JP2000240714A - エアサスペンション - Google Patents
エアサスペンションInfo
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Abstract
上昇を抑え、更に、この沈み込んだ位置からエアサスペ
ンションが伸長するときに、エアサスペンションのエア
反力を圧縮行程より小さくすることができるエアサスペ
ンションやフロントフォークを提供すること。 【解決手段】 アウタチューブ1内に上下のブッシュ
7、4を介してインナチューブ2を挿入し、インナチュ
ーブ2、アウタチューブ1、及び、上下のブッシュ7、
4の間に環状の隙間S1を形成した倒立型のフロントフ
ォーク10において、フロントフォーク10内に筒状の
隔壁部材37を設け、上部の気体室を隔壁部材37の内
側の気体室C1と外側の気体室C2に区画し、インナチ
ューブ2に前記内側と外側の気体室C1、C2を前記環
状の隙間S1を介して連通する上部連通孔45と下部連
通孔46を軸方向に設け、2つの連通孔45、46のう
ち、上部の連通孔45をストローク後半位置に形成した
もの。
Description
に形成されて路面からの衝撃を吸収する車両用のエアサ
スペンションに関する。
ンナチューブを摺動自在に挿入し、アウタチューブとイ
ンナチューブ内の下部に油溜室と、上部に油面を介して
気体室を設けた倒立型のエアサスペンションが知られて
いる。この気体室のエア反力特性はストローク後半で、
二乗カーブ的に大きくなるエア反力特性を有する。従っ
て、このエアサスペンションにあっては、エアサスペン
ションが伸び切り位置付近から少し圧縮した位置を伸縮
する通常の荷重状態時には路面振動の吸収性が良いが、
ストローク後半ではエア反力が大きくなり過ぎて、スト
ローク後半での路面振動の吸収性が悪くなる。
溜室の油面を下げて気体室の容積を大きくしてストロー
ク奥でのエア反力を小さくすることが行われるが、スト
ローク前半でのエア反力が小さくなってエアサスペンシ
ョンが底付きを起こしやすくなる。
る自動二輪車のON−ROAD レース用のフロントフ
ォークでは、以下のような要求がある。(a) 平坦な路面
を直進走行するときのように、フロントフォークが伸び
切り位置から少し沈み込んだ位置付近を伸縮する通常の
車体側荷重状態時には、小さなエア反力で路面振動の吸
収性を上げたい。(b) また、コーナーに入る手前でブレ
ーキをかけて減速をかけるブレーキング時のように、フ
ロントフォークが高速で大きく沈み込むときには、大き
なエア反力で、フロントフォークの沈み込みを抑えた
い。(c) また、ブレーキング後のコーナリング中のよう
に、フロントフォークが沈み込んだ状態で、一定の速度
で旋回走行するときには、エア反力の上昇を抑え、コー
ナリング中の路面振動の吸収性を上げたい。(d) また、
コーナリング中の加速時のように、フロントフォークが
圧縮された状態から伸長するときには、フロントフォー
クが伸びないようにしてアンダステアになるのを抑え、
旋回性を向上させたい。
では、ストローク後半でエア反力の上昇を抑えることが
できない。また、従来のフロントフォークでは、ストロ
ーク後半でエア反力の上昇を抑えることができないとと
もに、伸長時にフロントフォークの伸びを抑えることが
できない。
時のストローク後半位置で、エア反力の上昇を抑え、更
に、沈み込んだ位置からエアサスペンションが伸長する
ときに、エアサスペンションのエア反力を圧縮行程より
小さくすることができるエアサスペンションやフロント
フォークを提供することである。
は、車体側に取り付けられるアウタチューブ内に、車軸
側に取り付けられるインナチューブを上下に設けたブッ
シュを介して摺動自在に挿入し、該インナチューブ、ア
ウタチューブ、及び、上下のブッシュの間に環状の隙間
を形成し、アウタチューブとインナチューブ内に気体室
を形成したエアサスペンションにおいて、前記アウタチ
ューブとインナチューブ内に、上端部をアウタチューブ
側に保持され、下端部がサブピストンを介してインナチ
ューブ内周に摺接する筒状の隔壁部材を設け、該筒状の
隔壁部材にて、前記気体室を隔壁部材の内側の気体室と
外側の気体室に区画し、前記インナチューブに、前記筒
状の隔壁部材にて区画される前記内側と外側の気体室を
前記環状の隙間を介して連通する少なくとも2つの連通
孔を軸方向に設け、前記インナチューブの軸方向に設け
た少なくとも2つの連通孔のうち、上部の連通孔をスト
ローク後半位置に形成したものである。
載の本発明において更に、前記筒状の隔壁部材に、前記
筒状の隔壁部材内側の気体室から外側の気体室への流れ
を阻止し、反対の流れを許容するチェック弁を設けたも
のである。
付けられるアウタチューブ内に、車軸側に取り付けられ
るインナチューブを上下に設けたブッシュを介して摺動
自在に挿入し、該インナチューブ、アウタチューブ、及
び、上下のブッシュの間に環状の隙間を形成し、アウタ
チューブとインナチューブ内の下部に油溜室と、この油
溜室の上部に油面を介して気体室を形成した自動二輪車
等のフロントフォークにおいて、前記アウタチューブと
インナチューブ内に、上端部をアウタチューブ側に保持
され、下端部がサブピストンを介してインナチューブ内
周に摺接する筒状の隔壁部材を設け、該筒状の隔壁部材
