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JP2000165196A - タップ付遅延線 - Google Patents

タップ付遅延線

Info

Publication number
JP2000165196A
JP2000165196A JP10334268A JP33426898A JP2000165196A JP 2000165196 A JP2000165196 A JP 2000165196A JP 10334268 A JP10334268 A JP 10334268A JP 33426898 A JP33426898 A JP 33426898A JP 2000165196 A JP2000165196 A JP 2000165196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay line
tap
piezoelectric substrate
tapped delay
metal film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10334268A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawabata
宏 川端
Toshimaro Yoneda
年麿 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10334268A priority Critical patent/JP2000165196A/ja
Publication of JP2000165196A publication Critical patent/JP2000165196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝搬損失を低減することができ、交叉幅を小
さくして小型化を図ることができ、さらに中心周波数の
温度特性が安定なタップ付遅延線を得る。 【解決手段】 圧電基板2上にIDT電極部3及びタッ
プ部4が形成されており、タップ部4がタップ5〜10
を有し、各タップを構成している電極指5a,5b〜1
0a,10bの一端がバスバー11またはバスバー12
に接続されており、タップ5〜10間において圧電基板
上に金属膜13が形成されている、タップ付遅延線1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスペクトル
拡散通信方式の受信機の復調部においてコリレータやマ
ッチドフィルタとして用いられるタップ付遅延線に関
し、特に、弾性表面波素子を用いて構成されたタップ付
遅延線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スペクトル拡散通信方式に用いら
れる検波素子として、タップ付遅延線を利用した検波用
表面波素子が種々提案されている(例えば、特開平3−
77445号公報、特開平7−283761号公報、特
開平8−18483号公報など)。
【0003】上述した遅延検波用表面波素子として用い
られるタップ付遅延線の基本的な構造を、図11に示
す。図11に示すタップ付遅延線51では、圧電基板5
2上に、インターデジタル電極(IDT電極部)53及
びタップ部54が形成されている。IDT電極部53
は、互いに間挿し合う電極指を有する一対のくし歯電極
53a,53bを有する。タップ部54は、複数のタッ
プ55〜60を有する。各タップ55〜60は、符号を
持たせられており、それぞれ、一対の電極指55a,5
5b〜60a,60bにより構成されている。
【0004】また、タップ55〜60を構成している各
電極指55a,55b〜60a,60bは、その一端が
バスバー61またはバスバー62に接続されている。タ
ップ付遅延線51では、IDT電極部52に入力された
信号により、表面波が励振され、表面波がIDT電極部
52からタップ部53側に伝搬し、タップ部53におい
て符号化された遅延出力が取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】タップ付遅延線51に
おいては、上記のように符号化された遅延出力が取り出
されるが、伝搬損失が小さいこと、小型化できること、
並びに中心周波数の温度係数が小さいことが強く求めら
れている。
【0006】G.W.Judd et al. : "An improved tapping
transducer geometry for surfacewave phase coded d
elay lines." 1972 Ultrasonics Symposium Proceeding
s p.373には、YカットZ方向伝搬のLiNbO3 基板
を用いたタップ付遅延線において、タップ間に複数本の
電極指を両端で短絡してなるグレーティング電極を設け
ることにより伝搬損失の改善が図られている旨が記載さ
れている。
【0007】もっとも、この先行技術では、単にYカッ
トZ方向伝搬LiNbO3 基板を用いたタップ付遅延線
