JP2000183003A - 銅系金属用研磨組成物および半導体装置の製造方法 - Google Patents
銅系金属用研磨組成物および半導体装置の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 銅(Cu)または銅合金(Cu合金)の浸漬
時において前記Cu等を全く溶解せず、かつ研磨処理時
に前記CuまたはCu合金を高い速度で研磨することが
可能な銅系金属用研磨組成物を提供しようとものであ
る。 【解決手段】 銅と反応して水に難溶性で、かつ銅より
も機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸
と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1
つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有
することを特徴とする。
時において前記Cu等を全く溶解せず、かつ研磨処理時
に前記CuまたはCu合金を高い速度で研磨することが
可能な銅系金属用研磨組成物を提供しようとものであ
る。 【解決手段】 銅と反応して水に難溶性で、かつ銅より
も機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸
と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1
つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有
することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅系金属用研磨組
成物および半導体装置の製造方法に関する。
成物および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程の一つである配線
層形成においては、表面の段差を解消する目的でエッチ
バック技術が採用されている。このエッチバック技術
は、半導体基板上の絶縁膜に配線形状の溝を形成し、前
記溝を含む前記絶縁膜上にCu膜を堆積し、前記Cu膜
をポリシング装置および研磨組成物を用いて研磨処理
し、前記溝内のみにCu膜を残存させて埋め込み配線層
を形成する方法である。
層形成においては、表面の段差を解消する目的でエッチ
バック技術が採用されている。このエッチバック技術
は、半導体基板上の絶縁膜に配線形状の溝を形成し、前
記溝を含む前記絶縁膜上にCu膜を堆積し、前記Cu膜
をポリシング装置および研磨組成物を用いて研磨処理
し、前記溝内のみにCu膜を残存させて埋め込み配線層
を形成する方法である。
【0003】ところで、前記研磨組成物としては従来よ
りコロイダルシリカのような研磨砥粒が分散された純水
からなるものが用いられている。しかしながら、前記研
磨組成物をポリシング装置の研磨パッドに供給して基板
上に成膜されたCu膜を前記研磨パッドに所定の加重を
与えながら研磨する場合には、単に前記研磨砥粒と研磨
パッドによる機械的な研磨が前記Cu膜になされるのみ
である。このため、研磨速度が10nm/分と低いとい
う問題があった。
りコロイダルシリカのような研磨砥粒が分散された純水
からなるものが用いられている。しかしながら、前記研
磨組成物をポリシング装置の研磨パッドに供給して基板
上に成膜されたCu膜を前記研磨パッドに所定の加重を
与えながら研磨する場合には、単に前記研磨砥粒と研磨
パッドによる機械的な研磨が前記Cu膜になされるのみ
である。このため、研磨速度が10nm/分と低いとい
う問題があった。
【0004】一方、J. Elctrochem. Soc., Vol 138.No1
1, 3460(1991), VMIC Conference,ISMIC-101/92/0156(1
992) またはVMIC Conference, ISMIC-102/93/0205(199
3)には、アミン系コロイダルシリカのスラリーまたはK
3 Fe(CN)6 、K4 (CN)6 、Co(NO3 )2
が添加されたスラリーからなるCu膜またはCu合金膜
の研磨組成物が開示されている。
1, 3460(1991), VMIC Conference,ISMIC-101/92/0156(1
992) またはVMIC Conference, ISMIC-102/93/0205(199
3)には、アミン系コロイダルシリカのスラリーまたはK
3 Fe(CN)6 、K4 (CN)6 、Co(NO3 )2
が添加されたスラリーからなるCu膜またはCu合金膜
の研磨組成物が開示されている。
【0005】しかしながら、前記研磨組成物は浸漬時と
研磨時との間でCu膜のエッチング速度に差がない。そ
の結果、前述したエッチバック工程後において前記溝内
のCu配線層は研磨組成物に接触されると、浸漬時と研
磨時との間でCu膜のエッチング速度に差がないため、
前記Cu配線層がさらに前記研磨組成物によりエッチン
グされる。したがって、前記溝内のCu配線層の表面位
置が前記絶縁膜の表面より低くなるため、前記絶縁膜の
表面と面一の配線層の形成が困難になり、平坦性が損な
われる。また、形成された埋め込みCu配線層は、絶縁
膜の表面と面一に埋め込まれたCu配線層に比べて抵抗
値が高くなる。
研磨時との間でCu膜のエッチング速度に差がない。そ
の結果、前述したエッチバック工程後において前記溝内
のCu配線層は研磨組成物に接触されると、浸漬時と研
磨時との間でCu膜のエッチング速度に差がないため、
前記Cu配線層がさらに前記研磨組成物によりエッチン
グされる。したがって、前記溝内のCu配線層の表面位
置が前記絶縁膜の表面より低くなるため、前記絶縁膜の
表面と面一の配線層の形成が困難になり、平坦性が損な
われる。また、形成された埋め込みCu配線層は、絶縁
膜の表面と面一に埋め込まれたCu配線層に比べて抵抗
値が高くなる。
【0006】特開平10−44047号公報には、水系
媒体、研磨剤、過酸化物のような酸化剤、乳酸のような
有機酸を含む研磨用スラリーが記載されている。この研
磨用スラリー中の前記酸化剤は、絶縁層上の銅のような
金属層を酸化して機械的な研磨時の除去速度を高め、前
記有機酸は前記酸化物の研磨速度に対する選択性を高め
る作用を有する。
媒体、研磨剤、過酸化物のような酸化剤、乳酸のような
有機酸を含む研磨用スラリーが記載されている。この研
磨用スラリー中の前記酸化剤は、絶縁層上の銅のような
金属層を酸化して機械的な研磨時の除去速度を高め、前
記有機酸は前記酸化物の研磨速度に対する選択性を高め
る作用を有する。
【0007】特開平9−55363号公報には、2−キ
ノリンカルボン酸のような銅と反応して水に難溶性で、
かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の
有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する銅系金
属用研磨液が開示されている。
ノリンカルボン酸のような銅と反応して水に難溶性で、
かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の
有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する銅系金
属用研磨液が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した特
開平9−55363号公報に開示された銅系金属用研磨
液を改良して銅(Cu)または銅合金(Cu合金)の研
磨速度を高めた銅系金属用研磨組成物を提供しようとす
るものである。
開平9−55363号公報に開示された銅系金属用研磨
液を改良して銅(Cu)または銅合金(Cu合金)の研
磨速度を高めた銅系金属用研磨組成物を提供しようとす
るものである。
【0009】本発明は、半導体基板上の絶縁膜に溝およ
び開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を
形成し、前記絶縁膜上に銅(Cu)または銅合金(Cu
合金)からなる配線材料膜を形成した後の研磨により短
時間でエッチバックできると共に高精度の埋め込み配線
層のような導電部材を形成することが可能な半導体装置
の製造方法を提供しようとするものである。
び開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を
形成し、前記絶縁膜上に銅(Cu)または銅合金(Cu
合金)からなる配線材料膜を形成した後の研磨により短
時間でエッチバックできると共に高精度の埋め込み配線
層のような導電部材を形成することが可能な半導体装置
の製造方法を提供しようとするものである。
【0010】また本発明は、半導体基板上の絶縁膜に溝
および開口部を形成し、前記絶縁膜上に形成された銅
(Cu)または銅合金(Cu合金)からなる配線材料膜
を形成した後の研磨により短時間でエッチバックできる
と共に高精度のデュアルダマシン構造を有する配線層を
形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供しよ
うとするものである。
および開口部を形成し、前記絶縁膜上に形成された銅
(Cu)または銅合金(Cu合金)からなる配線材料膜
を形成した後の研磨により短時間でエッチバックできる
と共に高精度のデュアルダマシン構造を有する配線層を
形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0011】さらに本発明は、短時間のエッチバックに
より高精度の銅を主体とする多層配線を形成することが
可能な半導体装置の製造方法を提供しようとするもので
ある。
より高精度の銅を主体とする多層配線を形成することが
可能な半導体装置の製造方法を提供しようとするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる銅系金属
用研磨組成物は、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よ
りも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機
酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ
1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含
有することを特徴とするものである。
用研磨組成物は、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よ
りも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機
酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ
1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含
有することを特徴とするものである。
【0013】本発明に係わる半導体装置の製造方法は、
半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およ
びビアフィルの形状に相当する開口部から選ばれる少な
くとも1つの埋込み用部材を形成する工程;前記部材を
含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜
を形成する工程;および銅と反応して水に難溶性で、か
つ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第
1有機酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそ
れぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水
とを含有する研磨組成物を用いて前記配線材料膜を研磨
し、それによって前記埋込み用部材に配線層およびビア
フィルから選ばれる少なくとも1つの導電部材を形成す
る工程;を具備することを特徴とするものである。
半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およ
びビアフィルの形状に相当する開口部から選ばれる少な
くとも1つの埋込み用部材を形成する工程;前記部材を
含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜
を形成する工程;および銅と反応して水に難溶性で、か
つ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第
1有機酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそ
れぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水
とを含有する研磨組成物を用いて前記配線材料膜を研磨
し、それによって前記埋込み用部材に配線層およびビア
フィルから選ばれる少なくとも1つの導電部材を形成す
る工程;を具備することを特徴とするものである。
【0014】本発明に係わる別の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当する形状の溝
およびこの溝底部の一部に位置する前記絶縁膜部分に前
記半導体基板表面に達する開口部を形成する工程;前記
溝および開口部を含む前記層間絶縁膜上に銅または銅合
金からなる配線材料膜を形成する工程;および銅と反応
して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体
を生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基およ
びヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研
磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する研磨組成物を用いて
前記配線材料膜を研磨し、それによって前記開口部およ
び前記溝内にデュアルダマシン構造を有する配線を形成
する工程;を具備することを特徴とするものである。
は、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当する形状の溝
およびこの溝底部の一部に位置する前記絶縁膜部分に前
記半導体基板表面に達する開口部を形成する工程;前記
溝および開口部を含む前記層間絶縁膜上に銅または銅合
金からなる配線材料膜を形成する工程;および銅と反応
して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体
を生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基およ
びヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研
磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する研磨組成物を用いて
前記配線材料膜を研磨し、それによって前記開口部およ
び前記溝内にデュアルダマシン構造を有する配線を形成
する工程;を具備することを特徴とするものである。
【0015】本発明に係わるさらに別の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の第1絶縁膜に少なくとも第1
ビアフィルに相当する形状の第1開口部を形成する工
程;前記開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合
金からなる第1配線材料膜を形成する工程;銅と反応し
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する第1研磨組成物を用い
て前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記第1
開口部に前記第1ビアフィルを形成する工程;前記第1
ビアフィルを含む前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成
する工程;前記第2絶縁膜に少なくとも前記第1ビアフ
ィルに到達する第2ビアフィルに相当する形状の第2開
口部を形成する工程;前記第2開口部を含む前記第2絶
縁膜上に銅または銅合金からなる第2配線材料膜を形成
する工程;および銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よ
りも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機
酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ
1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含
有する第2研磨組成物を用いて前記第2配線材料膜を研
磨し、それによって前記第2開口部に前記第2ビアフィ
ルを形成する工程;を具備することを特徴とするもので
ある。
造方法は、半導体基板上の第1絶縁膜に少なくとも第1
ビアフィルに相当する形状の第1開口部を形成する工
程;前記開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合
金からなる第1配線材料膜を形成する工程;銅と反応し
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する第1研磨組成物を用い
て前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記第1
開口部に前記第1ビアフィルを形成する工程;前記第1
ビアフィルを含む前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成
する工程;前記第2絶縁膜に少なくとも前記第1ビアフ
ィルに到達する第2ビアフィルに相当する形状の第2開
口部を形成する工程;前記第2開口部を含む前記第2絶
縁膜上に銅または銅合金からなる第2配線材料膜を形成
する工程;および銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よ
りも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機
酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ
1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含
有する第2研磨組成物を用いて前記第2配線材料膜を研
磨し、それによって前記第2開口部に前記第2ビアフィ
ルを形成する工程;を具備することを特徴とするもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる銅系金属用
研磨組成物を詳細に説明する。
研磨組成物を詳細に説明する。
【0017】この銅系金属用研磨組成物は、銅と反応し
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する。
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する。
【0018】前記第1有機酸としては、銅もしくは銅合
金に前記研磨用組成物を接触させた際に前記酸化剤によ
り生成された銅の水和物と反応して水に溶解されないも
のの、Cuに比べて脆弱である銅錯体を生成する作用を
有する。かかる第1有機酸としては、例えば2−キノリ
ンカルボン酸(キナルジン酸)、2−ピリジンカルボン
酸、2,6−ピリジンカルボン酸、キノン等を挙げるこ
とができる。
金に前記研磨用組成物を接触させた際に前記酸化剤によ
り生成された銅の水和物と反応して水に溶解されないも
のの、Cuに比べて脆弱である銅錯体を生成する作用を
有する。かかる第1有機酸としては、例えば2−キノリ
ンカルボン酸(キナルジン酸)、2−ピリジンカルボン
酸、2,6−ピリジンカルボン酸、キノン等を挙げるこ
とができる。
【0019】前記第1有機酸は、前記研磨組成物中に
0.1重量%以上含有されることが好ましい。前記第1
有機酸の含有量を0.1重量%未満にすると、Cuまた
はCu合金の表面に銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を十
分に生成することが困難になる。その結果、研磨時にお
いてCuまたはCu合金の研磨速度を十分に高めること
が困難になる。より好ましい前記第1有機酸の含有量
は、0.3〜1.2重量%である。
0.1重量%以上含有されることが好ましい。前記第1
有機酸の含有量を0.1重量%未満にすると、Cuまた
はCu合金の表面に銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を十
分に生成することが困難になる。その結果、研磨時にお
いてCuまたはCu合金の研磨速度を十分に高めること
が困難になる。より好ましい前記第1有機酸の含有量
は、0.3〜1.2重量%である。
【0020】前記第2有機酸は、前記酸化剤による銅の
水和物の生成を促進する作用を有する。かかる第2有機
酸としては、例えば乳酸、酒石酸、マンデル酸およびリ
ンゴ酸等を挙げることができ、これらは1種または2種
以上の混合物の形態で用いることができる。前記第2有
機酸としては、特に乳酸を用いるが好ましい。
水和物の生成を促進する作用を有する。かかる第2有機
酸としては、例えば乳酸、酒石酸、マンデル酸およびリ
ンゴ酸等を挙げることができ、これらは1種または2種
以上の混合物の形態で用いることができる。前記第2有
機酸としては、特に乳酸を用いるが好ましい。
【0021】前記第2有機酸は、前記研磨組成物中に前
記第1有機酸に対して20〜250重量%含有されるこ
とが好ましい。第2有機酸の含有量を20重量%未満に
すると、前記酸化剤による銅の水和物の生成を促進する
作用を十分に発揮することが困難になる。一方、第2有
機酸の含有量が250重量%を超えると、銅薄膜がエッ
チングされ、パターン形成ができなくなる恐れがある。
より好ましい前記第2有機酸の含有量は、前記第1有機
酸に対して40〜200重量%である。
記第1有機酸に対して20〜250重量%含有されるこ
とが好ましい。第2有機酸の含有量を20重量%未満に
すると、前記酸化剤による銅の水和物の生成を促進する
作用を十分に発揮することが困難になる。一方、第2有
機酸の含有量が250重量%を超えると、銅薄膜がエッ
チングされ、パターン形成ができなくなる恐れがある。
より好ましい前記第2有機酸の含有量は、前記第1有機
酸に対して40〜200重量%である。
【0022】前記研磨砥粒は、シリカ、ジルコニア、酸
化セリウムおよびアルミナから選ばれる少なくとも1つ
の材料から作られる。
化セリウムおよびアルミナから選ばれる少なくとも1つ
の材料から作られる。
【0023】前記研磨砥粒は、特にコロイダルアルミナ
単独もしくはコロイダルアルミナとコロイダルシリカの
ようなシリカ粒子との混合粒子であることが好ましい。
このようなコロイダルアルミナを研磨砥粒として含む研
磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨表面への損傷を抑
制することが可能になる。前記コロイダルアルミナは、
例えばアルミニウムトリイソプロポキドのようなアルミ
ニウムアルコキドを有機溶媒に溶解し、純水を添加して
加水分解し、乾燥することにより得られる。得られたコ
ロイダルアルミナおよびγ−アルミナのX線回折図をそ
れぞれ図1および図2に示す。
単独もしくはコロイダルアルミナとコロイダルシリカの
ようなシリカ粒子との混合粒子であることが好ましい。
このようなコロイダルアルミナを研磨砥粒として含む研
磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨表面への損傷を抑
制することが可能になる。前記コロイダルアルミナは、
例えばアルミニウムトリイソプロポキドのようなアルミ
ニウムアルコキドを有機溶媒に溶解し、純水を添加して
加水分解し、乾燥することにより得られる。得られたコ
ロイダルアルミナおよびγ−アルミナのX線回折図をそ
れぞれ図1および図2に示す。
【0024】前記研磨砥粒は、0.02〜0.1μmの
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物を用いてCuまたはCu合金を研磨処理すると、
CuまたはCu合金の研磨表面への損傷を抑制すること
ができる。
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物を用いてCuまたはCu合金を研磨処理すると、
CuまたはCu合金の研磨表面への損傷を抑制すること
ができる。
【0025】前記研磨砥粒は、前記研磨組成物中に1〜
20重量%含有されることが好ましい。前記研磨砥粒の
含有量を1重量%未満にすると、その効果を十分に達成
することが困難になる。一方、前記研磨砥粒の含有量が
20重量%を越えると、研磨組成物の粘度等が高くなる
など取扱い難くなる。より好ましい研磨砥粒の含有量
は、2〜10重量%である。
20重量%含有されることが好ましい。前記研磨砥粒の
含有量を1重量%未満にすると、その効果を十分に達成
することが困難になる。一方、前記研磨砥粒の含有量が
20重量%を越えると、研磨組成物の粘度等が高くなる
など取扱い難くなる。より好ましい研磨砥粒の含有量
は、2〜10重量%である。
【0026】前記酸化剤は、銅もしくは銅合金に前記研
磨用組成物を接触させた際に銅の水和物を生成する作用
を有する。かかる酸化剤としては、例えば過酸化水素
(H2O2 )、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)のよう
な酸化剤を用いることができる。
磨用組成物を接触させた際に銅の水和物を生成する作用
を有する。かかる酸化剤としては、例えば過酸化水素
(H2O2 )、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)のよう
な酸化剤を用いることができる。
【0027】前記酸化剤は、前記研磨組成物中に前記第
1有機酸に対して重量割合で10倍以上含有することが
好ましい。前記酸化剤の含有量を重量割合で前記第1有
機酸に対して10倍未満にすると、CuまたはCu合金
の表面への銅錯体生成を十分に促進することが困難にな
る。より好ましい前記酸化剤の含有量は、前記第1有機
酸に対して重量割合で30倍以上、さらに好ましくは5
0倍以上である。
1有機酸に対して重量割合で10倍以上含有することが
好ましい。前記酸化剤の含有量を重量割合で前記第1有
機酸に対して10倍未満にすると、CuまたはCu合金
