JP2000240416A - 吸排気バルブリフト制御用センシングシステム - Google Patents
吸排気バルブリフト制御用センシングシステムInfo
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- JP2000240416A JP2000240416A JP11041821A JP4182199A JP2000240416A JP 2000240416 A JP2000240416 A JP 2000240416A JP 11041821 A JP11041821 A JP 11041821A JP 4182199 A JP4182199 A JP 4182199A JP 2000240416 A JP2000240416 A JP 2000240416A
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- magnet
- exhaust valve
- electromagnetic
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】吸排気弁の開閉時にそのアクチュエータである
駆動部が磁路を閉じる位置近傍を高速に高分解能で、し
かも長期にわたり高精度に検出する。また、電磁場など
の擾乱に対する影響の低減を図る。 【解決手段】電磁駆動部6の上方に、その動作方向に取
り付けられると共に、所定の間隔で交互に着磁された磁
石を有し、かつその配列された長さが前記吸排気弁の全
開および全閉距離に一義的に対応づけられた磁石配列体
24と、支持体23に固定されて前記磁石配列体24の
長手方向に前記磁石と所定の間隔をもって対峙した位置
に位置決めされ、かつ前記磁石配列体24の移動に伴う
磁石からの磁界に応答して抵抗値が変化することによっ
て前記吸排気弁の位置検出信号を得る電磁変換素子22
とから構成されるリフトセンサ21を備え、かつこのリ
フトセンサを電磁または静電遮蔽する部材35を設け
た。
駆動部が磁路を閉じる位置近傍を高速に高分解能で、し
かも長期にわたり高精度に検出する。また、電磁場など
の擾乱に対する影響の低減を図る。 【解決手段】電磁駆動部6の上方に、その動作方向に取
り付けられると共に、所定の間隔で交互に着磁された磁
石を有し、かつその配列された長さが前記吸排気弁の全
開および全閉距離に一義的に対応づけられた磁石配列体
24と、支持体23に固定されて前記磁石配列体24の
長手方向に前記磁石と所定の間隔をもって対峙した位置
に位置決めされ、かつ前記磁石配列体24の移動に伴う
磁石からの磁界に応答して抵抗値が変化することによっ
て前記吸排気弁の位置検出信号を得る電磁変換素子22
とから構成されるリフトセンサ21を備え、かつこのリ
フトセンサを電磁または静電遮蔽する部材35を設け
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で移動する電
磁弁アクチュエータのストローク作動状態を精度よく検
出する装置に係わり、特に、電磁力で駆動するエンジン
の吸排気バルブ制御システムにおいて、弁のリフトを検
出し、アナログまたはデジタルに出力するセンサに関す
る。
磁弁アクチュエータのストローク作動状態を精度よく検
出する装置に係わり、特に、電磁力で駆動するエンジン
の吸排気バルブ制御システムにおいて、弁のリフトを検
出し、アナログまたはデジタルに出力するセンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ストロークする電磁弁アクチ
ュエータの位置を検出する方式としては、電磁コイルの
インダクタンスでアクチュエータの位置を検出する特開
平7−224624号,感磁素子でアクチュエータに取り付け
た磁石の位置を検出するUSP5769043など多数の方式が知
られている。現在のところこれらは、いずれも位置信号
をアナログで出力する方式であり、弁の開閉時にそのア
クチュエータが磁路を閉じる位置近傍を高速に高分解能
で検出する手段を備えていないための課題を有してい
る。
ュエータの位置を検出する方式としては、電磁コイルの
インダクタンスでアクチュエータの位置を検出する特開
平7−224624号,感磁素子でアクチュエータに取り付け
た磁石の位置を検出するUSP5769043など多数の方式が知
られている。現在のところこれらは、いずれも位置信号
をアナログで出力する方式であり、弁の開閉時にそのア
クチュエータが磁路を閉じる位置近傍を高速に高分解能
で検出する手段を備えていないための課題を有してい
る。
【0003】一方、家庭用ビデオカメラにおけるフォー
カスレンズの位置検出などに好適な、等間隔に着磁され
た磁石配列体と磁気抵抗素子からなるインクリメンタル
に位置を検出する特開平5−224112 号,産業・計測機器
用リニアエンコーダの基本構成例として特開昭54−1152
57号などが知られているが、これらは、エンジンの熱振
動・電磁弁周辺の電磁場などの擾乱に対する耐環境性に
関する課題が残されている。
カスレンズの位置検出などに好適な、等間隔に着磁され
た磁石配列体と磁気抵抗素子からなるインクリメンタル
に位置を検出する特開平5−224112 号,産業・計測機器
用リニアエンコーダの基本構成例として特開昭54−1152
57号などが知られているが、これらは、エンジンの熱振
動・電磁弁周辺の電磁場などの擾乱に対する耐環境性に
関する課題が残されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンジン吸排気弁を電
磁弁化して電子的に制御することによって期待される効
果は、1)電磁弁の磁路と可動子が弁の開閉時に衝突す
ることによる騒音を低減する、2)吸排気弁のストロー
クとタイミングをエンジンの運転状態に応じて燃費・出
力・排気を最適化することなどが挙げられる。そのた
め、吸排気弁の開閉時にそのアクチュエータである駆動
部が磁路を閉じる位置近傍を高速に高分解能で、しかも
長期にわたり高精度に検出することが必要である。
磁弁化して電子的に制御することによって期待される効
果は、1)電磁弁の磁路と可動子が弁の開閉時に衝突す
ることによる騒音を低減する、2)吸排気弁のストロー
クとタイミングをエンジンの運転状態に応じて燃費・出
力・排気を最適化することなどが挙げられる。そのた
め、吸排気弁の開閉時にそのアクチュエータである駆動
