JP2000198117A - 複合材廃棄物の処理装置及び処理方法 - Google Patents
複合材廃棄物の処理装置及び処理方法Info
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- plastics
- rolls
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチック類を含む複合材廃棄物を、比較
的少ないエネルギーで、プラスチック類と金属類とを容
易に分別する処理装置と処理方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック類を含む複合材廃棄物20
1を、前記プラスチック類が軟化または融解または熱分
解する温度以上に維持する融解室102と、融解室10
2の鉛直方向下部に複数のロール110a〜を含んで構
成されるロール群110を設置し、複数のロール110
a〜の各々は軸線回りに同一方向に回転する、複合材廃
棄物の処理装置。融解室を備えるのでプラスチック類が
融解され、またロール群110を備えるので、融解した
プラスチック類とその他の部品とが分離される。
的少ないエネルギーで、プラスチック類と金属類とを容
易に分別する処理装置と処理方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック類を含む複合材廃棄物20
1を、前記プラスチック類が軟化または融解または熱分
解する温度以上に維持する融解室102と、融解室10
2の鉛直方向下部に複数のロール110a〜を含んで構
成されるロール群110を設置し、複数のロール110
a〜の各々は軸線回りに同一方向に回転する、複合材廃
棄物の処理装置。融解室を備えるのでプラスチック類が
融解され、またロール群110を備えるので、融解した
プラスチック類とその他の部品とが分離される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合材廃棄物の処
理装置及び処理方法に関し、特にプラスチック類を含む
複合材廃棄物を処理する装置及び方法に関するものであ
る。
理装置及び処理方法に関し、特にプラスチック類を含む
複合材廃棄物を処理する装置及び方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック類を含む複合材廃棄物と
は、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビを始めとする各
種家庭電気製品類、パソコン、OA機器、複写機を始め
とする各種事務機器類、電話機を始めとする通信機器
類、自動車、スクーターを始めとする乗り物類等多くの
機器類が廃棄物となったものである。このような廃棄物
は、多くの場合鉄、銅、アルミ等の金属類にプラスチッ
ク類をからませて組み立てられている。
は、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビを始めとする各
種家庭電気製品類、パソコン、OA機器、複写機を始め
とする各種事務機器類、電話機を始めとする通信機器
類、自動車、スクーターを始めとする乗り物類等多くの
機器類が廃棄物となったものである。このような廃棄物
は、多くの場合鉄、銅、アルミ等の金属類にプラスチッ
ク類をからませて組み立てられている。
【0003】従来、これら複合材廃棄物の構成材料をリ
サイクル回収するときには、それら廃棄物を破砕し、構
成材料を細片化したうえで有価物を回収し、残りを埋立
処分していた。
サイクル回収するときには、それら廃棄物を破砕し、構
成材料を細片化したうえで有価物を回収し、残りを埋立
処分していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の方
法によれば、破砕細片化には多大なエネルギーを必要と
する上に、破砕細片化の過程で、鉄に少量の銅が交じり
がちとなり、同じく銅に少量の鉄が交じりがちとなり、
いずれも価値を減ずる。また冷蔵庫の場合は破砕に際し
て断熱材中に発泡剤として含まれていたフロンが大気中
に放出される。さらには埋立処分地の減少という問題が
あった。
法によれば、破砕細片化には多大なエネルギーを必要と
する上に、破砕細片化の過程で、鉄に少量の銅が交じり
がちとなり、同じく銅に少量の鉄が交じりがちとなり、
いずれも価値を減ずる。また冷蔵庫の場合は破砕に際し
て断熱材中に発泡剤として含まれていたフロンが大気中
に放出される。さらには埋立処分地の減少という問題が
あった。
【0005】そこで本発明は、プラスチック類を含む複
合材廃棄物を、比較的少ないエネルギーで、プラスチッ
ク類と金属類とを容易に分別する処理装置と処理方法を
提供することを目的としている。
合材廃棄物を、比較的少ないエネルギーで、プラスチッ
ク類と金属類とを容易に分別する処理装置と処理方法を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による複合材廃棄物の処理装置
は、図1に示すように、プラスチック類を含む複合材廃
棄物201を、前記プラスチック類が軟化、または融
解、または熱分解する温度以上に維持する融解室102
と;融解室102の鉛直方向下部に設置された複数のロ
ール110a〜を含んで構成されるロール群110とを
備え;複数のロール110a〜の各々は同一方向に回転
するように構成される。ロール群110の複数のロール
110a〜の各々は軸線回りに同一方向に回転し、前記
軸線に直角な平面で切断した断面形状は、軸線を中心と
した円形であってもよいが、非円形又は偏心させた円形
に形成するのが好ましい。
に、請求項1に係る発明による複合材廃棄物の処理装置
は、図1に示すように、プラスチック類を含む複合材廃
棄物201を、前記プラスチック類が軟化、または融
解、または熱分解する温度以上に維持する融解室102
と;融解室102の鉛直方向下部に設置された複数のロ
ール110a〜を含んで構成されるロール群110とを
備え;複数のロール110a〜の各々は同一方向に回転
するように構成される。ロール群110の複数のロール
110a〜の各々は軸線回りに同一方向に回転し、前記
軸線に直角な平面で切断した断面形状は、軸線を中心と
した円形であってもよいが、非円形又は偏心させた円形
に形成するのが好ましい。
【0007】このように構成すると、融解室を備えるの
でプラスチック類が軟化、融解または熱分解され、また
ロール群110を備えるので、融解等したプラスチック
類とその他の部品とが分離される。
でプラスチック類が軟化、融解または熱分解され、また
ロール群110を備えるので、融解等したプラスチック
類とその他の部品とが分離される。
【0008】特に請求項2に記載のように、ロール11
0a〜が、前記軸線方向に、断面形状が非円形又は偏心
させた円形に形成された複数の鍔状部を有して形成され
ていると、分離の効果がさらに高くなる。
0a〜が、前記軸線方向に、断面形状が非円形又は偏心
させた円形に形成された複数の鍔状部を有して形成され
ていると、分離の効果がさらに高くなる。
【0009】また請求項3に記載のように請求項2に記
載の複合材廃棄物の処理装置では、前記ロール群の隣り
合うロール同士の一方のロールの鍔状部の先端が、他方
のロールの鍔状部の先端と対向するか、または他方のロ
ールの鍔状部間の隙間に対向するように配置されている
ようにするとよい。一方のロールの鍔状部の先端が他方
の鍔状部の隙間に対向する構成のときは、該鍔状部を隙
間の幅よりも小さく形成し、鍔状部を隙間に入り込ませ
て、隣り合うロール同士の鍔状部をラップさせてもよ
い。
載の複合材廃棄物の処理装置では、前記ロール群の隣り
合うロール同士の一方のロールの鍔状部の先端が、他方
のロールの鍔状部の先端と対向するか、または他方のロ
ールの鍔状部間の隙間に対向するように配置されている
ようにするとよい。一方のロールの鍔状部の先端が他方
の鍔状部の隙間に対向する構成のときは、該鍔状部を隙
間の幅よりも小さく形成し、鍔状部を隙間に入り込ませ
て、隣り合うロール同士の鍔状部をラップさせてもよ
い。
【0010】また、請求項4に記載のように、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項に記載の複合材廃棄物の処
理装置では、ロール群110は、複合材廃棄物201を
運搬する運搬装置として用いられるように構成されてい
てもよく、このときは、別途運搬装置を備える必要がな
く、設備が簡単になり、装置の全体の高さを抑えること
もできる。
乃至請求項3のいずれか1項に記載の複合材廃棄物の処
理装置では、ロール群110は、複合材廃棄物201を
運搬する運搬装置として用いられるように構成されてい
てもよく、このときは、別途運搬装置を備える必要がな
く、設備が簡単になり、装置の全体の高さを抑えること
もできる。
【0011】前記目的を達成するために、請求項5に係
る発明による複合材廃棄物の処理方法は、図11に示す
ように、プラスチック類を含む複合材廃棄物を加熱し、
前記加熱の結果生ずる溶解物と不燃物とを同一方向に回
転するロール群を用いて分離することを特徴とする。
る発明による複合材廃棄物の処理方法は、図11に示す
ように、プラスチック類を含む複合材廃棄物を加熱し、
前記加熱の結果生ずる溶解物と不燃物とを同一方向に回
転するロール群を用いて分離することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似
符号を付し、重複した説明は省略する。
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似
符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】図1は、本発明による第1の実施の形態で
ある複合材廃棄物の処理装置100の側面断面図であ
る。図中、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ等のプラ
スチック類を含む複合材廃棄物201を、所定の温度の
雰囲気中に保持してプラスチックを軟化あるいは融解す
る融解室102が炉壁で囲われて構成されている。廃棄
物201の移動方向に沿って、融解室102の前には、
シール室としての前室101、融解室の後ろには、シー
ル室としての後室103が設けられており、前室101
の前側(廃棄物入り口側)には不図示の扉105aが、
前室101と融解室102との間には、扉105bが、
融解室102と後室103との間には、扉105cが、
後室103の後ろ側(廃棄物出口側)には、扉105d
が設けられている。さらに、扉105dによって後室1
03と隔てられたデスケ室104が、後室103の後ろ
に設けられている。
ある複合材廃棄物の処理装置100の側面断面図であ
る。図中、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ等のプラ
スチック類を含む複合材廃棄物201を、所定の温度の
雰囲気中に保持してプラスチックを軟化あるいは融解す
る融解室102が炉壁で囲われて構成されている。廃棄
物201の移動方向に沿って、融解室102の前には、
シール室としての前室101、融解室の後ろには、シー
ル室としての後室103が設けられており、前室101
の前側(廃棄物入り口側)には不図示の扉105aが、
前室101と融解室102との間には、扉105bが、
融解室102と後室103との間には、扉105cが、
後室103の後ろ側(廃棄物出口側)には、扉105d
が設けられている。さらに、扉105dによって後室1
03と隔てられたデスケ室104が、後室103の後ろ
に設けられている。
【0014】このように前室101、融解室102、後
室103、デスケ室104がそれぞれ扉で区切られて、
全体としてトンネル状に構成されている。扉は鉛直方向
上下に開閉可能な構造を有する。また前室からデスケ室
を貫いて、被処理物である複合材廃棄物を運搬する運搬
装置106が、これらの室の下部に敷設されている。運
搬装置106は、例えば500mm程度の一定のピッチ
で、被処理物としての複合材廃棄物の移動方向に直交す
る回転軸が平行に並べられた、一種のローラーコンベア
である。ローラーの直径は例えば60mm程度とする。
扉105a〜105dは、隣り合うローラーとローラー
との間を通過して開閉できるように構成されている。
室103、デスケ室104がそれぞれ扉で区切られて、
全体としてトンネル状に構成されている。扉は鉛直方向
上下に開閉可能な構造を有する。また前室からデスケ室
を貫いて、被処理物である複合材廃棄物を運搬する運搬
装置106が、これらの室の下部に敷設されている。運
搬装置106は、例えば500mm程度の一定のピッチ
で、被処理物としての複合材廃棄物の移動方向に直交す
る回転軸が平行に並べられた、一種のローラーコンベア
である。ローラーの直径は例えば60mm程度とする。
扉105a〜105dは、隣り合うローラーとローラー
との間を通過して開閉できるように構成されている。
【0015】被処理物201は、直方体形状又は図5に
断面を示すようにカタカナのコの字を伏せた断面形状を
したパレット202上に載置され、パレット202は、
運搬装置106の順番に並んだローラー106a、b、
c、・・・f、g、上に載置され、ローラーの回転によ
り、前室101からデスケ室104を貫通して移動する
ように構成されている。なお、前室101と後室10
3、デスケ室104は、丁度パレット202を1個収容
できる、移動方向長さを有し、融解室102は、パレッ
ト202を2個収容できる移動方向長さを有している。
但し、処理規模に応じて融解室は、パレット202を1
個以上何個収容できるようにしてもよい。なお、本発明
が適用可能な被処理物の中には、プラスチック類(繊維
強化プラスチックを含む)からなる製品の廃棄物も含ま
れる。
断面を示すようにカタカナのコの字を伏せた断面形状を
したパレット202上に載置され、パレット202は、
運搬装置106の順番に並んだローラー106a、b、
c、・・・f、g、上に載置され、ローラーの回転によ
り、前室101からデスケ室104を貫通して移動する
ように構成されている。なお、前室101と後室10
3、デスケ室104は、丁度パレット202を1個収容
できる、移動方向長さを有し、融解室102は、パレッ
ト202を2個収容できる移動方向長さを有している。
但し、処理規模に応じて融解室は、パレット202を1
個以上何個収容できるようにしてもよい。なお、本発明
が適用可能な被処理物の中には、プラスチック類(繊維
強化プラスチックを含む)からなる製品の廃棄物も含ま
れる。
【0016】図2には、図1のA−A矢視(移動方向か
ら見た)断面図を示す。図中、被処理物201を載せた
パレット202は、ローラー106a〜106f・・・
に載っている。ローラー106fは融解室102の側壁
を貫通しており、融解室102の外部に設置された軸受
部107fがローラ106fを融解室102の両側で支
持している。ローラー106a〜106f・・・は、不
図示の回転駆動装置で、それぞれ別個にあるいは同期し
て軸受部107a〜107f・・・で支持されながら回
転する。ローラーが別個に回転するときは、運搬装置1
06上の各箇所においてパレット202を、ひいては被
処理物201を、異なる速度で運搬でき、例えば前室1
01内のパレット202は静止しているにもかかわら
ず、融解室102内ではパレット202を移動させるこ
とができる。ローラーが同期して回転するときは、全パ
レットを同一速度で一斉にあるいは所定の相対速度で運
搬できる。
ら見た)断面図を示す。図中、被処理物201を載せた
パレット202は、ローラー106a〜106f・・・
に載っている。ローラー106fは融解室102の側壁
を貫通しており、融解室102の外部に設置された軸受
部107fがローラ106fを融解室102の両側で支
持している。ローラー106a〜106f・・・は、不
図示の回転駆動装置で、それぞれ別個にあるいは同期し
て軸受部107a〜107f・・・で支持されながら回
転する。ローラーが別個に回転するときは、運搬装置1
06上の各箇所においてパレット202を、ひいては被
処理物201を、異なる速度で運搬でき、例えば前室1
01内のパレット202は静止しているにもかかわら
ず、融解室102内ではパレット202を移動させるこ
とができる。ローラーが同期して回転するときは、全パ
レットを同一速度で一斉にあるいは所定の相対速度で運
搬できる。
【0017】融解室102の鉛直方向の下方、運搬装置
106の下方は、全体が開口している。その開口のさら
に下方は分離室108を形成している。分離室108
は、図2のA−A矢視図に示すように、被処理物201
からの落下物を左右の側壁から中央に集めるホッパー1
09を、鉛直方向下方に有する。ホッパー109の上方
で、運搬装置106の下方の空間には、ロール群である
回転分離器110が、構成部品であるロール110a、
b、c・・・を有して設けられている。各ロール110
a、b、c・・・は、ローラー106a、b、c・・・
の回転軸に平行な回転軸を有し、ローラー106a、
b、c・・・と同じく、被処理物201の移動方向に並
んでいる。複数のロールのうち、例えばロール110f
は回転軸111fに搭載されており、回転軸111fは
分離室108の側壁を貫通しており、分離室108の外
部に設けられた軸受112fにより、両側で支持されて
いる。他のロールも同じである。ロール110a〜11
0f・・・は、同期して軸受部112a〜112f・・
・で支持されながら、不図示の回転駆動装置により回転
される。
106の下方は、全体が開口している。その開口のさら
に下方は分離室108を形成している。分離室108
は、図2のA−A矢視図に示すように、被処理物201
からの落下物を左右の側壁から中央に集めるホッパー1
09を、鉛直方向下方に有する。ホッパー109の上方
で、運搬装置106の下方の空間には、ロール群である
回転分離器110が、構成部品であるロール110a、
b、c・・・を有して設けられている。各ロール110
a、b、c・・・は、ローラー106a、b、c・・・
の回転軸に平行な回転軸を有し、ローラー106a、
b、c・・・と同じく、被処理物201の移動方向に並
んでいる。複数のロールのうち、例えばロール110f
は回転軸111fに搭載されており、回転軸111fは
分離室108の側壁を貫通しており、分離室108の外
部に設けられた軸受112fにより、両側で支持されて
いる。他のロールも同じである。ロール110a〜11
0f・・・は、同期して軸受部112a〜112f・・
・で支持されながら、不図示の回転駆動装置により回転
される。
【0018】ロール群110は、全体として被処理物の
移動方向に向かって、−5°〜15°の緩い傾斜が与え
られている。ここで移動方向に向かって傾斜が−5°即
ち負の角度であるとは、ごく緩い上り傾斜であることを
意味する。また正の傾斜即ち下り傾斜であるときは、ロ
ール110a〜110f・・・の回転方向が、その下り
傾斜に沿って落下物を移動方向に送る方向となるが、下
り傾斜の角度があまり急になると、移動時に被処理物が
ロール群を滑り落ちてしまうので、15°程度を上限と
する。また上り傾斜があまり大きくなるとロールの回転
によって被処理物を移動するのが困難になるので、−5
°程度が限界である。
移動方向に向かって、−5°〜15°の緩い傾斜が与え
られている。ここで移動方向に向かって傾斜が−5°即
ち負の角度であるとは、ごく緩い上り傾斜であることを
意味する。また正の傾斜即ち下り傾斜であるときは、ロ
ール110a〜110f・・・の回転方向が、その下り
傾斜に沿って落下物を移動方向に送る方向となるが、下
り傾斜の角度があまり急になると、移動時に被処理物が
ロール群を滑り落ちてしまうので、15°程度を上限と
する。また上り傾斜があまり大きくなるとロールの回転
によって被処理物を移動するのが困難になるので、−5
°程度が限界である。
【0019】ロール110a〜110f・・・は、回転
軸直角方向に見ると、図6(a)に示すように、幅L1
の鍔状部110f1〜(図6(a)の例では14枚故1
10f1〜110f14)が、間隔L2をもって、回転
軸方向に配置されている。鍔状部110f1〜110f
14のピッチをL3とすれば、L3=L1+L2であ
る。一実施例をあげれば、L1=28mm、L2=32
mm、L3=60mmであり、11枚の鍔状部を有する
