JP2000285893A - 密閉型蓄電池 - Google Patents
密閉型蓄電池Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/30—Arrangements for facilitating escape of gases
- H01M50/317—Re-sealable arrangements
-
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- H01M50/325—Re-sealable arrangements comprising deformable valve members, e.g. elastic or flexible valve members
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電池内部ガス圧の急激な上昇時に、安全弁を
確実に大きく開弁させ、電池内部のガスを効率良く電池
外部に放出できる密閉型電池を提供する。 【構成】 中央の第1突出部9と、この第1突出部9の
周辺に位置し、前記第1突出部9よりも突出量の小さい
第2突出部10を備えた端子キャップ7と、封口板6と
で形成される空間内にスプリングaと弁板8を収納して
なり、この端子キャップ7の第2突出部10と封口板6
との間にスプリングを圧縮挟持させて弁板8を封口板6
の透孔5に押圧させて密閉型蓄電池の前記封口体を構成
する。
確実に大きく開弁させ、電池内部のガスを効率良く電池
外部に放出できる密閉型電池を提供する。 【構成】 中央の第1突出部9と、この第1突出部9の
周辺に位置し、前記第1突出部9よりも突出量の小さい
第2突出部10を備えた端子キャップ7と、封口板6と
で形成される空間内にスプリングaと弁板8を収納して
なり、この端子キャップ7の第2突出部10と封口板6
との間にスプリングを圧縮挟持させて弁板8を封口板6
の透孔5に押圧させて密閉型蓄電池の前記封口体を構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の内部圧力が
異常に上昇したときに電池の破損を防止することのでき
る安全弁を備えた密閉型蓄電池に関する。
異常に上昇したときに電池の破損を防止することのでき
る安全弁を備えた密閉型蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ニッケル−カドミウム電池やニ
ッケル−金属水素化物電池などの蓄電池は、電池内部を
密閉した密閉型蓄電池として使用される。このような密
閉型蓄電池は、電池内部で発生したガスを電池内部で消
費するように構成されているが、電池内部ガス圧がある
一定圧以上に上昇した際には、電池の破損を防止するた
めに電池内部のガスを電池外部に放出する必要があり、
このため、安全弁が形成されている。
ッケル−金属水素化物電池などの蓄電池は、電池内部を
密閉した密閉型蓄電池として使用される。このような密
閉型蓄電池は、電池内部で発生したガスを電池内部で消
費するように構成されているが、電池内部ガス圧がある
一定圧以上に上昇した際には、電池の破損を防止するた
めに電池内部のガスを電池外部に放出する必要があり、
このため、安全弁が形成されている。
【0003】また、蓄電池は再充電することにより繰り
返し使用することが可能なため、前記安全弁は電池内部
圧力が低下した時点で自己復帰することにより、再度電
池内部を密閉し、電池を使用可能な状態に戻すように構
成される。
返し使用することが可能なため、前記安全弁は電池内部
圧力が低下した時点で自己復帰することにより、再度電
池内部を密閉し、電池を使用可能な状態に戻すように構
成される。
【0004】このような自己復帰型の安全弁は、実公昭
47−39542号公報に示されるように、通常、ガス
抜き用の透孔を形成した封口板と、この封口板の上部に
固定された端子キャップと、これら封口板及び端子キャ
ップで構成される内部空間に収納され前記封口板の透孔
を塞ぐ弁板と、弁板を透孔に圧接させるスプリングとか
らなる。前記スプリングは、前記封口板と端子キャップ
との間に圧縮した状態で挟持され、常時は、前記弁体を
ガス抜き用透孔に圧接して透孔を塞いでいる。そして、
大電流で放電したり、あるいは、過充電したりすること
により、電池内部圧力が一定の圧力よりも上昇した際に
は、電池内部圧力により前記弁板が押し上げられて透孔
から離れ、この弁孔より電池内部のガスを外部に放出
し、また、このガスの放出によって電池内部圧力が低下
すると、前記弁板が再度前記透孔を塞ぐようになってい
る。
47−39542号公報に示されるように、通常、ガス
抜き用の透孔を形成した封口板と、この封口板の上部に
固定された端子キャップと、これら封口板及び端子キャ
