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JP2000277354A - 積層型コモンモードチョークコイル - Google Patents

積層型コモンモードチョークコイル

Info

Publication number
JP2000277354A
JP2000277354A JP11077609A JP7760999A JP2000277354A JP 2000277354 A JP2000277354 A JP 2000277354A JP 11077609 A JP11077609 A JP 11077609A JP 7760999 A JP7760999 A JP 7760999A JP 2000277354 A JP2000277354 A JP 2000277354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
common mode
choke coil
mode choke
conductor
spiral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11077609A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Minamizawa
俊孝 南沢
Kiyoto Yamazawa
清人 山沢
Toshiro Sato
敏郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd, Nagano Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP11077609A priority Critical patent/JP2000277354A/ja
Publication of JP2000277354A publication Critical patent/JP2000277354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線用導体層間の結合係数の向上を図ること
が可能な積層型コモンモードチョークコイルを提供する
ことを主目的とする。 【解決手段】 互いにそれぞれ独立したスパイラル状の
第1の巻線用導体層W1および第2の巻線用導体層W2
をスパイラル平面の垂直方向において少なくとも2段に
重ねた状態で対向配置させ、かつ両導体層W1,W2を
板状磁性体F,Fに挟持させて構成した積層型コモンモ
ードチョークコイル1において、両導体層W1,W2の
一方と他方とがスパイラル平面における水平および垂直
の両方向において交互に隣り合うように配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型コモンモー
ドチョークコイルに関し、詳しくは、互いに独立したス
パイラル状の第1の巻線用導体層および第2の巻線用導
体層をスパイラル平面の垂直方向において少なくとも2
段に重ねた状態で対向配置させ、かつ両導体層を板状磁
性体に挟持させて構成した積層型コモンモードチョーク
コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用機器などの薄形化が飛躍的
に進んでおり、これらに内蔵する電源装置にも当然に薄
形化が要請されている。このため、薄形電源装置に用い
られるコモンモードノイズ除去用チョークコイルとし
て、図5(a),(b)に示すコモンモードチョークコ
イル51が従来から知られている。このコモンモードチ
ョークコイル51は、同図(b)に示すように、ベース
基板としての基板Pと、基板Pの同一平面上にそれぞれ
形成された第1の巻線用の導体パターンW1および第2
の巻線用の導体パターンW2(以下、区別しないときに
は「導体パターンW」という)と、両導体パターンW
1,W2を相互に絶縁するポリイミド樹脂で成膜された
絶縁性樹脂層Rと、薄板状に形成されたフェライトコア
F,Fとを備えている。導体パターンW1および導体パ
ターンW2は、同図(a)に示すように、互いにほぼ相
似形の渦巻き模様(スパイラル)状に形成されている。
なお、以下、同図(a)などに示す渦巻き模様は、パタ
ーン形状を概念的に示し、同図(b)などに示す断面図
とは、導体パターンの相対的な位置関係や構造的な関係
が必ずしも一致しないものとする。
【0003】このコモンモードチョークコイル51は、
巻枠(ボビン)に導線を巻き回して形成した一般的なコ
モンモードチョークコイルと比較し、回路基板に実装す
る際の実装高を低く抑えることができる。ところが、こ
のコモンモードチョークコイル51は、導体パターンW
1および導体パターンW2の間の結合係数が低いため、
ノーマルモードインピーダンスが高くなる結果、スイッ
チングノイズの除去性能が低いという問題点がある。そ
こで、薄形化を図りつつ、両導体パターンW1,W2間
の結合係数を高めたものとして、図6(a),(b)に
示す積層型コモンモードチョークコイル61が知られて
いる。この積層型コモンモードチョークコイル61で
は、同図(b)に示すように、基板Pの上面および下面
