JP2000173932A - 反応炉の洗浄方法 - Google Patents
反応炉の洗浄方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体製造装置が備える反応炉内の一部領域
における膜残りを解消するために、その一部領域に対す
るクリーニング効率を向上させることのできる反応炉の
洗浄方法を提供する。 【解決手段】 予め前記反応炉内に前記洗浄ガスを供給
するための供給口を設けておき、前記供給口から所定条
件で前記洗浄ガスを供給する第1の洗浄工程を行い(S
1−1〜S1−2)、その後、前記第1の洗浄工程とは
異なる条件、例えば前記反応炉内の一部領域に対するク
リーニング効率向上に適した条件で、前記供給口から前
記洗浄ガスを供給する第2の洗浄工程を行う(S2−1
〜S2−2)。
における膜残りを解消するために、その一部領域に対す
るクリーニング効率を向上させることのできる反応炉の
洗浄方法を提供する。 【解決手段】 予め前記反応炉内に前記洗浄ガスを供給
するための供給口を設けておき、前記供給口から所定条
件で前記洗浄ガスを供給する第1の洗浄工程を行い(S
1−1〜S1−2)、その後、前記第1の洗浄工程とは
異なる条件、例えば前記反応炉内の一部領域に対するク
リーニング効率向上に適した条件で、前記供給口から前
記洗浄ガスを供給する第2の洗浄工程を行う(S2−1
〜S2−2)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば縦型減圧C
VD装置といった半導体製造装置が備える反応炉に対し
て、その内部を洗浄する際に用いられる反応炉の洗浄方
法に関するものである。
VD装置といった半導体製造装置が備える反応炉に対し
て、その内部を洗浄する際に用いられる反応炉の洗浄方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、縦型減圧CVD装置等の半導体
製造装置では、ウエハに対して膜形成等の処理を行うた
めの反応炉を備えているが、その処理工程で発生する残
留膜等によって反応炉内が汚染されるため、定期的に反
応炉の内部に対する洗浄を行う必要がある。
製造装置では、ウエハに対して膜形成等の処理を行うた
めの反応炉を備えているが、その処理工程で発生する残
留膜等によって反応炉内が汚染されるため、定期的に反
応炉の内部に対する洗浄を行う必要がある。
【0003】このような反応炉の内部を洗浄する方法と
しては、反応炉内にClF3(三フッ化塩素)ガスを供給し
て残留膜のエッチングを行う、ClF3 in-site(炉内)ク
リーニングがある。このClF3 in-siteクリーニングは、
ヒータ昇降温時間、チューブ交換時間、再組上げ時間等
が不要なために、スループット向上や装置のダウンタイ
ムを減らすという観点から有利な洗浄方法である。
しては、反応炉内にClF3(三フッ化塩素)ガスを供給し
て残留膜のエッチングを行う、ClF3 in-site(炉内)ク
リーニングがある。このClF3 in-siteクリーニングは、
ヒータ昇降温時間、チューブ交換時間、再組上げ時間等
が不要なために、スループット向上や装置のダウンタイ
ムを減らすという観点から有利な洗浄方法である。
【0004】ところで、従来、ClF3 in-siteクリーニン
グは、図3に示すような条件で行われている。すなわ
ち、ClF3 in-siteクリーニングを行うのにあたって、先
ず、反応炉の周囲に設けられたヒータ等を用いて、反応
炉全体を均一に例えば550℃程度に昇温し(図中ステ
ップ1参照、以下ステップをSと略す)、その後、ClF3
ガスを例えば700sccm程度のガス流量で、希釈用ガス
であるN2(窒素)ガスと共に、反応炉内に供給して、反
応炉内の残留膜のエッチングを行う(図中S2参照)。
グは、図3に示すような条件で行われている。すなわ
ち、ClF3 in-siteクリーニングを行うのにあたって、先
ず、反応炉の周囲に設けられたヒータ等を用いて、反応
炉全体を均一に例えば550℃程度に昇温し(図中ステ
ップ1参照、以下ステップをSと略す)、その後、ClF3
ガスを例えば700sccm程度のガス流量で、希釈用ガス
であるN2(窒素)ガスと共に、反応炉内に供給して、反
応炉内の残留膜のエッチングを行う(図中S2参照)。
【0005】このとき、反応炉内では、ウエハ保持のた
めに設けられている保持棚(以下、ボートと称す)にも
残留膜が付着しているので、その残留膜を均一にエッチ
ングすべく、ボートを例えば左回転(反時計回り)方向
に1rpm 程度で回転させている(図中LOADER欄参照)。
そして、残留膜の累積膜厚から設定された時間分だけCl
F3ガスの供給(残留膜のエッチング)後、残留ClF3ガス
等を反応炉内から排気して(図中S3参照)、その後N2
ガスで炉内を常圧に戻して、ClF3 in-siteクリーニング
を終了する。
めに設けられている保持棚(以下、ボートと称す)にも
残留膜が付着しているので、その残留膜を均一にエッチ
ングすべく、ボートを例えば左回転(反時計回り)方向
に1rpm 程度で回転させている(図中LOADER欄参照)。
そして、残留膜の累積膜厚から設定された時間分だけCl
F3ガスの供給(残留膜のエッチング)後、残留ClF3ガス
等を反応炉内から排気して(図中S3参照)、その後N2
ガスで炉内を常圧に戻して、ClF3 in-siteクリーニング
を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のClF3 in-siteクリーニングでは、以下に述べる
ように、ClF3ガスによるエッチングを行っても、反応炉
内の一部に残留膜が残ってしまうおそれがある。
た従来のClF3 in-siteクリーニングでは、以下に述べる
ように、ClF3ガスによるエッチングを行っても、反応炉
内の一部に残留膜が残ってしまうおそれがある。
【0007】例えば、縦型減圧CVD装置では、通常、
その構成上の制約から、図4に示すように、ClF3ガスを
供給するための供給用ノズル11が、反応炉を構成する
インナーチューブ12の下端近傍に設けられている。そ
のため、インナーチューブ12内の全域(反応炉内の全
体)にわたって残留膜をエッチングすべく供給用ノズル
11からClF3ガスを噴出すると(図中矢印参照)、その
インナーチューブ12内における成膜開始位置下端13
の付近では、残留膜が完全に除去されず、帯状の残留膜
14が残ってしまうおそれがある。さらには、例えば図
5に示すように、供給用ノズル11の直上位置付近のイ
ンナーチューブ12の内側に残留膜16が残ってしまう
おそれがある。
その構成上の制約から、図4に示すように、ClF3ガスを
供給するための供給用ノズル11が、反応炉を構成する
インナーチューブ12の下端近傍に設けられている。そ
のため、インナーチューブ12内の全域(反応炉内の全
体)にわたって残留膜をエッチングすべく供給用ノズル
11からClF3ガスを噴出すると(図中矢印参照)、その
インナーチューブ12内における成膜開始位置下端13
の付近では、残留膜が完全に除去されず、帯状の残留膜
14が残ってしまうおそれがある。さらには、例えば図
5に示すように、供給用ノズル11の直上位置付近のイ
ンナーチューブ12の内側に残留膜16が残ってしまう
おそれがある。
【0008】また、図5において、インナーチューブ1
2内では、膜形成に用いられるプロセスガスを供給する
ためのマルチノズル17が、インナーチューブ12の内
壁面に沿って設けられている。ところが、ClF3 in-site
クリーニング時には、ボート(不図示)が一定方向(図
中矢印A方向)に回転しているため、インナーチューブ
12内のClF3ガスについても一定方向の流れが生じてい
る。そのため、インナーチューブ12の内壁面とマルチ
ノズル17との間の特定箇所では、マルチノズル17に
よってClF3ガスの供給が遮られる部分が生じてしまい、
結果としてインナーチューブ12とマルチノズル17と
の間にも残留膜18が残ってしまうおそれがある。
2内では、膜形成に用いられるプロセスガスを供給する
ためのマルチノズル17が、インナーチューブ12の内
壁面に沿って設けられている。ところが、ClF3 in-site
クリーニング時には、ボート(不図示)が一定方向(図
中矢印A方向)に回転しているため、インナーチューブ
12内のClF3ガスについても一定方向の流れが生じてい
る。そのため、インナーチューブ12の内壁面とマルチ
ノズル17との間の特定箇所では、マルチノズル17に
よってClF3ガスの供給が遮られる部分が生じてしまい、
結果としてインナーチューブ12とマルチノズル17と
の間にも残留膜18が残ってしまうおそれがある。
【0009】これらの残留膜13,16,18に対して
は、単にClF3ガスの供給時間を長くして除去することも
考えられるが、その場合には残留膜が既に除去されてい
る他の部分に対してオーバーエッチングによるダメージ
を与えてしまう可能性がある。
は、単にClF3ガスの供給時間を長くして除去することも
考えられるが、その場合には残留膜が既に除去されてい
る他の部分に対してオーバーエッチングによるダメージ
を与えてしまう可能性がある。
【0010】そこで、本発明は、半導体製造装置が備え
る反応炉、特にそのインナーチューブ内側の一部領域に
おける膜残りを解消するために、その一部領域に対する
クリーニング効率を向上させることのできる反応炉の洗
浄方法を提供することを目的とする。
る反応炉、特にそのインナーチューブ内側の一部領域に
おける膜残りを解消するために、その一部領域に対する
クリーニング効率を向上させることのできる反応炉の洗
浄方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された反応炉の洗浄方法である。すな
わち、半導体装置の基となるウエハに対して所定の処理
を行うために用いられる反応炉の内部を、前記処理後に
洗浄ガスによって洗浄する反応炉の洗浄方法であって、
予め前記反応炉内に前記洗浄ガスを供給するための供給
口を設けておき、前記供給口から所定条件で前記洗浄ガ
スを供給する第1の洗浄工程を行い、その後、前記第1
の洗浄工程とは異なる条件で前記供給口から前記洗浄ガ
スを供給する第2の洗浄工程を行うことを特徴とする反
応炉の洗浄方法である。
成するために案出された反応炉の洗浄方法である。すな
わち、半導体装置の基となるウエハに対して所定の処理
を行うために用いられる反応炉の内部を、前記処理後に
洗浄ガスによって洗浄する反応炉の洗浄方法であって、
