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JP2000284198A - ビーム光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

ビーム光走査装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2000284198A
JP2000284198A JP11094983A JP9498399A JP2000284198A JP 2000284198 A JP2000284198 A JP 2000284198A JP 11094983 A JP11094983 A JP 11094983A JP 9498399 A JP9498399 A JP 9498399A JP 2000284198 A JP2000284198 A JP 2000284198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
light
scanning
power
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11094983A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Komiya
研一 小宮
Koji Tanimoto
弘二 谷本
Naoaki Ide
直朗 井出
Atsushi Sakakibara
淳 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP11094983A priority Critical patent/JP2000284198A/ja
Priority to US09/541,886 priority patent/US6297839B1/en
Publication of JP2000284198A publication Critical patent/JP2000284198A/ja
Priority to US09/923,343 priority patent/US6344866B1/en
Abandoned legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転多面ミラーの汚れによる画質の劣化を防止
し、かつ、回転多面ミラーの汚れが原因となる画像形成
動作の中断を最小限にすることのできるビーム光走査装
置および画像形成装置を提供する。 【解決手段】レーザ発振器を用いたマルチビーム光学系
から発せられる複数のレーザビーム光を、ポリゴンミラ
ーによって感光体ドラム上に走査し、画像を形成するデ
ジタル複写機において、レーザ発振器をあらかじめ初期
調整された発光指示値で発光させたときのビーム光パワ
ー検知用センサパターンの出力値を、工場出荷時(初期
調整時)の初期値と比較することによって、ポリゴンミ
ラーの汚れを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、複数の
レーザビーム光により単一の感光体ドラム上を同時に走
査露光して上記感光体ドラム上に単一の静電潜像を形成
するためのビーム光走査装置、および、これを用いたデ
ジタル複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、レーザビーム光による
走査露光と電子写真プロセスとにより画像形成を行なう
デジタル複写機が種々開発されている。
【0003】そして、最近では、さらに画像形成速度の
高速化を図るために、マルチビーム方式、つまり、複数
のレーザビーム光を発生させ、これら複数のレーザビー
ム光により複数ラインずつの同時走査が行なわれるよう
にしたデジタル複写機が開発されている。
【0004】このようなマルチビーム方式のデジタル複
写機においては、レーザビーム光を発生する複数の半導
体レーザ発振器、これら複数のレーザ発振器から出力さ
れる各レーザビーム光を感光体ドラムへ向けて反射し、
各レーザビーム光により感光体ドラム上を走査するポリ
ゴンミラーなどの回転多面ミラー、および、コリメータ
レンズやf−θレンズなどを主体に構成される、ビーム
光走査装置としての光学系ユニットを備えている。
【0005】また、マルチビーム光学系を用いて高画質
の画像を得るために、通常、各ビーム光の感光体ドラム
上での光パワーを等しくするビーム光パワー制御が行な
われている。
【0006】このビーム光パワー制御は、ポリゴンミラ
ーにより感光体ドラム上に導かれたビーム光を光検知素
子で検知して、光量に応じた電流に変換し、この光検知
素子が出力する電流を電流・電圧変換器で電圧に変換
し、この電流・電圧変換器の出力電圧を積分器で積分
し、この積分器の出力をA/D変換器でデジタル信号に
変換することによりパワー検知情報を得て、このパワー
検知情報に応じてレーザ発振器を制御することにより、
感光体ドラム上を走査するビーム光のパワーが所定値と
なるように制御している。
【0007】さらに、マルチビーム方式のデジタル複写
機においては、高画質で画像を形成するために、副走査
方向のビーム光通過位置制御が行なわれている。
【0008】このビーム光通過位置制御は、ポリゴンミ
ラーにより感光体ドラム上に導かれたビーム光のその走
査方向と直交する方向の通過位置を光検知素子で検知
し、この検知結果に基づき、感光体ドラム上における所
望の位置にビーム光の通過位置を偏向するための光路偏
向量を算出し、この算出された光路偏向量に基づき、ガ
ルバノミラーなどの光路偏向手段を制御することによ
り、ビーム光の感光体ドラム上におけるビーム光の通過
位置を偏向制御するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビーム光のパワー制御では、以下のような不具合が生じ
るという問題があった。
【0010】すなわち、通常、ポリゴンミラーは、約2
0,000[rpm]前後の高速で回転しており、空気
中のちりやほこり、また、画像形成装置内の定着器など
から発生するシリコンの付着によって、ポリゴンミラー
の表面が汚れることが多い。
【0011】特に、ミラー面の中でも回転方向先頭のエ
ッジ部の汚れが著しい。
【0012】図19は、ミラー面の汚れの様子を示して
おり、図中、符号35はポリゴンミラーを、符号Qはミ
ラー面の汚れを、それぞれ示している。このエッジ部の
近傍は、パワー検知用の光検知素子上をビーム光が通過
する際に反射する部分で、この部分の汚れQがビーム光
の検知特性に与える影響は大きい。
【0013】すなわち、たとえば、ポリゴンミラーでパ
ワー検知用の光検知素子の受光面のほぼ中央部をビーム
光により走査させた場合、ポリゴンミラー面の汚れによ
って、ポリゴンミラー上でビーム光の一部分が乱反射
し、ビーム光の形状が変化し、そのビーム光がパワー検
知用の光検知素子の受光面に集光されると、汚れの無い
場合と比較してビーム光の光量が少なくなる(受光面に
到達する光量が減少する)。
【0014】この場合、パワー検知用の光検知素子の出
力が正常時よりも大幅に小さくなるため、光検知素子の
出力が所定値となるように、レーザ発振器に対する発光
パワー指示値を大きくする。このようにして、汚れたポ
リゴンミラー面でも、パワー検知用の光検知素子の受光
面上では正常時のレーザパワーが得られるものの、画像
を形成するポリゴンミラー面は汚れていないため、画像
形成部は正常時よりも大きなパワーのビーム光で画像を
形成することになる。このため、出力画像につぶれが生
じ、画質を悪化させる。
【0015】また、ポリゴンミラー面の汚れは、時間が
経過するにしたがってポリゴンミラー面の中央部まで広
がってくる。この場合、画像形成部でもビーム光の形状
が変化し、やはり画質を劣化させる。
【0016】さらに、ポリゴンミラー面が著しく汚れて
くると、パワー検知用の光検知素子は勿論のこと、ビー
ム光通過位置検知用の光検知素子が動作するために最低
限必要な光量が確保できずに、ビーム光の通過位置制御
すらできない場合も考えられる。この場合も当然、画質
は悪化する。
【0017】そこで、本発明は、回転多面ミラーの汚れ
による画質の劣化を防止し、かつ、回転多面ミラーの汚
れが原因となる画像形成動作の中断を最小限にすること
のできるビーム光走査装置および画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0018】また、本発明は、適切なビーム光の通過位
置検知やビーム光のパワー検知が可能となり、高画質の
画像形成が行なえるビーム光走査装置および画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のビーム光走査装
置は、所定のパワーでビーム光を発生するビーム光発生
手段と、このビーム光発生手段から発生されたビーム光
を被走査面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被
走査面を走査する回転多面ミラーと、この回転多面ミラ
ーにより前記被走査面を走査するビーム光のパワーを検
知するビーム光パワー検知手段と、前記ビーム光発生手
段を発光させたとき前記ビーム光パワー検知手段から得
られる検知結果とあらかじめ設定されている参照値とを
比較することにより前記回転多面ミラーの汚れを検知す
るミラー汚れ検知手段とを具備している。
【0020】また、本発明のビーム光走査装置は、少な
くとも1つのビーム光発生手段が所定のパワーでビーム
光を発生する複数のビーム光発生手段と、この複数のビ
ーム光発生手段から発生された複数のビーム光を被走査
面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビーム光により
前記被走査面を走査する単一の回転多面ミラーと、この
回転多面ミラーにより前記被走査面を走査する複数のビ
ーム光の各パワーをそれぞれ検知するビーム光パワー検
知手段と、前記複数のビーム光発生手段のそれぞれを発
光させたとき前記ビーム光パワー検知手段から得られる
各検知結果とあらかじめ設定されている参照値とを比較
することにより前記回転多面ミラーの汚れを検知するミ
ラー汚れ検知手段とを具備している。
【0021】また、本発明のビーム光走査装置は、あら
かじめ初期値によって所望のパワーでビーム光を発生す
るように初期調整されたビーム光発生手段と、このビー
ム光発生手段から発生されたビーム光を被走査面へ向け
て反射し、前記ビーム光により前記被走査面を走査する
回転多面ミラーと、この回転多面ミラーにより前記被走
査面を走査するビーム光のその走査方向と直交する方向
の通過位置を検知するビーム光位置検知手段と、このビ
ーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記回転多面
