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JP2000186084A - ジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法 - Google Patents

ジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法

Info

Publication number
JP2000186084A
JP2000186084A JP11044221A JP4422199A JP2000186084A JP 2000186084 A JP2000186084 A JP 2000186084A JP 11044221 A JP11044221 A JP 11044221A JP 4422199 A JP4422199 A JP 4422199A JP 2000186084 A JP2000186084 A JP 2000186084A
Authority
JP
Japan
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formula
propyl
butyl
compound
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11044221A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Tatsuta
邦明 竜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP11044221A priority Critical patent/JP2000186084A/ja
Publication of JP2000186084A publication Critical patent/JP2000186084A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医・農薬等の生理活性物質の中間体として重
要であるジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法の提供 【解決手段】 式(1) 【化1】 [式中、R1及びR3はそれぞれ独立して水素原子又はC
1-9アルキル基を意味し、R2及びR4はそれぞれ独立し
て水素原子、C1-9アルキル基又は水酸基の保護基を意
味し、R5は、水素原子又はC1-9アルキル基を意味す
る。]で表わされるフェノール2分子を、グリニア試薬
の存在下、Diels-Alder反応により縮合させることを特
徴とする、式(2)又は式(3) 【化2】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前述と同じ意
味を表す。]で表されるジヒドロベンゾピラン誘導体の
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジヒドロベンゾピ
ラン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ジヒド
ロベンゾピラン誘導体は、医・農薬等の生理活性物質の
中間体として重要である。
【0003】例えば、HeLa S-3細胞の生育阻害活性、グ
ラム陽性細菌に対する抗菌活性、アルドースリダクター
ゼ阻害活性及び水中生物、特に貝類等に対する水中生物
付着防止活性等の多彩な生理活性を有するシデロキシロ
ナル類(シデロキシロナル(Sideroxylonal)A,シデロ
キシロナル(Sideroxylonal)B)の合成中間体として使
用する事ができる。
【0004】Tetrahedron Letters, 31(19),2789-2792
(1990)には、フロログルシノールとアセトアルデヒドか
らなるポリマーをメタノール中で溶解させることによ
り、2位にフェニル基(フロログルシノール)を有する
ジヒドロベンゾピラン誘導体を合成できることが記載さ
れている。しかし、同時に数種類の化合物が生成してお
り、ジヒドロベンゾピラン誘導体単独の収率は、1%未
満と低収率であった。
【0005】Bull.Chem.Soc.Jpn.,56,2533-2534 (1983)
には、オルトビニルフェノールを加熱することにより、
Diels-Alder反応により二量化し、2位にフェニル基を
有するジヒドロベンゾピラン誘導体を高収率で合成でき
たことが記載されている。しかし特定の基質にしか言及
されていない。
【0006】J.Org.Chem.,48,3783-3787 (1983)には、
オルトキノンメタイドがマグネシウムフェノレートを経
由して生成し、これにエチルビニルエーテルを反応させ
ることにより、Diels-Alder付加物である、ジヒドロベ
ンゾピラン誘導体を与えることが、記載されている。し
かし、親ジエン剤としてエチルビニルエーテル等を加え
ない場合には、二量体であるDiels-Alder付加物(ジヒ
ドロベンゾピラン誘導体)は生成せず、複雑な混合物を
与えるのみであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、2位にフェ
ニル基を有するジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法に
ついて鋭意検討を重ねた結果、式(1)で表されるフェ
ノール2分子を、グリニア試薬の存在下、Diels-Alder
反応により縮合させることにより、目的の2位にフェニ
ル基を有するジヒドロベンゾピラン誘導体を製造する方
法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、式(1)
【0009】
【化3】
【0010】[式中、R1及びR3はそれぞれ独立して水
素原子又はC1-9アルキル基を意味し、R2及びR4はそ
れぞれ独立して水素原子、C1-9アルキル基又は水酸基
の保護基を意味し、R5は、水素原子又はC1-9アルキル
基を意味する。]で表わされるフェノール2分子を、グ
リニア試薬の存在下、Diels-Alder反応により縮合させ
ることを特徴とする、式(2)又は式(3)
【0011】
【化4】
【0012】[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、
前述と同じ意味を表す。]で表されるジヒドロベンゾピ
ラン誘導体の製造法に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、更に詳細に本発明を説明す
る。
【0014】尚、本明細書中、「Et」はエチルを、「n
-」はノルマルを、「i-」はイソを、「s-」はセカンダ
リーを、「t-」はターシャリーを、「c-」はシクロを、
「o-」はオルトを、「p-」はパラを意味する。
【0015】まず、R1、R2、R3、R4及びR5の各置
換基における語句について説明する。
【0016】C1-9アルキル基としては、メチル、エチ
ル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-
ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、1-メチル-n-ブチル、2
-メチル-n-ブチル、3-メチル-n-ブチル、1,1-ジメチル-
n-プロピル、1,2-ジメチル-n-プロピル、2,2-ジメチル-
n-プロピル、1-エチル-n-プロピル、n-ヘキシル、1-メ
チル-n-ペンチル、2-メチル-n-ペンチル、3-メチル-n-
ペンチル、4-メチル-n-ペンチル、1,1-ジメチル-n-ブチ
ル、1,2-ジメチル-n-ブチル、1,3-ジメチル-n-ブチル、
2,2-ジメチル-n-ブチル、2,3-ジメチル-n-ブチル、3,3-
ジメチル-n-ブチル、1-エチル-n-ブチル、2-エチル-n-
ブチル、1,1,2-トリメチル-n-プロピル、1,2,2-トリメ
チル-n-プロピル、1-エチル-1-メチル-n-プロピル、1-
エチル-2-メチル-n-プロピル、2-エチル-2-メチル-n-プ
ロピル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、c-プロピ
ル、c-ブチル、1-メチル-c-プロピル、2-メチル-c-プロ
ピル、c-ペンチル、1-メチル-c-ブチル、2-メチル-c-ブ
チル、3-メチル-c-ブチル、1,2-ジメチル-c-プロピル、
2,3-ジメチル-c-プロピル、1-エチル-c-プロピル、2-エ
チル-c-プロピル、c-ヘキシル、1-メチル-c-ペンチル、
2-メチル-c-ペンチル、3-メチル-c-ペンチル、1-エチル
-c-ブチル、2-エチル-c-ブチル、3-エチル-c-ブチル、
1,2-ジメチル-c-ブチル、1,3-ジメチル-c-ブチル、2,2-
ジメチル-c-ブチル、2,3-ジメチル-c-ブチル、2,4-ジメ
チル-c-ブチル、3,3-ジメチル-c-ブチル、1-n-プロピル
-c-プロピル、2-n-プロピル-c-プロピル、1-i-プロピル
-c-プロピル、2-i-プロピル-c-プロピル、1,2,2-トリメ
チル-c-プロピル、1,2,3-トリメチル-c-プロピル、2,2,
3-トリメチル-c-プロピル、1-エチル-2-メチル-c-プロ
ピル、2-エチル-1-メチル-c-プロピル、2-エチル-2-メ
チル-c-プロピル、2-エチル-3-メチル-c-プロピル、c-
ヘプチル、c-オクチル及びc-ノニル等が挙げられる。
【0017】水酸基の保護基としては、メトキシメチル
基、ベンジルオキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基、メチ
ルチオメチル基、フェニルチオメチル基、2,2−ジク