ップで構成される内部空間に収納され前記封口板の透孔
を塞ぐ弁板と、弁板を透孔に圧接させるスプリングとか
らなる。前記スプリングは、前記封口板と端子キャップ
との間に圧縮した状態で挟持され、常時は、前記弁体を
ガス抜き用透孔に圧接して透孔を塞いでいる。そして、
大電流で放電したり、あるいは、過充電したりすること
により、電池内部圧力が一定の圧力よりも上昇した際に
は、電池内部圧力により前記弁板が押し上げられて透孔
から離れ、この弁孔より電池内部のガスを外部に放出
し、また、このガスの放出によって電池内部圧力が低下
すると、前記弁板が再度前記透孔を塞ぐようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種安全弁を備えた
電池は、通常の使用では特に問題はないが、過度の過充
電及び過放電、あるいは、電池を異常な方法で使用した
場合には、電池内部圧力が急激に上昇するおそれがあ
る。このように、急激に電池内部ガス圧が上昇し、安全
弁のガス排出能力を超えてガスが発生すると、安全弁が
正常に作動したとしても、電池内部ガス圧の上昇により
電池の封口体が破損するおそれがある。
電池は、通常の使用では特に問題はないが、過度の過充
電及び過放電、あるいは、電池を異常な方法で使用した
場合には、電池内部圧力が急激に上昇するおそれがあ
る。このように、急激に電池内部ガス圧が上昇し、安全
弁のガス排出能力を超えてガスが発生すると、安全弁が
正常に作動したとしても、電池内部ガス圧の上昇により
電池の封口体が破損するおそれがある。
【0006】本発明は、このような電池内部ガス圧の急
激な上昇時において、自己復帰する安全弁を確実に大き
く開弁させ、電池内部のガスを効率良く電池外部に放出
できるようにしようとするものである。
激な上昇時において、自己復帰する安全弁を確実に大き
く開弁させ、電池内部のガスを効率良く電池外部に放出
できるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、電池外装缶及びこの外装缶の開口部を塞ぐ
封口体により内部を密閉した密閉型蓄電池の前記封口体
として、透孔を有する封口板と、端子キャップと、これ
ら封口板及び端子キャップによって形成される空間に収
納された弁板及びこの弁板を前記封口板の透孔に圧接さ
せるスプリングとから構成したものを用い、前記端子キ
ャップとして、中央の第1突出部と、この第1突出部の
周辺に位置し、前記第1突出部よりも突出量の小さい第
2突出部を備えたものを使用して、前記スプリングを、
前記端子キャップの第2突出部と封口板との間に圧縮挟
持させて前記弁板を押圧することを特徴とする。
決するため、電池外装缶及びこの外装缶の開口部を塞ぐ
封口体により内部を密閉した密閉型蓄電池の前記封口体
として、透孔を有する封口板と、端子キャップと、これ
ら封口板及び端子キャップによって形成される空間に収
納された弁板及びこの弁板を前記封口板の透孔に圧接さ
せるスプリングとから構成したものを用い、前記端子キ
ャップとして、中央の第1突出部と、この第1突出部の
周辺に位置し、前記第1突出部よりも突出量の小さい第
2突出部を備えたものを使用して、前記スプリングを、
前記端子キャップの第2突出部と封口板との間に圧縮挟
持させて前記弁板を押圧することを特徴とする。
【0008】通常、密閉型蓄電池では、電池外装缶が負
極端子を兼用し、また、電池外装缶を封口する封口体は
正極端子を兼用するため、その封口体を構成する端子キ
ャップは、電池の端面より突出させる必要上、ある程度
の高さを持った形状となっている。このため、封口体に
収納されるスプリングもある程度の高さを持つことにな
る。
極端子を兼用し、また、電池外装缶を封口する封口体は
正極端子を兼用するため、その封口体を構成する端子キ
ャップは、電池の端面より突出させる必要上、ある程度
の高さを持った形状となっている。このため、封口体に
収納されるスプリングもある程度の高さを持つことにな
る。
【0009】スプリングは、荷重をP、スプリングの変
位(たわみ)をδ、ばね定数をkとした場合、数1で示
されるように、同一の荷重がかかっても、ばね定数kの
値によりスプリングのたわみ量が変わってくる。つま
り、ばね定数が小さいほど、ばねはたわみやすく、荷重
がかかった際のスプリングの変位が大きくなる。
位(たわみ)をδ、ばね定数をkとした場合、数1で示
されるように、同一の荷重がかかっても、ばね定数kの
値によりスプリングのたわみ量が変わってくる。つま
り、ばね定数が小さいほど、ばねはたわみやすく、荷重
がかかった際のスプリングの変位が大きくなる。
【0010】
【数1】 そして、このばね定数kは、数2で示す式によって算出
される。ここにおいて、Gは横弾性係数、dは材料の直
径、Dはコイルの平均直径、Nは巻数を示す。
