JP2000275969A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
と高画質の画像出力を、安定して実現することの可能な
画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 像担持体上に静電潜像を形成する潜像形
成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供給することに
よって可視像を形成する現像手段と、前記可視像を、溶
媒が残存した状態で、熱と圧力により被転写体に直接転
写する転写手段と、前記被転写体が転写部を通過した後
に、前記可視像を加熱する手段とを具備することを特徴
とする。
Description
た画像形成装置に関する。
記録装置には、乾式では実現できない利点を有している
ため、近年、その価値が見直されつつある。即ち、サブ
ミクロンサイズの極めて微細なトナーを用いることが出
来るため、高画質を実現できること、少量のトナーで十
分な画像濃度が得られるため、経済的であるうえに、印
刷並みの質感が得られること、等が湿式画像形成装置の
主な利点である。
成装置には、いくつかの問題点があり、そのために長い
間乾式技術の独壇場を許してきた。これらの問題の一つ
として、転写手段における課題があげられる。
った。すなわち、従来は、転写手段で像担持体上に付着
している現像剤を電界により用紙に直接転写していたた
め、用紙表面の凹凸に応じた電界変動による転写むらが
生じていた。また、用紙の電気特性のばらつきや環境依
存性などによって、転写不良が生じ易く、転写画像の画
質を著しく劣化させていた。
から一旦中間転写媒体へ転写し、その後に用紙へ転写す
る装置が提案されている。米国特許第5,148,22
2号、同5,166,734、同5,208,637等
には、像担持体から中間転写媒体へ電界によって転写
し、その後に用紙へ圧力(および熱)によって転写する
装置が開示されている。
62−280882などには、電界転写を用いずに、中
間転写媒体への転写と用紙への転写の双方において圧力
(及び熱)を用いる装置が開示されている。この方式に
よると、中間転写媒体を、表面が平滑で電気抵抗のばら
つきや変動の少ない材料より構成することは比較的容易
であるため、用紙へ直接電界転写を行う場合に比べて、
転写による画質劣化は飛躍的に改良される。圧力と熱に
よって中間転写媒体に転写する場合にも、画質の劣化は
著しく抑制される。
な問題が残されていた。まず、中間転写媒体を設けるこ
とで、プロセスが複雑化する。また、中間転写媒体の劣
化に伴って画質が変動し、系の信頼性の低下をもたら
す。中間転写媒体には一般に弾性と離型性が要求される
ため、ゴム等の弾性層の表面にシリコーン系やフッ素系
の離型層を設けるが、その耐久性は他の構成部品に比べ
劣る。
転写する際に、100%の転写効率を得ることは困難で
あり、転写後に中間転写媒体上に残留するトナーを除去
するクリーナが必要になる。そして、クリーナによるダ
メージによって、中間転写媒体の耐久性はますます短く
なる。
解決すべく、熱と圧力によって、像担持体から像担持体
(用紙)へトナー像を直接転写する装置が提案されてい
る。米国特許第5,608,507号には、表面に離型
層を有する像担持体から用紙へ、液体トナーによる像を
熱と圧力で直接転写する装置が開示されている。この装
置においては、感光体表面の潜像に付着した液体トナー
像は、完全に乾燥(dry out)された後に用紙へ
転写されるため、用紙に溶媒が付着することが無く、有
害な溶媒蒸気が機外に放出されることがない。
この装置においても次のような課題が存在した。まず、
溶媒が完全に乾燥した状態でトナー像を用紙へ圧力(及
び熱)で転写することは困難であり、同特許にも詳述さ
れているように、転写効率を改良するためには感光体層
を弾性裏打ち層の上に形成し、その弾性変形を利用して
用紙表面とトナーの密着性を向上させることが必要とな
る。
された加圧部材の圧力下で弾性体の変形に伴って繰り返
し変形するため、感光体を構成するバインダー樹脂に疲
労破壊が生じ、感光体の寿命が著しく短くなる。感光体
が可撓性を有する必要から、アモルファスシリコン系も
しくはセレン系のような金属系の感光体を用いることが
出来ず、有機感光体のようなバインダー系の感光体を用
いなければならず、寿命の改良は困難である。
光体表面層を著しく離型性の高い材料にしなければなら
ず、感光特性と高い離型層の両立が極めて困難であっ
た。
まで開示された装置においても、実用化に際しては種々
の問題があった。本発明は、これらの問題を解決し、湿
式電子写真において、常に良好な転写特性と高画質の画
像出力を、安定して実現することの可能な画像形成装置
を提供することを目的とする。
め、第1の発明は、像担持体上に静電潜像を形成する潜
像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供給するこ
