JP2000270983A - 化粧鏡 - Google Patents
化粧鏡Info
- Publication number
- JP2000270983A JP2000270983A JP11081828A JP8182899A JP2000270983A JP 2000270983 A JP2000270983 A JP 2000270983A JP 11081828 A JP11081828 A JP 11081828A JP 8182899 A JP8182899 A JP 8182899A JP 2000270983 A JP2000270983 A JP 2000270983A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- colored film
- film
- sol
- mirror
- absorption ability
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】通常の板ガラスを用いて肌の色を正しく写し出
す化粧鏡を提供する。 【解決手段】 板ガラス1の一方面に着色膜2を形成
し、この着色膜を金属蒸着膜3で被覆して構成される。
前記着色膜2は、ゾルゲル法によって形成され、500
〜550nm付近に数%の吸収特性を持っている。
す化粧鏡を提供する。 【解決手段】 板ガラス1の一方面に着色膜2を形成
し、この着色膜を金属蒸着膜3で被覆して構成される。
前記着色膜2は、ゾルゲル法によって形成され、500
〜550nm付近に数%の吸収特性を持っている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相手の目に映ると
同様の、正しい肌の色を写し出すことのできる化粧鏡に
関するものである。
同様の、正しい肌の色を写し出すことのできる化粧鏡に
関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】女性が鏡に向かって化
粧をするとき、鏡に写る自分の顔や肌の色に合わせて、
より美しく見えるように各種の化粧をするものである。
しかしながら、自分の顔が鏡に写るとき、人に映る顔と
は左右が逆になるだけでなく、通常の板ガラスを用いた
鏡の場合には、人の目に映る肌の色も、鏡に写る色とは
一致していないのが実情である。通常の板ガラスを用い
た鏡の場合、鏡に写る肌の色は、実際の肌の色に比べや
や青味がかって写ることになる。
粧をするとき、鏡に写る自分の顔や肌の色に合わせて、
より美しく見えるように各種の化粧をするものである。
しかしながら、自分の顔が鏡に写るとき、人に映る顔と
は左右が逆になるだけでなく、通常の板ガラスを用いた
鏡の場合には、人の目に映る肌の色も、鏡に写る色とは
一致していないのが実情である。通常の板ガラスを用い
た鏡の場合、鏡に写る肌の色は、実際の肌の色に比べや
や青味がかって写ることになる。
【0003】鏡は、人の顔や姿を正しく写し出してこそ
価値があるのであり、そのため、鏡面をフラットな仕上
げ面にする工夫は従来からなされてきた。しかしなが
ら、たとえ写し出される形状に歪みがなくても、色が正
しく写し出されないのでは、折角の化粧も台無しになり
かねない。この発明は、この問題点に着目してなされた
ものであって、通常の板ガラスを用いて、肌の色を正し
く写し出す化粧鏡を提供することを課題とする。
価値があるのであり、そのため、鏡面をフラットな仕上
げ面にする工夫は従来からなされてきた。しかしなが
ら、たとえ写し出される形状に歪みがなくても、色が正
しく写し出されないのでは、折角の化粧も台無しになり
かねない。この発明は、この問題点に着目してなされた
ものであって、通常の板ガラスを用いて、肌の色を正し
く写し出す化粧鏡を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明では、ゾルゲル法によって所定の吸収特性を
持った着色膜を形成するようにしている。すなわち、本
発明に係る化粧鏡は、板ガラスの一方面に着色膜を形成
し、この着色膜を金属蒸着膜で被覆して構成されてお
り、前記着色膜は、ゾルゲル法によって形成されてい
る。着色膜の特性は、特に限定されないが、例えば、5
00〜550nm付近に数%(好ましくは−1%から−
5%、更に好ましくは−2%〜−4%程度)の吸収特性
を持っている。本発明で用いるゾルゲル法とは、液体中
に微細なコロイド粒子を分散させたゾルを作り、粒子の
凝集によって流動性を失ってできるゾルを乾燥した後、
加熱焼結する方法である。このゾルゲル法によれば、ゾ
ルの段階で適宜な物質を取り込むことによって所望の特
性を持った薄膜を形成することができ、具体的には、5
00〜550nm付近に−1%〜−5%程度の吸収特性
を持つ薄膜を形成することができる。本発明では、ゾル
ゲル法とディップ法を組み合わせて成膜するのが好まし
く、数%の高純度シリカ固形分と微量の有機染料を有機
溶剤中に分散させたゾル液中に、きれいに洗浄されたガ
ラス基板を浸漬し、数十センチ/分のスピードで引き上
げ、その後、数百度の温度で加熱焼結することによって
基板表面に薄膜を成膜するのが好適である。
め、本発明では、ゾルゲル法によって所定の吸収特性を
持った着色膜を形成するようにしている。すなわち、本
発明に係る化粧鏡は、板ガラスの一方面に着色膜を形成
し、この着色膜を金属蒸着膜で被覆して構成されてお
り、前記着色膜は、ゾルゲル法によって形成されてい
る。着色膜の特性は、特に限定されないが、例えば、5
00〜550nm付近に数%(好ましくは−1%から−
5%、更に好ましくは−2%〜−4%程度)の吸収特性
を持っている。本発明で用いるゾルゲル法とは、液体中
に微細なコロイド粒子を分散させたゾルを作り、粒子の
凝集によって流動性を失ってできるゾルを乾燥した後、
加熱焼結する方法である。このゾルゲル法によれば、ゾ
ルの段階で適宜な物質を取り込むことによって所望の特
性を持った薄膜を形成することができ、具体的には、5
00〜550nm付近に−1%〜−5%程度の吸収特性
を持つ薄膜を形成することができる。本発明では、ゾル
ゲル法とディップ法を組み合わせて成膜するのが好まし
く、数%の高純度シリカ固形分と微量の有機染料を有機
溶剤中に分散させたゾル液中に、きれいに洗浄されたガ
ラス基板を浸漬し、数十センチ/分のスピードで引き上
げ、その後、数百度の温度で加熱焼結することによって
基板表面に薄膜を成膜するのが好適である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の一実施例である片面コートミラーの製造方法を説明す
る。フロート法によって製造された通常の透明板ガラス
1を用意し、その片面をマスキング材で被覆する。な
お、板ガラスの原料には鉄分を含むために、可視域の4
00nm付近に吸収域が生じ、そのために、透明の板ガ
ラスは、多少の青味を有している。次に、このような板
ガラス基板を、数%の高純度シリカ固形分と微量の有機
染料を有機溶剤中に分散させたゾル液中に浸漬し、数十
センチ/分のスピードで引き上げる。そして、マスキン
グ材を除去して、数百度の温度で加熱焼結することによ
ってガラス基板の表面に薄い着色膜2を形成する。その
後、成膜された着色膜の表面に、アルミニウム蒸着膜3
を形成する。この処理によって、着色膜2は保護される
ことになり、アルミニウム蒸着膜は、反射膜と保護膜と
を兼ねることになる。以上の手順で製造される化粧鏡
は、有機染料を適宜に選択することによって、ゾルゲル
膜の吸収特性を適宜に設定することができる。したがっ
て、500〜550nm付近に、−1から−5%程度
(好ましくは−2〜−4%程度)の吸収特性を持たせれ
ば、この部分が板ガラスのもつ青味の補色として作用
し、可視域全体では色のバランスが取れ色のニュートラ
リティーを実現することができる。
の一実施例である片面コートミラーの製造方法を説明す
る。フロート法によって製造された通常の透明板ガラス
1を用意し、その片面をマスキング材で被覆する。な
お、板ガラスの原料には鉄分を含むために、可視域の4
00nm付近に吸収域が生じ、そのために、透明の板ガ
ラスは、多少の青味を有している。次に、このような板
ガラス基板を、数%の高純度シリカ固形分と微量の有機
染料を有機溶剤中に分散させたゾル液中に浸漬し、数十
センチ/分のスピードで引き上げる。そして、マスキン
グ材を除去して、数百度の温度で加熱焼結することによ
ってガラス基板の表面に薄い着色膜2を形成する。その
後、成膜された着色膜の表面に、アルミニウム蒸着膜3
を形成する。この処理によって、着色膜2は保護される
ことになり、アルミニウム蒸着膜は、反射膜と保護膜と
を兼ねることになる。以上の手順で製造される化粧鏡
は、有機染料を適宜に選択することによって、ゾルゲル
膜の吸収特性を適宜に設定することができる。したがっ
て、500〜550nm付近に、−1から−5%程度
(好ましくは−2〜−4%程度)の吸収特性を持たせれ
ば、この部分が板ガラスのもつ青味の補色として作用
し、可視域全体では色のバランスが取れ色のニュートラ
リティーを実現することができる。
【0006】以上、本発明の一実施例について説明した
が、図1の構成に代えて、図2〜図4のような構成を採
っても良い。すなわち、図2は、着色膜2の反対側にア
ルミニウム蒸着膜である反射面3を設けた例を示してい
る。なお、着色膜2は、透明の保護膜によって被覆して
も良い。また、図3は、ガラス基板1の両面に着色膜2
a,2bを設け、着色面2bを反射面3で被覆した例を
示している。この場合には、着色膜2の膜厚を薄くした
り、あるいは、ゾル液中の有機染料の濃度を低くするこ
とができる。
が、図1の構成に代えて、図2〜図4のような構成を採
っても良い。すなわち、図2は、着色膜2の反対側にア
ルミニウム蒸着膜である反射面3を設けた例を示してい
る。なお、着色膜2は、透明の保護膜によって被覆して
も良い。また、図3は、ガラス基板1の両面に着色膜2
a,2bを設け、着色面2bを反射面3で被覆した例を
示している。この場合には、着色膜2の膜厚を薄くした
り、あるいは、ゾル液中の有機染料の濃度を低くするこ
とができる。
【0007】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る化粧鏡
は、板ガラスの一方面に着色膜を形成し、この着色膜を
金属蒸着膜で被覆して構成され、前記着色膜は、ゾルゲ
ル法によって形成されている。したがって、前記着色膜
の特性を任意に設定することができ、板ガラスの特性に
合わせて適宜な吸収特性を持たせることによって自然な
色を写し出す鏡を実現することができる。なお、本発明
は、手鏡などの小型の鏡に適用できるだけでなく、姿見
などの大型の鏡にも適用できる。
は、板ガラスの一方面に着色膜を形成し、この着色膜を
金属蒸着膜で被覆して構成され、前記着色膜は、ゾルゲ
ル法によって形成されている。したがって、前記着色膜
の特性を任意に設定することができ、板ガラスの特性に
合わせて適宜な吸収特性を持たせることによって自然な
色を写し出す鏡を実現することができる。なお、本発明
は、手鏡などの小型の鏡に適用できるだけでなく、姿見
などの大型の鏡にも適用できる。
【図1】本発明の一実施例である片面コート鏡の断面構
造を図示したものである。
造を図示したものである。
【図2】本発明の変形例の断面構造を図示したものであ
る。
る。
【図3】本発明の別の変形例の断面構造を図示したもの
である。
である。
1 板ガラス 2 着色膜 3 アルミニウム膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北出 善孝 大阪府松原市三宅中7丁目3番29号 (72)発明者 山東 麒一 東京都練馬区大泉町3丁目38番24号 第5 ブルーコーポ201号室 Fターム(参考) 3B111 AA08 AA09 AC01 AC03 AD01 BD01 BD03
Claims (4)
- 【請求項1】 板ガラスの一方面に着色膜を形成し、こ
の着色膜を金属蒸着膜で被覆して構成されてなり、前記
着色膜は、ゾルゲル法によって形成されていることを特
徴とする化粧鏡。 - 【請求項2】 前記着色膜は、500〜550nm付近
に数%の吸収特性を持っている請求項1に記載の化粧
鏡。 - 【請求項3】 前記着色膜は、他方面をマスキングした
状態の板ガラスをゾル液中にディッピングし、前記マス
キング材を除去した後に、加熱焼結処理して成膜される
請求項1または請求項2に記載の化粧鏡。 - 【請求項4】 前記ゾル液は、数%の高純度シリカ固形
分と微量の有機染料とを有機溶剤中に分散させてなる請
求項3に記載の化粧鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11081828A JP2000270983A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 化粧鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11081828A JP2000270983A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 化粧鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000270983A true JP2000270983A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13757347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11081828A Withdrawn JP2000270983A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 化粧鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000270983A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009039523A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-26 | Shiseido Co Ltd | メイクアップシミュレーションに利用する端末装置 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11081828A patent/JP2000270983A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009039523A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-26 | Shiseido Co Ltd | メイクアップシミュレーションに利用する端末装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |