JP2000220168A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents
建設機械の油圧制御装置Info
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Landscapes
- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2つの油圧ポンプの圧油の合流により駆動可
能な特定アクチュエータのさらなる増速を実現できる建
設機械の油圧制御装置の提供。 【解決手段】 第1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3
と、これらの第1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3の
それぞれから吐出された圧油の合流により駆動可能なア
ームシリンダ58と、図示しない旋回モータと、この旋
回モータを駆動する圧油を供給する第3油圧ポンプ4と
を備えたものにあって、第3油圧ポンプ4の圧油を、第
1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3の圧油に合流させ
てアームシリンダ58に選択的に供給可能な合流弁24
を設け、アーム用第2方向制御弁10、アーム用第1方
向制御弁それぞれの入力ポートどうしを接続する管路1
9と、合流弁24の上流に位置するセンタバイパス通路
25部分とを連絡する管路31を設け、この管路31に
合流弁24方向への圧油の逆流を阻止する逆止弁32を
設けた。
能な特定アクチュエータのさらなる増速を実現できる建
設機械の油圧制御装置の提供。 【解決手段】 第1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3
と、これらの第1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3の
それぞれから吐出された圧油の合流により駆動可能なア
ームシリンダ58と、図示しない旋回モータと、この旋
回モータを駆動する圧油を供給する第3油圧ポンプ4と
を備えたものにあって、第3油圧ポンプ4の圧油を、第
1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3の圧油に合流させ
てアームシリンダ58に選択的に供給可能な合流弁24
を設け、アーム用第2方向制御弁10、アーム用第1方
向制御弁それぞれの入力ポートどうしを接続する管路1
9と、合流弁24の上流に位置するセンタバイパス通路
25部分とを連絡する管路31を設け、この管路31に
合流弁24方向への圧油の逆流を阻止する逆止弁32を
設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられる油圧制御装置に係り、特に、2つ
の油圧ポンプによる圧油の合流によって駆動可能な特定
アクチュエータと、この特定アクチュエータとは異なる
他のアクチュエータと、この他のアクチュエータを駆動
する圧油を供給する第3油圧ポンプとを備えた建設機械
の油圧制御装置に関する。
建設機械に備えられる油圧制御装置に係り、特に、2つ
の油圧ポンプによる圧油の合流によって駆動可能な特定
アクチュエータと、この特定アクチュエータとは異なる
他のアクチュエータと、この他のアクチュエータを駆動
する圧油を供給する第3油圧ポンプとを備えた建設機械
の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の油圧制御装置にあっては、従
来から2つの主油圧ポンプの圧油を合流させてアームシ
リンダ等の特定アクチュエータの増速を実現させている
ものがある。
来から2つの主油圧ポンプの圧油を合流させてアームシ
リンダ等の特定アクチュエータの増速を実現させている
ものがある。
【0003】また、このような状況にあって昨今は、旋
回等の独立性を確保するために、上述した2つの主油圧
ポンプの圧油供給系統から旋回用方向制御弁等を除き、
この旋回用方向制御弁等に上述の第1油圧ポンプ、第2
油圧ポンプとは別に設けた第3主油圧ポンプによる圧油
を供給するようにした油圧制御装置が提案されはじめて
いる。
回等の独立性を確保するために、上述した2つの主油圧
ポンプの圧油供給系統から旋回用方向制御弁等を除き、
この旋回用方向制御弁等に上述の第1油圧ポンプ、第2
油圧ポンプとは別に設けた第3主油圧ポンプによる圧油
を供給するようにした油圧制御装置が提案されはじめて
いる。
【0004】以下、この3つの主油圧ポンプを含む従来
技術について図5,6に基づいて説明する。
技術について図5,6に基づいて説明する。
【0005】図5は建設機械の一例として挙げた油圧シ
ョベルを示す側面図、図6は図5に示す油圧ショベルに
備えられる従来の油圧制御装置の構成の一例を示す油圧
回路図である。
ョベルを示す側面図、図6は図5に示す油圧ショベルに
備えられる従来の油圧制御装置の構成の一例を示す油圧
回路図である。
【0006】図5に示す油圧ショベルは、走行体50
と、この走行体50上に配置される旋回体51と、この
旋回体51に上下方向の回動可能に連結されるブーム5
2と、このブーム52の先端に、上下方向の回動可能に
連結されるアーム53と、このアーム53の先端に、上
下方向の回動可能に連結されるバケット54と、排土板
すなわちブレード55とを備えている。また、各種のア
クチュエータ、例えば走行体50を駆動する走行右モー
タ56及び図示しない走行左モータ、旋回体51を駆動
する図示しない旋回モータ、ブーム52を駆動するブー
ムシリンダ57、アーム53を駆動するアームシリンダ
58、バケット54を駆動するバケットシリンダ59等
を備えている。
と、この走行体50上に配置される旋回体51と、この
旋回体51に上下方向の回動可能に連結されるブーム5
2と、このブーム52の先端に、上下方向の回動可能に
連結されるアーム53と、このアーム53の先端に、上
下方向の回動可能に連結されるバケット54と、排土板
すなわちブレード55とを備えている。また、各種のア
クチュエータ、例えば走行体50を駆動する走行右モー
タ56及び図示しない走行左モータ、旋回体51を駆動
する図示しない旋回モータ、ブーム52を駆動するブー
ムシリンダ57、アーム53を駆動するアームシリンダ
58、バケット54を駆動するバケットシリンダ59等
を備えている。
【0007】このような油圧ショベルに備えられる3つ
の主油圧ポンプを有する油圧制御装置は、図6に示すよ
うに、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する
第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ
4及びパイロットポンプ5を備えている。
の主油圧ポンプを有する油圧制御装置は、図6に示すよ
うに、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する
第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ
4及びパイロットポンプ5を備えている。
【0008】第1油圧ポンプ2の吐出管路6に連通する
センタバイパス通路16上には、前述した走行右モータ
56の駆動を制御する走行右用方向制御弁7、バケット
シリンダ59の駆動を制御するバケット用方向制御弁
8、ブームシリンダ57の駆動を制御するブーム用第1
方向制御弁9、及びアームシリンダ58の駆動を制御す
るアーム用第2方向制御弁10が配置されている。
センタバイパス通路16上には、前述した走行右モータ
56の駆動を制御する走行右用方向制御弁7、バケット
シリンダ59の駆動を制御するバケット用方向制御弁
8、ブームシリンダ57の駆動を制御するブーム用第1
方向制御弁9、及びアームシリンダ58の駆動を制御す
るアーム用第2方向制御弁10が配置されている。
【0009】第2油圧ポンプ3の吐出管路11に連通す
るセンタバイパス通路17上には、アームシリンダ58
の駆動を制御するアーム用第1方向制御弁12、ブーム
シリンダ57の駆動を制御するブーム用第2方向制御弁
13、予備用方向制御弁14、及び図示しない走行左モ
ータの駆動を制御する走行左用方向制御弁15が配置さ
れている。
るセンタバイパス通路17上には、アームシリンダ58
の駆動を制御するアーム用第1方向制御弁12、ブーム
シリンダ57の駆動を制御するブーム用第2方向制御弁
13、予備用方向制御弁14、及び図示しない走行左モ
ータの駆動を制御する走行左用方向制御弁15が配置さ
れている。
【0010】なお、アーム用第2方向制御弁10の入力
ポートと、アーム用第1方向制御弁12の入力ポートと
は、管路19によって連絡させてあり、この管路19中
に、アーム用第2方向制御弁10側からアーム用第1方
向制御弁12側への圧油の流れを許容し、アーム用第1
方向制御弁12側からアーム用第2方向制御弁10側へ
の流れを阻止する逆止弁20を設けてある。
ポートと、アーム用第1方向制御弁12の入力ポートと
は、管路19によって連絡させてあり、この管路19中
