JP2000184725A - 圧電トランスの駆動回路 - Google Patents
圧電トランスの駆動回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁トランスを使用せず、1個のスイッチン
グ素子を用いた簡素な構造で高効率動作を実現でき、小
型、薄型化に適した圧電トランスの駆動回路を提供す
る。 【解決手段】 第1のインダクタL1及び該第1のイン
ダクタL1に並列に接続されたキャパシタCを有する共
振回路と、該共振回路に直列に接続されかつ当該共振回
路を介して電源電圧を受けるスイッチング素子Sと、該
スイッチング素子Sと前記共振回路との接続点と圧電ト
ランスPTの一方の入力電極との間に接続された第2の
インダクタとを備え、前記スイッチング素子Sに第2の
インダクタL2を介して前記圧電トランスPTの入力電
極間を接続した構成である。
グ素子を用いた簡素な構造で高効率動作を実現でき、小
型、薄型化に適した圧電トランスの駆動回路を提供す
る。 【解決手段】 第1のインダクタL1及び該第1のイン
ダクタL1に並列に接続されたキャパシタCを有する共
振回路と、該共振回路に直列に接続されかつ当該共振回
路を介して電源電圧を受けるスイッチング素子Sと、該
スイッチング素子Sと前記共振回路との接続点と圧電ト
ランスPTの一方の入力電極との間に接続された第2の
インダクタとを備え、前記スイッチング素子Sに第2の
インダクタL2を介して前記圧電トランスPTの入力電
極間を接続した構成である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
のバックライトに使用されている冷陰極管点灯用等の用
途に適した圧電トランスの駆動回路に関する。
のバックライトに使用されている冷陰極管点灯用等の用
途に適した圧電トランスの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近パソコンやPDA、DVC、ゲーム
機等の液晶ディスプレイのバックライトに使用されてい
る冷陰極管の点灯用として、圧電トランスが注目されて
いる。圧電トランスは従来使用されている電磁トランス
と比較して、高効率である、電磁ノイズが出ない、不燃
性である、縁面距離が取れる、薄型化が可能等の利点が
あり、一部では実用化がなされている。
機等の液晶ディスプレイのバックライトに使用されてい
る冷陰極管の点灯用として、圧電トランスが注目されて
いる。圧電トランスは従来使用されている電磁トランス
と比較して、高効率である、電磁ノイズが出ない、不燃
性である、縁面距離が取れる、薄型化が可能等の利点が
あり、一部では実用化がなされている。
【0003】また、ハンディタイプの機器ではバッテリ
の寿命を長くするために高効率な駆動ユニットが要求さ
れている。一般的に圧電トランスを用いた場合、電磁ト
ランスよりも効率が10乃至20%程度良いとされてお
り、その面からも圧電トランスは主に携帯用機器の電圧
変換に関して注目を浴びている。
の寿命を長くするために高効率な駆動ユニットが要求さ
れている。一般的に圧電トランスを用いた場合、電磁ト
ランスよりも効率が10乃至20%程度良いとされてお
り、その面からも圧電トランスは主に携帯用機器の電圧
変換に関して注目を浴びている。
【0004】従来の圧電トランスの駆動回路を図5乃至
図8にそれぞれ示す。図5及び図6は多く使用されてい
る単板圧電トランスを用いる場合の駆動回路であり、単
板圧電トランス自体の昇圧比が足りないため、圧電トラ
ンスの前段に電磁トランスを入れて10〜50倍程度に
昇圧している。
図8にそれぞれ示す。図5及び図6は多く使用されてい
る単板圧電トランスを用いる場合の駆動回路であり、単
板圧電トランス自体の昇圧比が足りないため、圧電トラ
ンスの前段に電磁トランスを入れて10〜50倍程度に
昇圧している。
【0005】図5の第1従来例において、Eは直流電
源、Tは昇圧用の電磁トランス、Sはスイッチング素子
(FET)、PTは圧電トランス、RLは負荷(例えば
冷陰極管等の負荷インピーダンス)であり、スイッチン
グ素子Sで電磁トランスTの一次、二次側を共に圧電ト
ランスPTの共振周波数に略一致した駆動周波数でスイ
ッチングすることにより、電磁トランスTで昇圧した高
周波電圧を圧電トランスPTの入力電極間に供給するよ
うにしている。負荷RLは圧電トランスPTの一方の入
力電極と出力電極間に接続され、圧電トランスPTでさ
らに昇圧された高周波電圧が印加されるようになってい
る。
源、Tは昇圧用の電磁トランス、Sはスイッチング素子
(FET)、PTは圧電トランス、RLは負荷(例えば
冷陰極管等の負荷インピーダンス)であり、スイッチン
グ素子Sで電磁トランスTの一次、二次側を共に圧電ト
ランスPTの共振周波数に略一致した駆動周波数でスイ
ッチングすることにより、電磁トランスTで昇圧した高
周波電圧を圧電トランスPTの入力電極間に供給するよ
うにしている。負荷RLは圧電トランスPTの一方の入
力電極と出力電極間に接続され、圧電トランスPTでさ
らに昇圧された高周波電圧が印加されるようになってい
る。
【0006】図6の第2従来例において、スイッチング
素子Sで電磁トランスTの一次側を圧電トランスPTの
共振周波数に略一致した駆動周波数でスイッチングする
ことにより、電磁トランスTの二次側の昇圧された高周
波電圧を圧電トランスPTの入力電極間に供給するよう
にしている。その他の構成は前述の第1従来例と同様で
あり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略
する。この図6の回路は、日経エレクトロニクス199
4年11月7日発行No.621の「液晶バックライト用
インタバータ…」に記載されている。
素子Sで電磁トランスTの一次側を圧電トランスPTの
共振周波数に略一致した駆動周波数でスイッチングする
ことにより、電磁トランスTの二次側の昇圧された高周
波電圧を圧電トランスPTの入力電極間に供給するよう
にしている。その他の構成は前述の第1従来例と同様で
あり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略
する。この図6の回路は、日経エレクトロニクス199
4年11月7日発行No.621の「液晶バックライト用
インタバータ…」に記載されている。
【0007】図7及び図8は積層圧電トランスを用いる
場合の駆動回路であり、圧電トランス自体の昇圧比を大
きくして電磁トランスを省略している。
場合の駆動回路であり、圧電トランス自体の昇圧比を大
きくして電磁トランスを省略している。
【0008】図7の第3従来例において、直流電源Eに
対して交互にオンするスイッチング素子S1,S2を2
個直列接続し、2個のスイッチング素子S1,S2相互
の接続点と圧電トランスPTの一方の入力電極との間に
インダクタLを接続している。そして、圧電トランスP
Tの一方の入力電極と出力電極間に接続された負荷RL
に圧電トランスPTで昇圧された高周波電圧が印加され
るようになっている。
対して交互にオンするスイッチング素子S1,S2を2
個直列接続し、2個のスイッチング素子S1,S2相互
の接続点と圧電トランスPTの一方の入力電極との間に
インダクタLを接続している。そして、圧電トランスP
Tの一方の入力電極と出力電極間に接続された負荷RL
に圧電トランスPTで昇圧された高周波電圧が印加され
るようになっている。
【0009】図8の第4従来例において、直流電源Eに
対してインダクタLとスイッチング素子Sの直列回路を
接続し、スイッチング素子Sに並列に圧電トランスPT
の入力電極間を接続し、圧電トランスPTの一方の入力
電極と出力電極間に接続された負荷RLに圧電トランス
PTで昇圧された高周波電圧が印加されるようになって
いる。
対してインダクタLとスイッチング素子Sの直列回路を
接続し、スイッチング素子Sに並列に圧電トランスPT
の入力電極間を接続し、圧電トランスPTの一方の入力
電極と出力電極間に接続された負荷RLに圧電トランス
PTで昇圧された高周波電圧が印加されるようになって
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5及び図
6の第1及び第2従来例の構成においては、圧電トラン
スPTにかかる電圧は出来るだけ正弦波に近い方が効率
が良いため、また圧電トランスの入力側の容量成分を見
かけ上打ち消すため、更には単板圧電トランスの昇圧比
が不足するのを補うため、圧電トランスPTの前段に電
磁トランスTを入れて10〜50倍程度に電源電圧を昇
圧している。しかし、電磁トランスの構造上、小型薄型
化には限界があり、コストもかかる。また、電磁トラン
スのリーケージインダクタ等の影響により圧電トランス
の入力電流波形が高調波を含むため、その分の効率が落