において、上記グレーティング電極の形成により伝搬損
失が改善されることが示されているだけであり、様々な
圧電基板において伝搬損失を改善し得るか否かについて
は言及されていない。また、この先行技術では、グレー
ティング電極の形成に起因する周波数温度特性の変化等
については何ら示されていない。
【0008】さらに、タップ付遅延線においても他の電
子部品と同様に小型化が強く求められている。小型化を
図るためにタップ付遅延線の圧電基板の幅寸法を小さく
しようとした場合、IDT電極部及びタップ部における
電極指交叉幅が小さくならざるをえない。ところが、交
叉幅を小さくすると、伝搬損失が増大する。従って、伝
搬損失の悪化を防止しつつ、タップ付遅延線の小型化を
進めることが非常に困難であった。
【0009】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、伝搬損失が小さく、小型化でき、かつ一次の
負の周波数温度係数を有する圧電基板を用いた場合、周
波数温度係数の絶対値を小さくできるタップ付遅延線を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が得るタップ付遅
延線は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成されたイン
ターデジタル電極部と、前記圧電基板上に形成されてお
り、前記インターデジタル電極部と表面波伝搬方向にお
いて隔てられたタップ部とを備え、前記タップ部が、一
対のバスバーと、一端がバスバーに接続された複数のタ
ップを有し、前記タップ部のタップ間において圧電基板
上に形成された金属膜をさらに備えることを特徴とす
る。
【0011】本発明の特定の局面では、上記圧電基板と
して一次の負の周波数温度係数を有する圧電基板が用い
られる。このような圧電基板としては、Xカット112
°Y方向伝搬LiTaO3 基板を例示することができ
る。
【0012】また、本発明の別の特定的な局面では、上
記圧電基板が本来周波数温度係数がゼロに近い水晶基板
により構成され、周波数温度特性の頂点温度が10〜5
0℃の範囲となるようにカット角と金属膜厚/波長が選
ばれる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係るタップ付遅延線の具体的な実施例を説明すること
により、本発明をより詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の第1及び第2の実施例に
係るタップ付遅延線を説明するための略図的平面図であ
る。タップ付遅延線1は、矩形の圧電基板2を用いて構
成されている。圧電基板2を構成する圧電材料として
は、特に限定されず、LiTaO3 、LiNbO3 また
は水晶などの圧電単結晶や圧電セラミックスからなるも
のを好適に用いることができる。
【0015】圧電基板1の上面には、IDT電極部3
と、タップ部4とが構成されている。IDT電極部3
は、互いに間挿し合う1以上の電極指を有する一対のく
し歯電極3a,3bを有する。タップ部4は、符号化を
持たせられた複数のタップ5〜10を有する。各タップ
5〜10は、それぞれ、一対の電極指5a,5b〜10
a,10bにより構成されている。タップ5〜10の各
電極指5a,5b〜10a,10bは、表面波伝搬方向
と直交する方向に延ばされている。
【0016】また、タップ5〜10を構成している各電
極指5a,5b〜10a,10bの一端はバスバー11
またはバスバー12に接続されている。バスバー11,
12は、表面波伝搬方向に延ばされている。
【0017】また、本実施例のタップ付遅延線1では、
タップ5〜10間において、圧電基板2上に金属膜13
が形成されている。金属膜13は、本実施例では、隣接
するタップ間領域全てに形成されているが、隣接するタ
ップ間領域のうち少なくとも1つの領域において金属膜
13が構成されておればよい。
【0018】また、金属膜13は、タップ間に形成され
ているものであり、すなわち、タップ5〜10を構成し
ている電極指5a〜10bには接触しないように形成さ
れている。また、金属膜13の表面波伝搬方向と直交す
る方向の寸法については、バスバー11,12に接触し
ないような長さ寸法とされる。すなわち、金属膜13
は、バスバー11,12に接触しない限り、電極指5a
〜10bの交叉幅以上の寸法とされていてもよく、交叉
幅よりも小さい寸法とされていてもよい。
【0019】金属膜13を構成する材料については、特
に限定されず、アルミニウム、銅などの適宜の金属を用
いることができるが、好ましくは、IDT電極部3及び
タップ部4を構成している各電極材料と同じ材料で構成
され、それによってIDT電極部3及びタップ部4と同
一工程で製造することができる。
【0020】本実施例のタップ付遅延線1では、上記金
属膜13が隣接するタップ間に配置されているので、伝
搬損失を低減することができる。これを、具体的な実験
例に基づき説明する。
【0021】(第1の実施例)圧電基板2として、一次
の負の周波数温度係数を有するXカット112°Y方向
