JP2000200064A - プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネル用駆動装置 - Google Patents
プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネル用駆動装置Info
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- JP2000200064A JP2000200064A JP11304878A JP30487899A JP2000200064A JP 2000200064 A JP2000200064 A JP 2000200064A JP 11304878 A JP11304878 A JP 11304878A JP 30487899 A JP30487899 A JP 30487899A JP 2000200064 A JP2000200064 A JP 2000200064A
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- discharge
- discharge cells
- plasma display
- forced lighting
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- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プライミングの間引きを行なって静止画像を
連続表示している際に時間経過に伴い誤放電が発生する
ことで画像が乱れる点を改善する。 【解決手段】 静止画像の連続表示に際して、第N番目
の画面から第(N+M)番目の画面より成る強制点灯期
間中、各画面の第1番目のサブフィールドSF1(SF
i=SFj=SFk=…=SFl=SF1)で強制点灯
させる。即ち、当該サブフィールドSF1の書込み期間
では、入力画像データとは無関係に、表示エリア内の全
放電セルに対してONの強制点灯用信号を強制的に入力
して、全放電セルに強制的に書込み放電と維持放電とを
行なわせる。そして、画像乱れの潜伏期間以下の時間経
過後の第K番目の画面から第(K+L)番目までの画面
から成る期間においても、上述の通りに再度の強制点灯
を行う。
連続表示している際に時間経過に伴い誤放電が発生する
ことで画像が乱れる点を改善する。 【解決手段】 静止画像の連続表示に際して、第N番目
の画面から第(N+M)番目の画面より成る強制点灯期
間中、各画面の第1番目のサブフィールドSF1(SF
i=SFj=SFk=…=SFl=SF1)で強制点灯
させる。即ち、当該サブフィールドSF1の書込み期間
では、入力画像データとは無関係に、表示エリア内の全
放電セルに対してONの強制点灯用信号を強制的に入力
して、全放電セルに強制的に書込み放電と維持放電とを
行なわせる。そして、画像乱れの潜伏期間以下の時間経
過後の第K番目の画面から第(K+L)番目までの画面
から成る期間においても、上述の通りに再度の強制点灯
を行う。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネルの表示状態の安定化のための駆動方式に関
する。
プレイパネルの表示状態の安定化のための駆動方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】図24は、例えば特願平9−17180
6号に記載の代表的なAC面放電型プラズマディスプレ
イパネルの構造を示す断面斜視図である。同図中、1は
透明電極、2は透明電極1に電圧を供給するための金属
から成るバス電極、3は透明電極1並びにバス電極2を
覆う一様な誘電体層、4は放電のカソードとして機能す
るMgO蒸着膜、5は上記各部1〜4を搭載する前面ガ
ラス基板である。
6号に記載の代表的なAC面放電型プラズマディスプレ
イパネルの構造を示す断面斜視図である。同図中、1は
透明電極、2は透明電極1に電圧を供給するための金属
から成るバス電極、3は透明電極1並びにバス電極2を
覆う一様な誘電体層、4は放電のカソードとして機能す
るMgO蒸着膜、5は上記各部1〜4を搭載する前面ガ
ラス基板である。
【0003】また、6はバス電極2と直角交差する書込
み電極、10は書込み電極6を覆う一様なグレーズ層、
7は個々の書込み電極6を区画するための隔壁、8はグ
レーズ層10の表面上と隔壁7の壁面上に形成された蛍
光体であり、添え字でR、G、Bと付しているのは、そ
れぞれ赤、緑、青の蛍光色を発する種類の蛍光体である
ことを意味する。そして、9は上記各部6、7、8、1
0を搭載する背面ガラス基板である。各隔壁7の頂部が
カソード膜4に接することで、蛍光体8とカソード膜4
とで囲まれた放電空間が形成され、該放電空間はNe+
Xe等の混合ガスで満たされている。
み電極、10は書込み電極6を覆う一様なグレーズ層、
7は個々の書込み電極6を区画するための隔壁、8はグ
レーズ層10の表面上と隔壁7の壁面上に形成された蛍
光体であり、添え字でR、G、Bと付しているのは、そ
れぞれ赤、緑、青の蛍光色を発する種類の蛍光体である
ことを意味する。そして、9は上記各部6、7、8、1
0を搭載する背面ガラス基板である。各隔壁7の頂部が
カソード膜4に接することで、蛍光体8とカソード膜4
とで囲まれた放電空間が形成され、該放電空間はNe+
Xe等の混合ガスで満たされている。
【0004】この構造では図24に示すように、一対の
透明電極1並びにバス電極2、すなわち一対の放電維持
電極XnとYnとによって、n番目の走査線が構成され
ている。そして、放電空間中、走査線と書込み電極6と
の立体交差により規定される各部分が一個の放電セルと
なり、放電セルがマトリクス状に配列した恰好でプラズ
マディスプレイパネルが構成されている。
透明電極1並びにバス電極2、すなわち一対の放電維持
電極XnとYnとによって、n番目の走査線が構成され
ている。そして、放電空間中、走査線と書込み電極6と
の立体交差により規定される各部分が一個の放電セルと
なり、放電セルがマトリクス状に配列した恰好でプラズ
マディスプレイパネルが構成されている。
【0005】このプラズマディスプレイパネルを駆動し
て、例えば256階調のカラー画像を得るためには、図
25に示すように1画面の映像表示期間(=約16.7
msec)をフィールド分割する。図25では、1画面
分は8個のサブフィールド(=SF1〜SF8)により
構成されており、各サブフィールドは、プライミング放
電の期間(=P)、消去放電の期間(=E)、書込み放
電の期間(=AD)、維持放電の期間(=S)から成り
立っている。いずれのサブフィールドについても、プラ
イミング期間P、消去期間E、書込み期間ADの占める
時間は同じであるが、維持期間Sに関してはサブフィー
ルド毎にランク付けがあり、サブフィールド番号が(N
+1)番目の維持期間Sの時間はサブフィールド番号が
N番目のそれのほぼ2倍となっている。しかも、各サブ
フィールドにおいては、書込み期間AD内の書込み動作
で選択された放電セルは維持期間S中に印加される維持
パルスの数だけ維持放電を起こし、維持パルスの数は維
持期間Sの時間にほぼ比例するように設定されているの
で、書込み期間ADにおける書込みで選択された放電セ
ルの発光輝度はサブフィールド番号が1つ進むにつれて
ほぼ倍増することになる。従って、各サブフィールドで
の選択/非選択の組み合わせによって28=256水準
の発光輝度を制御することができ、これにより256階
調を実現している。
て、例えば256階調のカラー画像を得るためには、図
25に示すように1画面の映像表示期間(=約16.7
msec)をフィールド分割する。図25では、1画面
分は8個のサブフィールド(=SF1〜SF8)により
構成されており、各サブフィールドは、プライミング放
電の期間(=P)、消去放電の期間(=E)、書込み放
電の期間(=AD)、維持放電の期間(=S)から成り
立っている。いずれのサブフィールドについても、プラ
イミング期間P、消去期間E、書込み期間ADの占める
時間は同じであるが、維持期間Sに関してはサブフィー
ルド毎にランク付けがあり、サブフィールド番号が(N
+1)番目の維持期間Sの時間はサブフィールド番号が
N番目のそれのほぼ2倍となっている。しかも、各サブ
フィールドにおいては、書込み期間AD内の書込み動作
で選択された放電セルは維持期間S中に印加される維持
パルスの数だけ維持放電を起こし、維持パルスの数は維
持期間Sの時間にほぼ比例するように設定されているの
で、書込み期間ADにおける書込みで選択された放電セ
ルの発光輝度はサブフィールド番号が1つ進むにつれて
ほぼ倍増することになる。従って、各サブフィールドで
の選択/非選択の組み合わせによって28=256水準
の発光輝度を制御することができ、これにより256階
調を実現している。
【0006】図25は、全てのサブフィールドで、プラ
イミング・消去・書込み・維持の4種の基本動作が行わ
れる駆動方式である。しかし、プライミング期間Pでは
基本的に全ての放電セルを強制的に放電させているの
で、白色光の発光により黒画面の輝度を上げてしまうと
いう作用がある。図25の場合では、そのような輝度の
上昇現象が1画面当たり8回生じるが、表示コントラス
ト向上のためには黒画面の輝度を下げることが重要であ
り、そのためには1画面当たりのプライミング回数を減
らすことが必要となる。
イミング・消去・書込み・維持の4種の基本動作が行わ
れる駆動方式である。しかし、プライミング期間Pでは
基本的に全ての放電セルを強制的に放電させているの
で、白色光の発光により黒画面の輝度を上げてしまうと
いう作用がある。図25の場合では、そのような輝度の
上昇現象が1画面当たり8回生じるが、表示コントラス
ト向上のためには黒画面の輝度を下げることが重要であ
り、そのためには1画面当たりのプライミング回数を減
らすことが必要となる。
【0007】そこで、プライミングを省いたサブフィー
ルドを1画面中の一部に設定する駆動方式(=プライミ
ングの間引き)が提案されている。そのような一例とし
ては、特願平9−173962号に示されたものがあ
り、図26は、1画面分の映像表示時間を8個のサブフ
ィールドに分割する場合におけるプライミング間引き方
式を示す図である。同図26において、RAはプライミ
ング期間(ないしはプライミング動作)Pと消去期間
(又は消去動作)Eとから成る「リセットA」の動作期
間をしており、又、RBはプライミング期間Pを含まな
い消去期間Eのみから成る「リセットB」の動作期間を
表わす。本図26の例では、プライミング動作は第1,
第3及び第5番目のサブフィールドSF1,SF3,S
F5のみで行われる。即ち、1画面内のサブフィールド
中、維持期間Sが最小のものから数えて第1,第3,第
5番目のサブフィールドSF1,SF3,SF5は、プ
ライミング,消去,入力画像データに基づく書込み及び
維持の各放電が実行されるサブフィールドとして選定さ
れており、これらのサブフィールドSF1,SF3,S
F5は「第1サブフィールド群」をなす。他方、残りの
サブフィールドSF2,SF4,SF6,SF7,SF
8は、消去,入力画像データに基づく書込み及び維持の
各放電のみが生じるサブフィールドとして設定されてお
り、これらのサブフィールドSF2,SF4,SF6,
SF7,SF8は「第2サブフィールド群」をなす。従
って、本例では、1画面当たりのプライミング放電の回
数は3回に減少しているので、図25の場合に比べて黒
画面の輝度は3/8になるので、表示コントラストに優
れた画質が得られる。
ルドを1画面中の一部に設定する駆動方式(=プライミ
ングの間引き)が提案されている。そのような一例とし
ては、特願平9−173962号に示されたものがあ
り、図26は、1画面分の映像表示時間を8個のサブフ
ィールドに分割する場合におけるプライミング間引き方
式を示す図である。同図26において、RAはプライミ
ング期間(ないしはプライミング動作)Pと消去期間
(又は消去動作)Eとから成る「リセットA」の動作期
間をしており、又、RBはプライミング期間Pを含まな
い消去期間Eのみから成る「リセットB」の動作期間を
表わす。本図26の例では、プライミング動作は第1,
第3及び第5番目のサブフィールドSF1,SF3,S
F5のみで行われる。即ち、1画面内のサブフィールド
中、維持期間Sが最小のものから数えて第1,第3,第
5番目のサブフィールドSF1,SF3,SF5は、プ
ライミング,消去,入力画像データに基づく書込み及び
維持の各放電が実行されるサブフィールドとして選定さ
れており、これらのサブフィールドSF1,SF3,S
F5は「第1サブフィールド群」をなす。他方、残りの
サブフィールドSF2,SF4,SF6,SF7,SF
8は、消去,入力画像データに基づく書込み及び維持の
各放電のみが生じるサブフィールドとして設定されてお
り、これらのサブフィールドSF2,SF4,SF6,
SF7,SF8は「第2サブフィールド群」をなす。従
って、本例では、1画面当たりのプライミング放電の回
数は3回に減少しているので、図25の場合に比べて黒
画面の輝度は3/8になるので、表示コントラストに優
れた画質が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図26で例
示したような「プライミング間引き」の駆動シーケンス
によって静止画像を連続表示する場合には、時間経過に
よって画像が乱れる場合のあることが判明した。即ち、
プライミングの間引きを行うときには、時間の経過につ
れて本来発光すべきでない放電セルが発光しだすため
に、静止画像の色乱れが生じる。特にこの画像の乱れ
は、点灯させてはいけない放電セルと点灯させるべき放
電セルとが隣接する表示状態で放置しておくと、点灯さ
せないはずの放電セルまでもが誤って点灯するようにな
る点に特徴がある。例えば、単色青の静止画面を連続表
示する場合には、赤や緑の放電セルを点灯させずに、青
の放電セルだけを点灯させることになるが、この状態を
放置してプライミングを間引きながら静止画像を表示し
続けるときには、青色を発光する放電セルに走査線方向
に隣接する赤や緑の光を発する放電セルが、それらの放
電セルへの書込みを決定する画像データがOFFである
にも拘わらず、点灯し始める場合があり、このような状
態になると最早、青色の静止画面が得られなくなる。
示したような「プライミング間引き」の駆動シーケンス
によって静止画像を連続表示する場合には、時間経過に
よって画像が乱れる場合のあることが判明した。即ち、
プライミングの間引きを行うときには、時間の経過につ
れて本来発光すべきでない放電セルが発光しだすため
に、静止画像の色乱れが生じる。特にこの画像の乱れ
は、点灯させてはいけない放電セルと点灯させるべき放
電セルとが隣接する表示状態で放置しておくと、点灯さ
せないはずの放電セルまでもが誤って点灯するようにな
る点に特徴がある。例えば、単色青の静止画面を連続表
示する場合には、赤や緑の放電セルを点灯させずに、青
の放電セルだけを点灯させることになるが、この状態を
放置してプライミングを間引きながら静止画像を表示し
続けるときには、青色を発光する放電セルに走査線方向
に隣接する赤や緑の光を発する放電セルが、それらの放
電セルへの書込みを決定する画像データがOFFである
にも拘わらず、点灯し始める場合があり、このような状
態になると最早、青色の静止画面が得られなくなる。
【0009】このような現象は、表示エリア全面に静止
画像を映し出す場合のみならず、表示エリアを分割し
て、その一部分に静止画像を映し続ける場合にもプライ
ミングの間引きを行うときに同様に生ずるものである。
画像を映し出す場合のみならず、表示エリアを分割し
て、その一部分に静止画像を映し続ける場合にもプライ
ミングの間引きを行うときに同様に生ずるものである。
【0010】他方で、図25のように1画面中の全ての
サブフィールドにおいてプライミング動作を行なう駆動
シーケンスとする場合には、上記の画像の乱れは全く発
生しないことが判明している。
サブフィールドにおいてプライミング動作を行なう駆動
シーケンスとする場合には、上記の画像の乱れは全く発
生しないことが判明している。
【0011】以上より、プライミング動作を間引く駆動
シーケンスによって表示コントラストの改善を図ること
と、静止画像を安定して表示し続けることとは、トレー
ドオフの関係にあることが判明した。
シーケンスによって表示コントラストの改善を図ること
と、静止画像を安定して表示し続けることとは、トレー
ドオフの関係にあることが判明した。
【0012】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、1画面中の複数のサブフィールド
の内で任意数のサブフィールドにおいてはプライミング
動作を行わないようにしながらも(プライミングの間引
き)、画像の乱れを発生させることなく安定して画像を
表示し続けることが可能なプラズマディスプレイ装置と
同パネルの駆動装置とを提供することにある。
なされたものであり、1画面中の複数のサブフィールド
の内で任意数のサブフィールドにおいてはプライミング
動作を行わないようにしながらも(プライミングの間引
き)、画像の乱れを発生させることなく安定して画像を
表示し続けることが可能なプラズマディスプレイ装置と
同パネルの駆動装置とを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、プラズマディスプレイ装置であって、(a)隣接し
合う隔壁で区画化された放電区間中、複数の走査電極対
の各々と複数の書込み電極の対応する各々とが立体交差
する各部分が放電セルの各々をなすAC面放電型プラズ
マディスプレイパネルと、(b)1画面分の映像表示時
間を複数のサブフィールドに分割した上で、前記複数の
サブフィールド中、第1サブフィールド群に含まれるサ
ブフィールドにおいては、プライミング,消去,入力画
像データに基づく書込み及び維持の各放電が前記放電セ
ルにおいて生じるように前記放電セルを駆動する一方、
第2サブフィールド群に含まれるサブフィールドにおい
ては、前記消去,前記書込み及び前記維持の各放電のみ
が前記放電セルにおいて生じるように前記放電セルを駆
動する駆動手段とを有するプラズマディスプレイ装置で
あって、前記駆動手段は、所定の映像の連続表示を形成
する複数の画面中、第N(Nは1以上の整数)番目の画
面から後続するM(Mは0以上の整数)個までの画面よ
り成る第1画面群を表示する際には、当該各画面に属す
る前記複数のサブフィールド中、少なくとも1つの任意
番目のサブフィールドについて、前記入力画像データと
は無関係に、前記書込み及び前記維持の両放電を前記放
電セルの内の少なくとも1つに対して強制的に行うよう
に前記放電セルを駆動制御することを特徴とする。
は、プラズマディスプレイ装置であって、(a)隣接し
合う隔壁で区画化された放電区間中、複数の走査電極対
の各々と複数の書込み電極の対応する各々とが立体交差
する各部分が放電セルの各々をなすAC面放電型プラズ
マディスプレイパネルと、(b)1画面分の映像表示時
間を複数のサブフィールドに分割した上で、前記複数の
サブフィールド中、第1サブフィールド群に含まれるサ
ブフィールドにおいては、プライミング,消去,入力画
像データに基づく書込み及び維持の各放電が前記放電セ
ルにおいて生じるように前記放電セルを駆動する一方、
第2サブフィールド群に含まれるサブフィールドにおい
ては、前記消去,前記書込み及び前記維持の各放電のみ
が前記放電セルにおいて生じるように前記放電セルを駆
動する駆動手段とを有するプラズマディスプレイ装置で
あって、前記駆動手段は、所定の映像の連続表示を形成
する複数の画面中、第N(Nは1以上の整数)番目の画
面から後続するM(Mは0以上の整数)個までの画面よ
り成る第1画面群を表示する際には、当該各画面に属す
る前記複数のサブフィールド中、少なくとも1つの任意
番目のサブフィールドについて、前記入力画像データと
は無関係に、前記書込み及び前記維持の両放電を前記放
電セルの内の少なくとも1つに対して強制的に行うよう
に前記放電セルを駆動制御することを特徴とする。
【0014】請求項2にかかる発明は、請求項1記載の
プラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手段は、
第(N+M)番目の画面表示後、第K(K>(N+M+
1)の整数)番目の画面から後続するL(Lは自然数)
個までの画面より成る第2画面群を表示する際にも、当
該各画面に属する前記複数のサブフィールド中、少なく
とも1つの任意番目のサブフィールドについて、前記入
力画像データとは無関係に、前記書込み及び前記維持の
両放電を前記放電セルの内の少なくとも1つに対して強
制的に行うように前記放電セルを駆動制御することを特
徴とする。
プラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手段は、
第(N+M)番目の画面表示後、第K(K>(N+M+
1)の整数)番目の画面から後続するL(Lは自然数)
個までの画面より成る第2画面群を表示する際にも、当
該各画面に属する前記複数のサブフィールド中、少なく
とも1つの任意番目のサブフィールドについて、前記入
力画像データとは無関係に、前記書込み及び前記維持の
両放電を前記放電セルの内の少なくとも1つに対して強
制的に行うように前記放電セルを駆動制御することを特
徴とする。
【0015】請求項3にかかる発明は、請求項1又は2
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記少なく
とも1つの任意番目のサブフィールドにおいて、前記入
力画像データとは無関係に強制点灯が行われる前記放電
セルとは、表示エリア内の全放電セルに該当することを
特徴とする。
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記少なく
