JP2000292316A - 車両の重心高さの推定演算装置 - Google Patents
車両の重心高さの推定演算装置Info
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Abstract
推定演算式を単純化して演算を高速化する。また、姿勢
制御演算の基本となる車両総質量を車両を加速させると
きの燃料流量から求めることにより合理化する。 【解決手段】車両の発進加速中の時刻t1からt2まで
の車速の変化とその間の燃料消費量とを用いて車両総質
量を演算し、車両総質量、制動時の後軸荷重変化量、ホ
イールベース、バネ下質量、制動時のエアサスペンショ
ンの圧力および制動時の減速加速度により車両重心高さ
をリアルタイムに推定演算する。
Description
御に利用する。本発明は、バス・トラックなど商業車両
の横転防止に利用するために開発された装置であるが、
商業車両以外にも同様に実施することができる。本発明
は、車両の重心高さを車両の進行方向加速度センサおよ
び左右の車軸サスペンションの圧力センサからの情報を
もとに、簡便かつ短時間に演算推定する装置に関する。
本発明は、さらにこの演算推定のために必要な車両総重
量を簡便に演算する装置に関する。
の挙動に基づいて、車両の姿勢を安定な方向に自動的に
制御する装置が実用化されようとしている。車両が走行
中に横すべり状態になる可能性があることをプログラム
演算回路により自動的に推定演算して、一部(または全
部)の車輪のブレーキ圧力を自動的に制御することによ
り、その車両を横すべりが生じる可能性の小さい状態に
回復させることができる。たとえば高速走行中の大きい
ハンドル操作など、車両の特性を越える運転操作により
車両が運転者の意図しない挙動に達したときに、自動的
にこれを検知して、ロール軌跡の外側になる側の後輪に
ブレーキをかけることにより、安定な状態を回復させる
ことができる。
御のために自己回帰法(AR法)により、車両姿勢の安
定制御を行う装置を特許出願した(特開平10−315
940号公報参照)。
リフトの状態などの車両の挙動を実時間演算により合理
的に推定し、高速走行中の大きいハンドル操作など、車
両の特性を越える運転操作により、車両が運転者の意図
しない挙動に達したときに自動的に安定した状態に回復
させる装置である。さらに具体的には、その車両の運転
操作入力をデータとして取込み、その車両の物理特性を
数値として保持する数値モデルを参照し、伝達関数によ
りその車両の応答を推測演算する。伝達関数に与える車
両の挙動に係るデータは、k時点のデータX(k)がそ
のM時点前までの過去のデータに各時点毎に重み係数A
(m)を乗じた値で表される自己回帰法(AR法)によ
り求めて車両の応答を演算し、積荷の状態や乗客位置が
変更になったときに車両モデルを自己回帰法により更新
する。
ないサンプル数のデータで実時間演算が可能になり、そ
の推定値は従来のフーリエ展開による方法に比べて高い
精度の推定値を短時間で得ることができることを実験的
にも証明した。
601号(本願出願時において未公開)を出願した。こ
の先願には、姿勢安定制御を行うために不可欠な車両の
重量を演算推定するための装置を開示した。
ムに演算し、横すべりあるいはホイール・リフトの状態
などの車両の挙動を実時間演算により合理的に推定し
て、車両の姿勢を自動的に安定させるものである。すな
わち、車両にかかる重量を測定する軸重計と、進行方向
に対する傾斜を測定する勾配センサとを実装し、車体総
重量Wおよび前軸にかかる重量wfを軸重計により測定
するとともに、傾斜角度αを勾配センサにより測定する
ことにより、車両が運行中であっても所定の測定条件が
満たされた時点で、次式により重心高さHを H=(W・Lr−Wf・L)/W tanα W=Wf+Wr(変数) L=Lf+Lr(定数) ただし、Wr:後軸にかかる重量 L:ホイールベース Lf:前軸から重心位置までの距離 Lr:重心位置から後軸までの距離 として演算するものである。この演算は、車両の車速が
零になりかつ傾斜角度αが所定値を越える毎に行い、算
出された値はその都度更新し保持する。この装置を実装
することにより、挙動データに低い周波数成分が多く含
まれる大型車両に適応した姿勢制御を高い精度で行うこ
とができる。
先願に開示した技術について試験研究を行った結果、さ
らに計算パラメタを少なくし、演算式を簡略化して、高
