JP2000191137A - 板状物の非接触搬送装置 - Google Patents
板状物の非接触搬送装置Info
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- Manipulator (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送時の板状物の振動を抑制し、安定した非
接触搬送を可能にする。 【解決手段】 複数の流体保持部3の相互間に、板ガラ
ス1の一面1aと所定の隙間(ダンパー隙間S2)で振
動抑制板4を配設する。流体保持部3の供給口3aから
供給された圧縮空気Pは、空気室3bを経由して、板ガ
ラス1の一面1aと流体保持部3の保持面3cとの間の
所定の隙間(保持隙間S1)に流入し、さらに、保持隙
間S1から流出した圧縮空気Pの一部はダンパー隙間S
2に流入し、残りは通気路6を介して外部に排出され
る。ダンパー隙間S2に流入した圧縮空気Pによって、
ダンパー隙間S2内に空気層が形成され、その空気層が
板ガラス1の振動に対してダンパーとして機能し、搬送
時における板ガラス1の振動を減衰する。
接触搬送を可能にする。 【解決手段】 複数の流体保持部3の相互間に、板ガラ
ス1の一面1aと所定の隙間(ダンパー隙間S2)で振
動抑制板4を配設する。流体保持部3の供給口3aから
供給された圧縮空気Pは、空気室3bを経由して、板ガ
ラス1の一面1aと流体保持部3の保持面3cとの間の
所定の隙間(保持隙間S1)に流入し、さらに、保持隙
間S1から流出した圧縮空気Pの一部はダンパー隙間S
2に流入し、残りは通気路6を介して外部に排出され
る。ダンパー隙間S2に流入した圧縮空気Pによって、
ダンパー隙間S2内に空気層が形成され、その空気層が
板ガラス1の振動に対してダンパーとして機能し、搬送
時における板ガラス1の振動を減衰する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板ガラス、半導体
基板、セラミック板等の板状物の表面を非接触状態で支
持しながら搬送する搬送装置に関する。
基板、セラミック板等の板状物の表面を非接触状態で支
持しながら搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、板ガラスを製造する場合、加
工、検査、梱包等のために板ガラスを搬送する工程があ
るが、搬送中に板ガラスの表面に疵や汚れが付いて製品
不良を生じる場合がある。特に、液晶ディスプレイ用や
プラズマディスプレイ用等の板ガラスのように高精度な
仕上げが要求される板ガラスでは、表面に微細な疵や汚
れがあれば不良品と判定されるので、その不良率はガラ
ス製造メーカにとって無視できないものとなっている。
工、検査、梱包等のために板ガラスを搬送する工程があ
るが、搬送中に板ガラスの表面に疵や汚れが付いて製品
不良を生じる場合がある。特に、液晶ディスプレイ用や
プラズマディスプレイ用等の板ガラスのように高精度な
仕上げが要求される板ガラスでは、表面に微細な疵や汚
れがあれば不良品と判定されるので、その不良率はガラ
ス製造メーカにとって無視できないものとなっている。
【0003】従来、板状物の表面に疵等を付けないで搬
送するために、例えば特公平1−51413号に記載さ
れたような流体保持装置によって、板状物の表面を非接
触状態で支持しながら搬送する搬送装置が使用されてい
る。この種の搬送装置には、大別して、ロボットハン
ドの先端に流体保持装置を装着し、板状物を流体保持装
置によって非接触状態で支持しながら、ロボットの動作
によって搬送するもの、複数の流体保持装置を搬送方
向に沿って所定の間隔で配置し、搬送手段によって搬送
される板状物の一面を複数の流体保持装置によって順次
に非接触状態で支持しながら搬送するもの(例えば、特
開平7−257715号等)がある。
送するために、例えば特公平1−51413号に記載さ
れたような流体保持装置によって、板状物の表面を非接
触状態で支持しながら搬送する搬送装置が使用されてい
る。この種の搬送装置には、大別して、ロボットハン
ドの先端に流体保持装置を装着し、板状物を流体保持装
置によって非接触状態で支持しながら、ロボットの動作
によって搬送するもの、複数の流体保持装置を搬送方
向に沿って所定の間隔で配置し、搬送手段によって搬送
される板状物の一面を複数の流体保持装置によって順次