とによって可視像を形成する現像手段と、前記可視像
を、溶媒が残存した状態で、熱と圧力により被転写体に
直接転写する転写手段と、前記被転写体が転写部を通過
した後に、前記可視像を加熱する手段とを具備すること
を特徴とする画像形成装置を提供する。
れた加熱手段により転写後の可視像を加熱するか、転写
部において、転写後も引き続き可視像を加熱するか、あ
るいは被転写体を転写部に搬送する搬送手段に被転写体
を吸着させた状態で、転写後に搬送手段を加熱すること
で、可視像を加熱する。これによって、40cpmを超
えるような高速機で転写を行っても、転写後も引き続い
て溶媒が蒸発し続けるため、溶媒蒸気がそこでほぼ完全
に蒸発して、有害な蒸気が機外に放出することを防止す
ることが出来る。なお、転写は、可視像において、溶媒
が10ないし80%の割合で残存する状態で行われるの
が好ましい。
成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供
給することによって可視像を形成する現像手段と、被転
写体を転写部に搬送する搬送手段と、前記被転写体を、
転写に先立って前記搬送手段に吸着させる吸着手段と、
前記搬送手段を加熱する加熱手段と、前記可視像を、熱
と圧力により被転写体に転写する転写手段とを具備し、
前記加熱手段により前記搬送手段が加熱されることによ
って、転写に先立って前記被転写体が加熱されることを
特徴とする画像形成装置を提供する。
した転写ローラに転写前に紙を吸着させて紙を予熱する
ものである。これにより、特別な紙の予熱装置を設ける
ことなく、転写に先立って紙が十分に加熱されるため、
40cpmを超える高速機においても、安定した転写同
時定着が可能になる。
成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供
給することによって可視像を形成する現像手段と、被転
写体を転写部に搬送する搬送手段と、前記被転写体を、
転写に先立って前記搬送手段に吸着させる吸着手段と、
前記搬送手段を加熱する加熱手段と、前記可視像を、溶
媒が残存した状態で、熱と圧力により前記被転写体に直
接転写する転写手段と、前記被転写体が転写部を通過し
た後に、前記可視像を加熱する手段とを具備し、前記加
熱手段により前記搬送手段が加熱されることによって、
転写に先立って前記被転写体が加熱されることを特徴と
する画像形成装置を提供する。
係る画像形成装置と、第2の発明に係る画像形成装置と
を組み合わせたもので、40cpmを超える高速機にお
いても、安定した転写同時定着が可能になる。
成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供
給することによって可視像を形成する現像手段と、前記
可視像を被転写体に転写する転写手段とを具備し、前記
液体現像剤は、沸点がT1℃の溶媒と、沸点がT1℃よ
り高いT2℃の溶媒とを混合した混合溶媒を含み、転写
前に可視像をT2℃未満であるT3℃で加熱し、転写
時、もしくは転写後の少なくともいずれかにおいて、
(T3+T2−T1)℃以上の温度で加熱する手段を更
に有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
点の低い溶媒を多く蒸発させて短時間で安定した溶媒残
存量を確保するものである。そして転写時、または転写
後には、転写前よりも高温で加熱することで、沸点の高
い溶媒も蒸発させて、溶媒が機外に排出されることが防
止される。これにより、安定したオフセット転写が可能
になる。
り、像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、前記の可視像を被転写体に転
写する転写手段とを具備し、前記液体現像剤は、沸点が
Ta℃の溶媒と、沸点がTaより高いTbの溶媒を混合
した混合溶媒を含み、転写前に前記可視像をTa℃以
上、Tb℃未満で加熱し、転写時、もしくは転写後の少
なくともいずれかにおいて、Tb℃以上で加熱する手段
を更に有することを特徴とする画像形成装置を提供す
る。
係る画像形成装置と同様の効果が期待できる。
成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供
給することによって可視像を形成する現像手段と、前記
可視像を被転写体に転写する転写手段と、前記現像の前
に、像担持体上に、実質的に透明な樹脂を塗布する第1
の透明樹脂付与手段と、前記現像の後に、前記可視像が
形成された像担持体上に、実質的に透明な樹脂を付与す
る第2の透明樹脂付与手段とを具備し、前記第1の透明
樹脂付与手段で付与する樹脂の分子量が、前記第2の透
明樹脂付与手段で塗布する樹脂の分子量に比べて小さい
ことを特徴とする画像形成装置を提供する。
な樹脂を、可視像の現像前に塗布する第1の付与手段
と、現像後に付与する第2の付与手段とを有し、像担持
体と接触する第1の付与手段により塗布する樹脂の分子