に導体パターンW1および導体パターンW2がそれぞれ
形成されている。両導体パターンWは、同図(a)に示
すように、基板Pを挟んで互いに面対称の渦巻き模様状
に形成されている。なお、以下、原則として、実線で示
す導体パターンが基板Pの上面に形成され、破線で示す
導体パターンが基板Pの下面に形成されているものとす
る。
【0004】この積層型コモンモードチョークコイル6
1では、コモンモードチョークコイル51とは異なり、
両導体パターンW1,W2を互いに対向配置することに
より、両導体パターンW1,W2間の結合係数を高める
ことができる。このため、コモンモードノイズフィルタ
ーとして用いた場合、コモンモードチョークコイル51
よりもノーマルモードインピーダンスを低くすることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の積層
型コモンモードチョークコイル61には、以下の問題点
がある。第1に、積層型コモンモードチョークコイル6
1では、導体パターンW1,W2間の結合係数をコモン
モードチョークコイル51よりも高めることができるも
のの、コモンモードノイズフィルターなどに用いる場合
には、両導体パターンW1,W2間の結合係数が依然と
して低いため、低いノーマルモードインピーダンスのコ
モンモードチョークコイルを実現するのが困難であると
いう問題点がある。
【0006】第2に、積層型コモンモードチョークコイ
ル61では、渦巻き模様状に形成された導体パターンW
2が、同一平面上で隣接させられているため、例えば、
導体パターンW2に所定の高周波電流を導通させた際
に、隣接する導体パターンW2に対し、いわゆる近接効
果を生じさせる。このため、表皮効果と相俟って、導体
パターンW2を流れる電流は、その一部の表面のみを導
通することとなる。したがって、導体パターンW2の導
通抵抗が増大して損失を招く結果、コモンモードチョー
クコイルの損失を増大させてしまうことがあるという問
題点がある。
【0007】第3に、導体パターンW1および導体パタ
ーンW2を渦巻き模様状に形成した積層型コモンモード
チョークコイル61では、導体パターンW1,W2にお
ける一方の端部T1b,T2bが、渦巻き模様の中央部
位に位置させられる。したがって、その一方の端部T1
b,T2bに外部導線を接続して引き出す作業が煩雑で
あるため、積層型コモンモードチョークコイル61の製
作時間の長時間化に伴う製作コストの上昇が問題となっ
ている。この場合、図7(a),(b)に示す積層型コ
モンモードチョークコイル71のように構成することも
できる。具体的には、基板P1の上面に形成した第1の
巻線用の導体パターンW1aと、基板P1の下面に形成
した導体パターンW1bとを渦巻き模様の中央部位でス
ルーホールH1を介して接続し(以下、接続された両導
体パターンW1a,W1bを「導体パターンW1」とも
いう)、かつ、基板P2の上面に形成した第2の巻線用
の導体パターンW2aと、基板P2の下面に形成した導
体パターンW2bとを渦巻き模様の中央部位でスルーホ
ールH2を介して接続する(以下、接続された両導体パ
ターンW2a,W2bを「導体パターンW2」ともい
う)。これにより、導体パターンW1の端部T1a,T
1bおよび導体パターンW2の端部T2a,T2bをそ
れぞれ渦巻き模様の外側に位置させることができる結
果、端部T1a,T1b,T2a,T2bに外部導線を
接続する作業を容易にすることができる。しかし、かか
る場合には、導体パターンWの層が4層となり、積層型
コモンモードチョークコイル71が厚くなるため、コモ
ンモードチョークコイルの薄形化という本来の目的に反
することになるという問題が生じる。
【0008】第4に、積層型コモンモードチョークコイ
ル61は、基板Pの両面にそれぞれ形成された導体パタ
ーンW1,W2を薄板状のフェライトコアF,Fで挟み
込む構造のため、フェライトコアF,Fの縁部が磁気的
に開放されている。したがって、漏れ磁束によって生じ
るリーケージインダクタンスが大きいため、積層型コモ
ンモードチョークコイルに用いた場合に、ノーマルモー
ドインピーダンスが増加するという問題点がある。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、巻線用導体層間の結合係数の向上を図るこ
とが可能な積層型コモンモードチョークコイルを提供す
ることを主目的とする。また、薄形化を維持しつつ、外
部導線を容易に接続することが可能な積層型コモンモー
ドチョークコイルを提供すること、および漏れ磁束によ
る損失を低減することが可能な積層型コモンモードチョ
ークコイルを提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の積層型コモンモードチョークコイルは、互
いにそれぞれ独立したスパイラル状の第1の巻線用導体
層および第2の巻線用導体層をスパイラル平面の垂直方
向において少なくとも2段に重ねた状態で対向配置さ
せ、かつ両導体層を板状磁性体に挟持させて構成した積
層型コモンモードチョークコイルにおいて、両導体層の
一方と他方とがスパイラル平面における水平および垂直