とも1つの任意番目のサブフィールドにおいて、前記入
力画像データとは無関係に強制点灯が行われる前記放電
セルとは、表示エリア内の全放電セルに該当することを
特徴とする。
【0016】請求項4にかかる発明は、請求項1又は2
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記入力画
像データとは無関係に強制点灯が行われる前記少なくと
も1つの任意番目のサブフィールドとは、前記複数のサ
ブフィールドの中で最も維持放電期間の短い第1番目の
サブフィールドであることを特徴とする。
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記入力画
像データとは無関係に強制点灯が行われる前記少なくと
も1つの任意番目のサブフィールドとは、前記複数のサ
ブフィールドの中で最も維持放電期間の短い第1番目の
サブフィールドであることを特徴とする。
【0017】請求項5にかかる発明は、請求項1又は2
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手
段は、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が行わ
れる前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドに
引続く次番目のサブフィールドが前記第2サブフィール
ド群に属するときには、当該次番目のサブフィールドに
おいても前記放電セルにおいて前記プライミング放電が
発生するように前記放電セルを駆動制御することを特徴
とする。
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手
段は、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が行わ
れる前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドに
引続く次番目のサブフィールドが前記第2サブフィール
ド群に属するときには、当該次番目のサブフィールドに
おいても前記放電セルにおいて前記プライミング放電が
発生するように前記放電セルを駆動制御することを特徴
とする。
【0018】請求項6にかかる発明は、請求項1又は2
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手
段は、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が生じ
る前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを含
む所定数の画面より成る画面群の表示に際しては、当該
画面群に属する最初の画面の前記少なくとも1つの任意
番目のサブフィールドにおいて、表示エリア内の前記放
電セル中、複数個のものを強制点灯させる放電セル群と
して選定し、それ以後、当該画面群に属する最後の画面
における前記少なくとも1つの任意番目のサブフィール
ドに到るまで、均等な頻度で前記放電セルの全てが強制
点灯されるように、前記放電セル群の構成を逐一変えて
強制点灯を制御することを特徴とする。
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手
段は、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が生じ
る前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを含
む所定数の画面より成る画面群の表示に際しては、当該
画面群に属する最初の画面の前記少なくとも1つの任意
番目のサブフィールドにおいて、表示エリア内の前記放
電セル中、複数個のものを強制点灯させる放電セル群と
して選定し、それ以後、当該画面群に属する最後の画面
における前記少なくとも1つの任意番目のサブフィール
ドに到るまで、均等な頻度で前記放電セルの全てが強制
点灯されるように、前記放電セル群の構成を逐一変えて
強制点灯を制御することを特徴とする。
【0019】請求項7にかかる発明は、請求項6記載の
プラズマディスプレイ装置であって、前記放電セル群の
各々は、ある1本の走査線を構成している前記放電セル
より成ることを特徴とする。
プラズマディスプレイ装置であって、前記放電セル群の
各々は、ある1本の走査線を構成している前記放電セル
より成ることを特徴とする。
【0020】請求項8にかかる発明は、請求項7記載の
プラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手段は、
前記放電セル群の各々を形成するために順次に選定され
る前記走査線が前記表示エリア内で均等分散するよう
に、前記放電セル群の構成を変えていくことを特徴とす
る。
プラズマディスプレイ装置であって、前記駆動手段は、
前記放電セル群の各々を形成するために順次に選定され
る前記走査線が前記表示エリア内で均等分散するよう
に、前記放電セル群の構成を変えていくことを特徴とす
る。
【0021】請求項9にかかる発明は、請求項6記載の
プラズマディスプレイ装置であって、前記複数の走査線
対は(A×P)(A,Pは共に1以上の整数)本の走査
線対より成り、前記複数の書込み電極は(B×Q)
(B,Qは共に1以上の整数)本の書込み電極より成
り、前記表示エリア内の前記放電セルの全てを、その各
々には(A×B)個の前記放電セルが含まれる(P×
Q)個のブロックに分割し、前記ブロックの各々に属す
る前記放電セルの各々をアドレス(i,j)(1≦i≦
A,1≦j≦B)で以て特定するものとし、前記放電セ
ル群の各々は、同一の前記アドレスで以て特定される、
前記ブロックの各々に属する前記放電セルの各々より構
成されると共に、前記駆動手段は、前記アドレスによっ
て特定される前記放電セルの各々が対応する前記ブロッ
クの各々の内で均等分散されるように、前記アドレスを
逐一変えていくことにより前記放電セル群の選定を制御
することを特徴とする。
プラズマディスプレイ装置であって、前記複数の走査線
対は(A×P)(A,Pは共に1以上の整数)本の走査
線対より成り、前記複数の書込み電極は(B×Q)
(B,Qは共に1以上の整数)本の書込み電極より成
り、前記表示エリア内の前記放電セルの全てを、その各
々には(A×B)個の前記放電セルが含まれる(P×
Q)個のブロックに分割し、前記ブロックの各々に属す
る前記放電セルの各々をアドレス(i,j)(1≦i≦
A,1≦j≦B)で以て特定するものとし、前記放電セ
ル群の各々は、同一の前記アドレスで以て特定される、
前記ブロックの各々に属する前記放電セルの各々より構
成されると共に、前記駆動手段は、前記アドレスによっ
て特定される前記放電セルの各々が対応する前記ブロッ
クの各々の内で均等分散されるように、前記アドレスを
逐一変えていくことにより前記放電セル群の選定を制御
することを特徴とする。
【0022】請求項10にかかる発明は、請求項1又は
2記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動
手段は、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が生
じる前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを
含む所定数の画面より成る画面群の表示に際しては、互
いに隣接し合う所定数の前記放電セルから成る放電セル
群を、強制点灯すべき前記放電セルの内の少なくとも1
つとして選定し、画面が変わる毎に前記放電セル群の構
成を逐一変えていくことを特徴とする。
2記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動
手段は、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が生
じる前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを
含む所定数の画面より成る画面群の表示に際しては、互
いに隣接し合う所定数の前記放電セルから成る放電セル
群を、強制点灯すべき前記放電セルの内の少なくとも1
つとして選定し、画面が変わる毎に前記放電セル群の構
成を逐一変えていくことを特徴とする。
【0023】請求項11にかかる発明は、請求項6に記
載のプラズマディスプレイ装置であって、前記放電セル
群は、表示エリア内の前記放電セル中、前記表示エリア
内の所定の方向に沿った互いに隣り合った複数本のライ
ン上に位置する放電セルより成る帯状の強制点灯領域と
して構成されており、前記画面群に属する前記最初の画
面から前記画面群に属する前記最後の画面に至るまでの
間に前記帯状の強制点灯領域が前記所定の方向と直交す
る掃引方向に沿って前記表示エリア内を掃引される様
に、前記画面群に属する各々の画面における前記帯状の
強制点灯領域が設定されることを特徴とする。
載のプラズマディスプレイ装置であって、前記放電セル
群は、表示エリア内の前記放電セル中、前記表示エリア
内の所定の方向に沿った互いに隣り合った複数本のライ
ン上に位置する放電セルより成る帯状の強制点灯領域と
して構成されており、前記画面群に属する前記最初の画
面から前記画面群に属する前記最後の画面に至るまでの
間に前記帯状の強制点灯領域が前記所定の方向と直交す
る掃引方向に沿って前記表示エリア内を掃引される様
に、前記画面群に属する各々の画面における前記帯状の
強制点灯領域が設定されることを特徴とする。
【0024】請求項12にかかる発明は、請求項11に
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記画面群
に属する全ての画面の各々について、前記帯状の強制点
灯領域内の強制点灯の発光強度分布は、前記掃引方向に
関して前記帯状の強制点灯領域の中央部から端部に近付
く程に漸減するように設定されていることを特徴とす
る。
記載のプラズマディスプレイ装置であって、前記画面群
に属する全ての画面の各々について、前記帯状の強制点
灯領域内の強制点灯の発光強度分布は、前記掃引方向に
関して前記帯状の強制点灯領域の中央部から端部に近付
く程に漸減するように設定されていることを特徴とす
る。
【0025】請求項13にかかる発明は、請求項1ない
し請求項12のいずれかに記載のプラズマディスプレイ
装置であって、前記駆動手段は、(イ)表示画像が前記
所定の映像の連続表示に該当する場合には強制点灯機能
を作動させる一方、(ロ)前記表示画像が前記所定の映
像の連続表示に該当しない場合には前記強制点灯機能を
作動させないことを特徴とする。
し請求項12のいずれかに記載のプラズマディスプレイ
装置であって、前記駆動手段は、(イ)表示画像が前記
所定の映像の連続表示に該当する場合には強制点灯機能
を作動させる一方、(ロ)前記表示画像が前記所定の映
像の連続表示に該当しない場合には前記強制点灯機能を
作動させないことを特徴とする。
【0026】請求項14にかかる発明は、プラズマディ
スプレイパネル用駆動装置であって、請求項1ないし1
3に記載のいずれかの前記駆動手段を有する。
スプレイパネル用駆動装置であって、請求項1ないし1
3に記載のいずれかの前記駆動手段を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】(本発明の着眼点)本発明におい
ても、図26に示すようにプライミングの間引きの駆動
シーケンスを採用して表示コントラストの改善を行う。
従って、1画面(1フレーム)分の映像表示期間を複数
のサブフィールドで分割するとき(典型的には8分
割)、複数のサブフィールドは既述した第1及び第2サ
ブフィールド群に大別される。このようなプライミング
の間引き方式を採用すると、既述した通り、静止画像の
連続表示において、各放電セルの書込み動作を決定する
入力画像情報によれば常時OFF状態(非放電状態)で
ある筈の放電セルが時間経過に伴い誤って点灯し始める
結果、画像の乱れが生じる。
ても、図26に示すようにプライミングの間引きの駆動
シーケンスを採用して表示コントラストの改善を行う。
従って、1画面(1フレーム)分の映像表示期間を複数
のサブフィールドで分割するとき(典型的には8分
割)、複数のサブフィールドは既述した第1及び第2サ
ブフィールド群に大別される。このようなプライミング
の間引き方式を採用すると、既述した通り、静止画像の
連続表示において、各放電セルの書込み動作を決定する
入力画像情報によれば常時OFF状態(非放電状態)で
ある筈の放電セルが時間経過に伴い誤って点灯し始める
結果、画像の乱れが生じる。
【0028】しかし、本願発明者は、実験による検討を
通じて、そのような画像の乱れの発生後に、本来の入力
画像データとは無関係に表示エリア内の全放電セルを強
制的に点灯させるような強制点灯用画像信号を生成し
て、この強制点灯用画像信号をプラズマディスプレイパ
ネル(以後、PDPと称す)の全アドレス電極に10〜
20画面分(0.2〜0.3秒間)だけでも連続入力し
た上で、本来の入力画像データに基づいた元の静止画像
の表示に戻すときには、上述の画像の乱れが完全に無く
なり(この状態をリセット状態と称す)、正常な画面が
復元するという特徴のあることを見出した。(尚、例え
ば1秒間当りに60画面分の映像を表示するときには、
1画面当りの映像表示時間は約16.7msecであ
る。)ところが、そのまま静止画像の表示を続けている
と、再び時間経過に伴う上記画像の乱れが始まること
も、本願発明者は確認している。
通じて、そのような画像の乱れの発生後に、本来の入力
画像データとは無関係に表示エリア内の全放電セルを強
制的に点灯させるような強制点灯用画像信号を生成し
て、この強制点灯用画像信号をプラズマディスプレイパ
ネル(以後、PDPと称す)の全アドレス電極に10〜
20画面分(0.2〜0.3秒間)だけでも連続入力し
た上で、本来の入力画像データに基づいた元の静止画像
の表示に戻すときには、上述の画像の乱れが完全に無く
なり(この状態をリセット状態と称す)、正常な画面が
復元するという特徴のあることを見出した。(尚、例え
ば1秒間当りに60画面分の映像を表示するときには、
1画面当りの映像表示時間は約16.7msecであ
る。)ところが、そのまま静止画像の表示を続けている
と、再び時間経過に伴う上記画像の乱れが始まること
も、本願発明者は確認している。
【0029】このような特徴がいかなる物理的なメカニ
ズムにより生ずるのか、その理由を正確には把握し得て
いないところではあるが、この特徴を上述した画像の乱
れを抑制するための駆動方式として回路技術的に利用で
きることは確かである。即ち、上記の特徴は、本来の入
力画像データに基づけば常時OFF状態であるべき放電
セルに対して短時間でも良いから適当な頻度で書込み放
電と維持放電とを強制的に行なわせるならば、既述した
問題点を改善できることを示唆している。
ズムにより生ずるのか、その理由を正確には把握し得て
いないところではあるが、この特徴を上述した画像の乱
れを抑制するための駆動方式として回路技術的に利用で
きることは確かである。即ち、上記の特徴は、本来の入
力画像データに基づけば常時OFF状態であるべき放電
セルに対して短時間でも良いから適当な頻度で書込み放
電と維持放電とを強制的に行なわせるならば、既述した
問題点を改善できることを示唆している。
【0030】ところで、静止画像の焼き付き防止のため
に画像を頻繁に反転させることが一般に使用されている
が、この駆動方式は一見すると当該問題の解決には有効
であるようにも見える。しかし、焼き付き防止のための
頻度では正画像と反転画像との割合が基本的に半々とな
るので、正画像を連続表示することが求められる場合に
この方式を採用すると、正画像の表示品位を著しく低下
させることになるので、到底このような方式を適用する
ことができない。
に画像を頻繁に反転させることが一般に使用されている
が、この駆動方式は一見すると当該問題の解決には有効
であるようにも見える。しかし、焼き付き防止のための
頻度では正画像と反転画像との割合が基本的に半々とな
るので、正画像を連続表示することが求められる場合に
この方式を採用すると、正画像の表示品位を著しく低下
させることになるので、到底このような方式を適用する
ことができない。
【0031】そこで、本発明では、本来の入力画像情報
では常時OFF状態に制御される放電セルであっても、
このような放電セルに対して強制的に書込み放電と維持
放電とを行なわせるサブフィールドを適当な頻度で設定
することで、正画像の表示品位(表示コントラスト向
上,焼付け防止等)を下げることなく、安定な画像状態
を保つことを可能にした。このような強制点灯を行なわ
せるためには、強制点灯対象の当該サブフィールドにお
いて当該放電セルに対して本来の入力画像データとは全
く無関係にONレベルの画像信号を強制入力する必要が
ある。以下、上記の強制点灯の駆動シーケンスの様々な
形態について詳述する。
では常時OFF状態に制御される放電セルであっても、
このような放電セルに対して強制的に書込み放電と維持
放電とを行なわせるサブフィールドを適当な頻度で設定
することで、正画像の表示品位(表示コントラスト向
上,焼付け防止等)を下げることなく、安定な画像状態
を保つことを可能にした。このような強制点灯を行なわ
せるためには、強制点灯対象の当該サブフィールドにお
いて当該放電セルに対して本来の入力画像データとは全
く無関係にONレベルの画像信号を強制入力する必要が
ある。以下、上記の強制点灯の駆動シーケンスの様々な
形態について詳述する。
【0032】(実施の形態1)図1は、この発明に係る
プラズマディスプレイ装置100の全体構成を示すブロ
ック図である。尚、本図1は後述する各実施の形態の全
てに共通している。
プラズマディスプレイ装置100の全体構成を示すブロ
ック図である。尚、本図1は後述する各実施の形態の全
てに共通している。
【0033】図1に示す通り、本装置100は、大別し
て、PDP11と、Xスキャンドライバ12と、Y共通
ドライバ13と、アドレスドライバ14と、これらのド
ライバ12〜14に共通の制御回路16と、上記ドライ
バ12〜14及び制御回路16にそれぞれ必要な電源電
圧を生成・出力する電源回路15とより成る。これらの
内で、本発明は、特にIC化された制御回路16のアド
レスドライバ14へのデータ信号の出力形態に特徴を有
す。この点は、後述する図5の説明において明らかとな
る。
て、PDP11と、Xスキャンドライバ12と、Y共通
ドライバ13と、アドレスドライバ14と、これらのド
ライバ12〜14に共通の制御回路16と、上記ドライ
バ12〜14及び制御回路16にそれぞれ必要な電源電
圧を生成・出力する電源回路15とより成る。これらの
内で、本発明は、特にIC化された制御回路16のアド
レスドライバ14へのデータ信号の出力形態に特徴を有
す。この点は、後述する図5の説明において明らかとな
る。
【0034】ここで、図1のAC面放電型PDP11の
構造は、既述した図24に例示したものと同一である。
従って、本実施の形態の以後の説明においては図24中
の各参照符号を基本的に援用すると共に、一つの放電セ
ルないしは発光セルの断面図(表示ライン方向と直交す
る書込み電極6の延在方向からみた縦断面図)を図2に
示す。但し、本PDP11では、維持電極Ynは各走査
線にとって共通電極であるので、Yn=Yとして表わ
す。
構造は、既述した図24に例示したものと同一である。
従って、本実施の形態の以後の説明においては図24中
の各参照符号を基本的に援用すると共に、一つの放電セ
ルないしは発光セルの断面図(表示ライン方向と直交す
る書込み電極6の延在方向からみた縦断面図)を図2に
示す。但し、本PDP11では、維持電極Ynは各走査
線にとって共通電極であるので、Yn=Yとして表わ
す。
【0035】同PDP11は、n本のX電極(第1電
極ないしは走査電極)Xnと、各表示ラインないしは
各走査線の共通電極たるY電極(第2電極ないしは維持
電極)Yと、アドレス電極(書込み電極)たるm本の
A電極(第3電極)Aj(図24の符号6に該当)とを
有しており、互いに隔壁7で区画化された放電空間20
中、各電極Xi,Y,Ajの立体交差点で以て1つの放
電セル22が規定される(図3参照)。尚、図3では、
図1中の各部12〜16を駆動装置200として総称し
ている。これらの電極の内で、走査電極Xi(i:1〜
n)、及び維持電極Yは、表示ラインに沿って互いに平
行に前面ガラス基板5の対向面上に配設されて複数の走
査電極対をなしており、これらは外部との接続端子部分
を除いて誘電体3で被覆されている。そして、第1サブ
フィールド群に属するサブフィールドのリセット期間
(図26のRA)及び維持期間(S)においては、両電
極(Xi,Y)間で全面書込み放電(プライミング放
電)と消去放電及び(壁電荷を介しての)表示放電(維
持放電)が生ずる。又、書込み電極Aj(6)(j:1
〜m)は、第1及び第2電極(Xi,Y)と直交する方
向に沿って背面ガラス基板9側に互いに平行に配設され
ており、アドレス期間(AD)においては、(イ)非強制
点灯のサブフィールドでは、画像データDATAに基づ
き選択された放電セルにおける書込み電極Ajと対応す
る走査電極Xiとの間で書込み放電が生じ、選択された
当該放電セルにのみ表示画像データDATAの情報が書
込まれる。他方、(ロ)強制点灯対象のサブフィールドで
は、画像データDATAとは無関係に制御回路16によ
って生成される強制点灯用データEFDATAに基づき
選択された表示エリア内の放電セルにおいて、強制的に
書込み放電が生ずる。
極ないしは走査電極)Xnと、各表示ラインないしは
各走査線の共通電極たるY電極(第2電極ないしは維持
電極)Yと、アドレス電極(書込み電極)たるm本の