量を、被転写体と接触する第2の付与手段で塗布する樹
脂よりも小さくして、転写時に樹脂の途中から分離しや
すくすることで、樹脂を使用して転写を行なった際の潜
像保持からの被転写体の剥離を改善するものである。
成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供
給することによって可視像を形成する現像手段と、前記
可視像を被転写体に電界により転写する転写手段と、前
記現像の前に、前記像担持体上に実質的に透明な樹脂を
付与する透明樹脂付与手段とを具備することを特徴とす
る画像形成装置を提供する。特に、前記潜像形成手段上
に、複数色の可視像を重ねて現像した後に、電界により
被転写体に転写を行うものである。
可視像、特に複数色の可視像を重ねて現像した後に、電
界により被転写体に転写を行う際に、像担持体に可視像
を現像する前に実質的に透明な樹脂を塗布しておくもの
であり、転写効率が100%に至らなくても、転写残り
の大部分が透明樹脂になるため、実質的には転写効率1
00%を得ることが可能となる。
し、本発明を詳細に説明する。図1に、本発明の一実施
形態に係る画像形成装置を示す。図1において、像担持
体1は、導電性基体の上に有機系もしくはアモルファス
シリコン系等の感光層を設けた感光体ドラムである。こ
の像担持体1は、周知のコロナ帯電器もしくはスコロト
ロン帯電器2aによって均一に帯電された後、画像変調
されたレーザビームによる露光3aを受け、表面に静電
潜像が形成される。
置4aによって静電潜像の可視像化が行われる。液体現
像剤は、例えばエクソン社の商品名アイソパーG,L,
Mやノルパー12,13,15等の炭化水素系の絶縁性
溶媒に、帯電制御用の金属石鹸、及び顔料を添加したガ
ラス転写点が−50℃乃至50℃の範囲のアクリル系樹
脂を分散したもの等を用いることができる。
ナーは、そのまま転写手段に至り、転写装置5によって
用紙に転写されても良いが、ここでは引き続き第2の帯
電器2bと第2のレーザ露光3bで第2の静電潜像を形
成し、第1の現像装置4aに収納されている液体現像剤
とは異なる色の第2の現像剤を収納する第2の現像装置
4bによってこれを現像する。従って、第2の現像の後
には、像担持体1上には2色のトナー像が形成されてい
る。
ーザ露光3c、第3の現像装置4c、第4の帯電器2
d、第4のレーザ露光3d、第4の現像装置4dによ
り、第3、第4の帯電・露光・現像が行われ、像担持体
1にはフルカラーのトナー像が形成される。
手段において像担持体1表面に形成されるトナー像の厚
さは高々0.4μm程度であり、定濃度画像領域におい
ては0.1μm以下になることも珍しくなかった。その
ため、表面に数十μmの凹凸を有する普通紙にこれらの
トナー像を転写する際には、いかにしてトナー粒子を用
紙表面に接触させるかが重要な課題となっていた。
媒を用紙に供給し、用紙の凹部にも溶媒を浸透させるこ
とによって、トナー粒子の電気泳動による用紙凹部への
付着(=転写)を可能にしていたが、その結果、用紙が
多量の溶媒を吸収したまま機外へ排紙され、溶媒蒸気に
よる環境問題を招来した。
らかじめ溶媒を十分に除去したあとに用紙にトナーを転
写することができるが、この場合には上述のように0.
1μm前後の厚さの極めて薄いトナー層を数十μmの深
さの用紙凹部に付着させなければならない。そのため、
像担持体や中間転写媒体を弾性体で構成し、この弾性体
を高い圧力下で変形させることによって用紙の凹部にト
ナーを接触させることが必須条件となっていた。
転写媒体の耐久性や安定性にかかわる問題を招来した。
本発明者等は、これらの課題を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、次のような知見を得るに至った。すなわち、
湿式プロセスにおいても、用紙へ転写されるトナー像の
厚さが0.3μm乃至20μmの範囲、より好ましくは
1μm乃至10μmの範囲にあれば、像担持体もしくは
中間転写媒体の表面を剛体もしくは柔軟性の低い材料で
構成しても、普通紙に良好な転写を実現できること、ま
たトナー像の厚さが0.3μm未満でも、溶媒をある一
定の範囲で含んでいれば、普通紙への転写がある程度可
能であることを見出した。
ことにより画像層厚を大きくすること、さらには、トナ
ー像をある一定の溶媒残存量に制御することで、普通紙
に対しても転写が可能になるのである。しかしこのよう
に溶媒を残存したままで、主に高速機において転写を行
うと、前述した溶媒の機外への排出等の問題が発生する
ため、本発明を適用するに至ったのである。
図1を参照して説明する。前述のようにして、像担持体
に形成されたトナー像は、透明樹脂付与手段の有無にか
かわらず、一定の溶媒を含んだ状態で、転写手段6によ
って用紙8に転写されるが、転写手段6は、ここでは紙
の搬送手段も兼ねた転写ローラである。
性体、もしくは、剛体の表面に弾性シートを巻き付けた