の両方向において交互に隣り合うように配置したことを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の積層型コモンモードチョー
クコイルは、請求項1記載の積層型コモンモードチョー
クコイルにおいて、両導体層の各々は、それぞれ、垂直
方向において少なくとも2段に重ねて配置されたスパイ
ラル状導体層で構成されると共に、そのスパイラル平面
の中央部位において両スパイラル状導体層の端部同士が
接続されていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の積層型コモンモードチョー
クコイルは、請求項1または2記載の積層型コモンモー
ドチョークコイルにおいて、両導体層は、互いにほぼ同
幅に形成され、かつ垂直方向において隣り合う両導体層
同士がその幅方向において重なり合うように配置されて
いることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の積層型コモンモードチョー
クコイルは、請求項1から3のいずれかに記載の積層型
コモンモードチョークコイルにおいて、板状磁性体の各
々の縁部を磁性体によって互いに連結させることにより
磁気的に閉鎖したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る積層型コモンモードチョークコイルの実施の形
態について説明する。なお、従来から知られているコモ
ンモードチョークコイル51,61,71と同一の構成
要素または同一の機能については、同一の符号を付して
重複した説明を省略する。
【0015】最初に、本発明の実施の形態に係る積層型
コモンモードチョークコイル1について図1(a),
(b)を参照して説明する。
【0016】積層型コモンモードチョークコイル1は、
同図(b)に示すように、基板Pと、本発明における第
1の巻線用導体層に相当する導体パターンW1a,W1
bと、本発明における第2の巻線用導体層に相当する導
体パターンW2a,W2bと、絶縁性樹脂層R,Rと、
フェライトコアF,F,F1,F1,F1,F1とを備
えて構成されている。この場合、導体パターンW1aお
よび導体パターンW1bは、互いに同幅であって、基板
Pの上面側および下面側にそれぞれ形成され、かつ、同
図(a)に示すように、渦巻き模様の中央部位でスルー
ホールH1を介して互いに接続されている(以下、接続
された導体パターンW1a,W1bを「導体パターンW
1」ともいう)。一方、導体パターンW2aおよび導体
パターンW2bは、導体パターンW1と同幅であって、
基板Pの上面側および下面側にそれぞれ形成され、か
つ、同図(a)に示すように、渦巻き模様の中央部位で
スルーホールH2を介して互いに接続されている(以
下、接続された導体パターンW2a,W2bを「導体パ
ターンW2」ともいう)。このため、導体パターンW1
と導体パターンW2とがスパイラル平面における水平お
よび垂直の両方向において交互に隣り合うように配置さ
れる。
【0017】絶縁性樹脂層Rは、導体パターンW1,W
2が形成された状態の基板Pに対して高絶縁性のポリイ
ミド樹脂をスピンコートすることにより形成されてい
る。また、絶縁性樹脂層Rは、導体パターンW1aおよ
び導体パターンW2aの間、導体パターンW1bおよび
導体パターンW2bの間、各導体パターンWおよびフェ
ライトコアFの間をそれぞれ絶縁する。フェライトコア
F,Fは、本発明における板状磁性体に相当し、導体パ
ターンW1,W2が形成され絶縁性樹脂層R,Rに覆わ
れた状態の基板Pを挟持する。
【0018】この種の積層型コモンモードチョークコイ
ルでは、例えば、導体パターンWに所定電流を導通させ
た際に、概念的には、図2(a)に示すように、導体パ
ターンWの周囲に磁束Mが発生する。この場合、導体パ
ターンWと、それに隣接する導体パターンWとの間の結
合係数は、同図(b)に示すように、導体パターンW,
W間の水平方向における離間距離Lが長くなる程、指数
関数的に小さくなる。一方、この積層型コモンモードチ
ョークコイル1では、導体パターンW1と導体パターン
W2とがスパイラル平面における水平および垂直の両方
向において交互に隣り合うように配置されているため、
両導体パターンW1,W2が基板Pを挟んで常に対向す
る。したがって、両導体パターンW1,W2は、同図
(b)における離間距離Lが最小となるように配置され
る。この結果、従来のコモンモードチョークコイル51
と比較して、結合係数の向上が図られている。
【0019】また、積層型コモンモードチョークコイル
1では、図3(a)に示すように、第2の巻線としての
導体パターンW2a,W2bの相互間の距離が、同図
(b)に示す従来の積層型コモンモードチョークコイル
61における第2の巻線としての導体パターンW2,W
2の相互間の距離よりも長く形成されている。このた
め、従来の積層型コモンモードチョークコイル61と比
較して、近接効果が生じ難くい分、銅損が低減されてい
る。この結果、ノイズフィルターとして用いた場合、積
層型コモンモードチョークコイル1は、積層型コモンモ
ードチョークコイル61と比較して、損失を低減させる