ミラーにより走査されるビーム光の前記被走査面におけ
る通過位置が適性位置となるよう制御するビーム光通過
位置制御手段と、前記回転多面ミラーにより前記被走査
面を走査するビーム光のパワーを検知するビーム光パワ
ー検知手段と、このビーム光パワー検知手段の検知結果
に基づき、前記被走査面を走査するビーム光のパワーが
所定値となるよう前記ビーム光発生手段を制御するビー
ム光パワー制御手段と、前記初期調整時に前記初期値に
よって前記ビーム光発生手段を発光させたとき前記ビー
ム光パワー検知手段から得られる検知結果と、前記回転
多面ミラーの汚れを検知するために前記初期値によって
前記ビーム光発生手段を発光させたとき前記ビーム光パ
ワー検知手段から得られる検知結果とを比較することに
より前記回転多面ミラーの汚れを検知するミラー汚れ検
知手段とを具備している。
【0022】また、本発明のビーム光走査装置は、あら
かじめ初期値によって所望のパワーでビーム光を発生す
るように初期調整されたビーム光発生手段と、このビー
ム光発生手段から発生されたビーム光を被走査面へ向け
て反射し、前記ビーム光により前記被走査面を走査する
回転多面ミラーと、この回転多面ミラーにより前記被走
査面を走査するビーム光のその走査方向と直交する方向
の通過位置を検知するビーム光位置検知手段と、このビ
ーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記回転多面
ミラーにより走査されるビーム光の前記被走査面におけ
る通過位置が適性位置となるよう制御するビーム光通過
位置制御手段と、前記回転多面ミラーにより前記被走査
面を走査するビーム光のパワーを検知するビーム光パワ
ー検知手段と、このビーム光パワー検知手段の検知結果
に基づき、その検知結果が所望の値となる発光パワー指
示値を設定し、この設定した発光パワー指示値に基づき
前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制御手
段と、前記初期値と前記発光パワー指示値とを比較する
ことにより前記回転多面ミラーの汚れを検知するミラー
汚れ検知手段とを具備している。
【0023】また、本発明の画像形成装置は、ビーム光
により像担持体上を走査露光することにより前記像担持
体上に画像を形成する画像形成装置であって、あらかじ
め初期値によって所望のパワーでビーム光を発生するよ
うに初期調整されたビーム光発生手段と、このビーム光
発生手段から発生されたビーム光を前記像担持体へ向け
て反射し、前記ビーム光により前記像担持体上を走査す
る走査手段と、この走査手段により前記像担持体上を走
査するビーム光のその走査方向と直交する方向の通過位
置を検知するビーム光位置検知手段と、このビーム光位
置検知手段の検知結果に基づき、前記走査手段により走
査されるビーム光の前記像担持体上における通過位置が
適性位置となるよう制御するビーム光通過位置制御手段
と、前記走査手段により前記像担持体上を走査するビー
ム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段と、こ
のビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記像
担持体上を走査するビーム光のパワーが所定値となるよ
う前記ビーム光発生手段を制御する第1のビーム光パワ
ー制御手段と、画像形成時、前記初期値に基づき、前記
像担持体上を走査するビーム光のパワーが所定値となる
よう前記ビーム光発生手段を制御する第2のビーム光パ
ワー制御手段とを具備している。
【0024】さらに、本発明のビーム光走査装置は、ビ
ーム光を発生するビーム光発生手段と、このビーム光発
生手段から発生されたビーム光を被走査面へ向けて反射
し、前記ビーム光により前記被走査面を走査する走査手
段と、この走査手段により前記被走査面を走査するビー
ム光の通過タイミングを検知するビーム光通過タイミン
グ検知手段と、このビーム光通過タイミング検知手段の
出力信号を変更可能な閾値によって2値化する2値化手
段と、この2値化手段の出力に基づき、前記走査手段に
より前記被走査面を走査するビーム光のその走査方向と
直交する方向の通過位置を検知するビーム光位置検知手
段と、このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、
前記走査手段により走査されるビーム光の前記被走査面
における通過位置が適性位置となるよう制御するビーム
光通過位置制御手段と、前記2値化手段の出力に基づ
き、前記走査手段により前記被走査面を走査するビーム
光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段と、この
ビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記被走
査面を走査するビーム光のパワーが所定値となるよう前
記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制御手段
と、このビーム光パワー制御手段によるビーム光のパワ
ー制御量に応じて前記2値化手段の閾値を変更制御する
閾値制御手段とを具備している。
【0025】本発明によれば、ビーム光の位置制御や画
像形成動作に悪影響を与える前に、回転多面ミラーの汚
れを検知することが可能となる。これにより、回転多面
ミラーの汚れによる画質の劣化を防止し、かつ、回転多
面ミラーの汚れが原因となる画像形成動作の中断を最小
限にすることができる。
【0026】また、本発明によれば、ビーム光のパワー
を変更した場合でも、常に適正なビーム光の通過タイミ
ングを得ることができるため、適切なビーム光の通過位
置検知やビーム光のパワー検知が可能となり、高画質の
画像形成が行なえる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本実施の形態に係るビーム光走査
装置が適用される画像形成装置としてのデジタル複写機
の構成を示すものである。すなわち、このデジタル複写
機は、たとえば、画像読取手段としてのスキャナ部1、
および、画像形成手段としてのプリンタ部2から構成さ
れている。スキャナ部1は、図示矢印方向に移動可能な
第1キャリジ3と第2キャリジ4、結像レンズ5、およ
び、光電変換素子6などから構成されている。
【0029】図1において、原稿Oは透明ガラスからな
る原稿台7上に下向きに置かれ、その原稿Oの載置基準
は原稿台7の短手方向の正面右側がセンタ基準になって
いる。原稿Oは、開閉自在に設けられた原稿固定カバー
8によって原稿台7上に押え付けられる。
【0030】原稿Oは光源9によって照明され、その反
射光はミラー10,11,12、および、結像レンズ5
を介して光電変換素子6の受光面に集光されるように構
成されている。ここで、上記光源9およびミラー10を
搭載した第1キャリジ3と、ミラー11,12を搭載し
た第2キャリジ4は、光路長を一定にするように2:1
の相対速度で移動するようになっている。第1キャリジ
3および第2キャリジ4は、キャリジ駆動用モータ(図
示せず)によって読取タイミング信号に同期して右から
左方向に移動する。
【0031】以上のようにして、原稿台7上に載置され
た原稿Oの画像は、スキャナ部1によって1ラインごと
に順次読取られ、その読取り出力は、図示しない画像処
理部において画像の濃淡を示す8ビットのデジタル画像
信号に変換される。
【0032】プリンタ部2は、光学系ユニット13、お
よび、被画像形成媒体である用紙P上に画像形成が可能
な電子写真方式を組合わせた画像形成部14から構成さ
れている。すなわち、原稿Oからスキャナ部1で読取ら
れた画像信号は、図示しない画像処理部で処理が行なわ
れた後、半導体レーザ発振器からのレーザビーム光(以
降、単にビーム光と称す)に変換される。ここに、本実
施の形態では、半導体レーザ発振器を複数個(2個以
上)使用するマルチビーム光学系を採用している。
【0033】光学系ユニット13の構成については後で
詳細を説明するが、ユニット内に設けられた複数の半導
体レーザ発振器は、図示しない画像処理部から出力され
るレーザ変調信号にしたがって発光動作し、これらから
出力される複数のビーム光は、ポリゴンミラーで反射さ
れて走査光となり、ユニット外部へ出力されるようにな
っている。
【0034】光学系ユニット13から出力される複数の
ビーム光は、像担持体としての感光体ドラム15上の露
光位置Xの地点に必要な解像度を持つスポットの走査光
として結像され、走査露光される。これによって、感光
体ドラム15上には、画像信号に応じた静電潜像が形成
される。
【0035】感光体ドラム15の周辺には、その表面を
帯電する帯電チャージャ16、現像器17、転写チャー
ジャ18、剥離チャージャ19、および、クリーナ20
などが配設されている。感光体ドラム17は、駆動モー
タ(図示せず)により所定の外周速度で回転駆動され、
その表面に対向して設けられている帯電チャージャ16
によって帯電される。帯電された感光体ドラム15上の
露光位置Xの地点に複数のビーム光(走査光)がスポッ
ト結像される。
【0036】感光体ドラム15上に形成された静電潜像
は、現像器17からのトナー(現像剤)により現像され
る。現像によりトナー像を形成された感光体ドラム15
は、転写位置の地点で給紙系によりタイミングをとって
供給される用紙P上に転写チャージャ18によって転写
される。
【0037】上記給紙系は、底部に設けられた給紙カセ
ット21内の用紙Pを、給紙ローラ22と分離ローラ2
3とにより1枚ずつ分離して供給する。そして、レジス
トローラ24まで送られ、所定のタイミングで転写位置
まで供給される。転写チャージャ18の下流側には、用
紙搬送機構25、定着器26、画像形成済みの用紙Pを
排出する排紙ローラ27が配設されている。これによ
り、トナー像が転写された用紙Pは、定着器26でトナ
ー像が定着され、その後、排紙ローラ27を経て外部の
排紙トレイ28に排紙される。
【0038】また、用紙Pへの転写が終了した感光体ド
ラム15は、その表面の残留トナーがクリーナ20によ
って取り除かれて、初期状態に復帰し、次の画像形成の
待機状態となる。
【0039】以上のプロセス動作を繰り返すことによ
り、画像形成動作が連続的に行なわれる。
【0040】以上説明したように、原稿台7上に置かれ
た原稿Oは、スキャナ部1で読取られ、その読取り情報
は、プリンタ部2で一連の処理を施された後、用紙P上
にトナー画像として記録されるものである。
【0041】次に、光学系ユニット13について説明す
る。
【0042】図2は、光学系ユニット13の構成と感光
体ドラム15の位置関係を示している。光学系ユニット
13は、たとえば、4つのビーム光発生手段としての半
導体レーザ発振器31a,31b,31c,31dを内
