JP2000291624A - クランク軸構造 - Google Patents
クランク軸構造Info
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Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】クランクピンに設けるマス抜用中空穴を、クラ
ンク軸に生じる剪断応力が均等化して剛性のバランスが
良くなる形状に形成し、捩じり剛性のバランスを取りな
がら効率よく軽量化することができるクランク軸構造を
提供する。 【解決手段】クランク軸20のクランクアーム34の肩部34
aから該クランクピン22の中心側に向かってマス抜用中
空穴10a,10bを形成するクランク軸構造において、前
記マス抜用中空穴10a,10bの軸線Xa,Xbを、平面
視でクランクピン22の軸線Dに対して、最大捩じりトル
クTAmaxが作用した時には、最大剪断応力τt が発生す
る側A1 ,A2 の肉厚が、最小捩じりトルクTCminが作
用した時に剪断応力τc が発生する側B3 ,B4 の肉厚
よりも厚くなるように傾斜させて、前記マス抜用中空穴
10a,10bを形成する。
ンク軸に生じる剪断応力が均等化して剛性のバランスが
良くなる形状に形成し、捩じり剛性のバランスを取りな
がら効率よく軽量化することができるクランク軸構造を
提供する。 【解決手段】クランク軸20のクランクアーム34の肩部34
aから該クランクピン22の中心側に向かってマス抜用中
空穴10a,10bを形成するクランク軸構造において、前
記マス抜用中空穴10a,10bの軸線Xa,Xbを、平面
視でクランクピン22の軸線Dに対して、最大捩じりトル
クTAmaxが作用した時には、最大剪断応力τt が発生す
る側A1 ,A2 の肉厚が、最小捩じりトルクTCminが作
用した時に剪断応力τc が発生する側B3 ,B4 の肉厚
よりも厚くなるように傾斜させて、前記マス抜用中空穴
10a,10bを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のエンジン等
のクランク軸において、軽量化を促進したクランク軸構
造に関するものである。
のクランク軸において、軽量化を促進したクランク軸構
造に関するものである。
【0002】より詳細には、捩じり剛性を勘案した合理
的な軽量化穴の加工形状を有するクランク軸構造に関す
る。
的な軽量化穴の加工形状を有するクランク軸構造に関す
る。
【0003】
【従来の技術】自動車においては、燃費の向上や積載量
の増加に対する要求が強まると共に、エンジンの軽量化
が要求されており、しかも、この要求は、年々強いもの
となっている。そのため、ピストンの往復運動をコンロ
ッドを介して回転運動に変えるためのクランク軸構造に
対しても軽量化が要求され、促進されてきている。
の増加に対する要求が強まると共に、エンジンの軽量化
が要求されており、しかも、この要求は、年々強いもの
となっている。そのため、ピストンの往復運動をコンロ
ッドを介して回転運動に変えるためのクランク軸構造に
対しても軽量化が要求され、促進されてきている。
【0004】このクランク軸構造は、図6〜図7に示す
ように、クランクジャーナル31、クランクピン32、バラ
ンスウエイト33、クランクアーム34、出力用フランジ部
35、補機駆動用軸部36等で構成され、プレス型鍛造、あ
るいは、炭素鋼や特殊鋼などの鍛造と必要に応じた部分
的な高周波焼き入れ等の熱処理により製造される。
ように、クランクジャーナル31、クランクピン32、バラ
ンスウエイト33、クランクアーム34、出力用フランジ部
35、補機駆動用軸部36等で構成され、プレス型鍛造、あ
るいは、炭素鋼や特殊鋼などの鍛造と必要に応じた部分
的な高周波焼き入れ等の熱処理により製造される。
【0005】また、このクランクピン32の反対側に釣り
合い用のバランスウエイト33を一体成形やボルトで結合
される分割式でクランクアーム34に設けて、クランク軸
40の回転の際のバランスを取っている。
合い用のバランスウエイト33を一体成形やボルトで結合
される分割式でクランクアーム34に設けて、クランク軸
40の回転の際のバランスを取っている。
【0006】更に、クランクピン32とコンロッドとの間
の潤滑を行なうために、クランクジャーナル31からの潤
滑油を油孔37b経由で供給できるように、クランクアー
ム34からクランクピン32の内部に油孔(油路)37aをド
リルで削孔している。
の潤滑を行なうために、クランクジャーナル31からの潤
滑油を油孔37b経由で供給できるように、クランクアー
ム34からクランクピン32の内部に油孔(油路)37aをド
リルで削孔している。
【0007】そして、このクランク軸の軽量化のため
と、回転運動部質量の低減を目的として、クランクピン
にマス(質量)抜用中空孔を設けることが、クランク軸
に対して行なわれている。
と、回転運動部質量の低減を目的として、クランクピン
にマス(質量)抜用中空孔を設けることが、クランク軸
に対して行なわれている。
