JP2000250365A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2000250365A JP2000250365A JP11054660A JP5466099A JP2000250365A JP 2000250365 A JP2000250365 A JP 2000250365A JP 11054660 A JP11054660 A JP 11054660A JP 5466099 A JP5466099 A JP 5466099A JP 2000250365 A JP2000250365 A JP 2000250365A
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- JP
- Japan
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- belt
- image carrier
- image
- forming apparatus
- image forming
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 短い作業時間で、しかも像担持体の位置ずれ
による画像欠陥が発生せず、また像担持体の伸びをより
正確に検知して、必要なタイミングで像担持体を回転さ
せ、像担持体の変形による転写不良、さらにトナー像の
抜けや乱れを防止することができる画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 複数のロールにより張架され、電子写真
プロセスにより形成されるトナー像を保持する無端ベル
ト状の像担持体と、当該像担持体を回転させる駆動手段
とを備える画像形成装置において、像担持体の伸びを検
知する検知手段と、検知手段により検知される伸びに基
づいた所定タイミングで、画像形成装置の非稼働時に像
担持体を所定回転させる制御手段とを有する。
による画像欠陥が発生せず、また像担持体の伸びをより
正確に検知して、必要なタイミングで像担持体を回転さ
せ、像担持体の変形による転写不良、さらにトナー像の
抜けや乱れを防止することができる画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 複数のロールにより張架され、電子写真
プロセスにより形成されるトナー像を保持する無端ベル
ト状の像担持体と、当該像担持体を回転させる駆動手段
とを備える画像形成装置において、像担持体の伸びを検
知する検知手段と、検知手段により検知される伸びに基
づいた所定タイミングで、画像形成装置の非稼働時に像
担持体を所定回転させる制御手段とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関
し、さらに詳しくは、トナー像、又は記録シート上のト
ナー像を無端ベルト状の像担持体に保持させるタイプの
画像形成装置に関する。
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関
し、さらに詳しくは、トナー像、又は記録シート上のト
ナー像を無端ベルト状の像担持体に保持させるタイプの
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、このタイプの画像形成装置が
知られており、その一例として、中間転写ベルト方式の
画像形成装置が特公平49−209号公報や特開平62
−206567号公報に記載されている。この中間転写
ベルト方式では、使用可能な記録シートの自由度が高い
こと、スペース効率に優れる等の利点を有している。こ
こで、中間転写ベルトをはじめ、無端ベルト状の像担持
体の材質としては様々な樹脂やゴムが使用され、適度の
弾性を有し回転自在に構成されている。また、その像担
持体は画像形成装置内で複数の駆動ロールや張架ロール
等により所定の張力で張架されている。
知られており、その一例として、中間転写ベルト方式の
画像形成装置が特公平49−209号公報や特開平62
−206567号公報に記載されている。この中間転写
ベルト方式では、使用可能な記録シートの自由度が高い
こと、スペース効率に優れる等の利点を有している。こ
こで、中間転写ベルトをはじめ、無端ベルト状の像担持
体の材質としては様々な樹脂やゴムが使用され、適度の
弾性を有し回転自在に構成されている。また、その像担
持体は画像形成装置内で複数の駆動ロールや張架ロール
等により所定の張力で張架されている。
【0003】しかし、このように所定の張力で張架され
た状態で長期間停止すると、像担持体の駆動ロール等に
当接している部分とそれ以外の部分とで像担持体の変形
量に差が生じる。すなわち、駆動ロール等に当接してい
る部分ではそのロールによりロール軸方向の変形が制限
されるのに対し、それ以外の部分ではロール軸方向の変
形が相対的に大きくなり、結果として像担持体に永久的
な変形(うねり)が生じる。特に、これらのロールの曲
率が小さい場合、ロールに対する像担持体の巻き付け量
(ラップ角)の大きい場合、さらに温度や湿度が急激に
変化する環境に置かれる場合、劣化が進行している像担
持体の場合等にはその変形が大きくなる傾向がある。こ
のように像担持体の表面形状に変形が生じたまま一次転
写、二次転写が行われると、トナー像の抜けや乱れが発
生するおそれがある。
た状態で長期間停止すると、像担持体の駆動ロール等に
当接している部分とそれ以外の部分とで像担持体の変形
量に差が生じる。すなわち、駆動ロール等に当接してい
る部分ではそのロールによりロール軸方向の変形が制限
されるのに対し、それ以外の部分ではロール軸方向の変
形が相対的に大きくなり、結果として像担持体に永久的
な変形(うねり)が生じる。特に、これらのロールの曲
率が小さい場合、ロールに対する像担持体の巻き付け量
(ラップ角)の大きい場合、さらに温度や湿度が急激に
変化する環境に置かれる場合、劣化が進行している像担
持体の場合等にはその変形が大きくなる傾向がある。こ
のように像担持体の表面形状に変形が生じたまま一次転
写、二次転写が行われると、トナー像の抜けや乱れが発
生するおそれがある。
【0004】かかる問題に対して、特開平3−1067
36号公報には画像形成装置の運転停止時には像担持体
に加えられる張力を弱くする、又は完全に解除して像担
持体の変形を防止する技術が提案がなされている。ま
た、特開平5−45959号公報には、周囲温度に応じ
て感光体ベルトの移動周期を変更つつ、感光体ベルトの
停止位置を変更する技術が提案されている。
36号公報には画像形成装置の運転停止時には像担持体
に加えられる張力を弱くする、又は完全に解除して像担
持体の変形を防止する技術が提案がなされている。ま
た、特開平5−45959号公報には、周囲温度に応じ
て感光体ベルトの移動周期を変更つつ、感光体ベルトの
停止位置を変更する技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術を適用す
ることにより、像担持体の変形をかなり、又はある程度
防止することが出来る。しかし、特開平3−10673
6号公報に記載の技術では、像担持体に加える張力の強
弱には機械的動作を伴うためある程度の時間を要し、次
の画像形成を遅らせてしまうおそれがある。また、像担
持体に加える張力の強弱を変更すると、像担持体が張架
されるロールの軸方向に像担持体の位置ずれが生じるお
それがある。この位置ずれは、転写の際にトナー像のず
れとして画像欠陥を招きかねない。一方、特開平5−4
5959号公報に記載の技術では、周囲温度に基づいて
感光体ベルトの伸びを検知しているが、周囲温度のみで
は像担持体(感光体ベルト)の伸びを正確に検知するこ
とは困難である。
ることにより、像担持体の変形をかなり、又はある程度
防止することが出来る。しかし、特開平3−10673
6号公報に記載の技術では、像担持体に加える張力の強
弱には機械的動作を伴うためある程度の時間を要し、次
の画像形成を遅らせてしまうおそれがある。また、像担
持体に加える張力の強弱を変更すると、像担持体が張架
されるロールの軸方向に像担持体の位置ずれが生じるお
それがある。この位置ずれは、転写の際にトナー像のず
れとして画像欠陥を招きかねない。一方、特開平5−4
5959号公報に記載の技術では、周囲温度に基づいて
感光体ベルトの伸びを検知しているが、周囲温度のみで
は像担持体(感光体ベルト)の伸びを正確に検知するこ
とは困難である。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、短い作業時間で、しかも像
担持体の位置ずれによる画像欠陥が発生せず、また像担
持体の伸びをより正確に検知して、必要なタイミングで
像担持体を回転させ、像担持体の変形による転写不良、
さらにトナー像の抜けや乱れを防止することができる画
像形成装置を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、より簡易な構成により像担持体の変形による転
写不良、さらにトナー像の抜けや乱れを防止することが
できる画像形成装置を提供することにある。
たものであり、その目的は、短い作業時間で、しかも像
担持体の位置ずれによる画像欠陥が発生せず、また像担
持体の伸びをより正確に検知して、必要なタイミングで
像担持体を回転させ、像担持体の変形による転写不良、
さらにトナー像の抜けや乱れを防止することができる画
像形成装置を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、より簡易な構成により像担持体の変形による転
写不良、さらにトナー像の抜けや乱れを防止することが
できる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、複数のロールにより張架され、
電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持する
無端ベルト状の像担持体と、当該像担持体を回転させる
駆動手段とを備える画像形成装置において、像担持体の
伸びを検知する検知手段と、検知手段により検知される
伸びに基づいた所定タイミングで、画像形成装置の非稼
働時に像担持体を所定回転させる制御手段とを有するも
のである(請求項1)。
るために、本発明では、複数のロールにより張架され、
電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持する
無端ベルト状の像担持体と、当該像担持体を回転させる
駆動手段とを備える画像形成装置において、像担持体の
伸びを検知する検知手段と、検知手段により検知される
伸びに基づいた所定タイミングで、画像形成装置の非稼
働時に像担持体を所定回転させる制御手段とを有するも
のである(請求項1)。
【0008】画像形成装置をこのように構成することに
より、像担持体の変形を防止することができ、転写不
良、さらにトナー像の抜けや乱れを防止することができ
る。また、ロールにより無端ベルトに加える張架力を変
更することがないため、像担持体の変形を防止するため
の作業時間を短くすることができ、しかも像担持体の位
置ずれによる画像欠陥が発生しない。さらに像担持体の
伸び自体をより正確に検知して、適切なタイミングで像
担持体を回転させることができる。
より、像担持体の変形を防止することができ、転写不
良、さらにトナー像の抜けや乱れを防止することができ
る。また、ロールにより無端ベルトに加える張架力を変
更することがないため、像担持体の変形を防止するため
の作業時間を短くすることができ、しかも像担持体の位
置ずれによる画像欠陥が発生しない。さらに像担持体の
伸び自体をより正確に検知して、適切なタイミングで像
担持体を回転させることができる。
【0009】ここで、無端ベルト状の像担持体として
は、公知のものを適宜選択することができ、電子写真プ
ロセスにより直接的にトナー像を担持するもの(感光体
ベルト)、感光体上に形成されたトナー像が一次転写さ
れ、さらに二次転写されるまでそのトナー像を担持する
もの(中間転写ベルト)、トナー像を保持した記録シー
トを担持して搬送するもの(搬送ベルト)が挙げられ
る。また、その材質は例えばアクリル、塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリカーボ、ポリイミド等の各種樹脂、又
は各種ゴムにカーボンーブラック等の帯電防止剤を適当
量含有させたものを使用することができる。
は、公知のものを適宜選択することができ、電子写真プ
ロセスにより直接的にトナー像を担持するもの(感光体
ベルト)、感光体上に形成されたトナー像が一次転写さ
れ、さらに二次転写されるまでそのトナー像を担持する
もの(中間転写ベルト)、トナー像を保持した記録シー
トを担持して搬送するもの(搬送ベルト)が挙げられ
る。また、その材質は例えばアクリル、塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリカーボ、ポリイミド等の各種樹脂、又
は各種ゴムにカーボンーブラック等の帯電防止剤を適当
量含有させたものを使用することができる。
【0010】駆動手段は像担持体を回転駆動させるもの
であれば、任意のものを使用することができ、例えば、
駆動モータ、駆動モータの回転駆動力を伝達する駆動伝
達系、像担持体と所定部分でその内側から圧接し、駆動
伝達系からの回転駆動力により自身が回転し、像担持体
を回転させる駆動ロール等から構成することができる。
であれば、任意のものを使用することができ、例えば、
駆動モータ、駆動モータの回転駆動力を伝達する駆動伝
達系、像担持体と所定部分でその内側から圧接し、駆動
伝達系からの回転駆動力により自身が回転し、像担持体
を回転させる駆動ロール等から構成することができる。
【0011】検知手段は像担持体の伸びを間接的に又は
直接的に検知することができるものであれば、任意のも
のを使用することができる。例えば、像担持体の伸びを
間接的に検知するものとして、検知手段は、少なくとも
湿度を含む像担持体の周辺環境を計測する計測部と、計
測部により計測される当該周辺環境に基づいて像担持体
の伸びを判断する判断部とを有するものとすることもで
きる(請求項2)。画像形成装置をこのように構成すれ
ば、例えば像担持体の周辺温度のみを計測して像担持体
の伸びを判断するよりも、より正確に像担持体の伸びを
検知することができ、より適切なタイミングで像担持体
を所定回転させることができる。特に、像担持体の湿度
膨張率が高い場合には、特に有効である。
直接的に検知することができるものであれば、任意のも
のを使用することができる。例えば、像担持体の伸びを
間接的に検知するものとして、検知手段は、少なくとも
湿度を含む像担持体の周辺環境を計測する計測部と、計
測部により計測される当該周辺環境に基づいて像担持体
の伸びを判断する判断部とを有するものとすることもで
きる(請求項2)。画像形成装置をこのように構成すれ
ば、例えば像担持体の周辺温度のみを計測して像担持体
の伸びを判断するよりも、より正確に像担持体の伸びを
検知することができ、より適切なタイミングで像担持体
を所定回転させることができる。特に、像担持体の湿度
膨張率が高い場合には、特に有効である。
【0012】同様に、像担持体の伸びを間接的に検知す
るものとして、検知手段は、像担持体と実質的に同一の
伸び特性を有するサンプル部材と、当該サンプル部材の
伸びを計測する計測部と、当該計測部により計測される
サンプル部材の伸びに基づいて像担持体の伸びを判断す
る判断部とを有するものとすることもできる(請求項
3)。画像形成装置をこのように構成すれば、例えば像
担持体の周辺温度のみを計測して像担持体の伸びを判断
するよりも、周辺環境の変化、像担持体の劣化等を含め
てより正確に像担持体の伸びを検知することができ、よ
り適切なタイミングで像担持体を所定回転させることが
できる。
るものとして、検知手段は、像担持体と実質的に同一の
伸び特性を有するサンプル部材と、当該サンプル部材の
伸びを計測する計測部と、当該計測部により計測される
サンプル部材の伸びに基づいて像担持体の伸びを判断す
る判断部とを有するものとすることもできる(請求項
3)。画像形成装置をこのように構成すれば、例えば像
担持体の周辺温度のみを計測して像担持体の伸びを判断
するよりも、周辺環境の変化、像担持体の劣化等を含め
てより正確に像担持体の伸びを検知することができ、よ
り適切なタイミングで像担持体を所定回転させることが
できる。
【0013】ここでサンプル部材とは、像担持体と実質
的に同一の伸び特性を有すものであり、像担持体と同一
の材料、同一の厚み、長さで構成され、また同一の張架
力が加えられ、像担持体の設置場所と同一場所に設置さ
れることが好ましい。但し、画像形成装置内のスペース
の関係上、その長さや設置場所、張架力等を像担持体と
異ならせることも可能である。
的に同一の伸び特性を有すものであり、像担持体と同一
の材料、同一の厚み、長さで構成され、また同一の張架
力が加えられ、像担持体の設置場所と同一場所に設置さ
れることが好ましい。但し、画像形成装置内のスペース
の関係上、その長さや設置場所、張架力等を像担持体と
異ならせることも可能である。
【0014】また、像担持体の伸びを直接的に検知する
場合としては、例えば、検知手段は、ロールにより張架
されている部分の像担持体の伸びを検知することもでき
る(請求項4)。画像形成装置をこのように構成するこ
とにより、最も伸びが生じやすい張架部分の像担持体の
伸びを直接的に検知するため、さらに正確に像担持体の
伸びを検知することができ、より適切なタイミングで像
担持体を所定回転させることができる。
場合としては、例えば、検知手段は、ロールにより張架
されている部分の像担持体の伸びを検知することもでき
る(請求項4)。画像形成装置をこのように構成するこ
とにより、最も伸びが生じやすい張架部分の像担持体の
伸びを直接的に検知するため、さらに正確に像担持体の
伸びを検知することができ、より適切なタイミングで像
担持体を所定回転させることができる。
【0015】同様に、像担持体の伸びを直接的に検知す
る場合としては、像担持体上に単一又は複数の目印を備
え、検知手段は、像担持体上の所定位置に対峙させ当該
目印を計測する計測部と、像担持体を回転させて当該計
測部が当該目印を計測する時間間隔から像担持体の伸び
を判断する判断部とを有するものとすることもできる
(請求項5)。画像形成装置をこのように構成すること
により、像担持体全体の伸びを直接的に検知するため、
さらに正確に像担持体の伸びを検知することができ、よ
り適切なタイミングで像担持体を所定回転させることが
できる。
る場合としては、像担持体上に単一又は複数の目印を備
え、検知手段は、像担持体上の所定位置に対峙させ当該
目印を計測する計測部と、像担持体を回転させて当該計
測部が当該目印を計測する時間間隔から像担持体の伸び
を判断する判断部とを有するものとすることもできる
(請求項5)。画像形成装置をこのように構成すること
により、像担持体全体の伸びを直接的に検知するため、
さらに正確に像担持体の伸びを検知することができ、よ
り適切なタイミングで像担持体を所定回転させることが
できる。
【0016】制御手段は、検知手段により検知される伸
びに基づいた所定タイミングで、画像形成装置の非稼働
時に像担持体を所定回転させることができれば、任意の
ものを適用することができる。またこの制御手段を、検
知手段により検知される伸びの時間変化率、又は計測部
により計測される計測値の時間変化率に基づいた所定タ
イミングで、画像形成装置の待機時に像担持体を所定回
転させるように構成することもできる(請求項6)。こ
のように画像形成装置を構成することにより、例えば温
度や湿度等の周辺環境が急激に変化する場合であって
も、正確に像担持体の伸びを検知することができ、より
適切なタイミングで像担持体を所定回転させることがで
きる。また、像担持体が急激に伸びる場合には、早めに
像担持体を所定回転させることができる。
びに基づいた所定タイミングで、画像形成装置の非稼働
時に像担持体を所定回転させることができれば、任意の
ものを適用することができる。またこの制御手段を、検
知手段により検知される伸びの時間変化率、又は計測部
により計測される計測値の時間変化率に基づいた所定タ
イミングで、画像形成装置の待機時に像担持体を所定回
転させるように構成することもできる(請求項6)。こ
のように画像形成装置を構成することにより、例えば温
度や湿度等の周辺環境が急激に変化する場合であって
も、正確に像担持体の伸びを検知することができ、より
適切なタイミングで像担持体を所定回転させることがで
きる。また、像担持体が急激に伸びる場合には、早めに
像担持体を所定回転させることができる。
【0017】また本発明は、複数のロールにより張架さ
れ、電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持
する無端ベルト状の像担持体と、当該像担持体を回転さ
せる駆動手段とを備える画像形成装置において、所定タ
イミングで画像形成装置の非稼働時に像担持体を所定回
転させる制御手段を有するものでもある(請求項7)。
画像形成装置をこのように構成することにより、より簡
易な構成で像担持体の変形を防止することができ、転写
不良、さらにトナー像の抜けや乱れを防止することがで
きる。また、ロールにより無端ベルトに加える張架力を
変更することがないため、像担持体の変形を防止するた
めの作業時間を短くすることができ、しかも像担持体の
位置ずれによる画像欠陥が発生しない。
れ、電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持
する無端ベルト状の像担持体と、当該像担持体を回転さ
せる駆動手段とを備える画像形成装置において、所定タ
イミングで画像形成装置の非稼働時に像担持体を所定回
転させる制御手段を有するものでもある(請求項7)。
画像形成装置をこのように構成することにより、より簡
易な構成で像担持体の変形を防止することができ、転写
不良、さらにトナー像の抜けや乱れを防止することがで
きる。また、ロールにより無端ベルトに加える張架力を
変更することがないため、像担持体の変形を防止するた
めの作業時間を短くすることができ、しかも像担持体の
位置ずれによる画像欠陥が発生しない。
【0018】ここで、像担持体、駆動手段は先に説明し
たものと同様のものを使用することができる。制御手段
は、所定タイミングで画像形成装置の非稼働時に像担持
体を所定回転させるものであればどのようなものでもよ
いが、例えば、予め複数のタイミングを記憶しておき、
画像形成装置の非稼働時にその記憶しているタイミング
で像担持体を所定回転させるものでもよい。
たものと同様のものを使用することができる。制御手段
は、所定タイミングで画像形成装置の非稼働時に像担持
体を所定回転させるものであればどのようなものでもよ
いが、例えば、予め複数のタイミングを記憶しておき、
画像形成装置の非稼働時にその記憶しているタイミング
で像担持体を所定回転させるものでもよい。
【0019】なお、これらの制御手段は、制御手順を実
現する電子回路によってハード的にも、制御手順を実現
する制御プログラムによってソフト的にもこれを構成す
ることができる。また、像担持体を所定回転させる際に
は、像担持体のうちロールにより張架される部分が重な
らないように像担持体を回転させることが好ましい。
現する電子回路によってハード的にも、制御手順を実現
する制御プログラムによってソフト的にもこれを構成す
ることができる。また、像担持体を所定回転させる際に
は、像担持体のうちロールにより張架される部分が重な
らないように像担持体を回転させることが好ましい。
【0020】
【発明の実施による形態】次に、実施例に基づいて、本
発明の好適な実施の形態を説明する。 ◎実施例1 図1は、本実施例にかかる画像形成用装置(複写機)の
全体構成を示したものであり、大きく分けて画像形成部
1、中間転写部2、搬送部5、定着装置6からなる。
発明の好適な実施の形態を説明する。 ◎実施例1 図1は、本実施例にかかる画像形成用装置(複写機)の
全体構成を示したものであり、大きく分けて画像形成部
1、中間転写部2、搬送部5、定着装置6からなる。
【0021】画像形成部は感光体ドラム10、帯電器1
1、露光器12、現像器13、感光体クリーニング装置
14等からなる。なお、現像器13はブラック、イエロ
ー、シアン、マゼンタの各色毎の現像器13Bk,Y,
C,Mを備えたものである。中間転写部2は中間転写ベ
ルト(像担持体)20、駆動ロール22c、張架ロール
(複数のロール)21、22a,b、一次転写装置(転
写コロトロン)23、二次転写装置(転写ロール)2
4、ベルトクリーニング装置25等からなり、二次転写
装置は転写ロール24、バックアップロール(張架ロー
ル22b)等からなる。
1、露光器12、現像器13、感光体クリーニング装置
14等からなる。なお、現像器13はブラック、イエロ
ー、シアン、マゼンタの各色毎の現像器13Bk,Y,
C,Mを備えたものである。中間転写部2は中間転写ベ
ルト(像担持体)20、駆動ロール22c、張架ロール
(複数のロール)21、22a,b、一次転写装置(転
写コロトロン)23、二次転写装置(転写ロール)2
4、ベルトクリーニング装置25等からなり、二次転写
装置は転写ロール24、バックアップロール(張架ロー
ル22b)等からなる。
【0022】定着装置6は、内部に熱源を有する加熱ロ
ール60と加圧ロール61とからなる。搬送部5は、記
録材トレイ50a,b、ピックアップロール51a,
b、搬送ロール対52a,b,c、レジロール対(図示
せず)、搬送ベルト装置53等からなる。なお、中間転
写ベルト20は、アクリル、塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリカーボ、ポリアミド等の樹脂、又は各種のゴム
にカーボンブラック等の帯電防止材を適当量含有させ、
例えば厚さ0.1mmに形成されており、その体積抵抗
率は106 〜1014Ω・cmに調整されている。また、
中間転写ベルト20には基準マークが印刷又は反射テー
プとして取り付けられており、その基準マークをセンサ
が読み取ることにより色合わせのためのタイミングを取
っている。
ール60と加圧ロール61とからなる。搬送部5は、記
録材トレイ50a,b、ピックアップロール51a,
b、搬送ロール対52a,b,c、レジロール対(図示
せず)、搬送ベルト装置53等からなる。なお、中間転
写ベルト20は、アクリル、塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリカーボ、ポリアミド等の樹脂、又は各種のゴム
にカーボンブラック等の帯電防止材を適当量含有させ、
例えば厚さ0.1mmに形成されており、その体積抵抗
率は106 〜1014Ω・cmに調整されている。また、
中間転写ベルト20には基準マークが印刷又は反射テー
プとして取り付けられており、その基準マークをセンサ
が読み取ることにより色合わせのためのタイミングを取
っている。
【0023】このような画像形成装置によってフルカラ
ーの画像を形成する動作について説明する。帯電器11
によって感光体ドラム10の表面は一様な所定の電圧に
帯電される。次に、例えばブラック成分の画像に対応し
て露光器12からレーザ光が感光体ドラム10表面に照
射され、感光体ドラム10表面には電位差による静電潜
像が形成される。その静電潜像はブラックの現像器13
(Bk)によってトナーにより現像され、黒トナーの顕
像となる。この黒トナー像は感光体ドラム10の回転に
従って、中間転写ベルト20と接する一次転写位置へと
移動する。この際、一次転写装置23によって電界の作
用により黒トナーは中間転写ベルト20へと一次転写さ
れる。なお、一次転写されず感光体ドラム10表面に僅
かに残った残留黒トナーは下流の感光体クリーニング装
置14によりクリーニングされる。このような画像形成
プロセスがイエロー、マゼンタ、シアンの各色について
行なわれる。
ーの画像を形成する動作について説明する。帯電器11
によって感光体ドラム10の表面は一様な所定の電圧に
帯電される。次に、例えばブラック成分の画像に対応し
て露光器12からレーザ光が感光体ドラム10表面に照
射され、感光体ドラム10表面には電位差による静電潜
像が形成される。その静電潜像はブラックの現像器13
(Bk)によってトナーにより現像され、黒トナーの顕
像となる。この黒トナー像は感光体ドラム10の回転に
従って、中間転写ベルト20と接する一次転写位置へと
移動する。この際、一次転写装置23によって電界の作
用により黒トナーは中間転写ベルト20へと一次転写さ
れる。なお、一次転写されず感光体ドラム10表面に僅
かに残った残留黒トナーは下流の感光体クリーニング装
置14によりクリーニングされる。このような画像形成
プロセスがイエロー、マゼンタ、シアンの各色について
行なわれる。
【0024】一方、中間転写ベルト20(以下、単に
「ベルト20」という)は駆動ロ−ル22c及び張架ロ
ール21、22a,bによって所定の張力で引っ張られ
てた状態で回転駆動している。なお、駆動ロール21や
張架ロール21、22a,bの軸方向においてもベルト
20に偏りが生じないように所定の張力で引っ張られて
いる。このベルト20上に一次転写されたトナー像はベ
ルト20の回転に伴って移動する。この際、最終色(例
えばシアン)の一次転写が終了するまでは、二次転写装
置の転写ロール24、ベルトクリーニング装置25はベ
ルト20に対して離間されている。したがって、ベルト
20に一次転写された黒トナー像が再び一次転写位置に
達した際に次の色のトナー像、例えばイエロートナー像
が一次転写され重ねられる。さらに一次転写位置に達し
た際に、マセンタ、さらにシアンのトナー像が次々に重
ねられる。最終色のトナー像が一次転写された後に、二
次転写装置の転写ロール24、ベルトクリーニング装置
25がベルト20に当接される。
「ベルト20」という)は駆動ロ−ル22c及び張架ロ
ール21、22a,bによって所定の張力で引っ張られ
てた状態で回転駆動している。なお、駆動ロール21や
張架ロール21、22a,bの軸方向においてもベルト
20に偏りが生じないように所定の張力で引っ張られて
いる。このベルト20上に一次転写されたトナー像はベ
ルト20の回転に伴って移動する。この際、最終色(例
えばシアン)の一次転写が終了するまでは、二次転写装
置の転写ロール24、ベルトクリーニング装置25はベ
ルト20に対して離間されている。したがって、ベルト
20に一次転写された黒トナー像が再び一次転写位置に
達した際に次の色のトナー像、例えばイエロートナー像
が一次転写され重ねられる。さらに一次転写位置に達し
た際に、マセンタ、さらにシアンのトナー像が次々に重
ねられる。最終色のトナー像が一次転写された後に、二
次転写装置の転写ロール24、ベルトクリーニング装置
25がベルト20に当接される。
【0025】また、記録材トレイ50a,bに収容され
ている記録材は、ピックアップロール51a,b、搬送
ロール対52a〜cによって二次転写位置近くまで搬送
され、全ての色のトナー像がベルト20上に重ねられ、
二次転写位置に達するタイミングに合わせてレジロール
対(図示せず)のニップが解除され、記録材が二次転写
位置へと搬送される。そこで、バックアップロール(張
架ロール22b)と転写ロール24とから供給される電
界の作用によって全ての色のトナー像が記録材へ二次転
写され、記録材は表面にフルカラートナー像を保持す
る。その記録材は搬送ベルト53により定着装置6まで
搬送され、加熱ロール60と加圧ロール61とのニップ
部を通過する際に熱と圧力との作用によりフルカラート
ナー像が記録材に定着され、永久像となり画像形成が終
了する。
ている記録材は、ピックアップロール51a,b、搬送
ロール対52a〜cによって二次転写位置近くまで搬送
され、全ての色のトナー像がベルト20上に重ねられ、
二次転写位置に達するタイミングに合わせてレジロール
対(図示せず)のニップが解除され、記録材が二次転写
位置へと搬送される。そこで、バックアップロール(張
架ロール22b)と転写ロール24とから供給される電
界の作用によって全ての色のトナー像が記録材へ二次転
写され、記録材は表面にフルカラートナー像を保持す
る。その記録材は搬送ベルト53により定着装置6まで
搬送され、加熱ロール60と加圧ロール61とのニップ
部を通過する際に熱と圧力との作用によりフルカラート
ナー像が記録材に定着され、永久像となり画像形成が終
了する。
【0026】図2は、この画像形成装置の本実施例に係
る制御系についてブロック図を用いて説明するものであ
る。このように本実施例に係る画像形成装置は、複数の
ロール(張架ロール21、22a,b)により張架さ
れ、電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持
する無端ベルト状の像担持体(ベルト20)と、当該像
担持体(ベルト20)を回転させる駆動手段7(駆動モ
ータ70、駆動ロール22c等)とを備える画像形成装
置において、像担持体(ベルト20)の伸びを検知する
検知手段8と、検知手段8により検知される伸びに基づ
いた所定タイミングで、画像形成装置の非稼働時に像担
持体を所定回転させる制御手段9とを有するものであ
る。
る制御系についてブロック図を用いて説明するものであ
る。このように本実施例に係る画像形成装置は、複数の
ロール(張架ロール21、22a,b)により張架さ
れ、電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持
する無端ベルト状の像担持体(ベルト20)と、当該像
担持体(ベルト20)を回転させる駆動手段7(駆動モ
ータ70、駆動ロール22c等)とを備える画像形成装
置において、像担持体(ベルト20)の伸びを検知する
検知手段8と、検知手段8により検知される伸びに基づ
いた所定タイミングで、画像形成装置の非稼働時に像担
持体を所定回転させる制御手段9とを有するものであ
る。
【0027】そして、制御手段9は画像形成装置の主制
御装置101から画像形成装置の稼働状況を示す信号を
受信し、また検知手段8からベルト20の伸びを示す信
号を受信する。制御手段9は、これらの信号に基づいて
駆動モータ70に制御信号を送信し、所定タイミングで
ベルト20を所定回転させる。
御装置101から画像形成装置の稼働状況を示す信号を
受信し、また検知手段8からベルト20の伸びを示す信
号を受信する。制御手段9は、これらの信号に基づいて
駆動モータ70に制御信号を送信し、所定タイミングで
ベルト20を所定回転させる。
【0028】図3は、本実施例における検知手段8の構
成をより詳細に説明するものである。この検知手段8
は、ベルト20の周辺環境として湿度Wを計測する湿度
センサ(計測部)80と、湿度センサ80によりにより
計測される湿度に基づいてベルト20の伸びを判断する
判断部81とを有するものである。この温度センサ20
は、ベルト20の周囲に設けられるものである。また、
この判断部81は、湿度Wとそのベルト20の伸びΔL
との関係を予め記憶している。図4は、判断部81が予
め記憶している湿度Wと伸びΔLとの関係を示すグラフ
である。このグラフにおいて、例えば、ベルト20の周
辺湿度がW1 である場合のベルトの伸びはΔL1 である
こと判断することができる。判断部81では、このよう
にこのグラフに基づき、或る湿度Wにおけるベルト20
の伸びΔLを判断し、その情報を制御手段9へと送信し
ている。
成をより詳細に説明するものである。この検知手段8
は、ベルト20の周辺環境として湿度Wを計測する湿度
センサ(計測部)80と、湿度センサ80によりにより
計測される湿度に基づいてベルト20の伸びを判断する
判断部81とを有するものである。この温度センサ20
は、ベルト20の周囲に設けられるものである。また、
この判断部81は、湿度Wとそのベルト20の伸びΔL
との関係を予め記憶している。図4は、判断部81が予
め記憶している湿度Wと伸びΔLとの関係を示すグラフ
である。このグラフにおいて、例えば、ベルト20の周
辺湿度がW1 である場合のベルトの伸びはΔL1 である
こと判断することができる。判断部81では、このよう
にこのグラフに基づき、或る湿度Wにおけるベルト20
の伸びΔLを判断し、その情報を制御手段9へと送信し
ている。
【0029】図5は、制御手段9の制御手順をフローチ
ャートを用いて説明するものである。まず制御手段9
は、主制御装置101からの信号により画像形成装置が
稼働中か否かを判断する(S1)。画像形成装置が稼働
中でない、すなわち待機中の場合には、検知手段8から
送られる信号から得られるベルト20の伸びΔLと、制
御手段9が予め記憶している基準値ΔLS との大小を比
較する(S2)。そして、伸びΔLが基準値ΔLS より
も大きい場合には、制御手段9は駆動モータ70に制御
信号を送信し、ベルト20を所定回転させるように駆動
モータ70を回転させる(S3)。
ャートを用いて説明するものである。まず制御手段9
は、主制御装置101からの信号により画像形成装置が
稼働中か否かを判断する(S1)。画像形成装置が稼働
中でない、すなわち待機中の場合には、検知手段8から
送られる信号から得られるベルト20の伸びΔLと、制
御手段9が予め記憶している基準値ΔLS との大小を比
較する(S2)。そして、伸びΔLが基準値ΔLS より
も大きい場合には、制御手段9は駆動モータ70に制御
信号を送信し、ベルト20を所定回転させるように駆動
モータ70を回転させる(S3)。
【0030】ベルト20の回転は、本実施例では例えば
(m+n1 /n2 )回転するように制御している(mは
0又は自然数、n1 は自然数、n2 はn1 より大きい自
然数)。すなわち、ベルト20が自然数回回転して同一
の位置で停止しては、ベルト20の同一部分で張架され
て妥当でない。同様の観点から、例えば張架ロール21
に張架されていた部分が回転後に張架ロール22aに張
架されるようなことがないように、画像形成装置の設計
に基づいてn1 、n2 を適宜選択することが好ましい。
(m+n1 /n2 )回転するように制御している(mは
0又は自然数、n1 は自然数、n2 はn1 より大きい自
然数)。すなわち、ベルト20が自然数回回転して同一
の位置で停止しては、ベルト20の同一部分で張架され
て妥当でない。同様の観点から、例えば張架ロール21
に張架されていた部分が回転後に張架ロール22aに張
架されるようなことがないように、画像形成装置の設計
に基づいてn1 、n2 を適宜選択することが好ましい。
【0031】なお、本実施例では温度センサ80により
計測された湿度Wを、判断部81がベルトの伸びΔLに
変換し、その伸びΔLと予め記憶している基準値ΔLS
とに基づいて制御手段9がベルト20を回転させるよう
に制御するものであるが、この他にも、例えば温度セン
サ80により計測された湿度Wを直接制御手段9に送信
し、制御手段9は送信される湿度Wと予め記憶している
湿度の基準値WS とに基づいて制御手段9がベルト20
を回転させるように制御するものでもよい。
計測された湿度Wを、判断部81がベルトの伸びΔLに
変換し、その伸びΔLと予め記憶している基準値ΔLS
とに基づいて制御手段9がベルト20を回転させるよう
に制御するものであるが、この他にも、例えば温度セン
サ80により計測された湿度Wを直接制御手段9に送信
し、制御手段9は送信される湿度Wと予め記憶している
湿度の基準値WS とに基づいて制御手段9がベルト20
を回転させるように制御するものでもよい。
【0032】◎変形例1 実施例1では、ベルト20の周辺環境である湿度Wにの
みに基づいてベルト20の回転を制御したが、本変形例
では湿度Wとその時間変化率(ΔW/Δt)とに基づい
てベルト20の回転を制御するものである。なお、画像
形成装置の全体構成、制御ブロック図、制御手順等は実
施例1と同様であるのでその説明は省略する。
みに基づいてベルト20の回転を制御したが、本変形例
では湿度Wとその時間変化率(ΔW/Δt)とに基づい
てベルト20の回転を制御するものである。なお、画像
形成装置の全体構成、制御ブロック図、制御手順等は実
施例1と同様であるのでその説明は省略する。
【0033】図6は、本変形例に係る検知手段8の構成
をより詳細に説明するものである。この検知手段8は、
ベルト20の周辺環境として湿度Wを計測する湿度セン
サ(計測部)80と、湿度センサ80によりにより計測
される湿度W、及びその時間変化率(ΔW/Δt)に基
づいてベルト20の伸びを判断する判断部81’とを有
するものである。またこの判断部81’は、実施例1と
同様に湿度Wとそのベルト20の伸びΔLとの関係を予
め記憶している(図4参照)。その他にもこの判断部8
1’は、湿度の時間変化率(ΔW/Δt)とベルトの伸
びΔLの補正係数kとの関係を予め記憶している。
をより詳細に説明するものである。この検知手段8は、
ベルト20の周辺環境として湿度Wを計測する湿度セン
サ(計測部)80と、湿度センサ80によりにより計測
される湿度W、及びその時間変化率(ΔW/Δt)に基
づいてベルト20の伸びを判断する判断部81’とを有
するものである。またこの判断部81’は、実施例1と
同様に湿度Wとそのベルト20の伸びΔLとの関係を予
め記憶している(図4参照)。その他にもこの判断部8
1’は、湿度の時間変化率(ΔW/Δt)とベルトの伸
びΔLの補正係数kとの関係を予め記憶している。
【0034】図7は、判断部81’が予め記憶している
湿度の時間変化率(ΔW/Δt)とベルトの伸びΔLの
補正係数kとの関係を示すグラフである。以下、図4及
び図7を用いて判断部81’によるベルトの伸びΔLの
演算方法を説明する。まず、実施例1と同様に、ベルト
20の周辺湿度Wと図4のグラフとから伸びΔL’を求
める。例えば、ベルト20の周辺湿度がW1 である場合
のベルトの伸びはΔL 1 ’であること判断することがで
きる(図4参照)。次に、その際の湿度の時間変化率
(ΔW/Δt)と図7のグラフとから補正係数kを求め
る。例えば、ベルト20の周辺湿度の時間変化率が(Δ
W1 /Δt)である場合の補正係数はk1であることを
判断することができる。そして、その際のベルトの伸び
ΔL1 は、ΔL1 =k1 ×ΔL1 ’として求めることで
きる。
湿度の時間変化率(ΔW/Δt)とベルトの伸びΔLの
補正係数kとの関係を示すグラフである。以下、図4及
び図7を用いて判断部81’によるベルトの伸びΔLの
演算方法を説明する。まず、実施例1と同様に、ベルト
20の周辺湿度Wと図4のグラフとから伸びΔL’を求
める。例えば、ベルト20の周辺湿度がW1 である場合
のベルトの伸びはΔL 1 ’であること判断することがで
きる(図4参照)。次に、その際の湿度の時間変化率
(ΔW/Δt)と図7のグラフとから補正係数kを求め
る。例えば、ベルト20の周辺湿度の時間変化率が(Δ
W1 /Δt)である場合の補正係数はk1であることを
判断することができる。そして、その際のベルトの伸び
ΔL1 は、ΔL1 =k1 ×ΔL1 ’として求めることで
きる。
【0035】なお、判断部81’は湿度センサ80から
送信される湿度Wと、図示しない画像形成装置の主制御
装置101から送信されるクロック信号とに基づいて、
周辺湿度の時間変化率(ΔW/Δt)を演算している。
また、図7にグラフから明らかなように、補正係数kは
時間変化率(ΔW/Δt)の増加関数であるため、急激
に湿度Wが変化するとその値は大きく(1より大きく)
なり、逆に、緩やかに湿度Wが変化するとその値は小さ
く(1より小さく)なる。これは、急激に湿度Wが上昇
する場合にはベルト20がより伸びやすく、穏やかに湿
度Wが上昇する場合にはベルト20があまり伸びないこ
とにそれぞれ対応している。
送信される湿度Wと、図示しない画像形成装置の主制御
装置101から送信されるクロック信号とに基づいて、
周辺湿度の時間変化率(ΔW/Δt)を演算している。
また、図7にグラフから明らかなように、補正係数kは
時間変化率(ΔW/Δt)の増加関数であるため、急激
に湿度Wが変化するとその値は大きく(1より大きく)
なり、逆に、緩やかに湿度Wが変化するとその値は小さ
く(1より小さく)なる。これは、急激に湿度Wが上昇
する場合にはベルト20がより伸びやすく、穏やかに湿
度Wが上昇する場合にはベルト20があまり伸びないこ
とにそれぞれ対応している。
【0036】◎変形例2 実施例1では、ベルト20の周辺環境である湿度Wを計
測してベルト20の回転を制御したが、本変形例ではベ
ルト20と実質的に同一の伸び特性を有するサンプル
(サンプル部材)の伸びΔlを計測して、ベルト20の
回転を制御するものである。なお、画像形成装置の全体
構成、制御ブロック図、制御手順等は実施例1と同様で
あるのでその説明は省略する。
測してベルト20の回転を制御したが、本変形例ではベ
ルト20と実質的に同一の伸び特性を有するサンプル
(サンプル部材)の伸びΔlを計測して、ベルト20の
回転を制御するものである。なお、画像形成装置の全体
構成、制御ブロック図、制御手順等は実施例1と同様で
あるのでその説明は省略する。
【0037】図8は、本変形例に係る検知手段8の構成
をより詳細に説明するものである。この検知手段8は、
ベルト20の周辺に設置されるサンプル部材82の伸び
Δlを計測する変位センサ(計測部)83と、変位セン
サ83によりにより計測されるサンプル82の伸びΔl
に基づいてベルト20の伸びΔLを判断する判断部84
とを有するものである。またこの判断部84は、サンプ
ル82の伸びΔlとベルト20の伸びΔLとの対応関係
を予め記憶している。
をより詳細に説明するものである。この検知手段8は、
ベルト20の周辺に設置されるサンプル部材82の伸び
Δlを計測する変位センサ(計測部)83と、変位セン
サ83によりにより計測されるサンプル82の伸びΔl
に基づいてベルト20の伸びΔLを判断する判断部84
とを有するものである。またこの判断部84は、サンプ
ル82の伸びΔlとベルト20の伸びΔLとの対応関係
を予め記憶している。
【0038】図9は、サンプル82と変位センサ83と
をより具体的に説明するものであり、図9(a)はその
一態様を示すものである。この態様では、サンプル82
は短冊状の形状をしており、その材質、厚さはベルト2
0と同一である。このサンプル82の一端は画像形成装
置に固定的に取り付けられており、他端はコイルばね8
5により所定の張力が加えられている。そして、変位セ
ンサ83はサンプル82の他端の変位、すなわちサンプ
ル82の伸びΔlを計測している。一方、サンプル82
と変位センサ83とは、図9(b)に示すような態様で
もよい。つまり、その材質、厚さはベルト20と同一の
短冊状のサンプル82を渦巻き状に巻き取り、その内側
の一端を固定する。そして、変位センサ83はサンプル
82の他端の変位(Δl)を計測している。なお、これ
らのサンプル82は、例えば張架されたベルト20の内
部に設けることができる。
をより具体的に説明するものであり、図9(a)はその
一態様を示すものである。この態様では、サンプル82
は短冊状の形状をしており、その材質、厚さはベルト2
0と同一である。このサンプル82の一端は画像形成装
置に固定的に取り付けられており、他端はコイルばね8
5により所定の張力が加えられている。そして、変位セ
ンサ83はサンプル82の他端の変位、すなわちサンプ
ル82の伸びΔlを計測している。一方、サンプル82
と変位センサ83とは、図9(b)に示すような態様で
もよい。つまり、その材質、厚さはベルト20と同一の
短冊状のサンプル82を渦巻き状に巻き取り、その内側
の一端を固定する。そして、変位センサ83はサンプル
82の他端の変位(Δl)を計測している。なお、これ
らのサンプル82は、例えば張架されたベルト20の内
部に設けることができる。
【0039】このようにして計測されるサンプル82の
伸びΔlと、判断部84が予め記憶している対応値rと
により、ベルト20の伸びΔLを判断している。例え
ば、サンプル82の伸びがΔl1 である場合には、その
際のベルト20の伸びΔL1 は、ΔL1 =r×Δl1 と
して求めることできる。なお、この対応値rは、サンプ
ル82とベルト20との伸び特性の相違に基づいて決定
される。例えば、サンプル82に加えられる張力とベル
ト20に加えられる張架力との相違、サンプル82とベ
ルト20との幅方向長さの相違等に基づいて予め決定さ
れる。
伸びΔlと、判断部84が予め記憶している対応値rと
により、ベルト20の伸びΔLを判断している。例え
ば、サンプル82の伸びがΔl1 である場合には、その
際のベルト20の伸びΔL1 は、ΔL1 =r×Δl1 と
して求めることできる。なお、この対応値rは、サンプ
ル82とベルト20との伸び特性の相違に基づいて決定
される。例えば、サンプル82に加えられる張力とベル
ト20に加えられる張架力との相違、サンプル82とベ
ルト20との幅方向長さの相違等に基づいて予め決定さ
れる。
【0040】なお、本変形例では変位センサ83により
計測されたサンプル82の伸びΔlを、判断部84が予
め記憶している対応値rに基づいてベルトの伸びΔLに
変換し、制御手段9がその伸びΔLと予め記憶している
基準値ΔLS とに基づいてベルト20を回転させるよう
に制御するものであるが、この他にも、例えば変位セン
サ83により計測されたサンプル82の伸びΔlを制御
手段9に送信し、制御手段9は送信される伸びΔlと予
め記憶しているサンプル82の伸びの基準値ΔlS とに
基づいてベルト20を回転させるように制御するもので
もよい。
計測されたサンプル82の伸びΔlを、判断部84が予
め記憶している対応値rに基づいてベルトの伸びΔLに
変換し、制御手段9がその伸びΔLと予め記憶している
基準値ΔLS とに基づいてベルト20を回転させるよう
に制御するものであるが、この他にも、例えば変位セン
サ83により計測されたサンプル82の伸びΔlを制御
手段9に送信し、制御手段9は送信される伸びΔlと予
め記憶しているサンプル82の伸びの基準値ΔlS とに
基づいてベルト20を回転させるように制御するもので
もよい。
【0041】そして、ベルト20を回転させた後は、変
位センサ83をリセットし、ベルト20回転後からのサ
ンプル82の変位を再び計測する。
位センサ83をリセットし、ベルト20回転後からのサ
ンプル82の変位を再び計測する。
【0042】◎変形例3 実施例1では、ベルト20の周辺環境である湿度Wを計
測してベルト20の回転を制御したが、本変形例ではベ
ルト20が張架ロール21により張架されている部分の
伸びΔdを計測して、ベルト20の回転を制御するもの
である。なお、画像形成装置の全体構成、制御ブロック
図、制御手順等は実施例1と同様であるのでその説明は
省略する。
測してベルト20の回転を制御したが、本変形例ではベ
ルト20が張架ロール21により張架されている部分の
伸びΔdを計測して、ベルト20の回転を制御するもの
である。なお、画像形成装置の全体構成、制御ブロック
図、制御手順等は実施例1と同様であるのでその説明は
省略する。
【0043】図10は、本変形例に係る検知手段8の構
成をより詳細に説明するものである。この検知手段8
は、ベルト20の張架ロール21により張架されている
部分に対峙して設置される光センサ(計測部)85と、
光センサ85によりにより計測されるベルトの厚さ方向
の伸びΔdに基づいてベルト20の回転方向全体の伸び
ΔLを判断する判断部86とを有するものである。ま
た、この光センサ85は、ベルト20と接触せずにその
厚さ方向の変位(伸びΔd)を計測することができる。
さらに、この判断部86は、ベルトの厚さ方向の伸びΔ
dとベルト20の回転方向の伸びΔLとの対応関係を予
め記憶している。
成をより詳細に説明するものである。この検知手段8
は、ベルト20の張架ロール21により張架されている
部分に対峙して設置される光センサ(計測部)85と、
光センサ85によりにより計測されるベルトの厚さ方向
の伸びΔdに基づいてベルト20の回転方向全体の伸び
ΔLを判断する判断部86とを有するものである。ま
た、この光センサ85は、ベルト20と接触せずにその
厚さ方向の変位(伸びΔd)を計測することができる。
さらに、この判断部86は、ベルトの厚さ方向の伸びΔ
dとベルト20の回転方向の伸びΔLとの対応関係を予
め記憶している。
【0044】図11は、ベルト20と光センサ85との
位置関係をより具体的に説明するものである。光センサ
85は、張架ロール21により張架されている部分に対
峙して設けられ、その発光部85aからの光をベルト2
0の張架部分に照射し、その反射光を受光部85bで受
光することにより、張架部分のベルト20の厚さ方向の
変位(伸びΔd)を計測している。
位置関係をより具体的に説明するものである。光センサ
85は、張架ロール21により張架されている部分に対
峙して設けられ、その発光部85aからの光をベルト2
0の張架部分に照射し、その反射光を受光部85bで受
光することにより、張架部分のベルト20の厚さ方向の
変位(伸びΔd)を計測している。
【0045】このようにして計測されるベルト20の厚
さ方向の伸びΔdと、判断部86が予め記憶している対
応値Rとにより、ベルト20の伸びΔLを判断してい
る。例えば、ベルト20の厚さ方向の伸びがΔd1 であ
る場合には、その際のベルトの伸びΔL1 は、ΔL1 =
R×Δd1 として求めることできる。なお、この対応値
Rは、ベルト20の厚さ方向と回転方向との伸び特性の
相違に基づいて決定される。例えば、ベルト20の厚さ
方向に加わる張架力と回転方向に加わる張架力との相違
等に基づいて予め決定される。
さ方向の伸びΔdと、判断部86が予め記憶している対
応値Rとにより、ベルト20の伸びΔLを判断してい
る。例えば、ベルト20の厚さ方向の伸びがΔd1 であ
る場合には、その際のベルトの伸びΔL1 は、ΔL1 =
R×Δd1 として求めることできる。なお、この対応値
Rは、ベルト20の厚さ方向と回転方向との伸び特性の
相違に基づいて決定される。例えば、ベルト20の厚さ
方向に加わる張架力と回転方向に加わる張架力との相違
等に基づいて予め決定される。
【0046】なお、本変形例では光センサ85により計
測されたベルト20の厚さ方向の伸びΔdを、判断部8
6が予め記憶している対応値Rに基づいてベルト20の
回転方向の伸びΔLに変換し、制御手段9がその伸びΔ
Lと予め記憶している基準値ΔLS とに基づいてベルト
20を回転させるように制御するものであるが、この他
にも、例えば光センサ85により計測されたベルト20
の厚さ方向の伸びΔdを直接制御手段9に送信し、制御
手段9は送信される伸びΔdと予め記憶しているベルト
20の厚さ方向の伸びの基準値ΔdS とに基づいてベル
ト20を回転させるように制御するものでもよい。
測されたベルト20の厚さ方向の伸びΔdを、判断部8
6が予め記憶している対応値Rに基づいてベルト20の
回転方向の伸びΔLに変換し、制御手段9がその伸びΔ
Lと予め記憶している基準値ΔLS とに基づいてベルト
20を回転させるように制御するものであるが、この他
にも、例えば光センサ85により計測されたベルト20
の厚さ方向の伸びΔdを直接制御手段9に送信し、制御
手段9は送信される伸びΔdと予め記憶しているベルト
20の厚さ方向の伸びの基準値ΔdS とに基づいてベル
ト20を回転させるように制御するものでもよい。
【0047】そして、ベルト20を回転させた後は、光
センサ85をリセットし、ベルト20回転後からのベル
ト20の厚さ方向の伸びΔdを再び計測する。
センサ85をリセットし、ベルト20回転後からのベル
ト20の厚さ方向の伸びΔdを再び計測する。
【0048】◎変形例4 実施例1では、ベルト20の周辺環境である湿度Wを計
測してベルト20の回転を制御したが、本変形例ではベ
ルト20に単一又は複数の目印87を備え、ベルト20
上の所定位置に対峙させ当該目印87を計測することに
より、ベルト20の回転を制御するものである。なお、
画像形成装置の全体構成、制御ブロック図、制御手順等
は実施例1と同様であるのでその説明は省略する。
測してベルト20の回転を制御したが、本変形例ではベ
ルト20に単一又は複数の目印87を備え、ベルト20
上の所定位置に対峙させ当該目印87を計測することに
より、ベルト20の回転を制御するものである。なお、
画像形成装置の全体構成、制御ブロック図、制御手順等
は実施例1と同様であるのでその説明は省略する。
【0049】図12は、本変形例に係る検知手段8の構
成をより詳細に説明するものである。この検知手段8
は、ベルト20に備えられる目印87の有無を計測する
光センサ(計測部)88と、光センサ88によりにより
計測される目印87の有無と主制御装置101からのク
ロック信号とに基づいてベルト20の伸びΔLを判断す
る判断部89とを有するものである。
成をより詳細に説明するものである。この検知手段8
は、ベルト20に備えられる目印87の有無を計測する
光センサ(計測部)88と、光センサ88によりにより
計測される目印87の有無と主制御装置101からのク
ロック信号とに基づいてベルト20の伸びΔLを判断す
る判断部89とを有するものである。
【0050】図13は、目印87と光センサ88との関
係をより具体的に説明するものであり、図13(a)は
ベルト20に複数の目印87(m1 ,m2 ,……,
mn )を備える態様を、図13(b)はベルトに単一の
目印87(m)を備える態様をそれぞれ示している。何
れの態様でも、画像形成の妨げとならないように、目印
87はベルト20の張架ロール軸方向の両端部近辺に存
在する非画像領域に設けられる。一方、光センサ88は
その目印87に対峙して設けらる。そして、光センサ8
8の発光部からの照射光が、ベルト20自体又はベルト
20上の目印87に反射し、その反射光をその受光部で
受光し、その反射光量の違いにより目印87の有無を計
測するものである。なお、目印87の反射特性は、ベル
ト20の反射特性とは異なるものが適宜選択される。
係をより具体的に説明するものであり、図13(a)は
ベルト20に複数の目印87(m1 ,m2 ,……,
mn )を備える態様を、図13(b)はベルトに単一の
目印87(m)を備える態様をそれぞれ示している。何
れの態様でも、画像形成の妨げとならないように、目印
87はベルト20の張架ロール軸方向の両端部近辺に存
在する非画像領域に設けられる。一方、光センサ88は
その目印87に対峙して設けらる。そして、光センサ8
8の発光部からの照射光が、ベルト20自体又はベルト
20上の目印87に反射し、その反射光をその受光部で
受光し、その反射光量の違いにより目印87の有無を計
測するものである。なお、目印87の反射特性は、ベル
ト20の反射特性とは異なるものが適宜選択される。
【0051】このようにして計測される目印87の有無
と主制御装置101からのクロック信号とに基づいて、
判断部89はベルト20の伸びΔLを判断している。す
なわち、図13(a)に示した態様では、画像形成装置
の稼働時に予め全ての目印87(m1 ,m2 ,……,m
n )または一部の目印87(m1 ,……,mi )を計測
するまでの時間tを計り、V×tを演算することによ
り、ベルト20の全体の長さ、又は一部の目印87(m
1 ,……,mi )に対応したベルト20の一部の長さを
得ることができる。それらを、基準となるベルト20の
全体の長さ、一部の長さとを比較することにより、それ
ぞれのベルト20の伸びを判断することができる。一
方、図13(b)に示した態様では、画像形成装置の稼
働時に予め単一の目印87(m)を計測する間隔時間
t’を計り、V×t’を演算することにより、ベルト2
0の全体の長さを得ることができる。それを基準となる
ベルト20の全体の長さと比較することにより、それぞ
れのベルト20の伸びΔLを判断することができる。
と主制御装置101からのクロック信号とに基づいて、
判断部89はベルト20の伸びΔLを判断している。す
なわち、図13(a)に示した態様では、画像形成装置
の稼働時に予め全ての目印87(m1 ,m2 ,……,m
n )または一部の目印87(m1 ,……,mi )を計測
するまでの時間tを計り、V×tを演算することによ
り、ベルト20の全体の長さ、又は一部の目印87(m
1 ,……,mi )に対応したベルト20の一部の長さを
得ることができる。それらを、基準となるベルト20の
全体の長さ、一部の長さとを比較することにより、それ
ぞれのベルト20の伸びを判断することができる。一
方、図13(b)に示した態様では、画像形成装置の稼
働時に予め単一の目印87(m)を計測する間隔時間
t’を計り、V×t’を演算することにより、ベルト2
0の全体の長さを得ることができる。それを基準となる
ベルト20の全体の長さと比較することにより、それぞ
れのベルト20の伸びΔLを判断することができる。
【0052】なお、本変形例では光センサ88により計
測された目印87の有無と主制御装置101からのクロ
ック信号とに基づいてベルトの伸びΔLを判断し、制御
手段9がその伸びΔLと予め記憶している基準値ΔLS
とに基づいて画像形成後にベルト20を回転させるよう
に制御するものであるが、この他にも、例えば光センサ
88により計測される目印87の有無を制御手段9に送
信し、制御手段9は送信される目印87の有無と主制御
装置101からのクロック信号とに基づいて演算される
ベルト20の長さLと、予め記憶しているベルト20の
長さの基準値L S とを比較して、ベルト20が伸びてい
る場合にはベルト20を回転させるように制御するもの
でもよい。
測された目印87の有無と主制御装置101からのクロ
ック信号とに基づいてベルトの伸びΔLを判断し、制御
手段9がその伸びΔLと予め記憶している基準値ΔLS
とに基づいて画像形成後にベルト20を回転させるよう
に制御するものであるが、この他にも、例えば光センサ
88により計測される目印87の有無を制御手段9に送
信し、制御手段9は送信される目印87の有無と主制御
装置101からのクロック信号とに基づいて演算される
ベルト20の長さLと、予め記憶しているベルト20の
長さの基準値L S とを比較して、ベルト20が伸びてい
る場合にはベルト20を回転させるように制御するもの
でもよい。
【0053】そして、ベルト20を回転させた後は、判
断部88をリセットし、ベルト20回転後からの目印8
7の有無を再び計測する。また、本変形例では画像形成
装置の稼働時に予めベルト20の伸びを判断するもので
あるが、この他にも、一定時間画像形成がなされていな
い場合に、ベルト20を回転させてその伸びを判断する
こともできる。
断部88をリセットし、ベルト20回転後からの目印8
7の有無を再び計測する。また、本変形例では画像形成
装置の稼働時に予めベルト20の伸びを判断するもので
あるが、この他にも、一定時間画像形成がなされていな
い場合に、ベルト20を回転させてその伸びを判断する
こともできる。
【0054】◎実施例2 実施例1及びその変形例では、ベルト20の伸びを何ら
かの対象を計測することにより検知してベルト20の回
転を制御したが、本実施例ではベルト20の伸びを検知
せずに、所定タイミングでベルト20の回転させるもの
である。なお、画像形成装置の全体構成は実施例1と同
様であるのでその説明は省略する。
かの対象を計測することにより検知してベルト20の回
転を制御したが、本実施例ではベルト20の伸びを検知
せずに、所定タイミングでベルト20の回転させるもの
である。なお、画像形成装置の全体構成は実施例1と同
様であるのでその説明は省略する。
【0055】図14は、この画像形成装置の本実施例に
係る制御系についてブロック図を用いて説明するもので
ある。このように本実施例に係る画像形成装置は、複数
のロール(張架ロール21、22a,b)により張架さ
れ、電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持
する無端ベルト状の像担持体(ベルト20)と、当該像
担持体(ベルト20)を回転させる駆動手段7(駆動モ
ータ70、駆動ロール22c等)とを備える画像形成装
置において、所定タイミングで、画像形成装置の非稼働
時に像担持体を所定回転させる制御手段9’を有するも
のである。
係る制御系についてブロック図を用いて説明するもので
ある。このように本実施例に係る画像形成装置は、複数
のロール(張架ロール21、22a,b)により張架さ
れ、電子写真プロセスにより形成されるトナー像を保持
する無端ベルト状の像担持体(ベルト20)と、当該像
担持体(ベルト20)を回転させる駆動手段7(駆動モ
ータ70、駆動ロール22c等)とを備える画像形成装
置において、所定タイミングで、画像形成装置の非稼働
時に像担持体を所定回転させる制御手段9’を有するも
のである。
【0056】図15は、制御手段9’の制御手順をフロ
ーチャートを用いて説明するものである。まず制御手段
9は、主制御装置101からの信号により画像形成装置
が稼働中か否かを判断する(S1)。画像形成装置が稼
働中でない、すなわち待機中の場合には、その待機時間
をカウントする。そして、その待機時間と予め記憶して
いる所定時間Tとを比較し(S2’)。そして、待機時
間が所定時間Tを越えた場合には、制御手段9’は駆動
モータ70に制御信号を送信し、ベルト20を所定回転
させるように駆動モータ70を回転させる(S3)。ベ
ルト20の回転は、実施例1と同様に行うことができ
る。
ーチャートを用いて説明するものである。まず制御手段
9は、主制御装置101からの信号により画像形成装置
が稼働中か否かを判断する(S1)。画像形成装置が稼
働中でない、すなわち待機中の場合には、その待機時間
をカウントする。そして、その待機時間と予め記憶して
いる所定時間Tとを比較し(S2’)。そして、待機時
間が所定時間Tを越えた場合には、制御手段9’は駆動
モータ70に制御信号を送信し、ベルト20を所定回転
させるように駆動モータ70を回転させる(S3)。ベ
ルト20の回転は、実施例1と同様に行うことができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短い作業時間で、しかも像担持体の位置ずれによる画像
欠陥が発生せず、また像担持体の伸びをより正確に検知
して、必要なタイミングで像担持体を回転させ、像担持
体の変形による転写不良、さらにトナー像の抜けや乱れ
を防止することができる画像形成装置を提供することが
できる。また、本発明によれば、より簡易な構成により
像担持体の変形による転写不良、さらにトナー像の抜け
や乱れを防止することができる画像形成装置を提供する
ことができる。
短い作業時間で、しかも像担持体の位置ずれによる画像
欠陥が発生せず、また像担持体の伸びをより正確に検知
して、必要なタイミングで像担持体を回転させ、像担持
体の変形による転写不良、さらにトナー像の抜けや乱れ
を防止することができる画像形成装置を提供することが
できる。また、本発明によれば、より簡易な構成により
像担持体の変形による転写不良、さらにトナー像の抜け
や乱れを防止することができる画像形成装置を提供する
ことができる。
【図1】図1は、本発明を適用することができる画像形
成装置の一例の概略を示すものである。
成装置の一例の概略を示すものである。
【図2】図2は、実施例1に係る画像形成装置の制御系
をブロック図を用いて説明するものである。
をブロック図を用いて説明するものである。
【図3】図3は、実施例1の検知手段の構成をより詳細
に説明するものである。
に説明するものである。
【図4】図4は、実施例1の判断部が有する湿度とベル
トとの関係を示すグラフである。
トとの関係を示すグラフである。
【図5】図5は、実施例1の制御手段の制御手順をフロ
ーチャートを用いて説明するものである。
ーチャートを用いて説明するものである。
【図6】図6は、変形例1の検知手段の構成をより詳細
に説明するものである。
に説明するものである。
【図7】図7は、変形例1の判断部が有する湿度の時間
変化率と補正係数との関係を示すグラフである。
変化率と補正係数との関係を示すグラフである。
【図8】図8は、変形例2の検知手段の構成をより詳細
に説明するものである。
に説明するものである。
【図9】図9は、変形例2のサンプルと変位センサとの
態様を説明するものである。
態様を説明するものである。
【図10】図10は、変形例3の検知手段の構成をより
詳細に説明するものである。
詳細に説明するものである。
【図11】図11は、変形例3のベルトの張架部分と光
センサとの位置関係を説明するものである。
センサとの位置関係を説明するものである。
【図12】図12は、変形例4の検知手段の構成をより
詳細に説明するものである。
詳細に説明するものである。
【図13】図13は、変形例4のベルト上の目印と光セ
ンサとの位置関係を説明するものである。
ンサとの位置関係を説明するものである。
【図14】図14は、実施例2に係る画像形成装置の制
御系をブロック図を用いて説明するものである。
御系をブロック図を用いて説明するものである。
【図15】図15は、実施例2の制御手段の制御手順を
フローチャートを用いて説明するものである。
フローチャートを用いて説明するものである。
10…感光体ドラム、20…中間転写ベルト、21,2
2a,b…張架ロール、22c…駆動ロール(駆動手
段)、70…駆動モータ(駆動手段)、8…検知手段、
80…湿度センサ(計測部)、81、81’、84、8
6、89…判断部、82…サンプル、83…変位センサ
(計測部)、85、88…光センサ(計測部)、87…
目印、9、9’…制御手段、101…主制御装置
2a,b…張架ロール、22c…駆動ロール(駆動手
段)、70…駆動モータ(駆動手段)、8…検知手段、
80…湿度センサ(計測部)、81、81’、84、8
6、89…判断部、82…サンプル、83…変位センサ
(計測部)、85、88…光センサ(計測部)、87…
目印、9、9’…制御手段、101…主制御装置
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のロールにより張架され、電子写真
プロセスにより形成されるトナー像を保持する無端ベル
ト状の像担持体と、当該像担持体を回転させる駆動手段
とを備える画像形成装置において、 像担持体の伸びを検知する検知手段と、 検知手段により検知される伸びに基づいた所定タイミン
グで、画像形成装置の非稼働時に像担持体を所定回転さ
せる制御手段とを有することを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 上記検知手段は、少なくとも湿度を含む
像担持体の周辺環境を計測する計測部と、計測部により
計測される当該周辺環境に基づいて像担持体の伸びを判
断する判断部とを有する請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】 上記検知手段は、像担持体と実質的に同
一の伸び特性を有するサンプル部材と、当該サンプル部
材の伸びを計測する計測部と、当該計測部により計測さ
れるサンプル部材の伸びに基づいて像担持体の伸びを判
断する判断部とを有する請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】 上記検知手段は、ロールにより張架され
ている部分の像担持体の伸びを検知する請求項1に記載
の画像形成装置。 - 【請求項5】 上記像担持体上に単一又は複数の目印を
備え、 上記検知手段は、像担持体上の所定位置に対峙させ当該
目印を計測する計測部と、像担持体を回転させて当該計
測部が当該目印を計測する時間間隔から像担持体の伸び
を判断する判断部とを有する請求項1に記載の画像形成
装置。 - 【請求項6】 上記制御手段は、検知手段により検知さ
れる伸びの時間変化率、又は計測部により計測される計
測値の時間変化率に基づいた所定タイミングで、画像形
成装置の待機時に像担持体を所定回転させる請求項1〜
5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 複数のロールにより張架され、電子写真
プロセスにより形成されるトナー像を保持する無端ベル
ト状の像担持体と、当該像担持体を回転させる駆動手段
とを備える画像形成装置において、 所定タイミングで画像形成装置の非稼働時に像担持体を
所定回転させる制御手段を有することを特徴とする画像
形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11054660A JP2000250365A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11054660A JP2000250365A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000250365A true JP2000250365A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12976956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11054660A Pending JP2000250365A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000250365A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002099540A1 (fr) * | 2001-05-31 | 2002-12-12 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Appareil imageur |
JP2007108446A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Ricoh Co Ltd | ベルト駆動制御装置及びこれを用いる画像形成装置 |
JP2008015133A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
-
1999
- 1999-03-02 JP JP11054660A patent/JP2000250365A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002099540A1 (fr) * | 2001-05-31 | 2002-12-12 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Appareil imageur |
JP2007108446A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Ricoh Co Ltd | ベルト駆動制御装置及びこれを用いる画像形成装置 |
JP4588606B2 (ja) * | 2005-10-13 | 2010-12-01 | 株式会社リコー | ベルト駆動制御装置及びこれを用いる画像形成装置 |
JP2008015133A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
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