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JP2000171871A - 光学素子の異物付着防止装置、これを備えた光学機器、及び、これを備えたレンズ装置 - Google Patents

光学素子の異物付着防止装置、これを備えた光学機器、及び、これを備えたレンズ装置

Info

Publication number
JP2000171871A
JP2000171871A JP10344034A JP34403498A JP2000171871A JP 2000171871 A JP2000171871 A JP 2000171871A JP 10344034 A JP10344034 A JP 10344034A JP 34403498 A JP34403498 A JP 34403498A JP 2000171871 A JP2000171871 A JP 2000171871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
optical
foreign matter
filter
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10344034A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Suzuki
達哉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10344034A priority Critical patent/JP2000171871A/ja
Publication of JP2000171871A publication Critical patent/JP2000171871A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】何回使用しても光学素子の性能に悪影響を及ぼ
さず光学素子の外表面に付着した埃や水滴等の異物を除
去している間に光学素子、光学素子を使用したレンズ装
置の如き光学機器を十分活用出来る光学素子の水滴付着
防止装置、これを備えた光学機器、これを備えたレンズ
装置を提供することである。 【解決手段】この光学素子の水滴付着防止装置は:外部
空間に露出した光学素子の一種であるフィルタ14を同
心的に保持したフィルタ保持環16と、フィルタ保持環
16を例えばボール軸受機構の如き回転支持手段20を
介して同心的に回転可能に保持したフィルタ連結環18
と、を含む回転保持手段と;回転保持手段のフィルタ保
持環16をフィルタ保持環の内歯歯車22に噛み合った
出力歯車28及び歯車増速機構26を介して回転させる
モータの如き回転駆動源24を含む回転駆動手段と;を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学素子の異物
付着防止装置、これを備えた光学機器、及び、これを備
えたレンズ装置に関係している。
【0002】
【従来の技術】光学素子を使用する光学機器においては
誤動作を防止する為や視界内の不要な異物を取り除く為
に、光学素子の外部空間露出面(外表面)に付着した例
えば埃や水滴等の異物を除去することが重要であること
は広く知られている。通常の従来の光学機器において光
学素子の外表面に埃や水滴等の異物が付着した時は、光
学機器の使用者またはその補助者が、例えばブラシやタ
オルの如き比較的柔らかい物体を使用して光学素子の外
表面から埃や水滴等の異物を払い取るか、拭き取ってい
る。しかしながら光学機器の使用者またはその補助者は
常に例えばブラシやタオルの如き比較的柔らかい物体を
保持しているとは限らない。
【0003】光学機器の使用者がいつでも容易に手軽に
光学素子の外表面に付着した埃や水滴等の異物を除去す
ることが出来るようにする為に拭き取り部材を伴った光
学機器が実開昭59−131725号公報及び実開昭5
9−134133号公報に開示されている。
【0004】上記前者の実開昭59−131725号公
報は、スライド式のレンズ開閉蓋が外装ハウジングに設
けられている光学機器としてのカメラを開示している。
この従来のカメラにおいてはレンズ開閉蓋の裏面にワイ
パー部材が取り付けられていて、レンズ開閉蓋がレンズ
を覆ったレンズ保護位置とレンズを露出させたレンズ開
放位置との間でスライドされる度にワイパー部材がレン
ズの外部空間露出面(外表面)を拭い、レンズの外表面
に埃や水滴等の異物が付着していれば、この埃や水滴等
の異物はワイパー部材により拭い去られる。
【0005】上記後者の実開昭59−134133号公
報は、フラップ式のレンズ開閉蓋が外装ハウジングに設
けられている光学機器としてのカメラを開示している。
この従来のカメラにおいてはレンズ開閉蓋の末端の裏面
にワイパー部材が取り付けられていて、レンズ開閉蓋を
レンズを覆ったレンズ保護位置からレンズを露出させた
レンズ開放位置へと移動させている間にレンズの外部空
間露出面(外表面)に埃や水滴等の異物が付着すれば、
ワイパー部材を使用してレンズの外表面を拭うことが出
来、この埃や水滴等の異物はワイパー部材により拭い去
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した種々の従来例
のいずれにおいても、光学素子の外部空間露出面(外表
面)に付着した埃や水滴等の異物は例えばブラシやタオ
ルの如き比較的柔らかい物体やワイパー部材により払い
取られるか、拭い取られる。ここにおいては比較的柔ら
かい物体やワイパー部材が光学素子の外部空間露出面
(外表面)に直接接触するので比較的柔らかい物体やワ
イパー部材が何回も使用されて汚れてくると、比較的柔
らかい物体やワイパー部材が埃や水滴等の異物を払う度
に、または拭う度に比較的柔らかい物体やワイパー部材
から光学素子の外部空間露出面(外表面)に汚れが擦り
付けられてしまう。そしてこの汚れは光学素子の性能に
悪影響を及ぼす。
【0007】また光学素子の外部空間露出面(外表面)
に表面処理が施されている場合には、上記外表面上にお
ける比較的柔らかい物体やワイパー部材の度重なる摺動
により上記表面処理が劣化したり破損したりする。これ
によっても光学素子の性能が低下する。
【0008】さらに、比較的柔らかい物体やワイパー部
材により光学素子の外部空間露出面(外表面)の埃や水
滴等の異物を払ったり拭ったりしている間には、光学素
子の外部空間露出面(外表面)の大部分が比較的柔らか
い物体やワイパー部材により覆われて光学素子を十分に
活用することが出来ず、ひいては光学素子を使用したレ
ンズ装置の如き光学機器を十分に活用することが出来な
い。
【0009】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、何回使用しても光学素子の性能に悪影響を
及ぼしたり光学素子の性能を低下させることがなく、し
かも光学素子の外部空間露出面(外表面)に付着した埃
や水滴等の異物を除去している間にも光学素子を十分に
活用することが出来、ひいては光学素子を使用したレン
ズ装置の如き光学機器を十分に活用することが出来る、
光学素子の水滴付着防止装置、これを備えた光学機器、
及び、これを備えたレンズ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成するために、この発明に従った光学素子の異物付
着防止装置は:外部空間に露出した光学素子を自身の光
軸の回りに回転可能に保持した回転保持手段と;そし
て、回転保持手段を回転させる回転駆動手段と;を備え
たことを特徴としている。
【0011】このように構成されたことを特徴とするこ
の発明に従った光学素子の異物付着防止装置において
は、光学素子の外部空間露出面(外表面)に付着した埃
や水滴等の異物を除去する時は、回転駆動手段により回
転保持手段を回転させて光学素子を自身の光軸の回りに
回転させ、この際に上記埃や水滴等の異物に発生した遠
心力により上記埃や水滴等の異物は光学素子の外部空間
露出面(外表面)から外部空間露出面の半径方向の外方
へとはじき飛ばされしまう。この間に光学素子の外部空
間露出面(外表面)には上記埃や水滴等の異物以外の何
物も接触しない。
【0012】上述したこの発明の目的を達成するため
に、この発明に従った、光学素子の異物付着防止装置を
備えた光学機器は:光学機器において外部空間に露出し
た光学素子を自身の光軸の回りに回転可能に保持した回
転保持手段と;そして、回転保持手段を回転させる回転
駆動源と;を備えたことを特徴としている。
