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JP2000165661A - 画像処理装置及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置及び記録媒体

Info

Publication number
JP2000165661A
JP2000165661A JP10336965A JP33696598A JP2000165661A JP 2000165661 A JP2000165661 A JP 2000165661A JP 10336965 A JP10336965 A JP 10336965A JP 33696598 A JP33696598 A JP 33696598A JP 2000165661 A JP2000165661 A JP 2000165661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixels
denominator
image
conversion
numerator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10336965A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Minamino
勝巳 南野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP10336965A priority Critical patent/JP2000165661A/ja
Publication of JP2000165661A publication Critical patent/JP2000165661A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】画質を劣化させることなく、より高速に簡単な
方法で拡大、縮小を行うことが可能な画像処理装置を提
供すること。 【解決手段】MPU11は、倍率m/nの分母nは、変
換前の画素数よりも大きく、且つ最小の「2」のべき乗
kの値に変換する。そして、使用者によって入力された
百分率X〔%〕に基づいて、「2」のべき乗kの値に対
応する分子mを算出する。このため、読み取った画像を
拡大、縮小する場合は、隣り合う変換前の画素濃度に、
算出された分子mと分母nすなわち「2」のべき乗kの
値との加減算に基づいて求められる加重をそれぞれ乗算
した後に加算した値を、分母nすなわち「2」のべき乗
kの値で除算、つまり左にk〔bit〕シフトするだけ
で良い。従って、画質を劣化させることなく、より高速
に簡単な方法で拡大、縮小を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置、コピー機能とファクシミリ機能とを備えた複合機等
に代表される画像処理装置、及びその画像処理装置を機
能させるためのプログラムを記録した記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複合機等の読取部で読み取った原稿の画
像を拡大、縮小する方法の一つに以下のような方法があ
る。すなわち、図5(a)に示すように、拡大する場合
は、読み取った原稿の画像を、単に主走査方向に対して
は所定画素毎に画素(A4,A7)を増加させる。そし
て、図5(b)に示すように、副走査方向に対しては所
定ライン毎に1ライン分の画データ(LA4,LA7)
を増加させる。
【0003】一方、図6(a)に示すように、縮小する
場合は、読み取った原稿の画像を、主走査方向に対して
所定画素毎に画素(B4,B9)を間引く。そして、図
6(b)に示すように、副走査方向に対しては所定ライ
ン毎に1ライン分の画データ(LB4,LB9)を間引
く。
【0004】しかしながら、拡大する場合に画素数や1
ライン分の画データを単に増加させるだけでは、読み取
り時の解像度がそのまま反映されるため、画質が劣化す
る。特に、中間調を有する画像に対してディザ処理を行
って疑似中間調で記録紙に記録する場合は、増加させた
画素の濃度が増加元の濃度と同じであるため、濃度差が
ない。このため、疑似中間調で記録する場合は、より画
質が劣化する。一方、縮小する場合には、画素数や1ラ
イン分の画データを単に間引くので、画データが減少し
て、読み取った原稿の画像が忠実に反映されないため、
画質が劣化する。
【0005】上記問題点を解消するために、多階調の画
像である中間調を有する画像の画質を劣化させずに、簡
