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JP2000202347A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2000202347A
JP2000202347A JP11009257A JP925799A JP2000202347A JP 2000202347 A JP2000202347 A JP 2000202347A JP 11009257 A JP11009257 A JP 11009257A JP 925799 A JP925799 A JP 925799A JP 2000202347 A JP2000202347 A JP 2000202347A
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coating
substrate
holding member
head
inclination angle
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JP11009257A
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English (en)
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Takashi Yaguchi
矢口  孝
Masayuki Murata
村田  正幸
Shinichiro Murakami
慎一郎 村上
Jun Takemoto
潤 竹本
Shunji Miyagawa
俊二 宮川
Yasuhide Nakajima
泰秀 中島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積の枚葉基板に、効率よくかつ均一な膜
厚の塗布膜を形成するための、耐久性および信頼性のあ
る塗布装置を得る。 【解決手段】 塗布処理位置において塗布面を下方へ向
けかつ傾斜状態に基板を保持する基板保持部材と、塗布
処理位置と基板着脱位置との間で基板保持部材を反転回
動する反転回動手段と、塗布処理位置における基板保持
部材の下方に設けられ、上方へ向かって開口し水平方向
に延びるスリットを有する塗布ヘッドと、塗布ヘッドに
塗布液を供給しスリットから塗布液を吐出する塗布液供
給手段と、塗布ヘッドを基板の傾斜方向と平行な方向へ
相対的に移動させる移動手段とを、基板の塗布面と塗布
ヘッドとが塗布処理時に一定の間隙を維持するように基
板保持部材と塗布ヘッドとを対向して保持する塗布部躯
体に設け、この塗布部躯体を円軌道に沿って摺動自在に
支持する架台と連結し、架台に対する塗布部躯体の回動
角度を調節する塗布部傾斜角調節手段によって、塗布処
理される基板の傾斜角度を調整するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉タイプの基板
に、効率よくかつ均一な膜厚の塗布膜を形成する塗布装
置に係り、特に、大面積の枚葉基板に、所望の特性の塗
布膜を形成するための、耐久性および信頼性のある塗布
装置を得ることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置やプラズマディスプレイな
どに用いられる枚葉タイプのガラス基板に、感光性樹脂
膜や接着剤層、保護膜などを形成するための樹脂溶液や
インキなどの塗布液を塗布する方式としては、一般に回
転塗布方式が多用されている。回転塗布方式には開放型
と密閉型があるが、いずれも、塗布液の塗布効率が低
く、しかも、基板のコーナ部分の塗布膜厚が厚くなりす
ぎるという欠点があり、今後見込まれる基板寸法の大型
化にともなって、塗布液の使用量、塗布膜厚の均一性、
および塗布工程の生産性などの点において課題が多い。
【0003】そこで、回転塗布方式における欠点を解消
するとともに、塗布液自体の物性や基板の平滑度の影響
を受けることが少なく、安定して均一な膜厚の塗布膜を
枚葉基板に形成できる塗布装置を、国際出願PCT/J
P94/00845(国際出願日:1994年5月27
日)において、本出願人は先に提案した。
【0004】この塗布装置は、上方へ向かって開口する
とともに、水平方向に延びる帯状のスリットを有する塗
布ヘッドと、塗布ヘッドに塗布液を供給する塗布液供給
手段と、塗布ヘッドの上方に対向して配置され、塗布面
を下方へ向け、かつ傾斜状態に基板を吸着保持する基板
保持部材とを備えている。この塗布装置では、先ず、塗
布ヘッドに塗布液を供給してスリットから塗布液を吐出
し、基板と塗布ヘッドとの間隙に帯状の液溜まりを形成
する。次いで、この液溜まりを横切る方向へ、塗布ヘッ
ド、または基板を吸着保持した基板保持部材を相対的に
移動させることによって、塗布液の液溜まりを基板の塗
布面に順次接触させ、基板に塗布膜を形成する。
【0005】上記塗布装置は、塗布液の粘度や表面張力
などの物性、および基板の濡れ性や平滑度などに対応し
て、所望の均一な塗布膜厚を得るために、基板の塗布面
