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JP2000206675A - 転写マスク用ブランクスおよび転写マスク - Google Patents

転写マスク用ブランクスおよび転写マスク

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JP2000206675A
JP2000206675A JP557899A JP557899A JP2000206675A JP 2000206675 A JP2000206675 A JP 2000206675A JP 557899 A JP557899 A JP 557899A JP 557899 A JP557899 A JP 557899A JP 2000206675 A JP2000206675 A JP 2000206675A
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JP
Japan
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silicon
membrane
transfer mask
pattern
boron
Prior art date
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JP557899A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takahashi
進一 高橋
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/20Masks or mask blanks for imaging by charged particle beam [CPB] radiation, e.g. by electron beam; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】メンブレンにパターンを形成した場合のパター
ンの反りがなく、パターン変形の原因となる引っ張り応
力の小さな転写マスク用ブランク及び転写マスクを提供
する。 【解決手段】感応基板に転写すべきパターンが形成され
るシリコン薄膜(シリコンメンブレン)を有する転写マ
スク用ブランクスにおいて、前記シリコン薄膜(シリコ
ンメンブレン)中のボロン濃度が、略2×1019atoms/
cm3〜5×1020atoms/cm3であり、かつ前記シリコン薄
膜(シリコンメンブレン)中の深さ方向に対するボロン
濃度分布のバラツキが略10%の範囲内であることを特
徴とする転写マスク用ブランクス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に、半導体集積回
路製作における電子或はイオン等の荷電ビームを用いた
リソグラフィー装置に用いられる転写マスク及び転写マ
スク用ブランクスに関する。
【0002】
【従来技術】近年、半導体集積回路素子の微細化に伴
い、光の回折限界によって制限される光学系の解像度を
向上させるために、X線、電子線やイオンビーム等の荷
電粒子線(以下、単に荷電粒子線という)を使用した露
光方式(リソグラフィー技術)が開発されている。その
中でも、電子線を利用してパターンを形成する電子線露
光は、電子線自体を数Å(オングストローム)にまで絞
ることが出来るため、1μm又はそれ以下の微細パター
ンを形成できる点に大きな特徴がある。
【0003】しかし、従来の電子線露光方式は、一筆書
きの方式であったため、微細パターンになればなるほ
ど、絞った電子線で描画せねばならず、描画時間が長
く、デバイス生産コストの観点から量産用ウエハの露光
には用いられなかった。そこで、所定のパターンを有す
る転写マスクに電子線を照射し、その照射範囲にあるパ
ターンを投影レンズによりウエハに縮小転写する荷電粒
子線縮小転写装置が提案されている。
【0004】回路パターンを投影するためにはその回路
パターンが描かれた転写マスクが必要である。転写マス
クとして、図3(a)に示すように、貫通孔が存在せ
ず、メンブレン12上に散乱体パターン14が形成され
た散乱透過マスク11と、図3(b)に示すように、電
子線を散乱する程度の厚さを有するメンブレン22に貫
通孔パターン24が形成された散乱ステンシルマスク2
1が知られている。
【0005】これらは、感応基板に転写すべきパターン
をメンブレン12、22上にそれぞれ備えた多数の小領
域12a、22aがパターンが存在しない境界領域によ
り区分され、境界領域に対応する部分に支柱13、23
が設けられている。散乱ステンシルマスクでは、メンブ
レンは厚さ約2μm程度のシリコンメンブレンからな
り、メンブレンには電子線が透過する開口部(感応基板
に転写すべきパターンに相当)が設けられている。
【0006】即ち、一回の電子線によって露光される領