単に拡大、縮小する方法には、例えば本願発明と同一発
明者、同一出願人によって出願された特願平10−32
6420がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては、変換後の画素濃度を算出する際に、除算
を行う処理があるため、処理速度が遅いという問題点が
あった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、下記[1]及び[2]の目的を有
するものである。 [1]画質を劣化させることなく、より高速に簡単な方
法で拡大、縮小を行うことが可能な画像処理装置を提供
することにある。
【0008】[2]上記[1]に記載の画像処理装置を
コンピュータで機能させるためのプログラムを記録した
記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、画像を読み取る読取
手段と、拡大または縮小するための百分率を入力する入
力手段と、入力された百分率を、倍率を示す分数に変換
する際に、変換前の画素数よりも大きく、且つ最小の2
のべき乗である分母に変換するとともに、その分母に対
応する分子を算出し、倍率の分母と分子との加減算に基
づいて、読み取った画像を拡大または縮小した画像に変
換する制御手段とを備えた。
【0010】請求項2に記載の発明では、画像を読み取
る読取手段と、拡大または縮小するための百分率を入力
する入力手段と、入力された百分率を、倍率を示す分数
に変換する際に、入力された百分率の最小単位の逆数よ
りも大きく、且つ最小の2のべき乗である分母に変換す
るとともに、その分母に対応する分子を算出し、倍率の
分母と分子との加減算に基づいて、読み取った画像を拡
大または縮小した画像に変換する制御手段とを備えた。
【0011】請求項3に記載の発明では、コンピュータ
を、画像を読み取る読取手段と、拡大または縮小するた
めの百分率を入力する入力手段と、入力された百分率
を、倍率を示す分数に変換する際に、変換前の画素数よ
りも大きく、且つ最小の2のべき乗である分母に変換す
るとともに、その分母に対応する分子を算出し、倍率の
分母と分子との加減算に基づいて、読み取った画像を拡
大または縮小した画像に変換する制御手段として機能さ
せるためのプログラムを記録した。
【0012】なお、以下に述べる発明の実施の形態にお
いて、特許請求の範囲または課題を解決するための手段
に記載の「画像処理装置」は複合機1に相当し、同じく
「読取手段」は読取部14に相当し、同じく「入力手
段」は操作部16に相当し、同じく「制御手段」はMP
U11、ROM12及びRAM13に相当する。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下に、本発
明を具体化した第1の実施形態を図面を用いて説明す
る。
【0014】図1に示すように、複合機1は、MPU1
1、ROM12、RAM13、読取部14、記録部1
5、操作部16、表示部17、画像メモリ18、コーデ
ック19、モデム20、NCU21及び疑似中間調処理
部22から構成されるとともに、各部11〜22がバス
23を介してそれぞれ接続されている。
【0015】MPU11は、複合機1を構成する各部を
制御する。ROM12は、複合機1を制御するためのプ
ログラムを記憶する。RAM13は、複合機1に関する
各種情報を一時的に記憶する。
【0016】読取部14は、原稿上の画像データを読み
取る。そして、読み取った多値データ(本実施形態で
は、256階調)の画像データを処理モードに基づい
て、固定スライス等の単純2値化処理、或いはディザ処
理、誤差拡散処理等の疑似中間調処理により2値化す
る。
【0017】記録部15は、電子写真方式のプリンタ、
サーマルプリンタ又はインクジェット方式のプリンタ等
によりなり、受信画データやコピー動作において、読取
部14にて読み取られた原稿の画データを記録紙上に記
録する。
【0018】操作部16は、FAX番号等を入力するた
めのテンキー(*,#キーを含む)16a、短縮番号の
登録、短縮番号から発信するための短縮キー16b、原
稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー16
c、「通信(FAX)」動作又は「コピー」動作を設定
するための通信/コピーキー16d、読み取った画デー
タの処理モードを中間調モードに設定する中間調キー1
6e等の各種操作キーを備えている。LCD等よりなる
表示部17は、複合機1の動作状態等の各種情報の表示
