[go: up one dir, main page]

JP2000288344A - 塩化水素を含む排ガスの処理方法 - Google Patents

塩化水素を含む排ガスの処理方法

Info

Publication number
JP2000288344A
JP2000288344A JP11095367A JP9536799A JP2000288344A JP 2000288344 A JP2000288344 A JP 2000288344A JP 11095367 A JP11095367 A JP 11095367A JP 9536799 A JP9536799 A JP 9536799A JP 2000288344 A JP2000288344 A JP 2000288344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen chloride
exhaust gas
dry distillation
furnace
waste plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11095367A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Oshiro
照男 大城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NKK Plant Engineering Corp
Original Assignee
NKK Plant Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Plant Engineering Corp filed Critical NKK Plant Engineering Corp
Priority to JP11095367A priority Critical patent/JP2000288344A/ja
Publication of JP2000288344A publication Critical patent/JP2000288344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックを乾留
処理した際に発生する塩化水素を含む排ガスを処理する
に際し、溶融した塩化ビニル樹脂が炉壁等に付着したり
して操業が困難になることがなく、かつ比較的設備費の
低い塩化水素を含む排ガスの処理方法を提供する。 【解決手段】 前記乾留炉における塩化ビニル樹脂を含
む廃プラスチックの乾留を、前記廃プラスチックに対
し、粒径3mm〜10mmの粉コークスを1:1〜3:
1の割合で添加混合し、この混合物を、前記乾留炉にお
いて不活性ガス雰囲気下で乾留することにより行う。こ
の際発生した塩化水素を含有する排ガスを、塩化水素吸
収工程に送る前に、湿式集塵機において除塵し、さらに
フューム除去装置によりフュームを除去して清浄なガス
とした後、前記塩化水素吸収工程に送り、塩化水素吸収
工程において粗塩酸を回収することに特徴を有する塩化
水素を含む排ガスの処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル樹脂等
を含有する廃プラスチックを乾留処理する際に発生する
塩化水素を含む排ガスの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック廃棄物の量は、近年ますま
す増加しており、大気汚染が生ずることなくこれを効率
的に再資源化処理し、リサイクルする技術の開発が強く
要望されている。プラスチック廃棄物には、ポリ塩化ビ
ニル等の塩素含有プラスチックと、ポリエチレン、ポリ
プロピレンのような塩素を含有しないプラスチックとが
ある。
【0003】ポリ塩化ビニルのようなプラスチックは、
塩素を含有しているので、これを乾留処理して熱分解
し、生成した排ガスから塩酸を回収することができ、残
りの炭化物も回収して再利用することができる。しかし
ながら、ポリ塩化ビニルは、熱分解時に有毒な塩化水素
ガスを排出するので、環境を害することなく純度の高い
塩酸を回収する方法の開発が望まれている。
【0004】塩化ビニル含有プラスチックから塩酸等を
回収する方法として、例えば、次のような発明が開示さ
れている。
【0005】(1)特開昭50−1096号公報 塩化ビニル含有廃プラスチックをメルターに供給して溶
融し、溶融時に発生する塩化水素含有ガスから塩酸を回
収する方法において、メルターから排出される塩化水素
含有ガスを燃焼炉に供給して当該ガス中に含まれる有機
化合物を焼却し、その燃焼排ガスを吸収塔に供給して一
旦粗塩酸を回収し、次いでこの粗塩酸を蒸発器に送って
前記燃焼炉排ガスが保有する熱量と補助加熱とによって
粗塩酸を蒸発せしめ、得られた塩酸蒸気を凝縮装置に送
って濃縮し、精製された塩酸を回収する(以下、先行技
術1という)。
【0006】(2)特開昭50−1095号公報 塩化ビニル含有廃プラスチックをメルターに供給して溶
融し、溶融時に発生する塩化水素含有ガスから塩酸を回
収する方法において、メルターから排出される塩化水素
含有ガスを塩酸回収工程に供給する前に燃焼させて、当
該塩化水素含有ガス中に含まれる有機化合物を無機質化
すると共に、この燃焼熱を前記メルターの熱源の一部と