A電極(第3電極)Aj(図24の符号6に該当)とを
有しており、互いに隔壁7で区画化された放電空間20
中、各電極Xi,Y,Ajの立体交差点で以て1つの放
電セル22が規定される(図3参照)。尚、図3では、
図1中の各部12〜16を駆動装置200として総称し
ている。これらの電極の内で、走査電極Xi(i:1〜
n)、及び維持電極Yは、表示ラインに沿って互いに平
行に前面ガラス基板5の対向面上に配設されて複数の走
査電極対をなしており、これらは外部との接続端子部分
を除いて誘電体3で被覆されている。そして、第1サブ
フィールド群に属するサブフィールドのリセット期間
(図26のRA)及び維持期間(S)においては、両電
極(Xi,Y)間で全面書込み放電(プライミング放
電)と消去放電及び(壁電荷を介しての)表示放電(維
持放電)が生ずる。又、書込み電極Aj(6)(j:1
〜m)は、第1及び第2電極(Xi,Y)と直交する方
向に沿って背面ガラス基板9側に互いに平行に配設され
ており、アドレス期間(AD)においては、(イ)非強制
点灯のサブフィールドでは、画像データDATAに基づ
き選択された放電セルにおける書込み電極Ajと対応す
る走査電極Xiとの間で書込み放電が生じ、選択された
当該放電セルにのみ表示画像データDATAの情報が書
込まれる。他方、(ロ)強制点灯対象のサブフィールドで
は、画像データDATAとは無関係に制御回路16によ
って生成される強制点灯用データEFDATAに基づき
選択された表示エリア内の放電セルにおいて、強制的に
書込み放電が生ずる。
【0036】これに対して、PDP11の周辺回路は概
して次の動作を行う。
して次の動作を行う。
【0037】先ず、図1の制御回路16は、例えばテレ
ビ画像の場合では16.6msec.(1フレームに相
当)毎に送信されてくる表示画像データ信号(入力画像
データ)DATA,クロック信号CLK,水平同期信号
HSYNC及び垂直同期信号VSYNCを受け取り、こ
れらの信号に基づき、各ドライバ12〜14に所定の制
御信号を出力する。即ち、制御回路16は、(イ)Xスキ
ャンドライバ12に対しては、スタート信号STA,ク
ロック信号CLK及び第1制御信号CNT1を出力し、
(ロ)維持電極用維持放電パルスを生成するY共通ドライ
バ13に対しては、第2制御信号CNT2を出力すると
共に、(ハ)アドレスドライバ14に対しては、有効信号
EFF,非強制点灯時は入力画像データ信号DATA
(これに対して、強制点灯時は強制点灯用データ信号E
FDATAを生成・出力),クロック信号CLK及び第
3制御信号CNT3を出力する。
ビ画像の場合では16.6msec.(1フレームに相
当)毎に送信されてくる表示画像データ信号(入力画像
データ)DATA,クロック信号CLK,水平同期信号
HSYNC及び垂直同期信号VSYNCを受け取り、こ
れらの信号に基づき、各ドライバ12〜14に所定の制
御信号を出力する。即ち、制御回路16は、(イ)Xスキ
ャンドライバ12に対しては、スタート信号STA,ク
ロック信号CLK及び第1制御信号CNT1を出力し、
(ロ)維持電極用維持放電パルスを生成するY共通ドライ
バ13に対しては、第2制御信号CNT2を出力すると
共に、(ハ)アドレスドライバ14に対しては、有効信号
EFF,非強制点灯時は入力画像データ信号DATA
(これに対して、強制点灯時は強制点灯用データ信号E
FDATAを生成・出力),クロック信号CLK及び第
3制御信号CNT3を出力する。
【0038】又、電源回路15は、各ドライバ12〜1
4及び制御回路16との間を、それぞれ第1〜第4電源
電圧供給線15a,15b,15c,15dで接続され
ており、各ドライバ12〜14と制御回路16とに対し
て所望の電源電圧を供給している。
4及び制御回路16との間を、それぞれ第1〜第4電源
電圧供給線15a,15b,15c,15dで接続され
ており、各ドライバ12〜14と制御回路16とに対し
て所望の電源電圧を供給している。
【0039】次に、アドレスドライバ14のより詳細な
回路構成について詳述する。
回路構成について詳述する。
【0040】図1のアドレスドライバ14の内部の回路
構成を図4に示す。同図4より明らかな通り、アドレス
ドライバ14は全てIC化(例えば、64ビットIC)
されている。そのドライバIC14Aは、クロック信号
CLKと入力画像データ(映像データ)信号DATA又
は強制点灯用データ信号EFDATAとを入力信号とす
るシフトレジスタと、有効データ信号EFFを受けてラ
ッチ動作を行うデータラッチと、各書込み電極Aj毎に
設けられた2個のn型MOSFET1411,1421,
…,141m,142mとを有する。そして、各MOSF
ET141j,142j(j:1〜m)はゲート信号線G
141j,G142j上の各ゲート信号のレベルに応じて
ON/OFFに制御される。従って、非強制点灯のサブ
フィールドにおいては、入力画像データ信号DATAに
基づき選択された放電セル22における書込み電極Aj
については、アドレス期間AD中、n型MOSFET1
41jがONして、正電圧+Va(約+60V)のアド
レスパルスを、その出力端AOTjよりFPC基板21
を介して書込み電極Ajに印加し、他方のn型MOSF
ET142jはOFFに制御されている。それに対し
て、非選択の放電セル22に対する書込み電極Ajの場
合には、逆にn型MOSFET141jはOFFに、n
型MOSFET142jはONにそれぞれ制御され、G
ND電位の電圧が当該書込み電極Ajに印加される。こ
れに対して、後述する強制点灯対象のサブフィールドで
は、全放電セル22が強制的に書込まれるように生成さ
れた強制点灯用データ信号EFDATAに基づき、全放
電セル22について、n型MOSFET141j,14
2jはそれぞれON,OFFに制御される。
構成を図4に示す。同図4より明らかな通り、アドレス
ドライバ14は全てIC化(例えば、64ビットIC)
されている。そのドライバIC14Aは、クロック信号
CLKと入力画像データ(映像データ)信号DATA又
は強制点灯用データ信号EFDATAとを入力信号とす
るシフトレジスタと、有効データ信号EFFを受けてラ
ッチ動作を行うデータラッチと、各書込み電極Aj毎に
設けられた2個のn型MOSFET1411,1421,
…,141m,142mとを有する。そして、各MOSF
ET141j,142j(j:1〜m)はゲート信号線G
141j,G142j上の各ゲート信号のレベルに応じて
ON/OFFに制御される。従って、非強制点灯のサブ
フィールドにおいては、入力画像データ信号DATAに
基づき選択された放電セル22における書込み電極Aj
については、アドレス期間AD中、n型MOSFET1
41jがONして、正電圧+Va(約+60V)のアド
レスパルスを、その出力端AOTjよりFPC基板21
を介して書込み電極Ajに印加し、他方のn型MOSF
ET142jはOFFに制御されている。それに対し
て、非選択の放電セル22に対する書込み電極Ajの場
合には、逆にn型MOSFET141jはOFFに、n
型MOSFET142jはONにそれぞれ制御され、G
ND電位の電圧が当該書込み電極Ajに印加される。こ
れに対して、後述する強制点灯対象のサブフィールドで
は、全放電セル22が強制的に書込まれるように生成さ
れた強制点灯用データ信号EFDATAに基づき、全放
電セル22について、n型MOSFET141j,14
2jはそれぞれON,OFFに制御される。
【0041】このように、本アドレスドライバ14で
は、アドレス期間AD中、正電圧+Vaのパルス電圧を
有するアドレスパルスが生成・出力されている。
は、アドレス期間AD中、正電圧+Vaのパルス電圧を
有するアドレスパルスが生成・出力されている。
【0042】次に、上述してきた強制点灯駆動シーケン
スについての説明に移ることとする。
スについての説明に移ることとする。
【0043】本実施の形態では、数秒〜数分刻みの間隔
で表示エリア内の全放電セルに対して、強制的に書込み
放電と維持放電とを行なわせるサブフィールドを設定す
る点に特徴がある。この場合、図1の制御回路16は、
クロック信号CLKと同期信号VSYNC,HSYNC
とに基づき強制点灯対象のサブフィールドの開始タイミ
ングを検出した上で、当該サブフィールドにおいては、
画像データDATAの出力に代えて強制点灯用データE
FDATAを生成・出力し、その結果、本来の入力画像
データDATAとは無関係に、全ての放電セルの書込み
電極Ajに対してONのアドレスパルスが印加される。
で表示エリア内の全放電セルに対して、強制的に書込み
放電と維持放電とを行なわせるサブフィールドを設定す
る点に特徴がある。この場合、図1の制御回路16は、
クロック信号CLKと同期信号VSYNC,HSYNC
とに基づき強制点灯対象のサブフィールドの開始タイミ
ングを検出した上で、当該サブフィールドにおいては、
画像データDATAの出力に代えて強制点灯用データE
FDATAを生成・出力し、その結果、本来の入力画像
データDATAとは無関係に、全ての放電セルの書込み
電極Ajに対してONのアドレスパルスが印加される。
【0044】本実施の形態では、強制点灯期間内の画面
に於ける強制点灯対象のサブフィールドが巡ってきた瞬
間に表示エリア全体が明るくなるが、それは一瞬のこと
なので肉眼観察で検知されることは少なく、画像の表示
品位をあまり損なわずに画像の乱れを完全に無くすか
(強制点灯期間内の画面数が10〜20画面分以上の場
合)、又は抑止し得る(当該画面数が10画面未満の場
合)。
に於ける強制点灯対象のサブフィールドが巡ってきた瞬
間に表示エリア全体が明るくなるが、それは一瞬のこと
なので肉眼観察で検知されることは少なく、画像の表示
品位をあまり損なわずに画像の乱れを完全に無くすか
(強制点灯期間内の画面数が10〜20画面分以上の場
合)、又は抑止し得る(当該画面数が10画面未満の場
合)。
【0045】また、プライミングを間引きした場合の時
間経過に伴う上記画像の乱れは、数秒〜数分の潜伏期間
(数百〜数千画面分)を置いて発生する傾向があるの
で、当該潜伏期間と同レベル以下の時間間隔を置いて表
示工リア内の全放電セルに対して強制的に書込み放電や
維持放電を行なわせるサブフィールドの設定(ないしは
強制点灯期間の設定)を繰返すことで、画像の乱れの発
生前に常にリセット状態に戻しておくことができ、画像
の乱れを未然に防止することができる。
間経過に伴う上記画像の乱れは、数秒〜数分の潜伏期間
(数百〜数千画面分)を置いて発生する傾向があるの
で、当該潜伏期間と同レベル以下の時間間隔を置いて表
示工リア内の全放電セルに対して強制的に書込み放電や
維持放電を行なわせるサブフィールドの設定(ないしは
強制点灯期間の設定)を繰返すことで、画像の乱れの発
生前に常にリセット状態に戻しておくことができ、画像
の乱れを未然に防止することができる。
【0046】図5は、上記の全放電セルの強制点灯を行
うサブフィールドを設定する駆動シーケンスを模式的に
示す図であり、図面の左側から右方向へと時間経過を示
す。尚、図5は図示の都合上(a)及び(b)に2分割
されているが、両者(a)及び(b)は境界線BLを介
して一体的な図である。図5中、各太枠は1画面(1フ
レーム)の映像表示を示しており、その期間Δtは、例
えば1秒間で60画面を表示する場合では約16.7m
secである。図5に示すように、静止画像の表示開始
時刻(ここではt=0とする)より時間t1(=(N−
1)・Δt)だけ経過した時点では、第1番目〜第(N
−1)番目の画面(N≧1の整数)が既に連続的に表示
されている。この期間(N−1)・Δtは、好ましくは
既述した画像の乱れの潜伏期間以下の時間間隔として設
定される(尚、上記期間(N−1)・Δtを潜伏期間よ
り大の期間として設定したとしても、発生した画像の乱
れはその後に引き続く強制点灯によって完全に無くす
か、又は抑止することが可能ではある)。当該期間(N
−1)・Δtは非強制点灯期間に該当するので、各画面
における各サブフィールドにおいては、図1の入力画像
データDATAに基づき表示エリア内の放電セルが選択
され、選択された放電セルのみが書込み放電及び維持放
電を行う。
うサブフィールドを設定する駆動シーケンスを模式的に
示す図であり、図面の左側から右方向へと時間経過を示
す。尚、図5は図示の都合上(a)及び(b)に2分割
されているが、両者(a)及び(b)は境界線BLを介
して一体的な図である。図5中、各太枠は1画面(1フ
レーム)の映像表示を示しており、その期間Δtは、例
えば1秒間で60画面を表示する場合では約16.7m
secである。図5に示すように、静止画像の表示開始
時刻(ここではt=0とする)より時間t1(=(N−
1)・Δt)だけ経過した時点では、第1番目〜第(N
−1)番目の画面(N≧1の整数)が既に連続的に表示
されている。この期間(N−1)・Δtは、好ましくは
既述した画像の乱れの潜伏期間以下の時間間隔として設
定される(尚、上記期間(N−1)・Δtを潜伏期間よ
り大の期間として設定したとしても、発生した画像の乱
れはその後に引き続く強制点灯によって完全に無くす
か、又は抑止することが可能ではある)。当該期間(N
−1)・Δtは非強制点灯期間に該当するので、各画面
における各サブフィールドにおいては、図1の入力画像
データDATAに基づき表示エリア内の放電セルが選択
され、選択された放電セルのみが書込み放電及び維持放
電を行う。
【0047】その場合の各サブフィールドにおける各電
極に印加される信号のタイミングチャートを、図6(サ
ブフィールドが第1サブフィールド群に属する場合)及
び図7(サブフィールドが第2サブフィールド群に属す
る場合)に示す。尚、図6,図7において、各符号は次
のパルスを示す。即ち、30はプライミングパルス(全
面書込みパルス)、31は電荷反転パルス、32は第2
消去パルス、33はアドレス電荷消去パルス、34は走
査パルス、35はアドレスパルス、36は維持パルス、
37は第1消去パルスである。
極に印加される信号のタイミングチャートを、図6(サ
ブフィールドが第1サブフィールド群に属する場合)及
び図7(サブフィールドが第2サブフィールド群に属す
る場合)に示す。尚、図6,図7において、各符号は次
のパルスを示す。即ち、30はプライミングパルス(全
面書込みパルス)、31は電荷反転パルス、32は第2
消去パルス、33はアドレス電荷消去パルス、34は走
査パルス、35はアドレスパルス、36は維持パルス、
37は第1消去パルスである。
【0048】時刻t1より映像表示すべき第N番目の画
面から後続するM(Mは自然数)個分の画面、即ち、第
N番目の画面から第(N+M)番目の画面より成る「第
1画面群」の表示期間(t2−t1)が、最初の強制点
灯期間である。そして、第N番目の画面の表示では、維
持期間Sが最も短い第1番目のサブフィールドSF1
(図26参照)から数えて第i番目(ここでは8分割す
るものとしているので、1≦i≦8とする)のサブフィ
ールドSFiにおいて、図1の制御回路16が強制点灯
用データEFDATAを生成して当該データEFDAT
Aをアドレスドライバ14に出力することで、表示エリ
ア内の全放電セル22(図3)に対して強制的に書込み
放電及び維持放電を行わせる。勿論、サブフィールドS
Fiを除く当該第N番目の画面中のその他のサブフィー
ルドでは、制御回路16は入力画像データDATAをア
ドレスドライバ14へ出力し、その結果、選択された放
電セルにおいて、入力画像データDATAに応じた画像
情報の書込み放電が生ずる。そして、次に引続く第(N
+1)番目の画面の表示期間においては、第k番目(1
≦k≦8)のサブフィールドSFkにおいて、同様に図
1の強制点灯用データEFDATAが入力画像データD
ATAとは無関係に生成・出力され、全放電セルにおい
て強制的に書込み及び維持の両放電が生じる。更に、そ
の後に引続く画面中の強制点灯対象のサブフィールドに
おいても同様な駆動シーケンスが実行され、最後の第
(N+M)番目の画面のサブフィールドSFl(1≦l
≦8)において全放電セルの強制点灯が生じると、実質
的には強制点灯の駆動制御が終了する。
面から後続するM(Mは自然数)個分の画面、即ち、第
N番目の画面から第(N+M)番目の画面より成る「第
1画面群」の表示期間(t2−t1)が、最初の強制点
灯期間である。そして、第N番目の画面の表示では、維
持期間Sが最も短い第1番目のサブフィールドSF1
(図26参照)から数えて第i番目(ここでは8分割す
るものとしているので、1≦i≦8とする)のサブフィ
ールドSFiにおいて、図1の制御回路16が強制点灯
用データEFDATAを生成して当該データEFDAT
Aをアドレスドライバ14に出力することで、表示エリ
ア内の全放電セル22(図3)に対して強制的に書込み
放電及び維持放電を行わせる。勿論、サブフィールドS
Fiを除く当該第N番目の画面中のその他のサブフィー
ルドでは、制御回路16は入力画像データDATAをア
ドレスドライバ14へ出力し、その結果、選択された放
電セルにおいて、入力画像データDATAに応じた画像
情報の書込み放電が生ずる。そして、次に引続く第(N
+1)番目の画面の表示期間においては、第k番目(1
≦k≦8)のサブフィールドSFkにおいて、同様に図
1の強制点灯用データEFDATAが入力画像データD
ATAとは無関係に生成・出力され、全放電セルにおい
て強制的に書込み及び維持の両放電が生じる。更に、そ
の後に引続く画面中の強制点灯対象のサブフィールドに
おいても同様な駆動シーケンスが実行され、最後の第
(N+M)番目の画面のサブフィールドSFl(1≦l
≦8)において全放電セルの強制点灯が生じると、実質
的には強制点灯の駆動制御が終了する。
【0049】この場合、強制点灯の対象となる各サブフ
ィールドSFi,SFk,…,SFlは任意番目のサブ
フィールドであり、これらのサブフィールドは全て異な
る番数目のサブフィールドであっても良いし、全て同一
番目のサブフィールドであっても良い。尚、上記の説明
では、強制点灯期間中、1画面につき1つのサブフィー
ルドSFi,SFk,…,SFlを全放電セル強制点灯
の対象としているが、1画面中に含まれる複数個のサブ
フィールドを全放電セルを強制点灯させるサブフィール
ドに設定しても良い。例えば、図5の第N番目の画面に
ついて例示するように、8個のサブフィールド中、第i
番目のサブフィールドSFiと第j(i≠j)番目のサ
ブフィールドSFjとの2つを強制点灯対象として制御
しても良い。勿論、表示コントラスト向上のためにプラ
イミングの間引きを行っているわけであるから、表示コ
ントラスト向上の観点から言えば、1画面につき1つの
サブフィールドを全放電セルの強制点灯対象として設定
するのが好ましいとは言える。
ィールドSFi,SFk,…,SFlは任意番目のサブ
フィールドであり、これらのサブフィールドは全て異な
る番数目のサブフィールドであっても良いし、全て同一
番目のサブフィールドであっても良い。尚、上記の説明
では、強制点灯期間中、1画面につき1つのサブフィー
ルドSFi,SFk,…,SFlを全放電セル強制点灯
の対象としているが、1画面中に含まれる複数個のサブ
フィールドを全放電セルを強制点灯させるサブフィール
ドに設定しても良い。例えば、図5の第N番目の画面に
ついて例示するように、8個のサブフィールド中、第i
番目のサブフィールドSFiと第j(i≠j)番目のサ
ブフィールドSFjとの2つを強制点灯対象として制御
しても良い。勿論、表示コントラスト向上のためにプラ
イミングの間引きを行っているわけであるから、表示コ
ントラスト向上の観点から言えば、1画面につき1つの
サブフィールドを全放電セルの強制点灯対象として設定
するのが好ましいとは言える。
【0050】図5において、Mを0に、従って、第N番
目の1つの画面だけで以て強制点灯期間を形成するよう
にしても良く、この場合でも、発生した画像の乱れを完
全に防止することはできないとしても、それを減少させ
る効果は得られる。これに対して、(N+M)を少なく
とも10〜20に設定するときには、発生した画像の乱
れを完全に防止することができる。
目の1つの画面だけで以て強制点灯期間を形成するよう
にしても良く、この場合でも、発生した画像の乱れを完
全に防止することはできないとしても、それを減少させ
る効果は得られる。これに対して、(N+M)を少なく
とも10〜20に設定するときには、発生した画像の乱
れを完全に防止することができる。
【0051】最初の強制点灯期間終了後の、時刻t2〜
t3の期間中は非強制点灯期間であり、この期間中の第
(N+M+1)番目〜第(K−1)番目の画面に属する
全サブフィールドでは、入力画像データDATAに基づ
き維持放電させるべき放電セルが選択される。
t3の期間中は非強制点灯期間であり、この期間中の第
(N+M+1)番目〜第(K−1)番目の画面に属する
全サブフィールドでは、入力画像データDATAに基づ
き維持放電させるべき放電セルが選択される。
【0052】次に、第K(K>(N+M+1)の整数)
番目の画面から後続するL個(Lは自然数:L≠Mでも
良い)までの画面より成る「第2画面群」の表示期間
(t3〜t4)が第2番目の強制点灯期間であり、これ
は既述した画像乱れの復活を阻止ないしは抑制するため
に設定されるものである。この第2番目の強制点灯期間
(t3〜t4)内の各画面に属するサブフィールド中、
全放電セルの強制点灯が実行されるべきサブフィールド
SFm,SFn,…,SFoの選定及び組合わせについ
ては、第1番目の強制点灯期間(t1〜t2)の場合に
おいて議論した内容がそのまま妥当する。この場合、上
記の第2番目の非強制点灯期間(t3−t2)の設定
は、既述した通り、数秒〜数分の潜伏期間以下とするの
が好ましい。この場合には、画像乱れの復活を完全に阻
止することができる。尚、上記潜伏期間を超えて上記の
期間(t3−t2)を設定した場合でも、画像の乱れが
復活するけれども、再び画像の乱れを完全に無くす又は
十分に抑止することが可能である。
番目の画面から後続するL個(Lは自然数:L≠Mでも
良い)までの画面より成る「第2画面群」の表示期間
(t3〜t4)が第2番目の強制点灯期間であり、これ
は既述した画像乱れの復活を阻止ないしは抑制するため
に設定されるものである。この第2番目の強制点灯期間
(t3〜t4)内の各画面に属するサブフィールド中、
全放電セルの強制点灯が実行されるべきサブフィールド
SFm,SFn,…,SFoの選定及び組合わせについ
ては、第1番目の強制点灯期間(t1〜t2)の場合に
おいて議論した内容がそのまま妥当する。この場合、上
記の第2番目の非強制点灯期間(t3−t2)の設定
は、既述した通り、数秒〜数分の潜伏期間以下とするの
が好ましい。この場合には、画像乱れの復活を完全に阻
止することができる。尚、上記潜伏期間を超えて上記の
期間(t3−t2)を設定した場合でも、画像の乱れが
復活するけれども、再び画像の乱れを完全に無くす又は
十分に抑止することが可能である。
【0053】以上より、本駆動シーケンスの特徴は、
(1)所定の映像表示を形成する複数の画面中、第N番
目の画面から後続するM個までの画面より成る第1画面
群の表示に際しては、当該画面群に属する各画面におけ
る複数のサブフィールド中、少なくとも1つの任意番目
のサブフィールドにおいて、全放電セルを同時に強制点
灯させるように全放電セルを駆動制御すると共に、
(2)画像乱れの潜伏期間が経過した後に更に引続い
て、第K(>(N+M+1))番目の画面から引続くL
個までの画面より成る第2画面群の表示に際しても、当
該画面群に属する各画面における複数のサブフィールド
中、少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを、全
放電セルを同時に強制点灯させるときのサブフィールド
に設定する点にある。そして、上記(1),(2)の駆
動制御シーケンスは、静止画像を連続的に表示し続けて
いる期間中、繰返される。従って、静止画像の連続表示
期間中の、ある強制点灯期間を上記(1)の第1画面群
に関する強制点灯期間としてみると、次に後続する強制
点灯期間が上記(2)の第2画面群に関する強制点灯期
間となる。
(1)所定の映像表示を形成する複数の画面中、第N番
目の画面から後続するM個までの画面より成る第1画面
群の表示に際しては、当該画面群に属する各画面におけ
る複数のサブフィールド中、少なくとも1つの任意番目
のサブフィールドにおいて、全放電セルを同時に強制点
灯させるように全放電セルを駆動制御すると共に、
(2)画像乱れの潜伏期間が経過した後に更に引続い
て、第K(>(N+M+1))番目の画面から引続くL
個までの画面より成る第2画面群の表示に際しても、当
該画面群に属する各画面における複数のサブフィールド
中、少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを、全
放電セルを同時に強制点灯させるときのサブフィールド
に設定する点にある。そして、上記(1),(2)の駆
動制御シーケンスは、静止画像を連続的に表示し続けて
いる期間中、繰返される。従って、静止画像の連続表示
期間中の、ある強制点灯期間を上記(1)の第1画面群
に関する強制点灯期間としてみると、次に後続する強制
点灯期間が上記(2)の第2画面群に関する強制点灯期
間となる。
【0054】尚、上記(1),(2)の両強制点灯期間
における第1,第2画面群を総称して、「入力画像デー
タとは無関係に強制点灯が生じる少なくとも1つの任意
番目のサブフィールドを含む所定数の画面より成る画面
群」と定義する。
における第1,第2画面群を総称して、「入力画像デー
タとは無関係に強制点灯が生じる少なくとも1つの任意
番目のサブフィールドを含む所定数の画面より成る画面
群」と定義する。
【0055】(変形例1)上記強制点灯が行なわれるサ
ブフィールド(図5のSFi,SFk,…,SFl,S
Fm,SFn,…,SFo)としては、図26に示す8
個のサブフィールドの中で最も維持放電期間の短い第1
番目のサブフィールドSF1(=LSB)を用いるのが
好ましい。このときには、全放電セルの強制点灯に伴い
瞬間的に生じる白色光の表示エリア全体における発光強
度を最小限に抑えることができ、画像の表示品位の損失
をより小さなものに制御することができる。
ブフィールド(図5のSFi,SFk,…,SFl,S
Fm,SFn,…,SFo)としては、図26に示す8
個のサブフィールドの中で最も維持放電期間の短い第1
番目のサブフィールドSF1(=LSB)を用いるのが
好ましい。このときには、全放電セルの強制点灯に伴い
瞬間的に生じる白色光の表示エリア全体における発光強
度を最小限に抑えることができ、画像の表示品位の損失
をより小さなものに制御することができる。
【0056】図5における各サブフィールドSFi,S
Fk,…,SFl,SFm,SFn,…,SFoを第1
番目のサブフィールドSF1に設定したときの、当該サ
ブフィールドSF1における各電極Aj(1≦j≦
m),Y,Xi(1≦i≦n)に印加されるパルス波形
を、図8のタイミングチャートに示す。図8に示すよう
に、各アドレス電極Aj(1≦j≦m)には、アドレス
期間中、常に電圧Va(“H”レベル)のパルスが印加
されている。
Fk,…,SFl,SFm,SFn,…,SFoを第1
番目のサブフィールドSF1に設定したときの、当該サ
ブフィールドSF1における各電極Aj(1≦j≦
m),Y,Xi(1≦i≦n)に印加されるパルス波形
を、図8のタイミングチャートに示す。図8に示すよう
に、各アドレス電極Aj(1≦j≦m)には、アドレス
期間中、常に電圧Va(“H”レベル)のパルスが印加
されている。
【0057】尚、本変形例は、実施の形態1のみなら
ず、後述する全ての実施例及び変形例に適用可能であ
る。
ず、後述する全ての実施例及び変形例に適用可能であ
る。
【0058】(変形例2)本変形例は、入力画像データ
DATAとは無関係に強制点灯が行われる少なくとも1
つの任意番目のサブフィールドに引続く次番目のサブフ
ィールドがプライミング動作が行われない第2サブフィ
ールド群に属するときには、当該次番目のサブフィール
ドにおいてもプライミング放電が発生するように、各放
電セルを駆動制御する点に特徴を有する。
DATAとは無関係に強制点灯が行われる少なくとも1
つの任意番目のサブフィールドに引続く次番目のサブフ
ィールドがプライミング動作が行われない第2サブフィ
ールド群に属するときには、当該次番目のサブフィール
ドにおいてもプライミング放電が発生するように、各放
電セルを駆動制御する点に特徴を有する。
【0059】即ち、これまでの議論では、強制点灯対象
のサブフィールドが上記の第1サブフィールド群に属す
るときには、その直後のサブフィールドではプライミン
グが間引きされていた。しかし、プライミングの間引き
方について検討したところ、上記強制点灯が行なわれる
サブフィールド並びにその直後のサブフィールドにおい
てはプライミングの間引きを行なわずにブライミングを
続行した方が、上記画像の乱れが発生するまでの潜伏期
間がより一層長くなる傾向にあり、上記強制点灯の頻度
を下げるのに有効であることが実験を通じて判った。当
現象の詳細なメカニズムは未解明ではあるが、概ね次の
ように理解できると考える。即ち、本来プライミング放
電は後続の消去を有効に機能させるために必要なもので
ある。これは、プライミングの間引きを行なわない図2
5の駆動方法では、プライミングの間引きを行なってい
る図26及び本発明のそれとは異なり、上記画像の乱れ
が発生しない事実(従って、画像乱れの潜伏期間は∞)
からも明らかである。ここで言う有効な消去機能とは、
消去以前の画像情報が各放電セルに壁電荷や空間電荷と
して残留しているものを、消去後の書込みに影響が残ら
ないレベルにまでリセットすることを表わす。上記強制
点灯により上記画像の乱れを抑えられるのは、強制点灯
が後続の消去を有効に機能させる促進作用を持っている
ことに他ならないが、強制点灯が行なわれるサブフィー
ルド並びにその直後のサブフィールドにおいてもプライ
ミングを行なうことで、より一層の消去が有効に機能す
るようになる。従って、この点が潜伏期間の長期間化に
影響を与えているものと考えられる。より具体的には、
次の〜の連鎖効果によるものと考えられる。
のサブフィールドが上記の第1サブフィールド群に属す
るときには、その直後のサブフィールドではプライミン
グが間引きされていた。しかし、プライミングの間引き
方について検討したところ、上記強制点灯が行なわれる
サブフィールド並びにその直後のサブフィールドにおい
てはプライミングの間引きを行なわずにブライミングを
続行した方が、上記画像の乱れが発生するまでの潜伏期
間がより一層長くなる傾向にあり、上記強制点灯の頻度
を下げるのに有効であることが実験を通じて判った。当
現象の詳細なメカニズムは未解明ではあるが、概ね次の
ように理解できると考える。即ち、本来プライミング放
電は後続の消去を有効に機能させるために必要なもので
ある。これは、プライミングの間引きを行なわない図2
5の駆動方法では、プライミングの間引きを行なってい
る図26及び本発明のそれとは異なり、上記画像の乱れ
が発生しない事実(従って、画像乱れの潜伏期間は∞)
からも明らかである。ここで言う有効な消去機能とは、
消去以前の画像情報が各放電セルに壁電荷や空間電荷と
して残留しているものを、消去後の書込みに影響が残ら
ないレベルにまでリセットすることを表わす。上記強制
点灯により上記画像の乱れを抑えられるのは、強制点灯
が後続の消去を有効に機能させる促進作用を持っている
ことに他ならないが、強制点灯が行なわれるサブフィー
ルド並びにその直後のサブフィールドにおいてもプライ
ミングを行なうことで、より一層の消去が有効に機能す
るようになる。従って、この点が潜伏期間の長期間化に
影響を与えているものと考えられる。より具体的には、
次の〜の連鎖効果によるものと考えられる。
【0060】強制点灯が行なわれるサブフィールドで
プライミングを行なうことで、先ず、同サブフィールド
内での消去が有効に機能するようになる。
プライミングを行なうことで、先ず、同サブフィールド
内での消去が有効に機能するようになる。
【0061】同サブフィールドでの消去が有効に機能
するようになったことで、その直後の強制点灯信号(E
FDATA)の入力で書込み放電の諸特性がより一様化
したものとなる。
するようになったことで、その直後の強制点灯信号(E
FDATA)の入力で書込み放電の諸特性がより一様化
したものとなる。
【0062】書込み放電の諸特性がより一様化したこ
とで、同サブフィールド内の維持放電のそれも一様化す
る。
とで、同サブフィールド内の維持放電のそれも一様化す
る。
【0063】強制点灯が行なわれるサブフィールドで
維持放電の諸特性が一様化したことで、直後のサブフィ
ールドでのプライミングのそれも一様化する。
維持放電の諸特性が一様化したことで、直後のサブフィ
ールドでのプライミングのそれも一様化する。
【0064】強制点灯が行なわれた直後のサブフィー
ルドでプライミングが一様化したことで、その直後の消
去がより一層有効に機能するに至る。
ルドでプライミングが一様化したことで、その直後の消
去がより一層有効に機能するに至る。
【0065】尚、実施の形態1に既述の変形例1を適用
し、且つ、本変形例を適用した場合の強制点灯期間内の
1画面分の各サブフィールドにおける動作を、図9に示
す。
し、且つ、本変形例を適用した場合の強制点灯期間内の
1画面分の各サブフィールドにおける動作を、図9に示
す。
【0066】勿論、本変形例も、実施の形態1及び変形
例1に対してのみならず、後述する実施の形態及び変形
例の全てに適用することが可能である。
例1に対してのみならず、後述する実施の形態及び変形
例の全てに適用することが可能である。
【0067】(実施の形態2)本実施の形態は、実施の
形態1の効果を維持しつつ、低階調の静止画像の連続表
示に実施の形態1を適用した際に問題となるフリッカ及
び明暗の発生を防止することにある。ここで、「フリッ
カ」とは、例えば1秒間で60画面を表示するものとす
る場合に10画面に1回の割合で全放電セルを強制点灯
させたときには1秒間に6回もの白色光の瞬間的な発光
が生じるので、この発光が瞬きとして人間の目に感知さ
れるに至る現像をいう。
形態1の効果を維持しつつ、低階調の静止画像の連続表
示に実施の形態1を適用した際に問題となるフリッカ及
び明暗の発生を防止することにある。ここで、「フリッ
カ」とは、例えば1秒間で60画面を表示するものとす
る場合に10画面に1回の割合で全放電セルを強制点灯
させたときには1秒間に6回もの白色光の瞬間的な発光
が生じるので、この発光が瞬きとして人間の目に感知さ
れるに至る現像をいう。
【0068】即ち、実施の形態1の典型例の場合では、
複数の画面(連続する10〜20画面分によって強制点
灯期間を構成するときには画像乱れは完全に消失する)
を通じて、各画面に於ける、ある1個のサブフィールド
において全放電セルを対象に強制点灯を行なっているの
で、当該サブフィールドが巡ってきた瞬間、表示エリア
全体が明るくなる。しかし、この点は、特に低階調画像
(多くの放電セルがOFF状態にある比較的暗い画面)
を表示する時には肉眼で感知される場合がある。そこ
で、1個のサブフィールドで強制点灯させるべき放電セ
ル群を、全放電セルより構成するのではなくて、所定数
の放電セルから構成されるものに限定すると共に、各放
電セルが均等頻度で強制点灯されるように、画面が変わ
る度に強制点灯させる放電セル群の構成を変えることに
する。これにより、結果的に、図5に示す強制点灯期間
内の複数の画面を通じて全ての放電セルに対して均等な
頻度で上記強制点灯を行なわせることとなるので、上記
の問題点を改善することが可能となる。即ち、放電セル
群の構成を限定付けることでフリッカを防止すると共
に、各放電セルの強制点灯の頻度を均等とすることで、
低階調画面内に明暗模様が見えないようにすることがで
きる。
複数の画面(連続する10〜20画面分によって強制点
灯期間を構成するときには画像乱れは完全に消失する)
を通じて、各画面に於ける、ある1個のサブフィールド
において全放電セルを対象に強制点灯を行なっているの
で、当該サブフィールドが巡ってきた瞬間、表示エリア
全体が明るくなる。しかし、この点は、特に低階調画像
(多くの放電セルがOFF状態にある比較的暗い画面)
を表示する時には肉眼で感知される場合がある。そこ
で、1個のサブフィールドで強制点灯させるべき放電セ
ル群を、全放電セルより構成するのではなくて、所定数
の放電セルから構成されるものに限定すると共に、各放
電セルが均等頻度で強制点灯されるように、画面が変わ
る度に強制点灯させる放電セル群の構成を変えることに
する。これにより、結果的に、図5に示す強制点灯期間
内の複数の画面を通じて全ての放電セルに対して均等な
頻度で上記強制点灯を行なわせることとなるので、上記
の問題点を改善することが可能となる。即ち、放電セル
群の構成を限定付けることでフリッカを防止すると共
に、各放電セルの強制点灯の頻度を均等とすることで、
低階調画面内に明暗模様が見えないようにすることがで
きる。
【0069】そのような駆動シーケンスを実現するため
に考え得る、最も簡単な構成例を、図10及び図11に
示す。図10において、走査線群(Xn,Y)が形成さ
れる方向がPDPの縦方向であり、書込み電極群が形成
される方向がPDPの横方向である。又、図11中の丸
印は、各画面番号に対応する、強制点灯される走査線番
号を示している。ここでは、図10の紙面の上側から下
側へ向かって走査線の番号を1〜nと番号付けするもの
とする。ここでは、1画面当たりにつき、ある1つのサ
ブフィールドが強制点灯対象であることを前提とした上
で、1画面当たりにつき強制点灯させる放電セル群を、
ある1本の走査線を構成している放電セル群のみに限定
付けし、強制点灯期間内で画面が次の画面に移る度に、
強制点灯させるべき走査線を順送りに制御している。
に考え得る、最も簡単な構成例を、図10及び図11に
示す。図10において、走査線群(Xn,Y)が形成さ
れる方向がPDPの縦方向であり、書込み電極群が形成
される方向がPDPの横方向である。又、図11中の丸
印は、各画面番号に対応する、強制点灯される走査線番
号を示している。ここでは、図10の紙面の上側から下
側へ向かって走査線の番号を1〜nと番号付けするもの
とする。ここでは、1画面当たりにつき、ある1つのサ
ブフィールドが強制点灯対象であることを前提とした上
で、1画面当たりにつき強制点灯させる放電セル群を、
ある1本の走査線を構成している放電セル群のみに限定
付けし、強制点灯期間内で画面が次の画面に移る度に、
強制点灯させるべき走査線を順送りに制御している。
【0070】今、既述した変形例1を適用するものとし
て、図5の第N番目,第(N+1)番目、及び最後の第
(N+M)番目の各画面における第1番目のサブフィー
ルドSF1についての各電極への印加パルス波形を、図
12〜図14のタイミングチャートに示す。ここで、図
5の第N,第(N+1),・・・,第N+M画面は、そ
れぞれ図11の画面番号の1,2,・・・nに相当する
ものとする。
て、図5の第N番目,第(N+1)番目、及び最後の第
(N+M)番目の各画面における第1番目のサブフィー
ルドSF1についての各電極への印加パルス波形を、図
12〜図14のタイミングチャートに示す。ここで、図
5の第N,第(N+1),・・・,第N+M画面は、そ
れぞれ図11の画面番号の1,2,・・・nに相当する
ものとする。
【0071】この場合、走査線の数が全部でn本あるも
のとすれば、連続n個の画面分の表示期間(一般には数
秒〜数10秒に相当)で強制点灯が一周して、強制点灯
期間中、各放電セルに対して1回だけ強制点灯を行なわ
せることができる。例えば、解像度がSXGA方式で定
まる場合には、走査線数は1024本なので、1024
個の画面分の表示期間が図5に示す強制点灯期間(一周
分)となり、この間に各放電セルは1回だけ本来の入力
画像データとは無関係に強制点灯される。なお、上記の
強制点灯サイクルの最後の画面が終了後、間を置かずに
次の画面から、次の強制点灯サイクルが始まるようにし
ても良い。この場合、図5から非強制点灯期間0〜t
1,t2〜t3,・・・を削除した駆動シーケンスとな
る。
のとすれば、連続n個の画面分の表示期間(一般には数
秒〜数10秒に相当)で強制点灯が一周して、強制点灯
期間中、各放電セルに対して1回だけ強制点灯を行なわ
せることができる。例えば、解像度がSXGA方式で定
まる場合には、走査線数は1024本なので、1024
個の画面分の表示期間が図5に示す強制点灯期間(一周
分)となり、この間に各放電セルは1回だけ本来の入力
画像データとは無関係に強制点灯される。なお、上記の
強制点灯サイクルの最後の画面が終了後、間を置かずに
次の画面から、次の強制点灯サイクルが始まるようにし
ても良い。この場合、図5から非強制点灯期間0〜t
1,t2〜t3,・・・を削除した駆動シーケンスとな
る。
【0072】これにより、低階調の静止画像の連続表示
においても、実施の形態1を適用したのでは画面全体が
一瞬明るくなることが認識されてしまうという問題点を
解消できると共に、同様に均等な頻度で各放電セルを強
制点灯させているので、明暗の縞模様の発生も防止でき
る。
においても、実施の形態1を適用したのでは画面全体が
一瞬明るくなることが認識されてしまうという問題点を
解消できると共に、同様に均等な頻度で各放電セルを強
制点灯させているので、明暗の縞模様の発生も防止でき
る。
【0073】(実施の形態3)しかしながら、実施の形
態2の駆動シーケンスでは、低階調画像表示において、
走査線に平行な輝線が連続n個の画面に相当する周期で
表示エリアを掃引するような表示状態が目立つことがあ
る。これを改善するために、本実施の形態3では、強制
点灯させる走査線を、順送りに選択するのではなくて、
表示エリア内で均等分散するように選択するものとす
る。
態2の駆動シーケンスでは、低階調画像表示において、
走査線に平行な輝線が連続n個の画面に相当する周期で
表示エリアを掃引するような表示状態が目立つことがあ
る。これを改善するために、本実施の形態3では、強制
点灯させる走査線を、順送りに選択するのではなくて、
表示エリア内で均等分散するように選択するものとす
る。
【0074】例えば、走査線が上から数えて1から10
24まで計1024本(=210)ある場合(SXGA方
式)には、図15ないし図19で示す選択順で強制点灯
対象の走査線を選択する。図15〜図19中、記号BL
1,BL2は境界線を示しており、数字は、各画面番号
に対応して強制点灯される走査線番号を表わす。なお、
これ以降特にことわりのない限り、「第H画面(Hは任
意の自然数)」と記したものは、1サイクルの強制点灯
期間における第H番目の画面、すなわち画面番号Hの画
面に相当するものとする。又、数字の右側から破線
(…)が走っているのは、当周期内で該当する走査線が
既に強制点灯を終えていることを表わす。又、空の文字
を丸で囲ったものは、第2n画面完了時点で、時間的,
空間的に強制点灯が最も空白なゾーンの中心位置ないし
は核の位置を表わす。図16〜図19に示された選択順
序を詳述するならば、各走査線は次の(1)〜(4)の
ルールに従って選択されている。
24まで計1024本(=210)ある場合(SXGA方
式)には、図15ないし図19で示す選択順で強制点灯
対象の走査線を選択する。図15〜図19中、記号BL
1,BL2は境界線を示しており、数字は、各画面番号
に対応して強制点灯される走査線番号を表わす。なお、
これ以降特にことわりのない限り、「第H画面(Hは任
意の自然数)」と記したものは、1サイクルの強制点灯
期間における第H番目の画面、すなわち画面番号Hの画
面に相当するものとする。又、数字の右側から破線
(…)が走っているのは、当周期内で該当する走査線が
既に強制点灯を終えていることを表わす。又、空の文字
