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JP2000236970A - スライドレールのロック構造 - Google Patents

スライドレールのロック構造

Info

Publication number
JP2000236970A
JP2000236970A JP11045410A JP4541099A JP2000236970A JP 2000236970 A JP2000236970 A JP 2000236970A JP 11045410 A JP11045410 A JP 11045410A JP 4541099 A JP4541099 A JP 4541099A JP 2000236970 A JP2000236970 A JP 2000236970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
lock pin
moving
moving rail
spring stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11045410A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Shintani
敬造 新谷
Aya Kawamoto
亜矢 河本
Akira Shintaku
晃 新宅
Minoru Shimooka
実 下岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP11045410A priority Critical patent/JP2000236970A/ja
Publication of JP2000236970A publication Critical patent/JP2000236970A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納時にスプリングストッパーが簡便にロッ
クピンを乗り越すことができ、収納動作の簡素化が図れ
るようにするとともに、簡単な改良でこれを実施できる
ようにする。 【解決手段】 ロックピン7のレールの引出し方向側A
の側面10が基部7aから遊端7bに向かって順次レー
ルの収納方向側Bに後退するカム面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライドレール
のロック構造、更に詳しくは、ロッカーなどの側壁に設
けられた架台などに固定される固定レールと、この固定
レールにスライド自在に装着された中間レール、そして
この中間レールにスライド自在に装着された移動レール
の三本のレールを備えてなり、中間レールと移動レール
とを引き出したり収納したりする二段階収納タイプのス
ライドレールに採用され、この移動レールと中間レール
の間に介装されて移動レールの抜け出しを防止すめため
のロック構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスライドレールは、図6に示さ
れるように、固定レール01に対して中間レール02、
更には移動レール03を引き出すことにより、この移動
レール03に設けられた棚や引き出し(図外)をロッカ
ーなどの収納部(図外)の前面から完全に外方に引き出
せるようになっている。殊に、この種二段階収納方式の
スライドレールは、必要に応じて中間レール02に対し
て移動レール03が取り外せるように構成され、棚や引
き出しを収納部から切り離して自在に運搬できるように
構成されている。しかし、通常の使用状態では、移動レ
ール03に取り付けられた棚や引き出しを引き出したと
きに、この棚や引き出しが移動レール03共々に中間レ
ール02から不用意に抜け出して落下するのを防止する
ために両レールの間にロック機構が設けられている。
【0003】このロック機構は、図7に示されるような
構造が採用されていた。具体的には、中間レール02と
移動レール03の互いに対峙する側面04,05で、中
間レール02の先端部06、つまりレールの引き出し方
向側Aの先端部分に設けられた、立方体形状のロックピ
ン07と、移動レール03側の基端08、つまりレール
の収納方向側Bの端末部分に端末を固定され、レールの
引き出し方向側Aが遊端に形成され、かつ、この遊端側
ほど移動レール03から離間するように、順次この移動
レール03の側面05から遠ざかるよう、傾斜姿勢で突
設された板状の金属素材、或いは合成樹脂製素材からな
