JP2000150112A - 加熱ローラ - Google Patents
加熱ローラInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子写真方式画像形成装置におけるベルト定
着装置に用いられる加熱ローラ5において、火災の発生
を防ぎ、しかも構成の破損を防ぐ。 【解決手段】 アルミニウム製直円筒状加熱ローラ本体
151の内周面に当接して面状発熱体152を配置し、
この面状発熱体152には温度ヒューズを設け、300
〜330℃の異常な高温度になったとき溶断して電力の
供給を遮断し、発煙、炭化を防ぎ、火災を回避する。加
熱ローラ本体151の両端部に固定されるジャーナル2
3のフランジ175およびジャーナル軸部176には、
外部と連通する空気孔が設けられ、これによって加熱ロ
ーラ本体の内部空間の空気の膨張/収縮によるジャーナ
ルのフランジが加熱ローラ本体の端部から離脱すること
を防ぐ。
着装置に用いられる加熱ローラ5において、火災の発生
を防ぎ、しかも構成の破損を防ぐ。 【解決手段】 アルミニウム製直円筒状加熱ローラ本体
151の内周面に当接して面状発熱体152を配置し、
この面状発熱体152には温度ヒューズを設け、300
〜330℃の異常な高温度になったとき溶断して電力の
供給を遮断し、発煙、炭化を防ぎ、火災を回避する。加
熱ローラ本体151の両端部に固定されるジャーナル2
3のフランジ175およびジャーナル軸部176には、
外部と連通する空気孔が設けられ、これによって加熱ロ
ーラ本体の内部空間の空気の膨張/収縮によるジャーナ
ルのフランジが加熱ローラ本体の端部から離脱すること
を防ぐ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタおよびファクシミリ装置などの画像形成
装置において実施されるベルト定着装置およびその他の
各種の産業上の用途に好適する加熱ローラに関し、さら
にその加熱ローラを用いたベルト定着装置などのベルト
巻掛け装置に関し、さらに加熱ローラおよびその他の用
途に用いることができる面状発熱体に関する。
写機、プリンタおよびファクシミリ装置などの画像形成
装置において実施されるベルト定着装置およびその他の
各種の産業上の用途に好適する加熱ローラに関し、さら
にその加熱ローラを用いたベルト定着装置などのベルト
巻掛け装置に関し、さらに加熱ローラおよびその他の用
途に用いることができる面状発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は図34に示される。
電子写真方式画像形成装置のベルト定着装置では、加熱
ローラ本体266ともうひとつの図示されていないロー
ラとの間に無端状ベルト272が巻掛けられる。このベ
ルト272と、ベルト272に弾発的に圧接される加圧
ローラとの間で、トナー像を有する記録紙が挟持され、
トナー像が記録紙に加熱定着される。加熱ローラ本体2
66内に、ハロゲンランプ267が挿通され、ジャーナ
ル軸部270の内周面とハロゲンランプ267の外周面
との間には、環状の空間271が形成される。
電子写真方式画像形成装置のベルト定着装置では、加熱
ローラ本体266ともうひとつの図示されていないロー
ラとの間に無端状ベルト272が巻掛けられる。このベ
ルト272と、ベルト272に弾発的に圧接される加圧
ローラとの間で、トナー像を有する記録紙が挟持され、
トナー像が記録紙に加熱定着される。加熱ローラ本体2
66内に、ハロゲンランプ267が挿通され、ジャーナ
ル軸部270の内周面とハロゲンランプ267の外周面
との間には、環状の空間271が形成される。
【0003】このような図34に示されるハロゲンラン
プ267によって加熱ローラ本体266を加熱する先行
技術では、ハロゲンランプ267への電力を供給開始し
た時点から加熱ローラ本体266の外周面が加熱定着に
適した温度にまで上昇するウォームアップタイムが比較
的長く、したがって加熱定着を任意の時点で行うとする
ためには、常時予熱を行ってスタンバイ状態としておく
必要がある。加熱ローラ本体266の内周面とハロゲン
ランプ267の外周面との間には比較的大きな距離が存
在する。これらのことから、先行技術では消費電力が大
きく、省エネルギー効果が低いという問題がある。さら
にハロゲンランプ267によって加熱される加熱ローラ
本体266の外周面の温度分布が不均一であり、表面温
度のばらつきが大きく、これによって画像定着品質が低
いという問題がある。
プ267によって加熱ローラ本体266を加熱する先行
技術では、ハロゲンランプ267への電力を供給開始し
た時点から加熱ローラ本体266の外周面が加熱定着に
適した温度にまで上昇するウォームアップタイムが比較
的長く、したがって加熱定着を任意の時点で行うとする
ためには、常時予熱を行ってスタンバイ状態としておく
必要がある。加熱ローラ本体266の内周面とハロゲン
ランプ267の外周面との間には比較的大きな距離が存
在する。これらのことから、先行技術では消費電力が大
きく、省エネルギー効果が低いという問題がある。さら
にハロゲンランプ267によって加熱される加熱ローラ
本体266の外周面の温度分布が不均一であり、表面温
度のばらつきが大きく、これによって画像定着品質が低
いという問題がある。
【0004】さらに、ジャーナル軸部270の内周面と
ハロゲンランプ267の外周面との間の環状の空間27
1が存在することによって、高熱の放散が大きく、温度
の拡散性が著しく、また保温性が劣っており、このこと
は図32および図33に関連して後述するとおりであ
る。
ハロゲンランプ267の外周面との間の環状の空間27
1が存在することによって、高熱の放散が大きく、温度
の拡散性が著しく、また保温性が劣っており、このこと
は図32および図33に関連して後述するとおりであ
る。
【0005】このような図34に示される先行技術の問
題を解決する典型的な先行技術は、特開昭62−150
368に開示された熱定着用ロールである。アルミ円筒
体の内周面に絶縁層を被着し、その絶縁層の上に抵抗被
膜層が被着され、通電されて円筒体が加熱される。この
円筒体の両端部にはフランジが固定され、このフランジ
には軸受によって支持されるジャーナル軸部が設けら
れ、このジャーナル軸部内には同軸に電極軸が挿通さ
れ、電極軸は円筒体内で抵抗被膜層にそれぞれ接続され
る。電極軸には、固定位置に設けられたブラシが摺動
し、電力が供給される。抵抗被膜層によって発生される
熱によって、円筒体が加熱されるので、従来からの細長
いハロゲンランプが挿通される構成に比べて円筒体を定
着に適した高温度に短時間で昇温することができ、また
円筒体の両端部が閉塞されることによって熱放散が抑制
され、円筒体の温度が安定して保たれ、また熱効率が向
上される。
題を解決する典型的な先行技術は、特開昭62−150
368に開示された熱定着用ロールである。アルミ円筒
体の内周面に絶縁層を被着し、その絶縁層の上に抵抗被
膜層が被着され、通電されて円筒体が加熱される。この
円筒体の両端部にはフランジが固定され、このフランジ
には軸受によって支持されるジャーナル軸部が設けら
れ、このジャーナル軸部内には同軸に電極軸が挿通さ
れ、電極軸は円筒体内で抵抗被膜層にそれぞれ接続され
る。電極軸には、固定位置に設けられたブラシが摺動
し、電力が供給される。抵抗被膜層によって発生される
熱によって、円筒体が加熱されるので、従来からの細長
いハロゲンランプが挿通される構成に比べて円筒体を定
着に適した高温度に短時間で昇温することができ、また
円筒体の両端部が閉塞されることによって熱放散が抑制
され、円筒体の温度が安定して保たれ、また熱効率が向
上される。
【0006】この先行技術では、抵抗被膜層の温度が異
常に高くなったとき、絶縁層などが発煙し、炭化し、絶
縁性を失うおそれがあり、これによって火災が発生する
という問題がある。さらにこの先行技術では、円筒体の
両端部が前述のようにフランジおよび電極軸によって閉
塞されて密閉されているので、温度変化に伴う円筒体内
部空間の空気の膨張/収縮が繰返されることによって、
円筒体の両端部からフランジが離脱してしまうおそれが
あるという問題がある。
常に高くなったとき、絶縁層などが発煙し、炭化し、絶
縁性を失うおそれがあり、これによって火災が発生する
という問題がある。さらにこの先行技術では、円筒体の
両端部が前述のようにフランジおよび電極軸によって閉
塞されて密閉されているので、温度変化に伴う円筒体内
部空間の空気の膨張/収縮が繰返されることによって、
円筒体の両端部からフランジが離脱してしまうおそれが
あるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、温度
の異常な上昇を防いで安全性を向上し、さらに内部の空
気の膨張/収縮の繰返しによる破損を防ぐようにした加
熱ローラを提供することである。
の異常な上昇を防いで安全性を向上し、さらに内部の空
気の膨張/収縮の繰返しによる破損を防ぐようにした加
熱ローラを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、上述の本発明の加熱
ローラを用い、ベルトの蛇行を防止することができるよ
うにしたベルト巻掛け装置を提供することである。
ローラを用い、ベルトの蛇行を防止することができるよ
うにしたベルト巻掛け装置を提供することである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、異常な温度上
昇を防ぎ、安全性を向上することができるようにし、加
熱ローラおよびその他の用途に好適する面状発熱体を提
供することである。
昇を防ぎ、安全性を向上することができるようにし、加
熱ローラおよびその他の用途に好適する面状発熱体を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空の金属製
加熱ローラ本体と、加熱ローラ本体の内周面に当接して
配置される面状発熱体と、加熱ローラ本体の軸線方向両
端部にそれぞれ設けられる一対の電力供給手段であっ
て、各電力供給手段の一端部が、面状発熱体に電気的に
接続され、他端部が、加熱ローラ本体の端部から露出す
る電力供給手段と、加熱ローラ本体の内部空間に設けら
れ、電力供給手段から供給される面状発熱体の電力の経
路の途中に介在され、面状発熱体が異常な高温度になる
ことによって遮断する電力遮断手段とを含むことを特徴
とする加熱ローラである。
加熱ローラ本体と、加熱ローラ本体の内周面に当接して
配置される面状発熱体と、加熱ローラ本体の軸線方向両
端部にそれぞれ設けられる一対の電力供給手段であっ
て、各電力供給手段の一端部が、面状発熱体に電気的に
接続され、他端部が、加熱ローラ本体の端部から露出す
る電力供給手段と、加熱ローラ本体の内部空間に設けら
れ、電力供給手段から供給される面状発熱体の電力の経
路の途中に介在され、面状発熱体が異常な高温度になる
ことによって遮断する電力遮断手段とを含むことを特徴
とする加熱ローラである。
【0011】本発明に従えば、アルミニウムなどの熱伝
導性が良好な金属製のたとえば直円筒状加熱ローラ本体
の内周面に面状発熱体が設けられ、その加熱ローラ本体
の両端部にそれぞれ設けられた電力供給手段から、面状
発熱体に電力が供給され、面状発熱体がジュール熱によ
って発熱し、加熱ローラ本体の外周面がたとえば電子写
真方式の画像形成装置における定着に適した温度に加熱
される。加熱ローラ本体の外周面の温度は、たとえば1
60〜200℃であってもよい。
導性が良好な金属製のたとえば直円筒状加熱ローラ本体
の内周面に面状発熱体が設けられ、その加熱ローラ本体
の両端部にそれぞれ設けられた電力供給手段から、面状
発熱体に電力が供給され、面状発熱体がジュール熱によ
って発熱し、加熱ローラ本体の外周面がたとえば電子写
真方式の画像形成装置における定着に適した温度に加熱
される。加熱ローラ本体の外周面の温度は、たとえば1
60〜200℃であってもよい。
【0012】面状発熱体の温度が異常な高温度になる
と、電力遮断手段は、面状発熱体に供給される電力を遮
断する。これによって火災の発生を防ぎ、安全性が確保
される。電力遮断手段が電力を遮断する異常な高温度
は、たとえば200〜250℃であってもよい。
と、電力遮断手段は、面状発熱体に供給される電力を遮
断する。これによって火災の発生を防ぎ、安全性が確保
される。電力遮断手段が電力を遮断する異常な高温度
は、たとえば200〜250℃であってもよい。
【0013】電力遮断手段は、加熱ローラ本体の内部空
間に設けられ、したがって加熱ローラ本体の内部空間に
おける面状発熱体の温度に正確に応答して、遮断動作す
ることができ、動作が確実である。またこの電力遮断手
段は、上述のように加熱ローラ本体の内部空間に設けら
れるので、外部の雰囲気に悪影響されて誤動作するおそ
れがなく、このことによってもまた安全性が確保され
る。さらに電力遮断手段が加熱ローラ本体の内部空間に
設けられることによって、加熱ローラの取扱いが容易と
なり、この加熱ローラを定着装置などの用途において組
込むにあたり、その組立て作業が容易となり、生産性が
向上されることになる。こうして面状発熱体の異常な高
温度を抑制し、その面状発熱体が発煙、炭化するおそれ
がなく、火災の発生が防がれる。
間に設けられ、したがって加熱ローラ本体の内部空間に
おける面状発熱体の温度に正確に応答して、遮断動作す
ることができ、動作が確実である。またこの電力遮断手
段は、上述のように加熱ローラ本体の内部空間に設けら
れるので、外部の雰囲気に悪影響されて誤動作するおそ
れがなく、このことによってもまた安全性が確保され
る。さらに電力遮断手段が加熱ローラ本体の内部空間に
設けられることによって、加熱ローラの取扱いが容易と
なり、この加熱ローラを定着装置などの用途において組
込むにあたり、その組立て作業が容易となり、生産性が
向上されることになる。こうして面状発熱体の異常な高
温度を抑制し、その面状発熱体が発煙、炭化するおそれ
がなく、火災の発生が防がれる。
【0014】また本発明は、電力遮断手段は、面状発熱
体上で加熱ローラ本体の軸線方向端部寄りに設けられる
ことを特徴とする。
体上で加熱ローラ本体の軸線方向端部寄りに設けられる
ことを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、電力遮断手段は、面状発
熱体上に設けられ、これによって前述の異常な高温度に
確実に応答して電力を遮断することができ、動作がさら
に確実になる。このような電力遮断手段は、たとえば前
記異常な高温度で溶断する温度ヒューズなどによって実
現されてもよい。この電力遮断手段は、加熱ローラ本体
の軸線方向端部寄りに設けられ、したがって面状発熱体
と電力供給手段との間の電力の経路の途中に介在される
ことができ、したがってたとえば複数の発熱抵抗体に共
通に電力遮断手段を設けることが可能になり、電力の経
路を単純化することができる。
熱体上に設けられ、これによって前述の異常な高温度に
確実に応答して電力を遮断することができ、動作がさら
に確実になる。このような電力遮断手段は、たとえば前
記異常な高温度で溶断する温度ヒューズなどによって実
現されてもよい。この電力遮断手段は、加熱ローラ本体
の軸線方向端部寄りに設けられ、したがって面状発熱体
と電力供給手段との間の電力の経路の途中に介在される
ことができ、したがってたとえば複数の発熱抵抗体に共
通に電力遮断手段を設けることが可能になり、電力の経
路を単純化することができる。
【0016】また本発明は、電力遮断手段は、面状発熱
体と電力供給手段との間に介在されて接続されることを
特徴とする。
体と電力供給手段との間に介在されて接続されることを
特徴とする。
【0017】本発明に従えば、電力遮断手段は、たとえ
ばチューブラ電子部品の形状を有していてもよく、たと
えば円筒状または円板状などの形状を有していてもよ
く、面状発熱体と電力供給手段との間に介在して接続さ
れることによって、組立作業が容易である。またこの構
成では、面状発熱体と電力遮断手段とは別個に製造され
ることができ、製造および入手が容易である。
ばチューブラ電子部品の形状を有していてもよく、たと
えば円筒状または円板状などの形状を有していてもよ
く、面状発熱体と電力供給手段との間に介在して接続さ
れることによって、組立作業が容易である。またこの構
成では、面状発熱体と電力遮断手段とは別個に製造され
ることができ、製造および入手が容易である。
【0018】また本発明は、加熱ローラ本体は、直円筒
状であり、加熱ローラ本体の両端部に、ジャーナルがそ
れぞれ設けられ、各ジャーナルは、加熱ローラ本体の両
端部に固定されるフランジと、フランジに設けられ、加
熱ローラ本体の軸線と同一の軸線を有し、加熱ローラ本
体の軸線方向外方に延び、軸受によって支持されるジャ
ーナル軸部とを有し、少なくとも一方のジャーナルに
は、加熱ローラ本体の内部空間と外部とを連通する空気
孔が設けられることを特徴とする。
状であり、加熱ローラ本体の両端部に、ジャーナルがそ
れぞれ設けられ、各ジャーナルは、加熱ローラ本体の両
端部に固定されるフランジと、フランジに設けられ、加
熱ローラ本体の軸線と同一の軸線を有し、加熱ローラ本
体の軸線方向外方に延び、軸受によって支持されるジャ
ーナル軸部とを有し、少なくとも一方のジャーナルに
は、加熱ローラ本体の内部空間と外部とを連通する空気
孔が設けられることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、直円筒状加熱ローラ本体
の両端部に設けられる円板状または扁平な円環状のフラ
ンジが、固定される。加熱ローラ本体の端部内にフラン
ジが圧入されて加熱ローラ本体とフランジとが固定され
てもよい。加熱ローラ本体の端部の軸線に直角な端面に
フランジの周縁部の表面が接触されて境界面に垂直に圧
力を加えて接着し、圧接して固定してもよい。
の両端部に設けられる円板状または扁平な円環状のフラ
ンジが、固定される。加熱ローラ本体の端部内にフラン
ジが圧入されて加熱ローラ本体とフランジとが固定され
てもよい。加熱ローラ本体の端部の軸線に直角な端面に
フランジの周縁部の表面が接触されて境界面に垂直に圧
力を加えて接着し、圧接して固定してもよい。
【0020】このフランジには、ジャーナル軸部が設け
られ、ジャーナル軸部が軸受によって支持される。フラ
ンジとジャーナル軸部とから成るジャーナルは、金属を
切削加工して、または鍛造加工して一体的に形成されて
もよいけれども、本発明の実施の他の形態では、フラン
ジとジャーナル軸部とがそれぞれ別々に製造され、フラ
ンジとジャーナル軸部とが圧入または圧接およびその他
の溶接などによって固定されてもよい。
られ、ジャーナル軸部が軸受によって支持される。フラ
ンジとジャーナル軸部とから成るジャーナルは、金属を
切削加工して、または鍛造加工して一体的に形成されて
もよいけれども、本発明の実施の他の形態では、フラン
ジとジャーナル軸部とがそれぞれ別々に製造され、フラ
ンジとジャーナル軸部とが圧入または圧接およびその他
の溶接などによって固定されてもよい。
【0021】加熱ローラ本体の内部空間の空気の膨張/
収縮によって加熱ローラ本体の端部とフランジとの離脱
が生じないようにして加熱ローラ本体の端部とフランジ
との固定を確実に保つようにするために、少なくとも一
方のジャーナルには、空気孔が設けられる。したがって
加熱ローラ本体の内部空間の空気の圧力が、加熱ローラ
の運転時に膨張しても、その内部空間の空気が外部に排
出され、また加熱ローラが常温に戻ったときには外部の
空気が加熱ローラ本体の内部空間に入り込む。したがっ
て加熱ローラ本体の端部とフランジとの離脱する方向の
力が作用することはなく、加熱ローラ本体の端部とフラ
ンジとの固定状態が安定して保たれる。
収縮によって加熱ローラ本体の端部とフランジとの離脱
が生じないようにして加熱ローラ本体の端部とフランジ
との固定を確実に保つようにするために、少なくとも一
方のジャーナルには、空気孔が設けられる。したがって
加熱ローラ本体の内部空間の空気の圧力が、加熱ローラ
の運転時に膨張しても、その内部空間の空気が外部に排
出され、また加熱ローラが常温に戻ったときには外部の
空気が加熱ローラ本体の内部空間に入り込む。したがっ
て加熱ローラ本体の端部とフランジとの離脱する方向の
力が作用することはなく、加熱ローラ本体の端部とフラ
ンジとの固定状態が安定して保たれる。
【0022】このような加熱ローラ本体の内部空間の圧
力をほぼ大気圧とするには、空気孔は比較的小さな内径
であればよく、たとえば1〜3mmφであってもよい。
したがって加熱ローラ本体の内部空間からの熱放散が著
しくなるという問題は生じない。したがって加熱ローラ
本体の面状発熱体による加熱を効率よく行うことができ
るとともに、その保温性を維持することができる。
力をほぼ大気圧とするには、空気孔は比較的小さな内径
であればよく、たとえば1〜3mmφであってもよい。
したがって加熱ローラ本体の内部空間からの熱放散が著
しくなるという問題は生じない。したがって加熱ローラ
本体の面状発熱体による加熱を効率よく行うことができ
るとともに、その保温性を維持することができる。
【0023】また本発明は、空気孔は、フランジにのみ
形成されることを特徴とする。
形成されることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、ジャーナルに形成される
空気孔は、図23に示されるように、フランジのみに形
成される。したがって外部から加熱ローラ本体の内部空
間に異物、たとえば電子写真方式の画像形成装置におけ
る導電性トナーおよび金属製歯車などからの金属片など
がこの空気孔から加熱ローラ本体の内部空間に入り込む
ことが抑制される。もしもこのような導電性トナーおよ
び金属片などが加熱ローラ本体の内部空間に入り込む
と、電気回路の短絡が生じ、火花の発生を招き、危険で
あるけれども、本発明では、このような問題を回避する
ことができる。
空気孔は、図23に示されるように、フランジのみに形
成される。したがって外部から加熱ローラ本体の内部空
間に異物、たとえば電子写真方式の画像形成装置におけ
る導電性トナーおよび金属製歯車などからの金属片など
がこの空気孔から加熱ローラ本体の内部空間に入り込む
ことが抑制される。もしもこのような導電性トナーおよ
び金属片などが加熱ローラ本体の内部空間に入り込む
と、電気回路の短絡が生じ、火花の発生を招き、危険で
あるけれども、本発明では、このような問題を回避する
ことができる。
【0025】本発明の実施の他の形態では、空気孔は、
フランジだけでなくさらにジャーナル軸部にも設けられ
てもよく、あるいは加熱ローラ本体の内部空間に連通し
てジャーナル軸部のみに空気の通路である空気孔が形成
されてもよい。空気孔は、一方のジャーナルだけに形成
されてもよいけれども、2つのジャーナルにそれぞれ形
成されてもよい。
フランジだけでなくさらにジャーナル軸部にも設けられ
てもよく、あるいは加熱ローラ本体の内部空間に連通し
てジャーナル軸部のみに空気の通路である空気孔が形成
されてもよい。空気孔は、一方のジャーナルだけに形成
されてもよいけれども、2つのジャーナルにそれぞれ形
成されてもよい。