【0008】V型エンジンのクランク軸においては、こ
のマス抜用中空穴11a,11bは、図7、図8に示すよう
に、クランクピン42内部にクランクアーム34の肩部34a
からクランク軸40の軸線Cに向かって設けられている
が、この加工軸でもある軸線Ya,Ybは、図7に示す
ように、平面視、即ち、クランクピン42の軸線Dがクラ
ンク軸31の軸線Cの上側に来て、軸線Dと軸線Cとが同
一直線上になる位置で、上側から見下ろす場合には、ク
ランク軸40の軸線Cに対して傾斜したV字形状を形成
し、また、図8に示す側面視においても、軸線Ya,Y
bの先端がクランク軸40の軸線Cに向かうV字形状に形
成される。
のマス抜用中空穴11a,11bは、図7、図8に示すよう
に、クランクピン42内部にクランクアーム34の肩部34a
からクランク軸40の軸線Cに向かって設けられている
が、この加工軸でもある軸線Ya,Ybは、図7に示す
ように、平面視、即ち、クランクピン42の軸線Dがクラ
ンク軸31の軸線Cの上側に来て、軸線Dと軸線Cとが同
一直線上になる位置で、上側から見下ろす場合には、ク
ランク軸40の軸線Cに対して傾斜したV字形状を形成
し、また、図8に示す側面視においても、軸線Ya,Y
bの先端がクランク軸40の軸線Cに向かうV字形状に形
成される。
【0009】この平面視における軸線Ya,YbのV字
形状は、以前から設けられているクランクピン42を貫通
する油孔37aとの干渉を避けて、油穴37aに沿って加工
軸を設けたためである。
形状は、以前から設けられているクランクピン42を貫通
する油孔37aとの干渉を避けて、油穴37aに沿って加工
軸を設けたためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、実際の自動車の
エンジンにおいては、クランク軸に作用する捩じりトル
クは、図4に示すように、駆動トルクである平均トルク
TAmで示す周期的な爆発荷重とクランク軸系の共振によ
って生じる横軸のクランク角度によって変化する点線T
B で示すようなトルク変動(捩じり振動)が伴ってお
り、これらが加え合わさった実線TA で示すような変動
トルクとなっている。
エンジンにおいては、クランク軸に作用する捩じりトル
クは、図4に示すように、駆動トルクである平均トルク
TAmで示す周期的な爆発荷重とクランク軸系の共振によ
って生じる横軸のクランク角度によって変化する点線T
B で示すようなトルク変動(捩じり振動)が伴ってお
り、これらが加え合わさった実線TA で示すような変動
トルクとなっている。
【0011】通常の運転時では、この変動トルクTB に
平均トルクTAmが加わるので、総合的な捩じりトルクT
A は、+(プラス)側の最大値TAmaxの絶対値の方が、
−(マイナス)側の最小値TAminの絶対値より大きくな
るため、最大捩じり応力が発生するのは、+側の最大値
TAmaxの場合となる。
平均トルクTAmが加わるので、総合的な捩じりトルクT
A は、+(プラス)側の最大値TAmaxの絶対値の方が、
−(マイナス)側の最小値TAminの絶対値より大きくな
るため、最大捩じり応力が発生するのは、+側の最大値
TAmaxの場合となる。
【0012】従って、図10に示すように、マス抜用中
空穴12a,12bの軸線Za,Zbを、クランクピン52の
軸線D上に設けた場合では、クランク軸50に捩じりトル
クTA が作用すると、クランクピン52に発生する剪断応
力は、回転方向トルクの最大剪断応力(A1 ,A2 )が
反回転方向の最大剪断応力(B3 ,B4 )よりも大きく
なる。
空穴12a,12bの軸線Za,Zbを、クランクピン52の
軸線D上に設けた場合では、クランク軸50に捩じりトル
クTA が作用すると、クランクピン52に発生する剪断応
力は、回転方向トルクの最大剪断応力(A1 ,A2 )が
反回転方向の最大剪断応力(B3 ,B4 )よりも大きく
なる。
【0013】特に、図7、図8に示すような、マス抜用
中空穴11a,11bの軸線が、平面視でV形となる場合、
即ち、図9に示す点線のマス抜用中空穴11a,11bを形
成した場合には、クランク軸40に作用する捩じりトルク
TA によって、TAmaxが作用するA1 ,A2 側の片方の
A1 側の肉厚が薄くなり、また、TAminが作用するB3
,B4 側の片方のB4 の肉厚が厚くなり、TAmax時、
A1 部がA2 部より剪断応力が大きくなる。また、TAm
in時ではB3 部がB4 部より剪断応力が大きくなる。し
かし、通常の運転時による捩じりトルクは、+振幅側の
トルクが−側のトルクより大きいため、最大剪断応力は
A1 部>B3 部となる。
中空穴11a,11bの軸線が、平面視でV形となる場合、
即ち、図9に示す点線のマス抜用中空穴11a,11bを形
成した場合には、クランク軸40に作用する捩じりトルク
TA によって、TAmaxが作用するA1 ,A2 側の片方の
A1 側の肉厚が薄くなり、また、TAminが作用するB3
,B4 側の片方のB4 の肉厚が厚くなり、TAmax時、
A1 部がA2 部より剪断応力が大きくなる。また、TAm
in時ではB3 部がB4 部より剪断応力が大きくなる。し
かし、通常の運転時による捩じりトルクは、+振幅側の
トルクが−側のトルクより大きいため、最大剪断応力は
A1 部>B3 部となる。
【0014】そのため、最大剪断応力が発生するため強
度が必要な、A1 部位において、肉厚が薄く、発生する
剪断応力がA1 部位より低いB4 部位において肉厚が厚
くなるという、強度上好ましくない状態が発生する。そ
のため、軽量化を促進した時に、図9の特にA1部分の
強度が不足し、捩じり剛性に関して強度上で不利となる
という問題がある。
度が必要な、A1 部位において、肉厚が薄く、発生する
剪断応力がA1 部位より低いB4 部位において肉厚が厚
くなるという、強度上好ましくない状態が発生する。そ
のため、軽量化を促進した時に、図9の特にA1部分の
強度が不足し、捩じり剛性に関して強度上で不利となる
という問題がある。
【0015】また、実開昭56−12121号公報に
は、クランク軸のクランクアームの肩部からマス抜用中
空穴を開口し、この中空穴の先端からクランク軸の軸受
け油孔へ連通する油孔を削孔し、この油孔経由でピスト
ン部に潤滑油の供給を円滑に行なうクランク軸構造が提
案されている。
は、クランク軸のクランクアームの肩部からマス抜用中
空穴を開口し、この中空穴の先端からクランク軸の軸受
け油孔へ連通する油孔を削孔し、この油孔経由でピスト
ン部に潤滑油の供給を円滑に行なうクランク軸構造が提
案されている。
【0016】しかしながら、この実開昭56−1212
1号公報のクランク軸構造の場合には、このマス抜用中
空孔は、各油孔の通路の一部を構成することになるため
に、閉塞用のプラグが設けられ、マス抜用中空孔内には
潤滑油が充満することになる。そのため、完全な中空孔
と比較して、潤滑油及びプラグの質量分だけ、慣性が増
加することになり、しかも、このクランクピン側の質量
増加はバランスウエイトの質量増加を伴うので、マス抜
用中空孔を設けた効果は小さいものとなってしまうとい
う問題がある。
1号公報のクランク軸構造の場合には、このマス抜用中
空孔は、各油孔の通路の一部を構成することになるため
に、閉塞用のプラグが設けられ、マス抜用中空孔内には
潤滑油が充満することになる。そのため、完全な中空孔
と比較して、潤滑油及びプラグの質量分だけ、慣性が増
加することになり、しかも、このクランクピン側の質量
増加はバランスウエイトの質量増加を伴うので、マス抜
用中空孔を設けた効果は小さいものとなってしまうとい
う問題がある。
【0017】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的は、クランクピンに設けるマス
抜用中空穴を、実際にクランクピンにかかる捩じりトル
クに対し、マス抜用中空穴に対して回転方向のA部位側
および反回転方向側B部位の最大剪断応力を同等にする
形状に、つまり剛性のバランスが良くなる形状で形成
し、捩じり剛性のバランスを取りながら効率よく軽量化
することができるクランク軸構造を提供することにあ
る。
されたもので、その目的は、クランクピンに設けるマス
抜用中空穴を、実際にクランクピンにかかる捩じりトル
クに対し、マス抜用中空穴に対して回転方向のA部位側
および反回転方向側B部位の最大剪断応力を同等にする
形状に、つまり剛性のバランスが良くなる形状で形成
し、捩じり剛性のバランスを取りながら効率よく軽量化
することができるクランク軸構造を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのクランク軸構造は、次のように構成される。 1)クランク軸のクランクアームの肩部から該クランク
ピンの中心側に向かってマス抜用中空穴を形成するクラ
ンク軸構造において、前記マス抜用中空穴の軸線を、平
面視でクランクピンの軸線に対して、機関通常運転時に
最大捩じりトルクが作用した時に、最大剪断応力が発生
する側の肉厚が、最小捩じりトルクが作用する時の剪断
応力が発生する側、即ち、前記マス抜用中空孔に対し対
峙した側の肉厚よりも厚くなるように傾斜させて、前記
マス抜用中空穴を形成して構成される。
するためのクランク軸構造は、次のように構成される。 1)クランク軸のクランクアームの肩部から該クランク
ピンの中心側に向かってマス抜用中空穴を形成するクラ
ンク軸構造において、前記マス抜用中空穴の軸線を、平
面視でクランクピンの軸線に対して、機関通常運転時に
最大捩じりトルクが作用した時に、最大剪断応力が発生
する側の肉厚が、最小捩じりトルクが作用する時の剪断
応力が発生する側、即ち、前記マス抜用中空孔に対し対
峙した側の肉厚よりも厚くなるように傾斜させて、前記
マス抜用中空穴を形成して構成される。
【0019】この平面視とは、図3に示すように、クラ
ンクピン22の軸線Dがクランク軸20の軸線Cの上側に来
て、軸線Dと軸線Cとが同一直線上になる位置で、上側
から見下ろした場合のことを意味し、また、最大捩じり
トルクとは、絶対値が最大になる捩じりトルクのことを
意味し、図4で言えば、TAmaxに相当する捩じりトルク