るスプリングストッパー09とから構成されている。ま
た、このスプリングストッパー09の先端部分010近
傍には前記ロックピン07が嵌入される係止孔011が
穿設され、更にこのスプリングストッパー09の先端に
は、これが前記ロックピン07を乗り越して移動レール
03の引き出し並びに収納を可能にするガイド片012
が、その遊端をレールの引き出し方向側Aに向け、か
つ、遊端側程この移動レール03の側面05に近づくよ
うな傾斜姿勢にして設けられている。
【0004】また、その具体的な作動は、以下の通りで
ある。先ず図7に示される収納姿勢から移動レール02
を、通常の引き出し姿勢に引き出すには、図外棚や引き
出しを収納部から引き出すと、固定レール01に対し
て、中間レール02並びに移動レール03が順次引き出
されてくる。引き続き、中間レール02がその引出し限
界位置に達すると、図外ストッパーにこの中間レール0
2の先端が当接してそれ以上の移動が阻止される。しか
し、移動レール03は引き続き引き出され、引出しの最
終段階では、スプリングストッパー09の先端のガイド
片012がロックピン07に当接される。この当接にか
かわらず更にガイド片012がロックピン07に乗り上
げられるように移動レール03が引き出される。する
と、スプリングストッパー09の自身の弾性復元力に抗
して移動レール03の側面05側に偏位され、結果的に
このスプリングストッパー09の先端がロックピン07
を乗り越え、移動レール03は更に引き出し方向側Aへ
引き出される。この引出しに伴って、係止孔011がロ
ックピン07に相対的に近づき、最終的にはこの係止孔
011にロックピン07が嵌入されることになる。これ
によつて、移動レール03は中間レール02と一体化さ
れ、不用意に移動レール03のみがそれ以上引き出し方
向側Aに引き出されることはなく、棚や引出しを不用意
に落下させてしまう恐れがない。また、この時点で、ス
プリングストッパー09は自身のの弾性復元力で、ロッ
クピン07を乗り越えた時点よりはこの移動レール03
の側面05から離間する側に偏位しているので、ロック
ピン07はこのスプリングストッパー09の係止孔01
1にしっかりと係合され不用意には離脱できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この引出し姿
勢から棚や引出しを収納部に納めるのに、この従来構造
は決定的な問題点を内在させていた。棚や引出しを収納
する時、移動レール03はスプリングストッパー09の
係止孔011とロックピン07の係合によって中間レー
ル02と一体化されているため、収納の動きが一体とな
る。すなわち、棚や引出しをレールの収納方向側Bに押
し込むと、移動レール03を介して中間レール02も共
にこの移動レール03との相対的な一体姿勢を保ったま
まで、収納方向側Bに押し込まれてゆき、中間レール0
2が収納部内へ納められる。引き続き移動レール03を
押し込み、棚や引出しを収納部に納めようとするのであ
るが、ロックピン07が係止孔011に引っ掛かってそ
れ以上移動レール03を収納部内方に押し込めない問題
が生じていた。
【0006】その理由は、このロックピン07のレール
の移動方向側Aの側面形状にある。この側面07Aは、
図示されるように、垂直な面を備えて形成されているた
めに、係止孔011のレールの収納方向側Bの辺縁01
1Aがこの側面07Aに当接したままで、それ以上の移
動を完全に阻止していたのである。また、今一つの大き
な問題は、中間レール02が収納部に押し込まれた時に
は、スプリングストッパー09の先端も完全に収納部内
に引退していて、外部からこれを操作することができな
いことである。
【0007】そのために、従来構造では、この問題点を
解消する目的をもって、まず、移動レール03が先に納
められ、次いで中間レール02が納められるという手段
を採用していた。具体的には、固定レール01中間レー
ル02との間に中間レール02を引き出した時にその最
終段階でその引出し姿勢をロックする別の大変高価で、
また、構造も煩雑なロック機構を設けている。
【0008】その作動を説明すると、先ず、指先でスプ
リングストッパー09の先端を移動レール03の外側の
側面側にその弾性復元力に抗して押圧して偏位させ、係
止孔011からロックピン07を離脱させ、そのまま移
動レール03を少し押し込み、ロックピン07を係止孔
011から完全に離脱させて、移動レール03と中間レ
ール02の一体化を解除する。次いで、移動レール03