と塗布ヘッドとの間隙を調節する機構、および、前記間
隙を維持した状態で、基板の傾斜角度を調節する機構、
さらに、基板を吸着保持した基板保持部材と塗布ヘッド
との相対的な移動速度を調節する機構などを備えてい
る。この塗布装置によると、塗布液の塗布効率がよく、
しかも枚葉基板であっても、塗布面の平滑度に影響され
ず、基板の片面のみに、広い領域にわたって均一な膜厚
の塗布膜を形成することができる。
【0006】次に、上記塗布装置における塗布膜形成基
板の生産性をより向上するため、基板を吸着保持する基
板保持部材の外周の複数箇所に、塗布処理する基板の外
周よりも内側に延びた空間部を設けた。そして、塗布装
置へ基板を供給したり、塗布装置から基板を排出する
際、基板を着脱するための基板着脱部材が、基板着脱位
置に係止した基板保持部材の前記空間部を通過しなが
ら、基板を装着、または離脱するように構成した塗布装
置を、特願平9ー19575(出願日:1997年1月
20日)において提案した。この塗布装置によれば、複
雑な機構を用いることなく、塗布処理後の基板排出や塗
布処理前の基板供給などの基板着脱動作が高速かつ確実
になるので、塗布膜形成基板の生産性を高められる。
【0007】さらに、本出願人は、基板に形成する塗布
膜の膜厚をより均一にするため、上記塗布方式に加え、
従来の回転塗布方式を併用した塗布装置を、特願平9ー
31237(出願日:1997年1月30日)において
提案した。これは、すでに塗布液を塗布された基板を高
速回転することにより、均一な膜厚の塗布膜領域を拡大
し、塗布膜形成基板の有効寸法を大きくする効果があ
る。
【0008】上記各出願においては、塗布装置の構成上
2つの形式を提案している。第1の形式は、塗布ヘッド
を固定し、基板保持部材を移動する形式である。この形
式の塗布装置において、塗布開始位置から塗布終了位置
までの基板保持部材の移動距離は、少なくとも基板の塗
布方向長さ以上の距離を要し、したがって、基板保持部
材の移動距離を含む塗布装置の機械的長さは、少なくと
も、基板の塗布方向長さの2倍以上になる。しかし、最
近は、塗布処理を施す基板の大判化にともない、基板保
持部材が大型化し重量も増大しており、第1の形式の塗
布装置では、所望の塗布膜特性を得るための機械的精度
や、装置の耐久性を確保できなくなりつつある。
【0009】塗布装置の第2の形式は、塗布処理時に基
板保持部材を固定し、塗布ヘッドを移動する形式であ
る。この形式の塗布装置の機械的長さは、塗布ヘッドの
移動距離、すなわち基板の塗布方向長さに、塗布ヘッド
自体の移動方向における物理的な寸法と、塗布ヘッドを
移動させる移動手段の物理的な長さとを加えたものとな
る。したがって、塗布処理する基板が大判化しても、塗
布装置の機械的長さを、第1の形式の塗布装置よりも短
く構成することができるので、機械的精度や、装置の耐
久性を確保することが容易である。
【0010】上記塗布装置における構成上の要点は、第
1に、下向きに傾斜して基板保持部材に吸着保持した基
板の塗布面と、塗布ヘッドに設けられた水平方向に延び
る帯状スリットの上向き開口との間隙を常に一定に維持
しつつ、基板の塗布面と並行な傾斜方向に、塗布ヘッド
を一定速度で移動するように構成することである。
【0011】第2に、所望の均一な塗布膜厚を得るため
に、塗布液の粘度や表面張力、および基板の濡れ性など
に対応して、基板を保持する基板保持部材の傾斜角度を
調節可能とすることである。第3に、塗布装置へ塗布処
理前の基板を供給したり、塗布装置から塗布処理後の基
板を排出するとき、迅速確実に基板を装着、または離脱
できるように、塗布処理中の下向きの傾斜位置から基板
保持部材を反転回動し、必ずしも水平である必要はない
が、一定の基板着脱位置で上向きに係止することであ
る。
【0012】図4、および図5は、前記第2の形式の塗
布処理装置の構成例を示す外観斜視図と側面透視図であ
る。この塗布装置では、塗布部躯体11の上部に、塗布
処理する基板Sを吸着保持する基板保持部材13を、回
動軸Jを介して軸承している。この基板保持部材13
は、駆動源M2によって塗布処理位置Rと基板着脱位置
Vとの間を反転回動することができる。塗布部躯体11
の下部には、基板保持部材13の基板保持面(図では下
向き)に対向するように、塗布処理する基板の塗布面と
一定の間隙を維持しながら、駆動源M1によって移動す
る塗布ヘッド15が、直線状ガイドレール17を介し
て、スライド可能に設けられている。
【0013】この塗布部躯体11は、その下部の一端が
回動軸Kにて架台21に軸承されており、他端が塗布部
傾斜角調節手段30を介して、塗布処理される基板Sの
傾斜角度を調節可能に架台21に取り付けられている。
そして、塗布部傾斜角調節手段30のハンドルHを回転
することにより、塗布部躯体11の回動角度、すなわ
ち、塗布処理時の基板の傾斜角度θを調節可能としてあ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、塗布
処理する基板の大判化、大面積化の要求が増大してお