【0026】また本発明は、(a)中空の金属製加熱ロ
ーラ本体と、(b)加熱ローラ本体の内周面に当接して
配置される面状発熱体と、(c)加熱ローラ本体の両端
部にそれぞれ設けられるジャーナルであって、各ジャー
ナルは、加熱ローラ本体の両端部に固定されるフランジ
と、フランジに設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一
の軸線を有し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、
軸受によって支持されるジャーナル軸部とを有するジャ
ーナルと、(d)加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそ
れぞれ設けられる一対の電力供給手段であって、各電力
供給手段は、ジャーナルを挿通する金属製ボルトと、ボ
ルトに螺合する金属製ナットとの組合せ体であって、組
合せ体の一端部が、面状発熱体に電気的に接続され、組
合せ体の他端部が、加熱ローラ本体の端部から露出する
ボルトとナットとの組合せ体と、加熱ローラ本体の軸線
まわりに前記組合せ体と相互に回転自在に設けられ、前
記組合せ体と電気的に導通した状態で、電力を供給する
集電部材とを有し、各組合せ体の前記ボルトとそのボル
トに螺合する前記ナットとのねじの方向は、加熱ローラ
本体の軸線まわりの回転によって締付けられる方向であ
る電力供給手段とを含むことを特徴とする加熱ローラで
ある。
ーラ本体と、(b)加熱ローラ本体の内周面に当接して
配置される面状発熱体と、(c)加熱ローラ本体の両端
部にそれぞれ設けられるジャーナルであって、各ジャー
ナルは、加熱ローラ本体の両端部に固定されるフランジ
と、フランジに設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一
の軸線を有し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、
軸受によって支持されるジャーナル軸部とを有するジャ
ーナルと、(d)加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそ
れぞれ設けられる一対の電力供給手段であって、各電力
供給手段は、ジャーナルを挿通する金属製ボルトと、ボ
ルトに螺合する金属製ナットとの組合せ体であって、組
合せ体の一端部が、面状発熱体に電気的に接続され、組
合せ体の他端部が、加熱ローラ本体の端部から露出する
ボルトとナットとの組合せ体と、加熱ローラ本体の軸線
まわりに前記組合せ体と相互に回転自在に設けられ、前
記組合せ体と電気的に導通した状態で、電力を供給する
集電部材とを有し、各組合せ体の前記ボルトとそのボル
トに螺合する前記ナットとのねじの方向は、加熱ローラ
本体の軸線まわりの回転によって締付けられる方向であ
る電力供給手段とを含むことを特徴とする加熱ローラで
ある。
【0027】本発明に従えば、面状発熱体のための電力
は、電力供給手段における集電部材から、ボルトとナッ
トとの組合せ体を経て面状発熱体に供給される。集電部
材は、固定位置に設けられ、または比較的わずかな変位
量が許容されて固定位置に設けられる。このボルトとナ
ットとのねじの方向は、加熱ローラ本体が運転中に回転
するときに、ボルトとナットとが締付けられる方向に定
められる。したがって加熱ローラ本体の回転によってボ
ルトとナットとの螺合状態が緩んでしまうおそれはな
い。したがって面状発熱体への電力の供給が安定して確
実に行われる。
は、電力供給手段における集電部材から、ボルトとナッ
トとの組合せ体を経て面状発熱体に供給される。集電部
材は、固定位置に設けられ、または比較的わずかな変位
量が許容されて固定位置に設けられる。このボルトとナ
ットとのねじの方向は、加熱ローラ本体が運転中に回転
するときに、ボルトとナットとが締付けられる方向に定
められる。したがって加熱ローラ本体の回転によってボ
ルトとナットとの螺合状態が緩んでしまうおそれはな
い。したがって面状発熱体への電力の供給が安定して確
実に行われる。
【0028】加熱ローラ本体の軸線方向両端部には前述
のように電力供給手段がそれぞれ設けられ、各電力供給
手段のボルトとナットとの組合せ体における前記ねじの
方向は、相互に逆である。
のように電力供給手段がそれぞれ設けられ、各電力供給
手段のボルトとナットとの組合せ体における前記ねじの
方向は、相互に逆である。
【0029】また本発明は、電力供給手段は、ジャーナ
ルよりも加熱ローラ本体の軸線方向外方で、前記組合せ
体に電気的に接続され、加熱ローラ本体の軸線まわりに
環状に形成される集電リングを有し、この集電リング
に、集電部材が弾発的に当接して摺動することを特徴と
する。
ルよりも加熱ローラ本体の軸線方向外方で、前記組合せ
体に電気的に接続され、加熱ローラ本体の軸線まわりに
環状に形成される集電リングを有し、この集電リング
に、集電部材が弾発的に当接して摺動することを特徴と
する。
【0030】本発明に従えば、集電部材が集電リングに
弾発的に当接して摺動し、これによって電気的接続が行
われ、集電部材から集電リングを経て、ボルトとナット
との組合せ体を経て、面状発熱体に電力を供給すること
ができる。集電リングと集電部材との摺動位置は、加熱
ローラ本体の軸線から半径方向にずれた位置であっても
よく、その軸線にごく近接した位置であってもよく、こ
れによって集電リングと集電部材との摺動距離をできる
だけ小さくし、集電リングと集電部材との両者の摩耗を
できるだけ防ぐようにすることができる。
弾発的に当接して摺動し、これによって電気的接続が行
われ、集電部材から集電リングを経て、ボルトとナット
との組合せ体を経て、面状発熱体に電力を供給すること
ができる。集電リングと集電部材との摺動位置は、加熱
ローラ本体の軸線から半径方向にずれた位置であっても
よく、その軸線にごく近接した位置であってもよく、こ
れによって集電リングと集電部材との摺動距離をできる
だけ小さくし、集電リングと集電部材との両者の摩耗を
できるだけ防ぐようにすることができる。
【0031】また本発明は、電力供給手段は、ジャーナ
ル軸部の遊端部に、加熱ローラ本体の軸線まわりに前記
遊端部と相互に回転自在に保持され、集電リングを覆
い、電気絶縁性材料から成る保持部材を有し、この保持
部材に、集電部材が取付けられ、集電部材には、電力を
供給する可撓性ラインが接続されることを特徴とする。
ル軸部の遊端部に、加熱ローラ本体の軸線まわりに前記
遊端部と相互に回転自在に保持され、集電リングを覆
い、電気絶縁性材料から成る保持部材を有し、この保持
部材に、集電部材が取付けられ、集電部材には、電力を
供給する可撓性ラインが接続されることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、電気絶縁性材料であるた
とえば合成樹脂またはセラミックなどから成る保持部材
によって、集電リングを覆い、すなわち保持部材がジャ
ーナル軸部の遊端部から軸線方向外方に外れてしまわな
いように取付けられ、しかもこの保持部材はジャーナル
軸部の遊端部と加熱ローラ本体の軸線まわりに相互に回
転自在であり、この保持部材に、集電リングに接触して
摺動する集電部材が取付けられる。この集電部材には可
撓性ラインが接続され、たとえばこの可撓性ラインは複
数本の細線から成る電力線であってもよく、または複数
の細線が編まれた電力線であってもよい。この可撓性ラ
インの一端部が集電部材に接続されて固定され、可撓性
ラインの他端部は固定位置に設けられる。こうしてこの
可撓性ラインによって集電部材、したがって保持部材が
ジャーナル軸部、したがって加熱ローラ本体とともに回
転することが防がれるとともに、加熱ローラ本体の端
部、したがってジャーナル軸部の遊端部の変位が許容さ
れる。したがって後述のベルト蛇行防止装置がジャーナ
ル軸部に関連して設けられた構成において、そのジャー
ナル軸部がベルトの蛇行防止のために変位する状態にお
いて、面状発熱体には可撓性ライン、集電部材、集電リ
ング、ボルトとナットとの組合せ体を経て面状発熱体に
電力を供給し続けることが確実である。
とえば合成樹脂またはセラミックなどから成る保持部材
によって、集電リングを覆い、すなわち保持部材がジャ
ーナル軸部の遊端部から軸線方向外方に外れてしまわな
いように取付けられ、しかもこの保持部材はジャーナル
軸部の遊端部と加熱ローラ本体の軸線まわりに相互に回
転自在であり、この保持部材に、集電リングに接触して
摺動する集電部材が取付けられる。この集電部材には可
撓性ラインが接続され、たとえばこの可撓性ラインは複
数本の細線から成る電力線であってもよく、または複数
の細線が編まれた電力線であってもよい。この可撓性ラ
インの一端部が集電部材に接続されて固定され、可撓性
ラインの他端部は固定位置に設けられる。こうしてこの
可撓性ラインによって集電部材、したがって保持部材が
ジャーナル軸部、したがって加熱ローラ本体とともに回
転することが防がれるとともに、加熱ローラ本体の端
部、したがってジャーナル軸部の遊端部の変位が許容さ
れる。したがって後述のベルト蛇行防止装置がジャーナ
ル軸部に関連して設けられた構成において、そのジャー
ナル軸部がベルトの蛇行防止のために変位する状態にお
いて、面状発熱体には可撓性ライン、集電部材、集電リ
ング、ボルトとナットとの組合せ体を経て面状発熱体に
電力を供給し続けることが確実である。
【0033】また本発明は、電力供給手段の前記組合せ
体は、加熱ローラ本体の軸線上に集電部を有し、この集
電部に、集電部材が弾発的に当接することを特徴とす
る。
体は、加熱ローラ本体の軸線上に集電部を有し、この集
電部に、集電部材が弾発的に当接することを特徴とす
る。
【0034】本発明に従えば、加熱ローラ本体の端部が
変位せず、または変位したとしてもその変位量がわずか
であるときには、図23に示されるように、加熱ローラ
本体の軸線上に設けられた集電部、たとえば前述のボル
トとナットとの組合せ体におけるボルトのボルト頭部
に、固定位置に設けられた集電部材を常時弾発的に当接
することができる。こうして集電部材から集電部を経
て、ボルトとナットとの組合せ体から面状発熱体に電力
を常に供給することが確実である。
変位せず、または変位したとしてもその変位量がわずか
であるときには、図23に示されるように、加熱ローラ
本体の軸線上に設けられた集電部、たとえば前述のボル
トとナットとの組合せ体におけるボルトのボルト頭部
に、固定位置に設けられた集電部材を常時弾発的に当接
することができる。こうして集電部材から集電部を経
て、ボルトとナットとの組合せ体から面状発熱体に電力
を常に供給することが確実である。
【0035】また本発明は、無端状ベルトと、ベルトが
巻掛けられ、ベルトを回転支持する複数のベルト搬送ロ
ーラと、シートをベルトの間に挟持して搬送する加圧ロ
ーラとを含むベルト巻掛け装置において、前記ベルト搬
送ローラのうちの1つは、加熱ローラであり、この加熱
ローラは、(a)中空の金属製加熱ローラ本体と、
(b)加熱ローラ本体の内周面に当接して配置される面
状発熱体と、(c)加熱ローラ本体の両端部にそれぞれ
設けられるジャーナルであって、各ジャーナルは、加熱
ローラ本体の両端部に固定されるフランジと、フランジ
に設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一の軸線を有
し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、軸受によっ
て支持されるジャーナル軸部とを有するジャーナルと、
(d)加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそれぞれ設け
られる一対の電力供給手段であって、各電力供給手段
は、ジャーナルを挿通する金属製ボルトと、ボルトに螺
合する金属製ナットとの組合せ体であって、組合せ体の
一端部が、面状発熱体に電気的に接続され、組合せ体の
他端部が、加熱ローラ本体の端部から露出するボルトと
ナットとの組合せ体と、加熱ローラ本体の軸線まわりに
前記組合せ体と相互に回転自在に設けられ、前記組合せ
体と電気的に導通した状態で、電力を供給する集電部材
とを有し、各組合せ体の前記ボルトとそのボルトに螺合
する前記ナットとのねじの方向は、加熱ローラ本体の軸
線まわりの回転によって締付けられる方向である電力供
給手段とを含み、少なくとも一方のジャーナル軸部に、
ベルトの蛇行を防止するベルト蛇行防止手段が設けら
れ、このベルト蛇行防止手段は、(e)蛇行検出部材で
あって、前記ジャーナル軸部に相互に回転自在に支持さ
れ、検出部材本体と同軸に前記軸端部に支持され、ベル
トに臨んでベルトに接触するベルト接触部を有する蛇行
検出部材と、(f)蛇行検出部材を支持する前記ジャー
ナル軸部を、加熱ローラの軸線に直交する予め定める変
位方向に変位可能に支持するローラ支持手段と、(g)
検出部材本体に連結され、ベルト接触部にベルトが接触
して検出部材本体にトルクが作用したときに、加熱ロー
ラの蛇行検出部材を支持する前記軸端部を、前記予め定
める変位方向に、変位させるローラ軸端部変位手段とを
含むことを特徴とするベルト巻掛け装置である。
巻掛けられ、ベルトを回転支持する複数のベルト搬送ロ
ーラと、シートをベルトの間に挟持して搬送する加圧ロ
ーラとを含むベルト巻掛け装置において、前記ベルト搬
送ローラのうちの1つは、加熱ローラであり、この加熱
ローラは、(a)中空の金属製加熱ローラ本体と、
(b)加熱ローラ本体の内周面に当接して配置される面
状発熱体と、(c)加熱ローラ本体の両端部にそれぞれ
設けられるジャーナルであって、各ジャーナルは、加熱
ローラ本体の両端部に固定されるフランジと、フランジ
に設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一の軸線を有
し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、軸受によっ
て支持されるジャーナル軸部とを有するジャーナルと、
(d)加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそれぞれ設け
られる一対の電力供給手段であって、各電力供給手段
は、ジャーナルを挿通する金属製ボルトと、ボルトに螺
合する金属製ナットとの組合せ体であって、組合せ体の
一端部が、面状発熱体に電気的に接続され、組合せ体の
他端部が、加熱ローラ本体の端部から露出するボルトと
ナットとの組合せ体と、加熱ローラ本体の軸線まわりに
前記組合せ体と相互に回転自在に設けられ、前記組合せ
体と電気的に導通した状態で、電力を供給する集電部材
とを有し、各組合せ体の前記ボルトとそのボルトに螺合
する前記ナットとのねじの方向は、加熱ローラ本体の軸
線まわりの回転によって締付けられる方向である電力供
給手段とを含み、少なくとも一方のジャーナル軸部に、
ベルトの蛇行を防止するベルト蛇行防止手段が設けら
れ、このベルト蛇行防止手段は、(e)蛇行検出部材で
あって、前記ジャーナル軸部に相互に回転自在に支持さ
れ、検出部材本体と同軸に前記軸端部に支持され、ベル
トに臨んでベルトに接触するベルト接触部を有する蛇行
検出部材と、(f)蛇行検出部材を支持する前記ジャー
ナル軸部を、加熱ローラの軸線に直交する予め定める変
位方向に変位可能に支持するローラ支持手段と、(g)
検出部材本体に連結され、ベルト接触部にベルトが接触
して検出部材本体にトルクが作用したときに、加熱ロー
ラの蛇行検出部材を支持する前記軸端部を、前記予め定
める変位方向に、変位させるローラ軸端部変位手段とを
含むことを特徴とするベルト巻掛け装置である。
【0036】本発明に従えば、たとえば電子写真方式の
画像形成装置におけるベルト定着装置として本発明のベ
ルト巻掛け装置を実施することができ、電力供給手段か
ら面状発熱体に電力を供給することができる。この加熱
ローラ本体に巻掛けられるベルトの蛇行を防止するため
に、少なくとも一方のジャーナル軸部には、ベルト蛇行
防止手段が設けられ、このベルト蛇行防止手段によっ
て、そのベルト蛇行防止手段が設けられるジャーナル軸
部は加熱ローラ本体の軸線に垂直な方向に変位するけれ
ども、このような変位が許容されて電力供給手段から面
状発熱体に常に電力を供給することができる。このベル
ト蛇行防止手段において、ジャーナル軸部に、蛇行検出
部材を、軸端部と相互に回転自在に支持する。ベルトが
蛇行によって変位して蛇行検出部材のベルト接触部に接
触すると、蛇行検出部材がベルトとの摩擦接触によって
回転し、ローラ軸端部変位手段の働きによって、蛇行検
出部材の回転運動が直線運動に変換される。これによっ
て蛇行検出部材を支持する加熱ローラの少なくとも一方
のジャーナル軸部は、予め定める変位方向に変位する。
これによって加熱ローラの前記少なくとも一方のジャー
ナル軸部が変位すると、ベルトに逆方向の蛇行変位が発
生し、初期の蛇行が解消される。こうして初期の蛇行変
位量に対応した加熱ローラの前記少なくとも一方のジャ
ーナル軸部の変位が自動的に与えられ、ベルトは蛇行が
解消されて安定して走行する。
画像形成装置におけるベルト定着装置として本発明のベ
ルト巻掛け装置を実施することができ、電力供給手段か
ら面状発熱体に電力を供給することができる。この加熱
ローラ本体に巻掛けられるベルトの蛇行を防止するため
に、少なくとも一方のジャーナル軸部には、ベルト蛇行
防止手段が設けられ、このベルト蛇行防止手段によっ
て、そのベルト蛇行防止手段が設けられるジャーナル軸
部は加熱ローラ本体の軸線に垂直な方向に変位するけれ
ども、このような変位が許容されて電力供給手段から面
状発熱体に常に電力を供給することができる。このベル
ト蛇行防止手段において、ジャーナル軸部に、蛇行検出
部材を、軸端部と相互に回転自在に支持する。ベルトが
蛇行によって変位して蛇行検出部材のベルト接触部に接
触すると、蛇行検出部材がベルトとの摩擦接触によって
回転し、ローラ軸端部変位手段の働きによって、蛇行検
出部材の回転運動が直線運動に変換される。これによっ
て蛇行検出部材を支持する加熱ローラの少なくとも一方
のジャーナル軸部は、予め定める変位方向に変位する。
これによって加熱ローラの前記少なくとも一方のジャー
ナル軸部が変位すると、ベルトに逆方向の蛇行変位が発
生し、初期の蛇行が解消される。こうして初期の蛇行変
位量に対応した加熱ローラの前記少なくとも一方のジャ
ーナル軸部の変位が自動的に与えられ、ベルトは蛇行が
解消されて安定して走行する。
【0037】蛇行検出部材、したがって蛇行検出手段
は、前記1つのベルト搬送ローラの両軸端部にそれぞれ
支持されてもよく、またはいずれか一方の軸端部にのみ
支持されてもよい。
は、前記1つのベルト搬送ローラの両軸端部にそれぞれ
支持されてもよく、またはいずれか一方の軸端部にのみ
支持されてもよい。
【0038】また本発明は、ベルト蛇行防止手段が設け
られる前記一方のジャーナル軸部寄りに配置される電力
供給手段は、ジャーナルよりも加熱ローラ本体の軸線方
向外方で、前記組合せ体に電気的に接続され、加熱ロー
ラ本体の軸線まわりに環状に形成される集電リングを有
し、この集電リングに、集電部材が弾発的に当接して摺
動し、ジャーナル軸部の遊端部に、加熱ローラ本体の軸
線まわりに前記遊端部と相互に回転自在に保持され、集
電リングを覆い、電気絶縁性材料から成る保持部材を有
し、この保持部材に、集電部材が取付けられ、集電部材
には、電力を供給する可撓性ラインが接続され、ベルト
蛇行防止手段が設けられない他方のジャーナル軸部寄り
に配置される電力供給手段の前記組合せ体は、加熱ロー
ラ本体の軸線上に集電部を有し、この集電部に、集電部
材が弾発的に当接することを特徴とするベルト巻掛け装
置である。
られる前記一方のジャーナル軸部寄りに配置される電力
供給手段は、ジャーナルよりも加熱ローラ本体の軸線方
向外方で、前記組合せ体に電気的に接続され、加熱ロー
ラ本体の軸線まわりに環状に形成される集電リングを有
し、この集電リングに、集電部材が弾発的に当接して摺
動し、ジャーナル軸部の遊端部に、加熱ローラ本体の軸
線まわりに前記遊端部と相互に回転自在に保持され、集
電リングを覆い、電気絶縁性材料から成る保持部材を有
し、この保持部材に、集電部材が取付けられ、集電部材
には、電力を供給する可撓性ラインが接続され、ベルト
蛇行防止手段が設けられない他方のジャーナル軸部寄り
に配置される電力供給手段の前記組合せ体は、加熱ロー
ラ本体の軸線上に集電部を有し、この集電部に、集電部
材が弾発的に当接することを特徴とするベルト巻掛け装
置である。
【0039】本発明に従えば、ベルト蛇行防止手段が設
けられるジャーナル軸部では、電力供給手段は前述の請
求項8,9の構成を有し、これによってそのベルト蛇行
防止手段が設けられるジャーナル軸部のベルト蛇行のた
めの変位が発生しても、電力供給手段を経て面状発熱体
に電力を常に確実に供給することができる。
けられるジャーナル軸部では、電力供給手段は前述の請
求項8,9の構成を有し、これによってそのベルト蛇行
防止手段が設けられるジャーナル軸部のベルト蛇行のた
めの変位が発生しても、電力供給手段を経て面状発熱体
に電力を常に確実に供給することができる。
【0040】ベルト蛇行防止手段が他方のジャーナル軸
部に設けられていない構成において、前記他方のジャー
ナル軸部の変位量は比較的わずかであり、またはほとん
ど変位せず、したがって前述の請求項10の構成を有す
る電力供給手段によって、集電部材との摩耗を抑制して
電力を供給することができる。
部に設けられていない構成において、前記他方のジャー
ナル軸部の変位量は比較的わずかであり、またはほとん
ど変位せず、したがって前述の請求項10の構成を有す
る電力供給手段によって、集電部材との摩耗を抑制して
電力を供給することができる。
【0041】また本発明は、電気絶縁性を有し、可撓性
であるフィルム状合成樹脂製基材と、基材の一方表面上
に形成され、予め定める一方向の両端部間に電力が供給
されて発熱する電気抵抗体と、基材の前記一方表面上に
形成され、電気抵抗体の両端部よりも前記一方向の外方
にそれぞれ設けられる端子と、電気抵抗体の少なくとも
一方の端部と前記端子との間に介在され、電気抵抗体に
よって異常な高温度が生じることによって遮断する電力
遮断手段とを含むことを特徴とする面状発熱体である。
であるフィルム状合成樹脂製基材と、基材の一方表面上
に形成され、予め定める一方向の両端部間に電力が供給
されて発熱する電気抵抗体と、基材の前記一方表面上に
形成され、電気抵抗体の両端部よりも前記一方向の外方
にそれぞれ設けられる端子と、電気抵抗体の少なくとも
一方の端部と前記端子との間に介在され、電気抵抗体に
よって異常な高温度が生じることによって遮断する電力
遮断手段とを含むことを特徴とする面状発熱体である。
【0042】本発明に従えば、ポリミド樹脂などのフィ
ルム状合成樹脂製基材の一方表面上に電気抵抗体と端子
とが形成され、この電気抵抗体と端子との間に電力遮断
手段が介在されるので、異常な高温度が生じたときに
は、電力遮断手段が電気抵抗体への電力を遮断し、これ
によって基材の発煙、炭化が防がれ、火災の発生を防ぐ
ことができ、安全性が確保される。電力遮断手段が電力
を遮断する前記異常な高温度は、たとえば300〜50
0℃であってもよく、好ましくはたとえば300〜33
0℃であってもよい。面状発熱体に電力遮断手段が組込
まれるので、面状発熱体とは別に外部にこのような電力
遮断手段を設ける必要がなく、取扱いが容易になり、本
件面状発熱体を用いる電子機器などの装置の製造が容易
になるとともに、外部環境によって電力遮断手段の動作
が不安定になるおそれはなく、希望する異常な高温度に
正確に応答して電力を遮断することができ、安全性を向
上することができる。
ルム状合成樹脂製基材の一方表面上に電気抵抗体と端子
とが形成され、この電気抵抗体と端子との間に電力遮断
手段が介在されるので、異常な高温度が生じたときに
は、電力遮断手段が電気抵抗体への電力を遮断し、これ
によって基材の発煙、炭化が防がれ、火災の発生を防ぐ
ことができ、安全性が確保される。電力遮断手段が電力
を遮断する前記異常な高温度は、たとえば300〜50
0℃であってもよく、好ましくはたとえば300〜33
0℃であってもよい。面状発熱体に電力遮断手段が組込
まれるので、面状発熱体とは別に外部にこのような電力
遮断手段を設ける必要がなく、取扱いが容易になり、本
件面状発熱体を用いる電子機器などの装置の製造が容易
になるとともに、外部環境によって電力遮断手段の動作
が不安定になるおそれはなく、希望する異常な高温度に
正確に応答して電力を遮断することができ、安全性を向
上することができる。
【0043】また本発明は、電力遮断手段は、前記異常
な高温度で溶断する偏平な温度ヒューズと、前記ヒュー
ズを、電気抵抗体の前記少なくとも一方の端部と前記端
子とに接着する導電性接着材とを含むことを特徴とす
る。
な高温度で溶断する偏平な温度ヒューズと、前記ヒュー
ズを、電気抵抗体の前記少なくとも一方の端部と前記端
子とに接着する導電性接着材とを含むことを特徴とす
る。
【0044】本発明に従えば、前記基材に設けられる電
力遮断手段は、電気抵抗体の端部と前記端子との間に導
電性接着材を介して接続された温度ヒューズであり、こ
の温度ヒューズは扁平な形状を有し、これによって面状
発熱体の全体の形状を扁平にすることができる。温度ヒ
ューズは、その温度が、前述の異常な高温度になったと
きに溶断する特性を有し、たとえばすずなどを含む塑性
であってもよい。この温度ヒューズは、電気抵抗体に短
時間に希望する温度に昇温するために比較的大電流を流
したときには溶断しない。したがって電気抵抗体に上述
のように大電流を流して短時間に希望する温度に昇温す
ることができ、これによって電気抵抗体に常に電力を供
給して希望する温度状態を保っておく必要がなくなり、
電力消費を低減するという観点から好ましいことであ
る。
力遮断手段は、電気抵抗体の端部と前記端子との間に導
電性接着材を介して接続された温度ヒューズであり、こ
の温度ヒューズは扁平な形状を有し、これによって面状
発熱体の全体の形状を扁平にすることができる。温度ヒ
ューズは、その温度が、前述の異常な高温度になったと
きに溶断する特性を有し、たとえばすずなどを含む塑性
であってもよい。この温度ヒューズは、電気抵抗体に短
時間に希望する温度に昇温するために比較的大電流を流
したときには溶断しない。したがって電気抵抗体に上述
のように大電流を流して短時間に希望する温度に昇温す
ることができ、これによって電気抵抗体に常に電力を供
給して希望する温度状態を保っておく必要がなくなり、
電力消費を低減するという観点から好ましいことであ
る。
【0045】導電性接着材は、たとえば銀またはすずな
どの粉末と合成樹脂との混合物であり、温度ヒューズが
溶断する前記異常な高温度未満であって、しかも通常の
運転時の温度を超える温度の範囲で溶融する特性を有し
ていてもよく、または前記異常な温度を超える温度で溶
融しない特性を有していてもよい。導電性接着材によっ
て電気抵抗体の端部と前記端子とを接着するにあたり、
それらの接着される表面を、粗面に予め加工しておくこ
とによって、接着材による接着強度を向上することがで
き、これによって温度ヒューズが電気抵抗体の前記端部
と前記端子とに電気的に確実に導通することができるよ
うになる。
どの粉末と合成樹脂との混合物であり、温度ヒューズが
溶断する前記異常な高温度未満であって、しかも通常の
運転時の温度を超える温度の範囲で溶融する特性を有し
ていてもよく、または前記異常な温度を超える温度で溶
融しない特性を有していてもよい。導電性接着材によっ
て電気抵抗体の端部と前記端子とを接着するにあたり、
それらの接着される表面を、粗面に予め加工しておくこ
とによって、接着材による接着強度を向上することがで
き、これによって温度ヒューズが電気抵抗体の前記端部
と前記端子とに電気的に確実に導通することができるよ
うになる。
【0046】本発明は、電子写真方式の画像形成装置に
おけるベルトを用いた、またはベルトを用いないで加圧
ローラとの間で行う加熱定着のために本発明の加熱ロー
ラが実施されるだけでなく、一般産業の加熱ローラ、お
よびベルト搬送の技術分野におけるベルトを加熱するた
めの加熱ローラなどとして、さらにその他の広範囲の技
術分野において、本発明を関連して実施することができ
る。
おけるベルトを用いた、またはベルトを用いないで加圧
ローラとの間で行う加熱定着のために本発明の加熱ロー
ラが実施されるだけでなく、一般産業の加熱ローラ、お
よびベルト搬送の技術分野におけるベルトを加熱するた
めの加熱ローラなどとして、さらにその他の広範囲の技
術分野において、本発明を関連して実施することができ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のベ
ルト定着装置1の一部の水平断面図であり、図2は図1
に示される構成の縦断面図であり、図3はそのベルト定
着装置1の残りの一部の水平断面図であり、図4は図3
に示される構成の縦断面図であり、図5はベルト定着装
置1の簡略化した縦断面図である。図1は後述の図12
における切断面線I−Iから見た断面図であり、図2は
図12の切断面線II−IIから見た断面図である。さ
らに図3は、後述の図19における切断面線III−I
IIから見た断面図であり、図4は図19の切断面線I
V−IVから見た断面図である。これらの図面を参照し
て、ベルト定着装置1は、電子写真方式の複写機、プリ
ンタおよびファクシミリ装置などの画像形成装置に内蔵
されて用いられる。定着装置本体2内において、定着ロ
ーラ3と中空の加熱ローラ5との間に、無端状ベルト6
が巻掛けられる。定着ローラ3の下方に加圧ローラ7が
配置される。トナー像を上面に有する記録紙8は、図1
および図3の下方から上方に、および図5の右方から左
方に、矢符9で示されるように搬送される。記録紙8が
比較的長い距離にわたって、たとえば約160〜200
℃に加熱されたベルト6に、加圧ローラ7によって挟持
されて圧接され、これによってトナー像が加熱溶融さ
れ、その後、冷却されて定着が行われる。これらの定着
ローラ3、加熱ローラ5および加圧ローラ7は、ほぼ水
平の軸線を有する。記録紙8は、その入口側で、上下の
案内部材10,11によって案内され、出口側で案内部
材12,13によって案内される。
ルト定着装置1の一部の水平断面図であり、図2は図1
に示される構成の縦断面図であり、図3はそのベルト定
着装置1の残りの一部の水平断面図であり、図4は図3
に示される構成の縦断面図であり、図5はベルト定着装
置1の簡略化した縦断面図である。図1は後述の図12
における切断面線I−Iから見た断面図であり、図2は
図12の切断面線II−IIから見た断面図である。さ
らに図3は、後述の図19における切断面線III−I
IIから見た断面図であり、図4は図19の切断面線I
V−IVから見た断面図である。これらの図面を参照し
て、ベルト定着装置1は、電子写真方式の複写機、プリ
ンタおよびファクシミリ装置などの画像形成装置に内蔵
されて用いられる。定着装置本体2内において、定着ロ
ーラ3と中空の加熱ローラ5との間に、無端状ベルト6
が巻掛けられる。定着ローラ3の下方に加圧ローラ7が
配置される。トナー像を上面に有する記録紙8は、図1
および図3の下方から上方に、および図5の右方から左
方に、矢符9で示されるように搬送される。記録紙8が
比較的長い距離にわたって、たとえば約160〜200
℃に加熱されたベルト6に、加圧ローラ7によって挟持
されて圧接され、これによってトナー像が加熱溶融さ
れ、その後、冷却されて定着が行われる。これらの定着
ローラ3、加熱ローラ5および加圧ローラ7は、ほぼ水
平の軸線を有する。記録紙8は、その入口側で、上下の
案内部材10,11によって案内され、出口側で案内部
材12,13によって案内される。
【0048】加熱ローラ5は基本的には、アルミニウム
などの熱伝導率の良好な金属から成る中空である直円筒
状加熱ローラ本体151と、その加熱ローラ本体151
の内周面に当接して配置されて加熱ローラ本体151を
ジュール熱によって加熱する面状発熱体152と、加熱
ローラ本体151の軸線方向両端部にそれぞれ設けられ
る一対の電力供給手段153(図1および図2参照)お
よび154(図3および図4参照)と、電力遮断手段1
55(後述の図8および図9参照)とを含む。定着ロー
ラ3は、その少なくとも表面が弾力性を有する層を有す
る。加圧ローラ7は、たとえばアルミニウムなどの金属
製の表面に、トナーおよびオイルなどの異物の付着を防
ぐためにテフロン(商品名)などの合成樹脂材料から成
る層が形成された構成を有していてもよい。
などの熱伝導率の良好な金属から成る中空である直円筒
状加熱ローラ本体151と、その加熱ローラ本体151
の内周面に当接して配置されて加熱ローラ本体151を
ジュール熱によって加熱する面状発熱体152と、加熱
ローラ本体151の軸線方向両端部にそれぞれ設けられ
る一対の電力供給手段153(図1および図2参照)お
よび154(図3および図4参照)と、電力遮断手段1
55(後述の図8および図9参照)とを含む。定着ロー
ラ3は、その少なくとも表面が弾力性を有する層を有す
る。加圧ローラ7は、たとえばアルミニウムなどの金属
製の表面に、トナーおよびオイルなどの異物の付着を防
ぐためにテフロン(商品名)などの合成樹脂材料から成
る層が形成された構成を有していてもよい。
【0049】定着装置本体2の両側板14,15のう
ち、側板14には、後述の図13に明らかに示されるよ
うに挿脱孔66が形成される。この挿脱孔66を用い
て、ベルト6を図1および図2の右方に取外して離脱
し、または定着装置本体2内に挿入することができる。
定着ローラ3の軸端部17,18は、軸受19,20に
よって支持される。軸端部18には、止め輪21によっ
て取外し可能に駆動歯車22が連結され、これによって
定着ローラ3が回転駆動され、この動力によってベルト
6が走行される。これによって加熱ローラ5および加圧
ローラ7が従動回転される。加熱ローラ5のジャーナル
23,24は、軸受25,26によって支持される。
ち、側板14には、後述の図13に明らかに示されるよ
うに挿脱孔66が形成される。この挿脱孔66を用い
て、ベルト6を図1および図2の右方に取外して離脱
し、または定着装置本体2内に挿入することができる。
定着ローラ3の軸端部17,18は、軸受19,20に
よって支持される。軸端部18には、止め輪21によっ
て取外し可能に駆動歯車22が連結され、これによって
定着ローラ3が回転駆動され、この動力によってベルト
6が走行される。これによって加熱ローラ5および加圧
ローラ7が従動回転される。加熱ローラ5のジャーナル
23,24は、軸受25,26によって支持される。
【0050】図6は、加熱ローラ5の一部を切欠いて示
す斜視図である。図7は図6に示される加熱ローラ5の
一部の断面図である。加熱ローラ本体151の内周面に
は、電気絶縁性合成樹脂材料、たとえばポリミド樹脂な
どから成る内側被覆層156が、加熱ローラ本体151
の両端部を除いて周方向に連続して筒状に配置される。
この内側被覆層156の半径方向内方に、面状発熱体1
52が配置される。
す斜視図である。図7は図6に示される加熱ローラ5の
一部の断面図である。加熱ローラ本体151の内周面に
は、電気絶縁性合成樹脂材料、たとえばポリミド樹脂な
どから成る内側被覆層156が、加熱ローラ本体151
の両端部を除いて周方向に連続して筒状に配置される。
この内側被覆層156の半径方向内方に、面状発熱体1
52が配置される。
【0051】図8は面状発熱体152の斜視図である。
この面状発熱体152は、電気絶縁性を有する合成樹脂
材料、たとえばポリミド樹脂などから成る基材157の
半径方向内方の一方表面上に電気抵抗体158が付着し
て形成される。電気抵抗体158は、たとえばステンレ
ス鋼などの材料から成る。この電気抵抗体158は加熱
ローラ本体151の軸線方向(図8の左右方向)に延び
てかつ周方向にジグザグに屈曲されて形成され、これら
の電気抵抗体158が周方向に複数(たとえばこの実施
の形態では4)が並列に配置される。これらの電気抵抗
体158の両端部は、加熱ローラ本体151の軸線方向
の両端部寄りで共通接続部159に接続される。これら
の共通接続部159は、基材157の予め定める一方
向、すなわち加熱ローラ本体151の軸線方向の両端部
160間に電力が供給されることによって、ジュール熱
を発生する。端子161は、電気抵抗体158の両端部
160よりも前記一方向、すなわち加熱ローラ本体15
1の軸線方向外方(図8の左方および右方)にそれぞれ
基材157の前記一方表面上に形成される。内側被覆層
156および基材157の厚みはたとえば25〜30μ
mであって可撓性を有し、フィルム状である。電気抵抗
体158の厚みは25〜30μmであり、ステンレス鋼
などの金属材料またはその他の導電性材料から成っても
よい。共通接続部159と端子161との間には、それ
ぞれ単1個の電力遮断手段155が電気的に接続されて
介在される。
この面状発熱体152は、電気絶縁性を有する合成樹脂
材料、たとえばポリミド樹脂などから成る基材157の
半径方向内方の一方表面上に電気抵抗体158が付着し
て形成される。電気抵抗体158は、たとえばステンレ
ス鋼などの材料から成る。この電気抵抗体158は加熱
ローラ本体151の軸線方向(図8の左右方向)に延び
てかつ周方向にジグザグに屈曲されて形成され、これら
の電気抵抗体158が周方向に複数(たとえばこの実施
の形態では4)が並列に配置される。これらの電気抵抗
体158の両端部は、加熱ローラ本体151の軸線方向
の両端部寄りで共通接続部159に接続される。これら
の共通接続部159は、基材157の予め定める一方
向、すなわち加熱ローラ本体151の軸線方向の両端部
160間に電力が供給されることによって、ジュール熱
を発生する。端子161は、電気抵抗体158の両端部
160よりも前記一方向、すなわち加熱ローラ本体15
1の軸線方向外方(図8の左方および右方)にそれぞれ
基材157の前記一方表面上に形成される。内側被覆層
156および基材157の厚みはたとえば25〜30μ
mであって可撓性を有し、フィルム状である。電気抵抗
体158の厚みは25〜30μmであり、ステンレス鋼
などの金属材料またはその他の導電性材料から成っても
よい。共通接続部159と端子161との間には、それ
ぞれ単1個の電力遮断手段155が電気的に接続されて
介在される。
【0052】図9は、図8のIX−IXから見た電力遮
断手段155の拡大断面図である。この電力遮断手段1
55は、加熱定着に適した温度160〜200℃を超え
る異常な高温度、たとえば300〜500℃、好ましく
は300〜330℃で溶断する温度ヒューズ162を含
む。この温度ヒューズ162は扁平であってリボン状で
ある。温度ヒューズ162の両端部は、共通接続部15
9と端子161とに、導電性接着材163,164によ
って接続されて固定される。導電性接着材163,16
4は、たとえば銀またはすずなどの導電性粉末を含むグ
ラファイトペーストであってもよい。端子161は、基
材157の幅方向(図8の上下方向)の全幅にわたって
延びる。
断手段155の拡大断面図である。この電力遮断手段1
55は、加熱定着に適した温度160〜200℃を超え
る異常な高温度、たとえば300〜500℃、好ましく
は300〜330℃で溶断する温度ヒューズ162を含
む。この温度ヒューズ162は扁平であってリボン状で
ある。温度ヒューズ162の両端部は、共通接続部15
9と端子161とに、導電性接着材163,164によ
って接続されて固定される。導電性接着材163,16
4は、たとえば銀またはすずなどの導電性粉末を含むグ
ラファイトペーストであってもよい。端子161は、基
材157の幅方向(図8の上下方向)の全幅にわたって
延びる。
【0053】図10は加熱ローラ本体151の一部の軸
線に垂直な断面図である。面状発熱体152は基材15
7上の端子161が加熱ローラ本体151の周方向に連
続するようにして弯曲され、内側被覆層156の内周面
内にその面状発熱体152の弾発力によって拡開された
状態で収納される。端子161は、前述のように基材1
57の全幅にわたって延びるので、この面状発熱体15
2が図10に示されるように丸められた状態で、端子1
61は周方向に無端状に連なる。加熱ローラ本体151
は、回転方向165に回転され、面状発熱体152の半
径方向内方の端部152aは半径方向外方の端部152
bよりも回転方向165の上流側に配置され、ブラシな
どの接触時に、端子161が引っ掛からないようにされ
る。
線に垂直な断面図である。面状発熱体152は基材15
7上の端子161が加熱ローラ本体151の周方向に連
続するようにして弯曲され、内側被覆層156の内周面
内にその面状発熱体152の弾発力によって拡開された
状態で収納される。端子161は、前述のように基材1
57の全幅にわたって延びるので、この面状発熱体15
2が図10に示されるように丸められた状態で、端子1
61は周方向に無端状に連なる。加熱ローラ本体151
は、回転方向165に回転され、面状発熱体152の半
径方向内方の端部152aは半径方向外方の端部152
bよりも回転方向165の上流側に配置され、ブラシな
どの接触時に、端子161が引っ掛からないようにされ
る。
【0054】図11は面状発熱体152の製造方法を示
す簡略化した断面図である。基材157はロール166
から供給される。またステンレス鋼などの金属材料から
成る帯167はロール168から供給される。これらの
基材157と金属帯167とは、一対の圧接された加熱
ローラ169,170間に挟持されて搬送され、これに
よって基材157の一方表面に金属帯167が付着され
て固定される。こうして得られた基材157上の金属帯
167は、エッチング液に浸漬されて選択的に除去さ
れ、電気抵抗体158、共通接続部159および端子1
61が基材157の一方表面上に残存して形成される。
こうして得られた共通接続部159と端子161とにわ
たって前述の図9に示されるようにして、導電性接着材
163,164を用いて温度ヒューズ162が固定され
る。こうして面状発熱体152が完成する。
す簡略化した断面図である。基材157はロール166
から供給される。またステンレス鋼などの金属材料から
成る帯167はロール168から供給される。これらの
基材157と金属帯167とは、一対の圧接された加熱
ローラ169,170間に挟持されて搬送され、これに
よって基材157の一方表面に金属帯167が付着され
て固定される。こうして得られた基材157上の金属帯
167は、エッチング液に浸漬されて選択的に除去さ
れ、電気抵抗体158、共通接続部159および端子1
61が基材157の一方表面上に残存して形成される。
こうして得られた共通接続部159と端子161とにわ
たって前述の図9に示されるようにして、導電性接着材
163,164を用いて温度ヒューズ162が固定され
る。こうして面状発熱体152が完成する。
【0055】図11(2)は、この面状発熱体152を
製造する他の方法を示す断面図である。ステンレス鋼な
どの金属帯167は、ロール168から供給され、その
途中でホッパ171の供給孔172から液体状である基
材157の合成樹脂材料173が供給され、金属帯16
7の表面にフィルム状に被覆される。こうして基材15
7と金属帯167とが一体的に付着される。その後の製
造工程は、前述の図11に関連して述べた製造工程と同
様である。
製造する他の方法を示す断面図である。ステンレス鋼な
どの金属帯167は、ロール168から供給され、その
途中でホッパ171の供給孔172から液体状である基
材157の合成樹脂材料173が供給され、金属帯16
7の表面にフィルム状に被覆される。こうして基材15
7と金属帯167とが一体的に付着される。その後の製
造工程は、前述の図11に関連して述べた製造工程と同
様である。
【0056】面状発熱体152の半径方向内方には、弾
発部材174が収納される。この弾発部材174は、た
とえばスポンジ状発泡合成樹脂材料から成ってもよく、
またはシリコンゴムなどのゴムから成ってもよく、さら
にまた電気絶縁性合成樹脂材料が被覆された金属コイル
などであってもよく、このような弾発部材174の半径
方向外方のばね力によって、面状発熱体152は内側被
覆層156を介して加熱ローラ本体151の内周面に弾
発的に押付けられて密着する。
発部材174が収納される。この弾発部材174は、た
とえばスポンジ状発泡合成樹脂材料から成ってもよく、
またはシリコンゴムなどのゴムから成ってもよく、さら
にまた電気絶縁性合成樹脂材料が被覆された金属コイル
などであってもよく、このような弾発部材174の半径
方向外方のばね力によって、面状発熱体152は内側被
覆層156を介して加熱ローラ本体151の内周面に弾
発的に押付けられて密着する。
【0057】図12は定着装置本体2の右側面図であ
り、図13はその側板14付近の分解斜視図であり、図
14はジャーナル23とその付近の構成を示す斜視図で
ある。図12および図13では、側板15付近の構成を
明瞭にするために、ジャーナル25とその付近の構成を
省略する。ジャーナル23は、たとえばアルミニウムな
どの金属材料から成り、加熱ローラ本体151の一方の
端部に固定される。このジャーナル23は、フランジ1
75と、ジャーナル軸部176とを有する。フランジ1
75は、加熱ローラ本体151の端部内に圧入されて固
定される。ジャーナル軸部176は、フランジ175に
設けられ、加熱ローラ本体151の軸線と同一の軸線を
有し、加熱ローラ本体151の軸線方向外方(図14の
右方)に延び、前述の軸受25によって回転可能に支持
される。ジャーナル軸部176は、直円筒状である。
り、図13はその側板14付近の分解斜視図であり、図
14はジャーナル23とその付近の構成を示す斜視図で
ある。図12および図13では、側板15付近の構成を
明瞭にするために、ジャーナル25とその付近の構成を
省略する。ジャーナル23は、たとえばアルミニウムな
どの金属材料から成り、加熱ローラ本体151の一方の
端部に固定される。このジャーナル23は、フランジ1
75と、ジャーナル軸部176とを有する。フランジ1
75は、加熱ローラ本体151の端部内に圧入されて固
定される。ジャーナル軸部176は、フランジ175に
設けられ、加熱ローラ本体151の軸線と同一の軸線を
有し、加熱ローラ本体151の軸線方向外方(図14の
右方)に延び、前述の軸受25によって回転可能に支持
される。ジャーナル軸部176は、直円筒状である。
【0058】フランジ175よりも加熱ローラ本体15
1の軸線方向内方には、電気絶縁性合成樹脂材料、たと
えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂などか
ら成る絶縁部材177と、通電部材178とが配置され
る。通電部材178は、ステンレス鋼などの導電性金属
材料から成り、円板状の基部179から半径方向外方に
周方向に等間隔に突出する接触片180とを有する。接
触片180は、本発明の実施の形態では、たとえば3以
上の複数個(この実施の形態では4)設けられる。接触
片180は、加熱ローラ本体151の内方で、面状発熱
体152の端子161に接触して電気的に接続される。
この接触片180は、加熱ローラ本体151の半径方向
外方のばね力を有する。これによって接触片180と端
子161との電気的接続が確実になる。
1の軸線方向内方には、電気絶縁性合成樹脂材料、たと
えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂などか
ら成る絶縁部材177と、通電部材178とが配置され
る。通電部材178は、ステンレス鋼などの導電性金属
材料から成り、円板状の基部179から半径方向外方に
周方向に等間隔に突出する接触片180とを有する。接
触片180は、本発明の実施の形態では、たとえば3以
上の複数個(この実施の形態では4)設けられる。接触
片180は、加熱ローラ本体151の内方で、面状発熱
体152の端子161に接触して電気的に接続される。
この接触片180は、加熱ローラ本体151の半径方向
外方のばね力を有する。これによって接触片180と端
子161との電気的接続が確実になる。
【0059】図15は、ジャーナル軸部176に関連し
て設けられるベルト蛇行防止手段63の構成を示す斜視
図である。
て設けられるベルト蛇行防止手段63の構成を示す斜視
図である。
【0060】通電部材178の基部179と絶縁部材1
77とには、後述のボルト185(図16参照)が挿通
する挿通孔186,187が形成される。ボルト185
は、図16に示されるように、ボルト軸部188と、こ
のボルト軸部188の端部に形成されるボルト頭部18
9とを有する。ボルト軸部188のボルト頭部189と
は反対側の端部に形成された外ねじは、ナット181に
取外し可能に螺合する。ボルト185とナット181と
は、組合せ体190を構成し、これらのボルト185と
ナット181とは金属製であり、導電性である。
77とには、後述のボルト185(図16参照)が挿通
する挿通孔186,187が形成される。ボルト185
は、図16に示されるように、ボルト軸部188と、こ
のボルト軸部188の端部に形成されるボルト頭部18
9とを有する。ボルト軸部188のボルト頭部189と
は反対側の端部に形成された外ねじは、ナット181に
取外し可能に螺合する。ボルト185とナット181と
は、組合せ体190を構成し、これらのボルト185と
ナット181とは金属製であり、導電性である。
【0061】図16は、加熱ローラ本体151の端部の
ジャーナル23に関連して設けられる電力供給手段15
3の一部の構成を示す分解斜視図である。PPSなどの
電気絶縁性合成樹脂材料から成るスリーブ192は、直
円筒状筒部193とその筒部193の端部に形成された
外向きフランジ194とを有する。筒部193は、ジャ
ーナル軸部176に挿通される。フランジ194は、ジ
ャーナル軸部176の遊端面に当接する。
ジャーナル23に関連して設けられる電力供給手段15
3の一部の構成を示す分解斜視図である。PPSなどの
電気絶縁性合成樹脂材料から成るスリーブ192は、直
円筒状筒部193とその筒部193の端部に形成された
外向きフランジ194とを有する。筒部193は、ジャ
ーナル軸部176に挿通される。フランジ194は、ジ
ャーナル軸部176の遊端面に当接する。
【0062】スリーブ192のフランジ194には、集
電リング195の円板状集電板196が当接する。この
集電板196には、ボルト185のボルト軸部188が
挿通する挿通孔197が形成される。集電リング195
は、集電板196に連なってスリーブ192とは反対方
向に延びる筒部198を有する。集電リング195は、
たとえばステンレス鋼などの金属材料から成る。組合せ
体190のボルト185とナット181とは締付けられ
ることによって、集電リング195、ボルト185、ナ
ット181、通電部材178の基部179、接触片18
0を経て面状発熱体152の一方の端子161に電気的
に接続される。
電リング195の円板状集電板196が当接する。この
集電板196には、ボルト185のボルト軸部188が
挿通する挿通孔197が形成される。集電リング195
は、集電板196に連なってスリーブ192とは反対方
向に延びる筒部198を有する。集電リング195は、
たとえばステンレス鋼などの金属材料から成る。組合せ
体190のボルト185とナット181とは締付けられ
ることによって、集電リング195、ボルト185、ナ
ット181、通電部材178の基部179、接触片18
0を経て面状発熱体152の一方の端子161に電気的
に接続される。
【0063】ボルト頭部189は、図1および図2に明
らかに示されるように皿ねじであって、ボルト軸部18
8の軸線方向外方(図1および図2の右方)になるにつ
れて大径となる円錐台状に形成される。集電リング19
5の集電板196に形成される挿通孔197は、このボ
ルト頭部189の外周面に対応してボルト軸部188に
近付くにつれて内周面が小径となるように形成される。
こうしてボルト頭部189のボルト軸部188とは反対
側の端面199は集電板196のスリーブ192とは反
対側の表面とほぼ面一になる。ボルト頭部189には、
ドライバビットの掛合溝が形成されてもよい。集電リン
グ195は、加熱ローラ本体151の軸線まわりに環状
に形成される。
らかに示されるように皿ねじであって、ボルト軸部18
8の軸線方向外方(図1および図2の右方)になるにつ
れて大径となる円錐台状に形成される。集電リング19
5の集電板196に形成される挿通孔197は、このボ
ルト頭部189の外周面に対応してボルト軸部188に
近付くにつれて内周面が小径となるように形成される。
こうしてボルト頭部189のボルト軸部188とは反対
側の端面199は集電板196のスリーブ192とは反
対側の表面とほぼ面一になる。ボルト頭部189には、
ドライバビットの掛合溝が形成されてもよい。集電リン
グ195は、加熱ローラ本体151の軸線まわりに環状
に形成される。
【0064】集電リング195に電気的に接続されて電
力を供給するために、集電部材200が設けられる。こ
の集電部材200は、たとえば弾発性に優れた金属材
料、たとえばリン青銅などの材料から成る。集電部材2
00は、基部201と、一対の支持片202と端子片2
03と取付片204とを有し、支持片202には、銀な
どの材料から成る接点205が集電リング195の集電
板196に向けて突出して固定される。
力を供給するために、集電部材200が設けられる。こ
の集電部材200は、たとえば弾発性に優れた金属材
料、たとえばリン青銅などの材料から成る。集電部材2
00は、基部201と、一対の支持片202と端子片2
03と取付片204とを有し、支持片202には、銀な
どの材料から成る接点205が集電リング195の集電
板196に向けて突出して固定される。
【0065】図17は電力供給手段153を図2の右方
から見た正面図であり、図18は集電部材200の展開
図である。図16をも参照して、集電部材200は、板
状体を屈曲して形成される。支持片202の働きによっ
て接点205は、集電板196に弾発的に当接して摺動
することができる。
から見た正面図であり、図18は集電部材200の展開
図である。図16をも参照して、集電部材200は、板
状体を屈曲して形成される。支持片202の働きによっ
て接点205は、集電板196に弾発的に当接して摺動
することができる。
【0066】集電部材200は、保持部材206に保持
される。この保持部材206は、たとえばPPSなどの
電気絶縁性材料から成り、ジャーナル軸部176の遊端
部に、加熱ローラ本体151の軸線まわりに前記遊端部
と相互に回転自在に保持される。保持部材206は集電
リング195を覆う。この保持部材206は、端板20
7とその端板207から集電リング195に向けて延び
る保持筒208とを有する。保持筒208の開口端付近
は厚肉となつている。この保持筒208の厚肉の部分に
は、周方向に間隔をあけて複数(たとえば3)のねじ孔
209が形成される。このねじ孔209には、ボルトか
ら成る抜止め突片210が取外し可能に螺合して固定さ
れる。抜止め突片210は、保持筒208を挿通してそ
の半径方向内方に突出し、集電リング195の集電板1
96よりもスリーブ192側に位置する。集電部分20
0の支持片202のばね力で接点205が集電リング1
95の集電板196に弾発的に当接することによって、
この抜止め突片210は、集電リング195の集電板1
96の前記接点205とは反対側の表面に当接する。こ
れによって抜止め突片210は集電リング195、した
がってジャーナル軸部176から軸線方向外方(図2の
右方)に離脱することが防がれる。
される。この保持部材206は、たとえばPPSなどの
電気絶縁性材料から成り、ジャーナル軸部176の遊端
部に、加熱ローラ本体151の軸線まわりに前記遊端部
と相互に回転自在に保持される。保持部材206は集電
リング195を覆う。この保持部材206は、端板20
7とその端板207から集電リング195に向けて延び
る保持筒208とを有する。保持筒208の開口端付近
は厚肉となつている。この保持筒208の厚肉の部分に
は、周方向に間隔をあけて複数(たとえば3)のねじ孔
209が形成される。このねじ孔209には、ボルトか
ら成る抜止め突片210が取外し可能に螺合して固定さ
れる。抜止め突片210は、保持筒208を挿通してそ
の半径方向内方に突出し、集電リング195の集電板1
96よりもスリーブ192側に位置する。集電部分20
0の支持片202のばね力で接点205が集電リング1
95の集電板196に弾発的に当接することによって、
この抜止め突片210は、集電リング195の集電板1
96の前記接点205とは反対側の表面に当接する。こ
れによって抜止め突片210は集電リング195、した
がってジャーナル軸部176から軸線方向外方(図2の
右方)に離脱することが防がれる。
【0067】保持部材206の端板207には、取付孔
211,212が形成される。一方の取付孔212に
は、集電部材200の取付片204が挿通し、この取付
片204の端部は、図2に明らかなように端板207の
半径方向外方に折曲げられる。端子片203は、もう1
つの取付孔211を挿通し、図1に明らかに示されるよ
うに半径方向外方に突出して折曲げられる。集電部材2
00の基部201は、保持部材206の端板207に当
接して支持される。端子片203には、可撓性ライン2
13の一端部が接続される。このライン213の他端部
は、たとえば補助板72に立設固定された取付部材21
4に固定され、このライン213が補助板72と電気的
に絶縁された状態で固定される。このライン213は、
加熱ローラ5の回転時に保持部材206が集電板196
と接点205との摩擦力で引っ張られるとき、保持部材
206の回転を阻止する働きをするとともに、このジャ
ーナル23のベルト蛇行防止手段63の働きによって変
位することを可能にする。
211,212が形成される。一方の取付孔212に
は、集電部材200の取付片204が挿通し、この取付
片204の端部は、図2に明らかなように端板207の
半径方向外方に折曲げられる。端子片203は、もう1
つの取付孔211を挿通し、図1に明らかに示されるよ
うに半径方向外方に突出して折曲げられる。集電部材2
00の基部201は、保持部材206の端板207に当
接して支持される。端子片203には、可撓性ライン2
13の一端部が接続される。このライン213の他端部
は、たとえば補助板72に立設固定された取付部材21
4に固定され、このライン213が補助板72と電気的
に絶縁された状態で固定される。このライン213は、
加熱ローラ5の回転時に保持部材206が集電板196
と接点205との摩擦力で引っ張られるとき、保持部材
206の回転を阻止する働きをするとともに、このジャ
ーナル23のベルト蛇行防止手段63の働きによって変
位することを可能にする。
【0068】もう1つのジャーナル24の電力供給手段
154は、図4に特に明らかに示され、この電力供給手
段154は、前述の電力供給手段153とは、加熱ロー
ラ本体151の軸線に垂直な対称面に関して対称に構成
される。電力供給手段154の前述の電力供給手段15
3と対応する部分には、同一の数字に添え字aを付して
示す。
154は、図4に特に明らかに示され、この電力供給手
段154は、前述の電力供給手段153とは、加熱ロー
ラ本体151の軸線に垂直な対称面に関して対称に構成
される。電力供給手段154の前述の電力供給手段15
3と対応する部分には、同一の数字に添え字aを付して
示す。
【0069】図19は定着装置本体2の左側面図であ
り、図20はその側板15付近の分解斜視図である。加
圧ローラ7の軸端部31(図13参照)と軸端部32と
は、軸受33,34によって支持される。
り、図20はその側板15付近の分解斜視図である。加
圧ローラ7の軸端部31(図13参照)と軸端部32と
は、軸受33,34によって支持される。
【0070】支持部材45には、ベルト張力付与ばね5
5の図2に示される一端部56が取外し可能に係止され
る。このばね55の他端部57は、側板15に取外し可
能に連結される。こうしてばね55は、支持部材45、
したがって加熱ローラ5を、定着ローラ3から半径方向
に遠去かるようにばね力を与える。
5の図2に示される一端部56が取外し可能に係止され
る。このばね55の他端部57は、側板15に取外し可
能に連結される。こうしてばね55は、支持部材45、
したがって加熱ローラ5を、定着ローラ3から半径方向
に遠去かるようにばね力を与える。
【0071】側板15には、加熱ローラ5のジャーナル
24付近のメンテナンスを容易に達成するための開口6
4が設けられ、さらに開口64に連なって加熱ローラ5
に関して定着ローラ3から遠去かる方向に延びる細長い
開口65が形成される。開口65には、ばね55が配置
される。
24付近のメンテナンスを容易に達成するための開口6
4が設けられ、さらに開口64に連なって加熱ローラ5
に関して定着ローラ3から遠去かる方向に延びる細長い
開口65が形成される。開口65には、ばね55が配置
される。
【0072】支持部材45にはばね55の端部56が係
止する係止孔114が形成される。さらにボルト59の
ための取外し可能なねじ孔115が支持部材45に刻設
されている。
止する係止孔114が形成される。さらにボルト59の
ための取外し可能なねじ孔115が支持部材45に刻設
されている。
【0073】再び図3を参照して、定着ローラ3の軸端
部18を支持する軸受20は、外輪101と内輪102
とそれらの間に介在される転動体116とを有する。内
輪102には軸端部18が挿通し、駆動歯車22を介し
て前述のように取外し可能に止め輪21によって内輪1
02の軸線方向外方(図3の左方)への変位が阻止され
る。外輪101には、側板15の外方で、止め輪103
が弾発的に取外し可能に嵌合する。これによって外輪1
01の軸線方向内方(図3の右方)への変位が阻止され
る。
部18を支持する軸受20は、外輪101と内輪102
とそれらの間に介在される転動体116とを有する。内
輪102には軸端部18が挿通し、駆動歯車22を介し
て前述のように取外し可能に止め輪21によって内輪1
02の軸線方向外方(図3の左方)への変位が阻止され
る。外輪101には、側板15の外方で、止め輪103
が弾発的に取外し可能に嵌合する。これによって外輪1
01の軸線方向内方(図3の右方)への変位が阻止され
る。
【0074】再び図5を参照して、加圧ローラ7に、定
着ローラ3に向かう方向のばね力を与えるために、側板
15寄りでは、加圧レバー35と加圧ばね36とが設け
られる。加圧レバー35の一端部は、加圧ローラ7の軸
線に平行な軸線を有するピン37によって角変位可能に
設けられる。加圧レバー35の他端部38には、ばね3
6の一端部39が取外し可能に係止される。ばね36の
他端部40は、側板15に突設された係止片41に取外
し可能に係止される。加圧レバー35は、軸端部32の
軸受34の定着ローラ3とは反対側(図5の下方)の周
面に当接し、ばね36のばね力によって加圧レバー35
はピン37の軸線まわりに図5の反時計方向のばね力が
与えられる。こうして加圧ローラ7は定着ローラ3に向
けてばね力が付与され、加圧ローラ7がベルト6に圧接
される。加圧ローラ7の軸受33もまた、上述の加圧レ
バー35およびばね36と同様な構成が側板14に関連
して、軸端部32と左右対称に設けられる。
着ローラ3に向かう方向のばね力を与えるために、側板
15寄りでは、加圧レバー35と加圧ばね36とが設け
られる。加圧レバー35の一端部は、加圧ローラ7の軸
線に平行な軸線を有するピン37によって角変位可能に
設けられる。加圧レバー35の他端部38には、ばね3
6の一端部39が取外し可能に係止される。ばね36の
他端部40は、側板15に突設された係止片41に取外
し可能に係止される。加圧レバー35は、軸端部32の
軸受34の定着ローラ3とは反対側(図5の下方)の周
面に当接し、ばね36のばね力によって加圧レバー35
はピン37の軸線まわりに図5の反時計方向のばね力が
与えられる。こうして加圧ローラ7は定着ローラ3に向
けてばね力が付与され、加圧ローラ7がベルト6に圧接
される。加圧ローラ7の軸受33もまた、上述の加圧レ
バー35およびばね36と同様な構成が側板14に関連
して、軸端部32と左右対称に設けられる。
【0075】軸受34が定着ローラ3の半径方向である
上下方向に変位可能となるようにするために、側板15
には、上下に延びる小判形の案内長孔43が形成され、
同様にして軸受33の上下の変位が許容されるように、
側板15には図13のように案内長孔42が形成され
る。これらの案内長孔42,43には、軸受33,34
が嵌まり込んで案内される。加圧ローラ7の軸端部3
1,32は、ベルト6の圧接される加圧ローラ本体の外
径よりも小さく、また軸受33,34の外径よりも小さ
く、挿脱孔66から取外すことができ、また挿入するこ
とができる。さらに軸端部31,32は、軸受33,3
4から取外し可能である。
上下方向に変位可能となるようにするために、側板15
には、上下に延びる小判形の案内長孔43が形成され、
同様にして軸受33の上下の変位が許容されるように、
側板15には図13のように案内長孔42が形成され
る。これらの案内長孔42,43には、軸受33,34
が嵌まり込んで案内される。加圧ローラ7の軸端部3
1,32は、ベルト6の圧接される加圧ローラ本体の外
径よりも小さく、また軸受33,34の外径よりも小さ
く、挿脱孔66から取外すことができ、また挿入するこ
とができる。さらに軸端部31,32は、軸受33,3
4から取外し可能である。
【0076】定着装置本体2の側板15の外方(図3お
よび図4の左方、図19の紙面上方)に支持部材45が
配置される。この支持部材45は、定着ローラ3の半径
方向(図3および図4の上下方向、図19の左右方向)
に移動可能に、案内片46,47によって案内される。
案内片46,47は、側板15に取外し可能に取付けボ
ルト118,119によって固定され、支持部材45の
上下側部を案内する案内溝を側板15との間に形成する
案内部48,49を有する。
よび図4の左方、図19の紙面上方)に支持部材45が
配置される。この支持部材45は、定着ローラ3の半径
方向(図3および図4の上下方向、図19の左右方向)
に移動可能に、案内片46,47によって案内される。
案内片46,47は、側板15に取外し可能に取付けボ
ルト118,119によって固定され、支持部材45の
上下側部を案内する案内溝を側板15との間に形成する
案内部48,49を有する。
【0077】軸受26の内輪52には、ジャーナル24
が挿通される。外輪51と内輪52との間には、転動体
44が介在される。支持部材45の外方側、すなわち側
板15とは反対側(図3および図4の左方)において、
加熱ローラ5のジャーナル24にはまた、環状溝が形成
され、ここに止め輪54が弾発的に取外し可能に嵌合
し、これによってジャーナル24が軸線方向内方(図3
および図4の右方)に変位することが阻止される。さら
に軸受26の外輪51と支持部材45とは、外向きフラ
ンジ51の働きによって、外輪51、したがって軸受2
6が支持部材45に関して加熱ローラ5の軸線に沿って
内方(図3および図4では右方)に変位することが阻止
される。
が挿通される。外輪51と内輪52との間には、転動体
44が介在される。支持部材45の外方側、すなわち側
板15とは反対側(図3および図4の左方)において、
加熱ローラ5のジャーナル24にはまた、環状溝が形成
され、ここに止め輪54が弾発的に取外し可能に嵌合
し、これによってジャーナル24が軸線方向内方(図3
および図4の右方)に変位することが阻止される。さら
に軸受26の外輪51と支持部材45とは、外向きフラ
ンジ51の働きによって、外輪51、したがって軸受2
6が支持部材45に関して加熱ローラ5の軸線に沿って
内方(図3および図4では右方)に変位することが阻止
される。
【0078】再び、図12および図13を参照して、側
板14には、上述のように、ベルト6を定着装置本体2
内に挿入し、または定着装置本体2から離脱するための
挿脱孔66が形成される。さらに挿脱孔66に連なる開
口67が側板14に形成される。開口67は、加熱ロー
ラ5に関して定着ローラ3から遠去かる方向に延びる。
案内長孔42は、接続孔68を介して挿脱孔66に連通
して接続される。接続孔68の幅W1(図13参照)
は、加圧ローラ7の軸端部31の外径D1以上(W1≧
D1)である。したがって軸受33が案内長孔42に嵌
合されておらず、かつ軸受33に軸端部31が挿通して
いない状態では、この軸端部31は、接続孔68内を図
12の上下に移動することができる。加圧ローラ7の外
径は、挿脱孔66の図12における上下の間隔以下に定
められる。加圧ローラ7の軸端部31,32に軸受3
3,34が取付けられる構成は、加熱ローラ5のジャー
ナル23が軸受25によって支持されて支持部材73に
取付けられる後述する構成、およびもう1つのジャーナ
ル24が軸受26によって支持部材45に取付けられる
構成と同様である。軸受33,34に関連する止め輪を
着脱可能に取外すことによって、加圧ローラ7の軸端部
31,32から軸受33,34を取外すことができる。
上述の各止め輪の代わりにEリングが用いられてもよ
い。
板14には、上述のように、ベルト6を定着装置本体2
内に挿入し、または定着装置本体2から離脱するための
挿脱孔66が形成される。さらに挿脱孔66に連なる開
口67が側板14に形成される。開口67は、加熱ロー
ラ5に関して定着ローラ3から遠去かる方向に延びる。
案内長孔42は、接続孔68を介して挿脱孔66に連通
して接続される。接続孔68の幅W1(図13参照)
は、加圧ローラ7の軸端部31の外径D1以上(W1≧
D1)である。したがって軸受33が案内長孔42に嵌
合されておらず、かつ軸受33に軸端部31が挿通して
いない状態では、この軸端部31は、接続孔68内を図
12の上下に移動することができる。加圧ローラ7の外
径は、挿脱孔66の図12における上下の間隔以下に定
められる。加圧ローラ7の軸端部31,32に軸受3
3,34が取付けられる構成は、加熱ローラ5のジャー
ナル23が軸受25によって支持されて支持部材73に
取付けられる後述する構成、およびもう1つのジャーナ
ル24が軸受26によって支持部材45に取付けられる
構成と同様である。軸受33,34に関連する止め輪を
着脱可能に取外すことによって、加圧ローラ7の軸端部
31,32から軸受33,34を取外すことができる。
上述の各止め輪の代わりにEリングが用いられてもよ
い。
【0079】軸受19,20;25,26および33,
34は、ころがり軸受であり、その転動体44,76,
116,117は、球であってもよく、さらにころがり
軸受に代えて、すべり軸受が用いられてもよく、スラス
ト力およびラジアル力を受けることができる。
34は、ころがり軸受であり、その転動体44,76,
116,117は、球であってもよく、さらにころがり
軸受に代えて、すべり軸受が用いられてもよく、スラス
ト力およびラジアル力を受けることができる。
【0080】側板14の外方(図1および図2の右方、
図13の左方)には、挿脱孔66および開口67を塞
ぎ、さらに接続孔68を部分的に塞ぐ蓋71が配置され
る。蓋71は、補助板72と支持部材73とを含む。補
助板72は、複数(たとえば4)のボルト74が挿通す
るボルト挿通孔75が形成される。ボルト74は、側板
14に形成されたねじ孔76にそれぞれ着脱可能に螺合
する。こうして補助板72は、側板14に着脱可能に正
確に位置決めされて固定される。
図13の左方)には、挿脱孔66および開口67を塞
ぎ、さらに接続孔68を部分的に塞ぐ蓋71が配置され
る。蓋71は、補助板72と支持部材73とを含む。補
助板72は、複数(たとえば4)のボルト74が挿通す
るボルト挿通孔75が形成される。ボルト74は、側板
14に形成されたねじ孔76にそれぞれ着脱可能に螺合
する。こうして補助板72は、側板14に着脱可能に正
確に位置決めされて固定される。
【0081】補助板72には、定着ローラ3の軸端部1
7を支持する軸受19が取外し可能に嵌合して取付けら
れる。支持部材73には、軸受25が取外し可能に嵌合
される。補助板72には、この軸受25に対応してその
軸受25を定着ローラ3の前記半径方向に案内する小判
形の案内長孔77(図12参照)が形成される。
7を支持する軸受19が取外し可能に嵌合して取付けら
れる。支持部材73には、軸受25が取外し可能に嵌合
される。補助板72には、この軸受25に対応してその
軸受25を定着ローラ3の前記半径方向に案内する小判
形の案内長孔77(図12参照)が形成される。
【0082】図2を参照して、軸受25は、外輪78と
内輪79とそれらの間に介在される転動体76とを有す
る。支持部材73の外方(図1および図2の右方)で、
外輪78には外向きフランジ80形成され、これによっ
て外輪78、したがって軸受25が加熱ローラ5の軸線
方向内方(図1および図2の左方)に変位することが阻
止される。加熱ローラ5のジャーナル23には、内輪7
9よりも支持部材73の外方に止め輪81が取外し可能
に嵌合する。これによって軸端部23の軸線方向内方
(図2の左方)への変位が阻止される。
内輪79とそれらの間に介在される転動体76とを有す
る。支持部材73の外方(図1および図2の右方)で、
外輪78には外向きフランジ80形成され、これによっ
て外輪78、したがって軸受25が加熱ローラ5の軸線
方向内方(図1および図2の左方)に変位することが阻
止される。加熱ローラ5のジャーナル23には、内輪7
9よりも支持部材73の外方に止め輪81が取外し可能
に嵌合する。これによって軸端部23の軸線方向内方
(図2の左方)への変位が阻止される。
【0083】支持部材73には、定着ローラ3の前記半
径方向に垂直な上下方向に細長く延びる小判形の案内長
孔50が形成される。案内長孔50には、加熱ローラ5
のジャーナル23を支持する軸受25の外輪78が配置
される。
径方向に垂直な上下方向に細長く延びる小判形の案内長
孔50が形成される。案内長孔50には、加熱ローラ5
のジャーナル23を支持する軸受25の外輪78が配置
される。
【0084】図19および図20を参照して、軸受26
の外輪51は、支持部材45に形成された遊通孔142
を、緩やかに挿通して遊合する。すなわち外輪51の外
径と遊通孔142の内径との間にわずかな隙間が存在す
る。これによってベルト蛇行防止手段63の働きによっ
て加熱ローラ5のジャーナル23を支持する軸受25が
支持部材73に形成された案内長孔50に沿って変位し
て加熱ローラ5の軸線が傾くことが許容されるととも
に、ベルト張力付与ばね55,82の働きによって、加
熱ローラ5の軸線が傾くことが許容される。
の外輪51は、支持部材45に形成された遊通孔142
を、緩やかに挿通して遊合する。すなわち外輪51の外
径と遊通孔142の内径との間にわずかな隙間が存在す
る。これによってベルト蛇行防止手段63の働きによっ
て加熱ローラ5のジャーナル23を支持する軸受25が
支持部材73に形成された案内長孔50に沿って変位し
て加熱ローラ5の軸線が傾くことが許容されるととも
に、ベルト張力付与ばね55,82の働きによって、加
熱ローラ5の軸線が傾くことが許容される。
【0085】軸受26の内輪52と加熱ローラ5のジャ
ーナル24に関しては、図4に示されるように、加熱ロ
ーラ5の軸線に沿って相互の変位が許容されるようにジ
ャーナル24は内輪52を緩やかに挿通する。したがっ
て加熱ローラ5が軸線方向に膨張することが許容され
る。この加熱ローラ5の定着動作時の熱膨張によって、
図4に示されるように、軸受26と止め輪54との間の
隙間d2が生じることが可能である。この隙間d2は、
定着動作時に、たとえば1.5〜2mmであってもよ
い。
ーナル24に関しては、図4に示されるように、加熱ロ
ーラ5の軸線に沿って相互の変位が許容されるようにジ
ャーナル24は内輪52を緩やかに挿通する。したがっ
て加熱ローラ5が軸線方向に膨張することが許容され
る。この加熱ローラ5の定着動作時の熱膨張によって、
図4に示されるように、軸受26と止め輪54との間の
隙間d2が生じることが可能である。この隙間d2は、
定着動作時に、たとえば1.5〜2mmであってもよ
い。
【0086】これに対して加熱ローラ5のジャーナル2
3は、特に図2に明らかに示されるように、側板14に
関して加熱ローラ5の軸線方向(図2の左右方向)の相
互の変位量が零またはほとんど零であって、加熱ローラ
5のジャーナル23と側板14との軸線方向の変位が阻
止される。そのためにジャーナル23には止め輪81と
後述の止め輪138とによって軸受25の外輪78との
加熱ローラ5の軸線方向に沿う変位が阻止されており、
また補助板72に設けられる案内片93,94の案内部
95,96によって、補助板72を介して支持部材73
は側板14と加熱ローラ5の軸線方向に沿う変位が阻止
されている。さらに軸受25の外輪78と支持部材73
とは、外向きフランジ80の働きによって、外輪78、
したがって軸受25が支持部材73に関して加熱ローラ
5の軸線に沿って内方(図2の左方)に変位することが
阻止される。ジャーナル23が支持部材73に関して加
熱ローラ5の軸線方向外方(図2の左方)に変位するこ
とを阻止するために、変位制御部材139は、内輪79
と外輪78との軸線方向内方(図2の左方)の端面に当
接し、支持部材73と変位制限部材139との間に、ベ
ルト蛇行防止手段63の蛇行検出用ばね127が、ほぼ
ぴったりと介在される。
3は、特に図2に明らかに示されるように、側板14に
関して加熱ローラ5の軸線方向(図2の左右方向)の相
互の変位量が零またはほとんど零であって、加熱ローラ
5のジャーナル23と側板14との軸線方向の変位が阻
止される。そのためにジャーナル23には止め輪81と
後述の止め輪138とによって軸受25の外輪78との
加熱ローラ5の軸線方向に沿う変位が阻止されており、
また補助板72に設けられる案内片93,94の案内部
95,96によって、補助板72を介して支持部材73
は側板14と加熱ローラ5の軸線方向に沿う変位が阻止
されている。さらに軸受25の外輪78と支持部材73
とは、外向きフランジ80の働きによって、外輪78、
したがって軸受25が支持部材73に関して加熱ローラ
5の軸線に沿って内方(図2の左方)に変位することが
阻止される。ジャーナル23が支持部材73に関して加
熱ローラ5の軸線方向外方(図2の左方)に変位するこ
とを阻止するために、変位制御部材139は、内輪79
と外輪78との軸線方向内方(図2の左方)の端面に当
接し、支持部材73と変位制限部材139との間に、ベ
ルト蛇行防止手段63の蛇行検出用ばね127が、ほぼ
ぴったりと介在される。
【0087】支持部材73には、ベルト張力付与ばね8
2の一端部83が取外し可能に係止される。ばね82の
他端部84は、ばね係止片85に係止される。ばね82
は、開口67に位置する。ばね係止片85の立上がり部
86には、ねじ孔87が刻設される。
2の一端部83が取外し可能に係止される。ばね82の
他端部84は、ばね係止片85に係止される。ばね82
は、開口67に位置する。ばね係止片85の立上がり部
86には、ねじ孔87が刻設される。
【0088】補助板72のばね係止片85よりも加熱ロ
ーラ5から遠去かった図1の下方には、起立部88が形
成される。この起立部88には、ばね力調整用ボルト8
9が挿通するボルト挿通孔90が形成される。ボルト挿
通孔90の雄ねじが刻設された軸部がねじ孔87に螺合
する。ボルト89のボルト頭は、起立部88に当接す
る。こうしてボルト89をその軸線まわりに角変位する
ことによって、ばね係止片85が図12の左右方向に変
位調整され、ベルト6の張力が調整される。
ーラ5から遠去かった図1の下方には、起立部88が形
成される。この起立部88には、ばね力調整用ボルト8
9が挿通するボルト挿通孔90が形成される。ボルト挿
通孔90の雄ねじが刻設された軸部がねじ孔87に螺合
する。ボルト89のボルト頭は、起立部88に当接す
る。こうしてボルト89をその軸線まわりに角変位する
ことによって、ばね係止片85が図12の左右方向に変
位調整され、ベルト6の張力が調整される。
【0089】ばね係止片85には、ばね82の延びる方
向に沿う調整用長孔91が形成される。調整用ボルト9
2は、この調整用長孔91を挿通し、側板14に刻設さ
れたねじ孔に螺合する。こうしてボルト92を緩めた状
態で、ボルト89によってベルト6の張力を設定し、そ
の後、ボルト92を締付けることによってばね係止片8
5を補助板72に固定する。補助板72には、側板14
に形成された開口67に重なるように対応して、開口9
8が形成される。これらの開口67,98には、ばね8
2が配置される。
向に沿う調整用長孔91が形成される。調整用ボルト9
2は、この調整用長孔91を挿通し、側板14に刻設さ
れたねじ孔に螺合する。こうしてボルト92を緩めた状
態で、ボルト89によってベルト6の張力を設定し、そ
の後、ボルト92を締付けることによってばね係止片8
5を補助板72に固定する。補助板72には、側板14
に形成された開口67に重なるように対応して、開口9
8が形成される。これらの開口67,98には、ばね8
2が配置される。
【0090】挿脱孔66は、定着ローラ3および加熱ロ
ーラ5に張架されているベルト6の断面外径よりも大き
い形状を有する。これによってベルト6を、ほぼ張架状
態の形状のままで、側板14の外方に引出し、また定着
装置本体2内に挿入することを容易に行うことができ
る。
ーラ5に張架されているベルト6の断面外径よりも大き
い形状を有する。これによってベルト6を、ほぼ張架状
態の形状のままで、側板14の外方に引出し、また定着
装置本体2内に挿入することを容易に行うことができ
る。
【0091】再び図1を参照して、定着ローラ3の軸端
部17を支持する軸受19は、外輪104と内輪105
とそれらの間に介在される転動体117とを有する。外
輪104には、補助板72の外方で止め輪106が弾発
的に取外し可能に嵌合する。軸端部17には、内輪10
5の外方で止め輪107が取外し可能に弾発的に嵌合す
る。こうして外輪104、したがって軸受19の軸線方
向内方(図1の左方)への変位が阻止されるとともに、
内輪105、したがって軸受19の軸線方向外方(図1
の右方)への変位が阻止される。定着ローラ3は、図3
に示される止め輪21,103および図1に示される止
め輪106,107によって、側板14,15を含む定
着装置本体2との軸線方向の変位が阻止される。
部17を支持する軸受19は、外輪104と内輪105
とそれらの間に介在される転動体117とを有する。外
輪104には、補助板72の外方で止め輪106が弾発
的に取外し可能に嵌合する。軸端部17には、内輪10
5の外方で止め輪107が取外し可能に弾発的に嵌合す
る。こうして外輪104、したがって軸受19の軸線方
向内方(図1の左方)への変位が阻止されるとともに、
内輪105、したがって軸受19の軸線方向外方(図1
の右方)への変位が阻止される。定着ローラ3は、図3
に示される止め輪21,103および図1に示される止
め輪106,107によって、側板14,15を含む定
着装置本体2との軸線方向の変位が阻止される。
【0092】定着ローラ3と加熱ローラ5とにわたって
巻掛けられているベルト6を取外すにあたっては、ベル
ト張力付与ばね55,82の端部56,57;83,8
4の少なくとも一方を取外し、ベルト6の張力を解除す
る。また加圧ローラ7の軸受33に関連するばね36の
端部39,40のいずれか一方を取外して加圧力を解除
し、またこの加圧ローラ7のもう1つの軸受34(前述
の図20参照)に関しても同様にして加圧力を解除す
る。
巻掛けられているベルト6を取外すにあたっては、ベル
ト張力付与ばね55,82の端部56,57;83,8
4の少なくとも一方を取外し、ベルト6の張力を解除す
る。また加圧ローラ7の軸受33に関連するばね36の
端部39,40のいずれか一方を取外して加圧力を解除
し、またこの加圧ローラ7のもう1つの軸受34(前述
の図20参照)に関しても同様にして加圧力を解除す
る。
【0093】次に、加熱ローラ5の軸受25と定着ロー
ラ3の軸受19に関連して設けられている止め輪81,
107を取外す。その後、補助板72を固定しているボ
ルト74を取外し、こうして蓋71を側板14から取外
す。これによって挿脱孔66が外方に臨む。この状態
で、ベルト6を挿脱孔66から側板14の外方に引出す
ことができる。
ラ3の軸受19に関連して設けられている止め輪81,
107を取外す。その後、補助板72を固定しているボ
ルト74を取外し、こうして蓋71を側板14から取外
す。これによって挿脱孔66が外方に臨む。この状態
で、ベルト6を挿脱孔66から側板14の外方に引出す
ことができる。
【0094】挿脱孔66から側板14の外方には、上述
のようにベルト6を引出すことができるだけでなく、次
のように加熱ローラ5および定着ローラ3を個別的に取
出すことができ、さらにまた、ベルト6と加熱ローラ5
と定着ローラ3とを同時に挿脱孔66から側板14の外
方に引出すことも、可能である。
のようにベルト6を引出すことができるだけでなく、次
のように加熱ローラ5および定着ローラ3を個別的に取
出すことができ、さらにまた、ベルト6と加熱ローラ5
と定着ローラ3とを同時に挿脱孔66から側板14の外
方に引出すことも、可能である。
【0095】加熱ローラ5を挿脱孔66から取出すに先
立ち、まず、止め輪54を取外す。こうして加熱ローラ
を、側板14の外方に引出すことができる。これによっ
てベルト蛇行防止装置63を分解する必要はなく、作業
性が良好である。
立ち、まず、止め輪54を取外す。こうして加熱ローラ
を、側板14の外方に引出すことができる。これによっ
てベルト蛇行防止装置63を分解する必要はなく、作業
性が良好である。
【0096】さらにまた定着ローラ3を定着装置本体2
から取外すには、図1における軸端部18に取付けられ
ている止め輪21を外す。これによって定着ローラ3を
側板14から外方に挿脱孔66を経て取出すことができ
る。
から取外すには、図1における軸端部18に取付けられ
ている止め輪21を外す。これによって定着ローラ3を
側板14から外方に挿脱孔66を経て取出すことができ
る。
【0097】さらに加圧ローラ7を定着装置本体2から
挿脱孔66を経て取出すこともまた可能である。このた
めに先ず、加圧ローラ7の軸端部31(図13),32
(図20)から軸受33,34を取外す。軸受33,3
4を、側板14,15の案内長孔42,43から取外
す。そこで図13の軸端部31を、接続孔68を経て挿
脱孔66にもたらす。こうして加圧ローラ7を挿脱孔6
6から側板14の外方に取出すことができる。
挿脱孔66を経て取出すこともまた可能である。このた
めに先ず、加圧ローラ7の軸端部31(図13),32
(図20)から軸受33,34を取外す。軸受33,3
4を、側板14,15の案内長孔42,43から取外
す。そこで図13の軸端部31を、接続孔68を経て挿
脱孔66にもたらす。こうして加圧ローラ7を挿脱孔6
6から側板14の外方に取出すことができる。
【0098】加熱ローラ5を定着装置本体2から側板1
5の外方に取出すこともできる。このためには、図20
に示される支持部材45とともに、加熱ローラ5を、図
20に示される開口64から側板15の外方に取出すこ
とができる。
5の外方に取出すこともできる。このためには、図20
に示される支持部材45とともに、加熱ローラ5を、図
20に示される開口64から側板15の外方に取出すこ
とができる。
【0099】このような加熱ローラ5の取出しに先立
ち、案内片46,47を、側板15から取付けボルト1
18,119を着脱自在に取外し、これによって支持部
材45を側板15から取外すことができる。あるいはま
た加熱ローラ5のジャーナル24を支持部材45から軸
受26とともに取外し、この状態で加熱ローラ5を定着
装置本体2の内方に変位する。これによって支持部材4
5を、案内片46,47に沿ってたとえば図20の左方
に移動し、取外すことができる。
ち、案内片46,47を、側板15から取付けボルト1
18,119を着脱自在に取外し、これによって支持部
材45を側板15から取外すことができる。あるいはま
た加熱ローラ5のジャーナル24を支持部材45から軸
受26とともに取外し、この状態で加熱ローラ5を定着
装置本体2の内方に変位する。これによって支持部材4
5を、案内片46,47に沿ってたとえば図20の左方
に移動し、取外すことができる。
【0100】図1、図2、図12、図13および図15
を参照して、ベルト蛇行防止手段63を説明する。蛇行
検出部材120は、加熱ローラ5のジャーナル23に配
置され、このジャーナル23が、検出部材本体145を
相互に回転自在に挿通し、これによって蛇行検出部材1
20は、ジャーナル23に支持される。ジャーナル23
の外径は、加熱ローラ5のベルト6を案内するベルト案
内部121の外径未満となるように小径に形成される。
この蛇行検出部材120は、接触面122を有するベル
ト接触部材123を有する。蛇行検出部材120は、前
述の検出部材本体145と、ベルト接触部材123とを
有する。このベルト接触部材123の中央孔146に
は、検出部材本体145の中空の直円筒状の軸部147
が挿通し、嵌め込まれ、または圧入されて、固定され
る。検出部材本体145のベルト接触部材123に臨む
端面148は、加熱ローラ5の回転軸線に垂直であり、
ベルト接触部材123の接触面122とは反対側の端面
に面接触して当接する。検出部材本体145は、加熱ロ
ーラ5のジャーナル24との低摩擦係数で良好に摺動す
る摺動性に優れた合成樹脂材料、たとえばPPS(ポリ
フェニレンサルファイド)系樹脂から成ってもよく、ベ
ルト接触部材123は、その検出部材本体145の材料
よりも耐摩耗性に優れた合成樹脂材料であるポリアミド
イミド樹脂から成ってもよい。これらの検出部材本体1
45とベルト接触部材123とは、合成樹脂成形によっ
て一体的に製造されてもよく、または別体で製造され
て、両者が、前述のように嵌め込みまたは圧入によって
強固に固定されてもよく、さらにまた接着剤を用いて両
者145,123が固定されてもよい。
を参照して、ベルト蛇行防止手段63を説明する。蛇行
検出部材120は、加熱ローラ5のジャーナル23に配
置され、このジャーナル23が、検出部材本体145を
相互に回転自在に挿通し、これによって蛇行検出部材1
20は、ジャーナル23に支持される。ジャーナル23
の外径は、加熱ローラ5のベルト6を案内するベルト案
内部121の外径未満となるように小径に形成される。
この蛇行検出部材120は、接触面122を有するベル
ト接触部材123を有する。蛇行検出部材120は、前
述の検出部材本体145と、ベルト接触部材123とを
有する。このベルト接触部材123の中央孔146に
は、検出部材本体145の中空の直円筒状の軸部147
が挿通し、嵌め込まれ、または圧入されて、固定され
る。検出部材本体145のベルト接触部材123に臨む
端面148は、加熱ローラ5の回転軸線に垂直であり、
ベルト接触部材123の接触面122とは反対側の端面
に面接触して当接する。検出部材本体145は、加熱ロ
ーラ5のジャーナル24との低摩擦係数で良好に摺動す
る摺動性に優れた合成樹脂材料、たとえばPPS(ポリ
フェニレンサルファイド)系樹脂から成ってもよく、ベ
ルト接触部材123は、その検出部材本体145の材料
よりも耐摩耗性に優れた合成樹脂材料であるポリアミド
イミド樹脂から成ってもよい。これらの検出部材本体1
45とベルト接触部材123とは、合成樹脂成形によっ
て一体的に製造されてもよく、または別体で製造され
て、両者が、前述のように嵌め込みまたは圧入によって
強固に固定されてもよく、さらにまた接着剤を用いて両
者145,123が固定されてもよい。
【0101】接触面122は、加熱ローラ5の回転軸線
を含む平面内で、その軸線と成す角度θ1(図2参照)
は、ほぼ垂直に選ばれる。蛇行検出部材120のベルト
接触部材123の接触面122は、加熱ローラ5の軸線
を含む平面内で、その軸線と成す角度θ1(図2参照)
が、ほぼ垂直、すなわち90度または90度未満であっ
てほぼ90度である値、たとえば70〜90度の範囲に
選ばれてもよく、または85〜90度の範囲に選ばれて
もよく、89度であってもよい。このように角度θ1
を、ほぼ垂直に定めることによって、ベルト6の蛇行量
を減少し、しかもベルト6の寿命を長くすることができ
ることが、本件発明者の実験によって確認された。ベル
ト接触部材123の接触面122の小径側の端部124
の外径は、加熱ローラ5のベルト案内部121の外径に
等しい。
を含む平面内で、その軸線と成す角度θ1(図2参照)
は、ほぼ垂直に選ばれる。蛇行検出部材120のベルト
接触部材123の接触面122は、加熱ローラ5の軸線
を含む平面内で、その軸線と成す角度θ1(図2参照)
が、ほぼ垂直、すなわち90度または90度未満であっ
てほぼ90度である値、たとえば70〜90度の範囲に
選ばれてもよく、または85〜90度の範囲に選ばれて
もよく、89度であってもよい。このように角度θ1
を、ほぼ垂直に定めることによって、ベルト6の蛇行量
を減少し、しかもベルト6の寿命を長くすることができ
ることが、本件発明者の実験によって確認された。ベル
ト接触部材123の接触面122の小径側の端部124
の外径は、加熱ローラ5のベルト案内部121の外径に
等しい。
【0102】ジャーナル23は、加熱ローラ5のベルト
6が巻掛けられるベルト案内部121よりも小さい外径
を有する。このジャーナル23は、蛇行検出部材120
を同軸に挿通する。ジャーナル23の軸線方向外方(図
1の右方)の端部は、軸受25を介して支持部材45に
支持される。
6が巻掛けられるベルト案内部121よりも小さい外径
を有する。このジャーナル23は、蛇行検出部材120
を同軸に挿通する。ジャーナル23の軸線方向外方(図
1の右方)の端部は、軸受25を介して支持部材45に
支持される。
【0103】ローラ支持手段140を構成する支持部材
73には、前述の案内長孔50が形成される。この案内
長孔50によって、軸受25は図1の紙面に垂直方向の
変位が可能になり、すなわち図12および図13の上下
方向の変位が可能になる。この案内長孔50の延びる変
位方向は、支持部材73の図1における上下方向、図1
2および図13の左右方向にそれぞれ直交する方向であ
る。
73には、前述の案内長孔50が形成される。この案内
長孔50によって、軸受25は図1の紙面に垂直方向の
変位が可能になり、すなわち図12および図13の上下
方向の変位が可能になる。この案内長孔50の延びる変
位方向は、支持部材73の図1における上下方向、図1
2および図13の左右方向にそれぞれ直交する方向であ
る。
【0104】蛇行検出部材120のベルト接触部材12
3よりも軸線方向外方(図1および図2の右方)には、
直円筒状の索条案内部125が一体的に形成される。こ
の索条案内部125には、その索条案内部125の軸線
方向外方(図1および図2の右方)寄りで、半径方向外
方に隆起したフランジ126が形成される。フランジ1
26の外周面は、索条案内部125から軸線方向外方に
なるにつれて外径が大きく形成された円錐台状に形成さ
れる。
3よりも軸線方向外方(図1および図2の右方)には、
直円筒状の索条案内部125が一体的に形成される。こ
の索条案内部125には、その索条案内部125の軸線
方向外方(図1および図2の右方)寄りで、半径方向外
方に隆起したフランジ126が形成される。フランジ1
26の外周面は、索条案内部125から軸線方向外方に
なるにつれて外径が大きく形成された円錐台状に形成さ
れる。
【0105】さらに蛇行検出用ばね127は、大略的に
U字状に軸受26のほぼ下半周を囲む。蛇行検出用ばね
127の2つの上端部128,129は、支持部材73
のピン130,131に係止される。こうして案内長孔
50内の軸受25、したがって加熱ローラ5のジャーナ
ル23には、図1の紙面上方、図12および図13の上
方に向かう一方の方向のばね力が与えられる。
U字状に軸受26のほぼ下半周を囲む。蛇行検出用ばね
127の2つの上端部128,129は、支持部材73
のピン130,131に係止される。こうして案内長孔
50内の軸受25、したがって加熱ローラ5のジャーナ
ル23には、図1の紙面上方、図12および図13の上
方に向かう一方の方向のばね力が与えられる。
【0106】ばね127のばね力によって、長孔50の
上端部143(図2参照)に軸受25の外輪78が当接
している状態では、ベルト6は、そのベルト6の幅方向
に、したがって加熱ローラ5の軸線方向に、蛇行検出部
材120寄りに変位して走行する。
上端部143(図2参照)に軸受25の外輪78が当接
している状態では、ベルト6は、そのベルト6の幅方向
に、したがって加熱ローラ5の軸線方向に、蛇行検出部
材120寄りに変位して走行する。
【0107】索条132は可撓性を有し、伸縮せず、図
13に明らかに示されるようにその一端部133は、ピ
ン134によって蛇行検出部材120に連結され、こう
して一端部133が索条案内部125に固定される。索
条132の他端部135は、ピン136によって支持部
材73に取外し可能に連結されて固定される。この索条
132は、索条案内部125に、蛇行検出用ばね127
とはほぼ反対側で周方向に部分的に、たとえば約半周巻
掛けられる。こうして索条132は、索条検出部材12
0が、加熱ローラ5と同一の回転方向である矢符137
(図13参照)に角変位するとき、その索条132は、
索条案内部125に巻き付き、これによって加熱ローラ
5のジャーナル23は、蛇行検出用ばね127による図
12および図13の上方である一方の方向のばね力に抗
して、ジャーナル23を図12および図13の下方であ
る他方の方向に変位させる。
13に明らかに示されるようにその一端部133は、ピ
ン134によって蛇行検出部材120に連結され、こう
して一端部133が索条案内部125に固定される。索
条132の他端部135は、ピン136によって支持部
材73に取外し可能に連結されて固定される。この索条
132は、索条案内部125に、蛇行検出用ばね127
とはほぼ反対側で周方向に部分的に、たとえば約半周巻
掛けられる。こうして索条132は、索条検出部材12
0が、加熱ローラ5と同一の回転方向である矢符137
(図13参照)に角変位するとき、その索条132は、
索条案内部125に巻き付き、これによって加熱ローラ
5のジャーナル23は、蛇行検出用ばね127による図
12および図13の上方である一方の方向のばね力に抗
して、ジャーナル23を図12および図13の下方であ
る他方の方向に変位させる。
【0108】ベルト6が蛇行して蛇行検出部材120の
ベルト接触部材123の接触面122に乗り上げて接触
すると、そのベルト幅方向の蛇行量に応じて蛇行検出部
材120には、大きな回転トルクが作用する。これによ
って索条案内部125に索条132が巻き付く。これに
よってジャーナル23が図12および図13の下方に変
位する。したがってベルト6には、側板14側への蛇行
成分が発生し、初期の側板15側への蛇行成分と打消し
合うまで、ジャーナル23が案内長孔50に沿って下方
に変位されることになる。
ベルト接触部材123の接触面122に乗り上げて接触
すると、そのベルト幅方向の蛇行量に応じて蛇行検出部
材120には、大きな回転トルクが作用する。これによ
って索条案内部125に索条132が巻き付く。これに
よってジャーナル23が図12および図13の下方に変
位する。したがってベルト6には、側板14側への蛇行
成分が発生し、初期の側板15側への蛇行成分と打消し
合うまで、ジャーナル23が案内長孔50に沿って下方
に変位されることになる。
【0109】このようにベルト6が蛇行してベルト接触
部材123に乗り上げて接触することによって、ベルト
6と接触面122との間に摩擦力が作用し、こうして上
述のように蛇行検出部材120がジャーナル23に対し
て回転させられる。この回転によって前述のように索条
132が索条案内部125に巻き付くことになる。この
索条132の巻取り力と蛇行検出用ばね127のばね力
とが平衡し、ジャーナル26の図12および図13にお
ける下方への変位量が規制され、こうして或る一定位置
にベルト6の端部の接触面122上の位置が維持される
ことになる。
部材123に乗り上げて接触することによって、ベルト
6と接触面122との間に摩擦力が作用し、こうして上
述のように蛇行検出部材120がジャーナル23に対し
て回転させられる。この回転によって前述のように索条
132が索条案内部125に巻き付くことになる。この
索条132の巻取り力と蛇行検出用ばね127のばね力
とが平衡し、ジャーナル26の図12および図13にお
ける下方への変位量が規制され、こうして或る一定位置
にベルト6の端部の接触面122上の位置が維持される
ことになる。
【0110】ジャーナル23が図12および図13の下
方に上述のように変位する力が作用するとき、その加熱
ローラ5の他方のジャーナル24側において、図4に明
らかに示されるように支持部材45の遊通孔142に軸
受26の外輪51が隙間を有して緩やかに挿通している
ことによって、または本発明の実施の他の形態では、軸
受25のがたつきなどによって、定着ローラ3の軸線を
含む一仮想平面に対して加熱ローラ5の軸線が傾斜する
ことが許容される。これによって上述のようにジャーナ
ル23の図12および図13の下方へのベルト蛇行防止
のための変位が可能になる。
方に上述のように変位する力が作用するとき、その加熱
ローラ5の他方のジャーナル24側において、図4に明
らかに示されるように支持部材45の遊通孔142に軸
受26の外輪51が隙間を有して緩やかに挿通している
ことによって、または本発明の実施の他の形態では、軸
受25のがたつきなどによって、定着ローラ3の軸線を
含む一仮想平面に対して加熱ローラ5の軸線が傾斜する
ことが許容される。これによって上述のようにジャーナ
ル23の図12および図13の下方へのベルト蛇行防止
のための変位が可能になる。
【0111】図1および図2を参照して、フランジ12
6よりもジャーナル23の軸線方向外方には、そのジャ
ーナル23に止め輪138が着脱可能に取付けられる。
この止め輪138の働きによって、蛇行検出部材120
はジャーナル23の軸線方向外方への変位が阻止され
る。蛇行検出部材120の端部124は、加熱ローラ5
のベルト案内部121の端面に当接して、軸線方向内方
(図1および図2の右方)への変位が制限される。
6よりもジャーナル23の軸線方向外方には、そのジャ
ーナル23に止め輪138が着脱可能に取付けられる。
この止め輪138の働きによって、蛇行検出部材120
はジャーナル23の軸線方向外方への変位が阻止され
る。蛇行検出部材120の端部124は、加熱ローラ5
のベルト案内部121の端面に当接して、軸線方向内方
(図1および図2の右方)への変位が制限される。
【0112】さらに止め輪138と軸受25との間に
は、円板状の変位制限部材139が介在される。この変
位制限部材139は、軸受25の外輪78よりも大きい
外径を有し、さらに蛇行検出用ばね127のU字状に巻
掛けられた湾曲部よりもやや大きい外径を有する。これ
によって蛇行検出用ばね127が外輪78の外周面から
図1および図2の右方に変位して外れてしまうことが防
がれる。さらにこの変位制限部材139は、フランジ1
26よりも大きい外径を有するので、索条132が軸受
26および蛇行検出用ばね127に接触することが防が
れ、また絡まるおそれがなく、また索条132がジャー
ナル23の軸線方向外方(図1および図2の右方)に大
きく変位することが防がれる。こうしてベルト6の蛇行
防止動作が確実に達成される。
は、円板状の変位制限部材139が介在される。この変
位制限部材139は、軸受25の外輪78よりも大きい
外径を有し、さらに蛇行検出用ばね127のU字状に巻
掛けられた湾曲部よりもやや大きい外径を有する。これ
によって蛇行検出用ばね127が外輪78の外周面から
図1および図2の右方に変位して外れてしまうことが防
がれる。さらにこの変位制限部材139は、フランジ1
26よりも大きい外径を有するので、索条132が軸受
26および蛇行検出用ばね127に接触することが防が
れ、また絡まるおそれがなく、また索条132がジャー
ナル23の軸線方向外方(図1および図2の右方)に大
きく変位することが防がれる。こうしてベルト6の蛇行
防止動作が確実に達成される。
【0113】蛇行検出部材120に一体的に形成される
索条案内部125と、蛇行検出用ばね127と、索条1
32とを含む構成要素は、ローラ軸端部変位手段を構成
する。
索条案内部125と、蛇行検出用ばね127と、索条1
32とを含む構成要素は、ローラ軸端部変位手段を構成
する。
【0114】本発明の実施の他の形態では、索条132
に代えて、ぜんまいばねを用い、蛇行検出用ばね127
を省略してもよい。索条132を用いる代わりに、蛇行
検出部材120に同軸のピニオンを固定し、支持部材7
3には、ピニオンに噛合するラックを固定し、これによ
ってジャーナル23を変位するようにしてもよく、ある
いは剛性ロッドの一端部を蛇行検出部材120の側壁に
ピン結合し、そのロッドの他端部を支持部材73にピン
結合して、ベルト6の蛇行時にジャーナル23を変位す
るように構成してもよい。
に代えて、ぜんまいばねを用い、蛇行検出用ばね127
を省略してもよい。索条132を用いる代わりに、蛇行
検出部材120に同軸のピニオンを固定し、支持部材7
3には、ピニオンに噛合するラックを固定し、これによ
ってジャーナル23を変位するようにしてもよく、ある
いは剛性ロッドの一端部を蛇行検出部材120の側壁に
ピン結合し、そのロッドの他端部を支持部材73にピン
結合して、ベルト6の蛇行時にジャーナル23を変位す
るように構成してもよい。
【0115】ベルト6は、たとえば厚み40〜50μm
の熱膨張率が比較的小さい金属材料であるNiの外表面
に、トナーのオフセットを防ぐために厚み約120μm
の合成樹脂、たとえばシリコン樹脂から成る被覆層が形
成された構成を有する。蛇行検出部材120は、金属製
であってもよく、または耐摩耗性に優れた合成樹脂材
料、たとえばポリアミドイミド系合成樹脂から成っても
よい。
の熱膨張率が比較的小さい金属材料であるNiの外表面
に、トナーのオフセットを防ぐために厚み約120μm
の合成樹脂、たとえばシリコン樹脂から成る被覆層が形
成された構成を有する。蛇行検出部材120は、金属製
であってもよく、または耐摩耗性に優れた合成樹脂材
料、たとえばポリアミドイミド系合成樹脂から成っても
よい。
【0116】上述の図1〜図20および後述の図21、
図22に示す実施の形態では、ベルト蛇行防止装置63
は、側板14の内方(図1および図2の左方)で、その
側板14寄りに設けられる。したがってベルト6の交換
時などにおいて、蓋71の付近に設けられているベルト
蛇行検出装置63の点検を容易に行うことができるとと
もに、蛇行検出部材120を、止め輪81,138を取
外すことによって、容易に交換可能である。
図22に示す実施の形態では、ベルト蛇行防止装置63
は、側板14の内方(図1および図2の左方)で、その
側板14寄りに設けられる。したがってベルト6の交換
時などにおいて、蓋71の付近に設けられているベルト
蛇行検出装置63の点検を容易に行うことができるとと
もに、蛇行検出部材120を、止め輪81,138を取
外すことによって、容易に交換可能である。
【0117】図21は、加熱ローラ本体151の軸線方
向両端部にそれぞれ設けられる電力供給手段153,1
54に備えられた組合せ体190,190aを簡略化し
て示す図である。組合せ体190,190aのナット1
84,184aとボルト185,185aとのねじの方
向216,217は、加熱ローラ本体151の軸線まわ
りの回転方向215の回転によって、締付けられる方向
であり、ボルト185,185aの前記回転方向215
とは逆方向の方向である。すなわちボルト185,18
5aを、組立作業者がドライバを用いて回転するとき、
これらの締付け方向216,217は相互に逆方向であ
る。これによって加熱ローラ本体151が回転方向21
5に回転して加熱定着動作を行うとき、ボルト185,
185aがナット184,184aに対して緩んで離脱
するおそれはなく、これらの電力供給手段153,15
4によって面状発熱体152への電力の供給が確実にな
る。
向両端部にそれぞれ設けられる電力供給手段153,1
54に備えられた組合せ体190,190aを簡略化し
て示す図である。組合せ体190,190aのナット1
84,184aとボルト185,185aとのねじの方
向216,217は、加熱ローラ本体151の軸線まわ
りの回転方向215の回転によって、締付けられる方向
であり、ボルト185,185aの前記回転方向215
とは逆方向の方向である。すなわちボルト185,18
5aを、組立作業者がドライバを用いて回転するとき、
これらの締付け方向216,217は相互に逆方向であ
る。これによって加熱ローラ本体151が回転方向21
5に回転して加熱定着動作を行うとき、ボルト185,
185aがナット184,184aに対して緩んで離脱
するおそれはなく、これらの電力供給手段153,15
4によって面状発熱体152への電力の供給が確実にな
る。
【0118】図22は、面状発熱体152に関連する簡
略化した電気回路図である。加熱ローラ本体151の軸
線方向の端部には温度検出素子218が接触して設けら
れ、加熱ローラ本体151の表面の温度が検出される。
面状発熱体152に電気的に接続された可撓性ライン2
13,213aは、さらに電源回路219に接続されて
電力が供給される。この電源回路219から面状発熱体
152に供給される電力は、温度制御回路220によっ
て制御される。温度制御回路220は温度検出素子21
8の出力と、温度設定回路221との出力に応答し、温
度検出素子218によって検出される温度が、温度設定
回路221において設定された温度に一致するように、
電源回路219が面状発熱体152に供給する電力を制
御する。これによって加熱ローラ本体151の表面の温
度が、加熱定着に適した温度に一定に保たれる。また温
度検出素子218、温度制御回路220および電源回路
219などの故障などによって面状発熱体152が前述
の異常な高温度になったときには、温度ヒューズ162
の働きによって電力が遮断され、安全性が確保される。
略化した電気回路図である。加熱ローラ本体151の軸
線方向の端部には温度検出素子218が接触して設けら
れ、加熱ローラ本体151の表面の温度が検出される。
面状発熱体152に電気的に接続された可撓性ライン2
13,213aは、さらに電源回路219に接続されて
電力が供給される。この電源回路219から面状発熱体
152に供給される電力は、温度制御回路220によっ
て制御される。温度制御回路220は温度検出素子21
8の出力と、温度設定回路221との出力に応答し、温
度検出素子218によって検出される温度が、温度設定
回路221において設定された温度に一致するように、
電源回路219が面状発熱体152に供給する電力を制
御する。これによって加熱ローラ本体151の表面の温
度が、加熱定着に適した温度に一定に保たれる。また温
度検出素子218、温度制御回路220および電源回路
219などの故障などによって面状発熱体152が前述
の異常な高温度になったときには、温度ヒューズ162
の働きによって電力が遮断され、安全性が確保される。
【0119】本発明の実施の他の形態を図23〜図29
を参照して説明する。この実施の形態は、前述の図1〜
図22の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の
参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、ジャ
ーナル24に関連する電力供給手段154の構成が、前
述の実施の形態とは異なっている。
を参照して説明する。この実施の形態は、前述の図1〜
図22の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の
参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、ジャ
ーナル24に関連する電力供給手段154の構成が、前
述の実施の形態とは異なっている。
【0120】図23はジャーナル24とそのジャーナル
24に関連して設けられた電力供給手段154との構成
を示す断面図であり、図24は本件ベルト定着装置の左
側面図である。これらの図23および図24に示される
構成は、前述の図4および図20に示される構成に対応
する。これらの図面を参照して、加熱ローラ本体151
の端部には、ジャーナル24のフランジ175aが圧入
されて固定される。ジャーナル24内には、スリーブ1
92aの筒部193aが挿通され、フランジ194aが
ジャーナル軸部176aの端面に当接する。組合せ体1
90aを構成するボルト185aとナット181aとが
設けられる。このボルト185aのボルト頭部189a
は、スパナなどに掛合可能な六角形のボルト掛合部を有
し、ボルト頭部189aの頂面は集電部225である。
この集電部225は、加熱ローラ本体151の軸線に垂
直である。
24に関連して設けられた電力供給手段154との構成
を示す断面図であり、図24は本件ベルト定着装置の左
側面図である。これらの図23および図24に示される
構成は、前述の図4および図20に示される構成に対応
する。これらの図面を参照して、加熱ローラ本体151
の端部には、ジャーナル24のフランジ175aが圧入
されて固定される。ジャーナル24内には、スリーブ1
92aの筒部193aが挿通され、フランジ194aが
ジャーナル軸部176aの端面に当接する。組合せ体1
90aを構成するボルト185aとナット181aとが
設けられる。このボルト185aのボルト頭部189a
は、スパナなどに掛合可能な六角形のボルト掛合部を有
し、ボルト頭部189aの頂面は集電部225である。
この集電部225は、加熱ローラ本体151の軸線に垂
直である。
【0121】集電部材226は、弾発性を有する支持片
227を有し、この支持片227の端部に接点228が
固定される。接点228は、集電部225に、支持片2
27のばね力で圧接し、加熱ローラ本体151の軸線上
で電気的に当接する。支持片227の基端部は、電気絶
縁性合成樹脂からなる筒状の固定部材229に螺着する
ボルト230を介して、支持部材45に固定される。支
持片227には、可撓性電力ラインを介して電力が供給
され、これによって支持部材45の側板15に対する変
位が許容される。
227を有し、この支持片227の端部に接点228が
固定される。接点228は、集電部225に、支持片2
27のばね力で圧接し、加熱ローラ本体151の軸線上
で電気的に当接する。支持片227の基端部は、電気絶
縁性合成樹脂からなる筒状の固定部材229に螺着する
ボルト230を介して、支持部材45に固定される。支
持片227には、可撓性電力ラインを介して電力が供給
され、これによって支持部材45の側板15に対する変
位が許容される。
【0122】また本実施の形態では、電力供給手段15
4における組合せ体190aのナット181aに関連し
て接続手段231が設けられる。この接続手段231
は、ナット181aと面状発熱体152の端子161と
を電気的に接続する働きをする。
4における組合せ体190aのナット181aに関連し
て接続手段231が設けられる。この接続手段231
は、ナット181aと面状発熱体152の端子161と
を電気的に接続する働きをする。
【0123】図25は、図23および図24に示される
実施の形態において用いられる面状発熱体152の周方
向展開図である。この面状発熱体152は、前述の図8
に示される面状発熱体152に類似するけれども、注目
すべきはこの実施の形態では、電気抵抗体158の端部
160は、基材157の幅方向(図25の上下方向)に
わたって延びる端子161に接続される。この発明の実
施の形態では、面状発熱体152には、前述の温度ヒュ
ーズ162が設けられない。その他の構成は、前述の実
施の形態と同様である。
実施の形態において用いられる面状発熱体152の周方
向展開図である。この面状発熱体152は、前述の図8
に示される面状発熱体152に類似するけれども、注目
すべきはこの実施の形態では、電気抵抗体158の端部
160は、基材157の幅方向(図25の上下方向)に
わたって延びる端子161に接続される。この発明の実
施の形態では、面状発熱体152には、前述の温度ヒュ
ーズ162が設けられない。その他の構成は、前述の実
施の形態と同様である。
【0124】図26は、接続手段231の図23におけ
る切断面線XXVI−XXVIから見た断面図である。
また図27はその接続手段231の分解斜視図である。
接続手段231は、フランジ175aに当接する電気絶
縁性合成樹脂材料から成る絶縁部材232と、電気絶縁
性合成樹脂材料から成る組立部材233と、第1接続部
材234と第2接続部材235とを含む。第1および第
2接続部材234,235は、ステンレス鋼などの金属
製である。絶縁部材232には、ボルト185aが挿通
する挿通孔236が形成されるとともに、空気孔237
が形成される。この空気孔237は、ジャーナル24の
フランジ175aに形成された空気孔238に連通す
る。組立部材233にもまた、空気孔239が形成され
る。こうして加熱ローラ本体151の内部空間は、これ
らの空気孔239,237,238を介して外部と連通
することができる。したがって加熱ローラ本体151の
内部空間が面状発熱体152の加熱/冷却にかかわら
ず、ほぼ大気圧に保たれることができる。そのため加熱
ローラ本体151の端部とジャーナル24のフランジ1
75aとの固定状態が保たれる。
る切断面線XXVI−XXVIから見た断面図である。
また図27はその接続手段231の分解斜視図である。
接続手段231は、フランジ175aに当接する電気絶
縁性合成樹脂材料から成る絶縁部材232と、電気絶縁
性合成樹脂材料から成る組立部材233と、第1接続部
材234と第2接続部材235とを含む。第1および第
2接続部材234,235は、ステンレス鋼などの金属
製である。絶縁部材232には、ボルト185aが挿通
する挿通孔236が形成されるとともに、空気孔237
が形成される。この空気孔237は、ジャーナル24の
フランジ175aに形成された空気孔238に連通す
る。組立部材233にもまた、空気孔239が形成され
る。こうして加熱ローラ本体151の内部空間は、これ
らの空気孔239,237,238を介して外部と連通
することができる。したがって加熱ローラ本体151の
内部空間が面状発熱体152の加熱/冷却にかかわら
ず、ほぼ大気圧に保たれることができる。そのため加熱
ローラ本体151の端部とジャーナル24のフランジ1
75aとの固定状態が保たれる。
【0125】図28は、第1および第2接続部材23
4,235ならびに組立部材233を示す分解斜視図で
ある。第1接続部材234は、円環状の基部240と、
この基部240に連なり、面状発熱体151の端子16
1に弾発的に接触する接触片241と、基部240の中
央孔242から組立部材233に向かって延びる取付片
243と、この中央孔242から組立部材233とは反
対側、すなわち加熱ローラ本体151の軸線方向内方に
延びる端子部244とを有する。接触片241は周方向
に等間隔をあけて複数(たとえば3)だけ設けられ、取
付片243は、接触片241と周方向に同一位置に複数
(たとえば3)だけ形成される。取付片243は、組立
部材233に形成された取付孔245を挿通し、半径方
向外方に屈曲されて固定される。
4,235ならびに組立部材233を示す分解斜視図で
ある。第1接続部材234は、円環状の基部240と、
この基部240に連なり、面状発熱体151の端子16
1に弾発的に接触する接触片241と、基部240の中
央孔242から組立部材233に向かって延びる取付片
243と、この中央孔242から組立部材233とは反
対側、すなわち加熱ローラ本体151の軸線方向内方に
延びる端子部244とを有する。接触片241は周方向
に等間隔をあけて複数(たとえば3)だけ設けられ、取
付片243は、接触片241と周方向に同一位置に複数
(たとえば3)だけ形成される。取付片243は、組立
部材233に形成された取付孔245を挿通し、半径方
向外方に屈曲されて固定される。
【0126】第2接続部材235は、基部246と、周
方向に間隔をあけて設けられた複数(たとえば3)の取
付片247と、端子部248とを有する。取付片247
は、組立部材233に形成された取付孔249を挿通
し、半径方向内方に折曲げられて固定される。基部24
6にはまた、中央孔250が形成され、この中央孔25
0に、ナット181aのねじ孔が露出し、ボルト185
aのボルト軸部188aが突出することができる。
方向に間隔をあけて設けられた複数(たとえば3)の取
付片247と、端子部248とを有する。取付片247
は、組立部材233に形成された取付孔249を挿通
し、半径方向内方に折曲げられて固定される。基部24
6にはまた、中央孔250が形成され、この中央孔25
0に、ナット181aのねじ孔が露出し、ボルト185
aのボルト軸部188aが突出することができる。
【0127】端子部244,248には、チューブラ形
温度ヒューズ素子251のリード線252がそれぞれ接
続される。温度ヒューズ素子251は、前述の図8およ
び図9に関連して述べた温度ヒューズ162と同様な構
成を有し、電力遮断手段を構成する。
温度ヒューズ素子251のリード線252がそれぞれ接
続される。温度ヒューズ素子251は、前述の図8およ
び図9に関連して述べた温度ヒューズ162と同様な構
成を有し、電力遮断手段を構成する。
【0128】図29は、集電部材226とその付近の分
解斜視図である。固定部材229には、挿通孔252が
形成される。挿通孔252には、取付用ボルト253が
挿通し、支持部材45に螺着される。支持片227は、
ボルト230によって固定部材229に固定される。し
たがって支持片227および接点228は支持部材45
とは電気的に絶縁された状態で固定される。ボルト25
3の外ねじは、支持部材45のねじ孔255に螺合す
る。したがって集電部材226の支持片227からの電
力は、接点228から組合せ体190aのボルト185
aの集電部225からナット181aを経て、さらに第
2接続部材235の基部246、端子部248から温度
ヒューズ素子251を経て、さらに第1接続部材234
の端子部244、基部240および接触片241を経
て、図25に示される面状発熱体152の端子部161
に供給される。
解斜視図である。固定部材229には、挿通孔252が
形成される。挿通孔252には、取付用ボルト253が
挿通し、支持部材45に螺着される。支持片227は、
ボルト230によって固定部材229に固定される。し
たがって支持片227および接点228は支持部材45
とは電気的に絶縁された状態で固定される。ボルト25
3の外ねじは、支持部材45のねじ孔255に螺合す
る。したがって集電部材226の支持片227からの電
力は、接点228から組合せ体190aのボルト185
aの集電部225からナット181aを経て、さらに第
2接続部材235の基部246、端子部248から温度
ヒューズ素子251を経て、さらに第1接続部材234
の端子部244、基部240および接触片241を経
て、図25に示される面状発熱体152の端子部161
に供給される。
【0129】上述の実施の形態では、接点228はボル
ト185aの集電部225に、加熱ローラ本体151の
軸線上で接触するので、接点228および摺動部225
の摩耗をできるだけ少なくすることができる。空気孔2
38は、ジャーナル24のフランジ175aに形成され
るので、この空気孔238から導電性トナーおよび軸受
などの金属片などの異物が入り込むことを防ぐことがで
きる。温度ヒューズ素子251は、面状発熱体152に
は内蔵されておらず、別体であるので、温度ヒューズ素
子252の溶断する温度特性の選択が容易である。その
他の構成と動作は、前述の実施の形態と同様である。
ト185aの集電部225に、加熱ローラ本体151の
軸線上で接触するので、接点228および摺動部225
の摩耗をできるだけ少なくすることができる。空気孔2
38は、ジャーナル24のフランジ175aに形成され
るので、この空気孔238から導電性トナーおよび軸受
などの金属片などの異物が入り込むことを防ぐことがで
きる。温度ヒューズ素子251は、面状発熱体152に
は内蔵されておらず、別体であるので、温度ヒューズ素
子252の溶断する温度特性の選択が容易である。その
他の構成と動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0130】図30は、本発明の実施のさらに他の形態
の一部の断面図である。この実施の形態は、前述の図2
3〜図29に示される実施の形態に類似し、対応する部
分には同一の参照符を付す。この実施の形態では、加熱
ローラ本体151の内部空間を外部と連通させるため
に、ジャーナル24のジャーナル軸部176aに空気孔
256が形成され、この空気孔256は、フランジ17
5aに形成された空気孔256を経て、絶縁部材232
の空気孔237に連通する。この空気孔237は、絶縁
部材232と組立部材233との間の隙間257を経
て、組立部材233の空気孔239に連通する。
の一部の断面図である。この実施の形態は、前述の図2
3〜図29に示される実施の形態に類似し、対応する部
分には同一の参照符を付す。この実施の形態では、加熱
ローラ本体151の内部空間を外部と連通させるため
に、ジャーナル24のジャーナル軸部176aに空気孔
256が形成され、この空気孔256は、フランジ17
5aに形成された空気孔256を経て、絶縁部材232
の空気孔237に連通する。この空気孔237は、絶縁
部材232と組立部材233との間の隙間257を経
て、組立部材233の空気孔239に連通する。
【0131】図30に示される本発明の実施の形態の他
の構成は、前述の図23〜図29に示される実施の形態
と同様である。
の構成は、前述の図23〜図29に示される実施の形態
と同様である。
【0132】図31は、本発明の実施の他の形態の一部
の断面図である。加熱ローラ本体151には、ジャーナ
ル23のフランジ258の周縁部の表面が、加熱ローラ
本体151の端面で参照符259で示されるように圧接
されて溶接され、固定される。その他の構成は前述の実
施の形態と同様である。前述の図1〜図29に示される
各実施の形態のように加熱ローラ本体151の端部にフ
ランジ175,175aが圧入される構成および図31
のようにフランジ258が圧接される構成では、それら
の固定位置に、面状発熱体152にその面状発熱体15
2が破損する程度の高温度が作用することはなく、製造
を行うことができる。
の断面図である。加熱ローラ本体151には、ジャーナ
ル23のフランジ258の周縁部の表面が、加熱ローラ
本体151の端面で参照符259で示されるように圧接
されて溶接され、固定される。その他の構成は前述の実
施の形態と同様である。前述の図1〜図29に示される
各実施の形態のように加熱ローラ本体151の端部にフ
ランジ175,175aが圧入される構成および図31
のようにフランジ258が圧接される構成では、それら
の固定位置に、面状発熱体152にその面状発熱体15
2が破損する程度の高温度が作用することはなく、製造
を行うことができる。
【0133】本件発明者の実験結果を説明する。図1〜
図22の実施の形態におけるベルト定着装置における定
着温度の拡散性の実験結果は、図32に示される。本発
明の特性は参照符261で示される。加熱ローラ本体1
51のジャーナル23のジャーナル軸部176の外周面
の温度が200℃に安定した後、面状発熱体152に電
力を供給せず、かつ加熱ローラ本体151の回転を停止
したときにおける加熱ローラ本体151の外周面の温度
の時間経過に伴う降下状況を測定した結果である。加熱
ローラ本体151の内部空間は密閉された構成を有す
る。加熱ローラ本体151の外周面の温度が200℃で
あるとき、ジャーナル23のジャーナル軸部176の温
度は、図32から66.5℃であり、このことから、高
熱の放散が少なく、温度の拡散性がわずかであることが
判る。このことはジャーナル24に関しても同様であっ
た。
図22の実施の形態におけるベルト定着装置における定
着温度の拡散性の実験結果は、図32に示される。本発
明の特性は参照符261で示される。加熱ローラ本体1
51のジャーナル23のジャーナル軸部176の外周面
の温度が200℃に安定した後、面状発熱体152に電
力を供給せず、かつ加熱ローラ本体151の回転を停止
したときにおける加熱ローラ本体151の外周面の温度
の時間経過に伴う降下状況を測定した結果である。加熱
ローラ本体151の内部空間は密閉された構成を有す
る。加熱ローラ本体151の外周面の温度が200℃で
あるとき、ジャーナル23のジャーナル軸部176の温
度は、図32から66.5℃であり、このことから、高
熱の放散が少なく、温度の拡散性がわずかであることが
判る。このことはジャーナル24に関しても同様であっ
た。
【0134】これに対して図34に示されるように在来
のベルト定着装置においては、従来の技術に関連して前
述したように、加熱ローラ本体266内に、細長い棒状
のハロゲンランプ267が挿通され、そのハロゲンラン
プ267の端部268を支持片269で加熱ローラ本体
266に同軸に支持した構成において、加熱ローラ本体
266のジャーナル軸部270の内周面とハロゲンラン
プ267の外周面との間には、環状の空間271が形成
され、これによって加熱ローラ本体266の内部空間
は、外部と連通している。この構成におけるジャーナル
軸部270の外周面の温度は、図32の参照符262で
示される。加熱ローラ本体266の外周面の温度200
℃にした状態で、ジャーナル270は、図32に示され
るように95.5℃であり、したがって図34に示され
る従来のハロゲンランプ267を用いる構成では、高熱
の放散が大きく、温度の拡散性が著しいことが判る。
のベルト定着装置においては、従来の技術に関連して前
述したように、加熱ローラ本体266内に、細長い棒状
のハロゲンランプ267が挿通され、そのハロゲンラン
プ267の端部268を支持片269で加熱ローラ本体
266に同軸に支持した構成において、加熱ローラ本体
266のジャーナル軸部270の内周面とハロゲンラン
プ267の外周面との間には、環状の空間271が形成
され、これによって加熱ローラ本体266の内部空間
は、外部と連通している。この構成におけるジャーナル
軸部270の外周面の温度は、図32の参照符262で
示される。加熱ローラ本体266の外周面の温度200
℃にした状態で、ジャーナル270は、図32に示され
るように95.5℃であり、したがって図34に示され
る従来のハロゲンランプ267を用いる構成では、高熱
の放散が大きく、温度の拡散性が著しいことが判る。
【0135】図33は、図1〜図22の本発明の実施の
一形態における保温性の実験結果を示すグラフである。
本発明の実施の形態における特性は参照符263で示さ
れ、図34に示されるハロゲンランプ267を有する構
成の実験結果は参照符264で示される。加熱ローラ本
体151の外周面が200℃になるように保った後、面
状発熱体152への電力の供給を遮断するとともに加熱
ローラ本体151の回転を停止し、加熱ローラ本体15
1の外周面の温度の時間経過に伴う降下状況を測定し
た。本発明の特性263では、図34に示されるハロゲ
ンランプ267を用いる構成の特性264に比べて、温
度の降下が緩やかであり、保温性が優れていることが確
認された。
一形態における保温性の実験結果を示すグラフである。
本発明の実施の形態における特性は参照符263で示さ
れ、図34に示されるハロゲンランプ267を有する構
成の実験結果は参照符264で示される。加熱ローラ本
体151の外周面が200℃になるように保った後、面
状発熱体152への電力の供給を遮断するとともに加熱
ローラ本体151の回転を停止し、加熱ローラ本体15
1の外周面の温度の時間経過に伴う降下状況を測定し
た。本発明の特性263では、図34に示されるハロゲ
ンランプ267を用いる構成の特性264に比べて、温
度の降下が緩やかであり、保温性が優れていることが確
認された。
【0136】さらに図23〜図29に示される本発明の
実施の形態および図30に示される本発明の実施の形態
における特性もまた、図32の特性261および図33
の特性263とほぼ同一であり、温度の拡散性が低く、
保温性が優れていることが確認された。
実施の形態および図30に示される本発明の実施の形態
における特性もまた、図32の特性261および図33
の特性263とほぼ同一であり、温度の拡散性が低く、
保温性が優れていることが確認された。
【0137】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、面状発
熱体の温度が異常な高温度になると、電力遮断手段は、
面状発熱体に供給される電力を遮断するので、面状発熱
体の異常な高温度を抑制し、その面状発熱体が発煙、炭
化するおそれがなく、火災の発生が防がれ、このように
して安全性が確保される。特に本発明では、電力遮断手
段が加熱ローラ本体の内部空間に設けられるので、外部
の雰囲気に悪影響されて誤動作するおそれがない。した
がって加熱ローラ本体の内部空間における面状発熱体の
温度に正確に応答して、遮断動作することができ、動作
が確実である。また電力遮断手段が加熱ローラ本体の内
部空間に設けられることによって、加熱ローラの取扱い
が容易となり、この加熱ローラを定着装置などの用途に
おいて組込むにあたり、その組立て作業が容易となり、
生産性を向上することができる。
熱体の温度が異常な高温度になると、電力遮断手段は、
面状発熱体に供給される電力を遮断するので、面状発熱
体の異常な高温度を抑制し、その面状発熱体が発煙、炭
化するおそれがなく、火災の発生が防がれ、このように
して安全性が確保される。特に本発明では、電力遮断手
段が加熱ローラ本体の内部空間に設けられるので、外部
の雰囲気に悪影響されて誤動作するおそれがない。した
がって加熱ローラ本体の内部空間における面状発熱体の
温度に正確に応答して、遮断動作することができ、動作
が確実である。また電力遮断手段が加熱ローラ本体の内
部空間に設けられることによって、加熱ローラの取扱い
が容易となり、この加熱ローラを定着装置などの用途に
おいて組込むにあたり、その組立て作業が容易となり、
生産性を向上することができる。
【0138】請求項2記載の本発明によれば、電力遮断
手段は、面状発熱体上に設けられるので、前述の異常な
高温度に確実に応答して電力を遮断することができ、動
作がさらに確実になる。またこの電力遮断手段は、加熱
ローラ本体の軸線方向端部寄りに設けられるので、面状
発熱体と電力供給手段との間の電力の経路の途中に介在
されることができ、したがってたとえば複数の発熱抵抗
体に共通に電力遮断手段を設けることが可能になり、電
力の経路を単純化することができる。
手段は、面状発熱体上に設けられるので、前述の異常な
高温度に確実に応答して電力を遮断することができ、動
作がさらに確実になる。またこの電力遮断手段は、加熱
ローラ本体の軸線方向端部寄りに設けられるので、面状
発熱体と電力供給手段との間の電力の経路の途中に介在
されることができ、したがってたとえば複数の発熱抵抗
体に共通に電力遮断手段を設けることが可能になり、電
力の経路を単純化することができる。
【0139】請求項3記載の本発明によれば、電力遮断
手段は、たとえばチューブラ電子部品の形状を有してい
てもよく、たとえば円筒状または円板状などの形状を有
していてもよく、面状発熱体と電力供給手段との間に介
在して接続されることによって、組立作業が容易であ
る。またこの構成では、面状発熱体と電力遮断手段とは
別個に製造されることができ、製造および入手が容易で
ある。
手段は、たとえばチューブラ電子部品の形状を有してい
てもよく、たとえば円筒状または円板状などの形状を有
していてもよく、面状発熱体と電力供給手段との間に介
在して接続されることによって、組立作業が容易であ
る。またこの構成では、面状発熱体と電力遮断手段とは
別個に製造されることができ、製造および入手が容易で
ある。
【0140】請求項4記載の本発明によれば、少なくと
も一方のジャーナルに、空気孔が設けられるので、加熱
ローラ本体の内部空間の空気の圧力が、加熱ローラの運
転時に膨張しても、その内部空間の空気が外部に排出さ
れ、また加熱ローラが常温に戻ったときには外部の空気
が加熱ローラ本体の内部空間に入り込むことができる。
したがって加熱ローラ本体の端部とフランジとの離脱す
る方向の力が作用することはなく、加熱ローラ本体の端
部とフランジとの固定状態が安定して保たれる。また加
熱ローラ本体の内部空間の圧力をほぼ大気圧とするに
は、空気孔は比較的小さな内径であればよく、このよう
にすることによって加熱ローラ本体の内部空間からの熱
放散を抑制して、加熱ローラ本体の面状発熱体による加
熱を効率よく行うことができるとともに、その保温性を
維持することができる。
も一方のジャーナルに、空気孔が設けられるので、加熱
ローラ本体の内部空間の空気の圧力が、加熱ローラの運
転時に膨張しても、その内部空間の空気が外部に排出さ
れ、また加熱ローラが常温に戻ったときには外部の空気
が加熱ローラ本体の内部空間に入り込むことができる。
したがって加熱ローラ本体の端部とフランジとの離脱す
る方向の力が作用することはなく、加熱ローラ本体の端
部とフランジとの固定状態が安定して保たれる。また加
熱ローラ本体の内部空間の圧力をほぼ大気圧とするに
は、空気孔は比較的小さな内径であればよく、このよう
にすることによって加熱ローラ本体の内部空間からの熱
放散を抑制して、加熱ローラ本体の面状発熱体による加
熱を効率よく行うことができるとともに、その保温性を
維持することができる。
【0141】請求項5記載の本発明によれば、外部から
加熱ローラ本体の内部空間に異物、たとえば電子写真方
式の画像形成装置における導電性トナーおよび金属製歯
車などからの金属片などがこの空気孔から加熱ローラ本
体の内部空間に入り込んで、電気回路の短絡が生じ、火
花の発生するという不具合を確実に回避することができ
る。
加熱ローラ本体の内部空間に異物、たとえば電子写真方
式の画像形成装置における導電性トナーおよび金属製歯
車などからの金属片などがこの空気孔から加熱ローラ本
体の内部空間に入り込んで、電気回路の短絡が生じ、火
花の発生するという不具合を確実に回避することができ
る。
【0142】請求項6記載の本発明によれば、各電力供
給手段の組合せ体であるボルトとナットとのねじの方向
は、加熱ローラ本体が運転中に回転するときに、ボルト
とナットとが締付けられる方向に定められるので、加熱
ローラ本体の回転によってボルトとナットとの螺合状態
が緩んでしまうおそれはなく、面状発熱体への電力の供
給も安定して確実に行うことができる。
給手段の組合せ体であるボルトとナットとのねじの方向
は、加熱ローラ本体が運転中に回転するときに、ボルト
とナットとが締付けられる方向に定められるので、加熱
ローラ本体の回転によってボルトとナットとの螺合状態
が緩んでしまうおそれはなく、面状発熱体への電力の供
給も安定して確実に行うことができる。
【0143】請求項7記載の本発明によれば、集電部材
が集電リングに弾発的に当接して摺動し、これによって
電気的接続が行われ、集電部材から集電リングを経て、
ボルトとナットとの組合せ体を経て、面状発熱体に電力
を供給することができる。
が集電リングに弾発的に当接して摺動し、これによって
電気的接続が行われ、集電部材から集電リングを経て、
ボルトとナットとの組合せ体を経て、面状発熱体に電力
を供給することができる。
【0144】請求項8記載の本発明によれば、可撓性ラ
インによって集電部材、したがって保持部材がジャーナ
ル軸部、したがって加熱ローラ本体とともに回転するこ
とが防がれるとともに、加熱ローラ本体の端部、したが
ってジャーナル軸部の遊端部の変位が許容されるので、
たとえばジャーナル軸部がベルトの蛇行防止のために変
位したとしても、その変位を許容することができ、かつ
面状発熱体には可撓性ライン、集電部材、集電リング、
ボルトとナットとの組合せ体を経て面状発熱体に電力を
供給し続けることができる。
インによって集電部材、したがって保持部材がジャーナ
ル軸部、したがって加熱ローラ本体とともに回転するこ
とが防がれるとともに、加熱ローラ本体の端部、したが
ってジャーナル軸部の遊端部の変位が許容されるので、
たとえばジャーナル軸部がベルトの蛇行防止のために変
位したとしても、その変位を許容することができ、かつ
面状発熱体には可撓性ライン、集電部材、集電リング、
ボルトとナットとの組合せ体を経て面状発熱体に電力を
供給し続けることができる。
【0145】請求項9記載の本発明によれば、加熱ロー
ラ本体の端部がわずかに変位したとしても、加熱ローラ
本体の軸線上に設けられた集電部に、固定位置に設けら
れた集電部材を常時弾発的に当接させることができ、こ
うして集電部材から集電部を経て、ボルトとナットとの
組合せ体から面状発熱体に電力を常に供給することがで
きる。
ラ本体の端部がわずかに変位したとしても、加熱ローラ
本体の軸線上に設けられた集電部に、固定位置に設けら
れた集電部材を常時弾発的に当接させることができ、こ
うして集電部材から集電部を経て、ボルトとナットとの
組合せ体から面状発熱体に電力を常に供給することがで
きる。
【0146】請求項10記載の本発明によれば、ベルト
が蛇行変位して蛇行検出部材のベルト接触部に接触し、
これによって蛇行検出部材がベルトとの摩擦接触によっ
て回転すると、ローラ軸端部変位手段の働きによって、
蛇行検出部材の回転運動が直線運動に変換され、これに
よってベルトに逆方向の蛇行変位が発生し、初期の蛇行
が解消される。こうして初期の蛇行変位量に対応した加
熱ローラの前記少なくとも一方のジャーナル軸部の変位
が自動的に与えられ、ベルトは蛇行が解消されて安定し
て走行することができる。
が蛇行変位して蛇行検出部材のベルト接触部に接触し、
これによって蛇行検出部材がベルトとの摩擦接触によっ
て回転すると、ローラ軸端部変位手段の働きによって、
蛇行検出部材の回転運動が直線運動に変換され、これに
よってベルトに逆方向の蛇行変位が発生し、初期の蛇行
が解消される。こうして初期の蛇行変位量に対応した加
熱ローラの前記少なくとも一方のジャーナル軸部の変位
が自動的に与えられ、ベルトは蛇行が解消されて安定し
て走行することができる。
【0147】特に本発明では、ベルト蛇行防止手段が設
けられるジャーナル軸部の前記加熱ローラ本体の軸線に
垂直な方向の変位が許容されて電力供給手段から面状発
熱体に常に電力を供給することができ、記録紙へのトナ
ー像の正確な形成を図ることができる。
けられるジャーナル軸部の前記加熱ローラ本体の軸線に
垂直な方向の変位が許容されて電力供給手段から面状発
熱体に常に電力を供給することができ、記録紙へのトナ
ー像の正確な形成を図ることができる。
【0148】請求項11記載の本発明によれば、ベルト
蛇行防止手段が設けられるジャーナル軸部では、電力供
給手段は前述の請求項8,9の構成を有し、これによっ
てそのベルト蛇行防止手段が設けられるジャーナル軸部
のベルト蛇行のための変位が発生しても、電力供給手段
を経て面状発熱体に電力を常に確実に供給することがで
きる。
蛇行防止手段が設けられるジャーナル軸部では、電力供
給手段は前述の請求項8,9の構成を有し、これによっ
てそのベルト蛇行防止手段が設けられるジャーナル軸部
のベルト蛇行のための変位が発生しても、電力供給手段
を経て面状発熱体に電力を常に確実に供給することがで
きる。
【0149】ベルト蛇行防止手段が他方のジャーナル軸
部に設けられていない構成において、前記他方のジャー
ナル軸部の変位量は比較的わずかであり、またはほとん
ど変位せず、したがって前述の請求項10の構成を有す
る電力供給手段によって、集電部材との摩耗を抑制して
電力を供給することができる。
部に設けられていない構成において、前記他方のジャー
ナル軸部の変位量は比較的わずかであり、またはほとん
ど変位せず、したがって前述の請求項10の構成を有す
る電力供給手段によって、集電部材との摩耗を抑制して
電力を供給することができる。
【0150】請求項12記載の本発明によれば、面状発
熱体に電力遮断手段が組込まれるので、面状発熱体とは
別に外部にこのような電力遮断手段を設ける必要がな
く、取扱いが容易になり、本件面状発熱体を用いる電子
機器などの装置の製造が容易になるとともに、外部環境
によって電力遮断手段の動作が不安定になるおそれはな
く、希望する異常な高温度に正確に応答して電力を遮断
することができ、安全性を向上することができる。
熱体に電力遮断手段が組込まれるので、面状発熱体とは
別に外部にこのような電力遮断手段を設ける必要がな
く、取扱いが容易になり、本件面状発熱体を用いる電子
機器などの装置の製造が容易になるとともに、外部環境
によって電力遮断手段の動作が不安定になるおそれはな
く、希望する異常な高温度に正確に応答して電力を遮断
することができ、安全性を向上することができる。
【0151】請求項13記載の本発明によれば、温度ヒ
ューズは、電気抵抗体に短時間に希望する温度に昇温す
るために比較的大電流を流したときには溶断しない。し
たがって電気抵抗体に上述のように大電流を流して短時
間に希望する温度に昇温することができ、これによって
電気抵抗体に常に電力を供給して希望する温度状態を保
っておく必要がなくなり、電力消費を低減することがで
きる。
ューズは、電気抵抗体に短時間に希望する温度に昇温す
るために比較的大電流を流したときには溶断しない。し
たがって電気抵抗体に上述のように大電流を流して短時
間に希望する温度に昇温することができ、これによって
電気抵抗体に常に電力を供給して希望する温度状態を保
っておく必要がなくなり、電力消費を低減することがで
きる。
【図1】本発明の実施の一形態のベルト定着装置1の一
部の水平断面図である。
部の水平断面図である。
【図2】図1に示される構成の縦断面図である。
【図3】そのベルト定着装置1の残りの一部の水平断面
図である。
図である。
【図4】図3に示される構成の縦断面図である。
【図5】ベルト定着装置1の簡略化した縦断面図であ
る。
る。
【図6】加熱ローラ5の一部を切欠いて示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図6に示される加熱ローラ5の一部の断面図で
ある。
ある。
【図8】面状発熱体152の斜視図である。
【図9】図8のIX−IXから見た電力遮断手段155
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図10】加熱ローラ本体151の一部の軸線に垂直な
断面図である。
断面図である。
【図11】面状発熱体152の製造方法を示す簡略化し
た断面図である。図11(2)は、この面状発熱体15
2を製造する他の方法を示す断面図である。
た断面図である。図11(2)は、この面状発熱体15
2を製造する他の方法を示す断面図である。
【図12】定着装置本体2の右側面図である。
【図13】その側板14付近の分解斜視図である。
【図14】ジャーナル23とその付近の構成を示す斜視
図である。
図である。
【図15】ジャーナル軸部176に関連して設けられる
ベルト蛇行防止手段63の構成を示す斜視図である。
ベルト蛇行防止手段63の構成を示す斜視図である。
【図16】加熱ローラ本体151の端部のジャーナル2
3に関連して設けられる電力供給手段153の一部の構
成を示す分解斜視図である。
3に関連して設けられる電力供給手段153の一部の構
成を示す分解斜視図である。
【図17】電力供給手段153を図2の右方から見た正
面図である。
面図である。
【図18】集電部材200の展開図である。
【図19】定着装置本体2の左側面図である。
【図20】その側板15付近の分解斜視図である。
【図21】加熱ローラ本体151の軸線方向両端部にそ
れぞれ設けられる電力供給手段153,154に備えら
れた組合せ体190,190aを簡略化して示す図であ
る。
れぞれ設けられる電力供給手段153,154に備えら
れた組合せ体190,190aを簡略化して示す図であ
る。
【図22】面状発熱体152に関連する簡略化した電気
回路図である。
回路図である。
【図23】ジャーナル24とそのジャーナル24に関連
して設けられた電力供給手段154との構成を示す断面
図である。
して設けられた電力供給手段154との構成を示す断面
図である。
【図24】本件ベルト定着装置の左側面図である。
【図25】は図23および図24に示される実施の形態
において用いられる面状発熱体152の周方向展開図で
ある。
において用いられる面状発熱体152の周方向展開図で
ある。
【図26】接続手段231の図23における切断面線X
XVI−XXVIから見た断面図である。
XVI−XXVIから見た断面図である。
【図27】接続手段231の分解斜視図である。
【図28】第1および第2接続部材234,235なら
びに組立部材233を示す分解斜視図である。
びに組立部材233を示す分解斜視図である。
【図29】集電部材226とその付近の分解斜視図であ
る。
る。
【図30】本発明の実施のさらに他の形態の一部の断面
図である。
図である。
【図31】本発明の実施の他の形態の一部の断面図であ
る。
る。
【図32】図1〜図22の実施の形態におけるベルト定
着装置における定着温度の拡散性の実験結果を示す。
着装置における定着温度の拡散性の実験結果を示す。
【図33】図1〜図22の本発明の実施の一形態におけ
る保温性の実験結果を示すグラフである。
る保温性の実験結果を示すグラフである。
【図34】在来のベルト定着装置における定着温度の拡
散性の実験結果を示す。
散性の実験結果を示す。
1 ベルト定着装置 2 定着装置本体 3 定着ローラ 5 加熱ローラ 6 ベルト 7 加圧ローラ 8 記録紙 63 ベルト蛇行防止手段 66 挿脱孔 71 蓋 72 補助板 73 支持部材 120 蛇行検出部材 123 ベルト接触部材 125 索条案内部 127 蛇行検出用ばね 132 索条 151 加熱ローラ本体 152 面状発熱体 153,154 電力供給手段 155 電力遮断手段 156 内側被覆層 157 基材 158 電気抵抗体 159 共通接続部 160,161 端子 162 温度ヒューズ 163,164 導電性接着材 184 ナット 185 ボルト 188 ボルト軸部 189 ボルト頭部 190 組合せ体 192 スリーブ 195 導電リング 200 集電部材 206 保持部材 213 可撓性ライン 226 集電部材 234 第1抵抗体 235 第2抵抗体 251 温度ヒューズ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 高幸 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 大前 信夫 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA42 BA11 BA12 BA25 BA26 BA29 BA30 BA38 BB03 BB04 BB13 BB14 BB18 BB21 BB22 CA06 CA34 CA35 3K034 AA02 AA22 AA33 BA08 BA13 BB08 BB13 BC12 BC25 CA32 EA18 HA01 HA10 3K058 AA12 AA29 AA42 AA45 AA87 AA91 BA18 CA05 CA23 CA46 CA78 CB10 CE02 CE12 CE19 CE21 DA04 DA14 GA06
Claims (13)
- 【請求項1】 中空の金属製加熱ローラ本体と、 加熱ローラ本体の内周面に当接して配置される面状発熱
体と、 加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそれぞれ設けられる
一対の電力供給手段であって、各電力供給手段の一端部
が、面状発熱体に電気的に接続され、他端部が、加熱ロ
ーラ本体の端部から露出する電力供給手段と、 加熱ローラ本体の内部空間に設けられ、電力供給手段か
ら供給される面状発熱体の電力の経路の途中に介在さ
れ、面状発熱体が異常な高温度になることによって遮断
する電力遮断手段とを含むことを特徴とする加熱ロー
ラ。 - 【請求項2】 電力遮断手段は、面状発熱体上で加熱ロ
ーラ本体の軸線方向端部寄りに設けられることを特徴と
する請求項1記載の加熱ローラ。 - 【請求項3】 電力遮断手段は、面状発熱体と電力供給
手段との間に介在されて接続されることを特徴とする請
求項1記載の加熱ローラ。 - 【請求項4】 加熱ローラ本体は、直円筒状であり、 加熱ローラ本体の両端部に、ジャーナルがそれぞれ設け
られ、 各ジャーナルは、 加熱ローラ本体の両端部に固定されるフランジと、 フランジに設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一の軸
線を有し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、軸受
によって支持されるジャーナル軸部とを有し、 少なくとも一方のジャーナルには、加熱ローラ本体の内
部空間と外部とを連通する空気孔が設けられることを特
徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の加熱ロー
ラ。 - 【請求項5】 空気孔は、フランジにのみ形成されるこ
とを特徴とする請求項4記載の加熱ローラ。 - 【請求項6】 (a)中空の金属製加熱ローラ本体と、 (b)加熱ローラ本体の内周面に当接して配置される面
状発熱体と、 (c)加熱ローラ本体の両端部にそれぞれ設けられるジ
ャーナルであって、各ジャーナルは、 加熱ローラ本体の両端部に固定されるフランジと、 フランジに設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一の軸
線を有し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、軸受
によって支持されるジャーナル軸部とを有するジャーナ
ルと、 (d)加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそれぞれ設け
られる一対の電力供給手段であって、各電力供給手段
は、 ジャーナルを挿通する金属製ボルトと、ボルトに螺合す
る金属製ナットとの組合せ体であって、組合せ体の一端
部が、面状発熱体に電気的に接続され、組合せ体の他端
部が、加熱ローラ本体の端部から露出するボルトとナッ
トとの組合せ体と、 加熱ローラ本体の軸線まわりに前記組合せ体と相互に回
転自在に設けられ、前記組合せ体と電気的に導通した状
態で、電力を供給する集電部材とを有し、各組合せ体の
前記ボルトとそのボルトに螺合する前記ナットとのねじ
の方向は 、加熱ローラ本体の軸線まわりの回転によって締付けら
れる方向である電力供給手段とを含むことを特徴とする
加熱ローラ。 - 【請求項7】 電力供給手段は、 ジャーナルよりも加熱ローラ本体の軸線方向外方で、前
記組合せ体に電気的に接続され、加熱ローラ本体の軸線
まわりに環状に形成される集電リングを有し、この集電
リングに、集電部材が弾発的に当接して摺動することを
特徴とする請求項6記載の加熱ローラ。 - 【請求項8】 電力供給手段は、 ジャーナル軸部の遊端部に、加熱ローラ本体の軸線まわ
りに前記遊端部と相互に回転自在に保持され、集電リン
グを覆い、電気絶縁性材料から成る保持部材を有し、 この保持部材に、集電部材が取付けられ、 集電部材には、電力を供給する可撓性ラインが接続され
ることを特徴とする請求項7記載の加熱ローラ。 - 【請求項9】 電力供給手段の前記組合せ体は、加熱ロ
ーラ本体の軸線上に集電部を有し、 この集電部に、集電部材が弾発的に当接することを特徴
とする請求項6〜8のうちの1つに記載の加熱ローラ。 - 【請求項10】 無端状ベルトと、 ベルトが巻掛けられ、ベルトを回転支持する複数のベル
ト搬送ローラと、 シートをベルトの間に挟持して搬送する加圧ローラとを
含むベルト巻掛け装置において、 前記ベルト搬送ローラのうちの1つは、加熱ローラであ
り、 この加熱ローラは、 (a)中空の金属製加熱ローラ本体と、 (b)加熱ローラ本体の内周面に当接して配置される面
状発熱体と、 (c)加熱ローラ本体の両端部にそれぞれ設けられるジ
ャーナルであって、各ジャーナルは、 加熱ローラ本体の両端部に固定されるフランジと、 フランジに設けられ、加熱ローラ本体の軸線と同一の軸
線を有し、加熱ローラ本体の軸線方向外方に延び、軸受
によって支持されるジャーナル軸部とを有するジャーナ
ルと、 (d)加熱ローラ本体の軸線方向両端部にそれぞれ設け
られる一対の電力供給手段であって、各電力供給手段
は、 ジャーナルを挿通する金属製ボルトと、ボルトに螺合す
る金属製ナットとの組合せ体であって、組合せ体の一端
部が、面状発熱体に電気的に接続され、組合せ体の他端
部が、加熱ローラ本体の端部から露出するボルトとナッ
トとの組合せ体と、 加熱ローラ本体の軸線まわりに前記組合せ体と相互に回
転自在に設けられ、前記組合せ体と電気的に導通した状
態で、電力を供給する集電部材とを有し、 各組合せ体の前記ボルトとそのボルトに螺合する前記ナ
ットとのねじの方向は、加熱ローラ本体の軸線まわりの
回転によって締付けられる方向である電力供給手段とを
含み、 少なくとも一方のジャーナル軸部に、ベルトの蛇行を防
止するベルト蛇行防止手段が設けられ、 このベルト蛇行防止手段は、 (e)蛇行検出部材であって、前記ジャーナル軸部に相
互に回転自在に支持され、検出部材本体と同軸に前記軸
端部に支持され、ベルトに臨んでベルトに接触するベル
ト接触部を有する蛇行検出部材と、 (f)蛇行検出部材を支持する前記ジャーナル軸部を、
加熱ローラの軸線に直交する予め定める変位方向に変位
可能に支持するローラ支持手段と、 (g)検出部材本体に連結され、ベルト接触部にベルト
が接触して検出部材本体にトルクが作用したときに、加
熱ローラの蛇行検出部材を支持する前記軸端部を、前記
予め定める変位方向に、変位させるローラ軸端部変位手
段とを含むことを特徴とするベルト巻掛け装置。 - 【請求項11】 ベルト蛇行防止手段が設けられる前記
一方のジャーナル軸部寄りに配置される電力供給手段
は、 ジャーナルよりも加熱ローラ本体の軸線方向外方で、前
記組合せ体に電気的に接続され、加熱ローラ本体の軸線
まわりに環状に形成される集電リングを有し、この集電
リングに、集電部材が弾発的に当接して摺動し、 ジャーナル軸部の遊端部に、加熱ローラ本体の軸線まわ
りに前記遊端部と相互に回転自在に保持され、集電リン
グを覆い、電気絶縁性材料から成る保持部材を有し、 この保持部材に、集電部材が取付けられ、 集電部材には、電力を供給する可撓性ラインが接続さ
れ、 ベルト蛇行防止手段が設けられない他方のジャーナル軸
部寄りに配置される電力供給手段の前記組合せ体は、加
熱ローラ本体の軸線上に集電部を有し、 この集電部に、集電部材が弾発的に当接することを特徴
とするベルト巻掛け装置。 - 【請求項12】 電気絶縁性を有し、可撓性であるフィ
ルム状合成樹脂製基材と、 基材の一方表面上に形成され、予め定める一方向の両端
部間に電力が供給されて発熱する電気抵抗体と、 基材の前記一方表面上に形成され、電気抵抗体の両端部
よりも前記一方向の外方にそれぞれ設けられる端子と、 電気抵抗体の少なくとも一方の端部と前記端子との間に
介在され、電気抵抗体によって異常な高温度が生じるこ
とによって遮断する電力遮断手段とを含むことを特徴と
する面状発熱体。 - 【請求項13】 電力遮断手段は、 前記異常な高温度で溶断する偏平な温度ヒューズと、 前記ヒューズを、電気抵抗体の前記少なくとも一方の端
部と前記端子とに接着する導電性接着材とを含むことを
特徴とする請求項12記載の面状発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313141A JP2000150112A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 加熱ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313141A JP2000150112A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 加熱ローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000150112A true JP2000150112A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18037602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10313141A Pending JP2000150112A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 加熱ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000150112A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-11-04 JP JP10313141A patent/JP2000150112A/ja active Pending
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