をそのまま押し込んでゆき、押し込みの最終段階で、こ
の移動レール03の押し込みを利用して固定レール01
と中間レール02とのロックを解除させて両者の一体化
を解除する。引き続き棚や引出しを押し込むことで全レ
ールが完全に収納部に押し込まれて、棚や引出しが収納
されるのである。
【0009】このように、従来の構造は、収納する度毎
に前記の操作を余儀なくされる。また、コスト面でも需
要者が満足できるものではない。
【0010】そこでこの発明は、収納時にスプリングス
トッパーが簡便にロックピンを乗り越すことができ、収
納動作の簡素化が図れるようにするとともに、簡単な改
良でこれを実施できるようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、架
台に固定された固定レールに対して、中間レールが、ま
た、この中間レールに対して移動レールがそれぞれ引き
出し可能に保持され、中間レールの先端にはロックピン
が設けられ、この中間レールのロックピンが設けられた
側面に対峙する移動レールの側面には遊端がレールの引
き出し方向側に向かって延設され、かつ、基端がこの移
動レールの側面に固定されてなるスプリングストッパー
が設けられ、このスプリングストッパーには前記ロック
ピンの係止孔が設けられた二段階収納タイプのスライド
レールであって、ロックピンのレールの引き出し方向側
の側面が基部から遊端に向かって順次レールの収納方向
側に後退するカム面に形成されているようにしたもので
ある。
【0012】この手段によれば、通常の使用状態におい
ては、棚や引出しを収納すべく移動レールをレールの収
納方向側に押し込めば、その押し込み力によって移動レ
ール共々中間レールも一体化された姿勢を保って収納部
に押し込まれてゆく。中間レールが完全に押し込まれた
時点で、更に移動レールを押し込むと、棚や引出しを押
し込む度毎にスプリングストッパーとロックピンの係合
を解除する操作が必要とされる従来の構造と違って、移
動レールに対する押し込み力のみによって、スプリング
ストッパーのレールの引き出し方向側の辺縁がロックピ
ンのレールの引き出し方向側のカム面に案内されながら
苦もなくこのロックピンを乗り越えて、移動レールを更
に奥に向かって押し込むことができる。
【0013】また、通常の使用状態における引出し動作
では、従来の構造と同様に、スプリングストッパーの係
止孔にロックピンが嵌入されてそれ以上の移動レールの
引出しを不能とし、棚や引出しを収納部に対する所定姿
勢に確実に保持する。
【0014】更に、棚や引出しを収納部から離脱させる
場合は、スプリングストッパーの係止孔からロックピン
を離脱させることによって、そのまま移動レールを引き
出すことができる。また、一度引き出した棚や引出しを
再び収納部に収納させるには、先ず単に移動レールを中
間レールに差し込んでゆきさえすれば、後は前記通常の
使用状態と同様で、その押し込み力だけで、カム面の働
きによりスプリングストッパーがロックピンを乗り越え
てさらに奥に押し込まれる。
【0015】そして、たとえ移動レールが先行して収納
部内に収納されたとしても、従来構造と違って、斯る状
況には係わりなく、前記のように単に移動レールをその
まま更に押し込みさえすれば、カム面の働きでスプリン
グストッパーとロックピンの係合が自動的に解除され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、図面の記載
を参照しながら説明する。図1〜5は本発明を各種のガ
ス分析計のユニット(図外)を収納するロッカーに適用
した場合を例示している。図中1は固定レール、2は中
間レール、3は移動レールである。
【0017】図4,5に示されるように、固定レール1
は、収納部であるロッカーLの側壁に設けられた架台F
に固定的にと付けられている。この固定レール1に中間
レール2、そしてこの中間レール2に移動レール3がそ
れぞれ、ボールリテーナーBRを介して長さ方向に沿っ
て、すなわち、レールの引き出し方向側A並びにレール
の収納方向側Bのいずれの側にも、スライド自在に保持
されていて、所謂二段階収納タイプのスライドレールに
構成されている。また、この移動レール3は必要に応じ
て中間レール2に対して取り外しできるように構成され
ている。ガス分析計のユニットをロッカーLから切り離
して自在に持ち運びできるようするためである。
【0018】各レールはほぼ同長に設定されていて、中
間レール2と移動レール3との移動量は、ほぼそれぞれ
が保持されるレールの全長のほぼ1/2程度に設定され
ている。分析計ユニットを安定的に保持するのに望まし
い寸法であるからである。しかし、言うまでもなく、図
示される寸法に限定されるものではなく、必要に応じて
1/3,2/3や1/4,3/4など種々選択される。
【0019】この分析計ユニットは、移動レール3の内
側の側面3Aに取付けられた載置台P上に載置されたり
引出しに収納されたりしていて、移動レール3の引出し
・収納動作によって、ロッカーLから引き出されたり、
内部に収納されたりする。なお、説明の便宜上、載置台
や引出しを総称して以下単に載置台Pと称することにす
る。
【0020】そして、移動レール3に取り付けられた載
置台Pを引き出すときに、通常の使用状態では、この載
置台P、つまりはこの載置台P上に載置されているガス
分析計のユニットが移動レール3共々に中間レール2か
ら不用意に抜け出して落下してしまうのを防止するため
に、これらの移動レール3と中間レール2の間に、図
1,2に示されるように、ロック機構4が設けられてい
る。
【0021】このロック機構4は、中間レール2と移動
レール3の互いに対峙する側面5,6に設けられたロッ
クピン7とスプリングストッパー8で構成される。
【0022】ロックピン7は、中間レール2の先端部
9、つまりレールの引き出し方向側Aの先端部分に設け
られている。全体形状としては立方体形状の突起部材で
形成されている。このロックピン7のレールの収納方向
側Bの側面7Aは、図示されるように、この中間レール
2の側面5に対してほぼ垂直に立ち上がった起立側面に
形成されている。
【0023】そして、特に重要な点は、このロックピン
7のレールの引き出し方向側Aの側面10がその基端7
aから遊端7bに到るにしたがって、レールの収納方向
側Bに後退するように傾斜したカム面(以下単にカム面
10と称する)に形成されていることである。
【0024】スプリングストッパー8は、移動レール3
側の基端11、つまりレールの収納方向側Bの端末部分
の外側の側面6にその端末が固定されているとともに、
レールの引き出し方向側Aが遊端に形成されている。か
つ、この遊端側ほど移動レール3から離間するように順
次この移動レール3の外側の側面6から遠ざかるよう、
傾斜姿勢で突設されている。素材は金属、或いは合成樹
脂の板状が採用されている。
【0025】このスプリングストッパー8の遊端部分1
2近傍には前記ロックピン7が嵌入される矩形形状の係
止孔13が穿設されている。更にこのスプリングストッ
パー8の遊端には、これが前記ロックピン7を乗り越し
て移動レール3の引き出しを可能にするガイド片14設
けられている。このガイド片14は、その遊端をレール
の引き出し方向側Aに向け、かつ、遊端側程この移動レ
ール3の外側の側面6に近づくような傾斜姿勢にして設
けられている。
【0026】スプリングストッパー8の移動レール3の
外側の側面6からの遠ざかり量は、移動レール3が中間
レール2に保持されている姿勢にあって、最低限、係止
孔13のレールの収納方向側Bの辺縁13Aがロックピ
ン7の起立側面7Aに当接されるに足りる寸法に設定さ
れていて、好ましくはそれ以上に遠ざかっていることが
望ましい。
【0027】なお、図中15は移動レール3におけるス
プリングストッパー8のガイド片14に対応する位置に
穿設された貫通孔である。この貫通孔15は、このスプ
リングストッパー8がロックピン7のカム面10の働き
によって、自身の弾性復元力に抗して偏位する際に、よ
り大きな偏位を可能にするべく、ガイド片14を逃がす
目的で設けられている。この構成は、ガイド片14を十
分な長さに形成できて、そのガイド機能をより確実に作
用させる上で望ましい。また、スプリングストッパー8
の移動レール3の外側の側面6からの遠ざかり量をより
大きくでき、このスプリングストッパー8の機能をより
確実に作用させる上でも望ましい。
【0028】また、図2中16は係止片で、固定レール
1のレール移動方向両端、そして中間レール2のレール
の収納方向側B端末のそれぞれの側面を一体的に折り曲
げて形成されている。これら係止片16は、中間レール
2のレール移動方向両側並びに移動レール3のレール収
納方向側Bのそれぞれの移動端末を規制するものであ
る。更に、図1,2中17はガイドボールリテーナー
で、中間レール2のレールの引き出し方向側A端末部分
に設けられていて、移動レール3をこの中間レール2に
挿入する際に、その挿入案内をスムースに行わせる。
【0029】次に、上記実施の形態の作動を説明する。
先ず、通常の使用状態について説明する。ロッカーL内
から分析計ユニットを引き出すには、その載置台Pを手
前に引き出すようにすることで、移動レール3、中間レ
ール2共々に引き出される。この時、図3(A)、
(B)に示されるように、移動レール3の最終引出し位
置では、ロックピン7のレール押し込み方向側Bの起立
側面7Aをスプリングストッパー8が、そのガイド片1
4の案内により難なく乗り越えて、移動レール3は更に
引き出し方向側Aに引き出される。そして、係止孔13
がロックピン7に到ると、スプリングストッパー8の弾
性復元力によって、ロックピン7はこの係止孔13に係
合され、もって、この係止孔13のレールの収納方向側
Bの辺縁13Aがロックピン7の起立側面7Aに当接す
る。したがって、移動レール3はそれ以上のレールの引
き出し方向側Aへの引出しが阻止され、併せてこの移動
レール3と中間レール2とがこのロック機構4を介して
一体化されることになる。この状態では、分析計ユニッ
トはロッカーL前面に突出したままの姿勢で使用される
ことになる。
【0030】次に、この通常の使用状態において、分析
計ユニットをロッカーL内に収納するには、先ず、載置
台Pを収納方向側Bに向かってロッカーL内方に向かっ
て押し込むようにする。この押し込み作動に伴って、移
動レール3は中間レール2とロック機構4を介して一体
化されたままの姿勢で、共に押し込まれてゆき、先ず、
中間レール2が固定レール1に完全に押し込まれる。引
き続き載置台Pを押し込んでゆくと、係止孔13のレー
ルの引き出し方向側Aの辺縁13Bがロックピン7のカ
ム面10に案内され、スプリングストッパー8全体をそ
の弾性復元力に抗してこの移動レール3の外側の側面6
側に偏位させながら、遂にはその遊端を越えて更に奥に
移動することになる。このようにして、スプリングスト
ッパー8全体は完全にロックピン7を越えてレールの収
納方向側B奥まで押し込まれ、最終的に中間レール2に
完全に押し込まれる。
【0031】従って、本発明では、分析計ユニットの収
納に際しては、その都度スプリングストッパー8を指先
で偏位させて、ロックピン7と係止孔13との係合を解
除する従来構造の面倒な操作を全く不要とし、単に移動
レールを押し込むだけの操作で、ロック機構4のロック
作用を解除できる。
【0032】また、分析計ユニットをロッカーLから完
全に分離して、ロッカーLとは別の場所で分析計ユニッ
トを使用するような作業形態では、通常の使用状態と同
様の操作手順で、先ず分析計ユニットをロッカーLから
引き出す〔図3(A)、(B)〕。次いで、スプリング
ストッパー8を、図3(C)示されるように、この時は
指先などによって、移動レール3の外側の側面6側にそ
の弾性復元力に抗して偏位させ、もって、ロックピン7
と係止孔13との係合を解除すつつ、更に移動レール3
をレールの引き出し方向側Bに向かって引き出し、最終
的に中間レール2から移動レール3を抜き出す。かくす
ることによって、分析計ユニットはロッカーLと完全に
分離され、可搬自在な状態になる。
【0033】次いで分離された分析計ユニットをロッカ
ーLに再び収納するには、単に移動レール3を中間レー
ル2の先端からこれに押し込むだけでよい。即ち、移動
レール3を中間レール2の先端からこれに押し込むと、
図3(D)に示されるように、前記と同様で、カム面1
0の働きによって、スプリングストッパー8が自身の弾
性復元力に抗して、順次移動レール3の外側の側面6側
に向かって偏位される。そして、途中一旦は係止孔13
がロックピン7に係合され〔図3(B)〕、一時的にス
プリングストッパー8は移動レール3の外側の側面6か
らやや遠ざかり、移動レール3は通常の使用状態におけ
る中間レール2と一体化された作用姿勢になる。後は先
の通常の使用状態における収納作用と同様で、更に移動
レール3を押し込むことによって、係止孔13のレール
の引き出し方向側Aの辺縁13Bがロックピン7のカム
面10に案内され、スプリングストッパー8全体をその
弾性復元力に抗してこの移動レール3の外側の側面6側
に偏位させながら、遂にはその遊端を越えて更に奥に移
動させることになり、もってスプリングストッパー8全
体は完全にロックピン7を越えてレールの収納方向側B
奥まで押し込まれ、中間レール2に完全に押し込まれ
る。
【0034】従って、分析計ユニットをロッカーLから
分離して使用した後、再び分析計ユニットをロッカーL
に収納するに際しても、従来構造のような不都合は全く
生ぜず、大変使い勝手のよい二段階収納のスライドレー
ルが提供できる。