り、そのため、先ず、基板を吸着保持する基板保持部材
の大サイズ化が必要になった。その際、基板保持面の平
面度を確保するための機械的強度アップにより、基板保
持部材自体の寸法や重量が増大してきた。当然、基板に
塗布処理するための塗布ヘッドも、大サイズ化が必要に
なり、寸法や重量が増大する。さらに、基板保持部材を
反転回動する回動機構や、塗布ヘッドを移動する移動機
構も、機械的強度アップが必要になり、また、基板保持
部材と塗布ヘッドとを一体的に保持する塗布部躯体も、
所定の位置精度を保つために強度アップされ、寸法や重
量が増大した。
【0015】このように、寸法や重量が増大した塗布部
躯体を、図4および図5に示した装置構造を用いて、傾
斜角度自在に構成することは、装置の機械的強度面から
問題があり、安全性や耐久性を損なう虞れがある。本発
明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、上
向きに開口したスリットを有する塗布ヘッドに塗布液を
供給して、スリットから塗布液を吐出し、下向きに傾斜
して保持された基板に塗布液を塗布する塗布装置におい
て、塗布処理時における基板の傾斜角度を調節可能にす
るとともに、大判化、大面積化した基板においても所望
の塗布膜特性が得られ、その品質維持が容易で、かつ高
い耐久性と安全性とを有する塗布装置を得ることを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の塗布装置は、塗
布処理位置において塗布面を下方へ向けかつ傾斜状態に
基板を保持する基板保持部材と、塗布処理位置と基板着
脱位置との間で基板保持部材を反転回動する回動手段
と、塗布処理位置における基板保持部材の下方に設けら
れ、上方へ向かって開口し水平方向に延びるスリットを
有する塗布ヘッドと、塗布ヘッドに塗布液を供給し、ス
リットから塗布液を吐出する塗布液供給手段と、塗布ヘ
ッドを基板の傾斜方向と平行な方向へ相対的に移動させ
る移動手段とを、基板の塗布面と塗布ヘッドとが塗布処
理時に一定の間隙を維持するように、基板保持部材と塗
布ヘッドとを対向して保持する塗布部躯体に設け、この
塗布部躯体を円軌道に沿って回動自在に支持する架台と
連結し、架台に対する塗布部躯体の回動角度を調節する
ことによって、塗布処理される基板の傾斜角度を可変す
る塗布部傾斜角調節手段を備えている。
【0017】そして、本発明の塗布装置は、塗布部躯体
または架台の一方に固着された一対の円弧状案内部材
と、他方に固着され、前記一対の円弧状案内部材の円軌
道に沿って摺動する複数の摺動部材とで構成され、架台
上にて塗布部躯体を回動自在に支持する躯体回動手段を
備えている。なお、本発明の塗布装置に設けられた、基
板保持部材は、水平に延びる回動軸によって塗布部躯体
に軸承され、前記躯体回動手段を構成する円弧状案内部
材の円軌道中心は、基板保持部材を軸承する回動軸心に
位置するように構成した。また、本発明の塗布装置に設
けられた、塗布部傾斜角調節手段は、動力を用いる駆動
源によって、機械的に駆動される。
【0018】すなわち、塗布処理する基板を吸着保持す
る基板保持部材とその回動機構、および、基板に塗布膜
を形成するための塗布ヘッドを含む塗布液供給手段とそ
の駆動機構を塗布部躯体に一体的に設け、架台上にてこ
の塗布部躯体を円軌道に沿って回動するように構成す
る。つまり、塗布部躯体または架台の一方に固着された
一対の円弧状案内部材と、他方に固着され、前記一対の
円弧状案内部材の円軌道に沿って摺動する複数の摺動部
材とで構成された躯体回動手段を用いることによって、
大型化し重量が増大した塗布部躯体を、架台上にて自在
に回動できるようにした。
【0019】このように塗布装置を構成することによっ
て、塗布処理する基板が大判化、大面積化しても、塗布
装置全体の強度や耐久性を損なうことなく塗布部を回動
可能となり、塗布処理する基板の傾斜角度を、所望する
塗布膜特性を得られるように調節できることになる。さ
らに、躯体回動手段を構成する円弧状案内部材の円軌道
中心を、基板保持部材を軸承する回動軸心に位置させた
ので、塗布部を回動しても、基板保持部材を軸承する回
動軸心の空間的位置は変化せず、したがって、反転回動
した基板保持部材の基板着脱位置を空間的に固定でき、
基板着脱機構などの構造が簡単になる。また、架台に対
する塗布部の回動角度を調節するための塗布部傾斜角調
節手段を、動力を用いて機械的に駆動することにより、
大型化し重量が増大した塗布部を安全に回動させること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1は、本発
明の塗布装置の実施形態を示す外観斜視図である。ま
た、図2は、塗布装置の構成を示すために装置の一部を
破断した状態の側面図である。さらに、図3は、塗布部
の回動角度調節動作を説明するための側面図である。
【0021】(塗布装置の構成)まず、塗布装置の構成
概要について説明する。図1、図2において、1は塗布
装置の本体である。塗布装置1は、基板Sに塗布膜を形
成する塗布部10と、前記塗布部10を回動自在に支持