蔵していて、それぞれのレーザ発振器31a〜31d
が、同時に1走査ラインずつの画像形成を行なうこと
で、ポリゴンミラーの回転数を極端に上げることなく、
高速の画像形成を可能としている。
【0043】すなわち、レーザ発振器31aはレーザド
ライバ32aで駆動され、出力されるビーム光は、図示
しないコリメータレンズを通過した後、光路変更手段と
してのガルバノミラー33aに入射する。ガルバノミラ
ー33aで反射されたビーム光は、ハーフミラー34a
とハーフミラー34bを通過し、回転多面ミラーとして
のポリゴンミラー35に入射する。
【0044】ポリゴンミラー35は、ポリゴンモータド
ライバ37で駆動されるポリゴンモータ36によって一
定速度で回転されている。これにより、ポリゴンミラー
35からの反射光は、ポリゴンモータ36の回転数で定
まる角速度で、一定方向に走査することになる。ポリゴ
ンミラー35によって走査されたビーム光は、図示しな
いf−θレンズのf−θ特性により、これを通過するこ
とによって、一定速度で、ビーム光位置検知手段および
ビーム光通過タイミング検知手段およびビーム光パワー
検知手段としてのビーム光検知装置38の受光面、およ
び、感光体ドラム15上を走査することになる。
【0045】レーザ発振器31bは、レーザドライバ3
2bで駆動され、出力されるビーム光は、図示しないコ
リメータレンズを通過した後、ガルバノミラー33bで
反射し、さらにハーフミラー34aで反射する。ハーフ
ミラー34aからの反射光は、ハーフミラー34bを通
過し、ポリゴンミラー35に入射する。ポリゴンミラー
35以降の経路は、上述したレーザ発振器31aの場合
と同じで、図示しないf−θレンズを通過し、一定速度
でビーム光検知装置38の受光面および感光体ドラム1
5上を走査する。
【0046】レーザ発振器31cは、レーザドライバ3
2cで駆動され、出力されるビーム光は、図示しないコ
リメータレンズを通過した後、ガルバノミラー33cで
反射し、さらにハーフミラー34cを通過し、ハーフミ
ラー34bで反射し、ポリゴンミラー35に入射する。
ポリゴンミラー35以降の経路は、上述したレーザ発振
器31a,31bの場合と同じで、図示しないf−θレ
ンズを通過し、一定速度でビーム光検知装置38の受光
面および感光体ドラム15上を走査する。
【0047】レーザ発振器31dは、レーザドライバ3
2dで駆動され、出力されるビーム光は、図示しないコ
リメータレンズを通過した後、ガルバノミラー33dで
反射し、さらにハーフミラー34cで反射し、ハーフミ
ラー34bで反射し、ポリゴンミラー35に入射する。
ポリゴンミラー35以降の経路は、上述したレーザ発振
器31a,31b,31cの場合と同じで、図示しない
f−θレンズを通過し、一定速度でビーム光検知装置3
8の受光面および感光体ドラム15上を走査する。
【0048】なお、レーザドライバ32a〜32dは、
それぞれオートパワーコントロール(APC)回路を内
蔵しており、後で説明する主制御部(CPU)51から
設定される発光パワーレベルで常にレーザ発振器31a
〜31dを発光動作させるようになっている。
【0049】このようにして、別々のレーザ発振器31
a,31b,31c,31dから出力された各ビーム光
は、ハーフミラー34a,34b,34cで合成され、
4つのビーム光がポリゴンミラー35の方向に進むこと
になる。
【0050】したがって、4つのビーム光は、同時に感
光体ドラム15上を走査することができ、従来のシング
ルビームの場合に比べ、ポリゴンミラー35の回転数が
同じである場合、4倍の速度で画像を記録することが可
能となる。
【0051】ガルバノミラー33a,33b,33c,
33dは、副走査方向のビーム光相互間の位置関係を調
整(制御)するためのものであり、それぞれを駆動する
ガルバノミラー駆動回路39a,39b,39c,39
dが接続されている。
【0052】ビーム光検知装置38は、上記4つのビー
ム光の通過位置、通過タイミングおよびパワーをそれぞ
れ検知するためのものであり、その受光面が感光体ドラ
ム15の表面と同等になるよう、感光体ドラム15の端
部近傍に配設されている。このビーム光検知装置38か
らの検知信号を基に、それぞれのビーム光に対応するガ
ルバノミラー33a,33b,33c,33dの制御
(副走査方向の画像形成位置制御)、レーザ発振器31
a,31b,31c,31dの発光パワー(強度)の制
御、および、発光タイミングの制御(主走査方向の画像
形成位置制御)が行なわれる。これらの制御を行なうた
めの信号を生成するために、ビーム光検知装置38に
は、ビーム光検知装置出力処理回路40が接続されてい
る。
【0053】次に、ビーム光検知装置38について説明
する。
【0054】図3は、ビーム光検知装置38の構成とビ
ーム光の走査方向の関係を模式的に示している。4つの
半導体レーザ発振器31a,31b,31c,31dか
らのビーム光a〜dは、左から右へとポリゴンミラー3
5の回転によって走査され、ビーム光検知装置38上を
横切る。
【0055】ビーム光検知装置38は、第1の光検知素
子としての縦に長い2つのセンサパターンS1,S2、
この2つのセンサパターンS1,S2に挟まれるように
配設された第2,第3の光検知素子としての7つのセン
サパターンSA,SB,SC,SD,SE,SF,S
G、および、これら各センサパターンS1,S2,S
A,SB,SC,SD,SE,SF,SGを一体的に保
持する保持部材としての保持基板38aから構成されて
いる。なお、センサパターンS1,S2,SA〜SG
は、たとえば、フォトダイオードによって構成されてい
る。
【0056】ここに、センサパターンS1は、ビーム光
の通過タイミングを検知して、後述する積分器のリセッ
ト信号(積分動作開始信号)を発生するパターン、セン
サパターンS2は、同じくビーム光の通過タイミングを
検知して、後述するA/D変換器の変換開始信号を発生
するパターンである。また、センサパターンSA〜SG
は、ビーム光の通過位置を検知するパターンである。
【0057】センサパターンS1,S2は、図3に示す
ように、ガルバノミラー33a〜33dの位置に関係な
く、ポリゴンミラー35によって走査されるビーム光a
〜dが必ず横切るように、ビーム光の走査方向に対して
直角方向に長く形成されている。たとえば、本例では、
ビーム光の走査方向の幅W1,W3が200μmである
のに対し、ビーム光の走査方向に直角な方向の長さL1
は2000μmである。
【0058】センサパターンSA〜SGは、図3に示す
ように、センサパターンS1とS2の間で、ビーム光の
走査方向と直角な方向に積み重なるように配設されてい
て、その配設長さはセンサパターンS1,S2の長さL
1と同一となっている。なお、センサパターンSA〜S
Gのビーム光の走査方向の幅W2は、たとえば、600
μmである。
【0059】また、感光体ドラム15上でのビーム光の
パワーを検知するためには、たとえば、図3に破線矢印
P1あるいはP2で示したように、ビーム光がセンサパ
ターンSAあるいはSG上を通過するように、ビーム光
の通過位置を制御し、センサパターンSAあるいはSG
からの出力を取込むようにしている。
【0060】なお、センサパターンSB〜SFのパター
ン形状は、たとえば、32.3μm×600μmの長方
形であり、ビーム光の走査方向と直角方向に約10μm
の微少なギャップGが形成されている。したがって、ギ
ャップ間の配設ピッチは42.3μmになっている。ま
た、センサパターンSAとSB、センサパターンSFと
SGのギャップも約10μmになるように配設されてい
る。なお、センサパターンSA,SGのビーム光の走査
方向と直角方向の幅は、センサパターンSB〜SFの幅
よりも大きくしてある。
【0061】このように構成されたビーム光検知装置3
8の出力を用いた制御の詳細は省略するが、42.3μ
mピッチに形成されたギャップが、ビーム光a,b,
c,dの通過位置を所定のピッチ(本例では42.3μ
m)間隔に制御するための目標となる。すなわち、ビー
ム光aはセンサパターンSBとSCによって形成された
ギャップG(B−C)が、ビーム光bはセンサパターン
SCとSDによって形成されたギャップG(C−D)
が、ビーム光cはセンサパターンSDとSEによって形
成されたギャップG(D−E)が、ビーム光dはセンサ
パターンSEとSFによって形成されたギャップG(E
−F)が、それぞれ通過位置の目標となる。
【0062】次に、制御系について説明する。
【0063】図4は、主にマルチビーム光学系の制御を
主体にした制御系を示している。すなわち、51は全体
的な制御を司る主制御部で、たとえば、CPUからな
り、これには、メモリ52、レーザドライバ32a,3
2b,32c,32d、ポリゴンモータドライバ37、
ガルバノミラー駆動回路39a,39b,39c,39
d、および、ビーム光検知装置出力処理回路40などが
接続されている。
【0064】先に説明したように、ビーム光検知装置3
8のセンサパターンS1,S2からは、ビーム光が通過
したことを示すパルス状の信号が出力される。また、複
数のセンサパターンSA〜SGからは、ビーム光の通過
位置に応じてそれぞれ独立した信号が出力される。
【0065】この複数のセンサパターンSA〜SGのう
ち、センサパターンSA,SGの各出力信号は、増幅器
61,62(以後、増幅器A,Gと言うこともある)に
それぞれ入力される。なお、増幅器61,62の各増幅
率は、CPUからなる主制御部51によって設定される
ようになっている。
【0066】また、先に説明したように、ガルバノミラ
ー33a〜33dを制御して、ビーム光の通過位置をセ
ンサパターンSAあるいはSG上とし、センサパターン
SAあるいはSGの出力をモニタすることで、感光体ド
ラム15上での相対的なビーム光パワーを検知するよう
になっている。
【0067】さらに、複数のセンサパターンSA〜SG
のうち、センサパターンSB〜SFの各出力信号は、セ
ンサパターンSB〜SFのうち隣り合う出力信号の差を
増幅する差動増幅器63〜66(以後、差動増幅器B−
C,C−D,D−E,E−Fと言うこともある)にそれ
ぞれ入力される。ここに、差動増幅器63は、センサパ
ターンSB,SCの各出力信号の差を増幅し、差動増幅
器64は、センサパターンSC,SDの各出力信号の差
を増幅し、差動増幅器65は、センサパターンSD,S
Eの各出力信号の差を増幅し、差動増幅器66は、セン
サパターンSE,SFの各出力信号の差を増幅する。
【0068】増幅器61〜66の各出力信号は、それぞ
れ選択回路(アナログスイッチ)41に入力される。選
択回路41は、主制御部(CPU)51からのセンサ選
択信号により、積分器42へ入力する信号を選択する。
選択回路41にて選択された増幅器の出力信号は、積分
器42に入力されて積分される。
【0069】一方、センサパターンS1から出力される