に非接触状態で支持しながら搬送するもの(例えば、特
開平7−257715号等)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した搬
送装置のうち、上記の範疇に属する搬送装置を対象と
するものであるが、この種の搬送装置では、板状物の先
端部が搬送方向前方の流体保持装置に乗り移る際や、板
状物の後端部が搬送方向後方の流体保持装置から離れる
際の圧力変動によって板状物が振動を起こし、場合によ
っては、板状物の一面が流体保持装置の保持面と接触し
てしまう可能性がある。特に、特開平7−257715
号に記載された搬送装置のように、板状物の撓みや反り
等に起因する搬送上の不都合を解消するために、板状物
の一面を撓み等の方向と逆方向に押圧する流体押圧手段
(浮上具)を配置した場合は、流体押圧手段(浮上具)
の押圧力が外乱要因となって板状物の振動が大きくな
り、却って流体保持装置の保持面との接触が起こり易く
なる。
送装置のうち、上記の範疇に属する搬送装置を対象と
するものであるが、この種の搬送装置では、板状物の先
端部が搬送方向前方の流体保持装置に乗り移る際や、板
状物の後端部が搬送方向後方の流体保持装置から離れる
際の圧力変動によって板状物が振動を起こし、場合によ
っては、板状物の一面が流体保持装置の保持面と接触し
てしまう可能性がある。特に、特開平7−257715
号に記載された搬送装置のように、板状物の撓みや反り
等に起因する搬送上の不都合を解消するために、板状物
の一面を撓み等の方向と逆方向に押圧する流体押圧手段
(浮上具)を配置した場合は、流体押圧手段(浮上具)
の押圧力が外乱要因となって板状物の振動が大きくな
り、却って流体保持装置の保持面との接触が起こり易く
なる。
【0005】本発明は、上記の範疇に属する搬送装置
において、搬送時の板状物の振動を抑制し、安定した非
接触搬送を可能にしようとするものである。
において、搬送時の板状物の振動を抑制し、安定した非
接触搬送を可能にしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の板状物の非接触
搬送装置は、板状物を所定方向に搬送するための搬送手
段と、搬送方向に所定の間隔を隔てて配置された複数の
流体保持部とを備え、流体保持部は、加圧流体の供給口
と、搬送手段によって搬送される板状物の一面と対向す
る保持面とを有し、供給口から供給された加圧流体を、
保持面と板状物の一面との間の保持隙間を介して流出さ
せることにより、板状物の一面を保持面に対して所定の
保持隙間を保持しつつ非接触状態で支持する板状物の非
接触搬送装置において、複数の流体保持部の相互間に、
板状物の一面と所定の隙間で振動抑制板が配設されてい
ることを特徴とするものである。
搬送装置は、板状物を所定方向に搬送するための搬送手
段と、搬送方向に所定の間隔を隔てて配置された複数の
流体保持部とを備え、流体保持部は、加圧流体の供給口
と、搬送手段によって搬送される板状物の一面と対向す
る保持面とを有し、供給口から供給された加圧流体を、
保持面と板状物の一面との間の保持隙間を介して流出さ
せることにより、板状物の一面を保持面に対して所定の
保持隙間を保持しつつ非接触状態で支持する板状物の非
接触搬送装置において、複数の流体保持部の相互間に、
板状物の一面と所定の隙間で振動抑制板が配設されてい
ることを特徴とするものである。
【0007】本発明の板状物の非接触搬送装置は、上記
のように、複数の流体保持部の相互間に振動抑制板が設
けられているので、振動抑制板と板状物の一面との間の
所定の隙間に加圧流体の層が形成され、この加圧流体の
層が板状物の振動を減衰するように機能するため、板状
物の安定した非接触搬送を実現することができる。
のように、複数の流体保持部の相互間に振動抑制板が設
けられているので、振動抑制板と板状物の一面との間の
所定の隙間に加圧流体の層が形成され、この加圧流体の
層が板状物の振動を減衰するように機能するため、板状
物の安定した非接触搬送を実現することができる。
【0008】上記構成において、振動抑制板と板状物の
一面との間の隙間は、流体保持部の保持面と板状物の一
面との間の保持隙間よりも大きく設定することができ
る。このような構成とすることにより、板状物の搬送中
に、圧力変動等によって板状物に振動が生じた場合で
も、板状物の端部が流体保持部の保持面と接触するのを
回避することができる。
一面との間の隙間は、流体保持部の保持面と板状物の一
面との間の保持隙間よりも大きく設定することができ
る。このような構成とすることにより、板状物の搬送中
に、圧力変動等によって板状物に振動が生じた場合で
も、板状物の端部が流体保持部の保持面と接触するのを
回避することができる。
【0009】さらに、流体保持部と振動抑制板との間
に、上記保持隙間から流出した加圧流体の一部を、振動
抑制板と板状物の一面との間の隙間以外の部分に逃がす
ための通気路を設けることができる。このような構成と
することにより、加圧流体に流れが生じ、流体保持部の
支持機能を確保することができる。
に、上記保持隙間から流出した加圧流体の一部を、振動
抑制板と板状物の一面との間の隙間以外の部分に逃がす
ための通気路を設けることができる。このような構成と
することにより、加圧流体に流れが生じ、流体保持部の
支持機能を確保することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の板状物の非接触搬
送装置の実施形態を図面に従って説明する。
送装置の実施形態を図面に従って説明する。
【0011】図1は、この実施形態の板状物の非接触搬
送装置の主要部を概念的に示している。図1(a)は上
方から見た図(平面図)、図1(b)は正面図である。
送装置の主要部を概念的に示している。図1(a)は上
方から見た図(平面図)、図1(b)は正面図である。
【0012】この実施形態の板状物の非接触搬送装置
は、例えば板ガラス1を所定方向(図1に矢印で示す方
向:搬送方向)に搬送するための搬送手段2と、搬送手
段2によって搬送される板ガラス1の一面1aを非接触
状態で支持する複数の流体保持部3と、搬送時における
板ガラス1の振動を減衰するための振動抑制板4とを主
要な構成要素とする。
は、例えば板ガラス1を所定方向(図1に矢印で示す方
向:搬送方向)に搬送するための搬送手段2と、搬送手
段2によって搬送される板ガラス1の一面1aを非接触
状態で支持する複数の流体保持部3と、搬送時における
板ガラス1の振動を減衰するための振動抑制板4とを主
要な構成要素とする。
【0013】板ガラス1は、例えば液晶ディスプレイや
プラズマディスプレイに使用されるものである。
プラズマディスプレイに使用されるものである。
【0014】搬送手段2は、板ガラス1を所定方向に搬
送できるものであれば良く、その構成は特に限定されな
いが、この実施形態では、板ガラス1を鉛直方向に起立
姿勢にして、その下端をコロコンベア2aによって転が
り接触支持しながら、搬送アタッチメント2bによって
板ガラス1の後端を押圧して、板ガラス1を図1に示す
矢印方向に搬送する構成にしてある。搬送アタッチメン
ト2bは、図示されていない駆動手段によって駆動され
る。コロコンベア2aは、搬送される板ガラス1の下端
との接触によって従動回転する。尚、板ガラス1の搬送
姿勢は、傾斜起立姿勢としても良く、あるいは、水平方
向の横伏姿勢としても良い。後者の場合、板ガラス1の
上面又は下面を流体保持部によって非接触支持すること
になる。
送できるものであれば良く、その構成は特に限定されな
いが、この実施形態では、板ガラス1を鉛直方向に起立
姿勢にして、その下端をコロコンベア2aによって転が
り接触支持しながら、搬送アタッチメント2bによって
板ガラス1の後端を押圧して、板ガラス1を図1に示す
矢印方向に搬送する構成にしてある。搬送アタッチメン
ト2bは、図示されていない駆動手段によって駆動され
る。コロコンベア2aは、搬送される板ガラス1の下端
との接触によって従動回転する。尚、板ガラス1の搬送
姿勢は、傾斜起立姿勢としても良く、あるいは、水平方
向の横伏姿勢としても良い。後者の場合、板ガラス1の
上面又は下面を流体保持部によって非接触支持すること
になる。
【0015】複数の流体保持部3は取付板5に装着され
る。複数の流体保持部3は、搬送方向に所定の間隔を隔
てて配置され、さらに、この実施形態では、搬送対象と
なる板ガラス1の上方部分と下方部分にそれぞれ対向す
るように上下2列で配列されている。
る。複数の流体保持部3は、搬送方向に所定の間隔を隔
てて配置され、さらに、この実施形態では、搬送対象と
なる板ガラス1の上方部分と下方部分にそれぞれ対向す
るように上下2列で配列されている。
【0016】図2に拡大して示すように、各流体保持部
3は、加圧流体、例えば圧縮空気Pが供給される供給口
3aと、一端が供給口3aに連通し、他端が開口した空
気室3bと、空気室3bの開口の周縁に形成された保持
面3cとを備えている。この実施形態において、流体保
持部3の横断面形状は円形であり、空気室3bの直径は
供給口3aの直径よりも十分大きく、また、保持面3c
は平坦環状である。
3は、加圧流体、例えば圧縮空気Pが供給される供給口
3aと、一端が供給口3aに連通し、他端が開口した空
気室3bと、空気室3bの開口の周縁に形成された保持
面3cとを備えている。この実施形態において、流体保
持部3の横断面形状は円形であり、空気室3bの直径は
供給口3aの直径よりも十分大きく、また、保持面3c
は平坦環状である。
【0017】図示されていない空気配管を介して供給口
3aから圧縮空気Pを供給すると、圧縮空気Pは一旦空
気室3bに流入し、空気室3bの開口から外部に向けて
噴出される。流体保持部3の配置位置に板ガラス1が搬
送されてくると、空気室3bの開口から噴出した圧縮空
気Pは、保持面3cと板ガラス1の一面1aとの間に形
成される隙間S1に流入する。隙間S1が大きい時は、
エゼクター効果により空気室3b内の圧力が低下し、同
時にベルヌーイ効果により隙間S1内の静圧が低下する
ことにより、板ガラス1に対して吸引力が生じる。一
方、隙間S1が小さくなると、圧力室型エアクッション
効果により空気室3b内の圧力が上がり、同時に隙間S
1を流れる空気にもクッション効果が発生することによ
り、板ガラス1に対して反発力が生じる。このように、
吸引力と反発力とがバランスすることによって、板ガラ
ス1の一面1aと流体保持部3の保持面3cとの間の隙
間S1が所定の大きさδ1に保持され、板ガラス1の一
面1aが流体保持部3の保持面3cに対して非接触状態
で支持される。以下、このようにして所定の大きさδ1
に保持された隙間S1を「保持隙間S1」という。保持
隙間S1の大きさδ1は、例えば0.3mm、あるい
は、0.3mmより若干大きい値若しくは若干小さい値
に設定することができる。
3aから圧縮空気Pを供給すると、圧縮空気Pは一旦空
気室3bに流入し、空気室3bの開口から外部に向けて
噴出される。流体保持部3の配置位置に板ガラス1が搬
送されてくると、空気室3bの開口から噴出した圧縮空
気Pは、保持面3cと板ガラス1の一面1aとの間に形
成される隙間S1に流入する。隙間S1が大きい時は、
エゼクター効果により空気室3b内の圧力が低下し、同
時にベルヌーイ効果により隙間S1内の静圧が低下する
ことにより、板ガラス1に対して吸引力が生じる。一
方、隙間S1が小さくなると、圧力室型エアクッション
効果により空気室3b内の圧力が上がり、同時に隙間S
1を流れる空気にもクッション効果が発生することによ
り、板ガラス1に対して反発力が生じる。このように、
吸引力と反発力とがバランスすることによって、板ガラ
ス1の一面1aと流体保持部3の保持面3cとの間の隙
間S1が所定の大きさδ1に保持され、板ガラス1の一
面1aが流体保持部3の保持面3cに対して非接触状態
で支持される。以下、このようにして所定の大きさδ1
に保持された隙間S1を「保持隙間S1」という。保持
隙間S1の大きさδ1は、例えば0.3mm、あるい
は、0.3mmより若干大きい値若しくは若干小さい値
に設定することができる。
【0018】この実施形態では、振動抑制板4は1枚の
板状部材によって構成され、取付板5に装着固定され
る。また、振動抑制板4には、各流体保持部3の配置位
置に対応する部位にそれぞれ貫通穴4aが設けられてお
り、各貫通穴4aに各流体保持部3がそれぞれ突出状態
で収容される。
板状部材によって構成され、取付板5に装着固定され
る。また、振動抑制板4には、各流体保持部3の配置位
置に対応する部位にそれぞれ貫通穴4aが設けられてお
り、各貫通穴4aに各流体保持部3がそれぞれ突出状態
で収容される。
【0019】図2に示すように、振動抑制板4の一面4
bは、流体保持部3の保持面3cよりも取付板5側に所
定寸法だけ後退しており、そのため、振動抑制板4の一
面4bと、流体保持部3によって支持された板ガラス1
の一面1aとの間に形成される隙間S2(大きさδ2)
は、保持隙間S1よりも所定寸法だけ大きくなる(δ2
>δ1)。δ2とδ1との差は、例えば1mm、あるい
は、1mmより若干大きい値あるいは若干小さい値に設
定することができる。以下、このようにして所定の大き
さδ2に設定された隙間S2を「ダンパー隙間S2」と
いう。また、振動抑制板4の貫通穴4aの内径は流体保
持部3の外径よりも大きく、そのため、流体保持部3と
振動抑制板4との間に所定の通路幅tをもった環状の通
気路6が形成される。尚、図2は、振動抑制板4の一面
4bを、流体保持部3の保持面3cよりも取付板5側に
後退させて、ダンパー隙間S2を保持隙間S1よりも大
きく設定した例を示しているが(δ2>δ1)、板ガラ
ス1の振動の程度によっては、ダンパー隙間S2と保持
隙間S1とを等しく設定しても良い(δ2=δ1)。
bは、流体保持部3の保持面3cよりも取付板5側に所
定寸法だけ後退しており、そのため、振動抑制板4の一
面4bと、流体保持部3によって支持された板ガラス1
の一面1aとの間に形成される隙間S2(大きさδ2)
は、保持隙間S1よりも所定寸法だけ大きくなる(δ2
>δ1)。δ2とδ1との差は、例えば1mm、あるい
は、1mmより若干大きい値あるいは若干小さい値に設
定することができる。以下、このようにして所定の大き
さδ2に設定された隙間S2を「ダンパー隙間S2」と
いう。また、振動抑制板4の貫通穴4aの内径は流体保
持部3の外径よりも大きく、そのため、流体保持部3と
振動抑制板4との間に所定の通路幅tをもった環状の通
気路6が形成される。尚、図2は、振動抑制板4の一面
4bを、流体保持部3の保持面3cよりも取付板5側に
後退させて、ダンパー隙間S2を保持隙間S1よりも大
きく設定した例を示しているが(δ2>δ1)、板ガラ
ス1の振動の程度によっては、ダンパー隙間S2と保持
隙間S1とを等しく設定しても良い(δ2=δ1)。
【0020】上述のように、流体保持部3の供給口3a
から供給された圧縮空気Pは、空気室3bを経由して保
持隙間S1に流入し、さらに、保持隙間S1から流出し
た圧縮空気Pの一部はダンパー隙間S2に流入し、残り
は通気路6を介して外部に排出される。ダンパー隙間S
2に流入した圧縮空気Pによって、ダンパー隙間S2内
に空気層が形成され、その空気層が板ガラス1の振動に
対してダンパーとして機能し、搬送時における板ガラス
1の振動を減衰する。ダンパー隙間S2の大きさδ2
は、そのような振動抑制板4による振動減衰機能を効果
的に達成し得る値に設定される。また、保持隙間S1に
流入した圧縮空気Pの一部が通気路6を介して外部に排
出されるので、流体保持部3による板ガラス1の支持機
能も充分に確保される。
から供給された圧縮空気Pは、空気室3bを経由して保
持隙間S1に流入し、さらに、保持隙間S1から流出し
た圧縮空気Pの一部はダンパー隙間S2に流入し、残り
は通気路6を介して外部に排出される。ダンパー隙間S
2に流入した圧縮空気Pによって、ダンパー隙間S2内
に空気層が形成され、その空気層が板ガラス1の振動に
対してダンパーとして機能し、搬送時における板ガラス
1の振動を減衰する。ダンパー隙間S2の大きさδ2
は、そのような振動抑制板4による振動減衰機能を効果
的に達成し得る値に設定される。また、保持隙間S1に
流入した圧縮空気Pの一部が通気路6を介して外部に排
出されるので、流体保持部3による板ガラス1の支持機
能も充分に確保される。
【0021】尚、この実施形態では、振動抑制板4を流
体保持部3とは別体で構成しているが、振動抑制板4は
流体保持部3と一体に形成しても良い。その場合、通気
路6は1つの環状形状のものではなく、複数の孔状のも
のとして、流体保持部3の近傍の周囲に配列形成すると
良い。また、通気路6を設けない構成とすることも可能
である。
体保持部3とは別体で構成しているが、振動抑制板4は
流体保持部3と一体に形成しても良い。その場合、通気
路6は1つの環状形状のものではなく、複数の孔状のも
のとして、流体保持部3の近傍の周囲に配列形成すると
良い。また、通気路6を設けない構成とすることも可能
である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の板状物の
非接触搬送装置によれば、複数の流体保持部の相互間に
振動抑制板を設けたので、搬送時の板状物の振動が振動
抑制板によって減衰され、板状物の安定した非接触搬送
を実現することができる。その結果、板状物の表面に搬
送時の疵や汚れが付きにくく、製品不良率が大幅に低減
する。
非接触搬送装置によれば、複数の流体保持部の相互間に
振動抑制板を設けたので、搬送時の板状物の振動が振動
抑制板によって減衰され、板状物の安定した非接触搬送
を実現することができる。その結果、板状物の表面に搬
送時の疵や汚れが付きにくく、製品不良率が大幅に低減
する。
【0023】また、振動抑制板と板状物との間の隙間
を、流体保持部と板状物との間の保持隙間よりも大きく
設定することにより、搬送時に板状物に振動が生じた場
合でも、板状物が流体保持部に接触するのを回避し、板
状物の破損を防止することができる。
を、流体保持部と板状物との間の保持隙間よりも大きく
設定することにより、搬送時に板状物に振動が生じた場
合でも、板状物が流体保持部に接触するのを回避し、板
状物の破損を防止することができる。
【0024】さらに、流体保持部と振動抑制板との間に
通気路を設けることにより、流体保持部の支持機能を充
分に確保することができる。
通気路を設けることにより、流体保持部の支持機能を充
分に確保することができる。
【図1】本発明の実施形態に係わる板状物の非接触搬送
装置の主要部を概念的に示す平面図(一部断面)(図
a)、正面図(図b)である。
装置の主要部を概念的に示す平面図(一部断面)(図
a)、正面図(図b)である。
【図2】流体保持部の周辺部を示す拡大断面図(図
a)、流体保持部を図aのb方向から見た図(図b)で
ある。
a)、流体保持部を図aのb方向から見た図(図b)で
ある。
1 板ガラス 2 搬送手段 3 流体保持部 3a 供給口 3c 保持面 4 振動抑制板 6 通気路 S1 保持隙間 S2 ダンパー隙間
Claims (3)
- 【請求項1】 板状物を所定方向に搬送するための搬送
手段と、搬送方向に所定の間隔を隔てて配置された複数
の流体保持部とを備え、 前記流体保持部は、加圧流体の供給口と、前記搬送手段
によって搬送される板状物の一面と対向する保持面とを
有し、前記供給口から供給された加圧流体を、前記保持
面と板状物の一面との間の保持隙間を介して流出させる
ことにより、板状物の一面を前記保持面に対して所定の
保持隙間を保持しつつ非接触状態で支持する板状物の非
接触搬送装置において、 前記複数の流体保持部の相互間に、板状物の一面と所定
の隙間で振動抑制板が配設されていることを特徴とする
板状物の非接触搬送装置。 - 【請求項2】 前記振動抑制板と板状物の一面との間の
隙間が前記保持隙間よりも大きく設定されたことを特徴
とする請求項1記載の板状物の非接触搬送装置。 - 【請求項3】 前記流体保持部と前記振動抑制板との間
に、前記保持隙間から流出した加圧流体の一部を、前記
振動抑制板と板状物の一面との間の隙間以外の部分に逃
がすための通気路を有することを特徴とする請求項1又
は2記載の板状物の非接触搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37256998A JP2000191137A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 板状物の非接触搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37256998A JP2000191137A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 板状物の非接触搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191137A true JP2000191137A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18500669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37256998A Withdrawn JP2000191137A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 板状物の非接触搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000191137A (ja) |
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- 1998-12-28 JP JP37256998A patent/JP2000191137A/ja not_active Withdrawn
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