[go: up one dir, main page]

JP2000170848A - 複数部材駆動機構 - Google Patents

複数部材駆動機構

Info

Publication number
JP2000170848A
JP2000170848A JP10356886A JP35688698A JP2000170848A JP 2000170848 A JP2000170848 A JP 2000170848A JP 10356886 A JP10356886 A JP 10356886A JP 35688698 A JP35688698 A JP 35688698A JP 2000170848 A JP2000170848 A JP 2000170848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
member drive
main member
driving
drive gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10356886A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nagai
敦 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10356886A priority Critical patent/JP2000170848A/ja
Publication of JP2000170848A publication Critical patent/JP2000170848A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なった動作が可能な複数の駆動対象部材を
1つの駆動源で駆動可能とし、しかも、構成が簡単で確
実な動作を可能とする。 【解決手段】 モータMの駆動力を受けて主部材を駆動
すべく回動する主部材駆動歯車G0および主部材駆動軸
10と、第1の従部材を駆動すべく回動する第1の従部
材駆動歯車G1および第1の従部材駆動軸11と、第2
の従部材を駆動すべく回動する第2の従部材駆動歯車G
2および第2の従部材駆動軸12とを有する。そして、
主部材駆動歯車G0と第2の従部材駆動歯車G1との間
には、ラック付きアーム30と第1の歯車輪列20を設
け、その第1の歯車輪列20内に主部材駆動歯車G0か
らの駆動力を主部材駆動歯車G0が所定角度回動したの
ちに第1の従部材駆動歯車G1への伝達を解除する欠歯
歯車G7を設ける。一方、主部材駆動歯車G0と第2の
従部材駆動歯車G2との間には、主部材駆動歯車G0が
所定角度回動したのちにその回動力を第2の従部材駆動
歯車G2へ伝達可能とする駆動力伝達タイミング設定体
を有する歯車輪列21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作内容の異なる
複数の駆動対象部材として主部材と従部材とを有し、こ
れら主部材と従部材を1つの駆動源で駆動可能な複数部
材駆動機構に関し、特に、空気調節装置などの風の吹き
出し口に設けられるルーバ機構に好適な複数部材駆動機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調節装置には風の吹き出し方向を替
えるルーバ機構が設けられている。このルーバ機構は、
大きく分けると、風の吹き出し方向を変える整流板と、
駆動源としてのモータからの駆動力を受けて整流板を所
定の角度に設定する駆動機構から構成されている。
【0003】一般に、整流板は多数設けられ、1枚1枚
の整流板のそれぞれの板面部が対向するように並べて配
置され、数枚の整流板を1つのユニット(ここでは整流
板ユニットと呼ぶ)内に収納し、この整流板ユニットを
数個設けた構成としたものが多い。
【0004】図19は、4個の整流板ユニットU1〜U
4を設けた例であり、それぞれの整流板ユニットU1〜
U4には、この場合、4枚の整流板s11〜s14、s
21〜s24、s31〜s34、s41〜s44がそれ
ぞれ設けられているものとする。さらに、図19の場
合、4つの整流板ユニットU1〜U4を、整流板ユニッ
トU1,U2と整流板ユニットU3,U4とに分けて、
整流板ユニットU1,U2を左ブロックL、整流板ユニ
ットU3,U4を右ブロックRというように、左右方向
の中心から左右に2つのブロックに分けて、それぞれの
ブロックごとに独立した駆動系により駆動させるのが一
般的である。
【0005】たとえば、左ブロックLについて考えれ
ば、整流板ユニットU1,U2が1つの駆動系で駆動さ
れ、これら整流板ユニットU1,U2に属するそれぞれ
4枚の整流板s11〜s14、s21〜s24は、1つ
の駆動系によってそれぞれの整流板が所定の角度になる
ように制御される。
【0006】このような動作を行わせるためには、整流
板ユニットU1側に設けられた駆動軸51と整流板ユニ
ットU2側に設けられた駆動軸52をここでは図示しな
い駆動系によって所定角度だけ同じ方向に回動させるこ
とによって、整流板ユニットU1,U2に属するそれぞ
れの整流板s11〜s14、s21〜s24を所定角度
に設定するようになっている。
【0007】すなわち、整流板ユニットU1,U2に属
するそれぞれの整流板s11〜s14、s21〜s24
は、それぞれ連結バー53、54に取り付けられてお
り、連結バー53、54が矢印A,A’方向にスライド
することによって、所定の角度に設定されるようになっ
ている。なお、連結バー53は、駆動軸51によって駆
動され、駆動軸51が回動することによって矢印A,
A’方向にスライドするような機構となっている。ま
た、駆動軸52は、駆動軸51に連動して回動するよう
になっていて、駆動軸51が回動することによって駆動
軸52も回動するようになっている。なお、この図19
では、駆動軸51,52とそれぞれの連結バー53、5
4の接続関係や駆動軸51と駆動軸52との接続関係な
どは省略されている。
【0008】このような構成であるから、駆動軸51が
所定角度回動することによって、整流板ユニットU1,
U2に属するそれぞれの整流板s11〜s14、s21
〜s24を、たとえば、図19の破線で示すような角度
に設定することが可能であり、駆動軸51の回動角度に
応じて所定の範囲で任意の角度に設定することができ
る。なお、右ブロックRについても左ブロックと同様
に、右ブロックRに設けられた駆動系によってそれぞれ
の整流板s31〜s34、s41〜s44の角度を所定
範囲内で任意に設定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のル
ーバ機構は、整流板の角度を所定の範囲内で任意に設定
可能となっている。しかし、空気調節装置の設置場所や
使用する環境、さらには、ユーザの好みによっては、風
の吹きだし方向を、より一層、ある一方向に集中させた
いという要望もある。このように、風の吹きだし方向
を、ある一方向に集中させるような制御を行うには、図
19に示したように、単に、整流板の角度を一様に一定
量可変するだけでは対応できないことが多い。
【0010】このように、風の吹きだし方向をある一方
向に集中させる手段は従来より種々提案されている。特
開平10−132369号公報に記載の技術もその一例
である。この特開平10−132369号公報に記載の
技術は、風の吹きだし口の最も側面側を通過する風の向
きをその側面側に設けた整流板によって制御すること
で、風の吹きだし方向を中央付近あるいは外側に誘導し
ようとするものである。
【0011】しかし、この技術は、風の吹きだし口の最
も即面側に設けられた整流板の角度によって、風の吹き
だし口の最も側面側を通過する風の向きを中央側に導い
たり外側に導いたりするもので、確かに、吹き出される
風を少しでも中央に向けたり外側に向けたりできるよう
にすることは可能であるが、風の吹きだし方向をある一
方向に集中させるほどの制御は行えない。
【0012】一般に、風の吹きだし方向を細かく制御す
るには、それぞれの整流板ユニットに属する整流板の角
度をきめ細かく制御することが必要となってくるが、こ
のような制御を行うには、ルーバ機構が複雑なものとな