【0013】このように構成されたことを特徴とするこ
の発明に従った光学素子の異物付着防止装置を備えた光
学機器においても、光学機器の光学素子の外部空間露出
面(外表面)に付着した埃や水滴等の異物を除去する時
は、回転駆動源により回転保持手段を回転させて光学素
子を自身の光軸の回りに回転させ、この際に上記水滴に
発生した遠心力により上記埃や水滴等の異物は光学素子
の外部空間露出面(外表面)から外部空間露出面の半径
方向の外方へとはじき飛ばされしまう。この間に光学素
子の外部空間露出面(外表面)には上記埃や水滴等の異
物以外の何物も接触しない。
【0014】上述したこの発明の目的を達成するため
に、この発明に従った、光学素子の異物付着防止装置を
備えたレンズ装置は:レンズ装置において外部空間に露
出した光学素子を自身の光軸の回りに回転可能に保持し
た回転保持手段と;そして、回転保持手段を回転させる
回転駆動源と;を備えたことを特徴としている。
【0015】このように構成されたことを特徴とするこ
の発明に従った光学素子の異物付着防止装置を備えたレ
ンズ装置においても、レンズ装置の光学素子の外部空間
露出面(外表面)に付着した埃や水滴等の異物を除去す
る時は、回転駆動源により回転保持手段を回転させて光
学素子を自身の光軸の回りに回転させ、この際に上記埃
や水滴等の異物に発生した遠心力により上記埃や水滴等
の異物は光学素子の外部空間露出面(外表面)から外部
空間露出面の半径方向の外方へとはじき飛ばされしま
う。この間に光学素子の外部空間露出面(外表面)には
上記埃や水滴等の異物以外の何物も接触しない。
【0016】上述したこの発明の目的を達成するため
に、この発明に従った、光学素子の異物付着防止装置を
備えたレンズ装置はまた:回転駆動源を有するカメラに
着脱自在に連結されるレンズ装置において外部空間に露
出した光学素子を自身の光軸の回りに回転可能に保持し
た回転保持手段と;そして、上記レンズ装置に設けら
れ、上記レンズ装置が上記カメラに連結された時に上記
回転駆動源から回転保持手段へと回転力を伝達する回転
力伝達手段と;を備えたことを特徴としている。
【0017】このように構成されたことを特徴とするこ
の発明に従った光学素子の異物付着防止装置を備えたレ
ンズ装置においても、レンズ装置がカメラに着脱自在に
連結されている間にレンズ装置の光学素子の外部空間露
出面(外表面)に付着した埃や水滴等の異物を除去する
時は、カメラの回転駆動源により回転力伝達手段を介し
て回転保持手段を回転させて光学素子を自身の光軸の回
りに回転させ、この際に上記埃や水滴等の異物に発生し
た遠心力により上記埃や水滴等の異物は光学素子の外部
空間露出面(外表面)から外部空間露出面の半径方向の
外方へとはじき飛ばされしまう。この間に光学素子の外
部空間露出面(外表面)には上記埃や水滴等の異物以外
の何物も接触しない。
【0018】上述した如く様々に構成されたことを特徴
とするこの発明に従った光学素子の異物付着防止装置、
光学素子の異物付着防止装置を備えた光学機器、そして
光学素子の異物付着防止装置を備えたレンズ装置の夫々
においては、光学素子の外部空間に露出した表面が撥水
性を有していることが好ましいことは言うまでもない。
【0019】以下この発明の種々の実施の形態に従った
光学素子の異物付着防止装置を備えたレンズ装置につい
て添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】まず最初に図1を参照しながらこ
の発明の第1の実施の形態に従った、光学素子の異物付
着防止装置を備えたレンズ装置について説明する。
【0021】図1に示されているレンズ装置10は光学
機器の一種であるカメラの一部であり、カメラ本体12
のレンズ着脱環12aに対して着脱自在に連結された基
端部10aと、基端部10aに固定され光軸10bに沿
い種々のレンズ10cを所定の配列で保持した鏡筒10
dと、を備えている。種々のレンズ10cの中の所定の
幾つかは、鏡筒10dの外周面に光軸10bと同心的に
配置されている図示しない焦点合わせ操作リングを操作
することにより、カメラ本体12中の図示しないフィル
ム面に被写体の像を結像させる為に所定の範囲内で移動
する。鏡筒10d内にはさらに、鏡筒10dの外周面に
光軸10bと同心的に配置されている図示しない絞り操