速なリアルタイム演算を行うことが望ましいことがわか
った。すなわち、車両の姿勢が不安定になる状態はしば
しばきわめて短い時間のうちに発生し、しかもその姿勢
制御は不安定な状態が拡大する前に行うことが必要であ
ることから、車両の重心高さの変動をさらに短い時間の
うちに推定演算することが望ましいことがわかった。
原理的にこれにより求められた値は正確である。しか
し、一つの演算の結果を使ってさらに次の演算を実行す
る回帰的な演算処理を行うので、推定精度を高くするに
はこの回帰演算の回数を大きくしなければならない。回
帰演算の回数が大きくなると演算時間が長くなり、姿勢
回復のための制御が遅れることになる。これに対応する
ためには、高速演算の可能な高価な演算装置を必要とす
ることになる。
または推定されると積み荷が変化しないかぎりその変化
は小さいものであるが、車両の横転などの事故は、走行
中に発生する搭載貨物の荷くずれなどが原因となること
が知られている。荷くずれが発生した後に荷くずれが発
生する前の値を利用して演算を実行していることは、実
用的に意味がないことになる。また、定期バスなどでは
停留所で車両を停車させる毎にその重量および重心位置
が変動する。したがって、走行中にも車両の重心高さを
計測または推定演算して、その保持している値を常に更
新しておくことができるならきわめて有効である。
あって、演算式をきわめて単純化して、車両の重心高さ
(H)をきわめて短い時間に推定演算することができる
ように改良することを目的とする。本発明は、従来から
車両に搭載されている簡単かつ安価な演算装置によりリ
アルタイム演算および制御を実行することができる装置
を提供することを目的とする。さらに本発明は、姿勢制
御の基本となる車両の総質量(M)を車両を加速すると
きの燃料流量を観測することにより、正確かつ短時間で
推定演算することができる装置を提供することを目的と
する。本発明は、単純かつ安価なソフトウエアにより高
速に演算動作を行うことができる実用的な重心高さ推定
演算装置を提供することを目的とする。
重心高さの推定演算をきわめて単純化するものである。
すなわち、車両の前後方向加速度センサと、左右車軸を
それぞれ支持する複数のエアサスペンションの圧力セン
サと、これらセンサの出力を入力情報として路面からの
車両重心高さHを H=k(ΔWr×L)/((M−J)×G) (1) としてリアルタイムに演算する演算手段とを備えたこと
を特徴とする。
量、Lはホイールベース、Mは車両総質量、Jはバネ下
質量、Gは制動時加速度、kは補正係数(車種毎に設定
される)である。
は、 ΔWr=(B×B×π)×D×E×C (2) として求めることが望ましい。
ズ有効半径、Dは前記圧力センサにより検出される制動
時圧力変化量、Eはエアベローズの個数であり、 C=(m+n)/m (3) であり、mは後軸中心からリーフ目玉中心までの距離、
nは後軸中心からエアベローズ中心までの距離とする。
作入力により与えることもできる。この場合には、積み
荷などの大きさを数段階に区分されたいずれかを運転者
が入力操作により指定することができるような入力手段
を設けることが望ましい。車両の総質量Mを演算推定す
る手段についてはさらに後から説明する。
車両に作用する質量は総質量Mからバネ下質量Jを差引
いた値M−Jとなり、この値に制動時の加速度Gを乗じ
た値 (M−J)×G が制動時に車両の進行方向にかかる荷重となる。
行方向にこの荷重に車両重心高さHを乗じたモーメント Mo1=(M−J)×G×H が作用する。
軸の中心を通る水平線上の前軸の中心から車両重心の位
置までの距離をLf、この車両重心の位置から後軸の中
心までの距離をLrとし、制動時に後軸に生じる荷重変
化量をΔWrとすると、車両にかかるモーメントは、 Mo2=ΔWr×Lf+ΔWr×Lr=ΔWr(Lf+L
r) となる。さらに、ホイールベースは、 L=Lf+Lr であるので、 Mo2=ΔWr×L となる。このモーメントMo1とMo2とは等しくなるはず
であり、 (M−J)×G×H=ΔWr×L となり、これから車両重心高さHは、 H=(ΔWr×L)/(M−J)×G となる。これに補正係数kを設けて、 H=k(ΔWr×L)/(M−J)×G (1) が得られる。補正係数kは原理的には「1」であるが、
センサ誤差その他により発生する誤差を配慮したもので
あり、いったん設計された後に、実験的にこれを適当に