にて、前記気体室を隔壁部材の内側の気体室と外側の気
体室に区画し、前記インナチューブに、前記筒状の隔壁
部材にて区画される前記内側と外側の気体室を前記環状
の隙間を介して連通する少なくとも2つの連通孔を軸方
向に設け、前記インナチューブの軸方向に設けた少なく
とも2つの連通孔のうち、上部の連通孔をストローク後
半位置に形成し、前記筒状の隔壁部材の下端部に設けら
れたサブピストンに、前記筒状の隔壁部材内側の気体室
から外側の気体室への流れを阻止し、反対の流れを許容
するチェック弁を設けたものである。
付けられるアウタチューブ内に、車軸側に取り付けられ
るインナチューブを上下に設けたブッシュを介して摺動
自在に挿入し、該インナチューブ、アウタチューブ、及
び、上下のブッシュの間に環状の隙間を形成し、アウタ
チューブとインナチューブ内の下部に油溜室と、この油
溜室の上部に油面を介して気体室を形成した自動二輪車
等のフロントフォークにおいて、前記アウタチューブと
インナチューブ内に、上端部をアウタチューブ側に保持
され、下端部がサブピストンを介してインナチューブ内
周に摺接する筒状の隔壁部材を設け、該筒状の隔壁部材
にて、前記気体室を隔壁部材の内側の気体室と外側の気
体室に区画し、前記インナチューブに、前記筒状の隔壁
部材にて区画される前記内側と外側の気体室を前記環状
の隙間を介して連通する少なくとも2つの連通孔を軸方
向に設け、前記インナチューブの軸方向に設けた少なく
とも2つの連通孔のうち、上部の連通孔をストローク後
半位置に形成し、前記インナチューブに形成した上部連
通孔から軸方向に距離を置いて、インナチューブ内周の
先端側に大径部を形成し、該大径部と前記サブピストン
外周との間に隙間を形成したものである。
エアサスペンションが通常の荷重状態の位置から圧縮さ
れると、インナチューブがアウタチューブに対し上動
し、アウタチューブとインナチューブ内の下部油溜室の
油面が上昇して隔壁部材の内側の気体室が圧縮されて隔
壁部材外側の気体室より圧力が高くなる。さらに、圧縮
され、ストローク奥に達すると、インナチューブに軸方
向に設けた少なくとも2つの連通孔のうち、上部の連通
孔が隔壁部材の外側の室に開口し、隔壁部材内側の気体
室と隔壁部材外側の気体室が、インナチューブの下部連
通孔と、インナチューブ、アウタチューブ、及び、上下
のブッシュの間に形成される環状の隙間と、上部の連通
孔から成るインナチューブの外周の隙間流路を介して連
通し、隔壁部材の内側と外側の気体室は油溜室内の作動
油を介し同圧となり、エア反力の上昇が抑えられる。
と、隔壁部材の内外の気体室は一旦連通した状態から、
伸長するので、圧縮行程よりさらにエア反力が低くな
り、エアサスペンションの伸びを抑えることができる。
る。エアサスペンションが前記の沈み込んだ位置から伸
長し、上部連通孔が隔壁部材の内側の室に開口すると、
隔壁部材の内側と外側の気体室は連通しなくなる。そし
て、この位置からさらにインナチューブが下動すると、
内側の気体室の圧力が外側の気体室の圧力より低くな
り、前回の圧縮開始時の圧力状態に戻らなくなるが、隔
壁部材にチェック弁を設けることによりチェック弁を介
して外側の気体室から内側の気体室に作動油及び気体が
戻り、内外の気体室は圧縮開始時と同じ同圧状態に戻
り、次の圧縮行程に備えることができる。
る。自動二輪車のフロントフォークが大きく沈み込むブ
レーキング時に合わせて、隔壁部材内側の気体室のエア
反力を設定すると、この状態よりさらに沈み込むブレー
キング後のコーナリング時には、エア反力が大きくなり
過ぎて、路面振動の吸収性が悪くなる。しかし、本発明
によればブレーキング後の沈み込んだストローク奥の位
置では、隔壁部材の内側と外側の気体室が、下部連通
孔、環状隙間、及び、上部連通孔からなるインナチュー
ブ外側の隙間流路を介し連通するので、圧力が下がりエ
ア反力の上昇を抑えることができ、路面振動の吸収性を
向上できる。
から伸長行程に移ると、隔壁部材の内側と外側の気体室
は、連通した状態から伸張行程に移るので、同じストロ
ーク位置におけるエア反力は、圧縮行程時より小さくな
り、コーナリング中の加速時におけるフロントフォーク
の伸びを抑えることができ、アンダステアになるのを防
ぎ旋回性を向上できる。
る。インナチューブに形成した上部連通孔から軸方向に
距離を置いて、インナチューブの内周の先端側に大径部
を形成し、この大径部とサブピストンに設けられたピス
トンリングの外周との間に隙間を形成したから、通常の
荷重状態の圧縮時におけるエア反力を小さくでき、路面
振動の吸収性を向上できる。 また、ストローク奥から
伸張して上部連通孔の上部に形成される小径部がサブピ
ストンに設けられたピストンリングの外周に位置したと
きには、インナチューブ外周の隙間流路とサブピストン
に設けられたピストンリングの外周の流路が共に閉じる
ので、隔壁部材の内側の気体室のエア反力が下がり、フ
ロントフォークの伸張を抑えることができる。そして、
インナチューブの内周の大径部がサブピストンに設けら
れたピストンリングの外周に位置すると、サブピストン
に設けられたピストンリングの外周の流路が開くので、
隔壁部材の内側気体室を圧縮開始時と同じ同圧状態に戻
すことができる。
ォークを示す断面図、図2は図1のフロントフォークの