伝搬のLiTaO3 基板(2.0×5.5×厚さ0.3
5mm)を用意した。この圧電基板上に、厚さ2000
ÅのAl膜を全面に形成した後、パターニングすること
により、上記IDT電極部3及びタップ部4並びに金属
膜13を形成し、中心周波数f0 =200MHz、チッ
プレート=12.5Mcpsである11チップタップ付
遅延線1を得た。この場合、IDT電極部3(スプリッ
ト電極)における電極指の幅は2.04μm、電極指間
ピッチは4.09μm、電極指の対数は16、交叉幅は
700とした。また、タップ部4における各タップを構
成している電極指5a〜10bの幅は2.04μm、タ
ップにおける電極指間ピッチは4.09μm、交叉幅は
700μmとし、IDT電極部3と同じスプリット電極
とした。また、金属膜13の表面波伝搬方向に沿う寸法
は200mm、表面波伝搬方向と直交する方向の寸法は
700mmとした。
【0022】比較のために、上記金属膜13が形成され
ていないことを除いては、上記と同様にして従来例1の
タップ付遅延線を作製した。実施例及び従来例1のタッ
プ付遅延線において、インパルスを入力し、タップ部4
から取り出される伸張波形を測定した。図2は、金属膜
13を有しない従来例1のタップ付遅延線による伸張波
形を示し、図3は実施例のタップ付遅延線による伸張波
形を示す。
【0023】なお、図2及び図3における横軸の時間の
目盛りは100nsであり、縦軸の電圧の1目盛りが5
mVである。図2及び図3を比較すれば明らかなよう
に、実施例のタップ付遅延線では、従来例1のタップ付
遅延線に比べて振幅が時間軸に対し一定であるため、伝
搬損失が低減されていることがわかる。
【0024】また、上記実施例及び従来例1のタップ付
遅延線について、種々の温度で中心周波数を測定し、中
心周波数の温度変化を測定した。結果を図4に示す。図
4において、破線が実施例のタップ付遅延線の結果を、
実線が従来例1のタップ付遅延線の結果を示す。
【0025】図4から明らかなように、実施例及び従来
例1のいずれのタップ付遅延線においても、温度が上昇
するにつれて中心周波数が低下することがわかる。これ
は、圧電基板として、負の一次の温度係数を有するXカ
ット112°Y方向伝搬LiTaO3 基板を用いたこと
による。
【0026】しかしながら、図4から明らかなように、
実施例(破線)では、従来例(実線)に比べて、温度上
昇に伴う中心周波数の低下が小さいことがわかる。すな
わち、上記金属膜13を設けたことにより、中心周波数
の温度変化が抑制されることがわかる。図4に示した測
定結果を基に、従来例及び実施例における中心周波数の
温度係数を算出したところ、従来例では、−20.4p
pm/℃であったのに対し、実施例では−13.6pp
m/℃であった。
【0027】よって、負の一次の温度係数を有する圧電
基板を用いた場合、金属膜13を形成すれば、中心周波
数の温度係数を従来例に比べて小さくし得ることがわか
る。 (第2の実施例)圧電基板2として、水晶基板を用い、
第2の実施例に係るタップ付遅延線を作製した。すなわ
ち、1.5×15.5×厚さ0.4mmのSTカット水
晶基板を圧電基板2上に、Alを2000Åの厚みにな
るように全面に形成し、該アルミニウム膜をパターニン
グすることにより、IDT電極部3及びタップ部4並び
に金属膜13を形成した。ここでは、中心周波数200
MHz、チップレート=4Mcpsの15チップタップ
付遅延線を構成した。
【0028】この場合、IDT電極部3(スプリット電
極)における電極指の幅は2.0μm、電極指間ピッチ
は3.94μmとした。また、タップ部4の各タップを
構成している電極指の幅は2.0μm、タップ内におけ
る電極指間ピッチは3.94μmとし、IDT電極部3
と同じスプリット電極とした。また、IDT電極部及び
タップ部における電極指交叉幅については、470μm
とした。また、金属膜13の大きさについては、表面波
伝搬方向に沿う寸法は400μm、表面波伝搬方向に直
交する方向の寸法は470μmとした。
【0029】比較のために、上記金属膜13を形成しな
かったこと、並びに電極指交叉幅を119.3λ(λ:
1波長15.76μm)としたことを除いては、上記第
2の実施例と同様にして従来例2の弾性表面波装置を得
た。また、金属膜を形成しなかったことを除いては、上
記第2の実施例と同様にして従来例3のタップ付遅延線
を得た。
【0030】上記第2の実施例のタップ付遅延線、及び
従来例2,3のタップ付遅延線について、インパルスを
入力し、タップ部から取り出される伸張波形を測定し
た。結果を図5〜図7に示す。
【0031】図5〜図7における横軸の時間の1目盛り
は900nsであり、縦軸の電圧1目盛りは20mVで
ある。また、図5が従来例2の結果を、図6が従来例3
の結果を、図7が第2の実施例の結果を示す。
【0032】図5及び図6の比較から、電極指交叉幅を
119.3λから29.8λに変更した場合、すなわち
電極指交叉幅を1/4にすると、振幅が小さくなり、及
び伝搬損失が大きくなることがわかる。
【0033】これに対して、金属膜13を形成した第2
の実施例のタップ付遅延線では、電極指交叉幅は29.
