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JP2000284094A - 放射性物質貯蔵設備 - Google Patents

放射性物質貯蔵設備

Info

Publication number
JP2000284094A
JP2000284094A JP11088478A JP8847899A JP2000284094A JP 2000284094 A JP2000284094 A JP 2000284094A JP 11088478 A JP11088478 A JP 11088478A JP 8847899 A JP8847899 A JP 8847899A JP 2000284094 A JP2000284094 A JP 2000284094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling air
shield
concrete
air passage
storage facility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11088478A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ishikawa
幸雄 石川
Itoshi Izumi
意登志 和泉
Tetsuo Mochida
哲雄 持田
Yoshiaki Higuchi
祥明 樋口
Yuichi Yamamoto
雄一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP11088478A priority Critical patent/JP2000284094A/ja
Publication of JP2000284094A publication Critical patent/JP2000284094A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽体の内外表面における温度差を低減す
る。 【解決手段】 コンクリートモジュール10はキャニス
タ12と遮蔽体14を備える。遮蔽体14とキャニスタ
12との間には間隙が形成され、遮蔽体14には第1冷
却空気流路34と第2冷却空気流路42とが形成されて
いる。また、遮蔽体14には密閉の円筒状の空気層50
が形成されており、この空気層50がコンクリート製の
本体26の内外表面における温度差を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射性物質を密封し
た密封体から出る放射線を遮蔽するための放射性物質貯
蔵設備に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所から発生する使用済燃料集
合体を、解体処理すると共にプルトニウム等の再度燃料
として使用できる有用物質を回収するため、再処理する
計画がある。従来、このような使用済燃料は、その再処
理を行うまでの間、原子炉の燃料集合体プール等に一次
保管されてきたが、年々増大する使用済燃料によりプー
ル等の保管設備の収容能力が限界に達するおそれがあ
る。そこで、再処理を行うまでの間、安全に、安価にか
つ取り出し可能な状態で使用済燃料を長期間保管できる
設備が必要となってきている。
【0003】このような設備として空気による自然冷却
を行う乾式法の開発が進められ、プールに比べて運転コ
ストの低いことが注目されている。
【0004】乾式法は、溶接密封金属容器(以下、キャ
ニスタという)を用いた方法と輸送キャニスタに似た金
属キャスク法との2つに大きく分類される。キャニスタ
方式は、さらに多数のキャニスタを1つの貯蔵設備で遮
蔽するボールト方式と、1つのキャニスタを1つのコン
クリート構造物で遮蔽するサイロ若しくはコンクリート
キャスク方式とに分けられる。それぞれの方式に一長一
短があるが、低コストであることから近年米国ではコン
クリートキャスク方式が注目されてきている。図10、
図11は従来のコンクリートキャスク方式に使用される
コンクリートモジュールを示している。
【0005】このコンクリートモジュール1は、キャニ
スタ2とコンクリート遮蔽体3とから基本的に構成され
ている。キャニスタ2は使用済燃料集合体を複数封入し
た溶接密封構造であり、封入した内部の放射性物質が外
部に漏洩しない構造を有し、円筒状に形成されている。
このキャニスタ2は円筒状のコンクリート製の遮蔽体3
の中に装荷される。キャニスタ2と遮蔽体3との間には
冷却空気流路4を形成する一定のギャップが設けられて
いる。この冷却空気流路4に外部空気を導入するため
に、遮蔽体3の底部側には冷却空気入口5が設けられ、
遮蔽体3の上部側には冷却空気出口6が設けられてい