構成を有し、表面は誘電体、内部は導伝性部材により構
成され、接地されている。紙は吸着ローラ15により搬
送手段兼転写手段である転写ローラに静電的に吸着され
る。この際、吸着ローラは、硬度30°以上、抵抗が0
〜10e9Ω程度の導電性の弾性または剛体ローラで、
転写ローラとの間に500〜3kvの電位差が与えられ
ている。
上のトナー像に対し所定の圧力(0.3kg/cm以上
かつ15kg/cm以下)が付与され、熱と圧力により
トナー像は紙へ転写される。次に、転写された画像が残
留した溶媒は、紙が転写ローラに吸着された状態で、転
写ローラの加熱手段12によって加熱され続けるため、
転写ローラ上でほぼ完全に蒸発する。
ラ表面から剥離され、機外へ排紙される。ここで剥離手
段14は、ACバイアス(500〜10kv)を含んだ
バイアスを印加したコロナチージャを使用したが、画像
が定着された後であるため、ローラやブラシ等の接触帯
電器で除電しても、また剥離爪のような機械的な手段で
剥ぎ取ってもよい。また、これらに過剰なバイアスをか
けても像が乱れることはない。
着をあげたが、他の方式でもかまわない。例としては、
ローラに微細な穴をあけて、バキュームで紙を吸着させ
る方法、また機械的に紙の先後端をはさみこんでグリッ
プする方法、または、紙の先端はグリップして静電吸着
と組み合わせる方法、さらには転写ローラの表面に粘着
性を持たせる等が考えられる。また紙の吸着は、転写に
先立って行われる必要はなく、図5に示したように、転
写ニップ部で接触することにより、転写ローラに吸着す
るようにしてもよい。
示す。ベルトは、体積抵抗が107〜1013Ω程度
の、ゴムまたは樹脂製のベルトであり、例えばポリイミ
ド樹脂からなるものがあげられる。バイアスの印加され
た吸着ローラ15によりベルトに静電吸着された紙は、
加熱手段12により加熱され、転写領域で、熱と圧力に
より転写される。
で、引き続き加熱手段により加熱され続けられ、残存し
た溶媒がほぼ完全に蒸発してから、ベルトから分離して
排紙される。ベルトを用いた場合、ベルトからの紙の分
離は、ベルトの駆動ローラや従動ローラの曲率を利用し
て行うことができるので、剥離のための除電部材等を省
略することができる。
写ローラ)の温度を変えたときの転写特性を示す。トナ
ー画像の上に透明樹脂を付与して、画像全体の層厚を1
μmにして実験を行なった結果である。横軸にはトナー
画像の溶媒残存量を示し、縦軸には転写効率を示す。転
写ローラの荷重は、転写ローラ長手方向に1μm当たり
約2kg、転写速度は、100mm/secである。
存量が少なすぎても多すぎても転写ができず、溶媒残存
量に最適な条件があることがわかる。そして、像担持体
を加熱して、予め転写前にトナー像を若干加熱しておく
と、転写性能が向上する。また、普通紙では、溶媒残存
量の最適値は、0.3〜0.3mg/cm2 で、重量換
算比では、トナーの比重を約0.8とすると、固形分2
0〜45%、溶媒55〜80%という割合になる。ま
た、比較的平滑性の良いアート紙に転写する場合は、
0.01〜0.3mg/cm2 であり、重量換算比で
は、固形分20〜90%、溶媒10〜80%となる。
トナーのみで、同様な実験を行なった結果を示す。この
場合、トナー層厚は0.1〜0.3μm程度であった
が、普通紙、アート紙とも、転写効率は低いものの、溶
媒残存量を一定の値に保てば、ある程度転写ができてい
ることがわかる。
厚を変えた場合の転写特性を示す。図4から、透明樹脂
がなくても溶媒量が一定であれば、良好な転写ができて
いることがわかる。しかし、そのマージンは非常に狭
く、トナー層厚が0.3μm未満のとき0.15mg/
cm2 であり、重量換算比では、固形分20%、溶媒8
0%となっており、転写効率は100%に至っていな
い。
を3μm程度にした場合では、残存溶媒量の最適値のマ
ージンが広がっているが、固形分と溶媒の重量換算比で
は、前述した1μmの場合と同様の傾向になる。
した方が転写効率は改善されること、また、転写直前の
トナー像の最適溶媒残存量の比重比は、トナー像+透明
樹脂の層厚が1μm以上になれば、ほぼ傾向は同じにな
り、固形分20〜90%、溶媒10〜80%、望ましく
は同条件に固定して普通紙にも対応するものであれば、
固形分20〜45%、溶媒55〜80%にすると良いこ
とがわかる。
トナー像を形成する方式を採用したカラー画像印字装置
の例を示す。図5に示すカラー画像印字装置では、像担
持体には、離間可能なクリーナ、転写前残存溶媒量調整
装置、転写装置が備えられており、現像器は、複数色が
一色ごとに順次当接されるようになっている。
た像担持体には各色に応じた露光処理が行われ、まず第
1色目の現像が行われる。その後、さらに帯電が行わ
れ、画像部分に対応した位置に露光が行われ、透明樹脂
が付与される。このとき乾燥手段、転写装置、クリーナ
は像担持体から離間しており、像担持体は1回転して2
色目の帯電、現像、そして透明樹脂の塗布が行われる。
のち、乾燥手段、転写装置、クリーナは像担持体に当接