域は1mm角程度であるため、この1mm角の小領域
に、感応基板の1チップ(1チップの半導体)分の領域
に転写すべきパターンを分割した部分パターンをそれぞ
れ形成し、この小領域を多数敷き詰める構成をとってい
る。従って、荷電粒子線を用いたパターン転写方法は、
図4に示すように、各小領域12a、22aが荷電粒子
線にてステップ的に走査され、各小領域の開口部又は散
乱体の配置に応じたパターンが不図示の光学系で感応基
板17に縮小転写される方法であるので、転写マスクの
小領域12a毎のパターンを感応基板17上でつなぎ合
わせる方法である。
【0007】転写マスク用ブランクス及び転写マスクは
以下に示す工程により作製されている。図5(a)〜
(f)は、一般的なシリコン薄膜(シリコンメンブレ
ン)を有する転写マスク用ブランクスの作製工程を示し
た図である。(100)面方位を有するシリコン基板1
を用意し(図5a)その基板の片面にボロンを拡散(熱
拡散法又はイオン注入法)してシリコン活性層2を形成
する。これはエッチング時にはエッチングストップ層と
しての役割を果たし、最終的には、シリコンメンブレン
となる。シリコン基板1のうちシリコン活性層2以外の
部分は、支持シリコン部1aという(図5b)。
【0008】次に、シリコン基板1全面に窒化珪素膜3
を成膜し(図5c)、さらに基板裏面に形成された窒化
珪素膜3の一部を窓(開口)パターン形状4にエッチン
グすることによりウエットエッチング用マスク5を形成
する(図5d)。この図では、窓は一個所となっている
が、実際には必要に応じて窓の数は任意に設計できる。
【0009】ウエットエッチング用マスク5が形成され
たシリコン基板1全体をKOH溶液等のエッチング溶液に
浸すと、窒化珪素膜で保護されていない開口部4から支
持シリコン部1aのエッチングが進行する。シリコン活
性層2に達すると、エッチングレートが極端に落ちるの
で、そこでエッチングは停止する(図5e)。なお、ボ
ロン濃度が2×1019atoms/cm3より小さいと、エッチ
ングレートの低下が顕著ではなく、エッチングを停止す
ることができないので、シリコン活性層2中のボロン濃
度は2×1019atoms/cm3以上必要である。
【0010】最後に、窒化珪素からなるウエットエッチ
ング用マスク5を除去すると、転写マスク用ブランクス
を完成する(図5f)。転写マスク用ブランクスは、ボ
ロンを拡散したシリコン活性層からなるシリコンメンブ
レン2aと、このメンブレンを支持する部材であるシリ
コン製の支柱1bにより構成されている。
【0011】転写マスク用ブランクスのメンブレン2a
上にレジストを塗布し、所定の微細パターンを電子線描
画装置などを用いて焼き付け、転写し、所定のパターン
が転写されたレジストを転写マスクとしてメンブレンを
エッチングし、ステンシル転写マスクを完成させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シリコンウエハの片面の約2μmの範囲にボロンを拡散
してシリコン活性層(メンブレンに相当する部分)2を
形成したシリコンウエハを用いて前述した製作工程(図
5)に従って製作した転写マスク用ブランクスは、メン
ブレンに所定のパターンを形成するとメンブレンの反
り、即ちパターンの反りが生じるという問題があった。
【0013】その原因について鋭意検討したところ、従
来の転写マスク用ブランクスは、メンブレンの深さ方向
にボロンの濃度分布が生じており、これが、メンブレン
の反り、ひいてはパターンを形成した場合のパターンの
反りにつながることを見いだした。図6は、従来の転写
マスク用ブランクスのシリコンメンブレン中の深さ方向
に対するボロンの濃度分布を示した図である。
【0014】ボロン濃度分布を縦軸にとり、メンブレン
の最表面(ボロンの拡散面)を0として深さ方向を横軸
にとっている。このボロンの濃度分布の測定は、SIM
S(Secondary Ion Mass Spectrometry)分析で行っ
た。この図からメンブレンの最表面から少し深い部分が
最もボロン濃度が大きく深くなるに従ってボロン濃度が
小さくなることがわかる。このときのボロンの濃度分布
のバラツキは30%程度である。濃度分布のバラツキの
算出は、(ボロンの最大濃度−ボロンの最低濃度)/ボ
ロン濃度平均の式から算出した。ボロンの濃度平均は、
1.6×1020atoms/cm3である。ボロン濃度の大きな
メンブレン表面付近では、メンブレン内側に比べて引っ
張り応力が大きくなり、メンブレンに感応基板へ転写す
べきパターンを形成した場合は、メンブレンが表面側に
反れ、パターンが反れてしまうという問題がある。
【0015】さらに、シリコン活性層がKOHエッチング
によるエッチングストップ層としての役割を果たすため
には、エッチングレートの関係で、シリコン活性層の中
には少なくとも2×1019atoms/cm3以上のボロンが拡
散されている必要があるが、ボロン濃度が高ければよい
