JP2000185716A - 凍結保存用容器の包装体シール補助具 - Google Patents
凍結保存用容器の包装体シール補助具Info
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Abstract
で包装する際に、両者の間に存在する空気を簡単に脱気
することができ、しかもシール面にしわを生ずることな
く、熱溶着機で開口部を容易にシールできる補助具を提
供する。 【解決手段】 緩衝作用を有する材料で形成される開閉
自在な上部材と下部材を有し、内部には凍結保存用容器
と実質的に同一形状を有する容器収納部を設けてなり、
該容器収容部の厚みが凍結保存用容器を収容した包装体
の厚みより小さく、かつ該上部材と該下部材が嵌合して
スリットを形成してなる凍結保存用容器の包装体シール
補助具。
Description
収容した包装体の開口部をシールするための補助具に関
する。さらに詳しくは、生体組織を収容した凍結保存用
容器と包装体の内部に存在する空気を脱気する際に使用
される凍結保存用容器の包装体シール補助具である。
髄、造血幹細胞等の生体組織の長期保存方法として、生
体組織を収容した凍結保存用容器を液体窒素中に浸漬し
て凍結保存する方法が採用されている。液体窒素中で該
容器を凍結保存する際には、通常、凍結保存用容器が破
損して生体組織が外部に流出したり、また凍結保存用容
器に貼付されたラベルが剥がれて流出することのないよ
うに、凍結保存用容器をプラスチックシートの包装体に
収容する。次いで、該包装体の開口部を封止してから、
包装体に収容した凍結保存用容器を液体窒素中で保存す
る。この際、包装体と凍結保存用容器の間に空気が存在
すると、生体組織凍結時の熱伝導を妨げ、細胞の凍結速
度に影響を与えるおそれがあり、また、凍結時に空気の
体積が急激に減少して包装体が破損することがある。こ
のため、包装体内部に存在する空気を脱気した後に、そ
の開口部を熱溶着機を用いてシールすることが一般に行
われている。脱気方法としては、真空ポンプなどで内部
の空気を強制的に排出させたり、包装体外側から押圧し
て内部を脱気する方法が採用されている。しかし、前者
の方法では、真空圧がかかりすぎて凍結保存用容器が変
形し、該容器の厚みにバラツキが生じるおそれがあり、
後者の方法では手作業のため、該容器の厚みを一定にす
ることが難しいという問題があった。
の生存を維持するには、凍結開始時から組織細胞内の水
が細胞膜を損傷しない微細な結晶として安定する温度ま
で、冷却温度を厳密に調整する必要がある。そして、冷
却温度を厳密に調整するためには、凍結保存用容器に収
容されている生体組織の厚さを、容器全面にわったて均
一にする必要がある。もし、生体組織の厚みが不均一で
あると、生体組織の冷却速度にバラツキを生じ、多くの
生体組織が死亡することがある。また、熱溶着機で包装
体の開口部をシールする際にも、シール面にしわが生
じ、包装体を収容した凍結保存用容器を液体窒素に浸漬
した時に、シール面のしわから包装体内部に液体窒素が
浸入し、包装体が破損するおそれがある。
組織を収容した凍結保存用容器の厚みを均一に保ちなが
ら、凍結保存用容器と包装体の間に存在する空気を簡単
な操作で脱気することができ、しかも熱溶着機で包装体
の開口部をシールする際には、シール面にしわが生じな
いようにシールすることが可能な補助具を提供すること
にある。
のために種々鋭意検討の結果、凍結保存用容器を収容し
た包装体の開口部をシールする際に、緩衝作用を有する
材料から形成された開閉自在な補助具を使用することに
より、上記の課題が解決されることを見出し、本発明に
到達した。
料で成形された上部材と下部材を有し、該上部材と該下
部材が形成する内部には凍結保存用容器と実質的に同一
形状を有する容器収納部を設けてなり、該容器収容部の
厚みが凍結保存用容器を収容した包装体の厚みより小さ
く、かつ該上部材と該下部材が嵌合してスリットを形成
することを特徴とする凍結保存用容器の包装体シール補
助具である。
ジングに収容されていることが好ましい。さらに、本発
明は上部材と下部材が側面を有する矩形体であり、該側
面にそれぞれ凸部および凹部を有して、該凸部および該
凹部が嵌合してスリットを形成するような構成を有する
補助具であってもよい。また、本発明は、凍結保存用容
器を包装体に収容し、該包装体を前記補助具の容器収容
部に装填して、該包装体の開口部をスリットから外部に
はみ出させ、次いで、はみ出した開口部をシールするこ
とを特徴とする凍結保存用容器を収容した包装体の開口
部をシールする方法である。
基づいて説明する。図1は、本発明の補助具を示す斜視
図、図2は、蓋体を閉じた状態の図1の補助具を示す斜
視図、図3は図1の補助具を用いて容器の開口部をシー
ルする方法を示す説明図であり、図4は凍結保存用容器
を収容した包装体の平面図である。
容部32が本体41と蓋体42とからなる開閉自在なハウジン
グ4内に設けられた補助具1である。本体41には、緩衝作
用を有する材料で成形された下部材3が収容してあり、
その内部には凍結保存用容器5と実質的に同一形状を有
する容器収容部32が設けてある。また蓋体42には、緩衝
作用を有する材料で形成された上部材2が収容してあ
る。そして、上部材2と下部材3はそれぞれ側面を有する
矩形体であり、その上側面に凸部21および下側面に凹部
31を有して、凸部21および凹部31が嵌合してスリット7
を形成する構成となっている。
用を有する材料とは、例えば、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂か
らなる発砲体または天然繊維、化学繊維、ガラス繊維、
金属繊維、炭素繊維等の各種繊維集合体、例えば織布、
不織布など、またはこれらを適宜組み合わせた積層体等
が挙げられる。
器収容部32の形状は、凍結保存用容器5と実質的に同一
形状であることが好ましい。上部材2と下部材3は、例え
ば、図1に示すように、下部材3に容器収容部32を設け
て、平面を有する上部材2で包装体に収容した凍結保存
用容器を押さえる構成にしてもよく、逆に上部材2に容
器収容部32を設けて平面を有する下部材3で押さえる構
成にしてもよい。また、上部材2と下部材3にそれぞれ窪
みを設けて容器収容部32としてもよい。ここで、容器収
容部32の厚みは、凍結保存用容器5を収容した包装体6の
厚みより1mm以上小さく設けてあり、好ましくは約1.0
〜2.0mm小さい。一般に、生体組織を収容した凍結保存
用容器5の厚みは、約5.0〜10.0mmであり、この凍結保存
用容器5を収容した包装体6の厚みは、通常約6.0〜15.0m
mである。容器収容部32の厚みが凍結保存用容器5を収容
した包装体6の厚みと同じか、それ以上であると、凍結
保存用容器5と包装体6の間の脱気が充分でなく、凍結保
存時に包装体6が破損しやすくなる傾向がある。
バッグにより種々異なる。該容器に収容する液厚を均一
に保つ必要性から、図4に示すような扁平な立方体が好
ましい。凍結保存用容器5の材料としては、超高分子量
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、フッ素
樹脂、ポリイミド等の耐寒性合成樹脂が挙げられ、特に
液体窒素の温度に耐え得るものが好ましい。
ラスチックフィルム、プラスチックシートまたはそれら
の積層体からなり、その肉厚は0.01〜1.00mmである。フ
ィルムの肉厚が0.01mm未満であると、低温下での衝撃強
度が低く、衝撃によって破損するおそれがあり、シート
の肉厚が1.00mmを越えると、包装体の熱伝導性が低下し
て凍結が遅くなり、生体組織が損傷してしまう傾向があ
る。プラスチックフィルム又はプラスチックシートとし
ては、例えば、3−フッ化ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリスルホン、ポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリイミド、超高分子量ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの合成樹脂から
なるフィルムまたはシート、あるいはそれらの積層体が
挙げられる。特に、脆化温度が-30℃以下の可撓性樹脂
からなるものが好ましい。
グ4としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂などの合成樹脂、
またはアルミニウム、ステンレスなどの金属からなるも
のが挙げられる。また、凍結保存用容器5に収容される
生体組織としては、赤血球、血小板、白血球、骨髄、造
血幹細胞等の生体から採取される種々の血液成分、体液
成分または細胞などが含まれる。
〜4を用いて説明する。ジメチルスルホキシド等の凍害
防止剤が添加された生体組織を凍結保存用容器5に注入
し、凍結保存用容器5のチューブの開口部を密封する。
次に、凍結保存用容器5を包装体6に収容し、この包装体
6を補助具1の容器収容部32に装填する。その際、図3に
示すように包装体6の開口部61をスリット7から約10mmは
み出させる。次に、ハウジング4の上面を軽く押さえ
て、包装体内部(凍結保存用容器5と包装体6の間の空
間)に存在する空気を開口部から脱気する。次いで、図
3に示すようにヒートシーラーまたはインパルスシーラ
ー等の熱溶着機8を用いて、包装体6の開口部61を封止す
る。その後、常法に従って包装体6に収容した凍結保存
用容器5を液体窒素中で凍結保存する。
も凍結保存用容器の厚みを均一に保ちながら、凍結保存
用容器と包装体の間に存在する空気を脱気することがで
きる。また、熱溶着機の開口部をシールする際にもシー
ル面にしわを生じることなく密封することができる。
視図である。
ルする例を示す説明図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 緩衝作用を有する材料で成形された上部
材と下部材を有し、該上部材と該下部材が形成する内部
には凍結保存用容器と実質的に同一形状を有する容器収
納部を設けてなり、該容器収容部の厚みが凍結保存用容
器を収容した包装体の厚みより小さく、かつ該上部材と
該下部材が嵌合してスリットを形成することを特徴とす
る凍結保存用容器の包装体シール補助具。 - 【請求項2】 上部材と下部材が開閉自在なハウジング
に収容されてなる請求項1記載の補助具。 - 【請求項3】 上部材と下部材が側面を有する矩形体で
あり、該側面にそれぞれ凸部および凹部を有して、該凸
部および該凹部が嵌合してスリットを形成してなる請求
項1〜2記載の補助具。 - 【請求項4】 凍結保存用容器を包装体に収容し、該包
装体を請求項1に記載の補助具の容器収容部に装填し
て、該包装体の開口部をスリットから外部へはみ出さ
せ、次いではみ出した開口部をシールすることを特徴と
する凍結保存用容器を収容した包装体の開口部をシール
する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36472898A JP3627550B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 凍結保存用容器の包装体シール補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000185716A true JP2000185716A (ja) | 2000-07-04 |
JP3627550B2 JP3627550B2 (ja) | 2005-03-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36472898A Expired - Fee Related JP3627550B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 凍結保存用容器の包装体シール補助具 |
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---|---|
JP (1) | JP3627550B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003149627A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Seiko Epson Corp | 液晶パネルモジュール及びこれを用いた投射装置 |
JP2015086193A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | テルモ株式会社 | 包装システム、包装方法および包装体 |
JP2017029388A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 大陽日酸株式会社 | シート状生体試料の収納具、収納ラック及び収納棚 |
CN113353456A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-09-07 | 张庆兰 | 一种用于长途运输的细胞冷藏箱 |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP36472898A patent/JP3627550B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3627550B2 (ja) | 2005-03-09 |
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