部が磁路を閉じる位置近傍を高速に高分解能で、しかも
長期にわたり高精度に検出することが必要である。
【0005】エンジンの熱・振動・電磁弁周辺の電磁場
などの擾乱に対する耐環境性の課題がある。ストローク
する電磁弁の軸が、一対ずつの励磁コイルとリターンス
プリングの運動およびエンジンの振動によって軸方向以
外の動きを生じさせるため、これらの動きの中から軸方
向の動きだけを分離して取り出す機構をセンサ側が持っ
ていなければならない。
などの擾乱に対する耐環境性の課題がある。ストローク
する電磁弁の軸が、一対ずつの励磁コイルとリターンス
プリングの運動およびエンジンの振動によって軸方向以
外の動きを生じさせるため、これらの動きの中から軸方
向の動きだけを分離して取り出す機構をセンサ側が持っ
ていなければならない。
【0006】また、位置の出力信号の温度依存性を電子
的に補正する、位置精度の経時変化を電子的に補正する
課題がある。
的に補正する、位置精度の経時変化を電子的に補正する
課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】電磁的,静電的擾乱から
の保護に関しては、可動側に磁場を発生する磁石,固定
側にこの磁場の変化を検出して可動体の動きを検出する
電磁変換素子をそれぞれ配置するインクリメンタルまた
はリニアな信号を出力する吸排気バルブリフトセンシン
グシステムにおいて、可動側の磁石とその駆動機構部の
支持体,固定側の電磁変換素子部とその支持体とを金属
磁性材で包囲して電磁的,静電的に遮蔽する部材を有す
る構造にする。
の保護に関しては、可動側に磁場を発生する磁石,固定
側にこの磁場の変化を検出して可動体の動きを検出する
電磁変換素子をそれぞれ配置するインクリメンタルまた
はリニアな信号を出力する吸排気バルブリフトセンシン
グシステムにおいて、可動側の磁石とその駆動機構部の
支持体,固定側の電磁変換素子部とその支持体とを金属
磁性材で包囲して電磁的,静電的に遮蔽する部材を有す
る構造にする。
【0008】電磁弁可動子のストローク運動成分の中か
ら、ストローク成分のみを取り出しセンサへ伝達する機
構として、ストロークする電磁弁と連動する弁軸と可動
子とを弾性体で圧接して、弁軸が有する軸方向の動きの
みをその他の方向の動きから分離して取り出し磁石配列
体を支持する可動子に伝達するとともに、この磁石は電
磁変換素子を固定する支持体に一体形成され軸方向にの
み動くようにされたレールに間挿して、両者の対向間隙
を安定化し、磁石周辺の磁場の変化をインクリメンタル
またはリニアな信号で出力するように構成する。
ら、ストローク成分のみを取り出しセンサへ伝達する機
構として、ストロークする電磁弁と連動する弁軸と可動
子とを弾性体で圧接して、弁軸が有する軸方向の動きの
みをその他の方向の動きから分離して取り出し磁石配列
体を支持する可動子に伝達するとともに、この磁石は電
磁変換素子を固定する支持体に一体形成され軸方向にの
み動くようにされたレールに間挿して、両者の対向間隙
を安定化し、磁石周辺の磁場の変化をインクリメンタル
またはリニアな信号で出力するように構成する。
【0009】エンジンの吸排気バルブを電磁力で駆動す
る機構とバルブのリフトセンサを備えた制御システムに
おいて、所定の間隔で直線的にN極とS極とを繰り返し
着磁した磁石配列体を移動体に配置し、この移動に伴う
磁場の変化を固定側の電磁変換素子でインクリメンタル
信号に変換する位置センサをエンジン吸排気バルブの可
動機構部と連動するように配置する。さらに、弁の開閉
位置でインクリメンタル信号を定期的に自己校正をする
機能を有する信号処理回路を有する。
る機構とバルブのリフトセンサを備えた制御システムに
おいて、所定の間隔で直線的にN極とS極とを繰り返し
着磁した磁石配列体を移動体に配置し、この移動に伴う
磁場の変化を固定側の電磁変換素子でインクリメンタル
信号に変換する位置センサをエンジン吸排気バルブの可
動機構部と連動するように配置する。さらに、弁の開閉
位置でインクリメンタル信号を定期的に自己校正をする
機能を有する信号処理回路を有する。
【0010】必要に応じて、弁開閉の磁路と可動子が接
触する全閉・全開付近の分解能を中立点付近の分解能よ
り高くするように磁石配列体のピッチを配分する。具体
的な要素としては、直線的にN極とS極とを繰り返し着
磁したフェライト・サマリウムコバルト・ネオジウムな
どから選択した磁石配列体と磁気抵抗素子・GMR素子
などから選択した電磁変換素子との組み合わせがある。
触する全閉・全開付近の分解能を中立点付近の分解能よ
り高くするように磁石配列体のピッチを配分する。具体
的な要素としては、直線的にN極とS極とを繰り返し着
磁したフェライト・サマリウムコバルト・ネオジウムな
どから選択した磁石配列体と磁気抵抗素子・GMR素子
などから選択した電磁変換素子との組み合わせがある。
【0011】本発明は、更に次の装置を提供する。
【0012】本発明は、可動側に磁場を発生する磁石,
固定側にこの磁場の変化を検出して可動体の動きを検出
する電磁変換素子をそれぞれ配置するインクリメンタル
またはリニアな信号を出力する吸排気バルブリフトセン
シングシステムにおいて、可動側の磁石とその駆動機構
部の磁石保持部材,固定側の電磁変換素子部とその支持
体とを有して構成されるリフトセンサ金属磁性材で包囲
して、かつ電磁駆動部の可動子の動きと連携する上下動
伝達子の動きを許容して電磁または静電遮蔽する部材を
設けた吸排気バルブリフトセンシングシステムを提供す
る。
固定側にこの磁場の変化を検出して可動体の動きを検出
する電磁変換素子をそれぞれ配置するインクリメンタル
またはリニアな信号を出力する吸排気バルブリフトセン
シングシステムにおいて、可動側の磁石とその駆動機構
部の磁石保持部材,固定側の電磁変換素子部とその支持
体とを有して構成されるリフトセンサ金属磁性材で包囲
して、かつ電磁駆動部の可動子の動きと連携する上下動
伝達子の動きを許容して電磁または静電遮蔽する部材を
設けた吸排気バルブリフトセンシングシステムを提供す
る。
【0013】本発明は、更に前記電磁または静電遮蔽す
る部材を吸排気弁の動作スプリングによって形成される
空間内に配置した吸排気バルブリフトセンシングシステ
ムを提供する。
る部材を吸排気弁の動作スプリングによって形成される
空間内に配置した吸排気バルブリフトセンシングシステ
ムを提供する。
