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JP2000246838A - 耐熱性の容器または包装材 - Google Patents

耐熱性の容器または包装材

Info

Publication number
JP2000246838A
JP2000246838A JP5666699A JP5666699A JP2000246838A JP 2000246838 A JP2000246838 A JP 2000246838A JP 5666699 A JP5666699 A JP 5666699A JP 5666699 A JP5666699 A JP 5666699A JP 2000246838 A JP2000246838 A JP 2000246838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cyclic olefin
ethylene
polyolefin
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5666699A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Hirose
敏行 広瀬
Yozo Yamamoto
陽造 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP5666699A priority Critical patent/JP2000246838A/ja
Publication of JP2000246838A publication Critical patent/JP2000246838A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温での滅菌処理、保温などで層間剥離強度
が低下しにくく、防湿性、透明性、柔軟性、手切れ性、
ヒートシール性およびデッドホールド性などに優れた耐
熱性の容器または包装材を提供する。 【構成】 (A)下式の環状オレフィンとエチレンとの
共重合体であるエチレン・環状オレフィンランダム共重
合体(組成物)からなる第1の層と、(B)低結晶性乃
至非晶性軟質共重合体(組成物)からなる第2の層とが
積層されたポリオレフィン系多層積層体より形成され、
50℃以上の温度で処理されてなる耐熱性の容器または
包装材。 【化1】 [n、qは0または1、mは0または正の整数、R1
18、RaおよびRbは、H、ハロゲンまたは炭化水素基
であり、R15〜R18の結合により二重結合を有すること
もある環を形成していてもよく、R15、R16等の末端に
アルキリデン基を形成していてもよい。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状オレフィン系樹脂
層と低結晶性乃至非晶性軟質共重合体(組成物)層よりな
る積層体より形成され、50℃以上の温度で処理された
耐熱性の容器または包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】環状オレフィン系樹脂は、透明性、防湿
性に優れているが、耐油性、ヒートシールの困難さなど
が問題となる場合がある。これらの問題を解決するため
には、耐油性、ヒートシール性に優れたポリオレフィン
系樹脂層を環状オレフィン系樹脂層に積層する方法が本
出願人により開示されている。(特開平8−72210
号)。しかし、このような積層体は、初期の層間接着性
は優れているものの、煮沸滅菌、レトルト、スチーム滅
菌などで成形体が高温に曝された後では、層間が剥離し
やすくなることがあり改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
での滅菌処理、保温などで層間剥離強度が低下しにく
く、防湿性、透明性、柔軟性、手切れ性、ヒートシール
性およびデッドホールド性などに優れた耐熱性の容器ま
たは包装材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる耐熱性の
容器または包装材は、 (A):(A1);(a−1)下記式[1]または
[2]で表される環状オレフィンとエチレンとの共重合
体からなるエチレン・環状オレフィンランダム共重合
体、(a−2)下記式[1]または[2]で表される環
状オレフィンの開環(共)重合体もしくはその水素添加
物、および(a−3)前記エチレン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体(a−1)または環状オレフィンの開環
(共)重合体もしくはその水素添加物(a−2)のグラ
フト変性物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の環
状オレフィン系樹脂から形成された層、または(A
2);前記(a−1)エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体、(a−2)開環(共)重合体もしくはその
水素添加物および(aー3)グラフト変性物よりなる群
から選ばれる少なくとも一種の環状オレフィン系樹脂と
(b)ポリオレフィンとからなる環状オレフィン系樹脂
組成物から形成された層よりなる群から選ばれる第1の
層と、(B):結晶化度40%以下でガラス転移温度が
0℃以下の低結晶性乃至非晶性軟質共重合体とポリオレ
フィンの組成物から形成された第2の層との少なくとも
2層が積層されてなるポリオレフィン系多層積層体より
形成され、50℃以上の温度で処理されてなることを特
徴とする。
【0005】
【化3】 [式[1]において、nは0または1であり、mは0ま
たは正の整数であり、qは0または1であり、R1〜R
18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に、水素原
子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ば
れる原子または基を表し、R15〜R18は、互いに結合し
て単環または多環を形成していてもよく、かつこの単環
または多環は二重結合を有していてもよく、またR15
16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成
していてもよい。ここでqが0の場合には、それぞれの
結合手が結合して5員環を形成する。]
【化4】 [式[2]において、mは0または正の整数であり、h
は0または正の整数であり、jおよびkは0、1または
2であり、R7〜R15およびR17〜R18は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりな
る群から選ばれる原子または基を表し、R19〜R27は、
それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基
およびアルコキシ基からなる群から選ばれる原子または
基を表す。]
【0006】まず、本発明の耐熱性の容器または包装材
の材料となる樹脂について説明する。 (A)環状オレフィン系樹脂および環状オレフィン系樹
脂組成物 最初に、本発明の耐熱性の容器または包装材を形成する
多層積層体の一方の層のフィルムの材料である(A1)
環状オレフィン系樹脂およびこの環状オレフィン系樹脂
を含有する(A2)環状オレフィン系樹脂組成物につい
て説明する。
【0007】本発明で用いられる(A1)環状オレフィ
ン系樹脂としては、(a−1)エチレンと前記式[1]
または[2]で表される環状オレフィンとのランダム共
重合体、(a−2)式[1]または[2]で表される環
状オレフィンの開環(共)重合体またはその水素化物、
あるいは(a−3)上記(a−1)または(a−2)の
グラフト変性物を挙げることができる。
【0008】本発明で用いられる(A1)環状オレフィ
ン系樹脂は、サーマル・メカニカル・アナライザーで測
定した軟化温度(TMA)が通常は60℃以上であり、
好ましくは70〜210℃、さらに好ましくは80〜1
80℃である。なお軟化温度(TMA)は、シート上に
直径1.0mmの石英製針を載せ、荷重49gをかけ、
5℃/分の速度で昇温させたときに、針がシートに0.