作リングを操作することにより動作する図示しない絞り
部材が配置されている。そして、図1のレンズ装置10
のここまでの構成は公知である。
【0022】このレンズ装置10においては、鏡筒10
dの自由端に光学素子の一種であるフィルタ14が光軸
10bに対して同心的に回転自在に連結されている。よ
り詳細に説明すると、フィルタ14は光軸10bに対し
て同心的に配置されているフィルタ保持環16により光
軸10bに対して同心的に保持されていて、フィルタ保
持環16の外周面はさらに、鏡筒10dの自由端の公知
のフィルタねじ込み環状溝10eに外周面がねじ込まれ
たフィルタ連結環18の内周面に例えばボール軸受機構
の如き回転支持手段20を介して光軸10bに対し同心
的に回転自在に支持されている。
【0023】フィルタ保持環16の内周面においてフィ
ルタ14よりも内方には、光軸10bに対して同心的
に、内歯歯車22が形成されている。内歯歯車22に
は、鏡筒10d中に設置されている回転駆動源24とし
てのモータの出力軸から例えば歯車増速機構26を介し
て回転力が伝達され鏡筒10dの自由端に配置されてい
る出力歯車28が噛み合わされている。なお、鏡筒10
dの自由端の出力歯車28に対するフィルタ保持環16
の内周面の内歯歯車22の噛合及び噛合の解除は、鏡筒
10dの自由端のフィルタねじ込み環状溝10eに対す
るフィルタ連結環18の外周面のねじ込み及びねじ込み
の解除に伴い達成される。
【0024】このように構成されたレンズ装置10にお
いては、フィルタ14の外部空間露出表面(外表面)上
に例えば埃や水滴等の異物が付着した場合、回転駆動源
24を動作させて回転駆動源24の出力軸からの回転力
によりフィルタ保持環16を回転させると、フィルタ1
4の外部空間露出表面(外表面)上の例えば埃や水滴等
の異物に遠心力が作用して、この遠心力により上記異物
がフィルタ14の外部空間露出表面(外表面)から払い
落される。
【0025】このように、フィルタ14の外部空間露出
表面(外表面)上の例えば埃や水滴等の異物には遠心力
以外の何物も作用しないので、フィルタ14の外部空間
露出表面(外表面)から上記異物を取り除く際に上記外
表面が汚れたり損傷したりすることがない。そして、フ
ィルタ14の光学性能に影響を与えない。さらに、撮影
の最中にフィルタ14を回転させても、あるいはフィル
タ14を回転させたままにしておいても、カメラを十分
に活用することが出来る。
【0026】上述した如く遠心力を利用して上記異物を
フィルタ14の外部空間露出表面(外表面)から除去す
る作用は、フィルタ14の外部空間露出表面(外表面)
が撥水性を有していることにより、さらに高めることが
出来る。フィルタ14の外部空間露出表面(外表面)に
撥水性を持たせることは、例えばフィルタ14の外部空
間露出表面(外表面)に撥水処理を施すことにより実行
可能である。
【0027】なお回転駆動源24としてのモータは、歯
車増速機構26に駆動力転換機構または駆動力引き出し
機構を組み込むことにより鏡筒10d中の種々のレンズ
10cの中の上記所定の幾つかの焦点合わせの為の移動
にも利用することが出来る。
【0028】図1を参照した上述した記載からは、上述
した実施の形態において外部空間に露出した光学素子の
一種であるフィルタ14を自身の光軸の回りに回転可能
に保持した回転保持手段を、フィルタ保持環16とフィ
ルタ連結環18とこれらの間の例えばボール軸受機構の
如き回転支持手段20が構成していることが明らかであ
り、回転駆動源24が歯車増速機構26,出力歯車2
8,そしてフィルタ保持環16の内歯歯車22を介して
上記回転保持手段のフィルタ保持環16を回転させる。
この実施の形態においては、上記回転保持手段のフィル
タ保持環16を回転させる為の回転駆動手段を、回転駆
動源24、歯車増速機構26、出力歯車28、そしてフ
ィルタ保持環16の内歯歯車22が構成している。
【0029】次は図2を参照しながらこの発明の第2の
実施の形態に従った、光学素子の異物付着防止装置を備
えたレンズ装置について説明する。
【0030】なお第2の実施の形態に従ったレンズ装置
30の構成の大部分は図1を参照しながら前述したこの
発明の第1の実施の形態に従ったレンズ装置10の構成
の大部分と同じであり、この為に図2に示されている第
2の実施の形態に従ったレンズ装置30の構成において
図1を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形
態に従ったレンズ装置10の構成と同じ部分には同じ参
照符号を付してこれらに構成についての詳細な説明は省
略する。
【0031】第2の実施の形態のレンズ装置30の構成
において前述した第1の実施の形態のレンズ装置10の
構成と異なっているのは、歯車増速機構26に回転力を
伝達する回転駆動源32としてのモータがカメラ本体1
2に設けられていることである。この為に回転駆動源3
2の図示しない出力軸から回転力を伝達される回転力伝
達軸32aがカメラ本体12のレンズ着脱環12aから
光軸10bに対して平行に光軸10bと同じ方向に沿い
レンズ装置30の鏡筒10dの基端に向かい突出してい
て、回転力伝達軸32aの突出端の係合突起がレンズ装
置30の鏡筒10dの基端の歯車増速機構26中の入力
歯車26aの係合溝に係合している。この係合及びこの
係合の解除は、カメラ本体12のレンズ着脱環12aに
対するレンズ装置30の鏡筒10dの基端の着脱に伴い
行われる。
【0032】図2に示された第2の実施の形態に従った
レンズ装置30は、図1に示された前述した第2の実施
の形態に従ったレンズ装置10と同様に動作し、また同
じ効果を得ることが出来る。
【0033】図2を参照した上述した記載からは、上述
した実施の形態において外部空間に露出した光学素子の
一種であるフィルタ14を自身の光軸の回りに回転可能
に保持した回転保持手段の一部を構成しているフィルタ
保持環16を回転させる為の回転駆動手段を、回転駆動
源32、回転力伝達軸32a、入力歯車26aを含む歯
車増速機構26、出力歯車28、そしてフィルタ保持環
16の内歯歯車22が構成している。
【0034】さらに次には、図3の(A)及び(B)を
参照しながらこの発明の第3の実施の形態に従った光学
素子の異物付着防止装置について説明する。
【0035】これらの図に示されている光学素子の異物
付着防止装置40は光学機器の一種であるカメラの一部
であるレンズ装置の鏡筒の自由端の公知のフィルタねじ
込み環状溝に着脱自在に固定される。
【0036】より詳細には光学素子の異物付着防止装置
40は、上記公知のフィルタねじ込み環状溝に上記鏡筒
の光軸に対し同心的に着脱自在にねじ込まれる一端部を
有した固定環40aと、固定環40aの他端部に上記鏡
筒の光軸に対し同心的に着脱自在に例えばねじ込みによ
り連結された本体環40bと、本体環40bの外周面の
略中央部に上記鏡筒の光軸に対し同心的に回転自在に設
置された回転駆動環40eと、本体環40bの外周面の
自由端部に例えばボール軸受機構の如き回転支持手段4
1を介して上記鏡筒の光軸に対し同心的に回転自在に支
持され回転駆動環40eの回転により回転駆動されるフ
ィルタ保持環40fと、を備えている。フィルタ保持環
40fは上記鏡筒の光軸に対し同心的に配置された光学
素子の一種であるフィルタ42を保持している。
【0037】回転駆動環40eは、上記鏡筒の光軸に沿
った方向に相互に分割可能な2つの環状部材44a,4
4bにより構成されている。2つの環状部材44a,4
4bは、本体環40bの外周面に上記鏡筒の光軸に対し
同心的に形成されている外方リム46を図3の(A)に
示す如く上記鏡筒の光軸に沿った方向から挟持するよう
相互に組み合わせることにより、本体環40bの外周面
の外方リム46の周囲で上記鏡筒の光軸に沿った方向に
おける位置を規制された状態で上記鏡筒の光軸に対し同
心的に回転可能である。
【0038】フィルタ保持環40fに隣接した一方の環
状部材44bの外周面には一方の環状部材44bの周方
向における滑りを防止する為の滑り止め溝48が形成さ
れている。上記一方の環状部材44bにおいてフィルタ
保持環40fに隣接した端面には、上記鏡筒の光軸に対
する同心円上の複数の位置で上記鏡筒の光軸に対し平行
に同じ方向を向いて突出している回転中心軸49に対し
て複数の小歯車50が回転自在に保持されている。複数
の小歯車50は本体環40bの半径方向における内方を
向いた位置で本体環40bの外周面に上記鏡筒の光軸に
対し同心的に形成されている外歯歯車52に噛み合って
いるとともに、上記半径方向における外方を向いた位置
でフィルタ保持環40fにおいて上記一方の環状部材4
4bに隣接した端面に上記鏡筒の光軸に対し同心的に形
成されている内歯歯車54に噛み合っている。そして、
本体環40bの外周面の外歯歯車52と、フィルタ保持
環40fの内歯歯車54と、これら外歯歯車52と内歯
歯車54との間に介在された回転駆動環40eの上記一
方の環状部材44bの複数の小歯車50と、が遊星歯車
機構を構成している。
【0039】このように構成されている光学素子の異物
付着防止装置40においては、フィルタ42の外部空間
露出表面(外表面)上に例えば埃や水滴等の異物が付着
した場合、回転駆動環40eの上記一方の環状部材44
bの外周面の滑り止め溝48を握り手動により上記一方
の環状部材44bを本体環40bの外周面上で回転させ
ると、この回転が上記遊星歯車機構により増速されてフ
ィルタ保持環40fに伝達されてフィルタ保持環40f
が増速回転駆動され、この結果としてフィルタ42の外
部空間露出表面(外表面)上の例えば埃や水滴等の異物
に遠心力が作用して、この遠心力により上記異物がフィ
ルタ42の外部空間露出表面(外表面)から払い落され
る。
【0040】このように、フィルタ42の外部空間露出
表面(外表面)上の例えば埃や水滴等の異物には遠心力
以外の何物も作用しないので、フィルタ42の外部空間
露出表面(外表面)から上記異物を取り除く際に上記外
表面が汚れたり損傷したりすることがない。そして、フ
ィルタ42の光学性能に影響を与えない。さらに、撮影
の最中にフィルタ42を回転させても、あるいはフィル
タ42を回転させたままにしておいても、この光学素子
の異物付着防止装置40を備えた図示しないレンズ装
置、さらにはこの図示しないレンズ装置を備えたカメラ
の如き光学機器を十分に活用することが出来る。
【0041】上述した如く遠心力を利用して上記異物を
フィルタ42の外部空間露出表面(外表面)から除去す
る作用は、フィルタ42の外部空間露出表面(外表面)
が撥水性を有していることにより、さらに高めることが
出来る。フィルタ42の外部空間露出表面(外表面)に
撥水性を持たせることは、例えばフィルタ42の外部空
間露出表面(外表面)に撥水処理を施すことにより実行
可能である。
【0042】なお本体環40bに例えばモータの如き回
転駆動源を設置して、回転駆動源により例えば歯車機構
の如き回転力伝達手段を介して上記一方の環状部材44
bを回転させることも出来る。
【0043】図3の(A)及び(B)を参照した上述し
た記載からは、上述した実施の形態において外部空間に
露出した光学素子の一種であるフィルタ42を自身の光
軸の回りに回転可能に保持した回転保持手段を、フィル
タ保持環40fと本体環40bとこれらの間の回転支持
手段41が構成していることが明らかである。上述した
記載からはさらに、上記回転保持手段のフィルタ保持環
40fを回転させる為の回転駆動手段を、外部から回転
力が入力される回転駆動環40eと回転駆動環40eに
入力された回転力をフィルタ保持環40fに伝達する上
記遊星歯車機構とが構成していることが明らかである。
【0044】さらにこの発明に従った第4の実施の形態
として、図3の(A)及び(B)を参照しながら前述し
た第3の実施の形態において複数の小歯車50を伴った
回転駆動環40eと、本体環40bの外周面の外歯歯車
52と、フィルタ保持環40fの内歯歯車54と、を省
略したものが考えられる。
【0045】このような第4の実施の形態は、第3の実
施の形態に比べて構成が簡易であり製造が容易で安価で
ある。そして、フィルタ42の外部空間露出表面(外表
面)上の例えば埃や水滴等の異物を遠心力を利用して払
い落とす為には、フィルタ保持環40fの外周面を直接
握り手動によりフィルタ保持環40fを本体環40bの
外周面上で回転させるだけで良い。なおここにおいて
は、フィルタ保持環40fの質量を可能な限り大きくし
た方がフィルタ保持環40fに大きな回転慣性を与える
ことが出来る。そして外部から手動によって独楽を回す
ように回転エネルギを与え、その結果生じる高回転によ
ってフィルタ42の外部空間露出表面(外表面)上から
遠心力により異物を十分に払い落とすことが出来る。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従った光学素子の水滴付着防止装置、これを
備えた光学機器、及び、これを備えたレンズ装置におい
ては、何回使用しても光学素子の性能に悪影響を及ぼし
たり光学素子の性能を低下させることがなく、しかも光
学素子の外部空間露出面(外表面)に付着した埃や水滴
等の異物を除去している間にも光学素子を十分に活用す
ることが出来、ひいては光学素子を使用したレンズ装置
の如き光学機器を十分に活用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に従った、光学素
子の異物付着防止装置を備えたレンズ装置を、このレン
ズ装置を使用する光学機器の一種であるカメラのカメラ
本体に組み合わせた状態で概略的に示す縦断面図であ
る。
【図2】この発明の第2の実施の形態に従った、光学素
子の異物付着防止装置を備えたレンズ装置を、このレン
ズ装置を使用する光学機器の一種であるカメラのカメラ
本体に組み合わせた状態で概略的に示す縦断面図であ
る。
【図3】(A)は、この発明の第3の実施の形態に従っ
た光学素子の異物付着防止装置を概略的に示す縦断面図
であり;そして、(B)は、図3の(A)の光学素子の
異物付着防止装置を概略的に示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 レンズ装置 12 カメラ本体 14 フィルタ(光学素子) 16 フィルタ保持環(回転保持手段) 18 フィルタ連結環(回転保持手段) 20 回転支持手段(回転保持手段) 22 内歯歯車(回転駆動手段) 24 回転駆動源(回転駆動手段) 26 歯車増速機構(回転駆動手段) 26a 入力歯車(回転駆動手段) 28 出力歯車(回転駆動手段) 32 回転駆動源(回転駆動手段) 32a 回転力伝達軸(回転駆動手段) 40f フィルタ保持環(回転保持手段) 40b 本体環(回転保持手段) 40e 回転駆動環(回転駆動手段) 41 回転支持手段(回転保持手段) 42 フィルタ(光学素子) 48 内歯歯車(回転駆動手段) 50 小歯車(回転駆動手段) 54 外歯歯車(回転駆動手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部空間に露出した光学素子を自身の光
    軸の回りに回転可能に保持した回転保持手段と;そし
    て、 回転保持手段を回転させる回転駆動手段と;を備えたこ
    とを特徴とする光学素子の異物付着防止装置。
  2. 【請求項2】 光学機器において外部空間に露出した光
    学素子を自身の光軸の回りに回転可能に保持した回転保
    持手段と;そして、 回転保持手段を回転させる回転駆動源と;を備えたこと
    を特徴とする、光学素子の異物付着防止装置を備えた光
    学機器。
  3. 【請求項3】 レンズ装置において外部空間に露出した
    光学素子を自身の光軸の回りに回転可能に保持した回転
    保持手段と;そして、 回転保持手段を回転させる回転駆動源と;を備えたこと
    を特徴とする、光学素子の異物付着防止装置を備えたレ
    ンズ装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動源を有するカメラに着脱自在に
    連結されるレンズ装置において外部空間に露出した光学
    素子を自身の光軸の回りに回転可能に保持した回転保持
    手段と;そして、 上記レンズ装置に設けられ、上記レンズ装置が上記カメ
    ラに連結された時に上記回転駆動源から回転保持手段へ
    と回転力を伝達する回転力伝達手段と;を備えたことを
    特徴とする、光学素子の異物付着防止装置を備えたレン
    ズ装置。
  5. 【請求項5】 光学素子の外部空間に露出した表面が撥
    水性を有している、ことを特徴とする、請求項1乃至請
    求項4のいずれか1項に記載の光学素子の水滴付着防止
    装置を備えたレンズ装置。
JP10344034A 1998-12-03 1998-12-03 光学素子の異物付着防止装置、これを備えた光学機器、及び、これを備えたレンズ装置 Withdrawn JP2000171871A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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