上部拡大断面図、図3(A)は2つの気体室が非連通状
態の圧縮位置を示す要部拡大図、図3(B)は2つの気
体室が連通状態の圧縮位置を示す要部拡大図、図4
(A)は第2実施形態における通常の荷重状態時の圧縮
位置を示す要部拡大図、図4(B)はブレーキング時の
圧縮位置を示す要部拡大図、図5はコーナー旋回時の圧
縮位置を示す要部拡大図、 図6は第1実施形態の合成
ばね特性を示す線図、 図7は第2実施形態の合成ばね
特性を示す線図である。
ーブ1内に、インナチューブ2が摺動自在に挿入され、
アウタチューブ1は上部ブラケット(不図示)を介して
車体側に結合され、インナチューブ2は車軸ブラケット
3を介して車軸側に結合される。アウタチューブ1の下
部開口端の内周には、インナチューブ2の外周に摺接す
る下部ブッシュ4、オイルシール5、ダストシール6が
固定され、インナチューブ2の上部外周には、アウタチ
ューブ1の内周に摺接する上部ブッシュ7が固定され
る。そして、インナチューブ2、アウタチューブ1、及
び、上下のブッシュ7、4の間に環状の隙間S1が形成
される。尚、上部ブッシュ7はアウタチューブ1の内周
に固定されても良い。
ト3の底部にダンパシリンダ8が立設され、ダンパシリ
ンダ8の上部内周にロッドガイド11が螺着され、ロッ
ドガイド11の内周に設けたブッシュ19を介して、先
端部にピストン13を取り付けたピストンロッド12が
摺動自在に挿入され、ピストンロッド12の基端部は、
ロックナット14、ジョイントナット15、スプリング
アジャスタ16を介してキャップ17の内周に回転可能
に取り付けられる。また、スプリングアジャスタ16の
外周にはナット29が螺着固定され、スプリングアジャ
スタ16の外方への抜け止めをしている。ロックナット
14、ジョイントナット15、スプリングアジャスタ1
6は、後述するばね荷重調整機構18を構成する。 ま
た、このスプリングアジャスタ16の内周には減衰力調
整アジャスタ20が回転可能に設けられ、減衰力調整ア
ジャスタ20は、後述する減衰力調整機構21を構成す
る。
ストンロッド12の先端部には伸側減衰力発生装置22
が設けられ、ダンパシリンダ8内の下部にはピストンロ
ッド12の進入体積分の作動油に対し圧側減衰力を発生
する圧側減衰力発生装置23が設けられるが、公知のも
のなので詳細の説明は省略する。
して油溜室Bを形成し、油溜室Bの上部に油面L1を介
して上部に気体室Cを形成し、インナチューブ2内の下
部油溜室Bは、ダンパシリンダ8の下部に設けた油孔2
4を介して、ダンパシリンダ8内の油室Aと連通する。
フロントフォーク10の圧縮時には、ダンパシリンダ8
内へ進入したピストンロッド12の体積分の作動油が油
孔24を介してインナチューブ2内の下部油溜室B内に
流入し、伸張時には、該作動油は反対にダンパシリンダ
8内に戻る。
発生装置23をバイパスする流路26、27を通る作動
油の流量を調整する圧側減衰力調整装置30が設けられ
るが、公知のものなので詳細の説明は省略する。
ストンロッド12の外周に設けたオイルロックピース
(不図示)に最圧縮時に嵌合して緩衝作用をなすオイル
ロックカラー部11aを構成し、ダンパシリンダ8内に
挿入されるピストンロッド12の外周に、リバウンドス
プリング31が設けられ、最伸張時にダンパシリンダ8
の上端のストッパ32に当接して緩衝作用をなす。
B内の作動油の流路となる複数の切欠部11bが設けら
れ、また、ロッドガイド11の上端部には懸架スプリン
グ9の下端を支持する下部ばね受け33が設けられる。
ングアジャスタ16の外周にスライダ35が螺合され、
スライダ35にはピン36が固定され、ピン36はキャ
ップ17の下部に軸方向に延設する部分に形成された長
穴17aに係合する。スライダ35の下端は後述する筒
状の隔壁部材37に当接し、筒状の隔壁部材37の下端
外周にはインナチューブ2の内周に摺接するサブピスト
ン40が設けられ、サブピストン40は、懸架スプリン
グ9の上端を支持する。尚、サブピストン40は、筒状
の隔壁部材37と一体に形成されても良い。
ジョイントナット15、ロックナット14、及び、ピス
トンロッド12が一体に回転し、また、スプリングアジ
ャスタ16の外周に螺合するスライダ35が長穴17a
で回り止めされて軸方向に進退し、筒状の隔壁部材37
を介して懸架スプリング9のばね荷重を調整する。懸架
スプリング9は、アウタチューブ、キャップ17、ピス
トンロッド12等のアウタチューブ側部材と、インナチ
ューブ2、車軸ブラケット3、ダンパシリンダ8等のイ
ンナチューブ側部材を伸張方向に付勢する。
衰力調整アジャスタ20が回転可能に設けられ、この減
衰力調整アジャスタ20は減衰力調整ロッド28を上下
動し、ピストン13の両側の油室の開口面積を調整す
る。 減衰力調整アジャスタ20の内周には上部気体室
Cに連通し、気体を封入するエアバルブ41が設けられ
る。キャップ17の外周、スプリングアジャスタ16の
外周、減衰力調整アジャスタ20の外周、エアバルブ4
1の外周にはそれぞれOリングが設けられ、それぞれア
ウタチューブ1内の気体室Cを密封する。
はOリング42を介してジョイントナット15の外周に
気密に保持され、隔壁部材37の下端部外周にはサブピ
ストン40が固定され、サブピストン40の外周の環状
溝内には、インナチューブ2内周に摺接する環状のチェ
ック弁43が介装される。隔壁部材37は、アウタチュ
ーブ1とインナチューブ2内の上部気体室Cを、隔壁部
材37の内側の気体室C1と外側の気体室C2に区画す
る。
の環状溝内に上下方向と径方向に隙間をもって介装さ
れ、チェック弁43の下端面には径方向に複数の切欠4
3aが形成され、サブピストン40の外周とチェック弁
43との間に流路を形成する。
ク弁43が上動しサブピストン40の上端面に当接し
て、隔壁部材37の内側の気体室C1内の作動油及び気
体が複数の切欠43a、チェック弁43の内側の隙間、
外側の気体室C2へ流れるのを阻止し、チェック弁43
が下動する伸張時には、外側の気体室C2からチェック
弁43の内周の隙間、複数の切欠43aを通り内側の気
体室C1へ流れるのを許容する。尚、このチェック弁4
3は、隔壁部材37の内側と外側の気体室C1、C2の
差圧により開閉するものでもよい。
気体室C2は、伸び切り時に同圧となるように内外2つ
の気体室C1、C2の圧力が設定される。また、内側の
気体室C1の方が外側の気体室C2より圧縮比率が大き
くなるように形成されている。 隔壁部材37の内側の
気体室C1の圧力は、図2に示す如く、ピストンロッド
12の外周とインナチューブ2の内周の環状の断面積A
1に作用し、隔壁部材37の外側の気体室C2の圧力は
インナチューブ2の内周とアウタチューブ1の内周の間
の環状の断面積A2に作用する。
45と、下部連通孔46が軸方向に間隔を置いて設けら
れる。上部連通孔45はブレーキング後のコーナリング
時のように、フロントフォーク10が大きく沈み込むス
トローク後半又は奥位置に形成され、下部連通孔46は
フロントフォーク10の最圧縮時にも隔壁部材37の内
側と外側の気体室C1、C2を油溜室B内の作動油を介
して常時連通する位置に形成される。尚、上部連通孔4
5は複数設けられてもよい。
ク10のストローク位置に応じて、筒状の隔壁部材37
にて区画される隔壁部材37の内側と外側の気体室C
1、C2を、下記の如く、インナチューブ2、アウタチ
ューブ1、及び、上下のブッシュ7、4の間に形成され
る環状の隙間S1を介して連通される。
下のように作用する。 (圧縮時)圧縮時には、アウタチューブ1に対しインナ
チューブ2が上動し、懸架スプリング9を圧縮するとと
もにフロントフォーク10内の下部油溜室Bの油面が上
昇し、フロントフォーク内上部の気体室C1、C2が圧
縮され、懸架スプリング9と上部気体室C1、C2のエ
ア反力との合成のばね反力を発生し、路面からの振動を
吸収する。また、ダンパシリンダ8内の圧側減衰力発生
装置23が圧側の減衰力を発生して圧縮速度をコントロ
ールする。
を高速で走行する時には、フロントフォーク10には通
常の荷重が作用し、図1、図3(A)に示すように、イ
ンナチューブ2の伸びきり位置S0から少し沈み込んだ
位置付近を小さいストロークで、比較的低速で伸縮す
る。フロントフォーク10が圧縮されてインナチューブ
2がアウタチューブ1に対し上動すると、隔壁部材37
の内側の気体室C1は、油溜室Bの油面が上昇した分だ
け容積が縮小し、隔壁部材37の外側の気体室C2は、
インナチューブ2が侵入した分だけ容積が縮小する。そ
して、この状態の圧縮時には、インナチューブ2の上部
連通孔45は、サブピストン40の下方に位置して隔壁
部材37の内側の油溜室Bに開口し、外側の気体室C2
に開口していないので、隔壁部材37の内側と外側の気
体室C1、C2は油溜室B内の作動油を介して連通して
いない。 また、インナチューブ2の内周に摺接するサ
ブピストン40の外周に設けたチェック弁43が上動し
て隔壁部材37の内側の気体室C1から外側の気体室C
2へ作動油及び気体の流れを閉じているので、内側の気
体室C1の圧力が外側の気体室C2の圧力より高くな
る。しかし、この通常の荷重状態時には、圧縮ストロー
クも小さいのでエア反力も小さく、路面振動の吸収性が
良い。L1はこの圧縮状態時における油面位置を示す。
図6の圧縮行程を示す実線のストロークST0からST
1間の前半部分は、この状態における合成ばね特性を示
す。
けて減速すると、車体側荷重が前輪側に移動し、インナ
チューブ2はアウタチューブ1に対し、さらに上動し、
隔壁部材37の内側の気体室C1内の油溜室Bの油面が
上昇し、内側の気体室C1の容積が縮小する。 このブ
レーキング時には、インナチューブ2の上部連通孔45
は隔壁部材37の内側の油溜室Bに開口し、また、サブ
ピストン40の外周のチェック弁43が上動して隔壁部
材37の内側の気体室C1から外側の気体室C2への作
動油、及び、気体の流れを閉じているので、内側の気体
室C1のみが大きなストロークで圧縮される。その結
果、大きなエア反力を発生し、フロントフォーク10の
沈み込みを抑える。 L2は、このブレーキング時の油
面を示す。図6の圧縮行程を示す実線のストロークST
0からST1間の後半部分は、この状態における合成ば
ね特性を示す。
は、車体には遠心力が作用するので、フロントフォーク
10は、さらに、圧縮されて、インナチューブ2がアウ
タチューブ1に対し上昇する。インナチューブ2が上昇
して上部連通孔45がサブピストン40の外周のチェッ
ク弁43より上に移動すると、上部連通孔45が外側の
気体室C2に開口し、隔壁部材37の内側と外側の気体
室C1、C2が、下部連通孔46、インナチューブ2の
外周に上下のブッシュ7、4との間に形成された環状の
隙間S1、及び、上部連通孔45からなるインナチュー
ブ2の外周の隙間流路を介し、外側の気体室C2と連通
するので、隔壁部材37の内側の気体室C1内の作動油
が、このインナチューブ2の外周の隙間流路を介し、外
側の気体室C2に流入し、隔壁部材37にて区画された
内外2つの気体室C1、C2は同圧となる(図3
(B))。 このインナチューブ2の外周の隙間流路が
開く圧縮ストローク時には、内側の気体室C1の圧力は
徐々に下がり、エア反力の上昇が緩やかになり、コーナ
リング中の路面振動の吸収性が向上する。
5が外側気体室C2に開口した圧縮状態時の油面を示
し、L4はL3の油面位置からさらに圧縮された場合の
油面を示す。また、図6のST1からST2はこの圧縮
状態時の合成ばね特性を示し、破線部分は上部連通孔4
5を設けなかった場合の合成ばね特性を示す。
に対しインナチューブ2が相対的に下動し、懸架スプリ
ング9が伸張するとともにフロントフォーク10内の下
部油溜室Bの油面が下がり、フロントフォーク10内の
上部の気体室Cが拡大する。また、ダンパシリンダ8内
の伸側減衰力発生装置22が伸側の減衰力を発生して懸
架スプリング9の共振を抑制する。
の加速時には、後輪側への車体側荷重の移動により、前
輪側が上がり、インナチューブ2がアウタチューブ1に
対し下動し始める。 この伸長時には、隔壁部材37の
内側と外側の気体室C1、C2は、前記した上部連通孔
45、環状の隙間S1、下部連通孔46からなるインナ
チューブ2の外周の隙間流路を介して連通状態にあると
ともに、インナチューブ2の内周に摺接するサブピスト
ン40の外周のチェック弁43も開くので、2つの気体
室は、インナチューブの外周の隙間流路とサブピストン
40とチェック弁43との間に形成される流路の2つの
流路を介して連通し、2つの気体室C1、C2は同圧状
態を維持したままエア反力が下がり、このときのエア反
力は圧縮行程時のエア反力より小さい。チェック弁43
は、外側の気体室C2の作動油、気体を内側の気体室C
1に還流する。図6の伸張行程時の実線部分のストロー
クST2からST1は、この伸長状態時における合成ば
ね特性を示す。
て、インナチューブ2の上部連通孔45がサブピストン
40の外周のチェック弁43より下に移動すると、上部
連通孔45が外側の気体室C2に開口しなくなるので、
上部連通孔45、環状の隙間S1、下部連通孔46から
なるインナチューブ2の外周の隙間流路が閉鎖される
が、伸長時にはサブピストン40の外周のチェック弁4
3が開いているので、外側の気体室C2中の作動油、気
体はチェック弁43を介して内側の気体室C1へ還流
し、内側と外側の気体室C1、C2は同圧を維持したま
ま伸長し、元の、圧縮時と同じ同圧状態に戻る。 図6
の伸張行程の実線部分のストロークST1からST0
は、この伸長状態時における合成ばね特性を示す。
ントフォークの例を述べたが、懸架スプリング9、フロ
ントフォーク10内に設けた下部油溜室Bは必ずしも必
要ではなく、気体室のみを設けたエアサスペンションで
もよい。
る。 エアサスペンションが大きく圧縮され、インナチュー
ブ2に設けた上部連通孔45が隔壁部材37の外側の気
体室C2に開口すると、隔壁部材37の内側の気体室C
1が、インナチューブ2の下部連通孔46と、インナチ
ューブ2、アウタチューブ1、及び、上下のブッシュ
7、4の間に形成される環状の隙間S1と、上部の連通
孔45から成るインナチューブ2の外周の隙間流路を介
して、隔壁部材37の外側の気体室C2に連通し、内側
の気体室C1の圧力が下がり、エア反力の上昇が抑えら
れる。従って、圧縮速度に関係なくストローク位置に応
じて確実にエア反力の上昇を抑えることができる。
と、隔壁部材37の内外の気体室C1、C2は一旦同圧
となった状態から伸長するので、圧縮行程よりさらにエ
ア反力が小さくなり、エアサスペンションの伸びを抑え
ることができる。これにより、このエアサスペンション
を前輪側に使用した場合には、旋回中の加速時における
前輪の浮き上がりを抑え、アンダステアになるのを防止
できる。
長し、インナチューブ2の上部連通孔45が隔壁部材3
7の内側の気体室C1に開口すると、インナチューブ2
の外周の隙間流路が閉じ、隔壁部材37の内側と外側の
気体室C1、C2は連通しなくなり、内側の気体室C1
の圧力が外側の気体室C2の圧力より低くなり、圧縮開
始時の同圧の状態に戻らなくなる。しかしながら、隔壁
部材37にチェック弁43を設けたことにより、外側の
気体室C1から内側の気体室C2に作動油及び気体が還
流し、内外の気体室C1、C2は圧縮開始時と同じ同圧
状態に戻り、次の圧縮行程に備えることができる。
きく沈み込むブレーキング時に合わせて、フロントフォ
ーク10内に設けた隔壁部材37の内側の気体室C1の
エア反力を設定すると、更に、フロントフォーク10が
沈み込むブレーキング後のコーナリング時には、エア反
力が大きくなり過ぎ、路面振動の吸収性が悪くなる。し
かし、ブレーキング後の沈み込んだストローク奥の位置
では、隔壁部材37の内側の気体室C1が、下部連通孔
46、環状の隙間S1、及び、上部連通孔45を介し外
側の気体室C2と連通するので、内側の気体室C1のエ