に、アーム用第2方向制御弁10側からアーム用第1方
向制御弁12側への圧油の流れを許容し、アーム用第1
方向制御弁12側からアーム用第2方向制御弁10側へ
の流れを阻止する逆止弁20を設けてある。
【0011】また、上述したアームシリンダ58の駆動
制御に係る2つの方向制御弁のうちのアーム用第1方向
制御弁12は、そのスプールのストローク量に応じて開
口面積の大きさを徐々に変化させることのできるもの、
いわゆるメータリング特性を有する方向制御弁から成っ
ているが、アーム用第2方向制御弁10は、そのスプー
ルのストローク量に応じて開口面積の大きさを徐々に変
化させることのできないもの、すなわち閉じた状態か、
開いた一定の開口面積を保つ状態かのいずれかにしか選
択できないもの、いわゆるメータリング特性を有しない
方向制御弁から成っている。
制御に係る2つの方向制御弁のうちのアーム用第1方向
制御弁12は、そのスプールのストローク量に応じて開
口面積の大きさを徐々に変化させることのできるもの、
いわゆるメータリング特性を有する方向制御弁から成っ
ているが、アーム用第2方向制御弁10は、そのスプー
ルのストローク量に応じて開口面積の大きさを徐々に変
化させることのできないもの、すなわち閉じた状態か、
開いた一定の開口面積を保つ状態かのいずれかにしか選
択できないもの、いわゆるメータリング特性を有しない
方向制御弁から成っている。
【0012】第1油圧ポンプ2の圧油供給系統に属する
上述したセンタバイパス通路16と、このセンタバイパ
ス通路16上に設けられる走行右用方向制御弁7、バケ
ット用方向制御弁8、ブーム用第1方向制御弁9、アー
ム用第2方向制御弁10と、第2油圧ポンプ3の圧油供
給系統に属するセンタバイパス通路17と、このセンタ
バイパス通路17上に設けられるアーム用第1方向制御
弁12、ブーム用第2方向制御弁13、予備用方向制御
弁14、走行左用方向制御弁15と、管路19及び逆止
弁20とは、1つのバルブブロックすなわち第1コント
ロールバルブ18内に設けられている。
上述したセンタバイパス通路16と、このセンタバイパ
ス通路16上に設けられる走行右用方向制御弁7、バケ
ット用方向制御弁8、ブーム用第1方向制御弁9、アー
ム用第2方向制御弁10と、第2油圧ポンプ3の圧油供
給系統に属するセンタバイパス通路17と、このセンタ
バイパス通路17上に設けられるアーム用第1方向制御
弁12、ブーム用第2方向制御弁13、予備用方向制御
弁14、走行左用方向制御弁15と、管路19及び逆止
弁20とは、1つのバルブブロックすなわち第1コント
ロールバルブ18内に設けられている。
【0013】第3油圧ポンプ4の吐出管路21に連通す
るセンタバイパス通路25上には、図示しない旋回モー
タの駆動を制御する旋回用方向制御弁22と、前述した
ブレード55を作動させる図示しないブレードシリンダ
の駆動を制御するブレード用方向制御弁23が配置され
ている。
るセンタバイパス通路25上には、図示しない旋回モー
タの駆動を制御する旋回用方向制御弁22と、前述した
ブレード55を作動させる図示しないブレードシリンダ
の駆動を制御するブレード用方向制御弁23が配置され
ている。
【0014】上述した第3油圧ポンプ4の圧油供給系統
に属するセンタバイパス通路25、旋回用方向制御弁2
2、ブレード用方向制御弁23、及び第3油圧ポンプ4
の吐出圧を規定するリリーフ弁26等は、前述した第1
コントロールバルブ18とは別体に設けられるバルブブ
ロックすなわち第2コントロールバルブ27内に設けら
れている。
に属するセンタバイパス通路25、旋回用方向制御弁2
2、ブレード用方向制御弁23、及び第3油圧ポンプ4
の吐出圧を規定するリリーフ弁26等は、前述した第1
コントロールバルブ18とは別体に設けられるバルブブ
ロックすなわち第2コントロールバルブ27内に設けら
れている。
【0015】なお、同図6中、29はパイロットポンプ
5の吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁、58は前
述したアームシリンダである。ここでは例えばこのアー
ムシリンダ58が第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3
の圧油を合流させて供給可能な特定アクチュエータを構
成している。また、例えば旋回用方向制御弁22によっ
て制御される図示しない旋回モータが、上述の特定アク
チュエータとは異なる他のアクチュエータを構成してい
る。
5の吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁、58は前
述したアームシリンダである。ここでは例えばこのアー
ムシリンダ58が第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3
の圧油を合流させて供給可能な特定アクチュエータを構
成している。また、例えば旋回用方向制御弁22によっ
て制御される図示しない旋回モータが、上述の特定アク
チュエータとは異なる他のアクチュエータを構成してい
る。
【0016】このように構成される従来技術では、図示
しないアーム用操作装置を所定量操作しアーム用第1方
向制御弁12とアーム用第2方向制御弁10とを連動さ
せるようにして切換えると、アーム用第2方向制御弁1
0はセンタバイパス通路16を閉塞するブロック位置に
切換えられる。これにより、第1油圧ポンプ2の圧油が
吐出管路6、センタバイパス通路16、逆止弁20、管
路19を介して、第2油圧ポンプ3の圧油とともにアー
ム用第1方向制御弁12に合流されて供給される。した
がって、図示しないアーム用操作装置の操作に伴うアー
ム用第1方向制御弁12の切換え操作量に応じた圧油が
アームシリンダ58に供給され、アームシリンダ58か
らの戻り油がタンクに戻される。これにより、当該アー
ムシリンダ58は、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ
3の合流された圧油により比較的速い速度で作動する。
しないアーム用操作装置を所定量操作しアーム用第1方
向制御弁12とアーム用第2方向制御弁10とを連動さ
せるようにして切換えると、アーム用第2方向制御弁1
0はセンタバイパス通路16を閉塞するブロック位置に
切換えられる。これにより、第1油圧ポンプ2の圧油が
吐出管路6、センタバイパス通路16、逆止弁20、管
路19を介して、第2油圧ポンプ3の圧油とともにアー
ム用第1方向制御弁12に合流されて供給される。した
がって、図示しないアーム用操作装置の操作に伴うアー
ム用第1方向制御弁12の切換え操作量に応じた圧油が
アームシリンダ58に供給され、アームシリンダ58か
らの戻り油がタンクに戻される。これにより、当該アー
ムシリンダ58は、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ
3の合流された圧油により比較的速い速度で作動する。
【0017】また、旋回体を駆動させるために図示しな
い旋回用操作装置を操作し、旋回用方向制御弁22を切
換えると、第3油圧ポンプ4の圧油が旋回用方向制御弁
22を介して図示しない旋回モータに供給され、これに
より旋回体51を旋回させることができる。
い旋回用操作装置を操作し、旋回用方向制御弁22を切
換えると、第3油圧ポンプ4の圧油が旋回用方向制御弁
22を介して図示しない旋回モータに供給され、これに
より旋回体51を旋回させることができる。
【0018】このように図5,6に示す従来技術にあっ
ては、特定のアクチュエータ、例えばアームシリンダ5
8を2つの油圧ポンプ2の合流された圧油によって駆動
し、増速を実現できるとともに、アーム用第1方向制御
弁12のメータリング特性に応じてアームシリンダ58
を制御できる。また、旋回の独立性を確保できる。これ
らにより掘削作業等の所望の作業を良好に実施できる。
ては、特定のアクチュエータ、例えばアームシリンダ5
8を2つの油圧ポンプ2の合流された圧油によって駆動
し、増速を実現できるとともに、アーム用第1方向制御
弁12のメータリング特性に応じてアームシリンダ58
を制御できる。また、旋回の独立性を確保できる。これ
らにより掘削作業等の所望の作業を良好に実施できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にあ
っては、第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3の圧油の
合流によってアームシリンダ58を増速させることがで
き、それなりに掘削作業の能率を向上させることができ
る。しかし、昨今の市街地等で実施される夜間の作業な
どでは、特に、作業を速くすすめることが要求され、し
たがってより速くアームシリンダ等のアクチュエータを
駆動させる技術の開発が望まれている。
っては、第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3の圧油の
合流によってアームシリンダ58を増速させることがで
き、それなりに掘削作業の能率を向上させることができ
る。しかし、昨今の市街地等で実施される夜間の作業な
