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JP2000247908A - かゆみ抑制剤 - Google Patents

かゆみ抑制剤

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Publication number
JP2000247908A
JP2000247908A JP11052143A JP5214399A JP2000247908A JP 2000247908 A JP2000247908 A JP 2000247908A JP 11052143 A JP11052143 A JP 11052143A JP 5214399 A JP5214399 A JP 5214399A JP 2000247908 A JP2000247908 A JP 2000247908A
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JP
Japan
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alkyl
compound
arylalkyl
heteroaryl
hydrogen atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11052143A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariyasu Kagota
成靖 籠田
Fujio Kobayashi
不二夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Welfide Corp filed Critical Welfide Corp
Priority to JP11052143A priority Critical patent/JP2000247908A/ja
Priority to PCT/JP2000/001135 priority patent/WO2000051640A1/ja
Priority to AU26942/00A priority patent/AU2694200A/en
Publication of JP2000247908A publication Critical patent/JP2000247908A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/32One oxygen, sulfur or nitrogen atom
    • C07D239/42One nitrogen atom
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    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/513Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim having oxo groups directly attached to the heterocyclic ring, e.g. cytosine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたかゆみ抑制作用を有するかゆみ抑制剤
を提供し、更には、このような作用に基づき、アトピー
性皮膚炎治療剤、及びアトピー性皮膚炎予防剤を提供す
る。 【解決手段】 キマーゼ阻害作用を有する化合物を有効
成分として含有することを特徴とするかゆみ抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キマーゼ阻害作用
を有する化合物を有効成分として含有するかゆみ抑制剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】「かゆみ」とは、皮膚や粘膜の痛点が弱
い刺激を受けることによって生じる感覚、即ち掻痒感の
ことである。かゆみはそれが生じる部位が体表面及び口
腔内に限られている点で痛みとは異なった特徴を有して
いる。更に、かゆみはそれが軽度であっても、それによ
って生じる不快感に耐えることは極めて苦痛である点で
痛みとは顕著に異なる。重度のかゆみに見舞われた場合
は日常生活に支障をきたすことさえあり、極めて深刻な
場合は入院を伴う治療が必要である。近年、生活環境の
変化に伴ってアトピー性皮膚炎の発症数が激増してい
る。アトピー性皮膚炎は、かゆみが持続的に発生する特
徴を有する特異な皮膚症状を発現する疾患であり、その
診断基準は、(1)掻痒、(2)皮疹、(3)慢性・反
復性の3点を満たすものとされている。アトピー性皮膚
炎の発症には、環境要因が大きく影響するが、環境要因
は非アレルギー的要因とアレルギー的要因に大きく分け
られる。非アレルギー的要因としては、物理的要因があ
り、例えば、皮膚の乾燥、発汗、皮膚への加圧・加重、
皮膚の掻破等が挙げられる。一方、アレルギー的要因と
しては、例えば、環境因子、食物アレルゲン、ダニ、ハ
ウスダスト、ペットの毛等、金属、その他環境中に存在
するアレルゲンとの接触や、吸引、摂取等が挙げられ
る。上記の非アレルギー的要因やアレルギー的要因が、
更に、アレルギー素因やドライスキン素因等の遺伝的素
因即ちアトピー素因と結びついた場合、アトピー性皮膚
炎の発症という事態に至る。
【0003】非アレルギー的要因によりアトピー性皮膚
炎が発症する場合は、まず非アレルギー的要因との接触
を契機としてかゆみが生じ、そのかゆみに応答して皮膚
を掻くことによって皮膚組織が破壊される。これにより
人体を外界から保護するという皮膚が有する防御機構が
損なわれ、皮膚バリアー障害が生じ、このため病原菌等
に感染しやすくなったり、皮膚が過敏になったりする。
掻破された皮膚は更に刺激を被りやすくなり、その結果
アトピー性皮膚炎が発症するに至る。アレルギー的要因
によりアトピー性皮膚炎が発症する場合は、アレルギー
的要因との接触等によりIgEに依存したかゆみを伴う
アレルギー性炎症が発生するが、これにはアレルゲンと
の最初の接触によって起こる即時型アレルギーと再度の
接触によって起こる遅延型アレルギーがあり、これらが
入り交じったすえに、炎症の遷延・難治化により、アト
ピー性皮膚炎が発症するに至る。
【0004】アトピー性皮膚炎が発症すると、持続的で
激しいかゆみに襲われることから、更に激しく患部を掻
きむしることとなって非アレルギー的要因を更に増加さ
せ、皮膚組織が更に破壊され皮膚バリアー障害の悪化を
招くことになり、更に皮膚を通したアレルゲンの侵入を
容易にすることになって、アレルギー的要因を更に増加
させ、これらにより複合的に症状が悪化してゆくことと
なる。従って、アトピー性皮膚炎の予防及び治療におい
ては、皮膚バリアー障害の是正、かゆみの抑制を含む皮
膚の管理が重要な柱の一つと考えられており、更にこの
場合、IgEに依存するかゆみと、非アレルギー的要因
に起因するかゆみとの両方を同時に抑制することが重要
となる。
【0005】かゆみの抑制に効果があるとして従来広く
用いられているH1 受容体拮抗薬である抗ヒスタミン薬
や抗アレルギー薬は、かゆみが持続するような中程度以
上の症例には効きにくく、ステロイド外用剤の補助に過
ぎないか、又は、無効であることが多いだけでなく、更
には中枢抑制、肝障害等の副作用を発生させる場合もあ
る。このため、新たな作用機序を持つかゆみ抑制剤の開
発が強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な現状に鑑み、優れたかゆみ抑制剤を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々研究を重ねた結果、驚くべきこと
に、キマーゼ阻害作用を有する化合物が上記目的に適し
た優れたかゆみ抑制作用を有することを見いだし、本発
明を完成するに至った。即ち、本発明は、キマーゼ阻害
作用を有する化合物を有効成分として含有することを特
徴とするかゆみ抑制剤である。以下に本発明を詳述す
る。
【0008】キマーゼは、肥満細胞分泌顆粒中に見い出
された生体内酵素の一つであり、キモトリプシン様セリ
ンプロテアーゼのサブファミリーの一つである。キマー
ゼは、細胞外に放出されると速やかに周囲の細胞外マト
リクスに結合し、タイプIVコラーゲンやフィブロネク
チンの細胞外基質を切断し、ヒスタミン等とともに血管
透過性を亢進し、ヒスタミン作用を増強し、血清アルブ
ミンからヒスタミン遊離ペプチドを生成し、また、Ig
Gを限定分解し、白血球遊走因子を形成し、炎症性サイ
トカインの一つであるインターロイキン−1−βの前駆
体を活性化する等の生体内作用を有する。
【0009】キマーゼはまた、アンジオテンシンIから
アンジオテンシンIIへの変換において、アンジオテン
シン変換酵素によらない生成過程に関与することが明ら
かにされているほか、サブスタンスP、バソアクティブ
・インテスティナル・ポリペプチド(VIP)、アポ蛋
白B等の多くの生理活性物質を基質としていることも判
明し、更に、コラゲナーゼ等の他の生体内プロテアーゼ
の活性化にも関与していることが明らかにされている。
【0010】本明細書において、「キマーゼ阻害作用」
とは、上記した種々のキマーゼの作用のほか、キマーゼ
が関与するすべての生体内反応を阻害し抑制する作用を
意味する。また、本明細書において「キマーゼ阻害作用
を有する化合物」とは、上記した種々のキマーゼの作用
のうち少なくとも1つを阻害又は抑制する作用を有する
化合物であればよく、更に、これらの既知のキマーゼの
作用以外のキマーゼが関与するすべての生体内反応のう
ち少なくとも1つを阻害又は抑制する作用を有する化合
物をも含むものである。
【0011】本明細書においては、上記「キマーゼ阻害
作用」は、種々の作用の総称であるとともに、それらの
作用の1つのみを意味しても用いられ、また、それらの
作用の2つ以上の複合作用をも意味して用いられる。ま
た、本明細書においては、上記「キマーゼ阻害作用を有
する化合物」とは、当該キマーゼ阻害作用を、通常の投
与量において発現する化合物を意味し、また上記「通常
の投与量」とは、例えば、0.01〜1000mg/k
gヒト/日であるというように、通常の医薬品として経
口的又は非経口的に投与される化合物の量と同程度の量
を意味する。
【0012】本明細書において、「かゆみ」とは特に限
定されず、アレルギー性のかゆみや、非アレルギー性の
かゆみも含まれる。例えば、キマーゼが関与しうるかゆ
み、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、痒疹、虫刺
され、床擦れ、乾皮症等によって生じるかゆみが含まれ
る。本明細書において、「かゆみ抑制剤」とは特に限定
されず、アトピー性皮膚炎によるかゆみを抑制するもの
であっても、その他の原因によって生じるかゆみを抑制
するものであってもよい。
【0013】上記アトピー性皮膚炎によるかゆみとは、
アトピー性皮膚炎によるものであれば特に限定されず、
アレルギー的要因によるIgEに依存したかゆみも、非
アレルギー的要因によるかゆみも含まれる。ここで、非
アレルギー的要因によるかゆみにはマスト細胞が脱顆粒
した際に放出されるキマーゼが関与しうるかゆみも含ま
れる。上記非アレルギー的要因としては、例えば、皮膚
の乾燥、発汗、皮膚への加圧・加重、皮膚の掻破、気温
・体温の変化等を挙げることができる。上記アレルギー
的要因としては、例えば、環境因子、食物アレルゲン、
ダニ、ハウスダスト、ペットの毛等、金属、その他環境