する架台部20とで構成される。架台部20の側面フレ
ーム21A、21Bの上部には、それぞれ円弧状ガイド
レール22が固着されている。この円弧状ガイドレール
22は、摺動面が円軌道をなすように研磨加工された、
例えば、鋼鉄で作製される。
【0022】一方、塗布部10を構成する塗布部躯体1
1の側面フレーム11A、11Bには、前記架台部20
の円弧状ガイドレール22に設けられた円軌道に沿って
摺動する、複数の摺動部材12を備えている。この摺動
部材12は、例えば、ボールベアリングやニードルベア
リングが用いられる。
【0023】塗布部10は、複数の摺動部材12を介し
て、架台部20の円弧状ガイドレール22上に載置さ
れ、この円弧状ガイドレール22の円軌道に沿って自在
に回動可能になっている。この塗布部10の回動中心
は、回動軸Jによって塗布部躯体11に軸承されている
基板保持部材13の回動軸心Qと同一中心になるように
構成される。
【0024】また、本実施形態では、塗布装置1を構成
する架台部20の側面フレーム21A、21Bに、回動
軸心Qを中心とする半径にて、円弧状に穿孔された円弧
状スリット23が設けられている。そして、先端部にネ
ジ加工を施した連結ピン31が、この円弧状スリット2
3から突出するように、塗布部10を構成する側面フレ
ーム11A、11Bに固着されている。この連結ピン3
1のネジ加工部には、塗布部固定ネジ32が嵌め込ま
れ、この塗布部固定ネジ32を締めることによって、塗
布部躯体11が架台部20に固定される構造になってい
る。
【0025】さらに、本塗布装置には、架台部20に対
する塗布部10の回動角度、すなわち、塗布処理する基
板の傾斜角度を調節するための塗布部傾斜角調節手段が
設けられている。図2および図3において、31は、塗
布部躯体11の側面フレームに固着されている連結ピン
である。この連結ピン31にはスライダ33が軸装され
ている。このスライダ33には、平行案内軸が挿通され
ている。平行案内軸の一方は、ボールネジロッド34で
あり、このボールネジロッド34と平行に他方の案内軸
であるガイドロッド35が設けられている。このボール
ネジロッド34の一端には傘歯車が嵌入され、架台部2
0の両側面フレーム21A、21B間に配設された伝導
軸36と噛み合っている。この伝導軸36は、ベルトま
たはチェーンなどの伝導手段を介してモータ等の駆動源
M3に連結されている。
【0026】本塗布装置における塗布部傾斜角調節手段
は、この駆動源M3を含むスライダ駆動機構によって構
成される。すなわち、駆動源M3を駆動して、伝導軸3
6を介してボールネジロッド34を回転させることによ
り、ボールネジロッド34とガイドロッド35によって
構成される平行案内軸に沿って、スライダ33が摺動す
る。このスライダ33は、駆動源M3の回転方向を制御
することによって摺動方向を換えることができ、また、
駆動源M3への動力供給を制御することによって、摺動
したり、あるいは停止させることができる。つまり、駆
動源M3を制御することによってスライダ33が摺動
し、連結ピン31を介して塗布部躯体11を回動するこ
とになり、よって、塗布処理時における基板の傾斜角度
を調節することができる。なお、駆動源M3としては、
例えば、ブレーキ付きインダクションモータが用いられ
る。
【0027】(塗布部の構成)次に、塗布部10の構成
について説明する。図2に示すように、塗布部10の上
部には、塗布部躯体11に軸承された基板保持部材13
が、駆動源M2、例えば、サーボモータと減速機とによ
って、塗布処理位置Rと基板着脱位置Vとの間で反転回
動可能に設けられる。前記基板保持部材13は、基板保
持面に多数の吸引孔を備え、それらの吸引孔は、図示し
ない吸引ポンプに接続され、吸引ポンプの吸引作用によ
り、塗布処理する基板を基板保持面に吸着保持する。こ
の基板保持部材13は、塗布処理位置Rにおいては、塗
布部躯体11に設けられた塗布処理位置係止手段14に
よって位置決めされ、また、基板着脱位置Vにおいて
は、塗布装置1との相対位置が固定された基板着脱位置
係止手段24によって位置決めされる。
【0028】一方、塗布部10の下部には、上向きに開
口し水平に延びるスリットを有する塗布ヘッド15が、
前記基板保持部材13に下向きに吸着保持された基板S
の塗布面と並行な方向へスライド可能に、塗布部躯体1
1に固着された直線状ガイドレール17に沿って移動す
る移動基台16を介して取り付けられている。塗布ヘッ
ド15を載置した移動基台16は、ガイドレール17に
併設されたボールネジ18に連結され、駆動源M1、例
えば、回転数を制御可能なサーボモータによって、ボー
ルネジ18が一定回転数で回転することによって、直線
状ガイドレール17に沿って移動可能とされる。
【0029】すなわち、基板保持部材13が回動し、塗
布処理位置係止手段14によって位置決めされ、塗布処
理位置Rに係止された状態で、基板保持部材13の基板
保持面と直線状ガイドレール17とは並行になり、基板
保持部材13に吸着保持された基板Sの塗布面と、ガイ
ドレール17上に移動可能に装着された塗布ヘッド15
