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JP2000273345A - アゾレーキ顔料組成物 - Google Patents

アゾレーキ顔料組成物

Info

Publication number
JP2000273345A
JP2000273345A JP2000071663A JP2000071663A JP2000273345A JP 2000273345 A JP2000273345 A JP 2000273345A JP 2000071663 A JP2000071663 A JP 2000071663A JP 2000071663 A JP2000071663 A JP 2000071663A JP 2000273345 A JP2000273345 A JP 2000273345A
Authority
JP
Japan
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formula
pigment
group
solution
stirring
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000071663A
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English (en)
Inventor
Greig Chisholm
チスホルム グレイグ
Paul Kerwin
カーウィン ポール
Mairi Nicol
ニコル マイリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Ciba SC Holding AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG, Ciba SC Holding AG filed Critical Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Publication of JP2000273345A publication Critical patent/JP2000273345A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B63/00Lakes
    • C09B63/005Metal lakes of dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善されたシェーディング品質を有するアゾ
レーキ顔料組成物を提供すること。 【解決手段】 顔料組成物であって、その助色団成分
が、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸成分をフェニルア
ミン成分とカップリングすることによって調製されるこ
とができ、フェニル基が少なくとも1個のC1〜C4アル
コキシ置換基、特にメトキシ基によって置換されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アゾ顔料類及び助
色団類を含む顔料組成物;芳香族ジアゾニウム化合物を
3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸とカップリングするこ
とによる該組成物の調製方法;アゾレーキ顔料組成物を
調色する方法;及びアゾレーキ顔料と一緒の助色団類の
使用;に関する。
【0002】
【従来の技術】3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸をカッ
プリング成分として使用することによって製造されるア
ゾ顔料類は既知であり、特に有用である。たとえば、そ
れらには、ピグメントレッド57:1及びピグメントレ
ッド48:2が含まれる。これらのアゾ顔料類には、多
様な用途があり、主に、印刷インク、塗料、油絵具及び
水彩絵具、プラスチック、及び化粧品を着色するのに使
用されている。これらの用途に使用される顔料類には、
期待される広い範囲の要件がある。たとえば、印刷イン
クの場合には高い明度及び透明度が求められ、塗料の場
合には耐久性及び隠蔽力が求められ、プラスチックの場
合には耐熱性が求められる。このような要件の多様性及
び程度のため、十分に確立された既知のアゾ顔料類を含
有するが、目的の応用分野に応じて広範囲の用途を可能
にする顔料組成物が強く求められている。
【0003】アゾレーキ顔料組成物類の調色を改善する
特定の必要性がある。本明細書に関して使用する用語
「調色」とは、特性、たとえば色相及び明度の制御及び
改善をいう。
【0004】顔料組成物の明度、透明度又は隠蔽力は、
物理的方法を適用する、たとえば、顔料粒子の細かさ、
形態、形状及び表面特性を変化させることによって増強
することができる。
【0005】従来技術もまた、これらの目標を達成する
ための代替経路を提案している。組成物中の少量の顔料
の化学構造を改変することが推奨されている。これは、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸の構造を改変すること
によって達成することができる。顔料組成物中に存在す
るこれらの化学的に改変された添加物を助色団と定義す
ることができる。EP−A−202906によると、2
−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸カップリング成分中のカ
ルボキシ基をアミド又は置換アミドに誘導体化してい
る。EP−A−259007によると、2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸の一部をビナフトールで置換してい
る。
【0006】また、シェーディング効果(shading effe
ct)及び深み効果(depth effect)を得るために、助色
団をアゾ顔料類、たとえばピグメントレッド57:1に
加えることが知られている。青のシェーディング効果を
得るためのピグメントレッド57:1の助色団は、トビ
アス酸(2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸)を2
−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸にカップリングすること
によって製造されてきた。しかし、得られる青のシェー
ディング物(Shade Products)はそれでも「汚く」見え
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、改善されたシェーディング品質を有するアゾレ
ーキ顔料組成物を提供することであった。好ましくは、
特にヒートセット用途のための上色(masstone)及び油
性インク系におけるインクの透明度が改善されるべきで
ある。
【0008】したがって、顔料組成物類の助色団成分
が、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸成分をフェニルア
ミン成分とカップリングすることによって調製されるこ
とができ、フェニル基が少なくとも1個のC1〜C4アル
コキシ置換基、特にメトキシ基によって置換されてい
る、請求項に係わる顔料組成物が見出された。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0010】
【化10】
【0011】(式中、Xは、水素、又はカルシウム、バ
リウム、ストロンチウム、マグネシウム、マンガン及び
アルミニウムから選択される金属のカチオンを表し、R
1、R2及びR3は、水素、又はC1〜C4アルキル、フェ
ニル、ハロゲン、−NO2及びCF3からなる群より選択
される員を表し、R4は、R1、R2及びR3として定義し
たとおりであるか、又は部分式(A)
【0012】
【化11】
【0013】(式中、X′は、上記Xとして定義したと
おりであり、R1′、R2′及びR3′は、上記式(I)
の下でR1、R2及びR3として定義したとおりである)
の基を表す)の少なくとも一つの顔料;及び式(II)
【0014】
【化12】
【0015】(式中、X″は、上記式(I)の下でXと
して定義したとおりであり、R5、R6、R7、R8及びR
9の少なくとも一つは、C1〜C4アルコキシを表し、
5、R6、R7、R8及びR9は、互いに独立して、水
素、C1〜C4アルキル、フェニル、ハロゲン、−SO3
−H、−NO2及び−CF3からなる群より選択される員
をさらに表し、R7は、部分式(B)
【0016】
【化13】
【0017】(式中、X″′は、上記式(I)の下でX
として定義したとおりであり、R5′、R6′、R8′及
びR9′は、上記式(II)の下でR5、R6、R7及びR8
として定義したとおりである)の基をさらに表す)の少
なくとも一つの助色団;を含む顔料組成物に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様は、式
(I)(式中、Xが水素、又はカルシウム、バリウム、
ストロンチウム、マグネシウム、マンガン及びアルミニ
ウムから選択される金属のカチオンを表し、R1、R2
3及びR4が、水素、又はC1〜C4アルキル、フェニ
ル、ハロゲン、−NO2及びCF3からなる群より選択さ
れる員を表す)の少なくとも一つの顔料;及び、式(I
I)(式中、X″が、上記式(I)の下で定義されると
おりであり、R5、R6、R7、R8及びR9の少なくとも
一つがC1〜C4アルコキシを表し、R5、R6、R7、R8
及びR9が、互いに独立して、水素、C1〜C4アルキ
ル、フェニル、ハロゲン、−SO3−H、−NO2及び−
CF3からなる群より選択される員をさらに表す)の助
色団;を含む組成物に関する。
【0019】本発明の特に好ましい実施態様は、式
(I′)
【0020】
【化14】
【0021】(式中、R1とR2とは異なり、R1は、水
素、C1〜C4アルキル又はハロゲンを表し、R2は、C1
〜C4アルキル又はハロゲンを表し、Xは、水素、又は
カルシウム、バリウム、ストロンチウム、マグネシウ
ム、マンガン及びアルミニウムから選択される金属のカ
チオンを表す)の少なくとも一つの顔料;及び助色団
(II)を含む組成物に関する。
【0022】特に好ましいものは、R1とR2とが異な
り、R1が水素、メチル又はクロロを表し、R2がメチル
又はクロロを表す顔料(I′)と、助色団(II)とを含
む組成物である。
【0023】格別に好ましいものは、ピグメントレッド
57:1と、助色団(II)、たとえばオルト−ニトロ−
パラアニシジン(ONPA)、パラ−クレシジン−オル
トスルホン酸(PCOS)又はパラ−ニトロ−オルト−
アニシジン(PNOA)を2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸(BONA)とカップリングすることによって得ら
れる助色団とを含む組成物である。
【0024】本発明は、また、好ましい助色団を含む組
成物に関する。これに関しては、少なくとも一つの顔料
(I)と、式(II′)
【0025】
【化15】
【0026】(式中、X″は、上記式(I)の下でXと
して定義したとおりであり、R7は、水素又はNO2を表
す)の助色団とを含む組成物が特に好ましい。
【0027】本発明の顔料組成物において、顔料(I)
に加えられる助色団(II)の量は、該顔料の重量基準
で、約0.01〜10.0重量%、特に0.1〜5.0
質量%、格別には0.2〜2.0質量%である。
【0028】本発明は、また、上記式(I)の少なくと
も一つの顔料、上記式(II)の助色団及び2−ナフチル
アミン−1−スルホン酸(トビアス酸)とカップリング
成分(V)、特に2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸との
カップリング生成物を含む組成物に関する。
【0029】本発明の顔料組成物は、通常、それ自身知
られている方法によって、たとえば芳香族アミンをその
場でジアゾ化し、得られた芳香族ジアゾニウム化合物を
3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸とカップリングするこ
とによって調製される。
【0030】本発明は、また、顔料組成物の調製方法で
あって、式(III)
【0031】
【化16】
【0032】(式中、R1、R2及びR3は、上記で定義
したとおりであり、R4は、R1、R2及びR3として定義
したとおりであるか、部分式(A′)
【0033】
【化17】
【0034】(式中、R1′、R2′及びR3′は、上記
でR1、R2及びR3として定義したとおりである)の基
を表す)の少なくとも一つのアミン;及び、式(IV)
【0035】
【化18】
【0036】(式中、R5、R6、R7、R8及びR9の少
なくとも一つは、C1〜C4アルコキシを表し、R5
6、R7、R8及びR9は、上記で定義したとおりであ
り、R7は、部分式(B′)
【0037】
【化19】
【0038】(式中、R5′、R6′、R8′及びR9
は、上記で定義したとおりである)の基をさらに表す)
の少なくとも一つのアミン;をジアゾ化する工程;及び
ジアゾ化されたアミン(III)及び(IV)を式(V)
【0039】
【化20】
【0040】(式中、Xは、式(I)の下で上記で定義
したとおりである)のカップリング成分とカップリング
する工程;を含む方法に関する。
【0041】顔料組成物を調製する方法は、通例の方法
で実施することができ、特に限定されない。たとえば、
アミン(III)及び(IV)の混合物を、好ましくは−1
0〜10℃でジアゾ化してジアゾ成分を調製する。通
常、カップリング成分(V)を水酸化ナトリウム水溶液
に溶解してカップリング成分の溶液を調製する。一般
に、ジアゾ成分はカップリング成分を含有する水溶液に
滴下され、一般的には−5〜50℃、好ましくは−2〜
20℃でカップリング反応が行われる。そして、得られ
たスラリーを、カルシウム、バリウム、ストロンチウ
ム、マグネシウム、マンガン及びアルミニウム塩又はこ
れらの混合物から選択される金属塩を含有する塩水溶液
によってレーキ化することができる。
【0042】本願方法の好ましい実施態様において、助
色団類は、2−もしくは4−ニトロパラアニシジン、オ
ルトアニシジン−5−スルホン酸又はパラクレシジンオ
ルトスルホン酸をジアゾ化し、そして3−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸とカップリングすることによって調製さ
れる。
【0043】パラ位置を式(A′)の基によって置換さ
れているアミン(III)をジアゾ化する場合には、4,
4′−ジアミノ置換ビフェニルから誘導される式
【0044】
【化21】
【0045】(式中、種々の置換基は、上記で定義した
とおりである)のジアゾ顔料が得られる。パラ位置を式
(B′)の基によって置換されているアミン(IV)をジ
アゾ化する場合には、4,4′−ジアミノ置換ビフェニ
ルから誘導されるジアゾ助色団が得られる。本発明は、
また、ジアゾ化された4,4′−ジアミノ置換ビフェニ
ル類からいずれも誘導されるジアゾ顔料及びジアゾ助色
団を含有する顔料混合物に関する。
【0046】必要ならば、得られるアゾ顔料レーキのス
ラリー又は湿潤ケーキを、アニオン性界面活性剤、たと
えば脂肪酸、スルホコハク酸ジアルキルもしくはレジン
エステルもしくはロジン、又は金属塩、たとえばそのカ
ルシウム塩で処理するか、あるいはカチオン性界面活性
剤、たとえば脂肪族、第一級、第二級もしくは第三級ア
ミン類、脂肪族ジアミン類、又はアルキル第四級アンモ
ニウム塩化物で処理するか、あるいは種々の既知の非イ
オン性界面活性剤で処理することによって、さらに処理
してもよい。通常、界面活性剤の量は、化合物(I)の
量基準で、0〜50質量%、好ましくは2〜35質量
%、最も好ましくは5〜25質量%の範囲で選択する。
【0047】その後、得られたアゾレーキ顔料スラリー
をろ過し、水洗してもよい。顔料の分散性を改善し、そ
の透明度を保持するために、該スラリーを、高温、特に
70〜95℃で約30分〜3時間攪拌することによって
該粒子を熟成させてもよい。本願方法の特に好ましい実
施態様では、組成物を、粒状又は粉末形態までさらに処
理する。
【0048】得られた顔料の湿潤ケーキは、フラッシュ
し、そして直接インクのためのワニス又は塗料のための
樹脂に混練して、いわゆるベースカラー(base colou
r)を調製してもよい。本願方法の好ましい実施態様で
は、組成物の湿潤ケーキを粒状又は粉末形態までさらに
処理する。
【0049】本発明は、また、上述したアゾレーキ顔料
(I)を助色団(II)でドープする工程を含む、アゾレ
ーキ顔料組成物を調色する方法に関する。調色は、アゾ
レーキ顔料(I)を助色団(II)と混合することによっ
て実施することができる。
【0050】本発明は、また、アゾレーキ顔料類を調色
するための助色団(II)の使用に関する。本発明は特
に、上記で定義したアゾレーキ顔料類(I)を調色する
ための助色団(II)の使用に関する。
【0051】本発明の顔料組成物は、一定した品質で優
れた再現性をもって製造することができ、優れた透明
度、高い色強度及び明澄で鮮明な色相を有する。
【0052】上述したアニシジンベースの助色団類(I
I)と、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸にカップリン
グされたトビアス酸との組み合わせは、陰影、深み及び
色強度において予期せぬ相乗的な改善を与える。これら
の利点の程度は、式(I)の顔料類を含有する組成物類
において、助色団(II)及び2−ナフチルアミン−1−
スルホン酸(トビアス酸)とカップリング成分(V)、
特に2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸とのカップリング
生成物の添加効果から予想することはできない。
【0053】以下の例が、本発明を、その範囲を限定す
ることなしに、説明する。
【0054】例1(比較例) 47%水酸化ナトリウム溶液16.2gを使用して、4
−アミノトルエン−3−スルホン酸(98.2%)3
5.9gを攪拌しながら水265mlに溶解した。氷の添
加によって溶液の温度を2℃に下げた後、あらかじめ水
50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリウム12.2gを
加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪拌しながら溶液に
加えてジアゾニウム塩を作製した。氷の添加によって温
度を0〜5℃に維持しながら攪拌を20分間継続した。
塩化カルシウム(80%)33.2gを懸濁液に加えた
後、0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調節した。
【0055】改質アビエチン酸ロジン(EKA Nobel社のB
urez(登録商標)S3075)19.0gを、水酸化ナトリ
ウム(上記と同様)5.2gとともに、攪拌しながら、
80℃に加熱することによって、水480mlに溶解し
た。ひとたび樹脂溶液が得られたら、水250mlの添加
によって溶液を50℃に冷却した。水酸化ナトリウム溶
液(47%)30g及び2−ヒドロキシ−3−ナフトエ
酸(BONA)35.5gを攪拌しながら加えた。氷の
添加によって、0〜5℃で、溶液の量を800mlに調節
した。
【0056】5℃の水800mlを含む容器に、ジアゾ成
分及び樹脂/BONA溶液を、攪拌しつつ、且つ温度5
〜6℃及びpH10.8〜11.0に維持しながら、48
分間かけて同時に加えた。
【0057】カップリングが完了した後、懸濁液を上記
条件でさらに15分間攪拌した。次に、希塩酸(約10
%)を使用してスラリーのpHを7.0に調節した後、8
0℃まで蒸気で加熱した。その後、冷水の添加によって
懸濁液を60℃に冷却し、ろ過し、洗浄して塩を除去し
た。そして、生成物を90℃で夜通し乾燥した後、磨砕
して粉末にした。
【0058】例2(比較例) 47%水酸化ナトリウム溶液16.2gを使用して、4
−アミノトルエン−3−スルホン酸(98.2%)3
4.7g及び2−ナフチル−アミン−1−スルホン酸
(トビアス酸)1.2gを攪拌しながら水265mlに溶
解した。氷の添加によって溶液の温度を2℃に下げた
後、あらかじめ水50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリ
ウム12.2gを加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪
拌しながら溶液に加えてジアゾニウム塩を作製した。氷
の添加によって温度を0〜5℃に維持しながら攪拌を2
0分間継続した。塩化カルシウム(80%)33.2g
を懸濁液に加えた後、0〜5℃で懸濁液の量を800ml
に調節した。
【0059】例1にしたがって処理を完了した。
【0060】例3 47%水酸化ナトリウム溶液16.2gを使用して、4
−アミノトルエン−3−スルホン酸(98.2%)3
4.7g及びパラ−ニトロ−オルトアニシジン(PNO
A)1.2gを攪拌しながら水265mlに溶解した。氷
の添加によって溶液の温度を2℃に下げた後、あらかじ
め水50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリウム12.2
gを加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪拌しながら溶
液に加えてジアゾニウム塩を作製した。氷の添加によっ
て温度を0〜5℃に維持しながら攪拌を20分間継続し
た。塩化カルシウム(80%)33.2gを懸濁液に加
えた後、0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調節した。
【0061】例1にしたがって処理を完了した。
【0062】例4(比較例) 47%水酸化ナトリウム溶液16.2gを使用して、4
−アミノトルエン−3−スルホン酸(98.2%)3
4.7g及び2−ナフチル−アミン−1−スルホン酸
(トビアス酸)1.2gを攪拌しながら水265mlに溶
解した。氷の添加によって溶液の温度を2℃に下げた
後、あらかじめ水50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリ
ウム12.2gを加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪
拌しながら溶液に加えてジアゾニウム塩を作製した。氷
の添加によって温度を0〜5℃に維持しながら攪拌を2
0分間継続した。塩化カルシウム(80%)33.2g
を懸濁液に加えた後、0〜5℃で懸濁液の量を800ml
に調節した。
【0063】改質アビエチン酸ロジン(EKA Nobel社のB
urez(登録商標)S3075)9.5gを、水酸化ナトリウ
ム液(47%)2.6gとともに、攪拌しながら、80
℃に加熱することによって、水240mlに溶解した。ひ
とたび樹脂溶液が得られたら、水125mlの添加によっ
て溶液を50℃に冷却した。水酸化ナトリウム液(47
%)30g及び2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸(BO
NA)35.5gを攪拌しながら加えた。Snowtack(登
録商標)380A(EKA Nobel社)として知られる50%w/w
レジンエステル分散液19gを溶液に加えた。氷の添加
によって0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調節した。
【0064】例1にしたがって処理を完了した。
【0065】例5 47%水酸化ナトリウム液16.2gを使用して、4−
アミノトルエン−3−スルホン酸(98.2%)34.
7g、2−ナフチルアミン−1−スルホン酸(トビアス
酸)0.4g及びパラ−クレシジン−オルトスルホン酸
(PCOS)0.8gを攪拌しながら水265mlに溶解
した。氷の添加によって溶液の温度を2℃に下げた後、
あらかじめ水50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリウム
12.2gを加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪拌し
ながら溶液に加えてジアゾニウム塩を作製した。氷の添
加によって温度を0〜5℃に維持しながら攪拌を20分
間継続した。塩化カルシウム(80%)33.2gを懸
濁液に加えた後、0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調
節した。
【0066】例4にしたがって処理を完了した。
【0067】例6(比較例) 47%水酸化ナトリウム液16.2gを使用して、2−
アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼンスルホン酸4
3.0gを攪拌しながら水265mlに溶解した。氷の添
加によって溶液の温度を2℃に下げた後、あらかじめ水
50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリウム12.2gを
加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪拌しながら溶液に
加えてジアゾニウム塩を作製した。氷の添加によって温
度を0〜5℃に維持しながら攪拌を20分間継続した。
塩化カルシウム(80%)33.2gを懸濁液に加えた
後、0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調節した。
【0068】例1にしたがって処理を完了した。
【0069】例7(比較例) 47%水酸化ナトリウム液16.2gを使用して、2−
アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼンスルホン酸4
1.4g及び2−ナフチルアミン−1−スルホン酸(ト
ビアス酸)1.2gを攪拌しながら水265mlに溶解し
た。氷の添加によって溶液の温度を2℃に下げた後、あ
らかじめ水50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリウム1
2.2gを加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪拌しな
がら溶液に加えてジアゾニウム塩を形成した。氷の添加
によって温度を0〜5℃に維持しながら攪拌を20分間
継続した。塩化カルシウム(80%)33.2gを懸濁
液に加えた後、0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調節
した。
【0070】例1にしたがって処理を完了した。
【0071】例8 47%水酸化ナトリウム液16.2gを使用して、2−
アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼンスルホン酸4
1.4g及びオルト−ニトロ−パラ−アニシジン(ON
PA)1.2gを攪拌しながら水265mlに溶解した。
氷の添加によって溶液の温度を2℃に下げた後、あらか
じめ水50mlに溶解しておいた亜硝酸ナトリウム12.
2gを加えた。濃塩酸(35%)48mlを攪拌しながら
溶液に加えてジアゾニウム塩を形成した。氷の添加によ
って温度を0〜5℃に維持しながら攪拌を20分間継続
した。塩化カルシウム(80%)33.2gを懸濁液に
加えた後、0〜5℃で懸濁液の量を800mlに調節し
た。
【0072】例1にしたがって処理を完了した。
【0073】例9 仕上がった顔料粉末(例1〜8)20gを、留出物(Ha
lterman社のPKWF 4/7New)1部、樹脂(Lawter Interna
tional社のSparkle 609として知られている)4部及び
ゲル化硬質樹脂(Lawter International社のLiminex 11
として知られている)6部からなるインクワニス80g
に配合した。混合は、Buhler SDY-200三本ロール練り機
のバックロール上で、温度:23℃及び圧力:10バー
ル(bar)で、5分間実施した。そして、混合物を圧
力:2×10バール(bar)及び23℃で三本ロール練
り機に通した。
【0074】インクを目視で評価することにより、上色
(masstone)及び透明度を評価した。
【0075】インク調製に使用した顔料 インクの上色 インクの透明度 例1(比較例) std std 例2(比較例) 深さ5 1TR 例3 深さ7 2TR インク調製に使用した顔料 インクの上色 インクの透明度 例4(比較例) std std 例5 深さ4 1TRインク調製に使用した顔料 インクの上色 インクの透明度 例6(比較例) std std 例7(比較例) 深さ6 1TR 例8 深さ7 1TR (ここで、“std”は「標準」を意味する。“深さ”
は上色(masstone)の程度を意味し(「淡い」の反
対)、数が大きくなるほど上色(masstone)は深くな
る。“TR”は透明度を意味し、数が大きくなるほどイ
ンクは使用した標準に比べて透明になる)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレイグ チスホルム イギリス国 グラスゴー ジー77 6エッ クスダブリュ ニュートン マーンズ ウ ェスト エーカーズ ドラモンド ウェイ 23 (72)発明者 ポール カーウィン イギリス国 チェシャー エスケー10 2 ティージー マクルズフィールド タイス リングトン グレニーグルス ドライブ 12ビー (72)発明者 マイリー ニコル イギリス国 イースト キルブライド ジ ー74 4アールエー スチュワートフィー ルド ブレント ロード 12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Xは、水素、又はカルシウム、バリウム、スト
    ロンチウム、マグネシウム、マンガン及びアルミニウム
    から選択される金属のカチオンを表し、R1、R2及びR
    3は、水素、又はC1〜C4アルキル、フェニル、ハロゲ
    ン、−NO2及びCF3からなる群より選択される員を表
    し、R4は、R1、R2及びR3として定義したとおりであ
    るか、又は部分式(A) 【化2】 (式中、X′は、上記Xとして定義したとおりであり、
    1′、R2′及びR3′は、上記式(I)の下でR1、R
    2及びR3として定義したとおりである)の基を表す)の
    少なくとも一つの顔料;及び、式(II) 【化3】 (式中、X″は、上記式(I)の下でXとして定義した
    とおりであり、R5、R6、R7、R8及びR9の少なくと
    も一つは、C1〜C4アルコキシを表し、R5、R6
    7、R8及びR9は、互いに独立して、水素、C1〜C4
    アルキル、フェニル、ハロゲン、−SO3−H、−NO2
    及び−CF3からなる群より選択される員をさらに表
    し、R7は、部分式(B) 【化4】 (式中、X″′は、上記式(I)の下でXとして定義し
    たとおりであり、R5′、R6′、R8′及びR9′は、上
    記式(II)の下でR5、R6、R7及びR8として定義した
    とおりである)の基をさらに表す)の少なくとも一つの
    助色団;を含む顔料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物を調製する方法で
    あって、式(III) 【化5】 (式中、R1、R2及びR3は、請求項1で定義したとお
    りであり、R4は、R1、R2及びR3として定義したとお
    りであるか、部分式(A′) 【化6】 (式中、R1′、R2′及びR3′は、請求項1でR1、R
    2及びR3として定義したとおりである)の基を表す)の
    少なくとも一つのアミン;及びと、式(IV) 【化7】 (式中、R5、R6、R7、R8及びR9の少なくとも一つ
    は、C1〜C4アルコキシを表し、R5、R6、R7、R8
    びR9は、請求項1で定義したとおりであり、R7は、部
    分式(B′) 【化8】 (式中、R5′、R6′、R8′及びR9′は、請求項1で
    定義したとおりである)の基をさらに表す)の少なくと
    も一つのアミン;をジアゾ化する工程;及びジアゾ化し
    たアミン類(III)及び(IV)を式(V) 【化9】 (式中、Xは、式(I)の下で上記に定義したとおりで
    ある)のカップリング成分とでカップリングする工程;
    を含む方法。
  3. 【請求項3】 アゾレーキ顔料を調色するための、請求
    項1記載の助色団(II)の使用。
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