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JP2000273949A - 構造材及びその接合方法 - Google Patents

構造材及びその接合方法

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Publication number
JP2000273949A
JP2000273949A JP36695199A JP36695199A JP2000273949A JP 2000273949 A JP2000273949 A JP 2000273949A JP 36695199 A JP36695199 A JP 36695199A JP 36695199 A JP36695199 A JP 36695199A JP 2000273949 A JP2000273949 A JP 2000273949A
Authority
JP
Japan
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structural
structural material
hollow
filler
joining
Prior art date
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Pending
Application number
JP36695199A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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Original Assignee
Individual
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Publication date
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Publication of JP2000273949A publication Critical patent/JP2000273949A/ja
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、技能労働者でなくてもコンクリート
製等の梁と梁、梁と柱などの接合が簡単にでき、さらに
は格調の高い建造物も可能とした構造材を提供し、併せ
てその接合方法をも提供することを目的としている。 【解決手段】2つ以上の部材が直角又は傾斜角度をなし
て接合される部位に使用される構造材であって、コンク
リート又はこれに類する素材で作製された中空管からな
り、該中空管は、接合部位にて中空管同士を隣接した状
態で中空内部に硬化性の充填材を注入して固化させる時
に中空管相互の接合部にかかる曲げ応力に耐える管厚と
上記曲げ応力を分担する凹凸を中空部の内面に有し、中
空管及び硬化性の充填材とにより接合部位に於いて外部
から補強用添え板等の補強材を添接することなくラーメ
ン構造を可能としたことを特徴とする構造材、及び2本
以上の前記構造材の端部同士又は端部と側面を当接した
後、構造材の中に充填材を注入して固化させることで前
記構造材同士の接合を行うことを特徴とする構造材の接
合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建造物の柱や梁
を構成する構造材に係り、詳しくはコンクリートやこれ
に類する素材からなる構造材を接合する技術分野に関す
るものである。この構造材の用途としては、一般の建築
物を始めとして、橋梁、土留構造物、杭、電柱等の構造
材が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】一般に土木、建築の分野における建造物
は、主に木材、鉄筋コンクリート、鉄骨等の材料で作ら
れているが、築造に際しては現場での手作業によるとこ
ろが少なくない。特に、梁と梁、梁と柱のような接合箇
所は構造が複雑であり、また最も応力が作用することか
ら、充分な品質で仕上げようとするとどうしても手作業
が多くなる。中でも現場打ちコンクリートの場合、この
接合箇所の施工に際しては人手と技能労働者を必要とす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は人手不足と技能労働者の高齢化、さらには安価に仕上
げるコスト意識が原因して、粗雑に施工された建造物が
多く見られる。一方、1995年1月の阪神大震災で報じら
れているように、一昔前に作られた建物は当時は充分な
技能労働者がいたにもかかわらず、例えば神戸市では3
〜4割の建造物が施工ミスが一因で崩壊している。しか
して、現在作られている建造物は、その当時のレベル以
下の技能労働者によって作られているので質の低下は明
らかである。
【0004】また、上記のような質の低下に加え、最近
では建造物自体のデザインが簡素化されている。このた
め、中世のヨーロッパ建築に見られるような格調の高い
建造物が見られず、都市空間が殺風景になってきてい
る。このように建造物のデザインがよくないと、人々の
心に潤いと安らぎがなくなり、文化レベルが低下し、都
市の荒廃化が進むことは否めない。
【0005】したがって、本発明は、技能労働者でなく
てもコンクリート製等の梁と梁、梁と柱などの接合が簡
単にでき、さらには格調の高い建造物も可能とした構造
材を提供し、併せてその接合方法をも提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る構造材は、柱又は梁に使用する構造材
であって、コンクリート又はこれに類する素材で作製さ
れた中空管からなり、その内面に凹凸を有することを特
徴としている。そして、内面の凹凸がらせん状に形成さ
れていてもよく、さらには内面に中型枠が埋殺されてな
る形態であってもよい。また、外面に付帯物を取り付け
るための取付け部分が設けられたりデザイン上の凹凸が
設けられていてもよい。さらには、複数の中空管が束ね
た状態に一体化されているものや中空管の一部又は全部
が切り欠かれた形態の構造材を使用してもよい。また、
内面に補強板が付設されていてもよい。さらに、構造材
の表面に化粧材又は構造用補強材を一部分又は全面に使
用することもある。また、中空管内面の凹凸部分に排気
路を設けておいてもよい。
【0007】そして、本発明に係る接合方法は、前記の
如き構成の構造材を接合する方法であって、2本以上の
前記構造材の端部を向かい合わせた後、構造材の接合す
べき中空部に充填材を注入して固化させることを特徴と
する。または、端部付近に蓋部材を固定状態で取り付
け、この蓋部材を取り付けた少なくとも2本以上の前記
構造材の端部を向かい合わせた後、蓋部材で区画される
空間内に充填材を注入して固化させることで前記構造材
同士の接合を行うことを特徴とする。後者の接合方法で
は、周囲に弾性体を取り付けた構成の蓋材を使用すると
よい。
【0008】また、本発明に係る別の接合方法は、前記
の如き構成の構造材を接合する方法であって、一方の構
造材の接合すべき端部付近に袋体を取り付けておき、こ
の構造材と他方の構造材の端部を向かい合わせた後、袋
体に充填材を注入して膨張させることにより前記構造材
同士の接合を行うことを特徴とする。また、この袋体の
設置の仕方として補強材の他方端又は蓋部材に袋体を固
着したり、膨張する袋体の先端を所定の位置で止めるた
めに蓋部材、補強材又は拘束材を介して袋体の延びを拘
束するのが好ましい。また、袋体の他方端に仕口枠を設
けるようにしてもよい。また、仕口材と接合すべき構造
材を接合する場合、この構造材と仕口材を突き合わせた
後、前記の接合方法のいずれかを利用して、充填材を充
填して接合するようにすればよい。また、中空管内面の
凹凸部分に排気路とこれに繋がる排気孔を設けてなる構
造材を使用し、構造材の中に充填材を注入する際に、構
造材内部の空気を排気路より排気孔を介して排気するの
が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る構造材の一例
を示す斜視図である。この構造材1は、コンクリート又
はこれに類する材料(セラミックス等)で作製された中
空管からなり、図示の如くその内面に凹凸2が設けられ
ている。この構造材lは工場にて次のようして製造す
る。すなわち、図2に示すような伸び縮みするゴム製の
中型枠3を型枠の中に設置し、空気孔3aから空気を入れ
て膨張させた状態とし、構造材1の表面形状に対応する
外型枠を中型枠3の外側に間隔を置いて設置した後、両
型枠の間にコンクリートを流し込み、そのコンクリート
が硬化した後で、空気を抜いて中型枠3を抜き取るとと
もに外型枠を脱型する。これにより、中型枠3のひだ3b
に対応した形状の凹凸2を内面に有する構造材1が作製さ
れる。なお、コンクリートを流し込む際に、鉄筋、非鉄
金属、有機質又は無機質の繊維(例えば、ナイロン、ア
ラミド、ガラス、炭素等の繊維)を入れて構造材1を補
強するのが好ましい。また、構造材1の外側面には使用
目的に応じてデザイン上の凹凸を施すようにしてもよ
い。
【0010】図3に示すような伸び縮みするゴム製の中
型枠4を使用した場合は、中型枠4の凹凸4bに対応した不
連続な凹凸を内面に有する構造材が作製される。なお、
図中4aは前記と同様な空気孔である。
【0011】図4に示される構造材5は、中空管の内面に
設ける凹凸6がらせん状になったものである。この構造
材5は工場にて次のようにして製造する。すなわち、構
造材5の表面形状に対応する外型枠を設置し、その外型
枠の中に所定の間隔を置いてらせん状のパイプを入れ、
両型枠の間にコンクリートを流し込んだ後、そのコンク
リートが硬化する前の適当な時期にパイプを回して抜き
取ることで作製される。
【0012】構造材の内面に設けられる凹凸は、適宜形
状の中型枠を使用して任意形状に形成することができ
る。図5〜図7にその例を示す。図5に示される構造材51
では凹凸61が連続する台形のらせんねじ溝になってお
り、図6に示される構造材52の凹凸62は不連続の台形の
溝になっている。図7に示される構造材53の凹凸63はベ
ローの外形に相当するような断面が半円形の溝と突条を
組み合わせた形状になっている。
【0013】なお、本発明の構造材は、上記のようなゴ
ム製の中型枠を使用する他に、機械的な方法で伸び縮み
する凸部を外側に備えた中型枠を使用しても製造が可能
である。或いは、焼却や腐蝕が可能な材料で形成した中
型枠を使用し、コンクリートが硬化した後で取り除くこ
とで作製することも可能であるし、場合によっては中型
枠を埋め殺して、その内面を凹凸として利用することも
できる。
【0014】中型枠を埋め殺した構造材の一例を図8に
示す。この構造材531は台形状の凹凸を持った中型枠631
を中空管の内面に埋殺している。中型枠の形状は図示の
ものに限らず、図4〜7に示す凹凸の如き波形の形状で
もよい。さらに、構造材の使用目的によっては中型枠に
図3のような凹凸4bを設けてもよい。この場合、中型枠
の外側に凹凸部材を設けて波形形状にして凹凸を設ける
方法と、中空枠をプレスすることで波形形状にて凹凸を
設ける方法とがある。中型枠及び凹凸部材としては、
鉄、非鉄金属、樹脂、セメント、木質材、セラミックス
等の材質のものが使用でき、或いは炭素、ガラス、ナイ
ロン等の無機質又は有機質の繊維を板状にしたりセメン
ト等に混入したものを利用してもよい。そして、中型枠
に鉄等の強度のある材料を用いれば構造材の強度が向上
する。
【0015】中型枠を埋め殺した構造材の別の例を図9
に示す。この図は構造材を切断状態で示した斜視図であ
り、埋め殺した中型枠の形状が理解できるようにしたも
のである。この構造材532は複数の突起材632aを内側に
固着した中型枠632を中空管の内面に埋め殺している。
突起材632aとしては棒状のものでもよいし、棒状の先端
を適宜形状にしてもよい。突起材632aの材質は中型枠63
2と同じでも異なっていてもよい。なお、構造材の使用
目的によっては中型枠を使用せずに、突起材を直接中空
管の内面に固着してもよい。
【0016】中型枠を埋め殺した構造材のさらに別の例
を図10に示す。この構造材533に埋め殺してある中型枠6
33は縦棒と横棒を角筒状に編んだもので、適宜の位置に
中空管との付着を良くするためのアンカー633aを設けて
ある。縦棒と構棒の形状は任意で、材質は前述した中型
枠と同じである。また、構造材533の表側にタイル等の
化粧材或いは構造用の補強材として表面材633bを付設し
てもよい。この表面材633bは中型枠633と同じ材質の材
料で、部分的又は全面に張ったり、外型枠として利用し
て埋殺したりしてもよい。このような表面材は図1〜図1
9に示す構造材に利用できる。なお、図9、図10に示した
中型枠をさらに波形状やらせん状にしてもよい。
【0017】また、構造材の凹凸は中空管の全体に設け
てもよいし、図11に示す構造材54のように、接合部位と
なる端部付近にのみ凹凸64を設けてもよい。全体に凹凸
を設けた構造材は、適宜の長さに切断して使用すること
ができる。
【0018】また、本発明の構造材は、工場で製造する
際に、その外側に壁材、ドア、サッシ等の付帯物を取り
付けるための溝などの取り付け部分を形成した形態にす
ることができる。例えば、図12に示される構造材55で
は、その外面に取り付け部分としてのあり溝65が1つ又
は2つ以上設けられていて、パネル66などを嵌入できる
ようになっている。また、反対側には突起65aが設けら
れている。このように縦方向又は横方向(図示せず)に
必要に応じて、適宜の凹凸を構造材の表面に設けること
ができる。さらに、構造材の外面に彫刻や模様などの格
調の高い形状を始めとして、種々な外観形状を備えたも
のにすることができる。
【0019】また、図13及び図14に示される構造材56,
57のように、中空管を複数束ねた状態に一体化したもの
も利用することができる。さらに図15や図16に示される
ような断面形状としてもよい。図15に示される構造材57
1は図14の構造材57において中壁2aを取り除いた形状で
ある。図16に示される構造材572は図15の構造材571にお
いて中壁2bを取り除いた形状である。図13〜16に示すタ
イプの構造材では、全ての内面に凹凸2を設ける必要は
なく、使用目的に応じて凹凸のない中空部があってもよ
い。さらに、一部の中空部が中空ではなく、工場にてコ
ンクリートを打設した中実構造であってもよい。
【0020】本発明の中空管からなる構造材は、両端以
外で完全に閉鎖された中空形状にのみ限定されるもので
はない。図17(A)〜(C)に例示されるように、建造材の一
部又は全長に渡って1ヶ所又は2ヶ所以上に形成された切
除部581を有する構造材58a,58b,58cも含まれるもので
ある。中空部には適宜の凹凸2が設けられている。な
お、切除部581の巾と内空巾582のサイズは構造材の使用
目的と凹凸2の形状によって左右されるが、好ましくは
内空巾582より切除部581の巾の小さい方が隣接する構造
材との接合状態が確実になる。
【0021】図18に構造材の別の例を示す。この構造材
59はU字型であり、その内面には対応する中型枠69が固
着されている。この中型枠69はコンクリート打設時に埋
め殺されたものである。中型枠69には打抜きにより突起
部分69aが形成されている。打抜き後の孔69bはサイズに
よってはコンクリートが流出するので、必要に応じて適
宜の手段で塞いでおくようにする。この打抜きにより突
起部分を形成する中型枠は図8〜10のタイプの構造材に
も使用できる。また、図8,9,10に示すタイプの中型枠
631,632,633、図18に示すタイプの中型枠69はそれぞ
れ図17(A)〜(C)のタイプの構造材に利用できることは言
うまでもない。
【0022】以上に種々のタイプの構造材を例に挙げた
が、これら構造材はその形状や使用目的によっては補強
する必要がある。図19にこのような補強を施した構造材
の一例を示す。この構造材591では中空管の内部の適宜
の位置に補強部591aを設けてある。そして、補強部591a
はその腹部に1つ又は複数の開口591bを有していてもよ
い。この補強部591aは中空管と一体でもよいし、同質又
は別材質のものを嵌め込んで形成してもよい。2つの補
強部591aの間の空間には型枠691を埋め殺してもよい。
或いは、焼却や腐蝕が可能な材料で形成した中型枠を使
用し、コンクリートが硬化した後で取り除くようにして
もよい。或いは、前述した如き空気で膨らましたゴム製
の中型枠を使用し、コンクリ−トが硬化した後で開口59
1bから取り出すようにしてもよい。なお、このような補
強部は前記した何れのタイプの構造材でも設けることが
できる。
【0023】以下、上記の如き構造材の接合方法につい
て説明する。
【0024】図20に示される実施例では、2つの構造材1
1,12の接合すべき端面同士を合わせた後、充填口12aか
ら充填材Aを注入する。この場合、充填材Aは各構造材1
1,12の中空部全体に充填する。また、必要により仮止
め部材13を用いて仮止めする。この充填材としては、コ
ンクリート、モルタル、樹脂、セラミックス、ゴム等が
使用されるが、その他に、亜鉛、アルミニウム等の非鉄
金属又は鉄の熔融物も使用できる。更にこれらの充填材
に、前記構造材1の補強材として混入した鉄、非鉄金
属、有機質又は無機質の繊維等を必要に応じて混入させ
てもよい。どの充填材を使用するかは構造材の用途に応
じて決めればよい。図21に示される実施例では、各構造
材11,12の接合すべき端部付近に蓋部材14をその周囲の
弾性部材14aを介してそれぞれ取り付け、さらに一方の
構造材12にフープ筋を有する補強材15を挿入してスペー
サー16等により固定しておき、端面同士を合わせてか
ら、蓋部材14で区画される空間内に充填口12aから充填
材Aを注入する。構造材の中空部が小さいか、蓋部材14
を奥深く設置する場合には、図22に示されるように、補
助棒17を利用する。この補助棒17は一方の蓋部材14に固
定する。
【0025】図23に示される実施例は、凹凸6がらせん
溝で形成された2つの構造材11,12を接合する場合であ
る。この例での蓋部材18の中央部は、接合される各構造
材11,12の端部側に膨らんだ球面となっており、弾性部
材18aの外周に未硬化時に潤滑性を有する接着剤を塗布
した後、凹凸6に沿わせて所定位置までねじ込む。接着
剤の硬化後、構造材11,12の端面同士を合わせてから、
充填材Aを注入すると、その時の圧力により蓋部材18の
中央部はその円周が拡げられて、弾性部材18aは凹凸6に
密着する。したがって、充填材Aが弾性部材18aと凹凸6
との隙間から漏れることがない。
【0026】図21〜23において充填材Aを注入する空間
の空気が接合の隙間から逃げない場合は、蓋部材18又は
構造材11,12に適宜の大きさの排気孔を設けるように
し、さらにその排気孔には充填材Aが漏れないように逆
止弁を設けるか後述のフィルター85を設けるようにする
とよい。
【0027】上記した接合方法を用いて、この発明の構
造材で仕口を構築する例を、図24に基づいて順を追って
説明する。
【0028】まず、ベースプレート21を基礎コンクリー
ト中に埋設されたアンカー22に固定する。必要に応じて
補強材15をべ一スプレート21に溶接したのち、構造材か
らなる下柱23を所定の位置に建て込み仮止めする。その
後、下柱23に充填口24が設けられている時はその孔か
ら、充填口が設けられていない場合は下柱23の上部開口
部から、所定量の充填材Aを注入して下柱23をベースプ
レート21に固定する。また別の方法として、ベースプレ
ート21及びアンカー22を設けないで、補強材15を直接基
礎コンクリートに埋設してもよい。次いで、下柱23の上
部開口部から、補助棒25の一端に取り付けられた蓋部材
26を内部に嵌入する。この例では、蓋部材26の周囲にば
ね27等が付設されていて凹凸6との隙間が狭くなってお
り、その弾性で蓋部材26を支えるようになっているが、
充填材Aの重みにより蓋部材26が下降する恐れのある時
は、補助棒25の上端を適宜の方法で保持すればよい。
【0029】次に、構造材からなる梁30を、必要に応じ
て仮止め部材31などを用いて、下柱23上の両側に設置す
る。この時、連結棒32の両端にそれぞれ配置された蓋部
材33を両側の梁30,30の内部に挿入する必要があるが、
反対側の梁30の設置の際に邪魔にならないように、一方
の側の梁30の内部に奥深く挿入した後、反対側の梁30を
設置し、蓋部材33をそれぞれ所定の位置に戻すようにす
るとよい。また、蓋部材33を工場又は現場にて設置し、
必要に応じ図21で説明したように補強材15を取り付けて
もよい。最後に、上柱35を設置した後、蓋部材26,33,
33で区画された空間内に、充填口36から充填材Aを注入
して固化させ、構造材からなる各柱23,35及び各梁30,
30を接合する。なお、梁30は必要に応じて三方若しくは
四方以上に設置してもよいし、斜め方向に設置してもよ
い。
【0030】上記の例では上柱35に蓋部材を使用してい
ない。これは、充填口36が所定の充填範囲の上部に設け
られているので、重力により充填材Aが充満されるため
である。しかし、充填口36の上方に蓋部材を固定状態で
取り付け、所定の圧力で充填材Aを注入すると、固化後
の充填材Aの強度を高めることができるので好ましい方
法である。また、梁30を設置する前に下柱23の上部空間
に充填材Aを充填しておいてもよい。
【0031】以上に説明した実施例において、蓋部材を
構造材に固定状態で取り付ける方法として、蓋部材の周
囲に取り付けられる弾性部材を、内部を中空とした車両
のタイヤ状とし、蓋部材を所定の位置に設置した後、タ
イヤ内部に圧縮空気を送って膨張させ、弾性部材を構造
材の凹凸に密着させてもよい。
【0032】図25は、蓋部材を構造材内部に固定状態で
取り付ける別の方法を説明する断面図である。この例で
は蓋部材40は板材41の周囲に設けられたリム枠42にリン
グ状の袋体43が取り付けられていて、そのリム枠42には
注入パイプ44が繋がっている。補助棒17を使って構造材
l内の所定位置にまで蓋部材40を挿入したのち、注入パ
イプ44から袋体43内に充填材Bを注入すると、袋体43が
膨張して構造材1の凹凸6と係合する。そして充填材Bが
固化すると蓋部材40は固定状態となる。この方法は凹凸
6が複雑な形状であっても、蓋部材40を構造材1内部に密
着させ固定することができる。このとき充填材Bを、補
助棒17及び板材41の内部を通って、リム枠42から袋体43
に注入する方法も採用可能である。
【0033】このようにして、蓋部材40を構造材1内に
固定状態で取り付け、前記の方法で2本以上の構造材の
端部同士を突き合わせたのち、蓋部材40で区画された空
間に充填材Aを注入固化させることで構造材同士を接合
する。
【0034】袋体43はゴム、セラミックス、ナイロン、
アラミド、炭素、ガラス繊維等の有機質又は無機質の材
料から形成された織布又は不識布であり、有機高分子材
料でコーティングされている場合もある。この袋体43は
例えば図26,図27に示されるようにしてリム枠42に取り
付けられる。リム枠42の先端は、図26に示したように二
つに開くことができ、さらに中空になっており、図27に
示す如く袋体43の端部で芯材46を包むように合わせて、
リム枠42の中空部45の中に挿入し、ビス47で両者を固着
させる。芯材46を中空部45に挿入するとき、リム枠42の
材質によって中空部45の弾性的な開きが悪い場合はリム
枠を42aの点線のように細くすればよい。このようなリ
ム枠42を隣接して設ける場合は、図28に示したようにリ
ム枠48にあり溝、ありほぞを備えた角材部分を付加すれ
ばよく、さらに必要に応じて角材部分のみを複数個組み
合わせて、枠間隔の調節のために利用することができ
る。リム枠42の材質は鉄、非鉄金属、樹脂、セラミック
ス等の材料、炭素繊維、アラミド繊維等の無機質及び有
機質繊維を固めて作ったもの等が利用される。
【0035】以上説明した実施例の蓋部材を使用する構
造材同士の接合方法では、蓋部材をそれぞれの構造材内
部に固定状態で取り付ける必要があったが、次に片側に
のみ蓋部材を取り付ける実施例について述べる。
【0036】図29は、接合すべき端部付近に袋体73を収
縮状態で取り付けた構造材71を示す断面図である。袋体
73は前後から板材74,75で挟まれて係止部材83,84又は
接着テープ83aにより収縮状態が保たれており、この袋
体73の中には板材74,75に取り付けられた、チェーン、
ワイヤ、ロープ等の屈曲可能な紐材等の拘束材77が縮ん
だ状態で収納されている。袋体73の中部は後側の板材75
に固定された注入パイプ78に繋がっている。注入パイプ
78にはもう一本の注入パイプ79が並設されており、この
注入パイプ79は板材75の周囲に設けられたリング状の袋
体80に繋がっている。そして、前側の板材74及び後側の
板材75の数カ所に設けられたスペーサー81,82により袋
体73が中空部の中央に保持されている。
【0037】図30は、この構造材71ともう一方の構造材
72の接合状態を示す断面図である。接合するには、両方
の構造材71,72の端部同士を突き合わせた後、注入パイ
プ79からリング状の袋体80に充填材Bを注入して膨張さ
せ、後側の板材75を固定状態とし、次いで注入パイプ78
から袋体73に充填材Aを注入して膨張させる。これによ
り、袋体73は向かい合う構造材72の中に延びていくのと
同時に中空部内面の凹凸に係合し、袋体73内に充填され
た充填材Aが固化して図示の如く接合状態となる。そし
て、前側の板材74には、空気は通過するが充填材Aは通
さないフィルタ85が設けられており、袋体73内に充填材
Aを圧入するとき、袋体73中に残存する空気を放出さ
せ、空洞が生じるのを防いでいる。また、充填材Aの注
入時に充填圧によって係止部材83,84又は接着テープ83
aは外れる。なお、構造材71の内面の凹凸の形状は任意
である。したがって、凹凸の形状によっては、板材74部
分を厚めにしてあれば、板材74及び拘束材77は必要ない
場合もある。板材74を厚めにしなくても前記の図21〜図
23の蓋部材14等を併せて使用すると構造材の延長方向に
袋体が延びるのを拘束できる。
【0038】前記のように一つの袋体を用い、その中に
充填材を注入固化させて構造材を接合する方法は、例え
ば下柱と上柱との接合点に梁を設ける場合など、仕口が
複雑になると、袋体の接合、袋体の保持などの点におい
て厄介な作業となる。そのような場合は、図31に示すよ
うな仕口枠90を用いて袋体を接合するとよい。仕口枠90
は1個又は2個以上の枠体91からなり、その取付角度は任
意であり、構造材の接合点の数と角度により適宜の形状
を採る各枠体91に図26及び図27に示したような方法で袋
体を取り付けるものである。枠体91を用いる代わりに、
図28に示した角材付きリム枠48を、図32に示したよう
に、そのあり溝、ありほぞを利用して連結し、組み立て
て仕口枠90としてもよい。
【0039】そのような仕口枠を利用して3本以上の構
造材を接合する方法を次に説明する。図33に示される仕
口は、下柱と上柱との間に4方向の梁が接合される場合
であり、図33のA−A断面の要部を図34に、図34に充填材
を充填した場合を図35に下半分を示した。下柱の構造材
101の上端に仕口枠100を設置し、その仕口枠100内にお
さまるように柱主筋103、梁主筋113,123を配設する。
仕口枠100は梁主筋等がある場合は主筋に、ない場合は
構造材にスペーサー16等によって保持する。このときそ
れらの主筋は、スターラップ筋104,114,124で補強さ
れている。次に、仕口枠100のそれぞれの開口面に袋体1
05,106,115,116,125の一端を取り付ける。そしてそ
れら袋体を収縮した状態で主筋に沿わせ、その他端を主
筋の末端に取り付けられたナット106aによって袋体を扶
持すると、袋体が構造材の延長方向に移動するのを阻止
できる。このようにすると袋体が蓋部材135の役割をな
す。ナット106aは梁主筋123に固着された固着板106bに
螺合する。そののち梁の構造材111,112,121,122を下
柱の構造材101上に仮止め部材131を用いて仮止めしたの
ち、さらにそれらの梁の構造材111,112,121,122上に
構造材102を設置し、仮止め部材131を用いて上柱の構造
材102を仮止めする。
【0040】そこで充填パイプが袋体及び枠体を貫いて
充填口130に設置してありその充填口130から充填材Aを
注入すると、各袋体105,106,115,116,125が膨張し
て各構造材の凹凸に密着する。充填材Aが固化すると各
構造材は一体に接合される。なお、充填材Aに膨張性の
材料を追加しておくと袋体内部の圧力が高まるので、構
造材の凹凸に対する圧着力が増す。図33〜図35において
は下柱101には袋体は利用していなくて上柱102に袋体を
利用している。前述したように、柱と梁の接合は構造材
の中に補強材及び袋体を必要により入れたり入れなかっ
たり、またそのいずれかを組み合わせたり、その構造材
の目的によって適宜の方法を選択できる。なお、図35に
おいて仕口枠100aは、図32のように角材付きリム枠48を
2個重ね合わせて使用した例を示している。さらに仕口
枠100aのあり溝と突起に、必要に応じて適宜の大きさの
孔を設けた仕切板16aの端縁が四辺に沿って嵌着してい
る。これは仕口枠100aの強度を高め、各梁ごとに充填材
を充填できる。
【0041】図36は梁と柱の接合部分、即ち仕口部分に
使用する補強材の斜視図である。図33〜図35においては
補強材は柱主筋103と梁主筋113,123、これに取り付け
られるスターラップ筋104等であった。構造材の断面積
が大きくなったり、構造材の仕口の強度を増すために鉄
骨39aを使用する場合もある。図36は補強材に鉄骨を使
用した場合である。鉄骨の神強材39に仕口枠100を必要
により取り付ける場合は点線のように設置すれはよく、
また直接に袋体の他端部を鉄骨又は鉄筋に取り付けても
よい。補強材39に前述の図33の柱主筋103と梁主筋113等
を併せて使用することも可能である。さらに補強材の形
状は矩形、円形及びL字形を使用したり、さらにその材
料に凹凸が必要により設けられていてもよい。材質は鉄
に限らず、非鉄金属、コンクリート、セラミックス及び
炭素、ナイロン等の無機質、有機質の繊維を束ねた形状
にしてもよい。
【0042】複数の柱の構造材を建て込んで、図33の仕
口の補強材を設置した後、梁の構造材を設置する際、適
宜梁主筋113等を移動させながら梁の構造材111等を設置
できない場合や、図36の鉄骨の補強材39を使用する場合
は図37に示される構造材を使用すればよい。
【0043】図37(A)は中空管の一部が切り欠かれた構
造材150の斜視図、図37(B)は2重の中空管が2ヶ所切り欠
かれた構造材152の斜視図である。各構造材の切欠151,
153の長さの範囲は、上記の補強材の一部のみでもよ
く、また目的に応じて全長に渡っていてもよい。仕口に
充填材を注入した時に充填材が流出する場合は必要なと
ころだけ型枠151aを当てるとよい。袋体を使用する場合
は目的及び構造材の形状に応じて型枠151aを使用しても
よく、使用しなくてもよい。補強材に取り付ける場合、
構造材の切欠151,153の位置は上下、左右のいずれにあ
ってもよく、これは構造材の使用目的によって決定する
とよい。このような構造材150,152を使用すると梁の建
込が容易である。
【0044】構造材を使用する場所が構造的に応力の作
用する場所である場合や、或いは切欠151,153を設けた
構造材を使用したくない場合は図38に示す構造を採用す
るとよい。図38は仕口部分の仕口枠が柱と梁の交点位置
にある場合の斜視図を示す。図38においては、図31の仕
口枠90に袋体が取り付けられた仕口枠100を鉄骨99の仕
口の位置に適宜の方法で固着し設置している。
【0045】袋体115、125は折り畳んで仕口枠100に収
納され接着テープ83aにて仮止めされている。蓋部材135
には図29で説明したように拘束材77がボルト106aで固定
されている。反対側は仕口枠100に取り付けられられた
板材75にボルト106a等で固着されているか、直接仕口枠
100に取り付けられたり、又は直接鉄骨99にボルト106a
等で固着されたりしている。
【0046】図33に示した仕口の場合にも図38の接合方
法を利用することができる。下柱(構造材)101の適宜
の位置に蓋部材135等を設置した後、鉄骨99を下柱101の
中空部に建て込み、必要に応じて充填材を充填する。次
いで、仕口枠100の位置に梁(構造材)111等を設置した
後、上柱(構造材)102を設置する。充填孔130より充填
パイプが袋体及び枠体を貫いて配設されており、ここか
ら充填材Aを注入する。上柱102には必要に応じて蓋部材
が設けてあり、充填圧によって接着テープ83aが剥がれ
袋体が開いて充填される。梁に蓋部材が設けてあるとき
は、袋体の蓋部材135と拘束材77は不要となる。この結
合方法を利用すると切欠151等は不要となる。
【0047】図39は別の仕口部分の取付け斜視図を示
す。同図では下柱101aの梁接合位置に梁と対応する形状
の切欠15bが付いており、その下端に張出板15aが必要に
応じて設けてある。この張出板15aは梁に作用する荷重
を支えるとともに、切欠156等を設けてある場合はその
型枠代わりとなる。図39では鉄筋による補強材15が設け
てある。即ち、鉄骨のウェプ面に鉄筋が貫通できる径の
孔を適宜の間隔で所定数だけ開けてあり、鉄骨を建て込
んだ後、その孔に鉄筋を挿入するものである。鉄骨のフ
ランジ面には図38の仕口枠100が適宜の方法で取り付け
られている。したがって、梁の仕口においても鉄筋と袋
体を併せて使用することができる。梁(構造材)150と
梁150aを各々設置して仮止めした後、下柱101aに上柱の
構造材を載せて仮止めし、充填材を充填孔より注入す
る。この接合方法では柱の切欠15bに梁150等を嵌入させ
ることで強固な仕口が形成できる。
【0048】図40と図41に示される仕口は、中世ヨーロ
ッパ風の格調の高い建造物を構築するために用いられる
ものである。図40(A)は仕口外観の斜視図であり、図40
(B)は上柱(構造材)162と3本の梁(構造材)163を取り
除いた状態で示す仕口の斜視図、図41は図40(B)の垂直
断面図である。
【0049】仕口材160は、コンクリ一ト、陶器、セラ
ミック、鉄、非鉄金属及び炭素又はアラミド等の無機質
や有機質の繊維を固めたものから作られたり、或いは自
然石を加工して作られる。仕口材160には、その上下面
に下柱の構造材161及び上柱の構造材162の縁端を受け入
れる溝168が、側面に梁の構造材163を受け入れる溝165
が梁の数に応じて所定位置に設けられている。また仕口
材160の上下方向には柱主筋166が突出した状態で埋設さ
れており、左右方向に埋設された梁主筋169の縁端面に
は枠体167が適宜の方法で埋め込まれている。
【0050】この仕口を形成するに際しては、まず仕口
材160の溝168部分を下柱の構造材161の上端に嵌入設置
し、この構造材161の中空部に充填口161aより充填材を
圧入して両者を連結する。次に梁の構造材163をそれぞ
れの溝165に挿入し、袋体171内部に注入口163aより充填
材Aを圧入して固化させる。最後に仕口材160の上部の溝
168に上柱の構造材162を嵌入し、構造材162の中空部の
下部に充填材Aを注入し、固化させると仕口が完成す
る。
【0051】図42は別の仕口ブロックによる構造材の接
合を示すもので、(A)は仕口材付近の斜視図、(B)は(A)
の垂直断面図である。
【0052】前述した図40の仕口材が中実であるのに対
し、図42の仕口材200は中空であり、その接合方法は前
述の図39と類似している。仕口材200には上下方向に貫
通する縦貫通孔206が設けられ、その内面には必要に応
じて凹凸が設けられている。また、横方向に梁の数だけ
横孔205が設けられ、横孔205の内面には必要に応じて凹
凸が設けられ、この横孔205は縦貫通孔206と連通してい
る。
【0053】施工方法としては、前述と同様に建て込ま
れた下柱201に仕口材200が載置される。図では仕口材20
0の下面と下柱201の上端面が接しているが、上柱202の
ように受入れ溝204を設けることも可能である。次に梁2
03を横孔205に嵌入する。その後、上柱202を受入れ溝20
4に建て込み設置後、充填孔209より充填材を注入する。
前述のように、補強材166等を入れるか、仕口枠100等を
設けるか、又は蓋部材14等を設けるかは構造材の使用目
的に応じて適宜選択すればよい。なお、梁を仕口に建て
込むときの処理の仕方は図33、図39の接合方法を利用し
たり、図40の溝165を横方向にしたりして利用すること
もできる。
【0054】本発明で使用される仕口材は図40と図42を
折衷した形態の仕口材をも含まれるものである。図43
(A)はそのような仕口材の垂直断面図、(B)は別の仕口材
の垂直断面図である。
【0055】図43(A)に示される仕口材210は、その中央
に必要に応じて凹凸を有する上下方向に貫通した縦貫通
孔218が設けられている。仕口材210の下方向の設置孔21
5を下柱211の柱頭に建て込み、必要に応じて仮止めす
る。仕口材210には梁の仕口枠216が各々に埋め込まれ、
前記図40と同様に受入れ溝217が各々設けられており、
この仕口材210に梁213を必要な数だけ設置した後、縦貫
通孔218に設けられた充填孔218aより各々充填材を注入
する。その後、柱の設置孔214に上柱212を建て込み、上
柱の充填孔より充填材を注入する。
【0056】図43(B)に示される仕口材220は図43(A)の
ものと異なり、横方向に貫通孔228が設けられている。
また、上下に各々鉄筋227が埋め込まれている。まず下
柱221の柱頭に仕口材220の設置孔225を載置し、充填孔2
25aより充填材を注入する。次に仕口材220の梁設置台22
6に梁223を各々設置し、上柱222の設置孔224に設けられ
た充填孔226aより充填材Aを注入する。最後に上柱222の
設置孔224に上柱222を設置し充填材Aを注入する。
【0057】図44及び図45は梁と柱の仕口に於ける別の
接合方法を示すもので、図44は梁と柱の仕口部分を説明
するための組立途中の斜視図、図45(A)は梁と柱の仕口
部分の斜視図、図45(B)は図45(A)のA−A断面図である。
【0058】図39に示した仕口部分では下柱101aに切欠
15bを設けたが、図44の仕口部分では梁303に切欠303a〜
303d(303c,303dはそれぞれ303b,303aの反対側)を設
ける。すなわち、梁303における柱301,302と梁304,30
5の交差部分に、接合する柱と梁の中空部に対応する形
状の切欠をその接合する部材数だけ設ける。施工方法は
次のようである。すなわち、切欠230aを中央付近に有す
る平板状の仕口材230を柱301の頭部に載置し、梁303の
切欠303dと仕口材230の切欠230aを合わせて設置した
後、梁303の切欠303c,303b,303aにそれぞれ梁304、染
305、柱302の中空部を合わせながら設置する。そして、
必要に応じて仮止めした後、充填口310より充填材を注
入する。
【0059】図45の仕口部分においても、前述したよう
に蓋部材14、補強材15及び袋体等の設置と施工方法は同
様の方法でなされる。仕口材230は必要に応じて設ける
ものであり、その設置場所も柱301の頭部に限定され
ず、柱302の底部に設けてもよいしさらには両方に設け
てもよい。また仕口材の形状は図40〜図43のように変化
をもたせてもよい。なお、梁303を延長する場合は、図
示のように梁303の端部307に別の梁306を当接し、前述
と同様の方法で充填材を注入して連結するとよい。
【0060】図46は図45における梁303の頂部付近の斜
視図で、分かりやすいように反転状態で図示している。
図46(A)に示す例では、図lに示したタイプの構造材1が
梁303に使用されており、その頂部中央付近に凹凸2を切
断して略直線状の排気路121bが設けてあり、これに繋が
って蓋部材14の手前に排気孔12bが設けてある。構造材1
の中空部に充填材を注入するに伴って中空部の空気は頂
部に集まり、凹凸2の形状によっては充填材の硬化後も
空気が溜まる場合がある。そこで、充填材の注入中に頂
部に集まった空気は排気路121bを通って排気孔12bより
自然に或いは強制的に排出されるようにしてある。これ
でも不足するときは、例えば図示のような小孔123bを有
する排気管122bを排気路121bに設置し、充填材の投入口
や排気孔12bから排気する。その後、排気管を抜き取る
か或いは埋設するかは現場の状況による。構造材1の内
面の凹凸2に空気を滞留させないためには、構造材1の外
形が例えば矩形状であっても、中空部は円形、楕円形等
にして空気が排気路121bに集まるようにするとよい。ま
た、図46(B)に示す例では、凹凸2の山を貫通して凹凸2
の谷が繋がる状態で排気路121bを設けたものである。な
お、空気を排出する他の方法は、排気路121bを図37の切
欠151,153のように梁の上側を一部貫通して切り欠いた
り、或いは排気孔12bを図44の切欠303aのような長方形
としてもよい。
【0061】図47は梁と柱の仕口部分に於ける別の接合
方法を説明するための斜視図である。この接合方法は図
24〜図46で説明した接合方法を適宜採用したものであ
る。施工方法は、まず柱311の上部に仕口材230を設置し
た後、梁313〜316の端面を合わせて仕口開口317を形成
してから柱312を設置する。この施工時においても図44
と同様に図24等で説明した仮止め部材31を用いてもよ
い。また、仕口材230を柱312の最下端と梁313〜316の上
側の境に設置してもよいし、上下両方に仕口材を設置し
てもよい。また、仕口材230を省いた構造にしてもよ
い。
【0062】以上、図1〜図47により構造材の種類とそ
の接合方法について実施例を詳述したが、本発明は上述
の実施例のみに限定されるものではなく、説明した具体
的構成を適宜組み合わせたり、特許請求の範囲に記載の
事項の範囲内で種々にその細部の具体的構成を変更する
ことも可能であることは言うまでもない。
【0063】例えば、図39の張出板15a、補強材15、仕
口枠100、柱の切欠15bや図40の梁の溝165、柱の溝168を
斜めにすると傾斜のある梁及び柱の建造物を作ることが
できる。また、図43(A),(B)に示す仕口材210,220を合
体させた新たな仕口材、すなわち図42の仕口材200を180
°回転させ、仕口材200の下面207を上柱202の位置に置
いた仕口材を作製することもできる。さらに、図43(A)
に示す仕口材210において、貫通孔218の上半分又は下半
分を埋めた形状の仕口材を工場で作ってもよい。或い
は、図43(B)に示す仕口材220において、下柱221の中空
部と貫通孔228を連通した仕口材としてもよく、また上
柱222の中空部と貫通孔228を連通した仕口材としてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】本発明の構造材は、コンクリート又はこ
れに類する素材で作製された中空管からなり、その内面
に凹凸を有しているので、構造材の端部同士を突き合わ
せた状態で固化性の充填材を充填することにより、この
構造材の凹凸を利用して接合することができる。また、
膨張性の充填材を適宜その目的に応じて採用することに
より、確実に構造材を接合することできる。かくして、
現場での作業が簡単で単純なため、技能を有しない労働
者でも容易に作業することができる。また、任意形状の
構造材を使用できるので築造物の経済性とデザインの多
様化を図ることができる。
【0065】構造材が築造された場合、その接合部分に
応力が作用する。この時、構造材の凹凸部と充填材の凹
凸部に縁端応力が発生するが、その縁端応力の程度に応
じて、構造材の内面に凹凸を有する中型枠を埋め込んだ
り、構造材の接合部分に補強材を入れたり、袋体を入れ
たり、また充填材にガラス、炭素、アラミド等の繊維を
入れたりすることで対処できるので、目的に応じて、構
造材の表面に表面材を張ったり又補強処理を行うことが
できる。従って、複雑な仕口の構造にも対応できる。さ
らに、構造物の目的に応じて普通の仕口材を使ったり、
格調高い仕口材を使用したりできるので、施工が簡単で
豊富なデザインが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造材の第1実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1の構造材を製造する際に使用される中型枠
の例を示す斜視図である。
【図3】中型枠の別の例を示す斜視図である。
【図4】第1実施例の構造材の第l変形例を示す断面図で
ある。
【図5】第1実施例の構造材の第2変形例を示す断面図で
ある。
【図6】第1実施例の構造材の第3変形例を示す断面図で
ある。
【図7】第1実施例の構造材の第4変形例を示す断面図で
ある。
【図8】第2実施例であって中型枠を埋め殺した構造材
の一例を示す断面図である。
【図9】中型枠を埋め殺した構造材の別の例を示す破断
斜視図である。
【図10】中型枠と表面材を埋め殺した構造材の別の例
を示す断面図である。
【図11】構造材の第3実施例を示す断面図である。
【図12】第4実施例であって構造材の外側に付帯物を
取り付けるための取付け部材が設けられている一例を示
す斜視図である。
【図13】第5実施例であって中空管を複数束ねた構造
材の一例を示す斜視図である。
【図14】中空管を複数束ねた構造材の他の例を示す断
面図である。
【図15】図14に示す構造材の変形例を示す断面図で
ある。
【図16】図15に示す構造材の変形例を示す断面図で
ある。
【図17】図17(A)〜(C)は構造材の第6実施例を示す
断面図である。
【図18】構造材の第7実施例を示す破断斜視図であ
る。
【図19】第8実施例であって補強を施した構造材の一
例を示す断面図である。
【図20】図20(A),(B)は構造材の接合方法の一例を
説明するための断面図である。
【図21】図21(A),(B)は構造材の接合方法の他の例
を説明するための断面図である。
【図22】図22(A),(B)は構造材の接合方法の他の例
を説明するための断面図である。
【図23】図23(A),(B)は構造材の接合方法の他の例
を説明するための断面図である。
【図24】仕口における構造材の接合方法を説明するた
めの断面図である。
【図25】蓋部材の一例を示す断面図である。
【図26】袋体を取り付けるリム枠の一例を示す断面図
である。
【図27】リム枠に取り付ける袋体と芯棒を示す斜視図
である。
【図28】袋体を取り付けるリム枠の別の例を示す断面
図である。
【図29】袋体を取り付けた構造材を示す断面図であ
る。
【図30】図29の構造材を使用した接合状態を示す断
面図である。
【図31】仕口枠の一例を示す斜視図である。
【図32】仕口枠の袋体を取り付ける部分の一例を示す
断面図である。
【図33】仕口における構造材の接合方法を説明するた
めの一部破断斜視図である。
【図34】図33のA−A断面図である。
【図35】図33に充填材を充填した場合を示す断面図
である。
【図36】仕口に使用する補強材の斜視図である。
【図37】図37(A),(B)は中空管の一部を切り欠いた
構造材の例をそれぞれ示す斜視図である。
【図38】仕口部分における補強材を示す斜視図であ
る。
【図39】別の仕口部分を説明するための組立斜視図で
ある。
【図40】図40(A),(B)は仕口材の例をそれぞれ示す
斜視図である。
【図41】図40(B)の垂直断面図である。
【図42】図42(A),(B)は仕口材の別の例を示す斜視
図及び垂直断面図である。
【図43】図43(A),(B)は仕口材の別の例をそれぞれ
示す垂直断面図である。
【図44】別の仕口部分を説明するための組立途中の斜
視図である。
【図45】図45(A),(B)は図44から組み立てた仕口
部分を示す斜視図とそのA−A断面図である。
【図46】図46(A),(B)は図45における梁の頂部付
近を反転状態で示す斜視図である。
【図47】別の仕口部分を説明するための斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、5、51、52、53、531、532、533、
55、56、57、571、572、59、591、1
1、12、71、72、101、102、111、11
2、121、122、150、152、161、16
2、163・・・構造材 2、4b・・・凹凸 3、4・・・中型枠 3a、4a・・・空気孔 3b・・・ひだ 66・・・パネル 581・・・切除部 582・・・内空巾 591a・・・補強部 13、31、131・・・仮止め部材 14、18、26、33、40、135・・・蓋部材 15、39、166・・・補強材 16・・・スペーサー 17、25・・・補助棒 85・・・フィルター 21・・・ベースプレート 22・・・アンカー 23、101a、201、211、221・・・下柱 24、36、130、161a、310・・・充填口 27・・・ばね 30、203、213、223、303、304、30
5、306、313〜316・・・梁 32・・・連結棒 35、202、212、222・・・上柱 41、74、75・・・板材 42、48・・・リム枠 43、73、80、105、106、115、116、
125、171・・袋体 44、78、79・・・注入パイプ 45・・・中空部 46・・・芯材 47・・・ビス 83、84・・・係止部材 83a・・・接着テープ 77・・・拘束材 81、82・・・スペーサー 85・・・フィルタ 90、100、216・・・仕口枠 91、167・・・枠体 103、166・・・柱主筋 113、123、169・・・梁主筋 104、114、124・・・スターラップ筋 151、153、15b、156、303a〜303
d、230a・・・切欠 99・・・鉄骨 160、200、210、220、230・・・仕口材 165、168・・・溝 204、217・・・受入れ溝 206、218・・・縦貫通孔 207・・・下面 205・・・横孔 209、218a、225a、226a・・・充填孔 214、215、224、225・・・設置孔 226・・・梁設置台 227・・・鉄筋 228・・・貫通孔 301、302、311、312・・・柱 307・・・端部 121b・・・排気路 12b・・・排気孔 122b・・・排気管 123b・・・小孔 317・・・仕口開口

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つ以上の部材が直角又は傾斜角度をなし
    て接合される部位に使用される構造材であって、コンク
    リート又はこれに類する素材で作製された中空管からな
    り、該中空管は、接合部位にて中空管同士を隣接した状
    態で中空内部に硬化性の充填材を注入して固化させる時
    に中空管相互の接合部にかかる曲げ応力に耐える管厚と
    上記曲げ応力を分担する凹凸を中空部の内面に有し、中
    空管及び硬化性の充填材とにより接合部位に於いて外部
    から補強用添え板等の補強材を添接することなくラーメ
    ン構造を可能としたことを特徴とする構造材。
  2. 【請求項2】土木又は建築の構造物に於ける柱又は梁に
    使用する構造材であって、コンクリート又はこれに類す
    る素材で作製された中空管からなり、隣接する中空管同
    士を当接した状態で中空内部に硬化性の充填材を注入し
    て固化させる時に中空管同士を接合する役目を果たす凹
    凸を中空部の内面に有し、さらに中空管の中空部の内面
    の凹凸部分を横切るようにして長手方向に排気路及び/
    又は排気管を設けたことを特徴とする構造材。
  3. 【請求項3】凹凸を、充填材用の蓋部材及び/又は袋体
    を係合させるための手段としたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の構造材。
  4. 【請求項4】中空部の内面を、中空管相互の接合部にか
    かる曲げ応力に耐える管厚と曲げ応力を分担する凹凸と
    よりなることを特徴とする請求項2又は3に記載の構造
    材。
  5. 【請求項5】中空管の外側に付帯物を取り付けるための
    取付け部分又はデザイン上の凹凸が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の構造
    材。
  6. 【請求項6】複数の中空管が束ねた状態に一体化されて
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載
    の構造材。
  7. 【請求項7】中空管の中空部の内面の凹凸が、環状に連
    続した形状、らせん状の形状、所定幅で横断方向に切断
    された断続状の形状のいずれかの形状又はそれらのうち
    の少なくとも2つ以上の形状の組合わせをしていること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の構造
    材。
  8. 【請求項8】中空管の中空部の内面に中型枠及び/又は
    補強板が設けられていることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか1に記載の構造材。
  9. 【請求項9】中空管の一部又は全部が切り欠かれている
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載の構
    造材。
  10. 【請求項10】中空管の表面の一部又は全部に表面材が
    付設されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1に記載の構造材。
  11. 【請求項11】請求項1〜10に記載の構造材のいずれ
    か又はいずれかを組み合わせて接合する方法であって、
    2本以上の前記構造材の端部同士又は端部と側面を当接
    した後、構造材の中に充填材を注入して固化させること
    で前記構造材同士の接合を行うことを特徴とする構造材
    の接合方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜10に記載の構造材のいずれ
    か又はいずれかを組み合わせて接合する方法であって、
    仕口材又は前記構造材の切欠きに設けられた張出板に前
    記構造材を設置した後、構造材の中に充填材を注入して
    固化させることで前記構造材同士の接合を行うことを特
    徴とする構造材の接合方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜10に記載の構造材のいずれ
    か又はいずれかを組み合わせて接合する方法であって、
    構造材の接合すべき付近に蓋部材を固定状態で取り付
    け、この蓋部材を取り付けた少なくとも2本以上の前記
    構造材の端部同士又は端部と側面に当接した後、蓋部材
    で区画される空間内に充填材を注入して固化させること
    で前記構造材同士の接合を行うことを特徴とする構造材
    の接合方法。
  14. 【請求項14】構造材の接合部分の中に補強材を入れた
    ことを特徴とする請求項13に記載の構造材の接合方
    法。
  15. 【請求項15】請求項1〜10に記載の構造材のいずれ
    か又はいずれかを組み合わせて接合する方法であって、
    一方の構造材の接合すべき付近に袋体を取り付けてお
    き、この構造材と他方の構造材の端部同士又は端部と側
    面を当接した後、袋体に充填材を注入して膨張させるこ
    とにより前記構造材同士の接合を行うことを特徴とする
    構造材の接合方法。
  16. 【請求項16】袋体の他方端を補強材又は蓋部材に固着
    させたことを特徴とする請求項15に記載の構造材の接
    合方法。
  17. 【請求項17】一方の構造材の接合すべき付近に袋体を
    取り付けておき、この構造材と他方の構造材の端部同士
    又は端部と側面を当接した後、袋体に充填材を注入して
    膨張させる際、袋体の先端が一定以上構造材の延長方向
    に延びないように、蓋部材、補強材又は拘束材を介し
    て、袋体の延びを拘束したことを特徴とする請求項15
    又は16に記載の構造材の接合方法。
  18. 【請求項18】一方の構造材の接合すべき端部付近に袋
    体を取り付ける際、袋体の一方の端部が仕口枠に固着さ
    れていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか
    1に記載の構造材の接合方法。
  19. 【請求項19】請求項1〜10に記載の構造材のいずれ
    か又はいずれかを組み合わせて接合する方法であって、
    中空管の中空部の内面の凹凸部分を横切るようにして長
    手方向に排気路及び/又は排気管を設けておき、構造材
    の中に充填材を注入する際に、構造材内部の空気を排気
    路及び/又は排気管より排気して充填材を充填すること
    により、前記構造材同士の接合を行うことを特徴とする
    接合方法。
  20. 【請求項20】コンクリート又はこれに類する素材で作
    製された中空管の中空部の内面に凹凸を有する柱と梁の
    いずれか又は双方を連結するための仕口材であって、柱
    と梁のいずれか又は双方を連結するための連結手段を有
    していることを特徴とする仕口材。
  21. 【請求項21】連結すべき中空管と連通する貫通孔を有
    している請求項20に記載の仕口材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016160618A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 三井住友建設株式会社 複合ラーメン構造の構築方法

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