の上向きに開口したスリットとは、一定の間隙を保持し
た状態になる。この状態で、駆動源M1を駆動すると、
前記一定の間隙を維持した状態で、基板保持部材13に
吸着保持された基板Sの塗布面と並行な方向に、傾斜し
た基板Sの最も高い端縁S1から最も低い端縁S2の方
向へ、塗布ヘッド15が一定速度で移動可能とされる。
【0030】この塗布ヘッド15には、塗布液貯留タン
クT、塗布液供給ポンプP、塗布液濾過フィルタFなど
で構成された塗布液供給手段が接続され、前記塗布液供
給手段が運転状態のとき、塗布ヘッド15に設けられた
上向きに開口し水平に延びるスリットから塗布液が吐出
し塗布ヘッド15の上面に液溜まりを形成する。この状
態で塗布ヘッド15を、傾斜した基板Sの最も高い端縁
S1から最も低い端縁S2の方向へ移動することによ
り、塗布ヘッド15の上面に形成された液溜まりの塗布
液が順次基板Sに付着し、均一な膜厚の塗布膜が基板S
の塗布面に形成される。
【0031】塗布ヘッド15が移動し、基板Sの塗布面
に塗布膜が形成されたら、塗布終了位置Mにて塗布ヘッ
ド15は停止する。次いで、基板保持部材13が、塗布
膜が形成された基板Sを吸着保持したまま、基板着脱位
置Vへ向けて回動を開始する。基板保持部材13は、駆
動源M2によって反転回動し基板着脱位置Vにおいて、
基板着脱位置係止手段24によって位置決めされる。そ
の後、図示しない基板着脱部材によって、塗布膜が形成
された基板Sは、基板保持部材13から離脱する。
【0032】そして、塗布処理する新しい基板が、基板
着脱位置Vに係止されている基板保持部材13上に載置
された後、再び基板保持部材13は塗布処理位置Rへ向
けて回動する。この間に、塗布ヘッド15は、塗布終了
位置Mから塗布開始位置Lに復帰し、基板保持部材13
が塗布処理位置Rの塗布処理位置係止手段15に係止さ
れたら、再び、塗布ヘッド15による塗布処理が開始さ
れる。
【0033】(装置の作用動作)次に、本塗布装置の作
用動作について説明する。図3は、塗布部10の回動角
度を図2の角度とは異なる角度に調節した状態を示して
いる。前述したように、塗布処理では、所望の均一な膜
厚などの塗布膜特性を得るため、塗布液の粘度や表面張
力を調製するとともに、基板の濡れ性などに対応して、
基板を保持する基板保持部材の傾斜角度を調節する。
【0034】例えば、基板Sに形成する塗布膜の膜厚を
厚くしようとするときは、高粘度の塗布液を用いて、か
つ、塗布処理時の基板の傾斜角度を小さくするため、図
3に示すように、塗布部の回動角度を水平に近づくよう
にする。逆に、塗布膜の膜厚を薄くしようとするとき
は、低粘度の塗布液を用いて、かつ、塗布処理時の基板
の傾斜角度を大きくするため、図2に示したように、塗
布部の回動角度を鉛直に近づくようにする。
【0035】なお、塗布液の粘度や表面張力の調製にお
いては、塗布液の乾燥性や塗布膜厚の均一性なども考慮
しなければならず、おのずと限界があるので、本塗布装
置では、塗布処理時の基板の傾斜角度を調整することに
よって、所望の均一な膜厚の塗布膜を得ようとするもの
である。
【0036】以下に、本発明の塗布装置において、塗布
処理時の基板の傾斜角度を調節する手順について説明す
る。先ず最初に、本塗布装置で使用する塗布液の粘度と
表面張力、および塗布処理する基板の濡れ性を、所定の
測定方法を用いて測定し記録する。この記録は、種々の
塗布液や基板の塗布特性データとして蓄積することによ
り、塗布装置の調節に利用することができる。次いで、
調製した塗布液を、本装置の塗布液供給手段に供給し、
具体的には塗布液貯留タンクTへ注入し、塗布液供給ポ
ンプPを起動して、塗布液供給手段を始動する。
【0037】次に、塗布装置において基板の傾斜角を調
節する。例えば、塗布装置の塗布部回動角度が、水平に
対し0°〜40°の範囲で調節可能なとき、最初に設定
する塗布部の回動角度を、回動範囲のほぼ中間に位置す
る20°に設定する。基板の傾斜角度、すなわち塗布部
の回動角度は、図2、図3に示す塗布部固定ネジ32を
一旦緩めて、塗布部10を回動可能にして調節する。塗
布部10の回動角度の調節は、駆動源M3を正転または
逆転することにより、ボールネジロッド34を回転駆動
してスライダ33を移動することによって行う。スライ
ダ33の移動によって、連結ピン31を介して連結され
た塗布部10の回動角度が所定の角度に位置したら、塗
布部固定ネジ32を締めて塗布部躯体11を架台20に
固定する。
【0038】次に、塗布液を塗布するテスト用基板を塗
布装置に装着し、塗布処理を行う。このテスト塗布処理
は少なくとも3回行い、それぞれ塗布膜厚等の塗布膜特
性を測定する。その結果、塗布膜厚等の塗布膜特性の平
均値が、例えば、所望の塗布膜厚よりも薄い場合は、最
小回動角度0°〜中間回動角度20°の中間である10
°に設定し、再度塗布膜特性を測定する。もし、所望の
塗布膜厚よりも厚い場合は中間回動角度20°〜最大回
動角度40°の中間である30°に設定し、再度塗布膜
特性を測定する。
【0039】上記2回の測定結果をもとに、塗布部10
の回動角度、すなわち基板の傾斜角度と塗布膜特性との
相関特性を得ることによって、所望の塗布膜特性が得ら
れる塗布部の回動角度を求める。その際、相関特性上の
再現精度が不十分なときは、例えば、前記2回の測定
の、さらに中間の回動角度において、再度塗布膜特性を
測定し、所望の精度の相関特性を得てから、目的とする
塗布膜特性を得られる傾斜角度を求め、塗布部10の回
動角度を決定する。
【0040】なお、これらの準備動作中に測定した測定
結果や測定条件は、すべて記録するとともに、本番の塗
布処理中に抜き取り等で塗布膜特性を測定した結果と合
わせて、統計処理することによって、各種塗布液の粘度
や表面張力、基板の濡れ性、塗布処理時の基板の傾斜角
度などと、得られた塗布膜特性との相関性が図られ、塗
布膜の品質保証が容易になる。
【0041】このように、塗布処理においては、所望す
る塗布膜特性を得るために、何度も塗布部10の回動角
度を調節することになるが、本発明の塗布装置では、回
動角度の調節を、安全確実かつ簡便迅速に行えるように
装置を構成している。その一つは塗布部の回動機構であ
る。すなわち、本発明の塗布装置は、塗布処理位置Rに
おいて基板を吸着保持するための基板保持部材13を軸
承し、この基板保持部材13に対し、並行に移動する塗
布ヘッド15を備えた塗布部10を、複数の摺動部材1
2を介して、架台部20に設けた円弧状ガイドレール2
2に載置し、回動自在としている。
【0042】したがって、塗布処理する基板の大判化、
大面積化にともなって、大型化し重量が増大した塗布部
10の荷重は、複数の摺動部材12、および円弧状ガイ
ドレール22を介して、架台部20に加わることにな
る。つまり、個々の摺動部材12や円弧状ガイドレール
22に加わる荷重は分散し、軽減されることになり、機
械的強度や耐久性、および安全性を高めることになる。
【0043】また、塗布部10の重心位置が、複数の摺
動部材12の中間位置にあれば、連結ピン31、スライ
ダ33、ボールネジロッド34などで構成される塗布部
傾斜角調節手段に加わる塗布部10の荷重が軽減され、
機械的強度や耐久性、および安全性の面でより好ましい
状態になる。
【0044】本塗布装置の他の特徴の一つは、塗布部躯
体11に軸承された水平に延びる回動軸Jの回動軸心Q
を中心に、基板に塗布液を塗布する塗布処理位置Rと、
基板を装着または離脱する基板着脱位置Vとの間で、基
板保持部材13を反転回動させる回動手段を備えてお
り、基板の供給動作、および排出動作を簡便迅速に行う
ことができることである。
【0045】そして、この基板保持部材13の回動軸心
Qは、塗布部躯体11を回動自在とする躯体回動手段の
円弧状ガイドレールに設けた円軌道の半径中心と同一中
心に設けられる。したがって、塗布部10を回動し、塗
布処理時における基板の傾斜角度をいかように調節した
場合でも、基板保持部材13の回動軸心Qが物理的に移
動することはない。
【0046】よって、基板の傾斜角度調整にともなう、
塗布部10の回動角度調節作業の都度、基板着脱位置V
において基板保持部材13に基板を装着し、もしくは基
板保持部材13から基板を離脱する基板着脱部材の動作
位置を調節する作業が不要になる。また、基板保持部材
13を基板着脱位置Vにおいて係止する基板着脱位置係
止手段24も、塗布装置との相対位置を調節する必要が
ない。したがって、基板の傾斜角度変更にともなう塗布
装置周辺機構の調節作業を不要にすることができるとと
もに、塗布装置自体の機構、構造も簡素化できることに
より装置の耐久性を高められ、また、基板の傾斜角度調
整を迅速化できる。
【0047】(他の実施例)上記塗布部傾斜角調節手段
を用いて、基板の傾斜角度を調節する際は、駆動源M3
の回転方向切り替えスイッチを兼ねた駆動スイッチを断
接して、塗布部の回動角度を調節すればよい。また、塗
布部10の回動角度を検出する手段を備えることもで
き、その場合は、塗布部10の回動角度を自動制御によ
り調節することも可能になる。なお、いずれの場合にお
いても、塗布部10の回動角度を固定するための塗布部
固定ネジ32を併用し、誤操作による塗布部10の回動
を防止する必要がある。
【0048】また、上記実施形態においては、塗布部躯
体を回動するための躯体回動手段として、円弧状ガイド
レールを架台の側面フレームに設け、この円弧状ガイド
レールの円軌道上を摺動する複数の摺動部材を、塗布部
躯体の側面フレームに備えて構成したが、逆に、塗布部
躯体に円弧状ガイドレールを設け、その円弧状ガイドレ
ールを介して塗布部躯体を支持するために、円弧状ガイ
ドレールの円軌道に接触して摺動する摺動部材を架台に
備えて構成してもよい。
【0049】すなわち、本発明の塗布装置では、躯体回
動手段として、塗布部躯体か、または塗布部躯体を支持
する架台の、いずれか一方に、円弧状の案内部材を固着
する。その際、円弧状案内部材の円軌道の半径中心を、
塗布部躯体に軸承した基板保持部材の回動軸心と一致さ
せる。他方、前記円弧状案内部材の円軌道に沿って摺動
する摺動部材を、架台、または塗布部躯体に固着する。
例えば、前記実施形態とは異なり、塗布部躯体の両側面
に円弧状ガイドレールを設け、この円弧状ガイドレール
の円軌道に接触しながら回転する支持輪を架台に備えて
もよい。そして、塗布部躯体を円弧状ガイドレールを介
して、架台の支持輪上に載置する。すると、塗布部躯体
は、前記架台の支持輪上にて、円弧状ガイドレールの円
軌道に沿って自在に回動可能となる。
【0050】さらに、架台に対する塗布部の回動角度を
設定するために、架台と、架台上を回動する塗布部躯体
とを連結する塗布部傾斜角調節手段を設け、この塗布部
傾斜角調節手段を操作して、円弧状ガイドレールを設け
た塗布部躯体を、架台に設けた支持輪上にて回動のうえ
位置決めして固定することによって、塗布処理時におけ
る基板の傾斜角度を調整することができる。
【0051】このとき、この塗布部躯体の回動中心は、
塗布部躯体に軸承している基板保持部材の回動軸心と、
同一の軸心位置にあるので、基板の傾斜角度、すなわち
塗布処理位置における基板保持部材の傾斜角度を調整す
るために、塗布部の回動角度を変化させた場合において
も、基板保持部材の回動軸心は変化せず、従って、基板
着脱位置に回動したときの基板保持部材の係止位置も変
化しない。
【0052】ちなみに、本実施形態の塗布装置では、厚
さ1mm、長さ700×幅600mmの大きさのガラス
基板に、感光性樹脂溶液の塗布膜を±10パーセント以
内の膜厚バラツキで形成することができた。また、従来
の塗布装置では、所望の塗布膜特性を得るための、塗布
装置の調整に要する時間が1時間以上必要であったが、
本発明の塗布装置によると、塗布装置の調整時間を30
分以下に短縮することができ、飛躍的に、塗布装置の稼
働率を向上することができた。
【0053】なお、本発明の塗布装置で塗布処理される
枚葉基板は、典型的には液晶表示装置のカラーフィルタ
用ガラス基板であり、基板に塗布される液は、ガラス基
板上に微細パターンを形成するための感光性樹脂溶液で
ある。前記ガラス基板は非可撓性であるが、本塗布装置
で処理される基板は、このようなガラス基板に限らず、
プラスチック、金属、板紙などでもよい。
【0054】また、本発明の塗布装置において使用する
塗布液は、特に制限はなく、例えば粘度が3〜50cp
s程度の溶剤系感光性樹脂溶液、水系感光性樹脂溶液、
または、これらの感光性樹脂溶液に顔料などの着色剤を
分散させた感光性樹脂溶液、その他、染料、フィラー、
増感剤、樹脂、添加剤などを単独または組合せて混合す
ることもできる。さらに、各種接着剤、保護膜などを形
成するための樹脂溶液、各種インキなどを対象とするこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の塗
布装置は、請求項1に示したように、塗布処理位置にお
いて塗布面を下方へ向けかつ傾斜状態に基板を保持する
基板保持部材と、塗布処理位置と基板着脱位置との間で
基板保持部材を反転回動する回動手段と、塗布処理位置
における基板保持部材の下方に設けられ、上方へ向かっ
て開口し水平方向に延びるスリットを有する塗布ヘッド
と、塗布ヘッドに塗布液を供給し、スリットから塗布液
を吐出する塗布液供給手段と、塗布ヘッドを基板の傾斜
方向と平行な方向へ相対的に移動させる移動手段とを、
基板の塗布面と塗布ヘッドとが塗布処理時に一定の間隙
を維持するように、基板保持部材と塗布ヘッドとを対向
して保持する塗布部躯体に設け、この塗布部躯体を円軌
道に沿って回動自在に支持する架台と連結し、架台に対
する塗布部躯体の回動角度を調節することによって、塗
布処理される基板の傾斜角度を可変する塗布部傾斜角調
節手段を備えたので、塗布液の粘度や表面張力、基板に
対する濡れ性などの特性に対応して、塗布部の回動角度
を調節して、塗布処理時時における基板の傾斜角度を自
在に設定することができ、多様な特性の塗布液に対応し
て、所望の塗布膜厚や膜厚の均一性などの塗布膜特性を
得ることが容易である。
【0056】また、本発明の塗布装置における躯体回動
手段は、請求項2に示したように、塗布部躯体または架
台の一方に固着された一対の円弧状案内部材と、他方に
固着され、前記一対の円弧状案内部材の円軌道に沿って
摺動する複数の摺動部材とで構成され、架台上にて塗布
部躯体を回動自在に支持する躯体回動手段を備えたの
で、塗布処理する基板が大判化、大面積化しても、構造
が簡単で、かつ精度が高く、安全性や耐久性に優れる塗
布装置を得られる。
【0057】さらに、本発明の塗布装置は、請求項3に
示したように、基板保持部材は、水平に延びる回動軸に
よって塗布部躯体に軸承され、請求項2に示す円弧状案
内部材の円軌道中心が、基板保持部材を軸承する回動軸
心に位置するので、塗布処理時の基板傾斜角度を調節す
るために、塗布部躯体を回動した場合においても、基板
着脱位置における基板保持部材の係止位置は変化せず、
従って、基板保持部材に基板を装着、および基板保持部
材から基板を離脱するための基板着脱機構の調節が不要
になり、構造が簡単でかつ精度が高く、信頼性や耐久性
に優れ、操作性の良好な塗布装置を得られる。
【0058】また、本発明の塗布装置は、請求項4に示
