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JP2000206335A - 保護フィルム貼着複合偏光板 - Google Patents

保護フィルム貼着複合偏光板

Info

Publication number
JP2000206335A
JP2000206335A JP11010408A JP1040899A JP2000206335A JP 2000206335 A JP2000206335 A JP 2000206335A JP 11010408 A JP11010408 A JP 11010408A JP 1040899 A JP1040899 A JP 1040899A JP 2000206335 A JP2000206335 A JP 2000206335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizing plate
protective film
attached
composite polarizing
retardation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11010408A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Mizuguchi
圭一 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP11010408A priority Critical patent/JP2000206335A/ja
Publication of JP2000206335A publication Critical patent/JP2000206335A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスニコルで斜め方向から観察しても検品
が容易な保護フィルム貼着複合偏光板を提供する。 【解決手段】 直線偏光板(14)と位相差板(15)
とが積層されている複合偏光板(1)の両面にそれぞれ
保護フィルム(2、3)が貼着されている保護フィルム
貼着複合偏光板(4)であって、少なくとも一方の面に
貼着されている保護フィルム(2)は一軸に配向してい
る保護フィルムであることを特徴とする保護フィルム貼
着複合偏光板(4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護フィルムが複
合偏光板、即ち位相差板と偏光板の積層体の両面に貼着
されている保護フィルム貼着複合偏光板に関する。
【0002】
【従来の技術】直線偏光板(14)と位相差板(15)
とが積層されている複合偏光板(1)は、液晶表示装置
を構成する光学部品の一として有用である。かかる複合
偏光板は、これに異物が付着していると液晶表示装置の
表示の欠陥となるため、出荷や液晶表示装置への組み込
みの際には検品が欠かせない。検品は、例えば検査用の
直線偏光板(7)に対して検査しようとする複合偏光板
(1)をクロスニコルに配置して、検査用直線偏光板
(7)の背面側から照明しながら目視により観察する方
法により行われる。直線偏光板(7)と複合偏光板
(1)はクロスニコルとなっているため、検査用直線偏
光板(7)を透過する光は、検査しようとする複合偏光
板(1)により完全に遮断されるが、検査しようとする
複合偏光板(1)の検査用直線偏光板側に異物があると
その異物は輝点として観察され、これにより検品を行う
ことができる(図4)。反対側の異物は検査しようとす
る複合偏光板を裏返して同様に検査する。検査における
観察方向は通常、検査しようとする複合偏光板の法線方
向(L0)であり、作業者の目(6)の位置はこの法線
(L0)上にあることになる。
【0003】一方、複合偏光板は、その両面に傷つき防
止などのための保護フィルム(2、3)がそれぞれ貼着
されている保護フィルム貼着複合偏光板(4)として、
検品、輸送、保管などが行われている。この保護フィル
ム(2、3)は、液晶表示装置に組み込む際に複合偏光
板から剥離され、廃棄されるものである。また、複合偏
光板には液晶表示装置へ組み込みのために、その一方の
面または両面に接着剤層が設けられている場合が多く、
そのため接着剤層にチリ、ホコリなどの異物が付着する
ことを防止するための保護フィルムが接着剤層の上に貼
着されている場合も多い。ここで、この接着剤層の上に
貼着される保護フィルムは、剥離フィルム、セパレート
フィルムなどとも呼ばれている。
【0004】ところが、このように両面に保護フィルム
が貼着されている保護フィルム貼着複合偏光板を目視に
より検品しようとすると、保護フィルムの有するレター
デーションに起因する干渉による着色が観察され、異物
の確認が困難になる傾向があった。この傾向は、70μ
