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JP2000226611A - 溶湯容器の高温断熱内張り構造 - Google Patents

溶湯容器の高温断熱内張り構造

Info

Publication number
JP2000226611A
JP2000226611A JP11024785A JP2478599A JP2000226611A JP 2000226611 A JP2000226611 A JP 2000226611A JP 11024785 A JP11024785 A JP 11024785A JP 2478599 A JP2478599 A JP 2478599A JP 2000226611 A JP2000226611 A JP 2000226611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
molten metal
insulating material
temperature
metal container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11024785A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitoshi Saito
吉俊 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP11024785A priority Critical patent/JP2000226611A/ja
Publication of JP2000226611A publication Critical patent/JP2000226611A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶湯の温度降下、熱負荷に伴う鉄皮の変形及
び亀裂を防止する。 【解決手段】 比重が0.15〜0.5、熱伝導率が図
1のA(200,0.015)、B(1000,0.0
25)、C(1000,0.1)及びD(200,0.
06)で囲まれる範囲に含まれる断熱材をパーマ層と鉄
皮の間にライニングし、内側から順にキャスタブル、パ
ーマ層、断熱材及び鉄皮からなることを特徴とする溶湯
容器の高温断熱内張り構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄、アルミニウ
ム、銅及びガラス等の溶湯を保持する転炉、電気炉、真
空脱ガス漕などの溶湯容器の断熱内張り構造に関する。
さらに詳しくは、溶湯容器における炉体からの放熱によ
る溶湯の温度降下及び炉体鉄皮への熱負荷の軽減を可能
としうる断熱内張り構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高温の溶湯が在湯する容器の内
張り耐火物は、ウェア層とパーマ層により形成されてい
る。近年、溶湯容器のウェア層には簡易施工が可能な不
定形耐火物の利用が拡大しつつある。一方、例えば、鉄
鋼業においては、鋼材の高付加価値化に伴い脱ガス処理
や連続鋳造の普及が進み、その間での溶湯の温度降下が
大きくなるため、温度補償が一層求められるようになっ
てきている。そのために、エネルギー的には負荷の大き
いプロセスとなっているのが現状である。また、溶鋼温
度が高くなっていることは、耐火物の寿命にも悪影響を
及ぼすだけでなく、鉄皮への熱負荷も増加し、諸設備の
コストや生産計画に悪影響を及ぼしている。
【0003】特開平4−46077では、タンディッシ
ュなどの工業窯炉の断熱化のために、耐火性の多孔質部
材をハニカム状に配列する内張り構造を提供している。
実開昭56−81957では、空隙部を設けたパーマれ
んがを用いた転炉の内張り構造を提供しており、鉄皮温
度低減、断熱化を達成している。特開昭57−1583
15では、水冷と断熱を組み合わせた熱影響の少ない転
炉の炉体構造を提供し、鉄皮温度を恒常的に下げること
が可能としている。特開平4−46077では、各種工
業窯炉の断熱化に、多孔質部材をハニカム上に交錯して