予め前記反応炉内に前記洗浄ガスを供給するための供給
口を設けておき、前記供給口から所定条件で前記洗浄ガ
スを供給する第1の洗浄工程を行い、その後、前記第1
の洗浄工程とは異なる条件で前記供給口から前記洗浄ガ
スを供給する第2の洗浄工程を行うことを特徴とする反
応炉の洗浄方法である。
【0012】上記手順による反応炉の洗浄方法によれ
ば、反応炉の内部を洗浄ガスにより洗浄するのにあたっ
て、例えば、第1の洗浄工程では反応炉内全体の洗浄に
適した条件で洗浄ガスを供給し、その後の第2の洗浄工
程では例えば供給口が設けられた側の縦型反応炉下部領
域の洗浄に適した条件で洗浄ガスを供給するといったこ
とが可能になる。したがって、この場合には、第1の洗
浄工程の終了時点で縦型反応炉下部領域等といった反応
炉内の一部の箇所に汚れが残っていても、その汚れが第
2の洗浄工程で除去されるようになる。
ば、反応炉の内部を洗浄ガスにより洗浄するのにあたっ
て、例えば、第1の洗浄工程では反応炉内全体の洗浄に
適した条件で洗浄ガスを供給し、その後の第2の洗浄工
程では例えば供給口が設けられた側の縦型反応炉下部領
域の洗浄に適した条件で洗浄ガスを供給するといったこ
とが可能になる。したがって、この場合には、第1の洗
浄工程の終了時点で縦型反応炉下部領域等といった反応
炉内の一部の箇所に汚れが残っていても、その汚れが第
2の洗浄工程で除去されるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
反応炉の洗浄方法について説明する。図1は、本発明に
係る反応炉の洗浄方法の一例の手順およびその条件を示
す説明図であり、図2は、本発明に係る反応炉の洗浄方
法が適用される半導体製造装置の一例を示す概略構成図
である。
反応炉の洗浄方法について説明する。図1は、本発明に
係る反応炉の洗浄方法の一例の手順およびその条件を示
す説明図であり、図2は、本発明に係る反応炉の洗浄方
法が適用される半導体製造装置の一例を示す概略構成図
である。
【0014】先ず、ここで、本実施の形態における洗浄
方法の説明の前に、その洗浄方法が適用される半導体製
造装置の概要について説明する。ただし、ここでは、縦
型減圧CVD装置を例に挙げて説明するものとする。
方法の説明の前に、その洗浄方法が適用される半導体製
造装置の概要について説明する。ただし、ここでは、縦
型減圧CVD装置を例に挙げて説明するものとする。
【0015】図2に示すように、本実施の形態の洗浄方
法が適用される縦型減圧CVD装置は、略円筒状のイン
ナーチューブ1aおよびアウターチューブ1bからなる
2重管構造の反応炉1を有しているものである。
法が適用される縦型減圧CVD装置は、略円筒状のイン
ナーチューブ1aおよびアウターチューブ1bからなる
2重管構造の反応炉1を有しているものである。
【0016】この反応炉1は、その外方が、反応炉1の
昇温に用いられるヒータ2に覆われている。ただし、こ
のヒータ2は、反応炉1の上端部近傍(Upper Positio
n;以下、UP部と称す)、中央部上側付近(Center Up
per Position;以下、CUP部と称す)、中央部下側付
近(Center Lower Position;以下、CLP部と称す)お
よび下端部近傍(Lower Position;以下、LP部と称
す)のそれぞれについて、個別に昇温させ得るようにな
っているものとする。
昇温に用いられるヒータ2に覆われている。ただし、こ
のヒータ2は、反応炉1の上端部近傍(Upper Positio
n;以下、UP部と称す)、中央部上側付近(Center Up
per Position;以下、CUP部と称す)、中央部下側付
近(Center Lower Position;以下、CLP部と称す)お
よび下端部近傍(Lower Position;以下、LP部と称
す)のそれぞれについて、個別に昇温させ得るようにな
っているものとする。
【0017】また、この反応炉1は、インナーチューブ
1aの内側に、ボート3およびマルチノズル4が設けら
れている。このうち、ボート3は、この反応炉1内での
膜形成の対象となるウエハを多段棚状(例えば165
段)に保持するもので、図示しない駆動源によって反応
炉1の長手方向を軸にして回転自在に形成されたもので
ある。このボート3が回転する方向としては、反時計回
りと時計回りとのいずれにも対応し得るようになってい
る。なお、ボート3の下方には、上方の領域の熱が伝わ
らないようにするため、断熱板3aが設けられている。
1aの内側に、ボート3およびマルチノズル4が設けら
れている。このうち、ボート3は、この反応炉1内での
膜形成の対象となるウエハを多段棚状(例えば165
段)に保持するもので、図示しない駆動源によって反応
炉1の長手方向を軸にして回転自在に形成されたもので
ある。このボート3が回転する方向としては、反時計回
りと時計回りとのいずれにも対応し得るようになってい
る。なお、ボート3の下方には、上方の領域の熱が伝わ
らないようにするため、断熱板3aが設けられている。
【0018】一方、マルチノズル4は、ボート3に保持
されたウエハに対する膜形成を行うために、図示しない
ガス発生源から供給されるPH3(ホスフィン)ガス等のプ
ロセスガスをインナーチューブ1a内に供給するもので