m以下の微小な異物を検査する際に特に顕著であった。
このような微小な異物の存在は、最近の解像度の高い高
精細度の液晶表示装置においては特に問題となるもので
ある。
【0005】この問題を解決するには、二軸配向されて
いる保護フィルムを、その遅相軸方向と複合偏光板を構
成する直線偏光板や位相差板の光学軸(吸収軸、遅相
軸)の方向とが特定の角度となるように貼着する方法も
考えられる。このように二軸配向した保護フィルムが貼
着された保護フィルム貼着複合偏光板では複合偏光板の
法線方向(L0)から観察して検品する場合には着色も
観察されず、検品も容易となる。
【0006】しかし、この方法では、僅かでも斜め方向
から観察して検品しようとすると、着色が現れてしま
い、検品の際の作業者の目の位置、姿勢、検品しようと
する複合偏光板の配置などが限定されてしまう。また、
例えば10インチ以上のサイズの大形複合偏光板を検品
しようとすると、全体を見渡した際に複合偏光板の周辺
部分は斜め方向(L1、L2)から見ることとなって着色
されて観察されることとなり、この部分の異物の確認が
なおも容易ではないという問題があった(図4)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、ク
ロスニコルで斜め方向から観察しても検品が容易な保護
フィルム貼着複合偏光板を開発するべく鋭意検討した結
果、一軸配向している保護フィルムをその遅相軸の方向
が特定の方向となるようにして使用することにより、か
かる問題が解決できることを見出し、本発明に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、直線
偏光板(14)と位相差板(15)とが積層されている
複合偏光板(1)の両面にそれぞれ保護フィルム(2、
3)が貼着されている保護フィルム貼着複合偏光板
(4)であって、少なくとも一方の面に貼着されている
保護フィルム(2)は一軸に配向している保護フィルム
であることを特徴とする保護フィルム貼着複合偏光板
(4)を提供するものである。本発明の保護フィルム貼
着複合偏光板の一例を図1〜図3に示す。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の保護フィルム貼着複合偏
光板に適用される複合偏光板(1)は、直線偏光板(1
4)と位相差板(15)とから構成されている(図
1)。
【0010】この直線偏光板(14)は通常の直線偏光
板であって、例えば偏光子フィルム(12)の片面又は
両面に保護膜(13)が積層されているものが挙げられ
る(図1)。偏光子フィルム(12)は、例えばヨウ素
または2色性染料によって染色されているポリビニルア
ルコール(PVA)などのビニルアルコール系樹脂フィ
ルムが使用され、その厚みは通常10〜30μm程度で
ある。保護膜(13)としては、例えばトリアセチルセ
ルロース(TAC)、ジアセチルセルロース(DAC)
などのセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)などのエステル系樹脂など
が使用され、その厚みは通常10〜180μm程度であ
る。偏光子フィルムと保護膜とは接着剤層により接着さ
れており、接着剤層における接着剤としては、例えばポ
リビニルアルコール系の接着剤などが使用される。
【0011】位相差板(15)は、通常用いられると同
様の位相差板であって、例えばポリカーボネート(P
C)、ポリアリレート(PAR)、ポリサルホン(PS
F)などからなる延伸フィルムや未延伸フィルムが挙げ
られ、その厚みは通常10〜500μm程度である。
【0012】直線偏光板と位相差板とは通常接着剤層を
介して積層される。また、直線偏光板(14)として偏
光子フィルム(12)の一方の面のみに保護膜(13)
が積層されているものを用いる場合には、位相差板(1
5)は通常偏光子フィルム(12)側の面に積層される
(図2)。
【0013】位相差板のレターデーションは目的に応じ
て適宜選択され、例えば0nm程度〜3000nm程度
の範囲である。また、直線偏光板の吸収軸(11)に対
して位相差板の遅相軸(16)のなす角度は0°〜90
°の範囲の何れであってもよい。例えば位相差板がレタ
ーデーションが137.5nm程度である1/4波長板
でありその遅相軸が直線偏光板の吸収軸に対して45°
で交わる場合には、複合偏光板はいわゆる円偏光板とな
る。またそれ以外の複合偏光板は一般には楕円偏光板と
呼ばれている。直線偏光板の吸収軸に対して位相差板の
遅相軸が0°や90°の場合もある。
【0014】かかる複合偏光板の両面には保護フィルム
(2、3)が貼着されている(図1)。
【0015】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板にお