を行う。
【0019】画像メモリ18は、受信画データや読取部
14で読み取られ、コーデック19でMMR、MR又は
MH方式で符号化された画データを一時的に記憶する。
コーデック19は、読取部14にて読み取られた画デー
タを送信のためにMH,MR,MMR方式等により符号
化(エンコード)する。また、コーデック19は、受信
画データを復号(デコード)する。
【0020】モデム20は、ITU−T勧告T.30に
従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.1
7,V.27ter,V.29等のいずれかに従った送
受信データの変調及び復調を行う。NCU21は、電話
回線Lとの接続を制御するとともに、相手先のFAX番
号に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出するた
めの機能を備えている。
【0021】疑似中間調処理部22は、操作部16の中
間調キー16eの押下に基づいて、読取部14で読み取
った多値データのディザ処理、誤差拡散処理等の疑似中
間調処理を行う。
【0022】次に、拡大、縮小を行う場合に加重平均を
用いて濃度を算出する方法について、図面を用いて説明
する。 [1]加重平均を用いて、例えば倍率9/7に拡大する
場合 図2(a)に示すように、画素B1〜B7は、変換前の
多値データからなる1画素を示している。換言すれば、
画素B1〜B7は、変換前の1画素の濃度を示してい
る。また、画素A1〜A9は、変換後の多値データから
なる1画素を示している。換言すれば、画素A1〜A9
は、変換後の1画素の濃度を示している。なお、図2
(a)に示す画素は、加重の割合を明確に示すため、あ
えて変換前の画素B1〜B7と、変換後の画素A1〜A
9とは、異なる画素の大きさで示している。従って、変
換後の画素A1〜A9を変換前の画素B1〜B7と同一
の大きさで描けば、変換後の画素A1〜A9は、変換前
の画素B1〜B7に倍率9/7を乗算した画素に拡大さ
れた画素となる。
【0023】ここで、変換後の画素A1〜A9の濃度
を、加重平均を用いて算出すると、以下のように示すこ
とができる。 A1=(B1*7)/7 (式1−1) A2=(B1*2+B2*5)/7 (式1−2) A3=(B2*4+B3*3)/7 (式1−3) A4=(B3*6+B4*1)/7 (式1−4) A5=(B4*7)/7 (式1−5) A6=(B5*6+B4*1)/7 (式1−6) A7=(B6*4+B5*3)/7 (式1−7) A8=(B7*2+B6*5)/7 (式1−8) A9=(B7*7)/7 (式1−9) ここで、変換前の1画素から対応する変換後の1画素を
見ると、その加重の割合の合計が「9」である。一方、
変換後の1画素から対応する変換前の1画素を見ると、
その加重の割合の合計が「7」である。つまり、倍率m
/nに拡大する場合は、この倍率m/nの分子mと分母
nとの加減算により、決定されている。
【0024】[2]加重平均を用いて、例えば倍率7/
9に縮小する場合 図2(b)に示すように、画素B1〜B9は、変換前の
多値データからなる1画素を示している。換言すれば、
画素B1〜B9は、変換前の1画素の濃度を示してい
る。また、画素A1〜A7は、変換後の多値データから
なる1画素を示している。換言すれば、画素A1〜A7
は、変換後の1画素の濃度を示している。なお、図2
(b)に示す画素は、加重の割合を明確に示すため、あ
えて変換前の画素B1〜B9と、変換後の画素A1〜A
7とは、異なる画素の大きさで示している。従って、変
換後の画素A1〜A7を変換前の画素B1〜B9と同一
の大きさで描けば、変換後の画素A1〜A7は、変換前
の画素B1〜B9に倍率7/9を乗算した画素に縮小さ
れた画素となる。
【0025】ここで、変換後の画素A1〜A7の濃度
を、加重平均を用いて算出すると、以下のように示すこ
とができる。 A1=(B1*7+B2*2)/9 (式2−1) A2=(B2*5+B3*4)/9 (式2−2) A3=(B3*3+B4*6)/9 (式2−3) A4=(B4*1+B5*7+B6*1)/9 (式2−4) A5=(B6*6+B7*3)/9 (式2−5) A6=(B7*4+B8*5)/9 (式2−6) A7=(B8*2+B9*7)/9 (式2−7) ここで、変換前の1画素から対応する変換後の1画素を
見ると、その加重の割合の合計が「7」である。一方、
変換後の1画素から対応する変換前の1画素を見ると、
その加重の割合の合計が「9」である。つまり、倍率m
/nに縮小する場合も、この倍率m/nの分子mと分母