ことができる。
【0020】さらに、この積層型コモンモードチョーク
コイル1では、同図(a)に示すように、導体パターン
W1aと、これに隣接する導体パターンW2bとの距離
がL1で、導体パターンW1a,W2a間の距離がL2
となっている。これに対して、従来の積層型コモンモー
ドチョークコイル61では、導体パターンW1と、これ
に隣接する導体パターンW2,W2,W2との距離がそ
れぞれL1,L3,L3となっている。この場合、距離
L2の方が距離L3よりも短い。このため、積層型コモ
ンモードチョークコイル1における第1の巻線としての
導体パターンW1および第2の巻線としての導体パター
ンW2間の結合係数が、従来の積層型コモンモードチョ
ークコイル61における両導体パターンW1,W2間の
結合係数よりも高くなっている。この結果、コモンモー
ドノイズフィルターとして用いた場合、積層型コモンモ
ードチョークコイル1は、積層型コモンモードチョーク
コイル61,71と比較して、ノーマルモードインピー
ダンスを低くすることができる。
【0021】また、積層型コモンモードチョークコイル
1では、基板Pを挟持しているフェライトコアF,Fに
おける4つの側面を4つのフェライトコアF1,F1・
・によってそれぞれ閉じているため、閉磁路構造となっ
ている。したがって、鎖交磁束が増大するため、積層型
コモンモードチョークコイル1の励磁インダクタンスが
増大する結果、コモンモードインピーダンスを高くする
ことができる。また、側面を開放した開磁路構造の積層
型コモンモードチョークコイル61と比較して、漏れ磁
束を小さくすることができるため、うず電流および表皮
効果によって生じる銅損を低減することができる。さら
に、漏れ磁束によって生じるリーケージインダクタンス
を小さくすることができる結果、ノーマルモードインピ
ーダンスを低くすることができる。
【0022】また、積層型コモンモードチョークコイル
1では、導体パターンW1a,W1bが渦巻き模様の中
央部位でスルーホールH1を介して接続されると共に、
導体パターンW2a,W2bが渦巻き模様の中央部位で
スルーホールH2を介して接続されている。したがっ
て、導体パターンW1の端部T1a,T1bおよび導体
パターンW2の端部T2a,T2bのすべてを渦巻き模
様の外側に位置させることができる。このため、薄形化
を維持しつつ、導体パターンWの各端部T1a,T1
b,T2a,T2bに対して外部導線を容易に接続する
ことができる。
【0023】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、1枚の基板Pの両面に導体パターンW1
および導体パターンW2を2層に形成した積層型コモン
モードチョークコイルについて説明したが、図4に示す
積層型コモンモードチョークコイル21のように、2枚
の基板P1,P2上に、導体パターンを3層に積層形成
することできる。具体的には、第1の巻線としての導体
パターンW1aを基板P1の上面に形成すると共に、図
外のスルーホールを介して導体パターンW1aに接続し
た導体パターンW1bを基板P1の下面に形成し、かつ
導体パターンW1bに図外の導線によって接続した導体
パターンW1cを基板P2の上面に形成する。また、第
2の巻線としての導体パターンW2aを基板P1の上面
に形成すると共に、図外のスルーホールを介して導体パ
ターンW2aに接続した導体パターンW2bを基板P1
の下面に形成し、かつ導体パターンW2bに図外の導線
によって接続した導体パターンW2cを基板P2の上面
に形成する。これにより、第1の巻線と第2の巻線との
巻数比が1:1の積層型コモンモードチョークコイル2
1を構成することができる。さらに、3層構造に限ら
ず、4層以上に積層形成した積層型コモンモードチョー
クコイルを構成することもできる。また、導体パターン
W1,W2をフェライトコアF,Fの上に蒸着させるこ
ともできる。
【0024】また、フェライトコアF,Fの中央部位
(つまり、渦巻き模様の中央部位)に立設したフェライ
トコアによって薄板状のフェライトコアF,F間を磁気
的接続するように構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の積層型コ
モンモードチョークコイルによれば、第1の巻線用導体
層および第2の巻線用導体層をスパイラル平面における
水平および垂直の両方向において交互に隣り合うように
配置したことにより、薄形化を維持しつつ、近接効果に
よる各導体層における損失を低減することができると共
に、第1の巻線用導体層および第2の巻線用導体層間の
係合係数を向上させることができ、これにより、コモン
モードノイズフィルターとして用いた場合に、そのノー
マルモードインピーダンスを低くすることができる。
【0026】また、請求項2記載の積層型コモンモード
チョークコイルによれば、両導体層の各々を、それぞ
れ、垂直方向において少なくとも2段に重ねて配置され
たスパイラル状導体層で構成し、かつ、そのスパイラル
平面の中央部位において両スパイラル状導体層の端部同
士を接続したことにより、両導体層の端部をチョークコ
イルの外側に位置させることができ、これにより、外部