して利用する(以下、 先行技術2という)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術1および
2の方法の場合には、塩化ビニル含有プラスチックを炉
に装入し溶融する際に、溶融状態の塩化ビニルが炉壁や
炉からの排ガス排出導管等に付着するために、炉の操業
および炉から排出された塩化水素含有排ガスの処理が困
難になり、また、前記排ガスを燃焼炉において燃焼させ
ガス中の有機物を燃焼させる装置が必要となり設備費が
高くなる等の問題がある。
【0008】従って、本発明は、上述した問題を解決
し、塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックを乾留処理
し、乾留時に発生する塩化水素ガスを、最終的に工業用
塩酸または無機塩酸として回収するか、もしくは中和処
理するに際し、溶融した塩化ビニルや、生成した有機物
が付着して操業が困難になるようなことがなく、かつ比
較的低い設備費で塩化水素を含む排ガスを処理すること
ができる塩化水素を含む排ガスの処理方法を提供するこ
とを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は請求項1において、乾留炉において、塩化
ビニル樹脂を含む廃プラスチックを乾留し、乾留時に発
生した塩化水素を含有する排ガスを塩化水素吸収工程に
導き、この塩化水素吸収工程において前記排ガスから粗
塩酸を回収し、回収した粗塩酸を精製して工業用塩酸ま
たは無水塩酸とする、塩化水素を含む排ガスの処理方法
において、前記乾留炉における塩化ビニル樹脂を含む廃
プラスチックの乾留を、前記廃プラスチックに対し、粒
径3mm〜10mmの粉コークスを1:1〜3:1の割
合で添加混合し、この混合物を、前記乾留炉において不
活性ガス雰囲気下で乾留することにより行い、前記乾留
時に発生した塩化水素を含有する排ガスを、前記塩化水
素吸収工程に送る前に、湿式集塵機において除塵し、さ
らにフューム除去装置によりフュームを除去して清浄な
ガスとした後、前記塩化水素吸収工程に送り、塩化水素
吸収工程において粗塩酸を回収することに特徴を有する
塩化水素を含む排ガスの処理方法を提供するものであ
る。
【0010】このように、本発明においては廃プラスチ
ックの乾留に際して、廃プラスチックに粉コークスを所
定の割合で添加混合するものであるので、乾留された廃
プラスチックの外周面が粉コークスでまぶされた状態と
なる。したがって、従来のように溶融した塩化ビニルや
生成した有機物が付着することにより操業が困難になる
といった問題が生じない。また、焼却炉等が不要である
ので、設備費等を比較的低く抑えることができる。
【0011】また、本発明は、請求項2に記載するよう
に、乾留炉において、塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチ
ックを乾留し、乾留時に発生した塩化水素を含有する排
ガスを、排ガスの冷却、除塵、塩化水素吸収、および中
和の各工程を行う湿式処理装置に導き、乾留時に発生し
た塩化水素を含有する排ガスを中和処理する塩化水素を
含む排ガスの処理方法において、前記乾留炉における塩
化ビニル樹脂を含む廃プラスチックの乾留を、前記廃プ
ラスチックに対し、粒径3mm〜10mmの粉コークス
を1:1〜3:1の割合で添加混合し、この混合物を、
前記乾留炉において不活性ガス雰囲気下で乾留すること
により行い、前記湿式処理装置で除去できなかった有機
物を前記乾留炉の熱風発生炉に送り、燃焼させて無機化
することに特徴を有する塩化水素を含む排ガスの処理方
法を提供するものである。
【0012】この発明においても、上述したように廃プ
ラスチックの乾留に際して、廃プラスチックに粉コーク
スを所定の割合で添加混合するものであるので、乾留さ
れた廃プラスチックの外周面が粉コークスでまぶされた
状態となる。したがって、従来のように溶融した塩化ビ
ニルや生成した有機物が付着することにより操業が困難
になるといった問題が生じない。また、冷却、除塵、塩
化水素吸収、および中和の各工程を単一の装置である湿
式処理装置により行うことが可能となるので、他の設備
を設ける必要がなく、設備費等を低く抑えることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施態様につ
いて図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の第
1実施態様を示す工程図である。図1に示すように、塩
化ビニル樹脂を含む廃プラスチックを、乾留炉としての
外熱式ロータリーキルン1において乾留処理する際に、
廃プラスチックに対し、粒径3mm〜10mmの粉コー
クスを1:1〜3:1の割合で添加して混合し、この混
合物Aをロータリーキルン1に投入し、不活性ガス、例
えばN2ガスBをロータリーキルン1内に送ることによ
りN2ガス雰囲気下で200〜350℃の温度で乾留す
る。この乾留によって、塩化水素を含有する排ガスが発
生すると共に、廃プラスチックは乾留物となる。
【0014】このとき、上記のように、廃プラスチック
には、粒径3mm〜10mmの粉コークスを1:1〜
3:1の割合で添加混合されているので、乾留された廃
プラスチックの外周面が粉コークスでまぶされたような
状態になる。従って、従来のように、溶融した塩化ビニ
ルが炉壁に付着したり、生成した有機物が装置に付着し
て操業が困難になるようなことは生じない。
【0015】ロータリーキルン1において、廃プラスチ
ックと粉コークスとの混合物Aを乾留処理する際に発生
した塩化水素を含有する排ガスは、湿式集塵機2に導か
れる。一方、乾留処理された廃プラスチックは乾留物と
して排出され、例えば燃料用等として、別途利用され
る。
【0016】湿式集塵機2において、排ガスは冷却され
ると共に、排ガス中のダストは除塵される。さらに湿式
集塵機2においては、ダストの除塵と同時に粗塩酸の一
部を回収することもできる。このようにして回収された
粗塩酸は、後述する塩酸精製工程6に送られる。
【0017】ダストが除塵された排ガスは、次に電気集
塵機等のフューム除去装置3により有機物のフュームが
除去される。これにより、上記排ガス中に含まれている
可塑剤や安定剤のような有機化合物が除去されて、清浄
なガスとされる。
【0018】このように清浄なガスとされた排ガスは、
塩化水素吸収工程4に送られ、水を吸収液として粗塩酸
が回収される。この塩化水素吸収工程4で用いられる塩
化水素吸収装置は、公知の装置を用いることができる。
塩化水素吸収工程4において、粗塩酸が回収された後の
排ガスは、除害塔5において排ガス排出規制値を満足す
るように除害された後、大気中に放散される。
【0019】一方、塩化水素吸収工程4において燃焼排
ガス中から回収され粗塩酸は、蒸留等により塩酸精製工
程6において精製された後、二次吸収工程7において、
工業用塩酸または無機酸塩酸として回収される。
【0020】上述したように、この発明においては、塩
化ビニル樹脂を含有する廃プラスチックをロータリキル
ン1において乾留するに際し、廃プラスチックに粉コ−
クスが添加混合されている。従って、溶融した塩化ビニ
ルが炉壁に付着したり、生成した有機物が装置に付着し
て操業が困難になるようなことは生じない。また、本発
明の方法によれば、燃焼炉等が不要であることから、設
備費を比較的低く抑えることができる。したがって、小
規模プラントに対して有用である。さらに、乾留物は別
途利用することができることから、燃料用等に廃プラス
チックの乾留物を用いたい場合等において、特に好まし
い。
【0021】上記廃プラスチックと粉コークスとの混合
割合は、1:1〜3:1とすべきである。廃プラスチッ
クと粉コークスの混合割合が3:1未満で粉コークスの
混合量が少ないと、乾留に際して粘着等が生じる可能性
がある。一方、粉コークスの混合割合が1:1を超えて
粉コークスの混合量が多くなると、粉コークスの使用量
が多くなり不経済となる。
【0022】廃プラスチックに添加混合する粉コークス
の粒径は10mm以下とする。このように粒径10mm
以下の小粒の粉コークスを使用することにより、これを
廃プラスチックと共にロータリーキルン1に挿入し乾留
する際に、粉コークスに存在する水分が揮散しその際に
粉コークスを微粉化する。粉コークスの粒径が10mm
超の粒であると、ロータリーキルン1における乾留時の
微粉化コークスの割合が少なくなるため好ましくない。
【0023】上記乾留炉1で発生した排ガスは、湿式集
塵機2に導かれ、湿式集塵機2において乾留排ガス中の
ダストが除塵されて清浄な排ガスとなる。さらに、電気
集塵機等のフューム除去装置3により可塑剤や安定剤と
いった有機物等のフュームが除去される。従って、上記
排ガスを、塩化水素吸収工程4において水を吸収液とし
循環吸収し粗塩酸を回収する際に、回収された粗塩酸中
に排ガス中のダスト等が混入するようなことがなく、各
機器の運転操作も容易になって、不純物を含まない品質
の優れた塩酸を回収することができる。
【0024】図2は、この発明の第2実施態様を示す工
程図である。この発明の第2実施態様においては、まず
塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックを外熱式ロータリ
ーキルン1において乾留処理する際に、廃プラスチック
に対し、粒径3mm〜10mmの粉コークスを1:1〜
3:1の割合で添加して混合し、この混合物Aをロータ
リーキルン1に投入し、不活性ガス、例えばN2ガスB
をロータリーキルン1内に送ることによりN2ガス雰囲
気下で200〜350℃の温度で乾留する。
【0025】ロータリーキルン1において、廃プラスチ
ックと粉コークスとの混合物Aを乾留処理する際に発生
する塩化水素を含有する排ガスは、排ガスの冷却、除
塵、塩化水素吸収、および中和の各工程を一装置内で行
う湿式処理装置8に導かれる。一方、乾留処理された廃
プラスチックは乾留物として排出され、例えば燃料用等
として、別途利用される。
【0026】上記乾留炉(ロータリーキルン)1におい
て生じた塩化水素を含む排ガスは、上記湿式処理装置8
内において、冷却された後、排ガス内のダストが除塵さ
れる。ダストが除塵された排ガスは、塩化水素を水等と
接触させることにより回収される。回収された塩化水素
はNaOH等により中和処理を施された後、廃液とされ
る。
【0027】塩化水素が回収された排ガスは、乾留炉を
加熱するための加熱用熱風発生炉9に送られる。この加
熱用熱風発生炉9において、上記湿式処理装置8で処理
することができなかった可塑剤や安定剤のような有機化