パルス状の信号は、2値化手段としての2値化回路53
で2値化された後、積分器42および主制御部51に入
力されている。このセンサパターンS1からの信号は、
積分器42をリセットすると同時に新たな積分動作を開
始させるリセット信号(積分動作開始信号)として用い
られる。なお、積分器42の役割は、ノイズの除去作用
と、ビーム光検知装置38の取付け傾きの影響除去など
である。
【0070】2値化回路53は、入力された信号を変更
可能な閾値によって2値化するものであり、その閾値は
後述するように主制御部51の制御によって変更制御さ
れるようになっている。
【0071】積分器42の出力は、A/D変換器43へ
入力される。また、センサパターンS2から出力される
パルス状の信号は、2値化回路53で2値化された後、
A/D変換器43および主制御部51へ入力されてい
る。A/D変換器43のA/D変換動作は、センサパタ
ーンS2からの信号が変換開始信号として印加されるこ
とによって開始される。すなわち、ビーム光がセンサパ
ターンS2を通過するタイミングでA/D変換が開始さ
れる。
【0072】このように、センサパターンS1からのパ
ルス信号により、ビーム光がセンサパターンSA〜SG
を通過する直前に積分器42をリセットすると同時に積
分動作を開始させ、ビーム光がセンサパターンSA〜S
G上を通過している間は、積分器42はビーム光の通過
位置を示す信号を積分する。
【0073】そして、ビーム光がセンサパターンSA〜
SG上を通過し終えた直後に、センサパターンS2から
のパルス信号をトリガに、積分器42で積分した結果を
A/D変換器43でA/D変換することにより、ノイズ
が少なく、ビーム光通過位置検知についてはビーム光検
知装置38の取付け傾きの影響が除去された検知信号を
デジタル信号に変換することができる。
【0074】なお、A/D変換を終了したA/D変換器
43は、主制御部51に対し、処理が終了したことを示
す割込信号INTを出力するようになっている。
【0075】ここに、増幅器61〜66、選択回路4
1、積分器42、A/D変換器43、および、2値化回
路53は、ビーム光検知装置出力処理回路40を構成し
ている。
【0076】このようにして、デジタル信号に変換され
たビーム光検知装置38からのビーム光パワー検知信号
およびビーム光位置検知信号は、感光体ドラム15上で
の相対的なビーム光パワー情報あるいはビーム光位置情
報として主制御部51に入力され、それぞれのビーム光
の感光体ドラム15上での光パワーやビーム光の通過位
置などが判断される。
【0077】さて、このようにして得られた感光体ドラ
ム15上での相対的なビーム光パワー検知信号やビーム
光位置検知信号に基づいて、主制御部51では、各レー
ザ発振器31a〜31dに対する発光パワーの設定や、
各ガルバノミラー33a〜33dの制御量が演算され
る。それらの演算結果は、必要に応じてメモリ52に記
憶される。主制御部51は、この演算結果をレーザドラ
イバ32a〜32dおよびガルバノミラー駆動回路39
a〜39dへ送出する。
【0078】ガルバノミラー駆動回路39a〜39dに
は、図4に示したように、この演算結果のデータを保持
するためのラッチ44a〜44dが設けられており、主
制御部51が一旦データを書込むと、次にデータを更新
するまでは、その値を保持するようになっている。
【0079】ラッチ44a〜44dに保持されているデ
ータは、D/A変換器45a〜45dによりアナログ信
号(電圧)に変換され、ガルバノミラー33a〜33d
を駆動するためのドライバ46a〜46dに入力され
る。ドライバ46a〜46dは、D/A変換器45a〜
45dから入力されたアナログ信号(電圧)にしたがっ
てガルバノミラー33a〜33dを駆動制御する。
【0080】なお、本例では、センサパターンSA〜S
Gの増幅された出力信号は、選択回路41によりその1
つのみが選択されて積分され、A/D変換されているた
め、一度にセンサパターンSA〜SGの出力信号を主制
御部51に入力することはできない。
【0081】したがって、ビーム光のパワーを検知する
際には、ビーム光の通過位置をセンサパターンSAある
いはSG上に移動させ、それに対応したセンサパターン
からの出力信号が主制御部51に入力されるように、選
択回路41を切換える必要がある。
【0082】また、ビーム光がどこを通過しているか分
からない状態においては、選択回路41を順次切換え、
センサパターンSA〜SGの全てのセンサパターンから
の出力信号を主制御部51に入力して、ビーム光の通過
位置を判定する必要がある。
【0083】しかし、一旦、どのあたりをビーム光が通
過しているかが認識できると、ガルバノミラー33a〜
34dを極端に動かさない限り、ビーム光の通過する位
置はほぼ予想でき、常に全てのセンサパターンの出力信
号を主制御部51に入力する必要はない。
【0084】図5は、ビーム光検知装置出力処理回路4
0におけるビーム光パワー検知部の構成例を詳細に示し
ている。ビーム光パワー検知部は、電流・電圧変換器と
して機能する前記増幅器61(または62)、積分器4
2、および、A/D変換器43により構成されている。
ただし、積分器42およびA/D変換器43は、副走査
方向のビーム光位置検知部と共用しており、目的に応じ
て選択回路41としてのアナログスイッチSW1を切換
えて使用するようになっている。
【0085】まず、増幅器61(または62)について
説明する。パワー検知用のセンサパターン(フォトダイ
オード)SA(またはSG)のカソードは、抵抗器RP
を介して直流電源VSに接続され、アノードは、電流・
電圧変換アンプとしてのオペアンプA1の反転入力端に
接続される。オペアンプA1の非反転入力端には、基準
電圧Vrefが印加されている。
【0086】オペアンプA1の反転入力端と出力端との
間には、アナログスイッチSW11,SW12,…SW
1nをそれぞれ介して抵抗器Rf1,Rf2,…Rfn
が並列に接続されている。アナログスイッチSW11,
SW12,…SW1nは、主制御部51からの増幅率設
定信号によってオン,オフ制御されるようになってい
る。オペアンプA1の出力端は、アナログスイッチSW
1の一端と接続されている。
【0087】次に、積分器42について説明する。アナ
ログスイッチSW1の他端は、抵抗器R1を介してオペ
アンプA2の反転入力端に接続される。オペアンプA2
の非反転入力端には、基準電圧Vrefが印加されてい
る。オペアンプA2の反転入力端と出力端との間には、
コンデンサCが接続されるとともに、アナログスイッチ
SW2を介して抵抗器R2が接続されている。アナログ
スイッチSW2は、2値化回路53からの積分器リセッ
ト信号によってオン,オフ制御されるようになってい
る。
【0088】オペアンプA2の出力は、A/D変換器4
3に送られて、アナログ値からデジタル値に変換され
る。A/D変換器43は、2値化回路53からの変換開
始信号によってA/D変換を行ない、A/D変換が終了
すると、変換終了信号を主制御部51に送信する。主制
御部51は、変換終了信号を受信すると、デジタル値に
変換されたビーム光位置情報を読込むようになってい
る。
【0089】以下、図5の回路および図6に示す要部の
出力波形を参照して、パワー検知動作(およびパワー検
知制御)を説明する。
【0090】パワー検知を行なう際には、増幅率設定信
号によって、オペアンプA1の増幅率を設定する。すな
わち、たとえば、アナログスイッチSW11を選択した
場合には、アナログスイッチSW11のみが閉成され、
残りのアナログスイッチSW12〜SW1nは開放され
る。次に、センサ選択信号により選択回路41としての
アナログスイッチSW1を閉成して、オペアンプA1の
出力が積分器42に入力されるように設定される。
【0091】その後、対象となるビーム光の走査位置
が、パワー検知用のセンサパターンSAのほぼ中央部と
なるように、ガルバノミラーを使用して移動させる。
【0092】ビーム光がセンサパターンS1上を通過す
ると、センサパターンS1からパルス状の信号が出力さ
れ、2値化回路53によって2値化された後に、積分器
リセット信号としてアナログスイッチSW2に入力さ
れ、積分器42をリセットする(積分コンデンサCの電
荷を放電させる)。
【0093】ビーム光がセンサパターンSA上を通過す
ると、ビーム光の光量に応じた電流がセンサパターンS
Aから出力され、オペアンプA1によって電流・電圧変
換され、積分器42に入力される。積分器42は、オペ
アンプA1の出力を積分し、その電荷を保持する。
【0094】ビーム光がセンサパターンS2上を通過す
ると、センサパターンS2からパルス状の信号が出力さ
れ、2値化回路53によって2値化された後に、変換開
始信号としてA/D変換器43に入力される。A/D変
換器43は、積分器42の出力をA/D変換し、A/D
変換が終了すると、主制御部51に変換終了信号を出力
する。
【0095】変換終了信号を受取ると、主制御部51
は、A/D変換器43の出力を読取り、読取ったA/D
変換出力が所望の値よりも小さい場合は、対応するレー
ザ発振器の出力を上げるように制御し、また、A/D変
換出力が所望の値よりも大きい場合には、対応するレー
ザ発振器の出力を下げるように制御して、A/D変換出
力が所望の値となるまで上記動作を繰り返す。
【0096】センサパターンSAを構成するフォトダイ
オードは、入射光量に比例した電流を出力するため、図
7に示すようなパワー検知特性グラフが得られる。本図
の例では、パワーがPmax のときにA/D変換器43の
出力がFFFHとなる特性を有している。
【0097】図8は、2値化回路53の構成例を示すも
のである。センサパターン(フォトダイオード)S1に
光が照射されると、入射光量に比例した電流が流れる。
センサパターンS1に流れる電流は、抵抗RP1,RL
1によって電流・電圧変換され、電圧V11(通過タイ
ミング検知出力)となる。この電圧V11は、非反転増
幅器A11によって増幅された後、コンパレータC11
に入力される。コンパレータC11は、D/A変換器D
11よって設定される所定の閾値に基づき入力信号を2
値化する。
【0098】D/A変換器D11は、主制御部51によ
って閾値データが設定され、その閾値データをD/A変
換することにより、コンパレータC11に対して閾値を
設定する。すなわち、主制御部51は、後で詳細を説明
するように、ビーム光のパワー(光量)に応じて、D/
A変換器D11に設定する閾値データを変更することに
より、コンパレータC11の閾値を可変制御するように
なっている。なお、センサパターンS2についても同様
である。
【0099】以上のような構成において、本発明の第1
の実施の形態に係るポリゴンミラーの汚れ検知方法につ
いて説明する。
【0100】第1の実施の形態は、パワー検知用のセン
サパターンSA(またはSG)を使用して、ポリゴンミ