って、部品点数の増大、さらには、組立時における作業
性の面で問題があり、また、長期間の使用による部品間
のがたつきなどの問題も発生しやすくなり、なお改善の
余地がある。
【0013】本発明は、動作内容の異なる複数の駆動対
象部材を1つの駆動手段で駆動を行う複数部材駆動機構
を簡単な構成で実現可能とすることを目的とし、たとえ
ば、この複数部材駆動機構を空気調節装置のルーバ機構
などに適用することで、風の吹きだし方向を所定の範囲
で任意に設定可能とすることは勿論、特に、風の吹きだ
し方向をある1方向に集中させるといった制御を、確実
な動作で行えるようにするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の複数部材駆動機構は、動作内容の異なる複
数の駆動対象部材として主部材と従部材とを有し、これ
ら主部材と従部材を1つの駆動源で駆動可能な複数部材
駆動機構であって、駆動源の駆動力を受けて主部材を駆
動すべく回動する主部材駆動歯車と、この主部材駆動歯
車の回動と共に回動し、主部材に対し駆動力を与える主
部材駆動軸と、従部材を駆動すべく回動する従部材駆動
歯車と、この従部材駆動歯車の回動と共に回動し、従部
材に対し駆動力を与える従部材駆動軸とを有し、主部材
駆動歯車と従部材駆動歯車との間には歯車輪列を介在さ
せ、主部材駆動歯車の回動力を歯車輪列を介して従部材
駆動歯車に伝達可能とし、その歯車輪列内には主部材駆
動歯車と噛合する伝達歯車と、この伝達歯車からの回動
力を受けて回転し、主部材駆動歯車からの回動力を従部
材駆動歯車側に一定期間非伝達状態とする駆動力伝達タ
イミング設定体とを設け、主部材駆動歯車は、駆動源か
らの駆動力を受けて回動して主部材駆動軸を回動させる
ことにより主部材の駆動を行い、従部材駆動歯車は、主
部材駆動歯車の回動動作中に駆動力伝達タイミング設定
体の作動によって、一定期間の非動作状態を有して動作
し、当該非動作期間以外において主部材駆動歯車の回動
力を受けて従部材の駆動を行うようにしている。
【0015】他の発明は、上述の発明の複数部材駆動機
構に加え、駆動力伝達タイミング設定体は、扇状に形成
されその外周円弧部に歯を有する扇状歯車を有し、主部
材駆動歯車が予め定めた回動角度だけ回動した時点で、
従部材駆動歯車に噛合するように設定されている。
【0016】さらに、他の発明は、上述の各発明に加
え、駆動力伝達タイミング設定体は鍔体を有し、従部材
駆動歯車には鍔体が係合可能な欠歯部を設け、主部材駆
動歯車の回動力が従部材駆動歯車へ伝達されるまでの間
は 駆動力伝達タイミング設定体の鍔体を従部材駆動歯
車の欠歯部に係合させ、従部材駆動歯車の動きを規制す
るようにしている。
【0017】また、他の発明の複数部材駆動機構は、上
述の各発明に加え、主部材駆動歯車と従部材駆動歯車は
重ね合わされた状態で設けられ、主部材駆動軸と従部材
駆動軸は、それぞれの中心軸が同軸上に設けられ、か
つ、両者が独立して回動可能となるように設けられてい
る。
【0018】また、他の発明の複数部材駆動機構は、動
作内容の異なる複数の駆動対象部材として主部材と第1
および第2の2つの従部材とを有し、これら主部材と第
1および第2の従部材を1つの駆動源で駆動可能な複数
部材駆動機構であって、駆動源の駆動力を受けて主部材
を駆動すべく回動する主部材駆動歯車と、この主部材駆
動歯車の回動と共に回動し、主部材に対し駆動力を与え
る主部材駆動軸と、第1の従部材を駆動すべく回動する
第1の従部材駆動歯車と、この第1の従部材駆動歯車の
回動と共に回動し、第1の従部材に対し駆動力を与える
第1の従部材駆動軸と、第2の従部材を駆動すべく回動
する第2の従部材駆動歯車と、この第2の従部材駆動歯
車の回動と共に回動し、第2の従部材に対し駆動力を与
える第2の従部材駆動軸とを有している。
【0019】そして、主部材駆動歯車と第1の従部材駆
動歯車との間には第1の歯車輪列とラック付きアームを
介在させ、主部材駆動歯車の回動力を第1の歯車輪列と
ラック付きアームを介して第1の従部材駆動歯車に伝達
可能とし、その歯車輪列内には、主部材駆動歯車からの
回動力を第1の従部材駆動歯車側に一定期間非伝達状態
とする欠歯部を有する欠歯歯車を設け、主部材駆動歯車
と第2の従部材駆動歯車との間には第2の歯車輪列を介
在させ、主部材駆動歯車の回動力を第2の歯車輪列を介
して第2の従部材駆動歯車に伝達可能とし、その歯車輪
列内には主部材駆動歯車からの回動力を従部材駆動歯車
側に一定期間非伝達状態とする駆動力伝達タイミング設
定体を設けている。
【0020】加えて、主部材駆動歯車は、駆動源からの
駆動力を受けて回動して主部材駆動軸を回動させること
により主部材の駆動を行い、第1の従部材駆動歯車は、
主部材駆動歯車の回動動作中に欠歯歯車の作動によっ
て、一定期間の非動作状態を有して動作し、当該非動作
期間以外において主部材駆動歯車の回動力を受けて第1
の従部材の駆動を行い、第2の従部材駆動歯車は、主部
材駆動歯車の回動動作中に駆動力伝達タイミング設定体
の作動によって、一定期間の非動作状態を有して動作
し、当該非動作期間以外において主部材駆動歯車の回動
力を受けて第2の従部材の駆動を行うようにしている。
【0021】さらに他の発明は、上述の発明において、
主部材駆動歯車と、第1の従部材駆動歯車と、この主部
材駆動歯車と第1の従部材駆動歯車の間に介在される歯
車輪列は、ラック付きアームの動作方向に沿って一列に
配置するようにしている。
【0022】加えて、他の発明は、上述の各発明の複数
部材駆動機構に加え、主部材駆動歯車と第2の従部材駆
動歯車との間に介在される第2の歯車輪列は、主部材駆
動歯車の回動力を受ける伝達歯車と、この伝達歯車の回
動力を受ける駆動力伝達タイミング設定体とを有し、駆
動力伝達タイミング設定体は、扇状に形成されその外周
円弧部に歯を有する扇状歯車を有し、主部材駆動歯車が
予め定めた回動角度だけ回動した時点で、第2の従部材
駆動歯車に歯合するように設定されている。
【0023】さらに、他の発明は、上述の各発明に加
え、駆動力伝達タイミング設定体は鍔体を有し、第2の
従部材駆動歯車には鍔体が係合可能な欠歯部を設け、主
部材駆動歯車からの駆動力が第2の従部材駆動歯車へ伝
達されるまでの間は、鍔体を従部材駆動歯車の欠歯部に
係合させ、第2の従部材駆動歯車の動きを規制するよう
にしている。
【0024】また、他の発明は、上述の各発明に加え、
主部材駆動歯車と従部材駆動歯車は、重ね合わされた状
態で設けられ、主部材駆動軸と従部材駆動軸は、それぞ
れの中心軸が同軸上に設けられ、かつ、両者が独立して
回動可能となるように設けられる。
【0025】また、他の発明の複数部材駆動機構は、上
述の各発明に加え、駆動対象部材としての主部材は、空
気調節装置における風の吹きだし方向を設定するルーバ
機構に設けられる複数の整流板ユニットのうちの1つの
整流板ユニットに属する複数枚の整流板であって、駆動
対象部材としての第1の従部材は、上述の1つの整流板
ユニットに隣り合って設けられる他の整流板ユニットに
属する複数の整流板であって、駆動対象部材としての第
2の従部材は、上述の1つの整流板ユニットに属する複
数枚の整流板を保持する傾動プレートであって、第1の
主部材駆動軸が所定角度回動することによって、上述の
1つの整流板ユニットに属する複数の整流板を所定角度
回動させ、この第1の主部材駆動軸の所定角度の回動動
作に伴って第1の従部材駆動軸が所定角度回動し、これ
によって、他の整流板ユニットに属する複数の整流板を
所定角度回動させ、その後、第1の主部材駆動軸がさら
に回動を続けることによって、あるタイミングで第2の
従部材駆動軸が回動を開始して上述の1つの整流板ユニ
ットの傾動プレートを所定角度回動させるようにしてい
る。
【0026】本発明は、駆動対象部材が複数存在し、こ
れら複数部材を1つの駆動源で駆動することを可能とす
るものである。特に、複数の駆動対象部材の動作内容が
それぞれ異なる場合に好適なものとなる。これを実現す
るために、まず、1つの機構として、主部材駆動歯車と
従部材駆動歯車との間に歯車輪列を介在させ、主部材駆
動歯車の回動力を歯車輪列を介して従部材駆動歯車に伝
