    に配された第1の流路と、上記基板の外周部を成形する
    部分の内方に配された第2に流路とからなる冷却手段を
    有し、 上記第1の流路は、上記第2の流路よりもキャビティ側
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の射出
    成形装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも固定金型と可動金型とを対向
    するように突き合わせて円盤状の基板に対応した形状の
    キャビティを構成し、当該キャビティ内に基板材料を射
    出充填することにより光記録媒体となる基板を成形する
    射出成形方法であって、 上記基板の信号記録領域に対応する外周部側よりも、当
    該基板の非信号記録領域に対応する内周部側の冷却効率
    を高めることを特徴とする射出成形方法。
JP10596999A 1999-04-13 1999-04-13 射出成形装置及び射出成形方法 Withdrawn JP2000296535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10596999A JP2000296535A (ja) 1999-04-13 1999-04-13 射出成形装置及び射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10596999A JP2000296535A (ja) 1999-04-13 1999-04-13 射出成形装置及び射出成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000296535A true JP2000296535A (ja) 2000-10-24

Family

ID=14421620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10596999A Withdrawn JP2000296535A (ja) 1999-04-13 1999-04-13 射出成形装置及び射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000296535A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002051608A1 (fr) * 2000-12-25 2002-07-04 Mitsubishi Materials Corporation Dispositif de moulage metallique pour le formage d'un disque optique
CN108501336A (zh) * 2018-06-04 2018-09-07 上海迪质特信息科技有限公司 塑胶叶轮模具随形水路冷却系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002051608A1 (fr) * 2000-12-25 2002-07-04 Mitsubishi Materials Corporation Dispositif de moulage metallique pour le formage d'un disque optique
CN108501336A (zh) * 2018-06-04 2018-09-07 上海迪质特信息科技有限公司 塑胶叶轮模具随形水路冷却系统
CN108501336B (zh) * 2018-06-04 2024-03-15 上海迪质特信息科技有限公司 塑胶叶轮模具随形水路冷却系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5820898A (en) Metal mold apparatus for molding an optical disk
JP2003291195A (ja) 円板状の情報媒体の製造のための射出成形工具
US7186109B2 (en) Stamper holder, mold component, and mold assembly
JP2000296535A (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
EP1188536B1 (en) Molding die apparatus, method for molding disc substrate, and disc-shaped recording medium
JP2000343562A (ja) 光記録ディスクの成形金型
JPH09295319A (ja) ディスク基板の成形用金型
JPH0890624A (ja) ディスク基板成形用金型
US20020185760A1 (en) Disk molding apparatus and disk substrate manufacturing method
KR100763475B1 (ko) 디스크 성형용 금형, 조정부재 및 디스크 기판의 성형방법
WO2003106135A1 (ja) 射出成形装置および射出成形方法
JP3148921B2 (ja) ディスク金型
JP2000263615A (ja) 光情報記録媒体基板の成形金型
JP4093686B2 (ja) ディスク基板の成形金型及び成形装置
JPH05307769A (ja) 光ディスク基板、光ディスク基板の製造装置および製造方法
JPH0673887B2 (ja) 射出成形用金型及び該金型を用いたディスク基板の成形方法
JP3631539B2 (ja) ディスク成形金型
JPH10291236A (ja) 金型装置及びこれを用いた成形方法
KR100818580B1 (ko) 디스크 성형용 금형, 경면판 및 성형품
EP1418035B1 (en) Metal mold for forming disk substrate
JP2004167979A (ja) 基板成形用金型装置およびスタンパ
JPS61217225A (ja) 射出成形金型
JP3077411B2 (ja) 薄肉基板の樹脂成形方法及び樹脂成形金型
JP2005028782A (ja) 樹脂基板の製造方法及び樹脂基板用射出成形装置
JP2000289054A (ja) ディスク成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704