層形成し、キャスタブルで鋳込み成形する方法を提案し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、確かに各種工業窯炉の断熱化や鉄皮への熱負荷低減
が可能となる。しかしながら、従来技術を適用するにあ
たって、新たに以下に記述するような改善すべき問題点
が判明した。
【0005】第一に工業窯炉の断熱化のために、耐火性
の多孔質部材をハニカム状に配列する内張り構造では、
多孔質部材の厚みの分を考慮しなければならないため、
工業窯炉の容量を狭めることになり、操業に悪影響を与
える可能性がある。窯炉の断熱化のために、セラミック
ファイバーなどの断熱材の使用やウェアれんがまたパー
マれんがの長大化、また、パーマれんがあるいはウェア
れんが内にマクロな空隙を設けて断熱化をはかる方法が
ある。ウェアれんがやパーマれんがの長尺化では、窯炉
の容量に大きな影響を与え、生産計画上好ましくない。
また、従来のセラミックファイバーなどの断熱材適用で
は、断熱材の熱伝導率の温度依存性が十分に考慮されて
いない場合がある。セラミックファイバー等の断熱材の
使用では、初期においてはその断熱効果が高いものの、
ウェアれんがの溶損が進行し、厚みが薄くなるのに従っ
て、断熱材の使用雰囲気温度が急上昇し、それに伴い、
断熱材の熱伝導率が急上昇するために断熱効果が著しく
損なわれるという問題点がある。
【0006】第二に空隙部を設けたパーマれんがを用い
た窯炉の内張り構造では、確かに鉄皮温度低減、断熱化
を行うことができるが、空隙部を設けるために全てのパ
ーマれんがに特殊な加工を行う必要があること、空隙を
持たない部分では、従来通りの鉄皮温度となり、溶湯の
温度降下防止には十分でない点に問題がある。
【0007】第三に水冷を行う窯炉の炉体構造では、確
かに鉄皮温度を恒常的に下げることが可能であるが、省
エネルギープロセス実現の視点から見ると水冷は好まし
い手段ではない。
【0008】第四に溶湯容器におけるウェア層の温度は
炉の末期には700〜1100℃程度に上昇することも
あり得る。通常の加熱炉と異なり、製鋼用転炉をはじめ
とする溶湯容器では、スラグによる浸潤、溶損により、
使用時間につれてウェアれんがの厚さは薄くなる環境で
の使用も想定される。そのために、末期には初期の状態
よりも高温の雰囲気にさらされる。
【0009】そこで、本発明は、溶湯の温度降下、熱負
荷に伴う鉄皮の変形及び亀裂を防止する溶湯容器の内張
り構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、製鋼用転炉
などの各種の溶湯容器の断熱化を目的として、鋭意検討
を重ねてきた。本発明の要旨とするところは、 (1)比重が0.15〜0.5、熱伝導率が図1のA
(200,0.015)、B(1000,0.02
5)、C(1000,0.1)及びD(200,0.0
6)で囲まれる範囲に含まれる断熱材をパーマ層と鉄皮
の間にライニングし、内側から順にキャスタブル、パー
マ層、断熱材及び鉄皮からなることを特徴とする溶湯容
器の高温断熱内張り構造。 (2)断熱材の厚さを1〜30mmとすることを特徴と
する前記(1)記載の溶湯容器の高温断熱内張り構造。 (3)断熱材が3〜100nmの細孔を有することを特
徴とする前記(1)又は(2)に記載の溶湯容器の高温
断熱内張り構造。 (4)溶湯容器が溶融金属容器であることを特徴とする
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の溶湯容器の
高温断熱内張り構造。 (5)溶湯容器が溶銑又は溶鋼であることを特徴とする
前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の溶湯容器の
高温断熱内張り構造。
【0011】なお、3〜100nmの細孔とは、ガス吸
着による吸着脱離等温線を用いた解析または、高分解能
の電子顕微鏡による観察に基づく画像解析で作成した直
径1nm以上200nm以下の細孔径分布において、分
布曲線の最大ピークの位置が3〜100nmに存在する
場合と定義する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0013】本発明者らは、溶湯容器の内張り構造につ
いて検討を重ねた。ウェア層とパーマ層の間に断熱材を
適用する構造とした場合、断熱材の使用雰囲気温度が高
くなり、温度に依存する断熱材の熱伝導率が急激に上昇
し、特にスラグによる溶損の進行でキャスタブルの厚み
が薄くなる溶湯容器末期においては、断熱効果が著しく
低下することがわかった。これに対して、パーマ層と鉄
皮との間に断熱材を適用する構造とすると、断熱材の使
用雰囲気温度も低く、長期間にわたって優れた断熱効果
を得ることができた。
【0014】ここで、ライニングとしては、内側から
(1)ウェアーのキャスタブル1層、パーマれんが1
層、パーマのキャスタブル1層、断熱材1層、鉄皮の順
のライニング、(2)ウェアーのキャスタブル1層、パ
ーマれんが2層、断熱材1層、鉄皮の順のライニング、
(3)ウェアーのキャスタブル1層、パーマれんが1
層、断熱材1層、鉄皮の順のライニング、(4)ウェア
ーのキャスタブル1層、パーマれんが1層、断熱材2
層、鉄皮の順のライニング、(5)ウェアーのキャスタ
ブル1層、パーマれんが2層、断熱材2層、鉄皮の順の
ライニングなどのいずれにおいても本発明の効果を得る
ことができる。キャスタブルには、 アルミナ−マグネ
シア系、アルミナ−スピネル系、アルミナ−炭化珪素−
カーボン系、マグネシア−カーボン系などがあるが、こ
れらに限ったものではない。パーマ層には、焼成マグネ
シアれんが、けい酸質れんが、高アルミナ質れんが、ス
ピネル質れんが、アルミナ−マグネシア系キャスタブル
などが挙げられる。パーマ層と鉄皮との間に使用する断
熱材としては、微細な細孔構造を有して高温での熱伝導
率が低いThermal Ceramics社のカタロ
グに記載のMin K(商標登録)を使用することがで
きる。
【0015】次に数値限定の理由について説明する。
【0016】断熱材の比重は0.15未満になると、極
めて微細な粒子の構成となり、粒子の反応表面積は著し
く増大するために、高温で粒子間の焼結速度が上昇し、
断熱材の収縮を引き起こす。また、比重が0.5を越え
て大きい場合、マクロな細孔を多数形成することにな
り、空気分子の運動を規制することが困難になり、高温
での熱伝導率の急激な上昇を招くことになる。一方、断
熱材の熱伝導率が200℃で0.06W/m・Kあるい
は1000℃で0.1W/m・Kを越えて大きい場合上
すなわち図1におけるCとDを結ぶ線よりも上の領域に
ある場合、600〜1000℃以上の高温域における熱
伝導率の上昇が大きく、十分な断熱効果を得ることが困
難になる。一方、図1におけるAとBを結ぶ線よりも下
の領域にある場合、断熱材の粒度構成が極端に微粒子の
域となるために、強度の低下や製造上のハンドリングの
問題が発生するために好ましくないので、図1のABC
Dの領域内であることが必要である。ここで、断熱材の
熱伝導率の測定は、 JISA 1412及びASTM
C 177の平板直接法(GHP法)またはJIS
A 1412及びASTM C 518の平板熱流計法
(HFM法)のいずれの方法でも実施することができ
る。
【0017】断熱材の厚さが1mm未満では、十分な断
熱効果を得ることができない。一方、断熱材の厚さが3
0mmを越えて厚くなると、ウェアれんがの温度勾配が
フラットになり、温度上昇とともに増大するスラグの浸
潤速度が大となり、ウェアれんがの溶損が進行する可能
性がある。さらに、容器の容量の低下により、操業およ
び生産性に悪影響を及ぼす可能性もある。
【0018】断熱材の細孔は3nm未満では、超微粒子
による材料の構成となるために、製造が困難となるだけ
でなく、各粒子の反応表面積が著しく増大するために、
高温で焼結が容易に進行し、断熱材の収縮をおこし、結
果的には熱伝導率の著しい低下につながるため、十分な
断熱効果が得られなくなる。また、断熱材の細孔が10
0nmを越えて大きい場合、空気分子の運動を規制する
ことが困難となり、熱伝導率は、温度の上昇とともに急
激に上昇するために、十分な断熱効果を得ることが困難
となる。ここで、細孔の測定は、窒素、クリプトン及び
アルゴンなどの不活性ガスの吸着脱離等温線をB.J.
H.法などにより解析する方法(吸着,共立出版株式会
社,1990年3月10日初版18刷,p.120)又
は高解像度の電子顕微鏡による観察のいずれの方法でも
実施することができる。
【0019】次に、本発明者らは、溶融金属容器を対象
として鋭意検討を進めた。高品質鋼が求められる時代で
二次精錬及び連続鋳造比率の拡大に伴い、一連の処理時
における溶鋼温度の降下分の温度補償の必要性から、前
工程での出鋼温度は高くなっている。そのために、いず
れの溶融金属容器も高い温度で使用されるようになって
おり、温度的に見て断熱化のメリットは非常に大きい。
放散熱量が大きいエネルギーロスの大きなプロセスとな
っている。溶鋼鍋の断熱化により溶鋼の温度降下を抑制
することができる。パーマ層と鉄皮との間に断熱材をラ
イニングすることにより、溶銑、溶鋼の温度降下を防止
することができ、また、熱負荷に伴う鉄皮の変形や亀裂
を抑制に効果的である。また、溶銑鍋、溶銑予備処理容
器、転炉、タンディッシュなどでも本発明の効果は得ら
れる。
【0020】
【実施例】実施例1 そこで、厚み180mmのウェア層、厚み80mmのパ
ーマ層がライニングされ、鉄皮厚み30mmの100t
の溶鋼鍋において、(1)比重0.35、熱伝導率が2
00℃で0.025W/m・Kかつ1000℃で0.0
60W/m・K、厚さ10mm、細孔50mmの断熱材
をパーマ層と鉄皮の間に適用した場合、(2)パーマ層
を2層とした場合、(3)断熱材をキャスタブルとパー
マ層の間に適用した3つの場合について、1600℃の
溶鋼を受容しているときの鉄皮温度を放射温度計を用い
て測定し、放散熱低減の効果の評価を実施した。ウェア
層にはアルミナ−マグネシア質キャスタブル、パーマ層
にはロー石れんがを使用した。従来例は、キャスタブ
ル、パーマ層、鉄皮の順のライニングとした。
【0021】No.1は、厚さ10mm、細孔50n
m、比重0.35、200℃における熱伝導率0.02
5W/m・K及び1000℃における熱伝導率が0.0
60W/m・Kの断熱材をパーマ層と鉄皮の間に適用
し、ウェア層、パーマ層、断熱材及び鉄皮の順の4層構
造を形成した例を示す。No.2は、パーマ層を2層と
した場合である。No.3は、No.1と同じ断熱材を
ウェア層とパーマ層の間に適用し、ウェア層、断熱材、
パーマ層、鉄皮の順の4層構造を形成した例を示す。
【0022】評価結果を表1に示す。No.1は十分な
断熱効果が得られ、鉄皮表面温度を100℃も低減する
ことが可能になった。また、操業面への影響もなく良好
な結果を得た。No.2は、ウェアれんがよりも断熱性
の高いパーマれんがを2層として断熱化を試みたもの
で、確かに断熱は達成することは可能になったが、容器
の容量を狭めることになり、操業また生産計画上問題を
生じた。No.3では、ウェアれんがとパーマれんがの
間に断熱材を適用したため、断熱材の使用雰囲気温度が
No.1よりも高いため、温度に依存する断熱材の熱伝
導率が著しく上昇したため、十分な断熱効果を得ること
ができなかった。また、ウェアれんがの厚みが薄くなる
溶鋼鍋末期ほどこの傾向が顕著となった。以上のよう
に、断熱構造を検討した結果、パーマれんがと鉄皮の間
に断熱材を適用し、4層構造をつくることによって、操
業に影響を与えることなく、放散熱量の低減、省エネル
ギー化を行うことができた。
【0023】
【表1】
【0024】実施例2 次に、上記実施例1の4層構造における断熱材の検討を
行った。対象としたのは、実施例1と同じ溶鋼鍋であ
る。評価結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】まず、断熱材の厚みの影響を検討した。N
o.Aは厚さ0.5mmで前記(2)に係る本発明の断
熱材の厚さの下限を満たしていない。No.Aは、操業
への悪影響は与えず、鉄皮表面温度を下げ断熱効果は得
られているものの、従来のライニングと比較して断熱効
果を十分に向上させることはできなかった。前記本件
(1)〜(3)で規定する条件を全て満たす本発明例N
o.B、C及びDは、大幅に鉄皮表面温度を下げること
が可能になり、また、操業に対しても悪影響を与えるこ
とがなかった。No.Eは厚さ50mmで前記本発明
(2)の断熱材の厚さの上限を満たしていない。No.
