JP2000184732A - インバータ装置 - Google Patents
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- Control Of Electric Motors In General (AREA)
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Abstract
容易に得られ、オートチューニングによる的確な電動機
の制御が確実に得られるようにしたインバータ装置を提
供すること。 【解決手段】 インバータ主回路の各相出力端子U、
V、Wと、直流電源の両端子P、Nの各部の電圧を検出
する電圧検出回路8を設け、インバータ装置が動作中、
CPU10により、逐次、電圧検出回路8から各部の電
圧を取込み、電動機7の電気的定数を演算し、演算結果
をメモリ12に順次更新記憶してオートチューニングを
行うようにしたもの。 【効果】 オートチューニング精度が向上し、インバー
タ駆動による電動機の能力を最大限に引き出すことがで
きる。
Description
ンバータ装置に係り、特に、負荷となった電動機の電気
的定数を自動測定して制御する方式のインバータ装置に
関する。
ば、可変電圧且つ可変周波数の交流電力が簡単に供給で
きるので、誘導電動機などの交流電動機の駆動に広く用
いられ、可変速運転による効率的な運用に大きく貢献し
ているが、この場合、負荷となる交流電動機の特性に応
じてインバータを制御することにより、電動機の性能が
最大限にまで活かされ、より一層効率的な運用が得られ
ることになる。
て制御定数を設定し、これに基づいてインバータを制御
するようにしたオートチューニングインバータ装置が近
年注目を集めている。
ータ装置における制御定数の設定には、負荷となった電
動機の特性、いわゆる電動機定数を予め知っておく必要
があるが、このとき、特に誘導電動機の1次抵抗r1の
測定方法としては、次のような方法が一般的である。
は、半導体スイッチング素子のスイッチング動作によ
り、図8に示すように、パルス状の電圧が現れる。そこ
で、まず、インバータ主回路の直流入力P―N間の直流
電圧Vdc と、半導体スイッチング素子のオン時間Ton
から、数1式により平均電圧Vave を演算する。ここ
で、Tc はパルス幅変調用搬送波(詳しくは後述する)の
周期である。
電動機に流れる電流Iから、数2式に示すようにして1
次抵抗r1を演算するのである。
例えば次のようになる。 θ=0→α(θ)=2 θ=π/2→α(θ)=1.5
めた1次抵抗などの電動機の電気的定数を予めテーブル
などに設定しておき、インバータの制御に使用してい
た。なお、この種の技術について開示している文献とし
ては、特開平6−98595号公報を挙げることができ
る。
となった電動機の電気的定数と、インバータ主回路を構
成する各種半導体素子に存在する順電圧(オン電圧)の精
度について充分な配慮がされているとはいえず、オート
チューニングの精度に問題があった。
TやGTOなどの半導体スイッチング素子をオン(導
通)、オフ(遮断)させることにより、負荷である電動機
などに交流電流を供給するようになっている。なお、こ
こで、IGBTとは絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ(InsulatedGate Bipolar Transistor)のことで、GT
Oとはゲートターンオフサイリスタ(Gate Turn Off Thy
ristor)のことである。
は、一般にオンしたときでも完全な導通状態にはなら
ず、微小な抵抗分(オン抵抗という)が残り、このため、
このオン抵抗と通電電流の積で決まるオン電圧(順電圧)
と呼ばれる電圧降下成分の発生が不可避である。従っ
て、循環電流が流れるモードのときは勿論、負荷である
電動機でも、常にこのオン電圧を打ち消すための電圧降
下が生じていることになる。
性を持ち、通電電流の大きさや温度によって変化すると
いう性質があり、さらに、この性質は、IGBTやGT
Oなどのスイッチング素子に逆並列接続されるフリーホ