される。ここにおいて、Gは横弾性係数、dは材料の直
径、Dはコイルの平均直径、Nは巻数を示す。
【0011】
【数2】 上記数2の式から明らかなように、スプリングの材料の
直径dが大きくなるほどばね定数kの値は大きくなる。
そして、このばね定数kが大きくなると、ばねは荷重が
加わっても小さくしかたわまなくなる。
直径dが大きくなるほどばね定数kの値は大きくなる。
そして、このばね定数kが大きくなると、ばねは荷重が
加わっても小さくしかたわまなくなる。
【0012】ところで、上記の密閉型蓄電池では、スプ
リングにより弁板を封口板の弁孔に押圧させて構成する
が、このとき、封口体に収納されるスプリングの高さが
高くなる程、弁板を押圧する押圧力を一定の圧力にする
ためにはスプリングの材料の直径dを大きくしなければ
ならない。そして、スプリングの材料の直径dが大きく
なると、前記数2の式から明らかなように、ばね定数k
が大きくなり、荷重がかかった際のばねのたわみが小さ
くなる。
リングにより弁板を封口板の弁孔に押圧させて構成する
が、このとき、封口体に収納されるスプリングの高さが
高くなる程、弁板を押圧する押圧力を一定の圧力にする
ためにはスプリングの材料の直径dを大きくしなければ
ならない。そして、スプリングの材料の直径dが大きく
なると、前記数2の式から明らかなように、ばね定数k
が大きくなり、荷重がかかった際のばねのたわみが小さ
くなる。
【0013】つまり、このようにスプリングの高さが高
くなると、ばね定数kが大きくなるため、電池内の圧力
が弁作動圧よりも高くなり弁が作動する際のスプリング
の収縮量は小さくなる。
くなると、ばね定数kが大きくなるため、電池内の圧力
が弁作動圧よりも高くなり弁が作動する際のスプリング
の収縮量は小さくなる。
【0014】本発明では、上記構成により、封口体を構
成する端子キャップの第1突出部により、負極端子の電
池の端面からの突出量を十分に確保すると同時に、第1
突出部よりも突出量の小さい第2突出部と封口板との間
にスプリングを配すことにより、スプリングの高さを低
くすることを可能としている。これにより、封口体に収
納するスプリングの材料の直径dを小さくしてばね定数
kを小さくすることができる。また、第2突出部は第1
突出部よりも径が大きくなるため、スプリングの平均直
径Dも大きくできるため、これによってもばね定数kを
小さくすることが可能である。このため、安全弁作動時
には、スプリングの収縮量が大きくなり、電池内部のガ
スを安全弁からより多量に放出することが可能となるた
め、電池内部カス圧が急激に上昇した場合においても、
ガスを電池外部に効率よく放出することが可能となり、
電池の破損を防止することができる。
成する端子キャップの第1突出部により、負極端子の電
池の端面からの突出量を十分に確保すると同時に、第1
突出部よりも突出量の小さい第2突出部と封口板との間
にスプリングを配すことにより、スプリングの高さを低
くすることを可能としている。これにより、封口体に収
納するスプリングの材料の直径dを小さくしてばね定数
kを小さくすることができる。また、第2突出部は第1
突出部よりも径が大きくなるため、スプリングの平均直
径Dも大きくできるため、これによってもばね定数kを
小さくすることが可能である。このため、安全弁作動時
には、スプリングの収縮量が大きくなり、電池内部のガ
スを安全弁からより多量に放出することが可能となるた
め、電池内部カス圧が急激に上昇した場合においても、
ガスを電池外部に効率よく放出することが可能となり、
電池の破損を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。 [実施例]図1は本発明の密閉型電池の部分断面図、図
2は図1の電池の封口体の断面図である。これらの図に
おいて、1は鉄にニッケルメッキを施した有底円筒状の
電池外装缶であり、その内部に、ニッケル正極、カドミ
ウム負極、及び、これら正負極間に介挿されたセパレー
タを渦巻き状に巻回してなる電極体2が収納されてお
り、この電極体にはアルカリ電解液が注液されている。
そして、上記電池外装缶1の上方の開口部には、絶縁ガ
スケット3を介して、封口体4が配され、前記外装缶1
の開口部をかしめることによって、前記絶縁ガスケット
3及び封口体4が固定され、電池内部が密閉化されてい
る。
用いて説明する。 [実施例]図1は本発明の密閉型電池の部分断面図、図
2は図1の電池の封口体の断面図である。これらの図に
おいて、1は鉄にニッケルメッキを施した有底円筒状の
電池外装缶であり、その内部に、ニッケル正極、カドミ
ウム負極、及び、これら正負極間に介挿されたセパレー
タを渦巻き状に巻回してなる電極体2が収納されてお
り、この電極体にはアルカリ電解液が注液されている。