635mm侵入した温度である。
【0009】また(A1)環状オレフィン系樹脂は、1
35℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が、通常
は0.01〜10dl/gであり、好ましくは0.05
〜2.0dl/g、さらに好ましくは0.4〜1.2d
l/gである。さらにこの(A1)環状オレフィン系樹
脂は、ガラス転移点(Tg)が、通常50℃以上、好ま
しくは60〜200℃であり、X線回折法によって測定
した結晶化度が、通常0〜20%、好ましくは0〜2%
である。
【0010】ここでまず、上記のような(A1)環状オ
レフィン系樹脂を製造する際に用いられる環状オレフィ
ンについて説明する。環状オレフィンとしては前記式
[1]または[2]で表される化合物を使用する。前記
式[1]において、nは0または1であり、mは0また
は正の整数である。また、R1〜R18ならびにRa、Rb
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭
化水素基よりなる群から選ばれる原子または基を表す。
ここで、ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子またはヨウ素原子である。また炭化水素基として
は、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数1〜
20のハロゲン化アルキル基、炭素原子数3〜15のシ
クロアルキル基および炭素数6〜20の芳香族炭化水素
基などを挙げることができる。より具体的には、アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシ
ル基、ドデシル基およびオクタデシル基などを挙げるこ
とができ、ハロゲン化アルキル基としては、上記のよう
なアルキル基を形成している水素原子の少なくとも一部
がフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子で
置換された基を挙げることができる。シクロアルキル基
としては、シクロヘキシル基などを挙げることができ、
芳香族炭化水素基としては、フェニル基およびナフチル
基などを挙げることができる。
【0011】さらに前記式[1]において、R15とR16
とが、R17とR18とが、R15とR17とが、R16とR18
が、R15とR18とが、あるいはR16とR17とがそれぞれ
結合して(互いに共同して)、単環または多環を形成し
ていてもよく、しかもこのようにして形成された単環ま
たは多環が二重結合を有していてもよい。ここで形成さ
れる単環または多環としては、具体的に以下のようなも
のを挙げることができる。
【0012】
【化5】 なお上記例示において、1または2の番号を付した炭素
原子は、式[1]においてそれぞれR15(R16)または
17(R18)が結合している炭素原子を表す。また、R
15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を
形成していてもよい。このようなアルキリデン基は、通
常は炭素原子数2〜20のアルキリデン基であり、この
ようなアルキリデン基の具体的な例としては、エチリデ
ン基、プロピリデン基およびイソプロピリデン基などを
挙げることができる。
【0013】前記式[1]の中で好ましい環状オレフィ
ンとして、下記式[1−1]で表される環状オレフィン
を挙げることができる。
【化6】 上記式[1−1]において、n、m、R1〜R18は式
[1]と同じものを表す。
【0014】さらに、環状オレフィンとしては前記式
[2]で表される化合物を使用することもできる。前記
式[2]において、mは0または正の整数であり、hは
0または正の整数であり、jおよびkは0、1または2
である。また、R7〜R15およびR17〜R1 8は式[1]
と同じものを表す。さらに、R19〜R27はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基およびアルコ
キシ基からなる群から選ばれる原子または基を表す。
【0015】ここでハロゲン原子は、前記式[1]にお
けるハロゲン原子と同じである。また式[2]のR19
27の炭化水素基としては、炭素原子数1〜20のアル
キル基、炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、
炭素原子数3〜15のシクロアルキル基および炭素原子
数6〜20の芳香族炭化水素基などを挙げることができ
る。より具体的には、アルキル基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基およびオ
クタデシル基などを挙げることができ、ハロゲン化アル
キル基としては、上記のようなアルキル基を形成してい
る水素原子の少なくとも一部がフッ素原子、塩素原子、
臭素原子またはヨウ素原子で置換された基を挙げること
ができる。
【0016】シクロアルキル基としては、シクロヘキシ
ル基などを挙げることができ、芳香族炭化水素基として
は、アリール基およびアラルキル基などを挙げることが
でき、具体的には、フェニル基、トリル基、ナフチル
基、ベンジル基およびフェニルエチル基などを挙げるこ
とができる。アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基およびプロポキシ基などを挙げることができる。
【0017】ここで、R17およびR18が結合している炭
素原子と、R21が結合している炭素原子またはR19が結
合している炭素原子とは直接あるいは炭素原子数1〜3
のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち、上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合し
ている場合には、R17およびR21で表される基が、また
は、R18およびR19で表される基が互いに共同して、メ
チレン基(−CH2−)、エチレン基(−CH2CH
2−)またはトリメチレン基(−CH2CH2CH2−)の
内のいずれかのアルキレン基を形成している。
【0018】さらに、j=k=0のとき、R23とR20
たはR23とR27とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。この場合の単環または多
環の芳香族環の例としては、j=k=0のときR23とR
20がさらに芳香族環を形成している以下に記載する基な
どを挙げることができる。
【化7】 上記式において、hは式[2]におけるhと同じものを
表す。
【0019】上記のような式[1]または[2]で表さ
れる環状オレフィンとしては、具体的には、ビシクロ
[2.2.1]ヘプト-2-エン誘導体、テトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]-3-ドデセン誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]-4-ヘプタデセン誘導体、オク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.
012,17]-5-ドコセン誘導体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.
02,7.09,14]-4-ヘキサデセン誘導体、ヘプタシクロ-5-
エイコセン誘導体、ヘプタシクロ-5-ヘンエイコセン誘
導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリ
シクロ[4.4.0.12,5]-3-ウンデセン誘導体、ペンタシク
ロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]-4-ペンタデセン誘導体、ペ
ンタシクロペンタデカジエン誘導体、ペンタシクロ[7.
4.0.12,5.19,12.08,13]-3-ペンタデセン誘導体、ヘプタ
シクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]-4-エ
イコセン誘導体、ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.1
15,18.03,8.02,10.012,21.014,19]-5-ペンタコセン誘導
体、ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]-3-ヘキサ
デセン誘導体、ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]-5-ヘンエイコセン誘導体、ノナシ
クロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.02,11.04,9.013,22.