【0014】本発明は、可動側に磁場を発生する磁石,
固定側にこの磁場の変化を検出して可動体の動きを検出
する電磁変換素子をそれぞれ配置するインクリメンタル
またはリニアな信号を出力する吸排気バルブリフトセン
シングシステムにおいて、電磁駆動されてストロークす
る可動子と吸排気弁の弁軸とを弾性体で圧接して、該弁
軸が有する軸方向の動きをその他の方向の動きから分離
して取り出し、磁石配列体を支持する磁石保持部材に伝
達するとともに、この磁石配列体は電磁変換素子を固定
する支持体に一体形成され軸方向に動くようにされたガ
イドレールで案内して、両者の対向間隙を安定化し、磁
石周辺の磁場の変化をインクリメンタルまたはリニアな
信号で出力するように構成した吸排気バルブリフトセン
シングシステムを提供する。
固定側にこの磁場の変化を検出して可動体の動きを検出
する電磁変換素子をそれぞれ配置するインクリメンタル
またはリニアな信号を出力する吸排気バルブリフトセン
シングシステムにおいて、電磁駆動されてストロークす
る可動子と吸排気弁の弁軸とを弾性体で圧接して、該弁
軸が有する軸方向の動きをその他の方向の動きから分離
して取り出し、磁石配列体を支持する磁石保持部材に伝
達するとともに、この磁石配列体は電磁変換素子を固定
する支持体に一体形成され軸方向に動くようにされたガ
イドレールで案内して、両者の対向間隙を安定化し、磁
石周辺の磁場の変化をインクリメンタルまたはリニアな
信号で出力するように構成した吸排気バルブリフトセン
シングシステムを提供する。
【0015】本発明は、更に前記磁石配列体、これを支
持する磁石保持部材,電磁変換素子、これの支持体およ
びガイドレールを金属部材で包囲して電磁または静電遮
蔽する部材を設けた吸排気バルブリフトセンシングシス
テムを提供する。
持する磁石保持部材,電磁変換素子、これの支持体およ
びガイドレールを金属部材で包囲して電磁または静電遮
蔽する部材を設けた吸排気バルブリフトセンシングシス
テムを提供する。
【0016】本発明は、エンジンの吸排気バルブを電磁
力で駆動する機構とバルブのリフトセンサを備えた制御
システムにおいて、所定の間隔で直線的にN極とS極と
を繰り返し着磁した磁石配列体を移動体に配置し、この
移動に伴う磁場の変化を固定側の電磁変換素子でインク
リメンタル信号に変換するリフトセンサをエンジン吸排
気バルブの可動機構部と連動するように配置する吸排気
バルブリフトセンシングシステムを提供する。
力で駆動する機構とバルブのリフトセンサを備えた制御
システムにおいて、所定の間隔で直線的にN極とS極と
を繰り返し着磁した磁石配列体を移動体に配置し、この
移動に伴う磁場の変化を固定側の電磁変換素子でインク
リメンタル信号に変換するリフトセンサをエンジン吸排
気バルブの可動機構部と連動するように配置する吸排気
バルブリフトセンシングシステムを提供する。
【0017】本発明は、更に吸排気弁の全開および全閉
位置でインクリメンタル信号の自己校正をする機能を有
するリフト信号処理ユニットを有する吸排気バルブリフ
トセンシングシステムを提供する。
位置でインクリメンタル信号の自己校正をする機能を有
するリフト信号処理ユニットを有する吸排気バルブリフ
トセンシングシステムを提供する。
【0018】本発明は、更に電磁駆動部の磁路と可動子
が接触する全閉・全開付近の分解能を中立点付近の分解
能より高くするように磁石配列体の磁石ピッチを配分し
た吸排気バルブリフト制御用センシングシステムを提供
する。
が接触する全閉・全開付近の分解能を中立点付近の分解
能より高くするように磁石配列体の磁石ピッチを配分し
た吸排気バルブリフト制御用センシングシステムを提供
する。
【0019】本発明は、更に直線的にN極とS極とを繰
り返し着磁したフェライト,サマリウムコバルトおよび
ネオジウムなどから選択した磁石配列体と磁気抵抗素子
およびGMR素子などから選択した電磁変換素子との組
合せからリフトセンサを構成した吸排気バルブリフトセ
ンシングシステムを提供する。
り返し着磁したフェライト,サマリウムコバルトおよび
ネオジウムなどから選択した磁石配列体と磁気抵抗素子
およびGMR素子などから選択した電磁変換素子との組
合せからリフトセンサを構成した吸排気バルブリフトセ
ンシングシステムを提供する。
【0020】本発明は、内燃機関の吸排気弁を電磁力で
駆動する内燃機関の弁駆動装置において、前記吸排気弁
と連動する可動子と、該可動子を駆動する電磁力を発生
する弁励磁コイルとを備えた電磁駆動部を備え、該電磁
駆動部の上方にその動作方向に取り付けられると共に、
所定の間隔で交互に着磁された磁石を有し、かつその配
列された長さが前記吸排気弁の全開および全閉距離に一
義的に対応づけられた磁石配列体と、支持体に固定され
て前記磁石配列体の長手方向に前記磁石と所定の間隔を
もって対峙した位置に位置決めされ、かつ前記磁石配列
体の移動に伴う磁石からの磁界に応答して抵抗値が変化
することによって前記吸排気弁の位置検出信号を得る電
磁変換素子とから構成されるリフトセンサを備え、かつ
該リフトセンサからの位置検出信号を処理するリフト信
号処理ユニットとを備えた吸排気バルブリフトセンシン
グシステムを提供する。
駆動する内燃機関の弁駆動装置において、前記吸排気弁
と連動する可動子と、該可動子を駆動する電磁力を発生
する弁励磁コイルとを備えた電磁駆動部を備え、該電磁
駆動部の上方にその動作方向に取り付けられると共に、
所定の間隔で交互に着磁された磁石を有し、かつその配
列された長さが前記吸排気弁の全開および全閉距離に一
義的に対応づけられた磁石配列体と、支持体に固定され
て前記磁石配列体の長手方向に前記磁石と所定の間隔を
もって対峙した位置に位置決めされ、かつ前記磁石配列
体の移動に伴う磁石からの磁界に応答して抵抗値が変化
することによって前記吸排気弁の位置検出信号を得る電
磁変換素子とから構成されるリフトセンサを備え、かつ
該リフトセンサからの位置検出信号を処理するリフト信
号処理ユニットとを備えた吸排気バルブリフトセンシン
グシステムを提供する。
【0021】本発明は、更に前記吸排気弁の全閉および
全開付近の分解能を中立点付近の分解より高くするよう
に磁石配列の磁石ピッチを配分した吸排気バルブリフト
センシングシステムを提供する。
全開付近の分解能を中立点付近の分解より高くするよう
に磁石配列の磁石ピッチを配分した吸排気バルブリフト
センシングシステムを提供する。