ラー35のミラー面の汚れを検知するものである。ビー
ム光のパワー検知およびパワー制御については既に説明
済み(詳細については、たとえば、特願平9−2453
19号参照)であるため、詳細な説明は省略し、ここで
は概略のみを説明する。
【0101】まず、ビーム光のパワー制御の一例とし
て、センサパターンSAの受光面上(画像形成面である
感光体ドラム15の表面と等価)で、ビーム光の光量
(パワー)を300[μW]に制御する場合について説
明する。
【0102】主制御部51は、ポリゴンモータ36を回
転させ、レーザ発振器31aを所定のパワーで発光させ
るよう、レーザドライバ32a内のD/A変換器に発光
パワー指示値を設定する。通常、レーザドライバ32a
〜32dは、主制御部51からの発光パワー指示値に対
する発光パワーが大まかに調整されている。
【0103】本例の場合、たとえば、8ビットのD/A
変換器を使用し、主制御部51からの発光パワー指示値
80H(16進)に対して300±15[μW]に調整
されている。よって、この場合には、レーザ発振器31
aをおよそ300[μW]で発光させるために、主制御
部51はレーザドライバ32a内のD/A変換器に指示
値80Hを設定する。(図9参照)次に、主制御部51
は、ビーム光の走査位置が、センサパターンSAのほぼ
中央部を走査するように、ビーム光アクチュエータであ
るガルバノミラー33aに指示する。なお、この制御方
法は、たとえば、特願平9−245319号に詳細に述
べられているので、詳細な説明は省略する。
【0104】これによって、ビーム光はセンサパターン
SAのほぼ中央部付近を走査する。
【0105】センサパターンSAは、前述したように、
ビーム光の通過に伴い電流を出力し、この出力電流は増
幅器61によって電圧に変換され、積分器42に入力さ
れる。
【0106】積分器42は、増幅器61の出力を積分
し、その積分出力はA/D変換器43によってデジタル
データに変換される。
【0107】主制御部51は、A/D変換器43からの
変換終了信号を受信すると、A/D変換器43の出力デ
ータを読込む。本例の場合には、たとえば、12ビット
のA/D変換器43を使用しており、図7に示すような
パワー検知特性が得られる(A/D変換出力とレーザパ
ワーとの関係)。
【0108】たとえば、300[μW]のビーム光を走
査させた場合に、A/D変換出力がCE4H(16進)
となる。すなわち、1LSB当たりのレーザパワーは
0.3[μW]に相当する(0.3[μW/LS
B])。
【0109】上記の関係から、主制御部51は、A/D
変換出力がCE4±7H(16進)となるように、レー
ザドライバ32a内のD/A変換器のD/A変換出力を
調整することにより、所望のビーム光パワーが得られる
ようにレーザ発振器31aを制御する。また、マルチビ
ーム光の場合には、上記の動作を各ビーム光で実行し、
複数のビーム光の各パワーを所望の値に調整する。
【0110】ところで、ポリゴンモータ36は、通常、
約20,000[rpm]前後の高速で回転しており、
空気中のちりやほこり、また、画像形成装置内の定着器
などから発生するシリコンの付着によって、ポリゴンミ
ラー35のミラー面が汚れることが多い。特に、ミラー
面の中でも、回転方向先頭のエッジ部の汚れが著しい。
図19にミラー面の汚れの様子を示す。このエッジ部の
近傍は、センサパターンSA上をビーム光が通過する際
に反射する部分で、この部分の汚れがビーム光の検知特
性に与える影響は大きい。
【0111】このような状態で、ビーム光のパワー制御
を実行すると、以下のような不具合が生じる。
【0112】主制御部51が、レーザドライバ32a内
のD/A変換器に80Hを設定することにより、300
±15[μW]でレーザ発振器31aを発光させ、ポリ
ゴンミラー35でパワー検知用センサパターンSAのほ
ぼ中央部を走査させた場合に、ポリゴンミラー35の汚
れによって、ポリゴンミラー35上でビーム光の一部分
が乱反射し、ビーム光の形状が変化し、そのビーム光が
センサパターンSA上に集光されると、汚れの無い場合
と比較してビーム光の光量が少なくなる(センサパター
ンSAの受光面に到達する光量が減少する)。
【0113】この場合、センサパターンSAのA/D変
換出力がCE4Hよりも大幅に小さくなるため、主制御
部51は、センサパターンSAのA/D変換出力がCE
4H±7Hとなるように、レーザドライバ32a内のD
/A変換器の指示値を大きくする。このようにして、汚
れたポリゴンミラー35のミラー面でも、センサパター
ンSAの受光面上では300[μW]相当のパワーが得
られるものの、画像を形成するポリゴンミラー35のミ
ラー面は汚れていないため、画像形成部は300[μ
W]よりも大きなパワーのビーム光で画像を形成するこ
とになり、出力画像につぶれが生じ、画質を悪化させ
る。
【0114】また、ポリゴンミラー35の汚れは、時間
が経過するにしたがってミラー面の中央部まで広がって
くる。この場合、画像形成部でもビーム光の形状が変化
し、やはり画質を劣化させる。
【0115】さらに、ポリゴンミラー35が著しく汚れ
てくると、センサパターンが動作するために最低限必要
な光量が確保できずに、ビーム光の位置制御すらできな
い場合も考えられる(当然、画質は悪化する)。
【0116】したがって、ポリゴンミラー35の汚れを
検知することが必要となる。以下、ポリゴンミラー35
の汚れ検知方法について詳細に説明する。
【0117】図10は、プリンタ部2の電源投入時にお
ける概略的な動作について説明するフローチャートを示
している。なお、スキャナ部1の動作については省略し
てある。
【0118】まず、本複写機の電源が投入されると、主
制御部51は、定着器26内の定着ローラを回転させる
とともに、定着器26の加熱制御を開始する(S1,S
2)。次に、ポリゴンミラー汚れ検知ルーチンを実行
し、ポリゴンミラー35の汚れを検知する(S3)。次
に、ビーム光パワー制御ルーチンを実行し、各ビーム光
の感光体ドラム15上でのパワーが同一になるよう制御
する(S4)。
【0119】各ビーム光の感光体ドラム15上でのパワ
ーが同一になるよう制御されると、オフセット補正ルー
チンを実行し、ビーム光検知装置出力処理回路40のオ
フセット値を検知して、その補正処理を行なう(S
5)。次に、ビーム光通過位置制御ルーチンを実行する
(S6)。
【0120】次に、主走査方向の同期引込みを実行する
(S7)。次に、感光体ドラム15を回転させ、感光体
ドラム15の表面などの条件を一定にするなどのプロセ
ス関連の初期化を実行する(S8)。
【0121】このように、一連の初期化を実行した後
は、定着器26の温度が所定の温度に上昇するまで、定
着ローラを回転し続け、待機状態となる(S9)。定着
器26の温度が所定の温度まで上昇すると、定着ローラ
の回転を停止し(S10)、複写指令待ち状態となる
(S11)。
【0122】複写指令待ちの状態(S11)で、図示し
ないコントロールパネルから複写(プリント)指令を受
信しない場合、ビーム光通過位置制御ルーチンを実行
後、たとえば、30分が経過すると(S12)、自動的
にビーム光パワー制御ルーチンを実行し(S13)、さ
らに、自動的にオフセット補正ルーチンを実行し(S1
4)、その後、再びビーム光通過位置制御ルーチンを実
行する(S15)。これが終了すると、ステップS11
に戻り、再び複写指令待ち状態になる。
【0123】複写指令待ちの状態(S11)で、図示し
ないコントロールパネルから複写指令を受信すると、ビ
ーム光通過位置制御ルーチンを実行し(S16)、複写
動作を実行する(S17)。複写動作が終了すると、ス
テップS11に戻り、前記動作を繰り返す。
【0124】ステップS3のポリゴンミラー汚れ検知ル
ーチンでは、パワー検知用のセンサパターンSAの出力
をモニタし、工場出荷時に所定のパワーでビーム光を走
査したときのセンサパターンSAの出力(A/D変換
値:Pini、初期値)と、汚れ検知を実行したときの
センサパターンSAの出力(A/D変換値:Pa)とを
比較することによって、ポリゴンミラー35の汚れを検
知する。
【0125】工場出荷時の初期値Piniは、以下の方
法で検知する。工場出荷時は、当然、ポリゴンミラー3
5には汚れが無く、各ミラー面はきれいな状態にある。
このときに、所定のレーザ発振器(たとえば、レーザ発
振器31a)のレーザドライバ32aに所定の値(D/
A変換値)80Hを設定して、レーザ光を発光させ、セ
ンサパターンSAの中央部近傍を走査させて、そのとき
のセンサパターンSAの出力を初期値とする。レーザド
ライバ32aは、D/A変換器の指示値80Hで300
[μW]にあらかじめ調整されているので、センサパタ
ーンSAの出力はPini=CE4Hとなる。この値が
初期値となる。
【0126】工場出荷後のポリゴンミラー汚れ検知は、
図11に示すフローチャートの手順で行なう。なお、図
11は、パワー検知に先立って汚れ検知を実行する例で
あるが、パワー制御の一部に汚れ検知ルーチンを組込む
ことも可能である。
【0127】まず、主制御部51は、増幅器61の増幅
率を所定値に設定した後、ポリゴンモータ36をオン
し、ポリゴンミラー35を回転させる(S21〜S2
2)。次に、主制御部51は、レーザ発振器31aのレ
ーザドライバ32aに所定の値(D/A変換値)80H
を設定し、パワー検知用のセンサパターンSAの中央部
近傍を走査させて、そのときのセンサパターンSAの出
力をA/D変換器43の出力から読込む(S23〜S2
6)。この読込んだA/D変換値(Pa)と初期値Pi
niとを比較することによって、ポリゴンミラー35の
汚れを検知する(S27)。
【0128】すなわち、A/D変換値Paと初期値Pi
niとの差が許容値ΔP以下であれば、ポリゴンミラー
35の汚れが許容値内であり、ビーム光の制御および画
像形成動作に悪影響を与えないため、汚れ検知ルーチン
を終了する(S29)。
【0129】一方、A/D変換値Paと初期値Pini
との差が許容値ΔPよりも大きければ、ポリゴンミラー
35の汚れが許容値外であり、ビーム光の制御および画
像形成動作に悪影響を与える恐れがあるため、主制御部
51は、その旨を図示しないコントロールパネルに表示
する(たとえば、サービスマンコールを表示、S30、
S31)。
【0130】既に説明したように、ポリゴンミラー35
のミラー面の汚れが大きくなるにしたがって、パワー検
知用のセンサパターンSAに照射されるビーム光のパワ
ーは小さくなるため、当然、センサパターンSAの出力
値も小さくなり、ポリゴンミラー35の汚れが検知でき
るものである。
【0131】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、ビーム光の制御や画像形成動作により悪影響を
与える前に、ポリゴンミラー35の汚れを検知すること
が可能となり、コントロールパネルなどにサービスマン
コールを表示することによって、画像形成装置の使用者
の作業の中断を最小限にすることが可能である。
【0132】次に、本発明の第2の実施の形態に係るポ
リゴンミラーの汚れ検知方法について説明する。
【0133】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
同様にポリゴン面の汚れ検知方法に関するものである。
したがって、汚れの影響などについての説明は省略す
る。第2の実施の形態は、工場出荷時のレーザドライバ
のD/A変換器への指示値(Dini)と、工場出荷後
の汚れ検知後のレーザドライバのD/A変換器への指示
値(Da)とを比較することによって、ポリゴンミラー
35のミラー面の汚れを検知するものである。
【0134】工場出荷時の初期値は、あらかじめ調整さ
れたレーザドライバのD/A変換器への指示値である。
本例では、レーザドライバ32aのD/A変換器への指
示値は80Hである(Dini:80H)。レーザ発振
器31aは、工場出荷時に、この値(Dini:80
H)でセンサパターンSA上で300[μW]に発光す
るように調整されている。したがって、レーザ発振器3
1aをレーザドライバ32aのD/A変換器への指示値
80Hで発光させて、パワー検知用のセンサパターンS
Aの中央部近傍を走査させた場合の、センサパターンS
Aの出力(A/D変換器43の出力)はCE4Hとな
る。
【0135】工場出荷後のポリゴンミラー35の汚れ検
知は、図12に示すフローチャートの手順で行なう。な
お、図12は、パワー検知に先立って汚れ検知を実行す
る例であるが、パワー制御の一部に汚れ検知ルーチンを
組込むことも可能である。
【0136】まず、主制御部51は、増幅器61の増幅
率を所定値に設定した後、ポリゴンモータ36をオン
し、ポリゴンミラー35を回転させる(S41〜S4
2)。次に、主制御部51は、レーザ発振器31aのレ
ーザドライバ32aのD/A変換器へ初期値Dini:
80Hを設定することにより、レーザ発振器31aを3
00±15[μW]で発光させる(S43)。
【0137】次に、主制御部51は、ビーム光の走査位
置がセンサパターンSAの中央部近傍となるようにガル
バノミラー33aを動作させる(S44)。主制御部5
1は、このときのセンサパターンSAの出力(Pa)を
A/D変換器43の出力から読込み、基準値Prefと
の差がΔP以下となるように、レーザドライバ32aの
D/A変換器への指示値を調整する(S45〜S5
1)。
【0138】ところが、ポリゴンミラー35の汚れによ
って、ポリゴンミラー35上でビーム光の一部分が乱反
射し、ビーム光の形状が変化し、そのビーム光がセンサ
パターンSA上に集光されると、汚れの無い場合と比較
してビーム光の光量が少なくなる(センサパターンSA
の受光面に到達する光量が減少する)。
【0139】この場合、センサパターンSAのA/D変
換出力がCE4Hよりも大幅に小さくなるため、主制御
部51は、基準値Prefとの差がΔP以下となるよう
に、レーザドライバ32aのD/A変換器への指示値D
aを大きくする。
【0140】そこで、上記指示値Daと初期値Dini
とを比較することによって、ポリゴンミラー35の汚れ
を検知することができる。すなわち、指示値Daと初期
値Diniとの差が許容値ΔD以下であれば、ビーム光
の制御や画像形成動作に悪影響を与えないため、汚れ検
知ルーチンを終了する(S52〜S54)。
【0141】一方、指示値Daと初期値Diniとの差
が許容値ΔDよりも大きい場合は、ポリゴンミラー35
の汚れが許容値外であり、ビーム光の制御や画像形成動
作に悪影響を与えるため、主制御部51は、図示しない
コントロールパネルにサービスマンコールを表示する
(S55〜S56)。
【0142】以上説明したように、第2の実施の形態に
よれば、ビーム光の制御や画像形成動作に悪影響を与え
る前に、ポリゴンミラー35の汚れを検知することが可
能となり、サービスマンコールを表示することによっ
て、画像形成装置の使用者の作業の中断を最小限にする
ことが可能である。
【0143】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0144】ポリゴンミラー35に汚れが生じた場合
に、パワー検知用のセンサパターンSAによってビーム
光のパワー制御を行なうと、汚れのある領域で反射され
たビーム光で所望のパワーが得られるように制御するた
め、ポリゴンミラー35の汚れの無い領域で反射された
ビーム光で形成される画像領域は本来のパワーよりも大
きなパワーで画像形成され、そのため画像の濃度が濃く
なったり、また、文字につぶれが生じて、画質を悪化さ
せる。
【0145】そこで、パワー検知用のセンサパターンS
Aを使用せず、レーザドライバ32aの初期値を基準と
して、ビーム光制御を行なうと、センサパターンSA上
に汚れたポリゴンミラー35のミラー面で反射されたビ
ーム光が照射されるため、ビーム光の副走査位置制御や
主走査同期タイミング制御を実行するための充分なビー
ム光パワーが得られず、画像形成すらできない可能性が
ある。
【0146】第3の実施の形態では、ビーム光の制御を
実行する際のビーム光パワーは、パワー検知用のセンサ
パターンSAの出力を基準として決定し、一方、画像形
成時のビーム光パワーは、レーザドライバ32aの初期
値を基準として決定するものである。
【0147】以下、第3の実施の形態について詳細に説
明する。
【0148】図13は、電源オンから画像形成動作に至
るまでの流れを概略的に示している。基本的な流れは、
前述した図10のフローチャートと同様である。図13
において、ステップS4〜S7、S13〜S15、S1
6がビーム光位置制御に関連するステップで、この動作
を行なうときのビーム光パワーはステップS4、S13
のビーム光パワー制御ルーチンで行なう。ステップS4
は、パワー検知用のセンサパターンSAの出力を基準と
してパワー制御を行なう(パワー検知用のセンサパター
ンSAの出力がCE4H±αとなるようにレーザドライ
バ32aのD/A変換値を変更する)。
【0149】上記動作によって、ポリゴンミラー35に
汚れが生じた場合に、パワー検知用のセンサパターンS
Aの出力によってビーム光のパワー制御を行なうと、ポ
リゴンミラー35の汚れのある領域で反射されたビーム
光で所望のパワーが得られるように制御するため、ビー
ム光の副走査位置制御や主走査同期タイミング制御を実
行するための充分なビーム光パワーが得られ、汚れの無
い場合と同様の制御ができる。
【0150】全てのビーム光制御が終了し、プロセス関
連、定着器温度などが複写可能状態になると、複写指令
待ちとなる(S11)。ここで、複写指令を受信する
と、再度ビーム光通過位置制御ルーチンを実行する(S
16)。その後、複写用のパワー制御を行ない(S1
8)、複写動作を実行する(S17)。
【0151】ステップS18における複写用パワー制御
の詳細を図14および図15のフローチャートに示す。
このフローチャートのポイントは以下のステップであ
る。
【0152】・ステップS233〜S235 レーザ発振器31aのレーザドライバ32aのD/A変
換器へ80Hを設定し、300±15[μW]でビーム
光aを強制発光させる。レーザ発振器31aは、工場出
荷時に、レーザドライバ32aのD/A変換器への指示
値:80Hで、センサパターンSA上で300[μW]
に発光するように調整されているため、ビーム光aをパ
ワー検知用のセンサパターンSAの中央部近傍を走査さ
せた場合の、センサパターンSAの出力は、ポリゴンミ
ラー35の汚れがなければCE4Hとなる。また、ポリ
ゴンミラー35に汚れがある場合は、前記の値と異なる
値となる。この値がPaとする。このPaを基準とし
て、残りのビーム光b、ビーム光c、ビーム光dの各パ
ワー制御を実行する。
【0153】・ステップS237〜S245 ビーム光bのパワー制御を実行するステップである。こ
のステップでは、上記Paを基準として、ビーム光bの
パワー検知用のセンサパターンSAの出力(A/D変換
値)が所定の範囲内に入るように、レーザドライバ32
bのD/A変換器への指示値を変更する。
【0154】・ステップS246〜S254 ビーム光cのパワー制御を実行するステップである。こ
のステップでは、上記Paを基準として、ビーム光cの
パワー検知用のセンサパターンSAの出力(A/D変換
値)が所定の範囲内に入るように、レーザドライバ32
cのD/A変換器への指示値を変更する。
【0155】・ステップS255〜S263 ビーム光dのパワー制御を実行するステップである。こ
のステップでは、上記Paを基準として、ビーム光dの
パワー検知用のセンサパターンSAの出力(A/D変換
値)が所定の範囲内に入るように、レーザドライバ32
dのD/A変換器への指示値を変更する。
【0156】なお、ビーム光のパワー制御の詳細につい
ては、たとえば、特願平9−245319号に記載され
ているので、それを参照されたい。
【0157】上記した動作によって、ポリゴンミラー3
5に汚れが生じた場合でも、あらかじめ調整されたビー
ム光aを基準としてパワー制御を行なうため、複写時
(画像形成時)に画像の濃度が濃くなったり、また、文
字につぶれが生じることはない。
【0158】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0159】第4の実施の形態は、ビーム光通過位置検
知動作やビーム光パワー検知動作を司るタイミング信号
を得るためのセンサパターンS1,S2の出力(アナロ
グ信号)を2値化する2値化回路53の閾値をビーム光
のパワーに応じて可変するものである。
【0160】第4の実施の形態によって、ビーム光のパ
ワー(光量)を変更した場合でも、常に適正なタイミン
グ信号を得ることができるため、適切なビーム光位置検
知やビーム光パワー検知が可能となり、高画質の画像が
得られる。
【0161】図6で説明したように、ビーム光通過位置
検知やビーム光パワー検知の動作は、センサパターンS
1,S2から得られるタイミング信号が基準となる。す
なわち、前述したように、センサパターンS1は積分器
42を放電させるためのリセット信号を発生し、センサ
パターンS2は積分出力(アナログ信号)をデジタル化
するためのA/D変換器43の変換開始信号を発生す
る。これらの信号のタイミングは、各センサパターンS
1,S2の配置、ビーム光の走査速度、ビーム光のパワ
ーなどに依存する。
【0162】第4の実施の形態では、センサパターンS
1あるいはS2を各ビーム光が通過するタイミングに基
づいて、積分器42のリセットおよびA/D変換器43
の開始タイミングを制御している。すなわち、センサパ
ターンS1あるいはS2の出力は2値化回路53によっ
て2値化され、積分器42およびA/D変換器43に入
力される。