設定することが望ましい。実用的には車種によりこの補
正係数kを設定することができる。
により検出する。制動時の後軸荷重変化量ΔWrは、エ
アサスペンションのエアベローズ有効半径Bおよびエア
ベローズの個数Eが既知の値であり、エアベローズの制
動時圧力変化量Dは圧力センサにより検出することがで
きる。したがって、エアベローズの有効面積に制動時の
圧力変化量を乗じた ΔWr=(B×B×π)×D×E×C (2) により演算することができる。
エアベローズが受ける荷重の分担比である。この分担比
は図3に示すように、後軸中心からリーフスプリングの
目玉中心までの距離をm、後軸中心からエアベローズ中
心までの距離をnとすると、 C=(m+n)/m (3) となる。
純な演算であり、プログラム演算回路によりきわめて短
時間に実行することができる。
質量Mの推定演算について説明する。すなわち、本発明
の第二の特徴は、総質量Mの推定演算についてであっ
て、前記車両総質量Mをその車両の発進加速中の時刻t
1から時刻t2までの車速の変化(v2−v1)と、そ
の時刻t1からt2までの燃料消費量とから演算する手
段を備えたことを特徴とする。車両は加速走行すること
により仕事をしたことになる。時刻t1から時刻t2ま
での間に総質量Mの車両が行った仕事ΔUは、 ΔU={M×(v2 )2 }/2−{M×(v1 )2}/
2=M×{(v2 )2−(v1 )2}/2 となる。したがって、車両の総質量Mは、 M=2×ΔU/{(v2 )2−(v1 )2} (4) により求めることかできる。
を必要とする。このエネルギは燃料の燃焼により供給さ
れる。したがって、時刻t1から時刻t2までに消費し
た燃料の消費量をQとすれば、その仕事量ΔUは、 ΔU=K×Q ただしKは比例定数 (5) となるので、車両の総質量Mはこの(4)式および
(5)式から M=2×K×Q/{(v2 )2−(v1 )2} (6) で表すことができ、これにより、燃料消費量Qから車両
総質量Mを推定演算することができる。
られた質量推定条件が成立したときに行う。その推定条
件として、まず、車両が平坦路上で停止状態にあるか否
かを確認する。勾配のある路上で停止しているときはそ
の勾配抵抗分を加味しなければならないので演算を行わ
ないようにする。次の推定条件として、勾配のない平坦
路上での停止状態から車両の発進加速操作が行われたと
きに、この発進加速操作によってエンジン回転速度が1
000rpmから2000rpmの範囲に上昇したか否
かを確認する。
ていなければクラッチが完全にミートした状態になく、
発進の仕方によって燃料噴射量が変動するので演算を行
わないようにする。エンジン回転速度が1000rpm
を越え2000rpmまでの範囲にあれば、その次の条
件としてアクセルストロークが60%を越えているか否
か確認する。60%を越えていなければアクセルの踏込
み操作の仕方によって燃料噴射量が大きく変動するので
演算を行わないようにする。アクセルストロークが60
%を越えていれば質量推定条件のすべてが成立している
ので、時刻t1から時刻t2までの車速の変化(v2 −
v1 )およびその間の燃料消費量Qにより車両の総質量
Mの演算を行い記憶保持する。
たときに、この記憶保持した車両総質量Mおよびエアベ
ローズの圧力変化量Dにより演算した後軸荷重変化量Δ
Wrを用いて(1)式による車両の重心高さHを演算す
る。
純化した演算式を用いて、姿勢制御の基本となる車両の
重心高さHを正確かつ短時間に演算することができる。
これはハードウエアを増設することなく、ソフトウエア
を変更するだけで簡単に実現することができる。
る。図2は本発明実施例装置のハードウエア・システム
構成図である。
びその車両の挙動データを入力としてその車両の運転状
態を演算し、その演算値にしたがって運転操作入力およ
び外乱入力を安全側に修正する修正入力を車両に与えて
姿勢制御を行う制御回路1と、前後方向の加速度を検出
する前後方向加速度センサ2と、車輪の回転速度を検出
する車輪回転センサ3と、クラッチの接断状態を検出す
るクラッチ・スイッチ4と、エンジン・ガバナを制御し
アクセル・ストローク、エンジン回転速度および燃料噴
射量を検出して制御回路1に出力するガバナ制御回路5
と、エアベローズの圧力を検出するエアベローズ圧力セ
ンサ6と、横方向加速度を検出する横方向加速度センサ
7と、ロールレイトを検出するロールレイトセンサ8
