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JP2000259422A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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Publication number
JP2000259422A
JP2000259422A JP11066810A JP6681099A JP2000259422A JP 2000259422 A JP2000259422 A JP 2000259422A JP 11066810 A JP11066810 A JP 11066810A JP 6681099 A JP6681099 A JP 6681099A JP 2000259422 A JP2000259422 A JP 2000259422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
microcomputer
volatile memory
identification code
storage area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11066810A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hagiwara
一彦 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11066810A priority Critical patent/JP2000259422A/ja
Publication of JP2000259422A publication Critical patent/JP2000259422A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のマイクロコンピュータを内蔵する電子
制御装置であって、各マイクロコンピュータが備える不
揮発性メモリを、従来よりも迅速に書き換え可能な電子
制御装置を提供すること。 【解決手段】 まず、第1マイクロコンピュータが、プ
ログラム書込装置から送信されてくるデータを揮発性メ
モリ内の仮格納領域に格納し、その後、第1マイクロコ
ンピュータが、揮発性メモリ内の仮格納領域に格納した
データに基づいて不揮発性メモリの書き換えを実行す
る。第1マイクロコンピュータが不揮発性メモリの書き
換えを実行する際には、並行して、第2マイクロコンピ
ュータが、プログラム書込装置から送信されてくるデー
タを揮発性メモリ内の仮格納領域に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のマイクロコ
ンピュータを内蔵する電子制御装置であって、各マイク
ロコンピュータが備える不揮発性メモリを必要に応じて
書き換え可能な電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用の電子制御装置とし
て、電気的にデータの書き換えが可能なフラッシュメモ
リなどの不揮発性メモリを有するマイクロコンピュータ
を内蔵し、その不揮発性メモリに記憶された自動車制御
用の制御プログラムや制御データを、市場への供給後で
も書き換え可能としたものが知られている。
【0003】この種の電子制御装置の中には、例えば特
開平10−171644号公報に記載されているよう
に、複数のマイクロコンピュータを内蔵し、これら複数
のマイクロコンピュータが、それぞれ上述の如き不揮発
性メモリを備えているものがある。このような電子制御
装置においては、複数のマイクロコンピュータのそれぞ
れについて、不揮発性メモリに記憶された制御プログラ
ムや制御データを書き換え可能とすることが要求され
る。
【0004】そこで、上記公報に記載の電子制御装置に
おいては、複数のマイクロコンピュータが一つのデータ
通信路を共用して各マイクロコンピュータと外部にある
プログラム書込装置との間でデータ通信を実行する構成
を採用していた。このように構成すると、各マイクロコ
ンピュータがプログラム書込装置との間でデータ通信可
能となるので、各マイクロコンピュータの備える不揮発
性メモリの記憶内容を書き換えることができ、しかも、
各マイクロコンピュータに対応する複数のデータ通信路
を設ける場合に比べて、電子制御装置の構造を簡素化で
きる。
【0005】また、複数のマイクロコンピュータと一つ
のデータ通信路を備える電子制御装置としては、上記公
報に記載のもの以外にも、例えば図5に示すようなデー
タ通信路を形成するプログラム書込装置91および電子
制御装置92があった。この電子制御装置92の内蔵す
る第1マイクロコンピュータ93および第2マイクロコ
ンピュータ94は、それぞれ揮発性メモリ93a,94
aおよび不揮発性メモリ93b,94bを備えていて、
プログラム書込装置91は、通信ドライバ95経由で第
1マイクロコンピュータ93につながれる。そして、第
2マイクロコンピュータ94は、マイクロコンピュータ
間通信機能(例えばSPI通信)を使用して第1マイク
ロコンピュータ93とデータ通信可能に構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載の電子制御装置において、複数のマイクロコンピュ
ータの各不揮発性メモリを書き換える際には、一つのマ
イクロコンピュータがプログラム書込装置とのデータ通
信を行って揮発性メモリにデータを格納し、その格納し
たデータに基づいて不揮発性メモリの書き換えを行い、
一つのマイクロコンピュータがこれら一連の処理を終え
たら、引き続いて、別のマイクロコンピュータがプログ
ラム書込装置とのデータ通信を行って揮発性メモリにデ
ータを格納し、その格納したデータに基づいて不揮発性
メモリの書き換えを行う、という手順で、順次書き換え
が進められるようになっていた。
【0007】また、上記図5に示した電子制御装置92
において、2つのマイクロコンピュータ93,94の各
不揮発性メモリ93b,94bを書き換える際には、第
1マイクロコンピュータ93がプログラム書込装置91
とのデータ通信を行って揮発性メモリ93aにデータを
格納し、その格納したデータに基づいて不揮発性メモリ
93bの書き換えを行い、第1マイクロコンピュータ9
3がこれら一連の処理を終えたら、引き続いて、第1マ
イクロコンピュータ93がプログラム書込装置91との
データ通信を行って揮発性メモリ93aにデータを格納
し、引き続いて、第1マイクロコンピュータ93と第2
マイクロコンピュータ94がデータ通信を行って揮発性
メモリ94aにデータを転送し、その後、第2マイクロ
コンピュータ94が揮発性メモリ94aに格納したデー
タに基づいて不揮発性メモリ94bの書き換えを行う、
という手順で、順次書き換えが進められるようになって
いた。
【0008】しかしながら、上記のような手順で、複数
の不揮発性メモリを書き換えるには、相応の時間を要す
るため、すべての不揮発性メモリの書き換えをより迅速
に完了させたいという要望があった。本発明は、上記問
題を解決するためになされたものであり、その目的は、
複数のマイクロコンピュータを内蔵する電子制御装置で
あって、各マイクロコンピュータが備える不揮発性メモ
リを、従来よりも迅速に書き換え可能な電子制御装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】以
下、上記目的を達成するためになされた本発明の特徴に
ついて詳述する。まず、上記請求項1に記載の電子制御
装置は、一つのマイクロコンピュータが、データ通信路
を介してデータを受信し、受信したデータを揮発性メモ
リ内の仮格納領域に格納する。揮発性メモリ内の仮格納
領域は、不揮発性メモリの書き換えを行うのに必要なデ
ータを格納するための領域であり、不揮発性メモリの書
き換え前後で消去してはならないデータが記憶された記
憶領域とは別に確保されるが、不揮発性メモリの書き換
え処理は、通常、頻繁に行われることはないので、不揮
発性メモリの書き換えを行わない場合には他の用途でも
使用するような、汎用の作業用記憶領域であればよい。
【0010】そして、上記一つのマイクロコンピュータ
が、データを揮発性メモリ内の仮格納領域に格納し終え
た後、不揮発性メモリの書き換えを実行する。不揮発性
メモリの書き換え処理は、上記一つのマイクロコンピュ
ータが、書き換え処理プログラムに従って実行するが、
仮格納領域に格納したデータの一部が書き換え処理プロ
グラムになっていても、あらかじめROM等に書き換え
処理プログラム記憶されていてもよい。
【0011】また、上記一つのマイクロコンピュータ
が、不揮発性メモリの書き換えを実行する際には、並行
して、別のマイクロコンピュータが、データ通信路を介
して受信したデータを、揮発性メモリ内の仮格納領域に
格納する。この処理は、上記一つのマイクロコンピュー
タが先に実行した処理と同じような処理であればよい。
【0012】本電子制御装置によれば、以上のようにし
て不揮発性メモリを書き換えるので、一つのマイクロコ
ンピュータにおいて不揮発性メモリの書き換えが終わる
のを待つことなく、別のマイクロコンピュータにおいて
データを揮発性メモリ内の仮格納領域に格納する処理が
進み、その結果、すべてのマイクロコンピュータの不揮
発性メモリの書き換えを完了するまでにかかる時間が、
従来よりも短縮される。
【0013】次に、請求項2に記載の電子制御装置は、
各マイクロコンピュータが、受信したデータ中に含まれ
ている識別コードに基づいて、当該データが自身に対応
するデータであるか否かを判別する。識別コードは、各
マイクロコンピュータに対応付けてあらかじめ定められ
たもので、各マイクロコンピュータ毎に異なる識別コー
ドになっていれば、どのようなコード体系のものであっ
てもよい。
【0014】各マイクロコンピュータは、上記識別コー
ドが、自身に対応するコードである場合に、当該識別コ
ードを含んだデータの必要な部分を揮発性メモリ内の仮
格納領域に格納する。ここでいうデータの必要な部分
は、データすべてであってもよいし、識別コード等の以
後は使用しないデータを除いたデータであってもよい。
【0015】一方、各マイクロコンピュータは、上記識
別コードが、自身に対応する識別コードでない場合は、
当該識別コードを含んだデータを前記揮発性メモリ内の
仮格納領域に格納しない。したがって、データ通信を介
して外部から伝送されてくるデータが、複数のマイクロ
コンピュータで受信されたとしても、そのデータは、識
別コードによって指定された特定のマイクロコンピュー
タの揮発性メモリにしか格納されなくなり、それゆえ、
誤って格納したデータに基づいて不揮発性メモリが書き
換えられてしまうといった事態も招かない。
【0016】次に、請求項3に記載の電子制御装置は、
各マイクロコンピュータが、データ通信路を介して伝送
されてくるデータを受信し、その受信したデータ中に通
信要求が含まれていたら、受信したデータを前記揮発性
メモリ内の仮格納領域に格納可能かどうかを判断する。
通信要求は、あらかじめ定められたコード等であればよ
く、上述の識別コードとともに、データ中の特定位置に
含めて送信されてくる。
【0017】この通信要求を受け取ったマイクロコンピ
ュータは、受信したデータを揮発性メモリ内の仮格納領
域に格納可能な状態にあれば、受信可能である旨のデー
タを外部へと送信する。一方、何らかの事情で、受信し
たデータを揮発性メモリ内の仮格納領域に格納可能な状
態になければ、受信可能である旨のデータを送信するこ
とはない。また、上述の通信要求自体、マイクロコンピ
ュータがデータを受信可能な状態にあるか否かに関わら
ず送信されてくるので、場合によってはマイクロコンピ
ュータ側に受信されないが、その場合も、マイクロコン
ピュータが、次のデータを受信可能である旨のデータを
送信することはない。
【0018】したがって、外部にある装置において、通
信要求を送信した後、データ受信可能である旨のデータ
が返されるか否かにより、次のデータを送信してもよい
かどうかを判断することができる。また、次のデータを
送信しない場合、場合によっては、他のマイクロコンピ
ュータに対する処理を行うようにしてもよいので、効率
よく処理を進めることができる。
【0019】また、マイクロコンピュータが、次のデー
タを受信可能である旨のデータを外部へと送信した場合
は、その後、データ通信路を介して伝送されてくるデー
タを受信し、その受信したデータ中にデータ終了を示す
データが含まれていない間は、当該データを揮発性メモ
リ内の仮格納領域に格納する処理を繰り返すので、仮格
納領域のサイズを超えないように配慮するだけで、任意
のサイズのデータを外部から伝送することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
一例を挙げて説明する。図1は、プログラム書込装置1
と車載用の電子制御装置2とで構成されるプログラム書
き換えシステムの一例である。
【0021】この電子制御装置2は、第1マイクロコン
ピュータ11および第2マイクロコンピュータ12を内
蔵し、各マイクロコンピュータ11,12が、それぞれ
揮発性メモリ11a,12aおよび不揮発性メモリ11
b,12bを備えている。揮発性メモリ11a,12a
は、第1マイクロコンピュータ11、第2マイクロコン
ピュータ12の作動中に各種データを一時的に記憶する
ためのメモリである。また、不揮発性メモリ11b,1
2bは、第1マイクロコンピュータ11、第2マイクロ
コンピュータ12が実行する制御プログラム等を記憶す
るためのメモリである。
【0022】プログラム書込装置1と電子制御装置2
は、CAN(Controller Area Network) を介してデー
タ通信可能に接続される。CANとは、自動車業界で使
用されている車載LANの標準的な方式の一つである。
車両のシステムは、制御対象毎に電子制御装置が個別に
設けられており、各電子制御装置間の情報交換はCAN
を介して行われる。具体的には、エンジン回転数や車速
などの基本的な車両情報やダイアグノーシス(故障診
断)情報など、通信する必要のある情報を電子制御装置
間でやりとりするために、CANが利用されている。
【0023】上記プログラム書込装置1から送信されて
くるデータは、CANドライバ14経由で第1マイクロ
コンピュータ11および第2マイクロコンピュータ12
へと伝送される。次に、上記プログラム書込装置1が電
子制御装置2に制御プログラムを書き込む際に実行する
処理について、図2のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0024】プログラム書込装置1は、まず、「マイコ
ン識別コード+通信要求」を送信して(S110)、
「マイコン識別コード+受信準備可」を受信するまで待
機する(S120)。ここで、「マイコン識別コード」
は、第1マイクロコンピュータ11または第2マイクロ
コンピュータ12のいずれかを指定するコードで、あら
かじめ定められたコードである。「通信要求」は、第1
マイクロコンピュータ11または第2マイクロコンピュ
ータ12が通信可能な状態にあるかどうかを確認するた
めのコードで、これもあらかじめ定められたコードであ
る。「受信準備可」は、第1マイクロコンピュータ11
または第2マイクロコンピュータ12が通信可能な状態
にあることを示すコードで、第1マイクロコンピュータ
11または第2マイクロコンピュータ12が通信可能な
状態にあれば返されるが、通信不能な状態にあると返さ
れない。
【0025】S120の処理において、所定のタイムア
ウト時間が経過しても「マイコン識別コード+受信準備
可」を受信できない場合は(S120:NO)、再びS
110へと戻って、「マイコン識別コード+通信要求」
を再送信する。一方、S110の処理において「マイコ
ン識別コード」で指定したマイクロコンピュータから、
「マイコン識別コード+受信準備可」が返されて、それ
を受信したら(S120:YES)、カウンタNを初期
化(本例では1をセット)し(S130)、「マイコン
識別コード+N番目のデータ」を送信して(S14
0)、「マイコン識別コード+受信OK」を受信するま
で待機する(S150)。ここで、「N番目のデータ」
は、少なくとも不揮発性メモリの書き換えに必要なデー
タであるが、どのようなデータとなっているかは、電子
制御装置2側でのデータの扱い方によって異なるので一
概には特定できない。例えば、このデータ自体が不揮発
性メモリを書き換えるためのプログラムとなっている場
合もあるし、このデータが不揮発性メモリに書き込むべ
き制御プログラムとなっている場合もある。「受信O
K」は、第1マイクロコンピュータ11または第2マイ
クロコンピュータ12が次のデータを受信可能な状態に
あることを示すコードで、第1マイクロコンピュータ1
1または第2マイクロコンピュータ12が次のデータを
受信可能な状態にあれば返されるが、受信不能な状態に
あると返されない。
【0026】S150の処理において、所定のタイムア
ウト時間が経過しても「マイコン識別コード+受信O
K」を受信できない場合は(S150:NO)、再びS
140へと戻って、「マイコン識別コード+N番目のデ
ータ」を再送信する。一方、S150の処理において
「マイコン識別コード」で指定したマイクロコンピュー
タから、「マイコン識別コード+受信OK」が返され
て、それを受信したら(S150:YES)、必要なデ
ータをすべて送信し終えたかどうかを確認し(S16
0)、送信し終えていなければ(S160:NO)、カ
ウンタNをカウントアップして(S170)、S140
の処理へと戻り、以下、必要なデータをすべて送信し終
えるまでS140〜S170の処理を繰り返す。
【0027】一方、上記S160の処理において、必要
なデータをすべて送信し終えていたら(S160:YE
S)、「マイコン識別コード+データ終了」を送信して
(S180)、本処理を終える。次に、以上のような処
理を上記プログラム書込装置1が実行している時に、第
1マイクロコンピュータ11が実行する処理について、
図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0028】電子制御装置2は、まず、「マイコン識別
コード+通信要求」を受信するまで待機して(S21
0:NO)、「マイコン識別コード+通信要求」を受信
したら(S210:YES)、受信した「マイコン識別
コード」が、自身を指定するものであるかどうかをチェ
ックする(S220)。ここでは、第1マイクロコンピ
ュータ11を指定する「マイコン識別コード」であるか
どうかをチェックすることになる。
【0029】S220の処理において、第1マイクロコ
ンピュータ11を指定する「マイコン識別コード」でな
い場合は(S220:=マイコン2)、再びS210の
処理へと戻って、「マイコン識別コード+通信要求」を
受信するまで待機する。一方、S220の処理におい
て、第1マイクロコンピュータ11を指定する「マイコ
ン識別コード」であった場合は(S220:=マイコン
1)、受信準備ができているか否かを確認する(S23
0)。
【0030】ここで、例えば、受信に当たって初期化す
べきものが未だ残っている場合や、その他の事情で受信
ができない場合は(S230:NO)、とりあえず今回
の受信を見合わせ、再びS210の処理へと戻って、
「マイコン識別コード+通信要求」を受信するまで待機
する。一方、S230の処理において、受信準備ができ
ている場合は(S230:YES)、「マイコン識別コ
ード+受信準備可」を送信する(S240)。
【0031】続いて、「マイコン識別コード+データ終
了」を受信したか否かをチェックし(S250)、受信
していなければ(S250:NO)、「マイコン識別コ
ード+N番目のデータ」を受信して(S260)、受信
データを揮発性メモリ内の仮格納領域に格納する(S2
70)。そして、「マイコン識別コード+受信OK」を
送信して(S280)、上記S250の処理へと戻り、
以下、「マイコン識別コード+データ終了」を受信する
まで、S250〜S280の処理を繰り返す。
【0032】一方、上記S250の処理において、「マ
イコン識別コード+データ終了」を受信したら(S25
0:YES)、不揮発性メモリを消去する(S29
0)。そして、不揮発性メモリの消去を終えたら(S3
00:YES)、揮発性メモリの仮格納領域に格納され
たデータに基づいて不揮発性メモリを書き換える(S3
10)。そして、不揮発性メモリへの書込を終えたら
(S320:NO)、本処理を終える。
【0033】なお、第2マイクロコンピュータ12にお
いても、データ受信および不揮発性メモリの書き換え処
理が実行されるが、この処理は、第2マイクロコンピュ
ータ12が、上記識別コードを取り扱う処理において、
自身を第2マイクロコンピュータ12と認識して処理を
行う点を除き、上記図3に示した処理とまったく同様の
処理になるので、その詳しい説明については省略する。
【0034】以上説明したような処理を、プログラム書
込装置1、第1マイクロコンピュータ11、および第2
マイクロコンピュータ12がそれぞれ実行することによ
り、これらの間では、図4のタイミングチャートに示す
ようなデータ通信が行われる。
【0035】プログラム書込装置1から第1マイクロコ
ンピュータ11に対してプログラム転送を行うに当たっ
て、プログラム書込装置1は、まず、「マイコン識別コ
ード+通信要求」を送信する。ここでは、例えば、まず
「マイコン識別コード」が、第1マイクロコンピュータ
11に対応する識別コード「1」とされる。その場合、
電子制御装置2側では、第1マイクロコンピュータ11
が「マイコン識別コード+受信準備可」を送信し、第2
マイクロコンピュータ12は何も送信しない。
【0036】プログラム書込装置1は、第1マイクロコ
ンピュータ11から返される「マイコン識別コード+受
信準備可」を受信したら、「マイコン識別コード」が付
加されたデータを送信する。電子制御装置2側では、第
1マイクロコンピュータ11および第2マイクロコンピ
ュータ12の双方が、送信されてくるデータを受信する
が、「マイコン識別コード」で第1マイクロコンピュー
タ11が指定されているので、第1マイクロコンピュー
タ11は、受信したデータを揮発性メモリの仮格納領域
に格納する一方、第2マイクロコンピュータ12は、受
信したデータを揮発性メモリの仮格納領域に格納するこ
となく待機を続ける。
【0037】データの受信を終えた第1マイクロコンピ
ュータ11は、「マイコン識別コード+受信OK」を送
信する。以後必要なデータをすべて送信し終えるまで、
プログラム書込装置1からのデータ送信と、第1マイク
ロコンピュータ11からの「マイコン識別コード+受信
OK」の返信が交互に繰り返され、必要なデータをすべ
て送信し終えたら、プログラム書込装置1は、「マイコ
ン識別コード+データ終了」を送信し、第1マイクロコ
ンピュータ11に対するデータ送信処理を一旦終了す
る。この間も、第2マイクロコンピュータ12は、受信
したデータを揮発性メモリの仮格納領域に格納すること
なく待機を続ける。
【0038】なお、ここまでの処理によって、プログラ
ム書込装置1が第1マイクロコンピュータ11に対して
送信するデータ量は、あらかじめ定められたデータ量で
あり、そのデータ量は、第1マイクロコンピュータ11
の処理能力を考慮して、第1マイクロコンピュータ11
の揮発性メモリの仮格納領域に格納可能なデータ量とさ
れている。
【0039】続いて、電子制御装置2側では、第1マイ
クロコンピュータ11が、「マイコン識別コード+デー
タ終了」を受信し、不揮発性メモリの消去、および揮発
性メモリの仮格納領域に格納されたデータに基づく不揮
発性メモリの書き換えを実行する。
【0040】第1マイクロコンピュータ11が、このよ
うな不揮発性メモリに対する処理を実行するのに並行し
て、プログラム書込装置1は、プログラム書込装置1か
ら第2マイクロコンピュータ12に対してプログラム転
送を行うため、まず、「マイコン識別コード+通信要
求」を送信する。ここでは、「マイコン識別コード」
が、第2マイクロコンピュータ12に対応する識別コー
ド「2」とされる。
【0041】この「マイコン識別コード+通信要求」を
受けた電子制御装置2では、第2マイクロコンピュータ
12が、「マイコン識別コード+受信準備可」を送信す
る。第1マイクロコンピュータ11は、上述の不揮発性
メモリに対する処理を行っているため、データを受信せ
ず、また、仮にデータを受信したとしても、「マイコン
識別コード」で第1マイクロコンピュータ11が指定さ
れていないので、プログラム書込装置1に対して何も送
信しない。
【0042】プログラム書込装置1は、第2マイクロコ
ンピュータ12から返される「マイコン識別コード+受
信準備可」を受信したら、「マイコン識別コード」が付
加されたデータを送信する。電子制御装置2側では、第
2マイクロコンピュータ12が、送信されてくるデータ
を受信し、「マイコン識別コード」で第2マイクロコン
ピュータ12が指定されているので、第2マイクロコン
ピュータ12は、受信したデータを揮発性メモリの仮格
納領域に格納する。一方、第1マイクロコンピュータ1
1は、上述のように、データを受信することなく上述の
不揮発性メモリに対する処理を継続し、あるいは、不揮
発性メモリに対する処理を終えてデータを受信したとし
ても、そのデータを揮発性メモリの仮格納領域に格納す
ることなく待機を続ける。
【0043】データの受信を終えた第2マイクロコンピ
ュータ12は、「マイコン識別コード+受信OK」を送
信し、以後必要なデータをすべて送信し終えるまで、プ
ログラム書込装置1からのデータ送信と、第2マイクロ
コンピュータ12からの「マイコン識別コード+受信O
K」の返信が交互に繰り返される。そして、プログラム
書込装置1から第2マイクロコンピュータ12へ、必要
なデータをすべて送信し終えたら、プログラム書込装置
1は、「マイコン識別コード+データ終了」を送信し、
第2マイクロコンピュータ12に対するデータ送信処理
を一旦終了する。
【0044】このプログラム書込装置1から第2マイク
ロコンピュータ12へのデータ転送中に、第1マイクロ
コンピュータ11は、不揮発性メモリに対する処理を終
えて再びデータを受信可能な状態となる。以後、上記と
同様の手順で、第2マイクロコンピュータ12が不揮発
性メモリに対する処理を実行するのに並行して、再び、
プログラム書込装置1から第1マイクロコンピュータ1
1へのデータ転送が行われ、これを交互に繰り返すこと
により、最終的に、第1マイクロコンピュータ11、第
2マイクロコンピュータ12へのデータ転送が完了す
る。
【0045】以上説明したように、本実施形態の電子制
御装置2によれば、第1マイクロコンピュータ11、第
2マイクロコンピュータ12の内、いずれか一方のマイ
クロコンピュータにおいて不揮発性メモリの書き換えが
終わるのを待つことなく、他方のマイクロコンピュータ
において、送信されてくるデータを揮発性メモリ内の仮
格納領域に格納する処理が進むので、すべてのマイクロ
コンピュータの不揮発性メモリの書き換えを完了するま
でにかかる時間が、従来よりも短縮される。
【0046】また、上記電子制御装置2は、プログラム
書込装置1から伝送されてくるデータを、第1マイクロ
コンピュータ11、第2マイクロコンピュータ12の双
方で受信するものの、そのデータを、識別コードによっ
て指定された一つのマイクロコンピュータの揮発性メモ
リにしか格納しないので、指定されていないマイクロコ
ンピュータの不揮発性メモリを誤って書き換えてしまう
ことがない。
【0047】さらに、上記電子制御装置2は、各マイク
ロコンピュータが、プログラム書込装置1から通信要求
を受信した後、データを受信可能な場合に限り、データ
受信可能である旨のデータを返すので、プログラム書込
装置1側では、次のデータを送信してもよいかどうかを
判断することができ、次のデータを送信しない場合、場
合によっては、他のマイクロコンピュータに対する処理
を行うようにしてもよいので、効率よく処理を進めるこ
とができる。
【0048】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々の具体的形態が考えられる。例えば、上記実施形態で
は、プログラム書込装置1からのデータを複数のマイク
ロコンピュータが同時に受信して、その中の一つだけが
揮発性メモリに受信データを格納する構成を採用してい
たが、本発明の特徴部分は、一つのマイクロコンピュー
タが揮発性メモリに格納されたデータに基づく不揮発性
メモリの書き換えを行っている際に、並行して、別のマ
イクロコンピュータが外部からのデータ受信を行う点に
あり、各マイクロコンピュータにデータを適切に分配す
る手段については、任意の構成を採用可能である。
【0049】具体的には、複数のマイクロコンピュータ
のいずれか一つを選択的に外部に接続するスイッチ素子
を設けて、このスイッチ素子を外部からのデータ終了信
号に応じて切り替え可能にし、一つのマイクロコンピュ
ータが揮発性メモリに格納されたデータに基づく不揮発
性メモリの書き換えを開始する際に、上記スイッチ素子
を切り替えることにより、不揮発性メモリの書き換え並
行して、別のマイクロコンピュータが外部からのデータ
受信を行うように構成してもよい。
【0050】また、上記実施形態では、電子制御装置2
が、2つのマイクロコンピュータを内蔵していたが、本
発明は、3つ以上のマイクロコンピュータを備える電子
制御装置においても採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態として例示した電子制御装
置とこの電子制御装置に接続されるプログラム書込装置
を表す構成図である。
【図2】 上記プログラム書込装置が実行する処理のフ
ローチャートである。
【図3】 上記電子制御装置の内蔵するマイクロコンピ
ュータが実行する処理のフローチャートである。
【図4】 データ転送および不揮発性メモリの書き換え
の様子を示すタイミングチャートである。
【図5】 従来の電子制御装置の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・プログラム書込装置、2・・・電子制御装置、
11・・・第1マイクロコンピュータ、12・・・第2
マイクロコンピュータ、11a,12a・・・揮発性メ
モリ、11b,12b・・・不揮発性メモリ、14・・
・CANドライバ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のマイクロコンピュータを内蔵し、該
    複数のマイクロコンピュータが一つのデータ通信路を共
    用して各マイクロコンピュータと外部との間でデータ通
    信を実行可能に構成され、各マイクロコンピュータが、
    それぞれ揮発性メモリおよび不揮発性メモリを備え、前
    記不揮発性メモリの書き換えを行う際に、前記データ通
    信路を介して受信したデータを前記揮発性メモリ内の仮
    格納領域に一旦格納してから、該仮格納領域に格納した
    データに基づいて前記不揮発性メモリの書き換えを実行
    する電子制御装置であって、 一つのマイクロコンピュータが、前記揮発性メモリ内の
    仮格納領域に格納したデータに基づいて前記不揮発性メ
    モリの書き換えを実行する際に、並行して、別のマイク
    ロコンピュータが、前記データ通信路を介して受信した
    データを、前記揮発性メモリ内の仮格納領域に格納する
    処理を実行することを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】前記各マイクロコンピュータが、前記デー
    タ通信路を介してデータを受信し、その受信したデータ
    中に含まれている識別コードに基づいて、当該識別コー
    ドが自身に対応する識別コードであるか否かを判別し、
    自身に対応する識別コードである場合に、当該識別コー
    ドを含んだデータ中の必要な部分を前記揮発性メモリ内
    の仮格納領域に格納する一方、自身に対応する識別コー
    ドでない場合は、当該識別コードを含んだデータを前記
    揮発性メモリ内の仮格納領域に格納しないことを特徴と
    する請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 【請求項3】前記各マイクロコンピュータが、前記デー
    タ通信路を介して伝送されてくるデータを受信し、その
    受信したデータ中に通信要求が含まれていたら、受信し
    たデータを前記揮発性メモリ内の仮格納領域に格納可能
    かどうかを判断し、格納可能な状態にあれば、受信可能
    である旨のデータを外部へと送信し、その後、前記デー
    タ通信路を介して伝送されてくるデータを受信し、その
    受信したデータ中にデータ終了を示すデータが含まれて
    いない間は、当該データを前記揮発性メモリ内の仮格納
    領域に格納する処理を繰り返し、受信したデータ中にデ
    ータ終了を示すデータが含まれていたら、それまでに前
    記揮発性メモリ内の仮格納領域に格納したデータに基づ
    いて前記不揮発性メモリの書き換えを実行することを特
    徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
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