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JP2000155527A - 開封確認用ラベル - Google Patents

開封確認用ラベル

Info

Publication number
JP2000155527A
JP2000155527A JP10331130A JP33113098A JP2000155527A JP 2000155527 A JP2000155527 A JP 2000155527A JP 10331130 A JP10331130 A JP 10331130A JP 33113098 A JP33113098 A JP 33113098A JP 2000155527 A JP2000155527 A JP 2000155527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
base sheet
sheet layer
laminate
label
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10331130A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Noda
邦夫 野田
Tatsuo Sawato
龍夫 澤渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiwa Inc
Iwata Label Co Ltd
Original Assignee
Keiwa Inc
Iwata Label Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keiwa Inc, Iwata Label Co Ltd filed Critical Keiwa Inc
Priority to JP10331130A priority Critical patent/JP2000155527A/ja
Publication of JP2000155527A publication Critical patent/JP2000155527A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器等が開封されたことを容易に確認できる
開封確認用ラベル1を提供すること。 【解決手段】 基材シート層3、ラミネート層5及び粘
着剤層7を順次積層して、開封確認用ラベル1を構成す
る。粘着剤層7の下面に印刷により第一印刷層9を形成
する。基材シート層1は不透明であり、ラミネート層5
及び粘着剤層7は透明である。ラミネート層5の伸度は
基材シート層3の伸度よりも大きくされている。基材シ
ート層3とラミネート層5との間は、疑似接着状態とさ
れている。基材シート層3とラミネート層5との間の剥
離強度は、2gf/5cm以上500gf/5cm以下
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガラス瓶、
プラスチック容器等の容器類の開封を確認するための開
封確認用ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば医薬品等は、本体とキャップとか
らなる容器に詰められて流通され、保管され、使用され
る。この流通等の段階で、悪意により容器が開封されて
医薬品が抜き取られないようにする必要がある。従っ
て、容器が開封されたか否か確認する必要がある。ま
た、家庭用のいわゆる置き薬では開封された分のみの料
金が支払われるので、やはり容器が開封されたか否か確
認する必要がある。さらに、同一種類の医薬品の容器が
複数本ある場合、既に開封された容器内の医薬品から使
用するのが品質保持上好ましいので、やはり容器が開封
されたか否か確認する必要がある。
【0003】容器が開封されたか否か確認する手段とし
て、容器全体がシュリンクフィルムで覆われることがあ
る。このシュリンクフィルムには、容器の本体とキャッ
プとの境界に相当する部分にミシン目が設けられてい
る。キャップを回転させて容器が開封される際、このミ
シン目からシュリンクフィルムが破断する。そして、こ
の破断により、容器の開封を確認することができる。
【0004】また、容器が開封されたか否か確認する他
の手段として、封緘ラベルが用いられることがある。例
えば、表示印刷が施されたセロハンテープ状の封緘ラベ
ル、ミシン目又はカット線が形成されており剥がそうと
すると破断してしまう封緘ラベル、引張強度が小さいフ