と、ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ9と、操舵
ハンドル10の操舵角を検出する操舵角センサ11と、
ブレーキ・ブースタ・アクチュエータ12のブレーキ圧
を検出するブレーキ圧センサ13とが備えられる。
には、後軸にかかる荷重の変化量ΔWrおよび車両総質
量Mから車両重心高さHをリアルタイムに演算する手段
と、車両の発進加速中の時刻t1 から時刻t2 までの車
速の変化(v2 −v1 )およびその時刻t1 から時刻t
2 までの燃料消費量Qにより車両の総質量Mを演算しそ
の値を記録保持する手段と、車両総質量Mの推定値を操
作により入力する手段とが含まれる。
の動作について説明する。
いて説明する。図4は本発明実施例装置のプログラム制
御回路による質量推定動作の流れを示すフローチャー
ト、図5は本発明実施例装置による質量推定を説明する
図である。
込み車両が停止状態にあるか否かを判定する。車両が停
止状態にあれば、前後方向加速度センサ2の出力を取込
み車両が平坦路上にあるか否かを判定する。車両が平坦
路上に停止していなければ勾配値に応じた補正を必要と
するので推定演算を停止する。車両が平坦路上にあれば
車輪回転センサ3およびクラッチ・スイッチ4の出力を
取込み、車両が発進したか否かを判定する。車両が発進
していれば図5に示すようにガバナ制御回路5からエン
ジン回転速度およびアクセルストロークを取込み、質量
推定条件が成立しているか否かを判定する。
pm〜2000rpmの範囲にあり、かつアクセルスト
ロークが60%以上であれば、クラッチが完全にミート
した状態にあるので半クラッチ状態のときに生じる燃料
噴射量の急激な変動はなく、かつアクセルの踏込み操作
の仕方による燃料噴射量の変動が小さいので車両総質量
Mの推定演算を実行する。エンジン回転速度が1000
rpm〜2000rpmの範囲になく、アクセルストロ
ークが60%に達していないときは、燃料噴射量の変動
が大きく検出精度が低下するので推定演算を停止する。
うに、まず、車輪回転センサ3の出力から時刻t1およ
び時刻t2における車速v1および車速v2を求め、次
いで、ガバナ制御回路5から時刻t1から時刻t2まで
の燃料噴射量を取込み時間積分により燃料消費量Q(斜
線の部分)を求める。この車速v1およびv2と燃料消
費量Qを用いて(6)式により演算することができる。
この推定値Mは最新の制御情報として記憶保持する。
hicle Weight)が10トン、15トン、20トンおよび
25トンの車両を実路走行させ実測により得られたデー
タを示したものである。(a)は勾配(度)、(b)は
アクセルストローク(%)、(c)はエンジンおよびク
ラッチの回転速度(rpm)、(d)はトルク(kg・
m)、(e)は燃料噴射量(mm3 /st)、(f)は
推定演算により得られた車両重量(トン)、(g)はそ
の保持値(トン)である。
勾配零の平坦路上に停止させた状態から同図(b)に示
すように発進させると、同図(c)に示すようにエンジ
ン回転速度が上昇し、同図(d)に示すようにトルクが
増加する。この加速操作にともなって同図(e)に示す
ように燃料噴射量が増加する。
%を越え、かつエンジン回転速度が1000rpmのか
ら2000rpmの範囲内に達すると、時刻t1から時
刻t2までの車速の変化(v2−v1)およびその間の
燃料消費量から車両総質量を演算する。この車両総質量
から求められた車両重量は同図(f)に示すように記録
され、その値が同図(g)に示すように保持値として記
録される。この保持値はいずれもGVWの値に近似して
おり、このように車速の変化および燃料消費量から真値
に近似した車両総質量(車両重量)を推定演算すること
ができる。
トンである車両を下り坂での停止状態から同様に発進さ
せたときのデータを示したものである。このように下り
勾配での発進の場合には同図(e)に示すように燃料噴
射量が少ないために、推定演算された値は真値より低く
推定される。逆に上り勾配の場合には真値より高く推定
されることになる。したがって、平坦路上に停止した状
態からの発進を推定条件とすることにより推定値に生じ
る誤差を少なくすることができる。
量を用いた車両の重心高さの推定演算動作について説明
する。図11は本発明実施例装置のプログラム制御回路
による車両の重心高さ推定動作の流れを示すフローチャ
ートである。
レーキ圧センサ13の出力を取込み、ブレーキ操作がな