る。また、遮蔽体3の冷却空気流路4の内面には金属製
のライナー7が設けられている。
【0006】通常、使用済燃料からは崩壊熱に伴う発熱
と放射線の発生を伴う。従って、このコンクリートモジ
ュール1では使用済燃料の冷却、放射線の遮蔽、放射性
物質の密封性能が必要になる。コンクリートキャスク方
式では、冷却はキャニスタ2と遮蔽体3間の冷却空気流
路4を流れる空気で、遮蔽は遮蔽体3で、密封はキャニ
スタ2で担保する。また、コンクリートモジュール1の
強度も遮蔽体3で担保される。ここで、密封では絶対に
放射性物質が外部に漏洩しないこと、遮蔽では貯蔵施設
内や施設外の放射線量が法律に規定された基準値以下で
あること、冷却では、貯蔵期間中、キャニスタの表面温
度やコンクリート製遮蔽体3の温度がキャニスタやコン
クリートの性状に悪影響を与えないようにすることが要
求されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のコン
クリート製遮蔽体では、外表面は常温であるが、内表面
は使用済燃料からの崩壊熱により高温となり、内外表面
における温度差が大きくなって、熱応力(内部で圧縮応
力、外部で引張応力)が作用し、外周部での引張り応力
がコンクリートの引張り強度より大きくなることが多
く、このため外部にひび割れが発生すると、遮蔽体の放
射線遮蔽性能が低下する。
【0008】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
もので、コンクリートのひび割れの発生を低減させ、コ
ンクリート製遮蔽体の放射線遮蔽能力を長期間にわたっ
て維持することができる放射性物質貯蔵設備を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、放射性物質を
密封した密封体の外側をコンクリート製遮蔽体で囲み、
該密封体と該遮蔽体との間に空気流入空間を設け、該空
気流入空間の内部を流れる空気により放射性物質が発生
する熱を除去する放射性物質貯蔵設備において、該遮蔽
体の内部に密閉の空気層を設けたことを特徴とする。
【0010】また、 本発明は、放射性物質を密封した
密封体の外側をコンクリート製遮蔽体で囲み、該密封体
と該遮蔽体との間に空気流入空間を設け、該空気流入空
間の内部を流れる空気により放射性物質が発生する熱を
除去する放射性物質貯蔵設備において、該遮蔽体の内部
に空気が流入出する通気路を設けたことを特徴とする。
この発明において、通気路の壁表面や前記遮蔽体の内部
表面を放射率の低い材料で形成することが好ましい。
【0011】本発明では、遮蔽体の内部に空気層又は通
気路が設けられており、これにより遮蔽体が二層に分割
されるため分割された各々の遮蔽体の内外表面における
温度差を低減でき、これにより遮蔽体のひび割れを防止
し、放射線遮蔽性能を維持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係る放射性物質貯蔵設備であるコンクリート
モジュール10を示す。このコンクリートモジュール1
0はキャニスタ12とコンクリート製遮蔽体14から構
成される。キャニスタ12は円筒状であり、内部には放
射性物質が密封されている。遮蔽体14はロアケース1
6とアッパーケース18とから構成されている。アッパ
ーケース18はコンクリートで形成された有底円筒状の
本体20と、本体20の上壁20Aの内側に貼られたセ
ラミック系断熱材等で形成された円形の断熱材22と、
断熱材22の上に断熱材22と同心円状に貼られた、放
射率の低い鉛やアルミニウム等で形成された金属製ライ
ナー24とから構成されている。なお、放射性物質の発
熱量が小さい場合は、断熱材22と金属ライナー24は
なくてもよい。
【0013】ロアケース16はコンクリートで形成され
た有底円筒状の本体26と、本体26の側壁26Aの内
側に貼られたセラミック系断熱材等で形成された円形の
断熱材28と、断熱材28の上に貼られた放射率の低い
鉛やアルミニウム等で形成された金属製ライナー30と
から構成されている。断熱材28の上端28Aは本体2
6の上端26Bから突出し、金属製ライナー30の上端
30Aは本体26の上端26Bより上側に位置すると共
に断熱材28の上端28Aより下に位置し、ロアケース
16とアッパーケース18を組み合わせたときに、ロア
ケース16の断熱材28がアッパケース18の断熱材2
2と連続し、ロアケース16の金属製ライナー30がア
ッパーケース18の金属製ライナー24と連続するよう
になっている。
【0014】遮蔽体14の内径とキャニスタ12の外径
との間には間隙32が形成されている。
【0015】ロアケース16の下側には、遮蔽体外部と
間隙32を連通するための単数又は複数の第1冷却空気