合物を燃焼して無機化する。この後、排ガスは大気に放
散する。
【0028】第2実施態様の発明は、乾留炉から排出さ
れた排ガスを単一の湿式処理装置により処理することが
できることから、処理装置の単一化を行うことができ、
省スペース等のメリットがある。また、回収した塩化水
素は中和処理され廃液とされるので、塩化水素の精製工
程等の後工程が不要である。したがって、乾留炉で得ら
れる廃プラスチックを燃料用等に有効に利用することを
主眼とした小規模プラント等に特に有用である。さら
に、湿式処理装置により処理することのできない安定
剤、可塑剤等に由来する有機物については、乾留炉の加
熱用熱風発生炉で無機物化されるので、これに関しても
別途装置を設ける必要がない。したがって、乾留炉およ
び湿式処理装置以外の装置が不要であるので、設備費を
低く抑えることができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第1実施態
様によれば、塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックを乾
留処理し、乾留時に発生する塩化水素ガスを、最終的に
工業用塩酸または無機塩酸として回収するに際し、溶融
した塩化ビニルが炉壁に付着したり、生成した有機物が
装置に付着して操業が困難になるようなことがなく、し
かも、燃焼炉等の設備が不要である。よって、比較的低
い設備費により、不純物等が混入していない純度の高い
精製された塩酸を、公害が生ずることなく回収すること
ができる。しったがって、比較的小規模の塩酸回収プラ
ントに対して有用である。
【0030】また、本発明の第2実施態様によれば、乾
留炉以外は湿式処理装置のみで乾留炉から発生する塩化
水素を含む排ガスを処理することができるので、少ない
設備費で塩化水素を含む排ガスを処理することができ
る。したがって、比較的小規模な乾留炉により得られる
固形燃料等を製造するプラント等に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施態様を示す工程図である。
【図2】この発明の第2実施態様を示す工程図である。
【符号の説明】
1 …… ロータリーキルン、 2 …… 湿式集塵
機、3 …… フューム除去装置、 4 …… 塩化水
素吸収工程、5 …… 除害塔、 6 …… 塩酸精製
工程、7 …… 二次吸収工程、 8 …… 湿式処理
装置、9 …… 加熱用熱風発生炉、A …… 混合
物、 B …… N2ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10G 1/10 Fターム(参考) 4D002 AA19 BA05 BA13 BA14 BA16 DA35 EA02 EA05 FA01 HA04 4D004 AA08 AB06 AC05 BA06 BB10 CA24 CA32 CA47 CC03 CC11 DA10 4F301 AA17 AB02 AC11 AD09 CA02 CA23 CA26 CA27 CA52 CA68 4H029 CA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾留炉において、塩化ビニル樹脂を含む
    廃プラスチックを乾留し、乾留時に発生した塩化水素を
    含有する排ガスを塩化水素吸収工程に導き、塩化水素吸
    収工程において前記排ガスから粗塩酸を回収し、回収し
    た粗塩酸を精製して工業用塩酸または無水塩酸とする、
    塩化水素を含む排ガスの処理方法において、 前記乾留炉における塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチッ
    クの乾留を、前記廃プラスチックに対し、粒径3mm〜
    10mmの粉コークスを1:1〜3:1の割合で添加混
    合し、この混合物を、前記乾留炉において不活性ガス雰
    囲気下で乾留することにより行い、 前記乾留時に発生した塩化水素を含有する排ガスを、前
    記塩化水素吸収工程に送る前に、湿式集塵機において除
    塵し、さらにフューム除去装置によりフュームを除去し
    て清浄なガスとした後、前記塩化水素吸収工程に送り、
    塩化水素吸収工程において粗塩酸を回収することに特徴
    を有する塩化水素を含む排ガスの処理方法。
  2. 【請求項2】 乾留炉において、塩化ビニル樹脂を含む
    廃プラスチックを乾留し、乾留時に発生した塩化水素を
    含有する排ガスを、排ガスの冷却、除塵、塩化水素吸
    収、および中和の各工程を行う湿式処理装置に導き、乾
    留時に発生した塩化水素を含有する排ガスを中和処理す
    る塩化水素を含む排ガスの処理方法において、 前記乾留炉における塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチッ
    クの乾留を、前記廃プラスチックに対し、粒径3mm〜
    10mmの粉コークスを1:1〜3:1の割合で添加混
    合し、この混合物を、前記乾留炉において不活性ガス雰
    囲気下で乾留することにより行い、 前記湿式処理装置で除去できなかった有機物を前記乾留
    炉の熱風発生炉に送り、燃焼させて無機化することに特
    徴を有する塩化水素を含む排ガスの処理方法。
JP11095367A 1999-04-01 1999-04-01 塩化水素を含む排ガスの処理方法 Pending JP2000288344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095367A JP2000288344A (ja) 1999-04-01 1999-04-01 塩化水素を含む排ガスの処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095367A JP2000288344A (ja) 1999-04-01 1999-04-01 塩化水素を含む排ガスの処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000288344A true JP2000288344A (ja) 2000-10-17

Family

ID=14135665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11095367A Pending JP2000288344A (ja) 1999-04-01 1999-04-01 塩化水素を含む排ガスの処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000288344A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235215A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Ube Ind Ltd 固体燃料および固体燃料の製造方法
CN116059817A (zh) * 2022-12-28 2023-05-05 福建德尔科技股份有限公司 一种电子级三氟甲烷的废气回收再利用装置
CN116281864A (zh) * 2022-12-20 2023-06-23 宁夏荣泰生物科技有限公司 从三氯乙酰氯或氯乙酰氯的精馏釜残液中回收盐酸的方法
WO2024074057A1 (zh) * 2022-10-08 2024-04-11 湖北泰盛化工有限公司 一种含盐废水和含盐酸废气自洽式资源化处理装置及方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235215A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Ube Ind Ltd 固体燃料および固体燃料の製造方法
WO2024074057A1 (zh) * 2022-10-08 2024-04-11 湖北泰盛化工有限公司 一种含盐废水和含盐酸废气自洽式资源化处理装置及方法
CN116281864A (zh) * 2022-12-20 2023-06-23 宁夏荣泰生物科技有限公司 从三氯乙酰氯或氯乙酰氯的精馏釜残液中回收盐酸的方法
CN116059817A (zh) * 2022-12-28 2023-05-05 福建德尔科技股份有限公司 一种电子级三氟甲烷的废气回收再利用装置
WO2024138945A1 (zh) * 2022-12-28 2024-07-04 福建德尔科技股份有限公司 一种电子级三氟甲烷的废气回收再利用装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63310691A (ja) 汚染された鉱物物質を処理する方法
CN112344338B (zh) 一种基于热化学处理的医药类废盐无害化方法
JP4008105B2 (ja) 脱塩素化燃料の製造装置
JP4087657B2 (ja) 廃棄物処理方法及びセメント原料製造方法
JP2000288527A (ja) 廃棄物の処理方法
JPH07286062A (ja) 塩素含有プラスチック廃棄物の処理方法
JP2000288344A (ja) 塩化水素を含む排ガスの処理方法
JP3448149B2 (ja) 塩素含有プラスチック廃棄物の処理方法
JP2003334529A (ja) 基板類処理方法
JP2002308613A (ja) 活性炭の製造方法
JPH07116628A (ja) 焼却灰熱処理設備
JP2004267987A (ja) 廃棄物の熱分解処理方法
JP3604295B2 (ja) 廃プラスチック処理装置
JP2003117520A (ja) 焼却灰の処理方法
JP2005248196A (ja) 金属粉末粒子を含む残渣物やスラッジから有用金属を回収する方法
JP2000282154A (ja) 廃棄物溶融スラグからの金属回収方法
JP2000179823A (ja) 塩化水素を含む排ガスの処理方法
JP4157478B2 (ja) 汚泥と廃棄物の処理システム
JP3993802B2 (ja) 脱水汚泥及び灰の処理方法
JP2002306926A (ja) 塩素含有樹脂からの塩酸回収方法
JP3754549B2 (ja) 塩素含有廃棄物の脱塩素処理方法
CN103153846B (zh) HCl制备方法
JP2006075677A (ja) 汚染物質の処理方法および処理装置
JP4124023B2 (ja) 廃棄自動車の処理方法
JPH07316339A (ja) 塩素を含有するプラスチックを含む廃棄物の熱分解方法