達可能とし、その歯車輪列内には、たとえば、伝達歯車
と、主部材駆動歯車が所定角度回動したのちにその回動
力を上記従部材駆動歯車へ伝達可能とするように、駆動
力の伝達タイミングを設定可能な駆動力伝達タイミング
設定体を設けた構造としている。
【0027】これによって、動作内容の異なる複数の駆
動対象部材を1つの駆動源で駆動することができる。し
たがって、伝達歯車を介して回動する駆動力伝達タイミ
ング設定体の働きにより、主部材が駆動を開始してから
一定時間後に主部材と共に従部材を駆動させることが可
能となる。
【0028】また、駆動力伝達タイミング設定体として
扇状歯車を用い、主部材駆動歯車が回動を開始してから
予め定めた角度だけ回動したのちに、従部材駆動歯車を
駆動するようにすると、確実な駆動力伝達を可能とする
とともに、主部材に対する従部材の動作開始のタイミン
グを高精度に設定可能とすることができる。
【0029】さらに、駆動力伝達タイミング設定体に鍔
体を設けるとともに、従部材駆動歯車には鍔体が係合可
能な欠歯部を設け、主部材駆動歯車からの回動力が従部
材駆動歯車に伝達されるまでの間は、鍔体と欠歯部が係
合状態となるようにすると、従部材駆動歯車の回動を阻
止し、停止状態を確実に保持することができる。
【0030】加えて、主部材駆動歯車と従部材駆動歯車
を2段重ねの状態で配置し、かつ、主部材駆動軸と従部
材駆動軸のそれぞれの中心軸を同一軸上に重ねて配置
し、両者を独立して回動可能とした構造とすると、スペ
ースの有効利用が図れる。
【0031】また、本発明の複数部材駆動機構を空気調
節装置のルーバ機構に適用すれば、1つの駆動源によっ
て2つの整流板ユニットに属するそれぞれの整流板の角
度をきめ細かく制御できるとともに、1つの整流板ユニ
ットに属する複数の整流板を保持する傾動プレートの角
度設定も可能となり、これによって、風の吹き出し方向
をある1方向に集中させるような制御も可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図18に基づき説明する。本発明は、駆動対象
部材としての主部材と従部材とを有し、これら主部材と
従部材を1つの駆動源で駆動可能な複数部材駆動機構で
あるが、以下の実施の形態では、本発明をいわゆるエア
コンと呼ばれる空気調節装置のルーバ機構に適用した例
について説明する。したがって、駆動対象部材としての
主部材は、前述した図19の整流板ユニットU1に属す
る整流板s11〜s14であり、従部材は前述した図1
9の整流板ユニットU2に属する整流板s21〜s24
である。
【0033】さらに、この実施の形態では、主部材を駆
動するための従部材として、整流板ユニットU1全体を
傾動させる傾動プレート2が存在する。このように、こ
の実施の形態では、従部材は、整流板s21〜s24
(第1の従部材)と傾動プレート2(第2の従部材)の
2つが存在することとなる。なお、整流板ユニットU1
は、空気調節装置の最も側面側(図19の例においては
最も左側)に位置するものとする。また、連結バー53
は、整流板s11〜s14を同一動作させるものであ
り、連結バー54は整流板s21〜s24を同一動作さ
せるものとなっている。
【0034】図1は、本発明の実施の形態であるルーバ
機構の機構部1の平面図を示すもので、この図1に示す
ルーバ機構は、前述の図19で示した左側のブロックL
の整流板ユニットU1,U2を駆動するものであるとす
る。なお、この図1では、図面が繁雑となるのを防ぐた
め、整流板ユニットU1,U2やそれに属するそれぞれ
の整流板s11〜s14、s21〜s24の図示は省略
されている。
【0035】図1で示す歯車G0は、上述の主部材とし
ての整流板s11〜s14(図19参照)を駆動するた
めの駆動歯車(以下、主部材駆動歯車G0という)であ
り、歯車G1は上述の第1の従部材としての整流板s2
1〜s24(図19参照)を駆動するための駆動歯車
(以下、第1の従部材駆動歯車G1という)であり、歯
車G2は上述の第2の従部材としての傾動プレート2を
駆動するための駆動歯車(以下、第2の従部材駆動歯車
G2という)である。なお、主部材駆動歯車G0と第2
の従部材駆動歯車G2は、2段重ねの状態(この実施の
形態では第2の従部材駆動歯車G2が上側)で設けられ
ているので、この図1では、主部材駆動歯車G0は見え
ない位置にある。
【0036】この主部材駆動歯車G0は、駆動源として
のモータMの駆動力を歯車G4,G5,G6を介して受
けて回動するようになっている。そして、この主部材駆
動歯車G0には、この主部材駆動歯車G0の回動と共に
回動し、主部材としての整流板s11〜s14に対し駆
動力を与える主部材駆動軸10が設けられる。この主部
材駆動軸10の機能は、図19の駆動軸51の機能に相
当する。また、第1の従部材駆動歯車G1には、この第
1の従部材駆動歯車G1の回動と共に回動し、第1の従
部材としての整流板s21〜s24に対し駆動力を与え
る第1の従部材駆動軸11が設けられる。この第1の従
部材駆動軸11の機能は、図19の駆動軸52の機能に
相当する。
【0037】さらに、第2の従部材駆動歯車G2には、
この第2の従部材駆動歯車G2の回動と共に回動し、第
2の従部材としての傾動プレート2に対し駆動力を与え
る第2の従部材駆動軸12が設けられる。整流板s1,
s2,s14は、傾動プレート2に保持され、傾動プレ
ート2の回動と共にその位置が移動する。整流板s13
は、傾動プレート2を貫通し、主部材駆動軸10と係合
している。傾動プレート2は、空気調節装置のルーバ部
分の枠体3上に整流板s13を中心として回動可能に載
置される。整流板s22,s23,s24は枠体3に保
持され、整流板s21は、枠体3を貫通し、第1の従部
材駆動軸11と係合している。
【0038】なお、この第2の従部材駆動軸12と主部
材駆動軸10は、同軸上に設けられており、第2の従部
材駆動軸12は2重の円筒形をなし、その中心に貫通孔
が設けられ、その貫通孔に主部材駆動軸10が挿入され
た状態でで取り付けられ、両者は独立して回動可能とな
っている。なお、図2においては、第2の従部材駆動軸
12の外側の円筒部分は図示を省略してある。
【0039】また、主部材駆動歯車G0と第1の従部材
駆動歯車G1との間には、第1の歯車輪列20とラック
付きアーム30が介在し、主部材駆動歯車G0の回動力
を第1の歯車輪列20とラック付きアーム30を介して
第1の従部材駆動歯車G1に伝達可能としている。
【0040】第1の歯車輪列20は、欠歯部k1を有し
た欠歯歯車G7と、この欠歯歯車G7の回動力をラック
付きアーム30に伝達する歯車G8を有し、この第1の
歯車輪列20を構成する欠歯歯車G7および歯車G8
は、主部材駆動歯車G0および第1の従部材駆動歯車G
1とともにラック付きアーム30の動作方向に沿って一
列に配置されている。
【0041】一方、主部材駆動歯車G0と第2の従部材
駆動歯車G2との間には第2の歯車輪列21が介在し、
主部材駆動歯車G0の回動力をその第2の歯車輪列21
を介して第2の従部材駆動歯車G2に伝達可能としてい
る。なお、図1では図面が繁雑となるのを防ぐため、第
2の歯車輪列21の詳細は示されてなく、この第2の歯
車輪列21の詳細は、図2、図3、図4、図5に示され
ている。以下、この図2から図5を参照して説明する。
【0042】この第2の歯車輪列21は、大きく分ける
と、主部材駆動歯車G0の回動力を受ける伝達歯車22
(主部材駆動歯車G0に歯合する歯車G9と、この歯車
G9と同軸上に設けられ、この歯車G9と共に回動する
歯車G10からなる)と、この伝達歯車22の回動力
(歯車G10の回動力)を第2の従部材駆動歯車G2へ
伝達する駆動力伝達タイミング設定体23からなる。
【0043】この駆動力伝達タイミング設定体23は、
扇状に形成されその外周円弧部に歯を有する扇状歯車2
4と歯車G10と歯合する歯車G11と鍔体25を有す
る。この駆動力伝達タイミング設定体23は、主部材駆
動歯車G0からの回動力を第2の従部材駆動歯車G2側
に一定期間非伝達状態とする働きを行うものであるが、
この実施の形態では、主部材駆動歯車G0の回動動作開
始してから、主部材駆動歯車G0が所定角度回動後に、
その回動力を第2の従部材駆動歯車G2に伝達するもの
である。したがって、主部材駆動歯車G0の駆動開始時
点では、扇状歯車24は、第2の従部材駆動歯車G2に
は噛合しておらず、主部材駆動歯車G0が予め定めた回
動角度だけ回動した時点で、扇状歯車24が第2の従部
材駆動歯車G2に噛合するようになっている。
【0044】なお、この実施の形態では、主部材駆動歯
車G0、第1の従部材駆動歯車G1、第2の従部材駆動
歯車G2、歯車G7、歯車G8の歯車径およびピッチは
同一となっている。しかし、これらを異ならせるように
しても良い。
【0045】ところで、上述の鍔体25は、扇形状をな
し、この鍔体25の厚みt1は扇状歯車24の厚みt2
のほぼ1/2程度となっており、鍔体25と扇状歯車2
4は両者の下端面が同一平面となるように一体成形され
た構成となっていて、回動軸26に取り付けられて、歯
車G11と共に回動するようになっている。
【0046】扇状歯車24は、第2の従部材駆動歯車G
2を駆動するものであるが、この扇状歯車24と第2の
従部材駆動歯車G2は、常に噛合しているものではな
く、扇状歯車24が回動を開始したのち、あるタイミン
グでその先頭の歯24aが第2の従部材駆動歯車G2に
噛合して、第2の従部材駆動歯車G2を回動させるよう
になっている。これの詳細については後に説明する。ま
た、この扇状歯車24の終端側の歯24bはストッパの
役目を果たすように他の歯よりも大きくなっている。ま
た、第2の従部材駆動歯車G2の厚みt3は、扇状歯車
24の厚みt2とほぼ等しくなっている。
【0047】そして、第2の従部材駆動歯車G2の歯の
一部には、欠歯部k2が設けられている。この欠歯部k
2は、図5に示すように、歯を2個分欠いて形成され、
しかも、第2の従部材駆動歯車G2の厚み方向に、その
厚みt3の下半分よりわずかに大きい程度を欠いた状態
で形成されている(この欠歯部k2の厚みをt4とす
る)。したがって、第2の従部材駆動歯車G2の厚み方
向上半分には欠歯部分は存在しないことになる。つま
り、欠歯部k2の厚みt4は、鍔体25の厚みt1より
もわずかに大きくとるようにしておく。そして、扇状歯
車24が回動を開始したのち、第2の従部材駆動歯車G
2に噛合するまでの間は、欠歯部k2には、鍔体25の
外周辺部25aが入り込んだ状態となっている。
【0048】このような構成においてその動作をこれま
での説明に用いた図1から図5を参照するとともに、図
6から図14を参照しながら説明する。図6は、整流板
ユニットU1,U2と、主部材駆動軸10および第2の
従部材駆動軸12との関係を示すものである。図7から
図10は整流板ユニットU1,U2の各整流板s11〜
s14、s21〜s24の動作と、傾動プレート2の動
作、さらに、それぞれの動作状態における主部材駆動軸
10、第1の従部材駆動軸11、第2の従部材駆動軸1
2の回動状態を模式的に示すものである。なお、主部材
駆動軸10と第2の従部材駆動軸12は、実際には同軸
上に設けられているが、ここでは、動作をわかりやすく
するために別々に示している。また、図11から図14
は、主部材駆動歯車G0の動作に対する欠歯歯車G7、
歯車G8、ラック付きアーム30、第1の従部材駆動歯
車G1などの動作状態を示す図である。
【0049】整流板s11〜s14および整流板s21
〜s24の初期状態は、図7で示されるように、風を真
っ直ぐ通過させる角度となっているものとする。なお、
図7から図10において、風の吹き出し方向を一点鎖線
の矢印yで示す。
【0050】この初期状態における主部材駆動軸10、
第1の従部材駆動軸11、第2の従部材駆動軸12の回
動角度を図7に示す。なお、主部材駆動軸10、第1の
従部材駆動軸11、第2の従部材駆動軸12の回動角度
をわかりやすく示すために、図7から図10では、主部
材駆動軸10、第1の従部材駆動軸11、第2の従部材
駆動軸12に基準となる点Qを示し、以下では、この基
準となる点(基準点Qという)の変化を回動角度の変化
として表すことにする。
【0051】このような初期状態から、主部材駆動軸1
0を矢印a方向に回動させることにより、整流板s11
〜s14、s21〜s24を所定角度に設定するものと
する。
【0052】初期状態においては、主部材駆動軸10、
第1の従部材駆動軸11、第2の従部材駆動軸12のそ
れぞれの基準点Qはp0の初期位置にあるものとする。
この初期位置P0から、モータMの回転により、主部材
駆動歯車G0が回動し始め、これに伴い、主部材駆動軸
10が矢印a方向に回動し始める。この主部材駆動歯車
G0の回動力は、欠歯歯車G7、歯車G8を介し、さら
に、ラック付きアーム30を介して第1の従部材駆動歯
車G1に伝達され、これにより、第1の従部材駆動軸1
1も回動し始める。
【0053】ここで、欠歯歯車G7について説明する。
この欠歯歯車G7は、欠歯部k1が設けられており、主
部材駆動歯車G0からの回動力を第1の従部材駆動歯車
G1側に一定期間非伝達状態とする働きを行うものであ
る。この実施の形態では、欠歯歯車G7は、主部材駆動
歯車G0の回動動作開始とともにその回動力を歯車8お
よびラック付きアーム30を介し第1の従部材駆動歯車
G1に伝達し、主部材駆動歯車G0が所定角度回動後
に、主部材駆動歯車G0からの回動力を第1の従部材駆
動歯車G1側に非伝達状態する。
【0054】したがって、初期状態においては、図11
に示すように、歯車G8と噛合状態にあるが、主部材駆
動歯車G0の回動に伴って回動し、主部材駆動歯車G0
が一定角度(30度)回動した時点で、欠歯部k1が歯
車G8に到達するようになり、その回動力は歯車G8に
伝達されなくなる。すなわち、第1の従部材駆動歯車G
1は、初期状態から30度の角度までは、主部材駆動歯
車G0とともに回動するが、主部材駆動歯車G0の回動
角度が、図8に示すように、30度となると(主部材駆
動軸10の基準点Qがp1の位置)、その回動力が伝達
されなくなって、第1の従部材駆動歯車G1の回動はそ
の時点で停止する。
【0055】このときの主部材駆動歯車G0の動作に対
する欠歯歯車G7、歯車G8、ラック付きアーム30、
第1の従部材駆動歯車G1などの動作状態を示したもの
が図12である。また、この状態では、主部材駆動軸1
0と第1の従部材駆動軸11は共に初期位置P0から3
0度回動したことになり、図8に示すように、整流板ユ
ニットU1,U2の各整流板s11〜s14、s21〜
s24は、初期状態に対して30度の傾きとなる。
【0056】これ以降、モータMはさらに回転を続け、
これに伴い、主部材駆動歯車G0もさらに回動する。そ
して、主部材駆動歯車G0が初期状態から52度まで回
動すると、主部材駆動軸10も同じく初期状態から52
度回転し、基準点Qは図9に示すようにp2の位置に達
する。このときの主部材駆動歯車G0の動作に対する欠
歯歯車G7、歯車G8、ラック付きアーム30、第1の
従部材駆動歯車G1などの動作状態を図13に示す。こ
の状態は、欠歯歯車G7の働きにより、主部材駆動歯車
G0の回動力は、第1の従部材駆動歯車G1には伝達さ
れず、第1の従部材駆動歯車G1は、図12の状態を保
持している。
【0057】したがって、この状態では、整流板ユニッ
トU2の整流板s21〜s24は、図9に示すように、
初期状態から30度傾いた状態を保持している。
【0058】ところで、ここまでの動作説明において
は、第2の歯車輪列21の動作についての説明はなされ
ていないが、主部材駆動歯車G0が回動することによ
り、実際には、伝達歯車22も回動する。以下では、こ
の伝達歯車22から第2の従部材駆動歯車G2までの動
作について詳細に説明する。
【0059】主部材駆動歯車G0の回動に伴い伝達歯車
22の歯車G9も回動する。この歯車G9の回動力は、
歯車G10によって歯車G11に伝達され、これによっ
て扇状歯車G24も回動する。なお、初期状態において
は、扇状歯車G24はその先頭の歯24aが第2の従部
材駆動歯車G2に噛合状態にはなく、鍔体25が第2の
従部材駆動歯車G2の欠歯部k2に係合した状態となっ
ている。したがって、初期状態からしばらくの間は、扇
状歯車24が回動しても第2の従部材駆動歯車G2は回
動せず、停止状態を保持している。
【0060】そして、主部材駆動歯車G0が初期状態か