【0035】なお、図例では各種のガス分析計のユニッ
トを収納するロッカーに適用した場合を例示したが、本
発明が適用される対象物品はこれに限定されない。
【0036】
【発明の効果】この発明は次の効果を有する。通常の使
用状態において、移動レールを収納するのに、単にこの
移動レールを押し込むだけで、ロックピンのカム面の働
きによって、移動レールと中間レールの一体化が簡便に
解除されるので、収納の度毎に人為的にスプリングスト
ッパーとロックピンの係合を解除する煩わしい操作を要
する従来構造に比べて、棚や引出しの収納部に対する収
納作業を格段に簡素にできる。
【0037】また、棚や引出しを収納部から離脱させた
後、再びこれを収納部に収納するに当たっても、単に移
動レールを中間レールに押し込むだけの作業で、もとの
収納姿勢に復帰させることができるため、やはり棚や引
出しの収納部に対する収納作業を格段に簡素にできる。
【0038】中間レールが移動レールに先行して収納さ
れると、移動レールの収納が不能になる従来構造と違っ
て、中間レールが先行して収納されても移動レールの収
納はカム面の働きにより、移動レールの押し込み動作の
みで自動的におこなわれるので、レール構造そのものを
格段に簡素にでき、併せて廉価に提供できる。
【0039】更に、従来構造のように、中間レール固定
レールとの間に介装される複雑で高価なロック機構を全
く不要にできることも加味され、一層廉価に提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の要部の拡大斜視図である。
【図2】この発明の細部を省略した全体斜視図である。
【図3】この発明の作用図で、(A)〜(D)は要部の
一部切欠き平面図である。
【図4】この発明を各種のガス分析計のユニットを収納
するロッカーに適用した場合を例示した要部の平面図で
ある。
【図5】この発明を各種のガス分析計のユニットを収納
するロッカーに適用した場合のスライドレールの取付け
構造を示す一部分解斜視図である。
【図6】従来のスライドレールの一部を分解して示した
全体の概略外観図である。
【図7】従来のスライドレールのロック構造の分解説明
図である。
【符号の説明】
1…固定レール、2…中間レール、3…移動レール、4
…ロック機構、6…移動レールの外側の側面、7…ロッ
クピン、8…スプリンぐストッパー,10…カム面、1
3…係止孔、A…レールの引き出し方向側、B…レール
の収納方向側。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宅 晃 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 下岡 実 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 Fターム(参考) 3B060 NC01 NE02 NE06 PA01 PB06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架台に固定された固定レールに対して、
    中間レールが、また、この中間レールに対して移動レー
    ルがそれぞれ引き出し可能に保持されていて、中間レー
    ルの先端にはロックピンが設けられ、この中間レールの
    ロックピンが設けられた側面に対峙する移動レールの側
    面には遊端がレールの引き出し方向側に向かって延設さ
    れ、かつ、基端がこの移動レールの側面に固定されてな
    るスプリングストッパーが設けられ、このスプリングス
    トッパーには前記ロックピンの係止孔が設けられた二段
    階収納タイプのスライドレールであって、ロックピンの
    レールの引き出し方向側の側面が基部から遊端に向かっ
    て順次レールの収納方向側に後退するカム面に形成され
    ていることを特徴とするスライドレールのロック構造。
JP11045410A 1999-02-23 1999-02-23 スライドレールのロック構造 Pending JP2000236970A (ja)

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JP11045410A JP2000236970A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 スライドレールのロック構造

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