【0022】本発明は、更に前記リフト信号処理ユニッ
トは、前記吸排気弁の全開と全閉位置で位置検出信号を
定期的に自己校正する機能を有する吸排気バルブリフト
センシングシステムを提供する。
トは、前記吸排気弁の全開と全閉位置で位置検出信号を
定期的に自己校正する機能を有する吸排気バルブリフト
センシングシステムを提供する。
【0023】本発明は、更に前記リフトセンサは、前記
磁石配列体と電磁変換素子とでもって決まる基準位置を
自律的に検出する吸排気バルブリフトセンシングシステ
ムを提供する。
磁石配列体と電磁変換素子とでもって決まる基準位置を
自律的に検出する吸排気バルブリフトセンシングシステ
ムを提供する。
【0024】本発明は、更に前記リフトセンサの近傍に
電磁または静電遮蔽する部材を設けた吸排気バルブリフ
トセンシングシステムを提供する。
電磁または静電遮蔽する部材を設けた吸排気バルブリフ
トセンシングシステムを提供する。
【0025】本発明は、更にストロークする電磁弁と連
動する弁軸と可動子とを弾性体で圧接して、弁軸が有す
る軸方向の動きのみをその他の方向の動きから分離して
取り出し磁石配列体を支持する可動子に伝達するととも
に、この磁石は電磁変換素子を固定する支持体に一体形
成され、軸方向にのみ動くようにされたレールに間挿し
て、両者の対向間隙を安定化し、磁石周辺の磁場の変化
を出力するように構成した吸排気バルブリフトセンシン
グシステムを提供する。
動する弁軸と可動子とを弾性体で圧接して、弁軸が有す
る軸方向の動きのみをその他の方向の動きから分離して
取り出し磁石配列体を支持する可動子に伝達するととも
に、この磁石は電磁変換素子を固定する支持体に一体形
成され、軸方向にのみ動くようにされたレールに間挿し
て、両者の対向間隙を安定化し、磁石周辺の磁場の変化
を出力するように構成した吸排気バルブリフトセンシン
グシステムを提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施例を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0027】図1は、リフトセンサ付エンジン吸排気電
磁弁の構造を示す。
磁弁の構造を示す。
【0028】図は吸排気弁3が吸気管1の吸気ポート2
から開いているいわゆる開弁状態にあることを示す。吸
排気弁3は、弁軸14およびこれと一体動作する可動子
10に連結され、開閉駆動される。電磁駆動部6は、閉
弁励磁コイル7,開弁励磁コイル8,可動磁性体9、こ
れと一体動作する前述の可動子10を備える。閉弁励磁
コイル7あるいは開弁励磁コイル8が図示しない制御装
置によって励磁されることによって閉弁磁路11あるい
は開弁磁路12が形成され、可動子10が上下動するこ
とによって吸排気弁3が全閉,全開ストロークを動作す
る。また、弁軸4には弁座13が設けられ、閉弁スプリ
ング5が作用して常に閉弁方向に力が働いている。ま
た、可動子10に開弁スプリング16が作用して常に開
弁方向に力が働いている。この構成は電磁式吸排気弁と
してよく知られているところであり、これ以上の説明を
要さない。
から開いているいわゆる開弁状態にあることを示す。吸
排気弁3は、弁軸14およびこれと一体動作する可動子
10に連結され、開閉駆動される。電磁駆動部6は、閉
弁励磁コイル7,開弁励磁コイル8,可動磁性体9、こ
れと一体動作する前述の可動子10を備える。閉弁励磁
コイル7あるいは開弁励磁コイル8が図示しない制御装
置によって励磁されることによって閉弁磁路11あるい
は開弁磁路12が形成され、可動子10が上下動するこ
とによって吸排気弁3が全閉,全開ストロークを動作す
る。また、弁軸4には弁座13が設けられ、閉弁スプリ
ング5が作用して常に閉弁方向に力が働いている。ま
た、可動子10に開弁スプリング16が作用して常に開
弁方向に力が働いている。この構成は電磁式吸排気弁と
してよく知られているところであり、これ以上の説明を
要さない。
【0029】この駆動部6の本体20には、リフトセン
サ21を収納するリフトセンサ本体15が固着され、そ
の上にリフト信号処理ユニット25が設けられる。
サ21を収納するリフトセンサ本体15が固着され、そ
の上にリフト信号処理ユニット25が設けられる。
【0030】リフトセンサ21は、電磁変換素子22,
その支持体23,磁石配列体24およびその磁石保持部
材25を有している。
その支持体23,磁石配列体24およびその磁石保持部
材25を有している。
【0031】図2および図3は、図1の詳細構造を示
す。図において、励磁コイル7,8によって電磁駆動さ
れる可動子10と吸排気弁3の弁軸4とを閉弁スプリン
グ5などの弾性体で圧接して、弁軸4が有する軸方向の
動きのみをその他の方向の動きから分離して取り出して
磁石配列体24を支持する磁石保持部材25に伝達す
る。また、この磁石配列体24を電磁変換素子(MR素
子)を固定する支持体23に一体形成され、軸方向にの
み動くようにされた一対のガイドレール31に間挿,案
内され、両者の対向間隙を安定化する。磁石保持部材3
2は、磁石戻しばね33によって戻し方向に作用され、
また可動子10の動きを伝える上下動伝達子34によっ
て上下動される。可動側の磁石、この実施例にあっては
磁石配列体24と駆動機構部としての磁石保持部材3
2,固定側の電磁変換素子22とその支持体23とを金
属磁性材で包囲して電磁または、そして静電遮蔽する遮
蔽部材35が設けてある。また、この実施例の他の特徴
は、開弁スプリング16の内部に形成された空間を利用
してこの空間内に該遮蔽部材35を設けたことにある。
このようにして、磁石周辺の磁場の変化をインクリメン
タルまたはリニアな信号で出力するように構成する。
す。図において、励磁コイル7,8によって電磁駆動さ
れる可動子10と吸排気弁3の弁軸4とを閉弁スプリン
グ5などの弾性体で圧接して、弁軸4が有する軸方向の
動きのみをその他の方向の動きから分離して取り出して
磁石配列体24を支持する磁石保持部材25に伝達す
る。また、この磁石配列体24を電磁変換素子(MR素
子)を固定する支持体23に一体形成され、軸方向にの
み動くようにされた一対のガイドレール31に間挿,案
内され、両者の対向間隙を安定化する。磁石保持部材3
2は、磁石戻しばね33によって戻し方向に作用され、
また可動子10の動きを伝える上下動伝達子34によっ
て上下動される。可動側の磁石、この実施例にあっては
