JP2000201875A

JP2000201875A - 清掃布

Info

Publication number: JP2000201875A
Application number: JP11011389A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Suzuki; 陽一鈴木
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1999-01-20
Filing date: 1999-01-20
Publication date: 2000-07-25

Abstract

(57)【要約】【課題】清掃具に装着しても手に装着しても使用する
ことができ、清掃対象に応じた効果的な清掃を行うこと
のできる清掃布を提供する。【解決手段】外面を形成する少なくとも二枚の外層シ
ート１１，１１と該外層シート１１，１１の内側に配さ
れた少なくとも一枚の内層シート１２とからなり、柄の
先端部にヘッド部を備えた清掃具における該ヘッド部に
装着して用いられる袋状の清掃布であって、上記外層シ
ート１１，１１及び上記内層シート１２は、上記ヘッド
部の挿入空間Ｓが内部に形成されるように互いに接合さ
れており、該内層シート１２に、指固定用の指挿入孔３
１が設けられている清掃布。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、清掃具に装着して
も手に装着しても使用することができ、清掃対象に応じ
た効果的な清掃を行うことのできる清掃布に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】清掃布
に関する従来技術として、例えば特開平８−２８９８６
６号公報及び特開平９−１２２０５７号公報には、手に
装着して用いる手袋状の清掃布が記載されている。しか
し、これらの清掃布は、清掃の度に手に装着する必要が
あり、また、手の届かない高所や狭い隙間を清掃するこ
とができない。

【０００３】近年、清掃具に装着して用いる清掃布が提
案されている。しかし、この種の清掃布によっては、球
状物や棒状物、形状の複雑な物等の清掃は困難である。
このように、従来の清掃布は、清掃の対象物が限定され
ており、清掃対象に応じた効率的な清掃を行うことがで
きなかった。

【０００４】従って、本発明の目的は、清掃具に装着し
ても手に装着しても使用することができ、清掃対象に応
じた効果的な清掃を行うことのできる清掃布を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、外面を形成す
る少なくとも二枚の外層シートと該外層シートの内側に
配された少なくとも一枚の内層シートとからなり、柄の
先端部にヘッド部を備えた清掃具における該ヘッド部に
装着して用いられる袋状の清掃布であって、上記外層シ
ート及び上記内層シートは、上記ヘッド部の挿入空間が
内部に形成されるように互いに接合されており、該内層
シートに指固定用の指挿入孔が設けられている清掃布を
提供することにより、上記の目的を達成したものであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の清掃布の好ましい
一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形
態の清掃布１は、図２（ａ）に示されるように、柄２１
の先端部にヘッド部２２を備えた清掃具２における該ヘ
ッド部２２に装着して用いられる袋状の清掃布１であっ
て、内部に指固定部３が設けられている。

【０００７】本清掃布１は、図１に示されるように、二
枚の外層シート１１，１１と、二枚の内層シート１２，
１２とを重ね合わせ、上記ヘッド部２２の挿入空間Ｓが
形成されるように、これらを互いに接合させて、扁平な
袋状に形成されている。二枚の外層シート１１，１１及
び二枚の内層シート１２，１２の外形は、それぞれ釣り
鐘状の同一形状である。また、清掃布１の周縁部は、連
続波形形状にカットされ、吸塵性の向上が図られてい
る。

【０００８】上記ヘッド部２２の挿入空間Ｓは、外層シ
ート１１，１１及び内層シート１２，１２の接合部１３
の内側に、一対の該内層シート１２，１２間の空間とし
て形成されている。接合部１３は、平面視略Ｕ字形状に
形成されており、接合部１３の外側には、吸塵性に優れ
たシートの非接合部１４が形成されている。尚、本清掃
布１においては、挿入空間Ｓは、清掃布１を手に装着し
て用いる際の手の挿入空間ともなっているため、該挿入
空間Ｓは、人の手を挿入し得る大きさに形成されてい
る。

【０００９】二枚の上記外層シート１１，１１は、清掃
布１の外面を構成しており、それぞれ吸塵性を有するシ
ート材からなる。即ち、清掃布１は、上面及び下面の何
れもが清掃面とされている。尚、吸塵性を有する上記シ
ート材としては、不織布、織布、紙、編布等を用いるこ
とができるが、優れた塵埃吸着性等の観点から特に不織
布が好ましい。不織布としては、通常公知の各種製法に
よる不織布が特に制限なく用いられる。