中に存在するアレルゲンとの接触や、吸引、摂取等を挙
げることができる。
【0014】上記アトピー性皮膚炎によるかゆみのう
ち、アレルギー的要因として挙げたIgEに依存するか
ゆみの抑制効果については、IgE産生抑制効果とは、
全く異なった現象であり、両者は独立した現象である。
これは、例えば、キマーゼ阻害剤のかゆみ抑制効果がI
gEを受動感作した実験系にて認められたことより明ら
かである。
【0015】本発明に使用されるキマーゼ阻害作用を有
する化合物は、上述のごとく、キマーゼ阻害作用を有す
ることのみが特徴であり、特に限定されるものではな
い。
【0016】上記キマーゼ阻害作用を有する化合物とし
ては、例えば、下記一般式(1)で表される化合物等を
挙げることができる。このようなピリミドン酢酸骨格を
有する化合物がかゆみの抑制に効果を有するという報告
は本発明以前にはなく、本発明に係るピリミドン酢酸骨
格を有する化合物がかゆみ抑制作用を有するという知見
は予測不可能であった。
【0017】
【化3】
【0018】式中、Rは、水素原子、アルキル、−CH
O、−COOH、−CONH2 、−COR1 、−COO
1 、−CONHOR1 、−CONHR1 、CONR1
1 ’、−CONHSO21 、−COSR1 、−CO
COR2 、−COCOOR2 、−CONHCOOR2
−COCONR34 、−CSXR1 、−SO2
1、−SO2 NR11 ’、又は、−SO2 Eを表
す。R1 、R1 ’は、同一又は異なって、アルキル、シ
クロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ア
リールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアル
キル、ヘテロサイクル、又は、ヘテロサイクルアルキル
を表す。R2 、R3 、R4 は、同一又は異なって、水素
原子、アルキル、又は、アリールアルキルを表し、−N
34 におけるR3 とR4 とは、一緒になってヘテロ
サイクルを表してもよい。Xは、単結合、酸素原子、硫
黄原子、又は、−NH−を表す。Wは、単結合、−NH
−、−NHCO−、−NHCOO−、又は、−NHCO
NH−を表す。Eは、水酸基、又は、アミノを表す。
【0019】R5 、R6 、R7 は、同一又は異なって、
水素原子若しくはアルキルを表すか、又は、R5 、R
6 、R7 のうち1つは、アリール、アリールアルキル、
アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール
アルキル、又は、ヘテロアリールアルケニルを表し、残
りの2つは水素原子を表す。Mは、炭素原子、又は、窒
素原子を表し、Mが窒素原子を表す場合は、R6 は存在
しない。Yは、シクロアルキル、アリール、又は、ヘテ
ロアリールを表す。Zは、−CF28 、−CF2 CO
NR910、−CF2 COOR9 、−COOR9 、−C
ONR910、下記式(i)で表される基、下記式(i
i)で表される基、又は、下記式(iii)で表される
基を表す。
【0020】R8 は、水素原子、ハロゲン、アルキル、
パーフルオロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミ
ノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシア
ルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアル
キル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロア
リールアルキル、又は、ヘテロアリールアルケニルを表
す。R9 、R10は、同一又は異なって、水素原子、アル
キル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、ヘテロサイクルアルキル、アリール、アリール
アルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテ
ロアリールアルキル、又は、ヘテロアリールアルケニル
を表し、−NR910におけるR9 とR10とは、一緒に
なってヘテロサイクルを表してもよい。
【0021】
【化4】
【0022】式中、a、b、c、dは、すべて炭素原子
を表すか、又は、いずれかひとつは窒素原子を表し、残
りの3つは炭素原子を表す。R11、R12、R13、R
14は、同一又は異なって、水素原子、アルキル、アリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリー
ルアルキル、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、
ニトロ、−NR1717’、−NHSO217、−O
17、−COOR17、−CONHSO217、又は、−
CONR1717’を表す。但し、a、b、c、dのいず
れかひとつが窒素原子を表す場合は、当該窒素原子を表
すa、b、c、dに結合するR11、R12、R13、R14
存在しない。
【0023】R15、R16は、同一又は異なって、水素原
子、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロア
リール、ヘテロアリールアルキル、ハロゲン、トリフル
オロメチル、シアノ、ニトロ、−NR1717’、−NH
SO217、−OR17、−COOR17、−CONHSO
217、又は、−CONR1717’を表す。R17
17’は、同一又は異なって、水素原子、アルキル、シ
クロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ア
リールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアル
キル、又は、トリフルオロメチルを表し、−NR
1717’におけるR17とR17’とは、一緒になってヘテ
ロサイクルを表してもよい。Aは、酸素原子、硫黄原
子、又は、−NR18−を表す。R18は、水素原子、アル
キル、シクロアルキル、又は、シクロアルキルアルキル
を表す。nは、0又は1を表す。なお、上記アルキル、
上記シクロアルキル、上記シクロアルキルアルキル、上
記アリール、上記アリールアルキル、上記アリールアル
ケニル、上記ヘテロアリール、上記ヘテロアリールアル
キル、上記ヘテロアリールアルケニル、上記ヘテロサイ
クル、及び、上記ヘテロサイクルアルキルは、1個以上
の置換基により置換されていてもよい。
【0024】R、R1 、R1 ’、R2 、R3 、R4 、R
5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12
13、R14、R15、R16、R17、R17’及びR18におけ
るアルキルとしては特に限定されないが、炭素数1〜6
の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシ
ル等を挙げることができる。
【0025】R1 、R1 ’、R9 、R10、R17
17’、R18及びYにおけるシクロアルキルとしては特
に限定されないが、炭素数3〜7のものが好ましい。具
体的には、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロへブチル等を挙
げることができる。
【0026】R1 、R1 ’、R9 、R10、R17、R17
及びR18におけるシクロアルキルアルキルとしては特に
限定されないが、シクロアルキル部が上述したもの等で
あり、アルキル部が炭素数1〜3のものが好ましい。具
体的には、例えば、シクロプロピルメチル、2−シクロ
ブチルエチル、3−シクロペンチルプロピル、シクロヘ
キシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、シクロヘプ
チルメチル等を挙げることができる。
【0027】R1 、R1 ’、R5 、R6 、R7 、R8
9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R17’及びYにおけるアリールとしては特に限定さ
れず、例えば、フェニル、ナフチル;インデニル等のオ
ルト融合した二環式の基であって、8〜10個の環原子
を有し、少なくとも1つの環が芳香環であるもの等を挙
げることができる。
【0028】R1 、R1 ’、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R
14、R15、R16、R17及びR17’におけるアリールアル
キルとしては特に限定されないが、アリール部が上述し
たもの等であり、アルキル部が炭素数1〜3の直鎖状又
は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、例えば、ベ
ンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、1−ナフ
チルメチル、2−ナフチルメチル、2−(1−ナフチ
ル)エチル、2−(2−ナフチル)エチル、3−(1−
ナフチル)プロピル、3−(2−ナフチル)プロピル等
を挙げることができる。
【0029】R5 、R6 、R7 におけるアリールアルケ
ニルとしては特に限定されないが、アリール部が上述し
たもの等であり、アルケニル部が炭素数2〜6の直鎖状
又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、例えば、
3−フェニル−2−プロペニル、4−フェニル−3−ブ
テニル、5−フェニル−4−ペンテニル、6−フェニル
−5−ヘキセニル、3−(1−ナフチル)−2−プロペ
ニル、4−(2−ナフチル)−3−ブテニル等を挙げる
ことができる。
【0030】R8 、R9 、R10におけるアリールアルケ
ニルとしては特に限定されないが、アリール部が上述し
たもの等であり、アルケニル部が炭素数3〜6の直鎖状
又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、例えば、
3−フェニル−2−プロペニル、4−フェニル−3−ブ
テニル等を挙げることができる。
【0031】R1 、R1 ’、R5 、R6 、R7 、R8
9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R17’及びYにおけるヘテロアリールとしては特に
限定されないが、例えば、炭素原子及び1〜4個のヘテ
ロ原子(酸素原子、硫黄原子又は窒素原子)を有する5
〜6員環基;これから誘導される8〜10個の環原子を
有するオルト融合した二環式ヘテロアリール;ベンズ誘
導体;ベンズ誘導体にプロペニレン基、トリメチレン
基、又は、テトラメチレン基を融合して導かれるもの;
ベンズ誘導体のN−オキシド等が好ましい。具体的に
は、例えば、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソ
チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリ
ル、1,3,5−オキサジアゾリル、1,2,4−オキ
サジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピリジ
ル、ピラニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニ
ル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジ
ニル、1,3,5−トリアジニル、ベンゾキサゾリル、
ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアナフテニ
ル、イソチアナフテニル、ベンゾフラニル、イソベンゾ
フラニル、クロメニル、イソインドリル、インドリル、
インダゾリル、イソキノリル、キノリル、フタラジニ
ル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、ベ
ンゾキサジニル等を挙げることができる。
【0032】R1 、R1 ’、R5 、R6 、R7 、R8
9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17及びR17’におけるヘテロアリールアルキルとしては
特に限定されないが、ヘテロアリール部が上述したもの
等であり、アルキル部が炭素数1〜3の直鎖状又は分枝
鎖状のものが好ましい。具体的には、例えば、2−ピロ
リルメチル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチ
ル、4−ピリジルメチル、2−チエニルメチル、2−
(2−ピリジル)エチル、2−(3−ピリジル)エチ
ル、2−(4−ピリジル)エチル、3−(2−ピロリ
ル)プロピル等を挙げることができる。
【0033】R5 、R6 、R7 におけるヘテロアリール
アルケニルとしては特に限定されないが、ヘテロアリー
ル部が上述したもの等であり、アルケニル部が炭素数2
〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的に
は、例えば、3−(2−ピリジル)−2−プロペニル、
4−(3−ピリジル)−3−ブテニル、5−(2−ピロ
リル)−4−ペンテニル、6−(2−チエニル)−5−
ヘキセニル等を挙げることができる。
【0034】R8 、R9 、R10におけるヘテロアリール
アルケニルとしては特に限定されないが、ヘテロアリー
ル部が上述したもの等であり、アルケニル部が炭素数3
〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的に
は、例えば、3−(2−ピリジル)−2−プロペニル、
4−(2−ピリジル)−3−ブテニル等を挙げることが
できる。
【0035】R1 、R1 ’におけるヘテロサイクルと
は、炭素原子及び1〜4個のヘテロ原子(酸素原子、硫
黄原子又は窒素原子)を有する4〜6員環基である。上
記ヘテロサイクルとしては特に限定されず、例えば、ア
ゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペリジ
ノ、ピペラジニル、モルホリニル、モルホリノ、チオモ
ルホリニル、オキソチオモルホリニル、ジオキソチオモ
ルホリニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサシクロヘ
キシル等を挙げることができる。
【0036】−NR34 、−NR910及び−NR17
17’で表されるヘテロサイクルとは、炭素原子及び少
なくとも1個の窒素原子を有し、更に他のヘテロ原子
(酸素原子又は硫黄原子)を有していてもよい4〜6員
環基である。上記−NR34 、−NR910及び−N
1717’で表されるヘテロサイクルとしては特に限定
されず、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、ピ
ペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、オキソチオ
モルホリノ、ジオキソチオモルホリノ等を挙げることが
できる。
【0037】R1 、R1 ’、R9 及びR10におけるヘテ
ロサイクルアルキルとしては特に限定されないが、ヘテ
ロサイクル部が上述したR1 、R1 ’におけるヘテロサ
イクルとして例示したもの等であり、アルキル部が炭素
数1〜3の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体
的には、例えば、アゼチジニルエチル、ピロリジニルプ
ロピル、ピペリジニルメチル、ピペリジノエチル、ピペ
ラジニルエチル、モルホリニルプロピル、モルホリノメ
チル、チオモルホリニルエチル、オキソチオモルホリニ
ルエチル、ジオキソチオモルホリニルエチル、テトラヒ
ドロピラニルプロピル、ジオキサシクロヘキルシメチル
等を挙げることができる。
【0038】R8 、R11、R12、R13、R14、R15及び
16におけるハロゲンとしては特に限定されず、例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等を挙げることができ
る。R8 におけるパーフルオロアルキルとしては特に限
定されないが、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状のも
のが好ましい。具体的には、例えば、トリフルオロメチ
ル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル等
を挙げることができる。
【0039】R8 におけるアミノアルキルとしては特に
限定されないが、アルキル部が炭素数1〜6の直鎖状又
は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、例えば、ア
ミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブ
チル、アミノペンチル、アミノヘキシル等を挙げること
ができる。R8 におけるアルキルアミノアルキルとして
は特に限定されないが、アルキル部がそれぞれ炭素数1
〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的に
は、たとえは、メチルアミノメチル、メチルアミノエチ
ル、エチルアミノプロピル、エチルアミノブチル、メチ
ルアミノペンチル、メチルアミノヘキシル等を挙げるこ
とができる。
【0040】R8 におけるジアルキルアミノアルキルと
しては特に限定されないが、アルキル部がそれぞれ炭素
数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体
的には、例えば、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミ
ノエチル、ジエチルアミノプロピル、ジエチルアミノブ
チル、ジメチルアミノペンチル、ジメチルアミノヘキシ
ル等を挙げることができる。R8 におけるアルコキシア
ルキルとしては特に限定されないが、アルコキシ部が炭
素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましく、上
記アルコキシ部のアルキル部が炭素数1〜6の直鎖状又
は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、例えば、メ
トキシメチル、メトキシエチル、エトキシプロピル、エ
トキシブチル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル等
を挙げることができる。
【0041】R8 におけるヒドロキシアルキルとしては
特に限定されないが、アルキル部が炭素数1〜6の直鎖
状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的には、例え
ば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
プロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒ
ドロキシヘキシル等を挙げることができる。R9 及びR
10におけるアルケニルとしては特に限定されないが、炭
素数3〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具
体的には、例えば、2−プロペニル、3−ブテニル、4
−ペンテニル、5−ヘキセニル等を挙げることができ
る。
【0042】なお、上記アルキル、上記シクロアルキ
ル、上記シクロアルキルアルキル、上記アリール、上記
アリールアルキル、上記アリールアルケニル、上記ヘテ
ロアリール、上記ヘテロアリールアルキル、上記ヘテロ
アリールアルケニル、上記ヘテロサイクル、及び、上記
ヘテロサイクルアルキルは、以下に示す置換基のうち1
個以上の置換基により置換されていてもよい。
【0043】上記置換基としては、例えば、ハロゲン、
水酸基、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、アルキ
ル、アルコキシ、アルキルチオ、ホルミル、アシルオキ
シ、オキソ、フェニル、アリールアルキル、−COOR
a 、−CH2 COORa 、−OCH2 COORa 、−C
ONRbc 、−CH2 CONRbc 、−OCH2
ONRbc 、−COO(CH22 NRef 、−S
21 、−CONRdSO21 、−NRef 、−
NRg CHO、−NRg COT2 、−NRg COOT
2 、−NRh CQNRij 、−NRk SO23 、−
SO2 NRlm 、−SO2 NRn COT4 等を挙げる
ことができる。
【0044】上記ハロゲンとしては特に限定されず、例
えば、上記一般式(1)の説明において例示したもの等
を挙げることができる。上記アルキルとしては特に限定
されず、例えば、上記一般式(1)の説明において例示
したもの等を挙げることができる。上記アリールアルキ
ルとしては特に限定されず、例えば、上記一般式(1)
の説明において例示したもの等を挙げることができる。
上記アルコキシとしては特に限定されないが、炭素数1
〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ましい。具体的に
は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等を挙げることが
できる。
【0045】上記アルキルチオとしては特に限定されな
いが、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状のものが好ま
しい。具体的には、例えば、メチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチ
オ等を挙げることができる。上記アシルオキシとしては
特に限定されないが、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖
状のものが好ましい。具体的には、例えば、ホルミルオ
キシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリル
オキシ、バレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキサノ
イルオキシ等を挙げることができる。
【0046】Ra 、Rb 、Rc 、Rd 、Re 、Rf 、R
g 、Rh 、Ri 、Rj 、Rk 、Rl 、Rm 及びRn は、
水素原子、アルキル、又は、アリールアルキルを表す。
上記アルキルとしては特に限定されず、例えば、上記一
般式(1)の説明において例示したもの等を挙げること
ができる。上記アリールアルキルとしては特に限定され
ず、例えば、上記一般式(1)の説明において例示した
もの等を挙げることができる。
【0047】なお、−NRbc 、−NRef 、−N
ij 及び−NRlm は、当該隣接した窒素原子と
一緒になって、ヘテロサイクルを表してもよい。上記ヘ
テロサイクルとしては特に限定されず、例えば、上述の
−NR34 、−NR910及び−NR1717’で表さ