いては、かかる保護フィルムのうちの少なくとも一方の
保護フィルム(2)は一軸に配向していることが必要で
ある。一軸に配向しておらず、例えば二軸に配向してい
る場合には、クロスニコルで僅かに斜め方向から観察し
た場合においても着色が生ずる。
【0016】かかる保護フィルムの材質は、保護フィル
ムとして使用し得るものであれば特に限定されるもので
はなく、例えばPETなどのエステル系樹脂、ポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレ
フィン系樹脂、アクリル系樹脂、TAC、DACなどの
セルロース系樹脂などが挙げられる。また、保護フィル
ムの厚みは通常は10〜100μm程度であり、好まし
くは30〜50μm程度である。
【0017】このようなフィルムを一軸に配向させるに
は、例えば一軸方向に延伸すればよい。一軸方向に延伸
する方法は特に限定されるものではなく、このように一
軸方向に延伸されて一軸に配向したフィルムとして市販
のフィルムを使用することも可能であり、帯電防止性能
が付与されているものを用いることもできる。
【0018】この一軸配向している保護フィルムの面内
のレターデーションは、例えば30nm以上であり、通
常は40μm以上であって、例えば6000nm以下で
ある。
【0019】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板は、
かかる一軸に配向している保護フィルムが両面に貼着さ
れているものであってもよいし、一方の面に貼着されて
いているものであってもよい。
【0020】両面に一軸に配向している保護フィルムが
貼着されている場合、直線偏光板側に貼着されている保
護フィルム(2)は、その遅相軸(21)が直線偏光板
(14)の吸収軸(11)に対して0°±15°または
90°±15°の範囲、さらには0°±10°または9
0°±10°の範囲、特には0°±5°または90°±
5°の範囲であって実質的に0°または90°の角度を
なしていることが好ましい(図6)。また、位相差板側
に貼着される保護フィルム(3)は、その遅相軸(3
1)が直線偏光板(14)の吸収軸(11)に対して0
°±15°または90°±15°の範囲、さらには0°
±10°または90°±10°の範囲、特には0°±5
°または90°±5°の範囲であって実質的に0°また
は90°の角度をなしていることが好ましい(図6)。
この場合、本発明の保護フィルム貼着複合偏光板は、具
体的には、直線偏光板(14)と位相差板(15)とが
積層されている複合偏光板(1)の両面にそれぞれ保護
フィルム(2、3)が貼着されている保護フィルム貼着
複合偏光板(4)であって、直線偏光板側に貼着されて
いる保護フィルム(2)は、一軸に配向しておりその遅
相軸(21)が直線偏光板の吸収軸(11)と90°±
15°の範囲の角度を為すように貼着されており位相差
板側に貼着されている保護フィルム(3)は、一軸に配
向しておりその遅相軸(31)が直線偏光板(14)の
吸収軸(11)と90°±15°の範囲の角度を為すよ
うに貼着されている保護フィルム貼着複合偏光板(4)
となる(図6)。
【0021】また、複合偏光板の一方の面に貼着されて
いる保護フィルムが一軸に配向している保護フィルムで
ある場合、他方の面に貼着されている保護フィルムは無
配向の保護フィルムであることが、より広い角度範囲に
おいてクロスニコルで斜め方向から観察した場合に着色
が生じにくい点で好ましい。
【0022】無配向の保護フィルムは面内のレターデー
ションが30nm以下であればよく、好ましくは15n
m程度以下であり、0であることが特に好ましい。
【0023】このような無配向の保護フィルムの材質
は、保護フィルムとして使用し得るものであれば特に限
定されるものではなく、例えばPETなどのエステル系
樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
などのポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、TA
C、DACなどのセルロース系樹脂などが挙げられる。
また、保護フィルムの厚みは通常は10〜100μm程
度であり、好ましくは30〜50μm程度である。この
ような無配向の保護フィルムとしては、市販のものを用
いることもできる。
【0024】一軸に配向している保護フィルムが直線偏
光板側に貼着されており、無配向の保護フィルムが位相
差板側に貼着されている場合、直線偏光板側に貼着され
ている保護フィルムは、その遅相軸が直線偏光板の吸収
軸に対して0°±15°または90°±15°の範囲、
さらには0°±10°または90°±10°の範囲、特
には0°±5°または90°±5°の範囲であって実質
的に0°または90°の角度をなしていることが好まし