の表面への銅錯体生成を十分に促進することが困難にな
る。より好ましい前記酸化剤の含有量は、前記第1有機
酸に対して重量割合で30倍以上、さらに好ましくは5
0倍以上である。
【0028】本発明に係わる研磨組成物は、さらに非イ
オン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面
活性剤が添加されることを許容する。このような界面活
性剤をさらに含む研磨組成物は、後述するようにCuま
たはCu合金とSiN膜およびSiO2 のような絶縁膜
との選択研磨性を高めることが可能になる。
オン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面
活性剤が添加されることを許容する。このような界面活
性剤をさらに含む研磨組成物は、後述するようにCuま
たはCu合金とSiN膜およびSiO2 のような絶縁膜
との選択研磨性を高めることが可能になる。
【0029】前記非イオン性界面活性剤としては、例え
ばポリエチレングリコールフェニルエーテル、エチレン
グリコール脂肪酸エステルを挙げることができる。
ばポリエチレングリコールフェニルエーテル、エチレン
グリコール脂肪酸エステルを挙げることができる。
【0030】前記両性イオン性界面活性剤としては、例
えばイミダゾリベタイン等を挙げることができる。
えばイミダゾリベタイン等を挙げることができる。
【0031】前記陰イオン性界面活性剤としては、例え
ばドデシル硫酸ナトリウム等を挙げることができる。
ばドデシル硫酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0032】前記陽イオン性界面活性剤としては、例え
ばステアリントリメチルアンモニウムクロライド等を挙
げることができる。
ばステアリントリメチルアンモニウムクロライド等を挙
げることができる。
【0033】前述した界面活性剤は、2種以上の混合物
の形態で用いてもよい。
の形態で用いてもよい。
【0034】前記界面活性剤は、前記研磨組成物中に1
モル/L以上添加されることが好ましい。前記界面活性
剤の添加量を1モル/L未満にすると、研磨時において
CuまたはCu合金とSiO2 のような絶縁膜との選択
研磨性を高めることが困難になる。より好ましい界面活
性剤の添加量は、10〜100モル/Lの範囲である。
モル/L以上添加されることが好ましい。前記界面活性
剤の添加量を1モル/L未満にすると、研磨時において
CuまたはCu合金とSiO2 のような絶縁膜との選択
研磨性を高めることが困難になる。より好ましい界面活
性剤の添加量は、10〜100モル/Lの範囲である。
【0035】本発明に係わる研磨組成物は、さらに前記
研磨砥粒の分散剤を含有すること許容する。この分散剤
としては、例えばポリビニルピロリドン(PVP)等を
挙げることができる。
研磨砥粒の分散剤を含有すること許容する。この分散剤
としては、例えばポリビニルピロリドン(PVP)等を
挙げることができる。
【0036】本発明に係わる銅系金属用研磨組成物を用
いて例えば基板上に成膜されたCu膜またはCu合金膜
を研磨するには、図3に示すポリシング装置が用いられ
る。すなわち、ターンテーブル1上には例えば布、独立
気泡を有するポリウレタン発泡体から作られた研磨パッ
ド2が被覆されている。研磨組成物を供給するための供
給管3は、前記研磨パッド2の上方に配置されている。
上面に支持軸4を有する基板ホルダ5は、研磨パッド2
の上方に上下動自在でかつ回転自在に配置されている。
いて例えば基板上に成膜されたCu膜またはCu合金膜
を研磨するには、図3に示すポリシング装置が用いられ
る。すなわち、ターンテーブル1上には例えば布、独立
気泡を有するポリウレタン発泡体から作られた研磨パッ
ド2が被覆されている。研磨組成物を供給するための供
給管3は、前記研磨パッド2の上方に配置されている。
上面に支持軸4を有する基板ホルダ5は、研磨パッド2
の上方に上下動自在でかつ回転自在に配置されている。
【0037】このようなポリシング装置において、前記
ホルダ5により基板6をその研磨面(例えばCu膜)が
前記研磨パッド2に対向するように保持し、前記供給管
3から前述した組成の研摩液7を供給しながら、前記支
持軸4により前記基板6を前記研磨パッド2に向けて所
望の加重を与え、さらに前記ホルド5および前記ターン
テーブル1をそれぞれ同方向に回転させることにより前
記基板上のCu膜が研磨される。
ホルダ5により基板6をその研磨面(例えばCu膜)が
前記研磨パッド2に対向するように保持し、前記供給管
3から前述した組成の研摩液7を供給しながら、前記支
持軸4により前記基板6を前記研磨パッド2に向けて所
望の加重を与え、さらに前記ホルド5および前記ターン
テーブル1をそれぞれ同方向に回転させることにより前
記基板上のCu膜が研磨される。
【0038】以上説明した本発明に係わる銅系金属用研
磨組成物は、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも
機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸
と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1
つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水を含有す
るため、CuまたはCu合金の浸漬時において前記Cu
等を全く溶解せず、研磨時においてCuまたはCu合金
を実用的な速度で研磨することができる。ここで、実用
的な研磨速度とは従来の研磨砥粒のみを含有する研磨組
成物を用いた場合の60倍以上であることを意味する。
磨組成物は、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも
機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸
と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1
つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水を含有す
るため、CuまたはCu合金の浸漬時において前記Cu
等を全く溶解せず、研磨時においてCuまたはCu合金
を実用的な速度で研磨することができる。ここで、実用
的な研磨速度とは従来の研磨砥粒のみを含有する研磨組
成物を用いた場合の60倍以上であることを意味する。
【0039】すなわち、例えば図4の(A)に示すよう
に基板11上に凹凸を有するCu膜12を形成し、予め
調製された第1有機酸(例えば2−キノリンカルボン
酸)、第2有機酸(例えば乳酸)、酸化剤(例えば過酸
化水素)、研磨砥粒および水を含む銅系金属用研磨組成
物に前記基板11を浸漬すると、その組成物中の酸化剤
が水の存在下で銅と反応してCuの水和物(Cuイオ
ン)を生成する。この時、前記研磨組成物中の第2有機
酸(例えば乳酸)を配合することによって、前記水和物
の生成を促進することができる。また、前記研磨組成物
中の第1有機酸(例えば2−キノリンカルボン酸)は、
下記化1に示す反応式のように前記Cuの水和物(Cu
イオン)と反応して図4の(B)に示すようにCu膜1
2表面に銅錯体層13が生成され。
に基板11上に凹凸を有するCu膜12を形成し、予め
調製された第1有機酸(例えば2−キノリンカルボン
酸)、第2有機酸(例えば乳酸)、酸化剤(例えば過酸
化水素)、研磨砥粒および水を含む銅系金属用研磨組成
物に前記基板11を浸漬すると、その組成物中の酸化剤
が水の存在下で銅と反応してCuの水和物(Cuイオ
ン)を生成する。この時、前記研磨組成物中の第2有機
酸(例えば乳酸)を配合することによって、前記水和物
の生成を促進することができる。また、前記研磨組成物
中の第1有機酸(例えば2−キノリンカルボン酸)は、
下記化1に示す反応式のように前記Cuの水和物(Cu
イオン)と反応して図4の(B)に示すようにCu膜1
2表面に銅錯体層13が生成され。
【0040】
【化1】
【0041】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置および前記研磨組成物を用いて図4の(B)に示す基
板ホルダ5に銅錯体層13が表面に形成されたCu膜1
2を研磨パッド2側に対向するように逆さにして保持す
る。つづいて、支持軸4により前記基板を研磨パッド2
に所定の荷重を与え、さらに前記ホルダ5およびターン
テーブル1をそれぞれ同方向に回転させながら、前記研
磨組成物を供給管3から前記研磨パッド2に供給する。
この時、前記反応式によりCuまたはCu合金の表面に
生成された銅錯体層12は、水に溶解されないものの、
Cuに比べて脆弱であるため、前記研磨パッド2に存在
する研磨砥粒を含有する前記研磨組成物により、図4の
(C)に示すようにCu膜12の凸部に対応する銅錯体
層13が機械的に研磨される。
置および前記研磨組成物を用いて図4の(B)に示す基
板ホルダ5に銅錯体層13が表面に形成されたCu膜1
2を研磨パッド2側に対向するように逆さにして保持す
る。つづいて、支持軸4により前記基板を研磨パッド2
に所定の荷重を与え、さらに前記ホルダ5およびターン
テーブル1をそれぞれ同方向に回転させながら、前記研
磨組成物を供給管3から前記研磨パッド2に供給する。
この時、前記反応式によりCuまたはCu合金の表面に
生成された銅錯体層12は、水に溶解されないものの、
Cuに比べて脆弱であるため、前記研磨パッド2に存在
する研磨砥粒を含有する前記研磨組成物により、図4の
(C)に示すようにCu膜12の凸部に対応する銅錯体
層13が機械的に研磨される。
【0042】したがって、本発明に係わる研磨組成物は
2−キノリンカルボン酸のような第1有機酸と銅水和物
を前記式に従ってCuまたはCu合金の表面にCuに比
べて脆弱な銅錯体を生成する際、乳酸のような第2有機
酸を配合することによって酸化剤による前記水和物の生
成を促進し、結果として研磨砥粒を含有する前記研磨組
成物の存在下で研磨処理される脆弱な前記銅錯体の生成
を促進することができる。このため、従来の研磨砥粒の
みを含有する研磨組成物や2−キノリンカルボン酸のよ
うな有機酸、酸化剤および研磨砥粒を含有する研磨組成
物に比べてCuまたはCu合金を極めて高い速度で研磨
することができる。
2−キノリンカルボン酸のような第1有機酸と銅水和物
を前記式に従ってCuまたはCu合金の表面にCuに比
べて脆弱な銅錯体を生成する際、乳酸のような第2有機
酸を配合することによって酸化剤による前記水和物の生
成を促進し、結果として研磨砥粒を含有する前記研磨組
成物の存在下で研磨処理される脆弱な前記銅錯体の生成
を促進することができる。このため、従来の研磨砥粒の
みを含有する研磨組成物や2−キノリンカルボン酸のよ
うな有機酸、酸化剤および研磨砥粒を含有する研磨組成
物に比べてCuまたはCu合金を極めて高い速度で研磨
することができる。
【0043】また、本発明に係わる研磨組成物はCuま
たはCu合金の浸漬時において前記Cu等を溶解しない
ため、研磨処理工程での研磨組成物の供給タイミング等
によりCuのエッチング量が変動する等の問題を回避で
き、その操作を簡便に行うことができる。
たはCu合金の浸漬時において前記Cu等を溶解しない
ため、研磨処理工程での研磨組成物の供給タイミング等
によりCuのエッチング量が変動する等の問題を回避で
き、その操作を簡便に行うことができる。
【0044】さらに、前述した図3に示すポリシング装
置によりCu膜またはCu合金膜を研磨する際、前記C
u膜またはCu合金膜は研磨パッド2が所定の荷重で当
接(摺接)されている間のみ研磨され、前記研磨パッド
が前記Cu膜から離れると、研磨が直ちに停止される。
このため、研磨処理後においてCu膜またはCu合金膜
がさらにエッチングされる、いわゆるオーバーエッチン
グを阻止することができる。
置によりCu膜またはCu合金膜を研磨する際、前記C
u膜またはCu合金膜は研磨パッド2が所定の荷重で当
接(摺接)されている間のみ研磨され、前記研磨パッド
が前記Cu膜から離れると、研磨が直ちに停止される。
このため、研磨処理後においてCu膜またはCu合金膜
がさらにエッチングされる、いわゆるオーバーエッチン
グを阻止することができる。
【0045】本発明に係わる研磨組成物において、非イ
オン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面
活性剤を添加することによって、研磨時においてCuま
たはCu合金とSiO2 のような絶縁膜との選択研磨性
を高めることができる。
オン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面
活性剤を添加することによって、研磨時においてCuま
たはCu合金とSiO2 のような絶縁膜との選択研磨性
を高めることができる。
【0046】次に、本発明に係わる半導体装置の製造方
法を説明する。
法を説明する。
【0047】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およびビアフィ
ルの形状に相当する開口部から選ばれる少なくとも1つ
の埋込み用部材を形成する工程と、前記部材を含む前記
絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成す
る工程と、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機
械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸と、
カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1つ持
つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する
研磨組成物を用いて前記配線材料膜を研磨し、それによ
って前記埋込み用部材に配線層およびビアフィルから選
ばれる少なくとも1つの導電部材を形成する工程とを具
備する。
上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およびビアフィ
ルの形状に相当する開口部から選ばれる少なくとも1つ
の埋込み用部材を形成する工程と、前記部材を含む前記
絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成す
る工程と、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機
械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸と、
カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1つ持
つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する
研磨組成物を用いて前記配線材料膜を研磨し、それによ
って前記埋込み用部材に配線層およびビアフィルから選
ばれる少なくとも1つの導電部材を形成する工程とを具
備する。
【0048】前記絶縁膜としては、例えばシリコン酸化
膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、リン添加ガラ
ス膜(PSG膜)等を用いることができる。この絶縁膜
は、表面に窒化シリコン、炭素、アルミナ、窒化ホウ
素、ダイヤモンド等からなる絶縁性の研磨ストッパ膜が
被覆されることを許容する。
膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、リン添加ガラ
ス膜(PSG膜)等を用いることができる。この絶縁膜
は、表面に窒化シリコン、炭素、アルミナ、窒化ホウ
素、ダイヤモンド等からなる絶縁性の研磨ストッパ膜が
被覆されることを許容する。
【0049】前記絶縁膜は、比誘電率が3.5以下の絶
縁材料から作られることが好ましい。この比誘電率を有
する絶縁材料としては、例えばSiOF、有機スピンオ
ングラス、ポリイミド、フッ素添加ポリイミド、ポリテ
トラフルオロエチレン、フッ化ポリアリルエーテル、フ
ッ素添加パレリン等を挙げることができる。このような
比誘電率を有する絶縁膜を用いることによって、この絶
縁膜に埋設された銅または銅合金からなる配線層の信号
伝播速度を高めことが可能になる。
縁材料から作られることが好ましい。この比誘電率を有
する絶縁材料としては、例えばSiOF、有機スピンオ
ングラス、ポリイミド、フッ素添加ポリイミド、ポリテ
トラフルオロエチレン、フッ化ポリアリルエーテル、フ
ッ素添加パレリン等を挙げることができる。このような
比誘電率を有する絶縁膜を用いることによって、この絶
縁膜に埋設された銅または銅合金からなる配線層の信号
伝播速度を高めことが可能になる。
【0050】前記Cu合金としては、例えばCu−Si
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
【0051】前記CuまたはCu合金からなる配線材料
膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無電解メッキ等
により形成される。具体的には、銅もしくは銅合金をス
パッタ法またはCVD法により堆積し、さらに無電解銅
メッキを施して銅または銅合金からなる配線材料膜を形
成する。
膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無電解メッキ等
により形成される。具体的には、銅もしくは銅合金をス
パッタ法またはCVD法により堆積し、さらに無電解銅
メッキを施して銅または銅合金からなる配線材料膜を形
成する。
【0052】前記研磨組成物中の前記第1有機酸および
その含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物
と同様なもの、同様な範囲にすることが好ましい。
その含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物
と同様なもの、同様な範囲にすることが好ましい。
【0053】前記研磨組成物中の前記第2有機酸および
その含有量は、前述した銅系金属用研磨組成物と同様な
もの、同様な範囲にすることが好ましい。
その含有量は、前述した銅系金属用研磨組成物と同様な
もの、同様な範囲にすることが好ましい。
【0054】前記研磨組成物中の研磨砥粒は、シリカ、
ジルコニア、酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる
少なくとも1つの材料から作られ、特にコロイダルアル
ミナ単独もしくはコロイダルアルミナとコロイダルシリ
カのようなシリカ粒子との混合粒子であることが好まし
い。このようなコロイダルアルミナを研磨砥粒として含
む研磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨表面への損傷
を抑制することが可能になる。
ジルコニア、酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる
少なくとも1つの材料から作られ、特にコロイダルアル
ミナ単独もしくはコロイダルアルミナとコロイダルシリ
カのようなシリカ粒子との混合粒子であることが好まし
い。このようなコロイダルアルミナを研磨砥粒として含
む研磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨表面への損傷
を抑制することが可能になる。
【0055】前記研磨砥粒は、0.02〜0.1μmの
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物により研磨処理を行うと、CuまたはCu合金の
研磨表面への損傷を抑制することができる。
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物により研磨処理を行うと、CuまたはCu合金の
研磨表面への損傷を抑制することができる。
【0056】前記研磨砥粒の含有量は、前述した銅系金
属用研磨組成物と同様な1〜20重量%、より好ましく
は2〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
属用研磨組成物と同様な1〜20重量%、より好ましく
は2〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
【0057】前記研磨組成物中の前記酸化剤およびその
含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物と同
様なものおよび同様な範囲にすることが好ましい。
含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物と同
様なものおよび同様な範囲にすることが好ましい。
【0058】前記研磨組成物は、さらに非イオン性、両
性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面活性剤が添
加されることを許容する。
性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面活性剤が添
加されることを許容する。
【0059】前記研磨組成物による研磨処理は、例えば
前述した図3に示すポリシング装置が用いて行われる。
前述した図3に示すポリシング装置が用いて行われる。
【0060】図3に示すポリシング装置を用いる研磨処
理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パ
ッドに与える荷重は研磨組成物の組成により適宜選定さ
れるが、例えば50〜1000g/cm2 にすることが
好ましい。
理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パ
ッドに与える荷重は研磨組成物の組成により適宜選定さ
れるが、例えば50〜1000g/cm2 にすることが
好ましい。
【0061】本発明に係わる半導体装置の製造におい
て、前記半導体基板上の前記溝および開口部から選ばれ
る少なくとも1つの埋込み用部材を含む前記絶縁膜に前
記配線材料膜を形成する前に導電性バリア層を形成する
ことを許容する。このような導電性バリア層を前記埋込
み用部材を含む前記絶縁膜に形成することによって、C
uのような配線材料膜の形成、エッチバックにより前記
導電性バリア層で囲まれた前記溝および開口部から選ば
れる少なくとも1つの埋込み用部材に配線層およびビア
フィルから選ばれる少なくとも1つの埋め込み導電部材
に形成することが可能になる。その結果、配線材料であ
るCuが前記絶縁膜に拡散するのを前記導電性バリア層
で阻止し、Cuによる半導体基板の汚染を防止すること
が可能になる。
て、前記半導体基板上の前記溝および開口部から選ばれ
る少なくとも1つの埋込み用部材を含む前記絶縁膜に前
記配線材料膜を形成する前に導電性バリア層を形成する
ことを許容する。このような導電性バリア層を前記埋込
み用部材を含む前記絶縁膜に形成することによって、C
uのような配線材料膜の形成、エッチバックにより前記
導電性バリア層で囲まれた前記溝および開口部から選ば
れる少なくとも1つの埋込み用部材に配線層およびビア
フィルから選ばれる少なくとも1つの埋め込み導電部材
に形成することが可能になる。その結果、配線材料であ
るCuが前記絶縁膜に拡散するのを前記導電性バリア層
で阻止し、Cuによる半導体基板の汚染を防止すること
が可能になる。
【0062】前記導電性バリア層は、例えばTiN、T
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または2層以上から作られる。このような導電性
バリア層は、15〜50nmの厚さを有することが好ま
しい。
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または2層以上から作られる。このような導電性
バリア層は、15〜50nmの厚さを有することが好ま
しい。
【0063】以上説明した本発明に係わる半導体装置の
製造方法は、まず、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相
当する溝およびビアフィルに相当する形状の開口部から
選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を形成し、前記
部材を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金からなる
配線材料膜を形成する。つづいて、銅と反応して水に難
溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する
水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基およびヒドロキ
シル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、
酸化剤と水とを含有する銅系金属用研磨組成物と例えば
前述したFIG.3に示すポリシング装置とを用いて前
記配線材料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨す
る。前記研磨組成物は、既述したようにCu膜またはC
u合金膜の浸漬時において前記Cu膜またはCu合金膜
を全く溶解せず、かつ研磨時においてCu膜またはCu
合金膜を高い速度で研磨することができる。
製造方法は、まず、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相
当する溝およびビアフィルに相当する形状の開口部から
選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を形成し、前記
部材を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金からなる
配線材料膜を形成する。つづいて、銅と反応して水に難
溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する
水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基およびヒドロキ
シル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、
酸化剤と水とを含有する銅系金属用研磨組成物と例えば
前述したFIG.3に示すポリシング装置とを用いて前
記配線材料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨す
る。前記研磨組成物は、既述したようにCu膜またはC
u合金膜の浸漬時において前記Cu膜またはCu合金膜
を全く溶解せず、かつ研磨時においてCu膜またはCu
合金膜を高い速度で研磨することができる。