Eは放散熱抑制効果は非常に高かったものの、断熱材適
用によりウェアれんが内部の温度勾配がフラットにな
り、ウェアれんがの温度分布が全般に高くなり、スラグ
ライン部分ではスラグの浸潤速度が急激に高くなり、鍋
の寿命延長効果は十分には得られなかった。No.Fは
前記本発明(3)の細孔に関する規定の下限を満たして
いない。No.Fは、操業への悪影響はなかったもの
の、微細な細孔が高温で消滅したために1000℃での
熱伝導率が高くなり、今回の使用環境では十分な断熱効
果を得ることができなかった。No.Gは前記本発明
(3)の細孔に関する上限を満たしていない。そのため
に、十分な断熱効果が得られていない。No.H及びN
o.Iは前記本発明(4)の比重及び熱伝導率に関する
規定の上限を満たしていない。その結果、どちらも熱伝
導率及び熱伝導率の温度依存性が高く、使用雰囲気温度
付近での熱伝導率が高いことが影響し、十分な断熱効果
を得ることができなかった。
【0027】いずれの場合も、断熱材を適用しない従来
例と比較して、放散熱抑制効果は得られたものの、その
抑制効果の程度や操業への影響を考慮すると、前記本発
明(1)〜(3)で規定する条件を全て満たす本発明例
No.B,C及びDが最も優れた効果を示した。
【0028】
【発明の効果】断熱材の比重を0.15〜0.5、熱伝
導率が図1のA(200,0.015)、B(100
0,0.025)、C(1000,0.1)及びD(2
00,0.06)で囲まれる範囲に含まれることを特徴
とする断熱材をパーマ層と鉄皮の間にライニングし、炉
内側からキャスタブル、パーマ層、断熱材、鉄皮の順の
4層の構造からなることを特徴とする製鋼用転炉をはじ
めとする溶湯容器の断熱構造は、炉体からの放散熱を大
幅に低減し溶湯の温度降下を防止することが可能とな
り、省エネルギーのプロセスを達成することができる。
同時に、鉄皮へ伝導する熱量も大幅に低減させ、熱負荷
に伴う鉄皮の変形、亀裂を防止することが可能となり、
設備の長寿命化にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の断熱材の熱伝導率の温
度依存性の規定を示す図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重が0.15〜0.5、熱伝導率が図
    1のA(200,0.015)、B(1000,0.0
    25)、C(1000,0.1)及びD(200,0.
    06)で囲まれる範囲に含まれる断熱材をパーマ層と鉄
    皮の間にライニングし、内側から順にキャスタブル、パ
    ーマ層、断熱材及び鉄皮からなることを特徴とする溶湯
    容器の高温断熱内張り構造。
  2. 【請求項2】 断熱材の厚さを1〜30mmとすること
    を特徴とする請求項1記載の溶湯容器の高温断熱内張り
    構造。
  3. 【請求項3】 断熱材が3〜100nmの細孔を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶湯容器の内
    張り構造。
  4. 【請求項4】 溶湯容器が溶融金属容器であることを特
    徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の溶湯容
    器の高温断熱内張り構造。
  5. 【請求項5】 溶湯が溶銑又は溶鋼であることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか1項に記載の溶湯容器の
    高温断熱内張り構造。
JP11024785A 1999-02-02 1999-02-02 溶湯容器の高温断熱内張り構造 Withdrawn JP2000226611A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016078105A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 Jfeスチール株式会社 溶融金属容器
JP2016136070A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 新日鐵住金株式会社 加熱炉

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016078105A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 Jfeスチール株式会社 溶融金属容器
JP2016136070A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 新日鐵住金株式会社 加熱炉

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Date Code Title Description
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Effective date: 20060404