015,20]-5-ヘキサコセン誘導体、1,4-メタノ-1,4,4a,9a
-テトラヒドロフルオレン誘導体、1,4-メタノ-1,4,4a,
5,10,10a-ヘキサヒドロアントラセン誘導体、およびシ
クロペンタジエン-アセナフチレン付加物などを挙げる
ことができる。
【0020】以下に前記のような式[1]または[2]
で表される環状オレフィンのより具体的な例を示す。
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】
【化18】
【0032】
【化19】
【0033】
【化20】
【0034】
【化21】
【0035】
【化22】
【0036】
【化23】
【0037】
【化24】
【0038】
【化25】
【0039】
【化26】
【0040】
【化27】
【0041】
【化28】
【0042】上記のような式[1]または[2]で表さ
れる環状オレフィンは、シクロペンタジエン類と対応す
る構造を有するオレフィン類とのディールス・アルダー
反応により製造することができる。これらの環状オレフ
ィンは、単独であるいは2種以上組み合わせて用いるこ
とができる。
【0043】本発明で用いられる(a−1)〜(a−
3)の環状オレフィン系樹脂は、上記のような式[1]
または[2]で表される環状オレフィンを用いて、例え
ば特開昭60−168708号公報、特開昭61−12
0816号公報、特開昭61−115912号公報、特
開昭61−115916号公報、特開昭61−2713
08号公報、特開昭61−272216号公報、特開昭
62−252406号公報、特開昭62−252407
号公報、特開昭64−106号公報、特開平1−156
308号公報および特開平1−197511号公報など
において本出願人が提案した方法に従い、適宜条件を選
択することにより製造することができる。
【0044】(a−1)エチレン・環状オレフィンラン
ダム共重合体 本発明で(A1)環状オレフィン系樹脂として用いられ
る(a−1)エチレン・環状オレフィンランダム共重合
体は、通常、エチレンから誘導される構成単位を30〜
90モル%、好ましくは40〜80モル%の量で、環状
オレフィンから誘導される構成単位を10〜70モル
%、好ましくは20〜60モル%の量で含有している。
なお、エチレン組成および環状オレフィン組成は13C−
NMRによって測定される。
【0045】この(a−1)エチレン・環状オレフィン
ランダム共重合体では、上記のようなエチレンから誘導
される構成単位と環状オレフィンから誘導される構成単
位とが、ランダムに配列して結合し、実質的に線状構造
を有している。この共重合体が実質的に線状であって、
実質的にゲル状架橋構造を有していないことは、この共
重合体が有機溶媒に溶解し、不溶分を含まないことによ
り確認することができる。たとえば後述するようにして
極限粘度[η]を測定する際に、この共重合体が135
℃、デカリンに完全に溶解することにより確認すること
ができる。
【0046】本発明で用いられる(a−1)エチレン・
環状オレフィンランダム共重合体において、前記式
[1]または[2]で表される環状オレフィンから誘導
される構成単位の少なくとも一部は、それぞれ下記構造
式[1−a]または[2−a]で示される構造を有して
いると考えられる。また、式[1−1]で表される環状
オレフィンの少なくとも一部は下記構造式[1−1−
a]で表される構造を有していると考えられる。
【0047】
【化29】 上記式[1−a]、[1−1−a]において、n、m、
q、R1〜R18ならびにRa、Rbは式[1]と同じもの
を表す。式[2−a]において、m、h、j、k、R7
〜R15およびR17〜R27は式[2]と同じものを表す。
【0048】また本発明で用いられる(a−1)エチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体は、本発明の目的
を損なわない範囲で必要に応じて他の共重合可能なモノ
マーから誘導される構成単位を含有していてもよい。こ
のような他のモノマーとしては、上記のようなエチレン
または環状オレフィン以外のオレフィンや、ノルボルネ
ン類、非共役ジエン類などを挙げることができ、具体的
には、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチ
ル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペ
ンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、
1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、
1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどの
炭素数3〜20のα-オレフィン、シクロブテン、シク
ロペンテン、シクロヘキセン、3,4-ジメチルシクロペン
テン、3-メチルシクロヘキセン、2-(2-メチルブチル)
-1-シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a-テト
ラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンなどのシクロオレフ
ィン、2-ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボルネン、5-
エチル-2-ノルボルネン、5-イソプロピル-2-ノルボルネ
ン、5-n-ブチル-2-ノルボルネン、5-イソブチル-2-ノル
ボルネン、5,6-ジメチル-2-ノルボルネン、5-クロロ-2-
ノルボルネン、5-フルオロ-2-ノルボルネンなどのノル
ボルネン類、1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサ
ジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,7-オクタジエ
ン、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2-ノルボル
ネン、5-ビニル-2-ノルボルネンなどの非共役ジエン類
等を挙げることができる。
【0049】これらの他のモノマーは、単独であるいは
2種以上組み合わせて用いることができる。 (a−1)エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
において、上記のような他のモノマーから誘導される構
成単位は、通常20モル%以下、好ましくは10モル%
以下の量で含有されていてもよい。
【0050】本発明で用いられる(a−1)エチレン・
環状オレフィンランダム共重合体は、エチレンと式
[1]または[2]で表される環状オレフィンとを用い
て、前記公報に開示された製造方法により製造すること
ができる。これらのうちでも、この共重合を炭化水素溶
媒中で行い、触媒としてこの炭化水素溶媒に可溶性のバ
ナジウム化合物および有機アルミニウム化合物から形成
されるバナジウム系触媒、チタン化合物および有機アル
ミニウム化合物から形成されるチタン系触媒、または少
なくとも2個の共役シクロアルカジエニル基が低級アル
キレン基を介して結合した多座配位性化合物を配位子と
するジルコニウム錯体およびアルミノオキサンから形成