そして、上記電池外装缶1の上方の開口部には、絶縁ガ
スケット3を介して、封口体4が配され、前記外装缶1
の開口部をかしめることによって、前記絶縁ガスケット
3及び封口体4が固定され、電池内部が密閉化されてい
る。
【0016】ここにおいて、前記封口体4は、中央に透
孔5を有する封口板6と、その中央部に溶接工程された
キャップ状の端子キャップ7を備え、これらは何れも鉄
にニッケルメッキを施したもので構成される。そして、
これら封口板6と端子キャップ7によって形成される内
部空間内に、弁板8及びSUS304からなるコイル状
スプリングaが収納されている。ここにおいて、弁板8
は、上面が鉄にニッケルメッキを施した金属板で、ま
た、下面がオレフィン系フィルムから構成され、これら
の間にEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)
製のゴムの層が介在する3層構造となっている。前記端
子キャップ7はその中央部に外部に突出する第1突出部
9を備え、その周囲にはこの第1突出部よりも突出量の
小さい第2突出部10が形成され、突出部は第1突出部
9と第2突出部10の2段の突出部で構成されている。
前記スプリングaは、この第2突出部10の下面と封口
板6の上面の間に圧縮挟持され、前記弁板8を封口板6
の透孔5を塞ぐように押圧している。このスプリングを
収納する前記第2突出部10の下面と弁板8との間の高
さは1.3mmである。また、このスプリングaは、そ
の上部は前記端子キャップ7の第2突出部の内径と略同
等の大きな外径を有すると共に、その下部は弁孔より若
干大きい程度の小さな外径を有している。この電池を本
発明電池Aとする。 [比較例]図2は比較例の電池の封口体の断面図であ
り、封口板11の中央部に溶接された端子キャップ12
には、前記本発明電池Aの第1突出部と同一の突出量の
突出部14が形成されおり、突出部はこれのみで本発明
電池のような2段にはなっていない。そして、封口板1
1と端子キャップ12で形成される空間には、コイル状
スプリングbと弁板13が収納され、弁板13が封口板
11に形成された弁孔14を塞ぐように、スプリングb
によって押圧されている。このスプリングを収納する前
記端子キャップ12の突出部の下面と弁板8との間の高
さは3.4mmである。この封口体を用い、他は前記本
発明電池と同様にして比較電池Bを作製した。
孔5を有する封口板6と、その中央部に溶接工程された
キャップ状の端子キャップ7を備え、これらは何れも鉄
にニッケルメッキを施したもので構成される。そして、
これら封口板6と端子キャップ7によって形成される内
部空間内に、弁板8及びSUS304からなるコイル状
スプリングaが収納されている。ここにおいて、弁板8
は、上面が鉄にニッケルメッキを施した金属板で、ま
た、下面がオレフィン系フィルムから構成され、これら
の間にEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)
製のゴムの層が介在する3層構造となっている。前記端
子キャップ7はその中央部に外部に突出する第1突出部
9を備え、その周囲にはこの第1突出部よりも突出量の
小さい第2突出部10が形成され、突出部は第1突出部
9と第2突出部10の2段の突出部で構成されている。
前記スプリングaは、この第2突出部10の下面と封口
板6の上面の間に圧縮挟持され、前記弁板8を封口板6
の透孔5を塞ぐように押圧している。このスプリングを
収納する前記第2突出部10の下面と弁板8との間の高
さは1.3mmである。また、このスプリングaは、そ
の上部は前記端子キャップ7の第2突出部の内径と略同
等の大きな外径を有すると共に、その下部は弁孔より若
干大きい程度の小さな外径を有している。この電池を本
発明電池Aとする。 [比較例]図2は比較例の電池の封口体の断面図であ
り、封口板11の中央部に溶接された端子キャップ12
には、前記本発明電池Aの第1突出部と同一の突出量の
突出部14が形成されおり、突出部はこれのみで本発明
電池のような2段にはなっていない。そして、封口板1
1と端子キャップ12で形成される空間には、コイル状
スプリングbと弁板13が収納され、弁板13が封口板
11に形成された弁孔14を塞ぐように、スプリングb
によって押圧されている。このスプリングを収納する前
記端子キャップ12の突出部の下面と弁板8との間の高
さは3.4mmである。この封口体を用い、他は前記本
発明電池と同様にして比較電池Bを作製した。
【0017】こうして得られた本発明電池Aと比較電池
Bの封口体内に収納されるスプリングの径、線径、並び
に、封口体に収納される前のスプリングの自由高さは表
1のとおりである。また、表1中スプリング径における
大径とは、スプリング上部の最大径を、また、小径とは
スプリング下部の最小径を示している。
Bの封口体内に収納されるスプリングの径、線径、並び
に、封口体に収納される前のスプリングの自由高さは表
1のとおりである。また、表1中スプリング径における
大径とは、スプリング上部の最大径を、また、小径とは
スプリング下部の最小径を示している。
【0018】これらのスプリングは、封口体に収納され
た状態で、本発明電池Aでは、1.3mmに圧縮されて
おり、また、比較電池Bでは3.4mmに圧縮されてい
る。そして、これらは、何れも1.8kgfの荷重がか
かった状態であり、これらの安全弁の作動圧は約20k
gf/cm2である。
た状態で、本発明電池Aでは、1.3mmに圧縮されて
おり、また、比較電池Bでは3.4mmに圧縮されてい
る。そして、これらは、何れも1.8kgfの荷重がか
かった状態であり、これらの安全弁の作動圧は約20k
gf/cm2である。
【0019】
【表1】 このように、本発明電池Aは比較電池Bよりスプリング
の径が大きくとれる。また、スプリングの収納高さが、
比較電池Bの3.4mmに対して本発明電池Aは1.3
mmと低いため、同一の安全弁作動圧にしようとした場
合のスプリングの線径を本発明電池Aでは小さくするこ
とが可能である。このように、本発明電池では、スプリ
ングの径が大きくとれ、スプリングの線径を小さくする
ことができるため、前述した数2の式から明らかなよう
に、バネ定数が小さくなる。
の径が大きくとれる。また、スプリングの収納高さが、
比較電池Bの3.4mmに対して本発明電池Aは1.3
mmと低いため、同一の安全弁作動圧にしようとした場
合のスプリングの線径を本発明電池Aでは小さくするこ
とが可能である。このように、本発明電池では、スプリ
ングの径が大きくとれ、スプリングの線径を小さくする
ことができるため、前述した数2の式から明らかなよう
に、バネ定数が小さくなる。
【0020】次いで、上記本発明電池Aの封口体に用い
たスプリングaと、比較電池Bの封口体に用いたスプリ
ングbを用い、夫々のスプリングに圧縮方向に荷重をか
けたときの収縮量を調べた。この結果を表2に示す。
たスプリングaと、比較電池Bの封口体に用いたスプリ
ングbを用い、夫々のスプリングに圧縮方向に荷重をか
けたときの収縮量を調べた。この結果を表2に示す。
【0021】尚、表2では、1.8kgfの荷重をかけ
た場合のバネの高さ、即ち前記本発明電池A及び比較電
池Bの封口体にスプリングを収納した状態のバネの高さ
を夫々ゼロとし、これを基準として、幾らバネの高さが
減少したかをその変化量で示している。
た場合のバネの高さ、即ち前記本発明電池A及び比較電
池Bの封口体にスプリングを収納した状態のバネの高さ
を夫々ゼロとし、これを基準として、幾らバネの高さが
減少したかをその変化量で示している。
【0022】
【表2】 表2より明らかなように、本発明電池Aで用いたスプリ
ングaの方が、比較電池Bで用いたスプリングbより、
同一荷重がかかった際のスプリングの収縮量が大きく、
電池内部のガスをスムースに放出できることが分かる。
ングaの方が、比較電池Bで用いたスプリングbより、
同一荷重がかかった際のスプリングの収縮量が大きく、
電池内部のガスをスムースに放出できることが分かる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、封口体を構成する端子
キャップの第1突出部により、負極端子の電池の端面か
らの突出量を十分に確保できる。また、第1突出部より
も突出量の小さい第2突出部と封口板との間にスプリン
グを配すことにより、スプリングの高さを低くすること
を可能とし、これにより、封口体に収納するスプリング
の材料の直径を小さくしてばね定数を小さくすることが
できるため、安全弁作動時には、スプリングの収縮量が
大きくなり、電池内部のガスを安全弁からより多量に放
出することが可能となり、電池内部ガス圧が急激に上昇
した場合においても、ガスを電池外部に効率よく放出す
ることが可能となり、電池の破損を防止することができ
る。
キャップの第1突出部により、負極端子の電池の端面か
らの突出量を十分に確保できる。また、第1突出部より
も突出量の小さい第2突出部と封口板との間にスプリン
グを配すことにより、スプリングの高さを低くすること
を可能とし、これにより、封口体に収納するスプリング
の材料の直径を小さくしてばね定数を小さくすることが
できるため、安全弁作動時には、スプリングの収縮量が
大きくなり、電池内部のガスを安全弁からより多量に放
出することが可能となり、電池内部ガス圧が急激に上昇
した場合においても、ガスを電池外部に効率よく放出す
ることが可能となり、電池の破損を防止することができ
る。
【図1】本発明の密閉型電池の部分断面図
【図2】図1の電池の封口体の断面図
【図3】比較電池の封口体の断面図
1 電池外装缶 4 封口体 5 透孔 6 封口板 7 端子キャップ 8 弁板 a スプリング 9 第1突出部 12 第2突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 哲則 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤元 義之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H012 AA01 BB02 BB11 DD01 DD06 DD17 EE01 EE04 EE09 GG01 GG07 JJ01
Claims (1)
- 【請求項1】 電池外装缶及びこの外装缶の開口部を塞
ぐ封口体により内部が密閉された密閉型蓄電池におい
て、前記封口体が、透孔を有する封口板と、端子キャッ
プと、これら封口板及び端子キャップによって形成され
る空間に収納された弁板及びこの弁板を前記封口板の透
孔に圧接させるスプリングとから構成され、前記端子キ
ャップは、中央の第1突出部と、この第1突出部の周辺
に位置し、前記第1突出部よりも突出量の小さい第2突
出部を備え、前記スプリングが、前記端子キャップの第
2突出部と封口板との間に圧縮挟持されて前記弁板を押
圧していることを特徴とする密閉型蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11086810A JP2000285893A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 密閉型蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11086810A JP2000285893A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 密閉型蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000285893A true JP2000285893A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13897179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11086810A Pending JP2000285893A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 密閉型蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000285893A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007157635A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Fdk Energy Co Ltd | 筒形電池 |
JP2008234894A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型二次電池 |
CN102097604A (zh) * | 2011-01-18 | 2011-06-15 | 杨福如 | 一种锂离子电池盖帽 |
CN119009349A (zh) * | 2024-10-25 | 2024-11-22 | 惠州市瑞能德电子有限公司 | 一种安全型电池储能模组 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11086810A patent/JP2000285893A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007157635A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Fdk Energy Co Ltd | 筒形電池 |
JP2008234894A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型二次電池 |
CN102097604A (zh) * | 2011-01-18 | 2011-06-15 | 杨福如 | 一种锂离子电池盖帽 |
CN119009349A (zh) * | 2024-10-25 | 2024-11-22 | 惠州市瑞能德电子有限公司 | 一种安全型电池储能模组 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040813 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050222 |