[go: up one dir, main page]

JP2000245875A - 球技用ボール - Google Patents

球技用ボール

Info

Publication number
JP2000245875A
JP2000245875A JP11050098A JP5009899A JP2000245875A JP 2000245875 A JP2000245875 A JP 2000245875A JP 11050098 A JP11050098 A JP 11050098A JP 5009899 A JP5009899 A JP 5009899A JP 2000245875 A JP2000245875 A JP 2000245875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leather
ball
valve
tube
panels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11050098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidesuke Kuriki
秀介 栗木
Makoto Takenoshita
誠 竹野下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Molten Corp filed Critical Molten Corp
Priority to JP11050098A priority Critical patent/JP2000245875A/ja
Publication of JP2000245875A publication Critical patent/JP2000245875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブ取付け部分をできるだけ柔らかい状態
とした球技用ボールを提供する。 【解決手段】 複数枚の皮革パネル13,14を球形に
縫い合わせて表皮層12を形成し、皮革パネルの裏面に
接着された複数枚の布17a,17b,17C,17d
よりなる補強層17の間にバルブ7上端の鍔状部分11
を挟んで接着し、バルブを皮革パネルに固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッカーボール、
ハンドボール等の球技用ボール、特に縫い構造の球技用
ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】サッカーボール等球技用ボールは、その
構造の違いから縫いボールと貼りボールの2種類に大別
される。縫いボールとは、複数枚の皮革パネルを、その
周辺を内側に折り曲げて縫い合わせ、これにゴムチュー
ブを収納した構造を有する。球形を保つために皮革パネ
ルの裏面に複数枚の布が接着されて補強層が形成され
る。他方貼りボールとは、ゴムチューブの表面に数千メ
ートル分のナイロン糸をランダムな方向に巻き、球形を
維持する補強層を形成した後、この補強層上に皮革パネ
ルを接着するのである。
【0003】通常、縫いボールの方が、縫い目部分の溝
が狭くかつ深いことからグリップ性すなわち手に持った
とき掴みやすいこと、蹴球時等のボールコントロール
性、飛距離に優れること、及び感触が柔らかいことから
ボールが体にぶつかったとき或いは蹴球時における衝撃
が抑えられるという利点がある。それ故最近では、縫い
ボールの方が広く使用されるようになりつつある。な
お、皮革層としては、天然皮革、人工皮革その他の皮革
様の材料が使用される。
【0004】縫いボールにおいて、バルブの取付けに際
しては、例えば図3に示す構造が採用されることが多
い。すなわちゴム製バルブの上端に薄い円形の鍔状部材
が形成され、これが空気注入用孔を形成した皮革パネル
の裏面に、布片が当てられて糸にて縫い合わされるので
ある。縫い合わせることで、バルブが皮革パネルから剥
離することを防止し、かつ皮革パネルに対するバルブの
位置合わせを確実にするのである。また、バルブが取り
つけられる皮革パネルのみ、その裏面に別途支持片が配
置され、これに開けた孔にバルブを嵌め込み、支持片は
皮革パネルの端部において縫い合わせる構造も公知であ
る(実公昭36−8228号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来の構造
にあっては、バルブ1の固定部分に布片2が糸3で皮革
パネル4に縫い合わせられるため、この部分が硬くな
り、これが体に当たったとき痛いこと、またイレギュラ
ーバウンドの原因となること、さらに外観上も見栄えが
よくないという問題がある。また上記公報に開示の構造
にあっては、バルブを取りつける皮革パネルのみ支持片
が設けられるため、この皮革パネル部分の反発弾性が他
の部分と異なること、支持片と皮革パネルとは接着され
ていないから、蹴球等が繰り返されるうちにバルブの中
心が皮革パネルの空気注入孔からずれ、以後空気の注入
操作ができなくなるという問題が発生する。それ故かか
る構造は実際には採用されていない。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、バルブ取付け部分の反発弾性等、物性を他の部
分にできるだけ近い構成とした球技用ボールを提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)に係
る球技用ボールは、球形中空体のゴム製チューブ、該チ
ューブに形成された空気注入のためのゴム製バルブ、複
数枚の多角形皮革パネルの周辺を縫い合わせて形成され
た上記チューブを被覆する表皮層を備え、上記皮革パネ
ルは、上記多角形形状の皮革層と、上記多角形形状の布
を複数枚重ね合わせて上記皮革層下面に接着した補強層
とからなる球技用ボールにおいて、上記バルブの上面に
該バルブと一体に鍔状部分が形成されてなり、該鍔状部
分は、上記皮革パネルの上記補強層間に上記布に挟まれ
て接着せしめられてなるものである。
【0008】かかる構造において、バルブの鍔状部分は
補強層を構成する布の間に挟まれて接着され、皮革パネ
ルに対するバルブの位置は固定される。補強層は皮革層
とともにその周辺が内側に折り込まれて、隣接する皮革
パネルと縫い合わされる。それ故バルブは、皮革パネル
に強固に固定される。またバルブを取りつけた皮革パネ
ル自体は、他の皮革パネルと同一構成要素からなり、特
別な構成要素は付加されないから、他の皮革パネルに近
い反発弾性等物性が得られる。
【0009】本発明(請求項2)に係る球技用ボール
は、上記表皮層が、12枚の5角形皮革パネルと20枚
の6角形皮革パネルからなり、サッカーボール又はハン
ドボールとすることができるものである。かかるる構成
においてバルブは、1枚の例えば6角形皮革パネルの中
央に位置せしめられ、この皮革パネルの中央に空気注入
用の孔が穿設される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1,2において、5はサッカー
ボールの例を示し、6は、ブチルゴム、ラテックスゴム
等の空気非透過性を有する弾性材料にて球形中空体に形
成されたチューブ、7は、チューブ6に圧搾空気を注入
するためのゴム製バルブであり、チューブ6に加硫接着
等により結合されている。8は、バルブ7の中央に装着
されたムシゴムであり、空気注入針(図示せず)が差し
込まれる細い孔9が途中まで形成されている。10は、
この孔9の下部に形成された切欠部で、針はこの切欠部
を突き抜けて、チューブ6内に差し込まれ、空気が注入
されるのである。11は、バルブ7の上端にチューブ6
表面より僅か(約2mm)突出して形成された薄い円板
状の鍔状部分である。
【0011】12は、複数牧の多角形皮革パネル、具体
的には12枚の5角形皮革パネル13と20枚の6角形
皮革パネル14よりなる表皮層であり、各皮革パネル1
3、14の周辺は内側に折り込まれて糸15にて縫い合
わされ、球形に構成されている。皮革パネル13、14
は、表面の皮革層16とその下面に接着された複数枚、
図示の例では4枚の布17a,17b,17c,17d
よりなる補強層17にて構成される。皮革層16とし
て、天然皮革、人工皮革が使用される。また布17a,
17b,17c,17dとして、綿布又は綿とポリエス
テルの混紡布が使用される。これらの皮革層16及び補
強層17は、両者接着された後に、5角形又は6角形に
裁断される。
【0012】補強層17を構成する布17a,17b,
17c,17dは、縦糸と横糸を交差させて織った織布
が使用され、4枚の布17a,17b,17c,17d
はその縦糸方向が、交互に直交するごとく配置されてい
る。これにより、補強層17の縦糸方向と横糸方向の引
張強度が等しくなる。織布は、縦糸方向及び横糸方向に
対し45度方向等、角度をつけた方向に引っ張った場
合、大きな伸縮作用が得られ(バイアス効果)、ボール
5に外力が加わったとき、外力に応じて伸縮し、衝撃を
緩和する。また織布の縦糸及び横糸方向には、強い引張
強度を有するから、皮革パネル13、14を強化する作
用を果たす。皮革層16及び布17a,17b,17
c,17dは、ラテックス糊にて接着されて1枚の皮革
パネル13、14とされる。補強層17は、パッキング
材と称せられ、ボール5に真球性、形状維持性、耐久性
を付与するとともにチューブ6を保護する作用をなすの
である。補強層17には、布17a,17b,17c,
17dの間にCR、ポリウレタン、EPDM等の発泡材
よりなる衝撃緩衝層を介在させることも、またポリエス
テルフィルム、PVCフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム等強度の高いフィルムより
なる強化層を介在させることもできる。
【0013】バルブ7は1枚の皮革パネル14の中央に
位置せしめられ、かつこの皮革パネル14の中央には、
ムシゴム8の径に略等しい径を有する小孔18が開けら
れている。また皮革パネル14裏面の4枚の布17a,
17b,17c,17dの中間、すなわち上2枚の布1
7a,17bと下2枚の布17c,17dの間に、バル
ブ7の鍔状部分11が挟まれ、クロロプレン系ゴム糊に
て接着されている。上2枚布17a,17bの中央には
小孔18に略等しい径の小孔が形成され、かつ下2枚の
布17c,17dの中央には、バルブ7を通すべく小孔
18より大きい径の孔が形成されている。皮革パネル1
4の周辺は、内側に折り込まれて皮革層16及び補強層
17ともに隣接する皮革パネル13、14と縫い合わさ
れている。
【0014】上記実施の形態では、サッカーボール5の
例をあげて説明したが、これに限らすハンドボールにも
適用できる。この場合、皮革パネルの形状はサッカーボ
ールのそれと同一であるが、ボールの直径が異なるので
ある。
【0015】
【発明の効果】本発明(請求項1)によれば、従来構造
におけるバルブ周囲の縫合糸及びこの縫合部分の内側に
配置される布片が不要とされるから、この部分の硬化は
最小限に抑制される。それ故、この部分が人体に当たっ
ても他の皮革パネル部分の衝撃とあまり変わらず、また
イレギュラーバウンドも実用に影響を及ぼさない程度に
抑えられる。さらに縫い糸が不要であるから、外観上の
見栄えも向上する。さらにバルブは皮革パネルに強固に
接着されているから、両者の位置がずれることはなく、
空気注入操作に支障を来すことはない。
【0016】本発明(請求項2)によれば、皮革パネル
に補強層を有する縫い構造の球技用ボールであるサッカ
ーボール又はハンドボールにおいて、その補強層を利用
してバルブを固定するものであるから、新たな構成要素
を増やす必要がなく、したがってボールの反発弾性等、
物性に与える影響を最小限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る球技用ボールを示す
正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1,7 バルブ 2 布片 3,15 糸 4,13,14 皮革パネル 5 サッカーボール 6 チューブ 8 ムシゴム 11 鍔状部分 12 表皮層 16 皮革層 17 補強層 17a,17b,17C,17d 布 18 小孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球形中空体のゴム製チューブ、該チュー
    ブに形成された空気注入のためのゴム製バルブ、複数枚
    の多角形皮革パネルの周辺を縫い合わせて形成された上
    記チューブを被覆する表皮層を備え、上記皮革パネル
    は、上記多角形形状の皮革層と、上記多角形形状の布を
    複数枚重ね合わせて上記皮革層下面に接着した補強層と
    からなる球技用ボールにおいて、上記バルブの上面に該
    バルブと一体に鍔状部分が形成されてなり、該鍔状部分
    は、上記皮革パネルの上記補強層間に上記布に挟まれて
    接着せしめられてなることを特徴とする球技用ボール。
  2. 【請求項2】 上記表皮層が、12枚の5角形皮革パネ
    ルと20枚の6角形皮革パネルからなり、上記競技用ボ
    ールがサッカーボール又はハンドボールであることを特
    徴とする請求項1に記載の球技用ボール。
JP11050098A 1999-02-26 1999-02-26 球技用ボール Pending JP2000245875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11050098A JP2000245875A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 球技用ボール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11050098A JP2000245875A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 球技用ボール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000245875A true JP2000245875A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12849607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11050098A Pending JP2000245875A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 球技用ボール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000245875A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100408130C (zh) * 2001-03-07 2008-08-06 真科-杰夫坦·西斯曼诺夫公司 橡胶阀
US8529386B2 (en) 2009-04-03 2013-09-10 Adidas Ag Ball
EP3057780A4 (en) * 2014-10-16 2016-12-07 Ali Hasnain Hussain Systems and methods for producing a ball
US9586098B1 (en) 2016-01-12 2017-03-07 Zain-Ul-Abideen Ahsan Sports ball and method of manufacturing sports ball

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100408130C (zh) * 2001-03-07 2008-08-06 真科-杰夫坦·西斯曼诺夫公司 橡胶阀
US8529386B2 (en) 2009-04-03 2013-09-10 Adidas Ag Ball
EP3057780A4 (en) * 2014-10-16 2016-12-07 Ali Hasnain Hussain Systems and methods for producing a ball
US9586098B1 (en) 2016-01-12 2017-03-07 Zain-Ul-Abideen Ahsan Sports ball and method of manufacturing sports ball
US9844705B2 (en) 2016-01-12 2017-12-19 Zain-Ul-Abideen Ahsan Sports ball and method of manufacturing sports ball

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4155708B2 (ja) 球技用ボール
US7645203B2 (en) Game ball carcass, a game ball, and methods of making same
JP4081087B2 (ja) 球技用ボールおよび該球技用ボールを製造するための方法
US6971965B1 (en) Ball for ball game and method for manufacturing the same
US6302815B1 (en) Ball for a ball game
ES2914292T3 (es) Balón
JP2001170216A (ja) 球技用ボール
JPH08252341A (ja) 球技用ボール
JP2000245875A (ja) 球技用ボール
JPH1189971A (ja) 球技用ボール
JP2013144150A (ja) ボール
JPH0510833Y2 (ja)
WO2009065302A1 (fr) Vessie pour ballon de sport et ballon de sport doté de la vessie
JP3378804B2 (ja) 球技用ボール
JP4787816B2 (ja) 球技用ボール
JP6458083B2 (ja) ボール
JPH0524353Y2 (ja)
JPH0524354Y2 (ja)
JPH0525633Y2 (ja)
JP2523300Y2 (ja) 球技用ボールのための人工皮革パネル
JP3452226B2 (ja) 球技用ボール
JPS62236568A (ja) 球技用ボ−ル
WO1999015241A1 (fr) Ballon pour jeu de ballon
JP2010035694A (ja) ボール