【0064】その結果、前記研磨工程において前記配線
材料膜はその表面から順次ポリシングされる、いわゆる
エッチバックがなされるため、前記絶縁膜の前記溝およ
び開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材に
CuまたはCu合金からなる配線層およびビアフィルか
ら選ばれる少なくとも1つの導電部材を例えば前記絶縁
膜表面と面一に形成できる。また、エッチバック工程後
の前記配線層は前記研磨組成物と接触されるが、前述し
たようにCuまたはCu合金を溶解しないため、前記導
電部材が溶解(エッチング)されるのを回避できる。
材料膜はその表面から順次ポリシングされる、いわゆる
エッチバックがなされるため、前記絶縁膜の前記溝およ
び開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材に
CuまたはCu合金からなる配線層およびビアフィルか
ら選ばれる少なくとも1つの導電部材を例えば前記絶縁
膜表面と面一に形成できる。また、エッチバック工程後
の前記配線層は前記研磨組成物と接触されるが、前述し
たようにCuまたはCu合金を溶解しないため、前記導
電部材が溶解(エッチング)されるのを回避できる。
【0065】したがって、高精度の埋め込み配線層のよ
うな導電部材を有する半導体装置を製造することができ
る。
うな導電部材を有する半導体装置を製造することができ
る。
【0066】また、前記絶縁膜に形成された埋め込み配
線層のような導電部材の表面は、研磨組成物に接触して
前述した銅錯体層が生成されるものの、その厚さは20
nmと極めて薄いため、前記銅錯体層を除去して純Cu
表面を露出させる際に埋め込み配線層のような導電部材
が過度に膜減りするのを回避できる。
線層のような導電部材の表面は、研磨組成物に接触して
前述した銅錯体層が生成されるものの、その厚さは20
nmと極めて薄いため、前記銅錯体層を除去して純Cu
表面を露出させる際に埋め込み配線層のような導電部材
が過度に膜減りするのを回避できる。
【0067】さらに、研磨砥粒としてγ−アルミナに比
べて極めて軟質のコロイダルアルミナを用いることによ
って、例えば基板上に成膜された銅もしくは銅合金の金
属膜を研磨する際、前記金属の研磨表面への傷発生を抑
制できる。その結果、前記絶縁膜に断線に繋がる傷のな
い信頼性の高い埋め込み配線を形成することができる。
べて極めて軟質のコロイダルアルミナを用いることによ
って、例えば基板上に成膜された銅もしくは銅合金の金
属膜を研磨する際、前記金属の研磨表面への傷発生を抑
制できる。その結果、前記絶縁膜に断線に繋がる傷のな
い信頼性の高い埋め込み配線を形成することができる。
【0068】さらに、非イオン性、両性イオン性、陰イ
オン性、陽イオン性の界面活性剤がさらに含有する研磨
組成物を用いれば、前記エッチバック工程においてCu
またはCu合金からなる配線材料膜とSiO2 のような
絶縁膜との選択研磨性を高めることができる。その結
果、下地の絶縁膜の膜減り(シンニング)を抑制でき、
絶縁耐圧の高い半導体装置を製造することが可能にな
る。また、このような界面活性剤を含む研磨組成物を用
いることによって、前記エッチバック工程後の洗浄にお
いて前記絶縁膜上に残留した微細な配線材料および有機
物等の汚染物質を容易に除去することが可能になる。そ
の結果、絶縁膜表面の有機物や残留配線材料が除去され
た清浄な表面を有する半導体装置を製造することができ
る。
オン性、陽イオン性の界面活性剤がさらに含有する研磨
組成物を用いれば、前記エッチバック工程においてCu
またはCu合金からなる配線材料膜とSiO2 のような
絶縁膜との選択研磨性を高めることができる。その結
果、下地の絶縁膜の膜減り(シンニング)を抑制でき、
絶縁耐圧の高い半導体装置を製造することが可能にな
る。また、このような界面活性剤を含む研磨組成物を用
いることによって、前記エッチバック工程後の洗浄にお
いて前記絶縁膜上に残留した微細な配線材料および有機
物等の汚染物質を容易に除去することが可能になる。そ
の結果、絶縁膜表面の有機物や残留配線材料が除去され
た清浄な表面を有する半導体装置を製造することができ
る。
【0069】次に、本発明に係わるデュアルダマシン構
造の配線を有する半導体装置の製造方法を説明する。
造の配線を有する半導体装置の製造方法を説明する。
【0070】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
上の絶縁膜に配線層に相当する形状の溝およびこの溝底
部の一部に位置する前記絶縁膜部分に前記半導体基板表
面に達する開口部を形成する工程と、前記溝および開口
部を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材
料膜を形成する工程と、銅と反応して水に難溶性で、か
つ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第
1有機酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそ
れぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水
とを含有する研磨組成物を用いて前記配線材料膜を研磨
し、それによって前記開口部および前記溝内にデュアル
ダマシン構造を有する配線を形成する工程とを具備す
る。
上の絶縁膜に配線層に相当する形状の溝およびこの溝底
部の一部に位置する前記絶縁膜部分に前記半導体基板表
面に達する開口部を形成する工程と、前記溝および開口
部を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材
料膜を形成する工程と、銅と反応して水に難溶性で、か
つ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第
1有機酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそ
れぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水
とを含有する研磨組成物を用いて前記配線材料膜を研磨
し、それによって前記開口部および前記溝内にデュアル
ダマシン構造を有する配線を形成する工程とを具備す
る。
【0071】前記開口部が位置する前記半導体基板の表
面には、前記基板と同一導電型もしくは前記基板と反対
導電型の拡散層を形成することを許容する。前者の拡散
層は、基板バイアス用として利用でき、後者の拡散層は
配線層として利用することができる。
面には、前記基板と同一導電型もしくは前記基板と反対
導電型の拡散層を形成することを許容する。前者の拡散
層は、基板バイアス用として利用でき、後者の拡散層は
配線層として利用することができる。
【0072】前記絶縁膜としては、例えばシリコン酸化
膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、リン添加ガラ
ス膜(PSG膜)等を用いることができる。この絶縁膜
は、表面に窒化シリコン、炭素、アルミナ、窒化ホウ
素、ダイヤモンド等からなる絶縁性の研磨ストッパ膜が
被覆されることを許容する。
膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、リン添加ガラ
ス膜(PSG膜)等を用いることができる。この絶縁膜
は、表面に窒化シリコン、炭素、アルミナ、窒化ホウ
素、ダイヤモンド等からなる絶縁性の研磨ストッパ膜が
被覆されることを許容する。
【0073】前記絶縁膜は、前述した比誘電率が3.5
以下の絶縁材料から作られることが好ましい。このよう
な比誘電率を有する絶縁膜を用いることによって、この
絶縁膜に埋設された銅または銅合金からなるデュアルダ
マシン構造の配線層の信号伝播速度を高めことが可能に
なる。
以下の絶縁材料から作られることが好ましい。このよう
な比誘電率を有する絶縁膜を用いることによって、この
絶縁膜に埋設された銅または銅合金からなるデュアルダ
マシン構造の配線層の信号伝播速度を高めことが可能に
なる。
【0074】前記絶縁膜に溝および開口部を形成するに
は、例えば: (1)前記絶縁膜に配線層の形状に相当する溝をエッチ
ング技術により形成した後、この溝底部の一部を選択的
にエッチングして前記半導体基板の表面に達する開口部
を形成する方法;または (2)前記絶縁膜に選択エッチング技術によりホールを
その底部から前記基板表面までの厚さが後述する溝の深
さ相当するするように形成した後、前記ホールを含む前
記絶縁膜に選択的にエッチングして配線層の形状に相当
する溝を形成するとともに、前記ホール底部の絶縁膜部
分を除去する方法;が採用される。
は、例えば: (1)前記絶縁膜に配線層の形状に相当する溝をエッチ
ング技術により形成した後、この溝底部の一部を選択的
にエッチングして前記半導体基板の表面に達する開口部
を形成する方法;または (2)前記絶縁膜に選択エッチング技術によりホールを
その底部から前記基板表面までの厚さが後述する溝の深
さ相当するするように形成した後、前記ホールを含む前
記絶縁膜に選択的にエッチングして配線層の形状に相当
する溝を形成するとともに、前記ホール底部の絶縁膜部
分を除去する方法;が採用される。
【0075】前記Cu合金としては、例えばCu−Si
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
【0076】前記CuまたはCu合金からなる配線材料
膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無電解メッキ等
により形成される。具体的には、銅もしくは銅合金をス
パッタ法またはCVD法により堆積し、さらに無電解銅
メッキを施して銅または銅合金からなる配線材料膜を形
成する。
膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無電解メッキ等
により形成される。具体的には、銅もしくは銅合金をス
パッタ法またはCVD法により堆積し、さらに無電解銅
メッキを施して銅または銅合金からなる配線材料膜を形
成する。
【0077】前記研磨組成物中の前記第1有機酸および
その含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物
と同様なもの、同様な範囲にすることが好ましい。
その含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物
と同様なもの、同様な範囲にすることが好ましい。
【0078】前記研磨組成物中の前記第2有機酸および
その含有量は、前述した銅系金属用研磨組成物と同様な
もの、同様な範囲にすることが好ましい。
その含有量は、前述した銅系金属用研磨組成物と同様な
もの、同様な範囲にすることが好ましい。
【0079】前記研磨組成物中の研磨砥粒は、シリカ、
ジルコニア、酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる
少なくとも1つの材料から作られ、特にコロイダルアル
ミナ単独もしくはコロイダルアルミナとコロイダルシリ
カのようなシリカ粒子との混合粒子であることが好まし
い。このようなコロイダルアルミナを研磨砥粒として含
む研磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨表面への損傷
を抑制することが可能になる。
ジルコニア、酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる
少なくとも1つの材料から作られ、特にコロイダルアル
ミナ単独もしくはコロイダルアルミナとコロイダルシリ
カのようなシリカ粒子との混合粒子であることが好まし
い。このようなコロイダルアルミナを研磨砥粒として含
む研磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨表面への損傷
を抑制することが可能になる。
【0080】前記研磨砥粒は、0.02〜0.1μmの
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物により研磨処理を行うと、CuまたはCu合金の
研磨表面への損傷を抑制することができる。
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物により研磨処理を行うと、CuまたはCu合金の
研磨表面への損傷を抑制することができる。
【0081】前記研磨砥粒の含有量は、前述した銅系金
属用研磨組成物と同様な1〜20重量%、より好ましく
は2〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
属用研磨組成物と同様な1〜20重量%、より好ましく
は2〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
【0082】前記研磨組成物中の前記酸化剤およびその
含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物と同
様なものおよび同様な範囲にすることが好ましい。
含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研磨組成物と同
様なものおよび同様な範囲にすることが好ましい。
【0083】前記研磨組成物は、さらに非イオン性、両
性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面活性剤が添
加されることを許容する。
性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面活性剤が添
加されることを許容する。
【0084】前記研磨組成物による研磨処理は、例えば
前述したFIG.3に示すポリシング装置が用いて行わ
れる。
前述したFIG.3に示すポリシング装置が用いて行わ
れる。
【0085】前述した図3に示すポリシング装置を用い
る研磨処理において、基板ホルダで保持された基板を前
記研磨パッドに与える荷重は研磨組成物の組成により適
宜選定されるが、例えば50〜1000g/cm2 にす
ることが好ましい。
る研磨処理において、基板ホルダで保持された基板を前
記研磨パッドに与える荷重は研磨組成物の組成により適
宜選定されるが、例えば50〜1000g/cm2 にす
ることが好ましい。
【0086】本発明に係わる半導体装置の製造におい
て、前記半導体基板上の前記溝および開口部を含む前記
絶縁膜に前記配線材料膜を形成する前に導電性バリア層
を形成することを許容する。このような導電性バリア層
を前記溝および開口部を含む前記絶縁膜に形成すること
によって、Cuのような配線材料膜の形成、エッチバッ
クにより前記導電性バリア層で囲まれた前記溝および開
口部にデュアルダマシン構造の配線層を形成することが
可能になる。その結果、配線材料であるCuが前記絶縁
膜に拡散するのを前記導電性バリア層で阻止し、Cuに
よる半導体基板の汚染を防止することが可能になる。
て、前記半導体基板上の前記溝および開口部を含む前記
絶縁膜に前記配線材料膜を形成する前に導電性バリア層
を形成することを許容する。このような導電性バリア層
を前記溝および開口部を含む前記絶縁膜に形成すること
によって、Cuのような配線材料膜の形成、エッチバッ
クにより前記導電性バリア層で囲まれた前記溝および開
口部にデュアルダマシン構造の配線層を形成することが
可能になる。その結果、配線材料であるCuが前記絶縁
膜に拡散するのを前記導電性バリア層で阻止し、Cuに
よる半導体基板の汚染を防止することが可能になる。
【0087】前記導電性バリア層は、例えばTiN、T
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または2層以上から作られる。このような導電性
バリア層は、15〜50nmの厚さを有することが好ま
しい。
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または2層以上から作られる。このような導電性
バリア層は、15〜50nmの厚さを有することが好ま
しい。
【0088】以上説明した本発明に係わる半導体装置の
製造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当する
溝およびこの溝底部の一部に位置する前記絶縁膜部部に
前記半導体基板表面に達する開口部を形成し、これら溝
および開口物を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金
からなる配線材料膜を形成する。つづいて、銅と反応し
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する銅系金属用研磨組成物
と例えば前述した図3に示すポリシング装置とを用いて
前記配線材料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨
する。前記研磨組成物は、既述したようにCu膜または
Cu合金膜の浸漬時において前記Cu膜またはCu合金
膜を全く溶解せず、かつ研磨時においてCu膜またはC
u合金膜を高い速度で研磨することができる。
製造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当する
溝およびこの溝底部の一部に位置する前記絶縁膜部部に
前記半導体基板表面に達する開口部を形成し、これら溝
および開口物を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金
からなる配線材料膜を形成する。つづいて、銅と反応し
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する銅系金属用研磨組成物
と例えば前述した図3に示すポリシング装置とを用いて
前記配線材料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨
する。前記研磨組成物は、既述したようにCu膜または
Cu合金膜の浸漬時において前記Cu膜またはCu合金
膜を全く溶解せず、かつ研磨時においてCu膜またはC
u合金膜を高い速度で研磨することができる。
【0089】その結果、前記研磨工程において前記配線
材料膜はその表面から順次ポリシングされる、いわゆる
エッチバックがなされるため、前記絶縁膜の前記溝およ
び開口部内にデュアルダマシン構造を有する配線層を例
えば前記絶縁膜表面と面一に形成できる。また、エッチ
バック工程後の前記配線層は前記研磨組成物と接触され
るが、前述したようにCuまたはCu合金を溶解しない
ため、前記配線層が溶解(エッチング)されるのを回避
できる。
材料膜はその表面から順次ポリシングされる、いわゆる
エッチバックがなされるため、前記絶縁膜の前記溝およ
び開口部内にデュアルダマシン構造を有する配線層を例
えば前記絶縁膜表面と面一に形成できる。また、エッチ
バック工程後の前記配線層は前記研磨組成物と接触され
るが、前述したようにCuまたはCu合金を溶解しない
ため、前記配線層が溶解(エッチング)されるのを回避
できる。
【0090】したがって、高精度のデュアルダマシン構
造の配線層を有する半導体装置を製造することができ
る。
造の配線層を有する半導体装置を製造することができ
る。
【0091】また、前記絶縁膜に形成された埋配線層の
表面は、研磨組成物に接触して前述した銅錯体層が生成
されるものの、その厚さは20nmと極めて薄いため、
前記銅錯体層を除去して純Cu表面を露出させる際に配
線層が過度に膜減りするのを回避できる。
表面は、研磨組成物に接触して前述した銅錯体層が生成
されるものの、その厚さは20nmと極めて薄いため、
前記銅錯体層を除去して純Cu表面を露出させる際に配
線層が過度に膜減りするのを回避できる。
【0092】さらに、研磨砥粒としてγ−アルミナに比
べて極めて軟質のコロイダルアルミナを用いることによ
って、例えば基板上に成膜された銅もしくは銅合金の金
属膜を研磨する際、前記金属の研磨表面への傷発生を抑
制できる。その結果、前記絶縁膜に断線に繋がる傷のな
い信頼性の高いデュアルダマシン構造の配線を形成する
ことができる。
べて極めて軟質のコロイダルアルミナを用いることによ
って、例えば基板上に成膜された銅もしくは銅合金の金
属膜を研磨する際、前記金属の研磨表面への傷発生を抑
制できる。その結果、前記絶縁膜に断線に繋がる傷のな
い信頼性の高いデュアルダマシン構造の配線を形成する
ことができる。
【0093】さらに、非イオン性、両性イオン性、陰イ
オン性、陽イオン性の界面活性剤がさらに含有する研磨
組成物を用いれば、下地の絶縁膜の膜減り(シンニン
グ)を抑制でき、絶縁耐圧の高い半導体装置を製造する
ことが可能になり、かつエッチバック工程後の洗浄にお
いて前記絶縁膜上に残留した微細な配線材料および有機
物等の汚染物質を容易に除去することが可能になる。
オン性、陽イオン性の界面活性剤がさらに含有する研磨
組成物を用いれば、下地の絶縁膜の膜減り(シンニン
グ)を抑制でき、絶縁耐圧の高い半導体装置を製造する
ことが可能になり、かつエッチバック工程後の洗浄にお
いて前記絶縁膜上に残留した微細な配線材料および有機
物等の汚染物質を容易に除去することが可能になる。
【0094】次に、本発明に係わる多層配線構造を有す
る半導体装置の製造方法を説明する。
る半導体装置の製造方法を説明する。
【0095】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
上の第1絶縁膜に少なくとも第1ビアフィルに相当する
形状の第1開口部を形成する工程と、前記開口部を含む
前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる第1配線材料膜
を形成する工程と、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅
よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有
機酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞ
れ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを
含有する第1研磨組成物を用いて前記第1配線材料膜を
研磨し、それによって前記第1開口部に前記第1ビアフ
ィルを形成する工程と、前記第1ビアフィルを含む前記
第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程;前記第2絶
縁膜に少なくとも前記第1ビアフィルに到達する第2ビ
アフィルに相当する形状の第2開口部を形成する工程
と、前記第2開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または
銅合金からなる第2配線材料膜を形成する工程と、銅と
反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅
錯体を生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基
およびヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸
と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する第2研磨組成
物を用いて前記第2配線材料膜を研磨し、それによって
前記第2開口部に前記第2ビアフィルを形成する工程と
を具備する。
上の第1絶縁膜に少なくとも第1ビアフィルに相当する
形状の第1開口部を形成する工程と、前記開口部を含む
前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる第1配線材料膜
を形成する工程と、銅と反応して水に難溶性で、かつ銅
よりも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有
機酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞ
れ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを
含有する第1研磨組成物を用いて前記第1配線材料膜を
研磨し、それによって前記第1開口部に前記第1ビアフ
ィルを形成する工程と、前記第1ビアフィルを含む前記
第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程;前記第2絶
縁膜に少なくとも前記第1ビアフィルに到達する第2ビ
アフィルに相当する形状の第2開口部を形成する工程
と、前記第2開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または
銅合金からなる第2配線材料膜を形成する工程と、銅と
反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅
錯体を生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基
およびヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸
と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する第2研磨組成
物を用いて前記第2配線材料膜を研磨し、それによって
前記第2開口部に前記第2ビアフィルを形成する工程と
を具備する。
【0096】前記第1ビアフィルが位置する前記半導体
基板の表面には、前記基板と同一導電型もしくは前記基
板と反対導電型の拡散層を形成することを許容する。前
者の拡散層は、基板バイアス用として利用でき、後者の
拡散層は配線層として利用することができる。
基板の表面には、前記基板と同一導電型もしくは前記基
板と反対導電型の拡散層を形成することを許容する。前
者の拡散層は、基板バイアス用として利用でき、後者の
拡散層は配線層として利用することができる。
【0097】前記第1、第2の絶縁膜としては、例えば
シリコン酸化膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、
リン添加ガラス膜(PSG膜)等を用いることができ
る。前記第2絶縁膜は、表面に窒化シリコン、炭素、ア
ルミナ、窒化ホウ素、ダイヤモンド等からなる絶縁性の
研磨ストッパ膜が被覆されることを許容する。
シリコン酸化膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、
リン添加ガラス膜(PSG膜)等を用いることができ
る。前記第2絶縁膜は、表面に窒化シリコン、炭素、ア
ルミナ、窒化ホウ素、ダイヤモンド等からなる絶縁性の
研磨ストッパ膜が被覆されることを許容する。
【0098】前記第1、第2の絶縁膜のうちの少なくと
も一方の絶縁膜は、前述した比誘電率が3.5以下の絶
縁材料から作られることが好ましい。
も一方の絶縁膜は、前述した比誘電率が3.5以下の絶
縁材料から作られることが好ましい。
【0099】前記Cu合金としては、例えばCu−Si
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
【0100】前記CuまたはCu合金からなる第1、第
2の配線材料膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無
電解メッキ等により形成される。具体的には、銅もしく
は銅合金をスパッタ法またはCVD法により堆積し、さ
らに無電解銅メッキを施して銅または銅合金からなる第
1、第2の配線材料膜を形成する。
2の配線材料膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無
電解メッキ等により形成される。具体的には、銅もしく
は銅合金をスパッタ法またはCVD法により堆積し、さ
らに無電解銅メッキを施して銅または銅合金からなる第
1、第2の配線材料膜を形成する。
【0101】前記第1、第2の研磨組成物中の前記第1
有機酸およびその含有量は、それぞれ前述した銅系金属
用研磨組成物と同様なもの、同様な範囲にすることが好
ましい。
有機酸およびその含有量は、それぞれ前述した銅系金属
用研磨組成物と同様なもの、同様な範囲にすることが好
ましい。
【0102】前記第1、第2の研磨組成物中の前記第2
有機酸およびその含有量は、前述した銅系金属用研磨組
成物と同様なもの、同様な範囲にすることが好ましい。
有機酸およびその含有量は、前述した銅系金属用研磨組
成物と同様なもの、同様な範囲にすることが好ましい。
【0103】前記第1、第2の研磨組成物中の研磨砥粒
は、シリカ、ジルコニア、酸化セリウムおよびアルミナ
から選ばれる少なくとも1つの材料から作られ、特にコ
ロイダルアルミナ単独もしくはコロイダルアルミナとコ
ロイダルシリカのようなシリカ粒子との混合粒子である
ことが好ましい。このようなコロイダルアルミナを研磨
砥粒として含む研磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨
表面への損傷を抑制することが可能になる。
は、シリカ、ジルコニア、酸化セリウムおよびアルミナ
から選ばれる少なくとも1つの材料から作られ、特にコ
ロイダルアルミナ単独もしくはコロイダルアルミナとコ
ロイダルシリカのようなシリカ粒子との混合粒子である
ことが好ましい。このようなコロイダルアルミナを研磨
砥粒として含む研磨組成物は、銅もしくは銅合金の研磨
表面への損傷を抑制することが可能になる。
【0104】前記研磨砥粒は、0.02〜0.1μmの
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物により研磨処理を行うと、CuまたはCu合金の
研磨表面への損傷を抑制することができる。
平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を
有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨
組成物により研磨処理を行うと、CuまたはCu合金の
研磨表面への損傷を抑制することができる。
【0105】前記研磨砥粒の含有量は、前述した銅系金
属用研磨組成物と同様な1〜20重量%、より好ましく
は2〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
属用研磨組成物と同様な1〜20重量%、より好ましく
は2〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
【0106】前記第1、第2の研磨組成物中の前記酸化
剤およびその含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研
磨組成物と同様なものおよび同様な範囲にすることが好
ましい。
剤およびその含有量は、それぞれ前述した銅系金属用研
磨組成物と同様なものおよび同様な範囲にすることが好
ましい。
【0107】前記第1、第2の研磨組成物は、さらに非
イオン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界
面活性剤が添加されることを許容する。
イオン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界
面活性剤が添加されることを許容する。
【0108】前記第1、第2の研磨組成物による研磨処
理は、例えば前述した図3に示すポリシング装置が用い
て行われる。
理は、例えば前述した図3に示すポリシング装置が用い
て行われる。
【0109】図3に示すポリシング装置を用いる研磨処
理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パ
ッドに与える荷重は研磨組成物の組成により適宜選定さ
れるが、例えば50〜1000g/cm2 にすることが
好ましい。
理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パ
ッドに与える荷重は研磨組成物の組成により適宜選定さ
れるが、例えば50〜1000g/cm2 にすることが
好ましい。
【0110】第1、第2のの研磨組成物は、互いに成分
組成および組成比率が同一であっても、互いに成分組成
または組成比率が異なってもよい。
組成および組成比率が同一であっても、互いに成分組成
または組成比率が異なってもよい。
【0111】本発明に係わる半導体装置の製造におい
て、以下に説明する工程を追加することを許容する。
て、以下に説明する工程を追加することを許容する。
【0112】(1)前記第1絶縁膜に第1配線層に相当
する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記第1
開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成物を
用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記
第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に前記
第1配線層を形成する。
する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記第1
開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成物を
用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記
第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に前記
第1配線層を形成する。
【0113】(2)前記第2絶縁膜に第2配線層に相当
する形状の第2溝を形成し、この第2溝および前記第2
開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第2配線材料膜を形成した後、前記第2研磨組成物を
用いて前記第2配線材料膜を研磨し、それによって前記
第2開口部に前記第2ビアフィルを、前記第2溝に前記
第2配線層を形成する。
する形状の第2溝を形成し、この第2溝および前記第2
開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第2配線材料膜を形成した後、前記第2研磨組成物を
用いて前記第2配線材料膜を研磨し、それによって前記
第2開口部に前記第2ビアフィルを、前記第2溝に前記
第2配線層を形成する。
【0114】(3)前記第1絶縁膜に第1配線層に相当
する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記第1
開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成物を
用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記
第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に前記
第1配線層を形成する。つづいて、前記第1絶縁膜上に
形成した前記第2絶縁膜に第2配線層に相当する形状の
第2溝を形成し、この第2溝および前記第2開口部を含
む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金からなる第2配線
材料膜を形成した後、前記第2研磨組成物を用いて前記
第2配線材料膜を研磨し、それによって前記第2開口部
に前記第2ビアフィルを、前記第2溝に前記第2配線層
を形成する。
する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記第1
開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成物を
用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記
第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に前記
第1配線層を形成する。つづいて、前記第1絶縁膜上に
形成した前記第2絶縁膜に第2配線層に相当する形状の
第2溝を形成し、この第2溝および前記第2開口部を含
む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金からなる第2配線
材料膜を形成した後、前記第2研磨組成物を用いて前記
第2配線材料膜を研磨し、それによって前記第2開口部
に前記第2ビアフィルを、前記第2溝に前記第2配線層
を形成する。
【0115】(4)前記第1絶縁膜に第1配線層に相当
する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記第1
開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成物を
用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記
第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に前記
第1配線層を形成する。つづいて、前記第1絶縁膜上に
形成した前記第2絶縁膜に前記第1配線層に達する第3
ビアフィルに相当する形状の第3開口部を形成し、この
第3開口部および前記第2開口部を含む前記第2絶縁膜
上に銅または銅合金からなる第2配線材料膜を形成した
後、前記第2研磨組成物を用いて前記第2配線材料膜を
研磨し、それによって前記第2開口部に前記第2ビアフ
ィルを、前記第3開口部に前記第3ビアフィルを形成す
る。
する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記第1
開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金からな
る第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成物を
用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記
第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に前記
第1配線層を形成する。つづいて、前記第1絶縁膜上に
形成した前記第2絶縁膜に前記第1配線層に達する第3
ビアフィルに相当する形状の第3開口部を形成し、この
第3開口部および前記第2開口部を含む前記第2絶縁膜
上に銅または銅合金からなる第2配線材料膜を形成した
後、前記第2研磨組成物を用いて前記第2配線材料膜を
研磨し、それによって前記第2開口部に前記第2ビアフ
ィルを、前記第3開口部に前記第3ビアフィルを形成す
る。
【0116】本発明に係わる半導体装置の製造におい
て、第1開口部(および第1溝)を含む前記第1絶縁膜
に前記第1配線材料膜を形成する前に導電性バリア層を
形成したり、第2開口部(および第2溝)を含む前記第
2絶縁膜に前記第2配線材料膜を形成する前に導電性バ
リア層を形成することを許容する。このような導電性バ
リア層を前記開口部(および溝)を含む前記絶縁膜に形
成することによって、Cuのような配線材料膜の形成、
エッチバックにより前記導電性バリア層で囲まれた前記
開口部にビアフィルを形成することが可能になる。その
結果、配線材料であるCuが前記絶縁膜に拡散するのを
前記導電性バリア層で阻止し、Cuによる半導体基板の
汚染を防止することが可能になる。
て、第1開口部(および第1溝)を含む前記第1絶縁膜
に前記第1配線材料膜を形成する前に導電性バリア層を
形成したり、第2開口部(および第2溝)を含む前記第
2絶縁膜に前記第2配線材料膜を形成する前に導電性バ
リア層を形成することを許容する。このような導電性バ
リア層を前記開口部(および溝)を含む前記絶縁膜に形
成することによって、Cuのような配線材料膜の形成、
エッチバックにより前記導電性バリア層で囲まれた前記
開口部にビアフィルを形成することが可能になる。その
結果、配線材料であるCuが前記絶縁膜に拡散するのを
前記導電性バリア層で阻止し、Cuによる半導体基板の
汚染を防止することが可能になる。
【0117】前記導電性バリア層は、例えばTiN、T
i、Nb、W,WN,TaN,Ta,Co,Co,Z
r,ZrNおよびCuTa合金から選ばれる1層または
2層以上から作られる。このような導電性バリア層は、
15〜50nmの厚さを有することが好ましい。
i、Nb、W,WN,TaN,Ta,Co,Co,Z
r,ZrNおよびCuTa合金から選ばれる1層または
2層以上から作られる。このような導電性バリア層は、
15〜50nmの厚さを有することが好ましい。
【0118】前記第1絶縁膜に第1配線層を形成する、
例えば前記(1),(3),(4)の方法の場合、その
第1配線層の形成後、前記第2絶縁膜を形成前に、前記
第1配線層を含む前記第1絶縁膜上に窒化ケイ素および
窒素添加酸化ケイ素から選ばれる少なくとも1つの絶縁
材料からなるバリア層を形成することを許容する。この
バリア層の厚さは、50〜200μmにすることが好ま
しい。このようなバリア層は、前記銅または銅合金から
なる第1配線層の露出表面を覆うことができるため、こ
の第1配線層の銅または銅合金が前記第2絶縁膜を経由
して前記第1絶縁膜に戻り、ここから前記半導体基板に
拡散して汚染するのを防止できる。また、前記絶縁材料
からなるバリア層は第2絶縁膜に形成された第2ビアフ
ィル(および第2配線層)から銅または銅合金がその下
の第1絶縁膜に拡散するのを防止できる。その結果、前
記第2絶縁膜に第2開口部(および第2溝)に予め銅ま
たは銅合金の拡散を防止するための前述した導電性バリ
ア層の形成を省略することが可能になる。
例えば前記(1),(3),(4)の方法の場合、その
第1配線層の形成後、前記第2絶縁膜を形成前に、前記
第1配線層を含む前記第1絶縁膜上に窒化ケイ素および
窒素添加酸化ケイ素から選ばれる少なくとも1つの絶縁
材料からなるバリア層を形成することを許容する。この
バリア層の厚さは、50〜200μmにすることが好ま
しい。このようなバリア層は、前記銅または銅合金から
なる第1配線層の露出表面を覆うことができるため、こ
の第1配線層の銅または銅合金が前記第2絶縁膜を経由
して前記第1絶縁膜に戻り、ここから前記半導体基板に
拡散して汚染するのを防止できる。また、前記絶縁材料
からなるバリア層は第2絶縁膜に形成された第2ビアフ
ィル(および第2配線層)から銅または銅合金がその下
の第1絶縁膜に拡散するのを防止できる。その結果、前
記第2絶縁膜に第2開口部(および第2溝)に予め銅ま
たは銅合金の拡散を防止するための前述した導電性バリ
ア層の形成を省略することが可能になる。
【0119】また、前記第1絶縁膜に第1配線層を形成
する、例えば前記(1),(3),(4)の方法の場
合、その第1配線層の形成後にその露出表面に前述した
TiN、Ti、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,
Ta,Co,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金か
ら選ばれる1層または2層以上の導電性バリア層を形成
することを許容する。
する、例えば前記(1),(3),(4)の方法の場
合、その第1配線層の形成後にその露出表面に前述した
TiN、Ti、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,
Ta,Co,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金か
ら選ばれる1層または2層以上の導電性バリア層を形成
することを許容する。
【0120】以上説明した本発明に係わる半導体装置の
製造方法によれば、第1絶縁膜に半導体基板表面に達す
る銅または銅合金からなる高精度の第1ビアフィルを少
なくとも形成でき、さらに第2絶縁膜に前記第1ビアフ
ィルに接続された銅または銅合金からなる高精度の第2
ビアフィルを少なくとも形成できる。その結果、銅また
は銅合金からなる多層配線構造を有する半導体装置を得
ることができる。
製造方法によれば、第1絶縁膜に半導体基板表面に達す
る銅または銅合金からなる高精度の第1ビアフィルを少
なくとも形成でき、さらに第2絶縁膜に前記第1ビアフ
ィルに接続された銅または銅合金からなる高精度の第2
ビアフィルを少なくとも形成できる。その結果、銅また
は銅合金からなる多層配線構造を有する半導体装置を得
ることができる。
【0121】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
しして詳細に説明する。
しして詳細に説明する。
【0122】(実施例1)前述した図3に示すポリシン
グ装置および前記研磨組成物を用いて基板ホルダ5にC
u膜が成膜されたシリコンウェハをそのCu膜が研磨パ
ッド(ローデル社製商品名;IC1000)2側に対向
するように逆さにして保持し、支持軸4により前記ウェ
ハを研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を与え、さ
らに前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ1
03rpm、100rpmの速度で同方向に回転させな
がら、銅系金属用研磨組成物を供給管3から50mL/
分の速度で前記研磨パッド2に供給することによって、
前記Cu膜の研磨を行なった。
グ装置および前記研磨組成物を用いて基板ホルダ5にC
u膜が成膜されたシリコンウェハをそのCu膜が研磨パ
ッド(ローデル社製商品名;IC1000)2側に対向
するように逆さにして保持し、支持軸4により前記ウェ
ハを研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を与え、さ
らに前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ1
03rpm、100rpmの速度で同方向に回転させな
がら、銅系金属用研磨組成物を供給管3から50mL/
分の速度で前記研磨パッド2に供給することによって、
前記Cu膜の研磨を行なった。
【0123】なお、銅系金属用研磨組成物としては2−
キノリンカルボン酸(キナルジン酸)、乳酸、ドデシル
硫酸アンモニウム、ポリビニルピロリドン(PVP)、
過酸化水素、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナお
よび水が下記表1に示す割合で配合されたものを用い
た。
キノリンカルボン酸(キナルジン酸)、乳酸、ドデシル
硫酸アンモニウム、ポリビニルピロリドン(PVP)、
過酸化水素、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナお
よび水が下記表1に示す割合で配合されたものを用い
た。
【0124】また、表面に酸化膜が成長されたシリコン
ウェハを用いた以外、前述したCu膜と同様な条件で酸
化膜を5分間研磨した。
ウェハを用いた以外、前述したCu膜と同様な条件で酸
化膜を5分間研磨した。
【0125】さらに、表面にシリコン窒化膜(SiN
膜)が成長されたシリコンウェハを用いた以外、前述し
たCu膜と同様な条件でSiN膜を5分間研磨した。
膜)が成長されたシリコンウェハを用いた以外、前述し
たCu膜と同様な条件でSiN膜を5分間研磨した。
【0126】このような研磨処理におけるCu膜、酸化
膜およびSiN膜の研磨速度を測定した。また、これら
の研磨速度からCu膜の対酸化膜選択比、対SiN膜選
択比を求めた。これらの結果を下記表2に示す。
膜およびSiN膜の研磨速度を測定した。また、これら
の研磨速度からCu膜の対酸化膜選択比、対SiN膜選
択比を求めた。これらの結果を下記表2に示す。
【0127】(実施例2〜5)銅系金属用研磨組成物と
して、下記表1に示す組成割合のものを用いた以外、実
施例1と同様な方法によりシリコンウェハ上のCu膜、
酸化膜およびSiN膜を研磨し、それらの膜の研磨速度
を測定した。また、これらの研磨速度からCu膜の対酸
化膜選択比、対SiN膜選択比を求めた。これらの結果
を下記表2に示す。
して、下記表1に示す組成割合のものを用いた以外、実
施例1と同様な方法によりシリコンウェハ上のCu膜、
酸化膜およびSiN膜を研磨し、それらの膜の研磨速度
を測定した。また、これらの研磨速度からCu膜の対酸
化膜選択比、対SiN膜選択比を求めた。これらの結果
を下記表2に示す。
【0128】(比較例1,2)銅系金属用研磨組成物と
して、下記表1に示す組成割合のものを用いた以外、実
施例1と同様な方法によりシリコンウェハ上のCu膜、
酸化膜およびSiN膜を研磨し、それらの膜の研磨速度
を測定した。また、これらの研磨速度からCu膜の対酸
化膜選択比、対SiN膜選択比を求めた。これらの結果
を下記表2に示す。
して、下記表1に示す組成割合のものを用いた以外、実
施例1と同様な方法によりシリコンウェハ上のCu膜、
酸化膜およびSiN膜を研磨し、それらの膜の研磨速度
を測定した。また、これらの研磨速度からCu膜の対酸
化膜選択比、対SiN膜選択比を求めた。これらの結果
を下記表2に示す。
【0129】
【表1】
【0130】
【表2】
【0131】前記表1および表2から明らかなように第
1有機酸である2−キノリンカルボン酸(キナルジン
酸)と、酸化剤である過酸化水素と、研磨砥粒であるコ
ロイダルシリカおよびコロイダルアルミナと水の他に第
2有機酸である乳酸を含有する実施例1〜5の銅系金属
用研磨組成物は、有機酸として2−キノリンカルボン酸
(キナルジン酸)のみを用いた比較例1の研磨組成物に
比べて銅研磨速度が速く、かつCu膜の対酸化膜選択
比、対SiN膜選択比も高いことがわかる。
1有機酸である2−キノリンカルボン酸(キナルジン
酸)と、酸化剤である過酸化水素と、研磨砥粒であるコ
ロイダルシリカおよびコロイダルアルミナと水の他に第
2有機酸である乳酸を含有する実施例1〜5の銅系金属
用研磨組成物は、有機酸として2−キノリンカルボン酸
(キナルジン酸)のみを用いた比較例1の研磨組成物に
比べて銅研磨速度が速く、かつCu膜の対酸化膜選択
比、対SiN膜選択比も高いことがわかる。
【0132】一方、有機酸として乳酸のみを用いた比較
例2の研磨組成物はCuの研磨速度が速いものの、その
研磨は主に化学的エッチングによるものであるため、ポ
リシング装置による研磨停止後においてもCuのエッチ
ングが進行する。その結果、前記研磨組成物をCuのエ
ッチバックに適用しても、高精度の埋め込み配線を形成
することが困難になる。
例2の研磨組成物はCuの研磨速度が速いものの、その
研磨は主に化学的エッチングによるものであるため、ポ
リシング装置による研磨停止後においてもCuのエッチ
ングが進行する。その結果、前記研磨組成物をCuのエ
ッチバックに適用しても、高精度の埋め込み配線を形成
することが困難になる。
【0133】(実施例6)まず、図5の(A)に示すよ
うに表面に図示しないソース、ドレイン等の拡散層が形
成されたシリコン基板21上にCVD法により層間絶縁
膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜22を
堆積した後、前記SiO2 膜22にフォトエッチング技
術により配線層に相当する形状を有する深さ500nm
の複数の溝23を形成した。つづいて、図5の(B)に
示すように前記溝23を含む前記SiO2 膜22上にス
パッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア
層24および厚さ600nmのCu膜25をこの順序で
形成した。
うに表面に図示しないソース、ドレイン等の拡散層が形
成されたシリコン基板21上にCVD法により層間絶縁
膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜22を
堆積した後、前記SiO2 膜22にフォトエッチング技
術により配線層に相当する形状を有する深さ500nm
の複数の溝23を形成した。つづいて、図5の(B)に
示すように前記溝23を含む前記SiO2 膜22上にス
パッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア
層24および厚さ600nmのCu膜25をこの順序で
形成した。
【0134】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図5の(B)に示す基板21を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をターンテーブル1上のローデル社製商品名;IC10
00からなる研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を
与え、前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ
103rpm、100rpmの速度で同方向に回転させ
ながら、銅系金属用研磨組成物を供給管3から50ml
/分の速度で前記研磨パッド2に供給して前記基板21
に形成したCu膜25およびバリア層24を前記SiO
2 膜22の表面が露出するまで研磨した。ここで、前記
銅系金属用研磨組成物として2−キノリンカルボン酸
(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.2重量%、
ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、ポリビニル
ピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化水素13.
3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、コロイダル
アルミナ1.47重量%および水の組成を有するものを
用いた。前記研磨工程において、前記研磨組成物はCu
膜との接触時のエッチングが全く起こらず、前記研磨パ
ッドによる研磨時の研磨速度が約605nm/分であっ
た。このため、研磨工程において図5の(B)に示す凸
状のCu膜25は前記研磨パッドと機械的に接触する表
面から優先的にポリシングされ、さらに露出したバリア
層24がポリシングされる、いわゆるエッチバックがな
された。その結果、図5の(C)に示すように前記溝2
3内にバリア層24が残存すると共に、前記バリア層2
4で覆われた前記溝23内に前記SiO2 膜22表面と
面一な埋め込みCu配線層26が形成された。
置の基板ホルダ5に図5の(B)に示す基板21を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をターンテーブル1上のローデル社製商品名;IC10
00からなる研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を
与え、前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ
103rpm、100rpmの速度で同方向に回転させ
ながら、銅系金属用研磨組成物を供給管3から50ml
/分の速度で前記研磨パッド2に供給して前記基板21
に形成したCu膜25およびバリア層24を前記SiO
2 膜22の表面が露出するまで研磨した。ここで、前記
銅系金属用研磨組成物として2−キノリンカルボン酸
(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.2重量%、
ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、ポリビニル
ピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化水素13.
3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、コロイダル
アルミナ1.47重量%および水の組成を有するものを
用いた。前記研磨工程において、前記研磨組成物はCu
膜との接触時のエッチングが全く起こらず、前記研磨パ
ッドによる研磨時の研磨速度が約605nm/分であっ
た。このため、研磨工程において図5の(B)に示す凸
状のCu膜25は前記研磨パッドと機械的に接触する表
面から優先的にポリシングされ、さらに露出したバリア
層24がポリシングされる、いわゆるエッチバックがな
された。その結果、図5の(C)に示すように前記溝2
3内にバリア層24が残存すると共に、前記バリア層2
4で覆われた前記溝23内に前記SiO2 膜22表面と
面一な埋め込みCu配線層26が形成された。
【0135】また、研磨砥粒としてコロイダルアルミナ
およびコロイダルシリカの混合物を用いることによっ
て、表面に傷痕の少ない埋め込みCu配線層26が形成
された。
およびコロイダルシリカの混合物を用いることによっ
て、表面に傷痕の少ない埋め込みCu配線層26が形成
された。
【0136】さらに、前記ポリシング装置のホルダ5に
よる前記研磨パッド2への荷重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層26が前記研磨組成物に接触されても溶
解(エッチング)されることがなかった。
よる前記研磨パッド2への荷重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層26が前記研磨組成物に接触されても溶
解(エッチング)されることがなかった。
【0137】(実施例7)まず、表面にソース、ドレイ
ン等の拡散層が形成されたシリコン基板上にCVD法に
より絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2
膜を堆積した後、前記SiO2 膜にフォトエッチング技
術により配線層に相当する形状を有する深さ500nm
の複数の溝を形成した。つづいて、前記溝を含む前記S
iO2 膜上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiN
からなるバリア層および厚さ600nmのCu膜をこの
順序で堆積した。
ン等の拡散層が形成されたシリコン基板上にCVD法に
より絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2
膜を堆積した後、前記SiO2 膜にフォトエッチング技
術により配線層に相当する形状を有する深さ500nm
の複数の溝を形成した。つづいて、前記溝を含む前記S
iO2 膜上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiN
からなるバリア層および厚さ600nmのCu膜をこの
順序で堆積した。
【0138】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に前記基板を逆さにして保持し、前記
ホルダ5の支持軸4により前記基板をターンテーブル1
上のローデル社製商品名;IC1000からなる研磨パ
ッド2に500g/cm2 の加重を与え、前記ターンテ
ーブル1およびホルダ5をそれぞれ103rpm、10
0rpmの速度で同方向に回転させながら、銅系金属用
研磨組成物を供給管3から50mL/分の速度で前記研
磨パッド2に供給して前記基板に堆積したCu膜および
バリア層を前記SiO2 膜の表面が露出するまで研磨し
た。ここで、銅系金属用前記研磨組成物として2−キノ
リンカルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸
1.2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量
%、ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過
酸化水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量
%、コロイダルアルミナ1.47重量%および水の組成
を有するものを用いた。前記研磨工程において、前記研
磨組成物はCu膜との接触時のエッチングが全く起こら
ず、前記研磨パッドによる研磨時の研磨速度が約120
0nm/分であった。このため、研磨工程において凸状
のCu膜は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から
優先的にポリシングされ、さらに露出したバリア層がポ
リシングされる、いわゆるエッチバックがなされた。そ
の結果、前記溝内に前記バリア層が残存すると共に、前
記バリア層で覆われた前記溝内に前記SiO2 膜表面と
面一な埋め込みCu配線層が形成された。
置の基板ホルダ5に前記基板を逆さにして保持し、前記
ホルダ5の支持軸4により前記基板をターンテーブル1
上のローデル社製商品名;IC1000からなる研磨パ
ッド2に500g/cm2 の加重を与え、前記ターンテ
ーブル1およびホルダ5をそれぞれ103rpm、10
0rpmの速度で同方向に回転させながら、銅系金属用
研磨組成物を供給管3から50mL/分の速度で前記研
磨パッド2に供給して前記基板に堆積したCu膜および
バリア層を前記SiO2 膜の表面が露出するまで研磨し
た。ここで、銅系金属用前記研磨組成物として2−キノ
リンカルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸
1.2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量
%、ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過
酸化水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量
%、コロイダルアルミナ1.47重量%および水の組成
を有するものを用いた。前記研磨工程において、前記研
磨組成物はCu膜との接触時のエッチングが全く起こら
ず、前記研磨パッドによる研磨時の研磨速度が約120
0nm/分であった。このため、研磨工程において凸状
のCu膜は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から
優先的にポリシングされ、さらに露出したバリア層がポ
リシングされる、いわゆるエッチバックがなされた。そ
の結果、前記溝内に前記バリア層が残存すると共に、前
記バリア層で覆われた前記溝内に前記SiO2 膜表面と
面一な埋め込みCu配線層が形成された。
【0139】また、界面活性剤を含む前記組成の銅系金
属用研磨組成物は前述した表1に示すようにCuに対す
るSiO2 の研磨選択性が高いため、前記エッチバック
工程においてSiO2 膜(層間絶縁膜)の膜減り(シン
ニング)を防止することができた。
属用研磨組成物は前述した表1に示すようにCuに対す
るSiO2 の研磨選択性が高いため、前記エッチバック
工程においてSiO2 膜(層間絶縁膜)の膜減り(シン
ニング)を防止することができた。
【0140】さらに、前記ポリシング装置のホルダ5に
よる前記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層が前記研磨組成物に接触されても溶解
(エッチング)されることがなかった。
よる前記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層が前記研磨組成物に接触されても溶解
(エッチング)されることがなかった。
【0141】次いで、前記埋め込み配線層の形成後の基
板を純水を用いて超音波洗浄を行った。このように洗浄
処理を行うことによって、SiO2 膜等の表面に残留し
たCu研磨片、Cu錯体の研磨片および2−キノリンカ
ルボン酸および乳酸のような有機物が除去され、SiO
2 膜の表面を清浄化できた。
板を純水を用いて超音波洗浄を行った。このように洗浄
処理を行うことによって、SiO2 膜等の表面に残留し
たCu研磨片、Cu錯体の研磨片および2−キノリンカ
ルボン酸および乳酸のような有機物が除去され、SiO
2 膜の表面を清浄化できた。
【0142】したがって、実施例7によれば前記絶縁膜
の溝内にその深さと同様な厚さを有する埋め込みCu配
線層を前記絶縁膜表面と面一に形成することができ、配
線層の形成後の基板表面を平坦化することができた。ま
た、界面活性剤を含む前記組成の研磨組成物を用いたエ
ッチバック工程によりCu配線層を形成した後、純水で
超音波洗浄を行うことによって、前記研磨組成物中の界
面活性剤の作用により層間絶縁膜表面が容易に清浄化さ
れるため、Cu本来の低抵抗性を持つ埋め込みCu配線
層を有する高信頼性の半導体装置を製造することができ
た。
の溝内にその深さと同様な厚さを有する埋め込みCu配
線層を前記絶縁膜表面と面一に形成することができ、配
線層の形成後の基板表面を平坦化することができた。ま
た、界面活性剤を含む前記組成の研磨組成物を用いたエ
ッチバック工程によりCu配線層を形成した後、純水で
超音波洗浄を行うことによって、前記研磨組成物中の界
面活性剤の作用により層間絶縁膜表面が容易に清浄化さ
れるため、Cu本来の低抵抗性を持つ埋め込みCu配線
層を有する高信頼性の半導体装置を製造することができ
た。
【0143】(実施例8)まず、図6の(A)に示すよ
うに表面に図示しないソース、ドレイン等の拡散層が形
成されたシリコン基板21上にCVD法により例えば厚
さ800nmのSiO2 膜22および研磨ストッパ膜と
しての厚さ200nmのSi3 N4 膜27をこの順序で
堆積して層間絶縁膜を形成した後、前記Si3 N4 膜2
7および前記SiO2 膜22にフォトエッチング技術に
より配線層に相当する形状を有する深さ500nmの複
数の溝23を形成した。つづいて、図6の(B)に示す
ように前記溝23を含む前記Si3 N4 膜27上にスパ
ッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア層
24および厚さ600nmのCu膜25をこの順序で堆
積した。
うに表面に図示しないソース、ドレイン等の拡散層が形
成されたシリコン基板21上にCVD法により例えば厚
さ800nmのSiO2 膜22および研磨ストッパ膜と
しての厚さ200nmのSi3 N4 膜27をこの順序で
堆積して層間絶縁膜を形成した後、前記Si3 N4 膜2
7および前記SiO2 膜22にフォトエッチング技術に
より配線層に相当する形状を有する深さ500nmの複
数の溝23を形成した。つづいて、図6の(B)に示す
ように前記溝23を含む前記Si3 N4 膜27上にスパ
ッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア層
24および厚さ600nmのCu膜25をこの順序で堆
積した。
【0144】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図6の(B)に示す基板21を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からな
る研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記
ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rp
mの同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管3か
ら12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給し
て前記基板21に堆積したCu膜25および前記バリア
層24を前記Si3 N4 膜27の表面が露出するまで研
磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリンカ
ルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.2
重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、ポ
リビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化水
素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、平
均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47重
量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨工
程において、前記研磨組成物はCu膜との接触時のエッ
チングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研磨時の
研磨速度が約1200nm/分であった。このため、図
6の(B)に示す凸状のCu膜25は前記研磨パッドと
機械的に接触する表面から優先的にポリシングされ、さ
らに露出した前記バリア層24がポリシングされる、い
わゆるエッチバックがなされた。
置の基板ホルダ5に図6の(B)に示す基板21を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からな
る研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記
ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rp
mの同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管3か
ら12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給し
て前記基板21に堆積したCu膜25および前記バリア
層24を前記Si3 N4 膜27の表面が露出するまで研
磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリンカ
ルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.2
重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、ポ
リビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化水
素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、平
均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47重
量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨工
程において、前記研磨組成物はCu膜との接触時のエッ
チングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研磨時の
研磨速度が約1200nm/分であった。このため、図
6の(B)に示す凸状のCu膜25は前記研磨パッドと
機械的に接触する表面から優先的にポリシングされ、さ
らに露出した前記バリア層24がポリシングされる、い
わゆるエッチバックがなされた。
【0145】その結果、図6の(C)に示すように前記
溝23内に前記バリア層24が残存すると共に、前記バ
リア層24で覆われた前記溝23内に前記Si3 N4 膜
27表面と面一な埋め込みCu配線層26が形成され
た。また、前記ポリシング装置のホルダ5による前記研
磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1お
よびホルダ5の回転の停止した後において、前記Cu配
線層26が前記研磨組成物に接触されても溶解(エッチ
ング)されることがなかった。さらに、研磨砥粒を含む
前記研磨組成物を用いたポリシング工程において前記層
間絶縁膜は表面側に研磨ストッパ膜として機能するSi
3 N4 膜27を形成しているため、前記エッチバック工
程での膜減りを抑制することができた。このため、良好
な絶縁耐圧を有する層間絶縁膜を備えた半導体装置を製
造することができた。
溝23内に前記バリア層24が残存すると共に、前記バ
リア層24で覆われた前記溝23内に前記Si3 N4 膜
27表面と面一な埋め込みCu配線層26が形成され
た。また、前記ポリシング装置のホルダ5による前記研
磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1お
よびホルダ5の回転の停止した後において、前記Cu配
線層26が前記研磨組成物に接触されても溶解(エッチ
ング)されることがなかった。さらに、研磨砥粒を含む
前記研磨組成物を用いたポリシング工程において前記層
間絶縁膜は表面側に研磨ストッパ膜として機能するSi
3 N4 膜27を形成しているため、前記エッチバック工
程での膜減りを抑制することができた。このため、良好
な絶縁耐圧を有する層間絶縁膜を備えた半導体装置を製
造することができた。
【0146】(実施例9)まず、図7の(A)に示すよ
うに表面にn+型拡散層31が形成されたシリコン基板
31上にCVD法により例えば厚さ800nmのSiO
2 膜33を堆積して層間絶縁膜を形成した後、前記Si
O2 膜33にフォトエッチング技術により配線層の形状
に相当する深さ500nm、幅400nmの複数の溝3
4を形成した。つづいて、図7の(B)に示すように前
記複数の溝34のうちの所定の溝34底部の一部に位置
する前記SiO2 膜33部分をフォトエッチング技術に
より選択的に除去して前記n+型拡散層31に達する開
口部35を形成した。
うに表面にn+型拡散層31が形成されたシリコン基板
31上にCVD法により例えば厚さ800nmのSiO
2 膜33を堆積して層間絶縁膜を形成した後、前記Si
O2 膜33にフォトエッチング技術により配線層の形状
に相当する深さ500nm、幅400nmの複数の溝3
4を形成した。つづいて、図7の(B)に示すように前
記複数の溝34のうちの所定の溝34底部の一部に位置
する前記SiO2 膜33部分をフォトエッチング技術に
より選択的に除去して前記n+型拡散層31に達する開
口部35を形成した。
【0147】次いで、図8の(C)に示すように前記溝
34および開口部35を含む前記SiO2 膜33上にス
パッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア
層36および厚さ600nmのCu膜37をこの順序で
堆積した。
34および開口部35を含む前記SiO2 膜33上にス
パッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア
層36および厚さ600nmのCu膜37をこの順序で
堆積した。
【0148】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図8の(C)に示す基板32を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からな
る研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記
ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rp
mの速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給
管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に
供給して前記基板21に堆積したCu膜37および前記
バリア層36を前記SiO2 膜33の表面が露出するま
で研磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリ
ンカルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸
1.2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量
%、ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過
酸化水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量
%、平均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.
47重量%および水の組成を有するものを用いた。前記
研磨工程において、前記研磨組成物はCu膜との接触時
のエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研
磨時の研磨速度が約1200nm/分であった。このた
め、図8の(C)に示す凸状のCu膜37は前記研磨パ
ッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシングさ
れ、さらに露出した前記バリア層36がポリシングされ
る、いわゆるエッチバックがなされた。
置の基板ホルダ5に図8の(C)に示す基板32を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からな
る研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記
ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rp
mの速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給
管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に
供給して前記基板21に堆積したCu膜37および前記
バリア層36を前記SiO2 膜33の表面が露出するま
で研磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリ
ンカルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸
1.2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量
%、ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過
酸化水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量
%、平均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.
47重量%および水の組成を有するものを用いた。前記
研磨工程において、前記研磨組成物はCu膜との接触時
のエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研
磨時の研磨速度が約1200nm/分であった。このた
め、図8の(C)に示す凸状のCu膜37は前記研磨パ
ッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシングさ
れ、さらに露出した前記バリア層36がポリシングされ
る、いわゆるエッチバックがなされた。
【0149】その結果、図8の(D)に示すように前記
溝34および前記開口部35内に前記バリア層36が残
存すると共に、前記バリア層36で覆われた前記溝34
および前記開口部35内に前記SiO2 膜33表面と面
一なデュアルダマシン構造を有するCu配線層38が形
成された。同時に、前記溝34内に前記バリア層36が
残存すると共に、前記バリア層36で覆われた前記溝3
4内に前記SiO2 膜33表面と面一なCu配線層39
が形成された。
溝34および前記開口部35内に前記バリア層36が残
存すると共に、前記バリア層36で覆われた前記溝34
および前記開口部35内に前記SiO2 膜33表面と面
一なデュアルダマシン構造を有するCu配線層38が形
成された。同時に、前記溝34内に前記バリア層36が
残存すると共に、前記バリア層36で覆われた前記溝3
4内に前記SiO2 膜33表面と面一なCu配線層39
が形成された。
【0150】また、前記デュアルダマシン構造を有する
Cu配線層38およびCu配線層39はTiNのような
銅の拡散バリア性を有するバリア層36を介して前記S
iO 2 膜33に埋め込まれているため、前記配線層3
8,39から銅がSiO2 膜33に拡散してシリコン基
板32に達し、それを汚染するのを防止することができ
た。
Cu配線層38およびCu配線層39はTiNのような
銅の拡散バリア性を有するバリア層36を介して前記S
iO 2 膜33に埋め込まれているため、前記配線層3
8,39から銅がSiO2 膜33に拡散してシリコン基
板32に達し、それを汚染するのを防止することができ
た。
【0151】さらに、前記ポリシング装置のホルダ5に
よる前記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層38,39が前記研磨組成物に接触され
ても溶解(エッチング)されることがなかった。
よる前記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層38,39が前記研磨組成物に接触され
ても溶解(エッチング)されることがなかった。
【0152】したがって、実施例9によれば高精度のデ
ュアルダマシン構造を有するCu配線層38およびCu
配線層39が形成され、活動による汚染を回避した高信
頼性の半導体装置を製造することができた。
ュアルダマシン構造を有するCu配線層38およびCu
配線層39が形成され、活動による汚染を回避した高信
頼性の半導体装置を製造することができた。
【0153】(実施例10)まず、図9の(A)に示す
ように表面にn+ 型拡散層41が形成されたp型シリコ
ン基板42上にCVD法により第1絶縁膜としての例え
ば厚さ1000nmのSiO2 膜43を堆積した後、前
記拡散層31に対応する前記SiO2 膜43にフォトエ
ッチング技術により第1開口部(第1ビアホール)44
を形成した。つづいて、図9の(B)に示すように前記
第1ビアホール44を含む前記SiO 2 膜43上にスパ
ッタ蒸着により厚さ20nmのTiNからなるバリア層
45を堆積した後、スパッタ蒸着により第1配線材料膜
である厚さ1100nmの第1Cu膜46を堆積した。
ように表面にn+ 型拡散層41が形成されたp型シリコ
ン基板42上にCVD法により第1絶縁膜としての例え
ば厚さ1000nmのSiO2 膜43を堆積した後、前
記拡散層31に対応する前記SiO2 膜43にフォトエ
ッチング技術により第1開口部(第1ビアホール)44
を形成した。つづいて、図9の(B)に示すように前記
第1ビアホール44を含む前記SiO 2 膜43上にスパ
ッタ蒸着により厚さ20nmのTiNからなるバリア層
45を堆積した後、スパッタ蒸着により第1配線材料膜
である厚さ1100nmの第1Cu膜46を堆積した。
【0154】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置のホルダ5に図9の(B)に示す基板42を逆さにし
て保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板をロ
ーデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる研
磨パッド2に300g/cm 2 の加重を与え、前記ター
ンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rpmの
速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管3
から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給
して前記基板42に堆積した第1Cu膜46およびバリ
ア層45を前記SiO2 膜43の表面が露出するまで研
磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリンカ
ルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.2
重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、ポ
リビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化水
素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、平
均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47重
量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨工
程において、前記研磨組成物は第1Cu膜との接触時の
エッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研磨
時の研磨速度が約1200nm/分であった。このた
め、図9の(B)に示す凸状の第1Cu膜46は前記研
磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシン
グされ、さらに露出したバリア層45がポリシングされ
る、いわゆるエッチバックがなされた。
置のホルダ5に図9の(B)に示す基板42を逆さにし
て保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板をロ
ーデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる研
磨パッド2に300g/cm 2 の加重を与え、前記ター
ンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rpmの
速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管3
から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給
して前記基板42に堆積した第1Cu膜46およびバリ
ア層45を前記SiO2 膜43の表面が露出するまで研
磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリンカ
ルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.2
重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、ポ
リビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化水
素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、平
均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47重
量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨工
程において、前記研磨組成物は第1Cu膜との接触時の
エッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研磨
時の研磨速度が約1200nm/分であった。このた
め、図9の(B)に示す凸状の第1Cu膜46は前記研
磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシン
グされ、さらに露出したバリア層45がポリシングされ
る、いわゆるエッチバックがなされた。
【0155】その結果、図9の(C)に示すように前記
第1ビアホール44内にバリア層45が残存すると共
に、前記バリア層45で覆われた前記ビアホール44内
に前記SiO2 膜43表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47が形成された。また、界面活性剤を含む前
記組成の研磨組成物はCuとSiO2 との研磨選択性が
高いため、前記エッチバック工程においてSiO2 膜4
3の膜減り(シンニング)を防止することができた。さ
らに、前記ポリシング装置のホルダ5による前記研磨パ
ッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1および
ホルダ5の回転の停止した後において、前記ビアフィル
47が前記研磨組成物に接触されてもエッチングが進行
することがなかった。つづいて、前記ビアフィル47の
形成後の基板を純水を用いた超音波洗浄を行ってSiO
2 膜43表面を清浄化した。
第1ビアホール44内にバリア層45が残存すると共
に、前記バリア層45で覆われた前記ビアホール44内
に前記SiO2 膜43表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47が形成された。また、界面活性剤を含む前
記組成の研磨組成物はCuとSiO2 との研磨選択性が
高いため、前記エッチバック工程においてSiO2 膜4
3の膜減り(シンニング)を防止することができた。さ
らに、前記ポリシング装置のホルダ5による前記研磨パ
ッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1および
ホルダ5の回転の停止した後において、前記ビアフィル
47が前記研磨組成物に接触されてもエッチングが進行
することがなかった。つづいて、前記ビアフィル47の
形成後の基板を純水を用いた超音波洗浄を行ってSiO
2 膜43表面を清浄化した。
【0156】次いで、図10の(D)に示すように前記
第1ビアフィル47を含む前記SiO2 膜43上にCV
D法により第2絶縁膜としての例えば厚さ1000nm
のSiO2 膜48を堆積した後、前記ビアフィル37上
に位置する前記SiO2 膜48にフォトエッチング技術
により第2開口部(第2ビアホール)49を形成した。
さらに、前記SiO2 膜48にフォトエッチング技術に
より配線層に相当する形状を有する深さ400nmの溝
50を形成した。つづいて、図10の(E)に示すよう
に前記第2ビアホール49および溝50を含む前記Si
O2 膜48上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTi
Nからなるバリア層51および第2配線材料膜である厚
さ900nmの第2Cu膜52を堆積した。
第1ビアフィル47を含む前記SiO2 膜43上にCV
D法により第2絶縁膜としての例えば厚さ1000nm
のSiO2 膜48を堆積した後、前記ビアフィル37上
に位置する前記SiO2 膜48にフォトエッチング技術
により第2開口部(第2ビアホール)49を形成した。
さらに、前記SiO2 膜48にフォトエッチング技術に
より配線層に相当する形状を有する深さ400nmの溝
50を形成した。つづいて、図10の(E)に示すよう
に前記第2ビアホール49および溝50を含む前記Si
O2 膜48上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTi
Nからなるバリア層51および第2配線材料膜である厚
さ900nmの第2Cu膜52を堆積した。
【0157】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図10の(E)に示す基板42を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100r
pmの速度で同方向に回転させながら、前述したエッチ
バック工程で用いたのと同様な組成を有する研磨組成物
を供給管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板42に堆積した第2Cu膜52
および前記バリア層51を前記SiO2 膜48の表面が
露出するまで研磨した。
置の基板ホルダ5に図10の(E)に示す基板42を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100r
pmの速度で同方向に回転させながら、前述したエッチ
バック工程で用いたのと同様な組成を有する研磨組成物
を供給管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板42に堆積した第2Cu膜52
および前記バリア層51を前記SiO2 膜48の表面が
露出するまで研磨した。
【0158】その結果、図10の(E)に示す凸状の第
2Cu膜は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から
優先的にポリシングされる、いわゆるエッチバックがな
された。このようなエッチバックにより図10の(F)
に示すように前記第1ビアフィル47上に位置した第2
ビアホール49内にバリア層51が残存すると共に、前
記バリア層51で覆われた前記第2ビアホール49内に
前記SiO2 膜48表面と面一なCuからなる第2ビア
フィル53が形成された。同時に、前記溝50内に前記
SiO2 膜48表面と面一な埋め込みCu配線層54が
形成された。また、界面活性剤を含む前記組成の研磨組
成物はCuとSiO2 との研磨選択性が高いため、前記
エッチバック工程においてSiO2 膜48の膜減り(シ
ンニング)を防止することができた。さらに、前記ポリ
シング装置のホルダ5による前記研磨パッド2への加重
を解除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の回転
の停止した後において、前記Cuからなる第2ビアフィ
ル53および配線層54が前記研磨組成物に接触されて
もエッチングが進行することがなかった。
2Cu膜は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から
優先的にポリシングされる、いわゆるエッチバックがな
された。このようなエッチバックにより図10の(F)
に示すように前記第1ビアフィル47上に位置した第2
ビアホール49内にバリア層51が残存すると共に、前
記バリア層51で覆われた前記第2ビアホール49内に
前記SiO2 膜48表面と面一なCuからなる第2ビア
フィル53が形成された。同時に、前記溝50内に前記
SiO2 膜48表面と面一な埋め込みCu配線層54が
形成された。また、界面活性剤を含む前記組成の研磨組
成物はCuとSiO2 との研磨選択性が高いため、前記
エッチバック工程においてSiO2 膜48の膜減り(シ
ンニング)を防止することができた。さらに、前記ポリ
シング装置のホルダ5による前記研磨パッド2への加重
を解除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の回転
の停止した後において、前記Cuからなる第2ビアフィ
ル53および配線層54が前記研磨組成物に接触されて
もエッチングが進行することがなかった。
【0159】したがって、実施例10によれば第1、第
2の絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、前記
SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47が形成され、前記SiO2 膜48にその表
面と面一で前記第1ビアフィル47に接続されたCuか
らなる第2ビアフィル53とCu配線層54が形成され
た多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに
銅の拡散バリア性を有するバリア層45,51により前
記第1、第2のビアフィル47,53および配線層54
からの銅の拡散を防止した半導体装置を製造することが
できた。
2の絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、前記
SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47が形成され、前記SiO2 膜48にその表
面と面一で前記第1ビアフィル47に接続されたCuか
らなる第2ビアフィル53とCu配線層54が形成され
た多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに
銅の拡散バリア性を有するバリア層45,51により前
記第1、第2のビアフィル47,53および配線層54
からの銅の拡散を防止した半導体装置を製造することが
できた。
【0160】(実施例11)まず、図11の(A)に示
すように表面にn+ 型拡散層41が形成されたp型シリ
コン基板42上にCVD法により第1絶縁膜としての例
えば厚さ1100nmのSiO2 膜43を堆積した後、
前記拡散層31に対応する前記SiO2 膜43にフォト
エッチング技術により第1開口部(第1ビアホール)4
4を形成した。さらに、前記第1SiO2 膜43にフォ
トエッチング技術により配線層に相当する形状を有する
深さ400nmの溝55を形成した。つづいて、図11
の(B)に示すように前記第1ビアホール44および溝
55を含む前記SiO2 膜43上にスパッタ蒸着により
厚さ20nmのTiNからなるバリア層45を堆積した
後、スパッタ蒸着により第1配線材料膜である厚さ11
00nmの第1Cu膜46を堆積した。
すように表面にn+ 型拡散層41が形成されたp型シリ
コン基板42上にCVD法により第1絶縁膜としての例
えば厚さ1100nmのSiO2 膜43を堆積した後、
前記拡散層31に対応する前記SiO2 膜43にフォト
エッチング技術により第1開口部(第1ビアホール)4
4を形成した。さらに、前記第1SiO2 膜43にフォ
トエッチング技術により配線層に相当する形状を有する
深さ400nmの溝55を形成した。つづいて、図11
の(B)に示すように前記第1ビアホール44および溝
55を含む前記SiO2 膜43上にスパッタ蒸着により
厚さ20nmのTiNからなるバリア層45を堆積した
後、スパッタ蒸着により第1配線材料膜である厚さ11
00nmの第1Cu膜46を堆積した。
【0161】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置のホルダ5に図11の(B)に示す基板42を逆さに
して保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板を
ローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる
研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記タ
ーンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rpm
の速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管
3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供
給して前記基板42に堆積した第1Cu膜46およびバ
リア層45を前記SiO2 膜43の表面が露出するまで
研磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリン
カルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.
2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、
ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化
水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、
平均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47
重量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨
工程において、前記研磨組成物は第1Cu膜46との接
触時のエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによ
る研磨時の研磨速度が約1200nm/分であった。こ
のため、図11の(B)に示す凸状の第1Cu膜46は
前記研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポ
リシングされ、さらに露出したバリア層45がポリシン
グされる、いわゆるエッチバックがなされた。
置のホルダ5に図11の(B)に示す基板42を逆さに
して保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板を
ローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる
研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記タ
ーンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rpm
の速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管
3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供
給して前記基板42に堆積した第1Cu膜46およびバ
リア層45を前記SiO2 膜43の表面が露出するまで
研磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリン
カルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.
2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、
ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化
水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、
平均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47
重量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨
工程において、前記研磨組成物は第1Cu膜46との接
触時のエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによ
る研磨時の研磨速度が約1200nm/分であった。こ
のため、図11の(B)に示す凸状の第1Cu膜46は
前記研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポ
リシングされ、さらに露出したバリア層45がポリシン
グされる、いわゆるエッチバックがなされた。
【0162】その結果、図11の(C)に示すように前
記第1ビアホール44内にバリア層45が残存すると共
に、前記バリア層45で覆われた前記ビアホール44内
に前記SiO2 膜43表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47が形成された。同時に、前記溝55内に前
記SiO2 膜43表面と面一な埋め込みCu配線層56
が形成された。また、界面活性剤を含む前記組成の研磨
組成物はCuとSiO 2 との研磨選択性が高いため、前
記エッチバック工程においてSiO2 膜43の膜減り
(シンニング)を防止することができた。さらに、前記
ポリシング装置のホルダ5による前記研磨パッド2への
加重を解除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の
回転の停止した後において、前記ビアフィル47および
Cu配線層56が前記研磨組成物に接触されてもエッチ
ングが進行することがなかった。つづいて、前記ビアフ
ィル47の形成後の基板を純水を用いた超音波洗浄を行
ってSiO2 膜43表面を清浄化した。
記第1ビアホール44内にバリア層45が残存すると共
に、前記バリア層45で覆われた前記ビアホール44内
に前記SiO2 膜43表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47が形成された。同時に、前記溝55内に前
記SiO2 膜43表面と面一な埋め込みCu配線層56
が形成された。また、界面活性剤を含む前記組成の研磨
組成物はCuとSiO 2 との研磨選択性が高いため、前
記エッチバック工程においてSiO2 膜43の膜減り
(シンニング)を防止することができた。さらに、前記
ポリシング装置のホルダ5による前記研磨パッド2への
加重を解除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の
回転の停止した後において、前記ビアフィル47および
Cu配線層56が前記研磨組成物に接触されてもエッチ
ングが進行することがなかった。つづいて、前記ビアフ
ィル47の形成後の基板を純水を用いた超音波洗浄を行
ってSiO2 膜43表面を清浄化した。
【0163】次いで、図12の(D)に示すように前記
第1ビアフィル47およびCu配線層56を含む前記S
iO2 膜43上にCVD法により第2絶縁膜としての例
えば厚さ1000nmのSiO2 膜48を堆積した後、
前記ビアフィル37上に位置する前記SiO2 膜48に
フォトエッチング技術により第2開口部(第2ビアホー
ル)49を形成した。つづいて、図12の(E)に示す
ように前記第2ビアホール49を含む前記SiO2 膜4
8上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからな
るバリア層51および第2配線材料膜である厚さ900
nmの第2Cu膜52を堆積した。
第1ビアフィル47およびCu配線層56を含む前記S
iO2 膜43上にCVD法により第2絶縁膜としての例
えば厚さ1000nmのSiO2 膜48を堆積した後、
前記ビアフィル37上に位置する前記SiO2 膜48に
フォトエッチング技術により第2開口部(第2ビアホー
ル)49を形成した。つづいて、図12の(E)に示す
ように前記第2ビアホール49を含む前記SiO2 膜4
8上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからな
るバリア層51および第2配線材料膜である厚さ900
nmの第2Cu膜52を堆積した。
【0164】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図12の(E)に示す基板42を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100r
pmの速度で同方向に回転させながら、前述したエッチ
バック工程で用いたのと同様な組成を有する研磨組成物
を供給管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板42に堆積した第2Cu膜52
および前記バリア層51を前記SiO2 膜48の表面が
露出するまで研磨した。
置の基板ホルダ5に図12の(E)に示す基板42を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100r
pmの速度で同方向に回転させながら、前述したエッチ
バック工程で用いたのと同様な組成を有する研磨組成物
を供給管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板42に堆積した第2Cu膜52
および前記バリア層51を前記SiO2 膜48の表面が
露出するまで研磨した。
【0165】その結果、図12の(E)に示す凸状の第
2Cu膜52は前記研磨パッドと機械的に接触する表面
から優先的にポリシングされる、いわゆるエッチバック
がなされた。このようなエッチバックにより図12の
(F)に示すように前記第1ビアフィル47上に位置し
た第2ビアホール49内にバリア層51が残存すると共
に、前記バリア層51で覆われた前記第2ビアホール4
9内に前記SiO2 膜48表面と面一なCuからなる第
2ビアフィル53が形成された。また、界面活性剤を含
む前記組成の研磨組成物はCuとSiO2 との研磨選択
性が高いため、前記エッチバック工程においてSiO2
膜48の膜減り(シンニング)を防止することができ
た。さらに、前記ポリシング装置のホルダ5による前記
研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1
およびホルダ5の回転の停止した後において、前記Cu
からなる第2ビアフィル53が前記研磨組成物に接触さ
れてもエッチングが進行することがなかった。
2Cu膜52は前記研磨パッドと機械的に接触する表面
から優先的にポリシングされる、いわゆるエッチバック
がなされた。このようなエッチバックにより図12の
(F)に示すように前記第1ビアフィル47上に位置し
た第2ビアホール49内にバリア層51が残存すると共
に、前記バリア層51で覆われた前記第2ビアホール4
9内に前記SiO2 膜48表面と面一なCuからなる第
2ビアフィル53が形成された。また、界面活性剤を含
む前記組成の研磨組成物はCuとSiO2 との研磨選択
性が高いため、前記エッチバック工程においてSiO2
膜48の膜減り(シンニング)を防止することができ
た。さらに、前記ポリシング装置のホルダ5による前記
研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1
およびホルダ5の回転の停止した後において、前記Cu
からなる第2ビアフィル53が前記研磨組成物に接触さ
れてもエッチングが進行することがなかった。
【0166】したがって、実施例11によれば第1、第
2の絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、前記
SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47およびCu配線層56が形成され、前記S
iO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビアフィル4
7に接続されたCuからなる第2ビアフィル53が形成
された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さ
らに銅の拡散バリア性を有するバリア層45,51によ
り前記第1、第2のビアフィル47,53および配線層
56からの銅の拡散を防止した半導体装置を製造するこ
とができた。
2の絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、前記
SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第1ビ
アフィル47およびCu配線層56が形成され、前記S
iO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビアフィル4
7に接続されたCuからなる第2ビアフィル53が形成
された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さ
らに銅の拡散バリア性を有するバリア層45,51によ
り前記第1、第2のビアフィル47,53および配線層
56からの銅の拡散を防止した半導体装置を製造するこ
とができた。
【0167】(実施例12)実施例11と同様な方法に
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層56
を形成した後、図13の(A)に示すように前記第1ビ
アフィル47およびCu配線層56を含む前記SiO2
膜43上にCVD法により絶縁性バリア層としての厚さ
100nmの窒化シリコン膜(Si3N4膜)57を堆積
した。つづいて、前記第1ビアフィル47に位置する前
記Si3N4膜57にフォトエッチング技術によりスルー
ホール58を選択的に開口し、さらにCVD法により第
2絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜
48を堆積した後、前記第1ビアフィル37上に位置す
る前記SiO2 膜48にフォトエッチング技術により第
2開口部(第2ビアホール)49を形成した。
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層56
を形成した後、図13の(A)に示すように前記第1ビ
アフィル47およびCu配線層56を含む前記SiO2
膜43上にCVD法により絶縁性バリア層としての厚さ
100nmの窒化シリコン膜(Si3N4膜)57を堆積
した。つづいて、前記第1ビアフィル47に位置する前
記Si3N4膜57にフォトエッチング技術によりスルー
ホール58を選択的に開口し、さらにCVD法により第
2絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜
48を堆積した後、前記第1ビアフィル37上に位置す
る前記SiO2 膜48にフォトエッチング技術により第
2開口部(第2ビアホール)49を形成した。
【0168】次いで、図13の(B)に示すように前記
第2ビアホール49を含む前記SiO2 膜48上にスパ
ッタ蒸着により第2配線材料膜である厚さ900nmの
第2Cu膜52を堆積した。この後、実施例11と同様
な方法により前記第2Cu膜52を前記SiO2 膜48
の表面が露出するまでエッチバックすることにより図1
3の(C)に示すように前記第1ビアフィル47上に位
置した第2ビアホール49内に前記SiO2 膜48表面
と面一なCuからなる第2ビアフィル53を形成した。
第2ビアホール49を含む前記SiO2 膜48上にスパ
ッタ蒸着により第2配線材料膜である厚さ900nmの
第2Cu膜52を堆積した。この後、実施例11と同様
な方法により前記第2Cu膜52を前記SiO2 膜48
の表面が露出するまでエッチバックすることにより図1
3の(C)に示すように前記第1ビアフィル47上に位
置した第2ビアホール49内に前記SiO2 膜48表面
と面一なCuからなる第2ビアフィル53を形成した。
【0169】したがって、実施例12によれば第1、第
2の絶縁膜としてのSiO2 膜43、48およびこれら
SiO2 膜43、48間に介在されたSi3N4膜57を
有し、前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuから
なる第1ビアフィル47およびCu配線層56が形成さ
れ、かつ前記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第
1ビアフィル47にSi3N4膜57のスルーホール58
を通して接続されたCuからなる第2ビアフィル53が
形成された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され
た半導体装置を製造することができた。
2の絶縁膜としてのSiO2 膜43、48およびこれら
SiO2 膜43、48間に介在されたSi3N4膜57を
有し、前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuから
なる第1ビアフィル47およびCu配線層56が形成さ
れ、かつ前記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第
1ビアフィル47にSi3N4膜57のスルーホール58
を通して接続されたCuからなる第2ビアフィル53が
形成された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され
た半導体装置を製造することができた。
【0170】また、前記第1絶縁膜であるSiO2 膜4
3にTiNのような銅の拡散バリア性を有するバリア層
51を介して埋め込まれたCu配線層56の表面は銅の
拡散バリア性を有するSi3N4膜57で覆われているた
め、前記配線層56の銅が第1絶縁膜であるSiO2 膜
43に拡散するのを防止できるのみならず、第2絶縁膜
であるSiO2 膜48に拡散し、第1絶縁膜であるSi
O2 膜43を経由してシリコン基板42に到達してそれ
を汚染するのを確実に防止することができた。
3にTiNのような銅の拡散バリア性を有するバリア層
51を介して埋め込まれたCu配線層56の表面は銅の
拡散バリア性を有するSi3N4膜57で覆われているた
め、前記配線層56の銅が第1絶縁膜であるSiO2 膜
43に拡散するのを防止できるのみならず、第2絶縁膜
であるSiO2 膜48に拡散し、第1絶縁膜であるSi
O2 膜43を経由してシリコン基板42に到達してそれ
を汚染するのを確実に防止することができた。
【0171】さらに、第1、第2の絶縁膜であるSiO
2 膜43,48の間には銅の拡散バリア性を有するSi
3N4膜57が形成されているため、前記SiO2 膜48
に形成された第2ビアフィル53はそれが埋め込まれる
第2ビアホール49にTiNのようなバリア層を介在し
なくとも、その銅が前記シリコン基板42に達してそれ
を汚染するのを防止することができた。
2 膜43,48の間には銅の拡散バリア性を有するSi
3N4膜57が形成されているため、前記SiO2 膜48
に形成された第2ビアフィル53はそれが埋め込まれる
第2ビアホール49にTiNのようなバリア層を介在し
なくとも、その銅が前記シリコン基板42に達してそれ
を汚染するのを防止することができた。
【0172】(実施例13)実施例11と同様な方法に
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層56
を形成した後、図14の(A)に示すように前記第1ビ
アフィル47およびCu配線層56を含むSiO2 膜4
3上にCVD法により厚さ30nmのTiN層を堆積し
た。つづいて、フォトエッチング技術により前記TiN
層をパターニングして前記Cu配線層56およびこの周
囲の露出したバリア層45部分にTiNバリア層59を
形成し、さらにCVD法により第2絶縁膜としての例え
ば厚さ1000nmのSiO2膜48を堆積した後、前
記第1ビアフィル37上に位置する前記SiO2 膜48
にフォトエッチング技術により第2開口部(第2ビアホ
ール)49を形成した。
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層56
を形成した後、図14の(A)に示すように前記第1ビ
アフィル47およびCu配線層56を含むSiO2 膜4
3上にCVD法により厚さ30nmのTiN層を堆積し
た。つづいて、フォトエッチング技術により前記TiN
層をパターニングして前記Cu配線層56およびこの周
囲の露出したバリア層45部分にTiNバリア層59を
形成し、さらにCVD法により第2絶縁膜としての例え
ば厚さ1000nmのSiO2膜48を堆積した後、前
記第1ビアフィル37上に位置する前記SiO2 膜48
にフォトエッチング技術により第2開口部(第2ビアホ
ール)49を形成した。
【0173】次いで、図14の(B)に示すように前記
第2ビアホール49を含む前記SiO2 膜48上にスパ
ッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア層
51および第2配線材料膜である厚さ900nmの第2
Cu膜52を堆積した。この後、実施例17と同様な方
法により前記第2Cu膜52およびバリア層51を前記
SiO2 膜48の表面が露出するまでエッチバックする
ことにより図14の(C)に示すように前記第1ビアフ
ィル47上に位置した第2ビアホール49内にバリア層
51が残存すると共に、前記バリア層51で覆われた前
記第2ビアホール49内に前記SiO2 膜48表面と面
一なCuからなる第2ビアフィル53を形成した。
第2ビアホール49を含む前記SiO2 膜48上にスパ
ッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバリア層
51および第2配線材料膜である厚さ900nmの第2
Cu膜52を堆積した。この後、実施例17と同様な方
法により前記第2Cu膜52およびバリア層51を前記
SiO2 膜48の表面が露出するまでエッチバックする
ことにより図14の(C)に示すように前記第1ビアフ
ィル47上に位置した第2ビアホール49内にバリア層
51が残存すると共に、前記バリア層51で覆われた前
記第2ビアホール49内に前記SiO2 膜48表面と面
一なCuからなる第2ビアフィル53を形成した。
【0174】したがって、実施例13によれば第1、第
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、
前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第
1ビアフィル47およびCu配線層56が形成され、か
つ前記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビア
フィル47に接続されたCuからなる第2ビアフィル5
3が形成された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化
された半導体装置を製造することができた。
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、
前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第
1ビアフィル47およびCu配線層56が形成され、か
つ前記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビア
フィル47に接続されたCuからなる第2ビアフィル5
3が形成された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化
された半導体装置を製造することができた。
【0175】また、前記第1絶縁膜であるSiO2 膜4
3にTiNのような銅の拡散バリア性を有するバリア層
51を介して埋め込まれたCu配線層56の表面は銅の
拡散バリア性を有するTiNバリア層59で覆われてい
るため、前記配線層56の銅が第1絶縁膜であるSiO
2 膜43に拡散するのを防止できるのみならず、第2絶
縁膜であるSiO2 膜48に拡散し、第1絶縁膜である
SiO2 膜43を経由してシリコン基板42に到達して
それを汚染するのを確実に防止することができた。
3にTiNのような銅の拡散バリア性を有するバリア層
51を介して埋め込まれたCu配線層56の表面は銅の
拡散バリア性を有するTiNバリア層59で覆われてい
るため、前記配線層56の銅が第1絶縁膜であるSiO
2 膜43に拡散するのを防止できるのみならず、第2絶
縁膜であるSiO2 膜48に拡散し、第1絶縁膜である
SiO2 膜43を経由してシリコン基板42に到達して
それを汚染するのを確実に防止することができた。
【0176】(実施例14)実施例11と同様な方法に
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層56
を形成した後、図15の(A)に示すように前記第1ビ
アフィル47およびCu配線層56を含む前記SiO2
膜43上にCVD法により第2絶縁膜としての例えば厚
さ1000nmのSiO2 膜48を堆積した。つづい
て、前記第1ビアフィル37および前記Cu配線層56
上に位置する前記SiO2 膜48にフォトエッチング技
術により第2開口部(第2ビアホール)49、60を形
成した。
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層56
を形成した後、図15の(A)に示すように前記第1ビ
アフィル47およびCu配線層56を含む前記SiO2
膜43上にCVD法により第2絶縁膜としての例えば厚
さ1000nmのSiO2 膜48を堆積した。つづい
て、前記第1ビアフィル37および前記Cu配線層56
上に位置する前記SiO2 膜48にフォトエッチング技
術により第2開口部(第2ビアホール)49、60を形
成した。
【0177】次いで、図15の(B)に示すように前記
第2ビアホール49、60を含む前記SiO2 膜48上
にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバ
リア層51および第2配線材料膜である厚さ900nm
の第2Cu膜52を堆積した。この後、実施例11と同
様な方法により前記第2Cu膜52およびバリア層51
を前記SiO2 膜48の表面が露出するまでエッチバッ
クすることにより図15の(C)に示すように前記第1
ビアフィル47上に位置した第2ビアホール49内にバ
リア層51が残存すると共に、前記バリア層51で覆わ
れた前記第2ビアホール49内に前記SiO2 膜48表
面と面一なCuからなる第2ビアフィル53を形成し
た。同時に、前記Cu配線層56上に位置した第2ビア
ホール60内にバリア層51が残存すると共に、前記バ
リア層51で覆われた前記第2ビアホール60内にSi
O2 膜表面と面一なCuからなる第2ビアフィル61を
形成した。
第2ビアホール49、60を含む前記SiO2 膜48上
にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNからなるバ
リア層51および第2配線材料膜である厚さ900nm
の第2Cu膜52を堆積した。この後、実施例11と同
様な方法により前記第2Cu膜52およびバリア層51
を前記SiO2 膜48の表面が露出するまでエッチバッ
クすることにより図15の(C)に示すように前記第1
ビアフィル47上に位置した第2ビアホール49内にバ
リア層51が残存すると共に、前記バリア層51で覆わ
れた前記第2ビアホール49内に前記SiO2 膜48表
面と面一なCuからなる第2ビアフィル53を形成し
た。同時に、前記Cu配線層56上に位置した第2ビア
ホール60内にバリア層51が残存すると共に、前記バ
リア層51で覆われた前記第2ビアホール60内にSi
O2 膜表面と面一なCuからなる第2ビアフィル61を
形成した。
【0178】したがって、実施例14によれば第1、第
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、
前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第
1ビアフィル47およびCu配線層56が形成され、前
記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビアフィ
ル47に接続されたCuからなる第2ビアフィル53お
よび前記Cu配線層56に接続されたCuからなる第2
ビアフィル61が形成された多層配線構造を有し、かつ
表面が平坦化され、さらに銅の拡散バリア性を有するバ
リア層45,51により前記第1、第2のビアフィル4
7,53,61および配線層56からの銅の拡散を防止
した半導体装置を製造することができた。
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、
前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第
1ビアフィル47およびCu配線層56が形成され、前
記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビアフィ
ル47に接続されたCuからなる第2ビアフィル53お
よび前記Cu配線層56に接続されたCuからなる第2
ビアフィル61が形成された多層配線構造を有し、かつ
表面が平坦化され、さらに銅の拡散バリア性を有するバ
リア層45,51により前記第1、第2のビアフィル4
7,53,61および配線層56からの銅の拡散を防止
した半導体装置を製造することができた。
【0179】(実施例15)実施例11と同様な方法に
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層(第
1埋め込みCu配線層)56を形成した後、図16の
(A)に示すように前記第1ビアフィル47およびCu
配線層56を含む前記SiO2 膜43上にCVD法によ
り第2絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO
2 膜48を堆積した。つづいて、前記第1ビアフィル3
7上に位置する前記SiO2 膜48にフォトエッチング
技術により第2開口部(第2ビアホール)49、60を
形成した。さらに、前記SiO2膜48にフォトエッチ
ング技術により配線層の形状に相当する溝62を形成し
た。
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜43にその表面と面
一な第1ビアフィル47および埋め込みCu配線層(第
1埋め込みCu配線層)56を形成した後、図16の
(A)に示すように前記第1ビアフィル47およびCu
配線層56を含む前記SiO2 膜43上にCVD法によ
り第2絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO
2 膜48を堆積した。つづいて、前記第1ビアフィル3
7上に位置する前記SiO2 膜48にフォトエッチング
技術により第2開口部(第2ビアホール)49、60を
形成した。さらに、前記SiO2膜48にフォトエッチ
ング技術により配線層の形状に相当する溝62を形成し
た。
【0180】次いで、図16の(B)に示すように前記
第2ビアホール49および溝62を含む前記SiO2 膜
48上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNから
なるバリア層51および第2配線材料膜である厚さ90
0nmの第2Cu膜52を堆積した。この後、実施例1
1と同様な方法により前記第2Cu膜52およびバリア
層51を前記SiO2 膜48の表面が露出するまでエッ
チバックすることにより図16の(C)に示すように前
記第1ビアフィル47上に位置した第2ビアホール49
内にバリア層51が残存すると共に、前記バリア層51
で覆われた前記第2ビアホール49内に前記SiO2 膜
48表面と面一なCuからなる第2ビアフィル53を形
成した。同時に、前記溝62内にバリア層51が残存す
ると共に、前記バリア層51で覆われた前記溝62内に
SiO2 膜48表面と面一な第2Cu配線層63を形成
した。
第2ビアホール49および溝62を含む前記SiO2 膜
48上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNから
なるバリア層51および第2配線材料膜である厚さ90
0nmの第2Cu膜52を堆積した。この後、実施例1
1と同様な方法により前記第2Cu膜52およびバリア
層51を前記SiO2 膜48の表面が露出するまでエッ
チバックすることにより図16の(C)に示すように前
記第1ビアフィル47上に位置した第2ビアホール49
内にバリア層51が残存すると共に、前記バリア層51
で覆われた前記第2ビアホール49内に前記SiO2 膜
48表面と面一なCuからなる第2ビアフィル53を形
成した。同時に、前記溝62内にバリア層51が残存す
ると共に、前記バリア層51で覆われた前記溝62内に
SiO2 膜48表面と面一な第2Cu配線層63を形成
した。
【0181】したがって、実施例15によれば第1、第
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、
前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第
1ビアフィル47および第1Cu配線層56が形成さ
れ、前記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビ
アフィル47に接続されたCuからなる第2ビアフィル
53および第2Cu配線層63が形成された多層配線構
造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに銅の拡散バリ
ア性を有するバリア層45,51により前記第1、第2
のビアフィル47,53および第1、第2の配線層5
6,63からの銅の拡散を防止した半導体装置を製造す
ることができた。
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜43、48を有し、
前記SiO2 膜43にその表面と面一なCuからなる第
1ビアフィル47および第1Cu配線層56が形成さ
れ、前記SiO2 膜48にその表面と面一で前記第1ビ
アフィル47に接続されたCuからなる第2ビアフィル
53および第2Cu配線層63が形成された多層配線構
造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに銅の拡散バリ
ア性を有するバリア層45,51により前記第1、第2
のビアフィル47,53および第1、第2の配線層5
6,63からの銅の拡散を防止した半導体装置を製造す
ることができた。
【0182】(実施例16)まず、図17の(A)に示
すように表面にソース、ドレイン領域のn+ 型拡散層
(図示せず)が形成されたp型シリコン基板71上にC
VD法により第1絶縁膜としての例えば厚さ1100n
mのSiO2 膜72を堆積した後、このSiO 2 膜72
にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を
有する深さ400nmの複数の第1溝73を形成した。
つづいて、図17の(B)に示すように前記各第1溝7
3を含む前記SiO2 膜72上にスパッタ蒸着により厚
さ20nmのTiNからなるバリア層74を堆積した
後、スパッタ蒸着により第1配線材料膜である厚さ11
00nmの第1Cu膜75を堆積した。
すように表面にソース、ドレイン領域のn+ 型拡散層
(図示せず)が形成されたp型シリコン基板71上にC
VD法により第1絶縁膜としての例えば厚さ1100n
mのSiO2 膜72を堆積した後、このSiO 2 膜72
にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を
有する深さ400nmの複数の第1溝73を形成した。
つづいて、図17の(B)に示すように前記各第1溝7
3を含む前記SiO2 膜72上にスパッタ蒸着により厚
さ20nmのTiNからなるバリア層74を堆積した
後、スパッタ蒸着により第1配線材料膜である厚さ11
00nmの第1Cu膜75を堆積した。
【0183】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置のホルダ5に図17の(B)に示す基板42を逆さに
して保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板を
ローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる
研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記タ
ーンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rpm
の速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管
3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供
給して前記基板71に堆積した第1Cu膜75およびバ
リア層74を前記SiO2 膜72の表面が露出するまで
研磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリン
カルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.
2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、
ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化
水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、
平均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47
重量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨
工程において、前記研磨組成物は第1Cu膜75との接
触時のエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによ
る研磨時の研磨速度が約1200nm/分であった。こ
のため、図17の(B)に示す凸状の第1Cu膜75は
前記研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポ
リシングされ、さらに露出したバリア層74がポリシン
グされる、いわゆるエッチバックがなされた。
置のホルダ5に図17の(B)に示す基板42を逆さに
して保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板を
ローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる
研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記タ
ーンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100rpm
の速度で同方向に回転させながら、研磨組成物を供給管
3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッド2に供
給して前記基板71に堆積した第1Cu膜75およびバ
リア層74を前記SiO2 膜72の表面が露出するまで
研磨した。ここで、前記研磨組成物として2−キノリン
カルボン酸(キナルジン酸)0.67重量%、乳酸1.
2重量%、ドデシル硫酸アンモニウム0.57重量%、
ポリビニルピロリドン(PVP)0.4重量%、過酸化
水素13.3重量%、コロイダルシリカ4.4重量%、
平均一次粒子径20nmのコロイダルアルミナ1.47
重量%および水の組成を有するものを用いた。前記研磨
工程において、前記研磨組成物は第1Cu膜75との接
触時のエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによ
る研磨時の研磨速度が約1200nm/分であった。こ
のため、図17の(B)に示す凸状の第1Cu膜75は
前記研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポ
リシングされ、さらに露出したバリア層74がポリシン
グされる、いわゆるエッチバックがなされた。
【0184】その結果、図17の(C)に示すように前
記各第1溝73内にバリア層74が残存すると共に、前
記バリア層74で覆われた前記各第1溝73内に前記S
iO 2 膜72表面と面一な第1埋め込みCu配線76が
形成された。また、界面活性剤を含む前記組成の研磨組
成物はCuとSiO2 との研磨選択性が高いため、前記
エッチバック工程においてSiO2 膜72の膜減り(シ
ンニング)を防止することができた。さらに、前記ポリ
シング装置のホルダ5による前記研磨パッド2への加重
を解除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の回転
の停止した後において、前記第1Cu配線層76が前記
研磨組成物に接触されてもエッチングが進行することが
なかった。つづいて、前記第1Cu配線層76の形成後
の基板を純水を用いた超音波洗浄を行ってSiO2 膜7
2表面を清浄化した。
記各第1溝73内にバリア層74が残存すると共に、前
記バリア層74で覆われた前記各第1溝73内に前記S
iO 2 膜72表面と面一な第1埋め込みCu配線76が
形成された。また、界面活性剤を含む前記組成の研磨組
成物はCuとSiO2 との研磨選択性が高いため、前記
エッチバック工程においてSiO2 膜72の膜減り(シ
ンニング)を防止することができた。さらに、前記ポリ
シング装置のホルダ5による前記研磨パッド2への加重
を解除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の回転
の停止した後において、前記第1Cu配線層76が前記
研磨組成物に接触されてもエッチングが進行することが
なかった。つづいて、前記第1Cu配線層76の形成後
の基板を純水を用いた超音波洗浄を行ってSiO2 膜7
2表面を清浄化した。
【0185】次いで、図18の(D)に示すように前記
各第1Cu配線層76を含む前記SiO2 膜72上にC
VD法により第2絶縁膜としての例えば厚さ1000n
mのSiO2 膜77を堆積した後、前記SiO2 膜48
にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を
有する深さ400nmの複数の第2溝78を形成した。
つづいて、図18の(E)に示すように前記各第2溝7
8を含む前記SiO2膜77上にスパッタ蒸着により厚
さ15nmのTiNからなるバリア層79および第2配
線材料膜である厚さ1000nmの第2Cu膜80を堆
積した。
各第1Cu配線層76を含む前記SiO2 膜72上にC
VD法により第2絶縁膜としての例えば厚さ1000n
mのSiO2 膜77を堆積した後、前記SiO2 膜48
にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を
有する深さ400nmの複数の第2溝78を形成した。
つづいて、図18の(E)に示すように前記各第2溝7
8を含む前記SiO2膜77上にスパッタ蒸着により厚
さ15nmのTiNからなるバリア層79および第2配
線材料膜である厚さ1000nmの第2Cu膜80を堆
積した。
【0186】次いで、前述した図3に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図18の(E)に示す基板42を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100r
pmの速度で同方向に回転させながら、前述したエッチ
バック工程で用いたのと同様な組成を有する研磨組成物
を供給管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板71に堆積した第2Cu膜80
および前記バリア層79を前記SiO2 膜77の表面が
露出するまで研磨した。
置の基板ホルダ5に図18の(E)に示す基板42を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100r
pmの速度で同方向に回転させながら、前述したエッチ
バック工程で用いたのと同様な組成を有する研磨組成物
を供給管3から12.5ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板71に堆積した第2Cu膜80
および前記バリア層79を前記SiO2 膜77の表面が
露出するまで研磨した。
【0187】その結果、図18の(E)に示す凸状の第
2Cu膜80は前記研磨パッドと機械的に接触する表面
から優先的にポリシングされる、いわゆるエッチバック
がなされた。このようなエッチバックにより図18の
(F)に示すように前記各第2溝78内にバリア層79
が残存すると共に、前記バリア層79で覆われた前記各
第2溝78内に前記SiO2 膜77表面と面一な第2埋
め込みCu配線層81が形成された。また、界面活性剤
を含む前記組成の研磨組成物はCuとSiO2 との研磨
選択性が高いため、前記エッチバック工程においてSi
O2 膜77の膜減り(シンニング)を防止することがで
きた。さらに、前記ポリシング装置のホルダ5による前
記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル
1およびホルダ5の回転の停止した後において、前記各
第2Cu配線層81が前記研磨組成物に接触されてもエ
ッチングが進行することがなかった。
2Cu膜80は前記研磨パッドと機械的に接触する表面
から優先的にポリシングされる、いわゆるエッチバック
がなされた。このようなエッチバックにより図18の
(F)に示すように前記各第2溝78内にバリア層79
が残存すると共に、前記バリア層79で覆われた前記各
第2溝78内に前記SiO2 膜77表面と面一な第2埋
め込みCu配線層81が形成された。また、界面活性剤
を含む前記組成の研磨組成物はCuとSiO2 との研磨
選択性が高いため、前記エッチバック工程においてSi
O2 膜77の膜減り(シンニング)を防止することがで
きた。さらに、前記ポリシング装置のホルダ5による前
記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル
1およびホルダ5の回転の停止した後において、前記各
第2Cu配線層81が前記研磨組成物に接触されてもエ
ッチングが進行することがなかった。
【0188】したがって、実施例16によれば第1、第
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜71,77を有し、
前記SiO2 膜71にその表面と面一な複数の第1Cu
配線層76が形成され、前記SiO2 膜77にその表面
と面一な複数の第2Cu配線層81が形成された多層配
線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに銅の拡散
バリア性を有するバリア層74,79により前記第1、
第2のCu配線層76,81からの銅の拡散を防止した
半導体装置を製造することができた。
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜71,77を有し、
前記SiO2 膜71にその表面と面一な複数の第1Cu
配線層76が形成され、前記SiO2 膜77にその表面
と面一な複数の第2Cu配線層81が形成された多層配
線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに銅の拡散
バリア性を有するバリア層74,79により前記第1、
第2のCu配線層76,81からの銅の拡散を防止した
半導体装置を製造することができた。
【0189】(実施例17)実施例16と同様な方法に
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜72にその表面と面
一な複数の第1埋め込みCu配線層76を形成した後、
図19の(A)に示すように前記各第1Cu配線層76
を含む前記SiO2 膜72上にCVD法により第2絶縁
膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜77を
堆積した。つづいて、複数の前記第1Cu配線層のうち
の任意の配線層76上に位置する前記SiO2 膜77に
フォトエッチング技術により開口部(ビアホール)82
を形成した。さらに、前記SiO2 膜77にフォトエッ
チング技術により配線層の形状に相当する第2溝78を
形成した。
より第1絶縁膜としてのSiO2 膜72にその表面と面
一な複数の第1埋め込みCu配線層76を形成した後、
図19の(A)に示すように前記各第1Cu配線層76
を含む前記SiO2 膜72上にCVD法により第2絶縁
膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜77を
堆積した。つづいて、複数の前記第1Cu配線層のうち
の任意の配線層76上に位置する前記SiO2 膜77に
フォトエッチング技術により開口部(ビアホール)82
を形成した。さらに、前記SiO2 膜77にフォトエッ
チング技術により配線層の形状に相当する第2溝78を
形成した。
【0190】次いで、図19の(B)に示すように前記
ビアホール82および第2溝78を含む前記SiO2 膜
77上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNから
なるバリア層79および第2配線材料膜である厚さ10
00nmの第2Cu膜80を堆積した。この後、実施例
16と同様な方法により前記第2Cu膜80およびバリ
ア層79を前記SiO2 膜77の表面が露出するまでエ
ッチバックすることによりFIG.15Cに示すように
前記第1Cu配線層76上に位置したビアホール82内
にバリア層79が残存すると共に、前記バリア層79で
覆われた前記ビアホール82内に前記SiO2 膜77表
面と面一なCuからなるビアフィル83を形成した。同
時に、前記第2溝78内にバリア層79が残存すると共
に、前記バリア層79で覆われた前記第2溝78内にS
iO2 膜77表面と面一な第2Cu配線層81を形成し
た。
ビアホール82および第2溝78を含む前記SiO2 膜
77上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNから
なるバリア層79および第2配線材料膜である厚さ10
00nmの第2Cu膜80を堆積した。この後、実施例
16と同様な方法により前記第2Cu膜80およびバリ
ア層79を前記SiO2 膜77の表面が露出するまでエ
ッチバックすることによりFIG.15Cに示すように
前記第1Cu配線層76上に位置したビアホール82内
にバリア層79が残存すると共に、前記バリア層79で
覆われた前記ビアホール82内に前記SiO2 膜77表
面と面一なCuからなるビアフィル83を形成した。同
時に、前記第2溝78内にバリア層79が残存すると共
に、前記バリア層79で覆われた前記第2溝78内にS
iO2 膜77表面と面一な第2Cu配線層81を形成し
た。
【0191】したがって、実施例17によれば第1、第
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜71,77を有し、
前記SiO2 膜71にその表面と面一な複数の第1Cu
配線層76が形成され、前記SiO2 膜77にその表面
と面一で前記第1Cu配線層に接続されたCuからなる
ビアフィル83および第2Cu配線層81が形成された
多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに銅
の拡散バリア性を有するバリア層74,79により前記
第1、第2のCu配線層76,81およびCuからなる
ビアフィル83からの銅の拡散を防止した半導体装置を
製造することができた。
2の層間絶縁膜としてのSiO2 膜71,77を有し、
前記SiO2 膜71にその表面と面一な複数の第1Cu
配線層76が形成され、前記SiO2 膜77にその表面
と面一で前記第1Cu配線層に接続されたCuからなる
ビアフィル83および第2Cu配線層81が形成された
多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化され、さらに銅
の拡散バリア性を有するバリア層74,79により前記
第1、第2のCu配線層76,81およびCuからなる
ビアフィル83からの銅の拡散を防止した半導体装置を
製造することができた。
【0192】なお、前記実施例では層間絶縁膜として酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜を用いたが、SiOF、
有機スピンオングラスのような比誘電率が3.5以下の
絶縁材料からなる膜を用いてもよい。このような比誘電
率を有する絶縁膜を用いることによって、この絶縁膜に
埋設されたCu配線層の信号伝播速度を高めことができ
た。
化シリコン膜、窒化シリコン膜を用いたが、SiOF、
有機スピンオングラスのような比誘電率が3.5以下の
絶縁材料からなる膜を用いてもよい。このような比誘電
率を有する絶縁膜を用いることによって、この絶縁膜に
埋設されたCu配線層の信号伝播速度を高めことができ
た。
【0193】前記実施例において、銅系金属用研磨組成
物中の銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的
に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸として2
−キノリンカルボン酸を用いたが、2−ピリジンカルボ
ン酸、2,6−ピリジンカルボン酸、キノン等を用いた
場合でもCuまたはCu合金の浸漬時において前記Cu
等を全く溶解せず、研磨時においてCuまたはCu合金
を実用的な速度で研磨することができた。
物中の銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的
に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸として2
−キノリンカルボン酸を用いたが、2−ピリジンカルボ
ン酸、2,6−ピリジンカルボン酸、キノン等を用いた
場合でもCuまたはCu合金の浸漬時において前記Cu
等を全く溶解せず、研磨時においてCuまたはCu合金
を実用的な速度で研磨することができた。
【0194】前記実施例10〜17の多層配線構造を有
する半導体装置の製造において、1層目および2層目の
ビアフィルのような導電部材を形成する際、同一の成分
および組成比率の銅系金属用研磨組成物を用いたが、異
なる成分組成または組成比率の銅系金属用研磨組成物を
用いてもよい。
する半導体装置の製造において、1層目および2層目の
ビアフィルのような導電部材を形成する際、同一の成分
および組成比率の銅系金属用研磨組成物を用いたが、異
なる成分組成または組成比率の銅系金属用研磨組成物を
用いてもよい。
【0195】前記実施例14〜17において実施例12
と同様に第1Cu配線層の形成後にこのCu配線層を含
む第1絶縁膜上に銅の拡散バリア性を有する窒化シリコ
ン膜を形成してもよい。このような窒化シリコン膜を堆
積することにより、前記第1Cu配線層表面からCuが
拡散してシリコン基板に達してそれを汚染するのを確実
に防止することができる。
と同様に第1Cu配線層の形成後にこのCu配線層を含
む第1絶縁膜上に銅の拡散バリア性を有する窒化シリコ
ン膜を形成してもよい。このような窒化シリコン膜を堆
積することにより、前記第1Cu配線層表面からCuが
拡散してシリコン基板に達してそれを汚染するのを確実
に防止することができる。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば銅
(Cu)または銅合金(Cu合金)の浸漬時において前
記Cu等を溶解せず、かつ研磨処理時に前記Cuまたは
Cu合金を実用的な速度で研磨することが可能な銅系金
属用研磨組成物を提供することができる。
(Cu)または銅合金(Cu合金)の浸漬時において前
記Cu等を溶解せず、かつ研磨処理時に前記Cuまたは
Cu合金を実用的な速度で研磨することが可能な銅系金
属用研磨組成物を提供することができる。
【0197】また、本発明によれば半導体基板上の絶縁
膜に溝および開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込
み用部材を形成し、前記絶縁膜上に銅(Cu)または銅
合金(Cu合金)からなる配線材料膜を形成した後の研
磨により短時間でエッチバックできると共に高精度の埋
め込み配線層のような導電部材を形成することが可能な
半導体装置の製造方法を提供できる。
膜に溝および開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込
み用部材を形成し、前記絶縁膜上に銅(Cu)または銅
合金(Cu合金)からなる配線材料膜を形成した後の研
磨により短時間でエッチバックできると共に高精度の埋
め込み配線層のような導電部材を形成することが可能な
半導体装置の製造方法を提供できる。
【0198】さらに、本発明によれば半導体基板上の絶
縁膜に溝および開口部を形成し、前記絶縁膜上に形成さ
れた銅(Cu)または銅合金(Cu合金)からなる配線
材料膜を形成した後の研磨により短時間でエッチバック
できると共に高精度のデュアルダマシン構造を有する配
線層を形成することが可能な半導体装置の製造方法を提
供できる。
縁膜に溝および開口部を形成し、前記絶縁膜上に形成さ
れた銅(Cu)または銅合金(Cu合金)からなる配線
材料膜を形成した後の研磨により短時間でエッチバック
できると共に高精度のデュアルダマシン構造を有する配
線層を形成することが可能な半導体装置の製造方法を提
供できる。
【0199】さらに、本発明によれば短時間のエッチバ
ックにより高精度の銅を主体とする多層配線を形成する
ことが可能な半導体装置の製造方法を提供できる。
ックにより高精度の銅を主体とする多層配線を形成する
ことが可能な半導体装置の製造方法を提供できる。
【図1】コロイダルアルミナのX線回折図。
【図2】γ−アルミナのX線回折図。
【図3】本発明の研磨工程に使用されるポリシング装置
を示す概略図。
を示す概略図。
【図4】凹凸を有するCu膜を本発明の銅系金属用研磨
組成物により処理する工程を示す断面図。
組成物により処理する工程を示す断面図。
【図5】本発明の実施例6における半導体装置の製造工
程を示す断面図。
程を示す断面図。
【図6】本発明の実施例8における半導体装置の製造工
程を示す断面図。
程を示す断面図。
【図7】本発明の実施例9における半導体装置の製造工
程を示す断面図。
程を示す断面図。
【図8】本発明の実施例9における半導体装置の製造工
程を示す断面図。
程を示す断面図。
【図9】本発明の実施例10における半導体装置の製造
工程を示す断面図。
工程を示す断面図。
【図10】本発明の実施例10における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図11】本発明の実施例11における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図12】本発明の実施例11における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図13】本発明の実施例12における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図14】本発明の実施例13における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図15】本発明の実施例14における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図16】本発明の実施例15における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図17】本発明の実施例16における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図18】本発明の実施例16における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
【図19】本発明の実施例17における半導体装置の製
造工程を示す断面図。
造工程を示す断面図。
1…ターンテーブル、 2…研磨パッド、 3…供給管、 5…ホルダ、 11,21,31,42,71…シリコン基板、 12,25,37,46,52,75,80…Cu膜、 13…銅錯体層、 22,33,43,48,72,77…SiO2 膜、 23,34,50,55,62,73,78…溝、 24,36,45,51,74,79…バリア層、 26,38,39,54,56,63,76,81…C
u配線層、 31,41…n+型拡散層、 44,49,60,82…ビアホール、 47,53,61,83…ビアフィル 57…絶縁性バリア層(窒化シリコン膜)。
u配線層、 31,41…n+型拡散層、 44,49,60,82…ビアホール、 47,53,61,83…ビアフィル 57…絶縁性バリア層(窒化シリコン膜)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3205 H01L 21/88 M (72)発明者 桜井 直明 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 (72)発明者 長 俊連 神奈川県川崎市川崎区駅前本町12番1 多 摩化学工業株式会社内 (72)発明者 加藤 勝弘 神奈川県川崎市川崎区駅前本町12番1 多 摩化学工業株式会社内 (72)発明者 清水 駿平 神奈川県川崎市川崎区駅前本町12番1 多 摩化学工業株式会社内 (72)発明者 齋藤 晶子 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内
Claims (31)
- 【請求項1】 銅と反応して水に難溶性で、かつ銅より
も機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸
と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1
つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有
することを特徴とする銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項2】 前記第1有機酸は、2−キノリンカルボ
ン酸であることを特徴とする請求項1記載の銅系金属用
研磨組成物。 - 【請求項3】 前記第1有機酸は、前記研磨組成物中に
0.1重量%以上含有されることを特徴とする請求項1
記載の銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項4】 前記第2有機酸は、乳酸であることを特
徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項5】 前記第2有機酸は、前記研磨組成物中に
前記第1有機酸に対して20〜250重量%含有される
ことを特徴とする請求項1または3記載の銅系金属用研
磨組成物。 - 【請求項6】 前記研磨砥粒は、シリカ、ジルコニア、
酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる少なくとも1
つの材料から作られることを特徴とする請求項1記載の
銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項7】 前記研磨砥粒は、前記研磨組成物中に1
〜20重量%含有されることを特徴とする請求項1記載
の銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項8】 前記酸化剤は、過酸化水素であることを
特徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項9】 前記第1有機酸に対する前記酸化剤の含
有比率は、重量比率で10倍以上であることを特徴とす
る請求項1記載の銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項10】 さらに界面活性剤を含有することを特
徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨組成物。 - 【請求項11】 さらに前記研磨砥粒の分散剤を含有す
ることを特徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨組成
物。 - 【請求項12】 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状
に相当する溝およびビアフィルの形状に相当する開口部
から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を形成する
工程;前記部材を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金か
らなる配線材料膜を形成する工程;および銅と反応して
水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を生
成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基およびヒ
ドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨砥
粒と、酸化剤と水とを含有する研磨組成物を用いて前記
配線材料膜を研磨し、それによって前記埋込み用部材に
配線層およびビアフィルから選ばれる少なくとも1つの
導電部材を形成する工程;を具備することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記絶縁膜は、表面に絶縁性の研磨ス
トッパ層を有することを特徴とする請求項12記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記絶縁膜は、比誘電率が3.5以下
の絶縁材料から作られることを特徴とする請求項12記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 さらに前記配線材料膜を形成する前に
前記埋込み用部材を含む前記絶縁膜上に導電バリア層を
形成することを特徴とする請求項12記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項16】 前記導電性バリア層は、TiN、T
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または2層以上から作られることを特徴とする請
求項15記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 前記銅合金は、Cu−Si合金、Cu
−Al合金、Cu−Si−Al合金、およびCu−Ag
合金からなる群から選ばれる材料であることを特徴とす
る請求項12記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当
する形状の溝およびこの溝底部の一部に位置する前記層
間絶縁膜部分に前記半導体基板表面に達する開口部を形
成する工程;前記溝および開口部を含む前記絶縁膜上に
銅または銅合金からなる配線材料膜を形成する工程;お
よび銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に
脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機酸と、カルボ
キシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2
有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含有する研磨組
成物を用いて前記配線材料膜を研磨し、それによって前
記開口部および前記溝内にデュアルダマシン構造を有す
る配線を形成する工程;を具備することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項19】 さらに前記配線材料膜を形成する前に
前記開口部および溝を含む前記絶縁膜上に導電性バリア
層を形成することを特徴とする請求項18記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項20】 前記導電性バリア層は、TiN、T
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または2層以上から作られることを特徴とする請
求項19記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項21】 半導体基板上の第1絶縁膜に少なくと
も第1ビアフィルに相当する形状の第1開口部を形成す
る工程;前記開口部を含む前記絶縁膜上に銅または銅合
金からなる第1配線材料膜を形成する工程;銅と反応し
て水に難溶性で、かつ銅よりも機械的に脆弱な銅錯体を
生成する水溶性の第1有機酸と、カルボキシル基および
ヒドロキシル基をそれぞれ1つ持つ第2有機酸と、研磨
砥粒と、酸化剤と水とを含有する第1研磨組成物を用い
て前記第1配線材料膜を研磨し、それによって前記第1
開口部に前記第1ビアフィルを形成する工程;前記第1
ビアフィルを含む前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成
する工程;前記第2絶縁膜に少なくとも前記第1ビアフ
ィルに到達する第2ビアフィルに相当する形状の第2開
口部を形成する工程;前記第2開口部を含む前記第2絶
縁膜上に銅または銅合金からなる第2配線材料膜を形成
する工程;および銅と反応して水に難溶性で、かつ銅よ
りも機械的に脆弱な銅錯体を生成する水溶性の第1有機
酸と、カルボキシル基およびヒドロキシル基をそれぞれ
1つ持つ第2有機酸と、研磨砥粒と、酸化剤と水とを含
有する第2研磨組成物を用いて前記第2配線材料膜を研
磨し、それによって前記第2開口部に前記第2ビアフィ
ルを形成する工程;を具備することを特徴とする半導体
装置の製造方法。 - 【請求項22】 さらに前記第1配線材料膜を形成する
前に前記第1開口部を含む前記第1絶縁膜上に導電性バ
リア層を形成することを特徴とする請求項21記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項23】 さらに前記第2配線材料膜を形成する
前に前記第2開口部を含む前記第1絶縁膜上に導電性バ
リア層を形成することを特徴とする請求項21記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項24】 前記導電性バリア層は、TiN、T
i、Nb、W,WN,TaN,TaSiN,Ta,C
o,Co,Zr,ZrNおよびCuTa合金から選ばれ
る1層または1層以上から作られることを特徴とする請
求項22または23記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項25】 前記第1および第2の研磨組成物は、
互いに成分組成および組成比率が同一であることを特徴
とする請求項21記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項26】 前記第1および第2の研磨組成物は、
互いに成分組成または組成比率が異なることを特徴とす
る請求項21記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項27】 さらに前記第1絶縁膜に第1配線層に
相当する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記
第1開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金か
らなる第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成
物を用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって
前記第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に
前記第1配線層を形成することを特徴とする請求項21
記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項28】 さらに前記第2絶縁膜に第2配線層に
相当する形状の第2溝を形成し、この第2溝および前記
第2開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金か
らなる第2配線材料膜を形成した後、前記第2研磨組成
物を用いて前記第2配線材料膜を研磨し、それによって
前記第2開口部に前記第2ビアフィルを、前記第2溝に
前記第2配線層を形成することを特徴とする請求項21
記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項29】 さらに前記第1絶縁膜に第1配線層に
相当する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記
第1開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金か
らなる第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成
物を用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって
前記第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に
前記第1配線層を形成し、前記第2絶縁膜に第2配線層
に相当する形状の第2溝を形成し、この第2溝および前
記第2開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金
からなる第2配線材料膜を形成した後、前記第2研磨組
成物を用いて前記第2配線材料膜を研磨し、それによっ
て前記第2開口部に前記第2ビアフィルを、前記第2溝
に前記第2配線層を形成することを特徴とする請求項2
1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項30】 さらに前記第1絶縁膜に第1配線層に
相当する形状の第1溝を形成し、この第1溝および前記
第1開口部を含む前記第1絶縁膜上に銅または銅合金か
らなる第1配線材料膜を形成した後、前記第1研磨組成
物を用いて前記第1配線材料膜を研磨し、それによって
前記第1開口部に前記第1ビアフィルを、前記第1溝に
前記第1配線層を形成し、前記第2絶縁膜に前記第1配
線層に達する第3ビアフィルに相当する形状の第3開口
部を形成し、この第3開口部および前記第2開口部を含
む前記第2絶縁膜上に銅または銅合金からなる第2配線
材料膜を形成した後、前記第2研磨組成物を用いて前記
第2配線材料膜を研磨し、それによって前記第2開口部
に前記第2ビアフィルを、前記第3開口部に前記第3ビ
アフィルを形成することを特徴とする請求項21記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項31】 さらに前記第1絶縁膜に第1配線層を
形成した後、前記第2絶縁膜を形成する前に前記第1配
線層および第1ビアフィルムを含む前記第1絶縁膜上に
窒化ケイ素および窒素添加酸化ケイ素から選ばれる少な
くとも1つの絶縁材料からなるバリア層を形成すること
を特徴とする請求項27,29または30いずれか記載
の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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