れるヘテロサイクルとして例示したもの等を挙げること
ができる。
【0048】更に、−NRef は、=Oを有するヘテ
ロアリールを表してもよい。上記ヘテロアリールとして
は特に限定されず、例えば、2−ピロリジノン−1−イ
ル、スクシンイミド、オキサゾリジン−2−オン−3−
イル、2−ベンゾキサゾリノン−3−イル、フタルイミ
ド、シス−ヘキサヒドロフタルイミド等を挙げることが
できる。
【0049】T1 、T2 、T3 及びT4 は、上述したR
1 と同様の基を表す。T1 、T2 、T 3 及びT4 は、更
に上記置換基により置換されていてもよい。Qは、=O
又は=Sを表す。
【0050】例えば、上記一般式(1)のRがアルキル
である場合、Rが−COR1 (R1 は、アルキル)であ
る場合、当該アルキルが−COORa により置換されて
いる化合物を挙げることができる。
【0051】また、上記一般式(1)のZにおいて、−
CF2 CONR910は、−CF2 CON(R9 ’)−
1 −CONR1920で表される基であってもよい。こ
の場合、R9 ’は、水素原子、アルキル、又は、アリー
ルアルキルを表す。R19、R20は、同一又は異なって、
水素原子、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シ
クロアルキルアルキル、ヘテロサイクルアルキル、アリ
ール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロ
アリール、ヘテロアリールアルキル、又は、ヘテロアリ
ールアルケニルを表し、−NR1920におけるR19とR
20とは、一緒になってヘテロサイクルを表してもよい。
【0052】D1 は、下記式(iv)で表される基、下
記式(v)で表される基、又は、下記式(vi)で表さ
れる基を表す。
【0053】
【化5】
【0054】式中、R21、R22は、同一又は異なって、
水素原子、アルキル、アリールアルキル、又は、ヘテロ
アリールアルキルを表す。また、R21とR22とは、一緒
になって、炭素数2〜6のメチレン鎖を表してもよい。
mは、1、2、3、4、5、又は、6を表す。Gは、単
結合、酸素原子、硫黄原子、又は、−NR23−を表す。
23は、水素原子、アルキル、又は、アリールアルキル
を表す。p、rは、同一又は異なって、0、1、2、又
は、3を表す。s、tは、これらの和が1〜6となるよ
うな整数を表す。
【0055】上記アルキル、上記アリールアルキル、上
記アルケニル、上記シクロアルキル、上記シクロアルキ
ルアルキル、上記ヘテロサイクルアルキル、上記アリー
ル、上記アリールアルキル、上記アリールアルケニル、
上記ヘテロアリール、上記ヘテロアリールアルキル、上
記ヘテロアリールアルケニル、上記ヘテロサイクルとし
ては特に限定されず、例えば、上記一般式(1)の説明
において例示したもの等を挙げることができる。これら
は、更に、上記置換基により置換されていてもよい。
【0056】更に、上記一般式(1)のZにおいて、−
CF2 CONR910は、−CF2 CON(R9 ’’)
−(CH2u −COOR24で表される基、又は、−C
2 CON(R9 ’’)−D2 で表される基であっても
よい。この場合、R9 ’’は、水素原子、アルキル、又
は、アリールアルキルを表す。R24は、水素原子、アル
キル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリ
ール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリ
ールアルキル、ヘテロサイクル、又は、ヘテロサイクル
アルキルを表す。uは、1、2、又は、3を表す。D2
は、下記式(vii)で表される基を表す。
【0057】
【化6】
【0058】式中、R25は、水素原子、アルキル、アル
コキシ、又は、ハロゲンを表す。上記アルキル、上記シ
クロアルキル、上記シクロアルキルアルキル、上記アリ
ール、上記アリールアルキル、上記ヘテロアリール、上
記ヘテロアリールアルキル、上記ヘテロサイクル、上記
ヘテロサイクルアルキル、上記アルコキシ、上記ハロゲ
ンとしては特に限定されず、例えば、上記一般式(1)
の説明において例示したもの等を挙げることができる。
これらは、更に、上記置換基により置換されていてもよ
い。
【0059】上記一般式(1)で表される化合物は、−
(CH2n −Y基が結合している不斉炭素により、光
学活性体及びラセミ体として存在することができるが、
当該ラセミ体は、公知の手法により各光学活性体に分離
することができる。また、上記一般式(1)で表される
化合物が更に付加的な不斉炭素を有している場合には、
ジアステレオマー混合物として、又は、単一のジアステ
レオマーとして存在することができる。これらもまた、
公知の手法により各々分離することができる。
【0060】上記一般式(1)で表される化合物は、多
形(polymorphism)を示すことができ、ま
た、一より多くの互変異性体として存在することができ
る。更に、上記一般式(1)で表される化合物は、例え
ば、ケトン溶媒和物、水和物等の溶媒和物として存在す
ることができる。従って、上記一般式(1)で表される
化合物は、上述のようないかなる立体異性体、光学異性
体、多形体、互変異性体、溶媒和物、及び、これらの任
意の混合物等を包含するものである。
【0061】上記一般式(1)で表される化合物として
は、例えば、国際公開公報(WO96/39373
号)、特開平10−7661号公報、PCT/JP97
/03839号国際出願明細書、特願平9−35357
2号特許明細書に記載された化合物等を挙げることがで
きる。これらの化合物の製造方法及びキマーゼ阻害作用
は、上記公報及び上記明細書に記載されている。
【0062】本発明に係るキマーゼ阻害作用を有する化
合物としては、下記一般式(2)で表される化合物も挙
げることができる。
【0063】
【化7】
【0064】式中、R、R5 、R6 、R7 、M、Y及び
nは、上記一般式(1)で表される化合物と同じ置換基
を表す。
【0065】上記一般式(2)で表される化合物につい
ては、PCT/JP97/03839号国際出願明細書
に記載された化合物であり、これらの化合物の製造方法
及びキマーゼ阻害作用についても当該明細書に記載され
ている。
【0066】本発明に係るキマーゼ阻害作用を有する化
合物には、上記したすべての化合物のほか、キマーゼ阻
害作用を有するその他の化合物が含まれる。このような
化合物としては、例えば、下記のようなものを挙げるこ
とができる。
【0067】〔A〕特表平7−507069号公報に開
示されるポリペプチド類。例えば、下記一般式(3)で
表されるポリペプチド類等を挙げることができる。
【0068】
【化8】
【0069】式中、RA1は、例えば、アリール等を表
す。RA2は、カルボニル又はスルホニルを表す。R
A3は、例えば、アルキル等を表す。RA4は、例えば、複
素環等を表す。RA5は、例えば、プロリン等を表す。R
A6は、例えば、−BF2 等を表す。R A7は、例えば、−
NH−等を表す。A1は、1又は2を表す。
【0070】〔B〕特開平8−208654号公報に開
示されるトリアジン誘導体。例えば、下記一般式(4−
1)、下記一般式(4−2)で表されるトリアジン誘導
体等を挙げることができる。
【0071】
【化9】
【0072】式(4−1)中、RB3がC−CH3 を表
し、RB4がNを表すときは、RB1は、低級アルキル、又
は、ハロゲン原子1個で置換されたベンジルを表す。R
B2は、低級アルキル、ハロゲン原子1個で置換されたベ
ンジル、又は、低級アルコキシカルボニルメチルを表
す。式(4−2)中、RB3がNを表し、RB4がCHを表
すとき、RB3がCHを表し、RB4がCHを表すとき、及
び、RB3がC−CH3 を表し、RB4がNを表すときは、
B1は、低級アルキル、低級アルコキシカルボニルメチ
ル、フェニル低級アルキル、又は、フェニル環上が低級
アルキル、ハロゲン、シアノ、フェニル、及び、ハロ低
級アルキルのうちいずれか1種で置換されたベンジルを
表す。RB2は、水素原子、低級アルキル、低級アルコキ
シカルボニルメチル、フェニル低級アルキル、又は、フ
ェニル環上が低級アルキル、ハロゲン、シアノ、フェニ
ル、及び、ハロ低級アルキルのうちいずれか1種で置換
されたベンジルを表す。
【0073】〔C〕特開平9−31061号公報に開示
されるヒダントイン誘導体。例えば、下記一般式(5)
で表されるヒダントイン誘導体等を挙げることができ
る。
【0074】
【化10】
【0075】式中、RC1は、ハロゲン、炭素数1〜4の
低級アルキル、炭素数1〜4の低級アルコキシ、又は、
炭素数1〜4の低級アルキル若しくはアリルでエステル
化されていてもよいカルボキシルを表す。C1は、0、
1、2、3、4又は5を表す。RC2は、水素原子、炭素
数1〜4の低級アルキル、炭素数7〜10のアラルキ
ル、又は、炭素数2〜5の低級アルキルオキシカルボニ
ルを表す。RC3は、下記一般式(5−1)で表される
基、下記一般式(5−2)で表される基、又は、下記一
般式(5−3)で表される基を表す。
【0076】
【化11】
【0077】式中、RC4は、水素原子、ハロゲン、ヒド
ロキシル、又は、炭素数1〜4の低級アルコキシを表
す。C2は0、1又は2を表す。RC5は、水素原子、又
は、炭素数1〜4の低級アルキルを表す。C3は、1又
は2を表す。RC6は、水素原子、又は、炭素数1〜4の
低級アルキルを表す。C4は、1又は2を表す。
【0078】〔D〕WO96/04248号公報に開示
されるイミダゾリジン誘導体。例えば、下記一般式
(6)で表されるイミダゾリジン誘導体等を挙げること
ができる。
【0079】
【化12】
【0080】式中、RD1及びRD2は、同一又は異なっ
て、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4
のアルコキシ、炭素数1〜4のアルキレンジオキシ、フ
ェノキシ、ニトロ、シアノ、フェニル、炭素数2〜5の
アルカノイルアミノ、炭素数1〜4のアルキル又は炭素
数1〜4のアルケニルでエステル化されていてもよいカ
ルボキシル;炭素数1〜4のアルキル又は炭素数1〜4
のアルケニルでエステル化されていてもよいカルボキシ
アルキル;炭素数1〜4のアルキル又は炭素数1〜4の
アルケニルでエステル化されていてもよいカルボキシア
ルキルオキシ;N−アルキルピペラジニルカルボニル;
N−アルキルピペラジニルカルボニルアルキル;N−ア
ルキルピペラジニルカルボニルアルキルオキシ;及び、
モルホリノカルボニルからなる群より選択される1〜3
個の基が置換していてもよい芳香族炭化水素を表す。R
D3は、スルホニル、又は、カルボニルを表す。RD4は、
酸素原子、又は、硫黄原子を表す。
【0081】〔E〕WO97/11941号公報に開示
されるキナゾリン誘導体。例えば、下記一般式(7)で
表されるキナゾリン誘導体等を挙げることができる。
【0082】
【化13】
【0083】式中、環Eは、ベンゼン環、ピリジン環、
ピロール環又はピラゾール環を表す。E1は、0、1又
は2を表す。RE1及びRE2は、同一又は異なって、水素
原子、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
数1〜4の低級アルキル、ニトロ、シアノ、ピラゾリ
ル、テトラゾリル、炭素数1〜4の低級アルキル若しく
はアリルでエステル化されていてもよいカルボキシル、
又は、ハロゲン、モルホリノ、フェニルピペラジニル、
及び、炭素数1〜4の低級アルキル若しくはアリルでエ
ステル化されていてもよいカルボキシルからなる群より