ロロ−1,1−ジフルオロエチル基、テトラヒドロピラ
ニル基、フェナシル基、p−ブロモフェナシル基、シク
ロプロピルメチル基、アリル基、ベンジル基、2,6−
ジメチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、o−ニ
トロベンジル基、2,6−ジクロロベンジル基、4−
(ジメチルアミノカルボニル)ベンジル基、9−アント
リルメチル基、4−ピコリル基、ヘプタフルオロ−p−
トリル基、テトラフルオロ−4−ピリジル基、t−ブチ
ルジメチルシリル基及びトリメチルシリル基等が挙げら
れる。
【0018】次に、ジヒドロベンゾピラン誘導体を製造
する具体的な方法について、説明する。
【0019】本発明に用いられるグリニア試薬は、フェ
ノールから、フェノレートイオンを生成しうるものであ
れば何でもよく、例えば、メチルグネシウムブロマイ
ド、エチルグネシウムブロマイド、n-プロピルグネシウ
ムブロマイド、i-プロピルグネシウムブロマイド、n-ブ
チルグネシウムブロマイド、i-ブチルグネシウムブロマ
イド、フェニルグネシウムブロマイド、ベンジルグネシ
ウムブロマイド、メチルマグネシウムアイオダイド、エ
チルマグネシウムアイオダイド、n-プロピルマグネシウ
ムアイオダイド、i-プロピルマグネシウムアイオダイ
ド、n-ブチルマグネシウムアイオダイド、i-ブチルマグ
ネシウムアイオダイド、フェニルマグネシウムアイオダ
イド、ベンジルマグネシウムアイオダイド、メチルマグ
ネシウムクロライド、エチルマグネシウムクロライド、
n-プロピルマグネシウムクロライド、i-プロピルマグネ
シウムクロライド、n-ブチルマグネシウムクロライド、
i-ブチルマグネシウムクロライド、フェニルマグネシウ
ムクロライド及びベンジルマグネシウムクロライド等が
挙げられ、好ましくは、エチルマグネシウムブロマイド
が挙げられる。
【0020】使用するグリニア試薬の量は、基質に対し
て、0.5〜2.0等量、好ましくは、1.0〜1.2
等量の範囲である。
【0021】用いる溶媒は、ベンゼン、トルエン及びキ
シレン等の芳香族系溶媒が好ましく、特に好ましいもの
として、ベンゼンが挙げられる。
【0022】反応温度は、60〜80℃、好ましくは、
70〜80℃である。
【0023】次に、生成するジヒドロベンゾピラン誘導
体の立体異性体について、説明する。
【0024】反応の初期には、式(3)で表されるジヒ
ドロベンゾピラン誘導体が、独占的に生成するが、反応
時間が長くなると徐々に式(2)で表されるジヒドロベ
ンゾピラン誘導体へ、異性化してゆく。
【0025】従って、反応時間及び反応温度を調節する
事により、式(2)又は、式(3)で表されるジヒドロ
ベンゾピラン誘導体を選択的に合成することが可能であ
る。
【0026】反応温度は、式(2)又は、式(3)で表
されるジヒドロベンゾピラン誘導体は、どちらも60〜
80℃、好ましくは、70〜80℃である。
【0027】式(3)で表されるジヒドロベンゾピラン
誘導体は、例えば温度が80℃の場合、好ましくは、
0.5〜1時間、更に好ましくは、0.5時間で、選択
的に製造される。
【0028】式(2)で表されるジヒドロベンゾピラン
誘導体は、例えば温度が80℃の場合、好ましくは、2
5時間以上反応させることにより、選択的に製造され
る。
【0029】又、60時間以上反応させる事により、式
(2)で表されるジヒドロベンゾピラン誘導体を独占的
に製造することができる。
【0030】次に、本反応の基質となる、式(1)で表
されるフェノールの製法について説明する。 式1
【0031】
【化5】
【0032】式(4)で表される化合物をルイス酸の存
在下、カルボン酸を縮合させることにより、式(5)で
表される化合物とし、カルボニルを還元することによ
り、式(1)で表されるフェノールを製造することがで
きる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により更に詳しく説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】参考例1 化合物(6)の合成
【0035】
【化6】
【0036】アルゴン雰囲気下、3,5-ジメトキシフェノ
ール5.01g(32.54mmol)にイソ吉草酸
3.7ml(34.17mmol)、次いでBF3・OEt2
16.5ml(130.2mmol)を加え、80℃で
5時間攪拌した。反応液を10%酢酸カリウム水溶液4
0mlに投入し、酢酸エチル(50ml×3)で抽出を
行い、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。減圧
下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(BW−820MH 400g、溶離液 n-ヘキ
サン:酢酸エチル=8:1)に付し、化合物(6)6.
51g(27.28mmole、収率84%)を白色結
晶として得た。
【0037】1H NMR (CDCl3 500MHz) δ:0.97(6H,d,J=
6.7Hz),2.20(1H,tq,J=6.7Hz,6.7Hz),2.85(2H,d,J=6.7H
z),3.81(3H,s),3.85(3H,s),5.91(1H,d,J=2.4Hz),6.06(1
H,d,J=2.4Hz),14.15(1H,s)
【0038】参考例2 化合物(7)の合成
【0039】
【化7】
【0040】アルゴン雰囲気下、化合物(6)20.2
2g(84.85mmol)を無水ジエチルエーテル4
00mlに溶解した。0℃に冷却し、LiAlH4 2.26
g(59.55mmol)を少量ずつ10分間で加え、
30分間攪拌した。硫酸ナトリウム10水和物19.1
4g(59.40mmol)を少量づつ加え、室温で1
時間攪拌した。沈殿をセライトで濾去し、濾物を酢酸エ
チルで洗浄した。有機層を合わせ、減圧下溶媒を留去し
た。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(BW
−820MH 600g、溶離液 n-ヘキサン:酢酸エ
チル=7:1)に付し、化合物(7)17.31g(7
2.03mmol、収率85%)を淡橙色油状物として
得た。
【0041】1H NMR (CDCl3 90MHz) δ:0.75(3H,s),0.8
0(3H,s),1.00-2.50(4H,m),3.65(6H,s),6.85(1H,s),6.95
(1H,s)
【0042】実施例1 化合物8の合成
【0043】
【化8】
【0044】アルゴン雰囲気下、化合物(7)25.9
4g(107.9mmol)を無水テトラヒドロフラン
400mlに溶解させた。室温で1.02M EtMgBr-テトラ
ヒドロフラン溶液95.2ml(97.15mmol)
を加え、室温で8時間攪拌した。減圧下、溶媒を留去
後、無水ベンゼン400mlを加えて、80℃で30分
攪拌した。室温まで戻した後、ジエチルエーテル400
mlを加え、沈殿が生成するまで室温で攪拌した。生成
した沈殿をセライトで濾去後、減圧下溶媒を留去し、残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(BW−82
0MH 1100g、溶離液 n-ヘキサン:酢酸エチル
=7:1)に付し、化合物(8)18.71g(42.
08mmol、収率78.0%)を白色固体として得
た。
【0045】1H NMR (CDCl3 500MHz) δ:0.78(3H,d,J=
6.7Hz),0.82(3H,d,J=6.4Hz),0.92(3H,d,J=7.0Hz),0.93
(3H,d,J=6.4Hz),1.30-1.45(3H,m),1.61(1H,m),2.22(1H,
ddd,J=11.0Hz,2.5Hz,2.5Hz),3.17(1H,ddd,J=8.3Hz,2.5H
z,2.5Hz),3.69(3H,s),3.74(3H,s),3.79(3H,s),3.80(3H,
s),5.01(1H,d,J=11.0Hz),6.05(1H,d,J=2.5Hz),6.19(3H,
m),7.42(1H,s)
【0046】実施例2 化合物(9)の合成
【0047】
【化9】
【0048】アルゴン雰囲気下、化合物(7)9.43
g(39.24mmol)を、無水ジエチルエーテル1
00mlに溶解させた。室温で1.0M EtMgBr-テトラヒド
ロフラン溶液43.2ml(43.16mmole)を
加え、室温で14.5時間攪拌した。減圧下、溶媒を留
去後、無水ベンゼン100mlを加え、80℃で29時
間攪拌した。室温まで戻した後、1N 塩酸43.2ml
(43.2mmol)を加え、酢酸エチルで抽出した。
(100ml×3)有機層を飽和食塩水50mlで洗浄
した後、減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(BW−820MH 450g、溶
離液 n-ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付し、化
合物(9)6.45g(29.03mmol、収率7
4.0%)を白色固体として得た。
【0049】1H NMR (CDCl3 500MHz) δ:0.66(3H,d,J=
7.1Hz),0.83(3H,d,J=7.1Hz),0.97(3H,d,J=6.7Hz),1.07
(3H,d,J=6.4Hz),1.49-1.59(2H,m),1.73(1H,m),1.84(1H,
dd,J=2.4Hz,2.4Hz),1.94(1H,m),2.86(1H,dd,J=9.2Hz,3.
7Hz),3.75(6H,s),3.79(3H,s),3.81(3H,s),5.72(1H,d,J=
2.4Hz),6.05(1H,d,J=2.5Hz),6.06(1H,d,J=2.5Hz),6.12
(1H,d,J=2.0Hz),6.13(1H,d,J=2.0Hz),8.39(1H,s)
【0050】実施例3 化合物(7)2342mg(9.84mmol)をアル
ゴン気流下、無水ジエチルエーテル45mlに溶解させ
た。室温で0.95M エチルマグネシウムブロマイド−テト
ラヒドロフラン溶液10.4ml(9.84mmol
e)を加え、室温で2.5時間攪拌した。減圧下、溶媒
を留去後、無水ベンゼン45mlを加えて、70℃で3
6時間攪拌した。生成した沈殿をセライトで濾去後、減
圧下溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(BW−820MH、溶離液 n-ヘキサン:酢
酸エチル=6:1)に付し、化合物(9)897mg
21%及び化合物(8)7%を得た。
【0051】比較例1 エチルマグネシウムブロマイド非存在下での反応 化合物(7)を n-ヘキサンに溶解し、封かんして、1
80℃で反応を行ったが、目的とする、化合物(8)又
は化合物(9)は得られなかった。
【0052】比較例2 エチルマグネシウムブロマイドの代わりにZnCl2 を用い
た反応 化合物(7)をメチレンクロリドに溶解し、ZnCl2を加
え、室温にて反応を行ったが、目的とする、化合物
(8)又は化合物(9)は得られなかった。
【0053】比較例3 エチルマグネシウムブロマイドの代わりにBF3・OEt2
用いた反応 化合物(7)をメチレンクロリドに溶解し、BF3・OEt2
を加え、室温にて反応を行ったが、目的とする、化合物
(8)又は化合物(9)は得られなかった。
【0054】
【発明の効果】本発明の方法によれば、医・農薬等の生
理活性物質の中間体として重要であるジヒドロベンゾピ
ラン誘導体を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07M 7:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式中、R1及びR3はそれぞれ独立して水素原子又はC
    1-9アルキル基を意味し、R2及びR4はそれぞれ独立し
    て水素原子、C1-9アルキル基又は水酸基の保護基を意
    味し、R5は、水素原子又はC1-9アルキル基を意味す
    る。]で表わされるフェノール2分子を、グリニア試薬
    の存在下、Diels-Alder反応により縮合させることを特
    徴とする、式(2)又は式(3) 【化2】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前述と同じ意
    味を表す。]で表されるジヒドロベンゾピラン誘導体の
    製造法。
  2. 【請求項2】 式(2)で表されるジヒドロベンゾピラ
    ン誘導体を製造する、請求項1記載のジヒドロベンゾピ
    ラン誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 式(3)で表されるジヒドロベンゾピラ
    ン誘導体を製造する、請求項1記載のジヒドロベンゾピ
    ラン誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】 グリニア試薬としてエチルマグネシウム
    ブロマイドを用いる請求項1、請求項2又は請求項3記
    載のジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】 R1及びR3が水素原子であり、R2及び
    4がメチル基であり、R5がイソプロピル基である請求
    項4記載のジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法。
JP11044221A 1998-10-13 1999-02-23 ジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法 Pending JP2000186084A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044221A JP2000186084A (ja) 1998-10-13 1999-02-23 ジヒドロベンゾピラン誘導体の製造法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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