である。
ンクピン22の軸線Dがクランク軸20の軸線Cの上側に来
て、軸線Dと軸線Cとが同一直線上になる位置で、上側
から見下ろした場合のことを意味し、また、最大捩じり
トルクとは、絶対値が最大になる捩じりトルクのことを
意味し、図4で言えば、TAmaxに相当する捩じりトルク
である。
【0020】この構成によれば、剪断応力の比較的小さ
いB部側の肉厚が薄く、最大剪断応力発生側のA部側の
肉厚が厚くなるので、マス抜用中空穴の周囲の発生応力
の差が小さくなる。
いB部側の肉厚が薄く、最大剪断応力発生側のA部側の
肉厚が厚くなるので、マス抜用中空穴の周囲の発生応力
の差が小さくなる。
【0021】2)更に、前記クランクピンの両側のクラ
ンクアームの肩部からそれぞれ削孔する2つの前記マス
抜用中空穴の前記軸線を同一面内に配して、前記マス抜
用中空穴を設けることにより、加工軸とマス抜用中空穴
の軸線が同じ傾斜角となるので、穿孔加工時の工具のセ
ット角が固定したままとなるので、加工作業性が向上す
る。
ンクアームの肩部からそれぞれ削孔する2つの前記マス
抜用中空穴の前記軸線を同一面内に配して、前記マス抜
用中空穴を設けることにより、加工軸とマス抜用中空穴
の軸線が同じ傾斜角となるので、穿孔加工時の工具のセ
ット角が固定したままとなるので、加工作業性が向上す
る。
【0022】3)また、該クランク軸に加わると予測さ
れる捩じりトルクの最大ピークの絶対値と最小ピークの
絶対値との差の拡大と共に、平面視において、前記マス
抜用中空穴の軸線が、前記クランクピンの軸線に対して
傾斜する傾斜角を拡大して、前記マス抜用中空穴を設け
る。
れる捩じりトルクの最大ピークの絶対値と最小ピークの
絶対値との差の拡大と共に、平面視において、前記マス
抜用中空穴の軸線が、前記クランクピンの軸線に対して
傾斜する傾斜角を拡大して、前記マス抜用中空穴を設け
る。
【0023】この構成により、図4に示す捩じりトルク
TA の最大ピークTAmaxの絶対値と最小ピークTAminの
絶対値との差が拡大すると、図3の最大ピーク時のA1
部位に発生する最大剪断応力の大きさと、最小ピーク時
のB4 部位に発生する最大剪断応力の大きさとの差が拡
大するので、より大きい傾斜角とすることにより、剛性
のバランスがより向上し、実質的な強度に関して、実際
にクランクピンにかかるトルクに対し各A・B部位の最
大剪断応力が略同じになるので、剛性及び強度に関して
バランスが非常に良くなり、少ない材料で充分な剛性強
度を発揮できる。
TA の最大ピークTAmaxの絶対値と最小ピークTAminの
絶対値との差が拡大すると、図3の最大ピーク時のA1
部位に発生する最大剪断応力の大きさと、最小ピーク時
のB4 部位に発生する最大剪断応力の大きさとの差が拡
大するので、より大きい傾斜角とすることにより、剛性
のバランスがより向上し、実質的な強度に関して、実際
にクランクピンにかかるトルクに対し各A・B部位の最
大剪断応力が略同じになるので、剛性及び強度に関して
バランスが非常に良くなり、少ない材料で充分な剛性強
度を発揮できる。
【0024】このような最小捩じりトルクが問題となる
場合としては、自動車のエンジンにおいては、排気ブレ
ーキを使用する場合が考えられる。また、その他の機器
のクランク軸では、その使用状況による。
場合としては、自動車のエンジンにおいては、排気ブレ
ーキを使用する場合が考えられる。また、その他の機器
のクランク軸では、その使用状況による。
【0025】そして、このクランク軸の具体的な対象と
しては、内燃機関のクランク軸やエアコンプレッサのク
ランク軸などが考えられるが、トルクを受け、軽量化が
要求されるクランク軸であれば良く、特に、前記のクラ
ンク軸に限定されるものではない。また、オイル穴の有
無も関係ない。
しては、内燃機関のクランク軸やエアコンプレッサのク
ランク軸などが考えられるが、トルクを受け、軽量化が
要求されるクランク軸であれば良く、特に、前記のクラ
ンク軸に限定されるものではない。また、オイル穴の有
無も関係ない。
【0026】従って、実際にクランクにかかるトルクに
対して、バランスの取れた剛性及び強度を有することに
なる。つまり、クランク軸の捩じりに対する剛性及び強
度がアンバランスになることを避けながら、クランクピ
ンにマス抜用中空穴を設けることができる。従って、よ
り大きなマス抜用中空穴を設けることができるので、ク
ランク軸の軽量化が達成できる。
対して、バランスの取れた剛性及び強度を有することに
なる。つまり、クランク軸の捩じりに対する剛性及び強
度がアンバランスになることを避けながら、クランクピ
ンにマス抜用中空穴を設けることができる。従って、よ
り大きなマス抜用中空穴を設けることができるので、ク
ランク軸の軽量化が達成できる。
【0027】なお、この捩じりトルクによって発生する
両振の最大剪断応力の値は、クランクピンのマス抜用中
空穴の周りの肉厚にも依存するので、この傾斜角は、ク
ランクピンの径に対するマス抜用中空穴の径の大きさ等
によって変化することになる。
両振の最大剪断応力の値は、クランクピンのマス抜用中