ィルムで形成されており剥がそうとすると破断してしま
う封緘ラベル、糊面に特殊印刷が施されており剥がすと
文字が浮き出す封緘ラベル等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、容器が
開封されたか否か確認する手段としてシュリンクフィル
ムを用いる場合、ミシン目周辺のシュリンクフィルムを
破損させないように丁寧にキャップを回転させ、その後
キャップを元に戻せば、目視では開封の確認がほとんど
不可能となってしまうという問題がある。
【0006】また、前述の各種封緘ラベルの場合、糊の
しみ出しによる汚れが発生したり、開封確認が不十分と
なったり、ラベルのエッジリフトが生じたり、脆質によ
るラベル脱落が発生したり、糊残りによるベタツキが生
じたり、製造コストが上昇したり等の不都合があり、未
だ満足のいく封緘ラベルは得られていないのが実状であ
る。
【0007】本発明はこのような不都合を解消すべくな
されたものであり、容器等が開封されたことを容易に確
認できるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
になされた発明は、基材シート層と、この基材シート層
と積層される合成樹脂製のラミネート層と、粘着剤層と
を備えており、基材シート層とラミネート層との間が疑
似接着状態とされている開封確認用ラベル、である(請
求項1)。
【0009】この発明にかかる開封確認用ラベルは、基
材シート層とラミネート層との間が疑似接着状態とされ
ているので、これを容器の本体とキャップとにまたがる
ように貼着すると、キャップを回して容器を開封する際
に基材シート層とラミネート層との間が剥離し、開封が
確認される。
【0010】この発明において、基材シート層とラミネ
ート層との間の剥離強度を2gf/5cm以上500g
f/5cm以下とすれば、流通段階等で基材シート層と
ラミネート層とが意図せぬ剥離を起こしてしまうのを防
止しつつ、通常の容器のキャップの回転により基材シー
ト層とラミネート層との間を容易に剥離させることがで
きる(請求項2)。
【0011】これらの発明において、基材シート層、ラ
ミネート層及び粘着剤層をこの順に積層し、ラミネート
層の伸度を基材シート層の伸度よりも大きく設定すれ
ば、キャップの回転に伴ってラミネート層が伸びる一
方、基材シート層がこの伸びに追従できなくなり、これ
により基材シート層とラミネート層との間の剥離を確実
に達成することができる(請求項3)。そして、基材シ
ート層を不透明とし、ラミネート層を透明とし、ラミネ
ート層の下側に印刷層を設ければ、基材シート層が剥離
した後でこの印刷層により情報を表示することができる
(請求項4)。また、基材シート層を不透明とし、ラミ
ネート層と粘着剤層とを透明とし、粘着剤層の下側に印
刷層を設ければ、基材シート層が剥離した後でこの印刷
層により情報を表示することができる(請求項5)。さ
らに、基材シート層を不透明とし、基材シート層の下側
に印刷層を設ければ、この印刷層により剥離した基材シ
ート層に情報を表示することができる(請求項6)。
【0012】これらの発明において、基材シート層、ラ
ミネート層及び粘着剤層のうちの少なくとも1層にミシ
ン目を形成すれば、比較的小さな力でキャップを回転さ
せるのみで、容器を開封することができる(請求項
7)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明を詳説する。
【0014】図1は、本発明の一実施形態にかかる開封
確認用ラベル1が示された断面図である。この開封確認
用ラベル1は、基材シート層3、ラミネート層5及び粘
着剤層7が順次積層されて構成されている。そして、粘
着剤層7の下面に印刷により第一印刷層9が形成されて
いる。
【0015】基材シート層3には、紙素材、合成樹脂フ
ィルム等を用いることができる。基材シート層3に使用
可能な紙素材としては、例えば未晒クラフト紙、晒クラ
フト紙、上質紙、中質紙、片艶未晒クラフト紙、純白ロ
ール、グラシン紙、感熱紙、感圧紙、合成紙、和紙、ト
レーシングペーパー、各種コート紙、板紙、ライナー紙
等が挙げられる。また、基材シート層3が合成樹脂フィ
ルムである場合に使用可能な合成樹脂としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、
エチレン酢酸ビニル樹脂、エチレンエチルアクリレート
樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸
樹脂、エチレンアクリル酸メチル樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリエステル等が挙げられ
る。また、いわゆるメタロセン触媒を用いて重合された
ポリエチレン、ポリプロピレン等も、好適に用いること
ができる。
【0016】基材シート層3に紙素材を用いる場合、こ
の紙素材の秤量は、特には限定されないが、一般的には
30g/m2以上450g/m2以下程度とされる。ま
た、基材シート層3に合成樹脂フィルムを用いる場合、
この合成樹脂フィルムの厚みは特には限定されないが、
一般的には8μm以上100μm以下程度とされる。な
お、基材シート層3は不透明とされている。基材シート
層3に合成樹脂フィルムを用いる場合においてこれを不
透明とするには、合成樹脂フィルムに顔料等を分散させ
ればよい。
【0017】ラミネート層5は、熱可塑性樹脂組成物を
溶融してTダイから押し出し、基材シート層3に積層す
ることにより形成される。ラミネート層5に使用可能な
熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル樹
脂、エチレンエチルアクリレート樹脂、エチレンアクリ
ル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、エチレンアクリ
ル酸メチル樹脂、アイオノマー樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリエステル等が挙げられる。また、いわゆるメ
タロセン触媒を用いて重合されたポリエチレン、ポリプ
ロピレン等も、好適に用いることができる。ラミネート
層5の厚みは特には限定されないが、一般的には8μm
以上100μm以下程度とされる。なお、ラミネート層
5は透明とされている。
【0018】ラミネート層5の伸度は、基材シート層3
の伸度よりも大きくされている。ラミネート層5の伸度
を基材シート層3の伸度よりも大きくするには、例えば
基材シート層3に紙素材を用い、ラミネート層5に合成
樹脂を用いればよい。また、基材シート層3に合成樹脂
フィルムを用いる場合は、ラミネート層5の合成樹脂を
基材シート層3の合成樹脂よりも柔軟性の高い材質とす
ればよい。なお、本明細書において用いる「伸度」とい
う用語は、一定の引張応力がかかった際の伸びの率を意
味する。一般的には、5MPaの引張応力にて伸度が測
定される。
【0019】粘着剤層7は、ラミネート層5の下面に粘
着剤を塗工することにより形成されている。粘着剤とし
ては既知の種々のものが使用可能であり、水分散タイプ
のものでも溶剤タイプのものでも構わない。用いられる
粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、ウレタン系
粘着剤等が挙げられる。粘着剤の塗工量は特には限定さ
れないが、一般的には固形分換算で5g/m2以上40
g/m2以下程度とされる。なお、粘着剤層7は透明と
されている。
【0020】第一印刷層9は何らかの情報を表示するも
のであればよく、文字、図形、記号等を印刷することに
より形成される。例えば、「開封済み」という文字を印
刷することにより、後に詳説するように、容器11を開
封して基材シート層3が剥離した後に、開封済みである
ことを表示することができる。また、いわゆる「ベタ印
刷」によって着色するのみで印刷層を形成してもよい。
これらの印刷方法は、特には限定されない。
【0021】この開封確認用ラベル1では、基材シート
層3とラミネート層5との間が疑似接着状態とされてい
る。従って、この疑似接着部分を剥離させることによ
り、基材シート層3とラミネート層5とを容易に分離さ
せることができる。疑似接着状態とは、両層が通常の使
用状態では接着しているが、両層を剥離させる場合に特
に工具等を用いずとも人手で引っ張るのみで容易に剥離
し、単に重ね合わせて押圧するのみでは再接着できない
状態を意味する。この「単に重ね合わせて押圧するのみ
では再接着できない状態」という点において、疑似接着
状態は通常の粘着剤による積層とは異なる。具体的に
は、剥離強度が2gf/5cm以上500gf/5cm
以下、好ましくは5gf/5cm以上100gf/5c
m以下となるように、接着状態を調整すればよい。剥離
強度が上記範囲未満であると、例えば容器11の流通段
階で基材シート層3がラミネート層5から意図せぬ剥離
を起こしてしまうことがある。逆に、剥離強度が上記範
囲を超えると、基材シート層3とラミネート層5との剥