選択される少なくとも1個の基で置換されていてもよい
炭素数1〜4の低級アルコキシを表す。環Eがベンゼン
環である場合、RE1及びRE2は、ベンゼン環と一緒にな
って、ナフタレン環、又は、キノリン環を形成する基を
表す。RE3は、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン、ハロゲ
ンで置換されていてもよい炭素数1〜4の低級アルキ
ル、ハロゲンで置換されていてもよい炭素数1〜4の低
級アルコキシ、若しくは、炭素数7〜12のアラルキル
オキシを表すか、又は、RE3が置換するベンゼン環と一
緒になって、ナフタレン環、若しくは、キノリン環を形
成する基を表す。RE4は、水素原子;ハロゲンで置換さ
れていてもよい炭素数1〜4の低級アルキル、炭素数2
〜5のアルケニル、置換されていてもよいアラルキル、
置換されていてもよい芳香族複素環アルキル、炭素数1
〜4の低級アルキル、若しくは、アリルでエステル化さ
れていてもよいカルボキシメチル、1級アミン、2級ア
ミン、若しくは、環状アミンでアミド化されているカル
ボニルメチル、又は、置換されていてもよいアラルキル
オキシメチルを表す。
【0084】〔F〕特開平9−124691号公報に開
示されるペプチド化合物。例えば、下記一般式(8)で
表されるペプチド化合物等を挙げることができる。
【0085】
【化14】
【0086】式中、RF1は、−CORF8で置換されてい
てもよいアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、ヘ
テロアリール、ヘテロサイクル、又は、ヘテロサイクル
アルキルを表す。RF2、RF3は、同一又は異なって、水
素原子、−CORF8で置換されていてもよいアルキル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、
又は、アリールアルキルを表す。また、RF2とRF3
は、一緒になって−CORF8で置換されていてもよい炭
素数4〜6のメチレン鎖を表してもよい。RF4は、水素
原子、又は、アルキルを表す。RF5は、水素原子、又
は、アルキルを表す。ただし、XF が、下記一般式(8
−2)で表される基である場合、XF とRF5とは、一緒
になって炭素数2〜4のメチレン鎖を表してもよい。Y
F は、シクロアルキル、アリール、又は、ヘテロアリー
ルを表す。F1は、0、1、2又は3を表す。AF は、
カルボニル、又は、スルホニルを表す。XF は、下記一
般式(8−1)で表される基、又は、下記一般式(8−
2)で表される基を表す。
【0087】
【化15】
【0088】式中、ZF1、ZF2は、同一又は異なって、
水素原子、水酸基、−CORF8、−CORF8で置換され
ていてもよいアルキル、又は、−SO2F8を表す。R
F6、RF7は、同一又は異なって、水素原子、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールア
ルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−
CORF8、−CORF8で置換されていてもよいアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、ヘテロサイクル、又は、
ヘテロサイクルアルキルを表す。また、R F6とRF7
は、一緒になって−CORF8で置換されていてもよい炭
素数4〜6のメチレン鎖を表してもよい。ただし、
F6、RF7が同時に水素原子を表さず、かつ、RF6、R
F7のいずれか一方又は双方が−CORF8で置換されてい
てもよいヘテロサイクルである場合、当該ヘテロサイク
ルのヘテロ原子は、RF6、RF7と結合する炭素原子と結
合しない。BF 環は、芳香環を表す。RF8は、水酸基、
アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミ
ノ、アリールオキシ、又は、アリールアルコキシを表
す。
【0089】なお、これらの化合物がキマーゼ阻害作用
を有することは、これらの化合物が開示されているそれ
ぞれの公報に明記されている。
【0090】本明細書において、薬理学的に許容される
塩としては特に限定されず、この分野で慣用されている
ものを用いることができ、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、
リン酸、フッ化水素酸、臭化水素酸等の鉱酸の塩;ギ
酸、酢酸、酒石酸、乳酸、クエン酸、フマール酸、マレ
イン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタ
レンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機酸の
塩;ナトリウム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金
属又はアルカリ土類金属の塩等を挙げることができる。
【0091】本発明に係るキマーゼ阻害作用を有する化
合物は、後に試験例において詳述するように、極めて良
好なかゆみ抑制作用を有する。従って、本発明に係るキ
マーゼ阻害作用を有する化合物は、アトピー性皮膚炎治
療剤及び予防剤の有効成分として極めて有効である。
【0092】また本発明のかゆみ抑制剤は他の掻痒抑制
作用をもつ抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬と異なり、
1 拮抗作用がないため、これらが有する中枢抑制作用
等の副作用を回避することができる。
【0093】本発明のかゆみ抑制剤は、キマーゼ阻害作
用を有する化合物を有効成分とし、これを製剤化するに
あたって通常用いられる適当な希釈剤や他の添加剤とと
もに適当な製剤形態に調製した後、その製剤形態に応じ
た適当な投与方法によってヒト又は動物に対して投与す
ることができる。
【0094】上記投与形態としては、例えば、粉末剤、
注射剤等を挙げることができ、上記投与方法としては、
例えば、静脈内投与、経口投与、経皮投与等を挙げるこ
とができる。粉末剤とした本発明のかゆみ抑制剤は、こ
れを生理食塩液や高カロリー栄養輸液等に用時に溶解す
ることにより静脈内投与することができる。また、注射
剤とした本発明のかゆみ抑制剤は、これを単独で直接静
脈内投与してもよく、また高カロリー栄養輸液に混注し
て静脈内投与することもできる。
【0095】本発明のかゆみ抑制剤は、その有効成分を
予め通常の輸液成分であるアミノ酸、糖質、電解質等と
任意に混合溶解して一剤(注射剤)に調製し、静脈内投
与することもできる。
【0096】上記各種投与形態の調製は、この分野で慣
用されている通常の各種方法によることができ、その際
に用いられる希釈剤や添加剤等も、慣用されている各種
のものを採用することができる。上記用時溶解型粉末剤
は、本発明のかゆみ抑制剤の有効量を、例えば、蒸留
水、生理食塩液、ブドウ糖水溶液等の希釈剤に溶解し、
必要に応じて、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、アルギン酸ナトリウム等の賦形剤、ベンジルアル
コール、塩化ベンザルコニウム、フェノール等の保存
剤、ブドウ糖、グルコン酸カルシウム、塩酸プロカイン
等の無痛化剤、塩酸、酢酸、クエン酸、水酸化ナトリウ
ム等のpH調節剤等を加え、常法により凍結乾燥するこ
とにより調製することができる。
【0097】上記注射剤は、本発明のかゆみ抑制剤の有
効量を、例えば、蒸留水、生理食塩液、リンゲル液等の
希釈剤に溶解し、必要に応じて、サリチル酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、マンニトール等の溶解補助剤、ク
エン酸ナトリウム、グリセリン等の緩衝液、ブドウ糖、
転化糖等の等張化剤、ヒト血清アルブミン、ポリエチレ
ングリコール等の安定剤、ベンジルアルコール、塩化ベ
ンザルコニウム、フェノール等の保存剤、ブドウ糖、グ
ルコン酸カルシウム、塩酸プロカイン等の無痛化剤、塩
酸、酢酸、クエン酸、水酸化ナトリウム等のpH調節剤
等を加え、これを通常の加熱滅菌、無菌濾過等の方法に
より無菌化することにより調製することができる。
【0098】本発明のかゆみ抑制剤の投与量は、投与ル
ート、患者の症状、体重、年齢等によって異なり、投与
目的に応じて、適宜設定することができる。通常、成人
に投与する場合、0.01〜1000mg/kg体重/
日、好ましくは、0.05〜500mg/kg体重/日
を、一日1〜数回に分けて投与するのが好ましい。ま
た、本発明のかゆみ抑制剤は他の掻痒抑制作用を有する
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬と併用してもよい。
【0099】本発明のかゆみ抑制剤を、アトピー性皮膚
炎発症前で、かつ、かゆみが生じた後に投与すれば、そ
の優れたかゆみ抑制作用によりアトピー性皮膚炎の発症
を抑制でき、アトピー性皮膚炎を予防することができ
る。また、本発明のかゆみ抑制剤をアトピー性皮膚炎発
症後に投与すれば、その優れたかゆみ抑制作用により皮
膚の掻破を防ぎ、症状の悪化を阻止し、アトピー性皮膚
炎を治療することができる。従って、本発明のかゆみ抑
制剤は優れたアトピー性皮膚炎治療剤及びアトピー性皮
膚炎予防剤となる。
【0100】
【実施例】以下に本発明の試験例、製造実施例等を掲げ
て本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施
例のみに限定されるものではない。
【0101】なお、参考例及び実施例中、 1H−NMR
は、500MHzで測定した。 1H−NMRのケミカル
シフトは、内部標準としてTMSを用い、相対的なデル
タ(δ)値をパーツパーミリオン(ppm)で表した。
カップリング定数は、自明な多重度をヘルツ(Hz)で
示し、s(シングレット)、d(ダブレット)、t(ト
リプレット)、q(カルテット)、m(マルチプレッ
ト)、dd(ダブレット・オブ・ダブレッツ)、brs
(ブロードシングレット)、ABq(ABカルテット)
等と表した。薄層クロマトグラフィー(TLC)及びカ
ラムクロマトグラフィーは、メルク社製のシリカゲルを
用いて行った。濃縮は、東京理化器械社製のロータリー
エバポレーターを用いて行った。
【0102】参考例1 [5−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ−2−(4−フルオロフェニル)−6−オキソ
−1,6−ジヒドロ−1−ピリミジニル]酢酸の合成 工程(1):4−フルオロベンゾニトリル(50.9
g、0.420モル)のエタノール(500ml)溶液
中に、氷冷下、塩化水素を吹き込み飽和させた後、室温
で21時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、得られた
結晶をエーテルで洗浄し、真空下で乾燥し、目的化合物
であるエチル4−フルオロベンズイミデートヒドロクロ
リドを白色結晶として78.8g(収率92%)得た。
【0103】工程(2):工程(1)の目的化合物(7
8.8g、0.387モル)のエタノール(350m
l)溶液に、氷冷下、アミノアセトアルデヒドジエチル
アセタール(62ml、0.43モル)を滴下した後、
5℃で16時間攪拌した。エタノールを減圧下に留去
し、得られた濃縮物を1N水酸化ナトリウム水溶液(7
50ml)に加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、目
的化合物であるN−(2,2−ジエトキシエチル)−4
−フルオロベンズアミジンを含む無色油状物質を得た。