を丸で囲ったものは、第2n画面完了時点で、時間的,
空間的に強制点灯が最も空白なゾーンの中心位置ないし
は核の位置を表わす。図16〜図19に示された選択順
序を詳述するならば、各走査線は次の(1)〜(4)の
ルールに従って選択されている。
【0075】(1)ある強制点灯期間内の第1及び第2
番目の画面では、それぞれ走査線番号が512、102
4の走査線を選択して、未選択の走査線群を2等分す
る。
番目の画面では、それぞれ走査線番号が512、102
4の走査線を選択して、未選択の走査線群を2等分す
る。
【0076】(2)第1画面から第2n画面に至って
は、未選択の走査線群が2n等分されるような形態で走
査線を選択していく。
は、未選択の走査線群が2n等分されるような形態で走
査線を選択していく。
【0077】(3)第(2n+1)画面で選択する走査
線は、当画面において上記ルール(2)に基づき選択候
補となる走査線群の中で、走査線番号512の走査線に
最も近く且つその走査線番号が512未満のものとす
る。
線は、当画面において上記ルール(2)に基づき選択候
補となる走査線群の中で、走査線番号512の走査線に
最も近く且つその走査線番号が512未満のものとす
る。
【0078】(4)第(2n+1)画面から第2n+1画面
に至るまでの間の走査線の選択順は、第1画面から第2
n画面に至るまでの走査線の選択順から、第(2n+1)
画面の選択走査線番号と第1画面のそれ(=512)と
の差分を平行移動したものとする。
に至るまでの間の走査線の選択順は、第1画面から第2
n画面に至るまでの走査線の選択順から、第(2n+1)
画面の選択走査線番号と第1画面のそれ(=512)と
の差分を平行移動したものとする。
【0079】以上のルール(1)〜(4)に基づき図1
6〜図19を検討してみると、第1,第2番目の画面で
は512単位で表示エリアが2等分され、続く第3〜第
4番目の画面では256単位で表示エリアが4等分さ
れ、続く第5〜第8番目の画面では128単位で表示エ
リアが8等分され、更に第9〜第16番目の画面では6
4単位で表示エリアが16等分されており、その後の画
面でも同様のルールに基づいて表示エリア内に走査線が
均等分配されている。
6〜図19を検討してみると、第1,第2番目の画面で
は512単位で表示エリアが2等分され、続く第3〜第
4番目の画面では256単位で表示エリアが4等分さ
れ、続く第5〜第8番目の画面では128単位で表示エ
リアが8等分され、更に第9〜第16番目の画面では6
4単位で表示エリアが16等分されており、その後の画
面でも同様のルールに基づいて表示エリア内に走査線が
均等分配されている。
【0080】上記の選択順は、最後に強制点灯の選択が
行われてからの時間経過の長い走査線(図16〜図19
中、破線(…)で時間経過が示されている)が表示エリ
ア内の他の領域に比べて多いゾーン(以後、これを「空
白ゾーン」と呼称する)が発生したタイミングで逐一、
その空白ゾーンを優先的に解消するように、各画面で強
制点灯させる走査線を選択するものである。従って、全
走査線に対して1回の強制点灯が一周する1024画面
周期内で、表示エリア内で均等分散して強制点灯を行わ
せることができるので、実施の形態2のように低階調表
示で輝線掃引が感知されることはない。
行われてからの時間経過の長い走査線(図16〜図19
中、破線(…)で時間経過が示されている)が表示エリ
ア内の他の領域に比べて多いゾーン(以後、これを「空
白ゾーン」と呼称する)が発生したタイミングで逐一、
その空白ゾーンを優先的に解消するように、各画面で強
制点灯させる走査線を選択するものである。従って、全
走査線に対して1回の強制点灯が一周する1024画面
周期内で、表示エリア内で均等分散して強制点灯を行わ
せることができるので、実施の形態2のように低階調表
示で輝線掃引が感知されることはない。
【0081】ここで、図20及び図21のタイミングチ
ャートに、図5で示した第N番目及び第(N+1)番目
の画面(それぞれ図16、図18の第1、第2画面に相
当する)について、第1サブフィールドSF1を強制点
灯対象のサブフィールドとし(変形例1の適用)、且つ
本実施の形態の選択方式を適用したときの、各電極に印
加されるパルス波形を示す。なお、実施の形態2と同
様、上記の強制点灯サイクルの最後の画面が終了後、間
を置かずに次の画面から次の強制点灯サイクルが始まる
ようにしてもよい。
ャートに、図5で示した第N番目及び第(N+1)番目
の画面(それぞれ図16、図18の第1、第2画面に相
当する)について、第1サブフィールドSF1を強制点
灯対象のサブフィールドとし(変形例1の適用)、且つ
本実施の形態の選択方式を適用したときの、各電極に印
加されるパルス波形を示す。なお、実施の形態2と同
様、上記の強制点灯サイクルの最後の画面が終了後、間
を置かずに次の画面から次の強制点灯サイクルが始まる
ようにしてもよい。
【0082】なお、上述の実施の形態では走査線本数が
1024本の場合について解説したが、上述のように空
白ゾーンを優先的に解消していく選択順とするという考
え方は、任意の走査線本数の場合に対しても適用可能で
あり(例えばVGA方式の場合では走査線本数は480
本となる)、同等な効果が得られる。
1024本の場合について解説したが、上述のように空
白ゾーンを優先的に解消していく選択順とするという考
え方は、任意の走査線本数の場合に対しても適用可能で
あり(例えばVGA方式の場合では走査線本数は480
本となる)、同等な効果が得られる。
【0083】(実施の形態4)実施の形態2、3は、各
画面での強制点灯を走査線単位で行ない、そのローテー
ションを適当に組んだものである。しかしながら、強制
点灯期間内の各画面で強制点灯させる放電セル群のロー
テーションを走査線単位として構成しなければならない
必然性はない。
画面での強制点灯を走査線単位で行ない、そのローテー
ションを適当に組んだものである。しかしながら、強制
点灯期間内の各画面で強制点灯させる放電セル群のロー
テーションを走査線単位として構成しなければならない
必然性はない。
【0084】そこで、本実施の形態では、各画面で強制
点灯させる放電セル群を、表示エリア全体から格子点状
に選択するという駆動方式を採用している。そこで、以
下では、この方式について図22を用いて詳述する。
点灯させる放電セル群を、表示エリア全体から格子点状
に選択するという駆動方式を採用している。そこで、以
下では、この方式について図22を用いて詳述する。
【0085】ここでは、図22に示す通り、計(A×
P)本の走査線と計(B×Q)本の書込み電極とが立体
交差して織り成す縦(A×P)×横(B×Q)個の放電
セルによって構成される長方形状の表示エリア23を想
定する。ここで、A、B、P、Qはいずれも自然数であ
る。そして、図22(a)に示すように、表示エリア2
3内の全放電セルを縦方向にP分割、横方向にQ分割す
ることで計P×Q個のブロックBIJ(I:1〜P,J:
1〜Q)に分割し、更に各ブロックBIJに含まれる縦A
×横B個の放電セルに対してアドレス(i,j)(i:
1〜A,j:1〜B)を設定する(図22(b)参
照)。そして、同一アドレス(i,j)の放電セルを各
ブロックBIJから選択して構成される、縦P×横Q個の
格子点状の放電セル群を想定し、この格子点状放電セル
群の単位で強制点灯を行う。即ち、画面が変わる度に選
択する上記アドレス(i,j)のローテーションを組
み、(A×B)画面周期で全ての放電セルに対して、1
回の強制点灯を行わせる。
P)本の走査線と計(B×Q)本の書込み電極とが立体
交差して織り成す縦(A×P)×横(B×Q)個の放電
セルによって構成される長方形状の表示エリア23を想
定する。ここで、A、B、P、Qはいずれも自然数であ
る。そして、図22(a)に示すように、表示エリア2
3内の全放電セルを縦方向にP分割、横方向にQ分割す
ることで計P×Q個のブロックBIJ(I:1〜P,J:
1〜Q)に分割し、更に各ブロックBIJに含まれる縦A
×横B個の放電セルに対してアドレス(i,j)(i:
1〜A,j:1〜B)を設定する(図22(b)参
照)。そして、同一アドレス(i,j)の放電セルを各
ブロックBIJから選択して構成される、縦P×横Q個の
格子点状の放電セル群を想定し、この格子点状放電セル
群の単位で強制点灯を行う。即ち、画面が変わる度に選
択する上記アドレス(i,j)のローテーションを組
み、(A×B)画面周期で全ての放電セルに対して、1
回の強制点灯を行わせる。
【0086】上述のように強制点灯期間中、1画面当た
りで強制点灯させる放電セル群を表示エリア全体から格
子点状に選択すれば、強制点灯期間ないしは画面周期
を実施の形態1〜3の場合と比べて格段に低減できると
共に、表示エリア内である程度均等に分散した強制点
灯を実現できるという特長が得られる。
りで強制点灯させる放電セル群を表示エリア全体から格
子点状に選択すれば、強制点灯期間ないしは画面周期
を実施の形態1〜3の場合と比べて格段に低減できると
共に、表示エリア内である程度均等に分散した強制点
灯を実現できるという特長が得られる。
【0087】しかし、アドレス(i,j)のローテーシ
ョンによっては、最後に強制点灯の選択が行われてから
の時間経過の長い放電セルが他の領域に比べて寄り集ま
っているゾーン(これも「空白ゾーン」の一種と見なせ
る)がブロック周期(表示エリア内でのブロックの空間
的周期をいう)で分布したり、(A×B)画面周期内で
RGB各色の選択頻度がマクロに振動して(例えばR色
が続けて選択される)、低階調画像表示における輝度ム
ラや色調の振動という弊害が現れる場合がある。従っ
て、このような空白ゾーン及び色振動が共に発生しない
ような選択順とする必要がある。
ョンによっては、最後に強制点灯の選択が行われてから
の時間経過の長い放電セルが他の領域に比べて寄り集ま
っているゾーン(これも「空白ゾーン」の一種と見なせ
る)がブロック周期(表示エリア内でのブロックの空間
的周期をいう)で分布したり、(A×B)画面周期内で
RGB各色の選択頻度がマクロに振動して(例えばR色
が続けて選択される)、低階調画像表示における輝度ム
ラや色調の振動という弊害が現れる場合がある。従っ
て、このような空白ゾーン及び色振動が共に発生しない
ような選択順とする必要がある。
【0088】そこで、上記の問題点を発生させないため
のアドレス(i,j)の選択順を、図23に示す具体例
に基づいて解説する。今、上記の縦A×横B個の放電セ
ルから成る1ブロックBIJのサイズを、A=B=8(=
23)に設定する。図23の各々は、この設定下におけ
る各ブロックBIJ内での、アドレスを指定されるべき放
電セルのレイアウトを示している。
のアドレス(i,j)の選択順を、図23に示す具体例
に基づいて解説する。今、上記の縦A×横B個の放電セ
ルから成る1ブロックBIJのサイズを、A=B=8(=
23)に設定する。図23の各々は、この設定下におけ
る各ブロックBIJ内での、アドレスを指定されるべき放
電セルのレイアウトを示している。
【0089】尚、図23中、放電セル内に記載した数字
は当該アドレスの放電セルが強制点灯される画面の時系
列番号を表わす。又、第2n+1〜第2n+1画面のレイア
ウトで、×印のついているものは、該当アドレスの放電
セルの強制点灯が既に第1〜第2n画面の期間において
実施済みであることを表わす。更に、○印の付いている
ものは、第1〜第2n+1画面が済んだ時点での強制点灯
の空白ゾーンの核の位置に相当する放電セルに該当す
る。
は当該アドレスの放電セルが強制点灯される画面の時系
列番号を表わす。又、第2n+1〜第2n+1画面のレイア
ウトで、×印のついているものは、該当アドレスの放電
セルの強制点灯が既に第1〜第2n画面の期間において
実施済みであることを表わす。更に、○印の付いている
ものは、第1〜第2n+1画面が済んだ時点での強制点灯
の空白ゾーンの核の位置に相当する放電セルに該当す
る。
【0090】本実施の形態の具体例では、図23に指定
した番号順に強制点灯させる放電セル群のアドレス
(i,j)のローテーションを組むものとする。ここ
で、本例のローテーションは、下記(1)〜(3)のル
ールに準じている。
した番号順に強制点灯させる放電セル群のアドレス
(i,j)のローテーションを組むものとする。ここ
で、本例のローテーションは、下記(1)〜(3)のル
ールに準じている。
【0091】(1)第1画面では、アドレス(1,1)
を選択する。
を選択する。
【0092】(2)第(2n+1)画面では、それ以前
の第1〜第2n画面にかけての選択の結果生じる空白ゾ
ーンの核に相当するアドレス群から選ぶ。その中で、n
が偶数の場合には、アドレス(1+8/2n/2+1,1+
8/2n/2+1)のものを選ぶ。他方、nが奇数の場合に
は、アドレス(1+8/2(n+1)/2,1)とアドレス
(1,1+8/2(n+1)/2)の内で直前の第2n画面で選
択したアドレスとの横方向の成分差が3の倍数でない方
を選ぶ。ここで、整数nは0≦n≦5である。
の第1〜第2n画面にかけての選択の結果生じる空白ゾ
ーンの核に相当するアドレス群から選ぶ。その中で、n
が偶数の場合には、アドレス(1+8/2n/2+1,1+
8/2n/2+1)のものを選ぶ。他方、nが奇数の場合に
は、アドレス(1+8/2(n+1)/2,1)とアドレス
(1,1+8/2(n+1)/2)の内で直前の第2n画面で選
択したアドレスとの横方向の成分差が3の倍数でない方
を選ぶ。ここで、整数nは0≦n≦5である。
【0093】(3)第2n+1画面〜第2n+1画面にかけ
てのアドレス選択順は、それ以前の第1画面から第2n
画面に至るまでのアドレス選択順から、第2n+1画面
の選択アドレスと第1画面のそれ(1,1)との成分差
を平行移動したものとする。ここで、計算上の成分値が
8を越えるものは、8を差し引いた値で成分値を換算す
るものとする。
てのアドレス選択順は、それ以前の第1画面から第2n
画面に至るまでのアドレス選択順から、第2n+1画面
の選択アドレスと第1画面のそれ(1,1)との成分差
を平行移動したものとする。ここで、計算上の成分値が
8を越えるものは、8を差し引いた値で成分値を換算す
るものとする。
【0094】このローテーションによれば、任意のタイ
ミングで発生する空白ゾーンを逐次優先的に解消してい
く選択順となる。また、各ブロック内で、任意の隣接す
る画面で選択されるアドレスの横方向の成分差はRGB
の周期(=3)の倍数でないものとなるので、色種は互
いに異なるものとすることができるので、色振動がマク
ロ的に顕在化することもない。
ミングで発生する空白ゾーンを逐次優先的に解消してい
く選択順となる。また、各ブロック内で、任意の隣接す
る画面で選択されるアドレスの横方向の成分差はRGB
の周期(=3)の倍数でないものとなるので、色種は互
いに異なるものとすることができるので、色振動がマク
ロ的に顕在化することもない。
【0095】(変形例3)ところが、上記の実施の形態
2,3,4間でも、プライミングの間引きで時間経過に
伴う画像の乱れが生じるのを抑止する効果、即ち、画像
の乱れの復活期間の大小には、差があることが判明し
た。効果の大きい順に並べるならば、実施の形態2>実
施の形態3>>実施の形態4という序列になるが、特に
実施の形態4でA=B=32として放電セル当りの強制
点灯の頻度を実施の形態3と同レベルにすると効果が大
きく減退する。上記の序列は、ある放電セルを強制点灯
させる場合に、それに隣接する放電セルが、同時に強
制点灯されるものとするか、それとも、数十〜数百画
面相当レベルの短い時間を隔てて強制点灯されるものと
するかによっては、上述の画像の乱れに対する抑止効果
の向上作用に違いがあることを意味する。即ち、上記
の場合の方が画像の乱れに対する抑止効果は大きい。
2,3,4間でも、プライミングの間引きで時間経過に
伴う画像の乱れが生じるのを抑止する効果、即ち、画像
の乱れの復活期間の大小には、差があることが判明し
た。効果の大きい順に並べるならば、実施の形態2>実
施の形態3>>実施の形態4という序列になるが、特に
実施の形態4でA=B=32として放電セル当りの強制
点灯の頻度を実施の形態3と同レベルにすると効果が大
きく減退する。上記の序列は、ある放電セルを強制点灯
させる場合に、それに隣接する放電セルが、同時に強
制点灯されるものとするか、それとも、数十〜数百画
面相当レベルの短い時間を隔てて強制点灯されるものと
するかによっては、上述の画像の乱れに対する抑止効果
の向上作用に違いがあることを意味する。即ち、上記
の場合の方が画像の乱れに対する抑止効果は大きい。
【0096】そこで、本変形例では、実施の形態4の変
形として、上記のルール(1)〜(3)に基づいて、あ
るアドレスを選択して該当する放電セルを強制点灯させ
るに際し、それに隣接する放電セルをも同時に強制点灯
を行なわせるものとする。ここで、隣接する放電セルの
内で同時に強制点灯させるものは、下記の(イ)(ロ)
(ハ)等、種々の形態がある。
形として、上記のルール(1)〜(3)に基づいて、あ
るアドレスを選択して該当する放電セルを強制点灯させ
るに際し、それに隣接する放電セルをも同時に強制点灯
を行なわせるものとする。ここで、隣接する放電セルの
内で同時に強制点灯させるものは、下記の(イ)(ロ)
(ハ)等、種々の形態がある。
【0097】(イ)横方向の左右両憐りの放電セル(横
方向に連続3個の放電セルのユニットで強制点灯する形
態) 尚、縦方向左右に隣接する3個の放電セルのユニットと
することも可能ではあるが、横方向に異色の放電セルが
配置されていることから、特に横方向に画像の乱れが多
いこと、縦方向に関しては放電セルの寸法が長くなるこ
とから、横方向に連続3個の放電セルを1ユニットとし
て選択する方が望ましいと言える。
方向に連続3個の放電セルのユニットで強制点灯する形
態) 尚、縦方向左右に隣接する3個の放電セルのユニットと
することも可能ではあるが、横方向に異色の放電セルが
配置されていることから、特に横方向に画像の乱れが多
いこと、縦方向に関しては放電セルの寸法が長くなるこ
とから、横方向に連続3個の放電セルを1ユニットとし
て選択する方が望ましいと言える。
【0098】(ロ)上記左右両隣りの放電セルと縦方向
の上下両隣りの放電セル(十文字状の隣接し合う5個の
放電セルのユニット) (ハ)左右上下に加えて斜め方向に隣接する放電セル
(縦3×横3=9個の放電セルのユニット) 上記(イ)〜(ハ)の形態では、上述の画像の乱れに対
する抑止効果の大きいものから序列化すると、(ハ)>
(ロ)>(イ)の序列となる。
の上下両隣りの放電セル(十文字状の隣接し合う5個の
放電セルのユニット) (ハ)左右上下に加えて斜め方向に隣接する放電セル
(縦3×横3=9個の放電セルのユニット) 上記(イ)〜(ハ)の形態では、上述の画像の乱れに対
する抑止効果の大きいものから序列化すると、(ハ)>
(ロ)>(イ)の序列となる。
【0099】本変形例によれば、一つのブロック内では
単一の放電セルが周囲から孤立して強制点灯される実施
の形態4に比べると、上記(イ)〜(ハ)のいずれの場
合でも、画像乱れに対する抑止効果は大きく向上する。
単一の放電セルが周囲から孤立して強制点灯される実施
の形態4に比べると、上記(イ)〜(ハ)のいずれの場
合でも、画像乱れに対する抑止効果は大きく向上する。
【0100】但し、本変形例では、上記強制点灯のユニ
ットを構成する放電セルの数に比例して強制点灯による
黒画面の輝度上昇分が増加するので、表示コントラスト
とのバランスを取りながら上記ユニットのサイズを設定
することになる。
ットを構成する放電セルの数に比例して強制点灯による
黒画面の輝度上昇分が増加するので、表示コントラスト
とのバランスを取りながら上記ユニットのサイズを設定
することになる。
【0101】(変形例4)本変形例は、前述の変形例3
の基本的な着想点を実施の形態2または3にも応用する
ものである。即ち、縦方向に隣接する放電セルをも同時
に強制点灯させることによる既述した効果を利用して、
走査線1本だけで強制点灯させるのではなくて、その上
下両隣の走査線をも同時に強制点灯させるものとする。
の基本的な着想点を実施の形態2または3にも応用する
ものである。即ち、縦方向に隣接する放電セルをも同時
に強制点灯させることによる既述した効果を利用して、
走査線1本だけで強制点灯させるのではなくて、その上
下両隣の走査線をも同時に強制点灯させるものとする。
【0102】これにより、1画面につき連続する3本の
走査線上の放電セルが全て同時に強制点灯されることと
なり、上述の時間経過に伴う画像の乱れに対してより大
きな抑止効果が得られる。
走査線上の放電セルが全て同時に強制点灯されることと
なり、上述の時間経過に伴う画像の乱れに対してより大
きな抑止効果が得られる。
【0103】(実施の形態5)既述の実施の形態2ない
し4では、低階調の静止画像の連続表示に関して、入力
画像データに基づかない強制点灯が観察者になるべく視
認されない様な強制点灯方法が採用されている。これに
対して、静止画像の階調度に関係なく、即ち、低階調の
静止画像の連続表示においてさえも、強制点灯期間中に
強制点灯による発光が観察者にはっきりと肉眼で感知さ
れても観察者になお不快な印象を与えないようにすると
いう選択肢もあり得る。本実施の形態は後者の選択肢を
実現するものであり、大要、次の様な特徴点、を有
しているものと言える。即ち、その第1の特徴点は、
強制点灯期間内の各画面中の強制点灯対象となる放電セ
ル群を、表示エリア内の所定の方向に沿った互いに隣り
合った複数本のライン上に位置する放電セルより構成さ
れる帯状の強制点灯領域に限定し、この帯状の強制点灯
領域が強制点灯期間内に表示エリア全体を上記所定の方
向と直交する掃引方向に沿って掃引される様に、強制点
灯期間内の各画面毎に強制点灯対象となる放電セル群を
選定した点にある。勿論、このときにも各放電セルの強
制点灯頻度は均一になる様に設定される。本特徴点の
採用により、低階調の静止画像の連続表示について、実
施の形態2において既述したのと同様の効果が得られ
る。更にその第2の特徴点は、強制点灯期間内の各画
面における帯状の強制点灯領域内の強制点灯の発光強度
分布を、掃引方向に関してみた場合に、その中央部から
端部に近ずくにつれて漸減する様に制御することにあ
る。このような設定は、強制点灯期間内の各画面中のサ
ブフィールドの中から少なくとも2つのサブフィールド
を強制点灯対象に選定することにより実現可能であり、
従って、このときには、上記特徴点において述べた複
数本のラインは少なくとも3本のラインであることを要
し、典型的には10本ないし数十本のラインであれば十
分である。そして、上記特徴点に本特徴点を重畳さ
せることで、静止画像の階調度いかんに拘わらず、観察
者が連続表示される静止画像を眺める際に強制点灯によ
り生ずる発光を感知しても不快な印象を受けることは無
いという効果が得られるのである。以下、図面を参照し
つつ、上記特徴点、を詳述する。
し4では、低階調の静止画像の連続表示に関して、入力
画像データに基づかない強制点灯が観察者になるべく視
認されない様な強制点灯方法が採用されている。これに
対して、静止画像の階調度に関係なく、即ち、低階調の
静止画像の連続表示においてさえも、強制点灯期間中に
強制点灯による発光が観察者にはっきりと肉眼で感知さ
れても観察者になお不快な印象を与えないようにすると
いう選択肢もあり得る。本実施の形態は後者の選択肢を
実現するものであり、大要、次の様な特徴点、を有
しているものと言える。即ち、その第1の特徴点は、
強制点灯期間内の各画面中の強制点灯対象となる放電セ
ル群を、表示エリア内の所定の方向に沿った互いに隣り
合った複数本のライン上に位置する放電セルより構成さ
れる帯状の強制点灯領域に限定し、この帯状の強制点灯
領域が強制点灯期間内に表示エリア全体を上記所定の方
向と直交する掃引方向に沿って掃引される様に、強制点
灯期間内の各画面毎に強制点灯対象となる放電セル群を
選定した点にある。勿論、このときにも各放電セルの強
制点灯頻度は均一になる様に設定される。本特徴点の
採用により、低階調の静止画像の連続表示について、実
施の形態2において既述したのと同様の効果が得られ
る。更にその第2の特徴点は、強制点灯期間内の各画
面における帯状の強制点灯領域内の強制点灯の発光強度
分布を、掃引方向に関してみた場合に、その中央部から
端部に近ずくにつれて漸減する様に制御することにあ
る。このような設定は、強制点灯期間内の各画面中のサ
ブフィールドの中から少なくとも2つのサブフィールド
を強制点灯対象に選定することにより実現可能であり、
従って、このときには、上記特徴点において述べた複
数本のラインは少なくとも3本のラインであることを要
し、典型的には10本ないし数十本のラインであれば十
分である。そして、上記特徴点に本特徴点を重畳さ
せることで、静止画像の階調度いかんに拘わらず、観察
者が連続表示される静止画像を眺める際に強制点灯によ
り生ずる発光を感知しても不快な印象を受けることは無
いという効果が得られるのである。以下、図面を参照し
つつ、上記特徴点、を詳述する。
【0104】図27ないし図29の各々は、上述した帯
状の強制点灯領域の選定例と同領域の掃引例とを模式的
に示す表示エリアの平面図である。
状の強制点灯領域の選定例と同領域の掃引例とを模式的
に示す表示エリアの平面図である。
【0105】先ず図27は、表示エリア23内の縦方向
(アドレス電極の延在方向と平行な方向に相当)に延び
た帯状の強制点灯領域24を強制点灯期間内に表示エリ
ア23の左端から右端に向けて掃引する場合を示してい
る。即ち、本図のケースでは、表示ライン方向と直交す
るアドレス電極の延在方向のラインが上記の「所定の方
向のライン」に相当しており、表示ライン方向ないしは
図1の(X、Y)電極の延在方向が「掃引方向」に該当
している。従って、帯状の強制点灯領域24は、互いに
隣り合う少なくとも3本以上のアドレス電極の延在方向
のライン上に位置する放電セルによって形成されてい
る。そして、強制点灯期間内の画面群に属する最初の画
面から最後の画面に至るまでの間に、帯状の強制点灯領
域24が掃引方向に沿って表示エリア23内を掃引され
る。ここでは、典型的な一例として、数秒〜10数秒程
度のスピードで、表示エリア23の一端からその他端ま
で帯状の強制点灯領域24を掃引している。
(アドレス電極の延在方向と平行な方向に相当)に延び
た帯状の強制点灯領域24を強制点灯期間内に表示エリ
ア23の左端から右端に向けて掃引する場合を示してい
る。即ち、本図のケースでは、表示ライン方向と直交す
るアドレス電極の延在方向のラインが上記の「所定の方
向のライン」に相当しており、表示ライン方向ないしは
図1の(X、Y)電極の延在方向が「掃引方向」に該当
している。従って、帯状の強制点灯領域24は、互いに
隣り合う少なくとも3本以上のアドレス電極の延在方向
のライン上に位置する放電セルによって形成されてい
る。そして、強制点灯期間内の画面群に属する最初の画
面から最後の画面に至るまでの間に、帯状の強制点灯領
域24が掃引方向に沿って表示エリア23内を掃引され
る。ここでは、典型的な一例として、数秒〜10数秒程
度のスピードで、表示エリア23の一端からその他端ま
で帯状の強制点灯領域24を掃引している。
【0106】尚、図27の場合とは逆に、帯状の強制点
灯領域24を表示エリア23の右端から左端に向けて掃
引するようにしても良い。
灯領域24を表示エリア23の右端から左端に向けて掃
引するようにしても良い。
【0107】又、図27に示す一例では、強制点灯期間
内の各画面毎に1つの帯状の強制点灯領域24が設定さ
れているが、掃引のスピードによっては、強制点灯期間
内の各画面毎に2つ以上の互いに平行な帯状の強制点灯
領域24を設定し、これらを共に強制点灯期間内に同一
間隔を保って表示エリア23内を掃引させることも可能
である。
内の各画面毎に1つの帯状の強制点灯領域24が設定さ
れているが、掃引のスピードによっては、強制点灯期間
内の各画面毎に2つ以上の互いに平行な帯状の強制点灯
領域24を設定し、これらを共に強制点灯期間内に同一
間隔を保って表示エリア23内を掃引させることも可能
である。
【0108】加えて、図27に例示する帯状の強制点灯
領域24に対して、既述した特徴点を具現化すること
が必要である。そのためには、強制点灯期間中に属する
全ての画面の各々について、当該画面の1フィールド経
過直後に於ける帯状の強制点灯領域24内の強制点灯に
起因した発光強度分布が、掃引方向に関して図27中に
示すような強度分布となるように、当該画面に属する全
サブフィールド中、強制点灯の対象となるべきサブフィ
ールドを適宜選定しておく必要がある。この場合、好ま
しくは、帯状の強制点灯領域24の掃引方向に沿った幅
内において、中央部において発光強度分布がピークとな
り、中央部から端部に近づく程に滑らかに発光強度分布
が減衰して両端部で発光強度がゼロに収斂するのが良
く、そのためには、帯状の強制点灯領域24内に属する
ライン数ないしは画素数の設定と1画面内の強制点灯対
象となるべきサブフィールドの設定を適切に行う必要が
ある。
領域24に対して、既述した特徴点を具現化すること
が必要である。そのためには、強制点灯期間中に属する
全ての画面の各々について、当該画面の1フィールド経
過直後に於ける帯状の強制点灯領域24内の強制点灯に
起因した発光強度分布が、掃引方向に関して図27中に
示すような強度分布となるように、当該画面に属する全
サブフィールド中、強制点灯の対象となるべきサブフィ
ールドを適宜選定しておく必要がある。この場合、好ま
しくは、帯状の強制点灯領域24の掃引方向に沿った幅
内において、中央部において発光強度分布がピークとな
り、中央部から端部に近づく程に滑らかに発光強度分布
が減衰して両端部で発光強度がゼロに収斂するのが良
く、そのためには、帯状の強制点灯領域24内に属する
ライン数ないしは画素数の設定と1画面内の強制点灯対
象となるべきサブフィールドの設定を適切に行う必要が
ある。
【0109】尚、既述の説明からも明らかな通り、縦軸
の強制点灯発光強度のスケールは放電維持回数に該当
し、横軸の掃引歩行幅のスケールは画素数に当たる。こ
こでは、図27に示す発光強度分布を実現する好ましい
例として、掃引方向の発光強度分布の幅は帯状として認
識され得る10画素程度から数十画素程度までの範囲を
設定している。
の強制点灯発光強度のスケールは放電維持回数に該当
し、横軸の掃引歩行幅のスケールは画素数に当たる。こ
こでは、図27に示す発光強度分布を実現する好ましい
例として、掃引方向の発光強度分布の幅は帯状として認
識され得る10画素程度から数十画素程度までの範囲を
設定している。
【0110】次に図28は、表示エリア23内の横方向
に、即ち、表示ライン方向に延びた帯状の強制点灯領域
24を設定し、この帯状の強制点灯領域24を強制点灯
期間内に渡って表示エリア23の上端から下端に向けて
掃引する様子を模式的に示す平面図である。従って、図
28の場合に、表示ラインに沿った方向が「所定のライ
ン」であり、表示ラインに直交する表示エリア23の縦
方向、即ち、アドレス電極の延在方向が掃引方向に当た
り、強制点灯期間内の各画面における帯状の強制点灯領
域24は、互いに隣り合った少なくとも3本の表示ライ
ンに位置する放電セルのみから構成される。
に、即ち、表示ライン方向に延びた帯状の強制点灯領域
24を設定し、この帯状の強制点灯領域24を強制点灯
期間内に渡って表示エリア23の上端から下端に向けて
掃引する様子を模式的に示す平面図である。従って、図
28の場合に、表示ラインに沿った方向が「所定のライ
ン」であり、表示ラインに直交する表示エリア23の縦
方向、即ち、アドレス電極の延在方向が掃引方向に当た
り、強制点灯期間内の各画面における帯状の強制点灯領
域24は、互いに隣り合った少なくとも3本の表示ライ
ンに位置する放電セルのみから構成される。
【0111】尚、図28の場合とは逆に、帯状の強制点
灯領域24を表示エリア23の下端から上端に向けて掃
引することも勿論可能である。この場合も、図27に関
して上述した様に、各画面の1フィールドに属する強制
点灯対象となるサブフィールドを適切に選定すること
で、図28の左側に示す様な発光強度分布を得るように
することが必要である。
灯領域24を表示エリア23の下端から上端に向けて掃
引することも勿論可能である。この場合も、図27に関
して上述した様に、各画面の1フィールドに属する強制
点灯対象となるサブフィールドを適切に選定すること
で、図28の左側に示す様な発光強度分布を得るように
することが必要である。
【0112】更に図29は、表示エリア23内の斜め方
向に延びた帯状の強制点灯領域24を設定し、この帯状
の強制点灯領域24を表示エリア23の左斜め最上部か
ら右斜め最下部に向けて掃引する様子を示す図である。
即ち、図29においては、表示エリア23内のある傾斜
角度を有する斜め方向(所定の方向)の互いに隣り合う
少なくとも3本のライン上に位置する放電セルにより、
帯状の強制点灯領域24が構成されている。この場合も
同様に、図29に示す様な発光強度分布が得られるよう
にする必要がある。
向に延びた帯状の強制点灯領域24を設定し、この帯状
の強制点灯領域24を表示エリア23の左斜め最上部か
ら右斜め最下部に向けて掃引する様子を示す図である。
即ち、図29においては、表示エリア23内のある傾斜
角度を有する斜め方向(所定の方向)の互いに隣り合う
少なくとも3本のライン上に位置する放電セルにより、
帯状の強制点灯領域24が構成されている。この場合も
同様に、図29に示す様な発光強度分布が得られるよう
にする必要がある。
【0113】尚、図29の場合の変形例として、帯状の
強制点灯領域24を表示エリア23の左斜め最下部から
右斜め最上部に向けて掃引する場合、帯状の強制点灯領
域24を右斜め最上部から左斜め最下部に向けて掃引す
る場合及び右斜め最下部から左斜め最上部に向けて掃引
する場合も可能である。
強制点灯領域24を表示エリア23の左斜め最下部から
右斜め最上部に向けて掃引する場合、帯状の強制点灯領
域24を右斜め最上部から左斜め最下部に向けて掃引す
る場合及び右斜め最下部から左斜め最上部に向けて掃引
する場合も可能である。
【0114】次に、図27ないし図29に例示した様
な、帯状の強制点灯領域24内の強制点灯に起因する発
光分の強度分布を得るための駆動シーケンスについて説
明する。但し、ここでは、既述したような好ましい例と
は言えないが、説明を容易化するために、図28で例示
した帯状の強制点灯領域24の場合であって、仮に全表
示ライン数が3の倍数であり、且つ帯状の強制点灯領域
24が互いに平行で隣り合う3本の表示ライン(第i番
目、第(i+1)番目及び第(i+2)番目の表示ライ
ン)に属する放電セル群から構成されている場合で、表
示エリア23内の全ての放電セル22の画像情報に基づ
く発光強度がゼロの場合すなわち全面黒表示の場合につ
いて、図30を参照しつつ説明する。
な、帯状の強制点灯領域24内の強制点灯に起因する発
光分の強度分布を得るための駆動シーケンスについて説
明する。但し、ここでは、既述したような好ましい例と
は言えないが、説明を容易化するために、図28で例示
した帯状の強制点灯領域24の場合であって、仮に全表
示ライン数が3の倍数であり、且つ帯状の強制点灯領域
24が互いに平行で隣り合う3本の表示ライン(第i番
目、第(i+1)番目及び第(i+2)番目の表示ライ
ン)に属する放電セル群から構成されている場合で、表
示エリア23内の全ての放電セル22の画像情報に基づ
く発光強度がゼロの場合すなわち全面黒表示の場合につ
いて、図30を参照しつつ説明する。
【0115】図30において、PDP11の表示エリア
23内の互いに隣り合った3本の表示ライン上に位置す
る放電セル22i、22i+1、22i+2(1≦i≦
n−2)により、強制点灯期間中の第i番目の画面にお
ける帯状の強制点灯領域24が構成されている。ここで
は、静止画像の連続表示期間中、或る強制点灯期間に属
する最初の第1番目の画面から最後の第M(M=(n−
2))番目の画面に至るまでの間の第i番目の画面(1
≦i≦M)において、図26で示す8個のサブフィール
ドの中から、強制点灯対象とするサブフィールドを放電
セル22i、22i+1、22i+2毎に選定してい
る。しかも、第1番目のサブフィールドSF1から第6
番目のサブフィールドSF6に至る計6個のサブフィー
ルドでは、第i番ないし第(i+2)番目の全ての表示
ラインに属する全ての放電セル22iないし放電セル2
2i+2に対して強制点灯を行える様にアドレス電極に
印加する信号を制御すると共に、第7番目のサブフィー
ルドSF7では中央の第(i+1)番目の表示ラインに
属する全ての放電セル22i+1のみが強制点灯される
様にアドレス電極の信号を制御する。この様なサブフィ
ールドの選定とアドレス信号の制御により、放電セル2
2i+1によって構成される帯状の強制点灯領域24の
中央部では強制点灯に基づく発光強度が最も大きくな
り、他方、放電セル22i及び放電セル22i+2でそ
れぞれ構成される帯状の強制点灯領域24の各端部にお
ける強制点灯に基づく発光強度は比較的小さくなり、中
央部から端部に向けて帯状の強制点灯領域24内の強制
点灯による発光強度分布はステップ状に減少する。その
場合の各々のサブフィールドにおける各電極に印加され
る信号のタイミングチャートを、図31(第i番目の画
面の第1番目のサブフィールドSF1から6番目のサブ
フィールドSF6に至る計6個のサブフィールドの場
合)及び図32(第i番目の画面の第7番目のサブフィ
ールドSF7の場合)に示す。
23内の互いに隣り合った3本の表示ライン上に位置す
る放電セル22i、22i+1、22i+2(1≦i≦
n−2)により、強制点灯期間中の第i番目の画面にお
ける帯状の強制点灯領域24が構成されている。ここで
は、静止画像の連続表示期間中、或る強制点灯期間に属
する最初の第1番目の画面から最後の第M(M=(n−
2))番目の画面に至るまでの間の第i番目の画面(1
≦i≦M)において、図26で示す8個のサブフィール
ドの中から、強制点灯対象とするサブフィールドを放電
セル22i、22i+1、22i+2毎に選定してい
る。しかも、第1番目のサブフィールドSF1から第6
番目のサブフィールドSF6に至る計6個のサブフィー
ルドでは、第i番ないし第(i+2)番目の全ての表示
ラインに属する全ての放電セル22iないし放電セル2
2i+2に対して強制点灯を行える様にアドレス電極に
印加する信号を制御すると共に、第7番目のサブフィー
ルドSF7では中央の第(i+1)番目の表示ラインに
属する全ての放電セル22i+1のみが強制点灯される
様にアドレス電極の信号を制御する。この様なサブフィ
ールドの選定とアドレス信号の制御により、放電セル2
2i+1によって構成される帯状の強制点灯領域24の
中央部では強制点灯に基づく発光強度が最も大きくな
り、他方、放電セル22i及び放電セル22i+2でそ
れぞれ構成される帯状の強制点灯領域24の各端部にお
ける強制点灯に基づく発光強度は比較的小さくなり、中
央部から端部に向けて帯状の強制点灯領域24内の強制
点灯による発光強度分布はステップ状に減少する。その
場合の各々のサブフィールドにおける各電極に印加され
る信号のタイミングチャートを、図31(第i番目の画
面の第1番目のサブフィールドSF1から6番目のサブ
フィールドSF6に至る計6個のサブフィールドの場
合)及び図32(第i番目の画面の第7番目のサブフィ
ールドSF7の場合)に示す。
【0116】以上の駆動シーケンスの説明では、図28
で例示した強制点灯領域24が隣り合う3本の表示ライ
ンで構成されるという極端な事例を対象としたが、3本
以上の表示ラインで構成される一般の場合に付いても、
画面毎に計8個のサブフィールト゛の中から強制点灯の対
象とするサブフィールドの組合せを強制点灯領域24内
における表示ラインの位置に応じて設定することで、所
望の強制点灯に起因する発光分の強度分布を得ることが
できる。
で例示した強制点灯領域24が隣り合う3本の表示ライ
ンで構成されるという極端な事例を対象としたが、3本
以上の表示ラインで構成される一般の場合に付いても、
画面毎に計8個のサブフィールト゛の中から強制点灯の対
象とするサブフィールドの組合せを強制点灯領域24内
における表示ラインの位置に応じて設定することで、所
望の強制点灯に起因する発光分の強度分布を得ることが
できる。
【0117】ところで、以上の駆動シーケンスの説明で
は便宜上、表示エリア23内の全ての放電セル22の画
像情報に基づく発光強度がゼロの場合すなわち全面黒表
示の場合を想定したが、表示エリア23内に画像情報に
基づく表示パターンが存在している一般の場合に付いて
は、画像情報に基づく強度成分と設定された強制点灯の
強度成分とを下記の演算に基づいてカップリングした強
度となるよう、各放電セル毎に選択すべきサブフィール
ドの組合せを定める。
は便宜上、表示エリア23内の全ての放電セル22の画
像情報に基づく発光強度がゼロの場合すなわち全面黒表
示の場合を想定したが、表示エリア23内に画像情報に
基づく表示パターンが存在している一般の場合に付いて
は、画像情報に基づく強度成分と設定された強制点灯の
強度成分とを下記の演算に基づいてカップリングした強
度となるよう、各放電セル毎に選択すべきサブフィール
ドの組合せを定める。
【0118】帯状の強制点灯領域24に含まれ強制点灯
の対象となる放電セル22の集団は、図25に示す画面
単位で、所定の掃引速度に対応して表示エリア23内を
シフトしていく。この時、所定の掃引速度が遅い場合に
は、連続する複数の画面で強制点灯の対象となる放電セ
ル22の集団が変わらないこともあるが、所定の掃引速
度に対応する一定の周期で強制点灯の対象となる放電セ
ル22の集団は表示エリア23内をシフトしていく。そ
して、1画面当たりで強制点灯の対象となる放電セル2
2の各々には、図27ないし図29に示す強制点灯の強
度分布に応じた強制点灯の発光強度成分に、図1の制御
回路16に入力されるDATAによって規定される当画
面における当該放電セル22の正規の発光強度成分の定
数倍が加算された発光強度を与えるものとする。例えば
0から255までの256水準の発光強度が設定されて
いる階調数256の画像表示の場合、当該画面における
当該放電セル22の発光強度cは、DATAが規定する
正規の発光強度成分をa、強制点灯の発光強度成分をb
として、〔数1〕 c=h×a+b (hは正の定数) となる。但し、上記の計算結果が画像表示で設定された
最大強度である255を越える場合には、加算結果に拘
わらず、c=255とする。以上のような演算処理を制
御回路16内で行った結果のc値に対応するSF1ない
しSF8の選択信号をアドレスドライバー14に送信す
ることによって、当該画面における当該放電セル22の
発光強度を所望のものとすることができる。
の対象となる放電セル22の集団は、図25に示す画面
単位で、所定の掃引速度に対応して表示エリア23内を
シフトしていく。この時、所定の掃引速度が遅い場合に
は、連続する複数の画面で強制点灯の対象となる放電セ
ル22の集団が変わらないこともあるが、所定の掃引速
度に対応する一定の周期で強制点灯の対象となる放電セ
ル22の集団は表示エリア23内をシフトしていく。そ
して、1画面当たりで強制点灯の対象となる放電セル2
2の各々には、図27ないし図29に示す強制点灯の強
度分布に応じた強制点灯の発光強度成分に、図1の制御
回路16に入力されるDATAによって規定される当画
面における当該放電セル22の正規の発光強度成分の定
数倍が加算された発光強度を与えるものとする。例えば
0から255までの256水準の発光強度が設定されて
いる階調数256の画像表示の場合、当該画面における
当該放電セル22の発光強度cは、DATAが規定する