ある。そのために、マルチノズル4は、複数本の管状部
材からなり、それぞれが隣り合う状態でインナーチュー
ブ1aの内壁面に沿って反応炉1の長手方向に延びてお
り、インナーチューブ1a内の全域にプロセスガスを均
等に供給するためにそれぞれが異なる長さに形成されて
いる。
されたウエハに対する膜形成を行うために、図示しない
ガス発生源から供給されるPH3(ホスフィン)ガス等のプ
ロセスガスをインナーチューブ1a内に供給するもので
ある。そのために、マルチノズル4は、複数本の管状部
材からなり、それぞれが隣り合う状態でインナーチュー
ブ1aの内壁面に沿って反応炉1の長手方向に延びてお
り、インナーチューブ1a内の全域にプロセスガスを均
等に供給するためにそれぞれが異なる長さに形成されて
いる。
【0019】さらに、この反応炉1では、インナーチュ
ーブ1aの下端近傍に、洗浄ガスの供給用L型ノズル5
が設けられており、図示しないガス発生源からの洗浄ガ
スがこの供給用L型ノズル5を介してインナーチューブ
1a内に供給されるようになっている。なお、供給用L
型ノズル5は、垂直方向および水平方向に向けた2箇所
のガス噴出口を有しており、インナーチューブ1aの下
端近傍から炉上部方向と炉中心方向に向けて洗浄ガスを
噴出するようになっている。
ーブ1aの下端近傍に、洗浄ガスの供給用L型ノズル5
が設けられており、図示しないガス発生源からの洗浄ガ
スがこの供給用L型ノズル5を介してインナーチューブ
1a内に供給されるようになっている。なお、供給用L
型ノズル5は、垂直方向および水平方向に向けた2箇所
のガス噴出口を有しており、インナーチューブ1aの下
端近傍から炉上部方向と炉中心方向に向けて洗浄ガスを
噴出するようになっている。
【0020】供給用L型ノズル5から噴出される洗浄ガ
スとしては、ClF3ガスまたはClF3ガスとN2ガスとの混合
ガスがある。ClF3ガスにN2ガスを混合させるのは、10
0%ClF3ガスを用いると、エッチングレートが高すぎて
しまい、反応炉1内の洗浄のコントロールが不能となっ
てしまうからである。ただし、N2ガスは希釈用ガスであ
るため、不活性ガスであれば他のものであってもよい。
また、その希釈率は、除去すべき残留膜(反応生成物
等)の種類や膜厚等に応じて適宜設定すればよい。
スとしては、ClF3ガスまたはClF3ガスとN2ガスとの混合
ガスがある。ClF3ガスにN2ガスを混合させるのは、10
0%ClF3ガスを用いると、エッチングレートが高すぎて
しまい、反応炉1内の洗浄のコントロールが不能となっ
てしまうからである。ただし、N2ガスは希釈用ガスであ
るため、不活性ガスであれば他のものであってもよい。
また、その希釈率は、除去すべき残留膜(反応生成物
等)の種類や膜厚等に応じて適宜設定すればよい。
【0021】また、供給用L型ノズル5の近傍には、反
応炉1内にN2ガスを供給するためのショートノズル6が
設けられている。このショートノズル6は、詳細を後述
するように、供給用L型ノズル5からClF3ガスのみが噴
出されている場合に、反応炉1内のエッチングレートが
高くなるのを抑えるためのもので、上述した洗浄ガスと
同様に、図示しないガス発生源からのN2ガスを反応炉1
内に供給するためのものである。
応炉1内にN2ガスを供給するためのショートノズル6が
設けられている。このショートノズル6は、詳細を後述
するように、供給用L型ノズル5からClF3ガスのみが噴
出されている場合に、反応炉1内のエッチングレートが
高くなるのを抑えるためのもので、上述した洗浄ガスと
同様に、図示しないガス発生源からのN2ガスを反応炉1
内に供給するためのものである。
【0022】次に、以上のように構成された縦型減圧C
VD装置にて行われる反応炉の洗浄方法、すなわち本実
施の形態におけるClF3 in-siteクリーニングの手順につ
いて、図1を参照しながら説明する。
VD装置にて行われる反応炉の洗浄方法、すなわち本実
施の形態におけるClF3 in-siteクリーニングの手順につ
いて、図1を参照しながら説明する。
【0023】この縦型減圧C VD装置においては、ClF3
in-siteクリーニングを行うのにあたって、先ず、反応
炉1の周囲に設けられたヒータ2を用いて、反応炉1全
体を均一に例えば550℃程度に昇温させる(図中S1
−1参照)。その後、供給用L型ノズル5から洗浄ガス
として、ClF3ガスとN2ガスとの混合ガスをインナーチュ
ーブ1a内に供給して、反応炉1内の残留膜のエッチン
グを行う(図中S1−2参照)。このときの洗浄ガスの
ガス流量は、ClF3ガスが例えば700sccm程度、N2ガス
が例えば2740sccm程度であるものとする。
in-siteクリーニングを行うのにあたって、先ず、反応
炉1の周囲に設けられたヒータ2を用いて、反応炉1全
体を均一に例えば550℃程度に昇温させる(図中S1
−1参照)。その後、供給用L型ノズル5から洗浄ガス
として、ClF3ガスとN2ガスとの混合ガスをインナーチュ
ーブ1a内に供給して、反応炉1内の残留膜のエッチン
グを行う(図中S1−2参照)。このときの洗浄ガスの
ガス流量は、ClF3ガスが例えば700sccm程度、N2ガス
が例えば2740sccm程度であるものとする。
【0024】つまり、この縦型減圧CVD装置では、Cl
F3 in-siteクリーニングの第1工程として、反応炉1全
体を均一に昇温させた状態で、供給用L型ノズル5から
ClF3ガスとN2ガスとの混合ガスを供給する。なお、この
ときに、インナーチューブ1a内では、ボート3が例え
ば反時計回り方向に1rpm 程度で回転しているものとす
る(図中LOADER欄参照)。そして、この第1工程を、残
留膜の累積膜厚から設定された時間分だけ継続して行
う。ここまでは、既に説明した従来のClF3 in-siteクリ
ーニングと同様である。
F3 in-siteクリーニングの第1工程として、反応炉1全
体を均一に昇温させた状態で、供給用L型ノズル5から
ClF3ガスとN2ガスとの混合ガスを供給する。なお、この
ときに、インナーチューブ1a内では、ボート3が例え
ば反時計回り方向に1rpm 程度で回転しているものとす
る(図中LOADER欄参照)。そして、この第1工程を、残
留膜の累積膜厚から設定された時間分だけ継続して行
う。ここまでは、既に説明した従来のClF3 in-siteクリ
ーニングと同様である。
【0025】本実施の形態におけるClF3 in-siteクリー
ニングでは、上述した第1工程の後に、引き続き第2工
程を行う点に特徴がある。すなわち、第1工程が終了す
ると、次いで、この縦型減圧CVD装置では、第2工程
として、先ず、ランプアップ(Ramping Up)イベントを
行う(図中S2−1参照)。
ニングでは、上述した第1工程の後に、引き続き第2工
程を行う点に特徴がある。すなわち、第1工程が終了す
ると、次いで、この縦型減圧CVD装置では、第2工程
として、先ず、ランプアップ(Ramping Up)イベントを
行う(図中S2−1参照)。
【0026】ランプアップイベントでは、反応炉1の供
給用L型ノズル5側の部分が他の部分よりも高温となる
ように、ヒータ2が反応炉1に対する昇温を行う。具体
的には、例えば、反応炉1のUP部およびCUP部は5
50℃程度であるのに対し、CLP部は570℃程度、
最も供給用L型ノズル5側に位置するLP部については
580℃程度に昇温させる。さらに、ランプアップイベ
ントでは、反時計回り方向に回転していたボート3を、
時計回り方向、すなわち第1工程の場合とは逆方向に1
rpm 程度で回転させる(図中LOADER欄参照)。
給用L型ノズル5側の部分が他の部分よりも高温となる
ように、ヒータ2が反応炉1に対する昇温を行う。具体
的には、例えば、反応炉1のUP部およびCUP部は5
50℃程度であるのに対し、CLP部は570℃程度、
最も供給用L型ノズル5側に位置するLP部については
580℃程度に昇温させる。さらに、ランプアップイベ
ントでは、反時計回り方向に回転していたボート3を、
時計回り方向、すなわち第1工程の場合とは逆方向に1
rpm 程度で回転させる(図中LOADER欄参照)。
【0027】その後、この縦型減圧CVD装置では、Cl
F3ガスおよびN2ガスを反応炉1内に供給する(図中S2
−2参照)。ただし、ここでは、第1工程の場合とは異
なり、供給用L型ノズル5からはClF3ガスのみを供給
し、N2ガスについてはClF3ガスとは別にショートノズル
6から供給して、反応炉1内でこれらを混合させる。ま
た、このときのClF3ガスのガス流量は、例えば965sc
cm程度といったように、第1工程の場合よりも多くす
る。なお、N2ガスについては、第1工程の場合と同様
(例えば2740sccm程度)であればよい。
F3ガスおよびN2ガスを反応炉1内に供給する(図中S2
−2参照)。ただし、ここでは、第1工程の場合とは異
なり、供給用L型ノズル5からはClF3ガスのみを供給
し、N2ガスについてはClF3ガスとは別にショートノズル
6から供給して、反応炉1内でこれらを混合させる。ま
た、このときのClF3ガスのガス流量は、例えば965sc
cm程度といったように、第1工程の場合よりも多くす
る。なお、N2ガスについては、第1工程の場合と同様
(例えば2740sccm程度)であればよい。
【0028】つまり、この縦型減圧CVD装置では、第
2工程を行うのにあたって、反応炉1の昇温、ボート3
の回転方向、ClF3ガスのガス流量およびClF3ガスとN2ガ
スとの供給経路について、それぞれ第1工程の場合とは
異なる条件とする。そして、この第2工程を、残留膜の
累積膜厚から設定された時間分だけ継続して行った後
に、残留ClF3ガスを反応炉1内から排気して(図中S3
参照)、その後N2ガスで炉内を常圧に戻して、ClF3 in-
siteクリーニングを終了する。
2工程を行うのにあたって、反応炉1の昇温、ボート3
の回転方向、ClF3ガスのガス流量およびClF3ガスとN2ガ
スとの供給経路について、それぞれ第1工程の場合とは
異なる条件とする。そして、この第2工程を、残留膜の
累積膜厚から設定された時間分だけ継続して行った後
に、残留ClF3ガスを反応炉1内から排気して(図中S3
参照)、その後N2ガスで炉内を常圧に戻して、ClF3 in-
siteクリーニングを終了する。
【0029】以上のように、本実施の形態におけるClF3
in-siteクリーニングでは、第1工程の後に、これとは
異なる条件で第2工程を行うので、第1工程では反応炉
1内全体の洗浄に適した条件でClF3ガスを供給し、その
後の第2工程ではインナーチューブ1aの内側下部領域
の洗浄に適した条件でClF3ガスを供給するといったこと
が可能になる。したがって、第1工程の終了時点で、イ
ンナーチューブ1aの内側下部領域、すなわち反応炉1
内の下端部近傍に汚れが残っていても、その汚れを第2
工程で除去することができるようになる。
in-siteクリーニングでは、第1工程の後に、これとは
異なる条件で第2工程を行うので、第1工程では反応炉
1内全体の洗浄に適した条件でClF3ガスを供給し、その
後の第2工程ではインナーチューブ1aの内側下部領域
の洗浄に適した条件でClF3ガスを供給するといったこと
が可能になる。したがって、第1工程の終了時点で、イ
ンナーチューブ1aの内側下部領域、すなわち反応炉1
内の下端部近傍に汚れが残っていても、その汚れを第2
工程で除去することができるようになる。
【0030】特に、本実施の形態では、第2工程におい
て反応炉1のCLP部およびLP部を他の部分よりも高
い温度に昇温している。そのため、第2工程において
は、インナーチューブ1a内側下部領域でのClF3ガスの
熱解離が促進し、ClF3ガスと残留膜との反応性が向上す
るので、インナーチューブ1a内側下部領域に対するク
リーニング効率が向上するようになる。したがって、供
給用L型ノズル5がインナーチューブ1aの下端近傍に
設けられていても、インナーチューブ1a内の成膜開始
位置付近に発生する帯状の残留膜や、供給用L型ノズル
5の直上位置付近に発生する残留膜等を、第2工程で除
去することができる。
て反応炉1のCLP部およびLP部を他の部分よりも高
い温度に昇温している。そのため、第2工程において
は、インナーチューブ1a内側下部領域でのClF3ガスの
熱解離が促進し、ClF3ガスと残留膜との反応性が向上す
るので、インナーチューブ1a内側下部領域に対するク
リーニング効率が向上するようになる。したがって、供
給用L型ノズル5がインナーチューブ1aの下端近傍に
設けられていても、インナーチューブ1a内の成膜開始
位置付近に発生する帯状の残留膜や、供給用L型ノズル
5の直上位置付近に発生する残留膜等を、第2工程で除
去することができる。
【0031】また、本実施の形態では、第2工程におけ
るボート3の回転方向を第1工程時と逆向きにしてい
る。そのため、インナーチューブ1a内では、ClF3ガス
の流れが変わり、マルチノズル4によって遮られていた
部分へのClF3ガスの供給が増え、その部分における反応
性が向上するようになる。したがって、マルチノズル4
がインナーチューブ1aの内壁面に沿って設けられてい
ても、これらの間に生じていた残留膜を、第2工程で除
去することができる。
るボート3の回転方向を第1工程時と逆向きにしてい
る。そのため、インナーチューブ1a内では、ClF3ガス
の流れが変わり、マルチノズル4によって遮られていた
部分へのClF3ガスの供給が増え、その部分における反応
性が向上するようになる。したがって、マルチノズル4
がインナーチューブ1aの内壁面に沿って設けられてい
ても、これらの間に生じていた残留膜を、第2工程で除
去することができる。
【0032】また、本実施の形態では、第2工程におけ
るClF3ガスの供給量を第1工程時よりも増加させてい
る。そのため、インナーチューブ1a内では、ClF3ガス
によるエッチングレートが上がるので、特にインナーチ
ューブ1a内側下部領域に対するクリーニング効率が向
上するようになる。したがって、インナーチューブ1a
の下端近傍からClF3ガスを供給する場合であっても、イ
ンナーチューブ1a内側下部領域に発生する残留膜等
を、第2工程で除去することができる。
るClF3ガスの供給量を第1工程時よりも増加させてい
る。そのため、インナーチューブ1a内では、ClF3ガス
によるエッチングレートが上がるので、特にインナーチ
ューブ1a内側下部領域に対するクリーニング効率が向
上するようになる。したがって、インナーチューブ1a
の下端近傍からClF3ガスを供給する場合であっても、イ
ンナーチューブ1a内側下部領域に発生する残留膜等
を、第2工程で除去することができる。
【0033】また、本実施の形態では、第2工程におい
て、供給用L型ノズル5からはClF3ガスのみを供給し、
N2ガスについてはClF3ガスとは別にショートノズル6か
ら供給して、反応炉1内でこれらを混合させている。そ
のため、第2工程においては、供給用L型ノズル5から
供給するClF3ガスの流速が第1工程時に比べて低下す
る。これは、特に供給用L型ノズル5の直上部において
顕著となる。これにより、インナーチューブ1a内側下
部領域に対するクリーニング効率が向上し、特に供給用
L型ノズル5の直上位置付近に発生する残留膜の除去に
効果的となる。
て、供給用L型ノズル5からはClF3ガスのみを供給し、
N2ガスについてはClF3ガスとは別にショートノズル6か
ら供給して、反応炉1内でこれらを混合させている。そ
のため、第2工程においては、供給用L型ノズル5から
供給するClF3ガスの流速が第1工程時に比べて低下す
る。これは、特に供給用L型ノズル5の直上部において
顕著となる。これにより、インナーチューブ1a内側下
部領域に対するクリーニング効率が向上し、特に供給用
L型ノズル5の直上位置付近に発生する残留膜の除去に
効果的となる。
【0034】つまり、本実施の形態におけるClF3 in-si
teクリーニングでは、第1工程と異なる条件で第2工程
を行うことにより、インナーチューブ1a内側下部領域
に対するクリーニング効率を向上させることができ、結
果としてインナーチューブ1a内における膜残りを効果
的に解消できるようになる。また、単にClF3ガスの供給
時間を長くするのではなく、残留膜が発生し易い部分に
対するクリーニング効率を向上させているので、膜残り
が生じていない部分に対してオーバーエッチングによる
ダメージを与えてしまうこともない。
teクリーニングでは、第1工程と異なる条件で第2工程
を行うことにより、インナーチューブ1a内側下部領域
に対するクリーニング効率を向上させることができ、結
果としてインナーチューブ1a内における膜残りを効果
的に解消できるようになる。また、単にClF3ガスの供給
時間を長くするのではなく、残留膜が発生し易い部分に
対するクリーニング効率を向上させているので、膜残り
が生じていない部分に対してオーバーエッチングによる
ダメージを与えてしまうこともない。
【0035】なお、本実施の形態では、第1工程と第2
工程とで、反応炉1の昇温、ボート3の回転方向、ClF3
ガスのガス流量およびClF3ガスとN2ガスとの供給経路と
いった条件が異なる場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えばこれらの条件の
うちのいずれか一つ若しくは任意の組合せ、または全く
別の条件が異なるようにすることも考えられる。
工程とで、反応炉1の昇温、ボート3の回転方向、ClF3
ガスのガス流量およびClF3ガスとN2ガスとの供給経路と
いった条件が異なる場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えばこれらの条件の
うちのいずれか一つ若しくは任意の組合せ、または全く
別の条件が異なるようにすることも考えられる。
【0036】また、本実施の形態では、本発明を縦型減
圧CVD装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、
ウエハに対する処理を行うための反応炉を備えた半導体
製造装置であれば、他のものであっても適用可能である
ことはいうまでもない。
圧CVD装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、
ウエハに対する処理を行うための反応炉を備えた半導体
製造装置であれば、他のものであっても適用可能である
ことはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の反応炉
の洗浄方法では、第1の洗浄工程の後に、これとは異な
る条件で第2の洗浄工程を行うので、第1の洗浄工程で
は反応炉内全体の洗浄に適した条件で洗浄ガスを供給
し、その後の第2の洗浄工程では反応炉内の一部領域の
洗浄に適した条件で洗浄ガスを供給するといったことが
可能になる。つまり、反応炉内の一部領域に対するクリ
ーニング効率を向上させることができるので、第1の洗
浄工程の終了時点で反応炉内の一部領域に汚れが残って
いても、その汚れを第2工程で除去できるようになる。
また、単に洗浄ガスの供給時間を長くするのではなく、
汚れが発生し易い部分に対するクリーニング効率を向上
させているので、汚れが生じていない部分に対してオー
バーエッチングによるダメージを与えてしまうこともな
い。
の洗浄方法では、第1の洗浄工程の後に、これとは異な
る条件で第2の洗浄工程を行うので、第1の洗浄工程で
は反応炉内全体の洗浄に適した条件で洗浄ガスを供給
し、その後の第2の洗浄工程では反応炉内の一部領域の
洗浄に適した条件で洗浄ガスを供給するといったことが
可能になる。つまり、反応炉内の一部領域に対するクリ
ーニング効率を向上させることができるので、第1の洗
浄工程の終了時点で反応炉内の一部領域に汚れが残って
いても、その汚れを第2工程で除去できるようになる。
また、単に洗浄ガスの供給時間を長くするのではなく、
汚れが発生し易い部分に対するクリーニング効率を向上
させているので、汚れが生じていない部分に対してオー
バーエッチングによるダメージを与えてしまうこともな
い。
【図1】本発明に係る反応炉の洗浄方法の実施の形態の
一例の手順およびその条件を示す説明図である。
一例の手順およびその条件を示す説明図である。
【図2】本発明に係る反応炉の洗浄方法が適用される半
導体製造装置の一例を示す概略構成図である。
導体製造装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】従来の反応炉の洗浄方法の一例の手順およびそ
の条件を示す説明図である。
の条件を示す説明図である。
【図4】従来の反応炉の洗浄方法により発生した残留膜
の一例を示す説明図である。
の一例を示す説明図である。
【図5】従来の反応炉の洗浄方法により発生した残留膜
の他の例を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
1…反応炉、1a…インナーチューブ、2…ヒータ、3
…ボート、4…マルチノズル、5…供給用L型ノズル、
6…ショートノズル
…ボート、4…マルチノズル、5…供給用L型ノズル、