されるジルコニウム系触媒を用いて(a−1)エチレン
・環状オレフィンランダム共重合体を製造することが好
ましい。
【0051】(a−2)環状オレフィンの開環(共)重
合体 本発明で用いられる(a−2)環状オレフィンの開環
(共)重合体は、前記式[1]または[2]で表される
環状オレフィンから誘導される構成単位からなり、この
構成単位の少なくとも一部は、下記式[1−b]または
[2−b]で表される構造を有していると考えられる。
また、式[1−1]で表される環状オレフィンの少なく
とも一部は次式[1−1−b]で表される構造を有して
いると考えられる。
【0052】
【化30】 上記式[1−b]、[1−1−b]において、n、m、
q、R1〜R18ならびにRa、Rbは式[1]と同じもの
を表す。式[2−b]において、m、h、j、k、R7
〜R15およびR17〜R27は式[2]と同じものを表す。
【0053】環状オレフィン系開環(共)重合体(a−
2)は、前記環状オレフィンを必須成分とするものであ
るが、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて
他の共重合可能な不飽和単量体成分を含有していてもよ
い。任意に共重合されていてもよい不飽和単量体として
は、例えば下記式[3]で表される環状オレフィンなど
を挙げることができる。
【0054】
【化31】 上記式[3]中、R28およびR29は、水素原子、炭化水
素基またはハロゲン原子であって、それぞれ同一でも異
なっていてもよい。また、tは2以上の整数であって、
28およびR29が複数回繰り返される場合には、これら
はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
【0055】前記式[3]で示されるモノマー成分とし
ては、例えばシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロノネ
ン、シクロデセン、メチルシクロペンテン、メチルシク
ロヘキセン、メチルシクロヘプテン、メチルシクロオク
テン、メチルシクロノネン、メチルシクロデセン、エチ
ルシクロペンテン、エチルシクロブテン、エチルシクロ
オクテン、ジメチルシクロペンテン、ジメチルシクロヘ
キセン、ジメチルシクロヘプテン、ジメチルシクロオク
テン、トリメチルシクロデセン、2-(2-メチルブチル)
-1-シクロヘキセンなどを挙げることができる。
【0056】前記式[3]以外に任意に共重合されても
よい不飽和単量体としては、具体的には2,3,3a,7a-テト
ラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン、3a,5,6,7a-テトラ
ヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン等の環状オレフィンを
挙げることができる。このような任意に共重合されても
よい不飽和単量体は単独で、または組合せて使用するこ
とができ、通常、環状オレフィン系開環(共)重合体
(a−2)100モル%に対して50モル%未満の量で
用いられる。
【0057】このような開環(共)重合体は、前記公報
に開示された製造方法により製造することができる。具
体的には、前記式[1]または[2]で表される環状オ
レフィンを開環重合触媒の存在下に、重合または共重合
させることにより製造することができる。このような開
環重合触媒としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、オスミウム、イリジウムまたは白金などから選ばれ
る金属のハロゲン化物、硝酸塩またはアセチルアセトン
化合物と、還元剤とからなる触媒、あるいは、チタン、
パラジウム、ジルコニウムまたはモリブテンなどから選
ばれる金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン化合
物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いる
ことができる。
【0058】本発明で用いられる(a−2)開環(共)
重合体の水素化物は、上記のようにして得られる(a−
2)開環(共)重合体を、従来公知の水素添加触媒の存
在下に水素化して得られる。この(a−2)開環(共)
重合体の水素化物において、式[1]または[2]で表
される環状オレフィンから誘導される構成単位のうち、
少なくとも一部は下記式[1−c]または[2−c]で
表される構造を有していると考えられる。また、式[1
−1]で表される環状オレフィンの少なくとも一部は、
次式[1−1−c]で表される構造を有していると考え
られる。
【0059】
【化32】 上記式[1−c]、[1−1−c]において、n、m、
q、R1〜R18ならびにRa、Rbは式[1]と同じもの
を表す。式[2−c]において、m、h、j、k、R7
〜R15およびR17〜R27は式[2]と同じものを表す。
【0060】(a−3)グラフト変性物 本発明で用いられる(a−3)のグラフト変性物は、上
記のような(a−1)エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体、または(a−2)環状オレフィンの開環
(共)重合体もしくはその水素化物の一部を、変性剤で
グラフト変性して得られる。
【0061】変性剤としては、無水マレイン酸などの不
飽和カルボン酸、これらの酸無水物または不飽和カルボ
ン酸のアルキルエステル等の誘導体などを挙げることが
できる。本発明で用いられる(a−3)グラフト変性物
において、変性剤から誘導される構成単位の含有率は、
通常10モル%以下である。
【0062】このような(a−3)グラフト変性物は、
所望の変性率になるように、(a−1)エチレン・環状
オレフィンランダム共重合体または(a−2)環状オレ
フィンの開環(共)重合体もしくはその水素化物に、変
性剤を配合してグラフト重合させ製造することもできる
し、予め高変性率の変性物を調製し、次いでこの変性物
と未変性の環状オレフィン系樹脂とを混合することによ
り製造することもできる。
【0063】本発明で用いられる(A1)環状オレフィ
ン系樹脂は、上記のような(a−1)、(a−2)およ
び(a−3)からなる群から選ばれ、これらを2種以上
組み合わせたものであってもよい。本発明では、(A
1)環状オレフィン系樹脂として、これらのうちでも、
(a−1)エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
が好ましく用いられる。
【0064】本発明の耐熱性の容器または包装材は、上
記のような環状オレフィン系樹脂(A1)から形成され
る第1の層と後述する低結晶性乃至非晶性軟質共重合体
またはそれを含む組成物(B)から形成される第2の層
との積層体より形成されるが、この環状オレフィン系樹
脂(A1)から形成される第1の層が、環状オレフィン
系樹脂組成物(A2)から形成されていてもよい。
【0065】即ち、(A2)環状オレフィン系樹脂組成
物からなる第1の層は、上述の(a−1)エチレン・環
状オレフィンランダム共重合体、(a−2)開環(共)
重合体もしくはその水素添加物および(aー3)グラフ
ト変性物よりなる群から選ばれる少なくとも一種の環状
オレフィン系樹脂と、(b)ポリオレフィンとからなる
環状オレフィン系樹脂組成物から形成される。