ア反力の上昇を抑えることができ、路面振動の吸収性を
向上できる。
から伸長行程に移ると、隔壁部材37の内側と外側の気
体室C1、C2は、一旦同圧となった状態から伸張行程
に移るので、圧縮行程時より小さなエア反力となり、コ
ーナリング中の加速時におけるフロントフォーク10の
伸びを抑えることができ、アンダステアになるのを防い
で旋回性を向上できる。
ピストン40に外側の気体室C2から内側の気体室C1
への作動油、気体の流れを許容するチェック弁43を設
けたので、内側の気体室C1の圧力を外側の気体室C2
と同じ圧縮開始時の同圧状態に戻すことができる。
おけると異なる点は、図4(A)に示すように、第1実
施形態におけるチェック弁43をチェック弁機能を有し
ない単なるピストンリング50とし、代わりにインナチ
ューブ2の上部連通孔45から軸方向に距離(D1)を
置いて、インナチューブ2の内周の先端側を軸方向に削
切して大径部51(D0で示す部分)を形成し、この大
径部51とサブピストン40の外周との間に環状の隙間
S2を形成したことにある。第1実施形態と同じ構成に
ついては同一の符号を付して説明する。
ある。図4(A)は、第1実施形態の図3(A)のスト
ローク位置に相当し、自動二輪車が比較的平坦な直進路
面を高速で走行するときで、フロントフォーク10が伸
びきり位置から少し沈み込んだ位置まで圧縮された状態
を示す。
径部51がピストンリング50の外周に位置し、ピスト
ンリング50の外周とインナチューブ2の内周との間に
隙間S2が形成されているので、隔壁部材37の内側と
外側の気体室C1、C2が連通する。従って、第1実施
形態よりも、さらに、エア反力が小さくなり、路面振動
の吸収性が向上する。図7の圧縮行程を示す実線のスト
ロークST0からST1間は、この状態における合成ば
ね特性を示す。
でブレーキングをかけた時の圧縮位置を示し、ピストン
リング50が、削切されていないインナチューブ2内周
の小径部52に位置し、ピストンリング50とインナチ
ューブ2の間の隙間S2がなくなり、また、上部連通孔
45は隔壁部材37の内側の気体室C1内の油溜室Bに
開口しているので、下部連通孔46、インナチューブ2
の外周の環状の隙間S1、上部連通孔45からなるイン
ナチューブ外周の隙間流路も閉じているので、油溜室B
の油面が上昇して内側の気体室C1のみが圧縮されて、
大きなエア反力を発生し、フロントフォーク10の沈み
込みを抑える。図7の圧縮行程を示す実線のストローク
ST1からST2間は、この圧縮状態時における合成ば
ね特性を示す。
中で、フロントフォークがストローク奥まで圧縮された
状態を示し、インナチューブ2に設けた上部連通孔45
がピストンリング50より上に移動し、隔壁部材37の
外側の気体室C2に開口し、インナチューブ2の外周の
隙間流路を開く。これによって、隔壁部材37の内側の
気体室C1が外側の気体室C2に連通するので、内側の
気体室の圧力が小さくなる。この結果、エア反力が小さ
くなる。そして、圧縮ストロークが進むにつれて2つの
気体室C1、C2は同圧となる。図7の圧縮行程を示す
実線のストロークST2からST3間は、この圧縮状態
時における合成ばね特性を示す。
に移る場合、このストローク奥の圧縮位置から伸張行程
に移ると、上部連通孔45がピストンリング50の下方
に位置するまでは、2つの気体室C1、C2は同圧状態
から容積を拡大するので、同じストローク位置の圧縮時
よりもエア反力が小さくなり、フロントフォーク10の
伸びを抑えて、アンダステアになるのを抑えることがで
きる。図7の伸張行程を示す実線のストロークST3か
らST2間は、この伸長状態時における合成ばね特性を
示す。
連通孔45と大径部51の間に形成される小径部52が
ピストンリング50の外周に位置すると、上部連通孔4
5が隔壁部材37の内側の気体室C1に開口し、インナ
チューブ2の外周の隙間流路が閉じられ、内側の気体室
C1と外側の気体室C2は連通しなくなり、内側の気体
室C1の圧力が外側の気体室C2より小さくなる。この
結果、第1実施形態の場合よりも、更に、フロントフォ
ーク10の伸びを抑えることができる。図7の伸張行程
を示す実線のストロークST2からST1間は、この伸
長状態時における合成ばね特性を示す。
1がピストンリング50の外周に至ると、ピストンリン
グ50の外周とインナチューブ2の間の環状隙間S2か
らなる流路から外側の気体室C2の作動油、気体が内側
の気体室C1に還流し、隔壁部材37の内外の気体室C
1は、圧縮時の同圧状態に戻る。図7の伸張行程を示す
実線のストロークST1からST0間は、この状態にお
ける合成ばね特性を示す。
の作用に、更に下記の作用がある。 インナチューブ2に形成した上部連通孔45から軸方
向に距離(D1)を置いて、インナチューブ2の内周の
先端側に大径部51を形成し、この大径部51とサブピ
ストン40に設けられたピストンリング50の外周との
間に隙間S2を形成したから、通常の荷重状態の圧縮時
におけるエア反力を第1実施形態におけるよりもさらに
小さくでき、路面振動の吸収性を向上できる。 また、
ストローク奥から伸張して上部連通孔45の上部に形成
される小径部52がサブピストン40に設けられたピス
トンリング50の外周に位置したときには、インナチュ
ーブ2の外周の隙間流路とサブピストン40に設けられ