8λであるが、図7から明らかなように、振幅及び伝搬
損失のいずれにおいても、電極指交叉幅が119.3λ
である従来例2と同等であることがわかる。
【0034】従って、金属膜13を形成することによ
り、伝搬損失及び振幅の悪化を防止することができるた
め、電極指交叉幅を小さくすることができ、それによっ
てタップ付遅延線の小型化を図り得ることがわかる。
【0035】また、第2の実施例のタップ付遅延線の中
心周波数及び従来例3の中心周波数を、種々の温度で測
定した。結果を図8に示す。図8において、破線が第2
の実施例のタップ付遅延線の結果を、実線が従来例3の
タップ付遅延線の結果を示す。
【0036】水晶基板を用いたタップ付遅延線では、あ
る温度(頂点温度)を境にして、温度が上昇した場合及
び低下した場合のいずれにおいても、中心周波数が低下
する。図8において、従来例3のタップ付遅延線では、
上記頂点温度が30℃付近であるのに対し、第2の実施
例に係るタップ付遅延線では、(計算上−43.5℃)
付近に頂点温度が存在する。すなわち、金属膜13の形
成により、上記中心周波数温度特性における頂点温度が
約−73.5℃低下している。
【0037】しかしながら、上記中心周波数の温度特性
における頂点温度については、水晶のカット角を低下さ
せることにより上昇させることができる。これを図9及
び図10を参照して説明する。第2の実施例に係るタッ
プ付遅延線において、各種カット角の水晶基板を用い、
かつ金属膜13の厚みを種々変更し、中心周波数温度特
性の頂点温度を測定した。結果を図9及び図10に示
す。なお、図10は、図9と同じデータを示すが、横軸
が膜厚/波長で示されている。図9から明らかなよう
に、金属膜の厚みを2000Åとし、水晶のカット角が
33.4°〜37.4°Yカットである各水晶基板を用
いることにより、中心周波数の温度特性上における上記
頂点温度を−43.5℃から10〜50℃に高め得るこ
とがわかる。
【0038】従って、カット角の小さい水晶基板を用い
ることができるので、ウエハ単価を低めることができ、
コストを低減することができる。また、カット角の小さ
い水晶基板を用いることにより、Al膜がエピタキシャ
ル膜となり、耐電力性が高められると共に動作寿命が長
くなる。
【0039】また、同じく図9において、金属膜13の
厚みを変更することによっても、中心周波数の頂点温度
を変更し得ることがわかる。例えば、37.4°Yカッ
ト水晶で10〜50℃程度の範囲に頂点温度を有するタ
ップ付遅延線を得ようとした場合、第2の実施例では、
金属膜13の厚みを740〜2000Åの範囲とすれば
よいことがわかる。
【0040】従って、上記カット角と、金属膜13の厚
み、すなわち金属膜の厚み/波長とを、中心周波数温度
特性上の頂点温度が10〜50℃の範囲となるように決
定することにより、温度に対する中心周波数の変化量が
小さいタップ付遅延線を提供し得ることがわかる。
【0041】なお、本発明に係るタップ付遅延線におけ
る電極構造については、図1に示したものに限定され
ず、種々変形し得る。すなわち、特開平7−28376
1号公報や特開平8−18483号公報に記載のよう
に、1つのIDT電極部に対し、複数のタップ部を形成
してもよく、あるいは1つのタップ部に対し複数のID
T電極部を形成した構造であってもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明に係るタップ付遅延線では、タッ
プ部のタップ間において圧電基板上に金属膜が形成され
ているので、金属膜の形成により伝搬損失が改善され
る。従って、タップ付遅延線の伝搬損失を改善すること
ができるだけでなく、伝搬損失を同等とした場合には電
極指交叉幅を小さくすることができ、それによってタッ
プ付遅延線の小型化を図ることができる。
【0043】また、圧電基板として、一次の負の周波数
温度係数を有する圧電基板を用いた場合には、金属膜の
形成により、中心周波数の温度変化が抑制される。従っ
て、温度特性が安定なタップ付遅延線を提供することが
できる。
【0044】特に、圧電基板として、Xカット112°
Y方向伝搬LiTaO3 基板を用いた場合、該基板が一
次の負の周波数温度係数を有するため、本発明に従って
金属膜を形成することにより、伝搬損失が改善されると
共に、中心周波数の温度特性の安定なタップ付遅延線を
提供することができる。
【0045】本発明において、圧電基板として、頂点温
度を境にして温度の上昇及び低下のいずれの方向におい
ても中心周波数が低下する傾向にある水晶基板を用いた
場合、カット角と上記金属膜の厚みにより頂点温度が変
化するため、該周波数温度特性の頂点温度が10〜50
℃の範囲となるようにカット角と金属膜厚/波長を選択
すれば、温度に対する中心周波数の変化量が小さいタッ
プ付遅延線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るタップ付遅延線を
示す平面図。
【図2】従来例1のタップ付遅延線の伸張波形を示す
図。
【図3】第1の実施例のタップ付遅延線の伸張波形を示
す図。
【図4】第1の実施例及び従来例1のタップ付遅延線の
中心周波数からのずれ量と温度との関係を示す図。
【図5】従来例2のタップ付遅延線の伸張波形を示す
図。
【図6】従来例3のタップ付遅延線の伸張波形を示す
図。
【図7】第2の実施例に係るタップ付遅延線の伸張波形
を示す図。
【図8】従来例3及び第2の実施例のタップ付遅延線に
おける温度と中心周波数からのずれ量との関係を示す
図。
【図9】第2の実施例のタップ付遅延線における金属膜
の厚みと頂点温度との関係を示す図。
【図10】第2の実施例のタップ付遅延線における金属
膜厚/波長と頂点温度との関係を示す図。
【図11】従来のタップ付遅延線を示す平面図。
【符号の説明】
1…タップ付遅延線 2…圧電基板 3…IDT電極部 4…タップ部 5〜10…タップ 5a,5b〜10a,10b…電極指 11,12…バスバー 13…金属膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、 前記圧電基板上に形成されたインターデジタル電極部
    と、 前記圧電基板上に形成されており、前記インターデジタ
    ル電極部と表面波伝搬方向において隔てられたタップ部
    とを備え、 前記タップ部が、一対のバスバーと、一端がいずれかの
    バスバーに接続された複数の電極指からなるタップとを
    有し、 前記タップ部のタップ間において圧電基板上に形成され
    た金属膜をさらに備えることを特徴とする、タップ付遅
    延線。
  2. 【請求項2】 前記圧電基板が、一次の負の周波数温度
    係数を有する、請求項1に記載のタップ付遅延線。
  3. 【請求項3】 前記圧電基板がXカット112°Y方向
    伝搬LiTaO3 基板である、請求項2に記載のタップ
    付遅延線。
  4. 【請求項4】 前記圧電基板が水晶基板であり、周波数
    温度特性の頂点温度が10〜50℃の範囲となるように
    カット角と金属膜厚/波長が選ばれている、請求項1に
    記載のタップ付遅延線。
JP10334268A 1998-11-25 1998-11-25 タップ付遅延線 Pending JP2000165196A (ja)

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