【0163】図16に、ビーム光のパワーの大小による
タイミング信号用センサパターンS1(S2)の出力の
違いを示している。この図では、ビーム光のパワーが4
段階(A、B、C、D)に異なっている場合のセンサパ
ターン出力、ならびに、その出力を2値化回路53によ
って2値化した2値化信号を示した。センサパターン出
力(アナログ信号)Aは、ビーム光のパワーが小さい場
合を示したもので、4つの中で最も小さい山形となる。
このセンサパターン出力Aを図示した閾値レベルTHで
2値化すると、小さなパルス信号(Aの2値化信号)と
なる。
【0164】これに対して、センサパターン出力Dは、
ビーム光のパワーが大きい場合を示したもので、4つの
中でも最も大きい山形となる。このセンサパターン出力
Dを同様に、図示した閾値レベルTHで2値化すると、
最も大きなパルス信号(Dの2値化信号)となる。
【0165】ところで、一般的には、感光体ドラムは、
時間の経過にしたがって、経年変化や疲労によって、そ
の感度が劣化する。そのため、その感度劣化の度合いに
応じて、画像形成時のビーム光のパワー(光量)を大き
くする。ところが、ビーム光のパワーが大きくなると、
前述のタイミング信号用センサパターンS1(S2)の
出力タイミングが変化する。
【0166】すなわち、図17(b)の場合、センサパ
ターンS1の2値化出力のパルス幅が広がり、センサパ
ターンSAの領域まで、積分器42をリセットすること
がある。この場合、積分器42は、センサパターンSA
の出力全てを積分することができないため、ビーム光の
パワーが本来よりも小さく出力される。
【0167】同様に、センサパターンS2の2値化出力
のパルス幅が広ると、センサパターンS2の出力の前縁
でA/D変換器43のA/D変換を開始する場合には、
変換開始のタイミングが通常よりも早くなるため、積分
が完全に終了しない状態でA/D変換を開始し、ビーム
光のパワーが本来よりも小さく出力される(図17
(b))。
【0168】また、センサパターンS2の出力の後縁で
A/D変換を開始する場合には、変換開始のタイミング
が通常よりも遅くなるため、積分コンデンサのドループ
(積分コンデンサの放電)などで誤差が大きくなる(図
17(c))。なお、図17(a)は正常時の場合を示
している。
【0169】そこで、第4の実施の形態では、2値化回
路53の閾値をビーム光パワーの増加に伴って可変し、
センサパターンS1,S2の出力パルス幅を一定にする
ことによって、ビーム光通過位置検知・制御やビーム光
パワー検知・制御の精度の劣化を防ぎ、出力画像の高画
質化を実現できる。
【0170】たとえば、図18において、センサパター
ン出力Bの状態を初期状態(出荷時の状態)とする。出
荷時は、この状態で動作するように設計および調整され
ている。時間の経過にしたがってビーム光のパワーを増
していき、センサパターンS1,S2の出力がセンサパ
ターン出力Cとなった場合、2値化回路53の閾値をT
HCとすることによって、センサパターン出力Bの状態
と同様の2値化信号が得られる。
【0171】また、同様に、センサパターンS1,S2
の出力がセンサパターン出力D(A〜Dの中で最もビー
ム光のパワーが大きい)の場合は、2値化回路53の閾
値をTHDとすることによって、センサパターン出力B
の状態と同様の2値化信号が得られる。すなわち、ビー
ム光のパワー(光量)を大きくした場合でも、初期状態
と同様のタイミング信号を得ることができるため、ビー
ム光パワー制御の精度の劣化を防止することができる。
【0172】以上説明したように、第4の実施の形態に
よれば、ビーム光のパワー(光量)を変更した場合で
も、常に適正なタイミング信号を得ることができるた
め、適切なビーム光通過位置検知・制御やビーム光パワ
ー検知・制御が可能となり、高画質の画像が得られる。
【0173】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、回
転多面ミラーの汚れによる画質の劣化を防止し、かつ、
回転多面ミラーの汚れが原因となる画像形成動作の中断
を最小限にすることのできるビーム光走査装置および画
像形成装置を提供できる。
【0174】また、本発明によれば、適切なビーム光の
通過位置検知やビーム光のパワー検知が可能となり、高
画質の画像形成が行なえるビーム光走査装置および画像
形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル複写機の構
成を概略的に示す構成図。
【図2】光学系ユニットの構成と感光体ドラムの位置関
係を示す図。
【図3】ビーム光検知装置の構成を概略的に示す構成
図。
【図4】主にマルチビーム光学系の制御を主体にした制
御系を示すブロック図。
【図5】ビーム光パワー検知部の構成例を詳細に示す回
路図。
【図6】パワー検知部の動作を説明するための要部の信
号波形図。
【図7】パワー検知部のパワー検知特性を示すグラフ。
【図8】2値化回路の構成例を示す回路図。
【図9】レーザ発振器の出力特性を示すグラフ。
【図10】第1の実施の形態において電源投入時におけ
る概略的な動作を説明するフローチャート。
【図11】第1の実施の形態におけるポリゴンミラー汚
れ検知ルーチンを説明するフローチャート。
【図12】第2の実施の形態におけるポリゴンミラー汚
れ検知ルーチンを説明するフローチャート。
【図13】第3の実施の形態において電源投入時におけ
る概略的な動作を説明するフローチャート。
【図14】第3の実施の形態における複写用パワー制御
ルーチンを説明するフローチャート。
【図15】第3の実施の形態における複写用パワー制御
ルーチンを説明するフローチャート。
【図16】第4の実施の形態においてビーム光パワーの
大小によるタイミング信号用センサパターンの出力の違
いを説明するための信号波形図。
【図17】第4の実施の形態においてビーム光のパワー
が変化したときのパワー検知部の動作を説明するための
要部の信号波形図。
【図18】第4の実施の形態におけるタイミング信号用
センサパターンの出力およびその2値化出力を説明する
ための信号波形図。
【図19】ポリゴンミラーの汚れを説明する図。
【符号の説明】
1……スキャナ部 2……プリンタ部 6……光電変換素子 9……光源 13……光学系ユニット 14……画像形成部 15……感光体ドラム(像担持体) 31a〜31d……半導体レーザ発振器(ビーム光発生
手段) 32a〜32d……レーザドライバ 33a〜33d……ガルバノミラー(光路偏向手段) 35……ポリゴンミラー(回転多面ミラー、走査手段) 38……ビーム光検知装置(ビーム光位置検知手段、ビ
ーム光通過タイミング検知手段、ビーム光パワー検知手
段) 39a〜39d……ガルバノミラー駆動回路 40……ビーム光検知装置出力処理回路 41……選択回路 42……積分器 43……A/D変換器 S1,S2,SA〜SG……センサパターン(光検知素
子) 51……主制御部 52……メモリ 53……2値化回路(2値化手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 直朗 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝テッ ク画像情報システム株式会社内 (72)発明者 榊原 淳 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝テッ ク画像情報システム株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA53 AA54 AA68 AA69 EA00 EA04 EA18 2H045 AA01 CA82 CB22 CB32 DA41 5C072 AA03 BA13 CA06 HA02 HA06 HA09 HA13 HB02 HB08 HB11 XA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパワーでビーム光を発生するビー
    ム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する回転多面ミラーと、 この回転多面ミラーにより前記被走査面を走査するビー
    ム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段と、 前記ビーム光発生手段を発光させたとき前記ビーム光パ
    ワー検知手段から得られる検知結果とあらかじめ設定さ
    れている参照値とを比較することにより前記回転多面ミ
    ラーの汚れを検知するミラー汚れ検知手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのビーム光発生手段が所
    定のパワーでビーム光を発生する複数のビーム光発生手
    段と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
    ーム光により前記被走査面を走査する単一の回転多面ミ
    ラーと、 この回転多面ミラーにより前記被走査面を走査する複数
    のビーム光の各パワーをそれぞれ検知するビーム光パワ
    ー検知手段と、 前記複数のビーム光発生手段のそれぞれを発光させたと
    き前記ビーム光パワー検知手段から得られる各検知結果
    とあらかじめ設定されている参照値とを比較することに
    より前記回転多面ミラーの汚れを検知するミラー汚れ検
    知手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  3. 【請求項3】 あらかじめ初期値によって所望のパワー
    でビーム光を発生するように初期調整されたビーム光発
    生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する回転多面ミラーと、 この回転多面ミラーにより前記被走査面を走査するビー
    ム光のその走査方向と直交する方向の通過位置を検知す
    るビーム光位置検知手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記回
    転多面ミラーにより走査されるビーム光の前記被走査面
    における通過位置が適性位置となるよう制御するビーム
    光通過位置制御手段と、 前記回転多面ミラーにより前記被走査面を走査するビー
    ム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記
    被走査面を走査するビーム光のパワーが所定値となるよ
    う前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制御
    手段と、 前記初期調整時に前記初期値によって前記ビーム光発生
    手段を発光させたとき前記ビーム光パワー検知手段から