磁石配列体24と駆動機構部としての磁石保持部材3
2,固定側の電磁変換素子22とその支持体23とを金
属磁性材で包囲して電磁または、そして静電遮蔽する遮
蔽部材35が設けてある。また、この実施例の他の特徴
は、開弁スプリング16の内部に形成された空間を利用
してこの空間内に該遮蔽部材35を設けたことにある。
このようにして、磁石周辺の磁場の変化をインクリメン
タルまたはリニアな信号で出力するように構成する。
【0032】リフトセンサ21としてアナログホール式
のものを使用することができ、この実施例に示すデジタ
ルMR素子に限定されない。
のものを使用することができ、この実施例に示すデジタ
ルMR素子に限定されない。
【0033】図2に示す構造によれば、電磁遮蔽および
ストローク矯正機能付きのリフトセンサを提供すること
ができる。
ストローク矯正機能付きのリフトセンサを提供すること
ができる。
【0034】図4は、可動子と固定子による動作原理図
を示す。その動作原理は、基板上に設けたMR素子に直
角方向に磁界が印加されると、その抵抗値が低下する、
いわゆる磁気抵抗効果を利用するものであり、原信号が
例えば350μmの場合、21.9μm 倍周波信号(=
350/4×4)のMR信号を直接得ることができる。
この原理自体は既に知られているところであり、これ以
上の説明を要さない。
を示す。その動作原理は、基板上に設けたMR素子に直
角方向に磁界が印加されると、その抵抗値が低下する、
いわゆる磁気抵抗効果を利用するものであり、原信号が
例えば350μmの場合、21.9μm 倍周波信号(=
350/4×4)のMR信号を直接得ることができる。
この原理自体は既に知られているところであり、これ以
上の説明を要さない。
【0035】電磁駆動制御する狙いは、第1に、励磁コ
イル7,8が吸排気弁3を駆動するときに発生する可動
子10などの可動体と磁路との衝突音を低減し、長期に
わたってカムシャフト式の騒音レベルまで抑制すること
にある。第2に、弁開閉をタイミングと開度とをシステ
ムからの要求に最適化する点にある。これにより、カム
シャフトによる機械式より出力・燃費・排気の最適制御
が可能となる。
イル7,8が吸排気弁3を駆動するときに発生する可動
子10などの可動体と磁路との衝突音を低減し、長期に
わたってカムシャフト式の騒音レベルまで抑制すること
にある。第2に、弁開閉をタイミングと開度とをシステ
ムからの要求に最適化する点にある。これにより、カム
シャフトによる機械式より出力・燃費・排気の最適制御
が可能となる。
【0036】衝突音低減の手法を説明する。
【0037】閉弁の過渡期は、閉弁励磁コイル7に通電
して可動磁性体9を吸引するとともに、閉弁スプリング
5の復元力で弁を閉じる。この時、可動磁性体9は、ス
プリングの復元速度より速く、閉弁磁路に吸引されると
ともに、この磁路に衝突せずに制動させることが、消音
のために必要となる。閉弁の定常期は、閉弁スプリング
5だけで弁を保持するように、可動子10とは機械的に
微少間隙を設けて分離する。
して可動磁性体9を吸引するとともに、閉弁スプリング
5の復元力で弁を閉じる。この時、可動磁性体9は、ス
プリングの復元速度より速く、閉弁磁路に吸引されると
ともに、この磁路に衝突せずに制動させることが、消音
のために必要となる。閉弁の定常期は、閉弁スプリング
5だけで弁を保持するように、可動子10とは機械的に
微少間隙を設けて分離する。
【0038】開弁の過渡期は、開弁スプリング16の復
元力で弁を開くとともに、閉弁励磁コイル7に通電して
接近してきた可動磁性体9を吸引する。この時、可動磁
性体9は、スプリングの復元速度より速く、開弁磁路に
吸引されるとともに、この磁路に衝突せずに制動される
ことが、消音のために必要となる。開弁の定常期は、開
励磁コイルに通電して閉弁スプリング5に打ち勝って開
弁を保持するとともに、開弁スプリング16は、可動子
10とは機械的に微少間隙を設けて分離する。
元力で弁を開くとともに、閉弁励磁コイル7に通電して
接近してきた可動磁性体9を吸引する。この時、可動磁
性体9は、スプリングの復元速度より速く、開弁磁路に
吸引されるとともに、この磁路に衝突せずに制動される
ことが、消音のために必要となる。開弁の定常期は、開
励磁コイルに通電して閉弁スプリング5に打ち勝って開
弁を保持するとともに、開弁スプリング16は、可動子
10とは機械的に微少間隙を設けて分離する。
【0039】開弁・閉弁ともに、制動をかけるタイミン
グは、EEPROMにメモリされた以前の開閉位置から予め定
めた制動可能距離だけさかのぼるとともに、閉弁・開弁
のスプリング5,16がほぼ開放状態になってから制動
開始時期を設定することとする。制動のかけ方は、励磁
電流による制動が臨界的にかかるように負帰還制御す
る。
グは、EEPROMにメモリされた以前の開閉位置から予め定
めた制動可能距離だけさかのぼるとともに、閉弁・開弁
のスプリング5,16がほぼ開放状態になってから制動
開始時期を設定することとする。制動のかけ方は、励磁
電流による制動が臨界的にかかるように負帰還制御す
る。
【0040】図5は、インクリメンタル形リフトセンサ
の信号処理回路構成を示す。磁場パターンとMR素子パ
ターンからなり、磁束分布とMR素子によりリフト検出
と基準位置検出がなされる。信号処理回路において、可
動子が開弁または閉弁位置にあることを自ら認識して、
そのときの開弁または閉弁出力信号としてEEPROMにメモ
リされている値を書き替えることにより逐次自己校正を
する。これにより、その中間値は、補間法または関数置
換により精度を維持することができる。
の信号処理回路構成を示す。磁場パターンとMR素子パ
ターンからなり、磁束分布とMR素子によりリフト検出
と基準位置検出がなされる。信号処理回路において、可
動子が開弁または閉弁位置にあることを自ら認識して、
そのときの開弁または閉弁出力信号としてEEPROMにメモ
リされている値を書き替えることにより逐次自己校正を
する。これにより、その中間値は、補間法または関数置
換により精度を維持することができる。
【0041】磁石の着磁ピッチを全閉,全開付近を所要
の高分解能にし、中間付近は余分のピッチを配分するこ
とにより、少ないピッチを効率よく配分して制御性を高
めることができる。具体的には、開弁,閉弁それぞれの
励磁コイル7,8に通電したときに可動子10が磁路に
衝突する。この音を低減するために、磁路が衝突する前