【0104】工程(3):工程(2)の目的化合物(上
記反応で得られた粗生成物)のエタノール(150m
l)溶液に、室温でジエチルエトキシメチレンマロネー
ト(86ml、0.43モル)を滴下した。滴下後、1
00℃に加温し3時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(1:1酢酸エチル−ヘキサン)により分離精製し、
目的化合物であるエチル1−(2,2−ジエトキシエチ
ル)−2−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−6
(1H)−オン−5−カルボキシレートを淡黄色油状物
質として135g〔工程(1)の目的化合物からの収率
92%〕得た。
【0105】工程(4):工程(3)の目的化合物(1
35g、0.358モル)のピリジン(480ml)溶
液にヨウ化リチウム(120g、0.895モル)を加
え、100℃に加温し、16時間攪拌した。減圧下で有
機溶媒を留去した後、トルエン(100ml)を加え、
残った痕跡のピリジンを減圧下で留去した。残渣を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(500ml)に加え、酢酸
エチルでカルボン酸以外の有機物を抽出した。不溶物を
ろ過により取り除いた後、水層を分離した。その水層と
不溶物とを合わせ、2N塩酸(約1L)を加えてpHを
3にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒
を留去し、目的化合物である1−(2,2−ジエトキシ
エチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−
6(1H)−オン−5−カルボン酸を含む茶褐色油状物
質を得た。
【0106】工程(5):工程(4)の目的化合物(上
記反応で得られた粗生成物)及びトリエチルアミン(8
7.5ml、0.63モル)の1,4−ジオキサン(9
00ml)溶液に、室温でジフェニルホスホリルアジド
(84ml、0.37モル)を滴下した。滴下後、11
0℃に加温し2時間攪拌した。室温まで冷却し、ベンジ
ルアルコール(44ml、0.43モル)を加えた。反
応液を再び110℃に加温し、4時間攪拌した後、室温
まで冷却し、1,4−ジオキサンを減圧下に留去した。
残渣を飽和塩化アンモニウム水溶液(1L)に加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を1N水酸化ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(1:2酢酸エチル−ヘキサン)
により分離し、目的化合物である[5−ベンジルオキシ
カルボニルアミノ−2−(4−フルオロフェニル)−
1,6−ジヒドロ−6−オキソ−1−ピリミジニル]ア
セトアルデヒドジエチルアセタールとベンジルアルコー
ルとの混合物を淡黄色油状物質として126g(目的化
合物としての収率69%)得た。
【0107】工程(6):工程(5)の目的化合物〔ベ
ンジルアルコールとの混合物126g、工程(5)の目
的化合物として0.247モル〕のTHF(650m
l)溶液に、1N塩酸(500ml)を加え、70℃で
14時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧下に
THFを留去した。得られた濃縮液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えてpH7とした後、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下で溶媒を留去し、目的化合物である[5−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロフェニル)
−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−1−ピリミジニル]
アセトアルデヒドを含む白色固体を得た。
【0108】工程(7):工程(6)の目的化合物(上
記反応で得られた粗生成物)、2−メチル−2−プロパ
ノール(900ml)及び2−メチル−2−ブテン(1
06ml、1.00モル)の混合物に、リン酸二水素ナ
トリウム二水和物(180g、1.15モル)及び亜塩
素酸ナトリウム(80%含有、136g、1.20モ
ル)の水(400ml)溶液を加え、室温で2時間攪拌
した。不溶物をろ過により取り除き、減圧下に有機溶媒
を留去し、得られた濃縮液を2N塩酸(650ml)に
加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃
縮した。残渣に酢酸エチル−ヘキサン(1:1)を加え
て結晶化させ、表題化合物である[5−ベンジルオキシ
カルボニルアミノ−2−(4−フルオロフェニル)−6
−オキソ−1,6−ジヒドロ−1−ピリミジニル]酢酸
を白色固体として10.6g得た。先に得られた不溶物
を1N塩酸(500ml)に加え酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧下で溶媒を留去し、更に、表題化合物であ
る[5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(4−
フルオロフェニル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−
1−ピリミジニル]酢酸を白色固体として67.7g
(合計収率80%)得た。
【0109】得られた化合物の 1H−NMR、IR測定
値を以下に示した。1 H−NMR(500MHz,DMSO−d6 )δ1
3.3(brs,1H),8.99(s,1H),8.
46(s,1H),7.56(dd,J=5.4,8.
9Hz,2H),7.44(d,J=7.2Hz,2
H),7.30−742(m,5H),5.19(s,
2H),4.53(s,2H) IR(KBr)3650−2300,1720,166
0,1600cm -1
【0110】参考例2 2−アミノ−1−ヒドロキシ−
1−[5−(メトキシカルボニル)ベンズオキサゾール
−2−イル]−3−フェニルプロパンの合成 工程(1):4−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸(1
5.8g、86.3ミリモル)の1,2−ジクロロエタ
ン(150ml)溶液にメタノール(14ml)及び濃
硫酸(0.5ml)を加え、80℃に加温し、攪拌し
た。途中でメタノール(9ml)を追加し、21時間攪
拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40
0ml)に加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下で濃縮し、目的化合物である4−ヒドロキシ−3−
ニトロ安息香酸メチルを黄色固体として11.5g(収
率68%)得た。
【0111】工程(2):工程(1)の目的化合物(1
1.4g、57.8ミリモル)の酢酸エチル(300m
l)溶液に窒素雰囲気下、10%パラジウム炭素(1.
80g)を加え、水素雰囲気下、室温で18時間攪拌し
た。触媒をろ過で除き、酢酸エチルで洗浄した後、ろ液
を減圧下で濃縮した。得られた固形物をエーテル−ヘキ
サン(1:1)で洗浄し、真空下で乾燥し、目的化合物
である3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルを淡
褐色固定として9.34g(収率97%)得た。
【0112】工程(3):L−フェニルアラニノール
(20.2g、0.134モル)、炭酸ナトリウム(2
1.2g、0.200モル)及び1,4−ジオキサン
(150ml)の混合物に、塩化ベンジルオキシカルボ
ニル(19.1ml、0.134モル)の1,4−ジオ
キサン(50ml)溶液を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液に水(300ml)を加え、得られた混合物
を氷冷した0.5N塩酸(500ml)に加えた。析出
した結晶をろ取し、ヘキサンで洗浄した後、乾燥し、目
的化合物であるN−ベンジルオキシカルボニル−L−フ
ェニルアラニノールを白色結晶として28.8g(収率
76%)得た。
【0113】工程(4):工程(3)の目的化合物(1
0.7g、37.5ミリモル)及びトリエチルアミン
(21.3ml、153ミリモル)のジクロロメタン
(100ml)溶液に、三酸化イオウピリジン錯体(2
3.9g、150ミリモル)のジメチルスルホキシド
(DMSO)(100ml)溶液を−10℃で加えた。
得られた溶液を10〜20℃で45分間攪拌した後、飽
和食塩水(400ml)に加え、エーテルで抽出した。
抽出液を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下で濃縮し、目的化合物であるN−ベンジルオ
キシカルボニル−L−フェニルアラニナールを白色固体
として10.6g(定量的)得た。
【0114】工程(5):工程(4)の目的化合物
(5.00g、17.6ミリモル)及びアセトンシアノ
ヒドリン(4.8ml、53ミリモル)のジクロロメタ
ン(50ml)溶液に、トリエチルアミン(1.5m
l、11ミリモル)を加え、室温で4時間攪拌した。溶
媒を減圧下で留去し、得られた濃縮物を水(100m
l)に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(2:1ヘキサン−酢酸エチル)により分離精製し、目
的化合物であるN−ベンジルオキシカルボニル−L−フ
ェニルアラニナールシアノヒドリンを淡黄色固体として
5.15g(収率94%)得た。
【0115】工程(6):クロロホルム(10ml)と
エタノール(9.5ml、0.16モル)との混合液に
氷冷下、塩化アセチル(10ml、0.14モル)を1
0分間で滴下した。0℃で30分間攪拌した後、工程
(5)の目的化合物(1.50g、4.83ミリモル)
のクロロホルム(10ml)溶液を加えた。0℃で3時
間攪拌した後、溶媒を減圧下で留去し、淡黄色固体を得
た。得られた固体にエタノール(35ml)と工程
(2)の目的化合物(1.94g、11.6ミリモル)
とを加え、90℃に加温し、18時間攪拌した。溶媒を
減圧下で留去した後、得られた濃縮物を0.5N水酸化
ナトリウム水溶液(50ml)に加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(100:1クロロホルム−
メタノール)により分離精製し、目的化合物である2−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシ−1
−[5−(メトキシカルボニル)ベンズオキサゾール−
2−イル]−3−フェニルプロパンを淡褐色固体として
1.80g(収率81%)得た。
【0116】工程(7):工程(6)の目的化合物
(1.65g、3.58ミリモル)のメタノール(25
ml)溶液に窒素雰囲気下、10%パラジウム炭素(3
78mg)を加え、水素雰囲気下、室温で24時間攪拌
した。触媒をろ過で除き、メタノールで洗浄した後、ろ
液を減圧下で濃縮し、表題化合物である2−アミノ−1
−ヒドロキシ−1−[5−(メトキシカルボニル)ベン
ズオキサゾール−2−イル]−3−フェニルプロパンを
淡褐色固体として1.14g(収率98%)得た。
【0117】得られた化合物の 1H−NMR、IR測定
値を以下に示した。1 H−NMR(500MHz,DMSO−d6 )δ8.