たピストンリング50の外周の流路が共に閉じるので、
隔壁部材37の内側の気体室C1のエア反力が下がり、
フロントフォーク10の伸張を抑えることができる。そ
して、インナチューブ2の内周の大径部51がサブピス
トン40に設けられたピストンリング50の外周に位置
すると、サブピストン40に設けられたピストンリング
50の外周の流路が開くので、隔壁部材37の内側の気
体室C1を圧縮開始時と同じ同圧状態に戻すことができ
る。
述したが、本発明の具体的な構成はこれらの実施の形態
に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲の設計の変更があっても本発明に含まれる。 例え
ば、本発明の実施においては、自動二輪車等のフロント
フォーク10の実施例を述べたが、車両用の前後輪側の
エアサスペンションであってもよいし、ダンパを別体に
備えたエアサスペンションでもよい。 また、アウタチ
ューブ1とインナチューブ2内に作動油を封入して油溜
室Bを形成する必要は必ずしもない。また、ストローク
後半の意義は、広く伸び切り位置から一定のストローク
だけ圧縮した位置を意味し、厳密な意味の後半の意義で
はないことはもちろんである。
ペンション内の気体室Cを隔壁部材37により内側と外
側の気体室C1、C2に区画し、ストローク後半の位置
で内側と外側の気体室C1、C2が連通するようにした
ので、圧縮時の大きくストロークした位置でのエア反力
の上昇を抑え、路面振動の吸収性を向上でき、圧縮速度
に関係なく、ストローク位置に応じてエア反力の上昇を
抑えることができる。また、大きくストロークした位置
から伸張するときには、隔壁部材37の内側と外側の気
体室C1、C2は同圧状態から伸張するので、圧縮時よ
りエア反力が下がり、エアサスペンションの伸びを抑え
ることができる。
断面図である。
位置を示す要部拡大図であり、図3(B)は2つの気体
室が連通状態の圧縮位置を示す要部拡大図である。
状態時の圧縮位置を示す要部拡大図であり、図4(B)
はブレーキング時の圧縮位置を示す要部拡大図である。
大図である。
ある。
ある。
5)
ォークを示す断面図、図2は図1のフロントフォークの
上部拡大断面図、図3(A)は2つの気体室が非連通状
態の圧縮位置を示す要部拡大図、図3(B)は2つの気
体室が連通状態の圧縮位置を示す要部拡大図、図4
(A)は第2実施形態における通常の荷重状態時の圧縮
位置を示す要部拡大図、図4(B)はブレーキング時の
圧縮位置を示す要部拡大図、図5はコーナー旋回時の圧
縮位置を示す要部拡大図、 図6は第1実施形態の合成
ばね特性を示す線図、 図7は第2実施形態の合成ばね
特性を示す線図、図8は図1の要部拡大図である。
の環状溝内に上下方向と径方向に隙間をもって介装さ
れ、チェック弁43の下端面には径方向に複数の切欠4
3aが形成され、サブピストン40の外周とチェック弁
43との間に流路を形成する(図8)。
ク10のストローク位置に応じて、筒状の隔壁部材37
にて区画される隔壁部材37の内側と外側の気体室C
1、C2を、下記の如く、インナチューブ2、アウタチ
ューブ1、及び、上下のブッシュ7、4の間に形成され
る環状の隙間S1を介して連通する。
を高速で走行する時には、フロントフォーク10には通
常の荷重が作用し、図1、図3(A)に示すように、イ
ンナチューブ2の伸びきり位置ST0から少し沈み込ん
だ位置付近を小さいストロークで、比較的低速で伸縮す
る。フロントフォーク10が圧縮されてインナチューブ
2がアウタチューブ1に対し上動すると、隔壁部材37
の内側の気体室C1は、油溜室Bの油面が上昇した分だ
け容積が縮小し、隔壁部材37の外側の気体室C2は、
インナチューブ2が侵入した分だけ容積が縮小する。そ
して、この状態の圧縮時には、インナチューブ2の上部
連通孔45は、サブピストン40の下方に位置して隔壁
部材37の内側の油溜室Bに開口し、外側の気体室C2
に開口していないので、隔壁部材37の内側と外側の気
体室C1、C2は油溜室B内の作動油を介して連通して
いない。 また、インナチューブ2の内周に摺接するサ
ブピストン40の外周に設けたチェック弁43が上動し
て隔壁部材37の内側の気体室C1から外側の気体室C
2へ作動油及び気体の流れを閉じているので、内側の気
体室C1の圧力が外側の気体室C2の圧力より高くな
る。しかし、この通常の荷重状態時には、圧縮ストロー
クも小さいのでエア反力も小さく、路面振動の吸収性が
良い。L1はこの圧縮状態時における油面位置を示す。
図6の圧縮行程を示す実線のストロークST0からST
1間の前半部分は、この状態における合成ばね特性を示
す。
断面図である。
位置を示す要部拡大図であり、図3(B)は2つの気体
室が連通状態の圧縮位置を示す要部拡大図である。
状態時の圧縮位置を示す要部拡大図であり、図4(B)
はブレーキング時の圧縮位置を示す要部拡大図である。
大図である。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 車体側に取り付けられるアウタチューブ
内に、車軸側に取り付けられるインナチューブを上下に
設けたブッシュを介して摺動自在に挿入し、 該インナチューブ、アウタチューブ、及び、上下のブッ
シュの間に環状の隙間を形成し、 アウタチューブとインナチューブ内に気体室を形成した