どでは、特に、作業を速くすすめることが要求され、し
たがってより速くアームシリンダ等のアクチュエータを
駆動させる技術の開発が望まれている。
【0020】なお、従来、3つの主油圧ポンプを備え、
これらの主油圧ポンプのうちの2つの油圧ポンプを選択
的に合流させて特定アクチュエータに供給可能な技術
が、特開平10−88627号公報に開示されている。
この公報に開示された従来技術でも、特定アクチュエー
タに合流される圧油は2つの主油圧ポンプによる圧油で
あることから、実質的には前述した図5,6に示す従来
技術と同等である。
これらの主油圧ポンプのうちの2つの油圧ポンプを選択
的に合流させて特定アクチュエータに供給可能な技術
が、特開平10−88627号公報に開示されている。
この公報に開示された従来技術でも、特定アクチュエー
タに合流される圧油は2つの主油圧ポンプによる圧油で
あることから、実質的には前述した図5,6に示す従来
技術と同等である。
【0021】本発明は、上記した従来技術における実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、2つの油圧ポン
プの圧油の合流により駆動可能な特定アクチュエータの
さらなる増速を実現させることができる建設機械の油圧
制御装置を提供することにある。
に鑑みてなされたもので、その目的は、2つの油圧ポン
プの圧油の合流により駆動可能な特定アクチュエータの
さらなる増速を実現させることができる建設機械の油圧
制御装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る発明は、第1油圧ポンプ及
び第2油圧ポンプと、これらの第1油圧ポンプ及び第2
油圧ポンプのそれぞれから吐出された圧油の合流により
駆動可能な特定アクチュエータと、この特定アクチュエ
ータとは異なる他のアクチュエータと、この他のアクチ
ュエータを駆動する圧油を供給する第3油圧ポンプとを
備えた建設機械の油圧制御装置において、上記第3油圧
ポンプの圧油を、上記第1油圧ポンプ及び上記第2油圧
ポンプの圧油に合流させて上記特定アクチュエータに選
択的に供給可能な合流弁を設けた構成にしてある。
に、本発明の請求項1に係る発明は、第1油圧ポンプ及
び第2油圧ポンプと、これらの第1油圧ポンプ及び第2
油圧ポンプのそれぞれから吐出された圧油の合流により
駆動可能な特定アクチュエータと、この特定アクチュエ
ータとは異なる他のアクチュエータと、この他のアクチ
ュエータを駆動する圧油を供給する第3油圧ポンプとを
備えた建設機械の油圧制御装置において、上記第3油圧
ポンプの圧油を、上記第1油圧ポンプ及び上記第2油圧
ポンプの圧油に合流させて上記特定アクチュエータに選
択的に供給可能な合流弁を設けた構成にしてある。
【0023】このように構成した請求項1に係る発明に
あつては、合流弁を中立に保った状態では、第1油圧ポ
ンプ及び第2油圧ポンプの圧油を合流させて特定アクチ
ュエータに供給可能であるものの、第3油圧ポンプの圧
油が合流されてアクチュエータに供給されることはな
い。ここで、合流弁を中立位置から切換えると、この合
流弁の作動により第3油圧ポンプの圧油が、第1油圧ポ
ンプ、第2油圧ポンプの圧油とともに合流されて特定ア
クチュエータに供給される。したがって、第1油圧ポン
プ、第2油圧ポンプの2つの圧油だけの合流の場合より
も特定アクチュエータを増速させることができる。この
ように、第3油圧ポンプの圧油を特定アクチュエータの
増速のために有効に活用させることができる。
あつては、合流弁を中立に保った状態では、第1油圧ポ
ンプ及び第2油圧ポンプの圧油を合流させて特定アクチ
ュエータに供給可能であるものの、第3油圧ポンプの圧
油が合流されてアクチュエータに供給されることはな
い。ここで、合流弁を中立位置から切換えると、この合
流弁の作動により第3油圧ポンプの圧油が、第1油圧ポ
ンプ、第2油圧ポンプの圧油とともに合流されて特定ア
クチュエータに供給される。したがって、第1油圧ポン
プ、第2油圧ポンプの2つの圧油だけの合流の場合より
も特定アクチュエータを増速させることができる。この
ように、第3油圧ポンプの圧油を特定アクチュエータの
増速のために有効に活用させることができる。
【0024】また、本発明の請求項2に係る発明は、請
求項1に記載の発明において、上記合流弁を、上記他の
アクチュエータの駆動を制御する他のアクチュエータ用
方向制御弁の下流に位置するセンタバイパス通路上に設
けた構成にしてある。
求項1に記載の発明において、上記合流弁を、上記他の
アクチュエータの駆動を制御する他のアクチュエータ用
方向制御弁の下流に位置するセンタバイパス通路上に設
けた構成にしてある。
【0025】このように構成した請求項2に係る発明に
よれば、他のアクチュエータ用方向制御弁が中立位置か
ら切換えられているときは、第3油圧ポンプの圧油を第
1油圧ポンプ、第2油圧ポンプの圧油に合流させて特定
アクチュエータに供給することはできないが、他のアク
チュエータ用方向制御弁が中立位置に保たれているとき
には、第3油圧ポンプの圧油を第1油圧ポンプ、第2油
圧ポンプの圧油に合流させて特定アクチュエータに供給
でき、この特定アクチュエータの増速を実現できる。
よれば、他のアクチュエータ用方向制御弁が中立位置か
ら切換えられているときは、第3油圧ポンプの圧油を第
1油圧ポンプ、第2油圧ポンプの圧油に合流させて特定
アクチュエータに供給することはできないが、他のアク
チュエータ用方向制御弁が中立位置に保たれているとき
には、第3油圧ポンプの圧油を第1油圧ポンプ、第2油
圧ポンプの圧油に合流させて特定アクチュエータに供給
でき、この特定アクチュエータの増速を実現できる。
【0026】また上記目的を達成するために、本発明の
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の発明
において、上記合流弁が、メータリング特性を有するも
のから成る構成にしてある。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の発明
において、上記合流弁が、メータリング特性を有するも
のから成る構成にしてある。
【0027】このように構成した請求項3に係る発明に
あっては、合流弁の操作量に応じて特定アクチュエータ
の駆動を制御できるので、特定アクチュエータに接続さ
れる主管路と、合流弁とを外部配管で直接に接続するこ
とができる。
あっては、合流弁の操作量に応じて特定アクチュエータ
の駆動を制御できるので、特定アクチュエータに接続さ
れる主管路と、合流弁とを外部配管で直接に接続するこ
とができる。
【0028】また上記目的を達成するために、本発明の
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載
の発明において、上記第1油圧ポンプに接続される方向
制御弁及び上記第2油圧ポンプに接続される方向制御弁
を含む第1コントロールバルブと、この第1コントロー
ルバルブとは別体に設けられ、上記第3油圧ポンプに接
続される方向制御弁を含む第2コントロールバルブとを
備えるとともに、上記合流弁を上記第2コントロールバ
ルブ内に設けた構成してある。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載
の発明において、上記第1油圧ポンプに接続される方向
制御弁及び上記第2油圧ポンプに接続される方向制御弁
を含む第1コントロールバルブと、この第1コントロー
ルバルブとは別体に設けられ、上記第3油圧ポンプに接
続される方向制御弁を含む第2コントロールバルブとを
備えるとともに、上記合流弁を上記第2コントロールバ
ルブ内に設けた構成してある。
【0029】このように構成した請求項4に係る発明に
あっては、第1コントロールバルブ、第2コントロール
バルブの2つのバルブブロック内に、当該建設機械で必
要とされている各種の方向制御弁と、合流弁とを収納で
き、コンパクト化を実現できる。
あっては、第1コントロールバルブ、第2コントロール
バルブの2つのバルブブロック内に、当該建設機械で必
要とされている各種の方向制御弁と、合流弁とを収納で
き、コンパクト化を実現できる。
【0030】また上記目的を達成するために、本発明の
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載
の発明において、上記特定アクチュエータがアームシリ
ンダから成ることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載
の発明において、上記特定アクチュエータがアームシリ
ンダから成ることを特徴としている。
【0031】また上記目的を達成するために、本発明の
請求項6に係る発明は、請求項5記載の発明において、
上記アームシリンダを駆動するアーム用第1方向制御弁
及びアーム用第2方向制御弁を備え、これらのアーム用
第1方向制御弁、アーム用第2方向制御弁のうちの一方
は、メータリング特性を有する方向制御弁から成り、他
方はメータリング特性を有しない方向制御弁から成るこ