ちることになる。
6の第1及び第2従来例の構成においては、圧電トラン
スPTにかかる電圧は出来るだけ正弦波に近い方が効率
が良いため、また圧電トランスの入力側の容量成分を見
かけ上打ち消すため、更には単板圧電トランスの昇圧比
が不足するのを補うため、圧電トランスPTの前段に電
磁トランスTを入れて10〜50倍程度に電源電圧を昇
圧している。しかし、電磁トランスの構造上、小型薄型
化には限界があり、コストもかかる。また、電磁トラン
スのリーケージインダクタ等の影響により圧電トランス
の入力電流波形が高調波を含むため、その分の効率が落
ちることになる。
【0011】図7の第3従来例の構成においては、積層
圧電トランスを用いることによって電磁トランスはなく
なったがスイッチング素子は2つ必要であり、またその
駆動も2つのスイッチング素子を交互に動作させなけれ
ばならないため、制御回路が複雑になり、コストアップ
につながる。
圧電トランスを用いることによって電磁トランスはなく
なったがスイッチング素子は2つ必要であり、またその
駆動も2つのスイッチング素子を交互に動作させなけれ
ばならないため、制御回路が複雑になり、コストアップ
につながる。
【0012】また、図8の第4従来例のように昇圧用の
電磁トランスの必要のない積層圧電トランスの駆動にイ
ンダクタとスイッチング素子1つずつを使用した回路構
成もあるが、やはり積層圧電トランスの入力電流に高調
波を含み、効率は悪くなる。
電磁トランスの必要のない積層圧電トランスの駆動にイ
ンダクタとスイッチング素子1つずつを使用した回路構
成もあるが、やはり積層圧電トランスの入力電流に高調
波を含み、効率は悪くなる。
【0013】本発明は、上記の点に鑑み、電磁トランス
を使用せず、1個のスイッチング素子を用いた簡素な構
造で高効率動作を実現でき、小型、薄型化に適した圧電
トランスの駆動回路を提供することを目的とする。
を使用せず、1個のスイッチング素子を用いた簡素な構
造で高効率動作を実現でき、小型、薄型化に適した圧電
トランスの駆動回路を提供することを目的とする。
【0014】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
の実施の形態において明らかにする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の圧電トランスの駆動回路は、第1のインダ
クタ及び該第1のインダクタに並列に接続されたキャパ
シタを有する共振回路と、該共振回路に直列に接続され
かつ当該共振回路を介して電源電圧を受けるスイッチン
グ素子と、該スイッチング素子と前記共振回路との接続
点と圧電トランスの一方の入力電極との間に接続された
第2のインダクタとを備え、前記スイッチング素子に第
2のインダクタを介して前記圧電トランスの入力電極間
を接続したことを特徴としている。
に、本発明の圧電トランスの駆動回路は、第1のインダ
クタ及び該第1のインダクタに並列に接続されたキャパ
シタを有する共振回路と、該共振回路に直列に接続され
かつ当該共振回路を介して電源電圧を受けるスイッチン
グ素子と、該スイッチング素子と前記共振回路との接続
点と圧電トランスの一方の入力電極との間に接続された
第2のインダクタとを備え、前記スイッチング素子に第
2のインダクタを介して前記圧電トランスの入力電極間
を接続したことを特徴としている。
【0016】前記圧電トランスの駆動回路において、前
記第2のインダクタと前記圧電トランスの入力側の容量
成分が駆動周波数近辺で共振するように前記第2のイン
ダクタの値を設定するとよい。
記第2のインダクタと前記圧電トランスの入力側の容量
成分が駆動周波数近辺で共振するように前記第2のイン
ダクタの値を設定するとよい。
【0017】前記共振回路の共振周波数は前記駆動周波
数より低周波側に設定するとよい。
数より低周波側に設定するとよい。
【0018】本発明では電磁トランスを用いずにインダ
クタとキャパシタとスイッチング素子1つで構成されて
いるため駆動回路ユニットの薄型、小型化が可能であ
る。また、スイッチング素子のオン、オフにかかわらず
圧電トランスと直列に常にインダクタが接続されること
になるため圧電トランスの入力電流の高調波成分が少な
くなり、効率が上がる。一般的に図2のように圧電トラ
ンスの積層数を増やすと効率は低下してくる。しかし、
本発明の回路を用いることにより、圧電トランスとして