【００１０】二枚の上記内面シート１２，１２のそれぞ
れは、二枚の外層シート１１，１１それぞれの内側に添
うように設けられており、上記ヘッド部２２の挿入空間
Ｓの入口の上部及び下部において、それぞれ接着剤１５
により外層シート１１，１１に接着されている。各内層
シート１２の形成材料としては、不織布、スポンジ、合
成樹脂製のフィルム等が用いられるが、加工性及びコス
トの観点から不織布が好ましい。

【００１１】而して、二枚の上記内面シート１２，１２
には、清掃布１内に挿入された手の指を固定する指固定
用の指挿入孔３１，３１・・が複数設けられている。本
清掃布１においては、両内面シート１２，１２に設けら
れた複数の指挿入孔３１，３１・・の位置が、両内面シ
ート１２，１２同士を重ねた合わせたときに一致し、ま
た、両内面シート１２，１２における各指挿入孔の形状
も同一であるため、以下、一方の内面シート（図１の上
側の内面シート）に設けられた指挿入孔についてのみ説
明し、他方の内面シートの指挿入孔についての説明及び
図示は省略する。

【００１２】内面シート１２には、図３に示されるよう
に、挿入空間Ｓに対する手の挿入方向Ｘに対して、複数
の指挿入孔３１，３１・・が左右対称に設けられてい
る。各指挿入孔３１は、手の挿入方向Ｘに対して直角を
なすスリットとして形成されている。内面シート１２に
は、複数のスリットからなる指挿入孔の列Ｌが、手の挿
入方向Ｘに沿う向きに三列形成されている。各指挿入孔
の列Ｌ，Ｌ同士間には、指一本分の間隔が設けられてい
る。尚、本清掃布における各スリット３１は、指一本分
の太さに形成されている。

【００１３】次に、本実施形態の清掃布１の使用方法に
ついて説明する。本清掃布１を清掃具２に装着して使用
する場合には、図２（ａ）に示すように、清掃布１にお
ける内層シート１２，１２間の挿入空間Ｓ内に、清掃具
２のヘッド部２２を挿入して用いる。本実施形態の清掃
布１によれば、清掃具２のヘッド部２２に装着して用い
ることにより、床やテーブル、各種の台の上等の他、家
具同士又は家具と壁面との間等の手の届きにくい狭い隙
間や、たんすの上などの手が届きにくい高所等の清掃を
容易に行うことができる。また、清掃具２に装着してお
けば、清掃の度に清掃布１を装着しなくても良いので、
汚れや埃等を見つけた時に直ちに拭き取ることができる
等、必要な時に手軽に清掃を行うことができる。更に、
ヘッド部２の角部や側縁部を用いて、コーナー部や隅部
等のゴミのたまりやすい箇所を効果的に清掃することも
可能である。

【００１４】尚、図２（ａ）には、本清掃布１を装着し
て用いる清掃具２の好ましい例を示してある。清掃具２
におけるヘッド部２２は、先端部に向かうにつれて、ま
た、中央部から幅方向両側縁部に向かうにつれて肉厚が
薄くなっている。より具体的に説明すると、ヘッド部２
２の下面は平面状に形成され、ヘッド部２２の長手方向
に直交する断面の形状は略台形であり、該ヘッド部２２
を平面視した形状は、先端部に二つの角部を有し後方に
向かうにつれて幅広となっている略六角形形状である。

【００１５】本清掃布１は、上述のように清掃具２に装
着して用いることができるのみならず、手に装着しても
用いることもできる。即ち、本清掃布１を手に装着して
使用する際には、図２（ｂ）に示すように、内層シート
１２，１２間に形成された上記挿入空間Ｓ内に手を挿入
すると共に、清掃布１内に設けられた指固定部３に指を
固定する。具体的には、一方の内層シート１２に設けら
れた指挿入孔３１に、挿入空間Ｓ内側から、指４を挿入
する。尚、五指の内、少なくとも一本の指を何れかの指
挿入孔３１に挿入すれば固定される。このとき、一つの
指挿入孔３１に二本以上の指を挿入しても良い。