い。この場合、本発明の保護フィルム貼着複合偏光板
は、具体的には、直線偏光板(14)と位相差板(1
5)とが積層されている複合偏光板(1)の両面にそれ
ぞれ保護フィルム(2、3)が貼着されている保護フィ
ルム貼着複合偏光板(4)であって、直線偏光板側に貼
着されている保護フィルム(2)は、一軸に配向してお
りその遅相軸(21)が直線偏光板の吸収軸(11)と
90°±15°の範囲の角度を為すように貼着されてお
り位相差板側に貼着されている保護フィルム(3)は、
無配向の保護フィルムである保護フィルム貼着複合偏光
板(4)となる(図7)。
【0025】一軸に配向している保護フィルムが位相差
板側に貼着されており、無配向の保護フィルムが直線偏
光板側に貼着されている場合、位相差板側に貼着されて
いる保護フィルムは、その遅相軸が直線偏光板(14)
の吸収軸(11)に対して0°±15°または90°±
15°の範囲、さらには0°±10°または90°±1
0°の範囲、特には0°±5°または90°±5°の範
囲であって実質的に0°または90°の角度をなしてい
ることが好ましい。この場合、本発明の保護フィルム貼
着複合偏光板は、具体的には、直線偏光板と位相差板と
が積層されている複合偏光板の両面にそれぞれ保護フィ
ルムが貼着されている保護フィルム貼着複合偏光板であ
って、直線偏光板側に貼着されている保護フィルムは、
無配向の保護フィルムであり、位相差板側に貼着されて
いる保護フィルムは、一軸に配向しておりその遅相軸の
方向が位相差板の遅相軸と90°±15°の範囲の角度
を為すように貼着されている保護フィルム貼着複合偏光
板となる。
【0026】複合偏光板は、その一方の面または両面に
接着剤層(5)を有していてもよい(図3)。接着剤層
を構成する接着剤としては、透明で等方的な接着剤であ
れば特に限定されるものではないが、液晶表示装置への
組込みが簡便である点で、通常は感圧型接着剤(粘着
剤)が使用される。このような感圧型接着剤としては、
例えばアクリル系感圧型接着剤、ウレタン系感圧型接着
剤などが挙げられる。
【0027】複合偏光板がその位相差板側の面に接着剤
層を有している場合、位相差板側に貼着されている保護
フィルムは接着剤層の上に貼着されていることになる。
また、複合偏光板がその直線偏光板側の面に接着剤層を
有している場合、直線偏光板側に貼着されている保護フ
ィルムは接着剤層の上に貼着されていることになる。な
お、接着剤層の上に貼着される保護フィルムは、剥離フ
ィルム、セパレートフィルムとも呼ばれる。
【0028】かかる本発明の保護フィルム貼着直線偏光
板においては、一軸に配向している保護フィルム(2)
は、該保護フィルムの法線方向(L0)から測定したレ
ターデーション(R0)と法線方向から進相軸(22)
回りに30°傾けた方向(L30)から測定したレターデ
ーション(R30)との比(R0/R30)が1.5以下、
さらには1.3以下であることが好ましい(図5)。こ
の比(R0/R30)が1.5を越えると、クロスニコル
で斜め方向から観察した場合の着色が発生し易くなる角
度領域が大きくなる傾向にある。なお、通常、進相軸
(22)は遅相軸(21)と直交する。
【0029】
【発明の効果】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板に
よれば、クロスニコルで斜め方向から観察した場合にお
いても着色が生じないので、保護フィルムが貼着された
状態であっても異物の検品を斜め方向から観察すること
により行うことができ、検品の作業性を向上することが
できる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0031】実施例1 直線偏光板〔TACフィルム(厚み80μm)/ヨウ素
染色されたPVAフィルム(厚み20μm)/TACフ
ィルム(厚み80μm)〕(14)と位相差板〔PC未
延伸フィルム、レターデーション40nm、厚み140
μm〕(15)とが積層されている複合偏光板〔直線偏
光板の吸収軸に対して位相差板の遅相軸は0°の角度を
なす〕(1)の一方の面に接着剤層(5)を設け、この
接着剤層の上に一軸に配向しているセパレートフィルム
〔一軸延伸により製造されたPETフィルム、レターデ
ーションは3900nm、R0/R30=1.12、厚み
40μm〕(2)をその遅相軸(21)が直線偏光板の
吸収軸(11)に対して90°の角度を為すように貼着
し、接着剤層が設けられた側とは反対側の面に保護フィ
ルム〔一軸に配向しているセパレートフィルム〔一軸延
伸により製造されたPETフィルム、レターデーション
は3900nm、R0/R30=1.12、厚み40μ
m〕(3)をその遅相軸(31)が直線偏光板の吸収軸
(11)に対して90°の角度を為すように貼着して、
保護フィルム貼着複合偏光板〔大きさ210mm×30