空穴の周りの肉厚にも依存するので、この傾斜角は、ク
ランクピンの径に対するマス抜用中空穴の径の大きさ等
によって変化することになる。
【0028】そのため、各種の形状のクランク軸の捩じ
りトルクによって発生する応力の測定実験を行なって決
定することも可能であるが、BEM(境界要素法)やF
EM(有限要素法)等の解析的な数値計算手法により、
図3に示すマス抜用中空穴10a,10bの径da,dbや
傾斜角αa,αbを変えた状態で、クランク軸20に発生
する捩じり応力をシミュレーション計算して、このシミ
ュレーション計算結果に基づいて、マス抜用中空穴10
a,10bの径da,dbや傾斜角αa,αbを決定する
ことができる。
りトルクによって発生する応力の測定実験を行なって決
定することも可能であるが、BEM(境界要素法)やF
EM(有限要素法)等の解析的な数値計算手法により、
図3に示すマス抜用中空穴10a,10bの径da,dbや
傾斜角αa,αbを変えた状態で、クランク軸20に発生
する捩じり応力をシミュレーション計算して、このシミ
ュレーション計算結果に基づいて、マス抜用中空穴10
a,10bの径da,dbや傾斜角αa,αbを決定する
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。本発明の実施の形態のクラ
ンク軸構造におけるクランク軸は、図6、7に示すクラ
ンク軸30と同様に、ジャーナル31、クランクピン32、バ
ランスウエイト33、アーム34、出力用フランジ部35、補
機駆動用軸部36等で構成され、この補機駆動用軸部36に
は、図示しないクランクプーリが取り付けられる。な
お、この他に、オイル穴37や取付け穴39などが形成さ
れ、図示していない分割式のバランスウエイトが、雌ね
じ部43を有するバランスウエイト取付部44に取り付けら
れる。
施の形態について説明する。本発明の実施の形態のクラ
ンク軸構造におけるクランク軸は、図6、7に示すクラ
ンク軸30と同様に、ジャーナル31、クランクピン32、バ
ランスウエイト33、アーム34、出力用フランジ部35、補
機駆動用軸部36等で構成され、この補機駆動用軸部36に
は、図示しないクランクプーリが取り付けられる。な
お、この他に、オイル穴37や取付け穴39などが形成さ
れ、図示していない分割式のバランスウエイトが、雌ね
じ部43を有するバランスウエイト取付部44に取り付けら
れる。
【0030】そして、図1〜図3に示すように、このク
ランク軸20に、マス抜用中空穴10a,10bが形成され
る。このマス抜用中空穴10a,10bは、クランク軸20の
クランクアーム34の肩部34aから、クランクピン22の中
心側に向かって設けられるが、このマス抜用中空穴10
a,10bの軸線(加工軸)Xa,Xbを、図1、図3に
示すように、平面視でクランクピン22の軸線Dに対し
て、図4に示すような最大捩じりトルクTAmaxが作用し
た時に、図3のクランクのA1 ,A2 の肉厚が、TAmin
が発生する側B3,B4 の肉厚よりも厚くなるように傾
斜させて、マス抜用中空穴10a,10bを形成する。
ランク軸20に、マス抜用中空穴10a,10bが形成され
る。このマス抜用中空穴10a,10bは、クランク軸20の
クランクアーム34の肩部34aから、クランクピン22の中
心側に向かって設けられるが、このマス抜用中空穴10
a,10bの軸線(加工軸)Xa,Xbを、図1、図3に
示すように、平面視でクランクピン22の軸線Dに対し
て、図4に示すような最大捩じりトルクTAmaxが作用し
た時に、図3のクランクのA1 ,A2 の肉厚が、TAmin
が発生する側B3,B4 の肉厚よりも厚くなるように傾
斜させて、マス抜用中空穴10a,10bを形成する。
【0031】以上の構成のクランク軸構造によれば、エ
ンジン等のクランク軸20にマス抜用中空穴10a,10bを
設ける際に、最大捩じりトルクTAmaxによってマス抜用
中空穴10a,10bの周りの剪断応力τt が発生する部位
A1 ,A2 を肉厚に、また、TAminによる剪断応力τc
が発生する部位B3 ,B4 を肉薄に形成することができ
るので、クランク軸20の剛性及び強度をバランス良く維
持したまま、マス抜用中空穴10a,10bを設けてクラン
ク軸20の軽量化を図ることができる。
ンジン等のクランク軸20にマス抜用中空穴10a,10bを
設ける際に、最大捩じりトルクTAmaxによってマス抜用
中空穴10a,10bの周りの剪断応力τt が発生する部位
A1 ,A2 を肉厚に、また、TAminによる剪断応力τc
が発生する部位B3 ,B4 を肉薄に形成することができ
るので、クランク軸20の剛性及び強度をバランス良く維
持したまま、マス抜用中空穴10a,10bを設けてクラン
ク軸20の軽量化を図ることができる。
【0032】そして、更に、このクランクピン22の両側
のクランクアーム34の肩部34aからそれぞれ削孔する2
つのマス抜用中空穴10a,10bの軸線Xa,Xbを同一
面内に配して、マス抜用中空穴10a,10bを設ける。即
ち、傾斜角αa=αbであり、図1、図3の平面視で軸
線Xa,Xbが一直線になるように形成する。
のクランクアーム34の肩部34aからそれぞれ削孔する2
つのマス抜用中空穴10a,10bの軸線Xa,Xbを同一
面内に配して、マス抜用中空穴10a,10bを設ける。即
ち、傾斜角αa=αbであり、図1、図3の平面視で軸
線Xa,Xbが一直線になるように形成する。
【0033】この構成にすると、マス抜用中空穴10a,
10bの軸線Xa,Xbが穿孔加工時の加工軸と同じとな
るので、両方のマス抜用中空穴10a,10bの加工軸X
a,Xbの傾斜角が同じになり、穿孔加工時の工具のセ
ット角を固定したままとすることができ、加工の際の作
業性を向上できる。
10bの軸線Xa,Xbが穿孔加工時の加工軸と同じとな
るので、両方のマス抜用中空穴10a,10bの加工軸X
a,Xbの傾斜角が同じになり、穿孔加工時の工具のセ
ット角を固定したままとすることができ、加工の際の作
業性を向上できる。
【0034】次に、クランク軸20に加わる平均トルクT
m の変動範囲が、図4に示すTBmとTAmの間のように、
TAmがTBmより大きく、最大ピークTAmaxの絶対値が最
小ピークTBminの絶対値より著しく大きい場合について
の傾斜角αa,αbの設定について説明する。
m の変動範囲が、図4に示すTBmとTAmの間のように、
TAmがTBmより大きく、最大ピークTAmaxの絶対値が最
小ピークTBminの絶対値より著しく大きい場合について
の傾斜角αa,αbの設定について説明する。
【0035】この傾斜角αa,αbは、クランク軸20に
加わると予測される、図4に示すような捩じりトルクT
の最大ピークTAmaxの絶対値と最小ピークTBminの絶対
値との差(|TAmax|−|TBmin|)の拡大と共に、平
面視における傾斜角αa,αbを拡大して、マス抜用中
空穴10a,10bを設ける。
加わると予測される、図4に示すような捩じりトルクT
の最大ピークTAmaxの絶対値と最小ピークTBminの絶対
値との差(|TAmax|−|TBmin|)の拡大と共に、平
面視における傾斜角αa,αbを拡大して、マス抜用中
空穴10a,10bを設ける。
【0036】この構成により、図4に示す捩じりトルク
Tの最大ピークTAmaxの絶対値と最小ピークTBminの絶
対値との差が拡大すると、最大ピークTAmax時のA1 部
位に発生する最大引張応力σtmax1 の大きさと、最小ピ
ークTBmin時のB4 部位に発生する最大引張応力σtmax
4 の大きさとの差が拡大するので、傾斜角αa,αbを
より大きくすることにより、剛性のバランスをより向上
させることができる。
Tの最大ピークTAmaxの絶対値と最小ピークTBminの絶
対値との差が拡大すると、最大ピークTAmax時のA1 部
位に発生する最大引張応力σtmax1 の大きさと、最小ピ
ークTBmin時のB4 部位に発生する最大引張応力σtmax
4 の大きさとの差が拡大するので、傾斜角αa,αbを
より大きくすることにより、剛性のバランスをより向上
させることができる。
【0037】次に、クランク軸20に加わる平均トルクT
m の変動範囲が、図5に示すように、マイナス側のTCm
まで広がり、このTAmとTCmの間で変動する場合につい
て、即ち、TAmの絶対値がTCmの絶対値より大きくて、
最大ピークTAmaxの絶対値が最小ピークTCminの絶対値
より大きいが、最小ピークTCminを無視できない場合に
ついての傾斜角αa,αbの設定について説明する。
m の変動範囲が、図5に示すように、マイナス側のTCm
まで広がり、このTAmとTCmの間で変動する場合につい
て、即ち、TAmの絶対値がTCmの絶対値より大きくて、
最大ピークTAmaxの絶対値が最小ピークTCminの絶対値
より大きいが、最小ピークTCminを無視できない場合に
ついての傾斜角αa,αbの設定について説明する。
【0038】エンジンブレーキをかけた時には、図5に
示すように、平均トルクTCmが、通常運転の時と逆方向
のマイナス側に加わるので、全体的にマイナス側にシフ
トし、TC 線のようになるが、エンジンブレーキ時の平
均トルクTCmの絶対値は、通常運転時の平均トルクTAm
よりも、小さく設定されるので、エンジンブレーキ使用
時の最小ピークTCminの絶対値は、変動トルクの最大ピ
ークTAmaxより小さくなる。しかし、この最小捩じりト
ルクTCminの絶対値が大きくなる場合には、この最小捩
じりトルクTCminが作用した時に発生する最大剪断応力
τtmaxC も考慮して、傾斜角αa,αbを設定してマス
抜用中空穴10a,10bを設ける必要がある。
示すように、平均トルクTCmが、通常運転の時と逆方向
のマイナス側に加わるので、全体的にマイナス側にシフ
トし、TC 線のようになるが、エンジンブレーキ時の平
均トルクTCmの絶対値は、通常運転時の平均トルクTAm
よりも、小さく設定されるので、エンジンブレーキ使用
時の最小ピークTCminの絶対値は、変動トルクの最大ピ
ークTAmaxより小さくなる。しかし、この最小捩じりト