に弁が開閉するように調整しておき、磁路の衝突音を回
避するように制御することができる。
の高分解能にし、中間付近は余分のピッチを配分するこ
とにより、少ないピッチを効率よく配分して制御性を高
めることができる。具体的には、開弁,閉弁それぞれの
励磁コイル7,8に通電したときに可動子10が磁路に
衝突する。この音を低減するために、磁路が衝突する前
に弁が開閉するように調整しておき、磁路の衝突音を回
避するように制御することができる。
【0042】磁石保持部材25である可動部の動作距離
は、吸排気弁3の全閉,全開距離との関係で重要であ
る。すなわち、磁石配列体24の長さは、吸排気弁の全
開および全閉距離に一義的に対応づけられる。ただし、
弁軸4と可動子10との間には微少な間隙が設けられる
場合には、この間隙を考慮しなければならない。このよ
うな配列関係を採用することによって、磁石配列体24
の移動に伴う磁石からの磁界に応答して電磁変換素子2
2の抵抗値が変化することによって吸排気弁3の動作を
デジタル信号として精確な信号を得ることができる。
は、吸排気弁3の全閉,全開距離との関係で重要であ
る。すなわち、磁石配列体24の長さは、吸排気弁の全
開および全閉距離に一義的に対応づけられる。ただし、
弁軸4と可動子10との間には微少な間隙が設けられる
場合には、この間隙を考慮しなければならない。このよ
うな配列関係を採用することによって、磁石配列体24
の移動に伴う磁石からの磁界に応答して電磁変換素子2
2の抵抗値が変化することによって吸排気弁3の動作を
デジタル信号として精確な信号を得ることができる。
【0043】リフト信号処理ユニット26は、吸排気弁
の全開および全閉位置でインクリメンタル信号の自己校
正する機能を有する。電磁駆動部6の磁路と可動子が接
触する全開・全閉付近の分解能を中立点付近の分解能を
高くするよう磁石配列体24の磁石ピッチを配分するこ
とができる。
の全開および全閉位置でインクリメンタル信号の自己校
正する機能を有する。電磁駆動部6の磁路と可動子が接
触する全開・全閉付近の分解能を中立点付近の分解能を
高くするよう磁石配列体24の磁石ピッチを配分するこ
とができる。
【0044】電磁変換素子は、磁石抵抗素子およびGM
R素子などから選択することができ、磁石配列体は直線
的にN極とS極とを繰り返し着磁したフェライト,サマ
リウムコバルトおよびネオジウムなどから選択して構成
することができる。
R素子などから選択することができ、磁石配列体は直線
的にN極とS極とを繰り返し着磁したフェライト,サマ
リウムコバルトおよびネオジウムなどから選択して構成
することができる。
【0045】また、リフトセンサ21は、自律的に基準
位置検出を行うことができる。
位置検出を行うことができる。
【0046】このような配列の採用によって前述した電
磁駆動制御がより精度を増して実施することができ、電
磁式駆動吸排弁の機能をより発揮させることができるよ
うになる。
磁駆動制御がより精度を増して実施することができ、電
磁式駆動吸排弁の機能をより発揮させることができるよ
うになる。
【0047】図6は、リニア形リフトセンサの信号処理
回路構成を示す。
回路構成を示す。
【0048】図6(A)は、アナログホール式リフトセ
ンサの可動子と固定子の配置に関する一実施例を示す。
弁を駆動するアクチュエータのストローク方向と平行に
なるように、可動子にフェライトなどの磁性材平板を取
り付ける。
ンサの可動子と固定子の配置に関する一実施例を示す。
弁を駆動するアクチュエータのストローク方向と平行に
なるように、可動子にフェライトなどの磁性材平板を取
り付ける。
【0049】図6(B)は、アナログホール式センサの
信号増幅回路の概要図を示す。ホールICは、予め単体
で温度依存性,ゼロ・スパンレベルのトリミングを済ま
せたものを用い、本回路で所定の出力特性が得られるよ
うに回路定数を設定する。
信号増幅回路の概要図を示す。ホールICは、予め単体
で温度依存性,ゼロ・スパンレベルのトリミングを済ま
せたものを用い、本回路で所定の出力特性が得られるよ
うに回路定数を設定する。
【0050】信号処理について説明する。
【0051】全閉・全開位置での自己校正の方法は、ま
ず、全閉・全開であることを、工場出荷時までに入力さ
れた全閉・全開における初期値Ao,Boの近傍にあっ
て所定時間一定に維持つれることを確認した上で、その
値Ac,BcをEEPROMなどのメモリに前回入力した値A
p,Bpを逐次その時点における最新値として書き替え
ていく。初期値Ao,Boはそれ以降の経時変化の基準
値とするので、消さずに保存し、その時点における初期
値との変化率Ac/Ao,Bc/Boを求め、その後出
力するセンサの出力値を校正するために乗算する係数と
して使用する。
ず、全閉・全開であることを、工場出荷時までに入力さ
れた全閉・全開における初期値Ao,Boの近傍にあっ
て所定時間一定に維持つれることを確認した上で、その
値Ac,BcをEEPROMなどのメモリに前回入力した値A
p,Bpを逐次その時点における最新値として書き替え
ていく。初期値Ao,Boはそれ以降の経時変化の基準
値とするので、消さずに保存し、その時点における初期
値との変化率Ac/Ao,Bc/Boを求め、その後出
力するセンサの出力値を校正するために乗算する係数と
して使用する。
【0052】図7は、吸排気弁3の開弁時(A図)およ
び閉弁時(B図)におけるリフトセンサ21との関係を
示す図であり、吸排気弁3の動作は、一義的にデジタル
信号としてリフトセンサ21によりその位置検出として
出力がなされる。
び閉弁時(B図)におけるリフトセンサ21との関係を
示す図であり、吸排気弁3の動作は、一義的にデジタル
信号としてリフトセンサ21によりその位置検出として
出力がなされる。
【0053】
【発明の効果】本発明の吸排気バルブリフトセンシング
システムによれば、エンジンの熱・振動・電磁弁周辺の
電磁場などの擾乱に対する耐環境性が実用可能なレベル
に強化される。また、ガイドレール構造を採用し、磁石
の可動子と電磁変換素子の固定子を組合わせることによ
り、安定なストロークからインクリメンタルまたはリニ
アな信号を高精度に出力できる。自己校正法により、温
度依存性と位置の経時変化を電子的に全閉・全開時に校
正することにより、初期ばらつきと長期にわたる経時変
化が補正でき、所要の精度を維持できる。全閉・全開付