とを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の発明において、
上記アームシリンダを駆動するアーム用第1方向制御弁
及びアーム用第2方向制御弁を備え、これらのアーム用
第1方向制御弁、アーム用第2方向制御弁のうちの一方
は、メータリング特性を有する方向制御弁から成り、他
方はメータリング特性を有しない方向制御弁から成るこ
とを特徴としている。
【0032】また上記目的を達成するために、本発明の
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれかに記載
の発明において、上記他のアクチュエータが旋回モータ
から成ることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれかに記載
の発明において、上記他のアクチュエータが旋回モータ
から成ることを特徴としている。
【0033】また上記目的を達成するために、本発明の
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載
の発明において、当該建設機械が油圧ショベルから成る
ことを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載
の発明において、当該建設機械が油圧ショベルから成る
ことを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の油圧制
御装置の実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発
明の建設機械の油圧制御装置の第1実施形態の構成を示
す油圧回路図、図2は図1に示す第1実施形態に備えら
れる合流弁の特性を示す図である。
御装置の実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発
明の建設機械の油圧制御装置の第1実施形態の構成を示
す油圧回路図、図2は図1に示す第1実施形態に備えら
れる合流弁の特性を示す図である。
【0035】図1は前述した図6に対応させて描いてあ
り、図6に示したものとと同等のものは同一符号で示し
てある。すなわち、図1に示す第1実施形態も例えば油
圧ショベルに備えられるものであり、エンジン1と、こ
のエンジン1によって駆動する第1油圧ポンプ2、第2
油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4、及びパイロットポン
プ5とを備えている。
り、図6に示したものとと同等のものは同一符号で示し
てある。すなわち、図1に示す第1実施形態も例えば油
圧ショベルに備えられるものであり、エンジン1と、こ
のエンジン1によって駆動する第1油圧ポンプ2、第2
油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4、及びパイロットポン
プ5とを備えている。
【0036】第1油圧ポンプ2の吐出管路6に連通する
センタバイパス通路16上には、走行右モータの駆動を
制御する走行右用方向制御弁7、図5に示したバケット
シリンダ59の駆動を制御するバケット用方向制御弁
8、ブームシリンダ57の駆動を制御するブーム用第1
方向制御弁9、及びアームシリンダ58の駆動を制御す
るアーム用第2方向制御弁10を配置してある。
センタバイパス通路16上には、走行右モータの駆動を
制御する走行右用方向制御弁7、図5に示したバケット
シリンダ59の駆動を制御するバケット用方向制御弁
8、ブームシリンダ57の駆動を制御するブーム用第1
方向制御弁9、及びアームシリンダ58の駆動を制御す
るアーム用第2方向制御弁10を配置してある。
【0037】第2油圧ポンプ3の吐出管路11に連通す
るセンタバイパス通路17上には、アームシリンダ58
の駆動を制御するアーム用第1方向制御弁12、ブーム
シリンダ57の駆動を制御するブーム用第2方向制御弁
13、予備用方向制御弁14、及び図示しない走行左モ
ータの駆動を制御する走行左用方向制御弁15を配置し
てある。
るセンタバイパス通路17上には、アームシリンダ58
の駆動を制御するアーム用第1方向制御弁12、ブーム
シリンダ57の駆動を制御するブーム用第2方向制御弁
13、予備用方向制御弁14、及び図示しない走行左モ
ータの駆動を制御する走行左用方向制御弁15を配置し
てある。
【0038】また、アーム用第2方向制御弁10の入力
ポートと、アーム用第1方向制御弁12の入力ポートと
は、管路19によって連絡させてあり、この管路19中
に、アーム用第2方向制御弁10側からアーム用第1方
向制御弁12側への圧油の流れを許容し、アーム用第1
方向制御弁12側からアーム用第2方向制御弁10側へ
の流れを阻止する逆止弁20を設けてある。
ポートと、アーム用第1方向制御弁12の入力ポートと
は、管路19によって連絡させてあり、この管路19中
に、アーム用第2方向制御弁10側からアーム用第1方
向制御弁12側への圧油の流れを許容し、アーム用第1
方向制御弁12側からアーム用第2方向制御弁10側へ
の流れを阻止する逆止弁20を設けてある。
【0039】また、上述したアームシリンダ58の駆動
制御に係る2つの方向制御弁のうちのアーム用第1方向
制御弁12は、そのスプールのストローク量に応じて開
口面積の大きさを徐々に変化させることのできるもの、
いわゆるメータリング特性を有する方向制御弁から成っ
ているが、アーム用第2方向制御弁10は、そのスプー
ルのストローク量に応じて開口面積の大きさを徐々に変
化させることのできないもの、すなわち開いた一定の開
口面積を保つ状態か、閉じた状態かのどちらかしか選択
できないもの、いわゆるメータリング特性を有しない方
向制御弁から成っている。
制御に係る2つの方向制御弁のうちのアーム用第1方向
制御弁12は、そのスプールのストローク量に応じて開
口面積の大きさを徐々に変化させることのできるもの、
いわゆるメータリング特性を有する方向制御弁から成っ
ているが、アーム用第2方向制御弁10は、そのスプー
ルのストローク量に応じて開口面積の大きさを徐々に変
化させることのできないもの、すなわち開いた一定の開
口面積を保つ状態か、閉じた状態かのどちらかしか選択
できないもの、いわゆるメータリング特性を有しない方
向制御弁から成っている。
【0040】第1油圧ポンプ2の圧油供給系統に属する
上述したセンタバイパス通路16と、このセンタバイパ
ス通路16上に設けられる走行右用方向制御弁7、バケ
ット用方向制御弁8、ブーム用第1方向制御弁9、アー
ム用第2方向制御弁10と、第2油圧ポンプ3の圧油供
給系統に属するセンタバイパス通路17と、このセンタ
バイパス通路17上に設けられるアーム用第1方向制御
弁12、ブーム用第2方向制御弁13、予備用方向制御
弁14、走行左用方向制御弁15と、管路19及び逆止
弁20とは、1つのバルブブロックすなわち第1コント
ロールバルブ18内に設けてある。
上述したセンタバイパス通路16と、このセンタバイパ
ス通路16上に設けられる走行右用方向制御弁7、バケ
ット用方向制御弁8、ブーム用第1方向制御弁9、アー
ム用第2方向制御弁10と、第2油圧ポンプ3の圧油供
給系統に属するセンタバイパス通路17と、このセンタ
バイパス通路17上に設けられるアーム用第1方向制御
弁12、ブーム用第2方向制御弁13、予備用方向制御
弁14、走行左用方向制御弁15と、管路19及び逆止
弁20とは、1つのバルブブロックすなわち第1コント
ロールバルブ18内に設けてある。
【0041】第3油圧ポンプ4の吐出管路21に連通す
るセンタバイパス通路25上には、図示しない旋回モー
タの駆動を制御する旋回用方向制御弁22と、図5に示
すブレード55を作動させる図示しないブレードシリン
ダの駆動を制御するブレード用方向制御弁23を配置し
てある。
るセンタバイパス通路25上には、図示しない旋回モー
タの駆動を制御する旋回用方向制御弁22と、図5に示
すブレード55を作動させる図示しないブレードシリン
ダの駆動を制御するブレード用方向制御弁23を配置し
てある。
【0042】同図1中、29はパイロットポンプ5の吐
出圧を規定するパイロットリリーフ弁、28はパイロッ
トポンプ5の吐出管路である。この第1実施形態でも、
例えばアームシリンダ58が第1油圧ポンプ2と第2油
圧ポンプ3の圧油を合流させて供給可能な特定アクチュ
エータを構成している。また、例えば旋回用方向制御弁
22によって制御される図示しない旋回モータが、上述
の特定アクチュエータとは異なる他のアクチュエータを
構成し、旋回用方向制御弁22が他のアクチュエータ用
方向制御弁を構成している。
出圧を規定するパイロットリリーフ弁、28はパイロッ
トポンプ5の吐出管路である。この第1実施形態でも、
例えばアームシリンダ58が第1油圧ポンプ2と第2油
圧ポンプ3の圧油を合流させて供給可能な特定アクチュ
エータを構成している。また、例えば旋回用方向制御弁
22によって制御される図示しない旋回モータが、上述
の特定アクチュエータとは異なる他のアクチュエータを
構成し、旋回用方向制御弁22が他のアクチュエータ用
方向制御弁を構成している。
【0043】以上の構成については、前述した図6に示
すものと同等である。本発明の第1実施形態では、特
に、第3油圧ポンプ4の圧油を、第1油圧ポンプ2及び
第2油圧ポンプ3の圧油に合流させて特定アクチュエー
タであるアームシリンダ58に選択的に供給可能な合流
弁24を設けてある。
すものと同等である。本発明の第1実施形態では、特
に、第3油圧ポンプ4の圧油を、第1油圧ポンプ2及び
第2油圧ポンプ3の圧油に合流させて特定アクチュエー
タであるアームシリンダ58に選択的に供給可能な合流
弁24を設けてある。
【0044】この合流弁24は、同図1に示すように、
例えば旋回用方向制御弁22及びブレード用方向制御弁
23の下流に位置するセンタバイパス通路25上に配置
してあり、アームシリンダ58を操作する図示しないア
ーム用操作装置の操作に伴って出力される制御パイロッ
ト圧30により、中立位置である開位置から、同図1の
左位置である閉位置に切換えられるようになっている。
すなわち、この合流弁24は、メータリング特性を有し
ないものであり、図2に示すように、ばねのセット力に
相応する制御パイロット圧SPよりも小さい制御パイロ
ット圧30がその制御室に与えられているときには、ば
ねの力により同図1に示すように右位置に保たれ、全開
となる。また、バネのセット力に相応する制御パイロッ
ト圧SPよりも大きな制御パイロット圧30がその制御
室に与えられると、ばね力に抗して同図1の左位置に切
換えられ、全閉となり、センタバイパス通路25を閉じ
る。
例えば旋回用方向制御弁22及びブレード用方向制御弁
23の下流に位置するセンタバイパス通路25上に配置
してあり、アームシリンダ58を操作する図示しないア
ーム用操作装置の操作に伴って出力される制御パイロッ
ト圧30により、中立位置である開位置から、同図1の
左位置である閉位置に切換えられるようになっている。
すなわち、この合流弁24は、メータリング特性を有し
ないものであり、図2に示すように、ばねのセット力に
相応する制御パイロット圧SPよりも小さい制御パイロ
ット圧30がその制御室に与えられているときには、ば
ねの力により同図1に示すように右位置に保たれ、全開
となる。また、バネのセット力に相応する制御パイロッ
ト圧SPよりも大きな制御パイロット圧30がその制御
室に与えられると、ばね力に抗して同図1の左位置に切
換えられ、全閉となり、センタバイパス通路25を閉じ
る。
【0045】この合流弁24は、例えば旋回用方向制御
弁22、ブレード用方向制御弁23とともに、第2コン
トロールバルブ27内に収納させてある。
弁22、ブレード用方向制御弁23とともに、第2コン
トロールバルブ27内に収納させてある。
【0046】また、この第1実施形態は、アーム用方向
制御弁12の入力ポートと逆止弁20との間に位置する
管路19部分と、合流弁24の上流側とを連絡する管路
31を設けてあり、この管路31中に、合流弁24方向
への逆流を阻止する逆止弁32を設けてある。
制御弁12の入力ポートと逆止弁20との間に位置する
管路19部分と、合流弁24の上流側とを連絡する管路
31を設けてあり、この管路31中に、合流弁24方向
への逆流を阻止する逆止弁32を設けてある。
【0047】このように構成した第1実施形態では、図
示しないアーム用操作装置を所定量操作し、アーム用第
1方向制御弁12とアーム用第2方向制御弁10とを連
動させるように切換え、同時にアーム用操作装置の操作
に伴って出力される制御パイロット圧30により合流弁
24を切換えると、まずアーム用第2方向制御弁10は
センタバイパス通路16を閉塞するブロック位置に切換
えられる。
示しないアーム用操作装置を所定量操作し、アーム用第
1方向制御弁12とアーム用第2方向制御弁10とを連
動させるように切換え、同時にアーム用操作装置の操作
に伴って出力される制御パイロット圧30により合流弁
24を切換えると、まずアーム用第2方向制御弁10は
センタバイパス通路16を閉塞するブロック位置に切換
えられる。
【0048】これにより第1油圧ポンプ2の圧油が吐出
管路6、センタバイパス通路16、逆止弁20、管路1
9を介して、第2油圧ポンプ3の圧油とともにアーム用
第1方向制御弁12に合流されて供給される。
管路6、センタバイパス通路16、逆止弁20、管路1
9を介して、第2油圧ポンプ3の圧油とともにアーム用
第1方向制御弁12に合流されて供給される。
【0049】またこの間、合流弁24が閉位置となり、
センタバイパス通路25が閉じられる。これにより、第
3油圧ポンプ4の圧油が吐出管路21、センタバイパス
通路25、旋回用方向制御弁21、ブレード用方向制御
弁23を経て管路31に導かれ、さらにこの管路31か
ら管路19を経てアーム用第1方向制御弁12に与えら
れる。すなわち、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ
3、第3油圧ポンプ4の3つの主油圧ポンプの圧油が合
流されてメータリング特性を有するアーム用第1方向制
御弁12に供給される。したがって、図示しないアーム
用操作装置の操作に伴うアーム用第1方向制御弁12の
切換え操作量に応じた圧油がアームシリンダ58に供給
され、アームシリンダ58からの戻り油が、アーム用第
1方向制御弁12から主管路40を経てタンクに戻され
る。これにより、当該アームシリンダ58は、第1油圧
ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3つ
の主油圧ポンプの合流された圧油によて速い速度で、ま
たアーム用第1方向制御弁12の切換え操作量に応じた
速度で作動させることができる。
センタバイパス通路25が閉じられる。これにより、第
3油圧ポンプ4の圧油が吐出管路21、センタバイパス
通路25、旋回用方向制御弁21、ブレード用方向制御
弁23を経て管路31に導かれ、さらにこの管路31か
ら管路19を経てアーム用第1方向制御弁12に与えら
れる。すなわち、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ
3、第3油圧ポンプ4の3つの主油圧ポンプの圧油が合
流されてメータリング特性を有するアーム用第1方向制
御弁12に供給される。したがって、図示しないアーム
用操作装置の操作に伴うアーム用第1方向制御弁12の
切換え操作量に応じた圧油がアームシリンダ58に供給
され、アームシリンダ58からの戻り油が、アーム用第
1方向制御弁12から主管路40を経てタンクに戻され
る。これにより、当該アームシリンダ58は、第1油圧
ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3つ
の主油圧ポンプの合流された圧油によて速い速度で、ま
たアーム用第1方向制御弁12の切換え操作量に応じた
速度で作動させることができる。
【0050】なお例えば、このように3つの主油圧ポン
プの合流された圧油によりアームシリンダ58を駆動さ
せている状態から、旋回体を旋回させようとして旋回用
方向制御弁22を切換え操作したときには、合流弁24
の上流に位置する旋回用方向制御弁22に第3油圧ポン
プ4の圧油が供給される。したがって、この旋回用方向
制御弁22の下流に位置する管路31に第3油圧ポンプ
4の圧油が供給されなくなる。この場合には、第1油圧
ポンプ2と第2油圧ポンプ3だけの合流された圧油がア
ームシリンダ58に供給されることになる。すなわち、
この第1実施形態では、旋回操作が優先的に確保される
ようになっている。
プの合流された圧油によりアームシリンダ58を駆動さ
せている状態から、旋回体を旋回させようとして旋回用
方向制御弁22を切換え操作したときには、合流弁24
の上流に位置する旋回用方向制御弁22に第3油圧ポン
プ4の圧油が供給される。したがって、この旋回用方向
制御弁22の下流に位置する管路31に第3油圧ポンプ
4の圧油が供給されなくなる。この場合には、第1油圧
ポンプ2と第2油圧ポンプ3だけの合流された圧油がア
ームシリンダ58に供給されることになる。すなわち、
この第1実施形態では、旋回操作が優先的に確保される
ようになっている。
【0051】この第1実施形態によれば、上述のよう
に、アームシリンダ58を第1油圧ポンプ2、第2油圧
ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3つの主油圧ポンプの合
流された圧油により駆動させることができ、当該アーム
シリンダ58のさらなる増速を実現させることができ
る。これにより、当該アームシリンダ58の駆動を介し
て実施される掘削作業等の作業能率を向上させることが
できる。
に、アームシリンダ58を第1油圧ポンプ2、第2油圧
ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3つの主油圧ポンプの合
流された圧油により駆動させることができ、当該アーム
シリンダ58のさらなる増速を実現させることができ
る。これにより、当該アームシリンダ58の駆動を介し
て実施される掘削作業等の作業能率を向上させることが
できる。
【0052】また、合流弁24を旋回用方向制御弁22
の下流に配置し、ブレード用方向制御弁23と合流弁2