ィールダイオードも、同じく持っている。
も、温度依存性を持ち、且つ個体間での特性のバラツキ
も無視できない。従って、電動機の電気的定数を予め保
持しておくためには、上記した各種の依存性に応じて多
くのデータ数を必要とし、高精度の保持には細かな数多
くのデータが必要になる。
機の電気的定数については、予めテーブルなどに格納し
てある不連続なデータから演算しているので、データ間
での補間精度によりチューニング精度が決まってしま
い、充分な精度の保持の点に問題が生じてしまうのであ
る。
気的定数が高精度で容易に得られ、オートチューニング
による的確な電動機の制御が確実に得られるようにした
インバータ装置を提供することにある。
体スイッチング素子の直列接続回路からなるアームを、
インバータ主回路部に少なくとも2アーム備えた電動機
駆動用のインバータ装置において、前記半導体スイッチ
ング素子の順電圧を測定する手段を設け、前記インバー
タ主回路部が動作中、逐次、前記手段による順電圧の測
定を実行させるようにして達成される。
機の電気的定数を自動測定する機能を備えたインバータ
装置において、前記電動機が運転中、インバータ主回路
部のアームを構成する半導体スイッチング素子とフリー
ホィールダイオードの少なくとも一方の順電圧を逐次測
定し、測定した順電圧を用いて前記電動機の電気的定数
を演算し、演算結果を記憶保持することによっても達成
される。
置について、図示の実施形態により詳細に説明する。図
1は、本発明によるインバータ装置の一実施形態で、図
において、1は交流電源、2は整流回路、3は平滑用の
コンデンサ、4u〜4zはインバータを構成する半導体
スイッチング素子、5u〜5zはフリーホィールダイオ
ード、6u〜6wは電流検出器、7は負荷となる電動機
(ここでは3相誘導電動機)、8は電圧検出手段、9はA
/D変換器、10は制御用のCPU、11はゲートドラ
イブ回路、それに12はメモリである。
る。ここで、このインバータ主回路部とは、通例、半導
体スイッチング素子4u〜4z、それにフリーホィール
ダイオード5u〜5zからなる部分を指すが、整流回路
2とコンデンサ3も含めて呼ぶこともある。
は、整流回路2により直流電力に変換される。なお、こ
こでは、整流回路2として、ダイオード整流回路が示し
てあるが、スイッチング素子からなるコンバータ回路を
用いてもよい。整流回路2から出力される直流電圧は、
コンデンサ3により平滑化され、インバータ主回路部に
供給される。
列接続した2個のIGBTからなる部分(これをアーム
と呼ぶ)を3相分備えている。そして、各アームの中
で、上アーム側のIGBT4u、4v、4wのコレクタ
端子は夫々直流電圧の正側Pに接続され、下アーム側の
IGBT4x、4y、4zのエミッタ端子は直流電圧の
負側Nに接続されている。
と下アーム側のIGBT4x〜4zには、各々フリーホ
ィールダイオード5u〜5zが逆並列接続され、これに
より三相インバータ主回路部を形成している。そして、
各相のアームの中点U、V、Wを交流出力端子とし、こ
れらに電動機7が接続され、インバータ装置の負荷とな
っている。
る。ここで、このインバータ制御回路とは、電流検出器
6u〜6wと電圧検出回路8、A/D変換器9、CPU
10、ゲートドライブ回路11、それにメモリ12から
なる部分のことを指す。
たインバータの直流電源電圧と、3相インバータ主回路
部の各相出力端子の電圧レベルを検出し、電流検出器6
u、6v、6wは、夫々3相インバータ主回路部の各相
出力線の電流を検出する。そして、これら電圧検出回路
8で検出した信号と、電流検出器6u、6v、6wで検
出した信号は、夫々A/D変換器9に入力され、アナロ
グ信号からディジタル信号に変換されてCPU10に供
給される。
電位から、直流電源電圧の正側Pと負側N、それに3相
の各出力端子の電圧を測定する。従って、例えば直流電
源電圧の負側Nを基準電位とすると、直流電圧の負側N
は常に0Vとなるため、他の4種の電位を測定すればよ
いことになる。
圧Vdc が、例えば200V以上野かなり高い電圧にな
るため、これらの値を直接電圧検出回路8に取り込むの