されたか否かを判定する。ブレーキ操作が行われていれ
ばエアベローズ圧力センサ6の出力を取込み、(2)式
による後軸荷重変化量ΔWrの演算を行うとともに、保
持された車両総質量Mを取込み、(1)式による重心高
さHの推定演算を行う。
れた高荷および平荷での重心高さHの推定値、(b)は
そのときの減速加速度Gを示したものである。時間t1
からt2間に演算されたデータの平均値が重心高さHの
推定値として出力される。この図12に示す例では、高
荷の場合には4.5秒間の平均値2.05m、平荷の場
合には5.5秒間の平均値1.42mが重心高さHの推
定値として出力される。
は姿勢制御のための制御情報として利用される。図13
は姿勢制御の一例としてロールオーバ(横転)の条件を
説明する図である。同図中、Hは重心高さ、Mは車両総
質量、gは重力加速度、Gyは横方向加速度、Tは駆動
輪の外側車輪間の距離である。
方向加速度Gyを受けたとすると、点aまわりには、 (T/2)×M×Gy のモーメントが作用する。一方、重力の加速度gにより
重心位置には路面に向けて、 M×g×H の荷重が作用する。したがって、重心位置からの垂直線
が路面に直交する点oから点aまでの距離T/2と重心
高さHとの比が横方向に作用する力M×Gyと重心位置
から重力方向に作用する力M×gとの比よりも小さいと
き、すなわち T/2×H<(M×Gy)/M×g のときにロールオーバが発生する。
さHは、このようにな制御情報として利用され、ロール
オーバ状態にあるか否かが判定される。
勢制御の基本となる車両の総質量を車両を加速するとき
の燃料消費量を観測することにより、正確かつ短時間で
推定演算することができ、さらに、この推定演算した車
両総質量を用いてきわめて単純化した演算式により車両
の重心高さを短時間に演算することができる。この装置
はハードウエアを増設することなく安価なソフトウエア
により実現することができる。
るモーメントを説明する図。
成図。
する図。
作の流れを示すフローチャート。
図。
両を平坦路上から実路走行させて実測したデータを示す
図。
両を平坦路上から実路走行させて実測したデータを示す
図。
両を平坦路上から実路走行させて実測したデータを示す
図。
両を平坦路上から実路走行させて実測したデータを示す
図。
車両を下り勾配路上から実路走行させて実測したデータ
を示す図。
心高さ推定動作の流れを示すフローチャート。
れた高荷および平荷での重心高さの推定値を示す図、
(b)はそのときの減速加速度を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 車両前後方向の加速度センサと、左右車
軸をそれぞれ支持する複数のエアサスペンションに設け
た圧力センサと、これらセンサの出力を入力情報として
路面からの車両重心高さHを H=k(ΔWr×L)/((M−J)×G) (1) としてリアルタイムに演算する演算手段とを備えたこと
を特徴とする車両の重心高さの推定演算装置。ただし、 ΔWrは制動時の後軸荷重変化量、 Lはホイールベース、 Mは車両総質量、 Jはバネ下質量、 Gは制動時加速度、 kは補正係数(車種毎に設定される) である。 - 【請求項2】 前記制動時の後軸荷重変化量ΔWrを前
記圧力センサの出力から ΔWr=(B×B×π)×D×E×C (2) として推定演算する手段を備えた請求項1記載の車両の
重心高さの推定演算装置。ただし、 Bは前記エアサスペンションのエアベローズ有効半径、 Dは前記圧力センサにより検出される制動時圧力変化
量、 Eはエアベローズの個数 であり、 C=(m+n)/m (3) であり、 mは後軸中心からリーフ目玉中心までの距離、 nは後軸中心からエアベローズ中心までの距離 とする。 - 【請求項3】 前記車両総質量Mを操作により入力する
手段を備えた請求項1記載の車両の重心高さの推定演算
装置。 - 【請求項4】 前記車両総質量Mをその車両の発進加速
中の時刻t1 から時刻t2 までの車速の変化(v2 −v
1 )と、その時刻t1 から時刻t2 までの燃料消費量と
から演算する手段を備えた請求項1記載の車両の重心高
さの推定演算装置。
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Cited By (14)
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