4との間に位置するセンタバイパス通路25に管路31
を接続したことから、旋回優先を確保することができ
る。
の下流に配置し、ブレード用方向制御弁23と合流弁2
4との間に位置するセンタバイパス通路25に管路31
を接続したことから、旋回優先を確保することができ
る。
【0053】また、合流弁24を、旋回用方向制御弁2
2、ブレード用方向制御弁23等とともに、第2コント
ロールバルブ27に収納させたことから、コンパクトな
バルブ構造とすることができ、当該油圧制御装置の製作
時の取り扱いが容易であり、組立が簡単である。
2、ブレード用方向制御弁23等とともに、第2コント
ロールバルブ27に収納させたことから、コンパクトな
バルブ構造とすることができ、当該油圧制御装置の製作
時の取り扱いが容易であり、組立が簡単である。
【0054】図3は本発明の第2実施例の構成を示す油
圧回路図、図4は図3に示す第2実施形態に備えられる
合流弁の特性を示す図である。
圧回路図、図4は図3に示す第2実施形態に備えられる
合流弁の特性を示す図である。
【0055】この図3に示す第2実施形態も例えば油圧
ショベルに備えられるものである。この図3において前
述した図1に示すものと同等のものは同じ符号で示して
あるが、その説明については重複するので省略する。
ショベルに備えられるものである。この図3において前
述した図1に示すものと同等のものは同じ符号で示して
あるが、その説明については重複するので省略する。
【0056】この第2実施形態では、特に、図3に示す
ように、ブレード用方向制御弁23の下流に配置され、
第2コントロールバルブ27に含まれる合流弁33が、
図4のアームシリンダ58への圧油供給を可能にする開
口面積の特性P−C,及びタンクへの圧油の流出を可能
にする開口面積の特性P−Tを有する。すなわち、制御
パイロット圧30の大きさに相応して変化するそのスト
ローク量に応じて、開口面積の大きさを徐々に変化させ
ることができるもの、いわゆるメータリング特性を有す
るものから成っている。この合流弁33は、与えられる
制御パイロット圧30が所定の大きさ以上になると、第
3油圧ポンプ4の圧油のアームシリンダ58への供給流
量を、ほぼ比例的に増加させるメータリング特性を有す
る。
ように、ブレード用方向制御弁23の下流に配置され、
第2コントロールバルブ27に含まれる合流弁33が、
図4のアームシリンダ58への圧油供給を可能にする開
口面積の特性P−C,及びタンクへの圧油の流出を可能
にする開口面積の特性P−Tを有する。すなわち、制御
パイロット圧30の大きさに相応して変化するそのスト
ローク量に応じて、開口面積の大きさを徐々に変化させ
ることができるもの、いわゆるメータリング特性を有す
るものから成っている。この合流弁33は、与えられる
制御パイロット圧30が所定の大きさ以上になると、第
3油圧ポンプ4の圧油のアームシリンダ58への供給流
量を、ほぼ比例的に増加させるメータリング特性を有す
る。
【0057】また、合流弁33のアクチュエータポート
と、アームシリンダ58に接続される主管路40とを連
絡する管路34を設けてある。この管路34は、第1コ
ントロールバルブ18、第2コントロールバルブ27の
下部に配置される外部配管から成っている。管路34中
には、主管路40側からの逆流を阻止する逆止弁35を
設けてある。その他の構成は、前述した図1に示す第1
実施形態から合流弁24、管路31、逆止弁32を除い
た構成と同等である。
と、アームシリンダ58に接続される主管路40とを連
絡する管路34を設けてある。この管路34は、第1コ
ントロールバルブ18、第2コントロールバルブ27の
下部に配置される外部配管から成っている。管路34中
には、主管路40側からの逆流を阻止する逆止弁35を
設けてある。その他の構成は、前述した図1に示す第1
実施形態から合流弁24、管路31、逆止弁32を除い
た構成と同等である。
【0058】このように構成した第1実施形態では、図
示しないアーム用操作装置を所定量操作し、アーム用第
1方向制御弁12とアーム用第2方向制御弁10とを連
動させるように切換え、同時にアーム用操作装置の操作
に伴って出力される制御パイロット圧30により合流弁
33を切換えると、まずアーム用第2方向制御弁10は
センタバイパス通路16を閉塞するブロック位置に切換
えられる。
示しないアーム用操作装置を所定量操作し、アーム用第
1方向制御弁12とアーム用第2方向制御弁10とを連
動させるように切換え、同時にアーム用操作装置の操作
に伴って出力される制御パイロット圧30により合流弁
33を切換えると、まずアーム用第2方向制御弁10は
センタバイパス通路16を閉塞するブロック位置に切換
えられる。
【0059】これにより第1油圧ポンプ2の圧油が吐出
管路6、センタバイパス通路16、逆止弁20、管路1
9を介して、第2油圧ポンプ3の圧油とともにアーム用
第1方向制御弁12に合流されて供給される。
管路6、センタバイパス通路16、逆止弁20、管路1
9を介して、第2油圧ポンプ3の圧油とともにアーム用
第1方向制御弁12に合流されて供給される。
【0060】またこの間、図示しないアーム用操作装置
の操作量の増加に相応して、合流弁33のアームシリン
ダ58への圧油供給を可能にする開口面積(図4の特性
P−C)が徐々に増加し、一方、タンクへの流出を可能
にする開口面積(図4の特性P−T)が徐々に減少し、
次第にこの合流弁33から管路34に供給される流量は
増加する。この管路34に供給された流量は、逆止弁3
5を経てアーム用第1方向制御弁12を介して主管路4
0に導かれた流量に合流する。したがって、図示しない
アーム用操作装置の操作量に相応するアーム用第1方向
制御弁12の切換え操作量、及び合流弁33の切換え操
作量の大きさに応じた圧油が、主管路40を経てアーム
シリンダ58に供給され、アームシリンダ58からの戻
り油がタンクに戻される。これにより、当該アームシリ
ンダ58を、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第
3油圧ポンプ4の3つの主油圧ポンプの合流された圧油
によって速い速度で駆動することができ、またアーム用
第1方向制御弁12の切換え操作料及び合流弁33の切
換え操作量に応じた速度で駆動することができる。
の操作量の増加に相応して、合流弁33のアームシリン
ダ58への圧油供給を可能にする開口面積(図4の特性
P−C)が徐々に増加し、一方、タンクへの流出を可能
にする開口面積(図4の特性P−T)が徐々に減少し、
次第にこの合流弁33から管路34に供給される流量は
増加する。この管路34に供給された流量は、逆止弁3
5を経てアーム用第1方向制御弁12を介して主管路4
0に導かれた流量に合流する。したがって、図示しない
アーム用操作装置の操作量に相応するアーム用第1方向
制御弁12の切換え操作量、及び合流弁33の切換え操
作量の大きさに応じた圧油が、主管路40を経てアーム
シリンダ58に供給され、アームシリンダ58からの戻
り油がタンクに戻される。これにより、当該アームシリ
ンダ58を、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第
3油圧ポンプ4の3つの主油圧ポンプの合流された圧油
によって速い速度で駆動することができ、またアーム用
第1方向制御弁12の切換え操作料及び合流弁33の切
換え操作量に応じた速度で駆動することができる。
【0061】なお例えば、このように3つの主油圧ポン
プの合流された圧油によりアームシリンダ58を駆動し
ている状態から、前述した図5に示す旋回体を旋回させ
ようとして旋回用方向制御弁22を切換え操作したとき
には、合流弁33の上流に位置する旋回用方向制御弁2
2に第3油圧ポンプ4の圧油が供給される。したがっ
て、この旋回用方向制御弁22の下流に位置する合流弁
33、管路34に圧油が供給されなくなる。この場合に
は、第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3だけの合流さ
れた圧油がアームシリンダ58に供給されることにな
る。すなわち、この第2実施形態でも、旋回操作が優先
的に確保されるようになっている。
プの合流された圧油によりアームシリンダ58を駆動し
ている状態から、前述した図5に示す旋回体を旋回させ
ようとして旋回用方向制御弁22を切換え操作したとき
には、合流弁33の上流に位置する旋回用方向制御弁2
2に第3油圧ポンプ4の圧油が供給される。したがっ
て、この旋回用方向制御弁22の下流に位置する合流弁
33、管路34に圧油が供給されなくなる。この場合に
は、第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3だけの合流さ
れた圧油がアームシリンダ58に供給されることにな
る。すなわち、この第2実施形態でも、旋回操作が優先
的に確保されるようになっている。
【0062】この第2実施形態でも、前述した第1実施
形態におけるのと同様に、アームシリンダ58を第1油
圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3
つの主油圧ポンプの合流された圧油により駆動すること
ができ、当該アームシリンダ58のさらなる増速を実現
させることができる。これにより、当該アームシリンダ
58の駆動を介して実施される掘削作業の作業能率を向
上させることができる。
形態におけるのと同様に、アームシリンダ58を第1油
圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3
つの主油圧ポンプの合流された圧油により駆動すること
ができ、当該アームシリンダ58のさらなる増速を実現
させることができる。これにより、当該アームシリンダ
58の駆動を介して実施される掘削作業の作業能率を向
上させることができる。
【0063】また、合流弁33を旋回用方向制御弁22
の下流に配置し、この合流弁33のアクチュエータポー
トと、アームシリンダ58に圧油を供給する主管路40
とを連絡する管路34を設けてあることから、旋回優先
を確保することができる。
の下流に配置し、この合流弁33のアクチュエータポー
トと、アームシリンダ58に圧油を供給する主管路40
とを連絡する管路34を設けてあることから、旋回優先
を確保することができる。
【0064】さらに、第1実施形態におけるのと同様
に、合流弁33を、旋回用方向制御弁22、ブレード用
方向制御弁23等とともに、第2コントロールバルブ2
7に収納させたことから、コンパクトなバルブ構造とす
ることができ、当該油圧制御装置の製作時の取り扱いが
容易であり、組立が簡単である。
に、合流弁33を、旋回用方向制御弁22、ブレード用
方向制御弁23等とともに、第2コントロールバルブ2
7に収納させたことから、コンパクトなバルブ構造とす
ることができ、当該油圧制御装置の製作時の取り扱いが
容易であり、組立が簡単である。
【0065】そして特に、この第2実施形態では、合流
弁33がメータリング特性を有することから、この合流
弁33と主管路40とを外部配管を構成する管路34に
よって連絡してもアームシリンダ58の動きを制御する
ことができる。したがって、第1コントロールバルブ1
8の内部の通路形成などの煩雑な手間を要することなく
製作することができる。また、第2コントロールバルブ
27に合流弁33を設けること、及び外部配管を構成す
る管路34を設けることは、比較的簡単であるので、前
述した図6に示すような既設の油圧制御装置を改造して
容易に得ることができる。
弁33がメータリング特性を有することから、この合流
弁33と主管路40とを外部配管を構成する管路34に
よって連絡してもアームシリンダ58の動きを制御する
ことができる。したがって、第1コントロールバルブ1
8の内部の通路形成などの煩雑な手間を要することなく
製作することができる。また、第2コントロールバルブ
27に合流弁33を設けること、及び外部配管を構成す
る管路34を設けることは、比較的簡単であるので、前
述した図6に示すような既設の油圧制御装置を改造して
容易に得ることができる。
【0066】なお、上記第1,第2実施形態では、特定
アクチュエータとしてアームシリンダ58を挙げたが、
本発明は、特定アクチュエータをアームシリンダ58と
することには限られない。例えば特定アクチュエータを
ブームシリンダ57とし、ブーム用第2方向制御弁13
をメータリング特性を有しない方向制御弁とし、ブーム
用第1方向制御弁9をメータリング特性を有する方向制
御弁とし、ブーム用第2方向制御弁13の入力ポート
と、ブーム用第1方向制御弁9の入力ポートとを連絡す
る管路を設け、その管路にブーム用第1方向制御弁9側
からの逆流を阻止する逆止弁を設けるとともに、前述し
た図1に示す第1実施形態における合流弁24、管路3
1、逆止弁32と同等の合流弁、管路、逆止弁を設け、
その管路を前述したブーム用第2方向制御弁13の入力
ポートとブーム用第1方向制御弁9の入力ポートとを連
絡する管路に接続する構成にしたり、あるいは、上述し
た図3に示す第2実施形態における合流弁33、管路3
4、逆止弁35と同等の合流弁、管路、逆止弁を設け、
その管路を外部配管としてブーム用第1方向制御弁9と
ブームシリンダ57とを接続する主管路に連絡する構成
にしてもよい。
アクチュエータとしてアームシリンダ58を挙げたが、
本発明は、特定アクチュエータをアームシリンダ58と
することには限られない。例えば特定アクチュエータを
ブームシリンダ57とし、ブーム用第2方向制御弁13
をメータリング特性を有しない方向制御弁とし、ブーム
用第1方向制御弁9をメータリング特性を有する方向制
御弁とし、ブーム用第2方向制御弁13の入力ポート
と、ブーム用第1方向制御弁9の入力ポートとを連絡す
る管路を設け、その管路にブーム用第1方向制御弁9側
からの逆流を阻止する逆止弁を設けるとともに、前述し
た図1に示す第1実施形態における合流弁24、管路3
1、逆止弁32と同等の合流弁、管路、逆止弁を設け、
その管路を前述したブーム用第2方向制御弁13の入力
ポートとブーム用第1方向制御弁9の入力ポートとを連
絡する管路に接続する構成にしたり、あるいは、上述し
た図3に示す第2実施形態における合流弁33、管路3
4、逆止弁35と同等の合流弁、管路、逆止弁を設け、
その管路を外部配管としてブーム用第1方向制御弁9と
ブームシリンダ57とを接続する主管路に連絡する構成
にしてもよい。
【0067】このように構成したものでは、前述した第
1,第2実施形態におけるアームシリンダ58と同様
に、3つの主油圧ポンプ、すなわち第1油圧ポンプ2、
第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の合流された圧油
によってブームシリンダ57を速い速度で駆動すること
ができる。
1,第2実施形態におけるアームシリンダ58と同様
に、3つの主油圧ポンプ、すなわち第1油圧ポンプ2、
第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の合流された圧油
によってブームシリンダ57を速い速度で駆動すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】本発明の各請求項に係る発明によれば、
2つの油圧ポンプの合流により駆動可能な特定アクチュ
エータに、さらに第3の油圧ポンプの圧油を合流させて
供給し、この特定アクチュエータのさらなる増速を実現
でき、従来に比べて作業能率を向上させることができ
る。
2つの油圧ポンプの合流により駆動可能な特定アクチュ
エータに、さらに第3の油圧ポンプの圧油を合流させて
供給し、この特定アクチュエータのさらなる増速を実現
でき、従来に比べて作業能率を向上させることができ
る。
【0069】また特に、請求項2に係る発明によれば、
他のアクチュエータ用方向制御弁が切換え操作されたと
きは、第1,第2油圧ポンプの圧油の合流による特定ア
クチュエータの駆動が可能に状態にあって他のアクチュ
エータを駆動させることができ、他のアクチュエータ用
方向制御弁が中立保持されているときは、第1,第2,
第3油圧ポンプの圧油の合流による特定アクチュエータ
の駆動を実現でき、すなわち、他のアクチュエータの優
先操作を確保した上で、3つの油圧ポンプの圧油の合流
による特定アクチュエータの駆動を選択的に実現させる
ことができる。
他のアクチュエータ用方向制御弁が切換え操作されたと
きは、第1,第2油圧ポンプの圧油の合流による特定ア
クチュエータの駆動が可能に状態にあって他のアクチュ
エータを駆動させることができ、他のアクチュエータ用
方向制御弁が中立保持されているときは、第1,第2,
第3油圧ポンプの圧油の合流による特定アクチュエータ
の駆動を実現でき、すなわち、他のアクチュエータの優
先操作を確保した上で、3つの油圧ポンプの圧油の合流
による特定アクチュエータの駆動を選択的に実現させる
ことができる。
【0070】また特に、請求項3に係る発明によれば、
合流弁の操作量に応じて特定アクチュエータの駆動を抑
制できるので、特定アクチュエータに接続される主管路
と、合流弁とを外部配管を構成する管路で直接に接続す
ることができ、したがって、製作が簡単であるととも
に、既設の油圧制御装置を改造することによっても容易
に製作することができる。
合流弁の操作量に応じて特定アクチュエータの駆動を抑
制できるので、特定アクチュエータに接続される主管路
と、合流弁とを外部配管を構成する管路で直接に接続す
ることができ、したがって、製作が簡単であるととも
に、既設の油圧制御装置を改造することによっても容易
に製作することができる。
【0071】また特に、請求項4に係る発明によれば、
第1コントロールバルブ、第2コントロールバルブの2
つのバルブブロック内に、当該建設機械で必要とされて
いる各種の方向制御弁と、合流弁とを収納でき、コンパ
クト化を実現でき、組立時等の取り扱いが容易である。
第1コントロールバルブ、第2コントロールバルブの2
つのバルブブロック内に、当該建設機械で必要とされて
いる各種の方向制御弁と、合流弁とを収納でき、コンパ
クト化を実現でき、組立時等の取り扱いが容易である。
【図1】本発明の建設機械の油圧制御装置の第1実施形
態の構成を示す油圧回路図である。
態の構成を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す第1実施形態に備えられる合流弁の
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態の構成を示す油圧回路図
である。
である。
【図4】図3に示す第2実施形態に備えられる合流弁の
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図5】建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示
す側面図である。
す側面図である。
【図6】図5に示す油圧ショベルに備えられる従来の油
圧制御装置の構成の一例を示す油圧回路図である。
圧制御装置の構成の一例を示す油圧回路図である。
1 エンジン 2 第1油圧ポンプ 3 第2油圧ポンプ 4 第3油圧ポンプ 5 パイロットポンプ 6 吐出管路 8 バケット用方向制御弁 9 ブーム用第1方向制御弁 10 アーム用第2方向制御弁 11 吐出管路 12 アーム用第1方向制御弁 13 ブーム用第2方向制御弁 16 センタバイパス通路 17 センタバイパス通路 18 第1コントロールバルブ 19 管路 20 逆止弁 21 吐出管路 22 旋回用方向制御弁 23 ブレード用方向制御弁 24 合流弁 25 センタバイパス通路 27 第2コントロールバルブ 28 吐出管路 30 制御パイロット圧 31 管路 32 逆止弁 33 合流弁 34 管路 35 逆止弁 40 主管路 58 アームシリンダ(特定アクチュエータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 AB03 BA02 BB02 CA05 CA09 DA03 3H089 AA72 BB15 BB20 CC01 CC08 CC11 DA03 DA06 DA13 DB32 DB33 GG02 JJ02
Claims (8)
- 【請求項1】 第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、
これらの第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプのそれぞれ
から吐出された圧油の合流により駆動可能な特定アクチ
ュエータと、この特定アクチュエータとは異なる他のア
クチュエータと、この他のアクチュエータを駆動する圧
油を供給する第3油圧ポンプとを備えた建設機械の油圧
制御装置において、 上記第3油圧ポンプの圧油を、上記第1油圧ポンプ及び
上記第2油圧ポンプの圧油に合流させて上記特定アクチ
ュエータに選択的に供給可能な合流弁を設けたことを特
徴とする建設機械の油圧制御装置。 - 【請求項2】 上記合流弁を、上記他のアクチュエータ
の駆動を制御する他のアクチュエータ用方向制御弁の下
流に位置するセンタバイパス通路上に設けたことを特徴
とする請求項1記載の建設機械の油圧制御装置。 - 【請求項3】 上記合流弁が、メータリング特性を有す
るものであることを特徴とする請求項1または2記載の
建設機械の油圧制御装置。 - 【請求項4】 上記第1油圧ポンプに接続される方向制
御弁及び上記第2油圧ポンプに接続される方向制御弁を
含む第1コントロールバルブと、この第1コントロール
バルブとは別体に設けられ、上記第3油圧ポンプに接続
される方向制御弁を含む第2コントロールバルブとを備
えるとともに、上記合流弁を上記第2コントロールバル
ブ内に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の建設機械の油圧制御装置。 - 【請求項5】 上記特定アクチュエータがアームシリン
ダであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の建設機械の油圧制御装置。 - 【請求項6】 上記アームシリンダを駆動するアーム用
第1方向制御弁及びアーム用第2方向制御弁を備え、こ
れらのアーム用第1方向制御弁、アーム用第2方向制御
弁のうちの一方は、メータリング特性を有する方向制御
弁から成り、他方はメータリング特性を有しない方向制
御弁から成ることを特徴とする請求項5記載の建設機械
の油圧制御装置。 - 【請求項7】 上記他のアクチュエータが旋回モータで
あることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
建設機械の油圧制御装置。 - 【請求項8】 当該建設機械が油圧ショベルであること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の建設機械
の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11025162A JP2000220168A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 建設機械の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11025162A JP2000220168A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 建設機械の油圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000220168A true JP2000220168A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12158331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11025162A Pending JP2000220168A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 建設機械の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000220168A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011247365A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械の油圧回路 |
WO2013005393A1 (ja) * | 2011-07-01 | 2013-01-10 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械 |
JP2016503869A (ja) * | 2013-01-17 | 2016-02-08 | ジャンスゥ ハンリ ハイプレッシャー オイル シリンダー カンパニー リミテッド | 合流制御モードに基づいた油圧装置 |
JP2017072165A (ja) * | 2015-10-05 | 2017-04-13 | 日立建機株式会社 | 建設機械の油圧回路システム |
CN107614801A (zh) * | 2016-03-31 | 2018-01-19 | 日立建机株式会社 | 工程机械的输出特性变更系统 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP11025162A patent/JP2000220168A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011247365A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械の油圧回路 |
WO2013005393A1 (ja) * | 2011-07-01 | 2013-01-10 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械 |
US9481975B2 (en) | 2011-07-01 | 2016-11-01 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine |
JP2016503869A (ja) * | 2013-01-17 | 2016-02-08 | ジャンスゥ ハンリ ハイプレッシャー オイル シリンダー カンパニー リミテッド | 合流制御モードに基づいた油圧装置 |
US9988792B2 (en) | 2013-01-17 | 2018-06-05 | Jiangsu Hengli Highpressure Oil Cylinder Co., Ltd. | Hydraulic apparatus based on confluence control mode |
JP2017072165A (ja) * | 2015-10-05 | 2017-04-13 | 日立建機株式会社 | 建設機械の油圧回路システム |
CN107614801A (zh) * | 2016-03-31 | 2018-01-19 | 日立建机株式会社 | 工程机械的输出特性变更系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040224 |