【００１６】本実施形態の清掃布１は、内層シート１２
に指固定用の指挿入孔３１，３１・を有しているため、
清掃布１を手に装着した状態が安定しており、清掃中に
清掃布１を脱落させることがない。また、清掃布１が手
の動きに追従するので、清掃布１の形状を思い通りに変
化させ、様々な物品の清掃を効果的に行うことができ
る。例えば、清掃具２に装着した状態では清掃が困難
な、ゴルフクラブや蛍光灯等の棒状物、電球等の球状
物、彫刻等の形状の複雑な物の清掃を容易且つ効果的に
行うことができる。

【００１７】尚、本実施形態の清掃布１においては、手
の挿入方向Ｘ（図３参照）に対して、複数の指挿入孔３
１，３１・・が左右対称に設けられているため、利き手
が左右の何れの手であるかを問わずに容易に指の固定が
可能である。また、各スリット３１を、手の挿入方向Ｘ
に対して直角に設けてあるため、該スリット３１への指
の挿入がスムーズである。更に、手の挿入方向Ｘに沿う
列が形成されるように、複数の該スリット３１を縦設し
てあるため、手の大小を問わずに容易に指を固定するこ
とができる。

【００１８】以上、本発明の清掃布の好ましい実施形態
について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら制
限されることなく、種々変更が可能である。例えば、清
掃布１における内層シート１２，１２の一方にのみ指挿
入孔３１を設けても良く、また、一枚の内層シート１２
のみを外層シート１１，１１間に介在させても良い。ま
た、上記清掃布１におけるように、ヘッド部２２の挿入
空間と手の挿入空間とが共通であることが好ましいが、
ヘッド部２２の挿入空間と手の挿入空間とが異なってい
ても良い。また、内層シートは、該内層シートと外層シ
ートとが少なくとも一部において二重構造となるように
設ければ良く、外層シートと内層シートとの外形が同一
でなくとも良い。

【００１９】更に、清掃布は、手と清掃具のヘッド部の
双方を挿入し得る袋状の形態を有し、内部に設けた内層
シート１２が指を固定し得る指挿入孔を有する限り特に
制限されず、外面が三枚以上の外層シートからなるもの
であっても良い。また、内面シートの枚数や、清掃面の
数や大きさ等にも特に制限はない。また、各指挿入孔３
１の形状は、スリット状の他、円形、楕円形、レンズ形
等であっても良く、複数の指挿入孔３１，３１・・の配
置も、指を固定し得る限り制限されず適宜に決定するこ
とができる。また、スリット状の指挿入孔３１の向き
は、手の挿入方向Ｘに沿う向きとしても良く（図４参
照）、この場合、ヘッド部２２への装着時に該ヘッド部
２２が引っかかり難いという利点がある。

【００２０】

【発明の効果】本発明の清掃布によれば、清掃具に装着
しても手に装着しても使用することができ、清掃対象に
応じた効果的な清掃を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の清掃布の好ましい実施形態を
示す一部切欠斜視図である。

【図２】図２は、図１の清掃布の使用状態を示す図で、
（ａ）は清掃具のヘッド部に装着して使用する状態を示
し、（ｂ）は手に装着した使用する状態を示す模式図で
ある。

【図３】図３は、図１の清掃布における内層シートを示
す平面図である。

【図４】図４は、本発明の清掃布の他の実施形態の要部
を示す平面図である。

【符号の説明】

１清掃布１１外層シート１２内層シート２清掃具２２ヘッド部３指固定部３１指挿入孔（スリット）Ｌ指挿入孔の列４指Ｘ手の挿入方向Ｓヘッド部の挿入空間（手の挿入空間）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外面を形成する少なくとも二枚の外層シ
ートと該外層シートの内側に配された少なくとも一枚の
内層シートとからなり、柄の先端部にヘッド部を備えた
清掃具における該ヘッド部に装着して用いられる袋状の
清掃布であって、上記外層シート及び上記内層シート
は、上記ヘッド部の挿入空間が内部に形成されるように
互いに接合されており、該内層シートに指固定用の指挿
入孔が設けられている清掃布。