ら52度回動すると、扇状歯車24も52度回動するこ
とになる。この状態で、扇状歯車24はその先頭の歯2
4aが第2の従部材駆動歯車G2に噛合状態となるとと
もに、鍔体25が第2の従部材駆動歯車G2の欠歯部k
2に係合した状態が外れ、第2の従部材駆動歯車G2は
回動を開始する。この第2の従部材駆動歯車G2が回動
することによって、第2の従部材駆動軸12も回動し、
これによって、整流板ユニットU1の傾動プレート2が
回動し始める。なお、この第2の従部材駆動軸12の回
動方向は、主部材駆動軸10と第1の従部材駆動軸11
とは逆方向(回動角度をマイナスで表す)回動する。
【0061】こうして、扇状歯車24の駆動によって第
2の従部材駆動歯車G2が回動を開始し、これとともに
第2の従部材駆動軸12も回動して傾動プレート2が回
動して行く。そして、主部材駆動歯車G0が初期状態か
ら70度回動し、主部材駆動軸10の基準点Qがp3の
位置(初期位置p0から70度で、p2の位置からは1
8度)に達した時点でその回動が停止するようになって
いる。このとき、扇状歯車24の終端側には設置される
ストッパとしての歯24bによっても扇状歯車24のそ
れ以上の回動が規制される。
【0062】このときの整流板ユニットU1,U2のそ
れぞれの整流板s11〜s14,s21〜s24の状態
と傾動プレート2の状態を図10に示す。この図10か
らもわかるように、主部材駆動歯車G0が初期状態から
70度回動することによって、主部材駆動軸10の基準
点Qがp3の位置に達するとともに、第2の従部材駆動
軸12の基準点Qが初期位置p0から−18度回動し
て、p4の位置に達する。すなわち、整流板s11〜s
14は、初期状態から70度回動し、傾動プレート2
は、−18度回動することになる。これにより、整流板
ユニットU1側は、整流板s11〜s14によって、風
の吹きだし方向側に斜めの壁が形成された状態となり、
風は図10に示す一点鎖線の矢印yで示されるように、
大きく曲げられて吹き出し、風の吹きだし方向を、この
場合、図示の右方向に集中させることができる。
【0063】また、このときの主部材駆動歯車G0の動
作に対する欠歯歯車G7、歯車G8、ラック付きアーム
30、第1の従部材駆動歯車G1などの動作状態を図1
4に示す。この状態は、欠歯歯車G7の働きにより、主
部材駆動歯車G0の回動力は第1の従部材駆動歯車G1
には伝達されず、図13と同様に第1の従部材駆動歯車
G1は、図12の状態を保持している。つまり、整流板
ユニットU2の整流板s21〜s24は、初期状態から
30度傾いた状態を保持している。
【0064】このように、第2の従部材駆動軸12は、
モータ1が回転を開始し、主部材駆動軸10と第1の従
部材駆動歯車G1が共に30度回動し、整流板s11〜
s14および整流板s21〜s24が初期状態から30
度の傾きとなった時点では、まだ、動作を開始せず、そ
の後、主部材駆動軸10がさらに回動を続けて、主部材
駆動軸10が初期位置p0から52度回動した時点(p
2の位置)で、回動を開始するようになっている。
【0065】すなわち、整流板ユニットU1とU2の整
流板s11〜s14および整流板s21〜s24が共に
30度傾き、その後、整流板ユニットU2の整流板s2
1〜s24は、そのままの角度(30度)を保持し、整
流板ユニットU1の整流板s11〜s14がさらに傾い
て52度となった以降、整流板s11〜s14を保持す
る傾動プレート2自体が−18度回動する動作(整流板
s11〜s14の回動方向とは逆方向の回動動作)を行
う。
【0066】以上説明したように、この実施の形態で
は、モータMの駆動開始によって、まず、整流板ユニッ
トU1,U2のそれぞれの整流板s11〜s14および
s21〜s24は、初期状態から30度傾き(主部材駆
動軸10と第1の従部材駆動軸11の基準点Qは共にp
1の位置)、その後、整流板ユニットU1の整流板s1
1〜s14のみが初期状態から52度傾く(主部材駆動
軸の基準点Qはp2の位置)。この時点で、モータMは
まだ回転しているので、さらに、整流板ユニットU1の
整流板s11〜s14は駆動され、初期状態から70度
傾く(主部材駆動軸10はの基準点Qはp3の位置)。
なお、整流板ユニットU1の整流板s11〜s14が初
期状態から52度傾いた状態(主部材駆動軸10の基準
点Qがp2の位置となった状態)以降は、第2の従部材
駆動軸12も回動し始め、この第2の従部材駆動軸12
は、−18度の回動動作を行うので、整流板ユニットU
1の傾動プレート2も−18度回動動作(整流板s11
〜s14の回動方向とは逆方向の回動動作)することに
なる。
【0067】これにより、風の吹き出し方向は、整流板
ユニットU1,U2のそれぞれの整流板s11〜s14
およびs21〜s24によっても制御されるが、加え
て、整流板ユニットU1の傾動プレート2自体が所定角
度傾くことにより、風の吹き出し方向をある方向に集中
させることができる。
【0068】また、初期状態からモータMを逆方向に回
転させることも可能である。たとえば、初期状態からモ
ータMを逆方向に回転させ、主部材駆動歯車G0を−3
0度回動させたとすると、主部材駆動歯車G0の動作に
対する欠歯歯車G7、歯車G8、ラック付きアーム3
0、第1の従部材駆動歯車G1などの動作状態は図15
に示すような状態となる。このとき、整流板s11〜s
14およびs21〜s24は、それぞれ−30度に傾い
た状態となる。
【0069】なお、整流板ユニットU1の各整流板s1
1〜s14を同一方向に回動させる手段は、連結バー5
3となっている。具体的には、整流板s13を主部材駆
動軸10によって回動させる。この回動は、連結バー5
3によって他の整流板s11,s12,s14に伝わ
る。また、整流板ユニットU2の各整流板s21〜s2
4を同一方向に回動させる手段は、連結バー54となっ
ている。具体的には、整流板s21を第2の従部材駆動
軸12によって回動させる。この回動は、連結バー54
によって他の整流板s22,s23,s24に伝わる。
【0070】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。たとえば、上述の実施の形態では、
欠歯歯車G7は、主部材駆動歯車G0の回動動作開始と
ともにその回動力を第1の従部材駆動歯車G1に伝達
し、主部材駆動歯車G0が所定角度回動後に、主部材駆
動歯車G0からの回動力を第1の従部材駆動歯車G1側
に非伝達状態としている。しかし、これに限られるもの
ではなく、たとえば、主部材駆動歯車G0の回動動作開
始してから、主部材駆動歯車G0が所定角度回動後に、
その回動力を第1の従部材駆動歯車G1に伝達するよう
な働きを行わせることも可能である。
【0071】また、駆動力伝達タイミング設定体23
は、主部材駆動歯車G0の回動動作開始してから、主部
材駆動歯車G0が所定角度回動後に、その回動力を第2
の従部材駆動歯車G2に伝達する働きを行うものであっ
たが、これに限られるものではなく、たとえば、主部材
駆動歯車G0の回動動作開始とともにその回動力を第2
の従部材駆動歯車G2に伝達し、主部材駆動歯車G0が
所定角度回動後に、主部材駆動歯車G0からの回動力を
第2の従部材駆動歯車G2側に非伝達状態するような働
きを行わせることも可能である。
【0072】また、図16に示すように、複数部材駆動
機構の機構部1を2つ設け、4つの整流板ユニットU
1,U2,U3,U4を駆動するようにしたり、さらに
は、1つの機構部を使用し、主部材としての整流板s1
1〜s14と、従部材としての整流板s21〜s24,
s31〜s34,s41〜s44を駆動するようにして
も良い。2つの機構部1を設ける場合、図16のよう
に、中心に対して線対称に配置したり、図17に示すよ
うに、繰り返し配置としても良い。また、いずれの構成
の場合においても、各整流板s11〜s14は、図16
のように線対称配置にしたり、図17のようにすべて同
方向に配置されるように制御することができる。
【0073】さらに、図18に示すように、主部材とし
ての整流板を5つ、従部材としての整流板を3つとした
り、種々の数の整流板を採用することができる。また、
上述の実施の形態で示した主部材駆動軸10、第1の従