27(d,J=1.3Hz,0.4H),8.25
(d,J=1.3Hz,0.6H),8.03(dd,
J=8.6,1.3Hz,0.4H),8.02(d
d,J=8.6,1.3Hz,0.6H),7.84
(d,J=8.6Hz,0.4H),7.81(d,J
=8.6Hz,0.6H),7.28−7.23(m,
4H),7.18−7.13(m,1H),4.77−
4.73(m,1H),3.89(s,3H),3.5
8(m,0.6H),3.50(m,0.4H),3.
06(dd,J=13.6,4.8Hz,0.4H),
2.88(dd,J=13.6,7.3Hz,0.6
H),2.81(dd,J=13.6,6.8Hz,
0.6H),2.65(dd,J=13.6,8.2H
z,0.4H) IR(KBr)3300,1710,1615cm -1
【0118】実施例1 2−[5−アミノ−2−(4−
フルオロフェニル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−
1−ピリミジニル]−N−[1−[[5−(メトキシカ
ルボニル)ベンズオキサゾール−2−イル]カルボニ
ル]−2−フェニルエチル]アセタミド(化合物1)の
合成 工程(1):参考例1で得られた[5−ベンジルオキシ
カルボニルアミノ−2−(4−フルオロフェニル)−6
−オキソ−1,6−ジヒドロ−1−ピリミジニル]酢酸
(1.30g、3.27ミリモル)及び参考例2で得ら
れた2−アミノ−1−ヒドロキシ−1−[5−(メトキ
シカルボニル)ベンズオキサゾール−2−イル]−3−
フェニルプロパン(1.08g、3.31ミリモル)の
DMF(10ml)溶液にHOBT(884mg、6.
54ミリモル)及びWSCIの塩酸塩(752mg、
3.92ミリモル)を加え、室温で4.5時間攪拌し
た。反応液を0.5N塩酸(80ml)に加え、酢酸エ
チルで抽出した。このとき析出してきた固体をろ取し、
真空下で乾燥し、目的化合物である2−[5−ベンジル
オキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロフェニ
ル)6−オキソ−1,6−ジヒドロ−1−ピリミジニ
ル]−N−[1−[[5−(メトキシカルボニル)ベン
ズオキサゾール−2−イル]ヒドロキシメチル]−2−
フェニルエチル]アセタミドを白色固体として1.26
g得た。ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水で順次洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた固体
をエーテルで洗浄した後、真空下で乾燥し、更に、目的
化合物である2−[5−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−(4−フルオロフェニル)−6−オキソ−1,
6−ジヒドロ−1−ピリミジニル]−N−[1−[[5
−(メトキシカルボニル)ベンズオキサゾール−2−イ
ル]ヒドロキシメチル]−2−フェニルエチル]アセタ
ミドを淡褐色固体として408mg(合計1.66g、
合計収率72%)得た。
【0119】工程(2):工程(1)の目的化合物
(1.56g、2.21ミリモル)のDMSO(20m
l)及びトルエン(20ml)混合溶液に、WSCIの
塩酸塩(5.09g、26.6ミリモル)及びジクロロ
酢酸(0.87ml、11ミリモル)を加え、室温で7
時間攪拌した。反応液を1N塩酸(100ml)に加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した。このとき析出
してきた固体をろ取し、真空下で乾燥し、目的化合物で
ある2−[5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−
(4−フルオロフェニル)−6−オキソ1,6−ジヒド
ロ−1−ピリミジニル]−N−[1−[[5−(メトキ
シカルボニル)ベンズオキサゾール−2−イル]カルボ
ニル]−2−フェニルエチル]アセタミドを白色固体と
して1.06g得た。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(5:1ジクロロメ
タン−酢酸エチル)により分離精製し、更に、目的化合
物である2−[5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
2−(4−フルオロフェニル)−6−オキソ−1,6−
ジヒドロ−1−ピリミジニル]−N−[1−[[5−
(メトキシカルボニル)ベンズオキサゾール−2−イ
ル]カルボニル]−2−フェニルエチル]アセタミドを
淡黄色固体として222mg(合計1.28g、収率8
2%)得た。
【0120】工程(3):工程(2)の目的化合物(4
62mg、0.657ミリモル)及びアニソール(0.
21ml、1.9ミリモル)のジクロロメタン(13m
l)溶液に、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸
(0.35ml、4.0ミリモル)を加えた後、0℃〜
室温で1時間攪拌した。氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(13ml)を加え、30分間攪拌した後、反
応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)に加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3
0:1クロロホルム−メタノール)により分離精製し、
表題化合物である2−[5−アミノ−2−(4−フルオ
ロフェニル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−1−ピ
リミジニル]−N−[1−[[5−(メトキシカルボニ
ル)ベンズオキサゾール−2−イル]カルボニル]−2
−フェニルエチル]アセタミド(化合物1)を淡黄色結
晶として368mg(収率98%)得た。
【0121】得られた化合物1の融点、 1H−NMR、
IR、MS測定値を以下に示した。 mp:208−213℃1 H−NMR(500MHz,DMSO−d6 )δ8.
97(d,J=6.7Hz,1H),8.51(d,J
=1.6Hz,1H),8.24(dd,J=8.7,
1.6Hz,1H),8.05(d,J=8.7Hz,
1H),7.35(dd,J=8.8,5.6Hz,2
H),7.28−7.17(m,6H),7.08
(t,J=8.8Hz,2H),5.50(m,1
H),5.12(s,2H),4.48(d,J=1
6.8Hz,1H),4.41(d,J=16.8H
z,1H),3.93(s,3H),3.31(m,1
H),2.97(dd,J=14.1,8.9Hz,1
H) IR(KBr)3370,1705,1655,160
0cm -1 MS(SIMS,positive)m/z570(M
+
【0122】得られた化合物1のヒト心臓キマーゼに対
する阻害活性を、ヒト心臓キマーゼのアミダーゼ活性に
対する阻害活性で測定し、その有効性を以下のように評
価した。終濃度2.5mMの合成基質スクシニル−アラ
ニル−アラニル−プロリル−フェニルアラニン−p−ニ
トロアニリド存在下での、5nMのキマーゼに対する規
定濃度系列(<×1、<×10、<×100倍当量)の
化合物1による活性残存分率の変化で阻害活性を定量し
た。阻害効力の解析は、二分子平衡反応線形化式を利用
したEasson−Stedmanプロット(Pro
c.Roy.Soc.B.、121巻、141頁、19
36年)の最小二乗回帰により行った。この解析で得ら
れた見かけの阻害定数(Kiapp)と、反応液基質終
濃度及び別途求めたKm値から算出される阻害定数(K
i)により阻害活性を評価した。酵素反応初速度の定量
は、基質が加水分解されて生じるp−ニトロアニリンの
生成量を、650nm波長光における吸光度を差し引い
た、405nmにおける吸光度の増加で分光光学的に検
出した。化合物1のキマーゼ阻害活性は、阻害剤非存在
下の酵素活性に対する阻害剤存在下の活性残存分率とし
て算出し、酵素に対して用いた基質濃度での初速度保証
吸光度未満で測定値の取り込みを終え、解析を行った。
【0123】反応液組成は、組成がTris−HCl
(100mM)−KCl(2M)である緩衝液(pH
7.5)140μlに、20μlの10%ジメチルスル
ホキシド(DMSO)に溶解した化合物1、20μlの
DMSOに溶解した基質、及び、20μlのキマーゼを
加え、総量200μlとした。酵素の添加直後の吸光度
から、正確に等時間間隔で吸光度の増加をプログレッシ
ブカーブとして記録した。
【0124】以上のデータから、必要に応じて、反応終
了時点の吸光度から添加直後の吸光度の差で、阻害剤非
添加の対照に対する阻害剤添加検体の残存活性を定量
し、解析を行うか、又は、一定時間きざみ幅(≧20
分)で対照及び阻害剤添加検体の反応速度を算出し、1
0〜30分毎に速度算出をシフトして、それぞれ全反応
時間にわたって平均化した各々の反応速度から、同様に
残存活性分率を定量する方法で阻害活性を解析した。
【0125】化合物1のヒト心臓キマーゼ阻害活性試験
の結果は、キマーゼ阻害活性(Ki)0.023μMで
あった。
【0126】試験例1 マウススクラッチモデルによる
薬理試験 6週齡のBALB/cマウスを8匹1群とし、抗DNP
−IgE(b4−IgE)10μg/マウスで感作し、
24時間後に0.75%のDNFBを耳介に塗布し掻痒
行動を惹起した。掻痒行動は、DNFB塗布1時間後か
ら30分間ビデオ撮影し、後趾による耳介引っかき行動
を観察し、引っかき行動の回数を計測し、定量化を行っ
た。各薬剤はDNFB投与1時間前に経口投与した。被
験薬として化合物1及び2−[5−アミノ−2−(3−
メトキシフェニル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−
1−ピリミジニル]−N−[1−[[5−(メトキシカ
ルボニル)ベンズオキサゾール−2−イル]カルボニ
ル]−2−フェニルエチル]アセタミド(化合物2)を
濃度を変えて投与し、更に、コントロールとして0.5
%CMCを投与した。結果は表1に示した。
【0127】
【表1】
【0128】表1に示すように、化合物1及び化合物2
を投与することにより用量依存的にかゆみ抑制効果が発
現された。これより本発明のかゆみ抑制剤が効果的にか
ゆみを抑制することが明らかになった。更に、化合物1
及び化合物2のキマーゼ阻害剤のかゆみ抑制効果がIg
Eを受動感作した実験系にて認められたことより、Ig
Eに依存するかゆみ抑制効果と、IgE産生抑制効果
は、全く異なった現象であり、両者は独立した現象であ
ることが、明らかとなった。
【0129】試験例2 他の作用機序(抗ヒスタミン/
セロトニン作用)を有するかゆみ抑制物質と化合物1の
併用効果 6週齡のBALB/cマウスを8匹1群とし、抗DNP
−IgE(b4−IgE)10μg/マウスで感作し、
24時間後に0.75%のDNFBを耳介に塗布し掻痒
行動を惹起した。掻痒行動は、DNFB塗布1時間後か
ら30分間ビデオ撮影し、後趾による耳介引っかき行動
を観察し、引っかき行動の回数を計測し、定量化を行っ
た。各薬剤はDNFB投与1時間前に経口投与した。被
験薬として化合物1 30mg/kgと既知のかゆみ抑
制剤シプロヘプタジン10mg/kgを併せて投与し、
引っかき行動の抑制効果、即ち、かゆみ抑制作用を調べ
た。また、コントロールとして0.5%CMCを、ま
た、比較のために化合物1 30mg/kg及びシプロ
ヘプタジン10mg/kgをそれぞれ単独投与した。な
お、化合物1は0.5%CMCに懸濁し、シプロヘプタ
ジンは水溶液として用いた。結果は表2に示した。
【0130】
【表2】
【0131】表2に示したとおり、化合物1は作用機序
の異なる他のかゆみ抑制効果を有する薬剤の効果を阻害
しないことがわかり、従来のかゆみ抑制剤とも併用でき
ることが明らかになった。
【0132】更に、上述の動物実験より、本発明に係る
キマーゼ阻害作用を有する化合物には使用上問題となる
ような毒性はないことが明らかになった。
【0133】 製剤例1 錠剤 (1)化合物1 10mg (2)直打用微粒No.209(富士化学社製) 46.6mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 20% トウモロコシデンプン 30% 乳糖 50% (3)結晶セルロース 24.0mg (4)カルボキシメチルセルロース・カルシウム 4.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (1)、(3)及び(4)は、いずれも予め100メッ
シュの篩に通した。この(1)、(3)及び(4)と
(2)とをそれぞれ乾燥して一定含水率にまで下げた
後、上記の重量割合で混合機を用いて混合した。全質均
等にした混合末に(5)を添加して短時間(30秒)混
合し、混合末を打錠(杵:6.3mmφ、6.0mm
R)して、1錠85mgの錠剤とした。この錠剤は、必
要に応じて、通常用いられる胃溶性フィルムコーティン
グ剤(例えば、ポリビニルアセタールジエチルアミノア
セテート)や食用性着色剤でコーティングされたもので
あってもよい。
【0134】 製剤例2 カプセル剤 (1)化合物1 50g (2)乳糖 935g (3)ステアリン酸マグネシウム 15g 上記成分をそれぞれ秤量した後、均一に混合し、混合粉
体をハードゼラチンカプセルに200mgずつ充填し
た。
【0135】 製剤例3 注射剤 (1)化合物1の塩酸塩 5mg (2)ショ糖 100mg (3)生理食塩水 10ml 上記の混合液をメンブランフィルターでろ過後、再び除
菌ろ過を行い、そのろ過液を無菌的にバイアルに分注
し、窒素ガスを充填した後、密封して静脈内注射剤とし
た。
【0136】
【発明の効果】本発明のキマーゼ阻害作用を有する化合
物を有効成分とするかゆみ抑制剤は、アトピー性皮膚炎
によるかゆみ、その他の原因によるかゆみのいずれのか
ゆみに対しても抑制作用を有しており、また、アトピー
性皮膚炎によるかゆみとしてはIgEに依存するものに
対しても、キマーゼが関与するものを含むその他の内的
因子又は物理的・化学的刺激によるものに対しても、い
ずれにも有効である。このように、本発明のかゆみ抑制
剤は優れたかゆみ抑制作用を発現するものであるので、
アトピー性皮膚炎治療及び予防に極めて有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C084 AA17 AA18 MA35 MA37 MA66 NA14 ZA891 ZA892 ZB131 ZB132 ZC201 ZC202 4C086 AA01 AA02 BC42 GA13 GA15 GA16 MA02 MA04 MA35 MA37 MA52 MA66 NA14 ZA89 ZB13 ZC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キマーゼ阻害作用を有する化合物を有効
    成分として含有することを特徴とするかゆみ抑制剤。
  2. 【請求項2】 キマーゼ阻害作用を有する化合物が、下
    記一般式(1); 【化1】 で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩であ
    る請求項1記載のかゆみ抑制剤。式中、Rは、水素原
    子、アルキル、−CHO、−COOH、−CONH2
    −COR1 、−COOR1 、−CONHOR1 、−CO
    NHR1 、CONR11 ’、−CONHSO21
    −COSR1 、−COCOR2 、−COCOOR2 、−
    CONHCOOR2 、−COCONR34 、−CSX
    1 、−SO2 WR1、−SO2 NR11 ’、又は、
    −SO2 Eを表す。R1 、R1 ’は、同一又は異なっ
    て、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ
    ル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘ
    テロアリールアルキル、ヘテロサイクル、又は、ヘテロ
    サイクルアルキルを表す。R2 、R3 、R4 は、同一又
    は異なって、水素原子、アルキル、又は、アリールアル
    キルを表し、−NR34 におけるR3 とR4 とは、一
    緒になってヘテロサイクルを表してもよい。Xは、単結
    合、酸素原子、硫黄原子、又は、−NH−を表す。W
    は、単結合、−NH−、−NHCO−、−NHCOO
    −、又は、−NHCONH−を表す。Eは、水酸基、又
    は、アミノを表す。R5 、R6 、R7 は、同一又は異な
    って、水素原子若しくはアルキルを表すか、又は、R
    5 、R6 、R7 のうち1つは、アリール、アリールアル
    キル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロア
    リールアルキル、又は、ヘテロアリールアルケニルを表
    し、残りの2つは水素原子を表す。Mは、炭素原子、又
    は、窒素原子を表し、Mが窒素原子を表す場合は、R6
    は存在しない。Yは、シクロアルキル、アリール、又
    は、ヘテロアリールを表す。Zは、−CF28 、−C
    2 CONR910、−CF2 COOR9 、−COOR
    9 、−CONR910、下記式(i)で表される基、下
    記式(ii)で表される基、又は、下記式(iii)で
    表される基を表す。R8 は、水素原子、ハロゲン、アル
    キル、パーフルオロアルキル、アミノアルキル、アルキ
    ルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコ
    キシアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリー
    ルアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘ
    テロアリールアルキル、又は、ヘテロアリールアルケニ
    ルを表す。R9 、R10は、同一又は異なって、水素原
    子、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロア
    ルキルアルキル、ヘテロサイクルアルキル、アリール、
    アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリー
    ル、ヘテロアリールアルキル、又は、ヘテロアリールア
    ルケニルを表し、−NR910におけるR9 とR10
    は、一緒になってヘテロサイクルを表してもよい。 【化2】 式中、a、b、c、dは、すべて炭素原子を表すか、又
    は、いずれかひとつは窒素原子を表し、残りの3つは炭
    素原子を表す。R11、R12、R13、R14は、同一又は異
    なって、水素原子、アルキル、アリール、アリールアル
    キル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ
    ゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、−NR17
    17’、−NHSO217、−OR17、−COOR17
    −CONHSO217、又は、−CONR1717’を表
    す。但し、a、b、c、dのいずれかひとつが窒素原子
    を表す場合は、当該窒素原子を表すa、b、c、dに結
    合するR11、R12、R13、R14は存在しない。R15、R
    16は、同一又は異なって、水素原子、アルキル、アリー
    ル、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリー
    ルアルキル、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、
    ニトロ、−NR1717’、−NHSO217、−O
    17、−COOR17、−CONHSO217、又は、−
    CONR1717’を表す。R17、R17’は、同一又は異
    なって、水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロ
    アルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテ
    ロアリール、ヘテロアリールアルキル、又は、トリフル
    オロメチルを表し、−NR1717’におけるR17
    17’とは、一緒になってヘテロサイクルを表してもよ
    い。Aは、酸素原子、硫黄原子、又は、−NR18−を表
    す。R18は、水素原子、アルキル、シクロアルキル、又
    は、シクロアルキルアルキルを表す。nは、0又は1を
    表す。なお、前記アルキル、前記シクロアルキル、前記
    シクロアルキルアルキル、前記アリール、前記アリール
    アルキル、前記アリールアルケニル、前記ヘテロアリー
    ル、前記ヘテロアリールアルキル、前記ヘテロアリール
    アルケニル、前記ヘテロサイクル、及び、前記ヘテロサ
    イクルアルキルは、1個以上の置換基により置換されて
    いてもよい。
  3. 【請求項3】 かゆみ抑制剤が、アトピー性皮膚炎予防
    剤、又は、アトピー性皮膚炎治療剤である請求項1又は
    2記載のかゆみ抑制剤。
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