近の分解能を中立点付近の分解能より高くするように磁
石配列体のピッチを配分することにより、所要の分解能
を得ることができる。
システムによれば、エンジンの熱・振動・電磁弁周辺の
電磁場などの擾乱に対する耐環境性が実用可能なレベル
に強化される。また、ガイドレール構造を採用し、磁石
の可動子と電磁変換素子の固定子を組合わせることによ
り、安定なストロークからインクリメンタルまたはリニ
アな信号を高精度に出力できる。自己校正法により、温
度依存性と位置の経時変化を電子的に全閉・全開時に校
正することにより、初期ばらつきと長期にわたる経時変
化が補正でき、所要の精度を維持できる。全閉・全開付
近の分解能を中立点付近の分解能より高くするように磁
石配列体のピッチを配分することにより、所要の分解能
を得ることができる。
【0054】以上の結果、エンジン吸排気弁を電磁弁化
して電子的に制御することによって1)電磁弁の磁路と
可動子が弁の開閉時に衝突することによる騒音を低減す
る、2)弁のストロークとタイミングをエンジンの運転
状態に応じて燃費・出力・排気を最適化することなどの
効果を達成することができる。
して電子的に制御することによって1)電磁弁の磁路と
可動子が弁の開閉時に衝突することによる騒音を低減す
る、2)弁のストロークとタイミングをエンジンの運転
状態に応じて燃費・出力・排気を最適化することなどの
効果を達成することができる。
【図1】リフトセンサ付きエンジン吸排気電磁弁の構造
図。
図。
【図2】電磁遮蔽,ストローク矯正機能付きリフトセン
サの構造を示す正面断面図。
サの構造を示す正面断面図。
【図3】図2の平面断面図。
【図4】可動子と固定子の動作原理図。
【図5】インクリメンタル形リフトセンサの信号処理回
路構成図。
路構成図。
【図6】リニア形リフトセンサの信号処理回路構成図。
【図7】吸排気弁とリフトセンサとの関係を示す図。
1…吸気管、2…吸気ポート、3…吸排気弁、4…弁
軸、5…閉弁スプリング、6…電磁駆動部、7…閉弁励
磁コイル、8…開弁励磁コイル、9…可動磁性体、10
…可動子、11…閉弁磁路、12…開弁磁路、15…リ
フトセンサ本体、16…開弁スプリング、21…リフト
センサ、22…電磁変換素子(MR素子)、23…支持
体、24…磁石配列体、25…磁石保持部材、26…リ
フト信号処理ユニット、31…ガイドレール、33…磁
石戻しばね、34…上下動伝達子、35…遮蔽部材。
軸、5…閉弁スプリング、6…電磁駆動部、7…閉弁励
磁コイル、8…開弁励磁コイル、9…可動磁性体、10
…可動子、11…閉弁磁路、12…開弁磁路、15…リ
フトセンサ本体、16…開弁スプリング、21…リフト
センサ、22…電磁変換素子(MR素子)、23…支持
体、24…磁石配列体、25…磁石保持部材、26…リ
フト信号処理ユニット、31…ガイドレール、33…磁
石戻しばね、34…上下動伝達子、35…遮蔽部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 薫 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 Fターム(参考) 2F063 AA02 BA06 CA29 DA05 EA02 GA52 KA01 KA02 KA04 2F077 AA42 CC02 JJ09 JJ23 NN05 NN17 PP07 PP14 QQ01 VV02
Claims (14)
- 【請求項1】可動側に磁場を発生する磁石,固定側にこ
の磁場の変化を検出して可動体の動きを検出する電磁変
換素子をそれぞれ配置するインクリメンタルまたはリニ
アな信号を出力する吸排気バルブリフトセンシングシス
テムにおいて、 可動側の磁石とその駆動機構部の磁石保持部材,固定側
の電磁変換素子部とその支持体とを有して構成されるリ
フトセンサ金属磁性材で包囲して、かつ電磁駆動部の可
動子の動きと連携する上下動伝達子の動きを許容して電
磁または静電遮蔽する部材を設けたことを特徴とする吸
排気バルブリフトセンシングシステム。 - 【請求項2】請求項1において、 前記電磁または静電遮蔽する部材を吸排気弁の動作スプ
リングによって形成される空間内に配置したことを特徴
とする吸排気バルブリフトセンシングシステム。 - 【請求項3】可動側に磁場を発生する磁石,固定側にこ
の磁場の変化を検出して可動体の動きを検出する電磁変
換素子をそれぞれ配置するインクリメンタルまたはリニ
アな信号を出力する吸排気バルブリフトセンシングシス
テムにおいて、 電磁駆動されてストロークする可動子と吸排気弁の弁軸
とを弾性体で圧接して、該弁軸が有する軸方向の動きを
その他の方向の動きから分離して取り出し、磁石配列体
を支持する磁石保持部材に伝達するとともに、この磁石
配列体は電磁変換素子を固定する支持体に一体形成され
軸方向に動くようにされたガイドレールで案内して、両
者の対向間隙を安定化し、磁石周辺の磁場の変化をイン
クリメンタルまたはリニアな信号で出力するように構成
したことを特徴とする吸排気バルブリフトセンシングシ
ステム。 - 【請求項4】請求項3において、 前記磁石配列体、これを支持する磁石保持部材,電磁変
換素子、これの支持体およびガイドレールを金属部材で
包囲して電磁または静電遮蔽する部材を設けたことを特
徴とする吸排気バルブリフトセンシングシステム。 - 【請求項5】エンジンの吸排気バルブを電磁力で駆動す
る機構とバルブのリフトセンサを備えた制御システムに
おいて、 所定の間隔で直線的にN極とS極とを繰り返し着磁した
磁石配列体を移動体に配置し、この移動に伴う磁場の変
化を固定側の電磁変換素子でインクリメンタル信号に変
換するリフトセンサをエンジン吸排気バルブの可動機構
部と連動するように配置することを特徴とする吸排気バ
ルブリフトセンシングシステム。 - 【請求項6】請求項5において、 吸排気弁の全開および全閉位置でインクリメンタル信号
の自己校正をする機能を有するリフト信号処理ユニット
を有することを特徴とする吸排気バルブリフトセンシン
グシステム。 - 【請求項7】請求項5において、 電磁駆動部の磁路と可動子が接触する全閉・全開付近の
分解能を中立点付近の分解能より高くするように磁石配
列体の磁石ピッチを配分したことを特徴とする吸排気バ
ルブリフト制御用センシングシステム。 - 【請求項8】請求項5において、 直線的にN極とS極とを繰り返し着磁したフェライト,
サマリウムコバルトおよびネオジウムなどから選択した