離が困難となってしまうことがある。
【0022】ここで、剥離強度の測定方法について説明
する。まず、基材シート層3とラミネート層5とを積層
してJIS−P8111に準拠して前処理し、幅50m
m、長さ200mmに裁断して試験片を得る。この試験
片の片側面を両面テープで金属板に貼着し、試験片の長
さ方向が鉛直方向となるように金属板をセットする。そ
して、試験片の下側部分を剥離させて剥離層をある程度
上方に巻き上げ、チャックする。このチャック部分を上
方に300mm/minの引張速度で引っ張って剥離を
進行させ、この間の応力を測定する。この応力の平均値
が剥離強度とされる。
【0023】ここで、この開封確認用ラベル1の製造方
法について説明する。まず、溶融合成樹脂組成物をTダ
イからフィルム状に押し出し、基材シート層3に積層し
て加圧し、ラミネート層5を形成する。この際、溶融合
成樹脂組成物の温度を比較的低温とすることにより、基
材シート層3とラミネート層5との間を疑似接着状態と
することができる。次に、ラミネート層5に粘着剤を塗
工して乾燥させ、粘着剤層7を形成する。そして、この
粘着剤層7に印刷を施して第一印刷層9を形成し、開封
確認用ラベル1が完成する。一般的には、粘着剤層7の
下側に離型紙が設けられるが、離型紙を設けず、基材シ
ート層3の上に離型処理を施し、巻き取られた状態の開
封確認用ラベル1とすることもできる。
【0024】なお、粘着剤をラミネート層5に塗工する
のではなく、離型紙に塗工して乾燥させ、これをラミネ
ート層5に貼り合わせることによって粘着剤層7を形成
することもできる。この場合は、離型紙を一旦引き剥が
し、粘着剤層7に印刷を施して第一印刷層9を形成し、
再度離型紙を貼り付ければよい。
【0025】この開封確認用ラベル1では、溶融合成樹
脂の温度を比較的低温とすることにより基材シート層3
とラミネート層5との間を疑似接着状態としているが、
これ以外にも、例えば(1)溶融合成樹脂組成物を一旦
ロール上で冷却してから基材シート層3と積層する、
(2)基材シート層3をあらかじめ冷却しておく、
(3)基材シート層3にあらかじめ離型処理を施してお
く、(4)押し出された合成樹脂組成物と基材シート層
3との積層圧力を比較的小さくする、(5)互いの接着
力が小さな基材シート層3と溶融合成樹脂組成物との材
質を選択する等の手段により、疑似接着状態を達成する
ことができる。
【0026】図2は、図1に示された開封確認用ラベル
1が容器11に貼着された様子が示された正面図であ
る。この容器11は、本体13とキャップ15とから構
成されている。そして、開封確認用ラベル1は、粘着剤
層7(図1参照)の粘着力により、本体13と容器11
とにまたがるように貼着されている。
【0027】容器11の開封時には、キャップ15が回
される。すると、開封確認用ラベル1のうちキャップ1
5に貼着された部分(図2における上側半分)は、キャ
ップ15とともに移動しようとする。この際、ラミネー
ト層5(図1参照)は伸度が大きいので、伸びてキャッ
プ15の回転に追従する。一方、基材シート層3は伸度
が小さいのでキャップ15の回転に追従できない。この
結果、基材シート層3がラミネート層5から剥離する。
ラミネート層5と粘着剤層7とは透明とされているの
で、例えば「開封済み」と印刷された第一印刷層9(図
1参照)により、容器11の開封が確認される。開封
後、基材シート層3をラミネート層5に再接着しようと
しても、接着剤等を用いずに単に押圧するのみでは再接
着できないので、あたかも開封されていないように見せ
かける改ざんは防止される。
【0028】なお、第一印刷層9を設けず、ラミネート
層5又は粘着剤層7に顔料を分散させて基材シート層3
とは異なる色目とし、基材シート層3の剥離の前後にお
いて色彩を異ならせることにより、開封を確認させても
よい。また、第一印刷層9に代えてラミネート層5の下
側に印刷層を設け、これにより容器11の開封が確認で
きるようにしてもよい。この場合は、粘着剤層7は不透
明であっても構わない。
【0029】図2に示された開封確認用ラベル1は容器
11の外周面の一部のみに貼着されているが、開封確認
用ラベル1を容器11の外周面とほぼ同等の形状とし、
この開封確認用ラベル1で容器11全面を被覆するよう
にしてもよい。
【0030】この開封確認用ラベル1において、基材シ
ート層3、ラミネート層5及び粘着剤層7のうちの少な
くとも1層の、本体13とキャップ15との境界に相当
する部分に、ミシン目を形成してもよい。こうすれば、
容器11の外周面の全面を開封確認用ラベル1で覆った
り、開封確認用ラベル1を複数回重ね巻きしたり、複数
枚重ね貼りした場合でも、比較的小さな力でキャップを
回転させるのみでミシン目から開封確認用ラベル1が破
断するので、容易に容器11を開封することができる。
なお、ミシン目からの破断があまりに容易に起こりすぎ
ると基材シート層3が剥離するまでの段階で開封確認用
ラベル1の上側と下側とが分離してしまい、開封の確認
が不可能となってしまうので、ミシン目の切り込み同士
の間隔は、通常のミシン目よりも大きめが好ましい。ま
た、開封確認用ラベル1の全面にミシン目を設けるので
はなく部分的に設けることにより、あまりに容易に開封
確認用ラベル1が破断するのを防止することもできる。
【0031】また、このミシン目を開封確認用ラベル1
の長手方向と斜め方向(例えば45度の方向)に形成す
れば、ラベル貼着機(「ラベラー」と称される)で開封
確認用ラベル1を貼着する際に開封確認用ラベル1がミ
シン目から腰折れを起こしにくくなり、貼着作業性を良
好とすることができる。
【0032】図3は、図1に示された開封確認用ラベル
1が包装箱の蓋16と側面17とにまたがって貼着され
た様子が示された斜視図である。図3では、蓋16は閉
じられている。この状態で蓋16を上方に引き上げる
と、開封確認用ラベル1のうち蓋16に貼着された部分
は、蓋16とともに移動しようとする。この際、ラミネ
ート層5(図1参照)は伸度が大きいので、伸びて蓋1
6の移動に追従する。一方、基材シート層3(図1参
照)は伸度が小さいので蓋16の移動に追従できない。
この結果、基材シート層3がラミネート層5から剥離す
る。基材シート層3は完全に剥離して脱落する場合もあ
るし、蓋16に貼着された部分のみが剥離して側面17
に残り、立ち上がった状態となる場合もある。いずれの
場合も、例えば「開封済み」と印刷された第一印刷層9
(図1参照)により、包装箱の開封が確認される。開封
後、基材シート層3をラミネート層5に再接着しようと
しても、接着剤等を用いずに単に押圧するのみでは再接
着できないので、包装箱があたかも開封されていないよ
うに見せかける改ざんは防止される。
【0033】この開封確認用ラベル1は、前述の容器1
1や包装箱のみならず、例えば石油缶の蓋と缶本体とに
またがって貼着されたり、ドロップ菓子缶の押し蓋と缶
本体とにまたがって貼着されたり等の用途に適用するこ
とができる。また、この開封確認用ラベル1は、例えば
マヨネーズ等が充填されるスクイーズボトルにも適用す
ることができろ。この場合はスクイーズボトルを手で押
さえて変形させる際に基材シート層3がラミネート層5
から剥離し、これにより開封を確認することができる。
【0034】図4(a)は、本発明の他の実施形態にか
かる開封確認用ラベル18が、本体19と蓋体21とか
らなる容器外面全周に巻き付けられたシュリンクタック
包装ラベル23に貼着された様子が示された部分断面図
であり、図4(b)はこの容器が開封された様子が示さ
れた部分断面図である。
【0035】この開封確認用ラベル18は、基材シート
層25、ラミネート層27及び粘着剤層29が順次積層
されて構成されている。基材シート層25、ラミネート
層27及び粘着剤層29の構成は、それぞれ図1に示さ
れた開封確認用ラベル1の基材シート層3、ラミネート
層5及び粘着剤層7の構成と同等である。基材シート層
25とラミネート層27との間は、疑似接着状態とされ
ている。ラミネート層27及び粘着剤層29には、ミシ
ン目31が形成されている。シュリンクタック包装ラベ
ル23は、シュリンクフィルム層33上に表示ラベル層
35が貼着されたものである。シュリンクフィルム層3
3及び表示ラベル層35には、ミシン目37が形成され
ている。図4(a)から明らかなように、シュリンクタ
ック包装ラベル23のミシン目37は本体19と蓋体2
1との境界に相当する位置に形成されているが、開封確
認用ラベル18のミシン目31は、この位置よりも若干
下寄りに形成されている。
【0036】容器の開封時には、蓋体21が回される。
すると、シュリンクタック包装ラベル23はミシン目3
7で破断し、上側半分が蓋体21とともに移動する。ま
た、開封確認用ラベル18の上側約半分も、蓋体21と
ともに移動しようとする。この際、ラミネート層27は
伸度が大きいので、伸びて蓋体21の回転に追従する。
一方、基材シート層25は伸度が小さいので蓋体21の
回転に追従できない。この結果、図4(b)に示される
ように基材シート層25がラミネート層7から剥離し、
容器の開封が確認される。基材シート層25の剥離後も
蓋体21を回転させ続けると、ラミネート層27及び粘
着剤層29はミシン目31で破断する。そして、ラミネ
ート層27及び粘着剤層29の上側約半分は蓋体21に
貼着された状態となり、下側約半分は本体19に貼着さ
れた状態となる。開封後、基材シート層25をラミネー
ト層27に再接着しようとしても、接着剤等を用いずに
単に押圧するのみでは再接着できないので、あたかも容
器が開封されていないように見せかける改ざんは防止さ
れる。
【0037】図4においては開封確認用ラベル18はシ
ュリンクタック包装ラベル23の外側に貼着されている
が、開封確認用ラベル18を容器に直接貼着した後にこ
の上からシュリンクタック包装ラベル23を被覆した
り、内側に開封確認用ラベル18が貼着されたシュリン
クタック包装ラベル23で容器を被覆したりしてもよ
い。こうすれば、シュリンクタック包装ラベル23が剥
がされない限り開封確認用ラベル18も剥がされること
がないので、悪意による医薬品等の抜き取りを確実に防
止することができる。
【0038】図5は、本発明のさらに他の実施形態にか
かる開封確認用ラベル37が示された断面図である。こ
の開封確認用ラベル37は、基材シート層39、ラミネ
ート層41及び粘着剤層43が順次積層されて構成され
ている。そして、基材シート層39の下面に印刷により
第二印刷層45が形成されている。この開封確認用ラベ
ル37の基材シート層39、ラミネート層41及び粘着
剤層43の構成は、図1に示された開封確認用ラベル1
の基材シート層3、ラミネート層5及び粘着剤層7の構
成と同等である。
【0039】この開封確認用ラベル37においても、キ
ャップ等の移動により基材シート層39ラミネート層4
1から剥離する。そして、剥離した基材シート層39の
裏側には、第二印刷層45により情報が表示される。例
えば「当たり」又は「はずれ」と印刷して第二印刷層4
5を形成することにより、開封確認用ラベル37をくじ
として使用することができる。また、応募要領を印刷し
て第二印刷層45を形成することにより、基材シート層
39をキャンペーン応募シールとして使用することがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の開封確認
用ラベルを用いれば、容器等の開封を容易に確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる開封確認
用ラベルが示された断面図である。
【図2】図2は、図1に示された開封確認用ラベルが容
器に貼着された様子が示された正面図である。
【図3】図3は、図1に示された開封確認用ラベルが包
装箱の蓋と側面とにまたがって貼着された様子が示され
た斜視図である。
【図4】図4(a)は、本発明の他の実施形態にかかる
開封確認用ラベルが、本体と蓋体とからなる容器外面全
周に巻き付けられたシュリンクタック包装ラベルに貼着
された様子が示された部分断面図であり、図4(b)は
この容器が開封された様子が示された部分断面図であ
る。
【図5】図5は、本発明のさらに他の実施形態にかかる
開封確認用ラベルが示された断面図である。
【符号の説明】
1、18、37・・・開封確認用ラベル 3、25、39・・・基材シート層 5、27、41・・・ラミネート層 7、29、43・・・粘着剤層 9・・・第一印刷層 11・・・容器 13・・・本体 15・・・キャップ 16・・・蓋 17・・・側面 19・・・本体 21・・・蓋体 23・・・シュリンクタック包装ラベル 31、37・・・ミシン目 33・・・シュリンクフィルム層 35・・・表示ラベル層 45・・・第二印刷層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月7日(2000.2.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
になされた発明は、基材シート層と合成樹脂製のラミネ
ート層と粘着剤層とがこの順に積層されており、この基
材シート層とラミネート層との間が2gf/5cm以上
500gf/5cm以下の剥離強度の疑似接着状態とさ
れ、ラミネート層の伸度が基材シート層の伸度よりも大
きい開封確認用ラベルである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この発明において、基材シート層とラミネ
ート層との間の剥離強度が2gf/5cm以上500g
f/5cm以下とされているので、流通段階等で基材シ
ート層とラミネート層とが意図せぬ剥離を起こしてしま
うのを防止しつつ、通常の容器のキャップの回転により
基材シート層とラミネート層との間を容易に剥離させる
ことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この発明において、基材シート層、ラミネ
ート層及び粘着剤層がこの順に積層され、ラミネート層
の伸度が基材シート層の伸度よりも大きくされているの
で、キャップの回転に伴ってラミネート層が伸びる一
方、基材シート層がこの伸びに追従できなくなり、これ
により基材シート層とラミネート層との間の剥離を確実
に達成することができる。そして、基材シート層を不透
明とし、ラミネート層を透明とし、ラミネート層の下側
に印刷層を設ければ、基材シート層が剥離した後でこの
印刷層により情報を表示することができる。また、基材
シート層を不透明とし、ラミネート層と粘着剤層とを透
明とし、粘着剤層の下側に印刷層を設ければ、基材シー
ト層が剥離した後でこの印刷層により情報を表示するこ
とができる。さらに、基材シート層を不透明とし、基材
シート層の下側に印刷層を設ければ、この印刷層により
剥離した基材シート層に情報を表示することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】これらの発明において、基材シート層、ラ
ミネート層及び粘着剤層のうちの少なくとも1層にミシ
ン目を形成すれば、比較的小さな力でキャップを回転さ
せるのみで、容器を開封することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤渡 龍夫 愛知県一宮市三ツ井五丁目15番18号 株式 会社岩田レーベル内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート層と、この基材シート層と積
    層される合成樹脂製のラミネート層と、粘着剤層とを備
    えており、基材シート層とラミネート層との間が疑似接
    着状態とされている開封確認用ラベル。
  2. 【請求項2】上記基材シート層とラミネート層との間の
    剥離強度が2gf/5cm以上500gf/5cm以下
    である請求項1に記載の開封確認用ラベル。
  3. 【請求項3】 上記基材シート層、ラミネート層及び粘
    着剤層がこの順に積層されており、ラミネート層の伸度
    が基材シート層の伸度よりも大きい請求項1又は2に記
    載の開封確認用ラベル。
  4. 【請求項4】 上記基材シート層が不透明であり、ラミ
    ネート層が透明であり、ラミネート層の下側に印刷層が
    設けられた請求項3に記載の開封確認用ラベル。
  5. 【請求項5】 上記基材シート層が不透明であり、ラミ
    ネート層と粘着剤層とが透明であり、粘着剤層の下側に
    印刷層が設けられた請求項3又は4に記載の開封確認用
    ラベル。
  6. 【請求項6】 上記基材シート層が不透明であり、基材
    シート層の下側に印刷層が設けられた請求項3から5の
    いずれかに記載の開封確認用ラベル。
  7. 【請求項7】 上記基材シート層、ラミネート層及び粘
    着剤層のうちの少なくとも1層に、ミシン目が形成され
    た請求項1から6のいずれかに記載の開封確認用ラベ
    ル。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009014803A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Kalbas:Kk 封緘ラベル及びその製造方法
JP2011006138A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Oji Nepia Co Ltd 情報伝達票付き包装体の製造方法
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JP2017043375A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 株式会社フジシール フィルム包装体
JP2018047940A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 日本クロージャー株式会社 ラベル付き容器キャップおよびセキュリティーラベル

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