部材駆動軸11および第2の従部材駆動軸12の各回動
角度は1例であり、他の値を採用することができる。た
とえば、傾動プレート2の回動角度を−18度ではなく
−25度としたり、また、−9度の所で一旦停止し、さ
らに−18度の所で停止するようにしても良い。また、
各整流板s11〜s14,s21〜s24の反対方向の
回動角度を−30度とし、正方向の30度回動時と対称
的な角度としているが、−32度等他の値としても良
い。
【0074】さらに、上述の実施の形態では、エアコン
となる空気調節装置に本発明を適用した例で説明した
が、本発明の複数部材駆動機構構は、ファンヒータその
他の空気調節装置に適用したり、空気調節装置以外の装
置、たとえば水流制御装置にも適用できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の複
数部材駆動機構では、主部材駆動歯車と従部材駆動歯車
との間に歯車輪列を介在させ、主部材駆動歯車の回動力
を歯車輪列を介して従部材駆動歯車に伝達可能とし、そ
の歯車輪列内には、伝達歯車と、駆動力伝達タイミング
設定体とを設けたので、たとえば、主部材駆動歯車が所
定角度回動したのちにその回動力を従部材駆動歯車へ伝
達可能とするというように、動作内容の異なる複数の駆
動対象部材を1つの駆動源で駆動することができる。
【0076】また、請求項2記載の発明は、駆動力伝達
タイミング設定体として扇状歯車を用い、主部材駆動歯
車が回動を開始してから予め定めた角度だけ回動したの
ちに、従部材駆動歯車を駆動するようにしているので、
確実な駆動力伝達と、主部材に対する従部材の動作開始
のタイミングを高精度に設定可能とすることができる。
【0077】また、請求項3記載の発明は、駆動力伝達
タイミング設定体に鍔体を設けるとともに、従部材駆動
歯車には鍔体が係合可能な欠歯部を設け、主部材駆動歯
車からの回動力が従部材駆動歯車に伝達されるまでの間
は、鍔体と欠歯部が係合することによって、従部材駆動
歯車の回動を阻止し、従部材の停止状態を確実に保持す
ることができる。
【0078】また、請求項4記載の発明は、主部材駆動
歯車と従部材駆動歯車を2段重ねの状態で配置し、か
つ、主部材駆動軸と従部材駆動軸のそれぞれの中心軸を
同軸上にし、両者を独立して回動可能とした構造として
いるので、スペースの有効利用が図れる。
【0079】さらに、請求項5記載の複数部材駆動機構
は、それぞれ動作内容が異なる主部材と2つの従部材
(第1の従部材、第2の従部材)を1つの駆動源で駆動
可能としたもので、これによれば、たとえば、主部材の
駆動と共に第1の従部材を駆動させ、その後、第1の従
部材の駆動を主部材よりも早く停止させて、主部材のみ
の駆動を続行させるような駆動機構として用いる場合に
その効果を発揮することができる。しかも、本発明は単
純な構成でありながら確実な動作が行える。特に、主部
材の駆動力を第1の従部材に伝達/解除する手段は、主
に欠歯歯車とラック付きアームであるので、動作が確実
で長期間の使用によるがたつきなどの不具合も少なくす
ることができる。また、第2の従部材に対しては、駆動
力伝達タイミング設定体の働きにより、たとえば、主部
材が駆動を開始してから一定時間後に主部材と共に第2
の従部材を駆動させることが可能となる。
【0080】また、請求項6記載の発明によれば、主部
材駆動歯車と第1の従部材駆動歯車およびこの主部材駆
動歯車と第1の従部材駆動歯車の間に介在される第1の
歯車輪列は、ラック付きアームの動作方向に沿って一列
に配置したので、スペースの有効利用が図れる。つま
り、ラック付きアームが設けられる場合は、そのラック
付きアームの動作方向のスペースは少なくともラック付
きアームの長さ以上は確保されるので、その動作方向に
歯車を配列するのは、部品の配置上、スペース効率のよ
いものとなり、このような配置とすることにより、ラッ
ク付きアームの動作方向に直交する方向の長さを極力短
くすることができる。
【0081】また、請求項7記載の複数部材駆動機構で
は、主部材駆動歯車と第2の従部材駆動歯車との間に第
2の歯車輪列を介在させ、その第2の歯車輪列内には駆
動力伝達タイミング設定体を設け、この駆動力伝達タイ
ミング設定体として扇状歯車を用い、主部材駆動歯車が
回動を開始してから予め定めた角度だけ回動したのち
に、第2の従部材駆動歯車を駆動するようにしているの
で、主部材駆動歯車の回動力を第2の従部材駆動歯車へ
確実に伝達することができ、主部材に対する第2の従部
材の動作開始のタイミングを高精度に設定可能とするこ
とができる。
【0082】また、請求項8記載の発明は、動作遅延駆
動体に鍔体を設けるとともに、第2の従部材駆動歯車に
は鍔体が係合可能な欠歯部を設け、主部材駆動歯車から
の回動力が第2の従部材駆動歯車に伝達されるまでの間
は、鍔体と欠歯部が係合することによって、第2の従部
材駆動歯車の回動を阻止し、第2の従部材の停止状態を
確実に保持することができる。
【0083】さらに、請求項9記載の発明では、主部材
駆動歯車と従部材駆動歯車を2段重ねの状態で配置し、
かつ、主部材駆動軸と従部材駆動軸のそれぞれの中心軸
を同軸上にし、両者を独立して回動可能とした構造とし
ているので、スペースの有効利用が図れる。
【0084】また、請求項10記載の発明は、上述の複
数部材駆動機構を空気調節装置のルーバ機構に適用した
場合であり、これによれば、1つの駆動源によって2つ
の整流板ユニットに属するそれぞれの整流板の角度をき
め細かく制御できるとともに、1つの整流板ユニットに
属する複数の整流板を保持する傾動プレートの角度の設
定も可能となる。これによって、風の吹き出し方向をあ
る1方向に集中させるような制御も可能となり、きめ細
やかな風向制御ができる空気調節装置を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の複数部材駆動機構の機構
部の構成を示す平面図である。
【図2】図1の要部構成を拡大して示す平面図である。
【図3】図1および図2に示す機構部中の主部材駆動歯
車から第2の従部材駆動歯車までの伝達経路を示す側面
図である。
【図4】図1および図2に示す機構部中の駆動力伝達タ
イミング設定体と第2の従部材駆動歯車の関係を示す斜
視図である。
【図5】図1および図2に示す機構部中の第2の従部材
駆動歯車を取り出して示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態の複数部材駆動機構の機構
部と主部材と従部材との関係を示す図である。
【図7】図6の複数部材駆動機構の主部材駆動軸、第1
の従部材駆動軸、第2の従部材駆動軸の回動状態と、整
流板ユニットの整流板の動作状態と、傾動プレートの動
作状態を説明する模式図で、初期状態を示す図である。
【図8】図6の複数部材駆動機構の主部材駆動軸、第1
の従部材駆動軸、第2の従部材駆動軸の回動状態と、整
流板ユニットのそれぞれの整流板の動作状態と、傾動プ
レートの動作状態を説明する模式図で、主部材駆動軸と
第1の従部材駆動軸がそれぞれ30度回転した状態を示
す図である。
【図9】図6の複数部材駆動機構の主部材駆動軸、第1
の従部材駆動軸、第2の従部材駆動軸の回動状態と、整
流板ユニットのそれぞれの整流板の動作状態と、傾動プ
レートの動作状態を説明する模式図で、主部材駆動軸が
52度回転した状態を示す図である。
【図10】図6の複数部材駆動機構の主部材駆動軸、第
1の従部材駆動軸、第2の従部材駆動軸の回動状態と、
整流板ユニットのそれぞれの整流板の動作状態と、傾動
プレートの動作状態を説明する模式図で、主部材駆動軸
が70度回転した状態を示す図である。
【図11】図7で示す動作状態に対応した主部材駆動歯
車G0の動作に対する欠歯歯車G7、歯車G8、ラック
付きアーム30、第1の従部材駆動歯車G1などの動作
状態を示す図である。
【図12】図8で示す動作状態に対応した主部材駆動歯
車G0の動作に対する欠歯歯車G7、歯車G8、ラック
付きアーム30、第1の従部材駆動歯車G1などの動作
状態を示す図である。
【図13】図9で示す動作状態に対応した主部材駆動歯
車G0の動作に対する欠歯歯車G7、歯車G8、ラック
付きアーム30、第1の従部材駆動歯車G1などの動作
状態を示す図である。
【図14】図10で示す動作状態に対応した主部材駆動
歯車G0の動作に対する欠歯歯車G7、歯車G8、ラッ
ク付きアーム30、第1の従部材駆動歯車G1などの動
作状態を示す図である。
【図15】モータMを逆回転させた場合の主部材駆動歯
車G0の回動動作(−30度の回動動作)に対する欠歯
歯車G7、歯車G8、ラック付きアーム30、第1の従
部材駆動歯車G1などの動作状態を示す図である。
【図16】図1に示す複数部材駆動機構の機構部を2つ
設け、その機構部を線対称的に配置した例を説明するた
めの模式図である。
【図17】図1に示す複数部材駆動機構の機構部を2つ
設け、その機構部を繰り返し配置とした例を説明するた
めの模式図である。
【図18】図1に示す複数部材駆動機構の機構部によっ
て動作させられる整流板の数の組み合わせの他の例を示
す図である。
【図19】従来の空気調節装置における一般的な整流板
の動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 複数部材駆動機構の機構部 2 傾動プレート 3 枠体 10 主部材駆動軸 11 第1の従部材駆動軸 12 第2の従部材駆動軸 20 第1の歯車輪列 21 第2の歯車輪列 22 伝達歯車 23 駆動力伝達タイミング設定体 24 扇状歯車 25 鍔体 30 ラック付きアーム 53 整流板ユニットU1側の連結バー 54 整流板ユニットU2側の連結バー G0 主部材駆動歯車 G1 第1の従部材駆動歯車 G2 第2の従部材駆動歯車 G7 欠歯歯車 k1 欠歯歯車の欠歯部 k2 第2の従部材駆動歯車の欠歯部 s11〜s14 整流板ユニットU1側の整流板 s21〜s24 整流板ユニットU2側の整流板 M モータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なった動作が可能な複数の駆動対象部
    材として主部材と従部材とを有し、これら主部材と従部
    材を1つの駆動源で駆動可能な複数部材駆動機構であっ
    て、 上記駆動源の駆動力を受けて上記主部材を駆動すべく回
    動する主部材駆動歯車と、この主部材駆動歯車の回動と
    共に回動し、上記主部材に対し駆動力を与える主部材駆
    動軸と、上記従部材を駆動すべく回動する従部材駆動歯
    車と、この従部材駆動歯車の回動と共に回動し、上記従
    部材に対し駆動力を与える従部材駆動軸とを有し、 上記主部材駆動歯車と上記従部材駆動歯車との間には歯
    車輪列を介在させ、上記主部材駆動歯車の回動力を歯車
    輪列を介して上記従部材駆動歯車に伝達可能とし、その
    歯車輪列内には上記主部材駆動歯車と噛合する伝達歯車
    と、この伝達歯車からの回動力を受けて回転し上記主部
    材駆動歯車からの回動力を上記従部材駆動歯車側に一定
    期間非伝達状態とする駆動力伝達タイミング設定体とを
    設け、 上記主部材駆動歯車は、駆動源からの駆動力を受けて回
    動して上記主部材駆動軸を回動させることにより上記主
    部材の駆動を行い、 上記従部材駆動歯車は、上記主部材駆動歯車の回動動作
    中に上記駆動力伝達タイミング設定体の作動によって、
    一定期間の非動作状態を有して動作し、当該非動作期間
    以外において上記主部材駆動歯車の回動力を受けて上記
    従部材の駆動を行う、 ことを特徴とする複数部材駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記駆動力伝達タイミング設定体は、扇
    状に形成されその外周円弧部に歯を有する扇状歯車を有
    し、前記主部材駆動歯車が初期状態から予め定めた回動
    角度だけ回動した時点で、前記従部材駆動歯車に噛合す
    るように設定されることを特徴とする請求項1記載の複
    数部材駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記駆動力伝達タイミング設定体は鍔体
    を有し、前記従部材駆動歯車には上記鍔体が係合可能な
    欠歯部を設け、前記主部材駆動歯車の回動力が上記従部
    材駆動歯車へ伝達されるまでの間は 前記駆動力伝達タ
    イミング設定体の鍔体を前記従部材駆動歯車の欠歯部に
    係合させ、前記従部材駆動歯車の動きを規制することを
    特徴とする請求項1または2記載の複数部材駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記主部材駆動歯車と前記従部材駆動歯
    車は重ね合わされた状態で設けられ、前記主部材駆動軸
    と前記従部材駆動軸は、それぞれの中心軸が同軸上に設
    けられ、かつ、両者が独立して回動可能となるように設
    けられたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    複数部材駆動機構。
  5. 【請求項5】 異なった動作が可能な複数の駆動対象部
    材として主部材と第1および第2の2つの従部材とを有
    し、これら主部材と第1および第2の従部材を1つの駆
    動源で駆動可能な複数部材駆動機構であって、 上記駆動源の駆動力を受けて上記主部材を駆動すべく回
    動する主部材駆動歯車と、この主部材駆動歯車の回動と
    共に回動し、上記主部材に対し駆動力を与える主部材駆
    動軸と、上記第1の従部材を駆動すべく回動する第1の
    従部材駆動歯車と、この第1の従部材駆動歯車の回動と
    共に回動し、上記第1の従部材に対し駆動力を与える第
    1の従部材駆動軸と、上記第2の従部材を駆動すべく回
    動する第2の従部材駆動歯車と、この第2の従部材駆動
    歯車の回動と共に回動し、上記第2の従部材に対し駆動
    力を与える第2の従部材駆動軸とを有し、 上記主部材駆動歯車と上記第1の従部材駆動歯車との間
    には第1の歯車輪列とラック付きアームを介在させ、上
    記主部材駆動歯車の回動力を上記第1の歯車輪列とラッ
    ク付きアームを介して上記第1の従部材駆動歯車に伝達
    可能とし、その歯車輪列内には、上記主部材駆動歯車か
    らの回動力を上記第1の従部材駆動歯車側に一定期間非
    伝達状態とする欠歯部を有する欠歯歯車を設け、 上記主部材駆動歯車と上記第2の従部材駆動歯車との間
    には第2の歯車輪列を介在させ、上記主部材駆動歯車の
    回動力を上記第2の歯車輪列を介して上記第2の従部材
    駆動歯車に伝達可能とし、その歯車輪列内には上記主部
    材駆動歯車からの回動力を上記従部材駆動歯車側に一定
    期間非伝達状態とする駆動力伝達タイミング設定体を設
    け、 上記主部材駆動歯車は、駆動源からの駆動力を受けて回
    動して上記主部材駆動軸を回動させることにより上記主
    部材の駆動を行い、 上記第1の従部材駆動歯車は、上記主部材駆動歯車の回
    動動作中に上記欠歯歯車の作動によって、一定期間の非
    動作状態を有して動作し、当該非動作期間以外において
    上記主部材駆動歯車の回動力を受けて上記第1の従部材
    の駆動を行い、 上記第2の従部材駆動歯車は、上記主部材駆動歯車の回
    動動作中に上記駆動力伝達タイミング設定体の作動によ
    って、一定期間の非動作状態を有して動作し、当該非動
    作期間以外において上記主部材駆動歯車の回動力を受け
    て上記第2の従部材の駆動を行う、 ことを特徴とする複数部材駆動機構。
  6. 【請求項6】 前記主部材駆動歯車と、第1の従部材駆
    動歯車と、この主部材駆動歯車と第1の従部材駆動歯車
    との間に介在される第1の歯車輪列とは、前記ラック付
    きアームの動作方向に沿って一列に配置したことを特徴
    とする請求項5記載の複数部材駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記主部材駆動歯車と前記第2の従部材
    駆動歯車との間に介在される第2の歯車輪列は、前記主
    部材駆動歯車の回動力を受ける伝達歯車と、この伝達歯
    車の回動力を受ける前記駆動力伝達タイミング設定体と
    を有し、前記駆動力伝達タイミング設定体は、扇状に形
    成されその外周円弧部に歯を有する扇状歯車を有し、前
    記主部材駆動歯車が予め定めた回動角度だけ回動した時
    点で、前記第2の従部材駆動歯車に噛合するように設定
    されることを特徴とする請求項5または6記載の複数部
    材駆動機構。
  8. 【請求項8】 前記駆動力伝達タイミング設定体は鍔体
    を有し、前記第2の従部材駆動歯車には上記鍔体が係合
    可能な欠歯部を設け、前記主部材駆動歯車からの駆動力
    が前記第2の従部材駆動歯車へ伝達されるまでの間は、
    上記鍔体を前記従部材駆動歯車の欠歯部に係合させ、前
    記第2の従部材駆動歯車の動きを規制することを特徴と
    する請求項5、6または7記載の複数部材駆動機構。
  9. 【請求項9】 前記主部材駆動歯車と前記従部材駆動歯
    車は、重ね合わされた状態で設けられ、前記主部材駆動
    軸と前記従部材駆動軸は、それぞれの中心軸が同軸上に
    設けられ、かつ、両者が独立して回動可能となるように
    設けられたことを特徴とする請求項5から8のいずれか
    1項に記載の複数部材駆動機構。
  10. 【請求項10】 前記駆動対象部材としての主部材は、
    空気調節装置における風の吹きだし方向を設定するルー
    バ機構に設けられる複数の整流板ユニットのうちの1つ
    の整流板ユニットに属する複数枚の整流板であって、前
    記駆動対象部材としての第1の従部材は、上記1つの整
    流板ユニットに隣り合って設けられる他の整流板ユニッ
    トに属する複数の整流板であって、前記駆動対象部材と
    しての第2の従部材は、上記1つの整流板ユニットに属
    する複数枚の整流板を保持する傾動プレートであって、 前記第1の主部材駆動軸が所定角度回動することによっ
    て、上記1つの整流板ユニットに属する複数の整流板を
    所定角度回動させ、この第1の主部材駆動軸の所定角度
    の回動動作に伴って前記第1の従部材駆動軸が所定角度
    回動し、これによって、上記他の整流板ユニットに属す
    る複数の整流板を所定角度回動させ、 その後、前記第1の主部材駆動軸がさらに回動を続ける
    ことによって、あるタイミングで前記第2の従部材駆動
    軸が回動を開始して上記1つの整流板ユニットの上記傾
    動プレートを所定角度回動させることを特徴とする請求
    項5から9のいずれか1項に記載の複数部材駆動機構。
JP10356886A 1998-12-01 1998-12-01 複数部材駆動機構 Withdrawn JP2000170848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10356886A JP2000170848A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 複数部材駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10356886A JP2000170848A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 複数部材駆動機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000170848A true JP2000170848A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18451257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10356886A Withdrawn JP2000170848A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 複数部材駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000170848A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299915A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Panasonic Corp 空気調和機
AU2013204630A1 (en) * 2012-08-23 2014-03-13 Breezway Australia (Holdings) Pty Ltd Automated Louvre Window Mechanism
CN112833155A (zh) * 2021-02-24 2021-05-25 成都冠为科技有限公司 输入旋向自由输出恒旋向的传动机构、油泵系统及车辆
CN114305017A (zh) * 2022-01-21 2022-04-12 衢州职业技术学院 艺术品展示装置和方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299915A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Panasonic Corp 空気調和機
AU2013204630A1 (en) * 2012-08-23 2014-03-13 Breezway Australia (Holdings) Pty Ltd Automated Louvre Window Mechanism
AU2013204630B2 (en) * 2012-08-23 2014-11-13 Breezway Australia (Holdings) Pty Ltd Automated Louvre Window Mechanism
CN112833155A (zh) * 2021-02-24 2021-05-25 成都冠为科技有限公司 输入旋向自由输出恒旋向的传动机构、油泵系统及车辆
CN114305017A (zh) * 2022-01-21 2022-04-12 衢州职业技术学院 艺术品展示装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004209250A (ja) 人工知能型ロボット玩具およびその制御方法
JP2000170848A (ja) 複数部材駆動機構
JP2021192937A (ja) 関節装置及び歯車セット
CN109405249B (zh) 一种空调器、用于控制空调器导风的方法
JP2009103417A (ja) 空気調和機
KR101264483B1 (ko) 유니버셜 로봇 관절모듈
JP3737700B2 (ja) マルチビームアンテナ装置
CN116461301A (zh) 一种单电机出风口系统及车辆
JPS59200880A (ja) デイジタル弁リモ−トコントロ−ラ
JP3015562B2 (ja) 風向変更装置
KR0123293Y1 (ko) Pdp 디스플레이패널부 각도조절장치
JP2002307336A (ja) マスタスレーブ装置、制御方法及びコンピュータープログラム
JP3432369B2 (ja) 空気調和装置の室内機
JP2548973B2 (ja) 自動交互並列運転システム
JP2000186463A (ja) 自動引き戸の開閉駆動装置
JPH10103751A (ja) 空気調和装置の室内機
JPS63217161A (ja) 空気調和機の風向制御板の運転制御装置
JP2008145031A (ja) 空気調和機の風向制御方法及び空気調和機
JP6700999B2 (ja) 可変風量装置
JP2003161508A (ja) 風向変更装置
JP4023576B2 (ja) 切換式ダンパー
JPH11188655A (ja) ねじ締め方法及び装置
JP4518364B2 (ja) マルチビームアンテナ装置
JP2002354304A (ja) ワイパー装置
JP4765203B2 (ja) 換気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207