は非現実的であり、このため、各電圧を抵抗などで分圧
して基準電位と比較する方法が、主として用いられる。
D変換器9から供給される信号を用い、電動機7の電気
的定数を演算(演算処理については後述)し、演算結果を
メモリ12に書替記憶する処理と、このメモリ12から
読出した電気的定数を用い、電動機7の性能を最大限に
引き出すことができるようなゲートパルスを作成し、ゲ
ートドライブ回路11によりインバータ主回路部のスイ
ッチング素子を駆動する処理とを並行して、夫々所定の
頻度で逐次、実行するようにプログラム構成してある。
説明する。まず、図2により、この実施形態で半導体ス
イッチング素子の制御に用いられているパルス幅変調
(PWM)方式について説明する。なお、実用上は、多パ
ルス(マルチパルス)幅変調方式とするのが通例なので、
この実施形態でも、多パルス幅変調方式の場合について
説明する。
本波の半サイクルの間に2個以上のパルスを発生させ、
それらのパルス幅の調整により出力の基本成分の制御が
得られると共に、高調波成分の低減が図れるという特長
を持つ方式のことで、インバータ主回路部の制御方式と
して広く用いられている一般的なものである。
3相交流出力電圧のU、V、Wの各相における基本波の
波形を示したもので、図示のように、各基本波は夫々正
弦波形をなしていて、相間で2/3πづつ位相がずれて
いる。
と、一般に三角波信号が用いられている搬送波成分と
を、図2(4)に示すように比較し、例えば図2(5)に示す
ように、基本波成分が三角波信号よりも大きくなってい
る期間だけ正電圧になるパルスを生成する。
て、U、V、Wの各相上下アームの半導体スイッチング
素子をオン/オフさせることにより、3相交流出力が滑
らかな正弦波に近づけられるようにしているのである。
て、基本波成分と三角波の搬送波成分とを比較する方法
について説明したが、本発明がこのパルス生成方法に依
存しないことは明らかであり、従って、他のパルス生成
方法によっても実施することができる。
電気的定数の演算処理について説明する。なお、インバ
ータ主回路部では、出力交流の基本波の位相に応じて、
主な電流の経路が種々に変化する。そこで、以下、この
経路の変化毎に説明する。
れに接続された電動機7からなる部分だけを示した図
で、ここで、13は直流電圧源で、例えば整流回路2か
ら出力され、コンデンサ3で平滑化された直流電圧Vdc
を発生する回路を等価的に表わしたものである。
u〜4wと、下アームのIGBT4x〜4zには、各々
フリーホィールダイオード5u〜5zが逆並列接続さ
れ、これにより3相のインバータ主回路部を形成し、そ
の出力は、負荷となる電動機7に供給される。ここで、
この電動機7の電気的定数については、その1次抵抗成
分r1だけが示してある。
IGBTを、図2(5)に示すゲートパルスで駆動したと
すると、図4と図5に示すように、基本波の位相θに応
じて電流経路が変化する。ここで、図4は、位相θ=0
のときの電流経路と相間電圧を示した図で、図5は、位
相θ=π/2のときの電流経路と相間電圧を示した図で
ある。
の電流Iuは0、V相の電流IvはW相の電流Iwと同
じの或る値になるが、流れる方向は反対になる。このた
め、位相θ=0においては、W相上アームのIGBT4
wとV相下アームのIGBT4yだけがオンするので、
電流の経路は図4(1)に示すようになり、電流Iwと電
流Iv(=−Iw)が流れる。なお、図4では、電流の流
れない部分の回路は省略してある。
wのオン抵抗を、そして抵抗R4yはIGBT4yのオ
ン抵抗を、夫々表わしており、従って、オン状態のW相
上アームのIGBTと、V相下アームのIGBTには、
各々オン電圧ΔVw1(=R4w×Iw)、ΔVy1(=
R4y×Iv)が発生する。
v(V相出力端子に対するW相出力端子の電位)は、直流
電源電圧Vdc より、オンしている2個のIGBTのオ
ン電圧分ΔVa (=ΔVw1+ΔVy1)だけ低下してし
まうことになる。
流が生じるが、このときの電流経路は、図4(2)に示す
ように、W相下アームのフリーホィールダイオード5z
がオンして、これが電流経路になる。ここで、抵抗R4
zはフリーホィールダイオード5zのオン抵抗であり、
従って、ここにもオン電圧ΔVz2(=R4z×Iw)が
現れる。
とは切り離されているが、V相下アームのIGBT4
yのオン電圧ΔVy1と、W相下アームのフリーホィー
ルダイオード5zのオン電圧ΔVz2の和のオン電圧分
ΔVb (=ΔVy1+ΔVz2)だけ低い電圧となる。
は、図4(3)に示すようになる。ここで、Tcは、搬送
波(図2(4)の三角波)の周期であり、ΔVon1は、図4
(1)のとき、抵抗R4wと抵抗R4yに電流Iwが流れ
たことによる電圧降下分で、ΔVon2は、図4(2)のと
き、抵抗R4wと抵抗R5zに電流Iwが流れたことに
よる電圧降下分である。
に、期間Tc/2における電動機7の一次抵抗r1は、
数1式で示したように、平均電圧Vave を電動機電流I
で割ることにより求めている。
り、平均電圧Vave として、半導体スイッチング素子の
オン電圧成分を補正した値を用い、次の数3式により電
動機7の一次抵抗r1を計算するのである。
らかなように、数3式の分子の値を平均電圧Vave とし
ていることになる。なお、このとき半導体スイッチング
素子のオン期間Ton が、期間Tc/2に対して十分に
大きく、且つ直流電源電圧Vdc が極めて大きい場合に
は、電圧分ΔVa と電圧分ΔVb からなるる補正項は無
視できるようになるが、実用的なレベル範囲では、これ
らの補正項は無視できない。
圧は、例えばIGBTについてみた場合、コレクタ・エ
ミッタ間飽和電圧Vce(sat)で示されているが、これは
数Vオーダーにもなるからである。他方、このことは、
本発明では補正が行われる結果、少なくとも10%は精
度改善が可能なことを意味する。
5を用いて説明する。図2において、位相θ=π/2の
場合、U相電流が最大になり、V相電流とW相電流は同
じ大きさで、ともにU相電流と逆向きとなる。この状態
におけるインバータのスイッチングモードは、U相上ア
ームのIGBT4uと、V相下アームのIGBT4y、
それにW相下アームのIGBT4zがオンとなるので、
図5(1)のような電流経路となる。
4uがオフすると、U相下アームのフリーホィールダイ
オード5xがオンするので、図5(2)に示す環流モード
となる。従って、このときのV相出力端子とU相出力端
子の間の電圧Vuvは図5(3)のようになり、平均電
圧は、次の数4式の分子のようになる。
圧とIGBT4yのオン電圧の和の電圧分で、ΔVd は
フリーホィールダイオード5xのオン電圧とIGBT4
yのオン電圧の和の電圧分である。従って、CPU11
は、以上のようにして電動機7の電気的定数のうちの1
次抵抗r1を逐次演算し、演算結果をメモリ12に更新
記憶してゆくことになる。
なように、位相によりインバータ主回路部の電流経路が
変わり、演算に考慮しなければならない半導体素子(ス
イッチング素子とフリーホィールダイオード)が違って
しまう。一方、個々の半導体素子について、オン電圧が
全て揃っていて、同じ変化をするなどは、事実上望むべ
くもないことから、予めオン電圧を想定し、設定してお
いたのでは、とても精度は保てない。
ば、インバータ装置が運転中は、CPU11が逐次オン
電圧を測定し、順次新たな数値がメモリ12に記憶され
てゆくので、各半導体素子の運転中での実際のオン電圧
に基づいて、電動機7の運転中での実際の1次抵抗が演
算されることになるので、容易に高精度のオートチュー
ニングを保つことができる。
ンバータ装置が運転を開始した時点では、まだ電動機7
の1次抵抗が演算されていないことになり、始動時での
インバータ装置の適切な制御に支障が生じてしまう。そ
こで、このため、本発明の実施形態としては、インバー
タ装置が運転を停止したときは、そのときメモリ12に
記憶されていたデータが、次にインバータ装置が運転を
開始するまで保持されるように構成する必要がある。
要な標準的なデータをテーブルとして保持させてき、始
動後、所定の電気的定数が演算され、メモリ12にデー
タが格納された時点で、メモリ12のデータによる制御
に切換えられるように構成してもよい。
1の演算式は、上記したように、位相に応じて演算内容
が変化する。従って、上記数3式と数4式については、
位相について一般化した次の数5式で表わすことができ
る。
相θがπ/3と2π/3のときβ=1となり、位相θが
π/2のときβ=3/4となるような関数を表わし、Δ
Vrは代表値として選んだIGBTのオン電圧の2倍の
値であり、ΔVs は代表値として選んだIGBTとフリ
ーホィールダイオードのオン電圧の和を表わす。
素子のオン電圧を測定する方法について、図6により説
明する。なお、ここでは、フリーホィールダイオードを
FWDと記す。この図6において、まず、同図(1)は、
半導体素子のオン電圧測定時におけるスイッチングモー
ドの説明図である。
(A)と下アームのIGBT(B)、それにIGBT(A)と
逆並列接続されたFWD(A)と、IGBT(B)に逆並列
接続されたFWD(B)からなる1相分のアームが示され
ており、さらにIGBT(A)のコレクタ端子は正側電源
Pに接続され、IGBT(B)のエミッタ端子は負側電源
Nに接続されており、出力端子となる両方のIGBTの
接続点がUとして示されている。
−N間に直流電源を接続し、U点には負荷を接続した上
で、IGBT(A)とIGBT(B)の各ゲートに、図6
(2)に示すパルスを入力したとすると、各スイッチング
モードにおける電流経路は、太い実線で示すモード
と、太い波線で示すモード、細い実線で示すモード
、細い波線で示すモードの順に変化する。
がオンし、IGBT(B)はオフなので、この場合には、
太い実線で示すように、電源からIGBT(A)を経由し
てU点から負荷に電流が流れる。従って、このときは、
P点の電位からU点の電位を差し引いた電圧がIGBT
(A)のオン電圧となる。
BT(B)の双方がオフなので、太い波線で示すように、
FWD(B)に循環電流か流れるため、U点の電位からP
点の電位を差し引いた電圧がFWD(B)のオン電圧とな
る。
で、IGBT(B)がオンするので、この場合には、細い
実線で示すように、負荷からU点を通り、IGBT(B)
を経由して電源に電流が流れる。従って、このときは、
U点の電位からN点の電位を差し引いた電圧がIGBT
(B)のオン電圧となる。
GBT(B)の双方がオフなので、細い波線で示すよう
に、FWD(A)に循環電流か流れるため、P点の電位か
らU点の電位を差し引いた電圧がFWD(A)のオン電圧
となる。従って、これらを纏めると、被測定素子と測定
端子の関係は図6(3)に示すようになる。ここで、Vn
はP点の電位で、Vp はP点の電位、そしてVu はU点
の電位である。
流電源の正側P点の電位Vp 及び負側N点の電位Vn 、
それに出力端子U点の電位Vu を測定することにより、
各半導体素子のオン電圧を個別に測定することができ
る。
るインバータ主回路部のスイッチングモードに応じて、
電圧検出回路8によりインバータ主回路部の各点から検
出した電圧をA/D変換器9を介して取込み、図6(3)
に従って演算し、各半導体素子のオン電圧を個別に測定
し、この測定結果に基づいて電動機7の1次抵抗r1を
演算し、それをメモリ12に順次更新記憶してゆく処理
を実行する。
実時間による各半導体素子のオン電圧に基づいて電動機
7の1次抵抗r1が演算されるので、インバータ装置運
転中での各部の温度変化の影響を受ける虞れがなく、極
めて高精度のチューニングが可能になり、オートチュー
ニングによる常に的確な交流電動機の制御を容易に得る
ことができる。
いては、インバータ主回路部の同一相の上アームと下ア
ームが同時にオンすると、電源短絡状態になってしまう
ので、上下アームのスイッチング時間にデッドタイムを
設定して制御するのが一般的である。しかして、このデ
ッドタイムを設けた場合には、オートチューニングに誤
差が生じてしまう。
デッドタイムを補正するようにした本発明の実施形態に
おける演算内容について、図7により説明する。この図
7において、Ts はデッドタイムを設けたことによる遅
れ時間であり、従って、図4(3)と図5(3)と異なってい
る点は、この遅れ時間Ts が存在する点だけである。
d、ゲートドライブ回路11と半導体スイッチング素子
のオン時の動作遅れ時間の和をΔTon、ゲートドライブ
回路11と半導体スイッチング素子のオフ時の動作遅れ
時間の和をΔToff とした場合、これらを組み合わせた
もので、次の数6式で表せる。
Ts を考慮し、上記数5式による演算に代えて、CPU
11は、次の数7式により電動機7の1次抵抗r1を演
算するのである。
イムによる精度の低下が抑えられ、この結果、さらにオ
ートチューニングの精度が向上する。なお、上記本発明
の実施形態では、インバータ主回路部のスイッチング素
子としてIGBTを用いた場合について説明したが、バ
イポーラパワートランジスタやGTO、MOSFETな
どの各種のパワースイッチング素子を使用して実施する
ことも勿論可能である。
の基本的構成が2レベルインバータになっている場合に
ついて説明したが、3レベル以上のマルチレベルインバ
ータにも適用可能なこともいうまでもない。
オン電圧の測定結果を電動機の1次抵抗の演算に適用し
た場合についてだけ説明したが、他の電気的定数の演算
にも適用可能であり、いずれの場合でもオートチューニ
ングの精度を向上させることができる。
中は、ほぼ実時間で各半導体素子の実際のオン電圧に基
づいて、電動機7の実際の1次抵抗が演算されることに
なるので、容易に高精度のオートチューニングを保つこ
とができ、常に的確な状態で電動機を運転することがで
きる。
ータ装置のオートチューニング精度が大幅に向上するの
で、電動機の性能を最大限に引き出すことができ、常に
効率的な運転状態をたもつことができる。さらに、この
結果、本発明によれば、インバータ主回路部の半導体素
子のオン電圧に存在する特性のバラツキの影響を受ける
ことがなくなり、常に安定した精度を保つことができ
る。
装置の一実施形態を示す回路図である。
よる制御動作を説明するための波形図である。
価回路図である。
路と相間電圧の一例を示す説明図である。
路と相間電圧の一例を示す説明図である。
ドの説明図である。
よる平均電圧の説明図である。
イッチング素子) 5u〜5z フリーホィールダイオード 6u〜6w 電流検出器 7 交流電動機(誘導電動機) 8 電圧検出回路 9 A/D変換器 10 CPU(中央演算装置) 11 ゲートドライブ回路 12 メモリ 13 直流電圧源 R4u〜R4z IGBT4u〜4zのオン抵抗 R5u〜R5z フリーホィールダイオード5u〜5z
のオン抵抗
Claims (4)
- 【請求項1】 2個の半導体スイッチング素子の直列接
続回路からなるアームを、インバータ主回路部に少なく
とも2アーム備えた電動機駆動用のインバータ装置にお
いて、 前記半導体スイッチング素子の順電圧を測定する手段を
設け、 前記インバータ主回路部が動作中、逐次、前記手段によ
る順電圧の測定を実行させるように構成したことを特徴
とするインバータ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記半導体スイッチング素子が、それに逆並列接続され
たフリーホィールダイオードを有し、 前記半導体スイッチング素子の順電圧を測定する手段
が、前記フリーホィールダイオードの順電圧を測定する
手段を備えていることを特徴とするインバータ装置。 - 【請求項3】 出力に接続された電動機の電気的定数を
自動測定する機能を備えたインバータ装置において、 前記電動機が運転中、インバータ主回路部のアームを構
成する半導体スイッチング素子とフリーホィールダイオ
ードの少なくとも一方の順電圧を逐次測定し、測定した
順電圧を用いて前記電動機の電気的定数を演算し、演算
結果を記憶保持するように構成したことを特徴とするイ
ンバータ装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、 前記電気的定数の自動測定に、前記半導体スイッチング
素子の制御に設定されているデッドタイムが考慮される
ように構成したことを特徴とするインバータ装置。
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