導線との接続が容易となる。
【0027】また、請求項3記載の積層型コモンモード
チョークコイルによれば、両導体層を、互いにほぼ同幅
に形成し、かつ垂直方向において隣り合う両導体層同士
がその幅方向において重なり合うように配置したことに
より、両導体層間の結合係数が最も高い積層型コモンモ
ードチョークコイルを提供することができる。
【0028】また、請求項4記載の積層型コモンモード
チョークコイルによれば、板状磁性体の各々の縁部を磁
性体によって互いに連結させて磁気的に閉鎖したことに
より、漏れ磁束を低減することができると同時に、イン
ダクタンス値を大きくすることができるので、ノーマル
モードインピーダンスを低く、かつコモンモードインピ
ーダンスを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る積層型コモンモード
チョークコイル1を示す図であって、(a)は導体パタ
ーンW1,W2をスパイラル平面の垂直方向側から見た
概念図、(b)は積層型コモンモードチョークコイル1
の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る積層型コモンモード
チョークコイルの導体パターンW,W間の結合係数を説
明するための図であって、(a)は導体パターンWの周
囲における磁束の発生状態を示す概念図、(b)は導体
パターンW,W間の水平方向における離間距離Lに対す
る結合係数の関係を示す特性図である。
【図3】(a)は積層型コモンモードチョークコイル1
における導体パターンW1,W2間の離間距離を示す配
置図、(b)は従来の積層型コモンモードチョークコイ
ル61における導体パターンW1,W2間の離間距離を
示す配置図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る積層型コモンモ
ードチョークコイル21の断面図である。
【図5】従来のコモンモードチョークコイル51を示す
図であって、(a)は導体パターンW1,W2をスパイ
ラル平面の垂直方向側から見た概念図、(b)はコモン
モードチョークコイル51の断面図である。
【図6】従来の積層型コモンモードチョークコイル61
を示す図であって、(a)は導体パターンW1,W2を
スパイラル平面の垂直方向側から見た概念図、(b)は
積層型コモンモードチョークコイル61の断面図であ
る。
【図7】従来の積層型コモンモードチョークコイル71
を示す図であって、(a)は導体パターンW1,W2を
スパイラル平面の垂直方向側から見た概念図、(b)は
積層型コモンモードチョークコイル71の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 積層型コモンモードチョークコイル 21 積層型コモンモードチョークコイル F フェライトコア F1 フェライトコア H1 スルーホール H2 スルーホール W1 導体パターン W2 導体パターン W1a 導体パターン W1b 導体パターン W1c 導体パターン W2a 導体パターン W2b 導体パターン W2c 導体パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにそれぞれ独立したスパイラル状の
    第1の巻線用導体層および第2の巻線用導体層をスパイ
    ラル平面の垂直方向において少なくとも2段に重ねた状
    態で対向配置させ、かつ前記両導体層を板状磁性体に挟
    持させて構成した積層型コモンモードチョークコイルに
    おいて、 前記両導体層の一方と他方とが前記スパイラル平面にお
    ける水平および垂直の両方向において交互に隣り合うよ
    うに配置したことを特徴とする積層型コモンモードチョ
    ークコイル。
  2. 【請求項2】 前記両導体層の各々は、それぞれ、前記
    垂直方向において少なくとも2段に重ねて配置されたス
    パイラル状導体層で構成されると共に、そのスパイラル
    平面の中央部位において前記両スパイラル状導体層の端
    部同士が接続されていることを特徴とする請求項1記載
    の積層型コモンモードチョークコイル。
  3. 【請求項3】 前記両導体層は、互いにほぼ同幅に形成
    され、かつ前記垂直方向において隣り合う当該両導体層
    同士がその幅方向において重なり合うように配置されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の積層型コ
    モンモードチョークコイル。
  4. 【請求項4】 前記板状磁性体の各々の縁部を磁性体に
    よって互いに連結させることにより磁気的に閉鎖したこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の積層
    型コモンモードチョークコイル。
JP11077609A 1999-03-23 1999-03-23 積層型コモンモードチョークコイル Pending JP2000277354A (ja)

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