ルクTCminの絶対値が大きくなる場合には、この最小捩
じりトルクTCminが作用した時に発生する最大剪断応力
τtmaxC も考慮して、傾斜角αa,αbを設定してマス
抜用中空穴10a,10bを設ける必要がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクランク
軸構造によれば、エンジンのクランク軸のクランクピン
に形成される軽量化のためのマス抜用中空穴の軸線即ち
加工軸を、平面視でクランクピンの軸線に対して、実際
にクランクピンにかかるトルクを考慮し、傾斜して形成
することにより、クランク軸に発生する応力と強度との
バランスを良くして、全体としての剛性強度を向上する
ことができるので、クランク軸の捩じり剛性を低下させ
ることなく、クランクピンにマス抜用中空穴を設けるこ
とができる。従って、より大きなマス抜用中空穴を設け
ることができるので、クランク軸の軽量化を達成でき
る。
軸構造によれば、エンジンのクランク軸のクランクピン
に形成される軽量化のためのマス抜用中空穴の軸線即ち
加工軸を、平面視でクランクピンの軸線に対して、実際
にクランクピンにかかるトルクを考慮し、傾斜して形成
することにより、クランク軸に発生する応力と強度との
バランスを良くして、全体としての剛性強度を向上する
ことができるので、クランク軸の捩じり剛性を低下させ
ることなく、クランクピンにマス抜用中空穴を設けるこ
とができる。従って、より大きなマス抜用中空穴を設け
ることができるので、クランク軸の軽量化を達成でき
る。
【0040】また、クランクピンの両側から設けられる
マス抜用中空穴の軸線を同一面内に配すると、両者のマ
ス抜用中空穴の加工軸が同じ傾斜角となるので、穿孔加
工時の工具のセット角を固定した作業することができ、
工具のセットを変更する手間が不要になるので、加工時
の作業性を向上することができる。
マス抜用中空穴の軸線を同一面内に配すると、両者のマ
ス抜用中空穴の加工軸が同じ傾斜角となるので、穿孔加
工時の工具のセット角を固定した作業することができ、
工具のセットを変更する手間が不要になるので、加工時
の作業性を向上することができる。
【0041】更に、クランク軸に加わると予測される最
大捩じりトルクと最小捩じりトルクの大きさに応じて、
平面視におけるクランクピンの軸線とマス抜用中空穴の
軸線との傾斜角を設定してマス抜用中空穴を設けること
により、マス抜用中空穴の周囲部分の厚さを変化させ
て、剛性及び強度に関するバランスをより向上させるこ
とができるので、バランスよい剛性及び強度を持ち耐久
性に優れた軽量なクランク軸構造を提供できる。
大捩じりトルクと最小捩じりトルクの大きさに応じて、
平面視におけるクランクピンの軸線とマス抜用中空穴の
軸線との傾斜角を設定してマス抜用中空穴を設けること
により、マス抜用中空穴の周囲部分の厚さを変化させ
て、剛性及び強度に関するバランスをより向上させるこ
とができるので、バランスよい剛性及び強度を持ち耐久
性に優れた軽量なクランク軸構造を提供できる。
【図1】本発明に係るクランク軸構造のマス抜用中空穴
の状況を示すクランク軸の部分平面図である。
の状況を示すクランク軸の部分平面図である。
【図2】図1のクランク軸の部分側面図である。
【図3】図1のクランク軸のクランクピン部分の部分平
面図である。
面図である。
【図4】クランク軸系の捩じりトルクの時間変動を説明
するための模式図である。
するための模式図である。
【図5】マイナス側の作動トルクも加わるクランク軸系
の捩じりトルクの時間変動を説明するための模式図であ
る。
の捩じりトルクの時間変動を説明するための模式図であ
る。
【図6】クランク軸の例を示す図である。
【図7】先行技術のクランク軸構造のマス抜用中空穴の
状況を示すクランク軸の部分図である。
状況を示すクランク軸の部分図である。
【図8】図7のクランク軸の部分側面図である。
【図9】図7のクランク軸のクランクピン部分の部分平
面図である。
面図である。
【図10】マス抜用中空穴を設けていないクランク軸構
造のクランクピンの捩じり応力分布を説明するためのク
ランクピン部分の部分平面図である。
造のクランクピンの捩じり応力分布を説明するためのク
ランクピン部分の部分平面図である。
10a,10b,11a,11b マス抜用中空穴 20,30,40,50 クランク軸 22,32,42,52 クランクピン 31 クランクジャーナル 33 バランスウエイト 34 クランクアーム 34a 肩部 37a,37b 油孔 A1 ,A2 捩じり応力の大きい部分 B3 ,B4 捩じり応力の小さい部分 C クランク軸の軸線 D クランクピンの軸線 T,TA ,TB ,TC 捩じりトルク Xa,Xb マス抜用中空穴の軸線(加工軸) Ya,Yb マス抜用中空穴の軸線(加工軸) Za,Zb マス抜用中空穴の軸線(加工軸)
Claims (3)
- 【請求項1】 クランク軸のクランクアームの肩部から
該クランクピンの中心側に向かってマス抜用中空穴を形
成するクランク軸構造において、前記マス抜用中空穴の
軸線を、平面視でクランクピンの軸線に対して、機関通