エアサスペンションにおいて、 前記アウタチューブとインナチューブ内に、上端部をア
ウタチューブ側に保持され、下端部がサブピストンを介
してインナチューブ内周に摺接する筒状の隔壁部材を設
け、 該筒状の隔壁部材にて、前記気体室を隔壁部材の内側の
気体室と外側の気体室に区画し、 前記インナチューブに、前記筒状の隔壁部材にて区画さ
れる前記内側と外側の気体室を前記環状の隙間を介して
連通する少なくとも2つの連通孔を軸方向に設け、 前記インナチューブの軸方向に設けた少なくとも2つの
連通孔のうち、上部の連通孔をストローク後半位置に形
成したことを特徴とする車両用のエアサスペンション。 - 【請求項2】 前記筒状の隔壁部材に、前記筒状の隔壁
部材内側の気体室から外側の気体室への流れを阻止し、
反対の流れを許容するチェック弁を設けたことを特徴と
する請求項1に記載の車両用のエアサスペンション。 - 【請求項3】 車体側に取り付けられるアウタチューブ
内に、車軸側に取り付けられるインナチューブを上下に
設けたブッシュを介して摺動自在に挿入し、 該インナチューブ、アウタチューブ、及び、上下のブッ
シュの間に環状の隙間を形成し、 アウタチューブとインナチューブ内の下部に油溜室と、
この油溜室の上部に油面を介して気体室を形成した自動
二輪車等のフロントフォークにおいて、 前記アウタチューブとインナチューブ内に、上端部をア
ウタチューブ側に保持され、下端部がサブピストンを介
してインナチューブ内周に摺接する筒状の隔壁部材を設
け、 該筒状の隔壁部材にて、前記気体室を隔壁部材の内側の
気体室と外側の気体室に区画し、 前記インナチューブに、前記筒状の隔壁部材にて区画さ
れる前記内側と外側の気体室を前記環状の隙間を介して
連通する少なくとも2つの連通孔を軸方向に設け、 前記インナチューブの軸方向に設けた少なくとも2つの
連通孔のうち、上部の連通孔をストローク後半位置に形
成し、 前記筒状の隔壁部材の下端部に設けられたサブピストン
に、前記筒状の隔壁部材内側の気体室から外側の気体室
への流れを阻止し、反対の流れを許容するチェック弁を
設けたことを特徴とする自動二輪車等のフロントフォー
ク。 - 【請求項4】 車体側に取り付けられるアウタチューブ
内に、車軸側に取り付けられるインナチューブを上下に
設けたブッシュを介して摺動自在に挿入し、 該インナチューブ、アウタチューブ、及び、上下のブッ
シュの間に環状の隙間を形成し、 アウタチューブとインナチューブ内の下部に油溜室と、
この油溜室の上部に油面を介して気体室を形成した自動
二輪車等のフロントフォークにおいて、 前記アウタチューブとインナチューブ内に、上端部をア
ウタチューブ側に保持され、下端部がサブピストンを介
してインナチューブ内周に摺接する筒状の隔壁部材を設
け、 該筒状の隔壁部材にて、前記気体室を隔壁部材の内側の
気体室と外側の気体室に区画し、 前記インナチューブに、前記筒状の隔壁部材にて区画さ
れる前記内側と外側の気体室を前記環状の隙間を介して
連通する少なくとも2つの連通孔を軸方向に設け、 前記インナチューブの軸方向に設けた少なくとも2つの
連通孔のうち、上部の連通孔をストローク後半位置に形
成し、 前記インナチューブに形成した上部連通孔から軸方向に
距離を置いて、インナチューブ内周の先端側に大径部を
形成し、該大径部と前記サブピストン外周との間に隙間
を形成したことを特徴とする自動二輪車等のフロントフ
ォーク。
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JP04713399A JP4159691B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | エアサスペンション |
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JP2000240714A5 JP2000240714A5 (ja) | 2005-11-24 |
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JP (1) | JP4159691B2 (ja) |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2010101417A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Showa Corp | フロントフォーク |
CN103523142A (zh) * | 2013-11-04 | 2014-01-22 | 四川川南减震器集团有限公司 | 一种倒置式摩托车前减震器 |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP04713399A patent/JP4159691B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103523142A (zh) * | 2013-11-04 | 2014-01-22 | 四川川南减震器集团有限公司 | 一种倒置式摩托车前减震器 |
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