磁石配列体と磁気抵抗素子およびGMR素子などから選
択した電磁変換素子との組合せからリフトセンサを構成
したことを特徴とする吸排気バルブリフトセンシングシ
ステム。 - 【請求項9】内燃機関の吸排気弁を電磁力で駆動する内
燃機関の弁駆動装置において、 前記吸排気弁と連動する可動子と、該可動子を駆動する
電磁力を発生する弁励磁コイルとを備えた電磁駆動部を
備え、 該電磁駆動部の上方にその動作方向に取り付けられると
共に、所定の間隔で交互に着磁された磁石を有し、かつ
その配列された長さが前記吸排気弁の全開および全閉距
離に一義的に対応づけられた磁石配列体と、支持体に固
定されて前記磁石配列体の長手方向に前記磁石と所定の
間隔をもって対峙した位置に位置決めされ、かつ前記磁
石配列体の移動に伴う磁石からの磁界に応答して抵抗値
が変化することによって前記吸排気弁の位置検出信号を
得る電磁変換素子とから構成されるリフトセンサを備
え、かつ該リフトセンサからの位置検出信号を処理する
リフト信号処理ユニットとを備えたことを特徴とする吸
排気バルブリフトセンシングシステム。 - 【請求項10】請求項9において、 前記吸排気弁の全閉および全開付近の分解能を中立点付
近の分解より高くするように磁石配列の磁石ピッチを配
分したことを特徴とする吸排気バルブリフトセンシング
システム。 - 【請求項11】請求項9または10において、 前記リフト信号処理ユニットは、前記吸排気弁の全開と
全閉位置で位置検出信号を定期的に自己校正する機能を
有することを特徴とする吸排気バルブリフトセンシング
システム。 - 【請求項12】請求項9から11のいずれかにおいて、 前記リフトセンサは、前記磁石配列体と電磁変換素子と
でもって決まる基準位置を自律的に検出することを特徴
とする吸排気バルブリフトセンシングシステム。 - 【請求項13】請求項9から12のいずれかにおいて、 前記リフトセンサの近傍に電磁または静電遮蔽する部材
を設けたことを特徴とする吸排気バルブリフトセンシン
グシステム。 - 【請求項14】請求項9から13のいずれかにおいて、 ストロークする電磁弁と連動する弁軸と可動子とを弾性
体で圧接して、弁軸が有する軸方向の動きのみをその他
の方向の動きから分離して取り出し磁石配列体を支持す
る可動子に伝達するとともに、この磁石は電磁変換素子
を固定する支持体に一体形成され、軸方向にのみ動くよ
うにされたレールに間挿して、両者の対向間隙を安定化
し、磁石周辺の磁場の変化を出力するように構成したこ
とを特徴とする吸排気バルブリフトセンシングシステ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11041821A JP2000240416A (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 吸排気バルブリフト制御用センシングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11041821A JP2000240416A (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 吸排気バルブリフト制御用センシングシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000240416A true JP2000240416A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12618968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11041821A Pending JP2000240416A (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 吸排気バルブリフト制御用センシングシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000240416A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004069682A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-03-04 | Amitec:Kk | 検出用回路を組み込んだ位置検出装置 |
FR3070486A1 (fr) * | 2017-08-31 | 2019-03-01 | Valeo Systemes De Controle Moteur | Procede de calibration d'un dispositif magnetique de determination de la position d'une piece en translation |
CN111886480A (zh) * | 2018-04-06 | 2020-11-03 | 村田机械株式会社 | 位置检测系统以及行驶系统 |
-
1999
- 1999-02-19 JP JP11041821A patent/JP2000240416A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004069682A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-03-04 | Amitec:Kk | 検出用回路を組み込んだ位置検出装置 |
FR3070486A1 (fr) * | 2017-08-31 | 2019-03-01 | Valeo Systemes De Controle Moteur | Procede de calibration d'un dispositif magnetique de determination de la position d'une piece en translation |
CN111886480A (zh) * | 2018-04-06 | 2020-11-03 | 村田机械株式会社 | 位置检测系统以及行驶系统 |
CN111886480B (zh) * | 2018-04-06 | 2023-03-03 | 村田机械株式会社 | 位置检测系统以及行驶系统 |
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