流路34が形成されている。この第1冷却空気流路34
は、外側に水平に形成された第1水平部34A、第1水
平部34Aの内側の端部から上に伸びる垂直部34B、
及び垂直部34Bの上側端部から内側に水平に伸びる第
2水平部34Cから構成されている。第1水平部34A
の上面36は第2水平部34Cの下面38と同一平面上
に又は第2水平部34Cの下面38の下側に位置し、こ
れにより第2水平部34Cを通った放射線が屈曲部34
Bの壁面40で反射されて外部に漏洩しないようになっ
ている。なお、各水平部は内側になるにつれて上に傾斜
してもよい。
【0016】ロアケース16の第1冷却空気流路34よ
り上側の内部には図示しない複数の突起が形成されてお
り、この突起によりキャニスタ12が遮蔽体14内に支
持される。
【0017】また、ロアケース16の上部には、ロアケ
ース16の下側に形成された第1冷却空気流路34に対
向する位置に第2冷却空気流路42が形成されている。
この第2冷却空気流路42は内側に水平に形成された第
1水平部42A、第1水平部42Aの外側の端部から上
に伸びる垂直部42B、及び垂直部42Bの上側端部か
ら外側に水平に伸びる第2水平部42Cから構成されて
いる。第1水平部42Aの上面44は第2水平部42C
の下面46と同一平面上に又は第2水平部42Cの下面
46の下側に位置し、これにより第1水平部42Aを通
った放射線が屈曲部42Bの壁面48で反射されて外部
に漏洩しないようになっている。なお、各水平部は外側
になるにつれて上に傾斜してもよい。また、第2冷却空
気流路42の内側には断熱材28と金属ライナー30が
貼られており、空気流路42を通る排気熱が内部に吸収
されにくくなっている。
【0018】冷却空気は第1冷却空気流路34から遮蔽
体内部の下側に導入され、遮蔽体内に装填されたキャニ
スタ12を冷却し、温度上昇により遮蔽体14内を上昇
して、第2冷却空気流路42から排気される。
【0019】この遮蔽体14のロアケース16の内部に
はロアケース16内の内部空間と同心円状に円筒状の孔
が形成されていて、この孔には空気が密閉されて、空気
層50を形成している。
【0020】キャニスタ12内の放射性物質から出る崩
壊熱は、第1冷却空気流路34、間隙32、第2冷却空
気流路42を流れる空気により冷却され、また、金属ラ
イナー30から断熱材28、さらに本体26に伝わり空
気層50を介して外表面より放熱される。空気層50に
より遮蔽体26が二層に分割されるため、分割された各
層の内外表面における温度差が低減されて、遮蔽体26
のひび割れが防止され、これにより遮蔽体14の放射線
遮蔽性能が長期にわたり維持される。
【0021】図3は本発明の第2の実施の形態に係る放
射性物質貯蔵設備であるコンクリートモジュール60を
示す。なお、第1の実施の形態のコンクリートモジュー
ル10の構成と同じ構成については同一の符号を付して
説明を省略する。
【0022】このコンクリートモジュール60はキャニ
スタ12とコンクリート製の遮蔽体62を備え、遮蔽体
62は第1冷却空気流路34と第2冷却空気流路42と
連通する円筒状の第3冷却空気流路64を備えており、
第1冷却空気流路34と第2冷却空気流路42と第3冷
却空気流路64が通気路を形成する。
【0023】このコンクリートモジュール60では、第
1冷却空気流路34及び第2冷却空気流路42を介して
遮蔽体62内部の空気層内の空気が入れ代わるので、コ
ンクリートモジュール10よりさらに冷却効果が高い。
【0024】図4は本発明の第3の実施の形態に係る放
射性物質貯蔵設備であるコンクリートモジュール70を
示す。なお、第1の実施の形態のコンクリートモジュー
ル10の構成と同じ構成については同一の符号を付して
説明を省略する。
【0025】このコンクリートモジュール70はキャニ
スタ12とコンクリート製の遮蔽体72を備え、遮蔽体
72は第2冷却空気流路42と連通する円筒状の第3冷
却空気流路74、第3冷却空気流路74の下端と間隙3
2とを連通する水平の第4冷却空気流路76、及び第3
冷却空気流路74の略中央部と間隙32とを連通する水
平の第5冷却空気流路78を備えており、第2冷却空気
流路42と第3冷却空気流路74と第4冷却空気流路7
6と第5冷却空気流路流路78が通気路を形成する。
【0026】このコンクリートモジュール70では、第
2冷却空気流路42、第4冷却空気流路76及び第5冷
却空気流路78を介して遮蔽体72内部の空気層内の空
気が入れ代わるので、コンクリートモジュール10より
さらに冷却効果が高い。なお、第4冷却空気流路76、
第5冷却空気流路78は外側になるにつれて上になるよ
うに傾斜していてもよい。
【0027】図5〜7は本発明の第4の実施の形態に係
る放射性物質貯蔵設備であるコンクリートモジュール8
0を示す。なお、第1の実施の形態のコンクリートモジ