わけではない。前記のとおり、ボロン濃度の上昇と共に
シリコンメンブレンの引っ張り応力が強くなるので、転
写マスク用ブランクスのメンブレンに感応基板へ転写す
べきパターンを形成した場合、面内でのパターンの変形
が大きくなるという問題が生じる。
【0016】従来のフォトリソグラフィーで用いられて
きた転写マスクに比べて、荷電粒子線、例えば電子線や
イオンビーム、あるいはX線を利用する新しい露光方式
で用いられる転写マスクは、集積回路の超微細化に伴
い、10数nm程度のパターン精度、位置歪み精度が要求さ
れるので、前述したような、深さ方向のボロン濃度の不
均一分布によって生じる深さ方向の応力の不均一による
メンブレンの反りや、高い引っ張り応力によるパターン
の変形などは重大な問題となる。
【0017】そこで、本発明は、メンブレンにパターン
を形成した場合のパターンの反りがなく、パターン変形
の原因となる引っ張り応力の小さな転写マスク用ブラン
ク及び転写マスクを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、許容条件を見いだした。即ち、できるだけ引っ張り
応力を小さくするという観点から、ボロン濃度を2×1
19atoms/cm3〜5×1020atoms/cm3を見出し、さ
らにこの濃度範囲のボロンが拡散された場合の濃度分布
によるメンブレンの反りの許容範囲を検討したところ、
濃度分布のバラツキが10%以内の範囲内では、反りが
生じないことを見いだした。
【0019】本発明は第一に、「感応基板に転写すべき
パターンが形成されるシリコン薄膜(シリコンメンブレ
ン)を有する転写マスク用ブランクスにおいて、前記シ
リコン薄膜(シリコンメンブレン)中のボロン濃度が、
略2×1019atoms/cm3〜5×1020atoms/cm3であり、
かつ前記シリコン薄膜(シリコンメンブレン)中の深さ
方向に対するボロン濃度分布のバラツキが略10%の範
囲内であることを特徴とする転写マスク用ブランクス
(請求項1)」を提供する。
【0020】また、本発明は第二に「感応基板に転写さ
れるパターンが形成されたシリコン薄膜(シリコンメン
ブレン)を有する転写マスクにおいて、前記シリコン薄
膜(シリコンメンブレン)中のボロン濃度が、略2×1
19atoms/cm3〜5×1020atoms/cm3であり、かつ前記
シリコン薄膜(シリコンメンブレン)中の深さに対する
ボロン濃度分布のバラツキが略10%の範囲内であるこ
とを特徴とする転写マスク(請求項2)」を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】第1の実施形態の転写マスク用ブ
ランクスは、図5(f)に示すようにボロンを拡散した
シリコン活性層からなるシリコンメンブレン2aと、こ
のメンブレンを支持する部材であるシリコン製の支柱1
bにより構成されている。図1は、本発明の実施形態の
転写マスク用ブランクスのシリコンメンブレン中の深さ
方向に対するボロン濃度の分布を示した図である。
【0022】縦軸がボロン濃度であり、横軸が深さであ
り、メンブレンの最表面を0としている。シリコンメン
ブレン中にはボロンが濃度1.46×1020atoms/cm3
でほぼ均一に分布しており、深さに対する濃度分布のバ
ラツキは10%以内となっている。その結果、引っ張り
応力が約10MPa以下に抑えられ、図2に示すように引
っ張り応力が約10MPaのシリコンメンブレンに35
0μm角の正方形のパターンをメンブレンに形成した場
合にも、パターンの位置ズレ量が10nm以下に抑えら
れる。
【0023】図2は、転写マスク用ブランクスのシリコ
ンメンブレンにパターンを形成した場合のパターンの位
置ズレ量を示す図である。この測定方法は、ニコン製光
波干渉式座標測定機により行った。また、深さ方向に対
するボロン濃度の分布のバラツキの範囲が約10%の範
囲内であるので、メンブレンの反りが生じない。
【0024】以下、本発明の実施形態の転写マスク用ブ
ランクスの製造方法を図面を参照しながら説明する。実
施形態の転写マスク用ブランクスの製造方法は、シリコ
ン基板を用意する工程からメンブレン及び支柱を作製す
る工程までは、従来技術で説明した図5(a)〜(f)
までの工程と同じであるが、(f)工程の後にさらに活
性ガス(例えば、N2等)雰囲気中でアニール処理を行
う点で相違する。
【0025】アニール前のシリコン活性層にはボロンが
平均濃度1.6×1020atoms/cm3で拡散されているの
で、KOHによるエッチングの際にもエッチングストップ
層としての役割を十分に果たすことができる。このアニ
ール処理はメンブレン形成後に行う必要がある。従っ
て、シリコン活性層を形成後(図5b)にアニール処理
をおこなっても意味がなく、シリコン活性層のボロンが
単に支持シリコン部1aに向かって拡散するだけだから
である。
【0026】また、メンブレン中に含まれるボロン濃度
は、1.6×1020atoms/cm3(アニール前)から1.
46×1020atoms/cm3(アニール後)とアニール前後
で変化し、ボロンがアニール雰囲気中に抜けでているこ
とが予測である。なお、アニール処理の条件は、メンブ
レンの膜厚、ボロンの拡散量によって温度、時間サイク
ルなどが決定される。
【0027】また、転写マスク用ブランクスの製造方法
として、図5(a)〜(f)に示すように等方性エッチ
ング(ウエットエッチング)により支柱及びメンブレン
を形成する方法を説明したが、異方性エッチングと等方
性エッチングとの組み合わせにより形成する方法であっ
てもよい。即ち、図5(d)においてシリコン基板1の
裏面からシリコン活性層2に向けて、シリコン活性層2
の約数十μm〜数μm手前までドライエッチング法(側
壁保護プラズマエッチング又は極低温反応性イオンエッ
チング)により、垂直にエッチングし、残りをシリコン
活性層2までウエットエッチングしている方法である。
【0028】この方法によれば、比較的小さな幅の支柱
が得られ、マスクの小型化が図られる。また、図5
(a)に示す様なシリコンウエハに代え、一般的な支持
シリコン基板、酸化シリコン層、シリコン層からなるSO
I基板のシリコン層にボロンを拡散(熱拡散法又はイオ
ン注入法)して、シリコン活性層を形成した、支持シリ
コン基板、酸化シリコン層、シリコン活性層(ボロン拡
散)からなるSOI基板を用いてもよい。
【0029】この場合、支柱及メンブレンを作製後(図
5fに相当)、アニール処理を行うことは、任意であ
る。その理由は、シリコン層に所定量のボロンを拡散し
た場合、酸化シリコン層が障壁となって、シリコン活性
層中のボロンは結果的に均一に分布することができるか
らである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる転
写マスク用ブランクスによれば、メンブレン中のボロン
濃度を所定の濃度に設定し、深さ方向に対してボロンの
分布のバラツキを10%の範囲内にしたので、シリコン
メンブレンの深さ方向の引っ張り応力強度の不均一な分
布が抑制されるために、メンブレンの反りが生じず、メ
ンブレンに感応基板へ転写すべきパターンを形成した後
においてもパターンの反りを抑制することができる。
【0031】また、シリコン活性層からなるメンブレン
中に含まれるボロンの濃度を略2×1019atoms/cm3
5×1020atoms/cm3に設定したので、シリコン活性層
は、KOHエッチングによるエッチングストップ層として
用いることが可能であるばかりでなく、シリコンメンブ
レンの引っ張り応力が低く抑制され、シリコンメンブレ
ンに感応基板へ転写すべきパターンを形成した後におい
ても、面内でのパターンの変形を最低限に抑制すること
を可能とする。
【0032】つまり、深さ方向への応力の不均一分布に
よるパターンの反りや、高い引っ張り応力によるパター
ンの変形などが抑制された結果、集積回路の超微細化に
伴う、10数nm程度のパターン精度、位置歪み精度の要求
を満たす、転写転写マスク用のブランクスおよび転写マ
スクを提供することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の転写マスク用ブランクスの
シリコンメンブレン中の深さ方向に対するボロンの濃度
分布を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の転写マスク用ブランクスの
シリコンメンブレンにパターンを形成した場合のパター
ンの位置ズレ量を示す図である。
【図3】(a)は一般的な散乱透過マスクの概略断面図
であり、(b)は一般的な散乱ステンシルマスクの概略
断面図である。
【図4】荷電粒子線を用いたパターン転写方法を示す概
略斜視図である。
【図5】従来の転写マスク用ブランクスの作製工程を示
す図である。
【図6】従来の転写マスク用ブランクスのシリコンメン
ブレン中に深さ方向に対するボロンの濃度を示す図であ
る。
【記号の説明】
1・・・(100)面方位を有するシリコンウエハ 2・・・シリコン活性層(ボロン拡散部分) 3・・・窒化珪素膜 4・・・開口部 5・・・ウエットエッチング用マスク 12、22・・・メンブレン 13、23・・・支柱 14・・・散乱体 17・・・感応基板 24・・・貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感応基板に転写すべきパターンが形成され
    るシリコン薄膜(シリコンメンブレン)を有する転写マ
    スク用ブランクスにおいて、 前記シリコン薄膜(シリコンメンブレン)中のボロン濃
    度が、略2×1019atoms/cm3〜5×1020atoms/cm3
    あり、かつ前記シリコン薄膜(シリコンメンブレン)中
    の深さ方向に対するボロン濃度分布のバラツキが略10
    %の範囲内であることを特徴とする転写マスク用ブラン
    クス。
  2. 【請求項2】感応基板に転写されるパターンが形成され
    たシリコン薄膜(シリコンメンブレン)を有する転写マ
    スクにおいて、 前記シリコン薄膜(シリコンメンブレン)中のボロン濃
    度が、略2×1019atoms/cm3〜5×1020atoms/cm3
    あり、かつ前記シリコン薄膜(シリコンメンブレン)中
    の深さに対するボロン濃度分布のバラツキが略10%の
    範囲内であることを特徴とする転写マスク。
JP557899A 1999-01-12 1999-01-12 転写マスク用ブランクスおよび転写マスク Pending JP2000206675A (ja)

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