nとの加減算により、決定されている。
【0026】しかしながら、操作部16のテンキー16
aから使用者によって入力されるのは、百分率〔%〕で
ある。すなわち、例えば記録紙サイズの「B4」を「A
3」に、又は「B5」を「A4」に拡大する際に使用さ
れる115〔%〕や、記録紙サイズ「A3」を「B4」
に、又は「A4」を「B5」に縮小する際に使用される
86〔%〕等を、倍率m/nに変換しなければならな
い。
【0027】そこで、分母nを予め決定しておき、分子
mを算出する方法が考えられる。このとき、分母nの値
を変換前の画素数Bs よりも大きな値に設定する。つま
り、分母nの値を変換前の画素数Bs よりも大きな値に
することにより、変換前の画素数Bs に倍率m/nを乗
算した変換後の画素数Bs *m/nにおいて、倍率m/
nを乗算する際に誤差が含まれるおそれを抑制すること
ができる。すなわち、分母nの値を変換前の画素数Bs
よりも大きくすることにより、「Bs /n」が「1」よ
りも小さくなる。その結果、どのような画素数であって
も、変倍できるような「m」を選択すれば、加重平均を
用いて画素濃度を変換することができる。
【0028】次に、複合機1において、拡大、縮小のた
めに入力される百分率と1ラインの画素数とに基づい
て、倍率m/nにおける分子mと分母nとを算出する方
法について、図3に示すフローチャートを用いて説明す
る。なお、この動作は、ROM12に記憶されたプログ
ラムに基づき、MPU11の制御により実行される。ま
た、読取部14で原稿上の画像データを読み取った際
に、変換前の画素数Bs が判明するものとする。さら
に、予め操作部16のテンキー16aから使用者によっ
て、拡大、縮小をするための百分率X〔%〕が入力され
ている。加えて、演算処理は、すべて整数レベルで行う
ものとする。
【0029】ステップS1においては、べき乗kに初期
値として「1」が代入される。ステップS2において
は、変換前の画素数Bs が、「2」のべき乗kの値と比
較される。そして、変換前の画素数Bs が、「2」のべ
き乗kの値以下の場合は、ステップS3に移行する。一
方、「2」のべき乗kの値が、変換前の画素数Bs を超
えている場合は、ステップS4に移行する。
【0030】ステップS3においては、べき乗kに
「1」が加算される。そして、ステップS2に戻る。す
なわち、ステップS2,S3の処理においては、「2」
のべき乗kの値が、変換前の画素数Bs を超えるまで実
行される。つまり、分母nの値に該当する「2」のべき
乗kの値を変換前の画素数Bs よりも大きな値にするこ
とにより、変換後の画素数As に誤差が含まれるおそれ
を抑制しているのである。
【0031】ステップS4においては、分母nに「2」
のべき乗kの値が代入される。ステップS5において
は、変換前の画素数Bs に使用者によって操作部16の
テンキー16aから入力された百分率X〔%〕を乗算し
た値を、「100」で除算した値が、変換後の画素数A
s に代入される。
【0032】ステップS6においては、変換後の画素数
As に分母nを乗算した値を、変換前の画素数Bs で除
算した値が、分子mに代入される。ステップS7におい
ては、変換前の画素数Bs に使用者によって操作部16
のテンキー16aから入力された百分率X〔%〕を乗算
した値を、「100」で除算した値、換言すれば前記ス
テップS5において算出された変換後の画素数Asが、
変換前の画素数Bs に倍率m/nを乗算した値に等しい
か否かが判断される。そして、変換前の画素数Bs に百
分率X〔%〕を乗算した値を、「100」で除算した値
が、変換前の画素数Bs に倍率m/nを乗算した値に等
しい場合は、ステップS11に移行する。一方、変換前
の画素数Bs に百分率X〔%〕を乗算した値を、「10
0」で除算した値が、変換前の画素数Bs に倍率m/n
を乗算した値に等しくない場合は、前記ステップS5,
S6における除算において、小数点以下が切り捨てら
れ、いわゆる小数点以下の丸め処理により演算結果に誤
差を含まれたためであると判断して、ステップS8に移
行する。
【0033】ステップS8においては、変換前の画素数
Bs に使用者によって操作部16のテンキー16aから
入力された百分率X〔%〕を乗算した値を、「100」
で除算した値、換言すれば前記ステップS5において算
出された変換後の画素数Asが、変換前の画素数Bs に
倍率m/nを乗算した値未満か否かが判断される。そし
て、変換前の画素数Bs に百分率X〔%〕を乗算した値
を、「100」で除算した値が、変換前の画素数Bs に