ュール10の構成と同じ構成については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0028】このコンクリートモジュール80はキャニ
スタ12とコンクリート製の遮蔽体82を備え、遮蔽体
82の下方には単数又は複数の箇所に、内側になるにつ
れて上になるように傾斜した第1冷却空気流路84が形
成されている。この第1の冷却空気流路84は図6に示
すように、湾曲して形成されている。また、遮蔽体82
の上方には第1冷却空気流路に対向する位置に外側にな
るにつれて上になるように傾斜した第2冷却空気流路8
6が形成されている。この第2冷却空気流路86は図7
にしめすように湾曲して形成されている。また、遮蔽体
82の内部には円筒状の第3冷却空気流路88が形成さ
れている。第3冷却空気流路88は空気流入部90で第
1冷却空気流路84と連通し、空気流出部92で第2冷
却空気流路86と連通している。
【0029】冷却空気は第1冷却空気流路84から遮蔽
体82内に導入され、その一部は間隙32を通って第2
冷却空気流路86から排気され、残りは空気流入部90
から第3冷却空気流路88に入り空気流出部92から第
2冷却空気流路86に入って排気される。
【0030】なお、第1冷却空気流路84又は第2冷却
空気流路86内に進入した放射線はこれらの空気流路が
湾曲しているため、外部に漏洩することがない。
【0031】このコンクリートモジュール80では、第
1冷却空気流路84、及び第2冷却空気流路86を介し
て遮蔽体82内部の空気層内の空気が入れ代わるので、
コンクリートモジュール10よりさらに冷却効果が高
い。
【0032】なお、このコンクリートモジュール80
は、第3冷却空気流路88の代わりに図2のコンクリー
トモジュール10の空気層50や、図4のコンクリート
モジュール70の第3冷却空気流路74、第4冷却空気
流路76、及び第5冷却空気流路78を備えることもで
きる。
【0033】図8、9は本発明の第5の実施の形態に係
る放射性物質貯蔵設備であるコンクリートモジュール1
00を示す。なお、第4の実施の形態のコンクリートモ
ジュール80の構成と同じ構成については同一の符号を
付して説明を省略する。
【0034】このコンクリートモジュール100はキャ
ニスタ12とコンクリート製の遮蔽体102を備え、遮
蔽体102の上方には第1冷却空気流路84に対向する
位置に第2冷却空気流路104が形成されている。この
第2冷却空気流路104は外側になるにつれて上になる
ように傾斜する傾斜部104Aと傾斜部104Aの外側
で上に垂直に伸びる垂直部104Bから構成されてい
る。第2冷却空気流路104の傾斜部104Aは図9に
示すように湾曲して形成されている。また、遮蔽体10
2の内部には円筒状の第3冷却空気流路88が形成され
ている。第3冷却空気流路88は空気流入部90で第1
冷却空気流路84と連通し、空気流出部106で第2冷
却空気流路104と連通している。
【0035】冷却空気は第1冷却空気流路84から遮蔽
体102内に導入され、その一部は間隙32を通って第
2冷却空気流路104から排気され、残りは空気流入部
90から第3冷却空気流路88に入り空気流出部106
から第2冷却空気流路104に入って排気される。
【0036】このコンクリートモジュール100では、
第1冷却空気流路84、及び第2冷却空気流路104を
介して遮蔽体102内部の空気層内の空気が入れ代わる
ので、コンクリートモジュール10よりさらに冷却効果
が高い。また、出口開口の平均位置がコンクリートモジ
ュール80に比べて高くなり、入口開口と出口開口の高
さの差が大きくとれ、自然換気がより誘発される。
【0037】なお、このコンクリートモジュール100
は、第3冷却空気流路88の代わりに図2のコンクリー
トモジュール10の空気層50や、図4のコンクリート
モジュール70の第3冷却空気流路74、第4冷却空気
流路76、及び第5冷却空気流路78を備えることもで
きる。
【0038】貯蔵放射性物質の発熱量に応じて通気量を
変えるため、本発明の第2の実施の形態では、第1冷却
空気流路34と第3冷却空気流路64、第3の実施の形
態では、第1冷却空気流路34と第4、第5冷却空気流
路76、78、第4、第5の実施の形態では、第1冷却
空気流路84と第3冷却空気流路88の各々の断面積、
及び分岐部や入口部の形状を考慮して通気抵抗を変化さ
せることが望ましい。
【0039】さらに、コンクリートモジュール10、6
0、70、80、100において、キャニスタに面する
遮蔽体の表面は放射率の低い材料で構成することが望ま
しいが、第3冷却空気流路64、74、88の両側の壁
も、鉛やアルミニウム等の放射率の低い材料で形成され
た層を形成することが好ましい。しかし、放射性物質の