したように、塗布部傾斜角調節手段は、動力を用いる駆
動源によって機械的に駆動されるので、大型化し重量が
増大した塗布部を、安全かつ確実に回動して、塗布処理
する基板の傾斜角度を可変することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本塗布装置の全体構成を示す外観斜視図であ
る。
【図2】 本塗布装置の構成を示す一部破断した側面図
である。
【図3】 塗布部の回動角度調節動作を説明するための
側面図である。
【図4】 従来の塗布装置の構成例を示す外観斜視図で
ある。
【図5】 従来の塗布装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 塗布装置 10 塗布部 11 塗布部躯体 11A、11B 側面フレーム 12 摺動部材 13 基板保持部材 14 塗布処理位置係止手段 15 塗布ヘッド 16 移動基台 17 直線状ガイドレール 18 ボールネジ 20 架台部 21 架台 21A、21B 架台フレーム 22、22A 円弧状ガイドレール 23 円弧状スリット 24 基板着脱位置係止手段 30 塗布部傾斜角調節手段 31 連結ピン 32 塗布部固定ネジ 33 スライダ 34 ボールネジロッド 35 ガイドロッド 36 伝導軸 J 回動軸 L 塗布開始位置 M 塗布終了位置 Q 回動軸心 S 基板 S1 基板の高い端縁 S2 基板の低い端縁 R 塗布処理位置 V 基板着脱位置 M1、M2、M3 駆動源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 慎一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 竹本 潤 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 宮川 俊二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 中島 泰秀 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F041 AA06 AB01 BA05 BA22 BA56 CA02 CA22 4F042 AA06 DF32 DF35 5F046 JA02 JA27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布面を下方へ向けかつ傾斜状態に基板
    を位置させ、上方へ向かって開口し水平方向に延びるス
    リットを有する塗布ヘッドに塗布液を供給して、基板の
    塗布面と塗布ヘッドとの間隙に、スリットから吐出され
    る塗布液によって液溜まりを形成しつつ、塗布ヘッドを
    基板の傾斜方向と平行に、傾斜した基板の最も高い端縁
    から最も低い端縁の方向へ移動することにより、液溜ま
    りの塗布液を基板の塗布面に付着させて、塗布膜を形成
    する塗布装置において、 塗布処理位置において塗布面を下方へ向けかつ傾斜状態
    に基板を保持する基板保持部材と、塗布処理位置と基板
    着脱位置との間で基板保持部材を反転回動する回動手段
    と、塗布処理位置における基板保持部材の下方に設けら
    れ、上方へ向かって開口し水平方向に延びるスリットを
    有する塗布ヘッドと、塗布ヘッドに塗布液を供給し、ス
    リットから塗布液を吐出する塗布液供給手段と、塗布ヘ
    ッドを基板の傾斜方向と平行な方向へ相対的に移動させ
    る移動手段とを、基板の塗布面と塗布ヘッドとが塗布処
    理時に一定の間隙を維持するように、基板保持部材と塗
    布ヘッドとを対向して保持する塗布部躯体に設け、この
    塗布部躯体を円軌道に沿って回動自在に支持する架台と
    連結し、架台に対する塗布部躯体の回動角度を調節する
    ことによって、塗布処理される基板の傾斜角度を可変す
    る塗布部傾斜角調節手段を備えたことを特徴とする塗布
    装置。
  2. 【請求項2】 塗布部躯体または架台の一方に固着され
    た一対の円弧状案内部材と、他方に固着され、前記一対
    の円弧状案内部材の円軌道に沿って摺動する複数の摺動
    部材とで構成され、架台上にて塗布部躯体を回動自在に
    支持する躯体回動手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 基板保持部材は、水平に延びる回動軸に
    よって塗布部躯体に軸承され、請求項2に記載の円弧状
    案内部材の円軌道中心が、基板保持部材を軸承する回動
    軸心に位置することを特徴とする塗布装置。
  4. 【請求項4】 塗布部傾斜角調節手段は、動力を用いる
    駆動源によって機械的に駆動されることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の塗布装置。
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