倍率m/nを乗算した値未満の場合は、倍率m/nの分
子mの値が大きいと判断して、ステップS9に移行す
る。一方、変換前の画素数Bs に百分率X〔%〕を乗算
した値を、「100」で除算した値が、変換前の画素数
Bs に倍率m/nを乗算した値未満でない場合は、倍率
の分子mの値が小さいと判断して、ステップS10に移
行する。
【0034】ステップS9においては、分子mから
「1」が減算される。そして、前記ステップS7に戻
る。ステップS10においては、分子mに「1」が加算
される。そして、前記ステップS7に戻る。
【0035】すなわち、前記ステップS7〜S10にお
いては、操作部16のテンキー16aから使用者によっ
て、入力された百分率X〔%〕と、倍率m/nとが、整
数値レベルで等しくなるまで、補正を行っているのであ
る。つまり、前記ステップS5,S6の処理において、
切り捨て処理が実行されて、小数点以下に対して、いわ
ゆる丸め処理が行われる場合がある。そこで、変換前の
画素数Bs と入力された百分率〔%〕との乗算と、変換
前の画素数Bs と倍率m/nとの乗算とが整数値レベル
で等しいか否かを判断させているのである。
【0036】ステップS11においては、算出されたべ
き乗k及び分子mがRAM13に一旦記憶される。そし
て、算出された倍率m/nに基づいて、読み取った画像
を高速に拡大、縮小することができる。換言すれば、隣
り合う変換前の画素濃度に、倍率m/nの分子mと分母
nとの加減算に基づいて求められる加重をそれぞれ乗算
した後に加算した値を、分母nすなわち「2」のべき乗
kの値で除算している。このため、拡大、縮小後の画素
数、すなわち変換後の画素数を求める演算における除算
を高速に行うことができる。
【0037】以上、詳述したように第1の実施形態によ
れば、次のような作用、効果を得ることができる。 (1)倍率m/nの分母nは、変換前の画素数Bs より
も大きく、且つ最小の「2」のべき乗kの値に変換され
る。そして、使用者によって入力された百分率X〔%〕
に基づいて、「2」のべき乗kの値に対応する分子mが
算出される。このため、読み取った画像を拡大、縮小す
る場合は、隣り合う変換前の画素濃度に、算出された分
子mと分母nすなわち「2」のべき乗kの値との加減算
に基づいて求められる加重をそれぞれ乗算した後に加算
した値を、分母nすなわち「2」のべき乗kの値で除
算、つまり左にk〔bit〕シフトするだけで良い。こ
こで、ビット列の最左側を最上位ビットと、最右側を最
下位ビットとすると、左に1〔bit〕シフトすること
は、分子mを2倍することであり、右に1〔bit〕シ
フトすることは、分子mを1/2倍することである。従
って、画質を劣化させることなく、より高速に簡単な方
法で拡大、縮小を行うことができる。
【0038】(2)倍率m/nの分母nは、変換前の画
素数Bs よりも大きく、且つ最小の「2」のべき乗kの
値に変換される。このため、(変換前の画素数Bs )/
(分母n)の値は、必ず「1」よりも小さい。しかも、
変換後の画素数As は、(変換前の画素数Bs )/(分
母n)*(分子m)であるため、任意の変換後の画素数
As に対して、適切な分子mを算出することができる。
従って、変換後の画素数As に誤差が含まれることを抑
制することができる。
【0039】[第2の実施形態]次に、第2の実施形態
について、図面を用いて説明する。この第2の実施形態
において、前記第1の実施形態と同様な構成について
は、前記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省
略する。
【0040】この第2の実施形態は、前記第1の実施形
態において、倍率m/nの分母nが、百分率で入力され
る最小単位の逆数よりも大きく、且つ最小の「2」のべ
き乗kの値である点が異なる。
【0041】ここで、「128」は、「2のべき乗kの
値」、すなわち「2の7乗」であって、倍率m/nの最
小単位である百分率1〔%〕、つまり1/100の逆数
である「100」よりも大きく、且つ最小の「2」のべ
き乗kの値である。このため、倍率m/nの分母nを
「128」として、近似した場合であっても、その誤差
は僅かである。
【0042】次に、複合機1において、拡大、縮小のた
めに入力される百分率と1ラインの画素数とに基づい
て、倍率m/nにおける分子mを算出する方法につい
て、図4に示すフローチャートを用いて説明する。な
お、分母nは、「128」で固定である。また、この動
作は、ROM12に記憶されたプログラムに基づき、M
PU11の制御により実行される。さらに、読取部14
で原稿上の画像データを読み取った際に、変換前の画素
数Bs が判明するものとする。加えて、予め操作部16
のテンキー16aから使用者によって、拡大、縮小をす
るための百分率X〔%〕が入力されているものとする。
加えて、演算処理は、すべて整数レベルで行うものとす
る。
【0043】ステップS21においては、分母nに「1
28」が代入される。ステップS22においては、変換
前の画素数Bs に使用者によって操作部16のテンキー
16aから入力された百分率X〔%〕を乗算した値を、
「100」で除算した値が、変換後の画素数As に代入
される。
【0044】ステップS23においては、変換後の画素
数As に分母nを乗算した値を、変換前の画素数Bs で
除算した値が、分子mに代入される。ステップS24に
おいては、前記ステップS22において算出された変換
後の画素数As から変換前の画素数Bs に倍率m/nを
乗算した値を、減算した値が誤差Es に代入される。
【0045】ステップS25においては、前記ステップ
S24で算出された誤差Es が「0」を超えているか否
かが判断される。そして、誤差Es が「0」を超えてい
る場合は、ステップS26に移行する。一方、誤差Es
が「0」を超えていない場合は、ステップS28に移行
する。
【0046】ステップS26においては、前記ステップ
S24において算出された誤差Esが、変換前の画素数
Bs と分子mに「1」を加算した値とを乗算した値を、
分母nで除算した値から変換後の画素数As を減算した
値を超えているか否かが判断される。そして、誤差Es
が、変換前の画素数Bs と分子mに「1」を加算した値
とを乗算した値を、分母nで除算した値から変換後の画
素数As を減算した値を超えていると判断された場合
は、ステップS27に移行する。一方、誤差Esが、変
換前の画素数Bs と分子mに「1」を加算した値とを乗
算した値を、分母nで除算した値から変換後の画素数A
s を減算した値を超えていない場合は、ステップS30
に移行する。
【0047】ステップS27においては、分子mに
「1」が加算される。ステップS28においては、前記
ステップS24において算出された誤差Esが、変換後
の画素数As から変換前の画素数Bs と分子mから
「1」を減算した値とを乗算した値を、分母nで除算し
た値を超えているか否かが判断される。そして、誤差E
s が、変換後の画素数As から変換前の画素数Bs と分
子mから「1」を減算した値とを乗算した値を、分母n
で除算した値を超えている場合は、ステップS29に移
行する。一方、誤差Es が、変換後の画素数As から変
換前の画素数Bs と分子mから「1」を減算した値とを
乗算した値を、分母nで除算した値を超えていない場合
は、ステップS30に移行する。
【0048】ステップS29においては、分子mに
「1」が加算される。ステップS30においては、分子
mがRAM13に記憶される。そして、算出された倍率
m/128を用いて、換言すれば、分子mを7回シフト
するだけで、簡単に倍率を算出することができる。従っ
て、算出された倍率に基づいて、読み取った画像を拡
大、縮小すると、より一層高速に拡大、縮小を行うこと
ができる。
【0049】以上、詳述したように第2の実施形態によ
れば、前記第1の実施形態の作用、効果に加えて、次の
ような作用、効果を得ることができる。 (1)使用者によって入力される百分率X〔%〕が、倍
率m/n、すなわち「m/128」に変換されている。
しかも、「128」は、「100」よりも大きい値であ
るため、1〔%〕刻みで百分率X〔%〕を設定すること
ができる。また、例えばMPU11として、8〔bi
t〕の演算機能を有し、8〔bit〕同士の値を高速に
演算できる場合は、「1/128」〜「255/12
8」、すなわち最小1〔%〕〜最大約200〔%〕まで
拡大、縮小を行うことができる。つまり、実用的な範囲
で拡大、縮小を行うことができる。
【0050】(2)分母nは、「2」のべき乗kの値
で、且つ「100」に最も近い値である「128」に固
定されている。このため、分母nを算出することなく、
使用者によって操作部16のテンキー16aから入力さ
れた百分率X〔%〕に基づいて、分子mを算出するのみ
である。しかも、算出された分子mに変換前の画素数B
s を乗算した値を7回シフトするだけで、読み取った画
像を拡大、縮小することができる。従って、画質を劣化
させることなく、より一層高速に簡単な方法で拡大、縮
小を行うことができる。
【0051】(3)分母nは、「2」のべき乗kの値
で、且つ「100」に最も近い値である「128」に固
定されている。このため、変換後の画素数As と、変換
前の画素数Bs に倍率m/nを乗算した値との誤差Es
は、僅かである。その結果、倍率m/128の分子mの
補正は、1回のみ実行するだけで良い。従って、より一
層高速に簡単な方法で拡大、縮小を行うことができる。
【0052】なお、前記各実施形態は、次のように変更
して具体化することも可能である。・256階調以外の
多値データに適用しても良い。具体的には、64階調の
多値データ等である。
【0053】さらに、上記各実施形態より把握される請
求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と
共に記載する。 〔1〕請求項1または請求項2に記載の画像処理装置に
おいて、入力手段は、最大200〔%〕として1〔%〕
刻みで設定可能な画像処理装置。
【0054】このように構成すれば、実用的な範囲で拡
大、縮小を行うことができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、画質を劣化させることなく、より高速に簡単
な方法で拡大、縮小を行うことができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、実用的な
範囲で拡大、縮小を行うことができる。請求項3に記載
の発明によれば、画像処理装置をコンピュータで機能さ
せるためのプログラムを記録した記録媒体を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の実施形態における複合機の構成
を示すブロック図。
【図2】(a)拡大する場合の変換前と変換後との加重
の割合を説明するための説明図。(b)縮小する場合の
変換前と変換後との加重の割合を説明するための説明
図。
【図3】第1の実施形態において、倍率m/nにおける
分子mと分母nとを算出する方法を示すフローチャー
ト。
【図4】第2の実施形態において、倍率m/nにおける
分子mを算出する方法を示すフローチャート。
【図5】従来において、読み取った画像を拡大する場合
を説明するための説明図。
【図6】従来において、読み取った画像を縮小する場合
を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…画像処理装置としての複合機、11…制御手段を構
成するMPU、12…制御手段を構成するROM、13
…制御手段を構成するRAM、14…読取手段としての
読取部、16…入力手段としての操作部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を読み取る読取手段と、拡大または
    縮小するための百分率を入力する入力手段と、入力され
    た百分率を、倍率を示す分数に変換する際に、変換前の
    画素数よりも大きく、且つ最小の2のべき乗である分母
    に変換するとともに、その分母に対応する分子を算出
    し、倍率の分母と分子との加減算に基づいて、読み取っ
    た画像を拡大または縮小した画像に変換する制御手段と
    を備えた画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像を読み取る読取手段と、拡大または
    縮小するための百分率を入力する入力手段と、入力され
    た百分率を、倍率を示す分数に変換する際に、入力され
    た百分率の最小単位の逆数よりも大きく、且つ最小の2
    のべき乗である分母に変換するとともに、その分母に対
    応する分子を算出し、倍率の分母と分子との加減算に基
    づいて、読み取った画像を拡大または縮小した画像に変
    換する制御手段とを備えた画像処理装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータを、画像を読み取る読取手
    段と、拡大または縮小するための百分率を入力する入力
    手段と、入力された百分率を、倍率を示す分数に変換す
    る際に、変換前の画素数よりも大きく、且つ最小の2の
    べき乗である分母に変換するとともに、その分母に対応
    する分子を算出し、倍率の分母と分子との加減算に基づ
    いて、読み取った画像を拡大または縮小した画像に変換
    する制御手段として機能させるためのプログラムを記録
    した記録媒体。
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