発熱量や排気量に応じて壁表面の放射率を変えてもよ
い。
【0040】
【発明の効果】本発明では、遮蔽体内部を空気層により
分割したので、分割した遮蔽体各層の内外表面における
温度差を低減することができ、これによりコンクリート
製遮蔽体のひび割れを防止でき、放射線遮蔽性能を長期
にわたり維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放射性物質貯
蔵設備であるコンクリートモジュールの平面図を示す。
【図2】図1のコンクリートモジュールを上下方向に切
断したときの断面図を示す。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る放射性物質貯
蔵設備であるコンクリートモジュールを上下方向に切断
したときの断面図を示す。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る放射性物質貯
蔵設備であるコンクリートモジュールを上下方向に切断
したときの断面図を示す。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る放射性物質貯
蔵設備であるコンクリートモジュールを上下方向に切断
したときの断面図を示す。
【図6】図5のコンクリートモジュールの底面図を示
す。
【図7】図5のコンクリートモジュールの平面図を示
す。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る放射性物質貯
蔵設備であるコンクリートモジュールを上下方向に切断
したときの断面図を示す。
【図9】図8のコンクリートモジュールの平面図を示
す。
【図10】従来のコンクリートモジュールの平面図を示
す。
【図11】図10のコンクリートモジュールを上下方向
に切断したときの断面図を示す。
【符号の説明】
10 コンクリートモジュール 12 キャニスタ 14 遮蔽体 32 間隙(空気流入空間) 34 第1冷却空気流路 42 第2冷却空気流路 50 空気層 60 コンクリートモジュール 62 遮蔽体 64 第3冷却空気流路 70 コンクリートモジュール 72 遮蔽体 74 第3冷却空気流路 76 第4冷却空気流路 78 第5冷却空気流路 80 コンクリートモジュール 82 遮蔽体 84 第1冷却空気流路 86 第2冷却空気流路 88 第3冷却空気流路 100 コンクリートモジュール 102 遮蔽体 104 第2冷却空気流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 5/002 G21F 5/00 W 5/005 (72)発明者 持田 哲雄 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 樋口 祥明 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 山本 雄一 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質を密封した密封体の外側をコ
    ンクリート製遮蔽体で囲み、該密封体と該遮蔽体との間
    に空気流入空間を設け、該空気流入空間の内部を流れる
    空気により放射性物質が発生する熱を除去する放射性物
    質貯蔵設備において、該遮蔽体の内部に密閉の空気層を
    設けたことを特徴とする放射性物質貯蔵設備。
  2. 【請求項2】 放射性物質を密封した密封体の外側をコ
    ンクリート製遮蔽体で囲み、該密封体と該遮蔽体との間
    に空気流入空間を設け、該空気流入空間の内部を流れる
    空気により放射性物質が発生する熱を除去する放射性物
    質貯蔵設備において、該遮蔽体の内部に空気が流入出す
    る通気路を設けたことを特徴とする放射性物質貯蔵設
    備。
  3. 【請求項3】 前記通気路の壁表面が放射率の低い材料
    で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の放
    射性物質貯蔵設備。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽体の内部表面が放射率の低い材
    料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の放射性物質貯蔵設備。
JP11088478A 1999-03-30 1999-03-30 放射性物質貯蔵設備 Pending JP2000284094A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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