常運転時に最大捩じりトルクが作用した時に、最大剪断
応力が発生する側の肉厚が、最小捩じりトルクが作用す
る時の剪断応力が発生する側、即ち、前記マス抜用中空
孔に対し対峙した側の肉厚よりも厚くなるように傾斜さ
せて、前記マス抜用中空穴を形成したことを特徴とする
クランク軸構造。 - 【請求項2】 前記クランクピンの両側のクランクアー
ムの肩部からそれぞれ削孔する2つの前記マス抜用中空
穴の前記軸線を同一面内に配して、前記マス抜用中空穴
を設けたことを特徴とする請求項1記載のクランク軸構
造。 - 【請求項3】 該クランク軸に加わると予測される捩じ
りトルクの最大ピークの絶対値と最小ピークの絶対値と
の差の拡大と共に、平面視において、前記マス抜用中空
穴の軸線が、前記クランクピンの軸線に対して傾斜する
傾斜角を拡大して、前記マス抜用中空穴を設けることを
特徴とする請求項1又は2記載のクランク軸構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10520599A JP2000291624A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | クランク軸構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10520599A JP2000291624A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | クランク軸構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000291624A true JP2000291624A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14401176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10520599A Pending JP2000291624A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | クランク軸構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000291624A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100242241A1 (en) * | 2009-03-27 | 2010-09-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Production apparatus and production method for crankshaft |
CN105179455A (zh) * | 2015-10-30 | 2015-12-23 | 安徽全柴动力股份有限公司 | 用于发动机的曲轴以及使用该曲轴的发动机 |
CN108087415A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-05-29 | 十堰东峻汽车系统技术有限公司 | 一种空压机用分体式曲轴 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP10520599A patent/JP2000291624A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100242241A1 (en) * | 2009-03-27 | 2010-09-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Production apparatus and production method for crankshaft |
US8371029B2 (en) * | 2009-03-27 | 2013-02-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Production apparatus and production method for crankshaft |
CN105179455A (zh) * | 2015-10-30 | 2015-12-23 | 安徽全柴动力股份有限公司 | 用于发动机的曲轴以及使用该曲轴的发动机 |
CN108087415A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-05-29 | 十堰东峻汽车系统技术有限公司 | 一种空压机用分体式曲轴 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061219 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071127 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |