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JP2000250272A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000250272A
JP2000250272A JP11053609A JP5360999A JP2000250272A JP 2000250272 A JP2000250272 A JP 2000250272A JP 11053609 A JP11053609 A JP 11053609A JP 5360999 A JP5360999 A JP 5360999A JP 2000250272 A JP2000250272 A JP 2000250272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
transfer member
image forming
image
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11053609A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Okuno
辰男 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP11053609A priority Critical patent/JP2000250272A/ja
Publication of JP2000250272A publication Critical patent/JP2000250272A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質がよく小型で紙詰まりを起こしにくい両
面画像形成の可能な画像形成装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 感光体ドラム上に形成されたトナー像を
転写定着領域Tに搬送する第1の中間転写体2と、転写
定着領域Tにおいて第1の中間転写体2と接触して中間
転写体2と同一方向に進み、循環移動しながら第1の中
間転写体2上のトナー像の転写を受けてそのトナー像を
転写定着領域T上流位置に搬送する第2の中間転写体1
8と、転写定着領域T下流位置における第1の中間転写
体2および第2の中間転写体18の温度がトナーの軟化
点温度以下に冷却する冷却手段17を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置として、特
公昭49−209号公報、特開昭62−206567号
公報などに開示されたものが知られている。代表的な構
成例を図4に示す。
【0003】図4は、従来のカラー画像形成装置の概略
構成図である。
【0004】図4に示すように、このカラー画像形成装
置100では、感光体ドラム101上に形成された未定
着トナー像tをベルト状の中間転写体102に一次転写
し、この未定着トナー像tを中間転写体102から記録
媒体Pへ二次転写して記録媒体P上に所望の画像を形成
するように構成されている。感光体ドラム101の周囲
には、図示のようにブラック(Bk)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の各色に対
応した現像器103,104,105,106が備えら
れ、感光体ドラム101の一回転毎に形成された各色の
未定着トナー像tは中間転写体102上で重ね合わされ
て合成像が形成され、この合成像が記録媒体Pに一括転
写されてカラー画像が形成されるように構成されてい
る。
【0005】このような中間転写方式のカラー画像形成
装置100が出現する以前のカラー画像形成装置では、
感光体ドラム上に形成された各色の未定着トナー像を記
録媒体に直接多重転写していたので、記録媒体の厚さや
表面特性、感光体ドラムに対する記録媒体の搬送特性な
どの多くの不安定要因により記録媒体上に形成されるカ
ラー画像の画質が左右されていた。しかし、図4に示す
ような中間転写方式のカラー画像形成装置100では、
中間転写体102上で多重転写されて形成された合成像
を記録媒体Pに一括転写するので、上記のような不安定
要因による影響を排除することができ、多重転写時にお
ける画像の乱れや色ずれの発生を効果的に防止すること
ができるという利点を有している。
【0006】このように構成されたカラー画像形成装置
100において、感光体ドラム101から中間転写体1
02へ、あるいは中間転写体102から記録媒体Pへの
未定着トナー像tの転写は静電転写法により行われ、各
転写位置において被転写体の裏面側に配設された転写コ
ロトロン107およびバイアスローラ108にトナーと
逆極性の電圧を印加することにより、未定着トナー像t
が感光体ドラム101から中間転写体102に転写さ
れ、さらに中間転写体102から記録媒体Pに転写され
る。
【0007】しかし、このような従来のカラー画像形成
装置100では、以下のような問題点が発生する。すな
わち、感光体ドラム101上に形成された未定着トナー
像tを、転写コロトロン107の帯電によって中間転写
体102上に1次転写を行う際に、ライントナー像を多
重転写すると、上に重ねられた色のライントナー像が激
しく飛散するという問題点がある。この原因は一般には
次の2つの現象によるものと考えられている。
【0008】(1)転写プレニップ部において、感光体
と中間転写体が密着していない領域で転写電界が作用す
るため。
【0009】(2)感光体と中間転写体が剥離する際に
放電を発生するため。
【0010】従来より、このライントナー像の飛散現象
を改善する種々の工夫がなされているが、十分な改善効
果は得られていない。
【0011】しかし、本発明者らの調査によれば、中間
転写体として半導体材料を用いた場合にトナー飛散が特
に顕著に現れることがわかっている。その原因の1つ
は、中間転写体が低抵抗であると、転写電荷が中間転写
体を通って転写プレニップ部まで広がり、上記(1)項
に記した様に、感光体と中間転写体が密着していない領
域で転写電界がトナー像に作用するためである。しか
し、これ以上に、所定の電荷を持つトナー層を中間転写
体に静電的に転写した後、転写領域を離れるに従い転写
の原動力である転写コロトロン107から供給された電
荷が中間転写体102から減衰していくため、トナー保
持能力が減少しトナーの持つ電荷同士の反発によりトナ
ーが飛散するという効果の方が大きいことも確かめられ
ている。
【0012】従って、トナー飛散を防ぐためには、中間
転写体102からの電荷減衰を防げばよいことがわか
る。しかし、中間転写体102から記録媒体Pに未定着
トナー像tを2次転写する際に、多重転写された高密度
なトナー像を一括で転写するためには高転写電界を必要
とし、電荷減衰がない中間転写体を使用した場合は、中
間転写体と記録媒体間で放電を発生し画質欠陥を起こし
やすい。
【0013】このような画質欠陥を防止するためには、
特公平3−63758号公報に開示されているように、
2次転写の際に加熱加圧手段を用いてトナー像を溶融し
て転写することにより記録媒体への一括転写時の中間転
写体と記録媒体間での放電を防止することが有効であ
る。
【0014】また、この加熱加圧手段を用いて中間転写
体上のトナー像を溶融して転写する方式により、記録媒
体の両面に画像を記録する技術として、特開平4−29
8777号公報や特開平8−272157号公報などが
知られている。特開平4−298777号公報には、像
形成工程、転写工程、および定着工程が記録媒体の表裏
面同時に行われるように構成した画像形成装置が開示さ
れている。また、特開平8−272157号公報には、
記録媒体が一次転写部を通過した後に、二次転写部を通
過するように記録媒体搬送路を構成することにより、一
次転写部で記録媒体の第1面へのトナー像転写を行い、
二次転写部で第2面へのトナー像転写を行う方式の画像
形成装置が開示されている。この方式によれば、一般的
な複写機などで使用されているような記録媒体の表裏面
反転装置が不要になるので紙詰まりの発生も少なくなり
記録速度の高速化も期待できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平4−2
98777号公報に開示された画像形成装置では、像担
持体、潜像形成部材、現像器など像形成部材が、記録媒
体の両面分としてそれぞれ2組必要となるため、装置が
大型化し製造コストも高くなることが予想される。ま
た、特開平8−272157号公報に開示された画像形
成装置では、記録媒体搬送路を、一次転写部と二次転写
部とを経由するループ状の形状としているため、記録媒
体として厚紙を用いた場合に紙詰まりを起こしやすいと
いう問題がある。
【0016】本発明は、上記の事情に鑑み、画質がよく
小型で紙詰まりを起こしにくい両面画像形成の可能な画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の画像形成装置は、表面にトナー像が形成される像
担持体と、その像担持体上にトナー像を形成するトナー
像形成手段と、所定の方向に循環移動しながら上記像担
持体上に形成されたトナー像の転写を受けてそのトナー
像を所定の転写定着領域上流位置に搬送する第1の中間
転写体と、上記像担持体上のトナー像を上記第1の中間
転写体に転写する一次転写手段と、上記転写定着領域に
おいては上記第1の中間転写体と接触して第1の中間転
写体と同一方向に進み、循環移動しながら第1の中間転
写体上のトナー像の転写を受けてそのトナー像を上記転
写定着領域上流位置に搬送する第2の中間転写体と、上
記転写定着領域上流位置に所定の記録媒体を供給する記
録媒体供給手段と、上記転写定着領域上流位置に配置さ
れた、上記第1の中間転写体上のトナー像を加熱しなが
ら、上記転写定着領域上流位置に記録媒体が供給される
か否かに応じて、第1の中間転写体上のトナー像を、そ
れぞれ、記録媒体あるいは上記第2の中間転写体に転写
する加熱転写手段と、上記転写定着領域下流位置におけ
る上記第1および第2の中間転写体の温度がトナーの軟
化点温度以下に冷却されるように、転写定着領域におけ
る上記第1および第2の中間転写体を冷却する冷却手段
と、上記第1の中間転写体から上記第2の中間転写体上
に転写された第1のトナー像が第2の中間転写体により
上記転写定着領域上流位置に搬送されてくるタイミング
と、上記第1の中間転写体上に転写された第2のトナー
像を上記転写定着領域上流位置に搬送するタイミング
と、転写定着領域上流位置に記録媒体を搬送するタイミ
ングとを調整し、上記第2の中間転写体上の第1のトナ
ー像と上記第1の中間転写体上の第2のトナー像を記録
媒体の表裏面それぞれに同時に転写するタイミング調整
手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0019】図1は、本発明の画像形成装置を適用した
カラー複写機の概略構成図である。
【0020】このカラー複写機は、(1)表面にトナー
像が形成される、ブラック(BK)、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、およびシアン(C)の各色に対応する
感光体ドラム1BK,1Y,1M,1C、(2)感光体
ドラム1BK,1Y,1M,1C上にトナー像を形成す
る現像器5,6,7,8、(3)矢線B方向に循環移動
しながら感光体ドラム1BK,1Y,1M,1C上に形
成されたトナー像の転写を受け、それらのトナー像を担
持して転写定着領域T上流位置に搬送する第1の中間転
写体2、(4)各感光体ドラム上のトナー像を第1の中
間転写体2に転写する4つの転写コロトロン9、(5)
転写定着領域Tにおいては第1の中間転写体2と接触し
て第1の中間転写体2と同一方向に進み、循環移動しな
がら第1の中間転写体2上のトナー像の転写を受けてそ
のトナー像を転写定着領域T上流位置に搬送する第2の
中間転写体18、(6)転写定着領域T上流位置に記録
媒体Pを供給するフィードローラ12、(7)転写定着
領域T上流位置に配置された、第1の中間転写体2上の
トナー像を加熱しながら、転写定着領域T上流位置に記
録媒体Pが供給されるか否かに応じて、第1の中間転写
体2上のトナー像を、それぞれ、記録媒体Pあるいは第
2の中間転写体18に転写する加熱転写ローラ11およ
びプレッシャーローラ4、(8)転写定着領域T下流位
置における第1および第2の中間転写体2,18の温度
がトナーの軟化点温度以下に冷却されるように、転写定
着領域Tにおける第1および第2の中間転写体2,18
を冷却する熱輸送体17、および(9)第1の中間転写
体2から第2の中間転写体18上に転写された第1のト
ナー像が第2の中間転写体18により転写定着領域T上
流位置に搬送されてくるタイミングと、第1の中間転写
体2上に転写された第2のトナー像を転写定着領域T上
流位置に搬送するタイミングと、転写定着領域T上流位
置に記録媒体Pを搬送するタイミングとを調整し、第2
の中間転写体18上の第1のトナー像と第1の中間転写
体2上の第2のトナー像を記録媒体Pの表裏面それぞれ
に同時に転写するタイミング調整手段(図示せず)を備
えている。
【0021】なお、本実施形態における感光体ドラム1
BK,1Y,1M,1Cは、本発明にいう像担持体に相
当するものであり、現像器5,6,7,8は、本発明に
いうトナー像形成手段に相当するものであり、4つの転
写コロトロン9は、本発明にいう一次転写手段に相当す
るものであり、フィードローラ12は、本発明にいう記
録媒体供給手段に相当するものであり、加熱転写ローラ
11およびプレッシャーローラ4は、本発明にいう加熱
転写手段に相当するものであり、熱輸送体17は、本発
明にいう冷却手段に相当するものである。
【0022】このカラー複写機は、加熱転写手段である
加熱転写ローラ11およびプレッシャーローラ4により
第1の中間転写体2上のトナー像を記録媒体Pに転写す
ることにより記録媒体Pの片面に画像を形成する片面画
像形成モード、および、上記加熱転写手段により第1の
中間転写体2から第2の中間転写体18上に転写された
第1のトナー像と第1の中間転写体2上に転写された第
2のトナー像との双方を記録媒体Pの表裏面に同時に転
写する両面画像形成モードの2つのモードを有してい
る。
【0023】このカラー複写機では、第2の中間転写体
18として、転写定着領域Tのそれぞれ上流側および下
流側に配置された2本のローラ、すなわちプレッシャー
ローラ4およびテンションローラ19により張架された
ベルトが用いられている。
【0024】このカラー複写機が両面画像形成モードに
設定されている時には、プレッシャーローラ4からテン
ションローラ19までの転写定着領域Tにおいて、第2
の中間転写体18は第1の中間転写体2と接触して第1
の中間転写体2と同一方向に進み、循環移動しながら第
1の中間転写体2上のトナー像の転写を受け、そのトナ
ー像を転写定着領域T上流位置に搬送する。
【0025】また、このカラー複写機における第2の中
間転写体18は、記録媒体搬送方向に関し最長寸法の記
録媒体Pの搬送方向の寸法よりも長い周長を有してい
る。それは、このカラー複写機が上記の両面画像形成モ
ードで動作する際に、第1のトナー像が第1の中間転写
体2から第2の中間転写体18に転写された後、第1の
中間転写体2上に形成された第2のトナー像が転写定着
領域Tに到達する時点で、第2の中間転写体18が、第
1の中間転写体2から転写された第1のトナー像を担持
するのに十分な周長を有している必要があるからであ
る。このように、第2の中間転写体18が記録媒体搬送
方向に関し最長寸法の記録媒体Pの搬送方向の寸法より
も長い周長を有していることにより、最長寸法の記録媒
体Pを使用して画像形成する場合でも、第2の中間転写
体18に担持された第1のトナー像と第1の中間転写体
2に担持された第2のトナー像との双方を記録媒体Pの
表裏面に同時に転写することが可能となる。
【0026】なお、このカラー複写機は、片面画像形成
モードに設定されている時に、第2の中間転写体18を
張架するローラのうち転写定着領域T下流側に配置され
たテンションローラ19を第1の中間転写体2から離れ
る方向に移動させるリトラクト装置25を備えている。
このリトラクト装置25の作用については後述する。
【0027】次に、このカラー複写機を用いて両面画像
形成を行う場合の動作について説明する。
【0028】感光体ドラム1BK,1Y,1M,1Cを
矢線A方向に回転させながらその表面に周知の電子写真
プロセスにより画像情報に応じた静電潜像を形成する。
感光体ドラム1BK,1Y,1M,1C上に形成された
静電潜像は、それぞれブラック(BK)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、およびシアン(C)の各色に
対応した現像器5,6,7,8により現像され、各感光
体ドラム上にはそれぞれの色のトナー像が形成される。
【0029】複数のローラに張架されて矢線B方向に循
環移動するベルト状の第1の中間転写体2は感光体ドラ
ム1BK,1Y,1M,1Cそれぞれの表面に当接され
るように配置されている。
【0030】第1の中間転写体2としては、耐熱性、剛
性に優れたポリイミド樹脂、アラミド樹脂などの表面に
トナー離型性のよいフッ素樹脂、シリコンゴム、フッ素
ゴムなどを積層して構成したものが用いられる。その電
気抵抗値は、一次転写後の電荷減衰と転写プレニップ部
への電荷拡散を防ぎトナー像の飛散を防止するために、
体積抵抗率は1013Ω・cm以上、表面・裏面抵抗率は
1012〜1015Ω/ロに調整されている。これは、体積
抵抗率が1013Ω・cm以上になると電荷減衰の時定数
が10秒以上になり中間転写体が1回転しても電荷を十
分に保持するからである。また、表面・裏面抵抗率が1
16Ω/ロ以上になると感光体と中間転写体が剥離する
際に放電を発生するためにトナー像が飛散しやすくな
る。
【0031】なお、上記中間転写体の電気抵抗率は、高
抵抗抵抗率計(ハイレスタIP、三菱油化製)にHR1
00プローブ(内側電極直径50mm,リング電極内径
53mm、三菱油化製)を接続し、電極間に500Vの
電圧を印加してから1分経過後の測定値を用いている。
また、同プローブを使用して、上記と同一条件で、定電
圧電源を用い、微小電流計で測定した値から換算して求
めてもよい。
【0032】感光体ドラム1BK,1Y,1M,1C上
に形成された未定着トナー像は、感光体ドラム1BK,
1Y,1M,1Cと第1の中間転写体2とが接するそれ
ぞれの一次転写位置で感光体ドラム1BK,1Y,1
M,1Cから第1の中間転写体2の表面に各色の未定着
トナー像が重ね合わされて転写される。これらの各一次
転写位置において、第1の中間転写体2の裏面側には一
次転写手段として、転写バッフルにより転写プレニップ
部への帯電が防止された転写コロトロン9がそれぞれ配
置されており、これらの転写コロトロン9にトナーの帯
電極性と逆極性の電圧を印加することにより、感光体ド
ラム1BK,1Y,1M,1C上の未定着トナー像は第
1の中間転写体2に静電吸引される。この一次転写手段
は、静電力を利用したものであれば、転写コロトロンに
限らず、電圧が印加された導電性ローラや導電性ブラシ
などを用いてもよい。ここで一次転写手段に静電力を利
用した転写装置を用いる理由は、熱や圧力によるトナー
の粘着力を利用した転写装置を用いて一次転写を行うと
感光体を損傷させやすいからである。
【0033】このようにして第1の中間転写体2に一次
転写された未定着トナー像は、第1の中間転写体2に担
持されて矢線B方向に搬送され、熱輸送体17の加熱側
接触部材17aにより加熱された後、転写定着領域Tの
上流に配置された加熱板21により加熱される。
【0034】熱輸送体17は加熱側接触部材17aによ
り第1の中間転写体2を加熱する機能を有するととも
に、冷却側接触部材17bにより転写定着領域Tにおけ
る第1の中間転写体2および第2の中間転写体18を冷
却する機能を有している。熱輸送体17の構造について
は後述する。
【0035】加熱板21は、第1の中間転写体2を、裏
面よりトナーの軟化点温度以上の温度、すなわち150
度から200度程度に加熱するものであり、未定着トナ
ー像は第1の中間転写体2上で加熱溶融される。
【0036】次に、未定着トナー像は、記録媒体Pの搬
送経路に面した転写定着領域Tへと搬送される。転写定
着領域Tには、セラミックヒータやハロゲンランプなど
の熱源を内蔵し100度から150度に加熱された硬度
50度から90度の加熱転写ローラ11が第1の中間転
写体2の裏面側に接して配置されている。また、転写定
着領域Tにおける加熱転写ローラ11に対向する位置に
は、加熱転写ローラ11と同様にセラミックヒータやハ
ロゲンランプなどの熱源を内蔵し、100度から150
度に加熱された硬度50度から90度のプレッシャーロ
ーラ4が配置されている。これら加熱転写ローラ11お
よびプレッシャーローラ4により加熱転写手段が構成さ
れる。
【0037】本実施形態では、この転写定着領域Tにお
ける第1の中間転写体2の非画像面(裏面側)に、第1
の中間転写体2および第2の中間転写体18を冷却する
冷却手段が設けられているが、第1の中間転写体2と第
2の中間転写体18とにそれぞれ専用の冷却手段を設け
てもよい。冷却手段としては、ファンを使用するのが一
般的であるが、本実施形態では、冷却手段で回収した熱
を転写定着領域Tよりも上流側で第1の中間転写体2に
移動させるため、ヒートパイプを利用した熱輸送体17
を用いている。
【0038】図2は、本実施形態の冷却手段として用い
られるヒートパイプを利用した熱輸送体の上面図
(a)、正面図(b)、側面図(c)である。
【0039】図2(a)〜図2(c)に示すように、こ
の熱輸送体17は、第1の中間転写体2と接触する加熱
側接触部材17a、冷却側接触部材17b、およびこれ
ら両接触部材を貫通する環状のヒートパイプ17cから
なり、これらが第1の中間転写体2に上下を挟まれた形
状で第1の中間転写体2の移動方向Bに4組並べて配置
されている。
【0040】各ヒートパイプ17c内部には冷媒として
純水が封入されている。ヒートパイプは、温度差のある
2つの物体間に接触し、高温部で気化、低温部で液化を
繰り返し、高温の物体から低温の物体へ熱エネルギーを
移動する機能を有する。本実施形態ではこのヒートパイ
プを冷却手段として用いることにより、冷却で奪われた
熱を再利用することができるので省電力の上で極めて有
効である。
【0041】加熱転写ローラ11およびプレッシャーロ
ーラ4により熱溶融されたトナー像は、転写定着領域T
において第2の中間転写体18と密着したまま、転写定
着領域T下流側の第1の中間転写体2および第2の中間
転写体18の温度がトナーの軟化点温度以下、一般的に
は約100℃以下になるように冷却される。このように
構成したことにより、第2の中間転写体18として特別
に強いトナー付着力を有する材料を選択しなくても、第
1の中間転写体2から第2の中間転写体18へトナー像
を分断させることなく均一に転写することができる。そ
の理由は、転写定着領域T下流側では、第1のトナー像
が十分に冷却されて固化するので、第2の中間転写体1
8へのトナー付着力が低くかつ不均一であっても、トナ
ー像が固化することにより、隣接するトナー相互の凝集
力によって第2の中間転写体18表面とトナーとの付着
力が画像全体に及び、均一な転写が行われるからであ
る。ここで、トナーの軟化点温度は、トナーの粘度が1
×104Pa・sになる温度と定義している。トナー軟
化点温度の測定条件は以下の通りである。島津製作所製
フローテスタCFT500Cを用い、測定開始温度80
℃から最高測定温度170℃までの昇温速度:3℃/m
in、予熱時間:300sec、シリンダー圧力:10
Kgf/cm2、ダイの寸法:L=1.0mm、D=
1.0mmの条件で温度と粘度の関係を測定し、粘度が
1×104Pa・sになる温度を求め、それをトナーの
軟化点温度としている。
【0042】第2の中間転写体18は、第1の中間転写
体2と同一構成のものを用いてもよい。ただし、第1の
中間転写体2よりも高い柔軟性と第1の中間転写体2よ
りも低いトナー離型性を有するものとすることが好まし
い。
【0043】高い柔軟性が好ましい理由は、第2の中間
転写体18の場合は、第1の中間転写体2のように一次
転写時の各色の位置ずれ(色ずれ)を防止するための高
い剛性を必要とせず、第1の中間転写体2との密着性を
高めるためには柔軟性が高い方が好都合だからである。
そこで、第2の中間転写体18は、柔軟性を有するシリ
コーンゴムからなる単層のベルト、またはさらにその上
へ薄層のフッ素樹脂などのトナー離型性を有する樹脂を
被覆することが有効である。また、低いトナー離型性が
好ましい理由は、両面画像形成モード時において、第1
のトナー像が第1の中間転写体2から第2の中間転写体
18に転写される際に、トナー像が第1の中間転写体2
上に残留しないようにするためである。そのため、第2
の中間転写体18には、例えばシリコーンゴムに少量の
シリカ(SiO2)を分散させて構成するようにするこ
とが好ましい。
【0044】第2の中間転写体18は、第1の中間転写
体2に従動させてもよく、あるいは単独で駆動させても
よいが、第2の中間転写体18上では色ずれが起きる恐
れがないので、第1の中間転写体2に従動させる方が転
写定着領域Tにおける第1の中間転写体2との密着性を
高めることができるので好ましい。
【0045】このようにして、第2の中間転写体18上
に第1のトナー像が転写されるが、前述のように本実施
形態の第2の中間転写体18は、最長寸法の記録媒体の
搬送方向の寸法よりも長い周長を有しているので、両面
画像形成モードで、かつ最長寸法の記録媒体の使用時で
あっても、第1のトナー像は第2の中間転写体18上に
担持される。
【0046】本実施形態においては、第2の中間転写体
18が、トナーの軟化点温度以上、一般的には約100
℃以上に加熱された状態で転写定着領域T上流位置に達
するように転写定着領域Tよりも第2の中間転写体18
上流側に、第2の中間転写体18を加熱する加熱手段と
して、セラミックヒータやハロゲンランプなどの熱源を
内蔵したプレッシャーローラ4が備えられている。この
プレッシャーローラ4は、本実施形態では加熱転写手段
と兼用されている。このプレッシャーローラ4を用いて
転写定着領域Tに入る前に第2の中間転写体18をトナ
ーの軟化点温度以上に加熱し十分にトナーを軟化させて
おかないと、加熱転写ローラ11とプレッシャーローラ
4との狭い転写ニップ部では十分な定着性を得ることが
できない。本実施形態では、第2の中間転写体18がプ
レッシャーローラ4に180°巻き付くように構成され
ており、転写定着領域T上流位置に達するまでに、十分
にトナーを加熱しておくことが可能である。
【0047】ところで、前述のように本実施形態のカラ
ー複写機にはタイミング調整手段が備えられており、こ
のタイミング調整手段により、第2の中間転写体18上
に担持された第1のトナー像の先端が転写定着領域T上
流位置に搬送されてくるタイミングと、第2のトナー像
の先端が転写定着領域T上流位置に搬送されてくるタイ
ミングとが一致するように、第2のトナー像の形成のタ
イミングが調整される。それと同時に、タイミング調整
手段は、フィードローラ12によりトレイ13から搬出
された記録媒体Pが転写定着領域T上流位置に搬送され
てくるタイミングと、上記の第1のトナー像の先端およ
び第2のトナー像の先端が転写定着領域T上流位置に搬
送されてくるタイミングとを一致させるように調整する
ことにより、第1のトナー像と第2のトナー像が記録媒
体Pの表裏面それぞれに同時に転写される。
【0048】表裏面にトナー像が転写された記録媒体P
は、第1の中間転写体2と第2の中間転写体18とが互
いに接触しながら移動する転写定着領域T、すなわち加
熱転写ローラ11とプレッシャーローラ4の転写ニップ
部からテンションローラ19までの区間を第1の中間転
写体2と第2の中間転写体18とに挟まれて搬送され
る。第1の中間転写体2、第2の中間転写体18ともに
トナー離型性がよいので、転写定着領域T下流側におけ
る第1の中間転写体2、第2の中間転写体18双方の温
度をトナーの軟化点温度以下になるように冷却すること
により、記録媒体Pの表裏面にそれぞれ第1のトナー像
および第2のトナー像を同時に転写定着することができ
る。
【0049】なお、片面画像形成モードの時には、第2
の中間転写体18を張架しているローラのうちの転写定
着領域Tの下流側に配置されたテンションローラ19を
第1の中間転写体2から離れる方向に移動させることに
より第2の中間転写体18と第1の中間転写体2との接
触領域を減少させて熱輸送体17が第1の中間転写体2
のみを冷却するように構成されており、テンションロー
ラ19にはそのためのリトラクト装置25が備えられて
いる。このリトラクト装置25を用いてテンションロー
ラ19をリトラクトさせることにより、第2の中間転写
体18は熱輸送体17による冷却作用を受けないように
することができるので、省電力化を計ることができる。
【0050】表裏面にそれぞれ第1のトナー像および第
2のトナー像が転写定着された記録媒体Pは、転写定着
領域Tでトナー像が固化した後に、剥離爪14によって
第1の中間転写体2から剥離され、搬送ベルト15によ
って機外に排出される。
【0051】二次転写を終了した第1の中間転写体2上
に残留したトナーは、加熱板21により熱溶融されクリ
ーナ16の粘着力によって第1の中間転写体2から除去
される。このクリーニングを必要とするのは、片面画像
形成モード時の、記録媒体Pに転写されない、第1の中
間転写体2上の非通紙部のかぶりトナーおよび紙詰まり
などによって発生した未転写トナーである。
【0052】両面画像形成モード時の第1の中間転写体
2から第2の中間転写体18への転写効率、および片面
画像形成モード時の第1の中間転写体2から記録媒体P
への転写効率はともに100%であるので第1の中間転
写体2のクリーニングは不要である。非通紙部のかぶり
トナーは、使用記録媒体のサイズを変更した時、記録媒
体へかぶりとなって転写されるが、必ずしも毎回クリー
ニング動作を行う必要はなく、少なくとも記録媒体のサ
イズを変更する前に行えばよい。
【0053】図3は、本実施形態のカラー複写機におけ
るクリーナの概略構成図である。
【0054】図3に示すクリーナは、図1に示すカラー
複写機における第1の中間転写体2用のクリーナ16、
および第2の中間転写体18用のクリーナ20の構成を
示している。このクリーナ16,20は、クリーニング
ローラ22、金属ブレード23、およびローラに内蔵さ
れたセラミックヒータまたはハロゲンランプなどの熱源
24からなる。
【0055】クリーニングローラ22はアルミニウムの
コア層22cの上に、フッ素ゴムを被覆して形成した硬
度30度、2mm厚のシリコーンゴムからなる弾性層2
2bを設け、その上にポリエステル樹脂(ガラス転移点
66度、融点110度)からなる熱溶融性の粘着層22
aを被覆して形成する。コア層22cとしては、上記の
他に、ステンレス、ニッケルなどの金属を用いることが
できる。弾性層22bとしては、EPDM、フッ素など
のゴムを用いることができる。または弾性層を持たない
構成として、コア上にポリイミド、ナイロン、フッ素な
どの樹脂表面材料を被覆したものを使用することもでき
る。粘着層22aとしては、トナーとの相溶性を考慮し
て選択されるが、ブタジェン、アクリル系の樹脂を使用
することもできる。クリーニングローラ22は内蔵され
た熱源24により温度100度に加熱される。
【0056】金属ブレード23は、各中間転写体からク
リーニングローラ22にクリーニングされたトナーを除
去するための部材である。
【0057】一方、第1のトナー像の記録媒体Pへの二
次転写が終了した後の第2の中間転写体18は、プレッ
シャーローラ4に180°巻き付く構成となっているの
で、第2の中間転写体18上の残留トナーはプレッシャ
ーローラ4により加熱されて熱溶融し、プレッシャーロ
ーラ4に接触するクリーナ20の粘着力によって除去さ
れる。ここでクリーニングされる残留トナーは、記録媒
体Pへ転写されない非通紙部のトナーと紙詰まりなどに
よって発生した未転写トナーである。
【0058】従って、両面画像形成モード時には、画像
形成動作開始前、画像形成動作終了後、一定プリント枚
数毎、記録媒体サイズ変更時、あるいは紙詰まりなどの
異状時のいずれかの時点において間欠的に付着物除去動
作が行われる。なお、片面画像形成モード時には、連続
的に付着物除去動作を行うようにしてもよい。クリーナ
20の構成は第1の中間転写体2用ののクリーナ16と
同様のものでよい。
【0059】なお、本実施形態では、像担持体として感
光体ドラムを複数備えるとともに、一次転写手段として
転写コロトロンをこれら複数の像担持体に対応して備
え、これら一次転写手段が各像担持体上に形成された各
トナー像を第1の中間転写体上に順次重ね合わせるよう
に転写する方式の画像形成装置について説明したが、本
発明はこの方式に限られるものではなく、例えば1つの
像担持体および複数の現像器を備え、像担持体1サイク
ル毎に1色のトナー像を像担持体上に形成しそれを第1
の中間転写体に転写する工程を複数サイクル繰り返すこ
とにより第1の中間転写体上に複数色のカラー画像を形
成する方式の画像形成装置に対しても適用することがで
きる。ただし、この方式の画像形成装置により両面画像
形成を行う場合には、第1の中間転写体上に形成した第
1のトナー像を第2の中間転写体に転写した後に、第1
の中間転写体を複数回回転させて第1の中間転写体上に
第2のトナー像を形成している間は、第2の中間転写体
を第1の中間転写体から離間させておき、第2のトナー
像が第1の中間転写体上に形成された後に、第2の中間
転写体を第1の中間転写体と接触させた上で第1および
第2のトナー像先端が転写定着領域に搬送されてくるタ
イミングに合わせて記録媒体を転写定着領域に供給する
ことにより両面画像形成を行うことができる。なお、第
2の中間転写体に第1のトナー像を形成するプロセス
は、1サイクル毎に1色ずつ第1の中間転写体から第2
の中間転写体へ転写して第2の中間転写体上で多重転写
を行って多色トナー像を形成するようにしてもよいし、
または第1の中間転写体上で多重転写を行い、多重転写
により形成された多色トナー像を一括して第2の中間転
写体へ転写するようにしてもよい。ただし、後者の方式
を採用した場合は、第1の中間転写体への多重転写を行
っている間は、第2の中間転写体を第1の中間転写体か
ら離間させておく必要がある。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、第1のトナー像を第1の中間転写体上に
形成し、加熱転写手段によりその第1のトナー像を第1
の中間転写体上から第2の中間転写体上へ転写するため
に、第1の中間転写体と第2の中間転写体とが接触して
同一方向に進む転写定着領域を形成し、その転写定着領
域下流側で第1の中間転写体および第2の中間転写体の
温度をトナーの軟化点温度以下に冷却する冷却手段を設
けたことにより、第2の中間転写体の材料として過度に
強いトナー付着力を有する材料を選択しなくても、第1
の中間転写体から第2の中間転写体へ第1のトナー像を
分断させることなく均一に転写することができる。さら
に、第2のトナー像を第1の中間転写体上に形成した
後、転写定着領域上流位置に記録媒体を供給し記録媒体
の表裏面に第1および第2のトナー像を同時に転写する
際に、転写定着領域下流側で第1の中間転写体および第
2の中間転写体の温度がトナーの軟化点温度以下に冷却
されており、かつ、第1の中間転写体および第2の中間
転写体へのトナー付着力が低いので、記録媒体の表裏面
に第1および第2のトナー像を同時に均一に転写するこ
とができる。
【0061】また、従来の両面複写機などで広く採用さ
れている記録媒体の表裏面反転装置や長い記録媒体搬送
路が不要になるため、厚紙を用いても紙詰まりの発生の
恐れが少なく記録速度を高速化することができる。
【0062】従って、本発明によれば、画質がよく小型
で紙詰まりを起こしにくい両面画像形成の可能な画像形
成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を適用したカラー複写機
の概略構成図である。
【図2】本実施形態の冷却手段として用いられるヒート
パイプを利用した熱輸送体の上面図(a)、正面図
(b)、側面図(c)である。
【図3】本実施形態のカラー複写機におけるクリーナの
概略構成図である。
【図4】従来のカラー画像形成装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1BK,1Y,1M,1C 感光体ドラム(像担持
体) 2 第1の中間転写体 4 プレッシャーローラ 5,6,7,8 現像器 9 転写コロトロン 11 加熱転写ローラ 12 フィードローラ 13 トレイ 14 剥離爪 15 搬送ベルト 16,20 クリーナ 17 熱輸送体 17a 加熱側接触部材 17b 冷却側接触部材 17c ヒートパイプ 18 第2の中間転写体 19 テンションローラ 21 加熱板 22 クリーニングローラ 22a 粘着層 22b 弾性層 22c コア層 23 金属ブレード 24 熱源 25 リトラクト装置 100 カラー画像形成装置 101 感光体ドラム 102 中間転写体 103,104,105,106 現像器 107 転写コロトロン 108 バイアスローラ P 記録媒体 T 転写定着領域 t 未定着トナー像

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、 該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段
    と、 所定の方向に循環移動しながら前記像担持体上に形成さ
    れたトナー像の転写を受けて該トナー像を所定の転写定
    着領域上流位置に搬送する第1の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記第1の中間転写体に転
    写する一次転写手段と、 前記転写定着領域においては前記第1の中間転写体と接
    触して該第1の中間転写体と同一方向に進み、循環移動
    しながら該第1の中間転写体上のトナー像の転写を受け
    て該トナー像を前記転写定着領域上流位置に搬送する第
    2の中間転写体と、 前記転写定着領域上流位置に所定の記録媒体を供給する
    記録媒体供給手段と、 前記転写定着領域上流位置に配置された、前記第1の中
    間転写体上のトナー像を加熱しながら、該転写定着領域
    上流位置に記録媒体が供給されるか否かに応じて、該第
    1の中間転写体上のトナー像を、それぞれ、該記録媒体
    あるいは前記第2の中間転写体に転写する加熱転写手段
    と、 前記転写定着領域下流位置における前記第1および第2
    の中間転写体の温度がトナーの軟化点温度以下に冷却さ
    れるように、該転写定着領域における前記第1および第
    2の中間転写体を冷却する冷却手段と、 前記第1の中間転写体から前記第2の中間転写体上に転
    写された第1のトナー像が該第2の中間転写体により前
    記転写定着領域上流位置に搬送されてくるタイミング
    と、前記第1の中間転写体上に転写された第2のトナー
    像を前記転写定着領域上流位置に搬送するタイミング
    と、該転写定着領域上流位置に記録媒体を搬送するタイ
    ミングとを調整し、前記第2の中間転写体上の第1のト
    ナー像と前記第1の中間転写体上の第2のトナー像を記
    録媒体の表裏面それぞれに同時に転写するタイミング調
    整手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体を複数備えるとともに、前
    記一次転写手段をこれら複数の像担持体に対応させて備
    え、かつ前記各一次転写手段が、前記各像担持体上に形
    成された各トナー像を前記第1の中間転写体上に順次重
    ね合わせるように転写するものであることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の中間転写体が、搬送方向に関
    し最長寸法の記録媒体の搬送方向の寸法よりも長い周長
    を有するものであることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段が、前記転写定着領域にお
    いて、前記第1の中間転写体の、トナー像を担持する表
    面に対する裏面側から該第1の中間転写体を冷却すると
    ともに、該第1の中間転写体を介して前記第2の中間転
    写体を冷却するものであることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却手段が、前記転写定着領域と前
    記一次転写手段によるトナー像の転写を受けたトナー像
    担持領域との双方において前記第1の中間転写体と接触
    し、該転写定着領域における該第1および第2の中間転
    写体の熱を、該第1の中間転写体の該トナー像担持領域
    に移動させる熱輸送体であることを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写定着領域よりも前記第1の中間
    転写体移動方向上流側に、前記第1の中間転写体をトナ
    ーの軟化点温度以上の温度に加熱する加熱手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の中間転写体が、トナーの軟化
    点温度以上の温度に加熱された状態で前記転写定着領域
    上流位置に達するように該転写定着領域よりも該第2の
    中間転写体移動方向上流側に、該該第2の中間転写体を
    加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の中間転写体が、前記転写定着
    領域のそれぞれ上流側および下流側に配置された少なく
    とも2本のローラにより、前記転写定着領域で前記第1
    の中間転写体と接触した状態に張架されたベルトであ
    り、かつこの画像形成装置が、前記加熱転写手段によ
    り、前記第1の中間転写体上のトナー像を記録媒体に転
    写することにより該記録媒体の片面に画像を形成する片
    面画像形成モード、および、前記加熱転写手段により、
    前記第1の中間転写体から前記第2の中間転写体上に転
    写された第1のトナー像と前記第1の中間転写体上に転
    写された第2のトナー像との双方を記録媒体の表裏面に
    同時に転写する両面画像形成モードの2つのモードを有
    するものであって、 この画像形成装置が前記片面画像形成モードに設定され
    ている時には、前記第2の中間転写体を張架するローラ
    のうち前記転写定着領域下流側に配置されたローラを前
    記第1の中間転写体から離れる方向に移動させることに
    より該第2の中間転写体と前記第1の中間転写体との接
    触領域を減少させるリトラクト手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の中間転写体が、前記第1の中
    間転写体よりも高い柔軟性を有し、かつ該第1の中間転
    写体よりもトナー離型性の低い材質からなる表面を有す
    るベルトであることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の中間転写体上に残留するト
    ナーを含む付着物を該第2の中間転写体から除去するク
    リーニング部材を備え、 該クリーニング部材が、この画像形成装置が前記片面画
    像形成モードに設定されている時には前記第2の中間転
    写体からの付着物除去動作を連続的に行うものであり、
    この画像形成装置が前記両面画像形成モードに設定され
    ている時には前記第2の中間転写体からの付着物除去動
    作を間欠的に行うものであることを特徴とする請求項8
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記クリーニング部材が、この画像形
    成装置が前記両面画像形成モードに設定されている時に
    は、画像形成動作開始前、画像形成動作終了後、一定プ
    リント枚数毎、記録媒体サイズ変更時、あるいは紙詰ま
    りなどの異常時のいずれかの時点で付着物除去動作を行
    うものであることを特徴とする請求項10記載の画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記クリーニング部材が、表面に熱溶
    融性の粘着層を有するものであることを特徴とする請求
    項10記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の中間転写体が、前記第1の
    中間転写体に従動して循環移動するものであることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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