積層圧電トランスを用いて、昇圧用電磁トランスを用い
ないで低電圧駆動を可能にしつつ、かつ効率も単板圧電
トランスを用いたユニットと比較してもほぼ同等の値を
維持できる。
クタとキャパシタとスイッチング素子1つで構成されて
いるため駆動回路ユニットの薄型、小型化が可能であ
る。また、スイッチング素子のオン、オフにかかわらず
圧電トランスと直列に常にインダクタが接続されること
になるため圧電トランスの入力電流の高調波成分が少な
くなり、効率が上がる。一般的に図2のように圧電トラ
ンスの積層数を増やすと効率は低下してくる。しかし、
本発明の回路を用いることにより、圧電トランスとして
積層圧電トランスを用いて、昇圧用電磁トランスを用い
ないで低電圧駆動を可能にしつつ、かつ効率も単板圧電
トランスを用いたユニットと比較してもほぼ同等の値を
維持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電トランス
の駆動回路の実施の形態を図面に従って説明する。
の駆動回路の実施の形態を図面に従って説明する。
【0020】図1は本発明の圧電トランスの駆動回路の
実施の形態であって、Eは直流電源、Sはスイッチング
素子(FET)、L1,L2は第1及び第2のインダク
タ、Cはキャパシタ、PTは圧電トランス(積層型)であ
る。そして、第1のインダクタL1及びこれに並列に接
続されたキャパシタCを有する並列共振回路に直列にス
イッチング素子Sが接続され、当該並列共振回路を介し
て直流電源Eの電源電圧をスイッチング素子Sが受ける
ようになっている。また、スイッチング素子Sと前記並
列共振回路との接続点と圧電トランスPTの一方の入力
電極との間に第2のインダクタL2が接続され、前記ス
イッチング素子Sに第2のインダクタL2を介して圧電
トランスPTの入力電極間が接続されている。そして、
圧電トランスPTの一方の入力電極と出力電極間に接続
された負荷RLに圧電トランスPTで昇圧された高周波
電圧が印加されるようになっている。但し、ここでは効
率等の測定のため、負荷抵抗RL=100kΩと負荷電
流検出抵抗r=100Ωを接続している。入力電力Pi
n、出力電力Pout、効率Effは下記の式より求めてい
る。
実施の形態であって、Eは直流電源、Sはスイッチング
素子(FET)、L1,L2は第1及び第2のインダク
タ、Cはキャパシタ、PTは圧電トランス(積層型)であ
る。そして、第1のインダクタL1及びこれに並列に接
続されたキャパシタCを有する並列共振回路に直列にス
イッチング素子Sが接続され、当該並列共振回路を介し
て直流電源Eの電源電圧をスイッチング素子Sが受ける
ようになっている。また、スイッチング素子Sと前記並
列共振回路との接続点と圧電トランスPTの一方の入力
電極との間に第2のインダクタL2が接続され、前記ス
イッチング素子Sに第2のインダクタL2を介して圧電
トランスPTの入力電極間が接続されている。そして、
圧電トランスPTの一方の入力電極と出力電極間に接続
された負荷RLに圧電トランスPTで昇圧された高周波
電圧が印加されるようになっている。但し、ここでは効
率等の測定のため、負荷抵抗RL=100kΩと負荷電
流検出抵抗r=100Ωを接続している。入力電力Pi
n、出力電力Pout、効率Effは下記の式より求めてい
る。
【0021】 Pin =Vin(DC)×Iin(DC) [W] (但し、Vin:入力電圧、Iin:入力電流) Pout =IL2×(RL+r) [W] (但し、IL:負荷電流) Eff = (Pout/Pin)×100 [%]
【0022】圧電トランスPTとしては積層圧電トラン
スを用いている。該積層圧電トランスの材質はPZTを
用い、一層100μmのPZTと銀−パラジウムからな
る内部電極を交互に積層している。その積層圧電トラン
スの形状は矩形板状で、長さ32×幅4.5×厚み1mm
の9層である。圧電トランスの入力側の容量Cd1は6
2.5nF、圧電トランスの第2次モードの共振周波数
100kHzで駆動させるためインダクタL2の値は次
式(1)で求められる。
スを用いている。該積層圧電トランスの材質はPZTを
用い、一層100μmのPZTと銀−パラジウムからな
る内部電極を交互に積層している。その積層圧電トラン
スの形状は矩形板状で、長さ32×幅4.5×厚み1mm
の9層である。圧電トランスの入力側の容量Cd1は6
2.5nF、圧電トランスの第2次モードの共振周波数
100kHzで駆動させるためインダクタL2の値は次
式(1)で求められる。
【0023】
【数1】 ここで、f01は駆動回路の駆動周波数(圧電トランスの
共振周波数に略一致するように選ばれる)である。本例
では39μHとしている。その他の定数は、L1=41
μH、C=68000pFとし、以下の式(2)で示さ
れるLC並列共振周波数f02が、f01≧f02 を満足す
るように設定している。
共振周波数に略一致するように選ばれる)である。本例
では39μHとしている。その他の定数は、L1=41
μH、C=68000pFとし、以下の式(2)で示さ
れるLC並列共振周波数f02が、f01≧f02 を満足す
るように設定している。
【0024】
【数2】 また、スイッチング素子SとしてのFETには0−5
V、デューティー(Duty)=50%のパルスを入力しス
イッチングさせている。入力直流電圧Vin=5Vであ
る。
V、デューティー(Duty)=50%のパルスを入力しス
イッチングさせている。入力直流電圧Vin=5Vであ
る。
【0025】図3に本発明の実施の形態の場合の駆動周
波数に対する回路効率のグラフを図5や図8の従来回路
と比較して示す。図中、曲線(イ)は実施の形態の場
合、曲線(ロ)は図5の第1従来例で単板圧電トランス
を用いた場合、曲線(ハ)は図5の第1従来例で積層圧
電トランスを用いた場合、曲線(ニ)は図8の第4従来
例で積層圧電トランスを用いた場合である。この図から
わかるように、本実施の形態の回路は、図5の電磁トラ
ンスを用いた場合や図8のインダクタ1つで駆動した場
合と比較して高い効率を示している。また、同形状の単
板圧電トランスを電磁トランスで駆動した場合と比較し
ても従来方式に比べ高い効率を維持している。
波数に対する回路効率のグラフを図5や図8の従来回路
と比較して示す。図中、曲線(イ)は実施の形態の場
合、曲線(ロ)は図5の第1従来例で単板圧電トランス
を用いた場合、曲線(ハ)は図5の第1従来例で積層圧
電トランスを用いた場合、曲線(ニ)は図8の第4従来
例で積層圧電トランスを用いた場合である。この図から
わかるように、本実施の形態の回路は、図5の電磁トラ
ンスを用いた場合や図8のインダクタ1つで駆動した場
合と比較して高い効率を示している。また、同形状の単
板圧電トランスを電磁トランスで駆動した場合と比較し
ても従来方式に比べ高い効率を維持している。
【0026】図4に本実施の形態におけるスイッチング
素子Sとしての駆動FETのドレイン−ソース電圧波形
と圧電トランスの入力電流波形とを他の従来例と対比し
て示す。図4(A)は図5の第1従来例で積層圧電トラ
ンスを用いた場合、同図(B)は図8の第4従来例の場
合、同図(C)は図5の第1従来例で単板圧電トランス
を用いた場合、同図(D)は本実施の形態の場合であ
る。本実施の形態による駆動回路では他の方式と比べ圧
電トランスの入力電流、特にスイッチング素子がオンの
状態での高調波成分がなくなり、なだらかになってい
る。
素子Sとしての駆動FETのドレイン−ソース電圧波形
と圧電トランスの入力電流波形とを他の従来例と対比し
て示す。図4(A)は図5の第1従来例で積層圧電トラ
ンスを用いた場合、同図(B)は図8の第4従来例の場
合、同図(C)は図5の第1従来例で単板圧電トランス
を用いた場合、同図(D)は本実施の形態の場合であ
る。本実施の形態による駆動回路では他の方式と比べ圧
電トランスの入力電流、特にスイッチング素子がオンの
状態での高調波成分がなくなり、なだらかになってい
る。
【0027】なお、LC並列共振周波数f02が、 f01
≧f02 を満足しない場合(f01<f02)、L1,Cの
並列共振回路を通った電流波形が駆動周波数よりも高い
周波数で変形した波形となり、スイッチング素子Sのオ
フ期間の効率が低下することになる。
≧f02 を満足しない場合(f01<f02)、L1,Cの
並列共振回路を通った電流波形が駆動周波数よりも高い
周波数で変形した波形となり、スイッチング素子Sのオ
フ期間の効率が低下することになる。
【0028】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
を得ることができる。
【0029】(1) 電磁トランスを用いないため、駆動
回路ユニットの薄型、小型化が可能である。
回路ユニットの薄型、小型化が可能である。
【0030】(2) スイッチング素子Sは1個でよく、
これを駆動するための制御回路も簡単であり、スイッチ
ング素子を2個用いる場合に比べて構成の簡素化を図
り、コスト低減が可能である。
これを駆動するための制御回路も簡単であり、スイッチ
ング素子を2個用いる場合に比べて構成の簡素化を図
り、コスト低減が可能である。
【0031】(3) スイッチング素子Sのオン、オフに
かかわらず圧電トランスPTと直列に常にインダクタが
接続されることになるため圧電トランスの入力電流の高
調波成分が少なくなり、効率が上がる。従って、圧電ト
ランスとして積層圧電トランスを用いて昇圧用電磁トラ
ンスを用いないで低電圧駆動を可能にするとともに、効
率も単板圧電トランスを用いたユニットと比較してもほ
ぼ同等の値を維持可能となる。
かかわらず圧電トランスPTと直列に常にインダクタが
接続されることになるため圧電トランスの入力電流の高
調波成分が少なくなり、効率が上がる。従って、圧電ト
ランスとして積層圧電トランスを用いて昇圧用電磁トラ
ンスを用いないで低電圧駆動を可能にするとともに、効
率も単板圧電トランスを用いたユニットと比較してもほ
ぼ同等の値を維持可能となる。
【0032】(4) 第2のインダクタL2と圧電トラン
スPTの入力側の容量成分が駆動周波数近辺で共振する
ように第2のインダクタL2の値を設定したり、第1の
インダクタL1とキャパシタCの並列共振回路の共振周
波数を前記駆動周波数より低周波側に設定することで、
圧電トランスPTの入力電流をいっそう正弦波に近づ
け、効率の改善を図り得る。
スPTの入力側の容量成分が駆動周波数近辺で共振する
ように第2のインダクタL2の値を設定したり、第1の
インダクタL1とキャパシタCの並列共振回路の共振周
波数を前記駆動周波数より低周波側に設定することで、
圧電トランスPTの入力電流をいっそう正弦波に近づ
け、効率の改善を図り得る。
【0033】なお、上記実施の形態ではスイッチング素
子としてFETを例示したが、他のスイッチング素子、
例えばバイポーラトランジスタ等を用いることも可能で
ある。
子としてFETを例示したが、他のスイッチング素子、
例えばバイポーラトランジスタ等を用いることも可能で
ある。
【0034】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧電
トランスの駆動回路によれば、圧電トランスとして積層
圧電トランスを用いて電磁トランスを無くし、小型化、
薄型化を図ることが可能であり、かつ圧電トランスの入
力電流波形を正弦波に近づけることで単板圧電トランス
と同程度の高効率を維持できる。また、スイッチング素
子は1個でよく、スイッチング素子駆動のための制御回
路を含んだ回路構成が、スイッチング素子2個使用の回
路に比較して簡素であり、コスト低減を図ることができ
る。
トランスの駆動回路によれば、圧電トランスとして積層
圧電トランスを用いて電磁トランスを無くし、小型化、
薄型化を図ることが可能であり、かつ圧電トランスの入
力電流波形を正弦波に近づけることで単板圧電トランス
と同程度の高効率を維持できる。また、スイッチング素
子は1個でよく、スイッチング素子駆動のための制御回
路を含んだ回路構成が、スイッチング素子2個使用の回
路に比較して簡素であり、コスト低減を図ることができ
る。
【図1】本発明に係る圧電トランスの駆動回路の実施の
形態を示す回路図である。
形態を示す回路図である。
【図2】圧電トランスにおける積層数に対する効率の変
化を示すグラフである。
化を示すグラフである。
【図3】実施の形態及び従来例の場合の駆動周波数に対
する効率の変化を表したグラフである。
する効率の変化を表したグラフである。
【図4】実施の形態及び従来例の場合のスイッチング素
子(FET)のドレイン−ソース間電圧波形及び圧電ト
ランスの入力電流波形を示す波形図である。
子(FET)のドレイン−ソース間電圧波形及び圧電ト
ランスの入力電流波形を示す波形図である。
【図5】圧電トランスの駆動回路の第1従来例を示す回
路図である。
路図である。
【図6】圧電トランスの駆動回路の第2従来例を示す回
路図である。
路図である。
【図7】圧電トランスの駆動回路の第3従来例を示す回
路図である。
路図である。
【図8】圧電トランスの駆動回路の第4従来例を示す回
路図である。
路図である。
C キャパシタ E 直流電源 L1,L2 インダクタ PT 圧電トランス RL 負荷 S スイッチング素子 T 電磁トランス
Claims (3)
- 【請求項1】 第1のインダクタ及び該第1のインダク
タに並列に接続されたキャパシタを有する共振回路と、
該共振回路に直列に接続されかつ当該共振回路を介して
電源電圧を受けるスイッチング素子と、該スイッチング
素子と前記共振回路との接続点と圧電トランスの一方の
入力電極との間に接続された第2のインダクタとを備
え、前記スイッチング素子に第2のインダクタを介して
前記圧電トランスの入力電極間を接続したことを特徴と
する圧電トランスの駆動回路。 - 【請求項2】 前記第2のインダクタと前記圧電トラン
スの入力側の容量成分が駆動周波数近辺で共振するよう
に前記第2のインダクタの値を設定してなる請求項1記
載の圧電トランスの駆動回路。 - 【請求項3】 前記共振回路の共振周波数を前記駆動周
波数より低周波側に設定してなる請求項1又は2記載の
圧電トランスの駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375315A JP2000184725A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 圧電トランスの駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375315A JP2000184725A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 圧電トランスの駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000184725A true JP2000184725A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18505321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10375315A Withdrawn JP2000184725A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 圧電トランスの駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000184725A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007048699A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Nec Tokin Corp | 放電管点灯用インバータ装置 |
EP2077699A2 (en) * | 2008-01-07 | 2009-07-08 | Midas Wei Trading Co., Ltd. | Piezoelectric resonant lamp-ignition circuit |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10375315A patent/JP2000184725A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007048699A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Nec Tokin Corp | 放電管点灯用インバータ装置 |
JP4674857B2 (ja) * | 2005-08-12 | 2011-04-20 | Necトーキン株式会社 | 放電管点灯用インバータ装置 |
EP2077699A2 (en) * | 2008-01-07 | 2009-07-08 | Midas Wei Trading Co., Ltd. | Piezoelectric resonant lamp-ignition circuit |
EP2077699A3 (en) * | 2008-01-07 | 2014-05-07 | Midas Wei Trading Co., Ltd. | Piezoelectric resonant lamp-ignition circuit |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |