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JP2000179659A - 歯車装置の油路構造 - Google Patents

歯車装置の油路構造

Info

Publication number
JP2000179659A
JP2000179659A JP10353311A JP35331198A JP2000179659A JP 2000179659 A JP2000179659 A JP 2000179659A JP 10353311 A JP10353311 A JP 10353311A JP 35331198 A JP35331198 A JP 35331198A JP 2000179659 A JP2000179659 A JP 2000179659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil passage
oil
gear device
gear
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10353311A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Takemura
正 竹村
Hiroshi Irie
公士 入江
Seiji Onishi
静治 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP10353311A priority Critical patent/JP2000179659A/ja
Publication of JP2000179659A publication Critical patent/JP2000179659A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0415Air cooling or ventilation; Heat exchangers; Thermal insulations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/0489Friction gearings with endless flexible members, e.g. belt CVTs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車装置や油圧式摩擦要素への制御油圧およ
び潤滑油の供給を簡易な構成で行える油路構造を提供す
る。 【解決手段】 油路構造は、モータサポート(44)に
形成された油路(44e)と回転軸に形成された油路
(1b、1c)とから主に構成されクラッチ油室(27
a)へのクラッチ制御油圧供給のための油路系と、モー
タサポートに形成された油路(44e’)と、サンギヤ
ボス部(21a)と回転軸との間に形成された油路(5
0)とから主になりプラネタリギヤユニット(20)の
潤滑部分への潤滑油供給のための油路系とを有する。ベ
ルト式無段変速機のプーリ油室(33d、33e)への
制御油圧供給は、変速機後部側の油路(43a、43
b、31a、31b、31c)を介して行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車装置の油路構
造に関し、特に、歯車装置と油圧式摩擦要素とを有する
変速機の油路構造に関する。
【0002】
【関連する背景技術】プライマリプーリ及びセカンダリ
プーリと両該プーリに巻き掛けたベルトとを備え、各該
プーリの油圧室に供給されるプーリ制御油圧を可変して
各プーリのプーリ径を可変調整して両プーリ径の比すな
わち変速比を無段階に変化させるようにしたベルト式無
段変速機(以下、CVTと云う)が知られており、ま
た、CVTと歯車変速機とを組み合わせて、より広い範
囲で変速比を変化可能にした変速装置が知られている。
【0003】例えば、上記歯車変速機は、エンジンの出
力側とCVTとの間に設けられた高速・低速切換機構や
前後進切換機構を構成する。この様な構成では、CVT
の変速比の可変調整に供される制御油圧を供給する必要
があると共に、歯車変速機の変速比の可変調整のために
設けられた油圧式摩擦要素たとえばクラッチの油室に制
御油圧を供給する必要がある。更に、歯車変速機や油圧
式摩擦要素の潤滑部分に潤滑油を供給する必要もある。
【0004】ここで、歯車変速機を上記のように配置し
たタイプの自動変速機において、夫々の摩擦要素への作
動油供給用の油路および潤滑油路を軸の軸心に沿って互
いに平行に形成したものがある。上記の油路構造におい
て、更にCVTへプーリ制御油圧を供給する場合、プー
リ制御油圧用の油路を上記の油路と干渉しないで軸方向
に設けようとすると、逆方向から油路を設ける必要があ
り、軸方向長さが大幅に増大するという問題が生じる。
また、これらの油路と平行に形成しようとすると軸径が
大きくなると共に加工が面倒になる。
【0005】この様な問題の解決に関連して、CVTと
歯車変速機とからなる変速装置において、変速装置のリ
ア側において変速機入力軸に三重管式の油路を形成し、
CVTへのプーリ制御油圧、歯車変速機へのクラッチ制
御油圧および潤滑油を変速装置のリア側から供給するよ
うにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、三重管
式の油路構造は、その構成が複雑になるばかりではな
く、軸径が大きくなるという問題は避けられない。ま
た、プーリ制御油圧用、クラッチ制御油圧用および潤滑
油用の3つの油路とこれに対応する3つの油供給源とを
接続する受け渡し部分の構造が複雑になる。更に、3つ
の受け渡し部分を入力軸の軸方向に互いに離間させる必
要があるため、変速装置の軸方向長さが増大し、変速装
置を車両に横置きに搭載できない等の問題が生じる。
【0007】上述のように、油圧式摩擦要素および歯車
装置への油供給に供される油路構造は複雑であり、特
に、歯車変速機をCVTなどの変速装置と組み合わせて
用いる場合、油路構造自体ばかりでなく油供給源から油
路への受け渡し構造が複雑になり、また、変速装置の全
長が長くなる。本発明は、歯車装置や油圧式摩擦要素へ
の制御油圧および潤滑油の供給を簡易な構成で行える油
路構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による油路構造
は、回転軸上に配設された歯車装置への潤滑油の供給と
歯車装置の一側に配された油圧式摩擦要素への制御油圧
の供給とを行うものであって、歯車装置の他側に位置す
るハウジング部分に形成された第1油路と、回転軸に形
成され第1油路に連通する第2油路と、第2油路と油圧
式摩擦要素の油室とを連通する第3油路と、歯車装置の
他側に位置するハウジング部分に形成された第4油路
と、上記歯車装置の一歯車と共に回転自在のボス部と回
転軸との間に形成され第4油路を歯車装置または油圧式
摩擦要素の潤滑部分に連通させる第5油路とを備えるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明の油路構造によれば、第1油路に制
御油圧を供給することにより制御油圧を第1油路、第2
油路および第3油路を介して油圧式摩擦要素の油室へ供
給でき、また、第4油路に潤滑油を供給することにより
第4油路および第5油路を介して歯車装置または油圧式
摩擦要素の潤滑部分に供給できる。また、第1油路およ
び第4油路を、油圧式摩擦要素の配設位置すなわち歯車
装置の一側から軸方向に離隔した歯車装置の他側にある
ハウジング部分に設けるので、第1および第4油路と油
供給源との受け渡し部を例えば上記ハウジング部分の半
径方向外方部位に設けることができ、これにより受け渡
し部の配設スペースの軸方向長さが短くなる。しかも、
第1ないし第5油路を全体として歯車装置の軸方向長さ
に略対応する軸方向領域内に形成できる。この様に油路
構造の軸方向スペースは短く、従って、この油路構造を
利用した装置の軸方向長さも短くなる。
【0010】上記の特徴を有した本発明の油路構造によ
れば、歯車装置や油圧式摩擦要素に近接してトルクコン
バータやCVTなどの油圧装置を配置する場合にも、油
圧装置用の油路を、第1ないし第5油路と干渉すること
なしに、回転軸に形成可能である。また、第1油路およ
び第4油路のそれぞれへの油受け渡し部位から軸方向に
離隔した位置に、油圧装置の油路への油受け渡し部位を
設けることができる。上記のように歯車装置、油圧式摩
擦要素および油圧装置から変速機を構成する際にも、た
とえば上記の三重管式のものに比べて、変速機の油路系
全体の構成が極めて簡易になる。また、3つの油受け渡
し部位を互いに隣接して設ける場合のように油受け渡し
部位同士の干渉回避のための離隔配置が不要になり、変
速機の全長が不所望に増大することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態による油路構造を備えた歯車装置を有する変
速機について説明する。図1に一部を示す変速機は、図
示しないエンジンとモータ10との双方を走行駆動源と
するハイブリッド車に搭載されるものであって、エンジ
ン出力軸に連結された回転軸1と、この回転軸上に配設
された低速・高速切換用のプラネタリギヤユニット(P
GU)20と、その下流側に配されたベルト式無段変速
装置(CVT)とを有している。
【0012】図1中、参照符号30は、CVTのプライ
マリプーリを示し、符号40は、PGU20およびCV
Tを収容するハウジングを示す。符号11は、回転軸1
に装着されたフライホイールを示す。PGU20は、回
転軸1により回転自在に支持されたサンギヤ21と、キ
ャリヤ25により支持されたプラネタリギヤ22と、リ
ングギヤ23とを有し、ギヤ21、22及び23はPG
U20の歯車装置を構成している。リングギヤ23のま
わりにはツーウェイクラッチ24が配されている。更
に、PGU20は、油圧式摩擦要素としての第1及び第
2クラッチ26、27を有している。クラッチ26、2
7の各々は、その油室26a、27aに制御油圧が供給
されると係合動作する一方、制御油圧が排出されると解
放動作するようになっており、両クラッチ26、27の
係合解放状態の切り換えにより、回転軸1とCVT入力
軸(プライマリプーリ30の回転軸)31との間に介在
するPGU20における変速比(より広義には歯車装置
の減速比)が高低に切り替わるようになっている。図2
に示すように、回転軸1およびサンギヤ21の対向面同
士の間にはスラストワッシャ62が配されている。
【0013】図1に示すように、CVTは、プライマリ
プーリ30と図示しないセカンダリプーリとを備え、両
プーリ間には多数の金属ブロック片を2つの金属バンド
でつないでなる金属ベルト34が巻き掛けられている。
プライマリプーリ30は、ダブルピストン式であって、
CVT入力軸31に嵌着された固定シーブ32と、CV
T入力軸31に軸方向移動自在に装着された可動シーブ
33と、隔壁33a、33b及び33cとを備えてい
る。可動シーブ33と隔壁33aとにより油室33dが
画成され、また、隔壁33bと隔壁33cとにより油室
33eが画成されている。そして、油室33d、33e
に対する制御油圧の給排に応じて可動シーブ33が移動
してプライマリプーリ30のプーリ径が増減するように
なっている。図示を省略するが、セカンダリプーリはC
VT出力軸に嵌着されている。プライマリプーリ30の
場合と同様、セカンダリプーリの油室に対する制御油圧
の給排によりセカンダリプーリの径が増減される。プラ
イマリプーリ径を大きくすると共にセカンダリプーリ径
を小さくするほどCVTでの変速比は小さくなる。両プ
ーリの油室に対する制御油圧の給排制御は、例えば車両
のアクセル開度や車速などのパラメータに応動する電子
制御ユニットの制御下で作動する油圧制御バルブユニッ
ト(図示略)によって行われる。
【0014】次に、上記変速機の要部を構成する油路構
造について説明する。本実施形態による油路構造は、P
GU20の第1及び第2クラッチ油室26a、27aへ
のクラッチ制御油圧供給のための第1及び第2クラッチ
油路系と、PGU20まわりへの潤滑油供給のための潤
滑油路系と、CVTのプライマリプーリ油室33d、3
3eへのプーリ制御油圧供給のための第1プーリ油路系
とを備えている。
【0015】油路構造に関連して、サンギヤ21にはボ
ス部21aが一体に形成され、ボス部21aはサンギヤ
21側から回転軸1の外周面に沿ってモータ10側に延
びている。また、ハウジング40はトランスミッション
ハウジング41を有し、その前端面および後端面にはモ
ータハウジング42およびトランスミッションリアカバ
ー43が装着されている。更に、モータハウジング42
の後壁42aにはモータサポート44が固定されてい
る。モータハウジング後壁42aおよびモータサポート
44は、変速機の中央部に配されたPGU20の歯車装
置21、22、23に関して変速機軸方向においてモー
タ側に位置している。
【0016】なお、モータハウジング42にはモータ1
0の固定子が固定されており、ボス部21に固定された
モータ10の回転子は、ベアリングを介してモータサポ
ート44により回転自在に支持されている。図2に示す
ように、第1クラッチ油路系は、モータハウジング42
の後壁42aに形成された油路42bと、モータサポー
ト44のフランジ部に形成されモータハウジング後壁4
2aの油路42bに連通する油孔44aと、モータサポ
ート44のフランジ部からハブ部にわたって形成され油
孔44aに連通する断面L字状の油路44bとを有し、
L字状油路44bの両端はシール材およびねじ込みキャ
ップにより閉塞されている。油路42bの外方端には、
油圧制御バルブユニットから第1クラッチ油路系へのク
ラッチ制御油圧の受け渡し部(図示略)が設けられる。
【0017】更に、第1クラッチ油路系は、モータサポ
ート44のハブ部に形成されL字状油路44bに連通す
る油孔44cと、この油孔44cに整合して第1クラッ
チのクラッチハウジング26dに形成された油孔26e
とを有し、油孔26eは油孔44cおよび第1クラッチ
油室26aに連通している。油圧制御バルブユニットか
らのクラッチ制御油圧は、上記の油路や油孔42b、4
4a、44b、44c及び26eを介して第1クラッチ
油室26aに供給される。
【0018】油路構造の第2クラッチ油路系は、モータ
サポート44のフランジ部からハブ部にわたって形成さ
れた断面L字状の油路44eを有し、この油路44eの
外方端には油圧制御バルブユニットから第2クラッチ油
路系へのクラッチ制御油圧の受け渡し部(図示略)が設
けられる。そして、第2クラッチ油路系は、モータサポ
ート44のハブ部に形成されL字状油路44eに連通す
る油孔44fと、この油孔44fに整合してサンギヤハ
ブ部21aに形成された油孔21bと、回転軸1にそれ
ぞれ形成された油路1a、1b及び1cとを有してい
る。油路1bは、PGU20の全長よりも僅かに長い長
さにわたって回転軸1の軸心に沿って形成され、油路1
bのCVT側の端はシール材により閉塞されている。油
路1aは回転軸1の半径方向に形成され、その内方端は
軸方向油路1bのモータ側の端部に連通している。ま
た、油路1cは回転軸半径方向に形成され、その内方端
は油路1bのCVT側の端部に連通し外方端は第2クラ
ッチ油室27aに開口している。油圧制御バルブユニッ
トからのクラッチ制御油圧は、上記の油路や油孔44
e、44f、21b、1a、1b及び1cを介して第2
クラッチ油室27aに供給される。
【0019】図3に示すように、回転軸1の油路1aに
関してモータ側およびCVT側の軸方向位置のそれぞれ
において、回転軸1の外周面には、回転軸1とサンギヤ
ボス部21aとの間隙を介するクラッチ制御用の油の漏
洩を防止する環状シール63、64が配され、また、サ
ンギヤボス部21aの外周面には、サンギヤボス部21
aとモータサポート44のハブ部との間隙を介する油漏
洩を防止する環状シール65、66が配されている。
【0020】油路構造の潤滑油路系は、モータサポート
44のフランジ部からハブ部にわたって形成された断面
L字状の油路を有し、このL字状通路は、第1クラッチ
油路系のL字状44eと略同様に形成される。図示の便
宜上、図1及び図2に符号44e’を付した2点鎖線で
示すが、油路44e’はモータサポート44において油
路44eとは異なる周方向角度領域に形成される。ま
た、油路44e’の外方端には、図示しない潤滑油供給
源から潤滑油路系への潤滑油受け渡し部(図示略)が設
けられる。
【0021】更に、潤滑油路系は、モータサポート44
のハブ部に形成されL字状油路44e’に連通する油孔
44gと、これに整合してサンギヤボス部21aに形成
された油孔21cと、回転軸1の外周面とサンギヤボス
部21aの内周面間に画成され環状横断面を有する油路
50とを有している。油路50は、ほぼ第1クラッチ2
5からサンギヤ21まで変速機軸方向に延びており、油
路50の形成のため、回転軸1はその他の軸方向部分に
比べて僅かに径小にされている。油路50は、サンギヤ
ボス部21aの油孔21d、21eや第1クラッチハウ
ジング26dの油孔21fや回転軸1の油路1d、1e
を介して、PGU20の歯車装置21、22及び23の
潤滑部位や第1、第2クラッチのリターンスプリング2
6b、27bが配される遠心キャンセラ室に連通してい
る。潤滑油供給源からの潤滑油は、上記の油路、油孔4
4e’、44g、21c、50、21d、21e、21
f、1dおよび1eの対応するものを介して、PGU2
0の潤滑部位に供給される。
【0022】上述のように、本実施形態の油路構造によ
れば、PGU20へのクラッチ制御油圧および潤滑油の
供給を適正に実施できる。また、クラッチ油路系および
潤滑油路系のそれぞれの上流側区間をPGU20のフロ
ント側に隣接したハウジング部(モータサポート)44
に形成して油受け渡し部を例えばハウジング部44の半
径方向外方部位に配設可能であり、受け渡し部の配設ス
ペースの軸方向長さを短くできる。また、クラッチ油路
系および潤滑油路系の全体をPGU20の軸長に略対応
する軸方向領域内に形成でき、両油路系の形成スペース
の軸方向長さは短い。
【0023】なお、環状シール63、64が配設されて
いるにもかかわらず油が漏洩することがあるが、本実施
形態では、環状シール63に関してモータ側の軸方向位
置においてサンギヤボス部21aに油孔21fが形成さ
れているため、シール63を介して漏洩したクラッチ制
御用の油は、ボス部21と回転軸1との係合部や油孔2
1fを介してシールリング61側の空間に流入してシー
ルリング回りのベアリングなどの潤滑に供される。ま
た、潤滑油路系として形成されたL字状油路44e’
は、モータ10の回転子とモータサポート44とシール
リング61とによって画成された空間と油孔44dを介
して連通されている。これにより、環状シール65を介
して漏洩したクラッチ制御用の油は、油孔44dを介し
て潤滑油として利用される。ここで、クラッチ制御用の
油は潤滑油よりも圧力が高く、従って、潤滑油がクラッ
チ油路系に逆流することはない。
【0024】油路構造の第1プーリ油路系は、リアカバ
ー43の油路43a、43bと、CVT入力軸31の油
路31a、31bと、CVT入力軸31と可動シーブ3
3のハブ部との間の油路31cとを有している。油路4
3aの外方端には、油圧制御バルブユニットから第1プ
ーリ油路系へのプーリ制御油圧の受け渡し部(図示略)
が設けられている。油路31aは、CVT入力軸31の
後端面から可動シーブ33にかけてCVT入力軸31の
軸心に沿って延び、油路31bは、油路31aの可動シ
ーブ側の端部からCVT入力軸31の外周面に向かって
半径方向に延びてCVT入力軸31の外周面に開口して
いる。油路31cは、変速機軸方向において可動シーブ
33から隔壁33cにかけてCVT入力軸31を僅かに
径小にすることによって形成され、油路31cを介して
プライマリプーリ30の油室33dと油室33eとが連
通している。油圧制御バルブユニットからのプーリ制御
油圧は、上記の油路43a、43b、31a、31b及
び31cを介してプライマリプーリ油室33d、33e
に供給される。
【0025】油路構造は、セカンダリプーリ油室へのプ
ーリ制御油圧供給用の第2プーリ油路系を備え、この第
2プーリ油路系は、第1プーリ油路系の場合と略同様に
構成される。従って、第2プーリ油路系についての説明
を省略する。上記のように構成されたクラッチ油路系、
潤滑油路系およびプーリ油路系を有した本実施形態の油
路構造によれば、PGU20に近接してCVTや本実施
形態では使用しないトルクコンバータなどの油圧装置を
配置する場合にも、油圧装置用の油路たとえばプーリ油
路系を、クラッチ油路系および潤滑油路系と干渉するこ
となしに、CVT入力軸31などの回転軸に形成可能で
ある。また、クラッチ油路系および潤滑油路系のそれぞ
れへの油受け渡し部位から軸方向に離隔した位置に、C
VTなどの油圧装置の油路への油受け渡し部位を設ける
ことができる。従って、上記のようにPGU20および
CVTを含む変速機を構成する際にも、たとえば公知の
三重管式の油路構造に比べて、変速機の油路系全体の構
成が極めて簡易になる。また、3つの油受け渡し部位を
互いに隣接して設ける場合のように油受け渡し部位同士
の干渉回避のための離隔配置が不要になり、変速機の全
長が不所望に増大することがない。
【0026】即ち、油圧制御バルブユニットからのクラ
ッチ制御油圧は、上記の油路構造の第1クラッチ油路系
42b、44a、44b、44c及び26eを介して第
1クラッチ油室26aに供給される。また、油圧制御バ
ルブユニットからの別のクラッチ制御油圧は、第2クラ
ッチ油路系44e、44f、21b、1a、1b及び1
cを介して第2クラッチ油室27aに供給される。油圧
制御バルブユニットからのプーリ制御油圧は、第1プー
リ油路系43a、43b、31a、31b及び31cを
介してプライマリプーリ油室33d、33eに供給され
る。そして、油圧制御バルブユニットからの別のプーリ
制御油圧は、第2プーリ油路系を介してセカンダリプー
リ油室に供給される。更に、潤滑油供給源からの潤滑油
は、潤滑油路系44e’、44g、21c、50、21
d、21e、21f、1d及び1eを介して、PGU2
0の潤滑部位に供給される。この様に、本実施形態の油
路構造によれば、クラッチ制御油圧、プーリ制御油圧お
よび潤滑油を変速機の所要部位に供給でき、しかも油路
構造はその構成が比較的簡易であり、変速機全長が不所
望に増大することがない。
【0027】本発明の油路構造は、上記実施形態のもの
に限定されない。例えば、上記実施形態ではPGUとC
VTとからなる変速機を搭載したハイブリッド車に適用
される油路構造について説明したが、本発明の油路構造
は、エンジンのみを駆動源とする通常の車両やモータの
みを駆動源とする電気自動車にも適用可能である。ま
た、本発明の油路構造は、PGUとCVTとからなる変
速機以外の、例えばトルクコンバータを備えた変速機に
も適用可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明による油路構造は、回転軸上に配
設された歯車装置への潤滑油の供給と歯車装置の一側に
配された油圧式摩擦要素への制御油圧の供給とを行うも
のであって、歯車装置の他側に位置するハウジング部分
に形成された第1油路と、回転軸に形成され第1油路に
連通する第2油路と、第2油路と油圧式摩擦要素の油室
とを連通する第3油路と、歯車装置の他側に位置するハ
ウジング部分に形成された第4油路と、上記歯車装置の
一歯車と共に回転自在のボス部と回転軸との間に形成さ
れ第4油路を歯車装置または油圧式摩擦要素の潤滑部分
に連通させる第5油路とを備えるので、第1油路に制御
油圧を供給することにより制御油圧を第1油路、第2油
路および第3油路を介して油圧式摩擦要素の油室へ供給
でき、また、第4油路に潤滑油を供給することにより第
4油路および第5油路を介して歯車装置または油圧式摩
擦要素の潤滑部分に供給できる。また、第1油路および
第4油路を、油圧式摩擦要素の配設位置すなわち歯車装
置の一側から軸方向に離隔した歯車装置の他側にあるハ
ウジング部分に設けるので、第1および第4油路と油供
給源との受け渡し部を例えば上記ハウジング部分の半径
方向外方部位に設けることができ、これにより受け渡し
部の配設スペースの軸方向長さが短くなる。しかも、第
1ないし第5油路を全体として歯車装置の軸方向長さに
略対応する軸方向領域内に形成できる。この様に油路構
造の軸方向スペースは短く、従って、この油路構造を利
用した装置の軸方向長さも短くなる。また、油圧式摩擦
要素に近接してトルクコンバータやCVTなどの油圧装
置を配置する場合にも、油圧装置用の油路を、第1油路
ないし第5油路と干渉することなしに、回転軸に形成可
能である。また、本発明の油路構造は構成が簡易であ
る。更に、本発明によれば、歯車装置、油圧式摩擦要素
および油圧装置から変速機を構成する際にも、変速機の
全長が不所望に長くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による油路構造を備えた変
速機の要部を示す一部断面図である。
【図2】図1に示した変速機のPGUおよびモータサポ
ート付近の油路構造を示す部分拡大断面図である。
【図3】PGUおよびモータサポート付近の油路構造を
更に拡大して示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 1b 油路(第2油路) 1c 油路(第3油路) 20 プラネタリギヤユニット 21 サンギヤ 21a ボス部 22 プラネタリギヤ 23 リングギヤ 26、27 クラッチ(油圧式摩擦要素) 26a、27a クラッチ油室 30 プライマリプーリ 33d、33e プーリ油室 42a モータハウジング後壁 44 モータサポート 44e (第1油路) 50 (第5油路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 公士 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大西 静治 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3J063 AA02 AB12 AB22 AB53 AC04 BB41 BB42 XD43 XD47 XE14 XE15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸上に配設された歯車装置への潤滑
    油の供給と上記回転軸の軸方向において上記歯車装置の
    一側に配され係合解放動作により上記歯車装置の減速比
    を切り換える油圧式摩擦要素への制御油圧の供給とを行
    う、歯車装置の油路構造において、 上記歯車装置を収納するハウジングの、上記歯車装置の
    他側に位置する部分に形成された第1油路と、 上記回転軸に軸方向に形成され上記第1油路に連通する
    第2油路と、 上記第2油路と上記油圧式摩擦要素の油室とを連通する
    第3油路と、 上記ハウジングの、上記歯車装置の他側に位置する部分
    に形成された第4油路と、 上記歯車装置を構成する歯車の一つと共に回転自在に配
    されたボス部と上記回転軸との間に形成され、上記第4
    油路を上記歯車装置または上記油圧式摩擦要素の潤滑部
    分に連通させる第5油路とを備えることを特徴とする、
    歯車装置の油路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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