【0066】ここで(b)ポリオレフィンとしては、通
常は炭素数2〜20のα-オレフィンの(共)重合体が
使用される。具体的にはこの炭素数2〜20のα-オレ
フィンの例としては、エチレン、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセンおよび1-エイコセンなどを挙げることができる。
【0067】本発明で使用される(b)ポリオレフィン
は、上記のようなα-オレフィンの単独重合体であって
もよいし、また2種以上のα-オレフィンの共重合体で
あってもよい。さらに、この(b)ポリオレフィンに
は、このポリオレフィンの特性を損なわない範囲内で、
この上記のようなα-オレフィンに、ノルボルネン類、
非共役ジエン類などの他の単量体が共重合していてもよ
い。こうした他の単量体の例としては、シクロブテン、
シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4-ジメチルシクロ
ペンテン、3-メチルシクロヘキセン、2-(2-メチルブチ
ル)-1-シクロヘキセン、シクロオクテンおよび3a,5,6,
7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンなどのシクロ
オレフィン、2-ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボルネ
ン、5-エチル-2-ノルボルネン、5-イソプロピル-2-ノル
ボルネン、5-n-ブチル-2-ノルボルネン、5-イソブチル-
2-ノルボルネン、5,6-ジメチル-2-ノルボルネン、5-ク
ロロ-2-ノルボルネンおよび5-フルオロ-2-ノルボルネン
などのノルボルネン類、1,4-ヘキサジエン、4-メチル-
1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,7-
オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2
-ノルボルネンおよび5-ビニル-2-ノルボルネンなどの非
共役ジエン類等を挙げることができる。
【0068】これらの他のモノマーは、単独であるいは
2種以上組み合わせて用いることができる。特に本発明
では、この(b)ポリオレフィンが、ポリエチレンおよ
び/またはポリプロピレンであることが好ましい。この
(b)ポリオレフィンがポリエチレンである場合に、こ
のポリエチレンはエチレンの単独重合体であってもよい
し、エチレンと他のα-オレフィンとの共重合体であっ
てもよい。
【0069】この(b)ポリオレフィンが、例えば、ポ
リエチレンである場合、エチレンの単独重合体、または
エチレン含有量が60モル%以上、好ましくは70モル
%以上のエチレンと他のα-オレフィンとの共重合体で
あって、密度が0.830g/cm3以上、好ましくは
0.87〜0.94g/cm3、190℃のメルトフロ
ーレートが0.01〜100g/10分、好ましくは
0.03〜50g/10分、ビカット軟化点が50〜1
40℃、好ましくは80〜130℃の範囲にあるものを
使用するのが望ましい。
【0070】エチレンと共重合する他のα-オレフィン
としては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エ
チル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-
ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ンなどの炭素数3〜14、好ましくは3〜10のものを
挙げることができる。
【0071】また、この(b)ポリオレフィンが、例え
ば、ポリプロピレンである場合に、このポリプロピレン
はプロピレンの単独重合体であってもよいし、プロピレ
ンと他のα-オレフィンとの共重合体であってもよい。
この(b)ポリオレフィンがポリプロピレンである場
合、プロピレンの単独重合体、またはプロピレン含有量
が70モル%以上、好ましくは80モル%以上のポリプ
ロピレンと他のα-オレフィンとの共重合体であって、
密度が0.85g/cm3以上、好ましくは0.89〜0.
91g/cm3、230℃のメルトフローレートが0.0
1〜100g/10分、好ましくは0.05〜50g/
10分、ビカット軟化点が100〜170℃、好ましく
は110〜160℃の範囲にあるものを使用するのが望
ましい。
【0072】プロピレンと共重合する他のα-オレフィ
ンとしては、エチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エ
チル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-
ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ンなどの炭素数2〜14(プロピレンを除く)、好まし
くは2〜10(プロピレンを除く)のものを挙げること
ができる。
【0073】また、この(b)ポリオレフィンはグラフ
ト変性物であってもよい。ここで使用される変性剤とし
ては、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸、これら
の酸無水物または不飽和カルボン酸のアルキルエステル
等の誘導体などを挙げることができる。この(b)ポリ
オレフィンがグラフト変性物である場合に、このポリオ
レフィン(b)中における変性剤から誘導される構成単
位の含有率は、通常10モル%以下である。
【0074】このようなグラフト変性物は、所望の変性
率になるようにポリオレフィンに変性剤を配合してグラ
フト重合させ製造することもできるし、予め高変性率の
変性物を調製し、次いでこの変性物と未変性のポリオレ
フィンとを混合することにより製造することもできる。
【0075】環状オレフィン系樹脂組成物(A2)中に
占める環状オレフィン系樹脂(A1)の割合は、通常5
0重量%以上、好ましくは60〜99重量%、ポリオレ
フィン(b)の割合は、通常50重量%未満、好ましく
は1〜40重量%とするのが望ましい。
【0076】本発明で用いられる(A)環状オレフィン
系樹脂または環状オレフィン系樹脂組成物には、本発明
の目的を損なわない範囲で、前記(a−1)〜(a−
3)および(b)以外の他の成分として、衝撃強度を向
上させるためのゴム成分を配合したり、他の樹脂成分、
耐熱安定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、ス
リップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、核剤、滑
剤、特定波長の光だけを吸収する染料、顔料、天然油、
合成油、ワックスまたは可透光性の充填剤などを配合す
ることができる。これらの他の成分の配合量は、環状オ
レフィン系樹脂(A1)および他の成分の合計量、また
は環状オレフィン系樹脂(A1)、ポリオレフィン
(b)および他の成分の合計量に占める割合で、通常5
0重量%未満とするのが望ましい。
【0077】例えば、任意成分として配合される安定剤
として具体的には、テトラキス[メチレン-3(3,5-ジ-t
-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プ
ロピオン酸アルキルエステル、2,2'-オキサミドビス
[エチル-3(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]等のフェノール系酸化防止剤;ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12ーヒドロキシ
ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸カルシウムなどの脂
肪酸金属塩;多価アルコールの脂肪酸エステルなどを挙
げることができる。
【0078】これらは単独で配合してもよく、例えばテ
トラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタンとステアリン酸亜
鉛およびグリセリンモノステアレートとの組合せのよう
に組み合わせて使用することもできる。本発明では特
に、フェノール系酸化防止剤と多価アルコールの脂肪酸
エステルとを組合せて用いることが好ましく、このよう
な多価アルコールの脂肪酸エステルとしては3価以上の
多価アルコールのアルコール性水酸基の一部がエステル
化された多価アルコール脂肪酸エステルを挙げることが
できる。
【0079】このような多価アルコールの脂肪酸エステ
ルとしては、具体的にはグリセリンモノステアレート、
グリセリンモノラウレート、グリセリンモノミリステー
ト、グリセリンモノパルミテート、グリセリンジステア
レート、グリセリンジラウレート等のグリセリン脂肪酸
エステル;ペンタエリスリトールモノステアレート(pe
ntaerythritol mono stearate)、ペンタエリスリトー
ルモノラウレート、ペンタエリスリトールジステアレー
ト、ペンタエリスリトールトリステアレート等のペンタ
エリスリトールの脂肪酸エステルなどを挙げることがで
きる。これらは単独で用いてもよく、相互間で組合せて
用いてもよい。
【0080】フェノール系酸化防止剤は、必須成分の合
計100重量部に対して10重量部未満、好ましくは5
重量部未満、さらに好ましくは2重量部未満の割合で用
いるのが望ましい。また多価アルコールの脂肪酸エステ
ルは、必須成分の合計100重量部に対して10重量部
未満、好ましくは5重量部未満の割合で用いるのが望ま
しい。
【0081】環状オレフィン系樹脂(A1)とポリオレ
フィン(b)とから環状オレフィン系樹脂組成物(A
2)を製造するには公知の混合方法が採用でき、例え
ば、ヘンシェルミキサー、V−ブレンダー、リボンブレ
ンダー、タンブラーブレンダー等で混合する方法、混合
後さらに一軸押出機、二軸押出機、ニーダー等により溶
融混練した後、造粒あるいは粉砕する方法などを挙げる
ことができる。
【0082】(B)低結晶性乃至非結晶性軟質共重合体
(c)とポリオレフィン(b)よりなる組成物次に本発
明の耐熱性成形体の第2の層の形成材料である軟質共重
合体(c)とポリオレフィン(b)よりなる組成物につ
いて説明する。
【0083】本発明で使用される低結晶性乃至非晶性軟
質共重合体(c)としては、JISA硬度が100以下
の軟質熱可塑性樹脂であって、例えばEPR(エチレン
・プロピレンゴム)、EBR(エチレン・ブテンゴム)
等のエチレン・α−オレフィン共重合体、あるいはEP
DM(エチレン・プロピレン・ジエン)、EBDM(エ
チレン・ブテン・ジエン)等のエチレン・α−オレフィ
ン・ジエン三元共重合体、SEBS(スチレン・エチレ
ン・ブテン・スチレンブロック共重合体),SBS(ス
チレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体)SE
PS(スチエレン・エチレン・プロピレンブロック共重
合体)、SIS(スチレン・イソプレン・スチレンブロ
ック共重合体)、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、
ポリブタジエン、スチレン・ブタジエンゴムなどが挙げ
られる。これらの中でもオレフィン系エラストマーのE
PR、EBR、EPDMなどが特に好ましく用いられ
る。
【0084】オレフィン系エラストマーのASTM D
1238Lにより測定したメルトフローレート(MF
R)は、通常0.01〜100g/10分、好ましくは
0.05〜50g/10分の範囲内にある。、密度が通
常は0.850〜0.910g/cm3、好ましくは0.8
55〜0.900g/cm3の範囲内にあり、エチレン含
有量が30〜95モル%、好ましくは40〜92モル%
の範囲内にあり、かつX線回折法により測定した結晶化
度が通常は40%以下、好ましくは30%以下である。
【0085】このエチレン・α-オレフィン共重合体を
構成するα-オレフィンとしては、通常は、炭素数が3
〜20のα-オレフィンが使用される。このようなα-オ
レフィンの例としては、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキ
セン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1
-テトラデセンおよび1-オクタデセンを挙げることがで
きる。このα-オレフィンは単独であるいは組み合わせ
て共重合させることができる。
【0086】このエチレン・α-オレフィン共重合体
は、前述のように低結晶性乃至非晶性のポリオレフィン
であり、この共重合体についてASTM D 3418
により測定した融点は通常は100℃以下である。本発
明では上記のような低結晶性乃至非晶性軟質共重合体に
粘着賦与剤を配合して組成物とすることもできる。
【0087】上記のような粘着付与剤としては、脂肪族
系炭化水素樹脂および/または芳香族系炭化水素樹脂を
水素添加した脂環族系炭化水素樹脂を挙げることができ
る。この中でも水素添加率が80%以上、好ましくは8
5%以上の脂環族系炭化水素樹脂を使用することが望ま
しい。また、両者の配合割合は、エチレン・α-オレフ
ィン共重合体が60〜98重量%、好ましくは、70〜
95重量%、脂肪族系炭化水素樹脂および/または脂環
族炭化水素樹脂が2〜40重量%、好ましくは、5〜3
0重量%である。このような粘着賦与剤を用いることに
より層間剥離強度を高めることができる。
【0088】さらに、この低結晶性乃至非晶性軟質重合
体は、全部または一部が不飽和カルボン酸またはその誘
導体で変性されていてもよいし、この低結晶性乃至非晶
性軟質共重合体に変性ポリエチレンを配合することもで
きる。この変性ポリエチレンは、不飽和カルボン酸また
はその誘導体のグラフト量が0.01〜10重量%、好
ましくは0.1〜5重量%、密度が0.920〜0.98
g/cm3、好ましくは0.905〜0.970g/cm3
の範囲内にあり、X線回折法により測定した結晶化度が
45%以上、好ましくは50〜80%の範囲内にある変
性ポリエチレンである。この変性ポリエチレンを製造す
るには、メルトフローレート(MFR:ASTM D
1238,E)が0.001〜100g/10分、密度
が0.905〜0.980g/cm3の範囲内にあり、X
線回折法により測定した結晶化度が45%以上のエチレ
ンの単独重合体を使用することもできるし、α-オレフ
ィンと組み合わせて共重合体として使用することも可能
である。ここでエチレンと共に共重合させることができ
るα-オレフィンの例としては、プロピレン、1-ブテ
ン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテンお
よび1-デセンを挙げることができる。
【0089】上記のポリエチレンにグラフトする不飽和
カルボン酸またはその誘導体としてはアクリル酸、マレ
イン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジ
ック酸TM(エンドシス-ビシクロ[2,2,1]ヘプト-5-エ
ン-2,3-ジカルボン酸)などの不飽和カルボン酸または
その誘導体、例えば酸ハライド、アミド、イミド、酸無
水物、エステル等を挙げることができ、具体的には塩酸
マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコ
ン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グ
リシジルマレエートなどを挙げることができる。これら
の中でも不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適
であり、特にマレイン酸、ナジック酸TMまたはこれらの
酸無水物が好ましい。上記のようなグラフト剤を用いた
ポリエチレンの変性は、従来から採用されている方法に
準じて行うことができる。
【0090】本発明で使用される(B)軟質共重合体
(c)とポリオレフィン(b)よりなる組成物を構成す
るポリオレフィン(b)は、前述の(A2)で環状オレ
フィンに配合されるポリオレフィン(b)と同じ物を使
うことができる。両者は、あらかじめ押出機、バンバリ
ーミキサー、ロールなどで混練した後、成形に供するこ
ともできるし、両者をト゛ライフ゛レント゛した後、そのまま成形
することもできる。軟質共重合体(c)とポリオレフィ
ン(b)の組成割合は、軟質共重合体(c)20〜10
0重量部、好ましくは30〜90重量部、ポリオレフィ
ン(b)80〜0重量部、好ましくは70〜10重量部
である。
【0091】本発明の耐熱性の容器または包装材は、前
記(A)環状オレフィン系樹脂(組成物)からなる層
と、前記(B)軟質共重合体(c)とポリオレフィン
(b)よりなる組成物層からなる積層体より形成され
る。
【0092】環状オレフィン系樹脂(組成物)(A)層
と軟質共重合体とポリオレフィンの組成物(B)層の積
層の形態としては、(A)/(B)、(B)/(A)/
(B)、(A)/(B)/(A)など任意の組み合わせ
を採ることができる。また、上記の積層体にさらに、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エ
チレン・ビニルアルコール共重合体、ナイロン6、ナイ
ロン6.6などのポリアミド、PET,PBTなどのポ
リエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、セロファンなどの樹脂、シリカ蒸着フィル
ム、アルミなどの金属蒸着フィルム、アルミ箔等の金属
箔を直接あるいは接着層を介して積層してもよい。
【0093】このような本発明の耐熱性の容器または包
装材において、(A)環状オレフィン系樹脂(組成物)
層と、(B)軟質共重合体(c)とポリオレフィン
(b)よりなる組成物層との厚さは、本発明の耐熱性容
器または包装材の用途を考慮して適宜設定することがで
きるが、通常の場合、(A)環状オレフィン系樹脂(組
成物)層の厚さは1μm〜10mmの範囲内にあり、
(B)軟質共重合体(c)とポリオレフィン(b)より
なる組成物層の厚さは1μm〜10mmの範囲内にあ
る。そして、本発明のポリオレフィン系多層積層体全体
の厚さは、この積層体の用途、積層される層の数等によ
って異なるが、通常は、2μm〜20mmの範囲内にあ
る。
【0094】上記のような環状オレフィン系樹脂(組成
物)(A)層と軟質共重合体(c)とポリオレフィン
(b)よりなる組成物(B)層とは、例えば、多層Tダ
イ法、多層インフレーション法、押出ラミネーション法
等の共押出成形法、多層ブロー法、2色成形法、サンド
イッチ成形法、スタンピング成形法、プレス法など、一
般的な多層積層体の成形法を採用して積層することがで
きる。また、テンター法、チューブラー法等の方法によ
る、一軸または二軸延伸も可能である。
【0095】本発明の成形体は、初期の接着力に優れて
いるので食品や医薬品等の各種容器包装用途に用いるこ
とができる。特に、50℃以上の温度で一時的処理され
るか、50℃以上の温度で保温される用途にあっては、
層間の剥離強度の低下が少ないため好適に用いられる。
具体的な用途としては、湯滅菌、レトルト、ホットフィ
ル、スチーム滅菌等に使用される食品や医薬品の容器、
包装等が挙げられる。また、本発明の成形体は、防湿性
に優れており、食品や薬品の成分を吸着しにくく、保香
性に優れ、成形体からの溶出物が少ない。また、シー
ト、フィルム状とした成形体は、手切れ性、ヒートシー
ル性およびデッドホールド性に優れ、さらに真空または
圧空成形性にも優れている。
【0096】具体的な用途としては、薬剤、食品などの
容器、包装を挙げることができる。例えば、輸液バッ
グ、試薬管などの医療容器包装、加熱滅菌の必要なレト
ルトパック、ゼリー、プリン容器およびこの容器に用い
られる蓋、ホットフィル用容器などの食品容器包装等、
高温での処理の必要な用途に適している。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、特定の
環状オレフィン系樹脂あるいは環状オレフィン系樹脂組
成物からなる第1の層と、軟質共重合体とポリオレフィ
ンよりなる組成物からなる第2の層とを良好に接着して
積層することができ、50℃以上の温度で処理しても層
間の接着強度が良好であるので、加熱滅菌やホットフィ
ルの必要な医療、食品容器、包装等に好適に用いること
ができる。
【0098】
【実施例】次に本発明の実施例について説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。
【0099】実施例1〜9、比較例1〜3 以下に記載の使用原料を用いて、3種3層のTダイキャ
スト成形機で下記条件でフィルムを作製した。各層の構
成は、表1の通りである。一つの層に2種の樹脂を用い
ている例では、あらかじめ2種類の樹脂をドライブレン
ドしておき、成形の際、成形機で混練を行った。 ●外層1:30mmΦ単軸押出機 設定温度250℃、
スクリュー回転30rpm ●中間層:30mmΦ二軸押出機 設定温度250℃、
スクリュー回転100rp m ●外層2:30mmΦ単軸押出機 設定温度250℃、
スクリュー回転30rpm ●ダイ温度:250℃ ●冷却ロール温度:40℃
【0100】(層厚み) 外層1/中間層/外層2=30μm/30μm/30μ
m (測定法)上記の方法で作成したフィルムの初期の剥離
強度およびフィルムを110℃で4時間、熱風循環式オ
ーブンで加熱した後の剥離強度を測定した。測定は、フ
ィルムの押出方向(MD)に15mm幅で切り出し、引
張試験機を用いて環状オレフィン系樹脂層と該樹脂層に
接する樹脂層の間をTピール法にて、剥離速度300m
m/分の条件で剥離することにより行った。なお、測定
時の温度は、23℃、相対湿度は50%であった。測定
結果を表1に示した。
【0101】(使用原料)環状オレフィン系樹脂(a) ・ETCD:エチレンとテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]-3-ドデセンのランダム共重合体(エチレン含量6
5mol%、TMA=135℃、Tg=125℃、
[η]=0.60dl/g、MFR=15g/10分
(260℃、2.16Kg)ポリオレフィン(b) ・PE−1:LLDPE、密度0.920g/cm3、MFR
=2.1g/10分(190℃、2.16Kg)、 ・PE−2:HDPE、密度0.968g/cm3、MFR
=5.2g/10分(190℃、2.16Kg) ・PP−1:ホモPP、密度0.910g/cm3、MF
R=6.5g/10分(230℃、2.16Kg)低結晶性乃至非結晶性軟質共重合体(c) ・ELA−1:エチレン・ブテン−1共重合体(エチレ
ン含量90mol%、密度0.890g/cm3、MF
R=18g/10分、結晶化度20%、JISA硬度8
6) ・ELA−2:エチレン・オクテン−1共重合体(エチ
レン含量93mol%、密度0.895g/cm3、M
FR=4g/10分、結晶化度30%、JISA硬度9
3) ・ELA−3:エチレン・プロピレン共重合体(エチレ
ン含量80mol%、密度0.870g/cm3、MF
R=2.9g/10分、結晶化度9%、JISA硬度6
0)その他 ・PR−1:水添石油樹脂、アルコンP−125(軟化
点温度125℃、臭素化2、荒川化学製)
【0102】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 232/04 C08F 232/08 4J100 232/08 236/20 236/20 255/02 255/02 277/00 277/00 279/00 279/00 C08L 21/00 C08L 21/00 23/00 23/00 23/08 23/08 45/00 45/00 47/00 47/00 51/06 51/06 53/00 53/00 53/02 53/02 65/00 65/00 B65D 1/00 A Fターム(参考) 3E033 BA09 BA14 BA15 BA16 BA17 BA18 BA19 BA21 BA22 BA26 BB08 CA07 CA09 CA18 CA20 GA03 3E086 AD01 AD06 BA04 BA15 BB02 BB12 BB41 BB51 BB90 CA03 CA27 CA28 4F100 AK01B AK03A AK03B AK03K AK04A AK05 AK62 AK63 AK64 AK65 AL01B AL03A AL04A AL05A AL05B BA02 BA15 GB16 JA05B JA11B JA12B JD04 JJ03 JK06 JK13B JK17 JL12 JN01 4J002 AC06Y AC08Y AE035 BB03X BB05X BB10W BB12X BB14X BB15X BB15Y BB17X BB18Y BB20W BB20Y BB21W BB21X BB21Y BB28Y BK00W BL01Y BN03Y BN05W BN05X BP01Y CE00W FD010 FD040 FD060 FD090 FD100 FD170 FD200 FD340 GF00 GG01 GG02 4J026 AA12 AA13 AA14 AA64 AA66 AC01 AC02 AC29 AC34 AC36 BA25 BA27 BA32 BA34 BA35 BA36 BA38 BA44 BB01 GA01 4J100 AA02P AA02Q AA03P AA03Q AA04Q AA08Q AA15Q AA16Q AA17Q AA18Q AA19Q AA21Q AR09P AR09Q AR11P AR11Q AR21P AR21Q AS01R AS15P AS15Q BA16H BA20H BB01P BB03P BB07P BC23P BC43P BC44P BC48P BC49P CA01 CA04 CA05 CA31 DA01 DA13 DA14 DA15 DA25 DA41 DA43 HA03 HC28 HC29 HC30 HC34 HC39 HC50 HC63 JA58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A):(A1);(a−1)下記式
    [1]または[2]で表される環状オレフィンとエチレ
    ンとの共重合体からなるエチレン・環状オレフィンラン
    ダム共重合体、 (a−2)下記式[1]または[2]で表される環状オ
    レフィンの開環(共)重合体もしくはその水素添加物、
    および(a−3)前記エチレン・環状オレフィンランダ
    ム共重合体(a−1)または環状オレフィンの開環
    (共)重合体もしくはその水素添加物(a−2)のグラ
    フト変性物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の環
    状オレフィン系樹脂から形成された層、または(A
    2);前記(a−1)エチレン・環状オレフィンランダ
    ム共重合体、(a−2)開環(共)重合体もしくはその
    水素添加物および(aー3)グラフト変性物よりなる群
    から選ばれる少なくとも一種の環状オレフィン系樹脂と
    (b)ポリオレフィンとからなる環状オレフィン系樹脂
    組成物から形成された層よりなる群から選ばれる第1の
    層と、 (B):結晶化度40%以下でガラス転移温度が0℃以
    下の低結晶性乃至非晶性軟質共重合体(c)20〜10
    0重量部と上記ポリオレフィン(b)0〜80重量部の
    組成物から形成された第2の層との少なくとも2層が積
    層されてなるポリオレフィン系多層積層体より形成さ
    れ、50℃以上の温度で処理された耐熱性の容器または
    包装材。 【化1】 [式[1]において、nは0または1であり、mは0ま
    たは正の整数であり、qは0または1であり、R1〜R
    18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に、水素原
    子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ば
    れる原子または基を表し、R15〜R18は、互いに結合し
    て単環または多環を形成していてもよく、かつこの単環
    または多環は二重結合を有していてもよく、またR15
    16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成
    していてもよい。ここでqが0の場合には、それぞれの
    結合手が結合して5員環を形成する。] 【化2】 [式[2]において、mは0または正の整数であり、h
    は0または正の整数であり、jおよびkは0、1または
    2であり、R7〜R15およびR17〜R18は、それぞれ独
    立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりな
    る群から選ばれる原子または基を表し、R19〜R27は、
    それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基
    およびアルコキシ基からなる群から選ばれる原子または
    基を表す。]
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