0mm〕(4)を得た。
【0032】この保護フィルム貼着複合偏光板(4)を
検査用直線偏光板(7)の上方でクロスニコルで斜め方
向(法線方向から30°)から200mmの距離で目視
により観察して検品を行った。両面を検品するのに要し
た時間は一枚当り約20秒であった。
【0033】なお、検品における保護フィルム貼着複合
偏光板の中央部を法線方向から30°傾けた方向(斜め
方向)から測定した透過光の透過率スペクトルを図8に
示す。
【0034】比較例1 一軸に配向しているセパレートフィルム(2)に代え
て、2軸に配向しているセパレートフィルム〔2軸延伸
により製造されたPETフィルム、レターデーションは
1030nm、R0/R30=2.7、厚み38μm〕を
その遅相軸の方向が直線偏光板の吸収軸の方向に対して
90°の角度を為すように貼着する以外は実施例1と同
様に操作して保護フィルム貼着複合偏光板〔大きさ21
0mm×300mm〕(4)を得た。
【0035】この保護フィルム貼着複合偏光板(4)を
検査用直線偏光板(7)の上方でクロスニコルで斜め方
向(法線方向から30°)から200mmの距離で目視
により観察して検品を行った。干渉による玉虫色の着色
の影響をうけ、両面を検品するのに要した時間は一枚当
り約35秒であった。
【0036】なお、検品における保護フィルム貼着複合
偏光板の中央部を法線方向から30°傾けた方向(斜め
方向)から測定した透過光の透過率スペクトルを図9に
示す。
【0037】実施例2 位相差板(15)に代えて、位相差板〔PC延伸フィル
ム、レターデーションは430nm、厚み60μm〕を
その遅相軸の方向が直線偏光板の吸収軸の方向に対して
45°の角度を為すように貼着する以外は実施例1と同
様に操作して保護フィルム貼着複合偏光板〔大きさ21
0mm×300mm〕(4)を得た。
【0038】この保護フィルム貼着複合偏光板(4)を
検査用直線偏光板(7)の上方でクロスニコルで斜め方
向(法線方向から30°)から200mmの距離で目視
により観察して検品を行った。両面を検品するのに要し
た時間は一枚当り約20秒であった。
【0039】なお、検品における保護フィルム貼着複合
偏光板の中央部を法線方向から30°傾けた方向(斜め
方向)から測定した透過光の透過率スペクトルを図10
に示す。セパレートフィルム側の検品においてほぼ位相
差板のスペクトルになっていることがわかる。
【0040】比較例2 一軸に配向しているセパレートフィルム(2)に代え
て、2軸に配向しているセパレートフィルム〔2軸延伸
により製造されたPETフィルム、レターデーションは
1030nm、R0/R30=2.7、厚み38μm〕を
その遅相軸の方向が直線偏光板の吸収軸の方向に対して
90°の角度を為すように貼着する以外は実施例2と同
様に操作して保護フィルム貼着複合偏光板〔大きさ21
0mm×300mm〕(4)を得た。
【0041】この保護フィルム貼着複合偏光板(4)を
検査用直線偏光板(7)の上方でクロスニコルで斜め方
向(法線方向から30°)から200mmの距離で目視
により観察して検品を行った。干渉による玉虫色の着色
がみられ位相差板の検査は難しく、両面を検品するのに
要した時間は一枚当り約35秒であった。
【0042】なお、検品における保護フィルム貼着複合
偏光板の中央部を法線方向から30°傾けた方向(斜め
方向)から測定した透過光の透過率スペクトルを図11
に示す。セパレートフィルム側の検品において玉虫色に
なっていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板の一例を
示す断面模式図である。
【図2】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板の他の一
例を示す断面模式図である。
【図3】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板のさらに
他の一例を示す断面模式図である。
【図4】複合偏光板の検品における観察状況を示す模式
図である。
【図5】一軸に配向している保護フィルムの法線方向、
進相軸、および法線方向から進相軸回りに30°傾けた
方向を示す断面模式図である。
【図6】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板の一例に
おける保護フィルムの遅相軸の方向と、直線偏光板の吸
収軸の方向と、位相差板の遅相軸の方向との関係を示す
模式図である。
【図7】本発明の保護フィルム貼着複合偏光板の他の一
例における保護フィルムの遅相軸の方向と、直線偏光板
の吸収軸の方向と、位相差板の遅相軸の方向との関係を
示す模式図である。
【図8】実施例1で得た保護フィルム貼着複合偏光板の
透過率スペクトルを示す図であり、横軸は波長を、縦軸
は透過率をそれぞれ示す。
【図9】比較例1で得た保護フィルム貼着複合偏光板の
透過率スペクトルを示す図であり、横軸は波長を、縦軸
は透過率をそれぞれ示す。
【図10】実施例2で得た保護フィルム貼着複合偏光板
の透過率スペクトルを示す図であり、横軸は波長を、縦
軸は透過率をそれぞれ示す。
【図11】比較例2で得た保護フィルム貼着複合偏光板
の透過率スペクトルを示す図であり、横軸は波長を、縦
軸は透過率をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 :複合偏光板 11:直線偏光板の吸収軸 12:偏光子フィルム 13:保護膜 14:直線偏光板 15:位相差板 16:位相差板の遅相軸 2 :一方の保護フィルム 21:一方の保護フィルムの遅相軸 22:一方の保護フィルムの進相軸 3 :他方の保護フィルム 31:他方の保護フィルムの遅相軸 4 :保護フィルム貼着複合偏光板 5 :接着剤層 6 :検品における目の位置 7 :検査用直線偏光板 L0 :法線方向 L30:法線方向から遅相軸回りに30°傾けた方向 L1 :検品時における斜め方向 L2 :検品時における斜め方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA27 BB03 BB19 BB23 BB49 BB51 BB54 BC03 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB02 FD10 GA16 GA17 LA12 LA30 2K009 AA15 BB11 CC34 CC38 4F100 AJ06 AK21 AK42 AR00A AR00B AR00C AR00D BA04 BA07 BA10C BA10D BA13 CB00 EJ37C EJ37D GB90 JN10A JN30B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線偏光板と位相差板とが積層されている
    複合偏光板の両面にそれぞれ保護フィルムが貼着されて
    いる保護フィルム貼着複合偏光板であって、少なくとも
    一方の面に貼着されている保護フィルムは一軸に配向し
    ている保護フィルムであることを特徴とする保護フィル
    ム貼着複合偏光板。
  2. 【請求項2】直線偏光板と位相差板とが積層されている
    複合偏光板の両面にそれぞれ保護フィルムが貼着されて
    いる保護フィルム貼着複合偏光板であって、直線偏光板
    側に貼着されている保護フィルムは、一軸に配向してお
    りその遅相軸の方向が直線偏光板の吸収軸と0°±15
    °または90°±15°の範囲の角度を為すように貼着
    されており位相差板側に貼着されている保護フィルム
    は、一軸に配向しておりその遅相軸の方向が直線偏光板
    の吸収軸と0°±15°または90°±15°の範囲の
    角度を為すように貼着されていることを特徴とする保護
    フィルム貼着複合偏光板。
  3. 【請求項3】直線偏光板と位相差板とが積層されている
    複合偏光板の両面にそれぞれ保護フィルムが貼着されて
    いる保護フィルム貼着複合偏光板であって、位相差板側
    に貼着されている保護フィルムは、一軸に配向しており
    その遅相軸の方向が直線偏光板の吸収軸と0°±15°
    または90°±15°の範囲の角度を為すように貼着さ
    れており直線偏光板側に貼着されている保護フィルム
    は、無配向の保護フィルムであることを特徴とする保護
    フィルム貼着複合偏光板。
  4. 【請求項4】複合偏光板はその位相差板側の面に接着剤
    層を有しており、位相差板側に貼着されている保護フィ
    ルムは該接着剤層の上に貼着されている請求項1、請求
    項2または請求項3に記載の保護フィルム貼着複合偏光
    板。
  5. 【請求項5】複合偏光板はその直線偏光板側の面に接着
    剤層を有しており、直線偏光板側に貼着されている保護
    フィルムは該接着剤層の上に貼着されている請求項1、
    請求項2、請求項3または請求項4に記載の保護フィル
    ム貼着複合偏光板。
  6. 【請求項6】一軸に配向している保護フィルムが、該フ
    ィルムの法線方向から測定したレターデーション(R
    0)と、法線方向から進相軸回りに30°傾けた方向か
    ら測定したレターデーション(R30)との比(R0/R3
    0)が1.5以下である保護フィルムである請求項1、
    請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の
    保護フィルム貼着複合偏光板。
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