    得られる検知結果と、前記回転多面ミラーの汚れを検知
    するために前記初期値によって前記ビーム光発生手段を
    発光させたとき前記ビーム光パワー検知手段から得られ
    る検知結果とを比較することにより前記回転多面ミラー
    の汚れを検知するミラー汚れ検知手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのビーム光発生手段があ
    らかじめ初期値によって所望のパワーでビーム光を発生
    するように初期調整された複数のビーム光発生手段と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
    ーム光により前記被走査面を走査する回転多面ミラー
    と、 この回転多面ミラーにより前記被走査面を走査する複数
    のビーム光のその走査方向と直交する方向の通過位置を
    それぞれ検知するビーム光位置検知手段と、 このビーム光位置検知手段の各検知結果に基づき、前記
    回転多面ミラーにより走査される複数のビーム光の前記
    被走査面における通過位置が適性位置となるよう制御す
    るビーム光通過位置制御手段と、 前記回転多面ミラーにより前記被走査面を走査する複数
    のビーム光の各パワーをそれぞれ検知するビーム光パワ
    ー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の各検知結果に基づき、前
    記被走査面を走査する複数のビーム光の各パワーが所定
    値となるよう前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ制
    御するビーム光パワー制御手段と、 前記初期調整時に前記初期値によって前記ビーム光発生
    手段を発光させたとき前記ビーム光パワー検知手段から
    得られる各検知結果と、前記回転多面ミラーの汚れを検
    知するために前記初期値によって前記ビーム光発生手段
    を発光させたとき前記ビーム光パワー検知手段から得ら
    れる各検知結果とを比較することにより前記回転多面ミ
    ラーの汚れを検知するミラー汚れ検知手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  5. 【請求項5】 あらかじめ初期値によって所望のパワー
    でビーム光を発生するように初期調整されたビーム光発
    生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する回転多面ミラーと、 この回転多面ミラーにより前記被走査面を走査するビー
    ム光のその走査方向と直交する方向の通過位置を検知す
    るビーム光位置検知手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記回
    転多面ミラーにより走査されるビーム光の前記被走査面
    における通過位置が適性位置となるよう制御するビーム
    光通過位置制御手段と、 前記回転多面ミラーにより前記被走査面を走査するビー
    ム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、その
    検知結果が所望の値となる発光パワー指示値を設定し、
    この設定した発光パワー指示値に基づき前記ビーム光発
    生手段を制御するビーム光パワー制御手段と、 前記初期値と前記発光パワー指示値とを比較することに
    より前記回転多面ミラーの汚れを検知するミラー汚れ検
    知手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記ミラー汚れ検知手段が前記回転多面
    ミラーの汚れを検知すると、前記回転多面ミラーの汚れ
    が許容値外であることを表示する表示手段をさらに具備
    したことを特徴とする請求項3、4、5のいずれか1つ
    に記載のビーム光走査装置。
  7. 【請求項7】 ビーム光により像担持体上を走査露光す
    ることにより前記像担持体上に画像を形成する画像形成
    装置であって、 あらかじめ初期値によって所望のパワーでビーム光を発
    生するように初期調整されたビーム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を前記像
    担持体へ向けて反射し、前記ビーム光により前記像担持
    体上を走査する走査手段と、 この走査手段により前記像担持体上を走査するビーム光
    のその走査方向と直交する方向の通過位置を検知するビ
    ーム光位置検知手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記像担持体上にお
    ける通過位置が適性位置となるよう制御するビーム光通
    過位置制御手段と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査するビーム光
    のパワーを検知するビーム光パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記
    像担持体上を走査するビーム光のパワーが所定値となる
    よう前記ビーム光発生手段を制御する第1のビーム光パ
    ワー制御手段と、 画像形成時、前記初期値に基づき、前記像担持体上を走
    査するビーム光のパワーが所定値となるよう前記ビーム
    光発生手段を制御する第2のビーム光パワー制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 ビーム光を発生するビーム光発生手段
    と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査するビーム光の
    通過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検知
    手段と、 このビーム光通過タイミング検知手段の出力信号を変更
    可能な閾値によって2値化する2値化手段と、 この2値化手段の出力に基づき、前記走査手段により前
    記被走査面を走査するビーム光のその走査方向と直交す
    る方向の通過位置を検知するビーム光位置検知手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記被走査面におけ
    る通過位置が適性位置となるよう制御するビーム光通過
    位置制御手段と、 前記2値化手段の出力に基づき、前記走査手段により前
    記被走査面を走査するビーム光のパワーを検知するビー
    ム光パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記
    被走査面を走査するビーム光のパワーが所定値となるよ
    う前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制御
    手段と、 このビーム光パワー制御手段によるビーム光のパワー制
    御量に応じて前記2値化手段の閾値を変更制御する閾値
    制御手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  9. 【請求項9】 ビーム光により像担持体上を走査露光す
    ることにより前記像担持体上に画像を形成する画像形成
    装置であって、 ビーム光を発生するビーム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を前記像
    担持体へ向けて反射し、前記ビーム光により前記像担持
    体上を走査する走査手段と、 この走査手段により前記像担持体上を走査するビーム光
    の通過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検
    知手段と、 このビーム光通過タイミング検知手段の出力信号を変更
    可能な閾値によって2値化する2値化手段と、 この2値化手段の出力に基づき、前記走査手段により前
    記像担持体上を走査するビーム光のその走査方向と直交
    する方向の通過位置を検知するビーム光位置検知手段
    と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記像担持体上にお
    ける通過位置が適性位置となるよう制御するビーム光通
    過位置制御手段と、 前記像担持体の特性変化に応じて前記2値化手段の閾値
    を変更制御する閾値制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 ビーム光により像担持体上を走査露光
    することにより前記像担持体上に画像を形成する画像形
    成装置であって、 ビーム光を発生するビーム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を前記像
    担持体へ向けて反射し、前記ビーム光により前記像担持
    体上を走査する走査手段と、 この走査手段により前記像担持体上を走査するビーム光
    の通過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検
    知手段と、 このビーム光通過タイミング検知手段の出力信号を変更
    可能な閾値によって2値化する2値化手段と、 この2値化手段の出力に基づき、前記走査手段により前
    記像担持体上を走査するビーム光のその走査方向と直交
    する方向の通過位置を検知するビーム光位置検知手段
    と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記像担持体上にお
    ける通過位置が適性位置となるよう制御するビーム光通
    過位置制御手段と、 前記2値化手段の出力に基づき、前記走査手段により前
    記像担持体上を走査するビーム光のパワーを検知するビ
    ーム光パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記
    像担持体上を走査するビーム光のパワーが所定値となる
    よう前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制
    御手段と、 前記像担持体の特性変化に応じて前記2値化手段の閾値
    を変更制御する閾値制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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