場合、鍔状部110f1から鍔状部110f14の端部
間の寸法L4は、L4=60×13+28=808mm
となる。
軸直角方向に見ると、図6(a)に示すように、幅L1
の鍔状部110f1〜(図6(a)の例では14枚故1
10f1〜110f14)が、間隔L2をもって、回転
軸方向に配置されている。鍔状部110f1〜110f
14のピッチをL3とすれば、L3=L1+L2であ
る。一実施例をあげれば、L1=28mm、L2=32
mm、L3=60mmであり、11枚の鍔状部を有する
場合、鍔状部110f1から鍔状部110f14の端部
間の寸法L4は、L4=60×13+28=808mm
となる。
【0020】次にロール110a〜110f・・・を回
転軸方向に見ると、図6(b)、図7(a)(b)
(c)に示すような非円形又は図7(d)に示すように
偏心させた円形に形成されている。非円形とは、図6
(c)に示すように、ロール例えば110aの鍔状部の
最外輪郭D1が、ロール110aの回転中心Oを中心に
描いたピッチ円D2の上に乗らず、いわばピッチ円D2
から張り出す突起部Tを有する形状をいう。ピッチ円に
乗らない輪郭であるから、例えば図6(b)に示すよう
に回転中心に図心を有する四角形(正方形)であっても
よいし、回転中心に図心を有する三角形(正三角形)で
あってもよいし、他の多角形であってもよいし、さら
に、それら多角形の各辺は直線に限らず曲線により形成
されていてもよい。辺が曲線であれば、もはや多角形と
は言えないが、疑似多角形と見ることができる。その曲
線は例えば、図7(a)(b)に示すように、ロールの
回転中心以外の点を中心とする円弧とするのが好まし
い。
転軸方向に見ると、図6(b)、図7(a)(b)
(c)に示すような非円形又は図7(d)に示すように
偏心させた円形に形成されている。非円形とは、図6
(c)に示すように、ロール例えば110aの鍔状部の
最外輪郭D1が、ロール110aの回転中心Oを中心に
描いたピッチ円D2の上に乗らず、いわばピッチ円D2
から張り出す突起部Tを有する形状をいう。ピッチ円に
乗らない輪郭であるから、例えば図6(b)に示すよう
に回転中心に図心を有する四角形(正方形)であっても
よいし、回転中心に図心を有する三角形(正三角形)で
あってもよいし、他の多角形であってもよいし、さら
に、それら多角形の各辺は直線に限らず曲線により形成
されていてもよい。辺が曲線であれば、もはや多角形と
は言えないが、疑似多角形と見ることができる。その曲
線は例えば、図7(a)(b)に示すように、ロールの
回転中心以外の点を中心とする円弧とするのが好まし
い。
【0021】なお、図6(b)に示す四角形のロールの
具体的実施例を示すと、各ロールの辺の長さW1は約3
04mm、回転軸同士の間隔W2は約350mm、各カ
ラー部の直径d1は約250mm、回転軸111f部分
の直径d2は約150mmである。この実施例では、各
鍔状部の回転位相差は90度であり、鍔状部の回転先端
と円形のカラー部の間隔は、最大で約73mm、最小で
約10mmである。
具体的実施例を示すと、各ロールの辺の長さW1は約3
04mm、回転軸同士の間隔W2は約350mm、各カ
ラー部の直径d1は約250mm、回転軸111f部分
の直径d2は約150mmである。この実施例では、各
鍔状部の回転位相差は90度であり、鍔状部の回転先端
と円形のカラー部の間隔は、最大で約73mm、最小で
約10mmである。
【0022】ロールを回転軸方向から見たとき、各ロー
ルは、回転位相が図7(a)(b)に示すように、一致
していてもよいし、(c)に示すように互いにずらして
もよい。位相を一致させると、対向するロールの鍔状部
の先端同士の隙間は常にほぼ一定となる。図8はカラー
部の形状をロールと同一(相似)にした場合を示す。カ
ラー部の形状をロールと同様にして、回転位相を一致さ
せると、ロールの先端とカラー部の外径との隙間は回転
角に拘わらずほぼ一定となる。
ルは、回転位相が図7(a)(b)に示すように、一致
していてもよいし、(c)に示すように互いにずらして
もよい。位相を一致させると、対向するロールの鍔状部
の先端同士の隙間は常にほぼ一定となる。図8はカラー
部の形状をロールと同一(相似)にした場合を示す。カ
ラー部の形状をロールと同様にして、回転位相を一致さ
せると、ロールの先端とカラー部の外径との隙間は回転
角に拘わらずほぼ一定となる。
【0023】図9を参照して、隣り合うロール同士の鍔
状部の関係を説明する。図9(a)は、ロールの回転軸
方向に見た2つのロールを示す。図9(b)(c)は、
そのロールを回転軸直角方向、すなわち鉛直方向上方か
ら見た部分図である。隣り合うロール同士は、図9
(b)に示すように一方の鍔状部の先端が他方の鍔状部
の先端に対向するか、あるいは図9(c)に示すように
一方の鍔状部が他方のカラー部に対向するように配置す
る。
状部の関係を説明する。図9(a)は、ロールの回転軸
方向に見た2つのロールを示す。図9(b)(c)は、
そのロールを回転軸直角方向、すなわち鉛直方向上方か
ら見た部分図である。隣り合うロール同士は、図9
(b)に示すように一方の鍔状部の先端が他方の鍔状部
の先端に対向するか、あるいは図9(c)に示すように
一方の鍔状部が他方のカラー部に対向するように配置す
る。
【0024】図9(b)に示すような鍔状部の先端同士
が対向する場合、対向する鍔状部同士の回転軸直角方向
の間隔c1は、図9(a)のように隣り合うロール同士
の回転位相差がゼロに配置されたときは、回転中ほぼ一
定となる。あるいは、多角形の辺のカーブを間隔c1が
ほぼ一定になるように形成するといってもよい。図9に
は、三角形の場合を示した。このように、間隔c1をほ
ぼ一定になるように構成すると、カラー部同士の間隔
も、鍔状部同士の間隔も一定であるので、その一定の隙
間から所定の大きさの小部品が下方に落下するし、融解
したプラスチックもぽたぽた落下する。
が対向する場合、対向する鍔状部同士の回転軸直角方向
の間隔c1は、図9(a)のように隣り合うロール同士
の回転位相差がゼロに配置されたときは、回転中ほぼ一
定となる。あるいは、多角形の辺のカーブを間隔c1が
ほぼ一定になるように形成するといってもよい。図9に
は、三角形の場合を示した。このように、間隔c1をほ
ぼ一定になるように構成すると、カラー部同士の間隔
も、鍔状部同士の間隔も一定であるので、その一定の隙
間から所定の大きさの小部品が下方に落下するし、融解
したプラスチックもぽたぽた落下する。
【0025】図9(b)に示すように鍔状部同士が対向
する場合でも、図7(c)のように隣り合うロール同士
の回転位相差がゼロではない(例えば45°や60°
の)ときは、間隔W1は変化する。このときは、隙間の
カラー部同士の間隔は一定であるが、鍔状部同士の間隔
は大小に変化するので、鍔状部に付着したプラスチック
を鍔状部同士が掻き落とし、又は掻き上げることができ
る。
する場合でも、図7(c)のように隣り合うロール同士
の回転位相差がゼロではない(例えば45°や60°
の)ときは、間隔W1は変化する。このときは、隙間の
カラー部同士の間隔は一定であるが、鍔状部同士の間隔
は大小に変化するので、鍔状部に付着したプラスチック
を鍔状部同士が掻き落とし、又は掻き上げることができ
る。
【0026】図9(c)に示すような鍔状部とカラー部
とが対応する場合、隣りあうロール同士のカラー部と鍔
状部との間隔W2は変化する。これは、図7(b)のよ
うに隣り合うロール同士の回転の位相が一致していて
も、(c)のように位相がずれていても同様である。し
たがって、ロールに付着した、特に鍔状部と鍔状部との
間の隙間を埋めるように付着したプラスチックを、間隔
c2の変化によるポンプ作用で押し出し掻き落とすこと
ができる。
とが対応する場合、隣りあうロール同士のカラー部と鍔
状部との間隔W2は変化する。これは、図7(b)のよ
うに隣り合うロール同士の回転の位相が一致していて
も、(c)のように位相がずれていても同様である。し
たがって、ロールに付着した、特に鍔状部と鍔状部との
間の隙間を埋めるように付着したプラスチックを、間隔
c2の変化によるポンプ作用で押し出し掻き落とすこと
ができる。
【0027】また図8(b)に示すようにロールの鍔状
部とカラー部をおむすび形の相似形にして、図9(c)
に示すようにロールの鍔状部とカラー部とが対向するよ
うに配置すると、鍔状部と対向するカラー部との間隔c
2は回転中常に一定となり、ボルト等の金属を噛み込む
トラブルがなくなる。
部とカラー部をおむすび形の相似形にして、図9(c)
に示すようにロールの鍔状部とカラー部とが対向するよ
うに配置すると、鍔状部と対向するカラー部との間隔c
2は回転中常に一定となり、ボルト等の金属を噛み込む
トラブルがなくなる。
【0028】なお図9(d)、図10に示すようにロー
ルの鍔状部とカラー部とが対向するように配置する場合
には、ロール同士の回転軸間の距離を狭めて、一つのロ
ールの鍔状部が隣のロールの鍔状部と鍔状部との間に入
り込むように構成してもよい。
ルの鍔状部とカラー部とが対向するように配置する場合
には、ロール同士の回転軸間の距離を狭めて、一つのロ
ールの鍔状部が隣のロールの鍔状部と鍔状部との間に入
り込むように構成してもよい。
【0029】図9(d)を参照して、一つのロールの鍔
状部が隣のロールの鍔状部と鍔状部との間に入り込む場
合、即ち鍔状部がラップしている(軸方向から見たとき
重なり合っている)場合を説明する。鍔状部形状は三角
形即ちおむすび形状であり、カラー部は円形とする。隣
りあうロール同士は、互いに同期して回転する。図中鍔
状部同士がラップしているので、鍔状部の先端同士の距
離c1が負の値をとると考えればよい。このラップのあ
る場合では、特に鍔状部の形状は三角形とするのが好ま
しい。1つの実施例では、鍔状部の最外径(三角形の頂
点を通る円の直径)が430mm、隣りあうロールの軸
同士の間隔(軸間隔)が350mmである。即ち鍔状部
の最外径は、軸間隔の1.23倍である。この比は、1.0〜
1.8倍、好ましくは1.1〜1.4倍とすればよい。
状部が隣のロールの鍔状部と鍔状部との間に入り込む場
合、即ち鍔状部がラップしている(軸方向から見たとき
重なり合っている)場合を説明する。鍔状部形状は三角
形即ちおむすび形状であり、カラー部は円形とする。隣
りあうロール同士は、互いに同期して回転する。図中鍔
状部同士がラップしているので、鍔状部の先端同士の距
離c1が負の値をとると考えればよい。このラップのあ
る場合では、特に鍔状部の形状は三角形とするのが好ま
しい。1つの実施例では、鍔状部の最外径(三角形の頂
点を通る円の直径)が430mm、隣りあうロールの軸
同士の間隔(軸間隔)が350mmである。即ち鍔状部
の最外径は、軸間隔の1.23倍である。この比は、1.0〜
1.8倍、好ましくは1.1〜1.4倍とすればよい。
【0030】ここでラップした鍔状部同士の厚さ方向の
隙間をサイドクリアランスc3と呼ぶ。サイドクリアラ
ンスc3は、ロールの軸方向(鍔状部の厚さ方向)に互
いに等しくなるようにするのがよい。そのときは、サイ
ドクリアランスC1は、カラー部の厚さL2と鍔状部の
厚さL1との差の半分となる。即ちc3=(L2−L
1)/2である。サイドクリアランスc3は、小さけれ
ば小さいほど落下する金属は少なくなり好ましいが、組
立の困難性を回避するため、また運転中の熱変形を考慮
して、一つの実施例では5mmとしている。サイドクリ
アランスc3は、2〜15mmとするのが好ましい。最
も好ましくは、約5mmである。
隙間をサイドクリアランスc3と呼ぶ。サイドクリアラ
ンスc3は、ロールの軸方向(鍔状部の厚さ方向)に互
いに等しくなるようにするのがよい。そのときは、サイ
ドクリアランスC1は、カラー部の厚さL2と鍔状部の
厚さL1との差の半分となる。即ちc3=(L2−L
1)/2である。サイドクリアランスc3は、小さけれ
ば小さいほど落下する金属は少なくなり好ましいが、組
立の困難性を回避するため、また運転中の熱変形を考慮
して、一つの実施例では5mmとしている。サイドクリ
アランスc3は、2〜15mmとするのが好ましい。最
も好ましくは、約5mmである。
【0031】鍔状部とカラー部の軸方向から見た大きさ
について説明する。図7(b)に示すように、鍔状部の
形状が三角形(即ちおむすび形状)で、カラーが円形の
場合は、一つのロールの鍔状部の頂部と隣のロールのカ
ラー部の外形との間隔が(頂部が両ロールの回転中心を
結ぶ線上にあるとき)5〜50mmになるように構成す
る。
について説明する。図7(b)に示すように、鍔状部の
形状が三角形(即ちおむすび形状)で、カラーが円形の
場合は、一つのロールの鍔状部の頂部と隣のロールのカ
ラー部の外形との間隔が(頂部が両ロールの回転中心を
結ぶ線上にあるとき)5〜50mmになるように構成す
る。
【0032】図8(b)に示すように、鍔状部とカラー
部共に三角形(おむすび形状)の場合は、鍔状部のおむ
すび形状の底辺の半径R1とカラー部のおむすび形状の
半径R2との比を1.1〜2.0、好ましくは1.1〜1.3とする
のがよい。一つの実施例では、半径R1が372.4mm、
半径R2が315mm、軸間隔が350mmである。この場合
のR1とR2の比は1.18である。なお、鍔状部のおむす
び形状の底辺の半径R1の中心とカラー部のおむすび形
状の半径R2の中心は、鍔状部のおむすび形状の頂点に
ほぼ一致させるのが好ましいが、これに限定するもので
はない。
部共に三角形(おむすび形状)の場合は、鍔状部のおむ
すび形状の底辺の半径R1とカラー部のおむすび形状の
半径R2との比を1.1〜2.0、好ましくは1.1〜1.3とする
のがよい。一つの実施例では、半径R1が372.4mm、
半径R2が315mm、軸間隔が350mmである。この場合
のR1とR2の比は1.18である。なお、鍔状部のおむす
び形状の底辺の半径R1の中心とカラー部のおむすび形
状の半径R2の中心は、鍔状部のおむすび形状の頂点に
ほぼ一致させるのが好ましいが、これに限定するもので
はない。
【0033】図2に示すように、分離室108の中央部
の底部、即ちホッパー109で落下物が集められる中央
部の底部には、2本の互いに逆ネジに形成されたスクリ
ューが組み合わされた2軸スクリューコンベア113が
設置されている。スクリューコンベア113は、通常は
一方向に落下物を移動させ、分離室108から送り出す
ように回転する。なお、スクリューコンベア113は、
1軸でもよい。
の底部、即ちホッパー109で落下物が集められる中央
部の底部には、2本の互いに逆ネジに形成されたスクリ
ューが組み合わされた2軸スクリューコンベア113が
設置されている。スクリューコンベア113は、通常は
一方向に落下物を移動させ、分離室108から送り出す
ように回転する。なお、スクリューコンベア113は、
1軸でもよい。
【0034】このように構成された処理装置100の作
用を、図1を参照して以下説明する。パレット202上
に載置された被処理物201は、まず開かれた扉105
aを通して、運搬装置106の各ローラーの回転に応じ
て、前室101に進入する。パレット202が完全に前
室101に入りきったところで、運搬装置106は一旦
停止する。このときは扉105bは閉じている。次に扉
105aを閉じた後に、扉105bが開けられる。そこ
で再び運搬装置106が動き始め、パレット202を融
解室102に導き入れる。パレット202が融解室10
2の前半部に入りきったところで、運搬装置106は一
旦停止する。そして扉105bが閉じられる。このよう
にして融解室102は、稼働中は扉105aあるいは扉
105bあるいは両方の扉によってシールされるので、
直接外気に連通することはない。
用を、図1を参照して以下説明する。パレット202上
に載置された被処理物201は、まず開かれた扉105
aを通して、運搬装置106の各ローラーの回転に応じ
て、前室101に進入する。パレット202が完全に前
室101に入りきったところで、運搬装置106は一旦
停止する。このときは扉105bは閉じている。次に扉
105aを閉じた後に、扉105bが開けられる。そこ
で再び運搬装置106が動き始め、パレット202を融
解室102に導き入れる。パレット202が融解室10
2の前半部に入りきったところで、運搬装置106は一
旦停止する。そして扉105bが閉じられる。このよう
にして融解室102は、稼働中は扉105aあるいは扉
105bあるいは両方の扉によってシールされるので、
直接外気に連通することはない。
【0035】融解室102内は、被処理物であるプラス
チック類を含む複合材廃棄物201の、前記プラスチッ
ク類を軟化あるいは融解あるいは熱分解する温度以上に
維持されているので、ここでプラスチック類の軟化ある
いは融解あるいは熱分解による脱落が始まる。
チック類を含む複合材廃棄物201の、前記プラスチッ
ク類を軟化あるいは融解あるいは熱分解する温度以上に
維持されているので、ここでプラスチック類の軟化ある
いは融解あるいは熱分解による脱落が始まる。
【0036】所定の時間が経過すると、運搬装置106
が再び作動してパレット202は、その上に載置された
被処理物201と共に融解室の後半部に進む。パレット
202が進んだために空いた融解室前半部には、前述の
ようにして、次のパレットが次の被処理物を載せて、前
室101から、開いた扉105bを通して、融解室10
2の前半部に進入してくる。
が再び作動してパレット202は、その上に載置された
被処理物201と共に融解室の後半部に進む。パレット
202が進んだために空いた融解室前半部には、前述の
ようにして、次のパレットが次の被処理物を載せて、前
室101から、開いた扉105bを通して、融解室10
2の前半部に進入してくる。
【0037】ここで再度運搬装置106は一旦停止し
て、被処理物は融解室の雰囲気温度に所定の時間だけ維
持される。このとき、融解室には後半部の被処理物と、
前半部に入って来た被処理物の2つが融解室102内に
保持されていることになる。この場合は、前記所定の時
間は、被処理物を構成するプラスチック類が、ほぼ脱落
するに必要な時間とする。したがって前半部と後半部と
に保持されている間にプラスチック類はほぼ完全に脱落
する。
て、被処理物は融解室の雰囲気温度に所定の時間だけ維
持される。このとき、融解室には後半部の被処理物と、
前半部に入って来た被処理物の2つが融解室102内に
保持されていることになる。この場合は、前記所定の時
間は、被処理物を構成するプラスチック類が、ほぼ脱落
するに必要な時間とする。したがって前半部と後半部と
に保持されている間にプラスチック類はほぼ完全に脱落
する。
【0038】その後扉105cが開いて、そこを通して
パレット202は、運搬装置106の作用により後室1
03に送り込まれる。このとき扉105dは閉じてい
る。完全にパレット202が後室103内に入りきった
ところで、運搬装置106は一旦停止し、扉105cが
閉じる。次に扉105cが開いて、運搬装置106が作
動し、パレット202はデスケ室104に送り込まれ
る。デスケ室104では、ブラスト、振動、掻き落とし
等により、被処理物に残っているプラスチック類あるい
はプラスチック類を熱分解して発生する生成物を、被処
理物の主として金属からなる本体から完全に分離する。
または、後室103で一部エアブローを行い、次いでデ
スケ室104でブラストを行ってもよいし、デスケ室1
04でなく後室103のみでエアブローを行ってもよ
い。このように複数の被処理物は、運搬装置106上を
連続的に送られるが、前室101、融解室102と、送
られては一旦停止して所定の温度に維持されるというよ
うに、連続して処理される。
パレット202は、運搬装置106の作用により後室1
03に送り込まれる。このとき扉105dは閉じてい
る。完全にパレット202が後室103内に入りきった
ところで、運搬装置106は一旦停止し、扉105cが
閉じる。次に扉105cが開いて、運搬装置106が作
動し、パレット202はデスケ室104に送り込まれ
る。デスケ室104では、ブラスト、振動、掻き落とし
等により、被処理物に残っているプラスチック類あるい
はプラスチック類を熱分解して発生する生成物を、被処
理物の主として金属からなる本体から完全に分離する。
または、後室103で一部エアブローを行い、次いでデ
スケ室104でブラストを行ってもよいし、デスケ室1
04でなく後室103のみでエアブローを行ってもよ
い。このように複数の被処理物は、運搬装置106上を
連続的に送られるが、前室101、融解室102と、送
られては一旦停止して所定の温度に維持されるというよ
うに、連続して処理される。
【0039】融解室102で脱落したプラスチック類
は、ロール群110上に落下する。ロール群110は、
図7(a)(b)(c)(d)及び図8(a)(b)
(c)(d)に示すような、非円形又は偏心させた円形
の形状をしているので、先に説明したように鍔状部の先
端同士の間隔は一定に、あるいは回転位相差によっては
変化し、それによって複合材廃棄物を構成する金属部品
は分離され、ロール間につまったプラスチックが掻き落
とし、または掻き上げられる。なお、図1に示すように
ロールを偏心させない円形とすることもできる。
は、ロール群110上に落下する。ロール群110は、
図7(a)(b)(c)(d)及び図8(a)(b)
(c)(d)に示すような、非円形又は偏心させた円形
の形状をしているので、先に説明したように鍔状部の先
端同士の間隔は一定に、あるいは回転位相差によっては
変化し、それによって複合材廃棄物を構成する金属部品
は分離され、ロール間につまったプラスチックが掻き落
とし、または掻き上げられる。なお、図1に示すように
ロールを偏心させない円形とすることもできる。
【0040】融解したプラスチック類は、分離器を通し
てホッパー109に落下させるが、ここを通過しない家
電を構成する部品類(中部品、大部品)及び融解しにく
いプラスチック類は、ロール群110によって被処理物
201の移動方向(図1中右方向)に、ロール群110
の終端部まで送られる。そして、分離室108の移動方
向終端部、ホッパー109中央部の底部の一部に開けら
れた開口から落下し、融解したプラスチック類と分離し
て回収される。
てホッパー109に落下させるが、ここを通過しない家
電を構成する部品類(中部品、大部品)及び融解しにく
いプラスチック類は、ロール群110によって被処理物
201の移動方向(図1中右方向)に、ロール群110
の終端部まで送られる。そして、分離室108の移動方
向終端部、ホッパー109中央部の底部の一部に開けら
れた開口から落下し、融解したプラスチック類と分離し
て回収される。
【0041】ロール群110のロール110a〜の間か
らホッパー109に落下した融解プラスチック類及びネ
ジ等の小物部品は、スクリューコンベア113により、
一方向に送り出され、分離室の外部に分離される。
らホッパー109に落下した融解プラスチック類及びネ
ジ等の小物部品は、スクリューコンベア113により、
一方向に送り出され、分離室の外部に分離される。
【0042】図3を参照して、本発明の第2の実施の形
態を説明する。図3は図1と同様に、処理装置100の
側面断面図である。この実施の形態では、運搬装置10
6のローラーの形状は図1の第1の実施の形態と異な
る。即ち、前室101、後室103、デスケ室104で
は、運搬装置106のローラー106a・・・は第1の
実施の形態と同様に、軸受107a・・・に両軸で支持
されているが、融解室102では片軸(後で説明する図
5のC矢視と同様)に構成されている。ローラー106
a・・・が片軸に構成されており、融解室102の側壁
近傍にあるローラー303が、外部の軸受で支持された
片軸の先端に取り付けられている。したがって、図5の
C矢視において、融解室102の中央部がパレット20
2からロール群110まで開放されており、パレット2
02上の被処理物からの落下物は、邪魔されることなく
ロール群110まで落下する。したがって、前室10
1、後室103の両軸ローラーは、図5のD矢視に示す
ように太く構成してもよい。
態を説明する。図3は図1と同様に、処理装置100の
側面断面図である。この実施の形態では、運搬装置10
6のローラーの形状は図1の第1の実施の形態と異な
る。即ち、前室101、後室103、デスケ室104で
は、運搬装置106のローラー106a・・・は第1の
実施の形態と同様に、軸受107a・・・に両軸で支持
されているが、融解室102では片軸(後で説明する図
5のC矢視と同様)に構成されている。ローラー106
a・・・が片軸に構成されており、融解室102の側壁
近傍にあるローラー303が、外部の軸受で支持された
片軸の先端に取り付けられている。したがって、図5の
C矢視において、融解室102の中央部がパレット20
2からロール群110まで開放されており、パレット2
02上の被処理物からの落下物は、邪魔されることなく
ロール群110まで落下する。したがって、前室10
1、後室103の両軸ローラーは、図5のD矢視に示す
ように太く構成してもよい。
【0043】なお、図3に示す第2の実施の形態では、
複合材廃棄物201の上部、あるいはロール群110の
上部、あるいはスクリューコンベア113の上部の空間
に、空気吹き込みノズル121を配置し、ノズル121
には分離室108の外部に設置した温度調節弁122に
より流量を制御された空気が供給される。温度調節弁1
22は、例えば融解室の温度を一定にするように制御さ
れる。ノズル121から供給される空気により、融解室
102でプラスチック類を熱分解して発生したガスを燃
焼させ融解室102の温度を維持することができる。な
お、第1の実施の形態、及び後で説明する第3の実施の
形態においても同様にノズル121を配置する。
複合材廃棄物201の上部、あるいはロール群110の
上部、あるいはスクリューコンベア113の上部の空間
に、空気吹き込みノズル121を配置し、ノズル121
には分離室108の外部に設置した温度調節弁122に
より流量を制御された空気が供給される。温度調節弁1
22は、例えば融解室の温度を一定にするように制御さ
れる。ノズル121から供給される空気により、融解室
102でプラスチック類を熱分解して発生したガスを燃
焼させ融解室102の温度を維持することができる。な
お、第1の実施の形態、及び後で説明する第3の実施の
形態においても同様にノズル121を配置する。
【0044】発生したガスは全量を燃焼させてもよい
し、一部を燃焼させてもよい。この場合は、融解室10
2はプラスチック類が軟化あるいは融解するだけではな
く、熱分解してガス化する温度に維持する。このように
融解室102は、いわばガス化室として作用する。ガス
化する場合も、通常はプラスチック類を全量ガス化する
のではなく、その一部をガス化すればよい。ガス化には
時間がかかるので、融解したプラスチックをガス化が起
こる雰囲気から移動させることによってガス化の度合い
をコントロールすることができる。移動は例えばスクリ
ューで行う。
し、一部を燃焼させてもよい。この場合は、融解室10
2はプラスチック類が軟化あるいは融解するだけではな
く、熱分解してガス化する温度に維持する。このように
融解室102は、いわばガス化室として作用する。ガス
化する場合も、通常はプラスチック類を全量ガス化する
のではなく、その一部をガス化すればよい。ガス化には
時間がかかるので、融解したプラスチックをガス化が起
こる雰囲気から移動させることによってガス化の度合い
をコントロールすることができる。移動は例えばスクリ
ューで行う。
【0045】一般には、廃家電品中のプラスチック類の
全てを燃焼させたときに発生する熱量の約20%の熱量
があれば、それら廃家電品中のプラスチックの熱分解が
できる。即ち、ガス化の前の段階でのプラスチック類の
軟化、融解までが、全プラスチック類の約20%(また
はそれ以下)の自己熱でできることになる。
全てを燃焼させたときに発生する熱量の約20%の熱量
があれば、それら廃家電品中のプラスチックの熱分解が
できる。即ち、ガス化の前の段階でのプラスチック類の
軟化、融解までが、全プラスチック類の約20%(また
はそれ以下)の自己熱でできることになる。
【0046】図1には不図示であるが、空気吹き込みノ
ズル121は、第1の実施の形態の処理装置100に設
けてもよい。
ズル121は、第1の実施の形態の処理装置100に設
けてもよい。
【0047】またスクリューコンベア113は、図1に
示すように一方向に送り出すように構成するだけでな
く、図3に示すように同軸に逆方向に螺旋を形成するス
クリューを形成し、中央部に集めるように構成してもよ
い。あるいは両側に振り分けて送り出すように構成して
もよい。
示すように一方向に送り出すように構成するだけでな
く、図3に示すように同軸に逆方向に螺旋を形成するス
クリューを形成し、中央部に集めるように構成してもよ
い。あるいは両側に振り分けて送り出すように構成して
もよい。
【0048】あるいは図10に示すようなロール群とス
クリューコンベアの組合せを用いてもよい。ここで図1
0を参照して、ロール群と110とスクリューコンベア
113との組合せの別の実施例を説明する。ロール群1
10は、辺が湾曲した正三角形(おむすび形)のロール
を、隣り合ったロールの鍔状部が互いに間に入り込むよ
うな回転軸間距離とし、ロール群110は、全体として
被処理物の移動方向(図中右方向)に向かって下り勝手
になるように緩い傾斜が与えられている。角ロールの回
転方向は、その下り傾斜に沿って落下物を移動方向に送
る方向である。一方ロール群110の鉛直方向下方には
ホッパー109が設けられ、ホッパー109の底部には
集合されたものを搬送するスクリューコンベア113が
設けられていいる。スクリューコンベア113は全体的
にロール群110と同一方向に傾斜が与えられており、
その傾斜の低い側に液状プラスチックが流れて集まるよ
うになっている。スクリューコンベア113の傾斜の最
低部近傍には液状プラスチック排出口が設けられてい
る。またスクリューコンベア113のスクリューの回転
方向は、ホッパー109底部に集められたものを、スク
リューコンベア113の傾斜に逆らって(図中左方向
に)搬送する方向である。したがって、小物金属部品等
は傾斜の高い側に搬送される。スクリューコンベア11
3の傾斜の最高部近傍には小物金属類排出口が設けられ
ている。
クリューコンベアの組合せを用いてもよい。ここで図1
0を参照して、ロール群と110とスクリューコンベア
113との組合せの別の実施例を説明する。ロール群1
10は、辺が湾曲した正三角形(おむすび形)のロール
を、隣り合ったロールの鍔状部が互いに間に入り込むよ
うな回転軸間距離とし、ロール群110は、全体として
被処理物の移動方向(図中右方向)に向かって下り勝手
になるように緩い傾斜が与えられている。角ロールの回
転方向は、その下り傾斜に沿って落下物を移動方向に送
る方向である。一方ロール群110の鉛直方向下方には
ホッパー109が設けられ、ホッパー109の底部には
集合されたものを搬送するスクリューコンベア113が
設けられていいる。スクリューコンベア113は全体的
にロール群110と同一方向に傾斜が与えられており、
その傾斜の低い側に液状プラスチックが流れて集まるよ
うになっている。スクリューコンベア113の傾斜の最
低部近傍には液状プラスチック排出口が設けられてい
る。またスクリューコンベア113のスクリューの回転
方向は、ホッパー109底部に集められたものを、スク
リューコンベア113の傾斜に逆らって(図中左方向
に)搬送する方向である。したがって、小物金属部品等
は傾斜の高い側に搬送される。スクリューコンベア11
3の傾斜の最高部近傍には小物金属類排出口が設けられ
ている。
【0049】以上のような構成において、ロール群11
0の隙間から落下したもののうち、金属製のネジ等の小
部品を、回転するスクリューによって図中左方向に集
め、(図中右方向に)下り傾斜のつけられたスクリュー
コンベア113の底部を液体状になったプラスチックが
流れて、これを右方向に集める。このようにして、融解
プラスチックとネジ等の小物部品を分離する。
0の隙間から落下したもののうち、金属製のネジ等の小
部品を、回転するスクリューによって図中左方向に集
め、(図中右方向に)下り傾斜のつけられたスクリュー
コンベア113の底部を液体状になったプラスチックが
流れて、これを右方向に集める。このようにして、融解
プラスチックとネジ等の小物部品を分離する。
【0050】図4を参照して、本発明の第3の実施の形
態を説明する。図4は図1、図3と同様に、処理装置1
00の側面断面図である。この実施の形態では、運搬装
置106の一部が、融解室102内で分離器として作用
するロール群に置き換わっている点が、第1、第2の実
施の形態と異なる。
態を説明する。図4は図1、図3と同様に、処理装置1
00の側面断面図である。この実施の形態では、運搬装
置106の一部が、融解室102内で分離器として作用
するロール群に置き換わっている点が、第1、第2の実
施の形態と異なる。
【0051】図5の被処理物の移動方向から見た断面図
に示すように、融解室102内の前半部では、ロール群
110が、完全に運搬装置106を兼ねている。融解室
102内の後半部では、ロール群110は、図3の第2
の実施の形態と同様に、運搬装置106の下方に分離し
ている。この部分では、運搬装置106のローラーは、
第2の実施の形態と同様に片持ちローラー303に構成
されている。後室103では、ローラーは両持ちローラ
ー304である。前室101においても、後室と同様に
両持ちローラー304に構成されている。このように構
成すると、分離室108の高さを低くすることができ、
ローラーあるいはロールの数を少なく構成することがで
きる。
に示すように、融解室102内の前半部では、ロール群
110が、完全に運搬装置106を兼ねている。融解室
102内の後半部では、ロール群110は、図3の第2
の実施の形態と同様に、運搬装置106の下方に分離し
ている。この部分では、運搬装置106のローラーは、
第2の実施の形態と同様に片持ちローラー303に構成
されている。後室103では、ローラーは両持ちローラ
ー304である。前室101においても、後室と同様に
両持ちローラー304に構成されている。このように構
成すると、分離室108の高さを低くすることができ、
ローラーあるいはロールの数を少なく構成することがで
きる。
【0052】なお、図4ではホッパー109の傾斜は約
60°(60度)に形成されている。この角度は45度
以上が好ましく、さらに好ましくは60度以上とする。
またホッパーの底部には、シリンダー、ピストン式の押
し出し装置306が設けられている。押し出し装置30
6により、プラスチック類は、融解室102あるいは分
離室108の外に押し出される。
60°(60度)に形成されている。この角度は45度
以上が好ましく、さらに好ましくは60度以上とする。
またホッパーの底部には、シリンダー、ピストン式の押
し出し装置306が設けられている。押し出し装置30
6により、プラスチック類は、融解室102あるいは分
離室108の外に押し出される。
【0053】図11に、本発明の処理方法の実施の形態
のフローを示す。この方法では、プラスチック類を含む
複合材廃棄物を、前記プラスチック類が軟化あるいは融
解あるいは熱分解する温度以上に維持し(S02)、複
数のロール110a〜を含んで構成されるロール群11
0であって、複数のロール110a〜の各々は軸線回り
に同一方向に回転し、前記軸線に直角な平面で切断した
断面形状が非円形又は偏心させた円形に形成されたロー
ル群110の鉛直方向上方に複合材廃棄物201を配置
することを特徴とする。
のフローを示す。この方法では、プラスチック類を含む
複合材廃棄物を、前記プラスチック類が軟化あるいは融
解あるいは熱分解する温度以上に維持し(S02)、複
数のロール110a〜を含んで構成されるロール群11
0であって、複数のロール110a〜の各々は軸線回り
に同一方向に回転し、前記軸線に直角な平面で切断した
断面形状が非円形又は偏心させた円形に形成されたロー
ル群110の鉛直方向上方に複合材廃棄物201を配置
することを特徴とする。
【0054】以下詳細に説明する。先ず被処理物として
の複合材廃棄物201(図1)が、有姿のまま(但し冷
蔵庫では扉は前もって取り外して、その開口を鉛直方向
下方に向けておく場合がある。処理装置100に搬入さ
れる(ステップS01)。次に複合材廃棄物201は、
少酸素状態で加熱される(S02)。加熱は融解室10
2内で所定の温度の雰囲気中に保持されることにより行
われる。加熱温度は、複合材廃棄物に含まれるプラスチ
ック類が軟化あるいは融解する温度以上とする。さらに
プラスチック類が熱分解、あるいはガス化する温度以上
にすれば、処理速度は上昇する。
の複合材廃棄物201(図1)が、有姿のまま(但し冷
蔵庫では扉は前もって取り外して、その開口を鉛直方向
下方に向けておく場合がある。処理装置100に搬入さ
れる(ステップS01)。次に複合材廃棄物201は、
少酸素状態で加熱される(S02)。加熱は融解室10
2内で所定の温度の雰囲気中に保持されることにより行
われる。加熱温度は、複合材廃棄物に含まれるプラスチ
ック類が軟化あるいは融解する温度以上とする。さらに
プラスチック類が熱分解、あるいはガス化する温度以上
にすれば、処理速度は上昇する。
【0055】ここで図12を参照して、温度が上昇する
につれて、プラスチック類が軟化融解し、続いてガス化
が始まり、そのガス化が激しくなって行く、即ちプラス
チック類の重量が減少して行く状況を説明する。図12
は、いわゆるプラスチックの熱分解曲線と呼ばれるもの
であり、横軸はプラスチック類の温度℃、縦軸は重量の
減少量%を示す。このデータは、昇温速度を300℃/
hとし、雰囲気は窒素ガスとして採取したものである。
図12には、各プラスチックの融解が始まる温度は示さ
れていないが、例えば熱分解温度が比較的高いポリプロ
ピレンPPの融点は165℃である。したがって、ポリ
プロピレンPPは、約165℃で融解が始まるが、図中
約340℃で重量減少が始まる。この温度がガス化が始
まる温度とみてよい。そして400〜440℃で急激に
ガス化が起こり500℃ではほぼ完全にガス化する。ポ
リエチレンPEでは、約375℃で重量減少が始まり、
420〜460℃でガス化が激しくなり、510℃では
ほぼ完全にガス化する。
につれて、プラスチック類が軟化融解し、続いてガス化
が始まり、そのガス化が激しくなって行く、即ちプラス
チック類の重量が減少して行く状況を説明する。図12
は、いわゆるプラスチックの熱分解曲線と呼ばれるもの
であり、横軸はプラスチック類の温度℃、縦軸は重量の
減少量%を示す。このデータは、昇温速度を300℃/
hとし、雰囲気は窒素ガスとして採取したものである。
図12には、各プラスチックの融解が始まる温度は示さ
れていないが、例えば熱分解温度が比較的高いポリプロ
ピレンPPの融点は165℃である。したがって、ポリ
プロピレンPPは、約165℃で融解が始まるが、図中
約340℃で重量減少が始まる。この温度がガス化が始
まる温度とみてよい。そして400〜440℃で急激に
ガス化が起こり500℃ではほぼ完全にガス化する。ポ
リエチレンPEでは、約375℃で重量減少が始まり、
420〜460℃でガス化が激しくなり、510℃では
ほぼ完全にガス化する。
【0056】したがって、ガス化の開始温度が低い塩化
ビニルPVCも含めると、殆どのプラスチック類の軟化
融解が生じる温度は、150〜200℃あるいはこれ以
上であり、殆どのプラスチック類のガス化が起こる温度
は、500〜550℃あるいはこれ以上であるというこ
とができる。
ビニルPVCも含めると、殆どのプラスチック類の軟化
融解が生じる温度は、150〜200℃あるいはこれ以
上であり、殆どのプラスチック類のガス化が起こる温度
は、500〜550℃あるいはこれ以上であるというこ
とができる。
【0057】200〜500℃の範囲では、樹脂の種類
によって、軟化が始まったか、融解しているか、ガス化
が始まりかかっているか、ガス化が大きく進行している
か、ガス化が完了しているか、というように状態は異な
っている。また、難燃材等の混ぜ物の有無、ガス化が始
まっているときの分圧の状況等によっても、ガス化の状
況は変わってくる。
によって、軟化が始まったか、融解しているか、ガス化
が始まりかかっているか、ガス化が大きく進行している
か、ガス化が完了しているか、というように状態は異な
っている。また、難燃材等の混ぜ物の有無、ガス化が始
まっているときの分圧の状況等によっても、ガス化の状
況は変わってくる。
【0058】したがって、このようなプラスチック類の
性質に基づいて、本発明の実施の形態では、融解室の温
度は、550℃以上とする。さらに好ましくは600℃
以上とする。さらに具体的には、550℃〜750℃の
範囲内の温度に維持する。さらに好ましくは、600℃
〜700℃の範囲内の温度に維持する。この温度範囲で
は、低温領域例えば300℃〜500℃の温度の場合に
比べてガス化の速度が速い。融解室の温度は、前記の温
度範囲のいずれかの温度に、あるいはその温度範囲に保
つように制御する。
性質に基づいて、本発明の実施の形態では、融解室の温
度は、550℃以上とする。さらに好ましくは600℃
以上とする。さらに具体的には、550℃〜750℃の
範囲内の温度に維持する。さらに好ましくは、600℃
〜700℃の範囲内の温度に維持する。この温度範囲で
は、低温領域例えば300℃〜500℃の温度の場合に
比べてガス化の速度が速い。融解室の温度は、前記の温
度範囲のいずれかの温度に、あるいはその温度範囲に保
つように制御する。
【0059】550℃未満では、ガス化した可燃ガスが
点火しにくく、ガス溜まりができて好ましくなく、また
750℃を越えると家電の構成部品中のアルミニウムが
短時間で溶け始める。
点火しにくく、ガス溜まりができて好ましくなく、また
750℃を越えると家電の構成部品中のアルミニウムが
短時間で溶け始める。
【0060】図11に戻る。複合材廃棄物は加熱される
と、主として金属から成る本体、融解プラスチック
及びネジ等小物部品、家電を構成する部品類及び融解
しにくいプラスチック類等、可燃性ガスを含む熱分解
生成物に分離する。そのうち、主として金属から成る
本体は、図1のパレット202に載ったまま後室103
を経由してデスケ室104に到る。そして次の解体ステ
ップS04に進み、解体される。この方法でプラスチッ
ク類を融解した後の本体材質はほとんど酸化されず、純
度の高い金属として回収することができる。
と、主として金属から成る本体、融解プラスチック
及びネジ等小物部品、家電を構成する部品類及び融解
しにくいプラスチック類等、可燃性ガスを含む熱分解
生成物に分離する。そのうち、主として金属から成る
本体は、図1のパレット202に載ったまま後室103
を経由してデスケ室104に到る。そして次の解体ステ
ップS04に進み、解体される。この方法でプラスチッ
ク類を融解した後の本体材質はほとんど酸化されず、純
度の高い金属として回収することができる。
【0061】融解プラスチック及びネジ等小物部品
は、後のプロセスで冷却(空冷)されてネジ等の小物部
品を含む固形プラスチックとなるか、あるいは融解プラ
スチックとネジ等の小物部品が分離されて、固形プラス
チックとネジ等の小物部品となる。これらは図1のロー
ル群110上に落下し(S05)、各ロールが同一方向
に回転するロール群110にまず堆積し、その回転に伴
って、ロール群の隙間から下方のホッパー109に落下
し回収される(S10)。
は、後のプロセスで冷却(空冷)されてネジ等の小物部
品を含む固形プラスチックとなるか、あるいは融解プラ
スチックとネジ等の小物部品が分離されて、固形プラス
チックとネジ等の小物部品となる。これらは図1のロー
ル群110上に落下し(S05)、各ロールが同一方向
に回転するロール群110にまず堆積し、その回転に伴
って、ロール群の隙間から下方のホッパー109に落下
し回収される(S10)。
【0062】家電を構成する部品類及び融解しにくい
プラスチック類等は、例えば洗濯機を構成する各種金属
製の部品や冷蔵庫の断熱材等をさす。これらを、加熱時
に本体から分離するその他の構成部品と呼ぶ。これも先
の融解プラスチック及びネジ等小物部品と一緒に、先
ずロール群110の上に堆積する。ロール群110の各
ロールは同一方向に回転しており、その回転に伴ってそ
の上を移動し、ロール群の終端部で下方に落下し、先の
融解プラスチック及びネジ等小物部品の回収場所とは
異なる場所に回収される。
プラスチック類等は、例えば洗濯機を構成する各種金属
製の部品や冷蔵庫の断熱材等をさす。これらを、加熱時
に本体から分離するその他の構成部品と呼ぶ。これも先
の融解プラスチック及びネジ等小物部品と一緒に、先
ずロール群110の上に堆積する。ロール群110の各
ロールは同一方向に回転しており、その回転に伴ってそ
の上を移動し、ロール群の終端部で下方に落下し、先の
融解プラスチック及びネジ等小物部品の回収場所とは
異なる場所に回収される。
【0063】融解しにくいプラスチック類等即ち本体
から分離するその他の構成部品は、’中部品、大部品
(但し例えば洗濯機のモータ類、洗濯槽当の部品は、処
理に入る前に前もってはずしておいてもよい)、”残
存する小部品及び焼却残渣、’”燃焼排ガス、””
発生熱に分けられる。これらのうち、’中部品、大部
品は、回収される(S10)。また”残存する小部品
及び焼却残渣は、隣接した場所にガス化溶融炉または焼
却炉等の設備がある場合は、それら隣接するガス化溶融
炉または焼却炉等に送られる(S08)。’”燃焼排
ガスも、隣接するガス化溶融炉または焼却炉等に送られ
る(S08)。さらに””発生熱の一部も、隣接する
ガス化溶融炉または焼却炉等に送られる(S08)が、
残りの一部は、工程S02の加熱に利用される。隣接し
た場所にガス化溶融炉等の設備がない場合は、燃焼排ガ
スは本設備専用の排ガス処理施設へと送られる。
から分離するその他の構成部品は、’中部品、大部品
(但し例えば洗濯機のモータ類、洗濯槽当の部品は、処
理に入る前に前もってはずしておいてもよい)、”残
存する小部品及び焼却残渣、’”燃焼排ガス、””
発生熱に分けられる。これらのうち、’中部品、大部
品は、回収される(S10)。また”残存する小部品
及び焼却残渣は、隣接した場所にガス化溶融炉または焼
却炉等の設備がある場合は、それら隣接するガス化溶融
炉または焼却炉等に送られる(S08)。’”燃焼排
ガスも、隣接するガス化溶融炉または焼却炉等に送られ
る(S08)。さらに””発生熱の一部も、隣接する
ガス化溶融炉または焼却炉等に送られる(S08)が、
残りの一部は、工程S02の加熱に利用される。隣接し
た場所にガス化溶融炉等の設備がない場合は、燃焼排ガ
スは本設備専用の排ガス処理施設へと送られる。
【0064】工程S03で発生した可燃性ガスを含む
熱分解生成物は、燃焼され(S07)、その発生熱の一
部は、工程S02の加熱に利用され、残りは、隣接する
ガス化溶融炉または焼却炉等、又は本設備専用の排ガス
処理施設へ送られる(S08)。送る過程、または送り
先の高温を利用してフロンは全て分解される。工程S0
7で発生する燃焼排ガスも、隣接するガス化溶融炉また
は焼却炉等に送られる(S08)。このようにして、全
ての工程を経て処理は終了する(S11)。
熱分解生成物は、燃焼され(S07)、その発生熱の一
部は、工程S02の加熱に利用され、残りは、隣接する
ガス化溶融炉または焼却炉等、又は本設備専用の排ガス
処理施設へ送られる(S08)。送る過程、または送り
先の高温を利用してフロンは全て分解される。工程S0
7で発生する燃焼排ガスも、隣接するガス化溶融炉また
は焼却炉等に送られる(S08)。このようにして、全
ての工程を経て処理は終了する(S11)。
【0065】以上の実施の形態では、複合材廃棄物中の
プラスチックの一部、あるい可燃性ガスを燃して、複合
材廃棄物を処理するための熱としているが、前述のよう
にその量はもともと複合材廃棄物中のプラスチックが保
有していたエネルギーの約20%である。また高温に融
解しているプラスチックからの熱を回収して、処理のた
めの熱として戻してもよい。
プラスチックの一部、あるい可燃性ガスを燃して、複合
材廃棄物を処理するための熱としているが、前述のよう
にその量はもともと複合材廃棄物中のプラスチックが保
有していたエネルギーの約20%である。また高温に融
解しているプラスチックからの熱を回収して、処理のた
めの熱として戻してもよい。
【0066】複合材廃棄物が、もともとプラスチックの
形で保有していたエネルギーは、本発明の処理装置の運
転が連続するときに、下記のいずれかとして存在してい
る。
形で保有していたエネルギーは、本発明の処理装置の運
転が連続するときに、下記のいずれかとして存在してい
る。
【0067】(1)プラスチック類を軟化、融解あるい
は熱分解するために使用された分、(2)熱として雰囲
気温度を高めている分、あるいは壁を通して放熱する
分、あるいは排ガス中に含まれる分(熱となっている
分)、(3)熱分解生成物の未燃分として雰囲気中、或
いは排ガス中に含まれる分(可燃性ガスとなっている
分)、(4)融解状態か或いは固形プラスチックとして
析出硬化している分(プラスチックとして存在する
分)。
は熱分解するために使用された分、(2)熱として雰囲
気温度を高めている分、あるいは壁を通して放熱する
分、あるいは排ガス中に含まれる分(熱となっている
分)、(3)熱分解生成物の未燃分として雰囲気中、或
いは排ガス中に含まれる分(可燃性ガスとなっている
分)、(4)融解状態か或いは固形プラスチックとして
析出硬化している分(プラスチックとして存在する
分)。
【0068】複合材廃棄物からプラスチックを回収する
に際して、熱として回収(サーマルリサイクル)する
か、可燃性ガス(または油化された油)として回収する
か、あるいは固形プラスチックとして回収し、資源とし
て回収(マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイク
ル)するか、RDF用として回収(サーマルリサイク
ル)するなどのいずれかが考えられる。以上説明した本
発明の実施の形態は、そのうち特に固形プラスチックと
して回収するのに適している。固形プラスチックとして
回収する分が多くなれば、燃焼させる分を減少させるこ
とができる。
に際して、熱として回収(サーマルリサイクル)する
か、可燃性ガス(または油化された油)として回収する
か、あるいは固形プラスチックとして回収し、資源とし
て回収(マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイク
ル)するか、RDF用として回収(サーマルリサイク
ル)するなどのいずれかが考えられる。以上説明した本
発明の実施の形態は、そのうち特に固形プラスチックと
して回収するのに適している。固形プラスチックとして
回収する分が多くなれば、燃焼させる分を減少させるこ
とができる。
【0069】またロールの回転数は、処理対象のプラス
チックをガス化するのに要する時間、炉の長さ、実現可
能な範囲内で決められた鍔状部の径、軸間隔に基づいて
決定される。一つの実施例では、移送長さ(炉の長さ)
が4500mm、軸間隔が350mm、ロールの本数が
13本、処理対象のプラスチックを炉内に置く滞留時間
が10分である。この場合、鍔状部が三角形のおむすび
形状であるので、1/3回転で1ピッチ前進するところ
から、0.43min-1でよいことになる。さらに、ガス化を
十分に行う必要があり、また落下位置を考慮すると、回
転数は0.2〜0.6min-1程度が好ましい。滞留時間は、チ
ャー(炉内で発生するカーボン分)の炉内への付着状
態、金属の酸化度、処理タクト(コンベア106の運転
時間間隔)等を考慮して、5〜60分とするのが好まし
い。
チックをガス化するのに要する時間、炉の長さ、実現可
能な範囲内で決められた鍔状部の径、軸間隔に基づいて
決定される。一つの実施例では、移送長さ(炉の長さ)
が4500mm、軸間隔が350mm、ロールの本数が
13本、処理対象のプラスチックを炉内に置く滞留時間
が10分である。この場合、鍔状部が三角形のおむすび
形状であるので、1/3回転で1ピッチ前進するところ
から、0.43min-1でよいことになる。さらに、ガス化を
十分に行う必要があり、また落下位置を考慮すると、回
転数は0.2〜0.6min-1程度が好ましい。滞留時間は、チ
ャー(炉内で発生するカーボン分)の炉内への付着状
態、金属の酸化度、処理タクト(コンベア106の運転
時間間隔)等を考慮して、5〜60分とするのが好まし
い。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複合材廃
棄物をプラスチック類が軟化または融解または熱分解す
る温度以上に維持するので、プラスチック類が融解さ
れ、また断面形状が非円形又は偏心させた円形に形成さ
れたロール群110の上方に複合材廃棄物を配置するの
で、融解したプラスチック類とその他の部品とが分離さ
れ、回収される金属類の純度が極めて良好な状態で回収
され、複合材廃棄物を比較的少ないエネルギーでプラス
チック類と金属類とに容易に分離する処理装置と処理方
法を提供することが可能となる。
棄物をプラスチック類が軟化または融解または熱分解す
る温度以上に維持するので、プラスチック類が融解さ
れ、また断面形状が非円形又は偏心させた円形に形成さ
れたロール群110の上方に複合材廃棄物を配置するの
で、融解したプラスチック類とその他の部品とが分離さ
れ、回収される金属類の純度が極めて良好な状態で回収
され、複合材廃棄物を比較的少ないエネルギーでプラス
チック類と金属類とに容易に分離する処理装置と処理方
法を提供することが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の複合材廃棄物の処
理装置の模式的側面断面図である。
理装置の模式的側面断面図である。
【図2】図1の装置のA−A矢視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の複合材廃棄物の処
理装置の模式的側面断面図である。
理装置の模式的側面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の複合材廃棄物の処
理装置の模式的側面断面図である。
理装置の模式的側面断面図である。
【図5】図4の装置の各矢視図である。
【図6】本発明の実施の形態の装置に使用するロールを
説明する図である。
説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態の装置に使用するロールの
側面形状の例を説明する図である。
側面形状の例を説明する図である。
【図8】図7のロールの応用例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の装置に使用する隣り合う
ロールの鍔状部の相対的関係を説明する図である。
ロールの鍔状部の相対的関係を説明する図である。
【図10】ロール群とスクリューコンベアの組合せの例
を示す図である。
を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の処理方法をのフロー図
である。
である。
【図12】プラスチック類の熱分解曲線を示す図であ
る。
る。
100 処理装置 101 前室 102 融解室 103 後室 104 デスケ室 105a〜105d 扉 106 運搬装置 106a ローラー 107a 軸受部 108 分離室 109 ホッパー 110 ロール群 110a ロール 111 回転軸 112 軸受部 113 スクリューコンベア 121 空気吹き込みノズル 201 被処理物 202 パレット 303 二軸運搬装置 304 運搬装置 306 スクリューコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 修吾 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 郷家 千賀男 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 宮島 保 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 藤村 宏幸 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 プラスチック類を含む複合材廃棄物を、
前記プラスチック類が軟化、または融解、または熱分解
する温度以上に維持する融解室と;前記融解室の鉛直方
向下部に設置された複数のロールを含んで構成されるロ
ール群とを備え;前記複数のロールの各々は同一方向に
回転するように構成されたことを特徴とする;複合材廃
棄物の処理装置。 - 【請求項2】 前記ロールは、前記軸線方向に、断面形
状が非円形又は偏心させた円形に形成された複数の鍔状
部を有して形成されていることを特徴とする、請求項1
に記載の複合材廃棄物の処理装置。 - 【請求項3】 前記ロール群の隣り合うロール同士の一
方ロールの鍔状部の先端が、他方のロールの鍔状部の先
端と対向するか、または他方のロールの鍔状部間の隙間
に対向するように配置されていることを特徴とする、請
求項2に記載の複合材廃棄物の処理装置。 - 【請求項4】 前記ロール群は、前記複合材廃棄物を運
搬する運搬装置として用いられるように構成されている
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1
項に記載の複合材廃棄物の処理装置。 - 【請求項5】 プラスチック類を含む複合材廃棄物を加
熱し、前記加熱の結果生ずる溶融物と不燃物とを同一方
向に回転するロール群を用いて分離することを特徴とす
る;複合材廃棄物の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11316484A JP2000198117A (ja) | 1998-11-06 | 1999-11-08 | 複合材廃棄物の処理装置及び処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557398 | 1998-11-06 | ||
JP10-315573 | 1998-11-06 | ||
JP11316484A JP2000198117A (ja) | 1998-11-06 | 1999-11-08 | 複合材廃棄物の処理装置及び処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000198117A true JP2000198117A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=26568363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11316484A Withdrawn JP2000198117A (ja) | 1998-11-06 | 1999-11-08 | 複合材廃棄物の処理装置及び処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000198117A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002248455A (ja) * | 2000-11-27 | 2002-09-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 有害物質処理システム及びpcb処理方法 |
JP2003080052A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-03-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 有害物質処理システム |
JP2007061597A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-03-15 | Aoi Sangyo Kk | パチンコ島 |
WO2020031713A1 (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | 株式会社クレハ環境 | 被覆層含有強化材および被覆層含有強化材の製造方法 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP11316484A patent/JP2000198117A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2020031713A1 (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | 株式会社クレハ環境 | 被覆層含有強化材および被覆層含有強化材の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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