6…ショートノズル
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体装置の基となるウエハに対して所
定の処理を行うために用いられる反応炉の内部を、前記
処理後に洗浄ガスによって洗浄する反応炉の洗浄方法で
あって、 予め前記反応炉内に前記洗浄ガスを供給するための供給
口を設けておき、 前記供給口から所定条件で前記洗浄ガスを供給する第1
の洗浄工程を行い、 その後、前記第1の洗浄工程とは異なる条件で前記供給
口から前記洗浄ガスを供給する第2の洗浄工程を行うこ
とを特徴とする反応炉の洗浄方法。 - 【請求項2】 前記第1の洗浄工程時は前記反応炉全体
を均一に昇温し、 前記第2の洗浄工程時は前記反応炉のうち前記供給口が
設けられた側の縦型反応炉下部領域を他の部分よりも高
い温度に昇温することを特徴とする請求項1記載の反応
炉の洗浄方法。 - 【請求項3】 前記第1の洗浄工程時は前記反応炉内で
ウエハを保持するために回転自在に設けられた保持棚を
所定方向に回転させ、 前記第2の洗浄工程時は前記保持棚を前記第1の洗浄工
程とは逆方向に回転させることを特徴とする請求項1記
載の反応炉の洗浄方法。 - 【請求項4】 前記第2の洗浄工程時は前記供給口から
の前記洗浄ガスの供給量を前記第1の洗浄工程時よりも
増加させることを特徴とする請求項1記載の反応炉の洗
浄方法。 - 【請求項5】 前記洗浄ガスとしてエッチングガスおよ
び希釈用ガスを混合して前記反応炉内に供給する場合
に、前記第2の洗浄工程時は、前記エッチングガスのみ
を前記供給口から前記反応炉内に供給し、かつ、前記希
釈用ガスを前記供給口とは別のショートノズルから前記
反応炉内に供給することを特徴とする請求項1記載の反
応炉の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10347707A JP2000173932A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 反応炉の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10347707A JP2000173932A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 反応炉の洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000173932A true JP2000173932A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18392045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10347707A Pending JP2000173932A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 反応炉の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000173932A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6629941B1 (en) | 1998-12-28 | 2003-10-07 | Nitto Kohki Co., Ltd. | Air massage system |
KR100856816B1 (ko) | 2006-03-15 | 2008-09-05 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 장치의 클리닝 방법, 기판 처리 장치,프로그램을 기록한 기록 매체 |
JP2009111350A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-05-21 | Applied Materials Inc | Hdpプロセスにおけるエッチングレートドリフトの削減 |
-
1998
- 1998-12-08 JP JP10347707A patent/JP2000173932A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6629941B1 (en) | 1998-12-28 | 2003-10-07 | Nitto Kohki Co., Ltd. | Air massage system |
KR100856816B1 (ko) | 2006-03-15 | 2008-09-05 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 장치의 클리닝 방법, 기판 처리 장치,프로그램을 기록한 기록 매체 |
JP2009111350A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-05-21 | Applied Materials Inc | Hdpプロセスにおけるエッチングレートドリフトの削減 |
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