され、紙への転写が行われる。このような装置では、透
明樹脂の塗布装置が1つで、各色毎に塗布することがで
きるため、透明樹脂層厚を簡単に厚くすることが可能と
なる。透明樹脂を通常の現像器と同じ条件・方法で現像
すると、塗布厚は0.5μm程度である。ここで、これ
を4色毎に塗布すれば2μmになり、普通紙への転写に
も十分な厚みになる。
ることで、ムダな透明樹脂の浪費をなくすことができ
る。例えば、比較的平滑性の良いアート紙の場合では、
全色現像が終わった後に、1回だけ透明樹脂を塗布する
だけで十分に転写が可能である。紙種類によっては透明
樹脂が不要なものまである。また平滑性の悪い普通紙で
は、各色毎に透明樹脂を塗布することで、計4回、2μ
m以上の厚みが得られるわけである。紙の種類の検出
は、光沢度計等を使用して自動で行うことも可能ではあ
るが、一般的にはユーザによる入力や専用給紙トレイを
設ける等の方が、低コイトで且つ確実な方法である。
ナーのみの場合でも適用可能ではあるが、このような透
明樹脂を塗布した場合に非常に有効である。それは、透
明樹脂を塗布した場合の転写では、転写時にトナー像が
多くの溶媒を含んでいるため、転写時だけでは十分に乾
燥しきらないからである。
段の熱源で転写後の溶媒を蒸発させるか、また転写後に
新たに定着器を取り付けるかが必要になる。また、本実
施形態では、像担持体から直接可視像を被転写体に転写
しているため、転写前にトナー像を加熱しにくい。転写
前に可視像を加熱した方が転写効率は良くなることは前
述したが、いくら像担持体をベルト感光体等の熱容量の
小さいものにしても、あまり高温にすると現像等の他の
プロセスへ影響が懸念される。そこで転写ローラや搬送
手段を主に加熱して、そこに紙を吸着されて転写効率を
あげる本実施形態が重要になってくるのである。
図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、紙等の
被転写体を、転写前に予め予熱することを特徴とするも
のであり、40cpmを超えるような高速機においても
良好な転写を実現するものである。その方法としては、
図1及び図2に示した第1の実施形態と、ほぼ同様であ
る、すなわち、転写前に転写ローラや転写ベルト等の搬
送手段に紙を吸着させ、その状態で搬送手段を加熱す
る。これにより、紙は転写前に温められ、十分に加熱さ
れた状態で転写領域に至る。
に、転写前に紙が搬送手段に吸着する構成になってお
り、図2に示す画像形成装置では、参照符号H1で図示
したヒータがあれば、紙が予熱され、本実施形態を適用
したことになり、これがなければ、第1の実施形態のみ
ということになる。
300mm/secにおける、紙の予熱の有無による転
写特性の違いを示した。図6から、透明樹脂を塗布して
画像全体の層厚を1μmにした状態で実験を行なったと
ころ、100mm/secでは両者に大差はないもの
の、300mm/secでは紙の余熱がある場合の方が
転写効率が明らかに向上しているのがわかる。
紙に転写する場合のみならず、中間転写媒体から紙への
転写にも適用可能である。しかし転写時に、より溶媒を
多く含んだ直接転写方式の方に対する効果が大きく、図
1及び図2に示す例のように、第1の実施形態と第2の
実施形態を組み合わせて、転写の前後で紙を加熱するこ
とで、高速機においても安定した転写と、溶媒蒸気を機
外にもらさないこととを両立することが可能になる。
明する。本実施形態では、2種類以上の溶媒を混合して
用いている。通常の液体現像剤の溶媒は、例えばエクソ
ン社の商品名アイソパーG,H,K,L,Mやノルパー
12,13,15等の絶縁性溶媒を用いる。これらの溶
媒は、ドデカンやウンデカン等のパラフィン系炭化水素
の混合物であり、もちろん沸点等の物性値も若干異なる
もの同士が混合されている。
混合するという概念は、既に公知のものである。また、
極端に沸点の離れた溶媒を微量添加するという概念は、
特表平10−508119に開示されている。しかし、
その技術は、中間転写体から紙へ熱と圧力により液体ト
ナー像を転写する際に、非常に微量(0.2〜2%)の
高沸点溶媒を中間転写体に残存させ、中間転写体を常時
完全には乾燥させないことで、中間転写体の耐久性を向
上させ、寿命を延ばすというものである。
に、液体現像剤が一定の溶媒を含んだ状態を作り出す際
に、沸点の違いを利用するものである。特表平10−5
08119に開示の技術とは、溶媒の使用目的が異な
り、また混合する溶媒の沸点の差も小さく、さらに、室
温では蒸発しないような沸点の高い溶媒を微量混合する
のではなく、どちらも室温で徐々に蒸発するレベルの溶
媒を同等なレベルで混合する。
置を示す。図7(a)において、現像工程を終えた像担
持体上のトナー画像は、透明樹脂の付与の有無は別とし
て、転写前述に一定の溶媒量に調整される。多くの場
合、この調整手段は、熱源を有する乾燥手段であり、図
7(a),(b)では、乾燥手段20として図示した。
体分と溶媒の比率が30%:70%の場合は、沸点の低
い溶媒(沸点T1℃)と高い溶媒(沸点T2℃)の混合
比を概ね3:7〜1:1程度としておき、像担持体上の
トナー像を前記した乾燥手段によりT2℃未満の温度
(T3℃)で加熱する。
である必要はない。溶媒は沸点以下の温度でも、沸点に
近くなるほど指数関数的に蒸発するためである。これに
より、トナー像に含まれる沸点の低い溶媒の多くが転写
前に乾燥し、固形分と溶媒の比率を比較的安定して調整
することが可能となる。
上の温度(T4℃)で加熱するが、このとき、より速
く、高沸点の溶媒を含めて蒸発させるために、T4とT
3との温度差を、高沸点溶媒の沸点(T2)と低沸点溶
媒の沸点(T1)との温度差(T2−T1)よりも大き
くすると効果的である。
で、転写前に低沸点溶媒が乾燥するよりも速く、転写後
には高沸点溶媒が蒸発することになるため、高沸点溶媒
を含めて溶媒蒸気を機外に放出しないようにすることが
できる。
と、アイソパーLを1:1の比で混合して用いた。アイ
ソパーGの沸点は155〜175℃、アイソパーLは1
88〜207℃である。この場合、転写前の乾燥温度を
60℃に設定し、アイソパーGを概ね蒸発させ、沸点の
比較的高いアイソパーLを多く残存させることで、比較
的安定して転写前の溶媒残存量を調節することができ
た。
転写ローラの温度を75℃に設定したところ、転写部を
通過しただけでは溶媒が蒸発しきらず、排紙された紙を
指で擦ると画像が剥げてましった。そこで、転写ローラ
の温度を95℃に設定したところ、転写部において溶媒
はほぼ完全に蒸発し、画像は十分に転写と同時に定着さ
れ、溶媒蒸気が外に漏れることはなかった。
態と同様の目的で行われる。図7(b)に、本実施形態
に係る画像形成装置を示す。本実施形態では、第3の実
施形態よりも、より高速で転写できるようにするもので
あり、転写前の加熱温度を、低沸点溶媒の沸点(Ta
℃)以上、高沸点溶媒の沸点(Tb℃)未満に設定す
る。これにより、転写前では低沸点溶媒が急激に蒸発
し、ほぼ高沸点溶媒のみになる。その後、転写部もしく
は転写後に、今度は高沸点溶媒の沸点(Tb℃)以上の
温度で加熱することにより、高沸点溶媒もほぼ完全に蒸
発させるものである。
らに定着器がある例を示したが、図7(a)に示すよう
に、転写部をTb℃以上で加熱してもよい。本発明者に
よる実験では、第3の実施形態と同じ混合溶媒を用い、
転写前の加熱温度をTa℃以上、Tb℃未満である18
0℃に設定したところ、さらに高速プロセスでも溶媒残
存量を調節することができるようになった。そして、転
写後の加熱温度を210℃にしたところ、300mm/
secを超える速度でも、溶媒がほぼ完全に蒸発し、良
好な転写・定着が可能になった。
るプロセスを実現するためには、転写前の加熱温度を沸
点の低い溶媒の沸点以上に設定し、転写部もしくは転写
後の加熱温度を、沸点の高い溶媒の沸点(Tb℃)以上
に設定することにより、より好ましい結果が得られる。
明する。本実施形態は、透明樹脂を塗布するものであ
る。透明樹脂を塗布すると、前述したように、紙の種類
によらず良好な転写を実現できるようになるが、紙の種
類によっては、感光体等の像担持体に紙が貼り付きやす
くなり、紙の分離が難しくなる。図9(a)に、紙が感
光体に張付いてしまった際の模式図を示す。紙が薄いフ
ィルムを貼り付けたようなアート紙の場合は、そこから
紙が分離してしまうのである。
に、トナー画像を現像する前に像担持体に、透明樹脂付
与装置4により、第1の透明樹脂を付与し、続いてトナ
ー像を現像した後、最後に、透明樹脂付与装置9によ
り、第2の透明樹脂を付与するものである。このとき、
第1の透明樹脂の分子量を第2の透明樹脂のそれよりも
小さくすることで、第1の透明樹脂が、転写時に樹脂層
内で分離しやすくする。その模式図を図9(b)に示
す。このような構成により、透明樹脂が像担持体に貼り
ついても、第1の透明樹脂層の途中でトナー像が紙から
分離するため、紙の分離が良好になる。
分の粘弾性特性などが着色現像剤の特性に近いことが望
ましいため、トナーから顔料を抜いた樹脂を使用するの
がよい。本発明者による実験に使用したトナー、及び従
来の透明樹脂に使用したアクリル系の樹脂の分子量は6
0000〜100000(Mw)であり、第1の樹脂も
それと同様なものを使用して、アート紙に転写させたと
ころ、紙が感光体に貼りついてしまい、良好に分離でき
なかった。
ル樹脂の分子量をA1サンプル:分子量400000〜
60000(Mw)、A2サンプル:分子量20000
〜40000(Mw)、A3サンプル:分子量1000
0〜20000(Mw)と下げていったところ、A2サ
ンプル、A3サンプルでは、紙の分離が良好になった。
(b)の模式図に示したように、透明樹脂が幾分残って
おり、分子量の小さい第1の透明樹脂層が途中で分離し
て転写が行われた。このように、トナー像と像担持体と
の間に、トナーに使用している樹脂よりも分子量の小さ
い樹脂を介在させることで、紙の感光体からの分離を容
易にすることができる。
複数色からなる画像を現像した後に、被転写体へ一括し
て画像を転写する装置に関するもので、その詳細を図1
0に示す。感光体(本実施例ではベルト状感光体)上に
は、トナー像を現像する前に透明樹脂付与手段4があ
り、最初に、帯電器2により感光体を一様に帯電した
後、露光3を行い、透明樹脂付与手段4により画像部分
に透明樹脂を塗布する。この際、透明樹脂は画像部分で
はなく、全面に塗布してもかまわない。
像を連続して行い、感光体上にカラー画像を形成する。
形成されたカラー画像は、図中では省略された残存溶媒
量を調整する手段を経て、転写部において、電界により
転写される。この際、電界による転写では、紙の抵抗や
表面粗さの影響で、転写効率が100%になることはな
い。
脂が付与されているため、透明樹脂部分が転写残りにな
っても可視画像は100%転写を達成することができ
る。この概念図を図11に示す。このとき、電界転写の
転写効率は70〜80%であるため、3色が完全に重な
った部分で、さらに現像と同様な手段で透明樹脂を塗布
することにより、転写効率が70%の場合、実質的な転
写効率は、70/100×0.75=93%となる。
0/100×0.67=100%以上となり、実際には
3色以上を重ねた部分は、殆どなく、さらに3色重なっ
ていても転写効率が75%以上あれば、実質的には10
0%転写になるため、たいていの場合は、転写効率10
0%を達成できる。
これが中間転写体のようなものでもかまわない。中間転
写体の方が紙に比べて転写効率が良くなり、安定する
が、もともと100%転写は難しいため、本実施形態を
適用すると、常時、実質的に100%転写ができるよう
になり、より確実な方法であるとも言える。
る例のすべてにおいて、全面に透明樹脂を塗布しても良
いが、新たに露光手段等は必要にはなるものの、透明樹
脂を画像部のみに選択的に塗布した方が、透明樹脂をム
ダに消費することがなくなる。また、第1の実施形態に
おいて説明したが、紙の種類を検出して透明樹脂を塗布
する量を調節した方が、不必要に透明樹脂を消費するこ
とがない。紙の種類の検知手段としては、ユーザによる
入力や、専用紙、普通紙仕様に給紙カセットを設定でき
るようにすること等が簡単で安価な方法である。
は、通常の現像器を使用した場合では、プロセス条件
(現像ローラ及びスクイズローラの周速や印加バイア
ス、さらにそれらのローラと像担持体とのギャップの調
整等)を変えることが挙げられる。また、前述したよう
な塗布回路回数を変える方法、さらには、インクジェッ
トノズルのようなもので吹き付けるような、塗布方法自
体を変えてもかまわない。
も、ここでは第1の実施形態において説明したが、もち
ろんすべての実施形態で、前述した範囲を適用すること
ができる。
れば、液体現像剤よりなる可撓像を、像担持体から像担
持体へ高効率で転写することができるとともに、排紙さ
れた紙へ溶媒が付着することがなくなり、高画質でかつ
環境に優しい画像形成装置が得られる。
構成を示す図。
他の例の構成を示す図。
他の例の構成を示す図。
構成を示す図。
構成を示す図。
図。
の構成を示す図。
図。
Claims (15)
- 【請求項1】像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
手段と、 前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、 前記可視像を、溶媒が残存した状態で、熱と圧力により
被転写体に直接転写する転写手段と、 前記被転写体が転写部を通過した後に、前記可視像を加
熱する手段とを具備することを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】前記転写手段は、前記被転写体と接触して
いる間、前記被転写体に転写された可視像を引き続き加
熱することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】被転写体を搬送する搬送手段と、 前記被転写体を搬送手段に吸着させる吸着手段と、 前記搬送手段を加熱する加熱手段とを具備し、前記加熱
手段により前記搬送手段が加熱されることによって、前
記被転写体が転写部を通過した後に可視像が加熱される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
手段と、 前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、 被転写体を転写部に搬送する搬送手段と、 前記被転写体を、転写に先立って前記搬送手段に吸着さ
せる吸着手段と、 前記搬送手段を加熱する加熱手段と、 前記可視像を、熱と圧力により被転写体に転写する転写
手段とを具備し、前記加熱手段により前記搬送手段が加
熱されることによって、転写に先立って前記被転写体が
加熱されることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
手段と、 前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、 被転写体を転写部に搬送する搬送手段と、 前記被転写体を、転写に先立って前記搬送手段に吸着さ
せる吸着手段と、 前記搬送手段を加熱する加熱手段と、 前記可視像を、溶媒が残存した状態で、熱と圧力により
前記被転写体に直接転写する転写手段と、 前記被転写体が転写部を通過した後に、前記可視像を加
熱する手段とを具備し、前記加熱手段により前記搬送手
段が加熱されることによって、転写に先立って前記被転
写体が加熱されることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】前記被転写体への転写前に、前記可視像を
加熱する手段を具備することを特徴とする請求項1ない
し5のいずれかの項に記載の画像形成装置。 - 【請求項7】像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
手段と、 前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、 前記可視像を被転写体に転写する転写手段とを具備し、
前記液体現像剤は、沸点がT1℃の溶媒と、沸点がT1
℃より高いT2℃の溶媒とを混合した混合溶媒を含み、
転写前に可視像をT2℃未満であるT3℃で加熱し、転
写時、もしくは転写後の少なくともいずれかにおいて、
(T3+T2−T1)℃以上の温度で加熱する手段を更
に有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
手段と、 前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、 前記の可視像を被転写体に転写する転写手段とを具備
し、前記液体現像剤は、沸点がTa℃の溶媒と、沸点が
Taより高いTbの溶媒を混合した混合溶媒を含み、転
写前に前記可視像をTa℃以上、Tb℃未満で加熱し、
転写時、もしくは転写後の少なくともいずれかにおい
て、Tb℃以上で加熱する手段を更に有することを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項9】前記転写の前に、前記可視像に実質的に透
明な樹脂を付与する透明樹脂付与手段を更に具備するこ
とを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの項に記載
の画像形成装置。 - 【請求項10】静電潜像を形成する潜像形成手段と、 前記像担持体上に静電潜像に液体現像剤を供給すること
によって可視像を形成する現像手段と、 前記可視像を被転写体に転写する転写手段と、 前記現像の前に、像担持体上に、実質的に透明な樹脂を
塗布する第1の透明樹脂付与手段と、 前記現像の後に、前記可視像が形成された像担持体上
に、実質的に透明な樹脂を付与する第2の透明樹脂付与
手段とを具備し、前記第1の透明樹脂付与手段で付与す
る樹脂の分子量が、前記第2の透明樹脂付与手段で塗布
する樹脂の分子量に比べて小さいことを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項11】像担持体上に静電潜像を形成する潜像形
成手段と、 前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視
像を形成する現像手段と、 前記可視像を被転写体に電界により転写する転写手段
と、 前記現像の前に、前記像担持体上に実質的に透明な樹脂
を付与する透明樹脂付与手段とを具備することを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項12】前記潜像形成手段上に、複数色の可視像
を重ねて現像した後に、電界により被転写体に転写を行
うことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 【請求項13】前記実質的に透明な樹脂を、前記可視像
の画像領域にのみ付与することを特徴とする、請求項9
ないし12のいずれかの項に記載の画像形成装置。 - 【請求項14】前記被転写体の種類を判別する検知手段
と、この検知手段の信号により前記可視像に付与される
実質的に透明な樹脂の厚さを0〜20μmの範囲で可変
する手段を更に具備することを特徴とする請求項9ない
し13のいずれかの項に記載の画像形成装置。 - 【請求項15】前記可視像と実質的に透明な樹脂が、2
0%ないし90%の範囲の固形分と、10%ないし80
%の範囲の溶媒成分を含有した状態で前記転写手段に至
るように、溶媒成分量を調整する絞り手段を更に有する
ことを特徴とする請求項9ないし14のいずれかの項に
記載の画像形成装置。
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