正規の発光強度成分をa、強制点灯の発光強度成分をb
として、〔数1〕 c=h×a+b (hは正の定数) となる。但し、上記の計算結果が画像表示で設定された
最大強度である255を越える場合には、加算結果に拘
わらず、c=255とする。以上のような演算処理を制
御回路16内で行った結果のc値に対応するSF1ない
しSF8の選択信号をアドレスドライバー14に送信す
ることによって、当該画面における当該放電セル22の
発光強度を所望のものとすることができる。
【0119】なお、上記〔数1〕における定数hは、強
制点灯の発光強度成分bの背景の中に正規の画像パター
ンが視覚的に埋没しないように設定するのが望ましい。
また、例えば静止画像の場合では、強制点灯領域24の
掃引動作によって任意の放電セル22が強制点灯領域2
4から出入するタイミングにおいて急激に発光強度が変
わるのは不自然である。従って、強制点灯領域24の掃
引方向の端部ではbはなるべく小さい値とし、h=1と
設定するのが望ましい。一方、強制点灯領域24の掃引
方向の端部から内側に入るほど強制点灯の発光強度成分
bの背景が強くなるので、それに呼応してhの設定値を
漸次大きくすることにより強制点灯の発光強度成分bの
背景に対する発光強度cのコントラストを上げれば、正
規の画像パターンが強制点灯領域24の中に急速に埋没
していくのを緩和することができる。
制点灯の発光強度成分bの背景の中に正規の画像パター
ンが視覚的に埋没しないように設定するのが望ましい。
また、例えば静止画像の場合では、強制点灯領域24の
掃引動作によって任意の放電セル22が強制点灯領域2
4から出入するタイミングにおいて急激に発光強度が変
わるのは不自然である。従って、強制点灯領域24の掃
引方向の端部ではbはなるべく小さい値とし、h=1と
設定するのが望ましい。一方、強制点灯領域24の掃引
方向の端部から内側に入るほど強制点灯の発光強度成分
bの背景が強くなるので、それに呼応してhの設定値を
漸次大きくすることにより強制点灯の発光強度成分bの
背景に対する発光強度cのコントラストを上げれば、正
規の画像パターンが強制点灯領域24の中に急速に埋没
していくのを緩和することができる。
【0120】既述したように、画面群に属する最初の画
面から最後の画面に至るまでの間に帯状の強制点灯領域
24が掃引方向に表示エリア23内を掃引されるので、
低階調の静止画像の連続表示においてもフリッカや残像
を十分に抑えることができる。
面から最後の画面に至るまでの間に帯状の強制点灯領域
24が掃引方向に表示エリア23内を掃引されるので、
低階調の静止画像の連続表示においてもフリッカや残像
を十分に抑えることができる。
【0121】更に、帯状の強制点灯領域24内の発光強
度分布を上記のように中央部から端部に向けて漸減させ
るように制御することによって、帯状の強制点灯領域2
4の端部がぼやけて見えるので、帯状の強制点灯領域2
4が掃引方向に掃引されていく際に、入力画像データに
基づく映像の一部が掃引中の帯状の強制点灯領域24内
に逐次緩やかに姿を消すと共に、その後、逐次緩やかに
姿を現すという映像表示が得られることとなる。従っ
て、観察者の目には帯状の強制点灯領域24の掃引が映
っても、これによって入力画像データに基づき表示され
る所定の映像が著しく妨害されているという様な印象を
観察者に与えないようにすることができる。
度分布を上記のように中央部から端部に向けて漸減させ
るように制御することによって、帯状の強制点灯領域2
4の端部がぼやけて見えるので、帯状の強制点灯領域2
4が掃引方向に掃引されていく際に、入力画像データに
基づく映像の一部が掃引中の帯状の強制点灯領域24内
に逐次緩やかに姿を消すと共に、その後、逐次緩やかに
姿を現すという映像表示が得られることとなる。従っ
て、観察者の目には帯状の強制点灯領域24の掃引が映
っても、これによって入力画像データに基づき表示され
る所定の映像が著しく妨害されているという様な印象を
観察者に与えないようにすることができる。
【0122】尚、強制点灯期間内の各画面における帯状
の強制点灯領域24に含まれる所定の方向のライン数は
各画面毎に同一であるべき必然性はなく、各画面毎に異
なる様に設定しても良い。
の強制点灯領域24に含まれる所定の方向のライン数は
各画面毎に同一であるべき必然性はなく、各画面毎に異
なる様に設定しても良い。
【0123】(実施の形態6)先述のように強制点灯
は、プライミング放電間引き方式を用いて表示エリア全
体にもしくは部分的に静止画像を連続表示する場合の表
示の安定に寄与する。しかし、表示エリア全体を通じて
動きの激しい動画像を表示する場合には、強制点灯を適
用する必要性は小さく、適用しても却ってコントラスト
等の画質を下げるだけの結果となりかねない。
は、プライミング放電間引き方式を用いて表示エリア全
体にもしくは部分的に静止画像を連続表示する場合の表
示の安定に寄与する。しかし、表示エリア全体を通じて
動きの激しい動画像を表示する場合には、強制点灯を適
用する必要性は小さく、適用しても却ってコントラスト
等の画質を下げるだけの結果となりかねない。
【0124】そこで、本実施の形態では、表示画像が所
定の静止映像の連続表示に該当する場合には実施の形態
1ないし5として既述したいずれかの強制点灯機能を作
動させる一方、表示画像が所定の静止画像の連続表示に
該当しない場合には、強制点灯機能を作動させないとい
う駆動方式を採用している。以下では、この方式の具体
例について図33及び図34を用いて詳述する。
定の静止映像の連続表示に該当する場合には実施の形態
1ないし5として既述したいずれかの強制点灯機能を作
動させる一方、表示画像が所定の静止画像の連続表示に
該当しない場合には、強制点灯機能を作動させないとい
う駆動方式を採用している。以下では、この方式の具体
例について図33及び図34を用いて詳述する。
【0125】図33は、本実施の形態に係るプラズマデ
ィスプレイ装置100の全体構成を示すブロック図であ
る。又、図34は図33の回路部500の内部構造を主
として示すブロック図である。両図より明らかな通り、
本プラズマディスプレイ装置100においては、制御回
路16内に強制点灯機能を作動させるか否かを選択する
ON/OFFセレクトスイッチ(単にスイッチと称す)
16aを有する強制点灯機能選択部500が設けられて
いる点に特徴があり、その他の点では図1のPDPと同
様である。スイッチ16aは、その制御端子CNTに入
力した選択信号のレベルに応じて、出力端子T3から入
力画像データDATA及び入力画像データDATA又は
強制点灯用データEFDATAのいずれか一方をアドレ
スドライバ14に対して出力する。例えば、制御端子C
NTに入力した選択信号のレベルが第1信号レベルのと
きには強制点灯機能をさせない場合を意味するものとす
ると、このときにスイッチ16aは第1入力端子T1を
選択し、その結果、入力画像データDATAのみが出力
され、PDP11側では強制点灯は生じない。それに対
して、制御端子CNTに入力した選択信号のレベルが第
2信号レベルのときには強制点灯機能の作動を意味する
ものとすると、スイッチ16aは第2入力端子T2を選
択し、PDP11側で強制点灯が生ずる。このような上
記選択信号の生成方法としては、大要、次の2通りが考
えられる。
ィスプレイ装置100の全体構成を示すブロック図であ
る。又、図34は図33の回路部500の内部構造を主
として示すブロック図である。両図より明らかな通り、
本プラズマディスプレイ装置100においては、制御回
路16内に強制点灯機能を作動させるか否かを選択する
ON/OFFセレクトスイッチ(単にスイッチと称す)
16aを有する強制点灯機能選択部500が設けられて
いる点に特徴があり、その他の点では図1のPDPと同
様である。スイッチ16aは、その制御端子CNTに入
力した選択信号のレベルに応じて、出力端子T3から入
力画像データDATA及び入力画像データDATA又は
強制点灯用データEFDATAのいずれか一方をアドレ
スドライバ14に対して出力する。例えば、制御端子C
NTに入力した選択信号のレベルが第1信号レベルのと
きには強制点灯機能をさせない場合を意味するものとす
ると、このときにスイッチ16aは第1入力端子T1を
選択し、その結果、入力画像データDATAのみが出力
され、PDP11側では強制点灯は生じない。それに対
して、制御端子CNTに入力した選択信号のレベルが第
2信号レベルのときには強制点灯機能の作動を意味する
ものとすると、スイッチ16aは第2入力端子T2を選
択し、PDP11側で強制点灯が生ずる。このような上
記選択信号の生成方法としては、大要、次の2通りが考
えられる。
【0126】(イ)先ず第1は、マニュアルで選択信号
をスイッチ16aに入力する場合である。即ち、ユーザ
ーが表示エリアに映し出された映像が一定期間中動きが
全くない又は動きの少ない静止画像であると認知した場
合には、ユーザーがタッチパネルやマウスやキーボード
等の何らかの入力手段を使用して上記第2信号レベルの
選択信号を制御端子CNTに入力する。これにより、ス
イッチ16aが第2端子T2に切り替えて入力画像デー
タDATA又は強制点灯用データEFDATAをその出
力端子T3からアドレスドライバ14へ出力する。逆
に、ユーザーが動きの激しい動画像が連続的に画面に表
示されていると認知した場合には、上記の方法によって
ユーザーから入力された第1信号レベルの選択方法に応
じて、スイッチ16aは第1端子T1に切り替えて入力
画像データDATAのみを出力端子T3からアドレスド
ライバ14へ出力することになる。これにより、ユーザ
ーが強制点灯機能を作動させるか否かを表示画像に応じ
て適宜選択できるようになる。
をスイッチ16aに入力する場合である。即ち、ユーザ
ーが表示エリアに映し出された映像が一定期間中動きが
全くない又は動きの少ない静止画像であると認知した場
合には、ユーザーがタッチパネルやマウスやキーボード
等の何らかの入力手段を使用して上記第2信号レベルの
選択信号を制御端子CNTに入力する。これにより、ス
イッチ16aが第2端子T2に切り替えて入力画像デー
タDATA又は強制点灯用データEFDATAをその出
力端子T3からアドレスドライバ14へ出力する。逆
に、ユーザーが動きの激しい動画像が連続的に画面に表
示されていると認知した場合には、上記の方法によって
ユーザーから入力された第1信号レベルの選択方法に応
じて、スイッチ16aは第1端子T1に切り替えて入力
画像データDATAのみを出力端子T3からアドレスド
ライバ14へ出力することになる。これにより、ユーザ
ーが強制点灯機能を作動させるか否かを表示画像に応じ
て適宜選択できるようになる。
【0127】(ロ)その第2は、自動的に上記選択信号
を生成してスイッチ16aの制御端子CNTに入力する
方法である。具体的には、図34に例示するように、所
定期間内の画面16cの変化をセンサ(画像変化検知手
段)16bが自動的に検知して、動きの少ない静止画像
が続いていると検知した場合には、センサ16bはその
検知信号を上記第2信号レベルの選択信号として制御端
子CNTに入力し、これにより、スイッチ16aは第2
端子T2に切り替えて入力画像データDATA又は強制
点灯用データEFDATAをその出力端子T3からアド
レスドライバ14へ自動的に出力する。逆に、センサ1
6bが動きの激しい画像が続いていると検知した場合に
は、センサ16bはこのときの検知信号を上記第1信号
レベルの選択信号として制御端子CNTへ入力し、これ
により、スイッチ16aは第1端子T1に切り替えて入
力画像データDATAのみを出力端子T3からアドレス
ドライバ14へ自動的に出力する。この方法によるとき
には、表示画像の動きに応じて自動的に強制点灯機能の
作動・不作動を制御できるという利点がある。
を生成してスイッチ16aの制御端子CNTに入力する
方法である。具体的には、図34に例示するように、所
定期間内の画面16cの変化をセンサ(画像変化検知手
段)16bが自動的に検知して、動きの少ない静止画像
が続いていると検知した場合には、センサ16bはその
検知信号を上記第2信号レベルの選択信号として制御端
子CNTに入力し、これにより、スイッチ16aは第2
端子T2に切り替えて入力画像データDATA又は強制
点灯用データEFDATAをその出力端子T3からアド
レスドライバ14へ自動的に出力する。逆に、センサ1
6bが動きの激しい画像が続いていると検知した場合に
は、センサ16bはこのときの検知信号を上記第1信号
レベルの選択信号として制御端子CNTへ入力し、これ
により、スイッチ16aは第1端子T1に切り替えて入
力画像データDATAのみを出力端子T3からアドレス
ドライバ14へ自動的に出力する。この方法によるとき
には、表示画像の動きに応じて自動的に強制点灯機能の
作動・不作動を制御できるという利点がある。
【0128】以上に述べた様に、本実施の形態によれ
ば、強制点灯機能を作動させるか否かの選択機能を新た
に設けたので、一方では、所定の映像の連続表示のと
き、即ち、動きが全くない若しくは動きの少ない静止画
像の連続表示の場合には、強制点灯機能を作動させてプ
ライミングの間引きに起因して生ずる問題点を有効に防
止することができ、他方では、動きの激しい動画像を連
続表示する場合には、強制点灯機能を作動させないよう
にして動画像のコントラスト等の画質の低下を抑制する
事ができる。
ば、強制点灯機能を作動させるか否かの選択機能を新た
に設けたので、一方では、所定の映像の連続表示のと
き、即ち、動きが全くない若しくは動きの少ない静止画
像の連続表示の場合には、強制点灯機能を作動させてプ
ライミングの間引きに起因して生ずる問題点を有効に防
止することができ、他方では、動きの激しい動画像を連
続表示する場合には、強制点灯機能を作動させないよう
にして動画像のコントラスト等の画質の低下を抑制する
事ができる。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力画像
データの情報に拘わらず、全ての放電セルに対して、あ
るタイミングの書込み期間で「ON」の画像信号を強制
的に入力することにより強制的に書込み放電と維持放電
とを行なわせることとができ、これによりプライミング
の間引きを行なった時の静止画像表示で時間経過に伴い
誤放電による画像の乱れが発生するのを予め抑えること
ができる。仮に上記の画像の乱れが発生した後であって
も、本発明による強制点灯により当該乱れを直ちに無く
す、又は十分に抑止することは可能である。
データの情報に拘わらず、全ての放電セルに対して、あ
るタイミングの書込み期間で「ON」の画像信号を強制
的に入力することにより強制的に書込み放電と維持放電
とを行なわせることとができ、これによりプライミング
の間引きを行なった時の静止画像表示で時間経過に伴い
誤放電による画像の乱れが発生するのを予め抑えること
ができる。仮に上記の画像の乱れが発生した後であって
も、本発明による強制点灯により当該乱れを直ちに無く
す、又は十分に抑止することは可能である。
【0130】請求項2記載の発明によれば、第1画面群
の表示の際の強制点灯後、ある期間を置いた上で、第2
画面群の表示に際して再び強制点灯させるので、一旦消
滅した画像の乱れが再び復活するのを効果的に抑制する
ことができる。特に、第(N+M)番目の画面の表示
後、第K番目の画面の表示までの期間を画像の乱れの潜
伏期間以下に設定するときには、画像の乱れの復活を完
全に防止することができる。
の表示の際の強制点灯後、ある期間を置いた上で、第2
画面群の表示に際して再び強制点灯させるので、一旦消
滅した画像の乱れが再び復活するのを効果的に抑制する
ことができる。特に、第(N+M)番目の画面の表示
後、第K番目の画面の表示までの期間を画像の乱れの潜
伏期間以下に設定するときには、画像の乱れの復活を完
全に防止することができる。
【0131】請求項3記載の発明では、全放電セルを同
時に強制点灯させているので、画像の乱れの発生防止の
ための制御方式を簡易化することができる。
時に強制点灯させているので、画像の乱れの発生防止の
ための制御方式を簡易化することができる。
【0132】請求項4記載の発明によれば、強制点灯
を、1画面中で最も発光ランクの低い第1番目のサブフ
ィールドに於いて行なうので、強制点灯による黒画面の
輝度上昇分を低くすることができ、表示コントラスト等
の画像の表示品位を殆ど損なわないようにすることがで
きる。
を、1画面中で最も発光ランクの低い第1番目のサブフ
ィールドに於いて行なうので、強制点灯による黒画面の
輝度上昇分を低くすることができ、表示コントラスト等
の画像の表示品位を殆ど損なわないようにすることがで
きる。
【0133】請求項5記載の発明によれば、強制点灯が
行なわれるサブフィールドとその直後のサブフィールド
においてはプライミングの間引きを行なわないこととし
ているので、画像の乱れが発生するまでの潜伏期間をよ
り長くすることができ、これにより、静止画像の連続表
示期間中に占める強制点灯期間の比率をより小さくする
ことができ、時間経過に伴い誤放電によって画像の乱れ
が発生するのをより効果的に抑制することができる。
行なわれるサブフィールドとその直後のサブフィールド
においてはプライミングの間引きを行なわないこととし
ているので、画像の乱れが発生するまでの潜伏期間をよ
り長くすることができ、これにより、静止画像の連続表
示期間中に占める強制点灯期間の比率をより小さくする
ことができ、時間経過に伴い誤放電によって画像の乱れ
が発生するのをより効果的に抑制することができる。
【0134】請求項6記載の発明によれば、画面が変わ
る毎に上記強制点灯を行なわせる放電セル群を変え、し
かも、上記強制点灯が行なわれるサブフィールド毎で強
制点灯させる放電セル数を適切化して各放電セルの強制
点灯の頻度を均等化させているので、低階調の静止画像
の連続表示においても、フリッカや残像を十分に抑える
ことができる。
る毎に上記強制点灯を行なわせる放電セル群を変え、し
かも、上記強制点灯が行なわれるサブフィールド毎で強
制点灯させる放電セル数を適切化して各放電セルの強制
点灯の頻度を均等化させているので、低階調の静止画像
の連続表示においても、フリッカや残像を十分に抑える
ことができる。
【0135】請求項7記載の発明によれば、強制点灯対
象のサブフィールドが巡ってきたときに瞬間的に生ずる
発光を低階調画像の表示においても肉眼で感知されない
ようにするための駆動シーケンスを、走査線の選定によ
って容易に実現できる。
象のサブフィールドが巡ってきたときに瞬間的に生ずる
発光を低階調画像の表示においても肉眼で感知されない
ようにするための駆動シーケンスを、走査線の選定によ
って容易に実現できる。
【0136】請求項8記載の発明によれば、低階調表示
では強制点灯させる走査線を順送りにした場合に走査線
に平行な輝線の掃引が生じてしまうのを完全に防止する
ことができる。
では強制点灯させる走査線を順送りにした場合に走査線
に平行な輝線の掃引が生じてしまうのを完全に防止する
ことができる。
【0137】請求項9記載の発明によれば、強制点灯さ
せるべき放電セル群を格子点状に選択しているので、強
制点灯期間(強制点灯の一周期)を(A×B)個の連続
画面分に短縮することができると共に、アドレスのロー
テーションの組立て次第では空白ゾーンや色振動がマク
ロ的に顕在化してしまうのを完全に防止することができ
る。
せるべき放電セル群を格子点状に選択しているので、強
制点灯期間(強制点灯の一周期)を(A×B)個の連続
画面分に短縮することができると共に、アドレスのロー
テーションの組立て次第では空白ゾーンや色振動がマク
ロ的に顕在化してしまうのを完全に防止することができ
る。
【0138】請求項10記載の発明によれば、強制点灯
を互いに隣接するセルで構成されるユニット単位で行な
うので、静止画像表示で時間経過に伴い誤放電による画
像の乱れが発生するのをより安定して効果的に抑制する
ことができる。
を互いに隣接するセルで構成されるユニット単位で行な
うので、静止画像表示で時間経過に伴い誤放電による画
像の乱れが発生するのをより安定して効果的に抑制する
ことができる。
【0139】請求項11記載の発明によれば、画面群に
属する最初の画面から最後の画面に至るまでの間に表示
エリア内を掃引される帯状の強制点灯領域に属する放電
セルのみが放電されるにすぎないので、低階調の静止画
像の連続表示においてもフリッカや残像を十分に抑える
ことができる。
属する最初の画面から最後の画面に至るまでの間に表示
エリア内を掃引される帯状の強制点灯領域に属する放電
セルのみが放電されるにすぎないので、低階調の静止画
像の連続表示においてもフリッカや残像を十分に抑える
ことができる。
【0140】請求項12記載の発明によれば、帯状の強
制点灯領域の端部がぼやけて見えるので、帯状の強制点
灯領域が掃引方向に掃引されていく際に、入力画像デー
タに基づく映像の一部が掃引中の帯状の強制点灯領域内
に逐次緩やかに姿を消すと共に、その後、逐次緩やかに
姿を現すという映像表示が得られることとなり、観察者
の目には帯状の強制点灯領域の掃引が映っても、これに
よって入力画像データに基づき表示される所定の映像が
著しく妨害されているという様な印象を観察者に与えな
いように制御することができる。
制点灯領域の端部がぼやけて見えるので、帯状の強制点
灯領域が掃引方向に掃引されていく際に、入力画像デー
タに基づく映像の一部が掃引中の帯状の強制点灯領域内
に逐次緩やかに姿を消すと共に、その後、逐次緩やかに
姿を現すという映像表示が得られることとなり、観察者
の目には帯状の強制点灯領域の掃引が映っても、これに
よって入力画像データに基づき表示される所定の映像が
著しく妨害されているという様な印象を観察者に与えな
いように制御することができる。
【0141】請求項13記載の発明によれば、駆動手段
は強制点灯機能を作動させるか否かの選択機能を新たに
有するので、一方では所定の映像の連続表示のとき、即
ち、動きの少ない静止画像の表示の場合には、強制点灯
機能を作動させてプライミングの間引きに起因して生ず
る問題点を有効に防止することができ、他方では動きの
激しい動画像を表示する場合には、強制点灯機能を作動
させないようにして動画像のコントラスト等の画質の低
下を抑制する事ができる。
は強制点灯機能を作動させるか否かの選択機能を新たに
有するので、一方では所定の映像の連続表示のとき、即
ち、動きの少ない静止画像の表示の場合には、強制点灯
機能を作動させてプライミングの間引きに起因して生ず
る問題点を有効に防止することができ、他方では動きの
激しい動画像を表示する場合には、強制点灯機能を作動
させないようにして動画像のコントラスト等の画質の低
下を抑制する事ができる。
【0142】請求項14記載の発明によれば、請求項1
ないし13の各発明が有する効果を発揮しうるプラズマ
ディスプレイパネル用の駆動装置を提供できる。
ないし13の各発明が有する効果を発揮しうるプラズマ
ディスプレイパネル用の駆動装置を提供できる。
【図1】 本発明に係るプラズマディスプレイ装置の全
体構成を示す図である。
体構成を示す図である。
【図2】 一つの放電セルの断面図である。
【図3】 一つの放電セルの規定を示す図である。
【図4】 アドレスドライバの回路構成を示す図であ
る。
る。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る駆動シーケンス
を示す図である。
を示す図である。
【図6】 非強制点灯期間における第1サブフィールド
群に属するサブフィールドでの各電極に印加される信号
波形を示すタイミングチャートである。
群に属するサブフィールドでの各電極に印加される信号
波形を示すタイミングチャートである。
【図7】 非強制点灯期間における第2サブフィールド
群に属するサブフィールドでの各電極に印加される信号
波形を示すタイミングチャートである。
群に属するサブフィールドでの各電極に印加される信号
波形を示すタイミングチャートである。
【図8】 変形例1における各電極に印可されるパルス
波形を示すタイミングチャートである。
波形を示すタイミングチャートである。
【図9】 変形例2における1画面分の各サブフィール
ドにおける動作を示す図である。
ドにおける動作を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に関する、走査線群
の配列を示す図である。
の配列を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に関する、強制点灯
させる走査線の選択順を示す図である。
させる走査線の選択順を示す図である。
【図12】 実施の形態2における、図5の第N番目の
画面(=図11の画面番号1の画面)の第1番目のサブ
フィールドについての各電極への印加パルス波形を示す
タイミングチャートである。
画面(=図11の画面番号1の画面)の第1番目のサブ
フィールドについての各電極への印加パルス波形を示す
タイミングチャートである。
【図13】 実施の形態2における、図5の第(N+
1)番目の画面(=図11の画面番号2の画面)の第1
番目のサブフィールドについての各電極への印加パルス
波形を示すタイミングチャートである。
1)番目の画面(=図11の画面番号2の画面)の第1
番目のサブフィールドについての各電極への印加パルス
波形を示すタイミングチャートである。
【図14】 実施の形態2における、図5の第(N+
M)番目の画面(=図11の画面番号nの画面)の第1
番目のサブフィールドについての各電極への印加パルス
波形を示すタイミングチャートである。
M)番目の画面(=図11の画面番号nの画面)の第1
番目のサブフィールドについての各電極への印加パルス
波形を示すタイミングチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態3に関する、強制点灯
させる走査線の選択順を示す図である。
させる走査線の選択順を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態3に関する、強制点灯
させる走査線の選択順を示す図である。
させる走査線の選択順を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態3に関する、強制点灯
させる走査線の選択順を示す図である。
させる走査線の選択順を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態3に関する、強制点灯
させる走査線の選択順を示す図である。
させる走査線の選択順を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態3に関する、強制点灯
させる走査線の選択順を示す図である。
させる走査線の選択順を示す図である。
【図20】 実施の形態3における、図5の第N番目の
画面(=図16、18の第1画面)の第1番目のサブフ
ィールドについての各電極への印加パルス波形を示すタ
イミングチャートである。
画面(=図16、18の第1画面)の第1番目のサブフ
ィールドについての各電極への印加パルス波形を示すタ
イミングチャートである。
【図21】 実施の形態3における、図5の第(N+
1)番目の画面(=図16、18の第2画面)の第1番
目のサブフィールドについての各電極への印加パルス波
形を示すタイミングチャートである。
1)番目の画面(=図16、18の第2画面)の第1番
目のサブフィールドについての各電極への印加パルス波
形を示すタイミングチャートである。
【図22】 実施の形態4における駆動方式の適用に関
して表示エリアの分割を説明するための図である。
して表示エリアの分割を説明するための図である。
【図23】 本発明の実施の形態4に関する、強制点灯
させる放電セル群のブロック内アドレスの選択順を示す
図である。
させる放電セル群のブロック内アドレスの選択順を示す
図である。
【図24】 従来の代表的なAC面放電型プラズマディ
スプレイパネルの放電セル構造を表わす斜視図である。
スプレイパネルの放電セル構造を表わす斜視図である。
【図25】 従来のプライミングの間引きを行なわない
プラズマディスプレイパネルに関する1画面のサブフィ
ールド分割形態と各サブフィールド内での各種動作期間
設定を表わす図である。
プラズマディスプレイパネルに関する1画面のサブフィ
ールド分割形態と各サブフィールド内での各種動作期間
設定を表わす図である。
【図26】 従来のプライミングの間引きを行なうプラ
ズマディスプレイパネルに関する1画面のサブフィール
ド分割形態と各サブフィールド内での各種動作期間設定
を表わす図である。
ズマディスプレイパネルに関する1画面のサブフィール
ド分割形態と各サブフィールド内での各種動作期間設定
を表わす図である。
【図27】 本発明の実施の形態5に関する、帯状の強
制点灯領域の掃引の仕方及び帯状の強制点灯領域内の発
光強度分布を示す図である。
制点灯領域の掃引の仕方及び帯状の強制点灯領域内の発
光強度分布を示す図である。
【図28】 本発明の実施の形態5に関する、帯状の強
制点灯領域の掃引の仕方及び帯状の強制点灯領域内の発
光強度分布を示す図である。
制点灯領域の掃引の仕方及び帯状の強制点灯領域内の発
光強度分布を示す図である。
【図29】 本発明の実施の形態5に関する、帯状の強
制点灯領域の掃引の仕方及び帯状の強制点灯領域内の発
光強度分布を示す図である。
制点灯領域の掃引の仕方及び帯状の強制点灯領域内の発
光強度分布を示す図である。
【図30】 放電セルを示す図である。
【図31】 本発明の実施の形態5における、第i番目
の画面の第1番目のサブフィールドについての各電極へ
の印加パルス波形を示すタイミングチャートである。
の画面の第1番目のサブフィールドについての各電極へ
の印加パルス波形を示すタイミングチャートである。
【図32】 本発明の実施の形態5における、第i番目
の画面の第8番目のサブフィールドについての各電極へ
の印加パルス波形を示すタイミングチャートである。
の画面の第8番目のサブフィールドについての各電極へ
の印加パルス波形を示すタイミングチャートである。
【図33】 本発明の実施の形態6に係るプラズマディ
スプレイ装置の全体構成を示す図である。
スプレイ装置の全体構成を示す図である。
【図34】 本発明の実施の形態6に係るスイッチの構
成を示す図である。
成を示す図である。
1 透明電極、2 バス電極、3 誘電体層、4 カソ
ード膜、5 前面ガラス基板、6 書込み電極、7 バ
リアリブ、8 蛍光体、9 背面ガラス基板、10 グ
レーズ層、Xn 走査電極、Y 維持電極。
ード膜、5 前面ガラス基板、6 書込み電極、7 バ
リアリブ、8 蛍光体、9 背面ガラス基板、10 グ
レーズ層、Xn 走査電極、Y 維持電極。
Claims (14)
- 【請求項1】 (a)隣接し合う隔壁で区画化された放
電区間中、複数の走査電極対の各々と複数の書込み電極
の対応する各々とが立体交差する各部分が放電セルの各
々をなすAC面放電型プラズマディスプレイパネルと、
(b)1画面分の映像表示時間を複数のサブフィールド
に分割した上で、前記複数のサブフィールド中、第1サ
ブフィールド群に含まれるサブフィールドにおいては、
プライミング,消去,入力画像データに基づく書込み及
び維持の各放電が前記放電セルにおいて生じるように前
記放電セルを駆動する一方、第2サブフィールド群に含
まれるサブフィールドにおいては、前記消去,前記書込
み及び前記維持の各放電のみが前記放電セルにおいて生
じるように前記放電セルを駆動する駆動手段とを有する
プラズマディスプレイ装置であって、 前記駆動手段は、 所定の映像の連続表示を形成する複数の画面中、第N
(Nは1以上の整数)番目の画面から後続するM(Mは
0以上の整数)個までの画面より成る第1画面群を表示
する際には、当該各画面に属する前記複数のサブフィー
ルド中、少なくとも1つの任意番目のサブフィールドに
ついて、前記入力画像データとは無関係に、前記書込み
及び前記維持の両放電を前記放電セルの内の少なくとも
1つに対して強制的に行うように前記放電セルを駆動制
御することを特徴とする、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のプラズマディスプレイ装
置であって、 前記駆動手段は、 第(N+M)番目の画面表示後、第K(K>(N+M+
1)の整数)番目の画面から後続するL(Lは自然数)
個までの画面より成る第2画面群を表示する際にも、当
該各画面に属する前記複数のサブフィールド中、少なく
とも1つの任意番目のサブフィールドについて、前記入
力画像データとは無関係に、前記書込み及び前記維持の
両放電を前記放電セルの内の少なくとも1つに対して強
制的に行うように前記放電セルを駆動制御することを特
徴とする、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のプラズマディスプ
レイ装置であって、 前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドにおい
て、前記入力画像データとは無関係に強制点灯が行われ
る前記放電セルとは、表示エリア内の全放電セルに該当
することを特徴とする、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載のプラズマディスプ
レイ装置であって、 前記入力画像データとは無関係に強制点灯が行われる前
記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドとは、前
記複数のサブフィールドの中で最も維持放電期間の短い
第1番目のサブフィールドであることを特徴とする、プ
ラズマディスプレイ装置。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載のプラズマディスプ
レイ装置であって、 前記駆動手段は、 前記入力画像データとは無関係に強制点灯が行われる前
記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドに引続く
次番目のサブフィールドが前記第2サブフィールド群に
属するときには、当該次番目のサブフィールドにおいて
も前記放電セルにおいて前記プライミング放電が発生す
るように前記放電セルを駆動制御することを特徴とす
る、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項6】 請求項1又は2記載のプラズマディスプ
レイ装置であって、 前記駆動手段は、 前記入力画像データとは無関係に強制点灯が生じる前記
少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを含む所定
数の画面より成る画面群の表示に際しては、当該画面群
に属する最初の画面の前記少なくとも1つの任意番目の
サブフィールドにおいて、表示エリア内の前記放電セル
中、複数個のものを強制点灯させる放電セル群として選
定し、それ以後、当該画面群に属する最後の画面におけ
る前記少なくとも1つの任意番目のサブフィールドに到
るまで、均等な頻度で前記放電セルの全てが強制点灯さ
れるように、前記放電セル群の構成を逐一変えて強制点
灯を制御することを特徴とする、プラズマディスプレイ
装置。 - 【請求項7】 請求項6記載のプラズマディスプレイ装
置であって、 前記放電セル群の各々は、ある1本の走査線を構成して
いる前記放電セルより成ることを特徴とする、プラズマ
ディスプレイ装置。 - 【請求項8】 請求項7記載のプラズマディスプレイ装
置であって、 前記駆動手段は、 前記放電セル群の各々を形成するために順次に選定され
る前記走査線が前記表示エリア内で均等分散するよう
に、前記放電セル群の構成を変えていくことを特徴とす
る、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項9】 請求項6記載のプラズマディスプレイ装
置であって、 前記複数の走査線対は(A×P)(A,Pは共に1以上
の整数)本の走査線対より成り、 前記複数の書込み電極は(B×Q)(B,Qは共に1以
上の整数)本の書込み電極より成り、 前記表示エリア内の前記放電セルの全てを、その各々に
は(A×B)個の前記放電セルが含まれる(P×Q)個
のブロックに分割し、 前記ブロックの各々に属する前記放電セルの各々をアド
レス(i,j)(1≦i≦A,1≦j≦B)で以て特定
するものとし、 前記放電セル群の各々は、同一の前記アドレスで以て特
定される、前記ブロックの各々に属する前記放電セルの
各々より構成されると共に、 前記駆動手段は、 前記アドレスによって特定される前記放電セルの各々が
対応する前記ブロックの各々の内で均等分散されるよう
に、前記アドレスを逐一変えていくことにより前記放電
セル群の選定を制御することを特徴とする、プラズマデ
ィスプレイ装置。 - 【請求項10】 請求項1又は2記載のプラズマディス
プレイ装置であって、 前記駆動手段は、 前記入力画像データとは無関係に強制点灯が生じる前記
少なくとも1つの任意番目のサブフィールドを含む所定
数の画面より成る画面群の表示に際しては、互いに隣接
し合う所定数の前記放電セルから成る放電セル群を、強
制点灯すべき前記放電セルの内の少なくとも1つとして
選定し、画面が変わる毎に前記放電セル群の構成を逐一
変えていくことを特徴とする、プラズマディスプレイ装
置。 - 【請求項11】 請求項6に記載のプラズマディスプレ
イ装置であって、 前記放電セル群は、表示エリア内の前記放電セル中、前
記表示エリア内の所定の方向に沿った互いに隣り合った
複数本のライン上に位置する放電セルより成る帯状の強
制点灯領域として構成されており、 前記画面群に属する前記最初の画面から前記画面群に属
する前記最後の画面に至るまでの間に前記帯状の強制点
灯領域が前記所定の方向と直交する掃引方向に沿って前
記表示エリア内を掃引される様に、前記画面群に属する
各々の画面における前記帯状の強制点灯領域が設定され
ることを特徴とする、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載のプラズマディスプ
レイ装置であって、 前記画面群に属する全ての画面の各々について、前記帯
状の強制点灯領域内の強制点灯の発光強度分布は、前記
掃引方向に関して前記帯状の強制点灯領域の中央部から
端部に近付く程に漸減するように設定されていることを
特徴とする、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
に記載のプラズマディスプレイ装置であって、 前記駆動手段は、 (イ)表示画像が前記所定の映像の連続表示に該当する
場合には強制点灯機能を作動させる一方、 (ロ)前記表示画像が前記所定の映像の連続表示に該当
しない場合には前記強制点灯機能を作動させないことを
特徴とする、プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項14】 請求項1ないし13に記載のいずれか
の前記駆動手段を有する、プラズマディスプレイパネル
用駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11304878A JP2000200064A (ja) | 1998-10-28 | 1999-10-27 | プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネル用駆動装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30698798 | 1998-10-28 | ||
JP10-306987 | 1998-10-28 | ||
JP11304878A JP2000200064A (ja) | 1998-10-28 | 1999-10-27 | プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネル用駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000200064A true JP2000200064A (ja) | 2000-07-18 |
JP2000200064A5 JP2000200064A5 (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=26564077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11304878A Pending JP2000200064A (ja) | 1998-10-28 | 1999-10-27 | プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネル用駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000200064A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004530950A (ja) * | 2001-06-27 | 2004-10-07 | トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム | ディスプレイパネル上の焼き付け作用を補償するための方法および装置 |
JP2008216556A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Pioneer Electronic Corp | プラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
EP1575020A3 (en) * | 2004-03-08 | 2009-08-26 | Pioneer Corporation | Method and device for driving display panel unit |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP11304878A patent/JP2000200064A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004530950A (ja) * | 2001-06-27 | 2004-10-07 | トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム | ディスプレイパネル上の焼き付け作用を補償するための方法および装置 |
EP1575020A3 (en) * | 2004-03-08 | 2009-08-26 | Pioneer Corporation | Method and device for driving display panel unit |
JP2008216556A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Pioneer Electronic Corp | プラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
EP1968035A3 (en) * | 2007-03-02 | 2009-08-05 | Pioneer Corporation | Drive method of plasma display panel |
US8203507B2 (en) | 2007-03-02 | 2012-06-19 | Panasonic Corporation | Drive method of plasma display panel |
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